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1級実技試験問題 - 日本ホテル・レストランサービス技能協会
平成26年度レストランサービス技能検定 1級実技試験問題 I . 課 題 【 レストランにおけるディナータイムサービス 】 (1) 試験時間 30分間 (2) 場面設定 予約客の鈴木様(男性)と連れの英語が話せるフランス人(女性)が来店した。 (3) 指示事項 女性客に対する会話は指示事項 Aは仏語、Bは英語、Cからは日本語で行うこと。 A. 予約客 鈴木様と女性客を仏語でお迎えし、席に案内すること。 B. オーダーテーキングを行うこと。(女性客に対しては英語で行うこと) C. 白ワインとキールのサービスをすること。(ワゴンサービス) D. パンのサービスを行うこと。 E. 若鶏のローストをデクパージュし、サービスすること。(ワゴンサービス) F. 食事の感想を伺い、済んだ食器を下げること。 G. バナナフランベを作成し、サービスすること 。 (ワゴンサービス) H. 下げコーナーの整理・整頓を確認すること。 (4) 作業開始 開始線に立ち、実技審査委員に採点用紙を手渡し、受検番号と名前を伝え、 実技審査委員の開始の合図により作業を開始する。 (5) 作業終了 指示事項の「H」を終了し、開始線に戻った時点で、実技審査委員に作業が 終了したことを伝える。 ※きちんとした意思表示がない場合には、継続して時間計測が行われる。 (6) 注意事項 ● 作業は、職場で着用しているユニフォーム又は接客サービスに 相応しい服装で行うこと。 ● 作業は笑顔で行うこと。 ● 作業開始前、もしくは作業中に必要な器材・食材・飲料等に 関する異常・不足があった場合には申し出ること。 ● ソムリエナイフは試験場に予め用意してあるが、自分の所有物を 使用してもかまわない。(ペティナイフは不可) ● この問題用紙にメモしたもの、他の用紙にメモを記入したもの、 参考書等を試験場に持ち込まないこと。 ● 作業は試験時間内に終了させること。 平成26年度 1級実技試験問題 作業手順と時間配分 作業手順 【予約客 鈴木様と女性客を仏語でお迎えし、席に案内すること】 * 男性客には日本語、女性客には仏語で挨拶を行なう。 (A) * 基本に沿った案内と着席補助を行なう。 【オーダーテーキングを行うこと。(女性客に対しては、英語で行うこと)】 * 基本に沿ってメニューを提供し、オーダーテイクを (B) する。 * メニューより本日のお勧め料理を数品勧める。 【白ワインとキールのサービスをすること(ワゴンサービス)】 * 必要器材をワゴンに準備し、客席へ運ぶ。 * ワインはクーラーに入れて客席に準備する。 * 別紙作業手順通りキールを作成し、サービスする。 (C) * ゲストにキールをサービス後、ホストへワインを注 ぎ足す。 * ワインのボトルはワインクーラーへ戻す。 【パンのサービスを行うこと】 * サーバーで基本に沿ってパンをサービスする。 (D) * バターとパンは同時にサービスしても良い。 (E) 【若鶏のローストをデクパージュしサービスすること(ワゴンサービス)】 * 別紙作業手順を参照のこと。 【食事の感想を伺い、済んだ食器を下げること】 * 料理の感想を伺い、お下げしてよいかを確認する。 (F) * 食器を下げる際は、客席での作業を念頭に、基本に 沿って下げる。 【バナナフランベを作成し、サービスすること (ワゴンサービス)】 * 別紙作業手順を参照のこと。 (G) * 食後の飲物を伺う。 【下げコーナーの整理・整頓を確認すること】 * 作業中ごとに整理しながら、最後に確認する。 (H) * 確認終了後、開始線に戻り作業終了を伝える。 目安時間 所要時間 累計時間 30秒 2分 2分30秒 3分 5分30秒 1分 6分30秒 8分 14分30秒 1分 15分30秒 13分 28分30秒 30秒 29分00秒 【作業手順】 < 白ワインとキールのサービス > ② キール作成に使用する備品をワゴンに準備し所定の位置に用意。 ③ 注文を伺った白ワインをワインクーラーに入れた状態でスタンドと共に客席に運ぶ。 ④ ホストにプレゼンテーションをした後、ワゴン上で抜栓をする。 ⑤ キャップシールを丁寧にはがして瓶口(コルク面と周辺部)をナプキンでふき取る。 ⑥ ソムリエナイフにてコルクを破壊せず抜き、再びナプキンで瓶口をきれいにふき取る。 ⑦ 抜いたコルクをコルクソーサーに乗せ、ホストに提示する。 ⑧ ホストにテイスティングをしてもらい、許可が出たらワゴンにてキールの作成をおこなう。 ⑨ キールをサービスした後、ホストに注ぎ足し、ワインクーラーに戻す。 ① ③ 【作業手順】 < 若鶏のロースト ⑦ デクパージュ > ① 使用する備品をワゴンに準備して所定の位置に運び、料理のプレゼンテーションを行う。 ② スプーンとフォークを若鶏の手羽横に差込み持ち上げ、脂をパン皿に切り、まな板に移す。 ③ 手羽元の内側にフォークを刺し、付け根からナイフで切り離す。(手羽はパン皿へ) ④ 若鶏の向きを変え、もう一方の手羽も同様に処理する。 ⑤ 若鶏の腿肉が左側になるように横向きに置き換えフォークを腿肉に刺す。 ⑥ フォークを手首を返すように引き起こして、ナイフで腿肉の周りの皮を切り、腿肉を切りはなす。 ⑦ はずした腿肉の内側間接に切り込みを入れ、プラッターに戻す。 ⑧ 若鶏を回転させ向きを変え、もう一方の腿肉も同様に処理し、プラッターに戻す。 ⑨ 若鶏の下側側面からフォークを刺し固定する。 ⑩ 胸部の中央を胸骨に沿ってナイフで切り、胸肉の半身を切り離してプラッターに戻す。 ⑪ 若鶏の向きを変え、反対側の半身も同様に切り離しプラッターに戻す。 ⑫ ガラを横向きに倒しスプーンでソリレスを取り外す。 ⑬ 胸肉を下、腿肉の骨が上になるよう盛付し、ソリレスは端に、ガルニチュールは皿の上部に盛り付ける。 ⑭ ソースをお持ちし、料理に掛けるかを伺いイギリス式でサービスする。 ① ① ② ③ ⑥ ⑦ ⑨⑩ ⑫ 【作業手順】 < バナナフランベ > ① サイドテーブルで良い状態のバナナを選び、房よりナイフで切り離す。 ② 使用する備品をワゴンに準備して、所定の位置に運ぶ。 ③ 固形燃料に点火し、シュゼットパンを温める。 ④ バナナはサーバーで取扱い、客席にてミートナイフでバナナを縦半分にカットする。 ⑤ 皿の上でサーバーを使用して皮を取り去り、実と皮を別の皿に分ける。 ⑥ シュゼットパンの温度をナプキンで確認後グラニュー糖をティースプン 4 杯入れる。 ⑦ ⑥がカラメル状になった後に、バターを 30g入れ馴染ませて溶かす。 ⑧ バナナの切り口を上にして並べて焼き、焼き色が付いたら裏返す。 ⑨ ダークラムをシェリーグラスに 30cc 入れ、シュゼットパンに注ぎ込み点火し、フレミングする。 ⑩ 固形燃料の火を消した後、サーバーを使い均等に盛り付ける。 ① ②③ ④ ⑥ ⑦ ⑧ ⑧ ⑨ ⑩ 平成26年度 1級実技試験 ブース内レイアウト 壁 ↑ 60cm ↓ 面 下げコーナー サイドテーブル まな板 10inプレート2枚 | | | 9 0 c m | | | パン皿2枚 バナナ 10inプレート6枚 差替え用 マッチ・灰皿 バター パン皿4枚 グラニュー糖 ※1級のみ下げコーナーは幅180cm ◆サイドテーブル サイドテーブル トップクロス メニュー オーダーパッド(メモ付) ボールペン 白ナプキン(予備1枚含) サービスタオル(予備1枚含) サービストレイ(ノンスリップ) デザートスプーン(セット用) デザートフォーク(セット用) 1 2 1 1 2 1 2 2 2 2 2 2 2 2 1 1 4 2 1 2 2 台 脚 枚 枚 枚 組 本 本 枚 本 個 女性 客 ナプ キン ◆客用テーブル テーブル(120cm丸) 椅 子 アンダークロス テーブルクロス 白ナプキン カスターセット ミートナイフ ミートフォーク パン皿 バタースプレッダー ゴブレット ナ プ キ ン 2枚 4枚 ◆若鶏のロースト 若鶏ロースト(800~900g) 10inプレート 男性 客 ボイルド・ポテト(ガルニチュール) 料理用プラッター 10inプレート デザートスプーン デザートフォーク まな板 ペティナイフ 台 枚 部 セット 本 枚 枚 枚 本 本 MENU ←------------180cm------------→ ◆白ワイン・カクテル 白ワイン 150cm クレームドカシス ワインクーラー&スタンド ワゴン作業位置 コルクソーサー (食前酒) ソムリエナイフ ワイングラス バースプーン パン皿(バースプーン置き用) ナプ キン ←---180cm----→ S タ オ ル ソースボート(グレイビーソース 7分目) ソースレードル パン皿(サーバー置&チキン脂とり&ソースボート用) ワゴン作業位置 (若鶏・バナナ) 本 本 台 枚 本 個 本 枚 1 2 4 1 2 1 1 1 1 1 1 3 羽 枚 個 枚 枚 本 本 枚 本 個 本 枚 バター30g(ベリー皿 ティースプーン付) 2 2 枚 枚 デザートスプーン(サーバー用) デザートフォーク(サーバー用) ◆下げ物コーナー 入 口 10inプレート(差替え用) パン皿(差替え用) ◆バナナ・フランベ レショー 固形燃料 灰皿 マッチ シュゼットパン 10inプレート パン皿(サーバー置き用) デザートスプーン デザートフォーク ミートナイフ 1 1 1 1 1 2 1 1 ダークラム バナナ シュガーポット(グラニュー糖) ティースプーン シェリーグラス 1 2 1 1 1 4 1 1 1 2 1 1 2 1 1 1 台 個 個 個 枚 枚 枚 本 本 本 枚 本 本 台 本 個 1 2 1 1 1 1 個 個 個 本 本 本 ◆パ ン パンバスケット(ナプキン敷) バゲット(約5cm幅) バタークーラー バターナイフ 1級 実技試験 会話例文 〈挨拶とご案内〉 受検者: いらっしゃいませ。(こんばんは) 男性客: こんばんは。予約した鈴木です。 受検者: 鈴木様 お待ちしておりました。 女性客: Bonsoir. ボンソワール 受検者: Bonsoir. Madame . ボンソワール マダム お席までご案内いたします。 Nous allons vous conduire a votre table . ヌー ザローン ヴー コンデュイール ァ ヴォートル ターブル 女性客: Merci . メルシー 〈お席までご案内する〉 〈オーダーテイク〉 受検者: 本日は、ご予約ありがとうございます。 メニューでございます。 Thank you for your reservation . Here is the menu , ma'am . 女性客: Thank you . 受検者: メニューでございます。 男性客: ありがとう。 受検者: お食事の前に何かお飲み物はいかがでしょうか? Would you like something to drink before your dinner ? 女性客: キールを食前に頂こうかしら・・・ I'll have Kir for an aperitif . 受検者: Yes ma'am . (はい、かしこまりました) 受検者: 鈴木様はいかがなさいますか? 男性客: そうだな、今日はボトルで白ワインOOOをもらおうか。 そして、彼女にはこの白ワインでキールを作ってください。 受検者: 白ワインOOOと女性のお客様にはキールでございますね。ありがとうございます。 女性客: 本日のお勧め料理を教えてもらえるかしら? Could you tell me ・・ What is today’s special menu ? 受検者: はい、OOO、△△△、XXXでございます。 I recommend OO for Appetizer , Soup is △△ , and XX for main dish , ma'am 女性客: 若鶏のローストが美味しそうね。それと一緒にパンをお願いします。 Well . I 'll have Roasted young chicken and bread , please . 受検者: 若鶏のローストでございますね。ありがとうございます。 Roasted young chicken and bread . Thank you very much . 女性客: あと、デザートにバナナ・フランベをお願いします。 And for dessert ・・・ I want to try this Banana flambe . 受検者: Certainly , ma'am . (かしこまりました) 受検者: 鈴木様はいかがなさいますか? 男性客: 私も同じものをお願いします。 受検者: かしこまりました。それでは、若鶏のローストとパンを。 デザートはバナナ・フランベをご用意させていただきます。 〈白ワインとキールのサービス〉 (ボトルを鈴木様にお見せしながら・・・〉 受検者: ご注文いただきましたOOでございます。 男性客: ありがとう。 受検者: テイスティングをお願いいたします・・・いかがでございますか? 男性客: うん。いいね。お願いします。 受検者: お待たせいたしました。キールでございます。 〈パンのサービス〉 (パンとバターを持って) 受検者: パンをお持ちいたしました。 女性客: ありがとう。 男性客: ありがとう。 〈若鶏のローストのデクパージュ〉 受検者: お待たせいたしました。若鶏のローストでございます。 女性客: わぁ、美味しそうだわ。 男性客: 本当だね。 受検者: ありがとうございます。ただ今、お取りわけいたします。 (デクパージュを終えて・・・) 受検者: お待たせいたしました。 女性客: ありがとうございます。 受検者: 鈴木様 お待たせいたしました。 男性客: ありがとう。 (女性客にソースをお持ちして・・・) 受検者: ソースをおかけいたします。 女性客: はい、お願いします。 受検者: かしこまりました。 女性客: ありがとう。 男性客: 僕もお願いします。 ・・・ありがとう。 受検者: それでは、ごゆっくり お楽しみくださいませ。 〈料理の下げ〉 受検者: お料理はお楽しみいただけましたでしょうか? 女性客: とても食べやすくて、美味しかったわ。 男性客: とても良かったよ。 受検者: ありがとうございます。お下げしてよろしいですか? 女性客: はい、お願いします。 男性客: ありがとう。 〈デザートのサービス〉 受検者: それではデザートをお作りいたします。 女性客: わぁ、ここで作ってもらえるの? 男性客: それは楽しみだな。 受検者: ありがとうございます。 (フランベを終えて・・・) 受検者: お待たせいたしました。バナナ・フランベでございます。 女性客: とても美味しそうだわ。 受検者: お待たせいたしました。バナナ・フランベでございます。 男性客: う~ん。香りもいいね。 受検者: ご一緒にコーヒーや紅茶はいかがでございますか? 女性客: 結構です。 男性客: 僕もいいよ。ありがとう。 受検者: かしこまりました。本日はありがとうございました。 どうぞ、ごゆっくりお過ごしくださいませ。