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2015年度 児童思春期心理療法セミナー ご案内
2015年度 児童思春期心理療法セミナー ご案内 「自閉・愛着をめぐる心理臨床-精神分析的視点から」 第1回 平成 27 年 7 月 12 日(日) 自閉症と“発達障害”-精神分析的発達理論からみる 第2回 平成 27 年 10 月 11 日(日) 愛着の形成、その発達と変化の可能性 第3回 平成 27 年 11 月 3 日(火・祝) 自閉症スペクトラム障害と虐待 第4回 平成 28 年 2 月 11 日(木・祝) 愛着という概念から見た発達障害 主催 : 谷町こどもセンター ・ 関西心理センター 〒542-0012 大阪市中央区谷町 9 丁目 3-11 東谷町ビル 3F Tel 06(6767)6701(代) Fax 06(6767)6702 ホームページ http://www.kansai-kodomo.jp/ 春陽の候、皆様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は、当センターの活動にご協力い ただき、心よりお礼申し上げます。 さて、2015 年度児童思春期心理療法セミナーを上記テーマで開催することになりましたので、ご案内申し 上げます。 現在、臨床現場で出会う自閉性スペクトラム、発達障害と見立てられるクライエントのなかに、実は、乳幼 児期からの愛着をめぐる問題や、その不具合、また、虐待の影響から自閉的な様相を顕在化させている方が いらっしゃいます。ただ、そのようなクライエントの中核的な問題をどのように理解していくのかは、とても難し く、大きな問題となっています。 中核的な問題や治療関係の力動的な理解をすすめ、自閉症や発達障害と見立てられるクライエントの関 係性の力をいかに育むことができるのか、そうした実践的な問いに向き合い、じっくりと学びを深め、そして臨 床実践へとつなげていきたいと考えております。つきましては、以下の 4 回のプログラムを企画しました。 是非、皆様、積極的にご参加くださいますようお願いいたします。 谷町こどもセンター・関西心理センター 所長 日下 紀子 ≪プログラム≫ 〈時間〉: 【講義】 12:30~14:40 【事例検討】 15:00~17:30 (休憩) 14:40~15:00 (事例発表を募集します) 〈会場〉各回、会場は異なりますのでご注意下さい。 第1回目:一般社団法人 鐵鋼会館 5、6 号室(地下鉄 本町駅下車 徒歩 2 分) 第2回目:エル・おおさか 708 (地下鉄 天満橋駅下車) 第3回目:大阪府社会福祉会館 403 (地下鉄 谷町 6 丁目駅下車) 第4回目:大阪府社会福祉会館 301 (地下鉄 谷町 6 丁目駅下車) ① 2015 年 7 月 12 日(日) 「自閉症と“発達障害”-精神分析的発達理論からみる」 松木 邦裕先生 今日、臨床概念としての“発達障害”は濫用され、コミュニケーションが不全に感じられるケースや子 どもの病的状態や不適応には見立ての第一選択に置かれています。発達障害とは何か、自閉症と は何か、愛着障害・神経症とは何かといった臨床上必要な識別を精神分析的発達理論から解説した いと思います。 ② 2015 年 10 月 11 日(日) 「愛着の形成、その発達と変化の可能性」 鵜飼 奈津子先生 近年、精神分析理論は、愛着理論や脳神経科学といった近接領域の知見を参照しつつ、乳幼児の 心の発達に関する理解をより一層深めていっているといえます。愛着はどのように形成されるのか。 そしてそれは生涯を通じて、どのように発達、変化しうるものなのか。最近の調査・研究からわかって きている事柄についてご紹介しながら、心理療法士としてこれらの知見をどのように臨床場面で生か していくことができるのか、考えてみたいと思います。 ○参考文献(いずれも翻訳書) 『乳児観察と調査・研究』(創元社 2015 年 5 月刊行予定) 『心をはぐくむ』(仮題)(誠信書房 2015 年秋刊行予定) ③ 2015 年 11 月 3 日(火・祝) 「自閉症スペクトラム障害と虐待」 平井 正三先生 自閉症スペクトラム障害は器質的な障害のみの視点で捉えられてしまい、養育環境の及ぼす影響 を過小評価したり、場合によっては全く無視してしまわれることが多いように思われる。しかし、子ども の心の発達は、生来的な資質と養育環境との相互作用の中で生じるのであり、環境の影響は自閉 症スペクトラム障害においても大きい。特に、自閉症の子どもの中で大きな問題行動を引き起こす 子どもの問題は、しばしば家族関係との密接な関係が認められるし、また、児童養護施設で見受け られる、劣悪な養育環境の中で発達障害様の臨床像を示す子どもの問題に焦点を絞って、この問 題について考えていきたい。 ○参考文献 『施設職員研修会 テキスト』(NPO 法人子どもの心理療法支援会編) ④ 2016 年 2 月 11 日(木・祝) 「愛着という概念から見た発達障害」 木部 則雄先生 ボウルビィは当初、クラインの弟子としてクラインの概念に傾倒した。その後、クラインと袂を分かつこ とになるが、内的ワーキングモデルは、クラインの抑うつポジションの概念化とも見なすことができ る。その一方、愛着は人の本能の類であると規定し、おもに愛情剥奪という概念との関連付けを行な った。近年、これは、母親側の愛情剥奪という問題だけでなく、自閉症そのものが愛着の問題である とされるようになってきた。 こうした歴史的な愛着の概念の変遷と自閉症との関連を論じる。 ○参考文献 『こどもの精神分析Ⅱ』(木部則雄著 岩崎学術出版社) ≪講師紹介≫ 松木 邦裕 先生 : 京都大学大学院教育学研究科臨床心理実践学講座教授 (精神分析家、精神科医、臨床心理士、日本精神分析学会認定スーパーヴァイザー) 鵜飼 奈津子 先生 : 1997~2004 年タビストック・クリニック児童・家族部門留学。Child & Adolescent Psychotherapist 取得。ロンドン医療センターおよび Refugee Therapy Centre, Child & Adolescent Psychotherapist を経て、現在、大阪経済大学人間科学部教授。 平井 正三 先生 : 1997 年タビストック・クリニック児童・青年心理療法コース修了。現在、御池心理療法センタ ー、NPO 法人子どもの心理療法支援会理事長 (臨床心理士、日本精神分析学会認定ス ーパーヴァイザー) 木部 則雄 先生 : 白百合女子大学文学部児童文化学科発達心理学専攻教授。聖路加国際病院小児科、帝 京大学医学部付属病院精神神経科を経て、タビストック・クリニック児童家族部門に留学。 (精神科医、臨床心理士) 申し込み方法 ≪対象≫ 臨床心理士、精神科医、小児科医、その他医療・教育・福祉等で臨床に携わっておられる職種、 あるいは現在、心理臨床を学んでいる大学院生で守秘義務を遵守できる方。 ≪定員≫ 100名 ≪受講料≫ 一般 全 4 回 32,000円 (1 回: 9,000 円 / 2 回: 18,000 円 / 3 回: 27,000 円) 院生 全 4 回 25,000円 (1 回: 7,000 円 / 2 回: 14,000 円 / 3 回: 21,000 円) ≪申し込み手続き≫ ① 申し込み用紙(センターHP http://www.kansai-kodomo.jp/ からダウンロードできます)に記入もれがない ようにご記入、ご入力の上、申込先にメールで添付送信 [email protected] 、または FAX や郵送 でお申し込みください。 ② 平成 27 年 6 月 30 日(火)までに下記の銀行口座に受講料をお振込下さい。 三菱東京 UFJ 銀行 上本町支店 普 1097522 株式会社 カンソウ 代表取締役 鍋島 弘美 ③ 入金を確認後、受講受付完了のお知らせと会場までの地図をメールにてご連絡いたします。 ※ 振り込みを確認した時点で先着順に受講者とさせていただきます。 ※ 一度納入頂きました受講料は、返金いたしかねますので、あらかじめご了承下さい。 定員に達し、受講できない方のみ納入されました受講料は返金させて頂きます。 ※ 受講票はございませんので、お振込みの控えは、大切に保管のほどをお願い致します。 ※ 日本臨床心理士資格認定協会の研修証明書は、定められた基準に基づいて申請いたします。 ≪申し込み・ 問い合わせ先≫ 谷町こどもセンター セミナー係 〒542-0012 大阪市中央区谷町 9 丁目 3-11 東谷町ビル 3F Tel:06(6767)6701(代) Fax:06(6767)6702 E-mail:[email protected] http://www.kansai-kodomo.jp/