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「五龍の峰」平成26年度第7号
第7号 平成 26 年 11 月 17 日発行 日に日に秋も深まり,露寒の季節となりました。五龍山 南麓の広葉樹の葉も艶やかな色から落ち着いた色へ,そし て風に舞う落ち葉へと姿を変えています。 生徒たちは中間テスト,梨咲祭も終え,ホッとしている ところです。しかし,今月後半には期末テストが実施され ます。なかなか息の抜けない日程となっています。 今回は,先日行われた梨咲祭の様子を特集でお伝えします。 10 月 31 日(金)と 11 月1日(土),学校へ行こう週間 の取組として,学校オープンを実施しました。 10 月 31 日(金)午前中は,各教科等の授業のすべてを, さらに,11 月1日(土)の2時限目は学級担任による道徳, 3時限目は各教科等の授業を公開しました。授業参観のた めに多くの保護者や地域の方々に来校していただき,感謝 申し上げます。 生徒たちの,ひた向きに授業に集中し,思考している姿 というものは実に美しいものです。「一生懸命は美しい」, そのままの姿であると感じました。 また,例年,梨咲祭の一環として行っている生徒作品の 展示は,今年度各教科から展示作品が多く出品されたこと もあり,学校での展示となりました。二階と三階は展示作 品であふれていました。美術部は,校訓の「自覚・考える・ 反省」というレリーフを創りました。その他にも,美術部 の作品が並んでいます。美術科の作品,家庭科の作品,理 科の科学研究,社会科の歴史クイズ,国語科書道の作品, 職場体験レポートなど,生徒たちの力作が並んでいました。 11 月1日(土)午後から,梨咲祭が甲田文化センター 「ミューズ」で始まりました。開会行事で生徒会の挨拶 は上田楓香さんです。ノー原稿で,切れ味爽やかな挨拶 です。凛とした中で会は始まりました。 いよいよ,合唱コンクールです。審査員紹介,審査の 観点の説明に続いて,1 年生の合唱です。曲は「カリブ 夢 の旅」,指揮は新田龍之介くん,ピアノは岩谷咲良さん です。1 年生らしく実直に,多少緊張気味にせつせつと 歌います。テンポのよい曲です。全員の力を結集して歌 っています。頑張れ 1 年生。終わった途端, 「ふ~。」と 安堵のため息が聞こえてくるようでもあります。 次は,2年生です。曲は「大切なもの」,指揮は山本 海斗くん,ピアノは谷川佳歩さんです。2年生の声は, 声量も大きく,会場全体に響き渡ります。昨年度の経験 を生かし,堂々と,しかもハーモニーも綺麗です。迫力 と歌声の美しさに感動します。 続いては3年生A組,曲は「遥か」,指揮は山野本大 輝くん,ピアノは上田楓香さんです。 3年生に取っては最後の梨咲祭です。万感の思いを持 って体の中から搾り出すように歌います。さすが3年生 です。1-2年生と比較して人数は少ないのですが,声 は出ています。クラスの一体感もあります。最後なので 合唱コンクールにかける気迫が違います。3年生の意地 をかけて歌います。その集中力に聞く側が,その真剣さ に飲まれます。終わると,観客側が, 「ふ~。」と緊張か ら解き放されたためが,会場全体で聞こえてきます。ジ ワリと心地良い感動に包まれます。 最後は3年生B組です。曲は「3月9日」,指揮は木 下瑞貴さん,ピアノは岩見あずささんです。個人で動画を見たり,パートリーダー を中心に音を取る練習をしたり,頑張ってきました。歌の語源は「訴える」だそで す。3年生B組は,会場全体に自分たちの気持ちを,心を訴えます。言葉一つ一つ が心に沁みます。生徒の真剣な表情や歌いぶりに,ゆっくりと感動していきます。 さあ,全ての学級が歌い終わりました。見渡すとミューズの客席はいっぱいです。 横で立って観ておられる方もいます。後は審査を待つばかりです。 続いて,保護者合唱です。本番までに,夜4回の 練習をされました。曲は「若者たち」,「翼をくださ い」です。今年も出場するかしないかを協議して, やはり生徒も頑張っているので,出場しようという ことになりました。のびやかに心を込めて歌われま す。少しはずかしそうされながらも堂々したハーモ ニーです。生徒たちを励ますように歌われます。 終わると会場から惜しみない大きな拍手が来ます。 「ありがとうございます。」 「励まされました。」と拍 手は言っているかのようです。 そして,全校合唱となります。曲は「旅立ちの日 に」です。指揮は佐々木駿太くん,ピアノは岩見あ ずささんです。さすがに全校の歌声は凄い,各学年が心を込めて歌います。真剣な 生徒の歌声は聞き手の心を揺さぶります。感動のあまり,涙が出てきました。生徒 のひた向きな姿ほど,心地よい感動を生むものはありません。真摯にせつせつと歌 う姿,会場の人の心を大きく揺さぶりました。ありがとう。 休憩が終わると,3年生による甲田中五龍太鼓です。 五龍太鼓保存会の方に指導していただきました。9月 の後半から本格的な練習に入りました。一回目の披露 の場として予定していた「甲田わいわい祭」は台風の ため中止となりました。初めての披露の場となります。 太鼓が整然と,所狭しと並びました。上からのライト で,みんなが輝いて見えます。 太鼓の音が,「ドン,ドン」と腸(はらわた)に響 きます。勇壮で迫力のある演奏です。表情も締まって います。今年はA,B,別々で太鼓の披露をします。 法被を着た凛々しい姿,よく揃い,リズム感溢れる演 奏。勇壮な太鼓に会場は息を呑みます。終わると,会 場からは割れんばかりの拍手です。出入り,姿勢,表 情,どれを取っても真剣で心が洗われます。 素晴らしい演奏でした。五龍太鼓保存会の方々,ありがとうございました。生徒 たちはお陰様でみるみるうちに上手くなりました。心から感謝申し上げます。 第9回芸北地区公立中学校英語暗唱大会に出場した生徒が 発表します。1年生は岩谷咲良さん,2年生は中川瑞紀さん, 3年生は木下瑞貴さんです。今年は英文と日本訳が配布された だけに,スピーチをする三人はプレシャーだと思いますが, 堂々と流暢に全く原稿は見ずにスピーチします。手振り身振り をつけてのスピーチは,素晴らしい,凄いの一言です。感動と 驚嘆,この緊張感の中で堂々とした見事なスピーチでした。 最後は,安芸高田市青少年海外派遣事業報告です。 ニュージーランドの報告を下中瞭弥くんが,シンガポ ールの報告を大隅由紀さんがおこないました。それぞ れの地で体験し学んだことを,自分の言葉で一生懸命 報告してくれます。文化,景観,学校での様子,ホー ムステイの様子等,説得力があります。併せて,交流 の様子が映し出されました。グローバル社会の到来とよく言いますが,これらの発 表を聞き,この生徒たちが生きていく時代は本当に国際社会となり,交流の激しい 時代になっていくのだろうなあと思いました。だからこそ,国際感覚を身に付け, 語学も人間関係能力も積極的に身に付ける必要があるのだろうと感じました。 いよいよ閉会式,合唱コンクールの結果発表です。 加藤教頭先生が,講評と結果発表をします。会場は 「シーン」として物音一つしません。期待と不安の 中,発表を待っているのです。講評は全体的な感想 や評価を述べた後,最優秀賞と優秀賞の発表をされました。先に優秀賞の発表です。 優秀賞は「2年生」。会場がざわめきます。そして,最優秀賞,「3年A組」,小さ く「キャー」と感激,そして落胆の声が聞こえます。 表彰式です。代表が舞台の上に登壇します。よく頑張りました。顔が興奮して高 揚感溢れています。表彰状とトロフィが渡されます。おめでとう。そして,入賞し なかった学級・学年もよく頑張りました。 閉会式が終わり,退場される保護者や地域の方々が, 「よく生徒たちが頑張った。 感動しました。」と口々に言われました。夢翔祭に続いて梨咲祭も多くの感動を生 徒たちは地域にもたらせてくれました。ありがとう。そして,保護者,地域の皆様, 最後まで熱心に生徒たちを応援してくだり,心からお礼を申し上げます。