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見本 - CQ出版WebShop
このPDFは,CQ出版社発売の「作りながら学ぶ初めての高周波回路 ディジタル/CD-R版」の一部分の見本です.
内容・購入方法などにつきましては以下のホームページをご覧下さい.
http://shop.cqpub.co.jp/hanbai//books/I/I000027.htm
開Begimer9回
CONTENTS
本書の第1部は月刊誌「トランジスタ技術」2002年1月号∼12月号に連載された「作りながら
学ぶ初めての高周波凹路」を再収録したものです.
渡辺明禎著
第 1 部 作 り な が ら 学 ぶ 初 め て の 高ノ コ波
÷
ロ
︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾︾
路
簡単な回路で高周波電圧を測る
高周波プローブの製作……………………………………7
世界最古の電子楽器を作ってみよう/
簡易テルミンの製作……………………………………13
携帯電話の電波を検知して動くノ鳴くノ
「携帯ニャん」の製作……………………………………19
小型メータの振れで金属の種類もわかるPLL方式
金属探知機の製作…………………………………………25
共振回路の共振周波数測定などに使えるノ
ゲート・ディップ・メータの製作…………………31
AM/FM放送やテレビ放送の音声を受信できる
超再生検波ラジオの製作………………………………37
FMラジオに音声や音楽を飛ばすノ
2石FMワイヤレス・マイクの製作………………43
ビデオ・デッキやテレビ・ゲームの画像を電波で飛ばす
テレビ・トランスミッタの製作……………………49
簡単な回路でAMラジオに音声を飛ばす/
AMワイヤレス・マイクの製作……………………55
ロジック│Cだけの簡単な発振器を使った
自転車フアインダの製作………………………………61
QwikRadioチップ・セットMICRF102/011による
無線データ通信の実験(前編)………………………67
QwikRadioチップ・セットMlCRF102/011による
無線データ通信の実験(後編)………………………73
表紙デザイン:アイドマ・スタジオ(柴田幸男)/本文イラスト:神崎真理子
3
第2部さらに作りながら学ぶ高周波回路
毎=罰、、
第2部で製作するアイテム・…………………・…・……………80
カラーで見る製作物の外観や内部……………………………80
カラーで見る部品配置と配線図……………・……・…………・B2
産雪匪至
各種AMラジオ受信機の実験……………・…・……・B3
鉱石ラジオからスーパー・ヘテロダインまで技術の足跡をたどる
コラムQについて…・……………・…………………・………95
AM放送電波の到来方向がわかるノ
産罰罪ヨ
ポケット・ラジオを改造した方向探知機の製作…g6
Appendixアンテナの動作原理と電波を観察する実験…104
コンパクトで高効率なループ・アンテナと100%変調が可能な
回路を採用した
座乗産ヨ
ミニAMトランスミッタの製作…………………108
コラムLM358を使う場合……・…………………..……111
コラムAM,DSB,SSB……・……………..……………11フ
Appendix負帰還増幅器の安定I性とさまざまなAM変調回路に
ついて…………・……・……………………・…・…………・…・11B
PLL制御の専用lCBH1416Fで作る
匪亜匪玉
ミニFMステレオ・トランスミツタの製作…123
コラムSN比・…・……・……………………………………134
コラムAFC回路について………・………………・・………135
AppendixミニFMステレオ・トランスミッタの性能改善記…136
人や物が近づいたらアラームが鳴る
窯
防犯用近接リレーの製作2題……………………141
ピッチと音量を別々のアンテナで操作して演奏できる
「テルミンⅡ」の製作…………………………………149
コラムベース共通の変形コルピッツ発振回路の発振周波数を
可変容量ダイオードで制御する場合の問題点…………156
コラム可変抵抗器の抵抗値変化カーブ……・・・…………164
回路の特性インピーダンスや伝送路の特性が一目でわかるノ
震
簡易タイム・ドメイン・リフレクト・メータの製作…167
音声モニタと変調機能を追加し,高周波の万能測定器を活用する
ゲート・ディップ・メータの改良と使い方…1フB
表面実装部品の扱い,動作チェック&トラブルシューティング,
代替部品など
座垂罪ヨ
製作を成功に導くアドバイス…・…………・……・…1B5
索引……………………・…………………………………・・190
4
第1部
作りながら学 ぶ
初
の高周波 回 路
まえがき
「高周波回路は難しい」とよく耳にします.しかし,高周波回路をマスタすれば自作で
きる装置がぐっと増えるので,多くの人に習得してもらい,その面白さを味わってほしい
と思っていました.そんなとき簡単な高周波回路の製作を通じて学ぶ記事を「トランジス
タ技術」2002年1月号∼12月号にわたり「ビギナーズ・セクション」に執筆させていた
だきました.本書は連載に加えて,新しい高周波回路を多く取り上げ,さらに内容の充実
を図り集大成したものです.本書の構成は次のようになっています.
第1部:「トランジスタ技術」2002年1月号∼12月号の連載「作りながら学ぶ初めて
の高周波回路」の再掲載です.当時の誤植などを修正したほか,部品表の内容を更新しま
した.
第2部:高周波回路で面白そうなものを取り上げ,実験を通じて装置を完成できるよう
にまとめました.また,高周波の基本を説明することにより,より高周波を身近に感じて
いただけるよう配慮しました.
高周波回路の基本をマスタしておけば,本当に難しい領域はかなり限定されます.年々,
部品が高周波対応化した恩恵で,私が電子工作に興味をもち始めた40年前には想像でき
なかったほど,高周波向路の困難さが低下しています.
今思えば,その当時作ったものはことごとく安定に動作せず,自分の腕の無さをl嘆いて
いました.そんな時でも先輩達はこともなげに安定な高周波回路を組んでいたわけで
「腕='性能」の時代でした.しかし,今やそのような領域は,かなり高い周波数に追いや
られました.誰でも興味をもてば,マスタできる分野になったわけです.
高周波│両I路をマスタする早道は,何といっても自作でしょう.しかし,ソフトウェアと
違って,回路を組むのはハードルが高いと思います.したがって,多くの人がそこを避け
て通ろうと考えます.これではいくら困難さが低下しているとはいえ,高周波回路をいつ
までたってもマスタできません.本に書いてある知識だけではどうにもならない世界です.
回路を組んだ,うまく動作しない,発振してしまった,安定'性が悪いなど,高周波回路
ではよくあることですし,誰でも経験しています.そこには必ず原因が存在します.そこ
を考え,対策して,安定に動作する回路にする,そういったトレーニングを積むことによ
り,いつしか力がついていきます.
本書では「作ったけれど,動作しない,安定'性が悪い」といったことのないように,安
定‘性を十分考慮して設計し,動作を確認しています.また,配置図とパターン図があるの
で,それを見本に作れば動作させるのは容易でしょう.さらに,簡単な回路で,かつ興味
が湧きそうな高周波回路を多く紹介しましたので,高周波回路の基本をマスタしたいと思っ
ている,ビギナの方にもそれほどハードルは高くないでしょう.「何だ,高周波回路って
意外と簡単だな!」と思える内容だと思います.
なお,少し高度な内容も含まれています.例えば,テルミン,FMステレオ送信機など
ですが,これらは実用的に使えることを念頭に紹介しました.できるだけわかりやすいよ
うに説明したので,容易に理解して製作できると思います.
高周波回路の製作に必要不可欠なのは測定器です.「測定器=高価」とすぐ考えてしま
うかもしれませんが,それは非常に高い周波数だったり,精度を要求する場合です.それ
らを要求しないなら,数百MHz程度までの測定器を作るのは簡単です.例えば,本書で
紹介したGDM(ゲート・デイップ・メータ)は320MHzまでの発振器として使えます.高
周波プローブは1GHzを越えてもなんとか使えます.その他,本書では取り上げませんで
したが,周波数カウンタなど,多くの測定器を自作で揃えることができます.
今の時代は,高周波回路を身近に感じることができます.また,これからも高周波化の
流れはいっそう進むことでしょう.本書がこれから高周波回路をマスタしようと思ってい
る読者の皆さんに少しでもお役にたてれば幸いです.
筆者:渡辺明禎
6
簡単な回路で高周波電圧を測る
高周波プローブの製作
渡辺明禎
AkiyoshiWatanabe
はじめに
高周波用部品
皆さんは高周波と聞くと,どのようなイメージをも
自作した高周波回路がうまく動作しない理由として,
ちますか?ラジオやテレビ,携帯電話をはじめ,高周
適切な部品を使っていないことが挙げられます.使用
波機器は身近なものです.しかし「実際に自分で作っ
する部品が指定されている場合は問題ないと思います
てみようノ」と思ったり,「電波ってどんな原理で伝
が,指定のない回路図だけで組み立てると,うっかり
播されるの?」と考えると,ちょっと難しいといった
高周波で使えない部品を使ってしまうことがあります.
印象をもつ方も多いかもしれません.
●抵抗器
そこで,この連載を通して電波や高周波回路を実際
巻き線抵抗器やセメント抵抗器は,ぐるぐると線を
に作りながら体験することで,高周波を身近に感じて
巻いて作るので,高周波ではコイルとして動作するた
いただけたらと思います.
め使用できません.また,炭素皮膜抵抗器,金属皮膜
まずは,高周波電圧を測定するための「高周波プロ
抵抗器や酸化金属皮膜抵抗器などは,抵抗体に抵抗値
ーブ」を作ります.プローブは簡単に製作でき,さま
調整用の溝が切ってあるので,コイル成分をもちます.
ざまな箇所で高周波電圧を測れます.
図1−1は炭素皮膜抵抗器の抵抗値の高周波特性の
例です.使う周波数や寄生素子の影響によって,この
ように抵抗値が大きく変化する場合があります.しか
|
I
唖辰
回︸塘鞄仲呂梗哩eP墳匝皿
08642
10000
S仙刈程J判一弾埋渠鞄膜凹
〈図1−1>炭素皮膜抵抗器の抵抗値の高周波特性
I
===−−=−…蕊I鶴−−−−−…一
ゲルマニウム点接触ダイオード1N60
3
9
K
日
、
OOkQ
−−−−−−−…卜個謎目唇一=−−−−−−−−−
シリコン・シヨットキー・バリア・ダイオーード1S2187
0
1
0
シリコン・シヨツトキー・バリア・ダイオード1SS106
1.01010C
周波数[MHz]
〈写真1−2>検波用ダイオードの外観
篭醇・診裸窃蔽騨騨融歴
罰宙5
、雛.・織醒談論謹癖:唾篭、錘.濫
雪世
翼識
宴蕊蕊_.
鍵蕊
神
dh
(a)N型
(b)BNC型
(c)M型
〈写真1−1〉主な高周波用同軸コネクタ
7
K
<図1−2>
K
A
K
はんだ
検波用ダイオードの構造
A
j手
スプリング
金届電極(パンプ)
、
、
(
(
)
1
I
8
イ
し
1
;
イ
)
』
(
[
、
」
ガラヌ
ガラス
ジュメット線
N型ゲルマニウム・ペレット
N型シリコン・チップ
(b)ショットキー・バリア・ダイオード
(a)点接触ダイオード
1SS106
6
〈表.f−.1〉dBmとdBβEMFの計算例
I
貝方町特性
貝j寓特畔
│
/
1S1588
dBm
W
VRMs(50Q)
/
−
単位
。
B
媒
E
M
F
(
5
0
Q
)
Vp-p(50Q)
1
電IとlVl
−51−4
−31−2
察
霊
謬
書
=
'
一
、
要
−0−1
//
ノ
ノ
U、bU、8
上がり
垂 一
鮭
数値
0
−30
1/Z
1m
0.224
7.07m
1
1
3
8
3
0
.
6
3
20m
0.273
8.66m
/
[
】
.
/
I
/
ンデンサは,CH特性と呼ばれる温度係数がほぼ0の
ものを使います.コンデンサの頭が黒く塗ってあるの
で,「あたま黒」とも呼ばれます.
一C2
/
/
VRMs(75Q)
認
I
釦−1|加一唖一別一恥
7
−1S2187
[証こい膳
−1N60
巴4’3
〈図1−3>ダイオードのV−ノ特性
−1SS97
ショットキー・バリア
形成用金居
ジュメット線
探針
方向特性
−0.3
/
また扱う周波数帯域が広く,バイパス.コンデンサ
に電解コンデンサなどを使うときは,必ず高周波特性
の良いコンデンサを並列に接続します.
・−04
●検波用ダイオード
ダイオードは電流を流しやすい順方向特'性と,電流
を流しにくい逆方向特性をもっています.順方向に電
し,その影響を考えて使えば,安価な炭素皮膜抵抗器
流が流れ始めるときの電圧を立ち上がり電圧と呼びま
でも十分使いものになります.
すが,検波用にはこの値の小さいものが適しています.
●同軸コネクタ
写真1−2に主なダイオードの外観を示します.
高周波でよく使う同軸コネクタを写真1−1に示し
ます.N型コネクタはスペアナやSSG(Standard
検波用によく使うダイオードには,ケルマニウム点
接触ダイオード,シリコン.ショットキー.バリア.
SignalGenerator)など,GHz帯までの信号を扱う場
ダイオードがあります.図1−2にダイオードの構造
合によく使われます.BNC型は低周波から高周波ま
を示します.ケルマニウム点接触ダイオードは接合容
で,非常に多くの測定器で使われています.M型は
量が小さく,高周波特性に優れます.またケルマニウ
アマチュア無線機でよく使われます.
ムの禁制帯幅が0.8eVと小さいので,立ち上がり電圧
これらのコネクタでよく使われるインピーダンスは
は小さくなります.
50Qと75Qで,同じ太さの同軸ケーブルを使った場
図1−3にダイオードのV−I特性を示します.シヨ
合,75Qは最も伝送損失が小さく,50Qは最も大き
ットキー・バリア・ダイオードの立ち上がり電圧は,
な電力を伝送できるという特徴があります.
02Vと03Vの2種類があります.これはシヨットキ
●コンデンサ
フィルム・コンデンサなど,いわゆる巻き物コンデ
ー障壁を作る金属が異なっているためだと考えられま
す.ゲルマニウム点接触ダイオードは,接触面積が小
ンサと呼ばれるものは,高周波特性が良くありません.
さく接触抵抗が大きいので,大きな電流を流すと順方
一番安心して使えるのはセラミック・コンデンサです、
向電圧は大きくなります.また,一般に立ち上がり電
しかしセラミック・コンデンサは,一般に容量値の誤
圧が小さいダイオードは,逆方向飽和電圧が小さい傾
差が大きく,温度特性も良くありません.
向にあります.
そこで,発振周波数を決定するような部分に使う.
8
ガラス封止のダイオードは破損しやすく,点接触ケ
〈図1−4>高周波プローブの回路
(造ミョンデンサノ
吊岬
グー1
-一1
Lノ
﹃ヨ
被 測 定 点 /、
│
P
被測定点へ
醒
ダ
〒C2
竿一
>出力
〃l△
、
(
A
)
、
グラウンドを必 ず
接続する
グラウンド
」
(
輔
冒
け
整
流
)
L負の半サイクルノ(正の半サイクルノ
(a)半波整流型
b)2倍雪'千轄流型(グラウンドあり)
〈図1−5〉高周波プローブの周波数特性
[mV][dB]
取り扱いには注意が必要です.
1000
高周波で使われる単位
ミ100
で
高周波ではdB"EMFやdBmといった単位を使いま
す.表1−1に計算例を示します.dB“MFはlβVの
△
§
,
0
起電力を基準にした単位で,式(1)で求めることがで
またdBmは1,Wを基準にした単位で,式(2)で求
R1B=lOlogloP…..…….………………………(2)
ただし,PdB:電力をdBで表した値[dBm],
P:電力[mW]
電力の場合,そのインピーダンスにより電圧が異な
/〆
〃
〆L
---‐
ソ
/
〕
D
g
I
〃
ノドな1−
/
0.'
ただし,VdB:電圧を。Bで表した値[dB"EMF],
V:起電力[〃V]
めることができます.
(
)
(
:
i
3
−
‘
,
(
)
(
〕
「
1
V
、
品
=
<
)
d
3
r
、
<
.
I
T
W
)
余
、
グ ノ
きます.
VdB=2010910V………….…….………….……(1)
00
04
05
06
0
3
20
10
10
203
ルマニウム・ダイオードは熱に弱く,ショットキー・
バリア・ダイオードは静電破壊に弱いので,それぞれ
0 . 1 1 0 1 0 0 1 0 0 0
周波数[MHz]
周波信号を直流電圧に変換し,それをテスタなどで測
定するのが一般的です.
■高周波プローブ.の回路
回路を組み立てたとき,いろいろな場所の高周波電
圧を知りたいことがよくあります.オシロスコープな
ります.オーディオの世界では600Q,高周波では50,
どをもっていると簡単に測定できますが,周波数帯域
75Qがよく使われます.
が数十MHz以上のオシロスコープは高価です.
dBmの場合,+3dBmでパワーが2倍,+6dBmで
パワーが4倍,−3dBmでパワーが1/2,−6dBmで
高周波プローブは高価なオシロスコープを使わずに,
測定したい点に端子を触れるだけで高周波電圧を測る
パワーが1/4になります.例えば+26dBmは,ま
ものです.
ず+20dB、=lOOmW,+6dBmでその4倍という
●2種類の高周波プローフ
ことで400,Wとすぐ計算できます.
レ半波整流型
なお,江V,W,dBmは負荷の両端電圧を元に表し
図1−4(a)に一般的な高周波プローブの回路を示し
ますが,単に“dBβ”と書いてある場合は信号の起
ます.パワー計と同じように半波整流回路を使ってい
電力すなわちd即EMF(無負荷時の電圧)を表すならわ
ます.しかしこのプローブは,被測定点に対してグラ
しです.負荷の両端電圧ならdBupDと書いて区別し
ウンドを配線する必要があり,高い周波数ではグラウ
ます.
ンド線をつなぐ位置によって測定電圧が大きく異なる
ことが多く,使用には十分注意が必要です.
高周波電圧を測ろうノ
ト2倍電圧整流型
図1−4(b)に2倍電圧整流型高周波プローブの基本
周波数が高くなると,テスタなどでは電圧を測れま
せん.そこでダイオードを使った検波(整流)回路で高
的な回路を示します.負の半サイクルでClを充電し,
正の半サイクルでC2を充電します.C2に充電すると
9
〈図1−6〉高周波プローブの入力電力と出力電圧の特性
〈図1−7>周波数特性の負荷抵抗依存性
00
C4
O5
06
0
3
2C
1O
10
203
0
0
011
0
00
1 10
l000C
EmV][dB]
1
1000
ミで △ R 君
1
[ンE]出細R男
01
0
0
〃
F=
0dB=100mV,/qh=0dB、(1,W)
Ⅳ
vl
ノ//首
/ 〃
ノー
0.1
101001000
周波数[MHz]
−1SS?06
/
−1kQ,グラウンドなし
-10kQ,グラウンドなし
−1k0,グラウンドあり
10kQ,グラウンドあり
-100kQ,グラウンドなし -100k0,グラウンドあり
・・‘;3s‘!{〕6×2
0.1
−40−30−20−100
0.00010.0010.010.11
1
0
1
0
2
0
1
0
0
30[dBm]
1000[mV]
0
01
0
0
00
11
00
C4
C5
C
3
20
10
10
203
〈図1−8>グラウンド線の長さによる周波数特性の違い
入力電力
[mV][dB]
1
きClの充電電圧も足されるので,2倍の電圧が得ら
れます.
c1は測定点への影響をできるだけ小さくするため,
ても電圧は検出できるので,無理に接続する必要はあ
りません.しかしグラウンドを接続すれば,それだけ
ニヘで1Rヨ
数pFのコンデンサを使います.グラウンドを接続す
る場合は④点に接続します.グラウンドを接続しなく
出力電圧が大きくなります.
今回はこちらのタイプのプローブを製作します.
●2倍電圧整流型高周波プローブの特性
0.1
実際に製作していろいろな特性を調べてみると,こ
0dB=100mV,月h=0dB、(1,W)
愛
や − ←
種
三
V
−
1
0
p
F
, グラウンドな’
−0cm
6cm
−2cm
−12cm
101001000
周波数「MHzl
のプローブはとても良い性能をもっていることがわか
りました.
惨結合容量による周波数特性の変化
図1−5に特性の変化を示します.SSGの出力を50
のインピーダンスが小さくなると出力電圧は小さくな
ります.結果を見ると,表示器の入力インピーダンス
がlOOkQ以上あれば,かなり正確に測定できるよう
Qで終端し,その抵抗の両端の電圧を,グラウンドを
です.
接続した場合と接続しない場合について測定しました.
腸C,の役割り
結果を見ると,グラウンドを接続してもしなくても,
いろいろな特性を測定したところで,一つ大きな疑
ほぼ同じ特性を示しています.C,=2200pFの場合
問が出てきました.2倍電圧整流回路の動作原理から
を除いて,低い周波数では結合容量が小さいほど周波
すると,C,は重要な役割をもっています.この辺り
数特性は悪くなります.
が,1MHz以下でのClの容量依存性に現れていると
惨入力電圧と出力電圧の関係
思います.しかし1MHz以上では,Clの影響は大き
図1−6に示します.この測定ではグラウンドは接
くありません.
続していません.比較のために半波整流回路の測定結
そこで,c,を取ったらどうなるかを測定した結果
果も載せています.半波整流回路と比較すると,ほぼ
を図1−5に載せてあるので,もう一度見てください.
2倍の出力電圧が得られているので,グラウンドを接
この場合グラウンドを接続すると,測定点に対してダ
続しなくても正確に測定できているようです.
イオードが並列に接続されるので,グラウンドは接続
惨負荷抵抗と出力電圧の関係
していません.測定の結果は,C,を2200pFにした
図1−7に示します.これは小型メータのような,
ときと同じような特性になっています.ということは
低い入力インピーダンスの表示器で測定した場合を想
C,は不要で,整流には何も影響していないというこ
定しています.プローブ回路は整流回路なので,負荷
とです.
10
〈図1−9>グラウンドなし2倍電圧整流型プローブの原理
_
_
至
普
(正の半サイクルノ
1ト
ハ︶I
D
1
H
被 測 定 点へ
し2
>出力
(負の半サイクル>---r‐
|‐1割一一L
B鋸,駒#
ロ詞
D
2
-一一一一一一一一一一一一一一一一一_Ⅱ
#蝿
(薄窪喜〕
<写真1−3>製作した高周波プローブの外観
SW1タクト.
C12200p
〈図1−10>製作した高周波プローブの回路
o司'一○
1
S
D
1S
1
0
6
侭
叶
’ー、
q
L
E
画
二
被測定部へ
イ、ソチ
R110k
-LLノジ
1SS106
100p∼
i
』
j
一
凹
叩
(
B
’
(極力短くノ
(
B
)
(b)メータ表示
⑧
ひ
士
c
o
(a)本体
○
目
(
だと思います.抵抗成分はグラウンドを接続していな
イヤホン
⑲
○
コルピッッ発振回路の周波数変化で調べたところ,
0.5pFでした.通常のオシロスコープでは,プローブ
の入力容量は数pFあるので,これは極めて優秀な値
-丁クリスタル.
(c)音を間く
また測定点にプローブを接触した場合,測定点に対
して等価的に何pFのコンデンサが接続されたのかを
箔
型メータ
ルスケール400以八
■
DMM,テスタ
などへ
○一
(
官
)
(d)DMMやでテスタで表示
いので無限大と考えて良いでしょう.
>グラウンド接続での特性変化
ゆ高周波プローブの動作原理を考える
やはりグラウンドを接続しないと,何となく気もち
今までの測定結果から,このプローブの動作原理を
が悪いということで調べた結果が図,−8です.グラ
考えてみます.今回の結果のほかに,電池で駆動した
ウンド線を長くすると周波数特性に悪影響が出ます.
回路で測定電圧が大きく異なることを確認しているの
一方,グラウンド線が短いと100MHz以上の周波数
で,浮遊容量が大きく効いているものと考えています.
特性の暴れは少ないようです.
プローブ自体の容量が0.5pF程度なので,数pFの浮
しかし,ここでちょっと注意してください.今回は
遊容量が存在すれば十分なわけです.つまり図1−9
理想的な状態でグラウンドに接続していますが,実際
に示すように,正の半波でコンデンサが+側にチャー
の回路を測定する場合は理想的なグラウンド点に接続
ジされ,負の半波で,一側に充電されたように思えま
するのは非常に難しく,グラウンドを接続する位置に
す.ちょうど全波2倍電圧整流回路の動作と似ていま
よっては電圧が大きく変化します.つまり,グラウン
す.C,は充電に何も関係していないので不要です.
ドを接続しない場合は100MHz以上で周波数特性に
今までは,測定点の高周波電圧がかなり正確に測定
暴れが出て,正確に測定できませんが,これはグラウ
できるという話をしてきました.しかし今回は主に
ンドを接続しても同じような状態だということです.
50Qで終端した点の電圧を測ったので,あらゆる条
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索引
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【数字】
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遅れ・進み型・…………・…・……137
【か.力行】
カージオイド特性・・…・……・・・…96
カールソンの近似式..………・…l24
開ループ利得・……・…・…109,118
可変容量ダイオード・・…・・・…・…156
帰還率…・・・・……・……・・…・・……109
輝度信号………・…………・…・…50
キャビティ………………………20
吸収型周波数計・・…・…・・・・・・・…・・183
共振器…・……..……..………・・・・20
局発…・…………・……・…………93
局部発振回路・・…・・……………・・93
近接リレー..…..…・・・………・・…141
金属探知機・・…・・・……………・…25
クエンチ発振回路..…………・…39
クエンチ方式……・・・…・・・・・……・38
クランプ回路…………・…..……52
携帯電話……・・・……・……・・19,107
【あ・ア行】
アッテネータ……..…・…………139
ゲイン・マージン…・………・…・'19
ゲート・ディップ・メータ
位相比較器・……・・……・・・………26
.……………・…・・・・…..…・…31,178
位相補償・・・……・・…・…..……・…119
結合係数・・………・・・・…・……・・…31
位相余裕・・…・…・…・…・・・・…・…・・119
ゲルマニウム点接触ダイオード…8
色信号・・・…・…・…..…・…・・……・・50
ゲルマニウム・ラジオ..…・……86
色同期信号・…………・・・…..……50
検波用ダイオード……・…・…・……7
インダクタンス………26,32,75
コイルの結合係数・・………・・・・…31
インピーダンス整合・・・…・・・…・・・139
高周波増幅回路・・・・・・・…・……・・・・39
ウインドウ・コンパレータ……28
高周波プローブ…・・…………・…・・・7
うず電流…………・……..………25
鉱石ラジオ…………………84,108
映像信号……・・・……………・…・・50
コルピツツ発振回路………13,33
映像増幅回路…・・・……………・・・52
コンデンサ…………・………・…・…8
エレクトレット・コンデンサ・マイ
コンポジット信号・…・…・………124
ク・……・…・……・・・……45,57,110
エンハンスメント特‘性・・・・・・・・・…152
190
オープン・ループ・ゲイン
【さ・サ行】
直交変調…………・…・………・…50
再生検波・…・…・……………37,92
デイエンファシス……・・・………44
.…・・・・……・……・………..…26,128
最大周波数偏移………・・・・・・・・…・'24
抵抗器……..……・…・…・……・…・・・7
フェライト・……・……・…………25
磁界アンテナ……………・・・……96
抵抗値の周波数特‘性・…・…・………7
負帰還増幅器…………・・……・…118
色差信号..………..…・……・……50
デイツプ・メータ…………31,178
ブラッシング・……・・・・・…・……・・86
自乗検波..…・・・・……・…・・・…..…87
デイプリーシヨン特‘性・……・・・・・'52
プリエンフアシス……44,46,128
周波数引き込み現象
データ・スライシング…・……・・71
分割巻き・・・…・……・……………・33
フェーズ・ロックト・ループ
..….…・……・…・・・…・14,150,155
テレビ放送のチャネル・・・…・…・・49
ヘテロダイン……………………93
周波数変調………・・・・……・…・…44
電界アンテナ…・…・…・…………96
ヘテロダイン周波数計…・…・・…183
ショットキー・バリア・ダイオード
電子ボリューム・………・・150,153
変位電流…・・……………………・lO4
…・………・…。.…・・・・..…・…・………8
電磁誘導・・・……・・・………・・……・25
変形コルピツツ発振回路・……・・156
変調回路・……………・…………・'08
シリアル・インターフェース…68
点接触ダイオード・……..……・・・・・・8
振幅変調…・・・・..…・・・……・・・44,55
電灯線アンテナ・・・・………・・……88
方形波発振回路・…・・…・・・・……・・21
スーパー・ヘテロダイン…85,93
同期信号……・……・……・…・…・・50
方向探知機…・…・…・…・・・………96
スーパー・ラジオ・……・…・……93
動作点・…・………・………………56
ボード線図・…・………・…109,118
スタガ比…………・……・……・…119
同軸コネクタ・……………・……・…7
ポール・………………………..…119
ストレート方式・……………..…85
同調特性………・…・・・…・・・…・…・91
ストレート・ラジオ……………93
【ま・マ行】
スロープ検波。。……・38,150,153
【な。ナ行】
積分回路……………・……・…・・・・22
長岡係数.…….….….…・……・・・・32
セラミック・コンデンサ…………8
マルチプレクサ…………………128
ミキサ…………………14,57,126
密巻き………・・・・……・・・…・・・…・・33
セラミック発振回路……111,159
【は・ハ行】
セラミック発振子………………151
バー・アンテナ…・…..……87,98
セラロック発振回路……………13
バースト信号・…・………・…..…・50
【ら・ラ行】
占有帯域幅…..…・・…・………・…124
バースト波…・……・…・…………62
ラグ・リード型……・…・……・…137
走査・…………・…・……・・・………49
バーチカル・アンテナ……96,106
リアクタンス負荷・…・・・・…・……176
双峰特′性・……・・・………・・・…・…・31
ハートレイ発振回路………13,58
立体放送……・……………・…・・・・83
面実装部品.……・…………・……185
倍電圧検波…・…・…・……・…・…・89
利得帯域幅積..……………・・・・…119
【た。タ行】
倍電圧整流…………………・・・…・・・9
利得余裕・…・…・…・…・・…………119
ダイポール・アンテナ…………105
バイパス・コンデンサ…・・・・…・・62
リミッタ・……………。.…・…..…128
タイム・ドメイン・リフレクト・メ
パイロット信号…・・・……124,128
臨界結合・…・…………………・…31
ループ・アンテナ
ータ・…………・・・・…..…・…・……167
裸利得…・…・……・…・…・……・…118
立ち上がり時間……・…・…・……174
波長短縮率…・・・…………168,184
…・…・….。…..……74,87,96,113
タップ・…..……………..…・……85
バツフア・・・・・…・………・・・…52,109
ループ・フィルタ………………136
単位・・………..……・…・…・…・・……9
ハニカム巻き・………・・・・・………33
ループ利得・・・…・…・……………・ll8
炭素皮膜抵抗器……・………・…・…7
搬送波…・…・…………・……43,55
レール・ツー・レール・・・109,121
ダンプ抵抗・・…・・……・・…………52
半波整流…・…・・………・…・・…・・・…9
レツヘル線・…………・・……21,106
チップ部品・………・・…・…・・……185
微弱電波・・・…………・・・・・・………43
レフレックス・ラジオ…………90
チャネル・セパレーシヨン……138
微小ダイポール…・・・…・……・…・104
ロッド・アンテナ・……………・・99
中間周波数・……………….。……93
表面実装部品・・・…・…..………・・・185
超再生検波・…・・…・………・……・37
ファインダ..…・…………………61
直線検波・・……・・…………..……87
フィルム・コンデンサ………・・・…8
直角2相変調…・……・・・・・…………50
フェーズ・マージン…・………・・119
191
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