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WINGDAILY
(1)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) WING DAILY
【HEADLINE NEWS】
★大手2社お盆、国内線堅調、国際線も各方面好調
国際線は円安で海外発需要後押し、中国も回復顕著に
大手2社(JAL/ANA)における夏季繁忙期期間中(8月9日
~18日)の利用実績がまとまった。
それによれば、国内線では両社とも堅調な需要の伸びがみら
れていて、好調に旅客数、利用率ともに前年を超える実績を
記録することに成功、2社平均で前年実績を5%近く上回る旅
客数となった。一方、国際線でも欧州線やリゾート、アジア
路線を中心に、各方面で好調。日本発のプレジャー需要はも
ちろん、円安効果による海外発の需要が実績を後押しするか
たちとなった。
JALグループの利用実績は、国内線・国際線ともに前年実
績を上回る旅客数、利用率を記録。国内線旅客は前年比4.5%
増加していて、国際線でも旅客数が前年実績を4%上回って、
利用率90.9%と9割超えを達成。円安による海外発需要が需要
の伸びを後押しした。
ANAグループも国内線で旅客数が5.4%増えていて、利用率
も2%近い伸びがみられた。国際線は日本発プレジャー需要と
円安による海外発需要が好調だ。旅客数ベースで前年を1%、
利用率が0.5ポイント低下したものの、旅客数を大きく伸ばし
た前年並みの実績を確保した。
尖閣諸島問題などの二国間関係の悪化により、需要が懸念
されてきた中国方面における需要は、JALグループで旅客数
は3.1%増と好調、利用率も90.1%と高い水準となっていて、
ANAグループでも旅客数が1.2%減、利用率は88.2%を記録。
尖閣諸島問題で需要が急落した昨年秋以前の水準にまで、回
復してきた感が実績にも如実に現れてきている。
JALお盆、国内線L/F76%、国際L/Fは90.9%に
国内線で運賃戦略奏功、国際線は円安で海外発需要増 日本航空(JAL)グループが発表したお盆期間中(8月9日
~18日)の利用実績によれば、国内線の総旅客数は前年比4.5
%増加した110万4185人、利用率は前年を1ポイント上回った
76%だった。一方、国際線の旅客数も4.3%増加した26万
5884人と好調。利用率ベースでも1ポイント前年実績を上回
る90.9%を記録した。
JALによれば、期間中の国内線実績は、前年度よりも設定
期間を拡大した先得・スーパー先得などの割引運賃が好評を
博したとのこと。プロモーション運賃戦略が功を奏して、旅
客数は4%前年実績を超えた。方面別では、沖縄、北海道方面
の利用率が高い結果となっていて、沖縄が84.4%、北海道は
81.1%だった。その他、関西方面の利用率も79.7%と高かっ
た。
一方、国際線は円安により海外発需要が堅調。その結果、
旅客数は前年実績を4%程度上回った。各方面とも軒並み高い
利用率を記録していて、とくに欧州線では提供座席数が前年
比8.4%増加させたものの、旅客数が供給を上回る前年比16%
Airline & Aviation E-mail News
発行所 航空新聞社:W I N G
D A I L Y 編集部
〒1 0 7 - 0 0 5 2
東京都港区赤坂 4 - 8 - 6 赤坂余湖ビル3 階
TEL(03)3796-6647 FAX(03)3796-6643
URL=http://jwing.com [email protected]
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増加。これにより、同方面の利用率は92.9%と好調だった。
尖閣諸島問題で揺れる中国方面は、提供座席数を4.8%増や
していて、旅客数も3.1%増加。利用率も90.1%と高い水準を
維持した。
一方、竹島問題を抱える韓国方面では、提供座席数を9.2%
減の3万2593席に絞っていて、旅客数も8.1%減少した。しか
しながら、利用率ベースでは91.2%と、高い利用率を確保し
ている。
(国内線の利用状況)
▼北海道=提供座席数:31万9454席(2.1%増)、旅客数:
25万9228人(6.3%増)、利用率:81.1%
▼東北・北陸=提供座席数:12万5910席(1.7%増)、旅客
数:9万4781人(5.7%増)、利用率:75.3%
▼関西=提供座席数:13万7188席(4.5%増)、旅客数:10
万9353人(5.9%増)、利用率:79.7%
▼中国・四国=提供座席数:17万9208席(4.9%増)、旅客
数:12万1713人(6.3%増)、利用率:67.9%
▼九州=提供座席数:32万3144席(4.8%増)、旅客数:22
万4402人(7.5%増)、利用率:69.4%
▼沖縄=提供座席数:14万7265席(2.2%増)、旅客数:12
万4231人(1.6%増)、利用率:84.4%
(国際線の利用状況)
▼米大陸=提供座席数:3万1469席(11.5%増)、旅客数:2
万7967人(9.9%増)、利用率:88.9%
▼欧州=提供座席数:2万6364席(8.4%増)、旅客数:2万
4485人(16%増)、利用率:92.9%
▼東南アジア=提供座席数:6万2601席(4.2%増)、旅客
数:5万6425人(6.1%増)、利用率:90.1%
▼オセアニア=提供座席数:5210席(1.4%減)、旅客数:
4546人(3.3%減)、利用率:87.3%
▼中国=提供座席数:6万5146席(4.8%増)、旅客数:5万
8680人(3.1%増)、利用率:90.1%
▼韓国=提供座席数:3万2593席(9.2%減)、旅客数:2万
9727人(8.1%減)、利用率:91.2%
▼台湾=提供座席数:2万9821席(6%減)、旅客数:2万
8128人(1.2%減)、利用率:94.3%
▼ハワイ=提供座席数:3万4715席(16.8%増)、旅客数:3
万1635人(12.3%増)、利用率:91.1%
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(2)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) ▼グアム=提供座席数:4716席(0.3%減)、旅客数:4291
人(4.4%減)、利用率:91%
ANA繁忙期、国際利用率0.5ポ減も国内1.9ポ増
日本発プレジャーと海外発需要は好調
全日空(ANA)がまとめたお盆期間(8月9~18日)のグ
ループ利用実績によると、国際線については提供座席数が前
年同期に比べ0.5%減った24万2710席に対し、旅客数は1%
減った21万7354人になり、利用率も0.5ポイント低下した
89.6%になった。国内線の提供座席数は2.7%増えた206万
732席で、旅客数が5.4%増えた154万3340人になり、利用率
は供給の伸びよりも旅客の伸びが上回ったため1.9ポイント上
昇した74.9%になった。
国際線は「エコ割サマースペシャル」などが好調で、日本
発プレジャー需要や海外発需要が順調に推移、大きく旅客数
を伸ばした前年同期並みの実績になったとしている。方面別
としては利用率において欧州が89%、アジアが91.3%、リ
ゾートが94.4%と順調だった。しかし欧州とアジアは供給を
絞り旅客数は若干ながら低減したが、リゾートにおいては供
給を増やし、それに伴って旅客数も増加している中での利用
率9割超となっている。
国内線は「旅割」などプレジャー需要が好調に推移したと
して、旅客数は前年同期を上回った。方面別では全方面で前
年を上回り、特に沖縄・北海道方面が好調で、北海道は提供
座席0.1%増の42万8588席に対し、旅客6.5%増の34万8547
人で、利用率81.3%に。沖縄は提供座席1.2%増の30万7208
席に対し、旅客1.9%増の25万8014人、利用率84%になっ
た。また再開路線の羽田−石垣線は期間内には利用率97.2%
と好調な数字を記録した。
日別のピーク日については、国際線における日本発便とし
て9日が利用率96.3%、10日が97.2%、11日が97.3%となっ
て、日本着便としては17日が97.5%、18日が95.9%を記録し
た。国内線における下り便では8月10日が92.5%になり、上
り便では17日が92.7%、18日が94.5%となった。
〔国際線の方面別予約状況〕
▼北米=提供座席数:4万2130席(22.8%増)、搭乗者数:3万
6877人(17.5%増)、利用率:87.5%
▼欧州=提供座席数:2万2346席(2.2%減)、搭乗者数:1万
9881人(0.9%減)、利用率:89%
▼中国=提供座席数:7万8218席(0.7%減)、搭乗者数:6万
8979人(1.2%減)、利用率:88.2%
▼アジア=提供座席数:8万9616席(9.3%減)、搭乗者数:8万
1800人(8.6%減)、利用率:91.3%
▼リゾート=提供座席数:1万400席(14.1%増)、搭乗者数:
9817人(11.1%増)、利用率:94.4%
〔国内線方面別予約状況〕
▼北海道=提供座席数:42万8588席(0.1%増)、搭乗者数:34
万8547人(6.5%増)、利用率:81.3%
▼東北・北陸=提供座席数:23万5222席(5.5%増)、搭乗者
数:16万3110人(7.8%増)、利用率:69.3%
▼関西=提供座席数:17万6192席(4.9%増)、搭乗者数:12万
8237人(10%増)、利用率:72.8%
▼中・四国=提供座席数:34万6312席(12.9%増)、搭乗者
数:24万432人(13.2%増)、利用率:69.4%
▼九州=提供座席数:54万7770席(1.6%減)、搭乗者数:38万
8183人(0.4%増)、利用率:70.9%
▼沖縄=提供座席数:30万7208席(1.2%増)、搭乗者数:25万
8014人(1.9%増)、利用率:84%
▼その他=提供座席数:1万9440席(5.4%減)、搭乗者数:1万
6817人(3%減)、利用率:86.5%
★LCC夏期繁忙期、ピーチ好調で唯一利用率が9割超
WAJの国際線は振るわず、スカイマークは回復
LCC各社のお盆期間(8月9~18日)利用実績がこのほど出
そろった。各社とも就航開始から1年余りが経過し、この夏の
実績で1年間の真価を問われることになるが、便数は大幅に拡
大していることから、国内LCCの3社は搭乗者数において前
年同期を大幅に上回った。その中でピーチ・アビエーション
(APJ)は利用率においてほかのLCCを上回り、国内線で
93.6%、国際線で92%と唯一9割超を記録した。
成田を拠点とする2社では、大幅に便数の拡張を図るジェッ
トスター・ジャパン(JJP)では、利用率が86.2%と善戦
も、供給が需要を上回り前年よりも3.3ポイント低下するかた
ちとなった。一方のエアアジア・ジャパン(WAJ)は、10月
以降には一旦運航を停止し、改めてANA100%出資の別ブラ
ンドとして再スタートを切ることが決まっている中で、国内
線は利用率ではポイントを前年より落とすも86.2%とまずま
ずの数字となったが、国際線は79.7%と振るわず、たブラン
ドの知名度向上など、これまでの課題があらわれたかたちと
なった。
LCCの勢いにより、前年は数字を落とすかたちとなったス
カイマーク(SKY)だが、今年の夏期繁忙期は利用率におい
て5.1ポイント増やした84.9%へ回復。旅客数も増やして、以
前より格安料金を提供し続けるSKYが貫禄を見せた。
APJ、国内線は利用率93.6%、国際線は92%に
ピーチ・アビエーション(APJ)のお盆期間(8月9~18
日)利用実績によると、国内線の提供座席数は前年同期と比
べて107.3%増えた8万2080席で、総旅客数が105.7%増えた7
万6821人で、利用率が93.6%になった。国際線では提供座席
数が50%増えた2万1600席で、総旅客数が55.6%増えた1万
9881人、利用率は92%になった。
前年同期よりも増便していることで国内線・国際線とも
に、提供座席・旅客数とも大幅に増加しており、さらに利用
率についても9割以上の好成績となって、国内LCCの中でも
頭ひとつ出たかたちとなった。
日別に見ると、国内線の関西発便において利用率が最も高
いのは8月12日で利用率96.9%になり、関西着便では17日で
96.8%となった。国際線では関西発で最も利用率が高いのは
12日で98.1%で、関西着では18日の94.9%となった。
JJP、供給・利用者4倍超に、利用率は86.2%
ジェットスター・ジャパン(JJP)のお盆期間(8月9~18
日)利用実績は、提供座席数が前年同期よりも337.5%増えた
12万6000席で、総旅客数が321.3%増えた10万8657人にな
り、利用率としては3.3ポイント低下した86.2%になった。
昨年7月より就航を開始して以降、大幅に機材を増加、就航
(3)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) 地・便数とも拡大していることから、提供座席および旅客数
ともに4倍以上となる大幅な増加を記録した。しかし、旅客数
の増加量に対して提供座席の増加量が上回っていることか
ら、利用率については前年同期を若干下回るかたちとなっ
た。
搭乗日別に実績を見ると、下り便のピークは8月10日で利
用率は94.7%となった。一方上り便のピークは18日で96%
だった。なお、定時運航率は5月が93%、6月が91%、7月が
93%と高い記録を示している。
WAJ、国内利用率は86.2%も、国際79.7%に
エアアジア・ジャパン(WAJ)のお盆期間(8月9~18日)
利用実績は、国内線の提供座席数が前年同期よりも52.5%増
えた3万2400席で、搭乗者数が44.3%増えた2万7942人とな
り、搭乗率は8.4ポイント低下した86.2%になった。国際線に
ついては提供座席数が1万8000席に対し、搭乗者数が1万
4346人になり、搭乗率としては79.7%だった。
昨年8月の就航以降便数を着実に増やしたことから、国内線
においては提供座席・搭乗者ともに大きく数を伸ばしたもの
の、搭乗者よりも提供座席が増加量を上回り搭乗率としては
前年同期よりも減少した。国際線は前年同期に就航していな
いことから比較はできないが、期間中は2割程度席が空いてい
たことになり、繁忙期としては振るわなかった。
日別のピーク日について見ると、国内線における成田およ
びセントレア発便については8月10日の搭乗率90.6%、11日
の90.7%、12日の89.5%になり、成田・セントレア着便につ
いては16日の91.5%、17日が92.3%、18日が94.6%だった。
国際線については成田・セントレア発便では10日の94.4%、
11日の93.8%、12日の90.9%で、成田・セントレア着便では
17日の89.2%、18日の93.9%となった。
SKY、前年から搭乗者数回復、利用率5.1ポ増
スカイマーク(SKY)の夏期繁忙期(8月9~18日)輸送実
績は、提供座席数が前年同期より12.8%増えた28万6032席
で、総搭乗者数が20.1%増えた24万2792人、搭乗率は5.1ポ
イント上昇した84.9%だった。
期間中のピーク日については下り便が8月10日で搭乗率が
95.7%になり、上り便が18日で96.8%となった。
【航空関連ニュース】
★ソラシドエアお盆、搭乗率81.1%と好調
ソラシドエアがまとめたお盆期間中(8月9日~18日)の利
用実績によれば、提供座席数は前年比20.1%増加した6万
8033席、搭乗者数は3.3%増えた5万5200人、搭乗率は81.1%
だった。なお、期間中には東京−宮崎線で12日~15日に計8
便を運航したほか、東京−鹿児島線も10日・11日に計4便運
航した。
期間中の下り便のピークは8月10日の98%、第2ピークは11
日の93.4%、第3ピークは12日の93.2%だった。一方、上り
便のピークは8月18日の97.4%で、第2ピークは17日の97.1
%、第3ピークは16日の93.5%だった。
★SFJお盆、国内線L/F10.6ポ、国際線13.8ポ改善
スターフライヤーが発表したお盆期間中(8月9日~18日)
の利用実績によれば、国内線の旅客数は前年比57.7%増加し
た5万3834人で、利用率は10.6ポイント改善した84%まで大
きく改善した。北九州−釜山線の旅客数も25.4%増えた4310
人となっていて、利用率も13.8ポイント増加した72.7%を記
録した。
スターフライヤーによれば、国内線では例えば、羽田−福
岡線が今年3月より1日5往復から10往復に増強されたことを
契機に、利用者利便性が高まったこともあって、認知度が向
上し、旅客がキャリアを選ぶ際に選択肢に含まれるように
なってきた、と分析。
一方、国際線である釜山線も、円安に振れた時期と重なっ
ているが、韓国におけるスターフライヤーの認知度向上も
あって、韓国発の需要が増加するなど、昨年末ぐらいから少
しずつ利用率が改善傾向にあったとのこと。今回のお盆期間
中も、まずまずの結果を残すことに成功した。
★ADOお盆、旅客数4.9%増も搭乗率1.3ポ減
AIRDO(ADO)が発表したお盆期間中(8月9日~18日)
の旅客搭乗実績によると、期間中の提供座席数は前年比6.4%
増加した7万8222席だった。旅客数は4.9%増の6万5693人と
なっていて、利用率は1.3ポイント減少したものの、84%と高
い利用率を記録した。なお、期間中の臨時便は、札幌−東京
線で計4便、釧路−東京線で計1便を運航した。
ADOによれば、期間中の下り便ピークは8月10日の99.3%
で、第2ピークは11日の98.7%、第3ピークは9日の93.7%
だった。一方、上り便のピークは18日の99.8%で、第2ピー
クは17日の95.9%、第3ピークは16日の94.6%だった。
★FDAお盆、搭乗率87.3%と高水準
小牧L/F平均86.3%、静岡90.9%、松本95.6%
フジドリームエアラインズ(FDA)が発表したお盆期間中
(8月9日~18日)の旅客搭乗実績によれば、提供座席数は
18.7%増えた3万8048席、搭乗者数は18.8%増えた3万33209
人だった。この結果、搭乗率は0.1ポイント改善した87.3%
と、高い搭乗率を記録した。
主軸である小牧関連路線計6路線の平均搭乗率は86.3%、発
祥の地である静岡空港関連3路線の平均は、90.9%、松本空港
関連2路線では95.6%を記録した。福岡−新潟線でも86.6%の
搭乗率となった。
なお、各路線における実績は、以下の通り。
▼小牧−青森=提供座席数:4880席、搭乗者数:3979人、搭
乗率:81.5%
▼小牧−花巻=提供座席数:5040席、搭乗者数:4056人、搭
乗率:80.5%
▼小牧−新潟=提供座席数:1600席、搭乗者数:1416人、搭
乗率:88.5%
▼小牧−高知=提供座席数:1680席、搭乗者数:1499人、搭
乗率:89.2%
▼小牧−福岡=提供座席数:8928席、搭乗者数:8021人、搭
乗率:89.8%
▼小牧−熊本=提供座席数:5040席、搭乗者数:4450人、搭
乗率:88.3%
(4)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) ▼静岡−札幌=提供座席数:912席、搭乗者数:838人、搭乗
率:91.9%
▼静岡−福岡=提供座席数:4720席、搭乗者数:4088人、搭
乗率:86.6%
▼静岡−鹿児島=提供座席数:608席、搭乗者数:572人、搭
乗率:94.1%
▼松本−札幌=提供座席数:1520席、搭乗者数:1455人、搭
乗率:95.7%
▼松本−福岡=提供座席数:1520席、搭乗者数:1450人、搭
乗率:95.4%
▼福岡−新潟=提供座席数:1600席、搭乗者数:1385人、搭
乗率:86.6%
★HACお盆搭乗率74.6%、前年比22.9ポ増の急上昇
北海道エアシステム(HAC)が発表したお盆期間中(8月9
日~18日)の利用実績によれば、提供座席数が7.6%減少した
7488席、搭乗者数は33.5%増加した5586人、搭乗率は22.9ポ
イント増と大きく改善した74.6%だった。今年7月1日に再就
航した丘珠−三沢線の搭乗率は92.1%を記録した。
経営再建に取り組んでいるHACのお盆の実績は、まずまず
の実績を残すことに成功したようだ。なかでも、搭乗率90%
を超えた路線は、前述した丘珠−三沢、丘珠−利尻線(L/
F95.7%)。その他の路線でも、丘珠−函館線で72.8%、函館
−奥尻線でも73.6%を記録している。
なお、期間中における各路線の搭乗実績は以下のとおり。
▼丘珠−釧路=提供座席数:2232席(44.2%増)、搭乗者
数:1257人(58.5%増)、搭乗率:56.3%
▼丘珠−函館=提供座席数:2232席(29.5%減)、搭乗者
数:1646人(1.3%減)、搭乗率:72.8%
▼丘珠−三沢=提供座席数:1728席(−)、搭乗者数:1591
人(−)、搭乗率:92.1%
(▼丘珠−三沢直行=提供座席数:1008席、搭乗者数:841
人、搭乗率:83.%)
(▼丘珠−三沢・函館経由便=提供座席数:720席、搭乗者
数:750人、搭乗率:104.2%)
▼丘珠−利尻=提供座席数:720席(11.1%増)、搭乗者
数:689人(46%増)、搭乗率:95.7%
▼函館−奥尻=提供座席数:576席(20%減)、搭乗者数:
424人(5.8%減)、搭乗率:73.6%
★JTA、10月に岡山−那覇線増便
日本トランスオーシャン航空は、10月2日~25日までの
間、岡山−那覇線を増便する。現在、1日1往復2便で運航し
ているところ、期間中(15日、20日、21日を除く)には1日
2往復4便とする計画だ。
なお、投入機材は737−400型機で、145席ないし150席仕
様が投入される。
(増便ダイヤ)
▼JTA013便=岡山14時25分→那覇16時25分
▼JTA014便=那覇11時50分→岡山13時50分
★ANA、客室乗務員採用を2014年度から正社員化
全日空(ANA)は来年度入社以降の客室乗務員採用におい
て、1995年からこれまで実施してきた契約社員方式のスカイ
サービスアテンダント制度を廃止して、正社員化する。先行
して2013年度入社の一部においても、正社員採用を進める方
針だ。現在すでに契約社員として採用された客室乗務員につ
いても、基本的には来年度以降、正社員となるが、本人の意
志を確認したうえで、正社員化を進めるという。
ANAがスカイサービスアテンダント制度の廃止に踏み切っ
た背景には、雇用を取り巻く法的環境が変化してきたこと
や、人口の減少、さらにはグローバル競争が激化するなど、
ANAを取り巻く環境が大きく変化してきたため。
採用形態の変更によって、これまで以上に多様な人材の採
用を進めたい考えのほか、より安定的かつ長期に働くことが
できる環境を整える。これにより、フルサービスキャリアと
してANAブランドを牽引する人材を早期に育成していきたい
方針だ。
【海外メーカーニュース】
★ボーイング、オスプレイは有償援助方式で販売
陸自にアパッチ最新型AH-64Eを提案
ボーイング軍用ヘリコプター部門の国際営業アジア太平洋
地域担当マネージャーを務めるビル・エルダー氏は19日、
ボーイングとベルが共同生産しているV-22オスプレイの対日
販売について、FMS(有償援助)方式に限られ、日本政府が
2014年度予算で購入契約すれば、米国以外の国では2、3番目
に導入することになると述べた。イスラエル、UAE、シンガ
ポール、サウジアラビアなども導入に積極的であることを明
らかにし、その中には契約間近の国があり、数ヵ月中に引き
渡しとなる可能性があることを示唆した。
同氏はまた、AH-64の最新型であるAH-64Eアパッチ
「ガーディアン」を陸上自衛隊向けに提案しており、FMS、
日本企業との協力生産(ライセンス生産)いずれにも対応可
能であると述べた。AH-64EはAH-64Dに比べて主回転翼、
トランスミッション、搭載電子機器が刷新されており、ライ
フサイクルコスト的に非常に効率化されていると強調、米陸
軍向け生産は2026年まで続き、その時点から20年は運用され
ることから維持・整備面でも安心して導入できるとした。
エルダー氏は米陸軍出身でアパッチの飛行隊長、空中機動
旅団指揮官、陸軍省幕僚などを務めてきたパイロットで、運
用の専門家。
その他、軽攻撃ヘリAH-6iリトルバード、H-46チヌークの
現状、陸軍の将来垂直離着陸機デモンストレーターについて
も説明した。
回転翼、トランスミッション刷新のAH64E
電子機器改善含め維持整備費の低減も
重攻撃ヘリのアパッチはイラク、アフガニスタンなどでの
戦闘飛行時間が100万時間を超え、壮飛行時間は300万時間に
達している。現在世界中で約1000機が運用中で、そのうち約
330機が米国以外の12ヵ国で使用されている。その中で最新
型のAH-64Eガーディアン初号機が2012年10月に引き渡され
ている。AH-64Eは従来AH-64DブロックIIIと呼んでいた
が、最新技術を多く盛り込み、航空機としては別のものと言
えるので名称を改めている。米陸軍ではAH-64Eを2045年ま
では運用する計画という。
先頃、米本土西海岸の離島で実施された日米共同統合演習
(5)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) 「ドーン・ブリッツ2013」に日本のAH-64Dが「ひゅうが」
に搭載されて初めての海外展開を果たしたことは、日本の離
島防衛に貢献するものとなるだろうとエルダー氏はコメント
した。そして9月に米ワシントン州ヤキマ演習場で行われる陸
自と米陸軍との日米共同演習「ライジング・サンダー」にも
陸自のAH-64Dが参加するが、米陸軍からはAH-64Eが初め
て参加する。このような国際共同は極めてや有意義だとエル
ダー氏は強調した。
AH-64Eの概要について、エルダー氏は技術の専門家では
ないと断った上で、4項目の特徴を挙げた。
まず第一は複合材製のメインローターの採用。D型まではス
チール製であったが、複合材製としたことで、揚力が増大
し、運動性も向上する。陸軍はD型に取り付けて認定試験を
実施したので、日本向けに複合材ローターへの換装も提案で
きる。ローターの寿命も延び、整備性も高まるので長期的に
見て維持費が低減できるとしている。
二番目は新規開発のトランスミッションの採用で、馬力効
率が高まり、揚力の増大に繋がるほか、整備性も良くなって
いるという。
三番目には、畿内配線がD型より三分の一に減っているた
め、製造、維持も容易になっているとしている。これは例え
ばミッション・プロセッサがD型の3大からE型で1台にまとめ
られたことなど、電子機器の高集積化によるもので、整備性
も向上するとしている。
四番目は外観の識別的で胴体上部のアンテナが「エッグ
ビーター」型になっていることだという。
武装面では火器管制レーダー、チェーンガン、ロケット弾
等はD型と変わらない。
韓国がAH-64Eを36機導入し、国内で生産を行うことに
なっている。
離島防衛、救難に有効なV-22
V-22オスプレイについては海兵隊で226機以上が調達され
ている。エルダー氏は、先頃の「ドーン・ブリッツ2013」で
は海上自衛隊の大型ヘリ搭載護衛艦「ひゅうが」に着艦し、
プロペラを折りたたんでエレベータで格納庫に収容できるこ
とが確認されたことを有意義な共同訓練だったと指摘した。
V-22はCH-46シーナイトの後継機として計画され、主に海
兵隊向けに開発された。陸軍が採用しなかったことについ
て、チヌークより小さく陸軍の採用は当初から想定されてい
ないと応えた。
日本でオスプレイへの関心が高まっているが、まさに離島
防衛に最適であり、迅速に陸上部隊を送り込むことができる
とした。また、救難捜索任務では迅速に進出し、ホバリング
して直接救助できる能力は救難機として理想的だと述べた。
また、V-22はボーイングとベルが50対50の対等で共同生
産しており、将来的にライセンス生産などは両社の合意も必
要になるが、第3者が生産に参加することについては検討はし
ているとした。また、導入方式は現状ではFMSのみであり、
将来的にも商業ベースの販売の見通しはないとしている。
【海外エアラインニュース】
★ミャンマー国際Ă年内に茨城へ定期チャーター
県とMOU締結、就航路線は2週間以内に確定
ミャンマー国際航空(MAI)と茨城県は8月19日、年内をメ
ドに茨城−ミャンマー間にプログラムチャーター便を就航さ
せる了解覚書(MOU)を締結した。MOUには来日したMAI
のキン・マウン・ラット会長およびシ・トゥ・マネージング
ディレクター兼CEOと、橋元昌茨城県知事が調印した。将来
的な定期便化に向け、県では今後、北関東や一部首都圏にお
いて、消費者や旅行会社に向けて同路線のプロモーションを
展開する。
MAIは茨城発着で、ヤンゴンもしくはマンダレーへの就航
を予定する。MAI日本地区総代理店のエーティービーの小峰
利徳社長は、就航路線について「今後2週間以内に確定した
い」と述べた。運航便数は週3便になる予定で、機材はA320
型機になる見通し。なお、MAIは当初、羽田や成田への就航
を計画していたが、発着枠や運航経費などを考慮し、就航地
を茨城に決めた。
キン会長は当日、「本日はミャンマーと茨城で無事覚書を
結ぶことができた記念すべき日になった。観光・ビジネスの
みならず、文化・経済あらゆる面での両国間の交流が深まる
ことを期待する」とコメントを発表。
また、橋元知事は「ミャンマーは今後の成長が大変期待さ
れている国。今後出来るだけ早く初便が運航され、それが
ミャンマーの発展に大きく寄与していくことを願っている」
とコメントを発表した。
★DALĂ関空−シアトル線を11月4日から運休検討
需要低迷に対応、再開は未定
デルタ航空(DAL)は11月4日から関空−シアトル線を運
休する方向で検討を進めていることが分かった。同航空太平
洋地区広報部によれば、冬期期間中の需要低迷を予測したも
ので、具体的な再開時期については現時点では未定という。
同じく関空発着のグアム線、ホノルル線は運航を継続する。
DALの唯一の関空発着北米路線である同路線は、現在208
席のB767型機を使用してデイリーで運航している。DAL太平
洋地区広報部は、同路線の需要動向について、「夏期スケ
ジュール中は悪くない」と説明し、「あくまで冬期期間中の
需要低下を見込んだための措置」だと強調した。
ただし、具体的な再開時期については「未定」。来年夏期
スケジュールでの再開も未定とした。また、再開後の関空発
着の北米路線が「同じ米東海岸路線だとしても、シアトル線
になるかも含めて現段階では決まっていない」と述べた。
アジア路線に強みを持つ関空だが、北米路線は現在、DAL
がデイリー運航している同路線のほか、ユナイテッド航空
(UAL)によるサンフランシスコ線(デイリー)と、チャイ
ナエアライン(CAL)によるニューヨークJFK線(週3便)
の計3路線・週17便のみと手薄な現状にある。DALが実際に
運休すれば、冬期以降はサンフランシスコ便とJFK便の2路線
のみとなる見通しだ。
(6)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) ★UALĂ成田3路線に大型機747Ă14年夏期スケから
総座席数374席、上級クラスはフルフラット
ユナイテッド航空(UAL)は、2014年夏期スケジュールが
始まる3月31日から、成田−シカゴ線・サンフランシスコ
線・ホノルル線の3路線に大型機B747-400型機を導入するこ
とを決定した。総座席数は374席。現行のB777型機(269
席)に替えて導入する。
B747-400型機の座席仕様は、ユナイテッド・グローバル
ファーストが12席、ユナイテッド・ビジネスファーストが52
席、ユナイテッド・エコノミープラスが70席、ユナイテッ
ド・エコノミーが240席。ユナイテッド・グローバルファー
ストとユナイテッド・ビジネスファーストはフルフラット
シート仕様になる。また、UALは今年1月から、同機材への
機内Wi-Fiの導入を順次開始している。
UALのマット・ミラー太平洋地区営業担当支社長は、「旅
客需要の高い東京とシカゴ、サンフランシスコ、およびホノ
ルルを結ぶ路線において、より利便性の高いサービスを日本
の皆様に提供できることを嬉しく思う」とコメントを発表し
ている。
【旅行関連ニュース】
★楽天トラベル山本社長「W開発速度を加速」
海外サイト開発体制増強、インバウンド強化
楽天トラベル代表取締役社長に今年6月就任した山本考伸氏
が本紙インタビューに応じ、自社サイトのコンテンツやデザ
イン、言語対応などの開発・更新スピードを、今後「フェイ
スブックやグーグルなど、純粋なインターネット系企業と比
較しても遜色ないレベルにもっていきたい」と述べた。さら
に、この一環として、来年にかけて訪日旅行などを取り扱う
海外向けサイトの開発体制を増強し、インバウンド参画施設
や訪日旅行者へのサービスを強化する考えを明らかにした。
また、山本社長は、「日本向けサイトで得た方法論を、本
当の意味でのグローバル会社として海外事業に活かしていき
たい」と述べ、施設自らが施設情報や観光情報を発信すると
いう楽天トラベル独自のビジネスモデルを元に、訪日旅行事
業のほか、将来的に“海外to海外”事業を展開していきたい
と言及。
海外向け事業に同社独自のモデルを導入することで、「エ
クスペディアやBooking.comなどとはビジネスモデルの異な
る、新しい形の旅行サイトとして、独自のポジションを築い
ていきたい」と述べた。
さらに山本社長は、JTBやエイチ・アイ・エス(HIS)、
ジャルパックやANAセールスなど大手旅行会社各社がオンラ
イン分野を強化している現状について、既存の旅行会社がオ
ンラインにシフトすることで、消費者のトレンドもオンライ
ンにシフトし、市場が拡大するとの認識を示し、「一緒に取
扱を拡大していける余地はあると思う」と述べた。加えて、
「消費者にプランをオンライン上で比較できるようになるの
で、それにより、楽天トラベルのプランの優位性も示せる」
との見解を示した。
既報の通り、楽天トラベルの2013年度12月期上半期(1-6
月)の予約流通総額は前年同期比13%増と2桁の伸び。さら
に第2四半期(4-6月)の予約流通は14.7%増と、第1四半期
楽天トラベル山本考伸社長
を上回る勢いを示した。
山本社長によれば、海外旅行は近場アジアを中心に好調
で、単価と滞在日数が増加している現況。さらに円安の影響
や法人需要が後押しし、国内旅行の予約流通も堅調に推移し
ている。円安やインバウンド参画施設の増加により、訪日旅
行も好調に動いている。
今後のサイト刷新の展望として、山本社長は、「特に訪問
者に明確な目的がなくても楽しめて、旅行を“したくなる”
サイトにしたい」と述べた。山本社長は、現在のサイト構成
が「予約しようと思って訪問するサイト」だとした上で、上
記の「宝の山」を持つという独自の強みを活かし、サイトそ
のものの集客力を高めていく考えを示した。
純粋なインターネット企業並みのスピード感を
日本向けサイトのビジネスモデルを海外サイトに
山本社長は、現在の楽天トラベルのサイトの開発スピード
について、「ウェブ専業のため、従来の旅行会社と比べれば
速いと自負しているが、純粋な意味でのインターネット系企
業と比べ、スキルなども含めて負けている部分が多い」と指
摘。
その一方で、楽天トラベルの強みとして、国内宿泊施設か
らの提供情報と豊富なクチコミ情報という「宝の山」を持っ
ている点と、コンテンツの作り込みの仕方に圧倒的な力を
持っている点を挙げ、「まだまだ活かし切れていないコンテ
ンツやデータが沢山ある。開発スピードを加速することで、
これまでの強みをより活かせるようなサイトの作り込みをし
ていける」と述べ、今後、サイトの開発スピードを、従来か
ら大きく加速していきたいと述べた。
特に、海外向けサイトは来年にかけ、開発チームの人員を
拡充し、開発体制を大幅に増強する。山本社長は、「国内宿
泊施設が海外への情報発信をより多く出来るように、日本向
けサイトで展開している仕組みを、訪日旅行事業や海外to海
外でも実践できるプラットフォームを構築したい」と述べ
た。
同社は昨年9月、国内宿泊施設が海外に向け手軽に情報を発
信できるよう管理システムを改修しているが、山本社長は
「日本向けサイトで展開しているような、豊富なコンテンツ
を海外向けに発信する環境はまだ整っていない」と指摘し、
フラッシュ動画など、様々なコンテンツの拡充に取り組んで
(7)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) いきたい考えを示した。
サイト利便性向上、多言語化対応も進める
山本社長は、開発チームの拡充により、「多言語化対応の
スピードもアップできる」としたほか、より利便性・操作性
の高いサイト作りができるようになると説明した。
例えば、これまで同社の英語サイトや韓国語サイトは、予
約確認画面までいくと、それまでのプロセスの画面と作りが
大きく変わるようになっていたという。山本社長は、「こう
した部分を近いうちに改善し、違うサイトに作り変えようと
いう議論をしている」と説明した。
言語対応については、現在は英語・中国語(簡体字・繁体
字)・韓国語の4カ国語に対応している。山本社長によれば、
例えば訪日旅行では現在タイ発の需要が大きく伸びている
が、タイでは英語サイトしか展開していない現状という。こ
のため山本社長は、現地語サイトを開設することで、大幅に
集客が拡大するとの見通しを示した。なお、このほか訪日旅
行においては、台湾、香港、韓国。さらにアメリカやシンガ
ポール、オーストラリア発の需要も大きいという。
同社のインバウンド事業の取扱は、昨今の円安の進行や、
管理システムの改修が影響し、堅調な伸びを続けている。6月
のインバウンド予約流通額は前年同月比125%増、7月に公表
した夏期(7月19日~8月31日)の予約動向でも、前年同期比
150%増と大きく増加している。
管理システムの改修以降、同社のインバウンド事業への参
画施設軒数は、改修以前の約3倍の規模に増えた。山本社長
は、「現在のシンプルなページでインバウンド事業を実践し
ていただければ、さらにサイトを改善することで、もっと売
れる、訪日客から引き合いが来るというのを分かっていただ
けると思う」と述べ、賛同する施設数の増加に期待を示し
た。
楽天に吸収合併、グループ間のシナジー期待
人材流動化、マーケティング情報共有など
楽天トラベルは、年内をメドに楽天グループ本社に吸収さ
れる見通しだ。山本社長は「元々、組織体を分けておく必要
性はなかった。楽天と合併することで、事業内容が大きく変
わるということはない」と説明した。
一方で山本社長は、合併のメリットとして、グループ間で
の人材の流動化や、マーケティング部署間での情報共有がよ
り密になることが予想されるとも述べ、今後の事業拡大に期
待を示した。
【山本考伸(やまもと・たかのぶ)】
1975年3月5日、38歳、愛媛県新居浜市出身
▼1997年3月=京都大学工学部情報工学科卒業
▼1999年3月=京都大学大学院工学研究科情報工学専攻修士
課程終了
▼1994年4月=株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ関西(現
株式会社エヌ・ティ・ティドコモ)入社
▼2005年5月=スタンフォード大学経営学大学院経営学修士
(MBA)修了
▼2006年3月=オーバーチュア株式会社(現ヤフー株式会社
Yahooリスティング)入社 パートナープロフェッショナル
サービス担当アソシエイトディレクター
▼2006年12月=エクスペディア(ExpediaInc.)入社 プロ
ダクトマネージメントディレクター、エクスペディアジャパ
ン
▼2008年4月=トリップアドバイザー(現TripAdvisorInc.)
異動 日本地域担当プロダクトマーケティングディレクター
▼2009年3月=日本地域担当ジェネラルマネージャー
▼2010年9月=日本および韓国地域担当ジェネラルマネー
ジャー
▼2012年3月=日本、韓国およびアジアパシフィックマー
ケットデベロプメント担当、ヴァイスプレジデント兼ジェネ
ラルマネージャー
▼2013年3月=楽天株式会社入社 楽天トラベル株式会社常
務執行役員
▼2013年4月=楽天株式会社執行役員
▼2013年6月=楽天トラベル株式会社代表取締役社長
【組織・人事】
★防衛省人事
(8月22日付将補) ▼防大防衛学教育学群長兼防大教授(第2航空団司令)空将補
金古真一
▼統幕防衛計画部長(護衛艦隊司令部幕僚長)海将補 山村
浩
▼空将補昇任、統幕指揮通信システム部長(空幕防衛部情報
通信課長)1空佐 時藤和夫
▼統幕報道官(空自第3補給処長)空将補 浅井玲
▼空将補昇任、統幕学校副校長(航空教育集団司令部総務部
長)1空佐 深瀬尚久
▼陸幕防衛部長(中部方面総監部幕僚副長)陸将補 住田和
明
▼第14旅団長(陸自研究本部総合研究部長)陸将補 岸川公
彦
▼通信団長(陸自関東補給処副処長)陸将補 西川公康
▼通信学校長兼久里浜駐屯地司令(通信団長)陸将補 成田
千春
▼海幕総務部副部長(防衛監察本部監察官)海将補 出口佳
努
▼海幕人事教育部長兼教育課長事務取扱(呉総監部幕僚長)
海将補 中西正人
▼航空集団司令部幕僚長(海幕総務部副部長)海将補 渡邊
剛次郎
▼第1航空群司令(航空集団司令部幕僚長)海将補 園田直紀
▼第21航空群司令(第22航空群司令)海将補 日向錦次郎
▼海将補昇任、第22航空群司令(統幕防衛計画部防衛課長)
1海佐 西成人
▼横須賀地方総監部幕僚長(第21航空群司令)海将補 中田
芳基
▼海将補昇任、大湊地方総監部幕僚長(海幕総務課長)1海佐
二川達也
▼空幕人事教育部長(防大防衛学教育学群長兼防大教授)空
将補 武藤茂樹
▼空幕防衛部長(情報本部情報官)空将補 長島純
▼内閣官房へ出向、(空幕防衛部長)空将補 長島純
(8)
WING DAILY(毎週月−金曜発行、祝日休刊) 2901号 2013年(平成25年)8月20日(火曜日) ▼兼ねて空将補任命 内閣事務官 長島純
▼空幕防衛部長(空幕運用支援・情報部長)空将補 丸茂吉成
▼空幕運用支援・情報部長(航空総隊司令部防衛部長)空将補
山田真史
▼航空総隊司令部防衛部長(第83航空隊司令)空将補 増子
豊
▼航空救難団司令(西部航空方面隊副司令官)空将補 杉山
政樹
▼北部航空方面隊副司令官(航空安全管理隊司令)空将補 上田知元
▼空将補昇任、第2航空団司令兼千歳基地司令(空幕運用支
援・情報部運用支援課長)1空佐 小川能道
▼西部航空方面隊副司令官(空自第1術科学校長)空将補 吉
川礼史
▼第8航空団司令兼築城基地司令(航空開発実験集団幕僚長)
空将補 森川龍介
▼空将補昇任、第83航空隊司令兼那覇基地司令(空幕人事教
育部補任課長)1空佐 鈴木康彦
▼空自第1術科学校長(空幕付)空将補 平元和哉
▼空自第3術科学校長兼芦屋基地司令(空自第4補給処長)空
将補 原哲之
▼空将補昇任、航空開発実験集団司令部幕僚長(空幕防衛部
装備体系課長)1空佐 荒木哲哉
▼航空安全管理隊司令(第8航空団司令)空将補 橋本進
▼空自補給本部副本部長(北部航空方面隊副司令官)空将補
小嶋信義
▼空将補昇任、空自第3補給処長(空幕人事教育部教育課長)
1空佐 阿部睦晴
▼空将補昇任、空自第4補給処長(空幕装備部装備課長)1空
佐 西谷浩一
▼防衛監察本部監察官(第1航空群司令)海将補 杉本孝幸
▼退職承認・勧奨
(阪神基地隊司令)海将補 高橋忠義
(航空救難団司令)空将補 石野貢三
(空自第3術科学校長)空将補 柏原敬子
(8月27日付)
▼陸幕装備部長(自衛隊東京地方協力本部長)陸将補 湯浅
悟郎
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