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「住まいのあるべき姿」について(PDF形式:139KB)

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「住まいのあるべき姿」について(PDF形式:139KB)
第4回 計画評価部会
■住まいのあるべき姿
資料№
提出年月日
2
H27.10.5
・市民にメッセージとして強く伝わるよう、これからの神戸を見据えて力を入れるべき内容に絞
った、わかりやすい「あるべき姿」とする必要がある。
・そこで、現計画の「活力のある地域を住まいから創り出す」に替えて、恵まれた住環境の再生・
復活をテーマとする「恵まれた住環境を次世代へと引き継ぎ、魅力ある神戸の住まいを実現す
る」を提案する。
誰もが安全、安心に住まうことができる
自分にあった住まい・住まい方を選択できる
恵まれた住環境を次世代へと引き継ぎ
恵まれた住環境を次世代へと引き継ぎ、
を次世代へと引き継ぎ、魅力ある神戸の
魅力ある神戸の住まいを実現する
神戸の住まいを実現する
神戸らしさとは
【進取の気風が創った街】
・神戸市民は進取の気風に富んだ精神風土があり、新しい考え方や方法をいち早く
取り入れながら街や産業、独自の文化を築き上げてきた。
・神戸の恵まれた住環境は、理想的な住まい・街を求めて様々な試みに挑戦してき
た先人達の遺産である。
・遺産を遺産としてそのまま受け継ぐのではなく、時代の変化に応じた新しい住ま
い・住まい方を取り入れながら住宅ストックの再生・更新を進め、次世代をひき
つける魅力ある街・神戸を創っていく必要がある。
【住まい・まちづくりに先進的に取り組んできた街】
・神戸では、住まい手である市民が自らの住まいや街をデザインし、折々に手を入
れながら住み続けることによって、暮らしやすく活力に満ちた街が創られてき
た。
・市民による住まい・まちづくりへの取り組みを支援することにより、次世代が愛
着を持って住み続けたいと思う住まい・街を創り出すことが求められている。
【多様な地域を内包する街】
・神戸市は、海と山が近接するという地勢上の特徴から、地形や自然環境が大きく
異なる多様な地域を内包する街である。
・また、地域ごとに街の生い立ち、背景が異なるため、それぞれに特色ある住まい・
街が形成されており、その多様性が神戸市の魅力といえる。
・それぞれの地域が持つ特色、独自のカラーを改めて見直し、それらを生かす住ま
い・まちづくりを進めることにより、より豊かな住生活を実現することができる。
■エリアごとの住宅・住宅地の特性及び方向性
(1)都心部及び周辺住宅地(①)
・幕末の開港を機に外国人居留地が整備され、北野地区に異人館街、西国街道沿いに元町商店街と
業務街である栄町通りが発展し、明治期には神戸の都心の骨格が形作られた。神戸港の発展とと
もにその周辺に住宅が建設され、神戸の都心住宅地が形成された。
・しかし、大正期には急速な発展のしわ寄せが生じ、生田川(新川)周辺にスラム街が出現し、賀
川豊彦の指導による日本最初の住宅地区改良事業が実施されたが、その周辺の地域は木造密集地
域として現在に至っている。
・阪神・淡路大震災により大きな被害を受けたが、近年は都心の業務街に超高層分譲マンションが
急速に建設されており、現在、中央区は神戸で最大のマンション供給地域となっている。
・沖合のポートアイランドには、ホテル、総合病院、コンベンションセンター、大学等の都市機能
が併設されている他、集合住宅を中心とするニュータウンが配置されている。
⇒利便性や職住近接のメリットを享受できる都心居住を推進するため、都心居住を支えるコミュ
ニティの育成を図る。
(2)東部市街地(②)
・東灘区、灘区の山手地域は、大正初期から高級住宅地として開発され、快適な住まい・住環境を
実現するため、美術館、大学、病院などの諸施設が整備され、日本有数の良好な住宅地として発
展した。
・昭和 40 年代には鴨子ヶ原団地、鶴甲団地等の住宅団地が開発される一方、既成住宅地の中に数多
くの民間分譲マンションが建設され、現在に至るまで分譲マンションの高立地地域となっている。
・一方、浜手地域は、日本酒の名産地である灘五郷(市内では魚崎郷、御影郷、西郷の三郷)が核
となり栄えてきたが、大正末期の阪神電車や国道2号線の開通により交通利便性が高まり、住宅
地として発展した。また、海岸部に進出した重工業企業の従業者のため、社宅や長屋建て住宅が
多く建設された。
・戦後には急激なスプロールにより木造密集地域が形成されたが、阪神・淡路大震災によりその多
くが滅失した。近年は大企業の社宅や酒蔵、街工場、木造賃貸住宅等の跡地に分譲マンションが
建設されて、人口が増加している。
・沖合の六甲アイランドには、集合住宅と戸建て住宅から成るニュータウンが配置されている。
⇒歴史ある住宅地としての価値の維持を図るとともに、増加するマンションの良好な管理に向け
た支援を行う。
(3)西部市街地(③)
・明治後期以降、神戸港西部には日本を代表する重工業大企業の造船所が進出し、工場周辺に従業
者住宅として長屋建て住宅が多く建設された。さらに、神戸の地場産業であるケミカルシューズ
関連の従業者住宅も建設され、特に長田区の沿岸部や山麓部に木造密集市街地が形成された。
・阪神・淡路大震災により甚大な被害を受け、大規模な再開発事業や土地区画整備事業の実施など
種々の都市改造事業が施行されており、また地域住民によるまちづくりの取組が盛んに行われて
きたが、産業構造の変化やインナーシティ地域での高齢化の進行により地域全体の活力が低下し、
人口減少や高齢化、空き家増加等の問題にさらされている。
⇒密集の解消を図りながら、地域コミュニティを活かした住まい・まちづくりを行う。
(4)郊外住宅地(④)
・須磨区以西の沿岸部、須磨区南部と垂水区などは、主に戦後に開発・形成された郊外住宅地であ
るが、住宅地としてはやや異なる性格を持つ。
・須磨海岸は古くからの景勝地であり、区の中央に位置する高取山、横尾山の山麓南面には、大正
初期には須磨離宮が造営され、周辺には神戸の富裕層の住宅が建設されたが、戦後になって中間
所得者層の良好な住宅地として発展した。
・垂水区では、昭和 30 年代以降、丘陵地を中心として民間事業者の開発によるスプロール化が進ん
だ住宅地が形成され、その後神戸市や兵庫県、住宅公団(現都市再生機構)による住宅団地開発
も行われた。
・一部の住宅地開発では、道路条件の悪い状況で無秩序な住宅建設が行われた結果、広範囲な老朽
木造密集地域が形成されているところがある。
⇒良好な住宅地としての価値の維持を図るとともに、密集地域においては密集の解消に向けて、
老朽化した住宅の更新・再生を促進する。
(5)ニュータウン(⑤)
・北区、西区、須磨区北部などでは、昭和 40 年代から、民間事業者や神戸市、住宅公団(現都市再
生機構)等によるニュータウン開発及び公的な住宅団地開発が行われ、神戸電鉄及び神戸市営地
下鉄沿線に、一連の連担した郊外ニュータウン地区が形成されている。
・現在、これらのニュータウンに居住する市民は非常に多くなっており、神戸市発展の大きな原動
力となった。
・比較的開発年度の新しい住宅団地は未だ人口が増加しているが、昭和 40 年代ごろに開発された団
地ではオールドニュータウン化の傾向が見られる。
⇒良好な住宅地であるニュータウンの維持・再生へ向けて、若年・子育て世帯の呼び込みを図る
とともに高齢者世帯への生活支援をおこない、世代間バランスの回復を図る。
(6)田園・丘陵地域(⑥)
・六甲山系の北側の地域は神戸市の中でも最も面積が大きく、各谷あいに古くからの農村集落が点
在している。藍那、淡河などの旧集落では、茅葺き民家も数多く残存しており、豊かな田園風景
が広がっている。
・一方、農村地域の人口は減少傾向にあり、空き家や耕作放棄地の発生が課題となっている。
⇒自然環境や農村資源を活かした豊かな住まい・住まい方を支援し、地域の維持・活性化を図る。
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