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第1回 静岡市防災会議
静岡市防災会議 議事録 静岡市防災会議 平成 25 年 12 月 17 日 2 平成25年度 静岡市防災会議 日 時 平成 25 年 12 月 17 日(火) 午後 3 時 00 分から午後 5 時 00 分まで 場 所 静岡市役所静岡庁舎 出席者 会長及び委員 内 下記のとおり 容 新館 17 階 170 会議室 計 45 名のうち 42 名 (事務局:中山課長) 大変お待たせしました。 定刻となりましたので、ただいまより、平成25年度静岡市防災会議を開会いたします。 今回の防災会議につきましては、例年ですと2月頃開催をしておりましたが、今年度は 静岡県第4次地震被害想定の公表や、この後報告させていただきます「静岡市津波避難対 策計画」の策定などがありましたので、例年より2カ月ほど早く開催させていただきまし た。皆様におかれましては、12月のお忙しい中、ご出席いただきまして、誠にありがと うございます。 私は、本日の司会進行を務めさせていただきます、防災対策課長の中山です。 よろしくお願いいたします。 それでは、会議の開催にあたりまして、本会議の会長、田辺静岡市長より、挨拶を申し 上げます。 (会長:田辺市長) みなさん、こんにちは。 冒頭、一言お礼かたがた、ご挨拶を申し上げます。 年末の開催になりましたが、それぞれ万障繰り合わせてご出席賜りましたこと、厚くお 礼申し上げます。 また、ずいぶんメンバーが変わったと伺っております。この会議に初めて参加される方、 どうぞよろしくお願い申し上げます。 新聞等で報道されたので、ご承知の方も多いと思いますが、昨日東京で全国20市の政 令指定都市会議がやはり年末開かれました。そこでも、冒頭、仙台の奥山市長様から私ど もに対し、それぞれの市民の皆様にお礼かたがたよろしくお伝えくださいという挨拶があ りました。 3 はや、3.11から来年の春で3年になるわけですが、まだ復旧・復興道半ばでありま す。しかしながら、今年も1年それぞれの自治体から被災地に向けて、さまざまな下支え というかアシスト等にいったわけでありまして、それに対して、被災地を代表してお礼を したいと、また市民の皆さんによろしくということでありましたので、今日の会議にふさ わしいと思いましたのでお伝えさせていただきたいと存じます。 私ども静岡市行政も、延べ800人以上被災地に対して職員を派遣しております。とり わけ、宮城県仙台市、これは政令市との関係、あと港をもっている関係で気仙沼市、そし てさらに静岡県との枠組みの中で岩手県山田町、ここには今も全部で8名の若手の職員が 奮闘中でやっております。もちつもたれつということで、災害の時には助け合うというこ とが日本人の美徳ですが、復旧・復興がこの先まだまだかかりそうでありますが、支援を 続けていくつもりでありますし、それをきっかけに民間ベースのボランティアによる草の 根交流がずいぶん被災地に広がっているのもまた違う意味でもありがたいなあと思ってお ります。 いずれにしても、被災地を経験する市民が増えることによって、 「備えあれば憂いなし」 という気持ちもこころ新たにできますし、一方、 「喉元過ぎれば熱さ忘れる」と、これは阪 神淡路大震災の後数年はよかったのですが、そのあとまた防災の意識が低くなったという 声がありましたが、これは自然のことで仕方のないとしてもそういうことがありました。 そういう中で、今回どれだけ防災意識が持続をしていくのかというのに対して、今年の 防災訓練も大変な参加率がありましたので、今はまだまだ高いなと、防災に対して、随分 行政に対して期待が大きいなと感じるところではありますが、持続をさせていかなければ いけない、「明日は我が身」だと思わなければという気持ちでいます。 そんな中での今日の会議であります。これは、普段チェックして常に最新のものに up to date していくことが必要な、この手元の静岡市地域防災計画でありますが、先ほど司会の 中山課長からご説明ありましたように、県の4次想定という新しい知見を前提に非常に今 後かかる詳細な作業ではありますが、防災の職員が今までの計画を一文一句チェックして、 それを集文して、最終的には市民の皆さんに、すなわち市民の代表の防災会議委員の皆さ んにチェックしてもらうというのが今日の作業であります。 遺漏はなく、着実に行政職員は防災計画を up to date リニューアルしていると思いま すが、ご説明をお聞きいただき、気になるところはぜひご意見をいただいて、完全なもの にして、また「備えあれば憂いなし」の一助となるような防災計画にしていきたいと思っ 4 ていますのでよろしくお願いいたします。 以上、あいさつをさせていただきました。ありがとうございました。 (事務局:中山課長) ありがとうございました。 本日の会議は、約2時間を予定しております。 はじめに、お手元にお配りいたしました資料について確認させていただきます。 まず、次第、次に席次表と裏側に静岡市防災会議委員名簿が両面刷りになっている資料 があります。 委員名簿は、静岡市防災会議条例にもとづき、委員をお願いしている皆様方の名簿でご ざいます。本日は、代理出席の方を含めて、43名の皆様にご出席をいただいております。 本来は委員の皆さま全員をご紹介申し上げるところですが、時間の都合もありますので、 お配りした名簿と席次表をもちまして、皆様のご紹介に替えさせていただきます。 つづきまして、資料の確認で、A3横になってますが資料1 資料2 静岡市地域防災計画 静岡市津波避難対策計画、 平成25年12月修正案の概要、まず概要がございます。 それから、資料3-1(一般対策編)新旧対照表、3-2(地震対策編)新旧対照表、そ して3-3(津波対策編)、1枚になりますが資料4 静岡市地震津波対策の資料になり ます。 以上が本日、お手元にご用意いたしました資料でございます。不足等がございましたら、 その旨、お申しつけください。 皆様、よろしいでしょうか。 つづきまして、委嘱状の交付でございます。先ほどの2枚目の防災会議委員名簿をご覧 ください。 名簿の右側の委嘱欄に、「委嘱」と記載させていただいております委員につきましては、 それぞれの機関、団体において、今年度、その職に新たにご就任いただいた方々です。 委嘱欄が「空欄」になっている委員におかれましては、昨年度より引き続き、委員をお 願いしている皆様です。 今回新たに委員にご就任いただいた方の委嘱状は、あらかじめ、御席にお配りしており ます。時間の都合上申し訳ありませんが、これにて委嘱状の交付にかえさせていただきま す。 5 それでは、次に次第の3に移ります。報告事項ですが、静岡市津波避難対策計画につい ての報告を致します。昨年度の防災会議において皆様方から承認を得て設置をしました「津 波対策専門検討委員会」学識経験の方、住民の代表の方、女性の団体の方を代表として専 門の検討委員会を設置いたしました。その中で、 「津波避難対策計画」をとりまとめました ので、この後の議事に関わってまいりますので先に議事に入る前に報告させていただきま す。 (事務局:大高主幹) 津波避難対策計画策定の経緯についてご説明します。 津波避難対策計画策定にあたりましては、前回の防災会議におきまして、津波対策検討 専門委員会を設置し、その中で検討することを承認していただきました。 委員会につきましては、委員長には、静岡大学防災総合センター センター長の増田教 授になっていただき、5名の委員の皆様は、 常葉大学・大学院 社会環境学部・ 環境防災学部 清水区自主防連絡会 会長 遠藤日出夫様 駿河区自主防連絡会 会長 坪井英明様 静岡大学防災総合センター 准教授 静岡市PTA連絡協議会母親委員会 准教授 阿部郁男様 原田賢治様 委員長 東良恵様 にお願い致しました。 委員会では、津波避難対策計画を検討していただき、その案についてパブリックコメン トを行い、計3回の委員会を経て、津波避難対策計画(案)を作成しました。 また、津波避難対策計画(案)作成にあたりましては、沿岸部21地区の自治会長・自 主防役員を対象に、津波避難に対する検討会。また、第4次被害想定の説明会を各地区で 実施し、のべ約1000人の方に参加をしていただき、意見を聞いております。 それでは、この津波避難対策計画(案)についてご説明させていただきます。 資料1の1ページをご覧ください。 対策を検討する津波については、「現時点で想定しうる最大クラスの津波」に対し、避 難対策を講ずる。という方針に基づき、内閣府が公表しました『南海トラフ巨大地震の被 害想定(第二次報告)』と静岡県が本年6月27日に公表しました『静岡県第4次地震被害 想定(第一次報告) 』と『静岡県第3次地震被害想定(安政・東海地震)の推定浸水域』を 6 重ね合わせ、最大の浸水域を「津波浸水想定区域」としております。 津波被害想定の特徴についてですが、東日本大震災に比べ、津波到達時間は極めて短い ということです。 東日本大震災での津波到達時間は30分~40分程度であったのに対し、本市では、用 宗漁港周辺など早い所で、5分~10分で陸域に津波が及ぶ想定となっており、その他の 地域でも15分ほどで陸域が浸水する想定となっています。 このような厳しい想定になっておりますが、適切な津波避難対策により、避難すること は可能であると考えております。 また、津波の深さについては、住宅地で深い所で3m程度の想定となっています。 東日本大震災のような津波は、想定されておりませんので、津波避難施設へ避難するこ とは有効であると考えます。 次に、2ページをご覧ください。 津波避難対策の目標についてですが、「5分・500m」で避難できる地域づくりを目 標に、概ね5分以内に避難開始し、概ね500m以内で避難可能にすることを目指します。 また、津波到達時間が極めて短い地域については、概ね200m以内で避難可能にする ことを目指します。 次に津波避難対策に係る区域の設定についてですが、 「津波浸水想定区域」を踏まえて、 町丁目等の区分で「避難対象地域」を指定します。 この「避難対象地域」については、津波浸水想定区域の外や津波避難ビルなどの津波避 難施設へ必ず避難を行っていただく地域になります。 また、人命を守ることを第一に考え、予測の不確実性を考慮し、安全側にたって避難対 象地域の外側に一定の地域を設けます。 この地域内については津波避難対策を検討し、その境界を「津波避難対策ライン」とし て指定します。 このライン内については、津波避難推奨地域とし、避難をしていただきたい地域となり ます。 具体的にご説明しますと、映っている地区はこちら中島地区、大里東地区、宮竹地区、 大谷地区になります。 安倍川がこちら、大谷川放水路がこちら、東名高速道路がこちらです。 黄色で色がついているエリアが、浸水想定区域になります。 7 これに対しまして、オレンジ色のラインが、津波浸水想定区域を踏まえ、町丁目等の区 分で決めた「避難対象地域」となります。 更に、人命を守ることを第一に考え、予測の不確実性を考慮し、設定した「津波避難対 策ライン」が、青いラインで、この地区では東名高速道路になります。 このラインより、海側については、避難をしていただきたい地区となります。 また、東名高速道路につきましては、中日本高速道路㈱様と協定を締結し、災害時には 高速道路法面に避難ができる体制をとっております。 次に津波避難対策の方針についてですが、先ず津波からの避難につきましては、第一に、 津波浸水想定区域外の津波緊急避難場所や既指定の津波避難ビルへの避難を行っていただ きたいと考えております。 それができないエリア(青く塗ってあるところ)を空白エリアとし、新たに津波避難対 策を行います。 具体的な対策としては、津波避難ビルの追加指定を進めていきます。 しかし、高い建物がないエリアにつきましては、津波避難タワー等の津波避難施設の整 備を行っていきます。 3ページをご覧ください。 地域別の具体的な対策方針ですが、想定を基に空白エリアの抽出をおこなった結果、5 7地区420haとなりました。 空白エリアの対策としましては、 津波避難ビルの追加指定 16地区130ha 津波避難タワー等の建設 21地区190ha に堤防対策を行い、到達時間を遅らせることで津波想定区域外及び津波避難ビルに避難で きるようにする地区 ①,②の( 20地区100ha と計画しております。 )内の数字は津波到達時間が10分未満のエリアを示しています。 津波避難タワー等の建設が必要な21地区の内訳ですが、 長田南学区で6地区、中島学区が3地区、大里東学区で1地区、三保連合自治会が8地 区、不二見連合自治会が2地区、袖師連合自治会が1地区となっております。 長田南学区につきましては、石部に1地区、用宗漁港周辺で5地区となっております。 中島学区及び大里東学区につきましては、4地区ありますが、そのうち、大浜公園及び 塩田公園につきましては10月末に2基完成し、避難訓練を実施しております。 8 次に、三保連合自治会につきましては、8地区を計画しております。内1地区が10月 末に完成しております。こちらのエリアにつきましては、2月末にもう1地区完成予定と なっております。 また、今年度、更に1地区紅産業㈱様から無償貸与していただけることになった箇所に 建設を予定しております。 不二見連合自治会につきましては、2地区を計画しており、今年度、宮加三公園に建設 を1基予定しております。 次に、袖師連合自治会につきましては、1地区を予定しております。 今後の整備につきましては、まず、建設用地の確保となりますが、これまで市有地に整 備ということで検討していきましたけれども、限界があり、民有地の借り上げや買収を行 っていく必要があると考えております。 今後は、スピード感をもって整備をすすめるため、総合的に判断し、用地確保ができ次 第、順次整備を行っていきます。 4ページをご覧ください。 次に津波避難マップについてご説明します。 A2サイズになります。3月末に沿岸部全戸配布を予定しております。 おもてのところに写真がありあすが、航空写真を使い、避難に必要な情報として、津波 避難対策ライン、避難対象地域、津波到達時間・避難場所・避難方向を記載しています。 下段には、避難の心得4カ条として ① 揺れを感じてから、『5分以内に避難を開始』 ② 「津波てんでんこ」、避難は徒歩で、一目散に津波避難施設に避難 ③ 避難できたら、むやみに外に出ない ④ 避難開始が遅れたら、近くの建物のより上へ をあげております。 また、津波避難ビルに関する情報として、その地区にあります情報(避難可能階、収容 可能面積、外階段の有り無し、避難場所の想定浸水深)を掲載しております。 5ページをご覧ください。 裏面につきましては、家庭で災害時の避難行動をどうすればよいのか検討できるよう、 白図に津波に関する情報を記載したワークシートとなっています。 配布後は、マップを活用し、各自治会単位でより細かな避難計画を立てるのに役立てて 9 もらうとともに、訓練を実施していただき、避難方法の改善を図っていきます。 また、小中学校の防災教育の一環として沿岸地域の学校で災害図上訓練を学校関係者と 連携して行い、若い世代をとおして地域住民の防災意識の向上を図っていきたいと考えて おります。以上です。 (事務局:中山課長) それでは今報告させていただいた「津波避難対策計画」について、ご意見、ご質問があ りましたら、お願いします。 (静岡市静岡歯科医師会:豊田委員) 避難場所ですが、地図で自宅近くの避難所を理解できていればいいが、例えば自分が外 出途中で震災にあっていち早く逃げたい時に、どこの建物が避難場所かわかるようにして いただくといいのですが、できれば建物の上にその時だけ目立つものをつけるようにして いただければ、全然知らない場所でもすぐに避難できると思うのですが・・・ (事務局:大高主幹) 貴重なご意見ありがとうございます。 本年度の9月補正予算で、津波避難誘導についての計画を策定するということで、今発 注をしている状況になっております。その中で、市民の皆さんをどういう形で誘導してい ったらいいのか、今おっしゃったみたいな建物のどこにつけたらいいのか、また夜間の避 難をどうしたらいいのかを含めて検討していきたいと思っています。 (事務局:中山課長) ほかに何かございませんか? (静岡県中部危機管理局:曽田委員) 意見というよりお願いですが、先ほど避難タワーの周知ということで、いろいろ訓練等 一生懸命やっていくということを言っていただきました。実をいうと、私もここでいうと 大里東とか大浜の方の波避タワーを建設中にみさせていただいたことがあります。もうず いぶん完成しつつあるのにその近くの人は全くそこを知りませんでした。意外と、広報と 10 いうのは一生懸命やったり、あるいは近くの人だからわかっているはずだというのはかな り嘘だなと。よほどこのぐらい、先ほど言いました小学校もやったり、広報も、パンフレ ットをやったり、いろいろやったりということですが、それにもまして特に体を使って訓 練させて体に覚えこませないかぎり、わかっているだろうというのはかなり間違いでない かと思いますので、ぜひ周知徹底する意味でいろんなアイディアをだして頑張ってほしい と思います。 (事務局:中山課長) ありがとうございました。地元の自主防災会とも協力して、これからも一生懸命伝える 努力をします。他に何かございますか? (静岡市自治会連合会:鈴木委員) ちょっとこの絵の地図の色合いがわかりにくい。3m~5mと2m~3mの境がわかり にくい。もう少しはっきり分かるような色に変えてもらえないか。この地図を見て、どこ が3m~5mの範囲なのか、私の目には同じようにみえてしまいますがどうでしょうか。 (事務局:大高主幹) 印刷の具合もあるのかと思いますが、今おっしゃった通り2m~3mと3m~5mの色 の区別がつかないというお話だと思います。これについては、これから皆さんに配布する ときには、色の配色についてはもう一度印刷業者と詰めまして調整をして出したいと思っ ています。 (事務局:中山課長) ありがとうございました。 これについては、実際パブリックコメントでもそういう色をわかりやすくというご提案 もありましたので、そういうのも含めまして考えさせていただきます。 他に何かございますか?よろしいですか? この「津波避難対策計画」につきましては、この後議事の中で地域防災計画の津波対策 編へ盛り込んでありますので、またご審議の程をお願いします。 11 それでは、これより 静岡市防災会議の議事に移らせていただきます。議長は会長であ る市長に務めていただきます。市長、よろしくお願いします。 (会長:田辺市長) 津波避難対策について、活発なご意見、ご提言をいただいてありがとうございます。 市長に就任して2年7カ月経ちますが、1番市民の皆さんに聞かれることは、静岡市行 なかんずく 政は防災、就 中 、津波対策はちゃんとやっていますか、ということであります。 それで、今日は行政的なカチッとした説明でありましたが、この2年半、本当に一生懸命 市の職員は津波対策に取り組んでくれました。まだまだ市民の目線からみて、わかりづら いところがあろうかと思います。今日の貴重なご意見を参考にさせていただき、わかりや すく伝える努力をしたいと思いますし、また、今日お越しいただいている、とりわけ市民 を代表してお越しいただいた9,10,11号委員の皆様方には、今日の先ほどの大高主幹の説明 を各団体の皆さんにフィードバックしていただいて、こんなふうに津波対策をやっている よとお伝えしていただければと思います。 それでは、これよりこの報告を受けて議事に入らせていただきます。 はじめに、静岡市防災会議運営要領第8条の規定に従い、本日の会議の議事録署名人を、 出席されている委員より2名指名させていただきます。 「静岡河川事務所の水谷委員 」と「日本赤十字社静岡県支部の望月委員」にお願いし ます。 議事録は、後日、事務局が作成し、指名しました委員にご署名をいただき、公表するこ とになります。 <静岡市地域防災計画の修正案> まず議題 静岡市地域防災計画の修正について です。 今年度6月27日に静岡県が第4次被害想定を公表しました。それらを受けて、静岡市地 域防災計画を修正しています。 なお、質疑については、説明終了後に一括してお受けいたしますので、よろしくお願い します。 尚、ペットボトルで恐縮ですが温かいお茶が用意されております。遠慮せず、この温か い飲み物がいかにありがたいことか、避難所であったならばどうかと想像しながら口を付 12 けていただけたらありがたいなと思います。 では事務局、説明願います。 (事務局:大石副主幹) お手元の資料は、『資料2 静岡市地域防災計画 平成25年度修正の概要』と『資料3- 1 静岡市地域防災計画(一般対策編)修正案 災計画(地震対策編)修正案 新旧対照表』、『資料3-2静岡市地域防 新旧対照表』、それと今回新設の『資料3-3津波対策編』 で説明させていただきます。 それでは、静岡市地域防災計画修正案の概要及び内容について、ご説明させていただき ますが、修正案の概要説明の前に、まず、防災計画の全体構成につきまして、ご説明いた します。 静岡市の防災計画は、現計画、一般対策編と地震対策編の2編構成となっています。 一般対策編は、風水害、大火災、及び大事故等に対処するための総合的な防災対策を定 めており、その構成は、 「総論」、平常時から行う措置を定めた「災害予防計画」、災害に対 し応急的に実施する「災害応急対策計画」、それと「災害復旧計画」の4章で構成されてい ます。 また、地震対策編は、東海地震等に対処するための総合的な防災対策を定めており、そ の構成は、 「総論」 、「平常時対策」 、「地震防災施設緊急整備計画」、それと、東海地震注意 情報又は警戒宣言が発令された場合等の応急対策について定める「地震防災応急対策」、発 災後の対策を定める「災害応急対策」、そして、災害応急対策に一定の目途が立った後、被 災者の生活再建や都市基盤の復旧を進めるための「復旧・復興計画」の全6編で構成され ています。 今回の修正では、この2つの対策編に新たに「津波対策編」を追加します。 それでは、 『資料2 静岡市地域防災計画 平成25年度修正の概要』をご覧いただきたいと 思います。 今回の修正についての基本的な考え方でございますが、地域防災計画は、災害対策基本 法第42条の規定に基づき毎年検討を加え、必要があると認めるときは、これを修正しなけ ればならないと定められております。 本年度の修正の主なポイントの、1つ目として本年6月に静岡県より「第4次地震被害 想定」の(第1次報告)が公表されたことによる本市被害想定の修正でございます。 なお、ライフライン被害などの第2次報告が、先月末に公表されましたが、時期的に今 13 回の修正には盛り込むことができなかったため、次回の修正で盛り込んでいきたいと考え ています。 2つ目として東日本大震災を踏まえた、災害対策基本法の改正に伴うものでございま す。 災害対策基本法の改正につきましては、平成24年6月に公布された第1段の改正に続 き、本年6月に第2弾により改正されました。 3つ目としては、国が公表した「南海トラフ巨大地震による被害想定」や「静岡県第4 次地震被害想定」で示された静岡市における津波被害の想定が甚大なものであり、その災 害に備えるため「津波対策編」を新設することです。 そして、4つ目として本年8月より運用が開始された「特別警報」によるものでござい ます。 その他、様々な庁内の各部署や関係機関のみなさまの意見により修正をさせていただき ましたが、 すべての項目について時間の関係上ご説明させていただくことはできないため、 主な修正内容について説明させていただきます。 なお、平常時の行動計画と、発災時の対応計画など、繰り返しの記述も多く、また、一 般対策編と地震対策編で、重複する説明は避けて行いたいと思いますので、よろしくお願 いします。 お手元の資料2の2 主な修正内容をご覧ください。 まず修正の1つ目のポイントとして、静岡県第4次地震被害想定の公表による本市での 予想される災害の修正でございます。 資料に記載のとおり、第3次地震被害想定では、想定の条件を予知なしと予知ありの2 パターンでそれぞれ、地震発生時間を冬の朝5時、春秋の昼12時、冬の夕方6時と設定 して被害想定が公表されております。 矢印下にいきまして、これが、第4次地震被害想定では、まず大きな分けとして、発生 頻度が比較的高く、これは、駿河・南海トラフでは100~150年に1回の頻度という ことですが、発生すれば大きな被害をもたらすレベル1の地震・津波で、東海地震、東海・ 東南海地震、東海・東南海・南海地震を想定しています。 そして、もう一つのレベルが発生頻度は極めて低いが、発生すれば甚大な被害をもたら す、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの地震・津波、これがレベル2で南海トラフ巨 大地震を想定しています。 レベル1、レベル2をマグニチュードで表すと、レベル1が8~8.7、レベル2がマ 14 グニチュード9程度の設定となっています。 レベル1では、発生時間帯を冬の深夜、夏の昼、冬の夕方と設定しており、それぞれの 季節・時間帯ごとで、早期避難率が高いケース、早期避難率が低いケース、そして予知が されたケースで想定が出されています。 レベル2では、強い震源域の位置を変えた基本ケース、陸側ケース、東側ケースで推計 し、それぞれのケースで季節・時間帯と早期避難率の高い、低いケース、予知がされたケ ースでそれぞれ想定が出されています。 このように、県からは想定数値が、複数公表されていますが、本市の地域防災計画本編 には、最悪のケースに対し対策を講ずるべきと考え、被害が最大となる想定を掲載し、詳 細データについては、地域防災計画の資料編にて示していきたいと考えています。 それでは、資料の新旧対照表により静岡市の被害想定がどのようになっているか、ご確 認いただきたいと思います。 まず資料3-1及び3-2の新旧対照表について資料の見方について説明させていた だきます。表の左側より、 「地域防災計画の本編上のページ」、 「現計画の記述」、 「修正案の 記述」、そして右側が「修正理由」の記載内容となっております。 また、説明の中での「ページ番号」は、新旧対照表の下の余白にある「ページ番号」を もとに説明させていただきますので、よろしくお願いします。 それでは資料3-2地震対策編の新旧対照表の5ページをご覧ください。 修正案の記述欄にございます、第1節 静岡県第4次地震被害想定が今回、公表された 内容でございます。その中で主な被害想定として、物的被害と人的被害の説明をさせてい ただきます。 7ページをお願いします。中ほどにある物的被害の表をご覧ください。左側の表が第3 次地震被害想定の表になります。表の形式が異なるため、比較がしづらく、申し訳ござい ません。 説明している第4次被害想定の位置がわかるように、マーカーをしていますので、ご確 認いただければと思います。 建物被害については、冬の18時が第3次地震被害想定では、最大の被害となっており、 下段にある建物被害合計では、大破が61,002棟となっています。 右の表に移りまして、修正案の第4次地震被害想定では、レベル1での建物全壊数が 約81,000棟、レベル2では、約93,000棟となっています。 15 想定の公表の仕方が第3次地震被害想定では、大破・中破、一部損壊など、第4次地震 被害想定では、全壊・半壊となっているため一概に比較はできませんが、想定はこのよう になっております。 つづきまして、人的被害についてでございます。9ページをお願いします。主な部分に ついて、説明させていただきます。 建物倒壊による想定死者数は、左の表、第3次地震被害想定で冬の朝5時になりますが、 1,119人に対し、右の表、第4次地震被害想定では、レベル1で1,100人、レベ ル2で1,700人という数値になっています。 次に津波による想定死者数ですが、ここが特に被害が大きくなっており、第3次地震被 害想定で津波欄右の冬の朝5時になりますが、想定死者数が20人に対し、第4次地震被 害想定では、レベル1で110人、レベル2で12,600人となっています。 その他の被害による想定死者数は、記載のとおりで合計としては、左の表、第3次地震 被害想定で冬の朝5時の、下段、人的被害の合計欄、1,403人に対し、第4次地震被 害想定では、合計欄をご覧いただくとレベル1で2,600人、レベル2で15,300 人となっています。 この内、津波によるものが12,600人ということになっておりますので、本市の防 災対策として東日本大震災以降、進めてきました津波対策を引き続き、進めていかなけれ ば大変なことが確認できたというような状況でございます。 以上が静岡県第4次地震被害想定の公表による本市被害想定の修正部分でございます。 次に、資料2にもどりまして、2ページの修正のポイント② 災害対策基本法の改正に 伴う修正でございます。 資料には、災害対策基本法の改正の概要を記載し、その下に本市の防災計画の修正の概 要を記載しております。 まず、①住民の責務ですが、法の改正の概要として、「基本理念に盛り込んだ「自助」 の観点から、住民の責務の例示として、食品、飲料水その他の生活必需物資の備蓄や防災 訓練への参加を明記することとされました。 このことを踏まえ、資料3-1一般対策編の5ページをお願いします。 10 市民の役割として(2)自宅および自宅内の安全対策、(3)家庭内における話 し合い・連絡方法等の取り決め、(4)の文章に避難路等の確認、(5)非常用持出品等の 準備を追記し、 「自助」の観点について、整理・追記を致しました。 16 資料2にもどりまして①住民の責務として、もう一つ、市民の飲料水確保について、第 4次地震被害想定を踏まえ、静岡県からも示された飲料水の備蓄の目標を3日分から7日 分に修正しました。 なお、食料の備蓄については、現計画で既に7日分としてあるため、修正はございませ ん。 次に②物資供給事業者等との協定ですが、法の改正の概要として、大規模広域な被害が 生じた東日本大震災では、行政に加えて、民間の事業者や、ボランティア等が大きな役割 を果たしたことを踏まえ、行政のみならず、民間事業者の持つノウハウや流通備蓄等を活 用することにより、官民一体となった災害対策を推進する必要があるため、民間事業者と の協力に関する協定の締結等を、災害予防責任者(地方公共団体等)の努力義務として制 度化することとされました。 この民間事業者との協力協定につきましては、本市でも大規模災害時、市で備蓄した物 資や資機材のみでは対応しきれないとの考えのもと、既に60を超える事業者と協定を締 結しており、現在も積極的に進めていますが、法の趣旨にのっとり、更に強化していく意 味で、平常時から、民間事業者と協定を締結して、調達先の確保に努めることを追記しま した。 次に③避難行動要支援者名簿ですが、法の改正の概要として、高齢者や障害者等の「災 害時要援護者」を災害から保護するため、市長が避難について特に支援が必要な者の名簿 をあらかじめ作成し、消防機関や民生委員等の地域の支援者との間で情報共有するための 制度を創設されました。 この際、こうした名簿の作成・利用に際しては、市の個人情報保護条例の規定に抵触す る場合もあることから、全ての市町村において必要な個人情報の利用が可能となるよう法 律に明確な根拠を設けることとされました。 このことについては、既に本市の福祉部門が、平成22年11月に策定した「災害時要 援護者支援プラン」に基づき、既に名簿の作成を進めておりますので、今回の修正は、災 害対策基本法との関係を明確化するために、追記を行いました。 資料3-1一般対策編の20ページをお願いします。 第18節災害時要援護者対策 1 災害対策基本法等との関係というところです。そこ の(1)(2)については、法でいう用語を整理するための部分でございます。 (3)名簿等の提供者では、名簿の提供先を自主防災組織と民生委員児童委員協議会と 17 することを明記しました。 (4)では、名簿を提供する際の手続き等を明記しました。 資料2にお戻りください。 ④罹災証明の交付ですが、法の改正の概要として、被災者生活再建支援金の支給をはじ めとする支援措置の申請に活用される罹災証明書について、東日本大震災では交付までに 数ヶ月を要した市町村もあったことを踏まえ、災害発生後、罹災証明書が遅滞なく被災者 に交付されるよう法律に明確な根拠を設けるとともに、住家の被害調査等に必要な体制整 備に関する市の責務が規定されました。 市長は、災害による被害の程度に応じた適切な支援の実施を図るため、被災者から申請 があった場合、遅滞なく罹災証明を交付しなければならないと規定されました。 このことから、本市の現計画でも記載されている罹災証明の交付の部分に「遅滞なく」 を追記しました。 次に⑤ボランティアとの連携ですが、法の改正の概要として、東日本大震災をはじめ、 近年の災害時においては、多くのボランティアが活発な活動を行い、被災地内外で重要な 役割を果たしたところであり、今後発生が懸念される大規模広域災害等において、ボラン ティアの役割はますます大きくなることが見込まれています。 このため、国及び地方公共団体は、ボランティアによる防災活動の重要性に鑑み、その 自主性を尊重しつつ、ボランティアとの連携に努めなければならないことが明確化されま した。 このことを踏まえ、資料3-1一般対策編の43ページをお願いします。 第37節 災害ボランティア活動支援計画 6 ボランティア活動拠点の設置で(1) では災害発生後のボランティア活動拠点の設置について明記をしました。 (2)では、ボランティアの宿営地をあらかじめ定めるよう努めることを明記しました。 ただし、この宿営地にはある程度の広さが必要であることから、現在、検討を進めてお りますので候補地が定まりましたら、計画に反映していきたいと考えております。 資料2にお戻りください。⑥避難所等における配慮ですが、法の改正の概要として、東 日本大震災において、避難者の避難生活が長期化するにつれ、心身の健康を損なうなどの 課題があったことを踏まえ、避難所における生活環境の整備について努力義務が定められ ました。 また、避難所以外の場所での生活を余儀なくされた被災者に対しても、避難所に滞在す 18 る被災者と同様の支援が受けられるよう、必要な配慮を行うことについて努力義務を定め ることとされました。 このことを踏まえ、避難所以外で生活をし、食事のみを受け取りに来ている被災者等に 係る情報の把握に努めることを追記しました。 以上が災害対策基本法改正に伴う地域防災計画の修正でございます。 つづきまして、修正のポイント③、津波対策編の新設でございます。 先ほど県の第4次地震被害想定でも述べさせていただいたとおり、本市における想定さ れる被害の内、津波における被害が甚大なものとなっており、そのことを踏まえ津波対策 をより充実したものにするため、現計画では、一般対策編・地震対策編に散在していた津 波に関する記述を、津波対策編として新たに編纂するものでございます。 また、この津波対策編には、議事に入る前に報告させていただいた「津波避難対策計画」 で整理を行った津波対策の基本方針も盛り込むこととしました。 資料3-3津波対策編をご覧ください。 1ページ開いていただき、目次をお願いします。 津波対策編は、第1章 総則、第2章 平常時対策、第3章 災害応急対策の全3章で 構成しました。 1ページをお願いします。 第1章 総則では、計画の目的、構成、3ページをお願いします。ここでは、過去の静 岡市における津波の状況を掲載しました。 1ページめくっていただき、4、5ページには地震対策編と重複するものもありますが、 静岡県第4次地震被害想定を記載しました。 5ページ中段には、日本近海で発生する津波の特徴として特に気を付けるべき点を掲載 しました。 また、次の6ページでは、東海地震のような大きな揺れが起こってから、発生する津波 だけでなく、遠く離れた地で発生した地震による遠地津波に対しても警戒が必要であるた め、遠地津波の概要と特徴などを掲載しました。 次の7ページでは、静岡市の沿岸部は長く、地域によって状況が違うため、それぞれの 地区ごとの海岸地形や土地利用など防災上留意すべき点を掲載しました。 次の8ページから13ページまでは、津波に対して、本日お越しの委員様たちの団体も 掲載されております、それぞれの防災関係機関が処理すべき事務を整理し、掲載しており 19 ます。 以上が第1章 総則でございます。 続きまして、14ページ、第2章 平常時対策になります。 この章では、先に報告させていただいた「津波避難対策計画」により基本方針を17ペ ージまで掲載させていただいております。 こちらの説明については報告とも重なりますので、説明は省かせていただきます。 17ページ下段からは、津波発生時に的確な対策を実施するための訓練について、市民 の参加、市・県の役割について定めました。 続きまして、19ページ 第3章 災害応急対策でございます。 この章は、実際に津波災害が発生した場合の市や防災関係機関、事業所、市民等の災害 応急対策について定めるものでございます。 19ページから20ページは津波災害が発生した場合の災害対策本部の設置及び廃止 について記述しました。 21ページは、消防機関も含む市職員の津波災害が発生した場合の配備体制を記述しま した。 22ページ 第3節 防災関係機関では、それぞれの機関が災害応急対策として講ずる ものを25ページまで掲載しました。 26ページ 第4節 情報活動では、津波警報などの津波情報の発表基準や発表内容、 留意事項、伝達系統などを32ページまで掲載しました。 32ページをお願いします。 第5節 災害の拡大防止活動では、災害の拡大を防止するために市、県、自主防災組織 等が実施すべき事項について掲載しました。 34ページをお願いします。 第6節 避難活動では、津波災害が発生したときの避難対策や避難方法等、基本となる 事項について掲載しました。 38ページをお願いします。 第7節 市有施設及び設備等の対策では、災害応急対策及び災害応急復旧対策の遂行上、 重要な市有施設や設備などの速やかな機能回復を図るための措置を掲載しました。 以上が今回、新たに作成した津波対策編でございます。 資料2にお戻りください。 20 最後になりますが、修正のポイント④ 特別警報の運用に伴う修正でございます。 これは、本日ご出席されております静岡地方気象台様からも、意見をいただき修正追加 しておりますが、当課の職員でも気象予報士の資格を持った職員がおりますので、その職 員より説明をさせていただきます。 静岡地方気象台様からは、補足等あれば、後の質疑にて頂戴いただければありがたいと 思います。 (事務局:久保田主任主事) 私からは特別警報の運用に伴う修正について説明させていただきます。気象業務法の一 部改正に伴い、重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に「特別警報」が発表され ることとなりました。また、特別警報が発表された場合、市は市民等へ周知を行うことが 義務付けられております。そのため、防災計画の内容について、大きく分けて三つの修正 を行っております。 一つ目は、気象特別警報の記述の新設です。気象に関する情報の記述は全編にわたって 各所に見られるものですが、例として資料3-1一般対策編の新旧対照表の24ページをご 覧ください。 2 受領及び伝達する予警報の種類と内容の(1)には、これまで警報、注意報などが記 載されていました。ここに、新たに特別警報の記述を新設しております。また、特別警報 の中に洪水特別警報は無いため、特別警報、警報、注意報の種類を新たに記載しておりま す。 二つ目は、特別警報の市民への伝達が義務づけられたことによる記述の修正です。ご覧 のページと、一ページ前との境にある一文が、該当のものです。 「特に、気象等の特別警報、 特別警報に位置づけられる大津波警報について通知を受けたときまたは自ら知った時は、 直ちに同報無線、静岡市防災メール、エリアメール、緊急速報メール等により住民へ周知 する。」と記述しております。 また、気象や津波に関する情報の伝達系統図も、気象業務法の修正を踏まえて修正を行 っております。 三つ目は、特別警報発表時の職員参集基準の新設です。 本年の8月30日に特別警報の運用が始まりました。静岡市の過去の災害を振り返ると、 早ければ9月から10月にかけての台風シーズンで発表される可能性があったことから、特 別警報発表時の職員参集基準を新設するなど、職員参集基準を全面的に見直して、8月30 21 日の運用開始までに体制を整えました。 職員参集基準一覧表は、資料編での掲載になりますので、ここでは口頭で説明させてい ただきます。特別警報が発表された場合、自動的に災害対策本部を開設し、管理職全員と、 危機管理部など、あらかじめ指定された職員が参集します。さらに、災害対策本部内で最 新の気象状況を精査して、静岡市内で大規模な被害が発生する兆候をつかんだ場合には、 全職員に参集をかけ、庁内一丸となって災害対応にあたります。 本年も、伊豆大島で見られた短時間の大雨や、フィリピンに上陸した猛烈な台風30号な ど、自然災害で大きな被害が出ました。今や、いつどこで人命に関わるような激しい気象 現象が起きてもおかしくない状況にあります。静岡市では、多くの災害関連資料を正しく 分析しながら、時々刻々と変わる災害の状況に臨機応変に対応して、市民の皆様の安全を 守れるよう努めて参りますので。これからも皆様方のご指導ご鞭撻をよろしくお願い申し 上げます。私からの説明は以上になります。 (事務局:大石副主幹) 以上で、静岡市地域防災計画の修正につきまして、説明を終わります。 それでは、ご審議をよろしくお願いします。 (会長:田辺市長) ありがとうございます。特別警報につきましても、法改正に伴ってネーミングされたも のですが、市民の方にはまだまだ浸透されていない現状ですが、静岡地方気象台の宮本委 員、何か補足説明がありますか? (静岡地方気象台:宮本委員) ないです。 (会長:田辺市長) よろしいですか? それでは、これらについてお気づきの点やご意見等、ここでいただきたいと思います。 昨年も出席して下さった委員の皆様はご承知だと思いますが、例年の修正とは全く次元 の違う大修正の年です。up to date するという作業は同じですが、県の第4次想定がで 22 て、中味は大変身というか、説明は淡々としていましたけれども、画期的に変わっていま す。 何か、お気づきの点はございますか?とにかく、昨年までは津波被害は20人だったの が、今回の第4次想定をうけて12,600人犠牲になるかもしれない、かなり緊張感を 持った内容になっております。 質問でも結構ですが・・・ (静岡市自治会連合会:鈴木委員) 今日の修正案は、地震に関することが主だったですが、異常気象、例えば突然竜巻が発 生したり、考えられないような豪雨に見舞われる災害とかが多いわけですが、これらに対 する対策を静岡市は考えていますか? (会長:田辺市長) ありがとうございます。確かに、ニュースをみますと世界的に様々な異常気象が報道さ れていますのでご心配な気持ちもよくわかります。その点については、今回津波対策編と いうのが新たについたのが画期的なことですが、それに加えて竜巻等の想定の中での考え があるかというご質問ですが、簡単に回答願います。 (事務局:大石副主幹) ありがとうございます。おっしゃる通り、地震ばかりでなく、近年災害というのが大変 複雑化しています。今回一般対策編の6ページ 「第5節 予想される災害と地域」とい うところで、 「東日本大震災以降、防災意識の高まりにより、今まで脚光を浴びなかった災 害が注目されたり、新たな知見を踏まえて見直されたりしている。」ということを踏まえ、 今回ここに想定される災害というものを大幅に変えております。具体的にこれに対する対 応というとすぐにはできないので、とりあえずその中で予想される災害という部分を記述 していきまして、今後これらに対して講ずべき対策というものをさらに修正していきたい と考えています。 (静岡市自治会連合会:鈴木委員) 地震は来年の3月という説もありますし、100年に1回とか1000年に1回の話に 23 なりますが、異常気象は毎年いつくるかわからないものですから、これらに対する対策と いうものをきめ細かにお願いをしたいなと思っていますのでよろしくお願いします。 (会長:田辺市長) はい、ありがとうございました。 (静岡市議会:望月委員) 地震にしても津波にしても、市民の命を守るのは我々の責務だと思いますが、私たち静 岡市の構造に関しまして、大動脈である東名、新東名が2本通っていて、JR、新幹線等も 走っているわけですので、とくに帰宅困難者というのが非常に多く発生するわけです。そ うした時に、市民の生命、財産を守るためにも、私たちも他都市に行って同じような境遇 におちいることがあるかと思いますが、もし、帰宅途中で帰宅が不可能となった人たちに 対する本市の取り扱いについてどうなっているのか、本市の災害対策の1つとして明記す ることも大事なことだと思います。 (事務局:中野部長) 帰宅困難者の対策につきましては、帰宅困難者がどういう場面で発生するかというのが 鍵になります。当然鉄道の利用者が考えられます。道路利用者、バスについては、高速バ スを除いて比較的近くの人が利用するということで、バスが止まったとしても帰宅困難に なるとは考えにくいと思います。 特に、JR、鉄道利用者の帰宅困難者については、JR東海様と協力して静岡駅や清水駅 周辺に一次的に安全な場所を確保していただいて、当然目的があって利用されているので、 安全、運行が回復されれば速やかに目的地の方へ移動してもらうようサポートも必要かな と思います。 高速道路についてもNEXCO中日本様とも情報を共有しながら、近くに避難する場所を確 保して対応していくことが必要なのではと思っています。 (静岡市議会:望月委員) 何年か前のチリ地震の時ですけど、やはり東名高速道路又は国道1号をとめるわけです が、止める期間が9~10時間に及ぶわけです。そうなると国道1号が例えば寺尾の交差点 24 を頭にして、富士市や沼津市まで車がストップしてしまう。その状況が長く続いたもので すから、まあ新東名ができたので違ってくるとは思いますが、その場合、車の中で寝てい たりして、地域の人たちはそのよう場所に遭遇した方たちに、おにぎりをつくったり、家 の中で休ませたりして、自然にそうした心遣いがありがたいことですが、一時的に避難す る場所とか施設とか、そういうのも含めて避難する場所とか確保するとか、しっかり明記 していくことが必要なのではと思いますのでよろしくお願いします。 (会長:田辺市長) これは首都圏などで大きな問題となっていますが、政令指定都市として事務局いかがで しょう。 (事務局:大石副主幹) 今、望月委員がおっしゃるのは、東日本大震災の時にも、道路が大渋滞したということ で、あの災害については直接静岡市に被害はなかったということで、各避難所は市民の方 でいっぱいになるということはなかったので、普段の避難所を帰宅困難者用に使ったとい うケースはございます。 ただ、実際に静岡市内も被害が甚大なものになって、静岡市民が各避難所に行った場合、 他の市からきている方たちの帰宅困難者対策ということで、今回、一般対策編(新旧対照 表)の15ページ真ん中の「(4)帰宅困難者等一時滞在施設」というところで、今回新た に追記をさせていただきました。 ただ、帰宅困難者用の施設というのは、なかなか普段から指定できるというものではあ りません。 特に、ここに載せたのは市街地の再開発事業によるものです。国の方から再開発ビルを 造るにあたっては、帰宅困難者用に一部開放するスペースを設けてほしいという動きもあ りまして、今回とくに清水駅周辺のところが第1段としてこういった動きがあります。こ ういったところがさらに広がっていくと、ある程度帰宅困難者対策も進んでいくのではな いかと思います。 (事務局:中山課長) 補足ですが、一般対策編(新旧対照表)の19ページにございます、「事業所等の自主 25 的な防災活動」の中で、今までは事業所にお勤めになさっている方たちも、地震がくると 一斉に避難してしまうことがありました。特に、東京などがこれで大混乱に陥ることがあ りました。 今回の修正の中に、発災後しばらくは従業員も事業所内にとどめることができるように お願いしたいというものも含めております。当然、備蓄も従業員の分については何とか会 社でお願いしたい。そういうことになれば、帰宅困難者も少なくなるのではと考えていま す。 (会長:田辺市長) ありがとうございました。 他はございますか。 (静岡市自治会連合会:山梨委員) 昨今、同報無線の雑音が非常に多い。言っていることが雑音で分からない状態です。 清水の場合は、連合自治会長の自宅には全部同報無線が入っておりますが、言っている ことより雑音が大きいという最近その傾向が大きいのでご注意願います。 (会長:田辺市長) どうでしょうか? (横山危機管理統括監) ご意見ありがとうございます。 同報無線につきましては、議会でも質問がございまして答弁させていただいております。 今、委員がおっしゃったような状況は地域によってはございます。また、先ほどから話が でていますが、台風とか風、雨が強いといった時は、当然窓を閉めるので聞こえない。そ れと、住宅も昔よりかなりよくなっていますので、密閉しますと聞こえないということも ございます。それも考えまして、同報無線につきまして再検討しております。ただあまり 音を上げすぎますと、同報無線の下になる方から反対に聞こえすぎる場合もあるので、そ のへんを調整してやっているところです。その他、聞こえない場合には電話で一度確認を していただくというシステムもあります。 また、来年度からになりますが、同報無線を補完するということで、同報無線と同じ内 26 容を防災ラジオから聞けるということで、地域FM等と連携をとりまして進めておりますけ ど、来年度あたりから自主防組織の方にもこの防災ラジオを経験していただいて普及をし ていきたいと思っています。 ただ、山間部につきましては防災ラジオが聞こえないので、違う対策が必要ということ で努力しているところです。 (会長:田辺市長) 今、統括監がおっしゃったように、防災ラジオは画期的なシステムです。普段はOFFの 状態でも、有事の時には同報無線のスイッチが入った時に、家の中のラジオがあれば自動 的にONになって、同報無線と同じ内容のものがラジオを聴いていたら切り替わって放送さ れるというもので、これの普及も伝えていきたいことを申し添えます。 (静岡市民生委員児童委員協議会:渡邉委員) 20ページですが、「災害時要援護者支援」について、先日の防災訓練の時に、災害時 ということで一人暮らし、高齢者、手帳を持っている方で援護してもらいたいという話が ありますが、これを拡大解釈して、訓練の時に名簿を持って、ひどいところは中学生を使 って対象の家を回ったといことがありました。訓練だけど、一応災害が起こったというこ とで、各家庭を訪問したということでした。これは、災害の時の緊急事態に限ったもので、 個人情報保護がしっかりしておりますから絶対出さないということでしたが、これが崩れ てきた。個人情報のことで問題が起こるのではないでしょうか。 (会長:田辺市長) 貴重なご意見ありがとうございます。 これは最高責任者である市長からお答えしなければと思いますが、本当に悩ましい問題 です。コミュニティの絆の強化が一方で叫ばれる中で、個人情報を出しては法律違反にな るよという指摘を受けると、責任のある地域のリーダーは矢面に立ってしまいます。そう いう中で、訓練でそこまでする必要があるのかというご批判があろうかと思いますが、こ ういう形が崩れるといってしまえばそうなのかもしれませんが、しかし一方で、地域で要 援護者がだれでどこに住んでいるのかわからないと助けようがないから、行政は情報を出 してくれという強い要望が各地域にあることも事実です。なので、コミュニティの維持と 27 いう問題、法律の主旨として運用面については、訓練時についてもある程度日頃、顔と顔 がみえるような関係を、少なくとも静岡市はしておくべきではないかと私は考えておりま すので、そのところ運用の面、注意深く扱っていただきたいという気持ちはやまやまです がご理解いただきたい。 (静岡市民生委員児童委員協議会:渡邉委員) 市長のおっしゃることもわかります。ただ最初に提出してもらう時に、災害時のみとい うことで了解を頂きました。市長の、拡大していくという意向、それはそれでいいと思い ます。ただ問題となるのは、管理しているのは自治会長であり、民生委員児童委員協議会 であり、民生委員であり、それ以外の人は感知していない。訓練の時に地域を回っている 人は、毎年変わってしまう。一番嫌なのは、今回の手帳を持っている方々のうち、実際に は23~24%が情報を隠していきたい方たちなのです。現実には、隠れた人がまだ大勢いる。 独り暮らしや高齢者の家庭はまだいいが、隠れたかたちでやっている人もいるというとこ ろに、訓練という形で、しかも今まで感知してなかった人が入ってくる。知られたくない ことが口から口へ知られてしまう。そこは注意したい。同時に、そういう訓練をするとい う連絡が民生委員児童委員協議会にきていないので、相当数の民生委員は訓練を止めてし まった。そういったこともちゃんと伝達されるように周知徹底していただきたい。 (会長:田辺市長) 貴重なご指摘ありがとうございます。管理の方法の問題、訓練時の問題とか、たくさん の課題がでてきたなと思います。 実務的に少し捕捉できますか? (事務局:中野部長) 災害時の要援護者の方の避難支援につきましては、役員さんにご参画いただいて、また 連合自治会長さん、役員さん、私ども福祉部局と防災部局と一緒になって、いろいろ情報 交換したり、課題について議論する場を設置させていただいておりますので、ただいまい ただきました御心配につきましても、福祉部局としっかりと共有しまして、行き違いのな いように努めてまいりたいと思います。 よろしくお願いします。 28 (会長:田辺市長) よろしくお願いします。ありがとうございました。その他ございませんか? 大変限られた時間で申し訳ありませんが、ご意見、ご質問がないようなので、ここで委 員の皆様にお諮りをしたいと思います。 今回の静岡市地域防災計画の修正案について、事務局の説明どおりで、異議なしという ことでしたら、御承認の拍手をお願いします。 一同拍手 どうもありがとうございました。 本日、お諮りした静岡市地域防災計画の修正については、今後所定の手続きをとらせて いただきます。 これをもちまして、議事を終了いたします。皆様のご協力を今後ともお願い申し上げ、 この後の進行を一旦事務局へお返しします。ありがとうございました。 (事務局:中山課長) 市長、どうもありがとうございました。 ここからは、次第の5 その他の事項 にうつらせていただきます。 先ほどの説明でありましたとおり、静岡県が6月26日に第4次地震被害想定を公表し、合 わせて「地震・津波対策アクションプログラム2013」の公表が出ております。 それらを踏まえ本市における防災・減災対策をすすめていくことになりました。 事務局より今後の静岡市地震・津波対策について説明いたします。 (事務局:中野部長) お手元に配布させていただきました資料の4 A41枚のものでございます。現時点で、 静岡市として4次想定を踏まえてどんなところに力を入れて取り組んでいったらいいのか、 簡単にまとめさせていただいております。まだまだ途中ということで、これで全てという ことではありませんが、説明させていただきます。 南海トラフ巨大地震が発生した場合の被害については、先ほども地域防災計画の修正の 29 説明中に話したとおりでありますが、極めて甚大で、かつ広域に及ぶと想定されており、 また、国、県においては災害を海岸保全施設等の強化によっても防ぎきることはできない とされております。 このため、今後の我が国における地震・津波災害への対策や備えについては、被害をで きるだけ少ないものにする、いわゆる“減災”であるとされているところであります。 本市も、この考えを基本に対策を進めていく必要があると考えております。災害に立ち 向かうにあたりましては、これまで以上に“自らの命は自分で守る、自らの地域は皆で守 る” 、加えて行政、公助においても自らの災害対応力をさらに高めていくとともに、自助、 共助の取組みをしっかりと下支えしていく必要があると考えております。 災害に強いまちを実現するためには、防災に関係するすべての皆さんが、それぞれレベ ルアップしていくことが必要であると考えております。 最悪の場合ということで、被害想定を数字を持って説明させていただきました。本市に おきます人的被害(死者数)は最悪、津波によるものが 12,600 人、火災によるものが 1,800 人、建物の倒壊によるものが 1,700 人など、今までにない甚大なものになっております。 第1に、取り組むべきは、直接、人命を守る対策です。建物の耐震対策や津波から身を 守る避難対策を事前の対策として着実に進めることが重要であると考えております。 第2には、市民の皆さんの被災後の生活を守る、しっかりと支えていくための対策が必 要かと考えます。 早期に元の生活を取り戻していただくためにも、災害発生後の応急対策は迅速、的確に 実施することが重要であると考えます。 繰り返しとなりますが、甚大、超広域的な災害に立ち向かうには、この会議にご出席の 防災に関係される皆さんはじめ、すべての市民、地域の団体、事業者の皆さんが同じ目標 に向かって、それぞれの役割を確実に担っていただくとともに、相互に連携、協力し合っ ていただくことが何より大事なことと考えております。 本市では、これまでも住宅の耐震化ということに力を入れてきたわけであります。県の 第4次地震被害想定では、建築物、とりわけ住宅の耐震化について、現在の推計 85%の耐 震化率を、 更に 10%向上させることができれば、建物の倒壊による人的被害を 40%、また、 海岸保全施設の強化、避難施設の整備と合せて早期の避難を徹底することで津波による人 的被害を 80%程度、軽減できると、それぞれ推計されております。 静岡市としましては、引き続きこれら対策を、着実に進めていく必要があると考えてお 30 ります。 先ほど市長から、防災ラジオのPRをしていただきましたが、津波警報や避難勧告、指 示など、緊急情報を迅速、確実に市民の皆さんに伝達できるよう、市内に2つあるコミュ ニティFM局と連携して、電源が切られていても自動的にスイッチが入り、緊急情報を聞 くことができる防災ラジオの導入、普及に取り組んでまいります。 また、津波から命を守るためには、何より、市民の皆さんの素早い避難行動が大事とな ります。これにつきましては、何と言っても、市民の皆さんの”自らの命は自分で守る“と いう高い防災意識が不可欠です。 そのため、市政出前講座や防災訓練などの機会をとらえて、防災意識の更なる啓発に取 り組くむとともに、避難による減災の効果を確実なものにするために、先ほど委員さんか らもご指摘をいただきましたが、津波避難タワーなど避難施設の位置や避難の方向をわか りやすく示す表示板の設置の取組みも必要と考えております。 次に、発災後の市民の皆さんの命を守るための取組みについても大事になってまいりま す。先ほども言いましたように、被害を防ぎきれないということもあります。最大クラス の地震・津波災害が発生すれば、その被害は極めて甚大となり、合わせて県内、市内はも とより、被害が及ぶ範囲も極めて広いものとなると国の中央防災会議、県の第 4 次地震被 害想定でも指摘されているところであります。 言い換えますと、市内のいたるところで、多くの市民の皆さんが罹災あるいは、自宅で の生活が困難となり、外部からの人的、物的な支援にも限界があり、支援が届くまでには 長い時間を要すると覚悟をしておくべきと考えているところであります。 したがって、地震・津波災害が発生した後、当分の間は、家庭や市域内の備えや力を結 集して、何としても生き抜いていくという姿勢、体制づくりがこれまで以上に重要となり ます。 このような認識を市と市民の皆さん、防災に関係するすべての団体、事業者の皆さんで 共有しながら、発災後の生活の困難さを少しでも軽減し、また、一日でも早く、元の生活 を取り戻すことができるよう、常日ごろから対策を講じていかなければならないと考えて おります。 本日分けさせていただいたものは、本市の取組みと市民の皆さん、自治会・自主防災組 織の皆さんの取組みを中心にして整理しておりますが、当然のことながら、関係する皆さ んすべての団体、事業者の皆さんのご理解とご協力が不可欠でございます。 31 説明の最後になりますが、本市では、先週閉会しました市議会 11 月定例会に、資料に 記載してあります「静岡市緊急地震・津波対策推進基金」を創設するための条例の制定と この基金に 13 億 2,600 万円を積み立てるための補正予算案をお諮りし、いずれも議決をい ただいたところあります。 これにより、地震・津波対策に要する当面の間の財源が確保されたことになります。 この基金だけで、必要な取組みのすべてが実施できるというものではありませんが、こ れを最大限、有効に活用して減災対策に向けて取り組んでまいります。 引き続き、情報の収集に努め、皆様にもご意見を伺いながら、減災に向けた施策を静岡 県地震・津波アクションプログラムと整合を図りながら、静岡市の地震・津波アクション プログラムを早急にまとめていきたいと考えております。 説明は以上であります。 (事務局:中山課長) 引き続きまして危機管理調整監の紹介をさせていただきます。 本年度より静岡市危機管理部に自衛隊を退職されました喜澤元陸将補を危機管理調整 官として迎えることとなりました。 この危機管理調整監を配置した目的でございますが、退職した自衛官を配置することに より、自衛隊との連携をますます深めることができること、さらに在職中に培った危機管 理に関する専門知識や災害対応の経験を活用し、本市の危機管理体制の更なる強化を図る ということが目的でございます。 それでは紹介いたします。喜澤危機管理調整監です。 (喜澤危機管理調整監) 今年の4月に自衛隊を退職いたしまして、静岡市の危機管理調整監になりました喜澤で ございます。よろしくお願いします。 自衛隊での経験や知識を、静岡市の防災のために尽力したいと考えております。ただ、 災害につきましては、一人ではどうしようもありません。大きな災害になればなるほど、 静岡市でも対応することは困難です。その中で、静岡市民の一人でも多くの生命を守り、 そして災害から迅速に復旧・復興するためには、ここにおられる委員の皆様のお力、関係 32 機関のお力が必要となります。そのお力を有効にするためには、日頃からの備えが必要で あり、日頃からの密接な協力が必要となりますので、これから多々調整することがあるか と思いますが、よろしくご協力のほどお願い致します。 よろしくお願い致します。 (事務局:中山課長) 最後に、今後の予定についてご説明いたします。 本日、ご承認いただきました、静岡市地域防災計画の修正については、速やかに、静岡 県中部危機管理局様を通じ、県知事様あてに報告させていただきます。 これから、資料編の修正を行いますので、若干印刷作業が残っています。できるだけ早 い時期に、新しい地域防災計画を皆様のもとに配布させていただきます。 本日、予定しておりました議事、報告事項等は以上でございます。会議の運営にご協力 いただきまして、ありがとうございました。 以上で、本日の会議を閉会といたします。本日は、お忙しい中、誠にありがとうござい ました。 33 静岡市防災会議の議事録は、以上のとおり相違ないことを確認する。 平成 年 月 日 (議事録署名人) 委員 印 ○ 委員 印 ○ 34