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ウ 本人の気に入らないことがあると、激怒して廊下に飛び出してしまう
ウ 本人の気に入らないことがあると、激怒して廊下に飛び出してしまう。 グループ討議の結果: 各事例についてのグループごとの意見 ア 「自分の中に確固たるルールがある。そのルールを他人によって破られると非常に興奮 し、攻撃的になる」という事例についての意見 ・ 生徒が持っているルールや好みについて、生徒と教員とで話し合い、(そのルールを) 共有する。そして、生徒に合わせられる点とそうでない部分を考え、妥協点を探る。 ・ ある程度まで、そのルールを受け入れる。ルール等を全否定して、その生徒を殻にこも らせてしまうことは避ける。 ・ 冷静になり、まずはその生徒の話を聞いてあげる。 ・ 保健室等、本人がクールダウンできる場所を確保し、そこへ行くことを認める。 ・ 認めてあげられる範囲と、これ以上は認められないという範囲をはっきりしてあげるこ とも大切。 ・ 教員間でルールを統一してあげる。 イ 「落ち着きがなく何度注意しても出歩いたり、席移動したりする」 という事例につい ての意見 ・ 黙らせる指導ではなく、散らばっている注意を授業に向けさせる。 ・ (自分のせいで授業が止まっていることなどを)本人が自覚できるように(指導)する ことと合わせて、作業(ペア・グループ)学習を入れる。 ・ 「どうして歩いているの。」等の問いかけをし、その返事の内容に対応していく。 ・ 根気よく注意を続ける。 ・ テンポの良い授業を心がけ、また、細かく、やるべきことがなくならないように指示を 出す。 ・ 座っているときを見つけてほめる。 ・ 落ち着いて座れるような席順にしてあげる。 ・ 離席のタイミングを予め把握し、そのタイミングに合わせて声をかける。 ウ 「本人の気に入らないことがあると、激怒して廊下に飛び出してしまう」という事例に ついての意見 ・ 生徒が持っているルールや好みについて、生徒と教員とで話し合い、(そのルールを) 共有する。そして、生徒に合わせられる点とそうでない部分を考え、妥協点を探る。 ・ 注意をしつつ、クールダウンさせる。 ・ 飛び出していく先を保健室などにする。 ・ トラブルになった教員ではなく、他の生徒などに呼びに行ってもらう。 ・ 飛び出した教室の教員よりも、他の教員が対応に入ったほうが良い場合もある。 ・ 「90度法」 正面から向き合うよりも、やや斜めに構えるようにして対応する。 -41- 実施後のアンケートから: ・DVD と事例と双方あってよかったです。事例では、専門家の見方が書いてあってわかり やすかったです。生の声をもっと聞きたかったです。 ・グループ討議で先生方の意見・考えを聞けて良かったです。 ・発達障害の人がどこにでもいること、症状とその現れ方を知ることで理解できました。 ・生徒への対応について教員間で話す時間があまりないので話ができてよかったです。 ・グループ協議で普段どのような対応をすると効果的なのか分かり参考になりました。 ・ほめることや生徒を受け止めることの大切さが分かりました。 ・アスペルガー症候群について、特徴や対応の仕方が分かりました。 ・グループ討議で興奮した生徒のクールダウンの方法や生徒の横に立つと効果的など参考に なりました。 アンケート結果からの考察(今後に向けての課題): ・ 巡回相談につないだ生徒の事例について、今後も共有できる場の実施を検討したい。 ・ 具体的な生徒への対応についてグループ協議は意義あるものだったと考える。今後はグ ループ協議の結果を研修の場でまとめられるような時間配分を検討する。 3.平成23年12月9日 「早く気づく」 講師 東京大学大学院医学系研究科精神医学分野医師 目的:高校生の精神疾患について理解する。 内容: (1)精神症状をもつ若者は意外と多い (2)教育現場における留意点 小池 進介 先生 4.平成23年12月22日(木)実施 「高等学校における支援教育のあり方―神奈川県立田奈高校での実践」 講師 明星大学 中田 正敏 先生 目的:神奈川県立田奈高校(全日制普通科)での支援教育の実践をご紹介いただき、本校の 特別支援教育の体制の充実を図る。 内容:(1)支援教育の考え方とクリエイティブ・スクール (2)重層的な対話のシステムによる支援 (3)生徒支援・学習支援・キャリア支援 (4)意見交換:中田先生からの助言 実施後のアンケートから: 講演の感想および改善すべき点等 ・本校の状況とよく似ていたので、話がすっと入りました。 ・本校以外での体験談を聞くことができ、どのように対応されているか参考になりました。 ・講演の中で「生徒に対する見方を変えると生徒の方がガラッと変わってくる。 」 「自分の色 眼鏡を取ると楽になる。 」という言葉がとても印象的に残っています。 ・廊下や職員室で教員同士が常に情報交換を行っていくという高校の様子を聞き、正直うら やましいと思いました。 ・他校のすばらしい校内体制を教えていただいたので、本校での体制はどうなっているのか -42- 見直し、全教員の周知を図る必要があるのではないかと思いました。 ・生徒の情報を、自分だけにしまっておかず、職員室などで「フライングミーティング」を 気軽に時を待たずにいつでも行なうことで、生徒指導に役立てることができました。と言 う実践を聞き、本校でも気軽に情報交換できる環境が必要だとあらためて認識しました。 ・同じ環境の高校の実践を聞き、今まで悩んでいたことの解決策が見い出されました。 ・より効果的な教育相談委員会の持ち方、進め方にたくさんヒントをいただきました。 ・学校をよりよく変えるには、教員が一丸となって同じ意識で生徒指導にあたることが一番 であることが伝わりました。 ・問題等のある生徒についての段階的な支援の広がり方をお聞きすることができ、とても参 考になりました。 ・支援を進めるためアイディア会議という教員の意見を聞く場面を作ったということに感銘 を受けました。多くの教員が自分の学校をどうしていきたいのか、真剣に考える意識が大 切だと思いました。 今後、どのような研修なら効果がある、参加してみたいと思うか。 ・ 「聞き方、話し方の授業」のやり方などを学びたい。 ・様々なタイプの高校での取組ついて話を聞きたい。 ・事例検討を通じてその支援策を考えるなどの内容だと、参加率も高められると思います。 アンケート結果からの考察(今後に向けての課題): ・ 本校と似た生徒層の学校の実践例を聞くことができ、意義ある研修になったと考える。 ・ 本校の支援体制を全教員に周知し、一部の教員だけではなく、全教員で支援教育を進め ていけるような意識作りの場となる研修内容を検討する。 5.平成24年5月2日実施 「高校生の意識調査」について 東京都教育相談センター職員 目的: 「高校生の意識調査」を用いて生徒指導に活用する。 内容: 「高校生の意識調査」結果の活用方法について 6.平成24年7月2日実施 「本校の生徒の実態をふまえ、望ましい支援のあり方を考える」について 講師 本校巡回相談員 臨床心理士・特別支援教育士 菊池 真由美 目的:本校の生徒の実態を共有し、特別支援教育の視点から、発達障害、不登校、精神疾患、 自傷行為等を含む特別な支援や指導を必要とする生徒の理解を深め、配慮の仕方やよ りよい対応を知り、日々の教育活動に活かす。 内容: (1)本校の生徒の実態:メンタルヘルス面談を実施して (2)特別な支援や指導を必要とする生徒との向き合い方 (3)意見交換 本日の研修会はいかがでしたか。(当てはまるものに○をお付けください。) ①ためになった。 8 ② どちらでもない。 1 ③ 参考にならなかった。 1 -43-