...

エエ ネネ ルル ギギ ーー 新新 時時 代代

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

エエ ネネ ルル ギギ ーー 新新 時時 代代
経経 済済 学学 的的 観観 点点 かか らら みみ たた 電電 力力 小小 売売 りり
全全 面面 自自 由由 化化 にに ◆◆ けけ るる 課課 題題 とと 解解 決決 策策


購入先の電力会社を家庭が自由に選べる﹁及売り全面自由
化﹂が始まてはやくも3い月がたとうとしている5月末
の時点で契約事業者を切り替えた家庭数は全体の2%足らず
であり出足の売さを指摘する声も聞かれる電力ぐスたべ改
革の第2弾に位圏づけられる及売り全面自由化とは何を意味
しどのような課題が残されているのか2020年4月の発
送電分離までの限られた時間のなかで真に消費者メリちに
大橋 弘
自由化につながてい
化の便益を高めようと のぐスたべ改革の方向 点であり及売り全面
する﹁日少型自由化ほ 性を決定づけた

次にわたる制度改革が だや﹂は東日少大震 一つ目は連系線を る最後に首都圏の
はじまり発電部門へ 災とそれに伴う働子力 通じた広域融通によ 電力需要は大規模電源
の競争働理の導入や及 発電所事故によて大 て計画停電が解消しな からの供給に依存して
売部門の段階的な自由 きな変容を迫られるこ い点に不満が高また い た 点 が 明 ら か に な
化がなされた供給が とになた今振り返 点だ昨年4月には電 り分散型電源の導入
十分にある中では市 ると震災で人的・存 力広域的運営推進機関 拡大への必要性の認識
場メいつこべを導入す 理的なすメけがほ が設立され全国にお が 高 ま  た こ と で あ
れば需給の関係から なかた首都圏に大規 ける発電・送電の全体 る再エて普及を促進
価格は低下することに 模な計画停電が約2週 最適︵メリちオす するための固定価格買
ないかこの計画停電 家に一般電気事業者 も発送電分離が年
力料金は3割程度低下 たと評価されるのでは ・商店などの規制需要 平・透明に行うために
革を通じてわが国の電 ことの影響が大きか きた二つ目は個人 れ再エての接続を公
なる実際に制度改 間にわたて行われた ︶を目指す体制がで い 取 り 制 度 が 導 入 さ


かなう電力ぐスたべの構築が求められる
 年年 以以 降降 段段 階階 的的 にに 自自 由由 化化
した
垂直一貫体制のメリ は主に次の三つの論点 以世の電気を購入した 4月に求められること
に向けての制度整備で
量と質の厚みが求めら なエてやギへえス
ためには市場取引の 第3の課題は適切
格ぐグナやを形員する イれちになる

安安 定定 供供 給給 とと 効効 率率 性性 のの 両両 立立
れる
欧米で推進された自 第1の課題は需要 の さ ら な る 投 資 よ り 日 少 卸 電 力 取 引 所 ある各事業者が採算
由化と比較してわが 家側の電力資源︵だマ も稼働率を高めるよ ︵JEPX︶における 性を踏まえて電源投資
国において特筆すべき れドレスポれス︶を活 うに需要をがれちロ スポち市場の量的厚 の是非を決めるように
な深刻な供給力不足の て回収してきた電力 代の要請であたとも 監視等委員会では旧 などといた低い稼働
徐々に増えてはいるも な大規模投資が必要と
のしかかており︵図
長期的に電力供給がス スポち市場で燃料 3︶効率的な再エて
り入刻を期待すれば エての変動をならす調
中分権的に効率的な 的 な 化 当 て を し な が いこうした市場メい
えてみると発電設備 スたべに関わりを持つ 力確保に向けての制度 では十分に供給されな
ぐスたべを確立するた らスポち市場の競 つこべを補完する制度
めに価格ぐグナやを 争性を高めていくこと ︵例えば容量メいつこ
用いることが不可欠で が質の高い市場を形 べ︶を検討する必要性
ある信頼性のある価 員する上での重要なポ が高まている
上がりは遅いことを想
新商品の普及も立ち
ることが見込まれる

ベベ ンン チチ   のの 気気 風風 をを
起すれば2%のスイ
わが国の電力事業の まれてきた1920 ずれグ率も今後次第
特徴は戦時中を除け 年代には実に600社 に 高 ま  て く る だ ろ
ば民有民営が貫かれ 以上の企業が電力市場 う及売り全面自由化
てきた点にある第2 に参入したという完 を機に員熟しきた
次世下大戦中の国家管 全自由化を目前にした かに見えた電力産業が
あふ
理に至る前の電力事業 現在及売電気事業者 ベれずの気風を取
は起業家精神に溢れ の登録企業は300社 り戻すことを期待した
る経営者らによて営 を超えさらに増加す い



3
図
移
推
の
金
料
気
電
用
業
産
る
題を解決する必要があ が促進されることを考 が自由化された電力ぐ に留意すべきだ供給 性を得にくいので市場
めには次の三つの課 て今後さらに省エて 用である多様な主体 可能性が出てくること を有するものの採算
方の目的を達員するた りなリ協定を踏まえ ぐグナやのさらなる活 誘因を事業者から削ぐ て普及のための公益性
そ
定供給と効率性との双 の利用は減少傾向にあ 第2の課題は価格 発電に対する投資への 整電源の存在は再エ
及売り全面自由化が安 ようにすでに送電線 と期待される
るわが国において しかし図1にもある ちの低減に繋がるもの 単価に近い価格での売 導入が求められる再
給にも支障の懸念があ られる
ばかりでなく安定供 は合理的だたと考え の効率的な運用は中 求められる
れば価格が上昇する 発電投資を増やすこと 売り自由化による設備 方で抜少的な解決利が 金︶が電力料金に重く
なかで市場を自由化す が見込めることから オすの達員と及 よう促しているが他 再 エ て の 費 用 ︵ 賦 課
点にある供給不足の 電設備の稼働率も向上 進機関によるメリち の電源を市場に出せる なる懸念がある特に
時期においてさらな 需要が伸びていくなか 受 け 止 め ら れ る だ ろ 一般電気事業者と契約 率が見込まれる電源へ
なければならないよう を総括働価主体によ で撤廃されたことは時 2︶電力・ガス取引 てのどえアば電源
え時に節電要請をし を行いその投資費用 主体がこのじイへれグ る に 過 ぎ な い ︵ 図 くピえ電源や再エ
率が大幅に低下しピ するように発電投資 たべであた総括働価 の2%が取引されてい し く な る ば か り で な
めていた働子力の稼働 はピえ需要をいど 発電投資を促すぐス ののまだ販売電力量 なる電源への投資が難
電力量で%近くを占 災前の電力ぐスたべで められる
特徴は震災前に発電 用することである震 やするなどの工夫が求 みは売り・買いともに なると働子力のよう
率
効
用
利
の
線
電
送
る自由化が推進された ではピえ対応の発 う電力広域的運営推 を結んでいる電源開発 の投資も確保されなく
)
日


月

年




~
2
図
量
札
入
の
場
市
ト
ッ
ポ
ス
日

月


年




(
1
図
してきた供給力に対 化がわが国でも話題に
規模電源の確保を実現 先行していた電力自由
を保証することで大 が問題になり欧米で
価方式による投資回収 電力価格の内世価格差
よる地域独占と総括働 されるようになると
業は垂直一貫体制に 定的な電力供給が保証 1995年以内4 ちを依受しつつ自由 を域起し現在進行中 いとの欲求が生まれた になた
戦後わが国の電力事 する投資が一巡し安 上るようになた
東京大学大学院 経済学研究科教授

るる
ええ
考考
をを
たた
かか
いい
かか
つつ
、、
たた
かか
りり
くく
つつ

│
│
可
認
物
便
郵
種
3
第
│
│
땋
集
特
告
広
땊
│
│
│
│


2
日
曜
水
떵
日


月

◆
◆
◆
◆
◆
◆
)
年
8
2
成
平
(
年
6
1
0
│
│
代代
時時
新新
ーー
ギギ
ルル
ネネ
エエ

Fly UP