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大館市比内地鶏産業活性化計画

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大館市比内地鶏産業活性化計画
大館市比内地鶏産業活性化計画
秋田県大館市
平成23年3月
1 活性化計画の目標及び計画期間
計画の名称 大館市比内地鶏産業活性化計画
都道府県名 秋田県
市町村名 大館市
地区名(※1)
大館市地区
計画期間(※2)
平成23年度~平成27年度
目 標 :(※3)
本市周辺の地域は、世界自然遺産である白神山地や十和田八幡平国立公園が存在する自然豊かな地域であるが、その中でも本市は県北部の中核都市であり、日本三大美味鶏として知られている
比内地鶏をはじめあきたこまちや秋田杉など、全国的にも著名な農畜産物に恵まれている。
とりわけ比内地鶏の出荷羽数は、平成21年は244,510羽(JAあきた北比内地鶏生産部会出荷分)と全県の出荷羽数587,000羽の41.7%もの出荷羽数を占めており、当市の一大産業となっている。ま
た、そこから発生する家畜排せつ物量も平成21年の出荷実績から年間1,467t(※参考文献:財団法人畜産環境整備機構 家畜ふん尿処理施設の設計・審査技術)と推計される。そこで、それらを一元的
に堆肥化処理する施設の建設を行い、生産された良質堆肥を全国ブランドである比内地鶏の鶏糞を原料としたものであると前面に押し出す形でブランド化、普及し、結果として本市の資源循環型農業
の更なる発展、ひいては本市産比内地鶏が生産及び排せつ物処理までを一貫して完結しているという面でのイメージの高揚につなげ、本市の地域農畜産業の更なる活性化と地域の発展を目指す。
具体的には、平成27年までに比内地鶏の年間出荷羽数26万羽を目指したうえで比内地鶏飼養農家戸数33戸の現状維持を行い、現在の比内地鶏鶏糞の主要施肥作物であるアスパラガスの年間販
売額を平成27年までに146,400千円にすることを目指すものである。
目標設定の考え方
地区の概要:
本市は、秋田県の内陸北部に位置し、県内2番目の流域面積を持つ米代川が東西に横断し、大館盆地のほぼ中心に市街地を構えている。平成17年6月に隣接する北秋田郡比内町、同郡田
代町を編入する形で合併し、総面積は91,370ha、人口は82,000人の市となり今日に至っている。
主要産業は農業であり、その中でも主要農産物は、水稲、畜産(比内地鶏・採卵鶏・豚)、工芸作物(ホップ・葉タバコ)、野菜(山の芋・トンブリ・ねぎ・アスパラガス)、果樹(りんご・なし)などであ
り、水稲を中心とした複合経営が行われている。なお、商業及び工業において、前者は近年郊外型ショッピングモールが増加傾向にあり、市中心部の客足は減少している。また、後者は現在医
療機器関連企業を中心に工業団地等への進出が続いており、今後も進出企業は増加していく予定である。
現状と課題
本市の農畜産業は、近年の飼料価格や農業資材・機械等生産コストの高騰により、その経営は非常に厳しい状況になってきており、一大産業である比内地鶏を取り巻く情勢も同様である。ま
た、長引く不況の影響や記憶に新しい比内地鶏偽装事件による消費者の信頼低下により、出荷羽数も平成20年をピークに減少傾向にあり、地域の活力が低下に向かっている。更にしばらく増
加傾向にあった比内地鶏飼養農家戸数も近年減少傾向が見られるようになってきた。※
従って、今後出荷羽数を増加し、低下していた地域の活力をより大きくしていくためには消費者の立場に立った比内地鶏に対する総合的なイメージの回復が必要である。
※年度別比内地鶏飼養農家戸数(大館市)
H18年度:36戸、H19年度:36戸、H20年度:34戸、H21年度:34戸、H22年度:33戸)
今後の展開方向等(※4)
今後の比内地鶏産業の安定的な発展のため、その一大産地である本市が比内地鶏鶏糞を原料とした良質堆肥を堆肥化施設で製造し、市内農家や農業団体ひいては都市部に居住し園芸を
趣味とする者に供給することにより、肥料業界における比内地鶏の知名度を確立し「都市部と農村の交流」につなげていくとともに、消費者へは生産から排せつ物処理までを一貫して完結してい
るという面も含めたかたちでの「総合的な比内地鶏ブランドのイメージ高揚」につなげていきたいと考えている。
また、それら良質堆肥を施肥して栽培するアスパラガス等の農作物についても、比内地鶏鶏糞を使用した安心・安全な農作物であるということで付加価値を付けた販売を行い、産地間競争力
の向上や販売価格の上昇など地域農業の活性化に資するように取り組んでいきたい。
なお、前述の方法による比内地鶏産業の活性化により、比内地鶏飼養農家戸数の減少を防ぎ地元への定住を促進するものである。
2 目標を達成するために必要な事業及び他の地方公共団体との連携
(1)法第5条第2項第3号に規定する事業(※1)
市町村名
大館市
地区名
大館市地区
事業名(事業メニュー名)(※2)
地域資源循環活用施設(リサイクル施設)
事業実施主体
大館市
交付金希望の有無
法第5条第2項第
3号イ・ロ・ハ・ニ
の別(※3)
有
ニ
(2)法第5条第2項第4号に規定する事業・事務(※4)
市町村名
地区名
事業名
事業実施主体
事業名
事業実施主体
備考
交付金希望の有無
(3)関連事業(施行規則第2条第3項)(※5)
市町村名
地区名
(4)他の地方公共団体との連携に関する事項(※6)
備考
備考
3 活性化計画の区域(※1)
大館市地区(秋田県大館市)
区域面積 (※2)
90,648ha 区域設定の考え方 (※3)
①法第3条第1号関係:
当区域は、総面積90,648ha(市街地形成区域を除く)、うち耕地面積7,840ha、森林面積70,072haであり、農林地面積は77,912haとなり、農林地率
86.0%である。
また、全就業者数は38,772人で、うち農林漁業従事者数は3,913人であり、その割合は10.1%である。
※総土地面積は国土交通省国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調」による。(平成21.10.1)
※耕地面積は「平成17年耕地面積調査」による。
※森林面積は「2005年農林業センサス」による。
※就業者数は「平成17年国勢調査」による。
②法第3条第2号関係:
当地域の人口動態は、平成12年国勢調査で86,288人であったが平成17年国勢調査では82,504人になり、5年間で3,784人(4.4%)減少しており、
また少子高齢化がますます進行(平成12年国勢調査の65歳以上人口割合24.2%⇒平成17年国勢調査28.9%)している状況である。
さらに基幹産業である農家の戸数(販売農家数)も農林業センサスによると、平成12年には4,224戸あったものが平成17年には3,488戸と5年間で
736戸(17.4%)も大幅に減少している。
地域の活性化を図る上でも、農業基盤の維持により定住及び地域間交流等の促進が必要な地域である。
③法第3条第3号関係:
722haの市街地形成(DID)区域を除いており、市街地形成区域は含んでいない。都市計画法に基づく用途地域は、DID区域にのみ指定されて
いる。
4 市民農園(活性化計画に市民農園を含む場合)に関する事項
(1)市民農園の用に供する土地(農林水産省令第2条第4号イ、ロ、ハ)
地目
土地の所在
地番
登記簿
新たに権利を取得するもの
土地所有者
現況
地積(㎡)
権利の
種類(※1)
氏名
既に有している権利に基づくもの
土地所有者
住所
権利の
種類(※1)
氏名
住所
土地の利用目的
農地(※2)
市民農園施設
市民農園整備
促進法第2条第
種別(※3)
2項第1号イ・ロ
の別
(2)市民農園施設の規模その他の整備に関する事項(農林水産省令第2条第4号ハ)(※4)
整備計画
種別(※5)
構造(※6)
建築物
工作物
計
(3)開設の時期
(農林水産省令第2条第4号二)
建築面積
所要面積
工事期間
備考
備考
5 農林地所有権移転等促進事業に関する事項
事 項
(1) 農林地所有権移転等促進事業の実施に関する基本方針(※1)
(2) 移転される所有権の移転の対価の算定基準及び支払の方法
(※2)
(3) 権利の存続期間、権利の残存期間、地代又は借賃の算定基準等
① 設定され、又は移転される地上権、賃借権又は使用貸借に
よる権利の存続期間に関する基準(※3)
② 設定され、又は移転される地上権、賃借権又は使用貸借に
よる権利の残存期間に関する基準(※4)
③ 設定され、又は移転を受ける権利が地上権又は賃借権であ
る場合における地代又は借賃の算定基準及び支払の方法
(※5)
(4) 農林地所有権移転等促進事業の実施により設定され、又は移転
される農用地に係る賃借権又は使用貸借による権利の条件その
他農用地の所有権の移転等に係る法律事項
① 農林地所有権移転等促進事業の実施により設定され、又は
移転される農用地に係る貸借権又は使用貸借による権利の
条件(※6)
② その他農用地の所有権の移転等に係る法律関係に関する
事項(※7)
内 容
備 考
6 活性化計画の目標の達成状況の評価等(※1)
平成23年から27年までの比内地鶏出荷羽数と飼養農家数については、「JAあきた北比内地鶏生産部会の出荷実績と部会員名簿」により検証する。
平成27年のアスパラガス販売額については、「JAあきた北アスパラガス部会の販売実績」により検証する。
目標達成状況の確認については、市・農協・生産者等で構成されている比内地鶏鶏糞処理施設建設協議会において、施設整備後年度ごとに上記
検証資料を基に進捗状況を検証するための組織に組み替えて、次年度の対策を検討しながら推進する。
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