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2013年1月
フランス学術情報(平成 25 年 1 月分) 平成 25 年 1 月 18 日 ストラスブール研究連絡センター フランス高等教育研究省(MESR) ●「“Assises”高等教育諮問委員会レポートと学生の成功」 2012 年 12 月 17 日、フランス高等教育研究省ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ(Geneviève Fioraso) 大臣は、オランド大統領に”Assises”高等教育諮問委員会の報告書を提出した。本報告書は、① 学生の成功、②研究面での新たな挑戦、③高等教育の地方・国レベルでの組織の見直し、④高等 教育に携わる人材の重視、に関する重要な提案を含んでいる。 オランド大統領はフィオラゾ大臣に対し、①すべての学生の学術面での成功、②研究組織と評価 の簡略化、③グランゼコール、大学間の障壁を取り除くこと、③大学運営での効率性と合議性、と いう4目標の関連法案を報告書に基づき準備するよう要請した。同関連法案は 2013 年 1 月末に提 出され、2013 年 3 月には閣議で審議される予定である。 オランド大統領は高等教育研究とイノベーションが、フランスの経済、文化、社会の発展、ヨーロ ッパや世界におけるフランスの地位、そして若者の将来にとって重要であることを再確認した。 また、2013 年 1 月 14 日には、フランス議会科学技術評価委員会(OPECST)のルデオ副委員長 (Jean-Yves Le Déaut)がフィオラゾ大臣出席の下、ジャン=マルク・エロー首相(Jean-Marc Ayrault) に対して同報告書に関わる法案作成のためのレポートを提出した。 一 連 の 流 れ を 受 け 、 フ ィ オ ラ ゾ 大 臣 は 、 2013 年 1 月 14 日 、 パ リ 第 七 大 学 ( Université Paris-Didrot)を訪問し、学生の成功に関して同大学の学生と意見交換を行った。フィオラゾ大臣は 特に学部における成功率が 5%下がり、同年齢層での大学二学年終了者が全体の 40%以下であ ることに触れ、より多くの学生が学位を取得できるよう政府の優先事項として取り組んでいく決意を 表明した。 ・フランス高等教育研究省“Rapport sur les Assises de l'enseignement supérieur et de la recherche” http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66615/rapport-sur-les-assises-de-l-enseignement-s uperieur-et-de-la-recherche.html ・フランス高等教育研究省“La réussite étudiante : chantier prioritaire de Geneviève Fioraso” http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66782/la-reussite-etudiante-chantier-prioritaire-de -genevieve-fioraso.html ・フランス高等教育研究省“Rapport sur les Assises de l'enseignement supérieur et de la recherche” http://www.assises-esr.fr/l-actualite/communique-rapport-sur-les-assises-de-l-enseignement-superieur -et-de-la-recherche ・パリ第七大学“Geneviève Fioraso en visite à l’université Paris Diderot” http://www.univ-paris-diderot.fr/sc/site.php?bc=accueil&np=pageActu&ref=4690 ●「大学入学オリエンテーション」 2013 年 1 月 11 日、12 日にパリにて大学入学のためのオリエンテーション”Le Salon Admission Post Bac (A.P.B.)が開催された。A.P.B.は、高校生二、三年生やその保護者に対し、高等教育機関 におけるより具体的な授業内容や登録方法を周知するために行われるものである。同イベントには フランス高等教育研究省ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ大臣も出席した。OpinionWay によって 2012 年 12 月 28 日から 2013 年 1 月 3 日にかけて 808 名を対象にして行われたアンケートによると、50% の学生が大学進学に関する手続きや説明に満足しているが、54%が改善の余地があると回答して いる。フィオラゾ大臣は、より多くの高校生を対象としたオリエンテーションの実施を望んでいると語 った。 また、2013 年度の大学入学手続きのスケジュールは、2013 年 1 月 20 日~3 月 20 日に入学先 希望一覧の提出、2013 年 4 月 2 日までに必要書類の提出、2013 年 5 月 7 日~9 日にかけて各入 学希望先への書類の提出と協議、2013 年 6 月から 7 月にかけて結果通知、となっている。 ・高等教育研究省“Le Salon Admission Post Bac 2013 : s'informer sur la procédure d'inscription dans le supérieur” http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66730/salon-admission-post-bac-2013.html ・高等教育研究省“Faciliter et simplifier l'orientation et la procédure d'inscription dans le supérieur” http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66758/faciliter-et-simplifier-l-orientation-et-la-pr ocedure-d-inscription-dans-le-superieur.html ●「エラスムスプログラム:2013 年予算強化」 2012 年 12 月 13 日、フランス高等教育研究省ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ大臣は 2013 年度欧 州委員会予算について、学生のモビリティ支援を行うエラスムスプログラムの強化を期待できると称 賛し、次のように語った。 「2012 年から 2013 年にかけて 27 万人の欧州の学生(うち、31,158 人がフランス)がエラスムスプ ログラムを利用した。エラスムスプログラムの発足から 25 年間で 33 ヶ国 2,200 万人(うち、フランス 人 45 万人)が同プログラムに参加している。フランスは、「すべての学生にエラスムスを」というスロ ーガンの下、裕福ではない家庭の学生や技術・職業課程の学生にも同プログラムへの参加を促し ていく。」 ・高等教育研究省“Programme Erasmus : financement conforté en 2013” http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66566/programme-erasmus-financement-conforte -en-2013.html ●「フランス大学長評議会(C.P.U.):新議長にジャン=ルー・ザルツマン氏」 2012 年 12 月 20 日、フランス高等教育研究省ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ大臣はパリ第 13 大学 (Université Paris XIII Nord)のジャン=ルー・ザルツマン(Jean-Loup Salzmann)学長がフランス大学 長評議会(Conférence des Présidents d'Université: C.P.U.)の新議長に選出されたことに対し、祝辞 を送った。ザルツマン氏は、同評議会にて開かれた大学と高等教育へのアクセスの単純化等を目 指す。 また、副議長には、ラ・ロシェル大学長の Gérard Blanchard 氏、サンテティエンヌ大学長の Khaled Bouabdallah 氏がそれぞれ任命された。 ・フランス高等教育研究省“Geneviève Fioraso félicite Jean-Loup Salzmann, élu président de la C.P.U.” http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66660/genevieve-fioraso-felicite-jean-loup-salzm ann-elu-president-de-la-c.p.u.html ●「インキュベーター促進」 2012 年 11 月 23 日、フランス高等教育研究省ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ(Geneviève Fioraso) 大臣はインキュベーター(起業家育成・支援のための機関)である Agoranov を訪問し、公共機関の 研究成果から出発して企業創成プロジェクトを支援するインキュベーターの役割を称賛した。また、 高等教育研究省がイノベーション創出のためにインキュベーターを積極的に支援をしていく意志を 明らかにした。さらに、フィオラゾ大臣は、インキュベーターのための予算 1,200 万ユーロの凍結解 除を宣言し、イノベーション移転のための仕組みを改革する決意を述べた。 ・フランス高等教育研究省 “Incubateur Agoranov : renforcer la création d'entreprises issues de la recherche publique”(2012 年 11 月 23 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66322/renforcer-la-creation-d-entreprises-issuesde-la-recherche-publique.html ●「フランスの宇宙戦略」 2012 年 11 月 20 日、21 日にイタリア・ナポリにて欧州宇宙機関(European Space Agency)評議会 が開催され、フランス高等教育研究省のジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ大臣が出席した。フィオラゾ大 臣は、本会議が欧州の宇宙戦略の未来にとって重要なステップとなったとコメントし、次のように述 べた。 「フランスと欧州にとって、宇宙戦略はヨーロッパの独立と主権、競争力、成長、そして雇用のた めの大きな挑戦である。国のたゆまぬ投資と将来ヴィジョンによって、フランスの宇宙活動は関連企 業の強固な組織化をもたらし、新しい経済のインフラを築くのに欠かせない。既に宇宙産業は 16,000 人の雇用を創出し、マテリアル、光学、低温学、インターフェイス、電子工学、エネルギー等 の分野におけるテクノロジーやイノベーションの発達に広く貢献している。また、防衛産業にとって も大きな賭けである。本評議会の 20 ヶ国の協力、また、特に仏独のパートナーシップは今後の宇宙 戦略にとって欠かせない。」 同評議会では、フランスとドイツの協力により、ヨーロッパの宇宙分野の野心的な計画への従事 が新たに表明された。また、フランスは、2012 年 12 月 20 日、Ariane 5 の打ち上げの成功を発表し た。 ・フランス高等教育研究省 “La politique spatiale, un enjeu majeur pour la France et l'Europe” (2012 年 11 月 23 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66402/la-politique-spatiale-un-enjeu-majeur-pour -la-france-et-l-europe.html ・フランス高等教育研究省 “Impulser une nouvelle ambition pour l'Europe spatiale”(2012 年 12 月 12 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66551/impulser-une-nouvelle-ambition-pour-l-eu rope-spatiale.html ・フランス高等教育研究省 “Nouveau succès pour Ariane 5”(2012 年 12 月 20 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66662/nouveau-succes-pour-ariane-5.html ●「フィオラゾ大臣 EU 評議会に出席」 フランス高等教育研究省ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ大臣は、2012 年 12 月 11 日にブリュッセル で開催された欧州連合評議会にフランス代表として出席した。同評議会では、ヨーロッパの宇宙政 策、国際政策、テクノロジーとイノベーションの展開、科学と社会の対話が協議された。フィオラゾ大 臣は、11 月に開催された欧州宇宙機関評議会に触れ、特に独仏間の協力を基にした今後の更な る宇宙分野への投資に言及した他、EU の中でのフランスの優先事項を次のように述べた。 ①特に神経変性疾患やエイズ、世界規模の流行病等の健康分野におけるアメリカとの科学協力 ②ブラジル、ロシア、インド、中国等経済新興国との科学技術協力 ③Horizon 2020(よりよい社会、競争的産業、優れた科学を目的とする欧州の研究・イノベーショ ンプログラム)で定められた研究テーマにおける国際協力の調和 ④欧州・地中海地域の協力推進 ・フランス高等教育研究省 “Participation de Geneviève Fioraso au Conseil de compétitivité de l'Union européenne”(2012 年 12 月 11 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66547/participation-de-genevieve-fioraso-au-cons eil-de-competitivite-de-l-union-europeenne.html ・Horizon 2020 http://ec.europa.eu/research/horizon2020/index_en.cfm?pg=home&video=none フランス高等教育研究省(MESR)、欧州委員会 ●「新ランキング、500 大学を対象に」 2012 年 12 月 17 日、欧州および世界各国から 500 の大学が新しい国際大学ランキングに参加 することを希望する旨が欧州委員会によって発表された。”U-Multirank”と呼ばれるこの新ランキン グは、これまでのランキングとは違って、より現実的で利用しやすいガイドを提供することを目指す。 本ランキングでは、研究の評判、教育と学習の質、国際的展開、知識移転の成功(例.企業や起業 との連携)、地域社会との関わりあい、の 5 つの分野において格付けが行われる。2013 年前期に新 ランキングへの加入希望大学を募り、2014 年初めに第一回の結果が発表される予定である。 これに先立ち、2012 年 11 月 16 日、フランス高等教育研究省のジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ大臣 は、Androulla Vassiliou 欧州委員会教育大臣の訪問を受け、フランスが本プロジェクトを支持するこ とを明言した。また、「フランスの大学の多様性には、それにふさわしい評価システムが必要であ り、”U-Multirank”ランキングは、フランスの高等教育の優れた点や特異性を勘案することができる であろう、と述べた。さらに、本ランキングの特徴として、人文社会科学分野への配慮、学生数、学 生の成功率、研究の産業への移転、イノベーションへの参加と雇用創出という観点から幅広い格付 けが行われることを挙げ、学生、教育、企業にとって良い指標となり、欧州の高等教育の地位を国 際的に高めることに貢献するであろうと語った。 ・欧州委員会”New ranking targets 500 universities ”(2012 年 12 月 17 日) http://europa.eu/rapid/press-release_IP-12-1373_en.htm?locale=en ・フランス高等教育研究省” Lancement du classement européen des universités”(2012 年 12 月 18 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid66633/lancement-du-classement-europeen-des-un iversites.html フランス国立科学研究センター(CNRS) ●「『CNRS の雇用均等 2011』出版」 フランス国立科学研究センター(CNRS)で働く女性のための委員会は、2001 年の創設以来、 CNRS 全政策における男女間の職業上の平等を推進・評価する活動を行ってきた。2009 年からは 性差指標を分析してまとめた年報冊子「CNRS の雇用均等(La parité dans les métiers du CNRS)」 を発行しており、今回 2011 年版が出版された。この冊子は、職業上の男女平等に関する問題に対 し熟考を促すことを目的としている。 ・CNRS “Le livret « La parité dans les métiers du CNRS 2011 » vient de paraître.”(2012 年 12 月 13 日) http://bilansocial.dsi.cnrs.fr/page/editoparite ●「CNRS/sagascience のマルチメディアコレクションに核エネルギーファイル追加」 フランス国内でもエネルギーに関する議論が盛んな今、CNRS/sagascience のマルチメディアコレ クションは、フランスにおける核エネルギーの現状についてのファイルを作成した。この活動は、一 般の人に核の問題を理解し、2013 年 1 月から 4 月に行われる討論会に参加してもらうことが狙いで ある。本ファイルには http://www.cnrs.fr/nucleaire からアクセスできる。 ・CNRS “Un nouveau dossier multimédia CNRS/sagascience sur l'énergie nucléaire”(2013 年 1 月 7 日) http://www2.cnrs.fr/presse/communique/2933.htm?&debut=8 ●「Philippe Taquet 氏、Bernard Meunier 氏がフランス科学アカデミーの院長、副院長に任命」 2012 年 12 月 11 日、フランス科学アカデミーは、古生物学者で国立自然史博物館名誉教授の Philippe Taquet 氏、化学者でトゥールーズの錯体化学研究所の CNRS 名誉主任研究員 Bernard Meunier 氏がそれぞれ 2013-2014 年度のフランス科学アカデミー院長、副院長に任命されたと発表 した。 Taquet 氏は、1985 年から 1990 年にかけて国立自然史博物館長を務め、フランスアカデミーの副 院長を経て 2013 年 1 月より院長に就任する。 また、Bernard Meunier 氏は、1991 年に CNRS 金賞を受賞、2004 年から 2006 年までは会長とし て CNRS を率いた経歴の持ち主である。1999 年にフランスアカデミー会員に選出されてからは、科 学情報代表やミュニケーション代表を務めた。 ・CNRS le journal n°270 janvier-février “L’Académie des sciences change de têtes” ・Académi des sciences “ Philippe Taquet et Bernard Meunier, élus respectivement Président et Vice-Président pour 2013-2014 ”(2013 年 12 月 11 日) http://www.academie-sciences.fr/presse/communique/election_Pres_111212.pdf ●「CNRS、論文掲載数世界一に」 Scimago Institute Ranking による 2012 年の世界の論文数ランキングで CNRS が一位であること が発表された。本ランキングは、国際協力、世界における研究所のインパクト、質の高い論文出版、 研究所が取り扱う分野、引用論文数、リーダーシップという観点からも研究の質を判断できることを 特徴としている。CNRS に次いで中国科学院とロシア科学アカデミーが二位、三位にランクインして いる。 ・CNRS le journal n°270 janvier-février “Le CNRS, n°1 mondial des publications…” ・Scimago Institute Ranking http://www.scimagoir.com/pdf/sir_2012_world_report.pdf ●「2012 年 Irène Joliot-Curie 賞の受賞者発表」 2012 年 11 月 23 日、フランス高等教育研究省ジュヌヴィエーヴ・フィオラゾ大臣と EADS & d’Airbus グループ代表 Thierry Baril 氏は、女性科学者の模範的なキャリアに光を当てるイレ ーヌ・ジョリオ・キュリー賞を発表した。 「2012 年女性科学者賞」には Inserm 研究ディレクターで免疫欠如と遺伝血液学治療専門家の Marina Cavazzana-Calvo 氏、「女性若手科学者賞」にはパリ第七大学(Université Paris Diderot)パ リ地球物理学研究所教授で新領域である地球微生物学専門の Bénédicte Menez 氏が、「女性起業 家賞」にはトゥールーズの Thales Alena Space のテレコム製品政策及び R&D 責任者の Isabelle Buret 氏が宇宙通信産業への貢献が評価され選ばれた。 ・フランス高等教育研究省 “Remise du Prix Irène Joliot-Curie 2012 : trois femmes d'exception à l'honneur”(2012 年 11 月 23 日) http://www.enseignementsup-recherche.gouv.fr/cid61615/remise-du-prix-irene-joliot-curie-2012-troi s-femmes-d-exception-a-l-honneur.html ・CNRS “Les Trois Lauréates du Priz Irène Joliot-Curie” フランス国立科学研究センター(CNRS)、フランス国立研究機構(ANR) ●「Bertrand KIBLER 氏 CNRS 銅賞に輝く」 2012 年 12 月 19 日、フランス国立研究機構(ANR)は、2012 年の CNRS 銅賞受賞者の一人が、 ブルゴーニュ・Carnot 研究所のポスドクであり、ANR の「MANUREVA」(SYSCOMM 2008)プロジ ェクトの研究費獲得者である Bertrand KIBLER 氏であることを祝福した。CNRS 銅賞は、その分野 で才能を発揮した若手の研究者に対して授与される。Kibler 氏の研究テーマは光の特性を変え 得る非線形現象を起こす、光ファイバー内の強力な光衝撃の伝播であり、光学遠距離通信お よびバイオフォトニックな応用が期待できる革新的光源の開発を先導すると期待される。 ・ANR “Une Médaille de Bronze du CNRS pour Bertrand KIBLER : des ondes lumineuses aux vagues scélérates !”(2012 年 12 月 19 日) http://www.agence-nationale-recherche.fr/magazine/actualites/detail/une-medaille-de-bronze-du-cnrs -pour-bertrand-kibler-des-ondes-lumineuses-aux-vagues-scelerates/ ・CNRS “Médailles de bronze”(2012 年) http://www.cnrs.fr/fr/recherche/prix/medaillesbronze.htm フランス国立研究機構(ANR) ●「ヒトエピゲノミクス仏独二国間プロジェクト」 フランス国立研究機構(ANR)とドイツ連邦教育研究省(BMBF)は「一般疾病と年齢に関連する エピゲノミクス」という二国間プロジェクトを予定している。本プロジェクトの公募は 2013 年 1 月に開 始され、締め切りは 2013 年 3 月に予定されている。このプロジェクトは、年齢に関連する一般疾病 の発生と進行に対するエピゲノミックなインパクトを調べるための機能的解析と、ヒトエピゲノムの比 較サンプルの収集を組み合わせた研究を支援し、大学、公的研究機関、企業の研究グループの 仏独コラボレーションを奨励する。各プロジェクトは少なくとも 3 グループから構成される必要があ る。 ・ANR “Préannonce de l’appel à projets bilatéral franco-allemand en épigénomique humaine”(2012 年 12 月 14 日) http://www.agence-nationale-recherche.fr/magazine/actualites/detail/preannonce-de-lappel-a-projetsbilateral-franco-allemand-en-epigenomique-humaine/ ●「2013 年事業計画」 ANR のプログラムの三年度サイクルが 2013 年に終了することから、2013 年度は予算の制約を考 慮する必要がある。フランス高等教育研究省により定められた方針を考慮し、2012 年 11 月 14 日に 2013 年の事業計画が承認された。 2013 年は引き続き、①プログラム・ブラン、若手研究者支援、ポスドクの帰国推進プログラム等テ ーマを定めないボトムアップ型プログラム、②ERA-Net 等に見られる欧州多国間協力プログラム、 ③戦略的テーマに基づく 28 のトップダウン型プログラム、の三本柱を中心に形成される。 また、2013 年の新たな取り組みとして、次の点が挙げられる。 ①2013 年の公募において、同一代表者から受け付ける申請は一件のみとする。 ②プロジェクト代表者のプロジェクト実施に係る用務に割く時間は、同研究者の研究時間全体の 33%だったところを 40%に引き上げる。 ③プロジェクト参加者のうち非常勤研究者(博士課程学生、ポスドク等)の割合は全体の 30%まで とする。 ・ANR “Les orientations programmatiques pour 2013”(2012 年 12 月 21 日) http://www.agence-nationale-recherche.fr/programmes-de-recherche/les-orientations-2013/ 国立衛生医学研究所(INSERM) ●「アルコールと研究」 2012 年 12 月 13 日、Mission Inserm Association は、パリにてアルコール中毒とその予防に関す る研究の第一人者で INSERM 主任研究員の Bertrand Nalpas 氏とのコラボレーションで「アルコー ルと研究」と題する討論会談を行う。研究者とアルコールに関する問題を抱える人々との定期的な この会合は 2006 年より実施されている。 ・INSERM “Alcool et recherche : du laboratoire au malade”(2012 年 12 月 12 日) http://www.inserm.fr/actualites/rubriques/actualites-societe/alcool-et-recherche-du-laboratoire-au-ma lade フランス国立農業研究所(INRA) ●「Marion Guillou 氏が CGIAR の評議員に任命」 INRA 前会長で現在 Agreenium 代表である Prof. Marion Guillou が、国際農業研究協議グルー プ(CGIAR)の評議員にフランス人として初めて任命され、2013 年 1 月 1 日に着任する。CGIAR は、 15 人の評議員が世界の協力機関、国立・地方研究機関などと密接に協力して、飢えのない未来を 目指し、持続可能な発展のための農業研究調査を行う国際機関である。 調査テーマとしては、地球規模で取り組むべき複雑な問題(農業、牧畜、水、湿潤地域、穀物、 森、食糧問題等)を取り上げている。 ・INRA “ Recherche internationale : Marion Guillou entre au Conseil du CGIAR”(2012 年 12 月 11 日) http://www.inra.fr/presse/marion_guillou_au_conseil_du_cgiar ヨーロッパ・リサーチ・カウンシル(ERC) ●「8 名の科学者が ERC 科学評議会の新メンバーに指名」 欧州委員会は 2012 年 12 月 14 日、ERC の運営組織である科学評議会の全体の約 1/3 に当た る新メンバー8 名を指名した。これは、2013 年初めに開始される科学評議会の段階的な再編成の 一環として行われた。新メンバーの任期は、第 7 次研究枠組み計画(FP7)が終了する 2013 年末ま で。新メンバーは次のとおり。 ・Kraus BOCK 教授(デンマーク・国立研究財団) ・Athene DONALD 教授(英国・ケンブリッジ大学) ・Barbara ENSOLI 博士(イタリア・高等保健研究所(ISS)) ・Nuria Sebastian GALLES 教授(スペイン・Pompeu Fabra 大学) ・Reinhard GENSEL 教授(ドイツ・マックス・プランク地球外物理学研究所) ・Matthias KLEINER 教授(ドイツ・研究財団) ・Éva KONDOROSI 教授(ハンガリー・科学アカデミー) ・Reinhilde VEUGELERS 教授(ベルギー・ルーヴァンカトリック大学) ・ERC “ Eight acclaimed scientists appointed as members of ERC Scientific Council ” (2012 年 12 月 13 日) http://erc.europa.eu/sites/default/files/press_release/files/ERC_Press_release_New_ERC_ScC_memb ers_appointed.pdf ●「ERC Synergy Grants が優れた 11 プロジェクトを支援」 2012 年 12 月 17 日、ERC は昨年パイロットプログラムとして開始された“Synergy Grants”の獲得 者を発表した。今回の公募では 11 プロジェクトが選ばれ、最長6年間の研究費を受け取ることがで きる。総額 1 億 2,600 万ユーロの規模で、1 プロジェクト当たり平均 1,150 万ユーロが支給される。 研究イノベーション科学委員の Márie Geoghegan-Quinn 氏は「優秀な研究者が最先端研究の限 界を押し上げることを支援するこの研究費の選考結果は、ERC が革新的であり続けることを示して いる」とコメントした。 また ERC 会長の Helga Nowotny 教授は「ERC Synergy Grant は、予算の制約上、二回限定の公 募だが、卓越した科学の常識をさらに超えるような研究に取り組む機会を優秀な研究者に与え る。」と述べた。 今回の Synergy Grant には 11 プロジェクト、38 名の卓越した研究者が選ばれ、その中には、2010 年にノーベル物理学賞を受賞したマンチェスター大学 Konstantin Novoselov 教授が含まれる。 ・ERC “ ERC Synergy Grants fund 11 exceptional projects ” (2012 年 12 月 17 日) http://erc.europa.eu/sites/default/files/press_release/files/ERC_Press_Release_SyG_results_2012.pdf ●「若手研究者が CNRS で Serge Haroche 氏と会合」 2012 年 12 月 18 日、ERC の情報交換会がパリの CNRS で行われる。このイベントは、ERC 助成 金について、ERC の研究評議会(ERCEA)が若手研究者を対象とし、最新ニュースを紹介すること を目的としている。この機会に、2012 年ノーベル物理学賞受賞者の Serge Haroche 氏を含む 5 人の ERC 研究費獲得者が、自らの研究内容について紹介を行う。 ・ERC “ Les étoiles montantes de la recherche réunies avec Serge Haroche au CNRS ” (2012 年 12 月 18 日) http://erc.europa.eu/sites/default/files/press_release/files/Press_highlight_CNRS_16122012.pdf 欧州委員会(European Comission) ●「ヨーロッパ発展地域におけるトップレベルの研究支援」 欧州委員会のパイロットプログラムにおいて、最大 240 万ユーロの助成金が欧州内の発展地域 の大学や研究機関に割り当てられることになった。本プログラムは、国際的にトップレベルの研究所 として認められることを希望する研究所を、優れた研究者にアピールすることを目的としている。 欧州議会研究イノベーション科学委員の Márie Geoghegan-Quinn 氏は、「欧州の多くの地域が 総合的な成果と EU 助成研究への参加の両面において研究能力を発揮できないでいる。本プログ ラムへの幅広い参加により、研究面・経済面において取り残される地域がなくなるよう配慮したい。」 と語った。 ・欧州委員会 ” Commission to fund top research chairs in less-developed region ”(2012 年 12 月 17 日)http://europa.eu/rapid/press-release_IP-12-1374_en.htm?locale=en