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社会学(PDF/2MB)

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社会学(PDF/2MB)
社会学専攻(昼・夜間)
<理念、目的、教育目標>
本研究科では、基盤となる社会学部の教育理念を踏襲し、現代社会に生じる社会問題の解明とその解決の道筋を提起
するための知的技法の涵養を目指している。社会学専攻は「社会学コース」と「メディアコース」の 2 コースから構成
される。「社会学コース」は研究者養成に主軸を置き、大学院生が様々な社会科学の知見を取り込みながら、社会学を
ディシプリンとする自立的な知的探究者へと育っていく過程を支援する。また、「専門社会調査士」の資格取得などを
通じて、社会調査やマーケティングリサーチなどの技法を身に着け、自治体やシンクタンクなどで活躍しうる職業人を
養成する。「メディアコース」では、理論的知識や調査法、取材報道の技法、メディアテクノロジーを駆使する技術を
習得した人材をメディア分野(ジャーナリズム、放送、メディアコンテンツ制作など)に輩出することを主眼としつつ、
さらに、実践的技能を備えた研究者の育成も視野においている。
修士課程
コース
科目
分類
授 業 科 目
担当教員名
単位 掲載ページ
備 考
演習系
科目群
理論系科目群
個別研究系科目群
方法系科目群
社会学コース科目
鈴 木 智 之
2
205
社会学基礎演習2
鈴 木 宗 徳
2
205
社会学基礎演習3
鈴 木 智 之
2
206
理論社会学1
多 喜 弘 文
2
206
理論社会学2
鈴 木 智 之
2
207
理論社会学3
鈴 木 宗 徳
2
208
理論社会学4
岡野内 正
2
209
理論社会学4
壽 福 眞 美
2
210
理論社会学5
壽 福 眞 美
2
210
理論社会学基礎1
兼 子 諭
2
211
学部「社会学史Ⅰ」と合同
理論社会学基礎2
兼 子 諭
2
211
学部「社会学史Ⅱ」と合同
社会学特殊研究1
樋 口 明 彦
2
212
社会学特殊研究1
上 林 千恵子
2
212
社会学特殊研究2
堀 川 三 郎
2
213
社会学特殊研究2
堅 田 香緒里
2
214
社会学特殊研究3
荒 井 容 子
2
215
社会学特殊研究3
鈴 木 智 道
2
216
社会学特殊研究4
趙 衛 国
2
217
社会学特殊研究5
遠 藤 正 敬
2
218
博士後期「社会学研究2」と合同
社会学特殊研究6
石 原 俊
2
219
博士後期「社会学研究3」と合同
統計分析法
大 槻 茂 実
2
220
博士後期「社会調査法2」と合同
社会調査実習
趙 衛 国
4
221
調査研究法
中 筋 直 哉
2
222
博士後期「社会調査法1」、
公共政策学「社会調査法6」と合同
質的資料分析法
水 野 節 夫
2
223
博士後期「社会調査法3」、
公共政策学「社会調査法8」と合同
「社会学基礎演習3」と合同
「社会学基礎演習1」と合同
社会学専攻
社会学コース科目
社会学基礎演習1
199
05社会学専攻2016.indd 199
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コース
科目
分類
演習系
科目群
理論系科目群
個別研究系科目群
メディアコース科目
方法系
科目群
学際系科目群
研究法
社会科学
外国書講読系科目群
コース共通科目
外国書講読系
科目群
論文
指導
コース共通科目
授 業 科 目
担当教員名
単位 掲載ページ
備 考
メディア社会学基礎演習1
津 田 正太郎
2
224
メディア社会学基礎演習2
小 林 直 毅
2
224
メディア社会学基礎演習3
津 田 正太郎
2
225
メディア理論1
藤 田 真 文
2
225
メディア理論2
奥 武 則
2
226
メディア理論4
北 原 利 行
2
227
メディア理論5
小 林 直 毅
2
228
メディア特殊研究1
青 木 貞 茂
2
229
メディア特殊研究2
白 田 秀 彰
2
229
メディア特殊研究3
浅 利 光 昭
2
230
メディア特殊研究4
藤 代 裕 之
2
231
メディア社会学特殊研究1
高 美 哿
2
231
メディア社会学特殊研究2
稲 増 龍 夫
2
232
取材文章実習
依 光 隆 明
2
233
調査報道実習1
安 川 克 巳
2
234
学際研究2
二 村 まどか
2
235
学際研究3
愼 蒼 宇
2
235
学際研究4
金 井 明 人
2
236
学際研究5
趙 衛 国
2
237
社会科学研究法1
大 﨑 雄 二
2
238
社会科学研究法2
大 﨑 雄 二
2
238
外国書講読1(英語)
金 原 瑞 人
2
239
学部「外書講読(英語)1-Ⅰ」と合同
外国書講読2(英語)
金 原 瑞 人
2
239
学部「外書講読(英語)1-Ⅱ」と合同
外国書講読1(英語)
壽 福 眞 美
2
240
学部「外書講読(英語)1-Ⅰ」と合同
外国書講読2(英語)
壽 福 眞 美
2
240
学部「外書講読(英語)1-Ⅱ」と合同
外国書講読1(英語)
水 野 節 夫
2
241
学部「外書講読(英語)2-Ⅰ」と合同
外国書講読2(英語)
水 野 節 夫
2
241
学部「外書講読(英語)2-Ⅱ」と合同
外国書講読1(仏語)
髙 橋 愛
2
242
学部「フランス語上級 A1・B1」と合同
外国書講読2(仏語)
髙 橋 愛
2
242
学部「フランス語上級 A4・B4」と合同
外国書講読1(独語)
濱 中 春
2
243
学部「ドイツ語上級 A1・B1」と合同
外国書講読2(独語)
濱 中 春
2
243
学部「ドイツ語上級 A4・B4」と合同
外国書講読1(中国語)
大 﨑 雄 二
2
244
学部「中国語上級 A1・B1」と合同
外国書講読2(中国語)
大 﨑 雄 二
2
244
学部「中国語上級 A4・B4」と合同
社会学原典講読
佐 藤 成 基
2
245
博士後期「社会学原典研究 1」と合同
論文指導1
専 任 教 員
2
246
修士 1 年次に必ず履修
論文指導2
専 任 教 員
2
246
修士 2 年次に必ず履修
「メディア社会学基礎演習3」と合同
「メディア社会学基礎演習 1」と合同
200
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博士後期課程
科目
区分
授 業 科 目
担当教員名
単位 掲載ページ
備 考
論文指導
総合
演習
博士論文指導ⅠA
専 任 教 員
2
247
博士 1 年次に必ず履修
博士論文指導ⅠB
専 任 教 員
2
247
博士 1 年次に必ず履修
博士論文指導ⅡA
専 任 教 員
2
248
博士 2 年次に必ず履修
博士論文指導ⅡB
専 任 教 員
2
248
博士 2 年次に必ず履修
博士論文指導ⅢA
専 任 教 員
2
249
博士 3 年次に必ず履修
博士論文指導ⅢB
専 任 教 員
2
249
博士 3 年次に必ず履修
社会学総合演習A
専 任 教 員
2
250
社会学総合演習B
専 任 教 員
2
250
社会学研究1
滝 沢 カレン
2
251
社会学研究2
遠 藤 正 敬
2
252
修士課程「社会学特殊研究5」と合同
社会学研究3
石 原 俊
2
253
修士課程「社会学特殊研究6」と合同
選択必修
社会調査法1
中 筋 直 哉
2
254
修士課程「調査研究法」、
公共政策学「社会調査法6」と合同
※修士課程在籍時に履修済みの場合は、
履修不可
社会調査法2
大 槻 茂 実
2
254
修士課程「統計分析法」と合同
※修士課程在籍時に履修済みの場合は、
履修不可
水 野 節 夫
2
255
社会学原典研究1
佐 藤 成 基
2
256
修士課程「社会学原典講読」と合同
社会学原典研究2
佐 藤 成 基
2
256
社会学専攻
社会調査法3
修士課程「質的資料分析法」、
公共政策学「社会調査法8」と合同
※修士課程在籍時に履修済みの場合は、
履修不可
※修了要件の大枠については、『大学院要項』25 ページの修了要件も参照してください。
※開講科目については、市ヶ谷キャンパス昼間、市ヶ谷キャンパス夜間および土曜日、多摩キャンパスでの開講がある
ので、時間割で確認の上、履修するようにしてください。
※法政大学大学院学則の授業科目一覧表に記載のある科目で、上記一覧表に記載のない科目は、2016 年度休講です。
201
05社会学専攻2016.indd 201
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<履修上の注意>
■修士課程
1.修了所要単位
コースにより、修了所要単位の内訳が異なります。修得単位数の合計が修了所要単位数を満たしていても、各履修区
分の所要単位数を満たしていない場合には修了できませんので、下記をよく確認の上、履修登録を行ってください。
コース名
履修区分
必修科目
社会学コース
コース名
選択必修科目
科目群
6単位以上
論文指導
「論文指導1」を1年次に履修
「論文指導2」を2年次に履修
4単位以上
理論系科目群
「理論社会学1~5」より4単位以上履修
4単位以上
個別研究系科目群
「社会学特殊研究1~6」より4単位以上履修
4単位以上
選択科目
他コース・
他研究科科目
メディアコース科目
他研究科科目
履修区分
メディアコース
選択必修科目
修了所要単位
演習系科目群
方法系科目群
学際系科目群
社会科学研究法
サステイナビリティ研究入門
外国書講読系科目群
必修科目
履修上の指示
「社会学基礎演習1、2」を1年次に履修
「社会学基礎演習 3」を2年次に履修
科目群
―
選択科目としてカウントする。
但し、他研究科科目は 10 単位を上限とする。
履修上の指示
―
―
修了所要単位
演習系科目群
「メディア社会学基礎演習1、2」を1年次に履修
「メディア社会学基礎演習 3」を2年次に履修
6単位以上
論文指導
「論文指導1」を1年次に履修
「論文指導2」を2年次に履修
4単位以上
理論系科目群
「メディア理論1~5」より4単位以上履修
4単位以上
個別研究系科目群
「メディア特殊研究1~4」または「メディア社会
学特殊研究1~2」より4単位以上履修
4単位以上
メディアコースの方法系科目群より、4単位以上
履修
4単位以上
方法系科目群
選択科目
学際系科目群
社会科学研究法
サステイナビリティ研究入門
外国書講読系科目群
他コース・
他研究科科目
社会学コース科目
他研究科科目
―
選択科目としてカウントする。
但し、他研究科科目は 10 単位を上限とする。
計 30単位
以上
計 30単位
以上
―
―
2.留意点
・演習系科目群
「社会学基礎演習1~3」および「メディア社会学基礎演習1~3」については、修士課程の学生を対象とした
科目のため、特別学生(研修生を含む)は履修登録できません。聴講を希望する場合には、科目担当教員の承認を
得てください。
・学部合同科目
学部合同科目は主に他大からの進学者で、6 単位まで修了所要単位に含めることが出来ます。なお、受講希望者は、
各指導教員、研究科長、専攻副主任に確認すること。
・専門社会調査士資格 について
社会学研究科では、公共政策研究科と共同で、
「一般社団法人 社会調査協会(旧社会調査士資格認定機構)
(http://
jasr.or.jp)」が認定する「専門社会調査士」資格(修士修了を条件とする資格)の取得が可能なカリキュラムを用
意しています。社会学研究科の資格対応科目は、「調査研究法」「統計分析法」「質的資料分析法」の 3 科目が対象
です。細かい履修計画の立て方などは、担当兼担教員(中筋直哉 [email protected])まで直接問い合わせること。
202
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■博士後期課程
社会学研究科では、2016 年度より、博士後期課程においてコースワーク制および授業科目の単位制を導入しました。
これに伴い、2016 年度以降入学者と 2015 年度以前入学者では修了要件が異なりますので、ご注意ください。
【2016 年度以降入学者】
1.修了所要単位
論文指導科目 12 単位以上修得
総合演習科目
6 単位以上修得
選択必修科目
2 単位以上修得
博士論文
合 計 20 単位以上修得
※課程修了には、単位の修得のほか博士論文の審査ならびに最終試験に合格しなければなりません。
2.カリキュラムおよび履修上の指示
履修区分
論文指導科目
総合演習科目
単位
博士論文指導ⅠA
2
博士論文指導ⅠB
2
博士論文指導ⅡA
2
博士論文指導ⅡB
2
博士論文指導ⅢA
2
博士論文指導ⅢB
2
社会学総合演習A
2
社会学総合演習B
2
社会学研究1
2
社会学研究2
2
社会学研究3
2
社会調査法1
2
社会調査法2
2
社会調査法3
2
社会学原典研究1
2
社会学原典研究2
2
履修上の指示
修了所要単位
1 年次に履修
2 年次に履修
12 単位以上(修了所要
単位に含めることがで
きるのは 12 単位まで)
3 年次に履修
重複履修可
6 単位以上
計 20 単位以上
重複履修可
履修制限あり
下記 5.を参照のこと
2 単位以上
社会学専攻
選択必修科目
科目名
重複履修可
3.論文指導科目の履修について
論文指導科目は、12 単位を超えて修得した単位は修了所要単位に含めることができません。
4.総合演習科目の履修について
総合演習科目は、各学期末に集中演習形式で開催されます。履修希望者は、他の授業と同様、年度初めに Web 履修
登録を行ってください。そのうえで、事前に設定された〆切日までに、演習担当教員に課題を提出することが、演習で
の報告の要件となります。
「社会学総合演習B」は、原則として毎年履修してください。
5.選択必修科目の履修について
社会調査法1~3については、本大学院修士課程在籍時に以下のとおり単位を修得している場合、再度の履修はでき
ません。
社会調査法 1:社会学専攻修士課程の「調査研究法」または公共政策学専攻修士課程の「社会調査法 6」の単位を修
得済みの場合
社会調査法 2:社会学専攻修士課程の「統計分析法」の単位を修得済みの場合
社会調査法 3:社会学専攻修士課程の「質的資料分析法」または公共政策学専攻修士課程の「社会調査法 8」の単位を修
得済みの場合
203
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6.修士課程設置科目の履修について
修士課程設置科目は修了要件には含まれませんが、自由に履修することができます。他専攻が設置する修士課程設置
科目についても同様です。
【2015 年度以前入学者】
1.修了要件
2016 年度以降も修了要件に変更はありません。課程修了には、3年以上在学し、論文指導科目を6科目以上修得し、
かつ必要な研究指導を受けた上で、博士論文の審査ならびに最終試験に合格しなければなりません。
2.論文指導科目の履修について
2015 年度まで開講していた論文指導科目「社会学特殊研究A」・「社会学特殊研究B」は、2016 年度以降は開講しま
せん。以下の表に従って履修してください。なお、2016 年度より単位制を導入しますが、2015 年度以前入学者につい
ては、単位数による修了要件の計算はいたしません。
例えば、1年次に「社会学特殊研究A・B」を修得済みの方は、2年次に「博士論文指導ⅡA・ⅡB」、3年次に「博
士論文指導ⅢA・ⅢB」を修得することによって、論文指導科目に関する修了要件を満たします。但し、標準修業年限
を超えて在学する学生は年度ごとに「博士論文指導ⅢA・ⅢB」を履修する必要があります。
学年
1年次
2年次
3年次
履修期
科目名
春学期
博士論文指導ⅠA
秋学期
博士論文指導ⅠB
春学期
博士論文指導ⅡA
秋学期
博士論文指導ⅡB
春学期
博士論文指導ⅢA
秋学期
博士論文指導ⅢB
3.総合演習科目の履修について
2016 年度以降入学者用カリキュラムにおける「総合演習科目」については、修了要件に関わらず、2015 年度以前入
学者も履修することを強く推奨します。「社会学総合演習B」は、原則として毎年履修してください。
総合演習科目は、各学期末に集中演習形式で開催されます。履修希望者は、他の授業と同様、年度初めに Web 履修
登録を行ってください。そのうえで、事前に設定された〆切日までに、演習担当教員に課題を提出することが、演習で
の報告の要件となります。
4.選択必修科目の履修について
2016 年度以降入学者用カリキュラムにおける「選択必修科目」については、修了要件に関わらず、2015 年度以前入
学者も履修することを推奨します。
ただし、社会調査法1~3については、本大学院修士課程在籍時に以下のとおり単位を修得している場合、再度の履
修はできません。
社会調査法 1:社会学専攻修士課程の「調査研究法」または公共政策学専攻修士課程の「社会調査法 6」の単位を修
得済みの場合
社会調査法 2:社会学専攻修士課程の「統計分析法」の単位を修得済みの場合
社会調査法 3:社会学専攻修士課程の「質的資料分析法」または公共政策学専攻修士課程の「社会調査法 8」の単位を修
得済みの場合
5.修士課程設置科目の履修について
修士課程設置科目は修了要件には含まれませんが、自由に履修することができます。他専攻が設置する修士課程設置
科目についても同様です。
204
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E1740-1100
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社会学基礎演習1
社会学基礎演習2
鈴木 智之
鈴木 宗徳
【授業の概要と目的(何を学ぶか)
】
「社会学基礎演習 2」は、社会学コースの修士課程 1 年生を対象とした必
修科目である。ここでは、修士論文の作成・執筆に向けて、研究主題の明確化
と、これに伴う方法論の選択に照準化して、研究デザインの構築をめざす。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
この演習では、社会学研究科・社会学コースにおける修士論文の執筆の
行程を共同化し、各人の論文の構想を報告すると同時に、相互的に支援
することを目的とする。
【到達目標】
それぞれが執筆する修士論文の「主題」を明確化し、これを具体的に回答可
能な「問い」として定式化する。同時に、その研究目的に照らして適切な方
法と研究対象(素材・データ)を選択し、先行研究の整理を行う。最終的に、
修士論文の序章に相当する文章を作成する。
【到達目標】
修士課程 1 年生は、それぞれの問題関心を、論文の執筆テーマとして確
立し、研究の方法やその具体的な計画を立てるところまでを、
「基礎演習
1」の課題とする。
前期中に行われる総合演習での報告を、ひとつの目標点として、これ
に向けた準備を行う。
【授業の進め方と方法】
はじめに、過去の修士論文の中から数編を選んで、その「序論」を読む。序
論として必要な条件とは何かを確認した後、受講生各自の報告を行う。
【授業の進め方と方法】
「基礎演習1」
(修士課程 1 年生)は「基礎演習3」
(修士課程 2 年生)と
合同で開講される。論文の構成に向けての基本的な考え方を説明した上
で、毎週 1 人ずつ研究報告を行う形で進めて行く。したがって、「授業
計画」は、履修者の人数や学年配分によって変更されることがある。
1 年生による
内容
この演習の目的と進め方
修士論文の基本的な構成と、研究計
画の立て方
論文の構成と目次。今後の研究計画
について
論文の構成と目次、今後の研究計画
について
論文の構成と目次、今後の研究計画
について
論文の構成と目次、今後の研究計画
について
論文の構成と目次、今後の研究計画
について
問題意識と課題設定について
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第1回
基礎演習 2 のねらい
第2回
過去の修士論文の講読
第3回
過去の修士論文の講読
第4回
過去の修士論文の講読
第5回
過去の修士論文の講読
修士論文序章(案)の報
第6回
告
修士論文序章(案)の報
第7回
告
修士論文序章(案)の報
第8回
告
第9回
修士論文序章(案)の報
告
第 10 回 修士論文序章(案)の報
告
第 11 回 修士論文序章(案)の報
告
第 12 回 修士論文序章(案)の報
告
第 13 回 修士論文序章(案)の報
告
第 14 回 レポートの提出
第 15 回 総評
1 年生による
問題意識と課題設定について
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
それぞれの研究課題の明確化、先行研究の整理
1 年生による
問題意識と課題設定について
【テキスト(教科書)
】
使用しない。
1 年生による
問題意識と課題設定について
【参考書】
とくに指定しない。
1 年生による
問題意識と課題設定について
【成績評価の方法と基準】
演習での報告(30 %)
、議論への参加(40 %)
、提出されたレポート(30 %)
1 年生による
問題視企図課題設定について
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
1 年生による
問題意識と課題設定について
【その他の重要事項】
上記の授業計画は、受講生が 8 名であることを想定しており、受講生の人数
等によって変更が生じうる。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 論文執筆に向けて
第3回
第4回
第5回
第6回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
2 年生による
2 年生による
2 年生による
2 年生による
2 年生による
半期の演習をふり返る(論文執筆に
向けて)
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
それぞれの研究のテーマに関わる文献を収集し、これを読み進めること。
【テキスト(教科書)】
使用しない
【参考書】
随時指示する
(問題設定についての指導など)
(先行研究の探し方の指導など)
(分析枠組みについての指導など)
(調査の進め方の指導など)
(章構成についての指導など)
(文体についての指導など)
(執筆スケジュールについての指導な
ど)
報告に基づく「序章」草稿を提出する
演習全体をふりかえる
社会学専攻
第7回
修士課程
報告1
修士課程
報告2
修士課程
報告3
修士課程
報告4
修士課程
報告5
修士課程
報告1
修士課程
報告2
修士課程
報告3
修士課程
報告4
修士課程
報告5
修士課程
報告6
修士課程
報告7
総括
内容
基礎演習 2 の目的と進め方を説明する
リサーチクエスチョンの立て方
先行研究のサーベイ
調査・分析方法の選択
序論と結論の対応関係
(構想の立て方の指導など)
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会学理論
<研究テーマ>現代における批判的社会理論の課題
<主要研究業績>
『危機に対峙する思考』
(共編著、梓出版社、2016)
『個人化するリスクと社会――ベック理論と現代日本』
(編著、勁草書房、2015)
『
〈私〉をひらく社会学――若者のための社会学入門』
(共著、大月書店、2014)
『リスク化する日本社会――ウルリッヒ・ベックとの対話』
(共編、岩波書店、
2011)
【成績評価の方法と基準】
それぞれの報告、毎回の演習への参加・議論への貢献などを総合して評
価する
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
大学院での研究は、研究者一人ひとりが研鑽を積むと同時に、相互に刺
激しあうことによって質を高めていきます。基礎演習は、自分とは異な
るテーマを持つ学生と出会う場所として設定されてます。積極的に「他
人の研究に口を出し合う」ことを心がけましょう。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 文化社会学 <研究テーマ> 記憶と文学の社会学
<主要研究業績> 『眼の奥に突き立てられた言葉の銛』
(晶文社)
—1—
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社会学基礎演習3
理論社会学1(教育の不平等に関する比較社会学)
鈴木 智之
多喜 弘文
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
修士論文の作成・執筆に向けて、論文の基本的構想を再確認し、今
後の研究計画を作成する
【到達目標】
修士課程2年生は、すでに基本的な問題設定がなされ、一定の研究
活動がなされているはずである。これを踏まえて、再度論文全体の
構成を考え直し、残されている時間に何をするべきかを考えること。
【授業の進め方と方法】
「基礎演習3」
(修士課程2年生)は「基礎演習1」
(1年生)との
合同開講である。毎回1人ずつの経過報告を基本とする。修士課程
2年生は、春(第1回目)の総合演習をひとつの目標点として、こ
れに向けての準備を進める。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 修士論文の作成に向け
て
第 3 回 修士課程 2 年生によ
る報告1
第 4 回 修士課程 2 年生によ
る報告2
第 5 回 修士課程 2 年生によ
る報告3
第 6 回 修士課程 2 年生によ
る報告4
第 7 回 修士課程 2 年生によ
る報告5
第 8 回 修士課程 1 年生によ
る報告1
第 9 回 修士課程 1 年生によ
る報告2
第 10 回 修士課程 1 年生によ
る報告3
第 11 回 修士課程 1 年生によ
る報告4
第 12 回 修士課程 1 年生によ
る報告5
第 13 回 修士課程 1 年生によ
る報告6
第 14 回 修士課程 1 年生によ
る報告7
第 15 回 総括
内容
演習の目的と進め方
論文を書く上での基本的な考え方
論文の構成と目次、今後の研究計
画について
論文の構成と目次、今後の研究計
画について
論文の構成と目次、今後の研究計
画について
論文の構成と目次、今後の研究計
画について
論文の構成と目次、今後の研究計
画について
問題関心と課題設定について
問題関心と課題設定について
問題関心と課題設定について
問題関心と課題設定について
問題関心と課題設定について
問題関心と課題設定について
問題関心と課題設定について
半期の演習をふり返る
(論文執筆に向けて)
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
修論執筆に向けた各自の作業を進めること。
【テキスト(教科書)】
使用しない
【参考書】
随時指示する
【成績評価の方法と基準】
報告、毎回の演習への参加・議論への貢献を総合的に評価する
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
頑張りましょう
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 文化社会学
<研究テーマ> 記憶と文学の社会学
<主要研究業績> 「幻のワロニー」(『社会志林』)
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【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
本講義は、出身階層にもとづく教育達成機会の不平等を事例に、社
会(科)学における理論とその社会に特有の制度的・文化的コンテ
クストの関係を考えていく。いくつかの国の教育制度を紹介しつつ、
教育機会の不平等の日本的特徴を議論する。
【到達目標】
異なった特徴をもつ社会を実証的かつ理論的に比較する上で必要な
考え方の基礎を身につける。
【授業の進め方と方法】
指定された文献や資料を事前に読んできたうえで、それをベースに
全員で議論をおこなう。受講者が課題文献や資料の内容を授業時に
報告するという形式をとる回もある。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
内容
全体の説明
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 機会の不平等とは何か 機会の不平等、結果の不平等、属
性主義、業績主義など社会階層論
の基本概念を理解する
第 3 回 社会科学における説明 自然科学分野との違い
とは(1)
第 4 回 社会科学における説明 「埋め込み」概念について
とは(2)
第 5 回 日本は学歴社会か? 「学歴社会」とは何か
社会間の比較をアドホックではな
第 6 回 比較社会学と理論
い形で議論するためにはどうした
らよいか
葛藤理論、対応理論
第 7 回 教育と不平等の理論
(1)
社会的再生産理論、場
第 8 回 教育と不平等の理論
(2)
第 9 回 日独米の教育制度(1) ドイツの中等教育の歴史、特徴
第 10 回 日独米の教育制度(2) アメリカの中等教育の歴史、特徴
第 11 回 日独米の教育制度(3) 中等教育の歴史、特徴の日独米比
較
第 12 回 日独米の教育と不平等 OECD の PISA データを用いた
に関する実証研究(1) ドイツに関する実証分析
第 13 回 日独米の教育と不平等 OECD の PISA データを用いた
に関する実証研究(2) アメリカに関する実証分析
第 14 回 日独米の教育と不平等 OECD の PISA データを用いた
に関する実証研究(3) 日独米の比較分析まとめ
全体のまとめ
第 15 回 総括
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指定された課題を授業までに事前に読んでくること
【テキスト(教科書)】
教科書は指定しない。資料は授業時に入手方法を指示または配布する
【参考書】
Dore, R. P., 1976=1978,『学歴社会――新しい文明病』.
Granovetter, Mark, 1985, “Economic Action and Social
Structure: The Problem of Embeddedness,” American Journal
of Sociology, 91(3): 481-510.
苅谷剛彦,1995,『大衆教育社会のゆくえ』中公新書.
『学歴・選抜・学校の比較社
中村高康・藤田武志・有田伸編,2002,
会学――教育からみる日本と韓国』東洋館出版社.
【成績評価の方法と基準】
平常点(50 点)、レポート(50 点)
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
初年度なので該当しない
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会階層論、教育社会学、比較社会学
—2—
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理論社会学2(記憶の社会学)
鈴木 智之
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
「記憶の社会学」について。過去を想起するという営み、想い出を語ると
いう行為の社会性に照準化した理論の可能性を探求する。本年度は特に、
「戦争の記憶」の「世代間継承」に焦点を置いて、「語り継ぎ」の可能性
と条件について考察する。
【到達目標】
「沖縄戦の記憶」を語る「戦後生まれの作家」の作品を素材として、戦
時的暴力の記憶が「世代を超えて」どのように語り継がれているのか、そ
れを可能にする条件や技法とは何か、逆のその継承の限界はどこにある
のかを、社会学的な視点から検討することが課題である。
【授業の進め方と方法】
文学テクストと、理論的な分析書とを交互に読みながら、各回のテー
マについて討論を重ねていく。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 イントロダクション
第
第
第
第
第
2
3
4
5
6
回
回
回
回
回
問題設定
検討主題
テクスト1
テクスト2
分析1
第7回
分析2
第8回
第9回
テクスト3
分析3
第 13 回 テクスト5
第 14 回 分析6
第 15 回 分析7
社会学専攻
第 10 回 テクスト4
第 11 回 分析4
第 12 回 分析5
内容
記憶の社会学の基本的な視角につい
て
記憶の世代間継承とは何か
沖縄戦の記憶とその世代間継承
目取真俊「水滴」を読む
目取真俊「魂込め」を読む
『眼の奥に突き立てられた言葉の銛』
第 2 章を読む
Okinawan War Memory, chap.2
を読む
大城立裕「神島」を読む
Okinawan War Memory, Chap.3
を読む
目取真俊「群蝶の木」」を読む
「幻視と現実」を読む
Okinawan War Memory, Chap.4
を読む
目取真俊「眼の奥の森」を読む
『眼の奥に突き立てられた言葉の銛』
第 4 章を読む
Okinawan War Memory, Chap.5
を読む
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
毎回、テクストを事前に読んでおくこと。
【テキスト(教科書)】
鈴木智之『眼の奥に突き立てられた言葉の銛 目取真俊の<文学>と沖
縄戦の記憶』、晶文社、2013 年
Kyle Ikeda, Okinawan War Memory, Transgenerational trauma
and the war fiction of Medoruma Shun, Routledge,2014.
【参考書】
そのつど指示する
【成績評価の方法と基準】
各回の報告と議論への参加に基づいて評価する
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
講義への出席者に新しい視点が開けるように、努力します
【その他の重要事項】
講義のプログラムは、講義履修者の数などに応じて、変更することもある
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 文化社会学・文学社会学
<研究テーマ> 記憶と文学の社会学
<主要研究業績>
『村上春樹と物語の条件』青弓社
『眼の奥に突き立てられた言葉の銛』晶文社
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第 14 回 テキスト講読(11)
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理論社会学3(現代ドイツ社会学理論)
鈴木 宗徳
第 15 回 まとめ
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
現代ドイツの社会学理論の最前線を、とくに資本主義批判に焦点をあて
て学ぶ。
【到達目標】
金融危機後の現代の資本主義の特質について、ドイツ語や英語の概念・
理論を用いて批判的に把握すること。
【授業の進め方と方法】
テキスト『社会学・資本主義・批判』を、ドイツ語原書もしくは英訳
のいずれかを用いて輪読する。どちらの言語で読むかは、受講者の希望
に応じて決める。
金融危機、雇用の柔軟化、格差・貧困といった問題が顕在化するととも
に、資本主義の根源的な批判を志向する新たな社会学理論が各国で生ま
れつつある。このテキストは、当時イエナ大学の同僚だった現代ドイツ
を代表する社会学者たちが著者で、クラウス・デーレは「領土化」
、シュ
テファン・レセニッヒは「能動化」、ハルトムート・ローザは「加速化」
をキーワードに、資本主義批判の理論を構想している。
受講者がテキストを翻訳したレジュメを作成し、解説を加えながら討
論をおこなう。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 オリエンテーション
内容
授業の進め方の説明、テキストの決
定
テキストの著者たちの理論の概要を
第 2 回 テキストの概要
学ぶ
第 3 回 テキスト講読(1)
Sociology - Capitalism - Critique:
〔右欄には英訳の目次を Towards the Revitalisation of an
Elective Affinity
記す〕
第 4 回 テキスト講読(2)
1 The New Landnahme:
Dynamics and Limits of
Financial Market
Capitalism
(Klaus Dörre)
第 5 回 テキスト講読(3)
2 Capitalism as a Spiral of
Dynamisation: Sociology as
Social
Critique
(Hartmut Rosa)
第 6 回 テキスト講読(4)
3 Mobility and Control: On the
Dialectic of the ’Active Society’
(Stephan Lessenich)
第 7 回 テキスト講読(5)
4 Capitalism, Acceleration,
Activation: A Criticism
(Klaus Dörre)
第 8 回 中間まとめ
授業のふり返りと討論
5 Temporary Workers and Active
第 9 回 テキスト講読(6)
Citizens: What Is Wrong with
Late Modern Capitalism?
(Hartmut Rosa)
第 10 回 テキスト講読(7)
6 Artistic or Social Critique? On
the Problematisation of a False
Alternative
(Stephan Lessenich)
第 11 回 テキスト講読(8)
7 Landnahme, Social Conflict,
Alternatives: (More than) a
Riposte
(Klaus Dörre)
第 12 回 テキスト講読(9)
8 Antagonists and Critical
Integrationists, or, What Do We
Do
with the Spoiled Pie?
(Hartmut Rosa)
第 13 回 テキスト講読(10)
9 The System in/on the Subject,
or, WhenThree People Quarrel,
(Critical) Sociology Rejoices
(Stephan Lessenich)
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Landnahme - Acceleration Activation: A Preliminary
Appraisal
in the Process of Social
Transformation
授業のふり返りと討論
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
テキストの著者である、Klaus Dörre、Stephan Lessenich、Hartmut
Rosa の三人について、ネットを使って簡単な下調べをしておくこと。と
くにローザについては、ようやく邦語での研究も生まれつつある。
輪読においては、レジュメを担当する回以外でもテキストの予習をお
こなうこと。
【テキスト(教科書)】
次のドイツ語原書もしくは英訳のいずれかを用いる。
【ドイツ語】
Klaus Dörre, Stephan Lessenich, Hartmut Rosa, Soziologie Kapitalismus - Kritik: Eine Debatte, Frankfurt a.M.: Suhrkamp,
2009.
【英語】
Klaus Dörre, Stephan Lessenich, Hartmut Rosa, Sociology,
Capitalism, Critique, London/NewYork: Verso, 2015.
【参考書】
特になし
【成績評価の方法と基準】
平常点 100 %(レジュメの内容 60 %、討論への参加姿勢 40 %)
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会学理論
<研究テーマ>現代における批判的社会理論の課題
<主要研究業績>
『危機に対峙する思考』(共編著、梓出版社、2016)
『個人化するリスクと社会――ベック理論と現代日本』
(編著、勁草書房、
2015)
『〈私〉をひらく社会学――若者のための社会学入門』(共著、大月書店、
2014)
『リスク化する日本社会――ウルリッヒ・ベックとの対話』(共編、岩波
書店、2011)
—4—
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理論社会学4(グローバル・ベーシック・インカムの
理論社会学4
社会理論)
(グローバル・ベーシック・インカムの社会理論)
岡野内 正
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
世界の飢餓、貧困、失業、テロ、戦争、地球環境問題など、人類が直面す
る深刻な問題の根源にあるとされる多国籍企業の暴走を抑える鍵を、市
民社会の質的強化すなわち賃労働依存の解消に求めるのがグローバル・
ベーシック・インカムの社会理論である。グローバル化に伴う社会問題
の解決を志向しながらも苦闘する社会諸科学の現状を踏まえ、批判理論
の具体化として展開されているこの理論の概要をつかみ、問題解決を志
向する理論構築の糧とする。
【到達目標】
生活世界に現れた3つの破壊(人格、公共圏、環境)として整理できる
現代の社会問題の原因となっている、グローバル化した現代社会システ
ムが立脚する3つの差別(階級・民族・ジェンダー)を解消するシステ
ム転換へのカギとして提起されている、グローバル・ベーシック・イン
カム構想の理念について理解し、そのような理念を批判的に検討する力
を身につける。
【授業の進め方と方法】
読書会形式で、テキストを読みながら議論する。テキストにする本は、
担当教員の最近の著作、そして、ベーシック・インカム研究の国際学会
の中心人物の手になる話題作の翻訳である。受講生の状況に応じて、レ
ジュメによる発表、担当教員自身が当事者として参加する国際的なベー
シック・インカム論争の関連文献の紹介などを交えた、野心的な読書会
としたい。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
社会科学の方法
2∼8
グローバル・ベーシッ
ク・インカム構想
9∼15 プレカリアート論
内容
全体の進行の説明。
読書会と討論。
読書会と討論。
【テキスト(教科書)】
岡野内正『グローバル・ベーシック・インカム構想の射程』法律文化社、
2016 年。
ガイ・スタンディング著、岡野内正監訳『プレカリアートの時代』法律
文化社、2016 年。
社会学専攻
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
最低限、テキストの該当箇所には目を通して来てください。その際は、
疑問点をまとめておいてください。
【参考書】
岡野内正著・訳『グローバル・ベーシック・インカム入門』明石書店、
2016 年。
【成績評価の方法と基準】
合計 100 点とすれば、自分の担当するテキストや参考文献に関するレ
ジュメ作成および報告(60 点)、授業中の討論における自分なりの疑問
点の提示や、他者の論点に関する討議への貢献(40 点)
、という配分で、
成績評価します。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
受講生への過度の負担にならぬように留意します。また、必要に応じて、
受講生それぞれの研究テーマとの関連も議論できるような報告あるいは
討論の時間ももちます。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会理論、国際政治経済学、中東研究、平和学、国際開発学。
<研究テーマ>グローバル・ベーシック・インカムの社会理論。歴史的
正義回復における方法論的新部族主義の可能性、など。
<主要研究業績>
岡野内正『グローバル・ベーシック・インカム構想の射程』法律文化社、
2016 年。
――――,2009,「<民族>を超える<部族>:『暴力の文化』を克服
する公共圏の創出」佐藤成基編『ナショナリズムとトランスナショナリ
ズム』法政大学出版局.
――――, 2008,「パレスチナ問題を解く鍵としてのホロコーストとナ
クバ」上・中・下『アジア・アフリカ研究』第 389,390 号,391 号).
—5—
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E1640-1204
理論社会学4(エコロジカル・フェミニスト社会主義)
理論社会学5(エコロジカル・フェミニスト社会主義)
壽福 眞美
壽福 眞美
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
持続可能なエネルギー・システムをドイツの理論・政策・実践に基
づいて勉強する。それを踏まえて日本および世界のエネルギー供給
の未来を構想する。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
持続可能なエネルギー・システムをドイツの理論・政策・実践に基
づいて勉強する。それを踏まえて日本および世界のエネルギー供給
の未来を構想する。
【到達目標】
①ドイツの「エネルギー転換」
(2011∼2015)を正確かつ微細に理
解する。
②ドイツ、日本、世界の持続可能なエネルギー・システムを構想する。
③ドイツ語の読解力を高める(専門研究書を読み理解できる)。
【到達目標】
①ドイツの「エネルギー転換」
(2011∼2015)を正確かつ微細に理
解する。
②ドイツ、日本、世界の持続可能なエネルギー・システムを構想する。
③ドイツ語の読解力を高める(専門研究書を読み理解できる)。
【授業の進め方と方法】
Peter
Hennicke/Paul
Welfens,Energiewende
Fukushima,Muenchen 2013;oekom, を輪読する。
【授業の進め方と方法】
Peter Hennicke/Paul Welfens,Energiewende nach Fukushima,
Muenchen 2013;oekom, を輪読する。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 入門・案内
第2回
内容
2016 年現在のドイツのエネル
ギー政策の概要について講義す
る。
6 つの法律の概要
2000 年合意
2011 年核法改訂
2013 年最終処理地選定法
廃炉の現在
総論+ FIT
太陽光発電+デザーテック
風力発電+北海パーク+電力アウ
トバーン
第 10 回 再生可能エネルギー④ バイオマス
第 11 回 コージェネレーション 電力・熱
①
第 12 回 コージェネレーション ガス
②
水素エネルギー
第 13 回 パワー・ツー・ガス
第 14 回 論文発表
ドイツの政策に関するまとめ①
ドイツの政策に関するまとめ②
第 15 回 論文検討・清書
第
第
第
第
第
第
第
3
4
5
6
7
8
9
回
回
回
回
回
回
回
2011 年のエネルギー
転換政策
脱核電①
脱核電②
脱核電③
脱核電④
再生可能エネルギー①
再生可能エネルギー②
再生可能エネルギー③
nach
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
とくになし。
【テキスト(教科書)】
Hennicke/Welfens,Energiewende nach Fukushima, Muenchen
2013.
【参考書】
Jufuku,Expert Discourse,Citizen Participation and Political
Will-Making, in:"Shakai Shirin",Vol.62,No.4,March 2016.
【成績評価の方法と基準】
平常点(50 %)、論文(50 %)。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
可能なかぎりドイツ語文法についても説明する。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会哲学
<研究テーマ>環境倫理、エコ・フェミ社会主義
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【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 入門・案内
内容
エネルギー転換の経済学について
講義する。
概要の説明
第 2 回 FIT
賦課金の決定メカニズム
第 3 回 電力価格①
免税・減税の現状と未来
第 4 回 電力価格②
自家消費の拡大
第 5 回 電力価格③
第 6 回 電力価格④
ヨーロッパ域内市場とドイツ
電力アウトバーンの問題点と解決
第 7 回 送電線
策
アフリカとヨーロッパの救世主に
第 8 回 デザーテック
なれるか
ヨーロッパ送電線網の問題点と解
第 9 回 蓄電技術
決策
天然ガス+シェールガス
第 10 回 化石燃料①
石炭・褐炭
第 11 回 化石燃料②
石油
第 12 回 化石燃料③
第 13 回 日本のエネルギー転換 政策案の検討
第 14 回 世界のエネルギー転換 政策案の検討
1 年間の総括論文を完成させる。
第 15 回 論文発表・検討
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
とくになし。
【テキスト(教科書)】
Hennicke/Welfens,Energiewende nach Fukushima,Muenchen
2013.
【参考書】
Jufuku, Expert Discourse,Citizen Participation、and Political
Will-Making,in;"Shakai Shirin",Vol.62,No.4,March 2016.
【成績評価の方法と基準】
平常点(50%)、論文(50 %)。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
可能なかぎりドイツ語文法についても講義する。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会哲学
<研究テーマ>環境倫理、エコ・フェミ社会主義
—6—
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理論社会学基礎1
理論社会学基礎2
兼子 諭
兼子 諭
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
「20 世紀前半までの古典的社会学(classic sociology)の歴史」
西洋近代社会における社会学の成立の背景や問題意識をふまえながら、主要
な古典的社会学者の学説について考察する。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)
】
「20 世紀後半の現代的社会学(contemporary sociology)の歴史」
20 世紀における社会の変化を背景とした社会学の普及・変容過程をふまえな
がら、主要な現代的社会学者の学説について考察する。
【到達目標】
主要な古典的社会学者の学説について原典をとおして理解し、その問題意識、
主要概念、理論構成等について説明することができる。
【到達目標】
主要な現代的社会学者の学説について文献をとおして理解し、その問題意識、
主要概念、理論構成等について説明することができる。
【授業の進め方と方法】
マルクス、ヴェーバー、デュルケムらの学説の概要を説明する。各社会学者の
主要テキストの抜粋を配布するので、事前に読んだ上で授業に臨むこと。原
典に即して学説を学ぶことによって、社会学の入門書のレベルを超えた理解
に到達することを目標とする。
【授業の進め方と方法】
パーソンズ、シュッツ、ガーフィンケル、ルーマンらの学説の概要を説明す
る。各社会学者の主要テキストの抜粋を配布するので、事前に読んだ上で授
業に臨むこと。原典に即して学説を学ぶことによって、社会学の入門書のレ
ベルを超えた理解に到達することを目標とする。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
社会学成立の歴史的背景
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
パーソンズの秩序問題
論・社会的行為論①
2
パーソンズの秩序問題
論・社会的行為論②
3
パーソンズの社会システ
ム論①
4
パーソンズの社会システ
ム論②
5
パーソンズの社会進化論
①
6
パーソンズの社会進化論
②
7
シュッツの現象学的社会
学①
8
シュッツの現象学的社会
学②
9
ガーフィンケルのエスノ
メソドロジー①
10
ガーフィンケルのエスノ
メソドロジー②
11
ルーマンの社会システム
論①
12
ルーマンの社会システム
論②
13
ルーマンの社会分化論①
5
ヴェーバーの合理化論①
6
7
ヴェーバーの合理化論②
ヴェーバーの宗教論①
8
9
ヴェーバーの宗教論②
ヴェーバーの官僚制論①
10
11
ヴェーバーの官僚制論②
デュルケムの分業論①
12
13
デュルケムの分業論②
デュルケムの自殺論①
14
15
デュルケムの自殺論②
全体の総括
3
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
授業で扱う社会学者の原典(抜粋)は、授業支援システム等を用いて資料を
配付するので、事前に入手して読んでおく。理解の行き届かない部分につい
ては、概説書や社会学辞典によって理解を深めておく。さらに学修を深める
ためには、抜粋だけでなく原典を通読するのが望ましい。
ルーマンの社会分化論②
15
全体の総括
社会システム論について復習する。
機能分化論と社会進化論について理解
する。
機能分化論と社会進化論について復習
する。
レリヴァンス論、相互主観性、多元的
現実について理解する。
レリヴァンス論、相互主観性、多元的
現実について復習する。
エスノメソドロジーにおける日常世界
の構成論を理解する。
エスノメソドロジーにおける日常世界
の構成論を復習する。
社会システム論の概要、とくにオート
ポイエーシス論について理解する。
社会システム論の概要、とくにオート
ポイエーシス論について復習する。
機能分化論および包摂/排除の概念に
ついて理解する。
機能分化論および包摂/排除の概念に
ついて復習する。
全体の総括を行う。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
授業で扱う原典(抜粋)は、授業支援システム等を用いて資料を配付するの
で、各自で事前に入手して読んでおく。理解の行き届かない部分については、
概説書や社会学辞典によって理解を深めておく。さらに学修を深めるために
は、抜粋だけでなく原典を通読するのが望ましい。
【テキスト(教科書)】
教科書は使用しない。各回に使用するテキストについては、授業支援システ
ムをとおして配布する。
【参考書】
ドン・マーチンデール『現代社会学の系譜』未來社
ランドール・コリンズ『ランドール・コリンズが語る社会学の歴史』有斐閣
那須壽(編)
『クロニクル社会学』有斐閣
三溝信『社会学的思考とは何か』有信堂高文社
【テキスト(教科書)
】
教科書は使用しない。各回に使用するテキストについては、授業支援システ
ムをとおして配布する。
【参考書】
那須壽(編)『クロニクル社会学』有斐閣
新睦人(編)『新しい社会学の歩み』有斐閣
【成績評価の方法と基準】
基本的にはレポートで評価する。また、各講義ごとにリアクション・ペーパー
を提出したもらった上で、その内容も加味する。
【成績評価の方法と基準】
基本的にはレポートで評価する。また、各講義ごとにリアクション・ペーパー
を提出したもらった上で、その内容も加味する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
今年度より担当のため、前年度はアンケートを聴取していない。
【その他の重要事項】
私語や飲食など、講義を妨害する行為は厳しく注意する。またリアクション・
ペーパーにて質問やコメントを受け付ける。受講生の積極的な参加がなけれ
ば有意義な講義は成立しません。ご協力よろしくお願いします。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
今年度より担当のため、昨年度はアンケートを聴取していない。
【その他の重要事項】
私語や飲食など、講義を妨害する行為は厳しく注意する。またリアクション・
ペーパーにて質問やコメントを受け付ける。受講生の積極的な参加がなけれ
ば有意義な講義は成立しません。ご協力よろしくお願いします。
—7—
05社会学専攻_本編2016.indd 211
14
内容
パーソンズの秩序問題論、社会的行為
論について理解する。
パーソンズの秩序問題論、社会的行為
論について復習する。
社会システム論について理解する。
社会学専攻
4
マルクスの産業社会と資
本主義分析
マルクスの労働論と疎外
論
マルクスについての総括
2
内容
西洋近代の歴史を概観しつつ、社会学
が学問として成立した時代背景を理解
する。
史的唯物論、階級論、上部構造・下部
構造論を理解する。
疎外論、交換価値/使用価値、労働価
値説を理解する。
マルクスについてのここまでの講義内
容を復習する。
西洋社会の合理化論を全体として理解
する。
ヴェーバーの合理化論を復習する。
『宗教社会学論集』を中心に、宗教と
の関連で社会の合理化を理解する。
ヴェーバーの宗教論を復習する。
『支配の社会学』を中心に、近代官僚制
との関連で社会の合理化を理解する。
ヴェーバーの官僚制論を復習する。
『社会分業論』を中心に、社会の分業形
態と連帯のあり方について理解する。
デュルケムの分業論を復習する。
『自殺論』を中心に、自殺現象をとおし
て近代社会の統合について理解する。
デュルケムの自殺論を復習する。
全体の総括を行う。
211
16/03/02 11:30
E1640-1205
E1640-1205
社会学特殊研究1(現代の福祉国家)
社会学特殊研究1(外国人労働研究)
樋口 明彦
上林 千恵子
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
イギリス社会学の古典である Michael Young&Peter Willmott『Family and
Kinship in East London』(1957)は、ロンドンのイーストエンドで暮らす
白人労働者階級の日常生活を活写して、労働者階級の互助的な関係が果たす
社会的役割を明らかにした。それから約 40 年後の姿を追った Geoff Dench,
Kate Gavron & Michael Young『The New East End: Kinship, Race and
(2006)は、かつての労働者階級文化が退潮して、新たにバングラ
Conflict』
デシュ人が移民として大量に押し寄せる様子を描いている。このような変化
は、イギリス福祉国家の基盤を大きく揺り動かし、かつての白人労働者階級
を人種差別に駆り立てる契機ともなった。後者の著作を講読することで、イ
ギリス福祉国家が直面する課題を歴史的に検討する。
【到達目標】
①英語文献を通読して、英語の読解力を向上させる。
②イギリスにおける労働者階級文化の歴史的役割を理解する。
③イギリス福祉国家の機能変化を促す諸要因を理解する。
【授業の進め方と方法】
昨年に引き続き、Geoff Dench, Kate Gavron & Michael Young の『The
New East End: Kinship, Race and Conflict』の第 3 章から輪読する。ただ
し、最初に、新規参加者のために、第 1 章および第 2 章の復習を行う。受講
者は、担当箇所を日本語に翻訳し、レジメを作成する。その後、報告内容に
基づいて、全員で討議を行う。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
イントロダクション
2
3. Spread and Conflict
3
4. Bangladeshi Life in
London
4
5. The New
Individualism
5
6. Work and Family
6
7. Education and
Segregation
7
8. Whose Home?
8
9. Hostility to New
Communities
9
10. Promises and
Betrayal
10
11. Managing Diversity
11
Conclusion
12
福祉国家の変化①
13
福祉国家の変化②
14
福祉国家の変化③
15
まとめ
内容
授業の進め方、復習
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
テキスト講読
緊縮財政の影響
右翼政党の台頭
メディアによるモラル・パニック
イギリス福祉国家の将来
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
翻訳の担当箇所以外でも、全員、本書をすべて通読することを前提とする。
【テキスト(教科書)】
Geoff Dench, Kate Gavron & Michael Young, 2006, The New East End:
Kinship, Race and Conflict, Profile books.
【参考書】
特になし。
【成績評価の方法と基準】
①翻訳における英文読解力(100%)
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会政策論
<研究テーマ>若年者雇用、地域コミュニティ
<主要研究業績>
樋口明彦,2008,「「ひきこもり」と社会的排除―社会サービスの不
在がもたらすもの」荻野達史・川北稔・工藤宏司・高山龍太郎編『
「ひ
きこもり」への社会学的アプローチ』ミネルヴァ書房.
樋口明彦,2011,「若年者雇用政策の比較―日本・韓国・台湾におけ
る雇用と社会保障」樋口明彦・上村泰裕・平塚真樹編『若者問題と
教育・雇用・社会保障』法政大学出版局.
樋口明彦,2011,「社会的排除から見た若者の現在―日本の福祉国
家が抱える 3 つのジレンマ」齋藤純一・宮本太郎・近藤康史編『社
会保障と福祉国家のゆくえ』ナカニシヤ出版.
212
05社会学専攻_本編2016.indd 212
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
日本の外国人労働
少子高齢化社会を迎えて日本は外国人労働者の受け入れは必須で
ある。その実態と方法、将来の課題を考える。
【到達目標】
外国人労働者受け入れの問題は、労働市場の分割、移民の底辺労
働市場への滞留と受け入れ国労働者への影響、定住化問題、定住者
の同化問題、子供の教育問題など、受け入れ国に共通の社会問題を
発生させている。日本の外国人受け入れ実態を、低熟練労働者と高
度人材の2つの階層を例としながら検討し、移民政策にかかわる典
型的問題を理解する。
【授業の進め方と方法】
論文を輪読することおよび期末レポートを提出すること
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
内容
第 1 回 自己紹介と授業の説明 日本の外国人労働の概観を理解
文献リストの作成と担当論文の決
第 2 回 文献探索と文献紹介
定
日本の外国人受け入れの歴史
第 3 回 日本の移民政策1 現在の受け入れ政策
第 4 回 日本の移民政策2
第 5 回 欧米の移民政策との比 単純労働者受け入れの問題
較
アジア地域の労働移動
第 6 回 アジアの労働力移動
第 7 回 日系ブラジル人の労働 派遣労働者の実態
市場
起業も実習生もジレンマを抱えた
第 8 回 技能実習生の問題
問題
第 9 回 移住女性の職業の様相 介護士を中心として
文献、レポート構成へのコメント
第 10 回 受講者のレポート1
文献、レポート構成へのコメント
第 11 回 受講者のレポート2
文献、レポート構成へのコメント
第 12 回 受講者のレポート3
文献の書き方のチェックなど
第 13 回 レポートの提出
第 14 回 レポートへのコメント 文章表現へのコメント
1
第 15 回 レポートへのコメント 文章表現へのコメント
2
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
授業で取り上げる論文を読む
期末レポートを作成
【テキスト(教科書)】
授業内で指示
【参考書】
カースルズ、ミラー(2011)『国際移民の時代第4版』名古屋大学
出版会
上林千恵子 (2015)『外国人労働者受け入れと日本社会』東京大学出
版会
宮島喬他編著 (2015)『国際社会学』有斐閣
【成績評価の方法と基準】
授業への出席と期末レポートの提出
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特にない
【担当教員の専門分野等】
産業社会学
—8—
16/03/02 11:30
第 15 回 まとめ[2]
E1640-1206
社会学特殊研究2(「制度化」論の再検討)
理解した諸点をまとめ,総合討論
を行なう
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
講読文献以外にも積極的に文献を探索して読破すること。
堀川 三郎
【テキスト(教科書)】
講読予定文献がそれにあたる。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
こ の 授 業 で は ,社 会 学 に お け る 古 典 的 概 念 で あ る「 組 織 」
(organization)と「制度」
(institution)を再検討し,その今日的
意義を考えてみることが目的である。
【参考書】
多数にわたるため,授業時にリストを配布する。
【到達目標】
アメリカの社会学者・セルズニック(Philip Selznick, 1919-2010)
における「制度化」論の展開をコンパクトに概観し,実際に,今日
の社会問題や学問分野の生成と展開について解読・分析をしてみる
こと。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
適宜,運営方法について話し合う。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 邦語文献の講読[1]
第3回
邦語文献の講読[2]
第4回
文献の講読[1]
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
文献の講読[2]
文献の講読[3]
文献の講読[4]
文献の講読[5]
文献の講読[6]
文献の講読[7]
文献の講読[8]
文献の講読[9]
文献の講読[10]
まとめ[1]
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>環境社会学,都市社会学,日米比較社会論
<主要研究業績>
(1) 堀川三郎(2015)
『アメリカにおける景観保護運動の社会学的研
究とその日本の都市政策への示唆』(第一生命財団研究助成報告書)
(2) 堀川三郎(2012)
「環境社会学にとって『被害』とは何か:ポス
『環境社会学研
ト 3.11 の環境社会学を考えるための一素材として」
究』第 18 号,pp.5-26.
「場所と空間の社会学:都市空間の保存運動は
(3) 堀川三郎(2010)
,
何を意味するのか」
『社会学評論』通巻第 240 号(第 60 巻第 4 号)
pp.517-534.
内容
授業内容の説明,講読文献の決定
当該領域の議論に馴染むため,先
ずは良質な邦語文献を読み,基礎
知識を習得する
教員の論文を講読し,当該領域の
先端に触れる
受講生が分担して,指定文献(1)
の内容を精読し,報告する。それ
をもとに討論を進めていく
指定文献(1)の 2 回目
指定文献(1)の 3 回目
指定文献(1)の 4 回目
指定文献(1)の 5 回目
指定文献(2)の 1 回目
指定文献(2)の 2 回目
指定文献(2)の 3 回目
指定文献(2)の 4 回目
指定文献(2)の 5 回目
受講者による報告
—9—
05社会学専攻_本編2016.indd 213
社会学専攻
【授業の進め方と方法】
「
『組織』と『制度』というふたつの概念を再検討する」などと書
けば,それはなんとも古臭く聞こえる。社会学という学問の遺産目
録の中から,埃を払って引っ張り出してきて,些細な異同を議論す
るのは,いかにも内向きの議論だ。
もちろん,この授業でやりたいことは,そのようなものではない。
東日本大震災と福島第一原発事故を経験してしまった私たちに,衒
学的な議論をしている時間はないはずだ。「3.11」を経た現在だから
こそ,古くて新しい問題群をラディカルに問い直さねばならない。
「ラディカルに」ということは,すなわち始原に立ち返って改めて問
うてみるということを意味する。だからこの授業では,重要な源流
のひとつであるセルズニックの制度論を読み直し,それを使って現
代日本の社会学,とりわけ環境社会学の生成と展開の批判的解読を
試みる。
具体的には,組織と制度について考える際の古典的文献とも言うべ
き下記の文献の一部を精読する予定である。いずれも,セルズニッ
ク独自の概念である「制度化」を用いた現実の社会問題・組織の分
析であり,読者はそのシンプルな分析概念がもたらす明解な展開と
深さに目を瞠ることになるだろう。どの文献を講読対象とするかに
ついては,4 月に受講者と相談して決定するが,セルズニックの英
文は平易かつ明解なので心配するには及ばない。また,必要に応じ
て邦訳(すでに絶版)も併読し,受講者が議論に参加できるように
工夫をする予定である。
(1) Selznick, Philip (1957) Leadership in Administration: A
Sociological Interpretation. Evanston, IL: Row & Peterson.
(2) Selznick, Philip (1960) The Organizational Weapon: A
Study of Bolshevik Strategy and Tactics. Glencoe, IL: Free
Press. → 1979 Reprint Edition (Perennial Works in Sociology
series), New York, NY: Arno Press.
(3) Selznick, Philip (1973) "Associations." In: Leonard Broom
and Philip Selznick, eds., Sociology: A Text With Adapted
Readings [5th Ed.], pp.206-235, New York, NY: Harper & Row.
【成績評価の方法と基準】
。
平常点によって判断して評価します(100%)
213
16/03/02 11:30
E1640-1206
社会学特殊研究2(批判的社会政策論入門)
堅田 香緒里
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
「批判的社会政策論」(Critical Social Policy)と呼ばれる潮流が何を問
い直そうとしていたのかを学ぶ。批判的社会政策論は、戦後福祉国家体
制が、実際には差異や分断に基づく構造的不平等の維持・強化に寄与し
ていることを明らかにしてきた。マルクス主義のみならず、フェミニズ
ムやアンチ・レイシズム(反人種差別主義)
、エコロジズム、障害学等の
批判的視座から、福祉国家体制を改めて問い直していく。
【到達目標】
「批判的社会政策論」の基本的な内容を理解すること。また、授業を通し
て得たさまざまな「批判的視座」を各々の研究においても活かせるよう
になること。
【授業の進め方と方法】
テキストの輪読と、各自の研究との連結
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 批判的社会政策論とは
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
内容
授業の概要説明
Critical Social Policy の基本的テ
キストの紹介と、輪読担当論文の決
定
各自の研究報告 (1)
各自の研究内容に関する報告
各自の研究報告 (2)
各自の研究内容に関する相互批評
入門的テキストの輪読 『社会政策の視点』1 章・2 章
(1)
入門的テキストの輪読 『社会政策の視点』5 章・6 章
(2)
入門的テキストの輪読 『社会政策の視点』9 章・10 章
(3)
入門的テキストの輪読 『社会政策の視点』11 章・12 章
(4)
基本的テキストの輪読 『Social Policy』Introduction
(1)
基本的テキストの輪読 『Social Policy』Ch.1
(2)
基本的テキストの輪読 『Social Policy』Ch.2
(3)
基本的テキストの輪読 『Social Policy』Ch.3
(4)
基本的テキストの輪読 『Social Policy』Ch.4
(5)
受講者のレポート検討 レポートの提出・輪読
(1)
受講者のレポート検討 レポートの相互批評
(2)
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
授業で用いるテキストの講読と読書メモの作成/そこで得られた視座を
各自の研究内容と連結させてみる作業
【テキスト(教科書)】
『社会政策の視
洋一・堅田香緒里・金子充・西村貴直・畑本裕介(2011)
点―現代社会と福祉を考える』法律文化社
Williams, Fiona (1989) “Social Policy: a Critical Introduction”
Polity Press, Cambridge.
【参考書】
必要に応じて、適宜指示します。
【成績評価の方法と基準】
授業への取り組み(輪読の報告内容・積極的発言等)50 %、期末レポー
ト 50%
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会政策、福祉社会学
<研究テーマ>貧困/対貧困政策/ジェンダー
214
05社会学専攻_本編2016.indd 214
— 10 —
16/03/02 11:30
のホ−ムペ−ジ http://www.icae2.org/
ユネスコ生涯学習研究所 (The UNESCO Institute for Lifelong Learning)
のホ−ムペ−ジ http://www.uil.unesco.org/
E1640-1207
社会学特殊研究3(社会運動と成人教育運動)
【成績評価の方法と基準】
出席 40 % 討議への積極的参加の度合いも含む 平常点 30 % 報告担当時のレジュメの質−該当箇所の理解度、分析の質
最終レポ−ト 30 % テ−マに関しての理解度と独自の見解の存在とその質
荒井 容子
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
成人教育運動の国際的展開の概要を理解した上で、社会運動と成人の学習・
教育をテーマに編集された文献を読み、分析し、討議していくことを通し、現
代の国際的な成人教育運動が社会運動のトランスナショナルな展開と相互に
結びつきながら発展していく可能性について学ぶ。
【到達目標】
社会運動と成人の学習・教育の関係ついて、具体的な事例分析等をもとに、
多様な観点からその理解を深め、特に、近年のトランスナショナルな社会運
動の展開を成人の学習・教育と結びつけて理解することができるようになる。
【授業の進め方と方法】
Learning and Education for a Better World: The Role of Social
Movements, ed. by Budd L. Hall, Darlene E. Clover, Jim Crowther and
Eurig Scandrett, 2012 Rotterdam: Sense Publishers を輪読し、「社会
運動と成人の学習・教育」に関する各論稿の著者の分析・主張について検討し
ていく。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第1回
ガイダンス 及び 講義
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
Learning and
Education for a Better
World 輪読 3
Learning and
Education for a Better
World 輪読 4
Learning and
Education for a Better
World 輪読 5
Learning and
Education for a Better
World 輪読 6
Learning and
Education for a Better
World 輪読 7
Learning and
Education for a Better
World 輪読 8
Learning and
Education for a Better
World 輪読 9
Learning and
Education for a Better
World 輪読 10
Learning and
Education for a Better
World 輪読 11
Learning and
Education for a Better
World 輪読 12
Learning and
Education for a Better
World 輪読 13
講義全体のまとめ−総括
討議−
Section 1: “1. “We are Poor, not
Stupid”: Learning from
Autonomous
Grassroots Social Movements in
South Africa”
Section 1: “2. Learning to Resist:
Hegemonic Practice, Informal
Learning and Social Movements”
Section 1: “3. Social Learning in
Environmental Justice Struggles −
Political Ecology of Knowledge”
Section 1: “4. Reconnecting Intelect
and Feeling: Marx, Gramsci,
Williams and the Educator’s Role”
Section 2: “5. Forty Years of
Popular Education in Latin
America”
Section 2: “6. Aesthetics, Society
and Social Movement Learning”
【学生が準備すべき機器他】
授業支援システムによる「お知らせ」を通じて講義に関する指示を出すこと
もあるので、
「お知らせ」の e メールが確実に自分に届くようにしておくこと。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会教育学
<研究テ−マ>成人教育運動論、社会教育法制度、社会教育実践、公民館、
社会教育職員
<主要研究業績>
①「ユネスコ第6回国際成人教育会議のための国内「草の根会議」編著
『日本の社会教育・成人教育 最近 12 年の政策・実践・運動:分析と提言
−第6回国際成人教育会議(CONFINTEA Ⅵ)に向けた市民社会組織からの
報告− 』(デジタル版)2009 年 11 月 23 日
http://prof.mt.tama.hosei.ac.jp/~yarai/JDGMCON6/CSOsREPfinaljpcore
100321.pdf
(英語版
Social Education/Adult Education in Japan Policies, Practices and
Movements
during the last 12 years: Analysis and Recommendations
− A Report from Civil Society Organizations to the Sixth International
Conference for Adult Education (CONFINTEA Ⅵ) −(CSOs report)
written and edited by Japanese Domestic Grass-roots Meeting for
CONFINTEA Ⅵ (digital), November 2009
http://prof.mt.tama.hosei.ac.jp/~yarai/JDGMCON6/CSOsREPfinalencore
100107.pdf)
②「成人教育運動の国際的連帯(4)
−第6回国際成人教育会の本会議(ベレン会議)の概要と日本国内の動き−」
『月刊社会教育』No.655 2010 年 5 月号,pp63-69
③「社会教育法と国際的動向」社会教育推進全国協議会『社会教育法 60 年−
権利としての社会教育を活かす』2010 年 8 月 28 日 pp.66-75
④「
『成人教育運動の国際的展開』を追い続けて気づかされたこと」
教育実践検討会編『問い続けるわれら―生涯学習人として生きる』第2集
「教育実践検討会」発行 2012 年 4 月 1 日 pp.320-346
社会学専攻
第7回
Learning and
Education for a Better
World 輪読 1
Learning and
Education for a Better
World 輪読 2
内容
成人教育運動及びその国際的展開につ
いて−世界大会の歴史を踏まえて−
Introduction
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
成人教育に関する事前の学習が不足している場合の配慮、対応の必要。
Section 2: “7. Composting the
Imagination in Popular Education”
Section 2: “8. Radical Aesthetics:
Ken Loach as Social Movement
Educator ‘”
Section 3: “9. A Giant Human
Hashtag’: Learning and the
#Occupy movement”
“10. Building Counter-power from
the Ground up: Contesting
NGOisation through Social
Movement Learning and
Knowledge Production”
Section 3: “11. Inch by Inch, Row:
Social Movement Learning on
Three Oaks Organic Farm”
Section 3: “12.Tweeting History:
An Inquiry into Aspects of Social
Media in the Egyptian Revolution”
社会運動と成人の学習・教育、あるい
は成人教育運動との関係について討議
―テキスト全体をふりかえりながら−
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
1 事前配布資料に目を通しておくこと。
2 テキスト輪読時には、検討箇所の精読と、要約及びと感想を記
したレジュメを準備しておくこと。
【テキスト(教科書)】
Learning and Education for a Better World: The Role of Social
Movements, ed. by Budd L. Hall, Darlene E. Clover, Jim Crowther and
Eurig Scandrett, 2012 Rotterdam: Sense Publishers
【参考書】
国際成人教育協議会 (International Council for Adult Education)
— 11 —
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215
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E1640-1207
社会学特殊研究3(歴史社会学)
鈴木 智道
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
フーコーによる「生権力」あるいは「生政治」の着想とその射程をテーマ
に、中期から後期へと至るフーコーの思考の道筋を追跡しながら、フー
コーが「権力とは何か」という問いにいかに向き合おうとしていたのか
考えていく。
【到達目標】
フーコーの権力論について理解を深め、その理解を自身の研究に生かす。
【授業の進め方と方法】
『監獄の誕生(監視と処罰)
』から『性の歴史Ⅰ・
(2013 年度に引き続き)
知への意志』へと至るなかで、フーコーの “権力観” がいかなる「転回」
を遂げることになったのかを、コレージュ・ド・フランスでの講義の精読
と関連文献の講読を通して探索していく。今年度は、上記 2 著作のちょ
うど間の時期の講義『社会は防衛しなければならない』を取り扱うこと
にする。
受講者には、事前に割り振られた担当部分について、レジュメの作成と
授業内での報告が求められる。担当者による報告の後、当該内容につい
て参加者全員で議論をしていく。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
イントロダクション
2
『監獄の誕生』まで
3
『性の歴史Ⅰ・知への意
志』以降
4
『社会は防衛しなければ
ならない』第 1 講:
1976 年 1 月 7 日
5
第 2 講: 1 月 14 日
6
第 3 講: 1 月 21 日
7
第 4 講: 1 月 28 日
8
第 5 講: 2 月 4 日
9
第 6 講: 2 月 11 日
10
第 7 講: 2 月 18 日
11
第 8 講: 2 月 25 日
12
第 9 講: 3 月 3 日
13
第 10 講: 3 月 10 日
14
第 11 講: 3 月 17 日
15
まとめ:権力論のその
先で
内容
概要説明・スケジュール確認
予備的講義①
予備的講義②
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
当該箇所の精読と議論
後期フーコーをめぐって
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指定文献を事前に読了した上で、授業にのぞむこと。報告者は、 指定文
献についての要約とコメント・問題提起をおこなうべく、レジュメの準
備をすること。
【テキスト(教科書)】
『ミシェル・フーコー講義集成 6・社会は防衛しなければならない:コ
レージュ・ ド・フランス講義 1975-76 年度』筑摩書房、2007 年。
【参考書】
詳細については開講後に指示する。さしあたり、以下の文献を参照のこと。
G. Burchell, et al.,eds., The Foucault Effect: Studies in Governmentality, University of Chicago Press, 1991.
M. Dean, Governmentality: Power and Rule in Modern Society,
Sage Publication, 1999.
【成績評価の方法と基準】
授業への参加度 (50 %) と報告の水準 (50 %) により評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
昨年度は本科目を担当しなかったため該当なし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>歴史社会学、教育社会学
<研究テーマ>家族表象の歴史政治学的分析、歴史の物語論
<主要研究業績>『職業と選抜の歴史社会学』世織書房(共著)/『
〈近
代教育〉の社会理論』勁草書房(共著)/『
〈理想の家族〉はどこにある
のか?』教育開発研究所(共著)
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社会学特殊研究4(教育社会学)
趙 衛国
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
本講義は様々な教育現象を対象に社会学的な手法を用いて、
「国際化
と教育」
「高齢少子化と教育」
「学歴社会と教育」
「教育達成の不平等
と学力問題」
「子どもの問題行動」
「若者と仕事」と 6 つのテーマに
分け、
「社会変動と教育」と「現代学校教育の課題」を議論・分析す
る力を修得する。
【到達目標】
この講義では、基本的な文献に基づき、教育を対象とする社会学の
基本的な理論や概念、実証的知見を学ぶことを通じて、現代におけ
る学校教育の課題を理解することを目標とする。
【授業の進め方と方法】
授業は講義・議論と文献講読を組み合わせた形で行う。講師は教育
社会学についての基本的な理論や分析方法を講義し、受講生は毎回
指定された文献について発表してもらい、講義中に議論する形で学
んでいく。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 講 オリエンテーション
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
1)次回までに指定された文献の講読。
2)教育社会学に関する基本文献を読んでおくこと。
【テキスト(教科書)】
志水宏吉監修、若槻健・西田芳正編著『教育社会学への招待』
(2010)
大阪大学出版会。ほかの講読する文献は講義の中で配布する。
【参考書】
『子どもたちの三つの「危機」−国際比較から見る日本の模索』2008
恒吉僚子 勁草書房
『国際社会 2 変容する日本社会と文化』2002 宮島喬・加納弘勝
編 東京大学出版会
『教育社会学』2003 柴野昌山・菊池城司・竹内洋 編 有斐閣ブッ
クス
『新訂 生徒指導』2006 新井郁男・住田正樹・岡崎友典 放送大
学教材
『教育への問いー現代教育学入門』2001 天野郁夫編 東京大学出
版会
『日本の階層システム 3 戦後日本の教育社会』2000 近藤博之編
東京大学出版会
『学校臨床社会学ー「教育問題」をどう考えるかー』2003 苅谷剛
彦・志水宏吉 放送大学教育振興会
『リーディングス 日本の教育と社会⑧いじめ・不登校』2007 伊藤
茂樹編著 日本図書センター
『リーディングス 日本の教育と社会⑲ 仕事と若者』2009 本田由
紀・筒井美紀編著 日本図書センター
【成績評価の方法と基準】
①平常点(70 %)、②期末レポート(30 %)など総合的に評価し
ます。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし
【学生が準備すべき機器他】
受講生の研究関心にあわせて、取り扱う文献の増減がある。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 異文化間教育学、移住・エスニシティ研究、中国系
ニューカマー研究 <研究テーマ> 中国系ニューカマーの異文化適応研究
<主要研究業績>
1.『中国系ニューカマー高校生の異文化適応:文化的アイデンティ
ティ形成との関連から』御茶の水書房、2010
2.「中国系ニューカマーの教育戦略と社会的ネットワーク:中国料
理人の場合」『移民政策研究』2011
3.「中国系ニューカマーの現在―高度人材『技術』在留資格取得者
の場合」『別刷 環⑳なぜ今、移民問題か』2014
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社会学専攻
内容
授業のねらいと全体の日程の打ち
合わせ
『子ど
第 2 講 社会変動と教育:国際 「東アジア的努力パターン」
化と教育(1)
もたちの三つの「危機」−国際比
較から見る日本の模索』2008 恒
吉僚子 勁草書房
第 3 講 社会変動と教育:国際 「ポスト努力主義社会日本の到来」
化と教育(2)
『子どもたちの三つの「危機」−
国際比較から見る日本の模索』
2008 恒吉僚子 勁草書房
第 4 講 社会変動と教育:国際 「就学とその挫折における文化資
化と教育(3)
本と動機づけの問題」宮島喬『国
際社会2変容する日本社会と文
化』2002 宮島喬・加納弘勝編 東京大学出版会
第 5 講 社会変動と教育:少子 「家族と社会化」渡辺秀樹『教育
高齢化と教育(1)
社会学』2003 柴野昌山・菊池城
司・竹内洋 編 有斐閣ブックス
第 6 講 社会変動と教育:少子 「生徒指導と家庭の連携」岡崎友
高齢化と教育(2)
典『新訂 生徒指導』2006 新井
郁男・住田正樹・岡崎友典 放送
大学教材
第 7 講 社会変動と教育:学歴 「学歴主義の社会学」藤田英典
社会と教育(1)
『教育への問いー現代教育学入門』
2001 天野郁夫編 東京大学出版
会
第 8 講 社会変動と教育:学歴 「教育機会の格差は縮小したかー
社会と教育(2)
教育環境の変化と出身階層間格
差」荒牧草平『日本の階層システ
ム3戦後日本の教育社会』2000
近藤博之編 東京大学出版会
第 9 講 現代学校教育の課題: 「カリキュラムと学力ー学力低下
教育達成の不平等と学 論からカリキュラムづくりへー」
力問題(1)
志水宏吉『学校臨床社会学ー「教
育問題」をどう考えるかー』苅谷
剛彦・志水宏吉 2003 放送大学教
育振興会
第 10 講 現代学校教育の課題: 「選抜と進路選択」苅谷剛彦『学
教育達成の不平等と学 校臨床社会学ー「教育問題」をど
力問題(2)
う考えるかー』苅谷剛彦・志水宏
吉 2003 放送大学教育振興会
第 11 講 現代学校教育の課題: 「『いじめ』の見え方」森田洋司
子どもの問題行動
『リーディングス 日本の教育と
(1)
社会⑧いじめ・不登校』伊藤茂樹
編著 2007 日本図書センター
第 12 講 現代学校教育の課題: 「
『<当事者>の語り』の意義と課
題ー不登校経験の言語化をめぐっ
子どもの問題行動
て」貴戸理恵『リーディングス (2)
日本の教育と社会⑧いじめ・不登
校』伊藤茂樹編著 2007 日本図
書センター
『パラサイト・シングル』の言い
第 13 講 現代学校教育の課題: 「
分」玄田有史 『リーディングス
若者と仕事(1)
日本の教育と社会⑲ 仕事と若
者』本田由紀・筒井美紀編著
2009 日本図書センター
第 14 講 現代学校教育の課題: 「フリーター・ニートとは誰かー
若者と仕事(2)
つくられるイメージと社会的視点
の封印」児美川孝一郎『リーディ
ングス 日本の教育と社会⑲ 仕
事と若者』本田由紀・筒井美紀編
著 2009 日本図書センター
これまでに学んだ内容を中心に
第 15 講 講義のまとめ
ディスカッション(レポート課題
提示)
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社会学特殊研究5(
『日本人』をめぐる政治・法・社会)
遠藤 正敬
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
我々は「日本」という言葉にどのような意味内容を見出してきたの
か。そして「日本人」とは何をもって定義しうるのか? 武士、貴族、
農民、漂泊民、女性、子ども、琉球人、アイヌ、朝鮮人、台湾人・・・
それぞれが異なる「日本」像を描いてきたはずである。だが、近代国
家は多様な実相をもつ「日本人」を権力の規定する画一的な「国民」
像の下に統合してきた。その結果、近代国家が現実の人間関係との
間で抱えてきた矛盾はさまざまな形で現代社会に積み残されてきた。
かく考えれば「日本人」なるものを政治における「内」と「外」の両
方のベクトル、すなわち「内」−多様な民衆や文化に対する「日本」
への統合というベクトル−と、
「外」−東アジアや西洋との交流、異
民族・異文化への接触や征服というベクトル−によって見定める必
要があろう。
本講義では、
「日本」および「日本人」なるものを国家が公定する
上で規範や基軸となってきた要素を歴史的かつ比較的に検討するこ
とを主題とする。分析の視座の中心に置くのは、家、身分、天皇制、
国籍、植民地、戸籍といったものである。これらは、日本が「近代国
民国家」として起動し、
「帝国」として対外膨張と戦争へと突き進ん
でいった道程において相互に重要かつ密接な関わりをもち、ナショ
ナリズム、民主主義、保守主義、自由主義といった政治思想の「日
本」的な形状化にも影響を与えてきたのではないか。そうした問題
意識に立ち、
「日本」および「日本人」をさまざまな形で規律してき
たこれらの要素をめぐる政治権力と社会の展開に焦点を当て、習俗
や外来思想や国際関係と絡み合いながらそこに生まれてきた光と影
の両面をたどっていく。それらの過程を観察することで、
「国民」
「民
族」
「血統」といった、一般にアプリオリに受容されがちな概念がい
かに権力によって操作される擬制的なものであるかを理解する。対
「前近代」の時代も議論
象とする時代は 19 世紀以降が主となるが、
の射程として重視する。機械的な時期区分にこだわらず、歴史にお
ける連続あるいは変化や断絶を発見することがねらいである。
【到達目標】
国家の舵をとる権力者はいかなる「日本」を創ろうとしたのか。「日
本人」なるものを規律してきた法や政策の変遷について、理論と歴
史の双方をバランスよくふまえた分析能力を養うことを目標とする。
それによって、思想や出自の異なる多元的な市民が共生しうるよう
な社会の価値観を構想する手がかりを見つける。
【授業の進め方と方法】
全 15 回のうち、前半はテキストをめぐる報告および議論を中心に
進める。後半は受講者に本講義の趣旨を汲んでもらった上で、おの
おのの問題関心に沿った研究テーマを報告してもらい、これをめぐ
る議論を全体で行う。ただし集中講義という日程的な制約もあり、
受講者の人数と関心によって授業内容を適宜、変更する可能性があ
る。いずれにせよ、受講者には学際的で多様な論点を提示してもら
い、活発な議論を交わすことを通じて全員が問題意識を共有し、学
習するものとしたい。よって、受講者の積極的かつ意欲的な参加姿
勢を期待する。
【授業計画】
春学期集中
回
テーマ
第 1 回 はじめに
第 2 回 授業の方向確認
第 3 回 議論の導入
第 4 回 文献講読①
第5回
文献講読②
第6回
文献講読③
第7回
文献講読④
第8回
文献講読⑤
第9回
研究テーマ発表
218
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第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
研究テーマ発表
研究テーマ発表
研究テーマ発表
研究テーマ発表
研究テーマ発表
おわりに
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
総合討論と今後の展望
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
集中講義であるため時間の余裕がないことを考慮し、受講者は所定
の回に報告ができる程度にテキストを読んでおくとともに、各自研
究テーマを報告できるように準備しておく。
【テキスト(教科書)】
文部省編『国体の本義』文部省、1937
山田三良『国際私法』有斐閣、1941、第 1 篇「国籍及住所」第 1∼3
章
【参考書】
遠藤正敬『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』明石書店、
2013
【成績評価の方法と基準】
平常点を中心として、修士課程としての報告および議論における力
量や姿勢などによって総合的に評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
なし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>
政治学、日本政治史、比較植民地政策史、移民政策史、日本思想
<研究テーマ>
政治学からみた戸籍、日本の植民地支配と戸籍・国籍問題、人の移
動と国籍政策、家制度と日本社会、国家と身分登録、満洲国の支配
体制、など。
<主要研究業績>
『近代日本の植民地統治における国籍と戸籍−満洲、朝鮮、台湾』
(明
石書店、2010 年)
『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』(明石書店、2013)
「近代日本の国籍と戸籍」『岩波講座日本歴史 第2 2 巻 地域論』
(岩波書店、2014 年)。
(単著)
『近代日本の植民地
「満洲国の『国民』とは誰だったのか」1、
統治における国籍と戸籍−満洲、朝鮮、台湾』
(明石書店、2010 年)
2、(単著)『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』(明石書
店、2013)
3、
(単著)
「近代日本の国籍と戸籍」
『岩波講座日本歴史 第2 2 巻
地域論』(岩波書店、2014 年)。
4、
(単著)
「満洲国の『国民』とは誰だったのか」
『挑戦する満洲研
究−地域・民族・時間』(東方書店、2015)
1、
(単著)
『近代日本の植民地統治における国籍と戸籍−満洲、朝鮮、
台湾』(明石書店、2010 年)
2、(単著)『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』(明石書
店、2013)
3、
(単著)
「近代日本の国籍と戸籍」
『岩波講座日本歴史 第2 2 巻
地域論』(岩波書店、2014 年)。
4、
(単著)
「満洲国の『国民』とは誰だったのか」
『挑戦する満洲研
究−地域・民族・時間』(東方書店、2015)
加藤聖文・田畑光永・松重充浩編『挑戦する満洲研究−地域・民族・
時間』(東方書店、2015)
内容
授業の趣旨説明など
履修者各自の研究テーマ紹介
講師の研究テーマ紹介と議論
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
受講者の報告と議論
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社会学特殊研究6(
「歴史社会学における記述の問題」
)
石原 俊
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
担当者の専門領域(地域社会論、島嶼社会論、
「移動」
「主権」
「帝国」
「冷戦」の歴史社会学)を中心に、主に質的データ(文献資料とイン
タビューデータ)を用いた歴史社会学の調査や記述の問題について、
経験的・理論的両面から講義する。また、質疑応答や討論の時間も
確保し、受講者の研究関心との対話も試みたい。
【到達目標】
担当者は、現在の日本で「南方諸島」と呼ばれている島々(小笠原
諸島・火山列島など)を主なフィールドに、19 世紀から現代にいた
るグローバルリゼーションと植民地主義の展開のなかで、島嶼社会
や海洋世界を拠点に生きる人びとが、世界市場・主権国家・国民国
家・帝国といった近代的諸制度の力に巻き込まれながら、どのよう
に生きぬいてきたのかを、実証的に調査・研究してきた。この集中
講義では、担当者の研究関心を起点としながら、
「移動」
「帝国」
「冷
戦」といった「ハード」なテーマを扱う歴史社会学、あるいは特定
の地域や集団からの定点観測を目指す歴史社会学に何ができるのか
を、受講者と一緒に考えていきたい。受講者には、自らの研究関心
を動員して積極的に授業に参加されることを求めたい。
【授業の進め方と方法】
講義形式が中心だが、受講者との質疑応答・討論にも十分な時間を
割きたい。受講者の今後の研究生活に役立ててもらうことが、集中
講義のいちばんの目的である。
【授業計画】
秋学期集中
回
テーマ
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 「歴史社会学」におけ
る調査と記述、序説
(1)
第 3 回 「歴史社会学」におけ 担当者が歴史社会学者として何を
る調査と記述、序説
してきた(いる)のかについて講
(2)
義する
第 4 回 「歴史社会学」におけ 質疑と討論
る調査と記述、序説
(3)
第 5 回 グローバリゼーション 『<群島>の歴史社会学』序章に
の歴史社会学、序説
基づく講義と質疑
第 6 回 「世界市場」と「移動」『<群島>の歴史社会学』第 1 章
の歴史社会学
に基づく講義と質疑
第 7 回 「主権」と「移動」の 『<群島>の歴史社会学』第 2 章
歴史社会学
に基づく講義と質疑
第 8 回 「帝国」と「移動」の 『<群島>の歴史社会学』第 3 章
歴史社会学
に基づく講義と質疑
第 9 回 「冷戦」と「ポスト冷 『<群島>の歴史社会学』第 4 章
戦」の歴史社会学
に基づく講義と質疑
第 10 回 グローバリゼーション 『<群島>の歴史社会学』終章に
の歴史社会学、再論
基づく講義と質疑
第 11 回 第 5 回∼第 10 回の予 質疑と討論
備時間
第 12 回 「歴史社会学」におけ 受講者が歴史社会学者として何が
る調査と記述、再論
できるのかについて報告する
(1)
第 13 回 「歴史社会学」におけ 受講者が歴史社会学者として何が
る調査と記述、再論
できるのかについて報告する
(2)
第 14 回 「歴史社会学」におけ 質疑と討論
る調査と記述、再論
(3)
論述形式
第 15 回 授業内レポート
【テキスト(教科書)】
・石原 俊『<群島>の歴史社会学――小笠原諸島・硫黄島、日本・
アメリカ、そして太平洋世界』 (弘文堂:現代社会学ライブラリー
12、2013 年、1,400 円+税)
【参考書】
(1) 石原 俊『近代日本と小笠原諸島――移動民の島々と帝国』
(平凡
社、2007 年)
(2)『シノドス (Synodos)』2013 年 10 月 21 日 社会学者・石原俊
氏インタビュー「過去を生きた人びとに寄り添って――「島」から
学ぶ、歴史社会学」
http://synodos.jp/intro/5919
(3)『図書新聞』2013 年 8 月 31 日 福間良明、野上 元、石原 俊「座
談会:「殺す/殺される」前に――戦争と社会の関係を理性的に考
える素地を早急につくっておかなければいけない 『戦争社会学の
構想』(勉誠出版)をめぐって」
http://www1.e-hon.ne.jp/content/toshoshimbun_2013_
syohyou_3125_1-1.html
【成績評価の方法と基準】
授業内での質疑応答や議論への参加状況(平常点、40%程度を予定)
と、最終時限に実施する授業内レポート(論述形式、60%程度を予
定)により評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
法政大学での授業担当は初めてのため、該当しない。
【その他の重要事項】
この授業は集中講義形式であり、2016 年 12 月の大学院授業期間の
最終 3 日間に実施予定である。指導教員(専任教員)の授業日程と
重複する場合は、授業の最初に遠慮なく申し出てほしい。受講者の
多数が指導教員の授業と重複する時限については、その時限を「休
講」として、次の時限から授業を「再開」し、当日 6 限等に「補講」
を実施するなど、柔軟に対応したいと考えている。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>
歴史社会学
<研究テーマ>
地域社会論、島嶼社会論、歴史社会学
<主要研究業績>
1.『近代日本と小笠原諸島――移動民の島々と帝国』
(単著:平凡社、
2007 年)
2.『殺すこと/殺されることへの感度―― 2009 年からみる日本社
会のゆくえ』(単著:東信堂、2010 年)
3.『<群島>の歴史社会学――小笠原諸島・硫黄島、日本・アメリ
カ、そして太平洋世界』 (単著:弘文堂、2013 年)
4.『戦争社会学の構想――制度・体験・メディア』
(福間良明、野上
元、蘭 信三との共編:勉誠出版、2013 年)
— 15 —
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社会学専攻
内容
担当者と受講者の自己紹介、注意
事項・成績評価などについて
質的データを用いた歴史社会学に
何ができるのかについて講義する
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
教科書に指定している拙著は、比較的安価で入手しやすく、ページ
数も多くない。日程に余裕をもって事前入手し通読するのはもちろ
んのこと、自身の研究関心に照らしてコメントや批判がおこなえる
よう、準備しておいてほしい(教科書を持参していない場合は原則
として受講を認めない)
。参考文献の (1) は、書店では現在品切状態
であり、かつ大部であるが、大学図書館や首都圏の主要公共図書館
にはだいたい所蔵されているので、できれば事前に目を通しておい
ていただきたい。参考文献の (2) と (3) はネット上にあるので、す
ぐに読める。
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大槻茂実, 2014,「NPO/ボランティア団体の連携についての考察-ブール代数
分析によるアプローチ」『日本都市社会学会年報』32: 99-114。
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統計分析法
大槻 茂実
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
分析結果(解釈ではない)は統計ソフトの扱い方を憶えれば「一応だせる」。
ただし,分析手法や統計学に関する知識が欠如していれば,堂々と嘘をつくこ
とになりかねない。また,データに基づき主張するには,実質的なテーマを
どのように統計解析に落とし込むかが肝要となる。この授業では,モデルの
基礎を数学的に学びつつ,実際にデータを用いて分析する。これにより,社
会学的な発想に導かれた計量分析の実際を知り,それを自ら行うための基本
的な技術の修得をめざす。「発見すること」「理論を確かめること」と分析の
関連――計量研究における分析視角がもつ重要性についても理解を深めたい。
【到達目標】
数理統計学の基礎をふまえながら,主に重回帰分析と因子分析の学習を通し
て,多変量解析の基本を理解する。
【授業の進め方と方法】
多変量解析の基礎に関する講義と SPSS を用いた実習により,理解を深める。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第1回
イントロダクション
第2回
散らばりの指標と推測統
計の基礎知識
第3回
第4回
第6回
線形代数の基礎知識
多変量データとベクト
ル・行列
説明変数・目的変数と二
変量回帰モデル
回帰理論の数学モデル
第7回
重回帰分析の導入
第8回
最小二乗推定と多重共線
性
第9回
偏回帰係数の検定とモデ
ルの評価
重回帰モデルの使用とモ
デルの改善
因子分析の数学モデル
第5回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
探索的因子分析の実際
探索的因子分析と確証的
因子分析
共分散構造と確証的因子
分析モデル、その評価と
改善
共分散構造分析およびそ
の他の分析手法
内容
社会学と多変量解析
散らばりの指標に関する学習を通して
統計学の表記法に慣れるとともに推測
統計の考え方について概説する
線形代数の基礎について概説する
多変量データと線型代数の関係につい
て論じる
二変量回帰モデルの考え方について解
説する
誤差項と回帰係数・切片について線型
代数を用い解説する
回帰分析の数学モデルの重回帰分析へ
の拡張を行う
回帰モデルの推定方法の1つである
OLS と,重回帰分析における多重共
線性の問題について解説する
偏回帰係数を中心としたモデルの解釈
を学ぶ
モデルの改善・評価について解説する
因子分析の数学的構造について解説す
る
探索的因子分析の事例を紹介する
探索的因子分析との比較により,確証
的因子分析の概略を学ぶ
確証的因子分析について解説する
その他の多変量解析法について概説す
る
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
第1回∼第4回 線型代数と統計学に基礎的な表記の予習・復習
第5回∼第15回 教材の復習と出された実習課題の遂行。
【テキスト(教科書)】
特に指定しない。教材を配布するほか,授業中に適宜指示する。
【参考書】
ボーンシュテット&ノーキ『社会統計学』ハーベスト社,1990; ウォナコット
&ウォナコット『統計学序説』培風館,1981; 他授業中に適宜指示。
【成績評価の方法と基準】
修士課程用:各自が設定したテーマについて,授業で取り上げた分析を使用
して作成された分析レポートにより評価する(100%)
。
博士課程用:各自が設定したテーマについて,授業で取り上げた分析を使用し
て執筆された論文(簡単な研究ノート程度でよい)により評価する(100%)
。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> エスニシティ論・都市/地域社会学・共生社会論・社会調査法
<研究テーマ>エスニシティ論、多文化共生社会論、コミュニティ参加、社
会意識論、社会階層論など
<主要研究業績>
大槻茂実, 2011,「共生社会-「自立型共生」の理想と困難」田辺俊介編『外国人へ
のまなざしと政治意識―社会調査で読み解く日本のナショナリズム』, 68-89。
(=2013, Onuki, Yoko 訳「Coexistent Society」Tanabe, Shunsuke (ed)
『Japanese Perceptions of Foreigners』, Trans Pacific Press。)
斎藤友里子・大槻茂実, 2011,「不公平感の構造-格差拡大と階層性」斎藤友里
子・三隅一人編『現代の階層社会 3 流動化のなかの社会意識』東京大学出版
会 219-232。
大槻茂実, 2014,「NPO/ボランティア団体の連携についての考察-ブール代数
分析によるアプローチ」『日本都市社会学会年報』32: 99-114。
220
えれば「一応だせる」。
ば,堂々と嘘をつくこ
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第 21 講
E1640-1303
第 22 講
社会調査実習
第 23 講
趙 衛国
第 24 講
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
修士論文で実施する社会調査の方法と課題。激動する社会の中で、様々な問
題が起こり、量的方法で捉えきれないものが多くなっている。そのため、質
的研究法の使用または併用することがしばしばである。本講義の目的は量的
/質的研究法によるデータの収集、分析をする方法論的基盤の習得である。
【到達目標】
文献の輪読と演習を通して、社会調査法の基礎を体得することを目標とする。
【授業の進め方と方法】
前半は2つの博士論文の輪読を中心に行い、後半は受講生が各自の研究テー
マに沿って研究意識を明らかにし、調査計画を立て、実地調査を行い、デー
タの分析と期末レポートの執筆と、すべてのプロセスを経験する。
【授業計画】
通年
回
テーマ
第1講
オリエンテーション
第2講
第3講
第4講
第5講
第6講
第7講
第9講
第 10 講
第 11 講
第 12 講
第 13 講
第 14 講
第 15 講
第 16 講
第 17 講
第 18 講
第 19 講
第 20 講
第 26 講
第 27 講
第 28 講
第 29 講
第 30 講
研究のデザイン:研究目的と問題意識
フィールドの入り方
データの記録
コーディング作業
調査計画、調査内容、調査結果の検討
調査報告の完成
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
修士論文で必要とされる社会調査を実施するため、学期中のみならず、夏休
み中の調査実施を必要とする。また、秋学期授業期間中にも授業以外での調
査の実施を補足的に実施する場合もある。
【テキスト(教科書)
】
1 Gracia Liu-Farrer (2013)Labour Migration from China to Japan:
International Students, Transnational Migrants
2 趙 衛国(2010)
『中国系ニューカマー高校生の異文化適応:文化的アイデ
ンティティ形成との関連から』御茶の水書房
【参考書】
1.K.F. パンチ=著, Keith F. Punch (原著), 川合 隆男 =訳(2005)『社会
調査入門―量的調査と質的調査の活用』慶應義塾大学出版会
2.箕浦康子編著(2001)
『フィールドワークの技法と実際―マイクロ・エス
ノグラフィー入門』ミネルヴァ書房
3.箕浦康子編著(2009)
『フィールドワークの技法と実際Ⅱ―分析・解釈編』
ミネルヴァ書房
4.R.エマーソン/ R.フレッツ/ L.ショウ=著 佐藤郁哉/好井裕明
『方法としてのフィールドノート』新曜社
/山田富秋=訳(2004)
5.L.リチャーズ著、大谷順子・大杉卓三訳(2012)
『質的データの取り扱
い』北大路書房
6.鯨岡峻著(2005)『エピソード記述入門―実践と質的研究のために』 東
京大学出版会
【成績評価の方法と基準】
出席30%、レポート課題70%
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし
【その他の重要事項】
本科目は社会学研究科に在籍する学生を対象とする講義である。
履修にあたっては、論文指導教員の了承を受けること。
本科目担当教員に事前の相談をすること。修士論文作成に当たり、社会調査
を実施するが前提である。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 異文化間教育学、移住・エスニシティ研究、中国系ニューカ
マー研究 <研究テーマ> 中国系ニューカマーの異文化適応研究
<主要研究業績>
1.『中国系ニューカマー高校生の異文化適応:文化的アイデンティティ形成
との関連から』御茶の水書房、2010
2.「中国系ニューカマーの教育戦略と社会的ネットワーク:中国料理人の場
合」『移民政策研究』2011
3.「中国系ニューカマーの現在―高度人材『技術』在留資格取得者の場合」
『別刷 環⑳なぜ今、移民問題か』2014
— 17 —
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第 19∼23 回文献の輪読。文献の指定
は講義中にする。
第 19∼23 回文献の輪読。文献の指定
は講義中にする。
第 19∼23 回文献の輪読。文献の指定
は講義中にする。
NVivo 10 の使い方を学ぶ
社会学専攻
第8講
内容
調査実習の進め方についての解説と全
体の日程の確認
研究者倫理、輪読文献の 現地調査にあたって注意すべきことの
指示
説明、文献担当者を決める
調査方法について
第 3∼8 回は『中国系ニューカマー高
校生の異文化適応:文化的アイデン
ティティ形成との関連から』を輪読す
る
量的調査について
第 3∼8 回は『中国系ニューカマー高
校生の異文化適応:文化的アイデン
ティティ形成との関連から』を輪読す
る
質的調査について
第 3∼8 回は『中国系ニューカマー高
校生の異文化適応:文化的アイデン
ティティ形成との関連から』を輪読す
る
フィールドワークについ 第3∼8 回は『中国系ニューカマー高
て
校生の異文化適応:文化的アイデン
ティティ形成との関連から』を輪読す
る
参与観察の3段階
第 3∼8 回は『中国系ニューカマー高
校生の異文化適応:文化的アイデン
ティティ形成との関連から』を輪読す
る
フィールドノーツ作成法 第 3∼8 回は『中国系ニューカマー高
の指導(1)
校生の異文化適応:文化的アイデン
ティティ形成との関連から』を輪読す
る
フィールドノーツ作成法 第 9∼14 回は “Labour Migration
from China to Japan: International
の指導(2)
Students, Transnational Migrants”
を輪読する
グループ討議
第 9∼14 回は “Labour Migration
from China to Japan: International
Students, Transnational Migrants”
を輪読する
インタビュー
第 9∼14 回は “Labour Migration
from China to Japan: International
Students, Transnational Migrants”
を輪読する
インタビュー・スケ
第 9∼14 回は “Labour Migration
ジュールの作成法の指導 from China to Japan: International
Students, Transnational Migrants”
を輪読する
インタビュー・データの 第 9∼14 回は “Labour Migration
分析(1)
from China to Japan: International
Students, Transnational Migrants”
を輪読する
インタビュー・データの 第 9∼14 回は “Labour Migration
分析(2)
from China to Japan: International
Students, Transnational Migrants”
を輪読する
夏休み中の作業検討と準 調査開始の時期および必要な準備作業
備作業
について
夏休み中の作業の検討
受講生による第 16∼18 回夏休み中の
作業報告
事例の作成法の指導
受講生による第 16∼18 回夏休み中の
作業報告
事例を書いてみよう(1) 受講生による第 16∼18 回夏休み中の
作業報告
事例を書いてみよう(2) 第 19∼23 回文献の輪読。文献の指定
は講義中にする。
エピソード
第 19∼23 回文献の輪読。文献の指定
は講義中にする。
第 25 講
エピソードの作成法の指
導
エピソードを書いてみよ
う(1)
エピソードを書いていみ
よう(2)
ソフトウェアの使い方を
学ぶ
調査報告の書き方:まとめ
①
調査報告の書き方:まとめ
②
調査報告の書き方:まとめ
③
調査報告の書き方:まとめ
④
調査報告の書き方:まとめ
⑤
調査報告の完成
221
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E1640-1304
調査研究法
中筋 直哉
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
社会学および政策科学の研究の実際場面で社会調査を活用するには、研究の
目的および研究に適用する社会理論と有機的に結びついたかたちで調査をデ
ザインし、データを分析することが欠かせない。この科目では、社会学の調
査研究の古典を複数講読することを通して、それら各々のユニークな問題関
心とそこから導き出された独特の調査設計・データ分析法を学び、さらに履
修者各自の問題関心に応じた調査デザイン・データ分析法を構想し、相互討
論を通して洗練することを試みる。
【到達目標】
受講生各自の問題関心に基づく調査計画、およびその調査に基づく修士論文
の執筆計画を立案できること
【授業の進め方と方法】
講義と履修者による発表および討論。各回 2 時限の連続講義で、第 8 回のみ
試験 1 時限
【授業計画】
春学期前半
回
テーマ
1
総論 1
2
総論 2
3
総論 3
4
フィールドワークの光と
影1
フィールドワークの光と
5
影2
6
個人の歴史と社会の歴史
を重ね合わす 1
7
個人の歴史と社会の歴史
を重ね合わす 2
8
テキストデータの分解・
再構築 1
テキストデータの分解・
9
再構築 2
社会関係を計量する 1
10
14
社会関係を計量する 2
政策科学に貢献する社会
調査 1
政策科学に貢献する社会
調査 2
総括的討論
15
期末試験とまとめ
11
12
13
内容
社会学・政策科学と社会調査
社会調査の諸類型
社会調査の倫理と真正性
B. マリノフスキ『西太平洋の遠洋航海
者』をめぐって 1
同上 2
A. クラインマン『八つの人生の物語』
をめぐって 1
同上 2
小林直毅編『
「水俣」の言説と表象』を
めぐって 1
同上 2
C. フィッシャー『友人のあいだで暮ら
す』をめぐって 1
同上 2
辻中豊ほか『現代日本の自治会・町内
会』をめぐって 1
同上 2
各自の問題関心に基づく調査デザイン
の発表と相互討論
「社会調査法」の実践的知識に関する
期末筆記試験とまとめの討論
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
各自テキスト以外の関連文献を収集し、比較検討すること
【テキスト(教科書)】
上記授業計画の「内容」に記載
【参考書】
各回ごとに授業中に指示
【成績評価の方法と基準】
授業への積極的参加 30 %、報告の内容評価 30 %、筆記試験 40 %。よく考
えられた報告を行うことと、筆記試験において修士論文に相応しい調査計画
を立案できていることがAの条件。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
入手しやすい、近年の文献を取り上げる
【担当教員の専門分野等】
〈専門領域〉地域社会学
〈研究テーマ〉コミュニティの心情と論理
〈主要研究業績〉『よくわかる都市社会学』(2013, ミネルヴァ書房)、『群衆の
居場所』(2005, 新曜社)
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9
E1640-1305
質的資料分析法
水野 節夫
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
具体的な質的分析手法の実践的理解への導入に関わる諸問題の検討。
【到達目標】
受講者には、授業終了時に、次の3つの到達目標を達成しているこ
とが期待されている。第 1 には主要な質的調査法と質的データ分析
に関する基本情報の習得、第 2 には質的データ分析法活用の際の留
意点についての知的理解・把握、そして第 3 には具体的な質的分析
手法の実践的理解への糸口の体得である。
【授業の進め方と方法】
上記のテーマに接近するために、まず初めに質的調査研究展開の歴
史をにらみながら、質的データ分析法の多様な系譜を洗い出すと共
に、この種の分析法の到達点を確認する。次に、質的データ分析法
活用の際に留意すべき問題群についての知的理解を促す狙いから、
質的データの分析/解釈にまつわる諸問題の討議、検討を行なう。そ
の上で、アイディア開発の手法や質的素材の整理/圧縮/分析/提示な
どの手法の紹介/訓練を通じて、具体的な質的分析手法の実践的理解
への導入を試みる。
授業方式は、〈教員の導入的講義/説明、並びに受講者との集団的
討議〉と〈受講者による実際のデータ分析訓練〉との併用を基本形
式とする。
11
12
13
14
15
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
受講者には授業準備用として課題図書の目通しと 3 種類の宿題レ
)作成とを行
ポート(= 2 種類のメモと分析結果報告〔中間+最終〕
なってもらうことになる。
〈課題図書目通しメモ〉and/or〈感想/印象/質問/思索メモ〉の提出は、
2 回目と 4 回目の 2 回、〈データ分析結果中間報告〉の提出は 5 回
目、〈データ分析結果最終報告〉の提出は 7 回目を基本とする。
【テキスト(教科書)】
定まった教科書は用いない。開講時に(参考文献一覧を含めて)授
業用詳細メモを配付する。
【参考書】
水野節夫、『事例分析への挑戦』、東信堂、2000 年。
【成績評価の方法と基準】
〔ⅰ〕平常点 20 %、
〔ⅱ〕分析訓練への参加 25 %、
〔ⅲ〕授業期間
中の宿題レポート 35 %、〔ⅳ〕期末レポート 20 %。
〔ⅰ〕=遅刻・早退などがある場合は減点対象となる。
〔ⅱ〕=(授業内容についての質問や疑問・見解等の形での発言内容
から推測される)本人の理解度、
(随時行なわれる)小集団での討議
内容とその成果の口頭発表の内容と水準が評価の目安。
〔ⅲ〕と〔ⅳ〕=課題資料の目通し/読み込みの成果を受講者の研究
関心に引きつける形で文章化してもらえているかどうか、が評価の
基準。‘宿題レポート’ や ‘期末レポート’ の形で現れてくる(受講者
の)理解水準と理解の深まりが目安。〔ⅳ〕ではまた受講者自身の研
究テーマ絡みのデータ分析ミニ報告書の出来具合も勘案する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
授業の場での質問などへのフィードバックの仕方をさらに工夫し
たい。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 質的分析論、生活史研究。
<研究テーマ> ‘個人状況’ 論、とりわけ ‘Personal Formation’ 論
の展開、‘個人史’ 焦点化路線(= ‘個人状況’ の概念的把握の精緻化)
絡みの方法論的・理論的研究。
<主要研究業績>
①『事例分析への挑戦――個人学への事例媒介的アプローチの試み
――』、東信堂、2000。
②「GT 法の分析的ポテンシャル」、2005、『社会志林』、第 52 巻、
第 3 号。
③「生活史研究への示唆を求めて――ミクロの歴史学の場合」
、2011、
『社会志林』、第 57 巻、第 4 号。
— 19 —
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社会学専攻
【授業計画】
秋学期前半
回
テーマ
内容
1
質的分析訓練入門講義 〈質的データ分析法〉の授業を始
(その1)
めるにあたって、授業目標の提
示・確認、並びに質的調査研究と
の関連での質的分析論の位置づけ
などを説明する。
2
主要な質的調査法の概 主に政策領域の専門家に対するイ
要(その狙い;特徴; ンタビュー調査と、生活者に対す
採用の際の留意点)の るライフヒストリー調査の課題に
紹介
ついて説明する。
3
質的分析訓練のワーク Grounded Theory(以下、GT
ショップを始めるにあ と略記)法など、本授業で扱う主
要な分析手法の紹介と、受講者に
たっての留意点
期待される基本姿勢を説明する。
4
質的分析訓練の理解を GT法関連の討議資料の検討(そ
深めるための討議(そ の1)を通して、データ分析立ち
の1)
上げ局面での基本作業であるオー
プン・コード化の発想に馴染んで
もらう。
5
データ分析訓練(その (KJ法に類似した手法である)
1)
簡易整理法の練習+α(その1)
と、対象素材群に寄りそう基本技
法である《なぞり》作業の練習
(その1)を行なう。
6
質的分析訓練入門講義 GT法の実践的理解に向けての前
(その2)
段的作業という位置づけの下に、
受講者たちにGT法の概略につい
ての知的理解を促すための導入的
な講義を行なう。
7
データ分析訓練(その 《なぞり》作業の練習+α(その
2)
2)。この回は、具体的対象素材
群を相手にしながら、受講者たち
に素材群に寄り添うことの意味を
体験・実感してもらう。
8
質的分析訓練の理解を GT法関連の討議資料の検討(そ
深めるための討議(そ の2)を通して、カテゴリーと諸
の2)
特性、仮説構築、理論的サンプリ
ングなど、GT法の理解をさらに
深める。
10
データ分析訓練(その 《アイディアの風船飛ばし》
【=対
象素材群の検討を続ける中から、
3)
分析視点や素材群の意味づけなど
のアイディア候補を引き出してく
る作業のこと】と簡易整理法の練
習(その2)。
質的分析訓練の理解を 個別事例を通しての対象素材の把
深めるための討議(そ 握を特徴とするCM法【=事例媒
の3)
介的アプローチ
(Case-Mediated Approach ;以
下、CM法と略記)】の基本的発
想への導入を含む。
データ分析訓練(その 言葉に揺さぶりをかけるやり方
4)
【=対象素材群の相対化・距離化
を意図した手法のこと】の練習を
行なう。
質的分析訓練入門講義 CM法的観点からの素材群への取
(その3)
り組み方の特徴を、この手法を特
徴づけている6つの分析ステップ
を説明する形で浮き彫りにする。
データ分析訓練(その (GT法で言うところの〈コード
5)
化枠組み〉を用いて)データの構
造化的把握のための練習を行な
う。
質的分析訓練の理解を これまでの討議内容や宿題などの
深めるための討議(そ 主題群の紹介と再確認。
の4)
総まとめと復習
「質的データ分析法2」の実践的
知識に関する期末筆記試験を含
む。
223
16/03/02 11:30
E1740-2100
E1740-2101
メディア社会学基礎演習1
メディア社会学基礎演習2
津田 正太郎
小林 直毅
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
大学院でメディアを研究する学生としての問題意識・関心を深める
とともに、修得すべき基本的な知識や調査手法を修得する。
【到達目標】
この演習の目的は、参加者が自らの関心に応じて研究テーマを設定
し、実際に研究を進めていくことができるようになることである。
【授業の進め方と方法】
研究を進めていくうえでの土台となる文献を輪読するとともに、参
加者の研究発表を定期的に実施し、その進捗状況を確認する。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 メディアコースおよび
演習の進め方に関する
説明
第 2 回 参加者の研究計画に関
する報告
第 3 回 参加者の研究計画に関
する報告
第 4 回 マスコミュニケーショ
ン研究の出発点
第 5 回 マスコミュニケーショ
ン研究の転換
第 6 回 マスコミュニケーショ
ン研究の現在
第 7 回 社会問題に関する諸理
論
第 8 回 犯罪とメディア
第 9 回 貧困とメディア
第 10 回 排外主義とメディア
第 11 回 原発とメディア
第 12 回 メディア研究とその方
法論
第 13 回 参加者の研究の進捗状
況に関する報告
第 14 回 参加者の研究の進捗状
況に関する報告
第 15 回 夏季休暇中および後期
における研究について
の確認
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
メディアコースに入学した院生として、どのように研究目標を設定し、
どのような研究成果を、どのようにして学術論文としてまとめていくべ
きかを理解し、実践していく。また、メディア研究の基礎となる理論と
方法を学ぶ。
【到達目標】
この授業をつうじて修士論文構想のブラッシュアップを図りながら、
年度末には修士論文の基盤となるような 16000 字程度の学術論文、もし
くは研究の中間報告としての 12000 字程度の研究ノートを完成できるよ
うになることを目標とする。
【授業の進め方と方法】
演習形式で、毎回報告者を決めて、研究目標、論文の構想、基礎理論と
その展開可能性と課題について発表し、ディスカッションを重ねていく。
内容
授業全体のイントロダクション
研究計画報告
研究計画報告
マスコミュニケーション論の基礎
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 オリエンテーション
第 2 回 研究テーマと問題構成
第 3 回 メディアの物質性、歴
史性
第 4 回 メディア社会の構造
マスコミュニケーション論の基礎
第5回
マスコミュニケーション論の基礎
第6回
社会問題とメディア
第7回
第8回
空間を編制するメディ
ア
第 9 回 メディア公共圏のデザ
イン
第 10 回 第2回総合演習(修士
課程1年)
第 11 回 問題構成と論文の構成
社会問題とメディア
社会問題とメディア
社会問題とメディア
社会問題とメディア
メディア研究の展開
研究進捗報告
第 12 回 研究計画の構築
研究進捗報告
第 13 回 学術論文の構想発表
研究の方向性の再確認
第 14 回 学術論文の執筆計画
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
文献の熟読、レジュメの作成、研究報告の準備などは演習の時間外
で行う。
【テキスト(教科書)】
津田正太郎『メディアは社会を変えるのか メディア社会論入門』
(世界思想社、2016 年)
。
【参考書】
内容に応じて適宜紹介する。
【成績評価の方法と基準】
演習中の研究報告(70%)および文献輪読での報告(30%)によっ
て総合的に判断する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
使用するテキストを統一した。
【学生が準備すべき機器他】
特にないが、PC の利用は必須である。
【担当教員の専門分野等】
マスコミュニケーション論、ナショナリズム論、政治社会学
第3回総合演習(修士
課程2年)
グローバル化と文化の
移動
メディアの表象文化
第 15 回 総括
内容
秋学期のスケジュール確認。
夏季休暇中の研究成果の報告。
メディア研究の方法としてメディア
の物質性、歴史性、系譜学を学ぶ。
メディアの政治経済学的解明と数量
的解明について学ぶ。
修士課程2年の修士論文構想発表
グローバルな研究視点と多文化主義
を学ぶ。
テクスト分析、言説分析、オーディ
エンス、ユーザー研究を学ぶ。
空間的アプローチと文化の地政学を
学ぶ。
ジャーナリズム研究とメディア・リ
テラシー研究を学ぶ
修士課程1年の修士論文構想発表
問題構成と論文の構成を発表し、学
術論文の構造と機能を理解する。
研究計画を発表し、学術論文をまと
めるための研究課題を把握する。
修士課程1年の研究成果としての論
文構想を発表する。
修士課程1年の研究成果としての論
文の執筆計画を発表する。
秋学期の研究活動を振り返り、修士
論文執筆のための課題を確認する。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
テキストクリティークでは、発表者は必ずレジュメを準備し、発表者
以外も必ず文献を読み込み、議論すべき論点を提起できる準備をする。
第2回、および第 11∼14 回では全員が必ずレジュメを準備する。
【テキスト(教科書)
】
伊藤守編著(2009)
『よくわかるメディア・スタディーズ』ミネルヴァ
書房、2500 円。
【参考書】
L. Taylor and A. Willis (1999) Media Studies: text, institution
and audiences, Blackwell.
他の参考文献は随時紹介する。
【成績評価の方法と基準】
テキストクリティークでの発表(50 %)、論文執筆へ向けての発表
(50 %)の達成度で評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし。
【学生が準備すべき機器他】
授業支援システムで資料配布する。
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メディア社会学基礎演習3
メディア理論1(新聞データベースの言語計量分析・
メディア理論1
言説分析)
(新聞データベースの言語計量分析・言説分析)
津田 正太郎
藤田 真文
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
大学院でメディアを研究する学生としての問題意識・関心を深める
とともに、修得すべき基本的な知識や調査手法を修得する。
【到達目標】
この演習の目的は、参加者が自らの関心に応じて研究テーマを設定
し、実際に研究を進めていくことができるようになることである。
【授業の進め方と方法】
研究を進めていくうえでの土台となる文献を輪読するとともに、参
加者の研究発表を定期的に実施し、その進捗状況を確認する。
内容
授業全体のイントロダクション
研究計画報告
研究計画報告
マスコミュニケーション論の基礎
マスコミュニケーション論の基礎
マスコミュニケーション論の基礎
社会問題とメディア
社会問題とメディア
社会問題とメディア
社会問題とメディア
社会問題とメディア
メディア研究の展開
研究の方向性の再確認
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
文献の熟読、レジュメの作成、研究報告の準備などは演習の時間外
で行う。
【テキスト(教科書)】
津田正太郎『メディアは社会を変えるのか メディア社会論入門』
(世界思想社、2016 年)
。
【参考書】
内容に応じて適宜紹介する。
【成績評価の方法と基準】
演習中の研究報告(70%)および文献輪読での報告(30%)によっ
て総合的に判断する。
【担当教員の専門分野等】
マスコミュニケーション論、ナショナリズム論、政治社会学
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 授業ガイダンス
第 2 回 計量分析の展開
第 3 回 計量分析の方法
第 4 回 計量分析の先行研究
第 5 回 新聞記事分析の方法
第 6 回 計量分析ソフトの使い
方
第 7 回 分析テーマの設定
第 8 回 分析資料の収集
第 9 回 計量分析結果の報告
第 10 回 言説分析の先行研究
第 11 回 言説分析の方法
第 12 回 新聞記事の言説分析
第 13 回 言説分析の実施
第 14 回 言説分析結果の報告
第 15 回 研究テーマのまとめ
受講生による報告
受講生による報告
受講生による報告
文献購読
文献購読
文献購読
受講生による報告
受講生による報告
受講生による報告
【参考書】
授業の中でそのつど紹介します。
【成績評価の方法と基準】
授業内での文献報告(40 %)と分析結果報告(60 %)によって評価し
ます。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
少人数授業のため授業改善アンケートは実施していません。
【学生が準備すべき機器他】
計量テキスト分析のソフトを動かす関係で、大学の PC でも構わないの
で、WINDOWS を使える環境があれば望ましいです。Mac での利用は、
有料でダウンロードが必要になります。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>マス・コミュニケーション論 コミュニケーション論
<研究テーマ>マス・メディアの言説分析
<主要研究業績>
『現代ニュース論』
(有斐閣アルマ、2000 年 11 月)
『ギフト、再配達­ テレビ・テクスト分析入門』
(せりか書房、2006 年 4
月)
『テレビニュースの社会学­ マルチモダリティ分析の実践』
(世界思想社、
2006 年 4 月)
『プロセスが見えるメディア分析入門:コンテンツから日常を問い直す』
(世界思想社、2009 年 4 月)
— 21 —
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内容
授業進行の確認
文献購読
文献購読
文献購読
文献購読
文献購読
【テキスト(教科書)
】
樋口耕一『社会調査のための計量テキスト分析』ナカニシヤ出版、2800 円。
ルート・ヴォダック他『批判的談話分析入門―クリティカル・ディスコー
ス・アナリシスの方法』三元社、3240 円
研究進捗報告
【学生が準備すべき機器他】
特にないが、PC の利用は必須である。
【授業の進め方と方法】
この授業の前半は、メディア・テキストの計量分析と言説分析に関する
先行研究を読み込みます。その上で受講者が研究テーマを設定して、自
ら計量分析または言説分析を行えるように指導します。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
レポーター以外でなくても指定された文献を事前に読んでくること。ま
た、自分の研究テーマにしたがって、計量分析と言説分析を実践するこ
とが必要となります。
研究進捗報告
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
使用するテキストを統一した。
【到達目標】
メディア・テキストの計量分析と言説分析に関する先行研究を学び、そ
の方法論を身につけること。受講者が自らの修士・博士論文に、計量分
析または言説分析の成果を盛り込むことができるようにします。
社会学専攻
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 メディアコースおよび
演習の進め方に関する
説明
第 2 回 参加者の研究計画に関
する報告
第 3 回 参加者の研究計画に関
する報告
第 4 回 マスコミュニケーショ
ン研究の出発点
第 5 回 マスコミュニケーショ
ン研究の転換
第 6 回 マスコミュニケーショ
ン論の現在
第 7 回 社会問題に関する諸理
論
第 8 回 犯罪とメディア
第 9 回 貧困とメディア
第 10 回 排外主義とメディア
第 11 回 原発とメディア
第 12 回 メディア研究とその方
法論
第 13 回 参加者の研究の進捗状
況に関する報告
第 14 回 参加者の研究の進捗状
況に関する報告
第 15 回 夏季休暇中および後期
における研究について
の確認
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
マス・コミュニケーション理論にとって、コンテンツの構成を把握する
ことは重要な要素となります。この授業では、新聞記事などメディア・
テキストの計量分析と言説分析の方法論を学びます。
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メディア理論2(ジャーナリズムへの規範的アプロー
メディア理論2
チ)
(ジャーナリズムへの規範的アプローチ)
奥 武則
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
公共性とジャーナリズム
【到達目標】
「公共性」の概念を考察しつつ、現代社会におけるジャーナリズムの
役割を「公共性」の観点から原理的に理解することが目標です。
【授業の進め方と方法】
文献を精密に読むことが、まずは「方法」ということになります。
そして、必ずしも「公共性とジャーナリズム」を直接論じているわ
けではない場合も含めて、この問題意識にひきつけた議論を展開し
たいと考えています。事例研究の場合も「公共性とジャーナリズム」
が問題の切り口になります。事例研究のテーマは変わることもあり
ます。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
ガイダンス
2
3
4
5
6
7
文献講読①
文献講読②
文献講読③
文献講読④
文献講読⑤
事例研究①
8
9
10
11
12
13
14
15
事例研究②
事例研究③
事例研究④
事例研究⑤
事例研究⑥
事例研究⑦
事例研究⑧
まとめ
内容
授業の進め方と各自の研究テーマ
について
関連文献を読む
関連文献を読む
関連文献を読む
関連文献を読む
関連文献を読む
『日新真事誌』とジョン・レディ・
ブラック
日比谷焼打ち事件
「露探」と「軍神」
満州事変
総力戦と新聞
占領下の言論空間
原子力報道
犯罪報道
まとめの討論
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
文献は適宜事前にコピーして配布するので必ず熟読してくること。
【テキスト(教科書)】
入り口として
齋藤純一『公共性』(岩波書店)
【参考書】
奥武則『大衆新聞と国民国家』(平凡社、2000 年)
奥武則『メディアは何を報道したか』(日本経済評論社、2011 年)
奥武則『ロシアのスパイ―日露戦争期の「露探」
』
(中公文庫、2011 年)
奥武則『ジョン・レディ・ブラック――近代日本ジャーナリズムの
先駆者』
(岩波書店、2014 年)
その他、適宜指示します。
【成績評価の方法と基準】
○平常点 50 %(担当した部分の報告の充実度、議論への主体的参
加によって判断)
○期末の小論文 50 %
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
アンケートは実施していません
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>近現代日本ジャーナリズム史
<研究テーマ>実証的歴史研究を通じた「ジャーナリズム」論の再
構築
<主要研究業績>『メディアは何を報道したか――本庄事件から犯
罪報道まで』
(日本経済評論社、2011 年)▽『熟慮ジャーナリズム
――「論壇記者」の体験から』
(平凡社新書、2009 年)▽『論壇の
(平凡社新書、2008 年)▽『ジョン・レ
戦後史 1945 − 1970』
ディ・ブラック――近代日本ジャーナリズムの先駆者』(岩波書店、
2014 年)
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メディア理論4(メディア・コミュニケーションの
メディア理論4
諸相)
(メディア・コミュニケーションの諸相)
北原 利行
講義内容に沿って生じた疑問などを参考書などを中心に予習・復習
する。
日常より問題意識を持って、メディア、コミュニケーション上の諸
問題について批判的に捉えることで受講者自身が設定した演習課題
についての考察を深める。
【テキスト(教科書)】
指定した教科書は使用しない。講義の都度レジュメを配布する。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
マスメディア(新聞、放送、出版、映画など)やインターネットに
おけるコミュニケーション上のさまざまな事象を、発信者側である
メディア企業、受信者側である消費者 (オーディエンス) を対比させ
ながら分析する。メディアやコミュニケーションのあり方について
考察し、現代社会におけるそれらの上で起きているさまざまな諸問
題への解決の方策について論じる。
【到達目標】
メディア、コミュニケーションについての基礎的な理論の習得、消費
者・生活者の情報摂取行動についての基礎的な知識の習得を最初に
講義形式で行う。その上でマスメディア、インターネット上でのコ
ミュニケーションなどの現状におけるさまざまな諸問題についての
分析力および課題解決のための論理的構築できるスキルを習得する。
【授業の進め方と方法】
講義と演習形式で行う。
講義については、レジュメを配布し、内容に沿って説明し、受講者に
対して問題提起し、リアクションについての議論を行うことで、イ
ンタラクティブな形式で進行させる。
受講者の問題意識をもとに、課題解決のための演習形式を取り入れ
て、受講者との間でのディスカッションを行い、課題解決のための
思考を深めスキルの向上を図る。
授業内容については、受講者の関心領域などに対して柔軟に対応す
るので、下記の授業計画からの変更の可能性もある。
【参考書】
吉見俊哉『メディア文化論−メディアを学ぶ人のための 15 話』(有斐
閣)、佐藤卓己『メディア社会―現代を読み解く視点』(岩波書店)、M.
マクルーハン『メディア論』(みすず書房),L.レッシグ『REMIX』
(翔泳社)、電通総研『情報メディア白書』(ダイヤモンド社) など。
講義内でも関連参考書について紹介する。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (講義、課題への参加度) 60%
期末レポート 40%
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>
メディア、コミュニケーション、広告
<研究テーマ>
マスメディア企業の戦略、企業の広告戦略、広告市場の変遷
<主要研究業績>
「2014年の新聞広告とその動向──新聞社の総合力生かす展開に
期待」、2015 年 4 月、新聞研究
「2015広告コミュニケーションの総合講座理論とケーススタディー」
(共著)、2014 年 12 月、日経広告研究所
「情報メディア白書」(共著)、2007 年∼、ダイヤモンド社
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 ガイダンス
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
社会学専攻
第2回
第3回
内容
受講者の問題関心の確認
メディア、コミュニケーションに
ついての基礎理論
メディア論①
メディア論の基礎
メディア論②
メディア論をもとにマスメディア
についての解析
コミュニケーション論 コミュニケーション論の基礎
①
コミュニケーション論 インターネットを中心としたコ
②
ミュニケーションの解析
新聞
新聞産業の構造、新聞の受容、
ジャーナリズムなどの諸問題につ
いて
テレビ
テレビ産業の構造、テレビの受
容、視聴率などの諸問題について
出版
出版産業の構造、書籍・雑誌の受
容、電子出版などの諸問題につい
て
映画・アニメ、その他 映画産業、アニメ産業の構造、そ
の受容、その他メディアなどの諸
問題について
インターネット
インターネットの構造、消費者の
情報摂取行動
演習①
受講者の問題意識にそって演習形
式で課題の検討を行う。
演習②
受講者の問題意識にそって演習形
式で課題の検討を行う。
演習③
受講者の問題意識にそって演習形
式で課題の検討を行う。
演習④
受講者の問題意識にそって演習形
式で課題の検討を行う。
まとめ
まとめ
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
積極的に、新聞やテレビなどのメディアに接触する。
インターネット上のサービス等についても積極的に把握する。
— 23 —
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227
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・選定したドキュメンタリー番組は、授業の事前、事後に繰り返し視
聴する。
・問題関心に応じて、参考文献を読む。
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メディア理論5(メディア史研究)
小林 直毅
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
「記録と記憶」としてのテレビ映像に関するメディア/アーカイ
ブ研究の思想を学ぶのと同時に、その実践的試みを考える。
【到達目標】
「記録と記憶」を可能にするメディアの技術とメディア表象、メ
ディア言説、そしてそれらをめぐる制度との関係を考察した文献の
クリティークと、テレビ映像のアーカイブ的分析を相互的に進める
ことによって、映像ジャーナリズム、あるいはテレビジャーナリズ
ムの思想と実践知を形成する。
【授業の進め方と方法】
まず、テレビ映像のメディア/アーカイブ的研究の重要性を明ら
かにしてくれるドキュメンタリー番組を視聴する。
その上で、視聴したドキュメンタリー番組の特徴を解明してくれ
る論文と、記憶と記録としての映像アーカイブをめぐって、フラン
スの INA(フランス国立視聴覚研究所)の思想的、実践的試みを論
じたエマニュエル・オーグの著作を輪読していく。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 授業オリエンテーショ
ン
第 2 回 「記録と記憶」として
の映像の可能性
内容
メディア/アーカイブ研究の思想
的、実践的課題を考える。
TBSが 2005 年に制作したド
キュメンタリー番組『ヒロシマ』
を視聴して、その特徴を報告す
る。
ドキュメンタリー番組『ヒロシ
第 3 回 テレビドキュメンタ
リーを読み解く
マ』の特徴を明らかにする論文を
読む。
RKKが 1969 年に制作したド
第 4 回 テレビドキュメンタ
リーと文学テクスト
キュメンタリー番組『111』を
視聴して、その特徴を報告する。
NHKが 2004 年に制作したド
第 5 回 テレビドキュメンタ
リーとアーカイブ
キュメンタリー番組『不信の連
鎖』、1995 年制作の『苦渋の決
断』
、1976 年制作の『埋もれた報
告』を視聴して、その特徴を報告
する 第 6 回 「記録と記憶」として テレビドキュメンタリー・アーカ
のテレビドキュメンタ イブにかんする論文を読む。 リー・アーカイブ
第 7 回 INA の起源から 1986 エマニュエル・オーグ『INA』の
年まで
第1部第1章を読む。
第 8 回 INA の 1987∼1995 エマニュエル・オーグ『INA』の
年
第1部第2章を読む。
第 9 回 INA の 1995 年から エマニュエル・オーグ『INA』の
現代
第1部第3章を読む。
第 10 回 映像・音声アーカイブ エマニュエル・オーグ『INA』の
の保存、記述、体系化 第2部第1章を読む。
第 11 回 映像・音声の資産の伝 エマニュエル・オーグ『INA』の
達と充実
第2部第2章を読む。
第 12 回 新たな記憶と新たなジ エマニュエル・オーグ『INA』の
レンマ
第3部第1章を読む。
第 13 回 視聴覚アーカイブへの エマニュエル・オーグ『INA』の
ユニバーサル。アクセ 第3部第2章を読む。
ス
第 14 回 新たな責任と新たな融 エマニュエル・オーグ『INA』の
合
第3部第3章を読む。
記憶技術による時間の物質化とし
第 15 回 総括討論
てのテレビ・アーカイブを考え
る。
【テキスト(教科書)】
エマニュエル・オーグ『世界最大デジタル映像アーカイブ INA』
白水社、2007 年、1134 円。
日本記号学会編『テレビジョン解体』
(新記号論叢書、セミオトポ
ス4)慶應義塾大学出版会、2007 年、2400 円。
【参考書】
石田英敬『知のデジタル・シフト―誰が知を支配するのか?』弘
文堂
B.スティグレール『偶有からの哲学―技術と記憶と意識の話―』
新評論
D.ブーニュー『コミュニケーション学講義―メディオロジーか
ら情報社会へ―』書籍工房早山
早稲田大学ジャーナリズム教育研究所、公益財団法人放送番組セ
ンター共編『放送番組で読み解く社会的記憶―ジャーナリズム・リ
テラシー教育への活用―』日外アソシエーツ
小林直毅、西田善行「テレビアーカイブとしての『水俣』」
『社会
志林』第 58 巻第 4 号
【成績評価の方法と基準】
・文献クリティークの分担報告の内容:みずからが読み取った内容
を系統的に整理して報告し、参加者全体でのディスカッションを導
き出せる(40 %)。
・選定した番組の特徴と文献クリティークで得られた知見とを関連
づけた議論が提起される(30 %)。
・授業全体を通じて、映像ジャーナリズム、テレビジャーナリズムの
思想の形成とその実践に資する議論が提起される(30 %)。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし。
【学生が準備すべき機器他】
地上デジタル放送を録画したDVDの再生が可能なパワー・DV
DプレイヤーがインストールされたPCを持参すること。
【担当教員の専門分野等】
〈専門領域〉メディア文化研究
〈研究テーマ〉メディア/アーカイブ研究、水俣病事件報道研究
〈主要研究業績〉
『メディアテクストの冒険』(世界思想社、2003 年)
『テレビはどう見られてきたのか』
(共編著、せりか書房、2003 年)
『水俣学研究序説』(共著、藤原書店、2004 年)
『水俣学講義 [第2集]』(共著、日本評論社、2005 年)
『テレビニュースの社会学』(共著、世界思想社、2006 年)
『「水俣」の言説と表象』(編著、藤原書店、2007 年)
『テレビジョン解体』(共著、慶應義塾大学出版会、2007 年)
『ポピュラーTV』(共著、風塵社、2009 年)
『放送番組で読み解く社会的記憶―ジャーナリズム・リテラシー教育
への活用―』(共著、日外アソシエーツ、2012 年)
『メディア・リテラシーの現在―公害/環境問題から読み解く』(共
著、ナカニシヤ出版、2013 年)
『ニュース空間の社会学―不安と危機をめぐる現代メディア論』(共
著、世界思想社、2014 年)
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
・報告分担の有無にかかわらず、テキストを精読する。
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メディア特殊研究1(ブランド広告の意味研究)
メディア特殊研究2(知的財産権)
青木 貞茂
白田 秀彰
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
現代社会においてブランドは、私達が生きていく上で無視できないほど大き
な意味・価値を持った存在となっている。このブランドを創造する大きな力
となっているのが広告を中心とした情報である。広告情報は、ブランドを有
力な要素とした消費世界を構築しているわけであるが、どのように私達に働
きかけ,影響を与えているのか、意味・価値の生成構造について構造主義、記
号論、語用論をふまえ明らかにする。
【到達目標】
現代のブランド広告などに関して構造主義・記号論などの方法を駆使して、そ
の構造・意味を分析・把握することができるようになる。
【授業の進め方と方法】
主にブランド広告あるいは関連情報を中心として、記号論、言語学における
語用論等の方法を駆使し、様々な情報を分析素材として構造・意味解析を実
行する。その隠された意味、表現構造を明るみに出し、ともに情報の意味に
ついての考察を深めていく。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第1回
授業のオリエンテーショ
ン
第2回
現代社会におけるブラン
ド、広告、文化
ブランドの存在論
ブランド価値の発見
第5回
第6回
ブランド価値の構造化
ブランド価値の管理
第7回
ブランド・シンボルの概
念
ブランドにおけるシンボ
ル・チェーン
成功したブランド広告の
ケース分析
ブランド広告の構造分析
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
言語ゲームとブランド・
コミュニケーション
ブランド広告と物語
ブランドマネジメントの
方法
ブランド広告と情報戦略
まとめ
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
日常生活においてブランドとその広告表現について積極的な関心を持ち、情
報収集を行なう。予習、課題がある場合、適宜授業内で指示する。
【テキスト(教科書)】
青木貞茂『文化の力』(NTT 出版、2008 年)
青木貞茂『キャラクター・パワー』(NHK 出版新書、2014 年)
【参考書】
津金澤聡廣・佐藤卓己編『広報・広告・プロパガンダ』
(ミネルヴァ書房、2003 年)
佐藤卓己・渡辺靖・柴内康文編『ソフト・パワーのメディア文化政策』
(新曜
社、2012 年)
他適宜授業内で指示する。
【成績評価の方法と基準】
評価はディスカッション(70 %)と期末レポート(30 %)で行う。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
なし。
【学生が準備すべき機器他】
パソコン、DVD、VHS、インターネット、パワーポイント、プロジェクター、
スクリーン
【その他の重要事項】
オフィスアワーは、火曜日の昼休み、青木の研究室にて実施。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>広告論、ブランド論
<研究テーマ>文化と広告、ブランド、マーケティング
<研究業績>単著『文脈創造のマーケティング』
(日本経済新聞社、1994 年)
、
『文化の力』(NTT 出版、2008 年)
共著『記号化社会の消費』
(ホルト・サウンダース・ジャパン、1985 年)
、
『広
告の記号論』
(日経広告研究所、1987 年)
、
『文化の消費が始まった』
(日本経
済新聞社、1989 年)
、
『広報・広告・プロパガンダ』
(ミネルヴァ書房、2003
年)
、
『ソフト・パワーのメディア文化政策』(新曜社、2012 年)
共訳書としてレイモア『隠された神話』(日経広告研究所、1985 年)
【到達目標】
著作権法の基本理論と、社会や業界で通用している理解の異同につ
いて理解し、両方の立場から問題を考察することができること。
【授業の進め方と方法】
教科書に沿って著作権法を理解し、講義によって上記の異同の存在
について指摘する。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
ガイダンス
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
講義の進行に合わせて、教科書を予習することが必要。
【テキスト(教科書)】
中山信弘 『著作権法 第二版』(有斐閣 2014 年).
【参考書】
参考書は適宜指示する。
【成績評価の方法と基準】
論述形式の試験で行う。教科書の内容を確認する基礎問題と、理論
からは単純に扱えない応用問題を出題する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
新設科目なので、授業改善アンケート対象外。
【担当教員の専門分野等】
情報法・知的財産権法
— 25 —
05社会学専攻_本編2016.indd 229
内容
講義の内容に関する説明と、著作
権に関する全体的概要について。
著作権法の意義
知的財産権制度のなかにおける著
作権の位置づけと特徴など。
著作物
著作物の定義と、具体的な対象に
ついて。
著作権の主体
著作権を保有する主体について。
著作権の内容
著作権は多くの諸権利の束として
成立している。これを詳説する。
取引の対象としての著 著作権の譲渡や法的処分について
作権
の原則について。
著作権の発生・消滅と 著作権の発生条件と保護期間につ
保護期間
いて。
著作者人格権
著作者人格権について。
著作隣接権
著作隣接権について、産業のあり
方と関連付けて解説する。
侵害と救済
著作権における侵害と救済、処罰
について。
判例研究 1
著作権の限界事例についての判例
を取り上げる。
判例研究 2
翻案・二次的著作物についての判
例を取り上げる。
判例研究 3
著作者に関連する事例についての
判例を取り上げる。
判例研究 4
同一性保持権についての判例を取
り上げる。
判例研究 5
間接侵害についての判例を取り上
げる。
社会学専攻
第3回
第4回
内容
授業のコンセプトと全体の概要、必要
な準備、予備知識などについて説明
ブランド、広告、文化は、現代社会の
中でどのような機能と役割を果たして
いるのか
現代社会におけるブランドの存在意義
ブランドの価値、意味内容のための調
査方法
ブランドの価値、意味内容を定義する
ブランドの価値をぶれずに管理する手
法
ブランドの表現を構成するシンボルの
内容
ブランドのシンボル間のチェーン構造
とはどのようなものか
世界的に成功したブランド広告の事例
を分析
ブランド広告を構造主義、記号論の方
法で分析
言語ゲーム論からみたコミュニケー
ション戦略
ブランド広告を効果的に拡散する物語
ブランド表現、シンボルのマネジメン
ト方法
ブランドに関する情報発信戦略の概要
講義のまとめと受講者のレポート発表
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
著作権法の基礎と概要の理解。とくにインターネット登場以後の現
代的課題への応用。
229
16/03/02 11:30
E1640-2207
10
Platform Business ④コンテンツアグリ
ゲーション
11
インターネット時代の
ビジネスモデル ①ロ
ングテールの法則
12
インターネット時代の
ビジネスモデル ②フ
リーミアムとゲーミ
フィケーション
13
テレビ放送等における
インターネットの活用
①セカンドスクリー
ン、SNS の活用
14
テレビ放送等における
インターネットの活用
②視聴履歴の活用
15
まとめ
メディア特殊研究3(メディア経営研究)
浅利 光昭
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
社会的影響力の大きなマスメディアについて、テレビ放送及びインター
ネットを中心に産業的な観点からビジネスモデルを理解し、日本のメディ
アの現状と課題を理解することを目的とする。
【到達目標】
情報の消費者として日常的にマスメディアやインターネット、コンテン
ツなどを利用するだけではなく、公的統計資料に加え、業界団体公表資
料や企業決算等の読み解き方を学ぶことを通じて、メディア・コンテン
ツ産業の特徴を理解し、研究活動に応用することができる。
【授業の進め方と方法】
本講義では、マスメディアを中心としたメディアビジネスの基本的形態
から、ネットワーク環境が日常化している現状におけるコンテンツビジ
ネスの変容と今後の課題について分析・検討する。具体的には以下の項
目を取り扱う。
①メディア産業のビジネスモデルの俯瞰
②公表資料・データの読み解き方(公的統計/業界団体公表資料/企業
決算等)
③各メディア産業のケーススタディ分析
必要に応じて、実務家や学識経験者等のゲストをお招きし、現場の生の
声を伺い、メディア・コンテンツ産業に関する検討の一助としたい。
講義形態等については、受講者と相談の上、随時適切な手法を採用する。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
オリエンテーション
2
メディアビジネスとは
何か ①「4W1H」の
視点から
3
メディアビジネスとは
何か ②産業構造の視
点から
4
Contents Business ①コンテンツビジネス
とは何か
5
Contents Business ②著作権と諸権利
6
Contents Business ③制作委員会という仕
組み
7
Platform Business ①
プラットフォームビジ
ネスとは何か
8
Platform Business ②場所(広告枠等)の
価値と収益の関係
9
Platform Business ③視聴率と収益の関係
230
05社会学専攻_本編2016.indd 230
内容
講義内容及び今後の進め方、評価手
法等について受講者とディスカッ
ションする。
マスメディアにおけるビジネス要素
を「いつ(When)
」
「どこで
(Where)」「誰に(Who)」「何を
(What)」「どうやって(How」の
要素に分解し、メディアビジネスの
基本構造を解説する。
メディアビジネスにおける主な役割
を「制作(創作)」
「編集」
「流通」
「小売」に分解し、それぞれの役割
におけるビジネスモデルの相違につ
いて解説する。
特定のコンテンツをさまざまなメ
ディアで利活用することでビジネス
を成立させるコンテンツビジネスに
ついて解説する。
コンテンツビジネスにおける取引主
体である著作権と商慣習上取引対象
となる諸権利について、日本の事例
を中心に解説する。
特定のコンテンツに付随する諸権利
を特定の関係者で活用するために出
資を募る「制作委員会モデル」の事
業スキームについて、劇映画等の具
体的な事例を交えて解説する。
放送産業を中心に、特定のプラット
フォームを利活用することでビジネ
スを成立させる Platform-based
business について概説する。
広告によって成立するプラット
フォームビジネスの基本について、
AIDMA の理論に代表される広告理
論から「タイム広告」と呼ばれる取
引手法を軸に、場所の価値が収益に
及ぼす影響について解説する。
テレビ放送における視聴率が重要視
される理由について「スポット
CM」と呼ばれる取引手法を軸にプ
ラットフォームビジネスの観点から
解説する。
特定のプラットフォームにおける効
率的かつ高収益が期待されるビジネ
スモデルの構築のためのコンテンツ
の活用手法について解説する。
インターネットの登場に伴い、既存
のマスメディアとは異なる新たなビ
ジネスモデルの規範となっているロ
ングテールの法則について、
Amazon や Google の事例を基に
解説する。
アプリゲーム等で幅広く活用される
フリーミアム及びゲーミフィケー
ションと呼ばれるビジネスモデルに
ついて、概要と事例、課題等につい
て解説する。
モバイルインターネットの普及、高
度化に伴い、テレビ放送(番組)と
の組み合わせによる新たな情報提供
手段として活用される事例を中心
に、SNS サービスとの連携手法等
について解説する。
テレビ受像機等とインターネットを
組み合わせることで視聴者の視聴履
歴を取得、活用するビッグデータ分
析により生じた新たな試み及び課題
について解説する。
各メディア産業の分析(ケーススタ
ディ)を通じて得られた知見を日本
のメディア産業全体の特徴を分析、
検証し、その上で課題を析出する。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
普段より新聞、雑誌、ネット記事などさまざまな媒体に掲載されるメディ
アビジネスに関する報道、論評、コラム等を閲読し、常に新しい動きに
関する知識を得ることを推奨する。特にケーススタディ分析を行う第 6
回から第 14 回に関しては、それぞれの回で取り扱う各メディア産業に
関するニュース等を収集し、読み込んでおくことを求める。
【テキスト(教科書)】
特に指定しない。必要に応じて資料等を配布する。
【参考書】
㈱電通(2016)『情報メディア白書 2016』ダイヤモンド社。
藤田真文編著(2011)『メディアの卒論 テーマ・方法・実際』ミネル
ヴァ書房
上記以外に講義を進める過程で受講者の研究テーマや興味・関心分野を
考慮しながら適宜必要な文献等を紹介する。
【成績評価の方法と基準】
演習科目であることを考慮し、平常店及び授業中の発言内容(50 点)、
レポート課題(50 点)とする。講義に出席した際は、自らの興味・関心
のみで態度を変容させるのではなく、予習に基づく知識を踏まえた論理
的かつ端的・明快な発言を求める。レポートはテーマ及び論旨が明確で、
論理的かつ精緻なデータ分析を行っていることが高評価につながる。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
アンケート対象外につき該当なし
【担当教員の専門分野等】
【専門領域】
放送産業を中心としたメディア産業論
【研究テーマ】
放送産業の構造・事業分析、放送番組の海外展開など。
【主な研究業績】
藤田真文編(2011)『メディアの卒論』ミネルヴァ書房
『テレビ番組の海外販売ガイドブック』
海外番組販売検討委員会(2012)
丸善
㈱電通・電通総研(2014)
『情報メディア白書』ダイヤモンド社
— 26 —
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E1640-2208
E1640-2209
メディア特殊研究4(Entrepreneurial Journalism)
メディア社会学特殊研究1(日本映画史と映画理論)
藤代 裕之
高 美哿
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
ソーシャルメディアの登場により、マスメディアだけでなく、企業、
行政といった様々な組織や個人がメディアを持つことが出来るよ
うになった。授業では、ソーシャルメディア登場によるメディアや
ジャーナリズムの変容を理解した上で、自らがメディアを立ち上げ
る Entrepreneur Journalism(起業家ジャーナリズム)について考
えていく。ジャーナリズム分野にかぎらず、ウェブサービスや広報、
プロモーションに関心がある院生の受講も歓迎する。
【到達目標】
メディアの分析、企画立案を通して、ソーシャルメディア時代のジャー
ナリズムについて理解を深める。社会の問題を解決するための新た
なメディアを立ち上げるためのアイデアを持てるようになる。
【授業の進め方と方法】
講義と討論形式を組み合わせて行う。ニュースメディアの収益モデ
ルや組織構造などを分析し、新たなメディアを立ち上げるための企
画を検討する。
内容
授業内容の説明
ソーシャルメディアの種類と特徴
ニュースメディアとニュース
ミドルメディアの登場とその役割
レポートをもとにした討論
市場と分析
競合分析
レポートをもとにした討論
ビジネスモデル検討
読者像の検討
レポートをもとにした討論
ビジネスモデルの検討
実施計画の策定
プレゼンテーション
振り返り、まとめ
【到達目標】
−単に映画がその時代を「写しだした」という反映論ではなく、映画の物語
やイメージが、いかなる社会的、政治的、歴史的文脈によって動員されたの
か、また観客の欲望や想像力を喚起したのか、ということを批判的に分析す
る力を身に付ける。
−ジェンダー、ナショナリズムなどの視点で映画を分析する基本を身に付ける。
−映画の物語でなくビジュアルスタイルにも注目し映画を分析する力を身に
付ける。
−上記で身に付けた分析力を他国の映画作品や映画以外のメディア分析に応
用できるようになる。
ー映画を分析・考察するための基本的な理論を身につける。
【授業の進め方と方法】
文献の講読と映画作品の分析が基本
関連文献(英語・日本語)をしっかり読み込み討論を行い、次の週では関連映
画数点をケーススタディとして分析しディスカッションを行う。
原則として、毎回数本の映画を授業準備として観る必要がある。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
オリエンテーション
2
文献講読
3
4
5
6
7
8
9
10
作品分析(ケーススタ
ディ)
文献講読
作品分析(ケーススタ
ディ)
文献講読
作品分析(ケーススタ
ディ)
文献講読
作品分析(ケーススタ
ディ)
文献講読
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
討論や企画立案、プレゼンテーション準備のために予習が必要。
11
【テキスト(教科書)】
藤代裕之『ソーシャルメディア論:つながりを再設計する』青弓社
(2015 年)1,944 円 12
作品分析(ケーススタ
ディ)
学生発表
13
学生発表
14
学生発表
15
総括
【参考書】
佐々木紀彦『5 年後、メディアは稼げるか― Monetize or Die?』東
洋経済新報社(2014 年)1,296 円
田端信太郎『MEDIA MAKERS ―社会が動く「影響力」の正体』宣
伝会議(2013 年)1,728 円
【成績評価の方法と基準】
レポート 50%、平常点 50 %。平常点は、授業中の発言、グループ
作業への貢献といった積極的な参加を評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし。
内容
授業の説明
指定文献を読み、具体例を挙げながら
議論する。
映画作品の分析とディスカッション
指定文献を読み、具体例を挙げながら
議論する。
映画作品の分析とディスカッション
指定文献を読み、具体例を挙げながら
議論する。
映画作品の分析とディスカッション
指定文献を読み、具体例を挙げながら
議論する。
映画作品の分析とディスカッション
指定文献を読み、具体例を挙げながら
議論する。
映画作品の分析とディスカッション
映画または他のメディア作品を自分で
選び、分析し発表する。
映画または他のメディア作品を自分で
選び、分析し発表する。
映画または他のメディア作品を自分で
選び、分析し発表する。
授業のまとめとふりかえり
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
受講者は、全員毎回必ず、事前に指定された文献を精読し、レジェメを作成
したうえで授業に参加する。また指定された映画作品を必ず観ておく。指定
されたもの以外にもできるだけ多くの映画を観ることが望ましい。
【テキスト(教科書)
】
プリントを配布する。
【参考書】
授業中に紹介する。
【成績評価の方法と基準】
出席と授業の予習、議論への参加度(50%)
、発表および学期末レポート(50%)
【学生が準備すべき機器他】
パソコン、プレゼンテーションソフトを使用する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【その他の重要事項】
授業計画は変更することがある。
【学生が準備すべき機器他】
特になし
【担当教員の専門分野等】
<研究テーマ>ソーシャルメディア時代のジャーナリズムのあり方、
ソーシャルメディアとマスメディアの関係
【担当教員の専門分野等】
<研究分野>映画・メディア表象研究
<主要研究業績>
Japanese Cinema and Otherness: Nationalism, Multiculturalism and
the Problem of Japaneseness, 2010, London: Routledge.
‘Neo-documentarism in Funeral Parade of Roses: New Realism of
Matsumoto Toshio’, 2011, Screen, 52: 3, pp. 376-390.
「日本映画にみる朝鮮人<慰安婦>と在日女性、その声の不在」2013, 北原恵
(編)
『アジア女性の身体はいかに描かれたか』
、青弓社 pp. 239-270.
— 27 —
05社会学専攻_本編2016.indd 231
社会学専攻
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 構造理解
第 3 回 構造理解
第 4 回 構造理解
第 5 回 討論
第 6 回 調査分析
第 7 回 調査分析
第 8 回 討論
第 9 回 企画立案
第 10 回 企画立案
第 11 回 討論
第 12 回 企画立案
第 13 回 企画立案
第 14 回 発表
第 15 回 討論
【授業の概要と目的(何を学ぶか)
】
第二次世界大戦後から60年代までの日本映画史を概観しながら、映画作品を
時系列に分析することによって、日本映画と作品が作られ、受容された時代
の関係を、社会・政治・文化的な文脈から考察するとともに映画理論を学ぶ。
映画作品は劇映画が中心となる。
231
16/03/02 11:30
E1640-2210
メディア社会学特殊研究2(フリー・カルチュアー論)
稲増 龍夫
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
ジョセフ・ヒース+アンドルー・ポター著の『反逆の神話∼カウン
ターカルチャーはいかにして消費文化になったか」をテクストに、現
代における、カウンターカルチャーと消費文化の関係を再検討する。
【到達目標】
従来、カウンターカルチャーは、ポストモダン社会化を先取りした
文化運動と位置づけられてきたが、本書の著者であるヒースらは、
その常識を覆し、カウンターカルチャーは、
「反抗」を称揚し、個性
化を推進するという美名のもとで、皮肉なことに、消費社会化を促
進=活性化し、資本主義の延命に貢献してきたと断定した。この新
しいカウンターカルチャーの視点について批判的に考察することを
目指す。
(ちなみに私は、カウンターカルチャー擁護の立場だが、結
論を除いて、筆者らの指摘には 80 %同意する。)
【授業の進め方と方法】
毎週、担当章のレジュメを作成し、発表後、出席者で議論をする。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
オリエンテーション
2
『反逆の神話』序章
3
『反逆の神話』1章
4
『反逆の神話』2章
5
『反逆の神話』3章
6
『反逆の神話』4章
7
『反逆の神話』5章
8
『反逆の神話』6章
9
『反逆の神話』7章
10
『反逆の神話』8章
11
『反逆の神話』9章
12
『反逆の神話』10 章
13
『反逆の神話』結論
14
『反逆の神話』後記
15
後期のまとめ
内容
本講義の概要説明と分担の決定
本書の思想的背景
カウンターカルチャーの誕生
フロイト、カリフォルニアへ行く
ノーマルであること
自分が嫌いだ、だから買いたい
極端な反逆
制服と画一化
地位の追及からクーッルの探求へ
コカコーラ化
ありがとう、インド
宇宙船地球号
反逆商法
本書の批判的総括
カウンターカルチャー論の射程と
限界
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
事前のテキスト講読、ならびに議論への準備。
【テキスト(教科書)】
ジョセフ・ヒース+アンドルー・ポター『反逆の神話』
(NTT 出版)
【参考書】
ジョセフ・ヒース『啓蒙思想 2.0』(NTT 出版)
【成績評価の方法と基準】
毎回の出席(30 %)
、ならびにレポート発表/議論への参加(70 %)
を総合して評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
ゲストスピーカーが好評だったので、今期もお招きしたい。
【担当教員の専門分野等】
専門はメディア文化論、現代若者論、ポストモダン社会論、エンタテ
インメントコンテンツ論など。主著に『アイドル工学』
『フリッパー
ズ・テレビ∼TV文化の近未来形』
『パンドラのメディア∼テレビは
時代をどう変えたのか』など。
232
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— 28 —
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■印象に残った記事をスクラップさせ、その記事について報告させる。
■大学外で取材をさせる可能性もある。
E1640-2211
取材文章実習
【テキスト(教科書)】
テキストは使用しない
依光 隆明
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
新聞記事にとって大事なのは「事実を、簡潔に、わかりやすく」で
す。簡単なようで難しい、その書き方を実践的に学びます。書くと
いっても新聞記事は自分の考えを連ねるわけではありません。事実
を取材し、読者に伝えるべきものを選択して原稿にします。つまり
新聞記事は人になにかを伝えるために書くものです。どう取材し、
どう伝えたらいいかについても考えてもらいます。
【到達目標】
■新聞記事にはさまざまな種類があるが、その中の①事実だけを伝
える短文記事が書けるようになる②人物ものが書けるようになる。
■新聞記事の特徴、論文やネットの文章との違いをつかむ。
■分かりやすい文章の書き方を身につける。
【成績評価の方法と基準】
出席点40%
平常点10% → 質問、受け答えなど授業態度の熱心さ。
課題(宿題を含む)30% → 授業や宿題で作成する記事の評価。
リポート20% → 講義修了後に課すリポートの評価。
(いずれも予定)
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【授業の進め方と方法】
■新聞を読む
■新聞記事を理解する。
■新聞記事の歴史を学ぶ。
■新聞記事の特徴を学ぶ。
■実際に取材をする。
■取材した内容を書く。
■ひとりひとりが書いた記事について評価、討議する。
■課題として書かせた記事を講師が添削する。
■実際の授業に当たってはシラバスの内容とずれることがある。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 新聞とは何か
【参考書】
『「伝わる文章」が書ける作文の技術 名文記者が教える 65 のコツ』
外岡秀俊、朝日新聞出版
『すっきり! わかりやすい! 文章が書ける』高橋俊一、すばる舎
『きっちり! 恥ずかしくない! 文章が書ける』前田安正、すばる舎
『報道記者のための取材基礎ハンドブック』西村隆次、リーダーズ
ノート
『日本語の作文技術』本多勝一、 朝日文庫
社会学専攻
内容
新聞記事とはどういうものかを学
ぶ。次の授業までに新聞を読ませ
る。
新聞を読んでみて気づいたことを
第 2 回 新聞を読んで
ひとりひとりに語らせる。日本の
新聞記事の特徴を学ぶ。
ここ30年の新聞記事の変化、特
第 3 回 新聞記事を書く①
に事件記事の変化と特徴を学ぶ。
事件記事を素材に討議。書く要素
第 4 回 新聞記事を書く②
によって記事が大きく変わること
を学ぶ。
第 5 回 新聞記事を書く③
実際に事件記事を書いてみる。
第 6 回 新聞記事の類型につい 新聞記事の種類と、それぞれの特
て
徴を学ぶ。
授業に招いた人物を取材させる。
第 7 回 新聞記事を書く④
次の授業までに人物記事を書かせ
る。
学生が仕上げた人物記事を素材に
第 8 回 新聞記事を書く⑤
討議。添削。
日本の新聞の類型とそれぞれの特
第 9 回 全国紙と地方紙
徴を学ぶ。
授業に招いた人物を取材させる。
第 10 回 新聞記事を書く⑥
次の授業までに人物記事を書かせ
る。
第 11 回 新聞記事を書く⑦
学生が仕上げた人物記事を素材に
討議。添削。
第 12 回 なにをどう取材するか 取材した経験を元に、人から話を
聞くという意味を考える。
授業に招いた人物を取材させる。
第 13 回 新聞記事を書く⑧
次の授業までに人物記事を書かせ
る。
学生が仕上げた人物記事を素材に
第 14 回 新聞記事を書く⑨
討議。添削。
記事を書いた経験を元に新聞の特
第 15 回 新聞とは何か
徴を考える。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 新聞記者として実際に現場取材を行っている
<研究テーマ> 新聞記者のあり方、新聞のあり方、ジャーナリ
ズム教育
<主要研究業績> (共著)2013年、早稲田大
■『レクチャー現代ジャーナリズム』
学出版部
(共著)2013年、
■『エンサイクロペディア現代ジャーナリズム』
早稲田大学出版部
■「プロメテウスの罠とは何か―異端の集団が紡ぐ新聞の実験」
『Journalism』2012年4月
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
■新聞を読ませる。次の授業までに隅から隅まで読んでもらう。
— 29 —
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233
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E1640-2212
調査報道実習1
安川 克巳
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
「調査報道」をいかに充実させるか。新聞、テレビ、出版、ネットな
ど、メディアの報道現場にとっては共通する重要課題だ。そこでテ
レビのニュースやドキュメンタリー、さらにはドラマを題材に、プロ
の取材者による取材の” 最前線” を研究し、ワークショップ形式で、
「着眼点」や「調査報道のプロセス」を学ぶ。
【到達目標】
テレビニュース(映像尺1、2分程度)の取材・制作の基本。そ
こから特集ニュース(3∼15分程度)の取材・制作。さらには報
道ドキュメンタリー(20∼60分程度)の報道作品を取材し作っ
ていくためには何が必要なのかを、体験的に理解し、基本的なノウ
ハウを身につける。個々に自分が取り組みたい調査報道のテーマを
数ある社会事象のなかから見つけ出して、事前の調査をすることが
できる能力を身につける。
【授業の進め方と方法】
夏休み期間中の集中授業。テレビ局の報道現場で働く現役記者や
ディレクターによるワークショップ形式。取材の仕方、ニュース原
稿の書き方、編集の仕方などを、映像尺が短い「ニュース」や「特
集ニュース」、あるいは「ドキュメンタリー」、さらには「報道を題
材にしたドラマ」まで実際のプロセスの一部を体験させながら、方
法論を学んでいく。
【授業計画】
春学期集中
回
テーマ
内容
授業の進め方のガイダンス。
第 1 回 ガイダンス
調査報道を実践的に学 「調査報道」を大学院で学ぶ意義
ぶ意義
について解説。
テレビ報道はどんな仕組みなのか
第 2 回 ニュースをつくる
「原稿と映像」の基本 ニュース制作の「作業」や「基
本」となる考え方」を解説する
ニュース原稿はどんなセオリーで
第 3 回 ニュースをつくる
「原稿と映像」の取捨 書かれているのか
選択の基本
基本的な書き方を学ぶ。特に何を
捨て何を残すか。
第 4 回 ニュース取材を実践
人物や出来事を実際に取材して
する
ニュース原稿を書くプロセスを実
実際に何かを取材して 践的に体験する
原稿を書く
テレビの特徴である「映像」と
第 5 回 テレビの取材とは
「映像・音声を集める」「音声」について、どう取材して、
基礎編 どう表現するのかの基本を学ぶ
実際に映像・音声を集める「取
第 6 回 テレビの取材とは
「映像・音声を集める」 材」を行う
応用編
第 7 回 特集ニュースをつくる 短い「ニュース」から長い「特集
情報を集めて「企画
ニュース」の違いは? 情報を
書」をつくる
集めて企画書をつくる過程を学ぶ
第 8 回 特集ニュースをつくる 撮影する予定のもの、撮影された
「構成」を立てる
ものをシーンとして並べ、全体を
の流れ=構成を決める
第 9 回 特集ニュースの取材を 実際に出来事や人物を取材する実
実際に行う
践作業
シーンを意識しながら
撮影する
第 10 回 映像編集をして作品に いくつかのシーンを組み合わせ
まとめる
て、映像編集を行ってまとめる
第 11 回 報道ドキュメンタリー プロの報道ドキュメンタリーに
をつくる
「きっかけ」「発想」を学ぶ
きっかけから作品完成
まで
第 12 回 報道ドキュメンタリー プロの報道ドキュメンタリーに
をつくる
「現場での発見」を学ぶ
取材での発見を入れる
234
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第 13 回 報道ドキュメンタリー
から報道ドラマへの発
展
第 14 回 「報道ドキュメンタ
リー」をつくる
第 15 回 「報道ドキュメンタ
リー」をつくる
ドキュメンタリーでの表現と限界
事実に基づく報道ドラマで何が表
現できるかを学ぶ
自分自身の問題意識からドキュメ
ンタリーの企画・構成を練る
自分自身の問題意識からドキュメ
ンタリーの企画・構成を練る
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
集中授業であるため、事前にいくつかの映像ドキュメンタリー作品
などを指定して見てもらう(視聴方法は別途指示する)
。またニュー
ス原稿の作成や、構成表の作成、映像の編集、取材(撮影)などは
授業外でもやってもらう。
【テキスト(教科書)】
「社会の今をみつめてー TV ドキュメンタリーを作る」
(大脇三千
代・岩波ジュニア新書)
、
「ビデオカメラでいこう」
(白石草・七つ森
出版)
【参考書】
「新聞・テレビは信頼を取り戻せるか 調査報道を考える」
(小俣
一平)
、
「権力 VS 調査報道」
(高田昌幸、小黒純)
、
「大統領の陰謀――
ニクソンを追いつめた300日」
(バーンスタイン、ウッドワード)
、
「ドキュメント リクルート報道」(朝日新聞社会部)、
「ワーキング
プアー日本を蝕む病」
(NHK スペシャル班)
、
「無縁社会」
(NHK ス
スペシャル班)、「老人漂流社会」(NHK スペシャル班)「中国 夢
と流転ー庶民たちの改革開放」
(角英夫)
、
「日本人はなぜ戦争へと向
かったのか」(NHK スペシャル班)他、その都度、指定する。
【成績評価の方法と基準】
すべて出席が原則。構成表や原稿、映像作品などの成果物を点数
評価し、作品づくりの実践プロセスにおける発言や取り組み姿勢な
どを総合的に評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
【学び】と【実践】が混合する授業で、後者の「撮影」
「編集」の
プロセスについて授業内で時間を取ることが難しいため、個別のサ
ポートを丁寧に行う。
【学生が準備すべき機器他】
撮影用のビデオカメラ、編集用のパソコンは大学院の備品を使う。
撮影した映像や編集過程を教員がチェックするので授業にパソコ
ンを持参することを求める。
【担当教員の専門分野等】
テレビ報道、ジャーナリズム、メディア論、放送批評、ニュース・ド
キュメンタリーなどの映像制作、貧困・労働などの社会問題
— 30 —
16/03/02 11:30
E1640-0301
E1640-0302
学際研究2(平和構築)
学際研究3(東アジア近現代史の現在)
二村 まどか
愼 蒼宇
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
独裁体制下の多大な人権侵害、また紛争下の戦争犯罪や大量虐殺を経験
した社会では、民主化や平和構築のプロセスにおいて、過去の大規模犯
罪とどのように向き合うかが問題となる。人権侵害や戦争犯罪の責任者
を罰するのか、あるいは赦すのか。何が起きたかを究明するべきか、あ
るいは忘れるべきか。本講義では、平和構築分野で重要視されているこ
の「移行期正義」の問題を扱い、その政治的、法的、道義的ジレンマに
ついて考察する。
【到達目標】
1980 年代の民主化プロセスから今日に至るまで、移行期正義の名の元
に行われてきた様々な試みを考察しながら、移行期正義とは何か、その
問題の所在は何か、そしてどのようにその問題に取り組むべきかについ
て、学際的に分析し、理解を深めることを目指す。
【授業の進め方と方法】
移行期正義に関する基本文献の講読と同時に、1980 年代のラテンアメ
リカにおける民主化プロセス、1990 年代以降の武力紛争後の平和構築、
そして 21 世紀に入ってからの国際刑事裁判所の働きを事例に、移行期
正義の概念と実践について学ぶ。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 イントロダクション
第
第
第
第
第
第
2
3
4
5
6
7
回
回
回
回
回
回
第9回
第
第
第
第
10
11
12
13
回
回
回
回
第 14 回
第 15 回
移行期正義とは何か
移行期正義の原点
事例①アルゼンチン
事例②チリ
冷戦後の移行期正義
事例③ユーゴスラビア
紛争
事例④ルワンダのジェ 国際戦犯法廷(ICTR)とガチャ
ノサイド
チャ法廷
事例⑤アパルトヘイト 真実和解委員会と「修復的正義」
後の南アフリカ
事例⑥シエラレオネ
「混合法廷」の設立①
事例⑦カンボジア
「混合法廷」の設立②
事例⑧東ティモール
多様な移行期正義のメカニズム
国際刑事裁判所(ICC) ICC の設立をめぐる平和と正義
と移行期正義
事例⑨ダルフール問題 ダルフール問題と国際刑事裁判所
事例⑩ウガンダ
国際正義と現地正義の相克
【到達目標】
東アジア近現代史を中心に、近年の歴史研究に触れることで、歴史学
の問題意識や方法に対する理解を深め、各自の研究テーマに対し、大状
況と小状況、支配と被支配の権力関係、歴史の連続と断絶、といったダ
イナミックな思考を培うことを目標とする。
【授業の進め方と方法】
講読が基本になる。テキストについては最初の講義で決定する。テキ
ストは全員読み、担当者はレジュメを作成して報告し、受講生で議論す
る。近年の研究については可能であれば研究者をお招きし、学習会を行
う。受講生の状況に応じて輪読の方法を決める。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 イントロダクション
第 2 回 方法から考える①
第 3 回 方法から考える②
第 4 回 方法から考える③
第 5 回 方法から考える④
第 6 回 東アジアと日本①
第 7 回 東アジアと日本②
第 8 回 東アジアと日本③
第 9 回 近年の特集を読む①
第 10 回 特別講師の招聘
第
第
第
第
第
11
12
13
14
15
回
回
回
回
回
近年の特集を読む②
近年の特集を読む③
アクチュアルな課題①
アクチュアルな課題②
総合討論
内容
講義の進め方/文献の選定など
歴史学の基礎についての概論
戦後歴史学の特徴について考える
現代歴史学の成果と課題
史料論から考える
講読と討議
講読と討議
講読と討議
講読と討議
近現代東アジア史に関わる講師の招
聘と書評
講読と討議
講読と討議
講読と討議
講読と討議
講読と討議
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指定されたテキストを読んで授業にのぞむことが求められる。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
決められたテキストは必ず全員読むことが必須。報告者は報告レジメを
作成すること。テキストが決まったら、関連した参考図書も第 2 回目に
提示するので読むことを薦める。
【テキスト(教科書)】
授業中に指定する。
【テキスト(教科書)
】
初回に打ち合わせを行い決定する。
【参考書】
授業中に随時紹介する。
【参考書】
講義のなかで適宜紹介していく。
【成績評価の方法と基準】
平常点(出席、発表、ディスカッションへの参加など; 40%)
期末レポート(60 %)
【成績評価の方法と基準】
、出席や講義での討論などの参加度(50 %)で総合
報告の水準(50 %)
的に評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
とくになし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>
国際関係論、国際安全保障、国際人権
<研究テーマ>
平和構築、移行期正義、国際刑事裁判
<主要研究業績>
・The Politics of the Death Penalty in Countries in Transition
(Routledge, 2014)
・
「国際刑事裁判をめぐる『国際正義』と『現地(の)正義』
」
『平和研究』
41 号(2013)
など
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 歴史学、朝鮮近現代史、近現代日朝関係史、植民地研究、
在日朝鮮人史、博物館展示。
<研究テーマ> 日本の朝鮮植民地支配と民族運動、近代朝鮮の思想(儒
学者・軍人・民衆)、植民地における警察と軍隊、現代韓国の軍事体制、
在日朝鮮人の研究(鹿児島・対馬)、博物館展示のなかの朝鮮、など。
<主要研究業績>
1、(単著)『植民地朝鮮の警察と民衆世界』(有志舎、2008 年)
2、(単著)「植民地戦争としての義兵戦争」『岩波講座東アジア近現代通
史(2 巻)日露戦争と韓国併合』
(岩波書店、2010 年)
。
3、
(単著)
「崔益鉉」
『東アジアの知識人①』
(有志舎、2013 年)
。ほか。
— 31 —
05社会学専攻_本編2016.indd 235
社会学専攻
第8回
内容
授業の進め方、教科書についてのガ
イダンス
概念と問題の所在
ラテンアメリカにおける民主化
裁判と真実委員会の働き
真実委員会とピノチェト訴追問題
国際社会と国際刑事裁判
国際戦犯法廷(ICTY)の設立
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
本講義は、歴史学の立場から学問として歴史を捉える方法について、現
在の興味深い研究を素材に学んでいこうと思う。歴史学は理論と離れた
ものではないが、その独自の任務は実証によって問題に向かい、過去の
事象を把握しえた根拠を明示することにある。その範囲は限られたもの
ではあるが、それらを学ぶことで「歴史的思考」を豊かにするきっかけを
つくることができればと考えている。対象は東アジア近現代史。東アジ
アの歴史像、帝国主義と民族、戦争や植民地支配の再検討、民衆史・民
衆運動史、現代の歴史学・歴史理論の問題点、といった点について、近
年の研究を中心に「歴史学の最前線」に接近を試みたい。
235
16/03/02 11:30
E1640-0303
学際研究4(認知科学)
金井 明人
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
認知科学に関する近年の研究論文の輪読を行ない、最新研究につ
いて論じることを目的とする。特に物語と映像、情報メディア、コ
ミュニケーションに関する認知科学の最新研究に注目する。
【到達目標】
認知科学的アプローチによる分析・考察方法および最新研究の動
向を理解することを目標とする。
【授業の進め方と方法】
文献を輪読し、議論する。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 文献解説
第 3 回 文献輪読 1
第 4 回 文献輪読 2
第 5 回 文献輪読 3
第 6 回 文献輪読 4
第 7 回 文献輪読 5
第 8 回 最新研究紹介
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
最新研究紹介 2
文献輪読 6
文献輪読 7
文献輪読 8
最終発表 1
第 14 回 最終発表 2
第 15 回 最終発表 3
内容
本授業の内容について
テキストについての解説
文献に関する議論
文献に関する議論
文献に関する議論
文献に関する議論
文献に関する議論
物語の認知科学的分析に関する最
新研究の紹介を行なう。
前回をふまえ、議論する。
再度、文献に関する議論
文献に関する議論
文献に関する議論
これまでの議論をふまえたまとめ
の発表
引き続き、これまでの議論をふま
えたまとめの発表
最後の総まとめ
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
テキストを自習してくること。それ以外の準備については開講時
に指示する。
【テキスト(教科書)】
学会誌『認知科学』『Cognitive Science』など
【参考書】
開講時に指示する。
【成績評価の方法と基準】
発表・議論・資料内容などを、総合的に判断する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
学生の希望する領域に近い論文を扱っていきたい。
【担当教員の専門分野】
< 専門領域> 映像と物語に関する認知科学・人工知能・修辞学
< 研究テーマ>
1) 映像と物語における認知的な切断と違和感,その修辞
2) リアリティ・生々しさとノスタルジア 3) ドキュメンタリーによる物語 4) 1)∼3)の映像環境への展開
< 主要研究業績>
(共編)『メディア環境の物語と公共圏』法政大学出版局, 2013 年
(共著)『物語論の情報学序説』学文社,2010 年
(共著) 映像編集のデザイン −ストーリーと切断をめぐって− 『認
知科学』17(3), 444-458, 2010 年
(共編)『映像編集の理論と実践』法政大学出版局,2008 年
236
05社会学専攻_本編2016.indd 236
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16/03/02 11:30
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
決められた文献は必ず全員読むことが必須。報告者は報告レジュメ
を作成すること。文献と関連した参考図書も提示するので読むこと
を薦める。
E1640-0304
学際研究5(移動する子どもと多文化教育)
趙 衛国
【テキスト(教科書)】
初回に打ち合わせを行い決定する。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
近年、外国人労働者、難民、留学生、国際結婚、日本人の配偶者、不
法滞在者などとカテゴリー化される人々に随伴する子どもや日本で
生まれた子どもが日本国内において確実に増加している。本講義は、
近年教育現場における異なる言語・文化背景を持つ子どもを多く迎
える実情を踏まえ、子どもたちの多様化に伴い生じた教育上の問題
と課題を多文化教育の視点から考える。
【参考書】
『外国人の子どもの教育: 就学の現状と教育を受ける
宮島喬(2014)
権利』東京大学出版会
川上郁雄編(2013)
『
「移動するこども」という記憶と力―言葉とア
イデンティティ』くろしお出版
趙衛国(2010)『中国系ニューカマー高校生の異文化適応:文化的
アイデンティティ形成との関連から』御茶の水書房
【到達目標】
本講義では、多文化教育の基本的な理論や概念を学び、日本の実践
事例に関する文献の学習を通じて、多文化化・多民族化の進行がも
たらした今日の教育課題を理解することを目標とする。
【成績評価の方法と基準】
レジュメ報告の水準(50 %)、出席や講義での討論などの参加度
(50 %)で総合的に評価する。
【授業の進め方と方法】
授業は文献講読と議論を組み合わせた形で行う。文献については最
初の講義で決定する。担当者はレジュメを作成して報告し、受講生
全員で議論する。また、受講生の状況に応じて輪読の方法を決める。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 イントロダクション
第2回
第3回
第4回
第5回
多文化教育の定義およ
び研究動向の紹介
多文化教育の役割と課
題に関する紹介と議論
第6回
学校の多文化化の実態
とその課題(2)
第7回
学校の多文化化の実態
とその課題(3)
第8回
学校の多文化化の実態
とその課題(4)
第9回
学校の多文化化の実態
とその課題(5)
第 10 回 学校の多文化化の実態
とその課題(6)
第 11 回 学校の多文化化の実態
とその課題(7)
第 12 回 学校の多文化化の実態
とその課題(8)
第 13 回 学校の多文化化の実態
とその課題(9)
第 14 回 学校の多文化化の実態
とその課題(10)
第 15 回 講義のまとめ
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 異文化間教育学、移住・エスニシティ研究、中国系
ニューカマー研究 <研究テーマ> 中国系ニューカマーの異文化適応研究
<主要研究業績>
1.『中国系ニューカマー高校生の異文化適応:文化的アイデンティ
ティ形成との関連から』御茶の水書房、2010
2.「中国系ニューカマーの教育戦略と社会的ネットワーク:中国料
理人の場合」『移民政策研究』2011
3.「中国系ニューカマーの現在―高度人材『技術』在留資格取得者
の場合」『別刷 環⑳なぜ今、移民問題か』2014
— 33 —
05社会学専攻_本編2016.indd 237
社会学専攻
移動する子どもに関す
る文献
学校の多文化化の実態
とその課題(1)
内容
文献の決定と全体の日程の打ち合
わせ
移民・教育・社会変動に関する近
年の研究動向を紹介する。
日本における移動する子どもの状
況と多文化教育に関する研究の経
緯を紹介する
言語間・文化間を移動する子ども
とは?
選定した文献の講読:外国人子ど
もの就学の現状と教育を受ける権
利①
選定した文献の講読:外国人子ど
もの就学の現状と教育を受ける権
利②
選定した文献の講読:外国人子ど
もの就学の現状と教育を受ける権
利③
選定した文献の講読:移動する子
どものことばとアイデンティティ
①
選定した文献の講読:移動する子
どものことばとアイデンティティ
②
選定した文献の講読:移動する子
どものことばとアイデンティティ
③
選定した文献の講読: ニューカ
マー高校生の異文化適応とアイデ
ンティティ①
選定した文献の講読:ニューカ
マー高校生の異文化適応とアイデ
ンティティ②
選定した文献の講読:ニューカ
マー高校生の異文化適応とアイデ
ンティティ③
選定した文献の講読:ニューカ
マー高校生の異文化適応とアイデ
ンティティ④
これまでに学んだ内容を中心に
ディスカッションする
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
新規担当につき該当なし
237
16/03/02 11:30
E1640-0305
E1640-0306
社会科学研究法1
社会科学研究法2
大
大 雄二
雄二
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
日本語を母語としない留学生を対象とする。「日本あるいは他の非西洋
地域における『西洋の近代』の受容」をテーマに、修士課程における学び
の基軸、必要不可欠なアカデミック・リテラシーを具体的に確認し、習
熟していく。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
日本語を母語としない留学生を対象とする。2016 年度「社会学研究
法1」/「社会科学研究法1」の履修を前提として授業を進める。修士
課程の学生に必要不可欠なアカデミック・リテラシーを身につけ、自律
的、批判的な学習、研究の主体として自立することを目指す。
【到達目標】
情報・文献検索の方法、データ分析の基本、日本語論文作成の方法、プ
レゼンテーションの方法等を確認し、修士課程の学生に相応しい情報の収
集と分析、再構築、発信が支障なくできるようになることを目標とする。
【到達目標】
具体的なプレゼンテーションの方法等を確認しながら、修士課程の学
生に相応しい情報の収集と分析、再構築、発信が十全にできるようにな
ることを目標とする。
【授業の進め方と方法】
学生参加型のインタラクティヴな演習、実習の形態とする。
教員からの問題提起と課題(基本的には隔週とする)に対し、学生が
質問、回答しながらより深い理解と習熟へと進むことができるよう授業
を構成する。
【授業の進め方と方法】
学生参加型のインタラクティヴな演習、実習の形態とする。
教員からの問題提起と課題(基本的には隔週とする)に対し、学生が
質問、回答、発表をしながらより深い理解と習熟へと進むことができる
よう授業を構成する。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
内容
1
アイス・ブレーキング 授業内容の具体的説明等
2
情報、文献の検索と収 【実習1】関連文献検索
集(1)
3
情報、文献の検索と収 【課題1】参考文献一覧作成
集(2)
4
情報、文献の検索と収 【実習2】図書館ガイダンス
集(3)
5
情報、文献の検索と収 【課題2】「書評」を書く
集(4)
6
データ分析の基本
データ収集、処理、分析の基礎
7
情報の整理と要約(1)【実習3】キーワード、キーフレー
ズをさがす
8
情報の整理と要約(2)【課題3】論文を要約する 9
情報の整理と要約(3)【課題4】レジュメの作成
10
情報の整理と要約(4)【実習4】スライドの作成
11
プレゼンテーション
【実習5】口頭発表
(1)
12
プレゼンテーション
【実習6】口頭発表の講評と検証
(2)
13
小論文の作成(1)
【課題5】小論文の作成 14
小論文の作成(2)
【実習7】小論文の講評と検証(1)
15
小論文の作成(3)
【実習8】小論文の講評と検証(2)
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
文献講読(1)
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
事前に配布した資料については、必ず一読し、不明の単語や術語は辞
書で意味を調べ、きちんと理解しておく。
課題を作成し、「授業支援システム」から提出する。
【テキスト(教科書)】
特定の教科書は使用しない。
【参考書】
授業内でテーマごとに複数紹介していく。
文献講読(2)
3
文献講読(3)
4
討議(1)
5
6
7
8
9
10
11
12
文献講読(4)
文献講読(5)
文献講読(6)
文献講読(9)
討議(2)
プレゼンテーション
(1)
プレゼンテーション
(2)
討議
13
小論文の作成
14
小論文の講評(1)
15
小論文の講評(2)
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
事前に配布した資料については、必ず一読し、不明の単語や術語は辞
書で意味を調べ、きちんと理解しておく。
課題1∼4を作成し、「授業支援システム」から提出する。
【テキスト(教科書)】
マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精
神』
、
『支配の社会学』等。開講後具体的に指示する。
【成績評価の方法と基準】
実習を含む参加 40 %+課題1∼4の提出 60 %で評価したい。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
2015 年度が初めての担当であったので、未見。提案や意見は積極的
にすぐに伝えてほしい。
【学生が準備すべき機器他】
パーソナルコンピュータを使った実習を基本とする。開講後に具体的
に指示する。
課題は「授業支援システム」から提出のこと。
【担当教員の専門分野等】
東アジア(現代中国)地域研究(国民統合、民族政策)
2
内容
『プロテスタンティズムの倫理と資
本主義の精神』(1)
『プロテスタンティズムの倫理と資
本主義の精神』(2)
『プロテスタンティズムの倫理と資
本主義の精神』(3)
『プロテスタンティズムの倫理と資
本主義の精神』について
『支配の社会学』
(1)
『支配の社会学』
(2)
『支配の社会学』
(3)
『支配の社会学』
(4)
『支配の社会学』について
発表と質疑応答(1)「グローバリ
ゼーションとナショナリズム」
発表と質疑応答(2「グローバリ
ゼーションとナショナリズム」
「グローバリゼーションとナショナ
リズム」について
各自の研究テーマによる構想の発表
と質疑応答
各自の作成した小論文の講評と検討
(1)
各自の作成した小論文の講評と検討
(2)
【参考書】
授業内でテーマごとに複数紹介していく。
【成績評価の方法と基準】
実習を含む参加 50 %+課題1∼4の提出 50 %で評価したい。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
2015 年度、初めて担当したので、未見。提案や意見は積極的にすぐ
に伝えてほしい。
【学生が準備すべき機器他】
パーソナルコンピュータを使った実習を基本とする。開講後に具体的
に指示する。
課題は「授業支援システム」から提出のこと。
【担当教員の専門分野等】
東アジア(現代中国)地域研究(国民統合、民族政策)
238
05社会学専攻_本編2016.indd 238
— 34 —
16/03/02 11:30
E1632-0307
E1632-0308
外国書講読1(英語)
外国書講読2(英語)
金原 瑞人
金原 瑞人
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
TIME の記事をたくさん、精確に読むことにより、英語力を培い、時事英語
に慣れる。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)
】
Time の記事をたくさん、精確に読むことにより、英語力を培い、時事英語に
慣れる。
【到達目標】
英語の新聞を辞書を引きながら、精確に、早く読めるようになる。
【到達目標】
Time を辞書を引きながら、精確に、早く読めるようになる。
【授業の進め方と方法】
TIME を教材に使い、いくつかのジャンルの記事を読んでいく。
【授業の進め方と方法】
Time の様々な記事やエッセイを読んでいく。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
ガイダンス
2
TIME の記事①
3
TIME の記事①
4
TIME の記事②
5
TIME の記事②
6
TIME の記事③
7
TIME の記事③
8
TIME の記事④
9
TIME の記事④
10
TIME の記事⑤
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
ガイダンス
11
TIME の記事⑤
12
TIME の記事⑥
13
TIME の記事⑥
14
15
TIME の記事⑦
TIME の記事⑦
内容
授業の進め方についての説明
国際情勢に関する記事を読む(前半)
国際情勢に関する記事を読む(後半)
移民問題に関する記事を読む(前半)
移民問題に関する記事を読む(後半)
教育問題に関する記事を読む(前半)
教育問題に関する記事を読む(後半)
文化関係の記事を読む(前半)
文化関係の記事を読む(前半)
アメリカの社会問題に関する記事を読
む(前半)
アメリカの社会問題に関する記事を読
む(後半)
アジアの社会問題に関する記事を読む
(前半)
アジアの社会問題に関する記事を読む
(後半)
映画関係の記事を読む(前半)
映画関係の記事を読む(後半)
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
講読する部分は、毎回必ず予習すること。どのような準備をしてきたかわか
るものを毎回提出すること。
2
教育問題
3
教育問題
4
社会問題
5
社会問題
6
平和問題
7
平和問題
8
教育問題
9
教育問題
10
貧困の問題
11
貧困の問題
12
文化論
13
文化論
【参考書】
特になし。
14
食糧問題
15
食料問題
【成績評価の方法と基準】
授業の最初の 10 分で、その回に進む部分の単語テストを行う。
毎回、進む部分の 1 部を訳して提出してもらう。
単語テストと訳文を評価し、合計して成績とする。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
英文が難しいとの指摘があったが、TIME の文章は難しい。授業では予習で
100 パーセント理解することは要求していない。授業を受けて、なんとなく
全体の意味が理解できるくらいでよい。
【その他の重要事項】
この科目は受講許可科目である。春学期初回の授業に出席し、担当教員の許
可を得ること。秋学期のみ履修の場合も春学期初回の授業で担当教員の許可
を得ること。
また、テキストはなるべく新しいものを使うので、
「テーマ」
「内容」に記入し
てあるものとは必ずしも一致しない。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
講読する部分は、毎回必ず予習する。どのような準備をしてきたかわかるも
のを毎回提出する。
社会学専攻
【テキスト(教科書)】
TIME の新しい記事をテキストとして使う。コピー配布。
内容
授業の進め方や、Time を読むにあ
たってのアドバイスなど。
アメリカの教育問題に関する記事を読
む(前半)
アメリカの教育問題に関する記事を読
む(後半)
アラブの社会問題についての記事を読
む(前半)
アラブの社会問題についての記事を読
む(後半)
アラブ圏の平和問題についての記事を
読む(前半)
アラブ圏の平和問題についての記事を
読む(後半)
アメリカ、イギリスの教育問題につい
ての記事を読む(前半)
アメリカ、イギリスの教育問題につい
ての記事を読む(後半)
アジアにおける貧困の問題を扱った記
事を読む(前半)
アジアにおける貧困の問題を扱った記
事を読む(後半)
欧米の文化的な問題を扱った記事を読
む(前半)
欧米の文化的な問題を扱った記事を読
む(後半)
世界の食糧問題を扱った記事を読む
(前半)
世界の食糧問題を扱った記事を読む
(後半)
【テキスト(教科書)
】
Time のなるべく新しい号の記事を使用する。テキストはコピーして配布する。
【参考書】
とくになし。
【成績評価の方法と基準】
授業の最初の 10 分で、その回に進む部分の単語テストを行う。
毎回、進む部分の 1 部を訳したものを提出してもらう。
単語テストと訳したものを採点し、その合計で評価を出す。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
英文が難しいという指摘があったが、TIME の英文は難しい。授業では、予
習の段階で 100 %理解することを要求していない。予習をして、授業を受け
て、なんとなく全体の意味が頭に入ればよい。
【その他の重要事項】
この科目は受講許可科目である。春学期初回の授業に出席し、担当教員の許
可を得ること。
また、テキストはなるべく新しいものを使うので、
「テーマ」
「内容」に記入し
てあるものとは必ずしも一致しない。
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外国書講読1(英語)
外国書講読2(英語)
壽福 眞美
壽福 眞美
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
主要な社会学者の基本的な思想と理論を学びながら、英語の読解力
を高める。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
主要な社会学者の基本的な思想と理論を学びながら、英語の読解力
を高める。
【到達目標】
1 英語の専門的な論文・研究書を読み理解するための基礎的知識
を獲得する。
2 社会学者の思想と理論の根底にある生活史・同時代把握を理解
する。
【到達目標】
1 英語の専門的な論文・研究書を読み理解するための基礎的知識
を獲得する。
2 社会学者の思想と理論の根底にある生活史・同時代把握を理解
する。
【授業の進め方と方法】
Richard W.Hadden, Sociological Theory. An Introduction to the
Classical Tradition, North York, 2009, University of Toronto
Press を輪読する。報告に基づいて疑問点、問題点、重要な専門用
語等について議論する。
【授業の進め方と方法】
Richard W.Hadden, Sociological Theory. An Introduction to the
Classical Tradition, North York, 2009, University of Toronto
Press を輪読する。報告に基づいて疑問点、問題点、重要な専門用
語等について議論する。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
オリエンテーション
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
デュルケーム①イント
ロダクション
2
デュルケーム②社会的
分業
3
デュルケーム③有機的
連帯
4
デュルケーム④まとめ
5
ウェーバー①イントロ
ダクション
6
ウェーバー②価値自由
7
ウェーバー③因果帰属
8
ウェーバー④社会的合
理化
9
ウェーバー⑤合法的支
配
10
ウェーバー⑥官僚制
11
ウェーバー⑦合理的経
営
12
ウェーバー⑧鉄の檻
13
ウェーバー⑨まとめ
14
理性の可能性①ウェー
バーの苦悩
15
理性の可能性②ハー
バーマス
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
内容
講義の進め方についての説明。
(受講希望者が多すぎる場合)講
義参加者決定のための試験の実
施。
イントロダクション
序論の教員訳に基づいて本書の構
成、基本的単語を理解する。
啓蒙主義
報告と討論
保守的反応
報告と討論
コント
報告と討論
スペンサー
報告と討論
マルクス①疎外論
報告と討論
マルクス②資本蓄積の 報告と討論
メカニズム
マルクス③階級闘争
報告と討論
マルクス④コミュニズ 報告と討論
ム
マルクス⑤歴史哲学
報告と討論
マルクス⑥自然と人間 報告と討論
マルクス⑦まとめ
報告と討論
社会的理性の一般理論 報告と討論
まとめ
報告と討論
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
とくになし。
【テキスト(教科書)】
Richard W.Hadden, Sociological Theory. An Introduction to the
Classical Tradition, North York, 2009, University of Toronto
Press
【参考書】
参考文献は必要に応じて適宜指示する。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (50%)、討論参加 (50%) が必須の最低条件である。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
基本的な事柄に関してさらに丁寧な説明に努める。
内容
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
報告と討論
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
とくになし。
【テキスト(教科書)】
Richard W.Hadden, Sociological Theory. An Introduction to the
Classical Tradition, North York, 2009, University of Toronto
Press
【参考書】
参考文献は必要に応じて適宜指示する。
【成績評価の方法と基準】
平常点 (50%)、討論参加 (50%) が必須の最低条件である。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
基本的な事柄に関してさらに丁寧な説明に努める。
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外国書講読1(英語)
外国書講読2(英語)
水野 節夫
水野 節夫
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
本テキストは、最近とみに注目を浴びつつある’ 行動経済学’ という経済現象
への心理学的アプローチについて見事なまでに軽やかが語り口で紹介してい
るものである。その導入部分での議論につきあうことを通して、ぼくたちに
傾向的に見られがちな、様々な思考上のクセの一端について認識を深めるこ
とがここでの狙いである。
【到達目標】
下記のテキストを精読することなどを通して、文章や段落の ‘意味をきちんと
取る’ 読み方を体得できるようになること。
【授業の進め方と方法】
この講読では、‘きちんと意味を取る’ 読み方のトレーニングを集団的に実践
するということをやっていく。ここでは、訳の ‘こなれ’ よりも、その前段の
レベルである<原文の意味がきちんと取れているかどうか>の方を重視する。
そのやり方は、当分の間は<①’ 一つ一つの文章の意味’ を取る;②文章の
前後関係に注意しながらそれらの’ 文章の意味’ のさらなる把握に努める>と
いう形。その後、<③一つの章やセクション全体の意味把握>にまで持って
いければ、と考えている。
英文読解基礎力養成のために、随時、Time 誌等の目次等を用いての読解の
訓練も行なう。 【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
オリエンテーション
2
3
4
5
6
7
8
9
11
12
13
14
15
【到達目標】
下記のテキストを精読することを通して、文章や段落の ‘意味をきちんと取る’
読み方というものを体得できるようになること。
【授業の進め方と方法】
この講読では、春学期と同様に ‘きちんと意味を取る’ 読み方のトレーニン
グを集団的に実践するということをやっていく。ここでは、訳の ‘こなれ’ よ
りも、その前段のレベルである<原文の意味がきちんと取れているかどうか
>の方を重視する。
そのやり方は、当分の間は<① 1 段落ごとに’ 単語の意味’ を取る;②その
段落内の’ 文章の意味’ を押さえる>という形。秋学期は<③一つの章やセク
ション全体の意味把握>ができることを目指す。
英文読解基礎力養成のために、随時、Time 誌等の目次等を用いての読解の
訓練も行なう。 【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
オリエンテーション
2
3
4
5
段落読みに向けての練習 2
6
段落読みに向けての練習 3
7
段落読みに向けての練習 4 とハードル
のチェック 1
段落読みの練習 1 とハードルのチェッ
ク2
段落読みの練習 2 とハードルのチェッ
ク3
段落読みの練習 3 とハードルのチェッ
ク4
段落読みの練習 4 とハードルのチェッ
ク5
筆記試験の実施
8
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
受講者は、最低限、読解予定個所についてあらかじめ’ 単語帳’ や’ 訳文の一
部’ を添付ファイルの形で提出することと、読解基礎力養成のためのハードル
のクリアーが期待されている。
【テキスト(教科書)】
Richard H. Thaler, 2015, Misbehaving: The Making of Behavioral
Economics, W. W. Norton & Company. のうちの〈1. Supposedly Irrelevant
Factors〉(pp.3-11)。受講者の力量次第ではさらに先へと読み進む。
【参考書】
参考文献は必要に応じて適宜指示する。
【成績評価の方法と基準】
全回出席を基本とし欠席は3回まで。4回以上の欠席は受講放棄とみなす。
、
授業での’ 単語の意味’ と’ 文章の意味’ の把握・読解作業への参加度(30 点)
単語帳などの作成・提出結果(20 点)
、ハードル課題の達成(20 点)
、期末の
試験(30 点)、合わせて 100 点の総合点で合否を判定する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
今年度も英語基礎力のアップに努める。
【その他の重要事項】
この科目は受講許可科目である。春学期初回の授業に出席し、受講許可カー
ドによる受講許可手続きを行った者しか受講できない。
9
10
11
12
13
14
15
段落読みに向けての練習 2
段落読みに向けての練習 3
段落読みに向けての練習 4
段落読みの練習 1
段落読みの練習 2
ク1
段落読みの練習 3
ク2
段落読みの練習 4
ク3
段落読みの練習 5
ク4
段落読みの練習 6
ク5
筆記試験の実施
とハードルのチェッ
とハードルのチェッ
とハードルのチェッ
とハードルのチェッ
とハードルのチェッ
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
〈単語帳の作成・提出〉と読解基礎力養成のための(秋学期用の)ハードル
のクリアーが期待されている。春学期の内容も参照。
【テキスト(教科書)
】
Stephen R. Covey, 2015, Primary Greatness: The 12 Levers of Success,
(pp.3-12)
。受講者の
Simon & Schuster. のうちの〈1 − The Secret Life〉
力量次第ではさらに先へと読み進めていく。
【参考書】
参考文献は必要に応じて適宜指示する。
【成績評価の方法と基準】
全回出席を基本とし欠席は3回まで。4回以上の欠席は受講放棄とみなす。
授業での’ 単語の意味’ と’ 文章の意味’ の把握・読解作業への参加度(30 点)
、
単語帳などの作成・提出結果(20 点)
、2 つのハードル課題の達成(20 点)
、
期末の試験(30 点)
、合わせて 100 点の総合点で合否を判定する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
今年度も英語基礎力のアップに努める。
【その他の重要事項】
この科目は受講許可科目である。春学期初回の授業に出席し、受講許可カー
ドによる受講許可手続きを行った者しか受講できない。
— 37 —
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1 文とテキスト精読 1
1 文とテキスト精読 2
1 文とテキスト精読 3
段落読み(準備版)1 と
テキスト精読 4
段落読み(準備版)2 と
テキスト精読 5
段落読み(準備版)3 と
テキスト精読 6
段落読み(準備版)4 と
精読レベルアップ 1
段落読み(本格版)1 と
精読レベルアップ 2
段落読み(本格版)2 と
精読レベルアップ 3
段落読み(本格版)3 と
精読レベルアップ 4
段落読み(本格版)4 と
精読レベルアップ 5
段落読み(本格版)5 と
精読レベルアップ 6
段落読み(本格版)6 と
精読レベルアップ 7
試験
内容
授業の進め方の説明とテキスト冒頭部
分の試し読み
1 文の連鎖の文章の意味把握練習 1
1 文の連鎖の文章の意味把握練習 2
1 文の連鎖の文章の意味把握練習 3
段落読みに向けての練習 1
社会学専攻
10
イントロダクション
1 文とテキスト精読 1
1 文とテキスト精読 2
1 文とテキスト精読 3
1 文とテキスト精読 4
段落読み(準備版)1 と
テキスト精読 5
段落読み(準備版)2 と
テキスト精読 6
段落読み(準備版)3 と
テキスト精読 7
段落読み(準備版)4 と
テキスト精読 8
段落読み(本格版)1 と
テキスト精読 9
段落読み(本格版)2 と
テキスト精読 10
段落読み(本格版)3 と
テキスト精読 11
段落読み(本格版)4 と
テキスト精読 12
試験
内容
授業の進め方の説明と授業参加者決定
のための試験の実施
テクスト冒頭部分の試し読み。
1 文の連鎖の文章の意味把握練習 1
1 文の連鎖の文章の意味把握練習 2
1 文の連鎖の文章の意味把握練習 3
1 文の連鎖の文章の意味把握練習 4
段落読みに向けての練習 1
【授業の概要と目的(何を学ぶか)
】
著者が主題化しようとしているのは、著者が言うところの’Secondary Greatness’
との対比における’Primary Greatness’ である。’ 公的人生(生活)’ 対’ 私的
人生(生活)’ という議論の仕方はよく見られるものだが、著者はこれらに加
えて、’ 秘密の人生(生活)’ という視点を持ち込むことを通して、’ 自分に
とって大切なものは何か’ を振り返り見つめ直すチャンスを読み手に提供して
くれている。その導入部分の議論を読み進めることを通して、その刺激を受
けながら、’ 大切なもの’ についての思索を深めることがここでの狙い。
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外国書講読1(仏語)
外国書講読2(仏語)
髙橋 愛
髙橋 愛
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
「国境なき医師団」の代表をつとめたロニー・ブローマンが、世界の
さまざまな地域で展開してきた活動について述べたテキストを読みます。
1999 年にノーベル平和賞を受賞した「国境なき医師団」がこれまで直面
した問題や世界の現状を伝える文章を辞書を引きながら丁寧に読み、フ
ランス語の読解力を高めます。使用する教科書は注釈も充実しており、
近年論議されている問題にも注目することができます。
【到達目標】
辞書を引き、授業内の教員の説明を通して、フランス語で書かれたあ
る程度の長さの文章を自力で読み、理解できるレベルを目指します。
中級で学んだ文法知識を生かしてイディオムや動詞、多義語などの幅
を広げ、さまざまなフランス語の文章を読むうえで必要となる表現を身
につけます。
【授業の進め方と方法】
毎回、次週までに予習する範囲を教員が指定し、その範囲の文章を構
文や時制などに注意しながら全員で読み進め、同時にトピックの歴史的
背景や現状を理解します。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
イントロダクション
2
Chapitre 1
Principes(1)
3
Chapitre 1
Principes(1)
4
Chapitre 1
Principes(2)
5
Chapitre 1
Principes(2)
6
Chapitre 1
Principes(3)
7
Chapitre 1
Principes(3)
8
Chapitre 1
Principes(4)
9
Chapitre 1
Principes(4)
10
Chapitre 2
Exemples(1)
11
Chapitre 2
Exemples(1)
12
Chapitre 2
Exemples(1)
13
Chapitre 2
Exemples(2)
14
Chapitre 2
Exemples(2)
15
まとめ
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
春学期に引き続き、「国境なき医師団」の代表をつとめたロニー・ブ
ローマンが、世界のさまざまな地域で展開してきた活動について述べた
テキストを読みます。1999 年にノーベル平和賞を受賞した「国境なき
医師団」がこれまで直面した問題や世界の現状を伝える文章を辞書を引
きながら丁寧に読み、フランス語の読解力を高めます。使用する教科書
は注釈も充実しており、近年論議されている問題にも注目することがで
きます。
【到達目標】
辞書を引き、授業内の教員の説明を通して、フランス語で書かれたあ
る程度の長さの文章を自力で読み、理解できるレベルを目指します。
中級で学んだ文法知識を生かしてイディオムや動詞、多義語などの幅
を広げ、さまざまなフランス語の文章を読むうえで必要となる表現を身
につけます。
【授業の進め方と方法】
毎回、次週までに予習する範囲を教員が指定し、その範囲の文章を構
文や時制などに注意しながら全員で読み進め、同時にトピックの歴史的
背景や現状を理解します。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
Chapitre 2
Exemple(3)
2
Chapitre 2
Exemple(3)
3
Chapitre 2
Exemple(4)
4
Chapitre 2
Exemple(4)
5
Chapitre 3 Enjeux(1)
内容
授業の進め方、教科書の説明
Brève Histoire de l’aide
humanitaire(1)
Brève Histoire de l’aide
humanitaire(2)
Mon parcours avec MSF(1)
Mon parcours avec MSF(2)
Une définition de l’aide
humanitaire(1)
Une définition de l’aide
humanitaire(2)
Les acteurs de l’aide
internationale(1)
Les acteurs de l’aide
internationale(2)
Guerre et famine en Angola(1)
Guerre et famine en Angola(2)
Guerre et famine en Angola(3)
6
Chapitre 3 Enjeux(1)
7
8
9
10
11
12
13
14
15
Chapitre 3 Enjeux(2)
Chapitre 3 Enjeux(2)
Chapitre 3 Enjeux(2)
Chapitre 3 Enjeux(3)
Chapitre 3 Enjeux(3)
Chapitre 3 Enjeux(3)
Chapitre 3 Enjeux(4)
Chapitre 3 Enjeux(4)
まとめ
内容
Les réfugiés : entre abandon et
espoir(1)
Les réfugiés : entre abandon et
espoir(2)
Famine et politique en Corée du
Nord(1)
Famine et politique en Corée du
Nord(2)
Militaire et humanitaire, un
dangereux mélange(1)
Militaire et humanitaire, un
dangereux mélange(2)
Média : la force des images(1)
Média : la force des images(2)
Média : la force des images(3)
L’argent et l’indépendance(1)
L’argent et l’indépendance(2)
L’argent et l’indépendance(3)
Beauté de l’action(1)
Beauté de l’action(2)
総復習
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
次週の授業で扱う部分を宿題とするので、必ず指定されたページを読ん
だうえで授業に臨むこと。
Le scandale des
enfants-soldats(1)
Le scandale des
enfants-soldats(2)
総復習
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
次週の授業で扱う部分を宿題とするので、必ず指定されたページを読ん
だうえで授業に臨むこと。
【テキスト(教科書)】
Rony BRAUMAN et Sachiko SAKURAI,
MSF, Un combat humanitaire - D’après l’expérience de Médecins
Sans Frontières - , Tokyo, Editions Asahi, 2003.
【参考書】
授業中に紹介します。
【成績評価の方法と基準】
宿題の取り組みも含めた授業への参加度を重視し、平常点(100 %)で
評価をします。
【テキスト(教科書)】
Rony BRAUMAN et Sachiko SAKURAI,
MSF, Un combat humanitaire - D’après l’expérience de Médecins
Sans Frontières - , Tokyo, Editions Asahi, 2003.
【参考書】
授業中に指示します。
【成績評価の方法と基準】
宿題の取り組みも含めた授業への参加度を重視し、平常点(100 %)で
評価をします。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
授業開始時に、予習をして難しかった部分を全体的に聞くことで、授業
内で重点的に考える箇所がより明確になると思います。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
授業開始時に予習をして難しかった部分を全体的に聞くことで、授業内
で重点的に考える箇所がより明確になると思います。
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外国書講読1(独語)
外国書講読2(独語)
濱中 春
濱中 春
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
ドイツ語の読解力を養成する授業。語彙や表現を習得しながら、構
文を正しく把握してテキストを正確に読む力を養います。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
ドイツ語の読解力を養成する授業。語彙や表現を習得しながら、構文を
正しく把握してテキストを正確に読む力を養います。
【到達目標】
辞書を用いて、平易だがある程度アカデミックなドイツ語の文章を
読み、その内容を正確に把握することができる。
【到達目標】
辞書を用いて、平易だがある程度アカデミックなドイツ語の文章を読み、
その内容を正確に把握することができる。
【授業の進め方と方法】
とりあげるテキストは受講者の関心や希望に応じて決めることがで
きます。特に要望がなければ、ドイツ語圏の文化・社会・思想にかん
するさまざまなトピックを扱った比較的短い文章 (注釈つき) をテキ
ストにします。内容について話し合う時間ももうけたいと思います。
内容
授業の説明
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
毎回、テキストを予習してくること。
【テキスト(教科書)】
"Horizonte"(東京大学出版会)
【参考書】
授業中に紹介します。
【成績評価の方法と基準】
平常の授業における参加状況と到達レベルにもとづいて評価します。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
受講者のレベルや関心に柔軟に対応したい。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1
イントロダクション
2
Jenz Balzer:
Weltmacht Manga
3
Weltmacht Manga
4
Jürgen Habermas:
Öffentlicher Raum
und politische
Öffentlichkeit
5
Öffentlicher Raum
und politische
Öffentlichkeit
6
Öffentlicher Raum
und politische
Öffentlichkeit
7
Öffentlicher Raum
und politische
Öffentlichkeit
8
Felix Ekard: Das
Prinzip
Nachhaltigkeit
9
Das Prinzip
Nachhaltigkeit
10
Das Prinzip
Nachhaltigkeit
11
Wolfgang Thierse:
Rede zum Gedenktag
für die Opfer des
Nationalsozialismus
12
Rede zum Gedenktag
für die Opfer des
Nationalsozialismus
13
Rede zum Gedenktag
für die Opfer des
Nationalsozialismus
14
Wolfgang Kessler:
Das Symbol
15
Das Symbol
内容
授業の説明
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
社会学専攻
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1
イントロダクション
2
Daxing Chen:
"Nein, danke"
3
Yadé Kara: Selam
Berlin
4
Selam Berlin
5
Hans Goller: Körper
und Geist
6
Körper und Geist
7
Ulrich Schnabel:
Lust auf Bildung
Physik
8
Lust auf Bildung
Physik
9
Volker Ullrich: Lust
auf Bildung
Geschichte
10
Lust auf Bildung
Geschichte
11
Parabeln
12
Parabeln
13
Friedrich Schiller:
An die Freude
14
Sabine Etzeld: Die
Globalisierung des
Nickerchens
15
Die Globalisierung
des Nickerchens
【授業の進め方と方法】
とりあげるテキストは受講者の関心や希望に応じて決めることができま
す。特に要望がなければ、ドイツ語圏の文化・社会・思想にかんするさ
まざまなトピックを扱った短い文章 (注釈つき) をテキストにします。内
容について話し合う時間ももうけたいと思います。
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
テキストの和訳と解説
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
毎回、テキストを予習してくること。
【テキスト(教科書)】
"Horizonte"(東京大学出版会)
【参考書】
授業中に紹介します。
【成績評価の方法と基準】
平常の授業における参加状況と到達レベルにもとづいて評価します。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
受講者のレベルや関心に柔軟に対応したい。
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外国書講読1(中国語)
外国書講読2(中国語)
大
大 雄二
雄二
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
現代漢語(中国語)で書かれた書籍、雑誌、新聞等の文章を正確
に読み解く練習、訓練を繰り返す。文章の読解を通じ、現代中国お
よび中国語圏の社会や文化に対する理解をさらに深める。
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
現代漢語(中国語)で書かれた書籍、雑誌、新聞等の文章を正確
に読み解く練習、訓練を繰り返す。文章の読解を通じ、現代中国お
よび中国語圏の社会や文化に対する理解をさらに深める。
【到達目標】
1. ローマ字(ピンイン)は補助的な使用のみにしていく
2. 文成分の分析が正確にできる
3. 文章語独自の表現や構造等に慣れる
4. 辞書を引くことに習熟しながら「類推する力」を涵養する
【到達目標】
「1」で培った力をもとに新聞、雑誌、書籍などの文章の読解をお
こなう。授業では、
1. 長く難解な文の読解(文成分、文の構造分析の徹底)
2. 辞書に載っていない新語や表現の解釈のための情報収集
等の共同作業を通してさらに実力をつける。
【授業の進め方と方法】
主語、述語、修飾語、補語等の文成分や文構造の分析を徹底しな
がら文意を正確に理解する練習を重ねる。最初はローマ字(ピンイ
ン)つきのテキストを用いるが、常用語から段階的にテキストのピ
ンインは消去していく。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
1 ∼ 10 文成分/構造の分析
11 ∼ 書き言葉に慣れる
15
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
1 ∼ 7 精読
内容
時事的な内容の文章の精読
新聞の記事などを読む
8 ∼ 15 多読、速読
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
1. 確実な予習
2. 「中級」までの文法の系統的復習
3. 新聞、雑誌、web 等の記事検索
4. 関連項目の調査、読書等
【参考書】
推薦辞書・参考書等は、開講時に具体的に指示する。
「東京外国語大学言語モジュール 中国語」 e-learning には、
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/zh/ を活用すること。
【成績評価の方法と基準】
試験はおこなわず、毎回の積極的な参加と取り組みを総合的に評
価する。公正で的確な評価の具体的な方法については、皆で改めて
検討してみたい。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
「この授業を履修してよかったと思う」100 %の維持を目標に、全
員の満足度の高い情報提供と訓練の場を構築していきたい。
【その他の重要事項】
せっかく「初級」、「中級」と積み上げてきた中国語、もう一踏ん
張りして、仕事や研究で実際に「使える中国語」に取り組んでほし
い。「上級」とはいえ、専攻課程ならば基礎を終えた 2 年次程度の内
容である。
将来の留学や研究、業務に役立てるため本格的に読解力の向上に
取り組みたい好奇心旺盛な学生は大歓迎。漢語文化圏における「現
在進行形」の政治や経済、社会、文化に興味をもち、記事をもとに
全員で活発な議論が展開できることを期待している。
05社会学専攻_本編2016.indd 244
内容
文成分、構造の分析をしながらの
精読
多様な形、内容の文をより多く、
速く読む
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
1. 確実な予習
2. 「中級」までの文法の系統的復習
3. 新聞、雑誌、web 等の記事検索
4. 関連項目の調査、読書等
【テキスト(教科書)】
教科書は使用しない。
244
【授業の進め方と方法】
新聞や雑誌、書籍の文章の読解を通じ、
「言語の翻訳」だけではな
く背景理解=「文化や制度の翻訳」にまで踏み込み、常用、慣用的
表現にも習熟していく。
【テキスト(教科書)】
学生の興味やレヴェルに合わせて教材を考え、プリントで配布する。
【参考書】
推薦辞書・参考書等は、開講時に具体的に指示する。
「東京外国語大学言語モジュール 中国語」 e-learning には、
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/zh/ を活用すること。
【成績評価の方法と基準】
試験はおこなわず、毎回の積極的な参加と取り組みを総合的に評
価する。公正で的確な評価の具体的な方法については、皆で改めて
検討してみたい。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
「この授業を履修してよかったと思う」100 %の維持を目標に、全
員の満足度の高い情報提供と訓練の場を構築していきたい。最新の
集計結果については最初の時間に回覧する。
【その他の重要事項】
辞書を丹念に引きながら文成分を確認していくという地道な努力
を重ねていくうちに、WEB 上の記事や新聞などがだんだんとよく
わかるようになり、自分でも驚くほどの力がついていることにある
日突然気が付くはず。一日も早いその日の到来をお楽しみに!
— 40 —
16/03/02 11:30
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
受講者は毎回、テキストの邦訳あるいは段落ごとの要約を書いた上
で授業にのぞむこと。
E1640-0309
社会学原典講読
【テキスト(教科書)】
Richard W. Hadden, Sociological Theory: An Introduction to the
Classical Tradition (University of Toronto Press, 2009)。
佐藤 成基
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
入門用の英語文献の講読を通じて、研究者にとって必要な社会学の
古典的理論についての知識を整理し、またその知見を深める。
【参考書】
テキストが扱っている学者の原著(そのほとんどは邦訳あり)を授
業内で示す。それを適宜参照すること。
【到達目標】
コント、スペンサー、マルクス、デュルケーム、ウェーバーといっ
た社会学理論の「創建の父」たちの業績は、社会学の研究者として、
どのような研究テーマを選んだにせよ、最低限身につけておかなけ
ればならない基本的知識の一部である。特に近年は、研究領域が細
分化し、しかも常にそこでの「最前線」が更新され続けるるという
状況のなかで、このような古典的な学者の業績について、時間をか
けて勉強し、その全体像の理解や正確な知識を身につける余裕がま
すますなくなりつつある。
この授業は、コントからデュルケーム、ヴェーバーに至る社会学の
古典的理論家の主要な議論をまとめた比較的最近の英文の著作を講
読することをを通じ、19 世紀から 20 世紀初頭にかけての社会学形
成期における重要な学者たちの議論の流れを学び、各学者の研究や
学説の概要についての大まかな知識を身につけることが目標である。
また、それを通じて、社会学の英語専門文献を読みこなすだけの英語
力を身につけることもまた、この授業のもう1つの目標となる。ど
のテーマを研究するにせよ、社会学において英語文献を読みこなせ
る能力は必須のものだからである。
【成績評価の方法と基準】
授業中でのテキストの理解の程度(50 %)。期末にテキスト全体の
概要をまとめたものを提出する(50%)
。なお、3回以上欠席したも
のは、原則として評価の対象としない。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会学
<研究テーマ>国家とナショナリズム比較研究、社会学の理論と学
説、ドイツの移民統合とナショナル・アイデンティティ
<主要研究業績>
『国家の社会学』(青弓社、2014 年)
『国際社会学』(共編、有斐閣、2015 年)
(共著、ミネルヴァ書房、2014 年)
『現代ドイツ政治ー統一後の 20 年』
【授業の進め方と方法】
Richard W. Hadden, Sociological Theory: A Introduction to the
Classical Tradition (University of Toronto Press, 2009) を受講
者と共に講読する。受講者は、毎回邦訳あるいは段落ごとの要約を
書いてくること。
内容
授業の進め方についての説明。テ
キストの紹介等。
第 2 回 古典的社会学理論への テキストの「序論」を読む
アプローチ
第 3 回 啓蒙思想と保守主義
テキストの第1章前半を読む
(社会学前史)
第 4 回 オーギュスト・コント テキスト第1章の後半部分を読む
の「社会学」
テキスト第1章の末尾と第2章冒
第 5 回 ハーバート・スペン
サーとカール・マルク 頭を読む
ス
第 6 回 マルクス1(経済学の テキスト第2章の一部を読む
批判)
第 7 回 マルクス2(資本主義 上の続きを読む
社会の分析)
第 8 回 マルクス3(資本主義 同上
社会の分析)
第 9 回 エミール・デュルケム テキスト第3章を読む
1(社会分業論)
第 10 回 デュルケーム2(社会 テキスト第3章の前回の続きを読
学の方法と自殺論)
む
第 11 回 デュルケーム3(道徳 同上
と宗教)
第 12 回 マックス・ヴェーバー テキスト第4章を読む
1(社会学と歴史学)
第 13 回 ヴェーバー2(支配の テキスト第4章の前回の続きを読
社会学)
む
第 14 回 ヴェーバー3(宗教と 同上
近代)
第 15 回 近代と古典的社会学理 テキストの「結論」を読む
論のレガシー
— 41 —
05社会学専攻_本編2016.indd 245
社会学専攻
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 イントロダクション
245
16/03/02 11:30
E1700-0100
E1700-0101
論文指導1
論文指導2
専任教員
専任教員
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
修論執筆のための指導
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
修士論文執筆のための指導(修士2年次)
【到達目標】
修士課程 1 年の学生を対象として,指導教員の下で修士論文執筆の
ための指導を行うことを目標とする。
【到達目標】
修士課程 2 年の学生を対象として,指導教員の下で修士論文執筆の
ための指導を行うことを目標とする。
【授業の進め方と方法】
修士課程 1 年の学生を対象として,学年のはじめに登録した指導教
員が,修士論文執筆のための指導を行う。
【授業の進め方と方法】
修士課程 2年の学生を対象として,学年のはじめに登録した指導教
員が,修士論文執筆のための指導を行う。
【授業計画】
通年
回
テーマ
第 1 回 修論執筆に向けて
∼ 30 回
【授業計画】
通年
回
テーマ
第 1 ∼ 修士論文に向けて
第 30 回
内容
修論執筆のための基礎事項、先行
研究、研究方法等に関する指導教
員による指導。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示を受けること。
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示を受けること。
【参考書】
指導教員の指示を受けること。
【成績評価の方法と基準】
それぞれの指導教員により異なる。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし。
246
05社会学専攻_本編2016.indd 246
内容
修士論文の執筆に関する指導教員
による指導。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示に従うこと。
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示に従うこと。
【参考書】
指導教員の指示に従うこと。
【成績評価の方法と基準】
指導教員により異なる。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし。
— 42 —
16/03/02 11:30
E1840-0100
E1840-0101
博士論文指導Ⅰ A
博士論文指導Ⅰ B
専任教員
専任教員
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士論文の執筆のための指導を行う
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士論文の執筆のための指導を行う
【到達目標】
博士後期課程 1 年の学生を対象として、指導教員の下で博士論文執
筆のための指導を行うことを目標とする。
【到達目標】
博士後期課程 1 年の学生を対象として、指導教員の下で博士論文執
筆のための指導を行うことを目標とする。
【授業の進め方と方法】
履修者は、学年のはじめに登録した指導教員から、博士論文執筆のた
めの指導を受ける。指導を受けるにあたっては、年度の初めに、年
次研究計画書を提出する。併行して、修士論文の成果を中心とした
査読付き論文の執筆を開始する。
【授業の進め方と方法】
履修者は、学年のはじめに登録した指導教員から、博士論文執筆の
ための指導を受ける。併行して、修士論文の成果を中心とした査読
付き論文を年度末までに完成させて投稿できるよう努力する。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
内容
第 1 回 博士論文執筆に向けて 博士論文執筆のための基礎事項、
先行研究、研究方法、社会学総合
∼15 回
演習での報告準備等に関する指導
教員による指導
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示を受けること
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示を受けること
【参考書】
指導教員の指示を受けること
【成績評価の方法と基準】
それぞれの指導教員により異なる
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示を受けること
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示を受けること
【参考書】
指導教員の指示を受けること
【成績評価の方法と基準】
それぞれの指導教員により異なる
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
社会学専攻
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
内容
第 1 回 博士論文執筆に向けて 博士論文執筆のための基礎事項、
先行研究、研究方法、社会学総合
∼15 回
演習での報告準備等に関する指導
教員による指導
— 43 —
05社会学専攻_本編2016.indd 247
247
16/03/02 11:30
E1840-0102
E1840-0103
博士論文指導Ⅱ A
博士論文指導Ⅱ B
専任教員
専任教員
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士論文の執筆のための指導を行う
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士論文の執筆のための指導を行う
【到達目標】
博士後期課程 2 年の学生を対象として、指導教員の下で博士論文執
筆のための指導を行うことを目標とする。
【到達目標】
博士後期課程 2 年の学生を対象として、指導教員の下で博士論文執
筆のための指導を行うことを目標とする。
【授業の進め方と方法】
履修者は、学年のはじめに登録した指導教員から、博士論文執筆のた
めの指導を受ける。指導を受けるにあたっては、年度の初めに、年
次研究計画書を提出する。併行して、博士論文の文献レビュー研究、
あるいは第一次情報収集の成果を中心とする査読付き論文の執筆を
開始する。
【授業の進め方と方法】
履修者は、学年のはじめに登録した指導教員から、博士論文執筆の
ための指導を受ける。併行して、博士論文の文献レビュー研究、あ
るいは第一次情報収集の成果を中心とする査読付き論文を年度末ま
でに完成させて投稿できるよう努力する。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
内容
第 1 回 博士論文執筆に向けて 博士論文執筆のための基礎事項、
先行研究、研究方法、社会学総合
∼15 回
演習での報告準備等に関する指導
教員による指導
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示を受けること
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示を受けること
【参考書】
指導教員の指示を受けること
【成績評価の方法と基準】
それぞれの指導教員により異なる
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
248
05社会学専攻_本編2016.indd 248
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
内容
第 1 回 博士論文執筆に向けて 博士論文執筆のための基礎事項、
先行研究、研究方法、社会学総合
∼15 回
演習での報告準備等に関する指導
教員による指導
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示を受けること
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示を受けること
【参考書】
指導教員の指示を受けること
【成績評価の方法と基準】
それぞれの指導教員により異なる
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
— 44 —
16/03/02 11:30
E1840-0104
E1840-0105
博士論文指導Ⅲ A
博士論文指導Ⅲ B
専任教員
専任教員
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士論文の執筆のための指導を行う
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士論文の執筆のための指導を行う
【到達目標】
博士後期課程 3 年の学生を対象として、指導教員の下で博士論文執
筆のための指導を行うことを目標とする。
【到達目標】
博士後期課程 3 年の学生を対象として、指導教員の下で博士論文執
筆のための指導を行うことを目標とする。
【授業の進め方と方法】
履修者は、博士論文の最終構成を作成し、学年のはじめに登録した
指導教員から、博士論文執筆のための指導を受ける。指導を受ける
にあたっては、年度の初めに、年次研究計画書を提出する。
【授業の進め方と方法】
履修者は、博士論文の完成に向けて執筆を行い、学年のはじめに登
録した指導教員から、博士論文執筆のための指導を受ける。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
内容
第 1 回 博士論文執筆に向けて 博士論文執筆のための基礎事項、
先行研究、研究方法、社会学総合
∼15 回
演習での報告準備等に関する指導
教員による指導
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示を受けること
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示を受けること
【参考書】
指導教員の指示を受けること
【成績評価の方法と基準】
それぞれの指導教員により異なる
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
内容
第 1 回 博士論文執筆に向けて 博士論文執筆のための基礎事項、
先行研究、研究方法、社会学総合
∼15 回
演習での報告準備等に関する指導
教員による指導
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
指導教員の指示を受けること
【テキスト(教科書)】
指導教員の指示を受けること
【参考書】
指導教員の指示を受けること
【成績評価の方法と基準】
それぞれの指導教員により異なる
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
社会学専攻
— 45 —
05社会学専攻_本編2016.indd 249
249
16/03/02 11:30
E1840-0200
E1840-0201
社会学総合演習 A
社会学総合演習 B
専任教員
専任教員
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士後期課程の学生が、自分の研究成果の一部を査読付き学術雑誌
等への投稿を視野に入れてまとめた研究論文を報告し、複数の教員
や他の大学院生から、助言や刺激を受けることを通じて研究論文執
筆のスキルを高めることを目的としている。
【到達目標】
学会での研究発表や査読付きの学術雑誌への論文掲載に向けて、研
究論文を執筆し、その内容を報告し、フィードバックを得る。
【授業の進め方と方法】
本演習では、博士後期課程の大学院生が、自分の研究成果の一部をも
とに、査読付き学術雑誌等への投稿を視野に入れて執筆した研究論
文を報告し、複数の教員から、執筆上の助言を得る機会として、設定
されている。また、参加する院生がお互いの研究論文を検討するこ
とを通じて研究論文執筆のスキルを相互に学ぶ機会ともなっている。
社会学総合演習Aは、博士後期課程の大学院生が履修するが、それ
以外の修士課程大学院生にも参加を奨励する。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 研究論文発表
内容
学術雑誌等への投稿を視野に入れ
て作成した研究論文を報告する。
7 月中旬を予定。
※履修学生は、報告に先立ち、当
日検討する研究論文を事前の所定
期限(6 月末を予定)までに、担
当教員に提出すること。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
研究論文の事前提出期限までに担当教員に論文を提出できるよう、
各自計画的に研究・執筆を進める。演習後は、得られたコメントを
もとに論点整理を行い、改善が必要な点については加筆修正を行い、
研究論文の質の向上に努める。
【テキスト(教科書)】
特になし
【成績評価の方法と基準】
総合演習用に提出された研究論文と当日の報告内容を総合的に評価
する
250
05社会学専攻_本編2016.indd 250
【到達目標】
先行研究を踏まえ、自身の問題意識を明確化し、研究内容について
理解を深め、研究のさらなる進展またはよりよい研究の成果にむけ
て検討を行う。
【授業の進め方と方法】
本演習は、博士後期課程の大学院生が、博士論文の構想を報告し、指
導教員のみならず、複数の教員から、研究上の助言を得る機会とし
て、設定されている。また、参加する院生が相互にそれぞれの問題
意識や研究方法から学ぶ機会ともなっている。
社会学総合演習Bは、博士後期課程の大学院生が履修するが、それ
以外の修士課程大学院生にも参加を奨励する。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
第 1 回 博士論文研究発表
内容
博士論文の構想を報告する。1 月
中旬を予定。
※履修学生は、報告タイトルを、
事前の所定期限(12 月中旬を予
定)までに、担当教員に提出する
こと。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
自分の博士論文において、どのような問題設定で、どのような資料
を用いて、どのようなことを明らかにするのか、博士論文の全体の
見通しについて、所定の時間におさまるような要領で報告できるよ
う、演習に向けて準備を行う。演習後は、得られたコメントをもと
に論点整理を行い、今後の研究の進展に役立てる。
【テキスト(教科書)】
特になし
【参考書】
特になし
【参考書】
特になし
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
博士論文執筆にむけて、博士後期課程の学生が自分の博士論文の構
想を報告し、複数の教員や他の大学院生から、助言や刺激を受ける
ことを通じて研究を進めることを目的としている。
【成績評価の方法と基準】
演習発表までの日常的な研究の積み重ねと当日の報告内容を総合的
に評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
— 46 —
16/03/02 11:30
E1640-0200
社会学研究1(Academic English Writing Skills for
the Social Sciences)
滝沢 カレン
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
英語で社会科学の学術論文を書くことから出版までに必要なすべて
の事項を学ぶ
【到達目標】
社会科学の学術論文を書く際の APA スタイル・マニュアルが使え
るようになる。
【授業の進め方と方法】
・毎週、アカデミックなライティングに必要な項目を学ぶ。
・ライティング課題で見られる英作文上の誤りや困難点について、マ
ニュアルを使っての確認方法などのマニュアルの利用法を学ぶ。
【注意】授業計画は授業の展開によって、若干の変更があり得る。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第 1 回 course introduction,
writing for the social
sciences
第 2 回 writing for the social
sciences
第 3 回 structure & content
第 4 回 structure & content
第 5 回 being clear &
concise
第 6 回 being clear &
concise
第 7 回 mechanics of style
mechanics of style
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
displaying results
displaying results
crediting sources
crediting sources
第 13 回 reference examples
第 14 回 reference examples
第 15 回 the publication
process
ensuring accuracy
reporting standards
manuscript elements
writing style
guidelines for reducing bias
punctuation, spelling, &
capitalization
abbreviations, numbers, &
statistics
tables
figures
quoting & paraphrasing
citing references & the
reference list
types & variations
examples by type
checklist for manuscript
submission
社会学専攻
第8回
内容
授業の概要を説明する,
types of articles
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
授業の予習をすること、ライティング課題を用意すること。
【テキスト(教科書)】
American Psychological Association. (2010). Publication
Manual of the American Psychological Association (6th
edition). Washington, DC: Author.
【参考書】
英和と和英辞典(授業に持参すること)
【成績評価の方法と基準】
平常点(授業での発言、時間厳守)30 %
ライティング課題の提出 70 %
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
該当なし
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>英米文学、日米コミュニケーション比較、外国語とし
ての英語教育
<研究テーマ>ドラマを使った英語教育、日米コミュニケーション
スタイル、第二次世界大戦における日米の捕虜の扱いについて
<主要研究業績>英語コミュニケーション力:暗黙のルール 22(2009、
三一書房)
World War II Revisited: Two POWs, Two Sides, Two Stories
(2015, Union Press)
— 47 —
05社会学専攻_本編2016.indd 251
251
16/03/02 11:30
E1640-0201
社会学研究2(『日本人』をめぐる政治・法・社会)
遠藤 正敬
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
我々は「日本」という言葉にどのような意味内容を見出してきたの
か。そして「日本人」とは何をもって定義しうるのか? 武士、貴族、
農民、漂泊民、女性、子ども、琉球人、アイヌ、朝鮮人、台湾人・・・
それぞれが異なる「日本」像を描いてきたはずである。だが、近代国
家は多様な実相をもつ「日本人」を権力の規定する画一的な「国民」
像の下に統合してきた。その結果、近代国家が現実の人間関係との
間で抱えてきた矛盾はさまざまな形で現代社会に積み残されてきた。
かく考えれば「日本人」なるものを政治における「内」と「外」の両
方のベクトル、すなわち「内」−多様な民衆や文化に対する「日本」
への統合というベクトル−と、
「外」−東アジアや西洋との交流、異
民族・異文化への接触や征服というベクトル−によって見定める必
要があろう。
本講義では、
「日本」および「日本人」なるものを国家が公定する
上で規範や基軸となってきた要素を歴史的かつ比較的に検討するこ
とを主題とする。分析の視座の中心に置くのは、家、身分、天皇制、
国籍、植民地、戸籍といったものである。これらは、日本が「近代国
民国家」として起動し、
「帝国」として対外膨張と戦争へと突き進ん
でいった道程において相互に重要かつ密接な関わりをもち、ナショ
ナリズム、民主主義、保守主義、自由主義といった政治思想の「日
本」的な形状化にも影響を与えてきたのではないか。そうした問題
意識に立ち、
「日本」および「日本人」をさまざまな形で規律してき
たこれらの要素をめぐる政治権力と社会の展開に焦点を当て、習俗
や外来思想や国際関係と絡み合いながらそこに生まれてきた光と影
の両面をたどっていく。それらの過程を観察することで、
「国民」
「民
族」
「血統」といった、一般にアプリオリに受容されがちな概念がい
かに権力によって操作される擬制的なものであるかを理解する。対
「前近代」の時代も議論
象とする時代は 19 世紀以降が主となるが、
の射程として重視する。機械的な時期区分にこだわらず、歴史にお
ける連続あるいは変化や断絶を発見することがねらいである。
【到達目標】
各自の研究テーマが本講義を通じて、問題意識と課題設定がより明
瞭になり、本講義において得た知見や着眼点が博士論文の作成に資
するものとなる。
【授業の進め方と方法】
全 15 回のうち、前半はテキストをめぐる報告および議論を中心に
進める。後半は受講者に本講義の趣旨を汲んでもらった上で、おの
おのの問題関心に沿った研究テーマを報告してもらい、これをめぐ
る議論を全体で行う。ただし集中講義という日程的な制約もあり、
受講者の人数と関心によって授業内容を適宜、変更する可能性があ
る。いずれにせよ、受講者には学際的で多様な論点を提示してもら
い、活発な議論を交わすことを通じて全員が問題意識を共有し、学
習するものとしたい。よって、受講者の積極的かつ意欲的な参加姿
勢を期待する。
【授業計画】
春学期集中
回
テーマ
第1回 序
第 2 回 講義の方向の確認
第 3 回 議論の導入
第 4 回 文献購読①
第5回
文献購読②
第6回
文献購読③
第7回
文献購読④
第8回
文献購読⑤
第 9 回 研究テーマ発表
第 10 回 研究テーマ発表
第 11 回 研究テーマ発表
252
05社会学専攻_本編2016.indd 252
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
研究テーマ発表
研究テーマ発表
研究テーマ発表
結び
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
総合討論と今後の展望
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
集中講義であるため時間の余裕がないことを考慮し、受講者は即ちに
報告ができる程度にテキストを読んでおくとともに、各自研究テー
マを報告できるように準備しておく。
【テキスト(教科書)】
文部省編『国体の本義』文部省、1937
山田三良『国際私法』有斐閣、1941、第 1 篇「国籍及住所」第 1∼3
章
【参考書】
遠藤正敬『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』明石書店、
2013
【成績評価の方法と基準】
平常点を中心として、博士論文作成をふまえた報告および議論での
力量や姿勢などによって総合的に評価する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
なし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>
政治学、日本政治史、比較植民地政策史、移民政策史、日本思想
<研究テーマ>
政治学からみた戸籍、日本の植民地支配と戸籍・国籍問題、人の移
動と国籍政策、家制度と日本社会、国家と身分登録、満洲国の支配
体制、など。
<主要研究業績>
『近代日本の植民地統治における国籍と戸籍−満洲、朝鮮、台湾』
(明
石書店、2010 年)
『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』(明石書店、2013)
「近代日本の国籍と戸籍」『岩波講座日本歴史 第2 2 巻 地域論』
(岩波書店、2014 年)。
(単著)
『近代日本の植民地
「満洲国の『国民』とは誰だったのか」1、
統治における国籍と戸籍−満洲、朝鮮、台湾』
(明石書店、2010 年)
2、(単著)『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』(明石書
店、2013)
3、
(単著)
「近代日本の国籍と戸籍」
『岩波講座日本歴史 第2 2 巻
地域論』(岩波書店、2014 年)。
4、
(単著)
「満洲国の『国民』とは誰だったのか」
『挑戦する満洲研
究−地域・民族・時間』(東方書店、2015)
1、
(単著)
『近代日本の植民地統治における国籍と戸籍−満洲、朝鮮、
台湾』(明石書店、2010 年)
2、(単著)『戸籍と国籍の近現代史―民族、血統、日本人』(明石書
店、2013)
3、
(単著)
「近代日本の国籍と戸籍」
『岩波講座日本歴史 第2 2 巻
地域論』(岩波書店、2014 年)。
4、
(単著)
「満洲国の『国民』とは誰だったのか」
『挑戦する満洲研
究−地域・民族・時間』(東方書店、2015)
加藤聖文・田畑光永・松重充浩編『挑戦する満洲研究−地域・民族・
時間』(東方書店、2015)
内容
授業の趣旨説明など
履修者の各自研究テーマ紹介
講師の研究テーマ紹介
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
指定した文献についての報告と議
論
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
受講者の報告と議論
— 48 —
16/03/02 11:30
E1640-0202
社会学研究3(「歴史社会学における記述の問題」
)
石原 俊
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
担当者の専門領域(地域社会論、島嶼社会論、
「移動」
「主権」
「帝国」
「冷戦」の歴史社会学)を中心に、主に質的データ(文献資料とイン
タビューデータ)を用いた歴史社会学の調査や記述の問題について、
経験的・理論的両面から講義する。また、質疑応答や討論の時間も
確保し、受講者の研究関心との対話も試みたい。
【到達目標】
担当者は、現在の日本で「南方諸島」と呼ばれている島々(小笠原
諸島・火山列島など)を主なフィールドに、19 世紀から現代にいた
るグローバルリゼーションと植民地主義の展開のなかで、島嶼社会
や海洋世界を拠点に生きる人びとが、世界市場・主権国家・国民国
家・帝国といった近代的諸制度の力に巻き込まれながら、どのよう
に生きぬいてきたのかを、実証的に調査・研究してきた。この集中
講義では、担当者の研究関心を起点としながら、
「移動」
「帝国」
「冷
戦」といった「ハード」なテーマを扱う歴史社会学、あるいは特定
の地域や集団からの定点観測を目指す歴史社会学に何ができるのか
を、受講者と一緒に考えていきたい。特に博士後期課程の受講者に
は、自身の調査研究方法に基づいて、担当者との討議に積極的に参
加されることを求めたい。
【授業の進め方と方法】
講義形式が中心だが、受講者との質疑応答・討論にも十分な時間を
割きたい。
【授業計画】
秋学期集中
回
テーマ
第 1 回 ガイダンス
第 2 回 「歴史社会学」におけ
る調査と記述、序説
(1)
第 3 回 「歴史社会学」におけ 担当者が歴史社会学者として何を
る調査と記述、序説
してきた(いる)のかについて講
(2)
義する
第 4 回 「歴史社会学」におけ 質疑と討論
る調査と記述、序説
(3)
第 5 回 グローバリゼーション 『<群島>の歴史社会学』序章に
の歴史社会学、序説
基づく講義と討論
第 6 回 「世界市場」と「移動」『<群島>の歴史社会学』第 1 章
の歴史社会学
に基づく講義と討論
第 7 回 「主権」と「移動」の 『<群島>の歴史社会学』第 2 章
歴史社会学
に基づく講義と討論
第 8 回 「帝国」と「移動」の 『<群島>の歴史社会学』第 3 章
歴史社会学
に基づく講義と討論
第 9 回 「冷戦」と「ポスト冷 『<群島>の歴史社会学』第 4 章
戦」の歴史社会学
に基づく講義と討論
第 10 回 グローバリゼーション 『<群島>の歴史社会学』終章に
の歴史社会学、再論
基づく講義と討論
第 11 回 第 5 回∼第 10 回の予 質疑と討論
備時間
第 12 回 「歴史社会学」におけ 受講者が歴史社会学者として何が
る調査と記述、再論
できるのかについて討論する
(1)
第 13 回 「歴史社会学」におけ 受講者が歴史社会学者として何が
る調査と記述、再論
できるのかについて討論する
(2)
第 14 回 「歴史社会学」におけ 質疑と討論
る調査と記述、再論
(3)
論述形式
第 15 回 授業内レポート
【テキスト(教科書)】
・石原 俊『<群島>の歴史社会学――小笠原諸島・硫黄島、日本・
アメリカ、そして太平洋世界』 (弘文堂:現代社会学ライブラリー
12、2013 年、1,400 円+税)
【参考書】
(1) 石原 俊『近代日本と小笠原諸島――移動民の島々と帝国』
(平凡
社、2007 年)
(2)『シノドス (Synodos)』2013 年 10 月 21 日 社会学者・石原俊
氏インタビュー「過去を生きた人びとに寄り添って――「島」から
学ぶ、歴史社会学」
http://synodos.jp/intro/5919
(3)『図書新聞』2013 年 8 月 31 日 福間良明、野上 元、石原 俊「座
談会:「殺す/殺される」前に――戦争と社会の関係を理性的に考
える素地を早急につくっておかなければいけない 『戦争社会学の
構想』(勉誠出版)をめぐって」
http://www1.e-hon.ne.jp/content/toshoshimbun_2013_
syohyou_3125_1-1.html
【成績評価の方法と基準】
授業内での質疑応答や議論への参加状況(平常点、40%程度を予定)
と、最終時限に実施する授業内レポート(論述形式、60%程度を予
定)により評価する。後者のレポートの記述内容については、修士課
程の受講者以上に、自らの調査研究方法を踏まえた論述を求めたい。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
法政大学での授業担当は初めてのため、該当しない。
【その他の重要事項】
この授業は集中講義形式であり、2016 年 12 月の大学院授業期間の
最終 3 日間に実施予定である。指導教員(専任教員)の授業日程と
重複する場合は、授業の最初に遠慮なく申し出てほしい。受講者の
多数が指導教員の授業と重複する時限については、その時限を「休
講」として、次の時限から授業を「再開」し、当日 6 限等に「補講」
を実施するなど、柔軟に対応したいと考えている。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>
歴史社会学
<研究テーマ>
島嶼社会論、地域社会論、歴史社会学
<主要研究業績>
1.『近代日本と小笠原諸島――移動民の島々と帝国』
(単著:平凡社、
2007 年)
2.『殺すこと/殺されることへの感度―― 2009 年からみる日本社
会のゆくえ』(単著:東信堂、2010 年)
3.『<群島>の歴史社会学――小笠原諸島・硫黄島、日本・アメリ
カ、そして太平洋世界』 (単著:弘文堂、2013 年)
4.『戦争社会学の構想――制度・体験・メディア』
(福間良明、野上
元、蘭 信三との共編:勉誠出版、2013 年)
— 49 —
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社会学専攻
内容
担当者と受講者の自己紹介、注意
事項・成績評価などについて
質的データを用いた歴史社会学に
何ができるのかについて講義する
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
教科書に指定している拙著は、比較的安価で入手しやすく、ページ
数も多くない。日程に余裕をもって事前入手し通読するのはもちろ
んのこと、自身の研究関心に照らしてコメントや批判がおこなえる
よう、準備しておいてほしい(教科書を持参していない場合は原則
として受講を認めない)
。参考文献の (1) は、書店では現在品切状態
であり、かつ大部であるが、大学図書館や首都圏の主要公共図書館
にはだいたい所蔵されているので、できれば事前に目を通しておい
ていただきたい。参考文献の (2) と (3) はネット上にあるので、す
ぐに読める。
253
16/03/02 11:30
E1640-0203
E1640-0204
社会調査法1
社会調査法2
中筋 直哉
大槻 茂実
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
社会学および政策科学の研究の実際場面で社会調査を活用するには、研
究の目的および研究に適用する社会理論と有機的に結びついたかたちで
調査をデザインし、データを分析することが欠かせない。この科目では、
社会学の調査研究の古典を複数講読することを通して、それら各々のユ
ニークな問題関心とそこから導き出された独特の調査設計・データ分析
法を学び、さらに履修者各自の問題関心に応じた調査デザイン・データ
分析法を構想し、相互討論を通して洗練することを試みる。
【到達目標】
受講生各自の問題関心に基づく調査計画、およびその調査に基づく博士
論文の執筆計画を立案できること
【授業の進め方と方法】
講義と履修者による発表および討論。各回 2 時限の連続講義で、第 8 回
のみ試験 1 時限
【授業計画】
春学期前半
回
テーマ
1
総論 1
2
総論 2
3
総論 3
4
フィールドワークの光
と影 1
5
フィールドワークの光
と影 2
個人の歴史と社会の歴
6
史を重ね合わす 1
7
個人の歴史と社会の歴
史を重ね合わす 2
テキストデータの分解・
8
再構築 1
テキストデータの分解・
9
再構築 2
社会関係を計量する 1
10
14
社会関係を計量する 2
政策科学に貢献する社
会調査 1
政策科学に貢献する社
会調査 2
総括的討論
15
期末試験とまとめ
11
12
13
内容
社会学・政策科学と社会調査
社会調査の諸類型
社会調査の倫理と真正性
B. マリノフスキ『西太平洋の遠洋
航海者』をめぐって 1
同上 2
【授業の概要と目的(何を学ぶか)
】
分析結果(解釈ではない)は統計ソフトの扱い方を憶えれば「一応だせる」。
ただし,分析手法や統計学に関する知識が欠如していれば,堂々と嘘をつくこ
とになりかねない。また,データに基づき主張するには,実質的なテーマを
どのように統計解析に落とし込むかが肝要となる。この授業では,モデルの
基礎を数学的に学びつつ,実際にデータを用いて分析する。これにより,社
会学的な発想に導かれた計量分析の実際を知り,それを自ら行うための基本
的な技術の修得をめざす。「発見すること」「理論を確かめること」と分析の
関連――計量研究における分析視角がもつ重要性についても理解を深めたい。
【到達目標】
数理統計学の基礎をふまえながら,主に重回帰分析と因子分析の学習を通し
て,多変量解析の基本を理解する。
【授業の進め方と方法】
多変量解析の基礎に関する講義と SPSS を用いた実習により,理解を深める。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第1回
イントロダクション
第2回
散らばりの指標と推測統
計の基礎知識
第3回
第4回
第6回
線形代数の基礎知識
多変量データとベクト
ル・行列
説明変数・目的変数と二
変量回帰モデル
回帰理論の数学モデル
A. クラインマン『八つの人生の物
語』をめぐって 1
同上 2
第7回
重回帰分析の導入
第8回
最小二乗推定と多重共線
性
小林直毅編『
「水俣」の言説と表象』
をめぐって 1
同上 2
第9回
偏回帰係数の検定とモデ
ルの評価
重回帰モデルの使用とモ
デルの改善
因子分析の数学モデル
第5回
C. フィッシャー『友人のあいだで
暮らす』をめぐって 1
同上 2
辻中豊ほか『現代日本の自治会・町
内会』をめぐって 1
同上 2
各自の問題関心に基づく調査デザイ
ンの発表と相互討論
「社会調査法」の実践的知識に関す
る期末筆記試験とまとめの討論
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
各自テキスト以外の関連文献を収集し、比較検討すること
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
探索的因子分析の実際
探索的因子分析と確証的
因子分析
共分散構造と確証的因子
分析モデル、その評価と
改善
共分散構造分析およびそ
の他の分析手法
内容
社会学と多変量解析
散らばりの指標に関する学習を通して
統計学の表記法に慣れるとともに推測
統計の考え方について概説する
線形代数の基礎について概説する
多変量データと線型代数の関係につい
て論じる
二変量回帰モデルの考え方について解
説する
誤差項と回帰係数・切片について線型
代数を用い解説する
回帰分析の数学モデルの重回帰分析へ
の拡張を行う
回帰モデルの推定方法の1つである
OLS と,重回帰分析における多重共
線性の問題について解説する
偏回帰係数を中心としたモデルの解釈
を学ぶ
モデルの改善・評価について解説する
因子分析の数学的構造について解説す
る
探索的因子分析の事例を紹介する
探索的因子分析との比較により,確証
的因子分析の概略を学ぶ
確証的因子分析について解説する
その他の多変量解析法について概説す
る
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
第1回∼第4回 線型代数と統計学に基礎的な表記の予習・復習
第5回∼第15回 教材の復習と出された実習課題の遂行。
【テキスト(教科書)
】
特に指定しない。教材を配布するほか,授業中に適宜指示する。
【参考書】
ボーンシュテット&ノーキ『社会統計学』ハーベスト社,1990; ウォナコット
&ウォナコット『統計学序説』培風館,1981; 他授業中に適宜指示。
【テキスト(教科書)】
上記授業計画の「内容」に記載
【参考書】
各回ごとに授業中に指示
【成績評価の方法と基準】
授業への積極参加 30 %、報告の内容評価 30 %、筆記試験 40 %。よく
考えられた報告を行うことと、筆記試験において博士論文に相応しい調
査計画を立案できていることがAの条件。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
入手しやすい、近年の文献を取り上げる
【担当教員の専門分野等】
〈専門領域〉地域社会学
〈研究テーマ〉コミュニティの心情と論理
〈主要研究業績〉
『よくわかる都市社会学』(2013, ミネルヴァ書房)、
『群
衆の居場所』(2005, 新曜社)
【成績評価の方法と基準】
修士課程用:各自が設定したテーマについて,授業で取り上げた分析を使用
して作成された分析レポートにより評価する(100%)。
博士課程用:各自が設定したテーマについて,授業で取り上げた分析を使用し
て執筆された論文(簡単な研究ノート程度でよい)により評価する(100%)
。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> エスニシティ論・都市/地域社会学・共生社会論・社会調査法
<研究テーマ>エスニシティ論、多文化共生社会論、コミュニティ参加、社
会意識論、社会階層論など
<主要研究業績>
大槻茂実, 2011,「共生社会-「自立型共生」の理想と困難」田辺俊介編『外国人へ
のまなざしと政治意識―社会調査で読み解く日本のナショナリズム』, 68-89。
(=2013, Onuki, Yoko 訳「Coexistent Society」Tanabe, Shunsuke (ed)
『Japanese Perceptions of Foreigners』, Trans Pacific Press。
)
斎藤友里子・大槻茂実, 2011,「不公平感の構造-格差拡大と階層性」斎藤友里
子・三隅一人編『現代の階層社会 3 流動化のなかの社会意識』東京大学出版
会 219-232。
大槻茂実, 2014,「NPO/ボランティア団体の連携についての考察-ブール代数
分析によるアプローチ」
『日本都市社会学会年報』32: 99-114。
254
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E1640-0205
質的分析訓練の理解を
深めるための討議(そ
の3)
11
データ分析訓練(その
4)
12
質的分析訓練入門講義
(その3)
13
データ分析訓練(その
5)
14
質的分析訓練の理解を
深めるための討議(そ
の4)
総まとめと復習
「質的データ分析法2」の実践的知
識に関する期末筆記試験を含む。
社会調査法3
水野 節夫
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
具体的な質的分析手法の実践的理解への導入に関わる諸問題の検討。
【到達目標】
受講者には、授業終了時に、次の3つの到達目標を達成していることが
期待されている。第 1 には主要な質的調査法と質的データ分析に関する
基本情報の習得、第 2 には質的データ分析法活用の際の留意点について
の知的理解・把握、そして第 3 には具体的な質的分析手法の実践的理解
への糸口の体得である。
第 1 点として挙げてある’ 基本情報’ の中身には、英語圏のものも含ま
れる。また第 3 点で’ 実践的理解への糸口’ という場合、本人の調査研究
への実践的含意の意識的対象化ができていることが期待されている。
【授業の進め方と方法】
上記のテーマに接近するために、まず初めに質的調査研究展開の歴史を
にらみながら、質的データ分析法の多様な系譜を洗い出すと共に、この
種の分析法の到達点を確認する。次に、質的データ分析法活用の際に留
意すべき問題群についての知的理解を促す狙いから、質的データの分析/
解釈にまつわる諸問題の討議、検討を行なう。その上で、アイディア開
発の手法や質的素材の整理/圧縮/分析/提示などの手法の紹介/訓練を通じ
て、具体的な質的分析手法の実践的理解への導入を試みる。
授業方式は、
〈教員の導入的講義/説明、並びに受講者との集団的討議〉
と〈受講者による実際のデータ分析訓練〉との併用を基本形式とする。
15
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
受講者には授業準備用として課題図書の目通しと 3 種類の宿題レポート
(= 2 種類のメモと分析結果報告〔中間+最終〕
)作成とを行なってもら
うことになる。
〈課題図書目通しメモ〉and/or〈感想/印象/質問/思索メモ〉の提出は、2 回
目と 4 回目の 2 回、
〈データ分析結果中間報告〉の提出は 5 回目、
〈デー
タ分析結果最終報告〉の提出は 7 回目を基本とする。
【テキスト(教科書)】
定まった教科書は用いない。開講時に(参考文献一覧を含めて)授業用
詳細メモを配付する。
【参考書】
水野節夫、『事例分析への挑戦』
、東信堂、2000 年。
【成績評価の方法と基準】
〔ⅰ〕平常点 20 %、
〔ⅱ〕分析訓練への参加 25 %、
〔ⅲ〕授業期間中の
宿題レポート 35 %、〔ⅳ〕期末レポート 20 %。
〔ⅰ〕=遅刻・早退などがある場合は減点対象となる。
〔ⅱ〕=(授業内容についての質問や疑問・見解等の形での発言内容から
推測される)本人の理解度、
(随時行なわれる)小集団での討議内容とそ
の成果の口頭発表の内容と水準が評価の目安。
なお、ここで言う’ 本人の理解’ には分析訓練の理論的含意についての
認識の深まりが含まれている。
〔ⅲ〕と〔ⅳ〕=課題資料の目通し/読み込みの成果を受講者の研究関心
に引きつける形で文章化してもらえているかどうか、が評価の基準。‘宿
題レポート’ や ‘期末レポート’ の形で現れてくる(受講者の)理解水準
と理解の深まりが目安(ここで言う’ 目安’ には、社会調査論絡みでの理
論的蓄積に関する基本情報の理解が前提されていることは言うまでもな
い)。〔ⅳ〕ではまた受講者自身の研究テーマ絡みのデータ分析ミニ報告
書の出来具合も勘案する。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
授業の場での質問などへのフィードバックの仕方をさらに工夫したい。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域> 質的分析論、生活史研究。
<研究テーマ> ‘個人状況’ 論、とりわけ ‘Personal Formation’ 論の
展開、‘個人史’ 焦点化路線(= ‘個人状況’ の概念的把握の精緻化)絡み
の方法論的・理論的研究。
<主要研究業績>
①『事例分析への挑戦――個人学への事例媒介的アプローチの試み――』
、
東信堂、2000。
②「GT 法の分析的ポテンシャル」
、2005、
『社会志林』
、第 52 巻、第 3
号。
③「生活史研究への示唆を求めて――ミクロの歴史学の場合」
、2011、
『社
会志林』、第 57 巻、第 4 号。
— 52 —
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社会学専攻
【授業計画】
秋学期前半
回
テーマ
内容
1
質的分析訓練入門講義 〈質的データ分析法〉の授業を始め
(その1)
るにあたって、授業目標の提示・確
認、並びに質的調査研究との関連で
の質的分析論の位置づけなどを説明
する。
2
主要な質的調査法の概 主に政策領域の専門家に対するイン
要(その狙い;特徴; タビュー調査と、生活者に対するラ
採用の際の留意点)の イフヒストリー調査の課題について
説明する。
紹介
3
質的分析訓練のワーク Grounded Theory(以下、GTと
ショップを始めるにあ 略記)法など、本授業で扱う主要な
たっての留意点
分析手法の紹介と、受講者に期待さ
れる基本姿勢を説明する。
4
質的分析訓練の理解を GT法関連の討議資料の検討(その
深めるための討議(そ 1)を通して、データ分析立ち上げ
局面での基本作業であるオープン・
の1)
コード化の発想に馴染んでもらう。
5
データ分析訓練(その (KJ法に類似した手法である)簡
1)
易整理法の練習+α(その1)と、
対象素材群に寄りそう基本技法であ
る《なぞり》作業の練習(その1)
を行なう。
6
質的分析訓練入門講義 GT法の実践的理解に向けての前段
(その2)
的作業という位置づけの下に、受講
者たちにGT法の概略についての知
的理解を促すための導入的な講義を
行なう。
7
データ分析訓練(その 《なぞり》作業の練習+α(その
2)
2)。この回は、具体的対象素材群
を相手にしながら、受講者たちに素
材群に寄り添うことの意味を体験・
実感してもらう。
8
質的分析訓練の理解を GT法関連の討議資料の検討(その
深めるための討議(そ 2)を通して、カテゴリーと諸特性、
仮説構築、理論的サンプリングな
の2)
ど、GT法の理解をさらに深める。
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データ分析訓練(その 《アイディアの風船飛ばし》
【=対象
3)
素材群の検討を続ける中から、分析
視点や素材群の意味づけなどのアイ
ディア候補を引き出してくる作業の
こと】と簡易整理法の練習(その
2)。
個別事例を通しての対象素材の把握
を特徴とするCM法【=事例媒介的
アプローチ(Case-Mediated
Approach ;以下、CM法と略記)】
の基本的発想への導入を含む。
言葉に揺さぶりをかけるやり方【=
対象素材群の相対化・距離化を意図
した手法のこと】の練習を行なう。
CM法的観点からの素材群への取り
組み方の特徴を、この手法を特徴づ
けている6つの分析ステップを説明
する形で浮き彫りにする。
(GT法で言うところの〈コード化
枠組み〉を用いて)データの構造化
的把握のための練習を行なう。
これまでの討議内容や宿題などの主
題群の紹介と再確認。
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E1640-0206
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社会学原典研究1
社会学原典研究2
佐藤 成基
佐藤 成基
【授業の概要と目的(何を学ぶか)】
入門用の英語文献の講読を通じて、研究者にとって必要な社会学の古典的理
論についての知識を整理し、またその知見を深める。
【到達目標】
コント、スペンサー、マルクス、デュルケーム、ウェーバーといった社会学理
論の「創建の父」たちの業績は、研究領域が細分化し、また常にそこでの「最
前線」が更新され続ける近年の学界の現状のなかで、時間をかけて勉強し、そ
の全体像の理解や正確な知識を身につける余裕がますますなくなりつつある。
この授業は、比較的最近書かれた、大学・大学院での社会学学習者用の英文著
作を熟読しながら、19 世紀から 20 世紀初頭にかけての社会学形成期におけ
る重要な学者たちの議論の流れを学び、各学者の研究や学説の概要について
の知識を身につけ、それを受講者自身の研究のための理論的視点の一部とし
て役立てるようにすることを目標にする。また、それを通じて、社会学の英
語専門文献を読みこなす英語力を身につけることも副次的な目標としている。
【授業の進め方と方法】
Richard W. Hadden, Sociological Theory: A Introduction to the Classical
Tradition (University of Toronto Press, 2009) を受講者と共に講読する。
受講者は、毎回邦訳あるいは段落ごとの要約を書いてくること。
【授業計画】
春学期
回
テーマ
第1回
イントロダクション
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第 10 回
第 11 回
第 12 回
第 13 回
第 14 回
第 15 回
古典的社会学理論へのア
プローチ
啓蒙思想と保守主義(社
会学前史)
オーギュスト・コントの
「社会学」
ハーバート・スペンサー
とカール・マルクス
マルクス1(経済学の批
判)
マルクス2(資本主義社
会の分析)
マルクス3(資本主義社
会の分析)
エミール・デュルケム1
(社会分業論)
デュルケーム2(社会学
の方法と自殺論)
デュルケーム3(道徳と
宗教)
マックス・ヴェーバー1
(社会学と歴史学)
ヴェーバー2(支配の社
会学)
ヴェーバー3(宗教と近
代)
近代と古典的社会学理論
のレガシー
内容
授業の進め方についての説明。テキス
トの紹介等。
テキストの「序論」を読む
テキストの第1章前半を読む
テキスト第1章の後半部分を読む
テキスト第1章の末尾と第2章冒頭を
読む
テキスト第2章の一部を読む
上の続きを読む
同上
テキスト第3章を読む
テキスト第3章の前回の続きを読む
同上
テキスト第4章を読む
テキスト第4章の前回の続きを読む
同上
テキストの「結論」を読む
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)】
受講者は毎回テキストの邦訳あるいは段落ごとの要約を書いた上で授業にの
ぞむこと。
【テキスト(教科書)】
Richard W. Hadden, Sociological Theory: An Introduction to the
Classical Tradition (University of Toronto Press, 2009)。
【参考書】
テキストが扱っている学者の原著(そのほとんどは邦訳あり)を授業内で示
す。それを適宜参照すること。
【成績評価の方法と基準】
毎回のテキストの理解度(70 %)。期末に、各回で準備した邦訳あるいは段
落ごとの要約をまとめて提出する(30%)。なお、3回以上欠席したものは、
原則として評価の対象としない。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会学
<研究テーマ>国家とナショナリズム比較研究、社会学の理論と学説、ドイ
ツの移民統合とナショナル・アイデンティティ
<主要研究業績>
『国家の社会学』(青弓社、2014 年)
『国際社会学』(共編、有斐閣、2015 年)
『現代ドイツ政治ー統一後の 20 年』(共著、ミネルヴァ書房、2014 年)
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【授業の概要と目的(何を学ぶか)
】
アメリカの社会学者リチャード・ラックマン(Richard Lachmann)の 2013
年刊行の著作『歴史社会学とは何か(What is Historical Sociology ?)
』を講
読しながら、英語圏で「歴史社会学(historical sociology)
」と呼ばれる社会
学の問題設定や分析手法について学ぶ。
【到達目標】
歴史社会学は、資本主義の発生、国家の形成、革命や社会運動の発生、社会の
階層化など、長期的な(=「歴史的」な)社会の変動を分析の対象とするもの
であり、現在われわれが生きる世界がいかにして形成されてきたのかを問う
ものである。19 世紀に社会学は、まさにこのような歴史的変動を説明する学
問として生み出された。歴史社会学は、このような社会学発祥時の問題意識
を受け継ぐものである。しかしながら日本では、このような現代の歴史社会
学の業績があまり知られていない。
この授業であつかうラックマンの著作は、歴史社会学の大学生・大学院生用
の入門書として書かれたもので、マルクス、トクヴィル、ヴェーバーなどの
古典的議論から現代の議論までを簡潔に網羅しつつ、歴史社会学の中核的問
題(「地球温暖化」問題までをも含む)を明晰に整理している。
この授業では、ラックマンのテキストを読みながら、歴史社会学の基本的視
座や分析方法について学ぶ。また、それを通して社会学文献の英語に馴れる
こともまた、この授業の「到達目標」の1つである。
【授業の進め方と方法】
テキストは一回につき約 10 頁ほどを受講者全員で講読する。受講者は毎回必
ずテキストの全訳あるいは段落ごとの要約を書いてくること。
【授業計画】
秋学期
回
テーマ
イントロダクション
第1回
第2回
歴史社会学の起源と問題
設定(1)
第3回
歴史社会学の起源と問題
設定(2)
第4回
資本主義の起源 ―マル
クス、ヴェーバーを越え
て―
第5回
革命と社会運動 ―その
原因と帰結ー(1)
第6回
革命と社会運動 ―その
原因と帰結―(2)
第7回
帝国のダイナミズム ―
征服、編入、抵抗―
国民国家の形成 ―シ
第8回
ティズンシップと再配分
―(1)
第9回
国民国家の形成 ―シ
ティズンシップと再配分
―
第 10 回 不平等と社会階層(1)
第 11 回 不平等と社会階層(2)
第 12 回 ジェンダーと家族
第 13 回
第 14 回
第 15 回
文化の歴史的変容(1)
文化の歴史的変容(2)
歴史から未来を予測する
ことは可能か?
内容
授業の進め方について。
テキストの第1章「始まりの感覚」を
読む。
同上
テキストの第2章「資本主義の起源」
を読む。
テキストの第3章「革命と社会運動」
を読む。
同上
テキストの第4章「帝国」を読む。
テキストの第5章「国家」を読む。
同上
テキスト第6章「不平等」を読む。
同上
テキスト第7章「ジェンダーと家族」
を読む。
テキスト第8章「文化」を読む。
同上
テキスト第9章「未来を予測する」を
読む。
【授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)
】
毎回講読する部分のテキストの全訳あるいは段落ごとの要約。
【テキスト(教科書)
】
Richard Lachmann, What is Historical Sociology? (Polity Press, 2013)
【参考書】
授業内で指示する。
【成績評価の方法と基準】
授業の準備(要約あるいは段落ごとの要約)
。3回以上欠席したものは、原則
評価の対象とはしない。
【学生の意見(授業改善アンケート等)からの気づき】
特になし。
【担当教員の専門分野等】
<専門領域>社会学
<研究テーマ>ナショナリズムと国家の比較研究、社会学の理論と学説、ド
イツの移民統合とナショナル・アイデンティティ
<主要研究業績>
『国家の社会学』
(青弓社、2014 年)
『国際社会学』
(共編、有斐閣、2015 年)
『現代ドイツ政治ー統一後の 20 年』(共著、ミネルヴァ書房、2014 年)
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