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スマートヘルスケアシティ 1 地域医療情報データバンク

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スマートヘルスケアシティ 1 地域医療情報データバンク
これからの日本の医療
第2回プラチナ大賞 最終審査発表会
社会保障改革国民会議
地域完結型の医療、予防
病床の機能分担→高度急性期、急性期、回復期、慢性期
高度急性期から在宅介護までの流れ
スマートヘルスケアシティ
天草から始まる安心安全で豊かに成長する街づくり
かかりつけ医、総合診療医
川上から川下までの医療提供者間のネットワーク化
医療・介護のネットワーク化 ご当地医療
在宅医療連携拠点事業→地域包括推進事業
病床機能報告制度、地域医療ビジョンの策定
財政支援、基金
医療職種の職務見直し、看護師資格保持者の登録義務
データによる医療システムの制御、医療データの利活用
2014年7月22日
自治医科大学 学長 永井良三
市場原理でもなく、社会主義でもない日本
の医療を制御するためにはデータが必須。
67
68
1 地域医療情報データバンク
全国の地域医療の現状を把握・分析、地域医療を体系
化したものを「地域医療データバンク」として構築。
自治体に対して解析結果を提供し、地域医療の向上・
発展へ向けた地域医療行政の支援を目指す。
自治医科大学が進める
1 地域医療データバンクの解析
2 地域医療支援システムの開発
46都道府県の国民健康保険団体連合会、後期高齢者
広域連合、協力医療機関からの医療情報/介護情報/
特定健診受療状況等の情報を収集・解析
解析結果をLG-WAN(行政ネットワーク)にて自治体に提供
80,513,337件 (H18~H24)
解析データ
協力医療機関 62病院
69
70
地域医療データバンクによる解析結果例
地域医療データバンクによる解析結果例
•脳卒中の県別比較(受療傾向)
•車での最短移動距離・最短移動時間(自宅~病院)
疾病分析での
活用
群馬県
Division of Community health Informatics, Center for Community Medicine,
Jichi Medical University
茨城県
地域医療行政
での活用
道路状況に応じた最短の移動
時間・移動距離から医療機関
の患者受療動向を分析
71
72
− 15 −
地域医療データバンクによる解析結果例
解析における課題
患者の生活環境や行動把握には、正確な時間と位置情報が必須。
(位置の高精細化の必要性)
•地域の疾病分類別受療者数推計
7000
(人)
6000
病院ごとにも推計可能
5000
4000
健康診断、複数の医療機関の診療情報、介護現場での観察情報、
が統合されていない(多元情報の統合の必要性)
脳血管疾患
病院経営での活用
がん
レセプトは月単位、受診単位で、日常生活における患者の生体情報
は判らない。(時間の連続化・情報の高頻度化の必要性)
心臓病
3000
2000
糖尿病
高血圧
より正確な位置情報(行動情報)、全ての診療情報、
長期かつ高解像度の生体情報など、位置・時間・診療
内容について、患者に関する異次元レベルの高精細
な健康医療情報の収集が必要。
1000
0
Division of Community health Informatics, Center for
Community Medicine, Jichi Medical University
73
74
2030年の日本は、現在の天草市
2 地域医療支援システムの開発
熊本県天草市における実証実験
(総人口 89,065人,65歳以上 33.6%)
有
明
海
島原半島
75
76
最新技術の導入による構築①
スマートヘルスケアシティ構想
• ウェアラブル端末から、より精細で多次元の生体情報を収集。
• 情報家電・センサから得られる環境情報も収集。
医療・介護・救急・保健の情報共有
情報家電
生活時間・活動量
室内温度・湿度
屋外温度・湿度
食事回数・食事量
体温・居室位置
最新技術を活用しての情報収集
住民や自治体も参画したネットワーク
自動血圧計
血圧測定
室内温度
活動量計
ヘルスケアを都市機能として組み込んだ
より健康で安心安全に生活できる街
階段上り歩数
早歩き歩数
消費カロリー
脂肪燃焼量
体組成計
移住したい街、豊かに成長する街
体重・体脂肪率・骨格筋率・
脂肪レベル・基礎代謝・BMI
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自販機
屋外温度・湿度
防犯カメラ
徘徊検知
睡眠計
睡眠時間
眠り傾向分析
呼吸数
室内温度・湿度
血圧計・活動量計・
睡眠計
位置情報・時間
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− 16 −
最新技術の導入による構築②
時空IDを使った情報の統合
準天頂衛星
みちびき
時間
位置
時刻 投薬情報
位置
屋内測位
IMES
位置 時刻
在宅情報
位置
IMES
地図
準天頂衛星 「みちびき」
時刻 診療情報
時刻 心拍情報
位置情報と健康情報を取得する携帯端末
特許申請中
カード型
位置と時間に情報を関連づける。
「緯度」「経度」「高さ」「世界標準時間」による世界共通のID体系
情報の名寄せ
時系列順の整理
情報分割・匿名化
活動量の測定
緊急時の位置特定
位置による認証
IMES
A病院
時空ID
地域医療支援システムの提供
スマートフォンなどを活用した、保健・医療・福祉・介護
におけるヘルスケア支援サービス・システムを提供。
時空ID 健診
位置+国際標準時刻
スマートフォン
情報
診療
情報
生体
時空ID 情報
自治医科大学
地域医療学センター
医療・健診・介護の
健康医療情報を共有
地域医療
データバンク
ビッグ 匿名化
データ
個人
フォルダ
大学
医療
システム
自治医科大学
研究拠点
疾病解析
ビッグデータ解析
連
携
研
究
地域医療
データバンク
匿名化
情
報
共
分析用 個人用 有
データ データ
医療機関
検査機関
高齢者
見守り
介護保険
支援
電子
母子手帳
救急患者
情報共有
電子
カルテ
大学等
患者宅
高齢者
ヘルパー
妊婦
救急隊
病院
クリニック
1日1回、
質問に回答
82
活動がないと電話で
安否確認
自己健康管理
朝食は食べま
したか?
病病連携/病診連携
個別診療科目連携
介護事業者
在宅医療・介護連携
はい
民生委員
見守り
いいえ
東京大学
国立情報学研究所
救急救命
安心・安全
保険者
健診データの移行
保健施設
保健指導
戻る
ヘルスケアポイント
民間サービス
ビッグデータ
解析エンジン
自己健康
管理
高齢者見守りシステム
個人・医療・介護・保健・救急
での活用
スマートフォン
研究向け
81
健康情報の個人活用と研究活用の両立
研究データの収集
地域医療
データバンク
地域医療支援システムの提供
時空ID+診察券番号
+診療情報、健診情報
自分の
健康情報
医療研究での活用
オムロンヘルスケア
セイコーエプソン等
シャープ、ソニー等
80
健診センター
電子カルテ
ウェアラブル
79
タッチして
確認
スマホ
スマート
フォン
東京エレクトロニツク
システムズ(TECS)
時空IDによる診療情報の統合
準天頂衛星
「みちびき」
IMES (屋内測位)
GPSと同じ電波で、
緯度・経度・高さ・
階数を発信
ビル内や地下でも
測位が可能
山間部や
ビル陰でも
測位が可能
誤差1m以下
研究・分析成果の個人への還元
宅配/給食サービス
5つの質問から
体調異常を検知 84
フィットネス
83
− 17 −
MENU119/救急医療支援システム
発作・意識喪失
介護保険支援システム(eホームヘルスケア)
ヘルパーの
訪問確認
地域医療データバンクから
治療・検査・薬歴の
詳細情報の提供
朝食は食べられ
ましたか?
スマホから病歴
既往症の連絡
はい
いいえ
戻る
ヘルパー報告から
体調異常を検知
迅速な措置・病歴対応
86
85
メディカルワレット/電子カルテ・検査・画像・薬剤情報共有
検査情報の共有
情報の統合で
医療を向上させ
より便利に
診療情報の共有
スマートヘルスケア・シティ・コンソーシアム
地域医療データバンクと地域支援システムの構築・普及
と利活用を推進する産学共同によるコンソーシアム
お薬情報の共有
自宅で健診結果照会
母子手帳
お薬手帳
クリニック
診察券
画像情報の共有
○○病院
診察券
保健指導の連携
スマートフォン
表示灯
自治医科大学
ジェーシービー
東京大学
シャープ
産業医科大学
LSIメディエンス
天草市
オムロンヘルスケア
天草都市医師会立
天草地域医療センター
測位衛星技術
大日本印刷
エヌ・ティ・ティ・ドコモ
インターシステムズジャパン
エスアールエル
東京エレクトロニツクシステムズ 三菱電機情報ネットワーク
伊藤喜三郎建築研究所
三菱総合研究所 ほか
88
天草からはじまるスマートヘルスケアシティ
天草市での実証実験の開始
平成24年12月7日
現地説明会の模様
天草市と自治医科大学は、
保健・医療・福祉・介護分野
の連携による、地域づくりを
推進する包括協定を締結。
89
90
− 18 −
DPCデータ 下部消化管穿孔による敗血症性
ショック 入院当日に開腹手術を実施し、ノルアドレナリンを開
始した患者 各社の電子カルテの違いを吸収した
SS-MIX2標準ストレージ仕様の策定・公開と実装
および多施設への導入
対象 : 2925人 各医療機関 PMX 使用 未使用 642人 2283人 Propensity score matching HL7 標準化 SS-MIX2ストレージ
コード標準化 基本識別情報 処方 注射 血液尿検査結果 各社独自の
入退院・外来受診 電子カルテ
(C統計量 = 0.735) 590人 死亡率 17.1 % P=0.696 (101人/590人) 590人 16.3 % (96人/590人) システム
PMX(エンドトキシン吸着)による有意な死亡率減少効果を 91 認めず Copyright(C)2014 Kazuhiko Ohe, The University of Tokyo 標準医療IT基盤システムによる医療の評価と検証 病院医療情報/電子カルテ 心臓検査レポートシステムを構築 SS-­‐MIX2(旧式のSSMIXを使用できる
形に改良して実装) (国立大学、ナショナルセンターに整備) 市販されている心臓検査レポート
システムに実装 多目的臨床データ登録システム
MCDRS (Multi-­‐purpose Clinical Data Repository System) 標準心臓カテーテル検査レポート
データベース Excelなどへデータ出力可能 FIRSTで構築 疾患登録研究 その他、あらゆる
臨床研究が可能 93
94 多施設臨床研究のためのIT基盤 CAIRS-­‐DB CAIRS-­‐DB SS-­‐MIX2 SS-­‐MIX2 MCDRS MCDRS 個別研究データ 個別研究データ CAIRS-­‐DB SS-­‐MIX2 MCDRS 疾患レジストリ コホート研究 市販後調査 自主臨床試験 個別研究データ − 19 −
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