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一日子ども農業研究員・平成16年度冬休み「繭と生糸の研究

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一日子ども農業研究員・平成16年度冬休み「繭と生糸の研究
今日の日程
10:00
10:10
10:20
12:00
12:45
14:15
14:30
小学校
開会式
オリエンテーション
研究①②③
昼食
研究④⑤
閉会式
解散
名前
岩手県農業研究センター
目
次
1.はじめに・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2.カイコはどんな虫?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
3.カイコの一生・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
4.カイコのからだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4
まゆ
5.繭・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
6.クワ(桑)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5
かか
7.カイコと人間の関わり合い・・・・・・・・・・・・・・・・・・6
けいとうじゅ
《参考》絹利用の系統樹・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
きいと
せいひんめい
8.生糸の太さによる製品名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
まわた
まわた
研 究 ① 真綿をつくる
研 究 ② 真綿から糸をとる
1.真綿をつくる準備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
2.真綿をつくり糸にする・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
せんしょく
研 究 ③ 糸の 染 色
1.「キハダ染め」と「紅花染め」・・・・・・・・・・・・・・・・・13
まゆ
まゆにんぎょう
研 究 ④ 繭の利用∼繭 人 形 ∼
1.準備するもの・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
2.繭の下準備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
え
と
とり
3.今年の干支「酉」(にわとり)をつくります ・・・・・・・・・・16
きいと
はたお
研 究 ⑤ 生糸の利用∼機織り体験(ミニコースターつくり)∼
かんい
1.簡易機織り機でミニコースターつくり・・・・・・・・・・・・・17
まゆ
○「繭と糸の会」事務局の連絡先
○岩手県農業研究センターの連絡先
1
まゆ
き い と
けんきゅう
~「繭と生糸の研 究 」~
1.はじめに・・・
まゆ
きいと
みなさんは「繭」や「生糸」がどうやってできたのか知っていますか?
まゆ
かんぜんへんたい
こんちゅう
ようちゅう
おお
「繭」というのは、完全変態をする 昆 虫 の 幼 虫 が口から糸をはいて作る“覆い”
だえんけい
ようちゅう
まゆ
さなぎ
のことをいいます。ふつうは楕円形で、幼 虫 はこの「繭」の中にこもって 蛹 の
きかん
期間を過ごします。
きいと
まゆ
けんし
「生糸」は、カイコ(蚕)という昆虫の繭からとった繭糸のままで、手を加え
きぬ
ていない糸のことをいいます。そして、この糸から「絹」ができるのです。
まゆ
ようさん
カイコを飼って繭をとることを「養蚕」といいます。
むし
2.カイコはどんな虫?
○
カイコは古くから飼育されてきた美しい糸をはく昆虫で、人間が作り出
したものです。(養蚕の始まりはクワコからカイコへ)
○
カイコはチョウと同じように
たまご
ようちゅう
さなぎ
せいちゅう
が
じゅん
そだ
かんぜんへんたい
こんちゅう
卵 → 幼 虫 → 蛹 → 成 虫 (蛾)の 順 に育つ完全変態の 昆 虫 です
たんしょくせい
○
カイコはクワ(桑)の葉だけを食べて育つ単 食 性 の昆虫です
まゆ
いと
きぬ
お
か
カイコは繭から糸をとり、絹を織るために 6000 年前から人間によって飼われ
せんぞ
ちゅうごく
にほん
やせい
てきました。カイコの先祖は 中 国 や日本に住む野生の虫でしたが、長い間、人
か
しいく
に飼われてきたために人が飼育しないと生活できないようになりました。その
のうか
たいせつ
ため、農家の人はカイコを大切に育てています。
に
がい
カイコはとてもおとなしいので、逃げ出したり、人に害を与えることはありま
べんきょう
やく
せん。カイコを飼うことは虫のことを 勉 強 するのにとても役に立ちます。
2
いっしょう
3. カイコの一生
たまご
①
ようちゅう
さなぎ
せいちゅう
が
こんちゅう
カイコは、 卵 − 幼 虫 − 蛹 − 成 虫 (蛾)の4つの形にかわる 昆 虫 です。
かんぜんへんたい
(完全変態といいます。)
ふ
②
か
カイコの幼虫は、卵から生まれる(孵化)とすぐ「クワ」の葉を食べはじ
かわ
だっぴ
めて大きくなり、4回皮をぬぎかえます(脱皮)。そして、葉を食べはじめ
まゆ
えいけん
てから25日ぐらいたつと、糸をはいてまゆ(繭)をつくります(営繭)。
③
まゆは3日ぐらいかかってつくりますが、つくりおわったカイコは、まゆ
さなぎ
ようか
の中で「 蛹 」になります(蛹化)。
さなぎ
④
が
あな
蛹 は10日ぐらいたつと、「蛾」になって、まゆに穴をあけて出てきます
う
か
(羽化)。
が
さんらん
⑤
メスの蛾は1ぴきで500∼700個の卵をうみます(産卵)。
⑥
蛾はなにも食べません。卵をうむと3∼4日で死んでしまいます。
が
3
4. カイコのからだ
①
からだの形とそのなまえ
②
カイコの体の内部
ないぶ
ひ
ふ
ほ
ご
ほね
やくわり
カイコには骨がありません。皮膚が体の保護と骨の役割をしています。
しょうかき
きいと
けんしせん
けつえき
しんぞう
体の中には、「消化器」や生糸をつくる「絹糸腺」、血液をおくる「心臓」、
こきゅう
きかん
しんけい
呼吸をする「気管」、そのほか「神経」などがびっしりつまっています。
しゅるい
昆虫の体の中はどの種類もだいたい同じです。
まめ知識
は
・ カイコは直径 0.02 ミリメートルの糸を 1,500 メートルも吐く。
まゆ
・ 繭一粒の重さは 1.8∼2.0g
くわ
きいと
・ カイコは一生の間に、20gの桑を食べて、0.5gの生糸を吐き出します。
4
まゆ
5. 繭
は
ぶっしつ
カイコが糸を吐き出すとき、糸の表面にあるのり状の「セシリン」という物質
たが
まゆ
じゅんじゅん
によって糸と糸が互いにくっつきます。繭の形を作りながら 順 々 に糸を吐き、
まゆ
そう
けんそう
繭の中で終了します。この糸の層を「繭層」といいますが、カイコからすれば
さなぎ
へんたい
さなぎ
へんたい
しろ
安全に幼虫から 蛹 に変態し、 蛹 から成虫に変態するためのお城といえます。
まゆ
く
まわた
せんしょく
まゆ ざ い く
人は、この繭から糸を繰り出したり、真綿にしたり、染 色 したり、繭細工な
どといろいろなものに加工して利用します。
くわ
6. クワ (桑)
くわ
くわ
くわ
カイコといえば桑、桑といえばカイコといわれるくらい、カイコと桑の木は
きってもきれないなかです。
しゅるい
しょくぶつ
虫のなかまには、ある種類の 植 物 しか食べないものも多くいます。
たとえば、アゲハチョウはみかんのなかまの木が大好きです。モンシロチョウ
はキャベツが大好きなのはみんなも知っているでしょう。同じように、カイコ
くわ
くわ
ぜったい
は桑の葉が大好きなのです。大好きどころか、桑の葉でないとふつうは絶対に
食べません。
か
くわ
ようい
だから、まずカイコを飼うためには、桑の葉を用意しなければなりません。
のうか
くわ
ねが
近くの農家で桑を育てているところがあったら、分けてもらうようお願いして
みましょう。
5
かか
7. カイコと人間の関わり合い
○
カイコと人間はずっと昔からいろんなところで関わりがありました。
ようさん
・ 古代中国で始まった養蚕は、
「シルクロード」を通って世界中に広がりま
した。
・ 日本ではカイコを「おカイコさん」「お蚕さま」「おしらさま」といって
しゅうにゅうげん
とても大事にしてきました。農家にとっては数少ない現金 収 入 源 でし
た。
きぬ
こうか
きちょう
ぜい
ちょうてい
・ 絹は昔から大変に高価で貴重な品でした。税として 朝 廷 におさめられた
めいじじだいいこう
きちょう
ゆしゅつひん
り、明治時代以降は外国に売って日本が豊かになるための貴重な輸出品
きんだいか
でした。全輸出額の 40%以上を超えたこともあり、日本の近代化に大き
な役割を果たしました。
けんし
きぬおりもの
・ 絹糸には人工的には作り出せない特徴があり、絹糸から美しい「絹織物」
ができあがります。
たもくてき り よ う
・ カイコの研究はたくさんの産業を発展させ、カイコの多目的利用が盛ん
になりました。
メ モ
6
○
カイコ、繭、絹などの利用についてみなさんはいくつ知っているかな?
まゆつぶ
(1)繭粒の利用
まゆ
まゆ ふ と ん
まゆ
…繭人形、シルクフラワー、繭布団、繭まくら
けんし
きいと
など
きぬ
(2)繭糸(生糸、絹、シルク)の利用
…和服、洋服、パジャマ、ネクタイ、ストッキング、スカーフ
など
(3)食品としての利用
…シルクパウダー、シルククッキー、絹アメ、シルクせんべい
など
(4)衣料品以外に絹を利用しているもの
びじゅつひん
けしょうひん
…美術品、化粧品、スポーツ用品、パラシュート、化粧まわし
など
(5)カイコのふんを利用
かちく
けしょうひん
きゅうきょく
びようそざい
…家畜のえさ、化粧品( 究 極 の美用素材!)
しょくりょう
くわ
(6)カイコの 食 料 である桑の利用
ふんまつ
わ
し
…健康食品(桑茶、桑の実ジャム、桑の葉粉末入りうどん・そば)、和紙
メ モ
7
け い と う じ ゅ
《参考》
絹利用の系統樹
絹にはこんなにいろいろな使い道があります。
バイオ
リアクター
シーツ
バイオ
ふとんぢ
布団地
センサー
しんだん
診断
システム
固定化膜
なかわた
寝具
中 綿
きのうせい
機能性
じょほうせい
食品
徐 放 性
かんみりょう
甘味料
緞 帳
ゼリー
食品
食品
インテリア
ソファ
クロス
テーブル
クロス
てんかりょう
添 加 料
せんど
じゅう
たん
どんちょう
鮮度
ろ か ざ い
ほ じ
濾過材
し
保持紙
タイプ
リボン
ヘア
リンス
ミシン糸
クリーム
シャンプー
ウェーブ
釣り糸
工業用品
ふるい絹
整髪料
けんまざい
ヘアー
トリートメント
剤
セット剤
化粧
石けん
研磨剤
じんこうけっかん
人 工 血管 じんこう ひ ふ
人 工 皮膚
ほうごういと
じょほうせい
クリーム
縫 合 糸
徐 放 性
コンタクト
いりょうひん
コンディ
ショナー
ファンデー
ション
医 療 品
レンズ
じんこうけん
フェルト
そうしんぐ
手縫い糸
織
物
植毛布
衣
ふしょくふ
不職布
手編み糸
服
絹 の 利 用
バップ
剤
人 工 腱
装身具
化粧品
医療器材
カテーテル
スキン
クリーム
パウダー
ケーキ
せんがんりょう
メーキャップ
用 品
がっきげん
洗 顔 料
絵
楽器 弦
印材
絹
組ひも
そうしょく
装
美術・工芸品
飾
ようし
用紙
人
編み物
人工
べっ甲
形
ふろしき
実用化
実用化研究中
研
究
中
(アイデア段階も含む)
参考:蚕糸科学研究所資料
8
き い と
せいひんめい
8. 生糸の太さによる製品名
先生の話をよく聞いて、メモを取りましょう。
Point!
せんい
「デニール」とは繊維の太さの程度を表す単位
①
デニール∼
デニール
デニール∼
デニール
デニール∼
デニール
商品名:
②
商品名:
③
商品名:
メ モ
9
ま わ た
ま わ た
【研 究 ① 真綿をつくる ② 真綿から糸をとる】
ま わ た
1. 真綿をつくる準備
(1)準備するもの
まゆ
・繭
・水
・重炭酸ソーダ
・洗濯ネット
・コンロ
ぶた
・大きな鍋(10ℓ)
・落とし蓋
・重し用のボール
・時計
(2)方法
こま
せんたく
①目の細かい洗濯ネットに繭を入れて
口をしばる。
②ぬるま湯か水に1時間以上つけておく。
寒い時期は一晩でもOK。
じゅうたんさん
③鍋に水 7∼7.5 リットルと重 炭 酸 ソー
ダ 21∼23g混ぜた溶液をつくり、繭を
うらがえ
入れて煮る。20 分後に上下裏返した後、
30∼40 分ほど煮る。取り出したときに
くず
やわ
形が崩 れるくらいに柔 らかければでき
あがり。
りゅうすい
④ネットのまま取り出し、流 水 でよく洗
だっすい
い、軽く脱水する。
⑤中からさなぎを取り出す。
10
ま わ た
2. 真綿をつくり糸にする
① ぬれた繭を2人で広げ、
まわた
真綿をつくる。
たいかく
② 一方の手を離し、対角の二角を持つ。
さらに1m近くまで引っ張る。
対角
③指や太ももでよりをかけ、糸にする。
参考:食農教育 No.27 2003 年 5 月号より(農文協)
11
研 究 メ モ
色は?
感触は?
重さは?
においは?
ま わ た
私がつくった真綿のサイズ
私がつくった糸の長さ
約
cm ×
約
cm
ほかに私はこう思ったよ・・・
12
cm
せんしょく
【研 究 ③ 糸の染色】
衣服やカーテン、じゅうたんなど布を使った製品は様々な色に染められてい
せんりょう
ます。現在、布を染めるために普通に使われている 染 料 は、石油や石炭を原料
か が く せんりょう
か が く せんりょう
にして作られた化学 染 料 がほとんどです。化学 染 料 が始まる前は、草や木な
く さ き ぞ
どから取り出した染料で染める『草木染め』が行われていました。
まゆ
く さ き ぞ
今回は、繭から取り出した糸を『草木染め』の方法で染めてみます。先生が
せんしょくえき
染 色 液 を用意してきましたので、皆さんは染める作業や、糸が染まっていく様
子を観察しましょう。
べにばな
1. 「キハダ染め」と「紅花染め」
きほんてき
じゅんじょ
〈基本的な 順 序 〉
せんしょくえき
に
だ
① 染 色 液 (キハダや紅花を煮出して作った色のついた液)で染める。
ばいせんえき
さくさん
はっしょく
いろど
② 媒染液(みょうばんや酢酸がはいった液)で 発 色 と色止めをする。
だっすい
かげぼ
③ 脱水して陰干しする。
かげぼ
→
せんしょくえき
染色液
ばいせんえき
→
媒染液
せんしょくえき
ばいせんざい
染 色 液 の色
媒染剤
キハダ
紅
花
研 究 メ モ
赤
青
茶
陰干し
~草木染めに使われる有名な植物~
→
→
→
13
糸の色
べにばな
じゅんび
てじゅん
《参考》 「キハダ染め」と「 紅 花 染め」の準 備 と手順
1.キハダ染め
(1)準備するもの
ふしょくふ
・ キハダ
500g
・ネット
・不織布
なべ
・みょうばん
・鍋
・つむぎ糸
はし
・ステンレスボール(2つ)
・箸
せんしょくえき
(2)染 色 液
ふっとう
鍋にネットに入れたキハダと水1リットルを入れ、沸騰後約30分煮出し、不織布
でこして染色液を作る。
ばいせんえき
(3)媒染液
水5リットルに、みょうばん1gを入れよく溶かす。。
に
ぞ
(4)煮染め
① 染色液を 30℃位のぬるま湯にする。つむぎ糸を染色液に入れて煮染めする。
だっすい
かげぼ
② ①で染めた糸を媒染液に入れて発色させ、脱水し陰干しする。
べにばな
2.紅花染め
まえしょり
きみず
(1)前処理(黄水とり)
① 準備するもの:乾燥紅花(70∼80g)、不織布、手袋、ステンレスボール
ひた
② 不織布で紅花を包み、水1リットルの入ったボールに浸す。時々手でもみなが
しきそ
ら1時間ほど浸し、黄色の色素を出す。(最低3回はやること)
(2)紅花染め
さくさん
① 準備するもの:前処理した紅花、炭酸カリウム、クエン酸、不織布、酢酸、
ステンレスボール、箸、つむぎ糸
② ボールに紅花とぬるま湯(30℃位)を入れ、炭酸カリウム(水1リットルに
ちゃかっしょく
40g位)も入れてよく混ぜる。1∼2時間おくと液が茶 褐 色 になるので、こ
れを不織布でこす。(→この茶褐色の液を使う)
③ ②の茶褐色の液を 40℃位に温め、クエン酸を入れて中和する(色が変わる)。
つむぎ糸を入れて染色する。
④ ③で染めた糸を、酢酸を入れた冷水に浸して色止めをし、脱水して陰干しする。
14
まゆ
まゆ にんぎょう
【研 究 ④ 繭の利用~繭 人形~】
まゆ
繭を材料として、人形やアクセサリーなどいろいろなものを作ることができ
かんたん
まゆ にんぎょう
れい
しょうかい
くふう
ます。簡単な繭 人 形 の例を 紹 介 しますので、みなさんで工夫して作ってみま
しょう。
1. 準備するもの
・繭 ・はさみ ・カッター ・木工用ボンド ・スチール球(パチンコ玉など)
ふで
・紙ねんど
・セロテープ
・アクリル絵の具
・筆
・サインペン
※はさみやカッターを使うときは、ケガをしないように注意しましょう。
まゆ
2. 繭の下準備をします(基本)
(1)紙ねんどを小さいすり鉢に入れ、水を加えてトロトロに溶かします。
まゆ
したじゅんび
(2)繭の下準備をします。
① 繭の下部を切ります。
全部切り取らずに少し残します。
② 切った小さい方の中にボンドを入れます。
ボンドの中心にスチール球を置きます。
③ 繭の切った所にボンドを塗り固定し
ます。よく接着させるためにセロテープ
で固定します。
乾燥したらセロテープを取ります。
④ 乾燥したら、トロトロに作っておいた
紙ねんどを全体にうすく塗って乾燥し
ます。
※こうすると色が塗りやすくなります。
15
え
と
とり
3. 今年の干支 「酉」(にわとり)をつくります
まゆ
(1)スチール球が入っていない繭で
おばね
とさか
尾羽と鶏冠とくちばしを作ります。
まゆ
(2)スチール球が入っている繭に
切り込みを入れ、切り込み部分に
ボンドを塗ります。
おばね
切り込み
とさか
(1)で作った尾羽と鶏冠とくちばし
を差し込み接着します。
これにトロトロにした紙ねんどを
塗って乾燥します。
とさか
(3)紙ねんどが乾いてから、鶏冠(赤)、
くちばし(黄)、目玉(黒)、肉ひげ
(赤)を塗ってできあがりです。
かざ
※ミニコースターの上に飾ってね!
16
き い と
は た お
【研 究 ⑤ 生糸の利用~機織り体験(ミニコースターつくり)~】
はた
たていと
よこいと
おりもの
「機」とは、縦糸を渡し、それに横糸を交わり通して、織物をつくる機械のこと
をいいます。バッタン、バッタンと音を立てて布を織る機織り機もありますが、
あつがみ
かんい
今回は厚紙でつくった簡易機織り機でミニコースターをつくってみましょう。
繭人形をかざっておくのにちょうどいいサイズです。
か ん い は た お
1. 簡易機織り機でミニコースターつくり
(1)準備するもの
・厚紙
・はさみ
・真綿からつくった糸
・横糸通し(今回はミニマドラー)
(2)作り方
①厚紙の真ん中を四角に切り抜き、
とう かんかく
縦糸をひっかける溝を等間隔に切る。
織り始めの横糸を固定しておく溝を
切る。(左右どちらでもよい)
②溝にひっかけて縦糸を張り、横糸を
通していく。ひっぱりすぎないように
気をつける。
横糸が足りなくなったら新しい糸を
結んで続ける。
17
③ほぼ正方形まで織りあがったら縦糸
を切り、となりどうしの糸を結んで
できあがり。
参考:食農教育 No.27 2003 年 5 月号より(農文協)
メ モ
18
まゆ
きいと
カイコ、繭、生糸などについてくわしく知りたい人は、下記におたず
ねください。
まゆ
いと
かい
「繭と糸の会」事務局
ことぶき
ま さ お
壽
正夫
TEL 0197-24-9174
〒023-0863 水沢市字川端 194-6
なかむら
い さ お
中村
勇雄
TEL 0197-24-3377(FAX 兼用)
〒023-0854 水沢市大鐘町 1-26
作成
岩手県農業研究センター(企画情報室)
TEL0197−68−4402
FAX0197−71−1079
19
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