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つくば研究学園都市大事典

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つくば研究学園都市大事典
新書紹介
つくば研究学園都市大事典
主導による﹁指導﹂には批判的
に盛り込んだ。どうしても国の
みのないところと思っていた
あり、赤提灯もなく、あたたか
に作られた研究所と大学の街で
ような﹁団地﹂も、二十年ほど
れない。工場の跡地に建設した
紹介としては理想的な形かもし
のようなスタイルが、﹁街﹂の
経つと、植えられた木々も大き
﹁つくば﹂が、人間のすむ街に、
く茂り、すんでいる住民にもな
な意見が強く、基礎的な客観的
しかも﹁顔﹂のある街に変身し
な解説に加えて、どこまで現実
の問題に対する評価を加えるの
つつあることを強烈に感じた。
印刷物にすると客観化の効果は
と形式で表現することがあるが、
判断や思い込みを客観的な言葉
ある事実に対して、主観的な
書いてみないかといラ提案があっ
﹁まちづくり研究会﹂で解説を
横浜市の職員が参加している
︵元横浜市企画調整局長︶から、
目を監修した田村法政大学教授
れは、もちろん﹁読み物﹂とし
てきて大変に興味深かった。こ
の﹁つくば﹂への愛着が伝わっ
いう小冊子を読むと、編集者達
﹁筑波研究学園都市大事典﹂と
こんな経験を思いだしながら、
という結論に達したのだった。
を自治体職員が行う意味はない
せなければ、あえて用語の解説
ている市民の視点をはっきりさ
的なスタイルで画期的だった。
トをより深く紹介したカタログ
すでに人々が知っているスポッ
うためのものであった。編集も
くように紹介し、楽しんでもら
入れる街を憚いところに手が届
が生活し、ほかからの客を迎え
は、ヨコハマというすでに人間
ング﹂を思いだした。この冊子
題になった﹁ヨコハマウォーキ
稼いだ情報をもとに出版して話
が出版されるかもしれないし、
きには、﹁つくばウォーキング﹂
ことであろうか。百年経ったと
着を持つ人々が現われたという
一十年経って、﹁街﹂として愛
て具体化されたとのことである。
設法﹂で国家プロジェクトとし
六九年に﹁筑波研究学園都市建
としての建設が計画され、一九
代半ばから、﹁研究・学園都市﹂
の﹁事典﹂によれば一九六〇年
すそうである。﹁つくば﹂もこ
﹁街﹂としての雰囲気を作り出
じみが出てきて、それなりの
かが議論になった。結局、都市
一層増大する。﹁事典﹂や﹁辞
て、数人のメンバーが用語の選
ての比重が高い。あいうえお順
まだ﹁つくば﹂を知りたくて訪
その時は、﹁自殺問題﹂や﹁筑
同時に十年前に広報課が足で
典﹂は、一般的には客観的に見
定と解説文の執筆に参加したの
に並んだ項目では、﹁つくば﹂
ねてくる人は少なく、住んでい
計画にかかわる担当者や生活し
える度合いが相当に高い印刷物
であった。﹁まち研﹂では、横
の外の人間では何を引いたらよ
る人もようやく勝手がわかって
つくばファンクラブ編
である。そして、その客観性ゆ
浜市の事業を材料に都市問題に
いのか、わかるわけではないし、
A5判 一二二ペIジ 一、〇〇〇円
えに主観との対応で一般の出版
ついて幅広く勉強会を行ってき
波病﹂といった項目は消えてい
物より﹁遊び﹂の幅が広がる。
ることだろう。
ていたので、自分達の知識と情
きた街である﹁つくば﹂には、
報をまとめてみるのには絶好の
てこの事典のお世話にならなく
つまり、その解説文章の客観性
﹁つくば﹂の中の人間ならあえ
の度合いによって、﹁参考図書﹂
Λ総務局国際室 南 学V
の購入の希望は、〒305つく
﹁つくば研究学園都市大事皿ハ﹂
このような﹁事典﹂スタイルが
年の﹁筑波科学万博﹂の時点で
ば市筑波学園郵便局私書箱11
似合っていたし、これしかなかっ
はガイドブックが相当数出版さ
3号﹁つくばファンクラブ﹂に
︵例えば、﹁世界大百科事典﹂や
表現し︵解説文のところどころ
れたが︶どこからでも読めるし、
葉書か、下記の番号にFAXに
たのかもしれない。︵一九八五
にある主観的な表現とこ’のよう
感心のないところは飛ばして読
て直接申し込んでください。
とも生活には困らないのである。
のは、用語の選定も相当の主観
な事典を出版してしまったとい
むという読み方には﹁カタログ﹂
自分達の﹁つくば﹂への愛情を
︵例えば、﹁悪魔の辞典﹂︵A・
が入ってくるし、︵﹁みなとみら
う事実で︶、たまたまこの﹁事
あるいは﹁事典﹂スタイルが最
機会と思ったからであった。
ピアス︶など︶へと性格が変わっ
い21﹂や﹁まちづくり研究会﹂な
典﹂を手にした人にその愛情の
この編集過程を通じて学んだ
ていくのである。
どを敢て採用したり︶、解説に
一片でも理解してもらおうとい
﹁広辞苑﹂など︶から﹁読み物﹂
この﹁事実﹂をはっきり認識
いたっては基礎的な知識のほか
七二二
FAX番号○二九八一五二I三
に、横浜市における実例や経験
適であるし、特に﹁街﹂4 研究
したのは、数年前に集英社から
するのでなく楽しむのなら、こ
出版を開始した﹁イミダス﹂と
実際に手にした私は、人工的
う意図が伝わってくるのである。
を例示したりして、自治体から
の都市計画に対する評価を随所
いう用語辞典の編集にかかわっ
たときであった。﹁都市﹂の項
調査季報110‐91.8
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