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みちのくを訪ねて 世界遺産『屋久島』への旅
みちのくを訪ねて 下関市 田上健一 世界遺産「平泉」、民話の里「遠野」、紅葉の十和田湖、奥 入瀬、という言葉に惹かれて、秋色深まりゆく10月下旬、妻と 東北3日間の旅に参加した。3.11の東日本大震災以来、ずっと心 を痛めている彼の地に足を運ぶという思いもあった。 飛行機と東北新幹線を乗り継いで、一関駅に降り立ったのは 昼下がり。それからの半日はどっぷりと世界遺産「平泉」の歴 史散策に浸ることになる。 “五月雨の 降りのこしてや 光堂”(芭蕉) ~奥入瀬渓流にて~ 中尊寺の金色堂は、往時の輝きは失せているものの、全面を 覆っている金箔といい、柱に施された螺鈿といい、奥州藤原氏 の栄華を語って余りあるものだった。900年も前の高度な文化に驚く。 その日は花巻温泉泊り。宿泊したホテルは自らも被災しながら、震災時には避難者を受け入れ られたという。 翌日は雨の遠野。南部地方独特のL字型をした“南部曲り家”を見学し、その中の一つで、こ の地に語り継がれる民話を聴いた。初老の女性の東北訛りの語り口は耳に快く、囲炉裏を囲んで 聴いているうちに童心に返っていく。 最終日は十和田湖畔の紅葉を遊覧船から楽しみ、 奥入瀬渓流の絶景を満喫。更に青森空港へ向かう バスが雪を頂いた八甲田山の山頂近くを走るとき、 左右に広がる紅葉の見事さに感動!感動!感動! 他に宮沢賢治記念館、ねぶたの里での運行体験 等々、みちのくでの多くの感動と思い出を抱えて、 機上の人となった。 ~ねぶたの里にて~ 世界遺産『屋久島』への旅 阿武町 松原利直 「屋久島ツアーがあるよ。いかない?」と妻の声。屋久島といえば、椋鳩十、海上アルプス、 そして屋久杉、焼酎などが思い浮かんだ。「退職したらいつでもどこへでも、毎月でも旅行に 行こう」などと言っていたのだが、いろいろと忙しくしていて、退職直後にはカナダ旅行を申 し込んだものの「新型インフルエンザ」のため中止となって以来、 旅行にはあまり行っていない。 というわけで、今回は早々と申し込んだ。田舎に引っ込んだもの だから、セントコアに前泊して新山口駅へ行くと、周南市のS氏が おられ、徳山からO、T、M、Tの各氏も来られるという。(いず れも周南市の元女性校長で、よく存じている方ばかり…) 4年ぶりの出会いなので、ちょっとおどかしてやろうと思い、メガ ネをかけ、帽子を深くかぶって新幹線に乗り込んだのだが、すぐに 見破られてしまった。 「特急さくら」はあっという間に鹿児島に着き、仙厳園・尚古集成館を見学。桜島をバックに 記念撮影。大河ドラマ「篤姫」のシーンを思い出す。 午後は知覧へ。特攻の母と慕われた鳥浜トメの復元された富屋食堂を訪問。 「散るために 咲いてくれたか 桜花 散るほどものの みごとなりけり」など、当時のこと を孫が語り伝えてくれた。 指宿の宿はとても大きかった。庭園を眺めながら歩いて大浴場へ。 ずいぶん遠かったので翌朝は行かなかった。 夕食時には懇親会があり、光市のS氏がおられるのに気がついた。 萩市の方も4名おられ、参加者は29名。退職後20年以上のご夫婦 も3組おられ、みんな元気に旅を楽しまれていた。 次の日、高速船で目指す「屋久島」へ。 バスガイドさんの名調子で ガジュマル園、紀元杉、ヤクスギランド、千尋の滝などを駆け巡った。 最終日は、鹿児島市で「維新ふるさと館」を見学。 薩長連合で新時代を築いたのであるが、薩摩の働きの大きさに驚いた。 「出会い、ときめき」の旅行は、退職互助会ならではのものであると感謝!感謝!