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職業性中毒とビタミン代謝に闘する研究

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職業性中毒とビタミン代謝に闘する研究
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職業性中毒とビタミン代謝に闘する研究
一酸化表素中毒および二硫化茨素中毒が白煎の臓器ピタミシ
含有量に及ぽす影響
労 働 科 学 研 究 所 ・ 生 化 学 第 2研 究 室
高 木 和 男 増 田 富 江 広 部 り う
STUDIESONTHEVITAMINMETABOLISMIN
RELATIONTOINDUSTRIALPOISONINGS.
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L 緒
各種の中毒時において,
'論
ビタミンの代謝が影響せられるであろうことは想像に難くない。し
かし乍ら,個々の中毒について各種のピグミンの態度を詳細に決定した報告は少いのもで,先ず
.
c
O と CS
zの両中毒をとりあげて,
この問題を'追究すること
L した。
CO) 中毒とビタミンの関係についての近年の業績としては次のものがあげら
一酸化表素 (
れる。西村氏は火傷死の場合は肺,心,腎のヒグミン C (以下 V.c と略記〉は減少するが,
凍死,窒死の場合は肺の
v
.C が 減 少 し
v
.
cのみが減少しヒスグミン中毒死の場合は,肺,心,腎,肺の
CO 中毒の場合は臓器 V.cに変化なきことを建べている。小松氏は V
.C
欠乏が壊血病発現にまで、至ったモルモァトは
c
oに対する抵抗力が減退する。
しかしじゅ
うしまつによる実験によれば, V.A
,V.D欠乏の場合広おいて抵抗力の減退最もいちじるし
.B
l の欠乏は V.A,
.V.D欠乏と V.c欠乏の場合との中間にあると述べている。
く
, V
また二硫化安素
(
c
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)
2
中毒とビタミン代謝との関係については井街氏による網膜,
L
障碍ーとピタミンとの関係についての研究がある。氏は
2
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硯神経
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zガス中に 4時間投入
らによる網膜の障碍は,
しさらに濃度ガスにより致死せしめた自民について実験し, C
V
.
A,V.B,V.Cの大量投輿により著明に減少せ しめ得ること,また閥神経障碍は V.A,V.B
の大量投輿により明かに軽減せしめ得るも, V.Cの大量投輿は影響を奥えないことを実験し
すこ占また各種ピダミン欠乏症白鼠について CS
z中毒に対する抵抗を試験した結果,V.A欠 乏
症は,網膜各唐ならびに硯神経障碍を著しく犬なら Lめるが, V.B
2 欠乏にはか L ること
h B
t
のなきことを発表した。
桑原氏は CS~ が二十月もの唾液腺に変化を及ぼすことを認め,
これを指標として中毒の軽減
とビタミンとの関係について実験し, V.Cが中毒軽減作用最大にして,
V.D
,V.B
,V.A こ
れにつぐと発表した。
H.H..Rubinは,低濃度の CS
4時間尿の中に排7Il!:される V
.
zを吸入した人間について,2
B,量を担J
I
定 し そ れ が 正 常 値 と 差 が な い こ と か ら CS
;B
l 欠乏を起さずといっ
z吸入は,V
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e によれば,慢性中毒にがけるコルサコフ症扶群に対して
ている。しかるに, R
0mgJd
は
, V.B複合体の大量投興が意義があるといっている。氏はその量として, V.B
16
z3mgJdV
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0mg/dの投輿をす Lめている。 T
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oでは Cらによってコハク酸酸化酵素系は障碍されるが,焦性プドー酸酸化酵素,股
カJレボキシラ{ゼ,乳酸脆水素酵素は阻害されないといっている。
以 下 COに中毒せしめた由民の臓器内ビタミン B1B2 C の含有量の泊、長について行った第
1 囲および第 2 回の実験の結果について報告する。なお第 2 回試験においては CS~ 慢性中毒
の白品のビタミン含有量についても実験を行ったので,これも同時に報告すること与する。
1
1
. 第 1問 責 験
A) 動 物 の 飼 育
1
(
)
0
1
5
0g の体重を有する雄白熱 2
4頭 を 第 1衰の飼料にて約 3カ月間飼育し その後,各
(649J
群の体重が同程度になるように, 8頭 づ Lの 3群に分類した。このうち,第 1群は対照群であ
づて,他の 2群はそれぞれ急性中毒群,慢性中毒群とした。
第
I
J
、
1表
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.
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司
表
魚
食
塩
肝
泊
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.
1mgμ
粉
粉
B
l
ピ
B) CO 曝 露
飼料。組成
慢性中毒群の消は屠殺の 1カ月以前から laおきに 3
:
μの
c
oガスに曝蕗せ-しめた。曝露は動物が意識を失う
程度としたため,動物によってその時聞に差があるが,&
"
1
5分聞を要した。急性中毒群の煎は"ビタミン測定の'
oガえに曝露して死亡せしめた。
直 前 5-10%の c
C) 臓器内のビタミンの測定
各群の鼠より 1頭 づ L順次に屠殺し直に臓器を取り出し,ピタミンの測定を行った。対照て
群の員もと慢性中毒群の弟とは掘殺した。後者の拐殺は必ず, CO曝露の翌日に行った。
各群の胤は
v
.BhB!用に I頭をまちで,
v.{} 舟に 1 頭を宛でたb ビタミシの測定は.V~B,
はバームチ?トを用いるチオクロー為法; V~Bz はル芝 7 ラピン法,
v
cはイシドフェノー Jレ
法によって行った。
D) 試 験 結 果
測定して得られた臓器内各ビタミン濃度を示せば第 2表
第 4表の如くである。
表に示された如く,各臓器のピタミ7
国対ケ│念ケ
r%
肝
牌
腎
国j
腎
肺
、
む
脳限筋
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2
.
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0
)
854 (
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.
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0
)
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1
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4
.
8
5
)
196 (
0
.
5
6
)
198
手均値
ン含有量は,平均値においては各群間'
n害
に差があるように見えるが,推計学自与
4
には何れも有意の差とはい
す守
T ~杉
T
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)
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0
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)
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0.
4
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)
180α.91)
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)
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0
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3
0
L難く,た
ど僅かに副腎および眼の還元型
と総 V;C との比のみが,
v
.
c
0
.
5% の 危
険率にて有意の差を示す。このような
結果になった理由は,
c
o曝露が臓君'tf.
内のこれ等ピグミンの含有量に何等の
影響を及ぼさぬというのではなく,
tr
しろ実験計画に誤りがあったためと考
えられる。すなわち,
同腹児を用いてー
比較を行なわなかったこと,
性群においでは,
受
およびT
その曝露期聞が短か
かったことに原因があると考えられる。このような点に考慮を掛って第 2聞の実験を行ワた。
1
1
1
. 第 2同 賞 験
前回の試験により,か L る目的の実験ためには,同腹児を使用することの必要と,さらに中
毒曝露を長くすることの必要を認めたので, 1
9
5
2年秋より第 2回の実験にとりか L った。たど
しこの度は,急:性
c
o中毒については,実験を行なわなかった。すなわち,前回の実践に
よって念性中毒死の場合の如き,急速に設苑せしめた場合にはピグミン代謝に対する影響が少
(
6
5
0
)
第
3表 臓 器 内 V
.B2濃 度
3
卒均値
いよ
肺心脳
限
筋
管
副
肝牌一腎
b
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5
4
勾
│
ついても実験を行った。
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杉
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1
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1
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.
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0.
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0
.
5
6
)
1
6
5(
0
.
4
7
)
5.
19
1肌 4
必.
9
4
)内合有量
5~こ見られたからである。
なお今回は,同時に CS
2 慢性中毒に
別│対照群│念性群│慢性一苦手
A) 動物の飼育ー
本国の試験には,体重 70-80g の同
3頭 の 同 腹 児 を 3群
誌のうち,
に別々に配属した。 3群の白J
腹自胤雄を用い
第 1群は対照群であり,第 2群 は CS
2
慢性中毒群であり,第 3穫は CO慢 性
中毒群で、ある。各群は 6頭の白胤より
なる。
J
動物は金網龍内にて 1頭 づ L 飼育じ
た。・毎週 2団体重を測定して発育の j
伏況をしらベ,なお同時に飼料の撮取量の測定も行った。
詞育期間は, 9 月 5 日より翌年 2 月中旬まで~, -11 J:l 4 日より隔日に,各群にガスの吸入を行
った。飼料は第 1回実験と同じである。 7
1<.は慾するま Lに興えた。
B) ガ ス の 吸 入
動物を 2カ月間普通の献態で飼育した後,第 2群には CS
2 ガスを,第 3群には CO ガスを
踊日に吸入せしめた。ガスの吸入は次に述べる方法によった。
CO ガスの吸入 前回の慢性中毒にいって行った方法と同じ方法により行った。
CS2 ガスの吸入 CS2 は化学用一級品を用いた。 2つの口を有する約 5
1
i
tのピンに約 1
l
i
t
の水を入れ, これに CS
2 を混じて飽和せしめた。かくしてピンを密閉しておけーば,
ガスはピ
lスの濃度は CS
ン内に飽和する。ビン内の CS
2 飽和溶液の濃度に比例して一定の濃度とな
2 j
る。また飼和溶液の濃度は温度により異るが,その差は著しいものではない。それゆえ, ピン
内のガスを一定倍数にうすめれば,吸入用の濃度を得ることはさして困難ではない。なおガス
の混合に際しては,
000-15,
000ppm の濃度にあ
ピン内の濃度を念のため測定した。普通 10,
る。この濃;厚ガスを 20litのビンに導入してうすめるのであるが,ーこの導入の場合 CS
2 は水
i
t のピンおよびデ、シ
に溶けるから,ピンの濃厚ガスの置換は, CS
2水溶液を以ってする。 20l
50-200ppm の濃度になるように濃厚ガスを導入した。しか
ケーグ{内の CS
2 ガス濃度は, 1
してデシケーグー中に手早く動物を入れ,その一方の口を戸外に導き他の口は所定濃度のガス
を溝した 201itのピンに接続した。このピンの置換は,
他の 20l
i
t のどン内に作った CS
k
27
を以でした。この濃度の CS~ の場合は,死に至るには長時間を要するので,隔尽に 90 分間こ
のガス内に動物をおくこと与した。
C) ビタミンの測定
3ヵ月のガス吸入の後に同腹児を各群 1頭づっ漸次担殺し手王子く臓器を取出りしてどグミ
残り 3頭は V.C 測定用
.BhB2 測定用に,
シの定量に供した。 1群 6頭のうち, 3頭は, V
に供した。たどし
V.C用に供した肝臓の残部は, V
.B1 B2 の測定に供した。
(
6
5
1
)
第 4表 臓 器 内
v
.
c濃 皮 切 卒 均 値
ビタミン の
l 測定法ば前面と同誌であ
|群別旦I~盟主る。
¥¥例数│
時よ〉¥
臓器名¥¥、
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F
.
1
F
│
肝
国j
3
2
9
.
.
0
1
9
4
.
5
7
1
0
3
4
.
0
0
2
4
.
3
7
4
3
;
7
4
4
6
.
8
4
4
0
.
7
1
6
4
.
6
6
2
4
.
0
0
2
5
.
8
9
42
2
0.
2
3
.
3
9
2
5
.
5
6
9.
4
5
7
1
.0
9
1
1
.0
1
6
.
2
9
1
) 動物の発育動物の発育ヲ飼料
の撮取の朕態を示せば,第 1図の如く
3
3
3
.
1
7 I 26~ 1
1
1
6
.
2
0
2
0
7
.
6
2
4
9
5
.
6
2
4.
01
1
4
.
3
8
10,
、3.69
3.47
2
4
.
7
0
2
5
.
8
8
J
7
6.52
4
.(
1
.59
1
.3
1
なる。すなわち, CO吸入群(第 3群〉
は吸入の当初より他の 2群 に 比 し 体 重
が幾分少なか.ったが,
の差はますます大きくなっでいった。
CS2 吸入群(第 2群〉は,
当初は対照群
と同程度の体重を示したが,
ガス吸入
後の体重の増加は対照群に比し少く,
3
4
.
7
9
22.19
4
3
1
5
2
.
2
5
9
4.
1
1
9
4
.
0
0
9
9
4
.
8
0
2
5
.
0
7
25.06
4
9. 32,
4
3.
76
4
5
.
2
0
4
5
.
6
1
1
.33
5
4
7
39.
9
2
.
5
9
93.65
1
6
.
7
2
1
0
.
8
9
2
7
.
7
7
.7
9
21
9
.
7
3
2
2
.
4
2
3
3
.
0
7
8
.
1
6
4
8
.
1
2
5
.
0
4
9
.
5
0
ガス吸入後はそ
漸次その差は大となった。
しかし対照
群もその発育は順調ではなく, 12月の
中旬頃に体重の減少を示しているが,
これは寒さに馴れなかったためと考え
られる。その体重の減少は次第に快復
し
,
その後他群との差は次第に大Jとな
っている。
飼料の撮取量は,
40.65
27.67
20.87
1
7
.
9
2
30.56
9.62
65.57
7.52
6
2
.
0
3
ガス吸入開始の始
の頃すなわち 1
1月中には,対照群に比
し揖取量がかなり低下したが
12月に
入るとかえって快復した。 12月におい
ては対照群の掃取量がかえって低干し
たが,
この原因は不明である。1..-かし
このような小さな動きを無視してみれ
ば,概して CO吸入群の撮取量が最も
少く, CS
2 吸入群は対照群と差がなかったと見られる。
これらのことを表に示せば,第 5表の如くになる。
第 5表に明かーな如く,第 2群,←第 3群は対照群に比し体重増加の少いことは明かで、あるが,
ことに第 2群 CCS
CO吸入群〉に比し多いにか L わらず,
2 吸入群〉の飼料揮取量は第 8群 (
0ug当りの体重増加が著しく少い。第 3群も対照群に比し
体重増加はさして多くなく,飼料 1
ては飼料 100g当り体重増加は少いが,この原因と考えられることは,これらのガス吸入が動
物の消化吸牧能力を低下せしめたこと,および物質代謝の具欣昂進のあることの 2つが考えら
れる。
2
) 臓器内ビタミン含有量崩長器内ピタミン測定の結果を表示すれば,第 6-8表の如くに
なる。なお還元型 V.Cの総 V Cに対する比を第 6表に示す。
誌の臓器内 V.B
これらの表に明かな如く, C O曝露群の白F
t の減少は,
肝
,
心
,
筋におい
て有意の差を示し,また測定した臓器内の合計量においても有意の差を示す。 V.B
2 も肝,牌
見
‘
(65~)
v
.
cも腎,肺,心において有意の差を示し,臓に
および合計量において有意の差を示し,総
cg
茸
おいても有意の差に近い。また還元型との比は,肝において有意の差を示す。しかるに,
曝露群においては有意の差を示すものはほとんどない。
I
V
.考
第
察
f
第 1回および第 2回実験を通じ
て次の二とが檀られる。,第2 回実
1図体重ならびに飼斜帝京、量の推移 (
6頭卒均)
「
言
験における動物の発育と飼料撮取
CS2
量とを比較検討すれば明かに
曝露群および∞曝露群の発育が
対照群に比して悪い。そして,
の発育の不良は,
こ
型
車
食慾不振による
撮取飼料の減少によるばかりな《
撮取した飼料が体内で充分発育広
利用されないことにもよると考え
られる。けだし揖取飼料 1
U
Og 1
0
当りの体重増加は,
万 有 存 否 耳 著 荷 予γ 百τ
干T
刊
"
14~
対照群に比し
,
Z
f
t
すす訂ま育百
f
O
"
"
'
J
司
-
,~
ごれら 2群において少いので、ある。
このような現象の原因として考えられることは,
撮取飼料の治化不良による利用率の減避
と,体成分の分解促進による泊、耗との 2つである。こ
Lにあらわれたものがp
このいずれによ
S
るかは消化吸牧試験を行うた上でなければ確定で、きないが, CS
2 曝露群においては C
2 が脂
溶性であることから考えて,体脂肪の泊、耗が多くなるのではないかとも思われる。なお
C
S
!
曝露群において平衡能失調を来したものが 2頭あり,この 2頭は体重の減少も甚だ Lかった。
平衡能の失調が~吸入に原因するか否かについては組識学的検討の結果,
CS
2 曝露が原因
であることを判明した明日に報告する)。
c
o曝露群の臓器内ピタミン含有量については,第 1回実験では有意差を示すものはなかっ。
第
5表
白鼠の発育ならびに飼料掻取量(平均値)
I.
第 1群│第 2群│第 3群
対照群
CS2群
群
c
o
たが,これは曝露期間が短かかったこ
と,同腹児を用いなかったことに原因
するらしい。しかし一般民
22
還後の体重
2
7
0g
8
0g
2
3
7g
2
2週間
77g
3
2
1g
会期間中の
体重場加
1
8
8g
157g
154g
しV
.B,含有量少く,
14週間
すべての臓務内の
22遁問
田 g
会錆育期間
。当初体重
。
ガス吸入期間
22週間
14週間
いては同腹児を用い曝露期間も長かっ
たが,肝臓,筋肉は明かに対思群に比
またiJU
J
定じた
v
.院 の 総 量 の 体
重に対する比を比較するも対照鮮に比
2
2庭電器
7
7g
46g
:ガス吸入期間中.,,.,,
,
.
,
:
1
7
1
7g
の飼料掻取量
f I
!
.,6
1720g
同 飼 料 100g当 [
4 •49 g
Pの体重増加
1
2.67g
1100%
59.5~杉
.
A
.
同 上 率
V.Br
.B
.
宮
の減少が認められた。第 2回実験にお
52宮
1649g
し少いことを示している。
V.B2にお
いても肝臓,牌臓および測定したすべ
ての臓器の含有量の体重に対する比を
比較するも対照群に比し有意の差を示
している。
したがって
c
oへ の 連 続
(
6
5
3
)
第
6表 臓 器 内
ぷ訟~I
v
.Bl合有量(卒均値)
2
6
3g
』
む
臓
臓
臓
筋
肉
r%
1
2
3
1
3
4
2
3
8
0
5
4
4
2
2
3
1
0
4
5
1
7
1
l総
臓器内 VB
量の体重に対す
4
7
.
8
臓
臓
肝
牌
目
首
腎
柿
的曝露によって V
.BhB2は生体内酸
C
S
2群
c
o群
2
6
2g
2
3
2g
7
8
0
T
(
6
ガ%)
L
ゐ
) の何不足臥した
U とき梓には,
白
込
3一
弘
弘
8
0
と対比して考えれば,CO曝露の V.
臓
臓
肝
牌
目
首
』
む
臓
臓
臓
筋
肉
腎
肺
臓器内ピ B
2総
量の体重と対す
r%
9
2
2
2
6
1
1
2
1
1
4
7
5
1
7
2
1
0
6
2
62
5
5
.
3
Bt.B2に対する影響は全身的なもので
あって, 1部の臓器においてのみ,その
(卒均値)
I
I
了一一泊、費が高まるということのないことを
I
I
瓦五瓦\竺~j
組織納内酸断イ化乙肱に無
が少いが, この事実も前に著者が行つ
42.9(1μ) た,騒音による V.Bt の 消 費 の 昂 進
)内は差を有意と認めた場合の危放率
2
6
3g
ら
, CO爆露により酸化ヘモグロビン
1
6
4
(
1%) 器においては著明の減少を来したもの
38.8
7表 臓 器 内 V,B
2合有量
なる校割を果しているものであるか
理が起り,したがって助酵素の浪費を
2
5
2
3
3
6
来すとも考えられる。
5
1
8
なおこれらビタミンの含有量がとも
2
1
5
8
4
3
(
5%) に 肝 臓 に お い て 著 明 に 減 少 し 他 の 臓
3
5
0
3
6
5
5
8
2
2
2
7
1
0
1
2
1
6
6
る比
第
化過程に助酵素の構成部分とじて重要
CS
事
2君
c
o君
事
2
6
2
"g
2
3
2g
示している。すなわち,騒音の影響を
受けた場合には,脳と肝臓の V.Bt 合
Y96!1γ95M6
]
I450(0.
有量は著しく減少し他の臓器には彰
1
0
8
9
2
3
1
i151( 1μ)
響はほとんどなかった。これは,騒音の
1
7
1
96
影響が神経系統,特に脳の V.B
t の治
2
1
4
3
3
4
2
1
2
0
3
68
I1
3
0
8
215
1
1
2
0
35
費を高め,これを補うために,肝臓に貯
7
0
.
3
る比
)内は差を有意と認占うた場合の危 E
主
主
事
戴された V.BJ が移動し,肝臓の
v
.
B1 含有量が減少したと考えられた。
しかるに CO曝露の場合に,このよラ
35.5(5%) なことがないということは, CO曝 露
によって全身のすべての組織の V.B t •
L が 減 少 し これを補うために肝臓
に貯蔵されたものが,全身に移動したと考えられる。そのため,全身の各組織におけるこれら
ビタミンの減少は各個に比較するとき著明なものにはならなかったが,肝臓においてはそれが
集中されたため,著明な減少を示すに至ったものかとも考えられる。牌臓の V.B
2が有意の差
をもって減少していることは,赤血球の補給と関係してい右のではないかとも思われる。
V.cについては,腎,肺, 心において対照群に比 L有意の差を示し, 脳も 6 %の危険Z与を
許せば有意差を示した。しかしこれら臓器は,その重量が肝臓の如く重くなく, したがって濃
度の減少はあるとしても,その減少量は全身の V.c量に比すれば少いから,全身として見た
場合の
V.cの減少は著明なもので、はない。しかし還元型 V.cの総 v.cに対する比は,肝
臓において減少している。このことは,肝臓において V.Cが何等かの役割を果していると考
えられるが,その究明はさらに多数の実験を必要とする。
,
t B2の消耗は明かに高まり , V.C も 1部 の 臓
以上に示した如く, CO曝露の場合は, V.B
器には減少が見られた。これは, COに曝露された動物が,ビタミンの所要量を高めるもので
(
6
5
4
)
v.C 合 有 量 〈 卒 均 値 )
還 元 型 v
.c
│I│II│
対照群
C
S
2群
co群
対照群
第
8表
五蚕亙 竺三│
1
I
I
6
1
g
.
9
9
4
高
日
腎
臓
肺
臓
J
れ
じ
目
白
限
v
.じ
群
│co群
2
2
'
9g
肝
牌
総
l
I
C
S
2
3
4
.
6
6
81
.0
1
3
.
5
1
5
.
1
1
2
.
1
1
7
.
5
2
0
.
3
C
臓器内ピ 総 量
の体重に対する
比
mg%
1
r
n
4
g
.
6
P
4
1
4
.
8
6
0
.
8
4
6
.
0
6
1
6
.
0
:
6
2
4
.
0
11
.8(5%) 1
2
.
5
1
6
.
8
1
3
.
9
8.9
7
.
6
2
2
.
5
1
6
.
6
1
5
.
9
1
4
.
6
1
.2
6I1
.
2
0
1
.2
0
2
2
9g
mg%
mg%
mg%
5
9
.
5
5
3
.
0
5
4
.
2
1
9
7
.
0
1
6
6
.
0
1
4
7
.
0
2
9
6
0
.
0
3
3
1
0
.
0 2
6
6
0
.
0
51
.2
5
6
.
5
4
5
.
7(3j>)
7
2
.
5
7
2
.
5
4
9
.
0(
4j0)
9
7
.
6
9
7
.
6
.8(1j0)
61
8
5
.
3
8
5
.
0
7
7
.
9
(
6j0)
3
8
0
.
0
4
0
2
.
0
2
7
6
.
0
5
.
2
2
5
.
2
9 I 5
.
0
2
)内は差を有意とした場合の危険率
あるということもできる。
しかるに
c
o曝露とは異り,
CS2 曝露の場合には,臓器ビタミン濃度が,対照群と大差ない
.B2 は有意の差ではないが増加している。 CS2 中毒の場合に,
ことに肝臓の V
結果を示し,
体内ビタミン Cの低下が起るといわれていたが,臓器内ピグミン濃度は,腎臓が 5 %の危険寧
を以て対照群と設を示すにすぎない。総 V.Cにおいては,平均値を比較すればむしろ増加し
ているようにすら見られる。た Y 還元型 V~C の総 V.C に対する比は,肝臓において減少し
ている。このことは肝臓において V.Cが CS
2 の解毒機轄に関係していることかも知れない
が,このことはなお充分な研究によって解明されるべきものである。
CS2 中毒が臓器のビタミン濃度に大きな影響を興えなかったことは意外で、あったが実験の例
数が少なかったことも,か L る結果を生じた原因と考えられる故,こ Lに影響なし乏し、う結論
.Bh V.B2 の参興する酸化・還元一
を出すことは控えねばならないが,また一方 CS
2 中毒が V
の酸化機捧の酵素系によって行なわれる
2
系に影響を興えないものであるとも考えられる。 CS
のかも知れない。
ιさと│対長引
第
.
Cに 対 ナ る 還 元 型 v
.
Cの比(卒均値)
9表 総 v
c
s
:
I群
iJ群
E E
マ
12:;%│235%)│;;:; 5幼
国J
腎
腎
臓
肺
.
.
J
t
.
'
¥
臓
R
歯
限
〈
2
3
.
5
2
8
.
8
2
0
.
8
1
2
.
1
2
1
.0
5.6
1
9
.
0
2
5
.
4
2
2
.
2
3
2
.
3
3
2
.
1
3
3
.
7
9.
4
1
5
.
0
2
5
.
3
(
9%) 2
2
.
2
4.4
5
.
4
)‘内は差を有意とした場合の危険率
V.BIt V.B2 が c
o曝露の動物の臓
器中において相当の消耗を示したのに
V.C含有量に差の少なか
ったことは,白島もは本来 V.Cを合成
引きかえ,
する能力を持つことに原因があるとも
考えられ,この点についてモルモ?ト
を用いる実験による追試を行う必要を
認める。
v
.線
括
職業性中毒におけるピグミン代謝の
飲態を知ることを目的として
2回の
(
6
5
5
)
実験を行った。第
1回の試験は CO中毒についてのみ行ったが,
中毒曝露期間が短かかった
ためと,同腹児を用いなかったため明かな結果が得られj
な か っ た 。 第 2回の試験は
CO,CS2
中毒について行い次の結果が得られた。
1
) 揖取飼料 100g当り体重増加は CS
9
.
5%
, CO曝露の場合は
2 曝露の場合は対照群の 5
対 照 群 の 70%
にすぎなかった。
2
) 臓器内ビタミンは, CO中毒において V.B¥
, B
2 が全身的に減少し肝臓の減少が著し
かったが,V
.Cは数種の臓器において減少が見られたにすぎない o CO中毒においては,か与
るビタミン代~!tの異欣が見られたが,
なお
意外にも
CS2 中毒においてはこれが見られなかった。
v
.
cについては v
.
c合成能力をもたないモルモットを用いて,追試を行う必要を認
める。
怒りに臨み御校関をいたどいた勝木副所長,久保田労働病理研究室主任に感謝する。
文 献
J
a
p
a
n
.J
.Med
,Sci
iV
I
IS
o
c
i
a
lMed. H
y
g
.3
.(
2
3
) 8-9,1
9
3
9
.
清洲医 3
8,1,3
4,1
9
3
4
.
労働科学研究, 1
5,2
7
1,昭 1
3
.
労働科学研究. 1
5,7
5
1,昭 1
3
.
5
) 桑原亮遁: 日病理会誌, 3
4,昭 2
2
.
1
) 西村ヤス雄
2
) 小松宮三男:
3
) 井得議・外:
4
) 井街謙・外:
<
6
) H.H.R
u
b
i
n
: I
n
d
u
s
t
.Med.1
3,2
2
3,1
9
4
4
.
'
1
)
R
.T
.J
o
h
n
s
t
o
n
e
: O
c
c
u
p
a
t
i
o
n
a
lMed.andI
n
d
u
s
t
.Hygen,1
9
4
8
.
Fly UP