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資料3 知財としてのデータに関する論点の前提整理(PDF形式:512KB)
資料3 第四次産業革命を視野に入れた 知財システムの在り方に関する検討会 知財としてのデータに関する論点の 前提整理について 2016年11月28日 西 岡 靖 之(法政大学) データの種類 情報・・・人が意味を解釈可能な形式 データ・・・コンピュータが処理可能な形式 知識に関する データ 事実に関する データ 個人情報 人に関する データ モノに関する データ ある人が行ったコト、 ある人の属性や評価、 ある人と他との関係、 ある人の挙動や状態など 人々に関する事実をもとに 計算(加工)された結果 人々に関する事実をもとに 創作(表現)された結果 あるモノに対する処置 あるモノの属性や評価 あるモノの構造や関係 あるモノの挙動や状態など モノに関する事実をもとに 計算(加工)された結果 モノに関する事実をもとに 創作(表現)された結果 第4次産業革命の新たな関心事 知的財産 2 個人情報について お得 約款 契約書 コンビニで390円の幕の内弁当を2回買った スポーツジムの朝会員だが年5回(通えてない) 定期券で上板橋と市ヶ谷を週4回 見ない!読まない! ポイント マイレージで海外出張年数回(ドイツ、米国・・) カード 分からない! 職業は大学教員、勤続15年 AppleID 学生からの評価は中の上ランク 便利 マイホームローン残金が〇〇〇万円 便利 ポイント 昭和〇年〇月〇日生まれの59才 カード 個別のサービスは便利、だが、そ 〇〇さん、〇〇さん、〇〇さん、 と友達 ポイント 必要 ポイント カード ログインID Yahoo!ID 便利 生年月日 れらが関係づけられると個人のプ カード 必要 便利 ライバシーに触れる。企業の利益 お得 とどう折り合いをつけるか? お得 ポイント カード →統合、移転禁止、削除義務など 電話番号 ポイント カード 必要 お得 ポイント カード 契約書 Gmailアドレス マイナンバー 約款 ビックデータ 見ない!読まない! 分からない! ノードデータ、リンクデータ、インデックスデータ 3 ビジネススピードと知財保護 結果よりしくみが大事 時間制約あり(常に供給) 事業体A 販売 利用 事実データ そもそも特許は与えない 事業体B 知財 モノ 知財 モノ 人 時間、鮮度 が重要 契約 人 事実データ 原則として移転 を禁止する 知財をつくるプロセス(しくみ) 販売 利用 知財をつくる プロセス(しくみ) ■一個あたりの投資コストと時間=知的貢献(進歩性) 製造業(製品開発) サービス業(新規ビジネス) ソフトウェア化された世界 製品設計 製造販売 ビジネス設計 ビジネス実現 システム設計 システム実装 クローズに実施可能 クローズにできない アイデアは、 だいたい同じ まるごとコピー可能 ◆ビジネスモデル、アーキテクチャ、DB構造などは、特許では保護すべきでない ◆システム実装は保護されるべき→第三者がオリジナルを証明するしくみが必要 ◆事実データ提供を促進させるには、むしろ原則移転禁止などのルールが有効 4