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Ⅰ 漁 業 制 度 (PDFファイル 41KB

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Ⅰ 漁 業 制 度 (PDFファイル 41KB
第1部
Ⅰ
1
漁
漁
業
業
制
制
度
度
主な関係法令の目的等
1)
水産基本法 (平13(2001)年法第89号)
この法律は,水産に関する施策について,基本理念及びその実現を図るのに基本となる事項を
定め,並びに国及び地方公共団体の責務等を明らかにすることにより,水産に関する施策を総合
的かつ計画的に推進し,もって国民生活の安定向上及び国民経済の健全な発展を図ることを目的
とするもので,沿岸漁業等振興法(1963(昭38)年 法第165号)にかわる水産業界待望の基本法と
して,2001(平13)年6月29日法律第89号として新たに制定されたものである。したがって,沿岸
漁業等振興法は,同日付けで廃止された。
2)
漁業法 (昭24(1949)年法第267号)
この法律は,水面を総合的に利用して漁業生産力を発展させ,あわせて漁業者及び漁業従事者
を主体とする漁業調整機構の運用によって漁業の民主化を図ることを目的とする漁業生産に関す
る基本的制度である。
3)
水産資源保護法 (昭26(1951)年法第313号)
この法律は,水産資源の保護培養を図り,その効果を将来にわたって維持することにより,漁
業の発展に寄与することを目的とするものである。
4)
県漁業調整規則,県内水面漁業調整規則
この規則は,漁業法(第65条)と水産資源保護法(第4条)に基づき,本県の海面や内水面(
河川湖沼)における水産動植物の保護培養,漁業取締りその他漁業調整のために定められた規則
である。
《制限又は禁止事項∼水産動植物の採捕(又は処理),販売又は所持,漁具漁法,有害な水質汚
濁物の遺棄又は漏せつ,保護培養に必要な物の採取又は除去,移植等》
5)
領海及び接続水域に関する法律 (昭52(1977)年法第30号)
この法律は,我が国の領海の範囲と我が国の領域における通関,財政,出入国管理及び衛生に
関する法令に違反する行為の防止及び処罰のために必要な措置を執る水域としての接続水域を定
めたものである。
(1)
領海の範囲
我が国の領海は,基線(低潮線,直線基線及び湾口若しくは湾内又は河口に引かれる直線)
からその外側12カイリの線(その線が基線から測定して中間線を超えているときは,その超え
ている部分については,中間線(我が国と外国との間で合意した中間線に代わる線があるとき
は,その線)とする。)までの海域とする。
(2)
接続水域
接続水域は,基線からその外側24カイリの線(その線が基線から測定して中間線を超えてい
るときは,その超えている部分については,中間線(我が国と外国との間で合意した中間線に
代わる線があるときは,その線)とする。)までの海域(領海を除く。)とする。
6)
排他的経済水域及び大陸棚に関する法律 (平8(1996)年法第74号)
この法律は,我が国が海洋法に関する国際連合条約に定めるところにより,同条約第5部に規
定する沿岸国の主権的権利その他の権利を行使する水域としての排他的経済水域と大陸棚を定め
たものである。
(1)
排他的経済水域
我が国の基線から,いずれの点をとっても我が国の基線上の最も近い点からの距離が 200カ
イリである線(その線が基線から測定して中間線(いずれの点をとっても,我が国の基線上の
最も近い点からの距離と,我が国の海岸と向かい合っている外国の海岸に係るその外国の領海
の幅を測定するための基線上の最も近い点からの距離とが等しい線をいう。以下同じ。)を超
えているときは,その超えている部分については,中間線(我が国と外国との間で合意した中
間線に代わる線があるときは,その線)とする。)までの海域(領海を除く。)並びにその海
底及びその下とする。
(2)
大陸棚
我が国の基線から,いずれの点をとっても我が国の基線上の最も近い点からの距離が 200カ
イリである線(その線が基線から測定して中間線を超えているときは,その超えている部分に
ついては,中間線(我が国と外国との間で合意した中間線に代わる線があるときは,その線及
びこれと接続して引かれる政令で定める線)とする。)までの海域(領海を除く。)の海底及
びその下とする。
7)
排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律 (平8(1996)年法第
76号)
この法律は,海洋法に関する国際連合条約に定める権利を的確に行使することにより海洋生物
資源の適切な保存及び管理を図るため,排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行
使等について必要な措置を定めたものである。
8)
沿岸漁場整備開発法 (昭49(1974)年法第49号)
この法律は,沿岸漁場整備開発事業を総合的かつ計画的に推進するための措置並びに水産動物
の種苗の生産及び放流並びに水産動物の育成を計画的かつ効率的に推進するための措置を講ずる
とともに,沿岸漁場の安定的な利用関係の確保を図るための措置を講ずることにより,沿岸漁業
の基盤たる沿岸漁場の整備及び開発を図り,もって沿岸漁業の安定的な発展と水産物の供給の増
大に寄与することを目的とするものである。
9)
海洋水産資源開発促進法 (昭46(1971)年法第60号)
この法律は,沿岸海域における水産動植物の増殖及び養殖を計画的に推進するための措置並び
に漁業者団体等による海洋水産資源の自主的な管理を促進するための措置を定めるとともに,海
洋水産資源の開発及び利用の合理化を図るための調査等を行うことを目的とする海洋水産資源開
発センタ−の制度を確立すること等により,海洋水産資源の開発及び利用の合理化を促進し,も
って漁業の健全な発展と水産物の供給の安定に資することを目的とするものである。
10)
持続的養殖生産確保法 (平11(1999)年法第51号)
この法律は,漁業協同組合等による養殖漁場の改善を促進するための措置及び特定の養殖水産
動植物の伝染性疾病のまん延の防止のための措置を講ずることにより,持続的な養殖生産の確保
を図り,もって養殖業の発展と水産物の供給の安定に資することを目的とするものである。
11)
遊漁船業の適正化に関する法律 (昭63(1988)年法第99号)
この法律は,遊漁船業を営む者の業務の適正な運営を確保するとともに,その組織する団体の
適正な活動を促進し遊漁船業の健全な発達を図るため必要な措置を定めることにより,遊漁船の
利用者の安全の確保及び利便の増進並びに漁場の安定的な利用関係の確保に資することを目的と
するものである。
12)
水産業協同組合法 (昭23(1948)年法第 242号)
この法律は,漁民及び水産加工業者の協同組織の発達を促進し,もってその経済的社会的地位
の向上と水産業の生産力の増進とを図り,国民経済の発展を期することを目的とするものである。
13)
漁業協同組合合併助成法 (昭42(1967)年法第78号)
この法律は,適正な事業経営を行うことができる漁業協同組合を広範に育成して漁業に関する
協同組織の健全な発展に資するため,漁業協同組合の合併についての援助,合併後の漁業協同組
合の事業経営の基礎を確立するのに必要な助成等の措置を定めて,漁業協同組合の合併の促進を
図ることを目的とするものである。
14)
農林漁業信用基金法 (昭62(1987)年法第79号)
農林漁業信用基金は,農業信用基金協会が行う農業近代化資金等に係る債務の保証,漁業信用
基金協会が行う漁業近代化資金等に係る債務の保証等につき保険を行うこと,農業信用基金協会
及び漁業信用基金協会の業務に必要な資金を融通すること並びに林業者等の融資機関からの林業
の経営の改善に必要な資金の借入れに係る債務を保証することにより,農林漁業経営等に必要な
資金の融通を円滑にし,もって農林漁業の健全な発展に資することを目的とするものである。
15)
漁業近代化資金助成法 (昭44(1969)年法第52号)
この法律は,漁業者等に対し水産業協同組合又は農林中央金庫が行う長期かつ低利の施設資金
等の融通を円滑にするため,国が,都道府県の行う利子補給等の措置に対して助成し,又は自ら
利子補給を行う措置を講ずることとし,もって漁業者等の資本装備の高度化を図り,その経営の
近代化に資することを目的とするものである。
16)
漁業災害補償法 (昭39(1964)年法第 158号)
この法律は,中小漁業者がその営む漁業につき異常の事象又は不慮の事故によって受けること
のある損失を補てんするため,その協同組織を基盤とする漁業共済団体と政府とが行なう漁業災
害補償の制度及びその健全かつ円滑な運営を確保するための措置を定めて,中小漁業者の漁業再
生産の阻害の防止及び漁業経営の安定に資することを目的とするもので,漁獲共済,養殖共済,
漁具共済及び特定養殖共済の4種の漁業共済事業がある。
17)
漁船法 (昭25(1950)年法第 178号)
この法律は,漁船の建造を調整し,漁船の登録及び検査に関する制度を確立し,且つ,漁船に
関する試験を行い,もって漁船の性能の向上を図り,あわせて漁業生産力の合理的発展に資する
ことを目的とするものである。
18)
漁船損害等補償法 (昭27(1952)年法第28号)
この法律は,漁船につき不慮の事故による損害の復旧及び適期における更新を容易にするとと
もに,漁船の運航に伴う不慮の費用の負担及び責任等の発生により漁業経営が困難となることを
防止し,並びに漁船に積載した漁獲物等につき不慮の事故による損害を補てんするための措置(
以下「漁船損害等補償」という。)を定め,もって漁業経営の安定に資することを目的とするも
のである。
19)
船舶法 (明32(1899)年法第46号)
この法律は,日本の船舶に関し,船舶原簿登録,船舶国籍証書交付及び検認,船籍港及び物品
又は旅客の運送等必要事項を定めたものである。
20)
船舶安全法 (昭8(1933)年法第11号)
この法律は,日本の船舶の運航に関し,その堪航性の保持と人命の安全保持を確保するために
必要な施設整備及び定期検査,中間検査の実施と船舶検査証書の受給等必要事項を定めたもので
ある。
また,総トン数20トン未満の船舶(以下「小型船舶」という。)の堪航性の保持と人命の安全
保持を確保するため,小型船舶安全規則に基づき検査を行う「小型船舶検査機構」の設置等につ
いて必要事項を定めたものである。
21)
船舶職員法 (昭26(1951)年法第 149号)
この法律は,船舶職員(船舶において,船長,航海士,機関長,機関士,通信長及び通信士の
職務を行う者)として船舶に乗り組ますべき者の資格を定め,もって船舶の航行の安全を図るこ
とを目的とするものである。
22)
小型船舶の登録等に関する法律 (平13(2001)年法第 102号)
この法律は,小型船舶の所有権の公証のための登録に関する制度等について定めることにより,
小型船舶の所有者の利便性の向上を図り,もって小型船舶を利用した諸活動の健全な発達に寄与
することを目的とするものである。
23)
漁港漁場整備法 (2001(平13)年6月29日法律第92号「漁港法の一部を改正する法律」により,
漁港法 (1950(昭25)年法第 137号)が改正されたものである。)
この法律は,水産業の健全な発展及びこれによる水産物の供給の安定を図るため,環境との調
和に配慮しつつ,漁港漁場整備事業を総合的かつ計画的に推進し,及び漁港の維持管理を適正に
し,もって国民生活の安定及び国民経済の発展に寄与し,あわせて豊かで住みよい漁村の振興に
資することを目的とするものである。
24)
海岸法 (昭31(1956)年法第 101号)
この法律は,津波,高潮,波浪その他海水又は地盤の変動による被害から海岸を防護し,もっ
て国土保全に資することを目的とするものである。
25)
公有水面埋立法 (大10(1921)年法第57号)
この法律における目的について,条文の中に明確な記述は見られないが,この法律が制定され
た経緯から推測すれば,「官に属する公有水面を埋立て,民有地としようとすることを申請する
者があるときは,公衆の妨害とならない部分に限り,これを許可することができる」旨を定めた
「明治23年勅令第 367号官有地取扱規則及び同年内務省訓令第36号公有水面埋立及使用免許取扱
方」により事務処理していたが,これだけでは公有水面埋立を円滑に行うことが困難であったた
め,現在の公有水面埋立法が制定されたものである。
26)
環境基本法 (平5(1993)年法第91号)
この法律は,環境の保全について,基本理念を定め,並びに国,地方公共団体,事業者及び国
民の責務を明らかにするとともに,環境の保全に関する施策の基本となる事項を定めることによ
り,環境の保全に関する施策を総合的かつ計画的に推進し,もって現在及び将来の国民の健康で
文化的な生活の確保に寄与するとともに人類の福祉に貢献することを目的とするものである。
27)
水質汚濁防止法 (昭45(1970)年法第 138号)
この法律は,工場及び事業場から公共用水域に排出される水の排出及び地下に浸透する水の浸
透を規制するとともに,生活排水対策の実施を推進すること等によって,公共用水域及び地下水
の水質の汚濁(水質以外の水の状態が悪化することを含む。以下同じ。)の防止を図り,もって
国民の健康を保護するとともに生活環境を保全し,並びに工場及び事業場から排出される汚水及
び廃液に関して人の健康に係る被害が生じた場合における事業者の損害賠償の責任について定め
ることにより,被害者の保護を図ることを目的とするものである。
28)
海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律 (昭45(1970)年法第 136号)
この法律は,船舶,海洋施設及び航空機から海洋に油,有害液体物質等及び廃棄物を排出する
こと並びに船舶及び海洋施設において油,有害液体物質等及び廃棄物を焼却することを規制し,
廃油の適正な処理を確保するとともに,排出された油,有害液体物質等,廃棄物その他の物の防
除並びに海上火災の発生及び拡大の防止並びに海上火災等に伴う船舶交通の危険の防止のための
措置を講ずることにより,海洋の汚染及び海上災害を防止し,あわせて海洋の汚染及び海上災害
の防止に関する国際約束の適確な実施を確保し,もって海洋環境の保全並びに人の生命及び身体
並びに財産の保護に資することを目的とするものである。
29)
油濁損害賠償保障法 (昭50(1975)年法第95号)
この法律は,船舶に積載されていた油によって油濁損害が生じた場合における船舶所有者の責
任を明確にし,及び油濁損害の賠償を保障する制度を確立することにより,被害者の保護を図り,
あわせて船舶による油の海上輸送の健全な発達に資することを目的とするものである。
30)
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律 (平4(1992)年法第75号)
この法律は,野生動植物が,生態系の重要な構成要素であるだけでなく,自然環境の重要な一
部として人類の豊かな生活に欠かすことのできないものであることにかんがみ,絶滅のおそれの
ある野生動植物の種の保存を図ることにより良好な自然環境を保全し,もって現在及び将来の国
民の健康で文化的な生活の確保に寄与することを目的とするものである。
31)
海洋生物資源の保存及び管理に関する法律 (平8(1996)年法第77号)
この法律は,我が国の排他的経済水域等における海洋生物資源について,その保存及び管理の
ための計画を策定し,並びに漁獲量及び漁獲努力量の管理のための所要の措置を講ずることによ
り,漁業法又は水産資源保護法による措置等と相まって,排他的経済水域等における海洋生物資
源の保存及び管理を図り,あわせて海洋法に関する国際連合条約の的確な実施を確保し,もって
漁業の発展と水産物の供給の安定に資することを目的とするものである。
32)
海洋法に関する国際連合条約 (通称「国連海洋法条約」)
1982(昭57)年に採択され,1994(平6)年11月に発効。日本は1996(平8)年6月に批准し,同年
7月20日に発効。
漁業関係では,沿岸国は,領海基線から 200・の排他的経済水域を設定し,この水域内での資
源の採取や開発の権利をもつが,生物資源を保護するための漁獲可能量制度が義務づけられた。
《TAC(Total Allowable Catch)制度:排他的経済水域内の資源管理を行う観点から,魚種別
に定められた1年間の漁獲可能量(資源的動向や社会的経済的要因を勘案して,漁獲が許される
上限量)の総量を管理する制度》
《TAE(Total Allowable Effort)制度:TAC制度に加え,漁獲努力量(操業日数等の漁ろ
う作業量)の総量を管理する制度》
2
漁業制度に基づく漁業の分類
1)
定義
漁業とは,水産動植物の採捕又は養殖の事業をいう。(法第2条)
漁業権とは,定置漁業権,区画漁業権及び共同漁業権であり(法第6条),特定の水面におい
て,特定の漁業を独占排他的に営む権利であり,行政庁の免許によって設定されるものである。
2)
(1)
漁業権漁業 (法第6条)
定 置 漁 業 権 ∼漁具を定置して営む漁業であって,身網の設置されている場所の最深部
が最高潮時において水深27メ−トル以上であるもの
(2)
区 画 漁 業 権 ∼一定の区域内において養殖業を営む権利
・第1種区画漁業権∼一定の区域内において,石,かわら,竹,木等を敷設して養殖業を営む
権利
(例)ひび建養殖業,藻類養殖業,小割式養殖業,真珠養殖業等
・第2種区画漁業権∼土,石,竹,木等によって囲まれた一定の区域内において養殖業を営む
権利
(例)築堤式養殖業,網仕切式養殖業等
・第3種区画漁業権∼一定の区域内において養殖業を営む権利であって,第1種及び第2種区
画漁業権以外のもの
〔特定区画漁業権〕
ひび建養殖業,藻類養殖業,垂下式養殖業(縄,鉄線その他これらに類
するものを用いて垂下して行う水産動物の養殖業をいい,真珠養殖業を
除く。),小割り式養殖業(網いけすその他のいけすを使用して行う水
産動物の養殖業をいう。),第3種区画漁業たる貝類養殖業を内容とす
る区画漁業権(法第7条)
(3)
共 同 漁 業 権 ∼一定の水面を共同に利用して漁業を営む権利
・第1種共同漁業権∼そう類,貝類又は主務大臣の指定する定着性の水産動物(いせえび,し
ゃこ,えぼしがい,かめのて,ほや,うに,なまこ(ふじこ及びいしこ
を含む。),ひとで,かしぱん,いそぎんちゃく,かいめん,餌むし,
うみほおずき,たこ(いいだこ,みずだこ及びてながだこを含む。),
ほくかいえび,しらえび,しゃみせんがい,ことむし,しおむし)を目
的とする漁業権
・第2種共同漁業権∼網漁具(えりやな類を含む。)を移動しないように敷設して営む漁業権
であって定置漁業権及び第5種共同漁業権以外のもの
・第3種共同漁業権∼地びき網漁業,地こぎ網漁業,船びき網漁業(動力漁船を使用するもの
を除く),飼付漁業又はつきいそ漁業を営む権利であって第5種共同漁
業権以外のもの
・第4種共同漁業権∼寄魚漁業又は鳥付こぎ釣漁業を営む権利であって第5種共同漁業権以外
のもの
・第5種共同漁業権∼内水面又は主務大臣の指定する湖沼に準ずる海面(久美浜湖,与謝海)
において漁業を営む権利であって第1種共同漁業権以外のもの
3)
許可(承認等)漁業
(1)
大 臣 許 可 漁 業 ∼法第52条第1項の指定漁業を定める政令
沖合底びき網漁業,以西底びき網漁業,遠洋底びき網漁業,北洋はえな
わ・さし網漁業,母船式底びき網等漁業,大中型まき網漁業,大型捕鯨
業,小型捕鯨業,母船式捕鯨業,遠洋かつお・まぐろ漁業,近海かつお
・まぐろ漁業,母船式かつお・まぐろ漁業,中型さけ・ます流し網漁業,
母船式さけ・ます漁業,母船式かに漁業,白ちょう貝等採取業
(2)
大 臣 承 認 漁 業 ∼承認漁業等の取締りに関する省令第1条第2項
さんま漁業,北太平洋ずわいがに等漁業,第1種いか釣り漁業,ずわい
がに漁業,つぶ漁業,東シナ海等かじき等流し網漁業,べにずわいがに
漁業,第1種小型まぐろはえ縄漁業,東シナ海はえ縄漁業,大西洋はえ
縄等漁業,太平洋底刺し網漁業
(3)
大 臣 届 出 漁 業 ∼承認漁業等の取締りに関する省令第1条第3項
第2種いか釣り漁業,かじき等流し網漁業,第2種小型まぐろはえ縄漁
業,小型するめいか釣り漁業,暫定措置水域沿岸漁業等
(4)
知 事 許 可 漁 業 ∼県漁業調整規則第7条
小型まき網漁業,機船船びき網漁業,さんご漁業,ごち網漁業,敷網漁
業,さし網漁業,固定式さし網漁業,すくい網漁業,しいらづけ漁業,
潜水器漁業,小型定置漁業,かご漁業,あさひがにかかり網漁業
(5)
知 事 許 可 漁 業 ∼県内水面漁業調整規則第6条(水産動植物の採補の許可漁具・漁法)
やな,えり,うけぜき,魚ぜき,しばづけ,さし網,固定式さし網(建
網,建干網,す建網等をいう。)ふくろ網,地びき網,瀬張網
(6)
法定知事許可漁業 ∼法第66条第2項
中型まき網漁業,小型機船底びき網漁業,瀬戸内海機船船びき網漁業,
小型さけ・ます流し網漁業
4)
自
由
漁
業 ∼上記漁業以外の漁業
漁業制度上,農林水産大臣又は都道府県知事による免許,許可,承認及び届
出が不要な漁業
(例)一本釣り漁業,小型はえ縄漁業等
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