...

142号 1999年 7月

by user

on
Category: Documents
33

views

Report

Comments

Transcript

142号 1999年 7月
杉 岳 通 信
142号
発行日:1999年 7月26日
編集人:安岡正俊 製作・発行人:中村利夫
発行所:杉岳同門会
・
杉 並 区 和 泉 3-59-21
恒例・忘年ファミリー山行
12月6日(日)奥多摩・笹尾根 熊倉山
参 加 者 : 原 田 、 中 村 、 松 田 夫 妻 、 松 井 ( 8 期 )、 菊 池 父 娘 、 安 岡 夫 妻 、 三 田 村
熊倉頂上でいつもの通り、鮭鍋で昼食。ワインにビールそして磁性細菌を楽しむ。
生藤山から太刀神社に降る。
・ 転付峠~南アルプス南嶺~大門沢(奈良田温泉)
99年5月1日~4日 安岡和子、正俊
連 休 の 3 日 ま で は 天 気 は 持 つ と の 事 で 会 社 を 少 し 早 く 出 る 。2 1 時 の 指 定 席 を
和子が
購 入 し 座 れ た 。自 由 席 は 混 ん で い る と の 放 送 を し て い た 。甲 府 の ビ ジ ネ ス ホ テ ル
泊り。
5 月 1 日 甲 府 ・ 身 延 ・( タクシー)田 代 発 電 所 入 口 ダ ム → 転 付 峠 → 少 し 行 っ て 林 道 で テ
ント
朝 の 特 急 で 身 延 へ 。ウ ト ウ ト し 乗 り 過 ご し そ う に な る 。タ ク シ ー 約 一 時 間 。登
山口に
5人組の中年男性の登山。そして、釣りの車が多くある。8時40分に出発。
2 回 目 の 道 。 荷 が 重 い 2 2 kg。 橋 が 落 石 で 破 壊 さ れ た い る 。 9 0 近 い 数 の 橋 を
渡り2
ピ ッ チ で 保 利 沢 小 屋 10時 50分 。峠 へ の 登 り は 荷 が 重 く き つ い 。登 り 出 す 時 、脚 が
つ る 。峠 手 前 の 水 場 ま で 1 ピ ッ チ 半 、13時 30分 ま で か か る 。拾 っ た ペ ッ ト ボ ト ル
も 合 わ せ て 、水 約 4 リ ッ ト ル を 入 れ 出 発 。ま た 、脚 が つ る 。和 子 は あ る 程 度 調 子
良 く 歩 く 。休 み 休 み で や っ と 歩 く 。峠 に 出 る と 林 道 で あ る 。も う 使 わ れ な く な っ
た荒れた林道。切り開かれた道から聖、赤石、荒川、悪沢、徳右衛門、蝙蝠が見
え る 。林 道 の 2 0 0 0 m 西 別 当 代 山 の 西 側 で テ ン ト ( 1 5 時 1 5 分 ) と す る 。外 で 食 事
カレーを作する。カレーを肴に、気持ち良く焼酎を飲む。
2日 テント~奈良田乗越~白剥山~笹山~黒河内岳(北峰)
今 日 も 天 気 は い い 。 6時 30分 出 発 。 林 道 も 崩 れ 、 下 の 太 い 丸 木 も 見 え 、 数 年 経
つと一
部 通 れ な く な る の で は 、と 思 う 位 崩 れ て い る 。長 ガ レ ノ 頭 の 手 前 で 1 ピ ッ チ 。長
ガレイの山腹からカモシカが人間を興味深く、あえいでいる二人をを見ている。
廃 材 が 散 ら ば っ て い る 奈 良 田 越 を 周 っ て 、会 符 が 多 く あ る 登 り 口 。少 し 登 る と 廃
屋 が あ る 。木 が 密 生 し 、木 に 取 ら れ 、ピ ッ ク カ バ ー が な く な る 。2 ピ ッ チ。白 剥
山 に は 人 見 高 校 山 岳 部 の 札 が あ る 。 9時 20分 到 着 。
白 剥 山 の 下 り か ら 少 し 雪 も 深 く な り 、木 の 密 生 か ら も 逃 れ 歩 き 易 く な る 。そ の
分、会
符 が 低 く な り 見 え に く く な る 。白 剥 を 越 え て 過 ぎ 、地 図 を 見 る と 尾 根 が 9 0 度 曲
が っ て い る と こ ろ で 、道 を 失 う 。尾 根 寄 り に 見 つ け た 会 符 で 助 か る 。雪 も 多 く な
る 。木 が 開 け 蝙 蝠 が 見 え る 。蝙 蝠 岳 は こ ち ら か ら 雪 型 を 見 る と 、山 名 通 り 羽 を 広
げ足を延ばした白い蝙蝠様に見える。
木が少なくなって雪の照り返しが眩しい。ズボズボ潜る。5歩行ってあえぐ。
朝のク
ラ ス ト し た 雪 が ほ し い 。数 ピ ッ チ 行 く と 右 手 に こ ん も り し た 頂 。左 手 に 顕 著 な ピ
ーク。雪原になっている。夏は露岩とハイマツらしい。左手に向かおうとすると、
こんもりした頂に標柱がある。右手にルートをとる。笹山「山梨百名山」の標識。
1 4 時 2 0 分 到 着 。ザ ッ ク を ド カ ッ と 置 き 白 い 雪 が 気 持 ち 良 く 広 が っ た 頂 上 。高
曇りの空に、甲斐駒、北、間、農鳥の展望。
和 子 は 周 り の 景 色 を 撮 る 。 そ し て な る べ く 先 へ の 原 則 で 、 北 峰 ま で 行 く 。 14時
50分
。 こ れ が 正 解 で あ っ た 。 岩 の 間 に 雪 が 消 え た 1張 り の テ ン ト 場 が あ り 、 脇 に 雪 渓
が あ る 。展 望 も 良 し 、絶 好 の テ ン ト 場 、快 適 ! 4 時 の 気 象 通 報 で は 、全 国 的 に 天
気 が 良 い 。今 日 も 焼 酎 が 上 手 い 。ゆ っ く り と 夕 食 と す る 。1 7 時 過 ぎ か ら は 寒 く
な り 、テ ン ト に 入 る 。雲 が 多 く な り 次 の 日 の 天 気 が 気 に な る 。夜 、ポ ツ ポ ツ と 雨
が天幕を打つ。それもすぐ音がしなくなる。
3日 黒河内~白河内~広河内~大門沢分岐~(沢)~大門沢小屋
朝 5 時 過 ぎ ま で 寝 て し ま う 。空 に は 雲 が 多 い 。し か し 、時 計 の 気 圧 計 は 安 定 し
ている
。7 時 過 ぎ に ア イ ゼ ン を 着 け 出 発 。尾 根 通 し の 雪 稜 は ア イ ゼ ン が 気 持 ち 良 い 。夏
は 深 い ハ イ マ ツ に 泣 か さ れ る ら し い 。白 河 内 ま で 1 時 間 1 5 分 で 行 く 。夏 は 2 時
間30分の記録がある。白河内は広い頂で、緩い谷を挟んで東西の双頭がある。
和 子 が 東 の 頭 に 、ペ ン キ の は げ た 標 識 が あ っ た と 。時 々 股 上 ま で 潜 る ハ イ マ ツ 際
の 雪 に 苦 労 す る 。大 籠 岳 ま で は 岩 が 雪 の 上 に 所 々 見 え る 。雪 の 上 に 三 角 点 が 出 て
いる大籠岳の頂上。9時20分に着く。
最 終 の 広 河 内 が 眼 前 に 見 え て く る 。2 7 0 0 m の 高 さ か 、雲 が 出 て い る か ら か
寒い位
で あ る 。荷 の 重 さ が ボ デ ィ ブ ロ ー 気 味 に 効 い て く る 。広 河 内 へ 向 か う 頃 、大 門 沢
側 か ら ガ ス が 湧 き 、通 っ て 来 た 稜 線 上 で 攻 め ぎ あ い を し て い る 。も う 少 し が ん ば
れ 。1 0 時 5 0 分 広 河 内 の 手 前 で 休 み 登 り 道 を 確 か め て 出 発 。登 り は 砂 利 が 多 い
道であるが、アイゼンが砂利に食込み、思ったほど登り難くない。広河内の頂上。
11時50分到着。
聖 か ら 赤 石 、塩 見 は ガ ス で 隠 れ る が 、農 鳥 が く っ き り と 近 く な る 。頂 上 を 左 手
に周っ
て 降 る 。雪 が 団 子 に な り だ し 下 り が い や で あ る 。冷 た い 風 が 吹 き 抜 け る 大 門 沢 の
下降点に到着。ぐったりして、農鳥往復は取りやめ。アイゼンを外し、下山開始。
尾 根 通 し か ら 外 れ 、谷 筋 に い つ も の 通 り( ? )入 る 。再 び ア イ ゼ ン を 着 け る 。足
跡も細くなる。谷も狭くなる。和子が先に行く。次におこる事件のきっかけは、
団子になった雪を落とすのを和子が抜いて行ったことが原因なのか、不明だ
が 、、、。 5 m 程 先 行 し て 行 く と 谷 の 狭 く な っ た 個 所 で 和 子 が よ ろ め き 滑 る 。 1 0
数 メ ー ト ル 流 さ れ た 。「 あ - - - 」「 止 ま っ た 」 の 声 。「 大 丈 夫 か 」「 大 丈 夫 」 の
返 事 。デ ブ リ が 出 て き た 所 で 左 手 の 尾 根 沿 い に 行 く と 、赤 い 禁 猟 の 標 識 、そ し て
2200mの現在地を示す登山道に出る。
一 気 に ア イ ゼ ン を 外 し 大 門 沢 の 小 屋 に 向 か う 。小 屋 は 開 い て い て 先 客 が 一 人 い
る。後
から、熊ノ平から来た単独行が来る。天気がもち山行を終えた事を感謝して食事。
4日 大門沢~奈良田
ポツポツと降り出すが、それほど気になる雨でない。
1500m地点で煙が出ている小屋がある、だれか常駐しているかと驚いた。
が、途
中その住人とおぼしき人とダムですれちがう。小太りの人であった。
3 ピ ッ チ で 奈 良 田 に 着 く 。奈 良 田 温 泉 に 入 り 白 旗 写 真 館 を 観 て 、ゆ っ く り と 9
時30
分~2時過ぎまで休み、バスで身延に出る。
山行短報
*コメント:編集者(安岡)が付記
・
1月1日~2日 富士山<小坂>、<菊池>
*別に行って下って来た小坂と佐藤小屋で幕営中の菊池と会う。
・
1 月 4 日 甲 州 ・ 駿 河 ・ 相 模 県 境 三 国 峠 < 中 村 、 安 岡 (正 )>
*3日の酒の後、4日10時に出発。手前に富士山遠くに南アルプスが新年に気持
ちがいい。
・
1 月 10日 陣 場 山 < 中 村 、 安 岡 (正 )、 安 岡 (和 )>
*自宅の入り口で足を中村さんが怪我し近場の陣場山。
最終人家の脇を通る道、静かで良い。山登り3時間で、朝11時からの温泉もい
い。
・
1 月 17日 大 山 三 峰 山 < 中 村 、 小 坂 >
*下ってからの温泉と数時間の宴会付。
・
1 月 30日 ~ 31日 雲 取 山 ( 三 条 の 湯 ~ 雲 取 山 ~ 鴨 沢 < 中 村 、 小 坂 、 安 岡 (正 ) >
*三条の風呂に入って酒を飲んで晩飯を待つ。6時から食事。
「鳥さんじゃないか!」一同驚く。食事後、酒を持って鳥さん来るが、昼の酒で疲れ
ていた我々は寝てしまう。次の朝、寒いが雪が少ない雲取。そしてこれほど南アルプス
の展望が良いかと、高校での記憶がなく、感激する。
・
2 月 14日 鶴 峠 ~ 三 頭 山 < 中 村 、 小 坂 、 安 岡 (正 )、 安 岡 (和 )>
*鉄砲打ちが数人いるだけ。雪が踏みしめる静かな、欅林の道でした。
当然「つるつる温泉」を楽しんで帰る。
・
2 月 27日 ~ 28日 丹 沢 ・ 塔 ヶ 岳 ~ 蛭 ヶ 岳 ~ 焼 山 < 中 村 、 小 坂 >
*下ってからの温泉と数時間の宴会付。
・
3 月 14日 酉 谷 山 < 中 村 、 安 岡 (正 )>
*頂上に近い酉谷小屋は、きれいで見晴らしも良い。一晩泊まりたい小屋である。
そこから下った所に古い酉谷小屋がある。大正の落書きがある。沢が前に流れ、大きな
木に囲まれ、じっくり腰を下ろしたい所である。アユ解禁で沢沿いには、車そして人、
人でした。
・
3 月 20日 ~ 21日 谷 川 連 峰 ・ 阿 能 川 岳 < 山 下 、 中 村 、 菊 池 、 小 坂 >
・
4 月 11日 奥 多 摩 ・ 天 祖 山 < 中 村 、 小 坂 、 安 岡 (正 )、 安 岡 (和 )>
*雨降りそうな登りだし。奥多摩でも、雲取の近くになると静かである。頂上に着
く頃には、雨になる。人に会わない奥多摩の一日でした。
・
5 月 2日 ~ 4 日 北 ア ・ 涸 沢 岳 西 尾 根 ~ 奥 穂 岳 ~ 涸 沢 < 山 下 、 菊 池 >
・
4 月 30日 ~ 5 月 6日 台 湾 ・ 玉 山 、 雪 山 < 中 村 >
・ *小坂 仕事の都合でゴールデンウィーク山に行けず。その反動か、6月末まで6
週間連続登山となっている。
5月
燕岳~常念岳
5月
戸隠山~高妻山、斑尾山
・・・・・
・
5 月 22日 ~ 23日 富 士 山 ( 剣 ヶ 峰 ・ 白 山 岳 ) < 中 村 、 安 岡 >
*中村さん剣ヶ峰・白山岳と頂上1周、安岡は朝寝の1時間。スキヤーとか、スノ
ーボード屋が登山者より多くいる。
・
6 月 12日 ~ 13日 越 後 ・ 御 神 楽 岳 < 中 村 、 安 岡 (正 )、 安 岡 (和 )、 小 坂 >
*登山口で天幕で泊る。虫に悩まされるが、楽しい酒。越後の大きな栃の木とブナ
に囲まれた山。そしてヒメサユリがぽつんと美しかった。
・
6 月 25日 ~ 27日 北 東 北 ・ 焼 石 岳 、 神 室 山 、 和 賀 山 < 中 村 、 小 坂 >
*下ってからの温泉と数時間の宴会付。
例会の報告
1 2月 1 8 日 阿 佐 ヶ 谷 「 バ ザ ー ル 」
忘年会兼山下氏300名山達成祝い
参加者:原田、山下、中村、高橋、佐藤、小林、田子、
安 岡 (正 )、 安 岡 (和 )、 小 坂 、 安 藤
編 集 後 記
澤山さんの2600m超峰、全山到達も富士山の最高点を除いて123山完了と去年
の12月に聞いていますが、その後いかかがですか。
前号から時間が経ちました。まだまだ、続けますのでよろしく!
今号は、中村さんの知っている情報の記載が多くなりました。
皆様の生活はいかかですか。
夏休みの山、海、それらが生活に溶け込んだ北国の人。
元気にお過ごし下さい!
Fly UP