...

聴きたい楽器を強調して鑑賞で きる音楽インタフェース

by user

on
Category: Documents
18

views

Report

Comments

Transcript

聴きたい楽器を強調して鑑賞で きる音楽インタフェース
聴きたい楽器を強調して鑑賞で
きる音楽インタフェース
筑波大学大学院 システム情報工学研究科 知能機能システム専攻
浜中 雅俊
test
背景: 音楽聴取における要望
聴きたいパートに焦点を合わせて聞きたい
- 特定のパートの演奏をもっと聴きたいと感じても
音楽初心者ではパートの聴き分けが困難。
?
背景: 音楽聴取における要望
パートの聴き分けが困難な例:Guitarist Simulator
何人のギタリスト?
その特長は?
背景: 音楽聴取における要望
パートの聴き分けが困難な例:Guitarist Simulator
何人のギタリスト?
・3人のギタリストが演奏
人間の演奏者A
仮想演奏者B
仮想演奏者C
その特長は?
・仮想演奏者Bは人間Aの
音楽的な個性を統計的手法
により模倣
従来の音楽インタフェース
音楽用ミキサーによる音量・定位の調節
- 複数チャンネルの音源の音楽用ミキサーを使用
したミキシング操作は煩雑
たとえばこんな操作が必要
音源10
音源9
音源8
音源1
音源7
音源6
音源5
音源4
音源3
音源1
音源2
音源1
ギタリストがソロをはじめた瞬間に
そのギタリストのボリュームを上げ、
定位を中央に寄せ、その他の各パ
ートのボリュームをすこしずつ下げ
その定位を調節する
聴きたい楽器を強調して聴ける
新たな音楽インタフェース
直感的な操作で
音楽用ミキサーを
電子コンパス
傾斜センサ
コントロールできる
ヘッドフォン
赤外線距離センサ
左を向けば
左の音
Left
右を向けば
右の音
Right
下を向けば
近くの音
Near
上を向けば
遠くの音
Far
耳を澄ますポーズで
聞き入りたい音にフォーカス
Focus
動作原理 1
ヘッドフォンに3種のセンサを搭載
デジタルコンパス
(地磁気センサ)
傾斜センサ
赤外線距離センサ
動作原理 1
ヘッドフォンに3種のセンサを搭載
電子コンパス
- 顔の向いている方位を検出
- 3軸の磁気センサを用いて地磁気を測定
傾斜センサ
- 顔の仰角を検出
- 2軸加速度センサを用いて傾きを測定
赤外線距離センサ
- 耳を澄ます動作を検出
- 手と耳の距離を赤外線距離センサで測定
動作原理 2
ミキサーの操作との対応づけ
音源を仮想空間上に配置
位置は手動変更可能
⑤
④
⑥
各パートの配置
③
⑦
⑧
アバタの位置
②
①
⑩
⑨
音源: RWC研究用音楽
データベースを使用
動作原理 2
ミキサーの操作との対応づけ
顔の方向との対応づけ
⑤
④
⑤
⑥
⑦
左
⑧
③
②
⑨
①
⑩
④
⑤
⑥
正面
⑦
⑧
③
各パートの配置
②
⑨
①
⑩
アバタの位置
④
⑥
⑦
右
⑧
③
②
⑨
①
⑩
動作原理 2
顔の方向との対応づけ
顔の仰角との対応づけ
⑥
⑦
⑧
⑨
⑩
① ② ③ ④ ⑤
水平
下を見下ろす
動作原理 2
顔の方向との対応づけ
耳に手を添える動作との対応づけ
⑤
⑥
④
⑦
⑧
③
各パートの配置
②
⑨
①
⑩
遠い
近い
想定される用途 1:
エンタテイメントとして
音楽をコントロールする楽しみを味わう
想定される用途 2:
能動的音楽鑑賞ツールとして
自分の聴きたいパートを探しながら聴く
新しい音楽の楽しみ方
今日は
第一バイオリンを聴こう
想定される用途 3:
音楽教育への利用
鳴っている楽器を照明で視覚的に確認
音楽を楽しみながら楽器の音色が覚えられる
トランペットって
こんな音色なんだ
想定される用途 4:
音楽教育への利用
練習中のパートの音を強調することで、メロディ
の把握が容易に
トランペットが
聴き取りやすい
想定される用途 5:
音楽検索への利用
音のみによる楽曲選択インタフェイス
-楽曲検索の結果からマウスクリックなしで聴きたい曲を選択
選曲モード
(a) 頭の動きを止める
再生モード
(b)
(a)
(b) 頭を左右に振る
想定される用途 5:
音楽検索への利用
関連技術との比較 (1)
従来のセンサ付きヘッドフォン(特開平2-25900号など)
- 頭を振ることによる音場の乱れを補正
- 特定の音源の音を選択的に聴くことはできない
⑪
⑫
⑥
⑩
⑦
⑤
②
①
⑪
⑧
③
⑫
⑥
⑨
⑬
⑩
②
頭を振る
①
④
センサ付き
ヘッドフォン
⑦
⑤
⑧
③
⑨
⑬
④
センサ付き
ヘッドフォン
関連技術との比較 (2)
従来の音楽選択インタフェースの問題点
- 曲の選択に多くの操作が必要
→音を聴くときの自然な動作を検出しできる限り
GUIやボタンインタフェイスによる操作を減少
- 未知の楽曲に限られた時間内で触れることのできる数には限界がある
→多くの曲を同時に再生する新しい音楽の聴き方を実現
- ディスプレイなどによる楽曲名の表示が必要
→ディスプレイレスでも動作可能な選曲システムを実現
実用化に向けた課題
ヘッドフォン→はほぼ実用化に近い完成度
・操作ユニットとして用いるヘッドフォンの軽量化・耐性の向上
・既存のヘッドフォンに実装可能な汎用性の確保
・製造が容易な部品構成・部品材料の選定
・ヘッドフォンを接続する機器側のインターフェースの開発
音源→新たに用意する必要あり
・パートごと別トラックに録音した音源が必要
・現在はRWC研究用音楽データベースの曲を使用
音源10
音源9
音源8
音源1
音源7
音源6
音源5
音源4
音源3
音源1
音源2
音源1
本技術に関する知的財産権(1)
発明の名称:ヘッドフォンに搭載したセンサ情報
を用いた音楽のミキシング方法および装置、なら
びにプログラムおよびこのプログラムを記録した
記録媒体
出願番号 :特願2005-180772
PCT/JP2006/312332
出願人
:独立行政法人 科学技術振興機構
発明者
:浜中雅俊、池月雄哉
本技術に関する知的財産権(2)
発明の名称:音源選択装置
出願番号 :特願2006-269623
出願人
:独立行政法人 科学技術振興機構
発明者
:浜中雅俊、李 昇姫
お問い合わせ先
【技術内容について】
筑波大学 大学院システム情報工学研究科 知能機能システム専攻
音楽情報処理研究室 浜中 雅俊
電話:0298ー53ー5148 FAX:0298ー53ー5148
E-mail:[email protected]
【技術移転について】
科学技術振興機構(JST) シーズ展開課
技術移転プランナー: 井上 治郎
電話:03-5214-7519 FAX:03-5214-8454
E-mail :[email protected]
Fly UP