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病院ニュース第25号 - 神戸市立医療センター中央市民病院

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病院ニュース第25号 - 神戸市立医療センター中央市民病院
地方独立行政法人神戸市民病院機構
住
神戸市立医療センター
電 話 番 号:代
中央市民病院ニュース
発 行 日:2010(平成 22)年 3 月 25 日(第 25 号)
所:〒650-0046 神戸市中央区港島中町4丁目6番地
表
番
号:(078)302-4321
地 域 医 療 推 進 課:(078)302-4458 FAX:(078)302-4424
医 師 会 連 絡 室:(078)302-6031 FAX:(078)302-2251
(財)日本医療機能評価機構
認定施設
編 集 発 行:神戸市立医療センター中央市民病院 地域医療部
胸痛ホットライン 090-7098-3391 脳卒中ホットライン 090-8885-0351
外科・移植外科のご案内
副院長・外科部長 細谷 亮
■はじめに
当科の診療内容は、消化器外科・乳腺外科・救急外
科・移植外科と広範囲にわたっています。スタッフ 8
名・後期研修医 6 名の総勢 14 名で、経験豊富なベテ
ラン外科医(日本外科学会指導医 4 名、消化器外科学
会指導医 2 名)と、元気いっぱい伸び盛りの若手医師
が、タッグを組んで日々の診療にあたっています(写
真 1)
。外科のご案内は手術につきると思いますので、
以下に昨年の手術成績を中心に、私たちの手術に関す
る基本的なスタンスをご紹介いたします。
写真1. 総勢 14 名の外科・移植外科医師
■手術件数と救急対応
平成 21 年の外科手術件数は、入院手術 1266 件、
外来手術 48 件の合計 1314 件で、図 1 に示しますよ
うに過去 5 年間で大きな変化はありません。ただ、こ
の 5 年間の緊急手術件数は年々増加し、昨年 1 年間で
330 件(全体の 25%)と過去最高を記録しました。
当科では、平日昼間には救急担当医を常時 1 名配置し、
夜間休日にも外科当直医を常時配置して手厚い救急
体制をしいています。私たちは、病院の使命である「断
らない救急」に寄与していると自負していますので、
図1.手術件数の推移(過去 5 年間)
ご連絡いただければ可能なかぎり対応いたします。
■臓器別手術とサブスペシャリティー
当科ではスタッフ医師がそれぞれの専門性を十分
に発揮できるようにサブスペシャリティーを設けて、
各専門分野での手術術式の改良・改善とともに学会活
動や臨床研究の核になっています。図 2 に、入院手術
を臓器別に大別し手術件数の過去 5 年間の推移を示
します。数字は平成 21 年の手術件数を示しますが、
手術件数の多いベスト4は、大腸切除 224 例、胆石手
術 146 例、乳腺手術 131 例、胃切除 113 例でした。
高度の外科手術手技を要する食道切除 27 例、肝切除
48 例、膵切除 44 例でした。腹腔鏡下手術の手術件数
図2.臓器別手術件数
は年々増加しています。
神戸市立医療センター中央市民病院ニュース第 25 号
1
URL:http://www.kcgh.gr.jp/
■低侵襲治療と高難易度手術の両立
大腸癌・胃癌・乳癌は、手術患者数が多いことから、外科領域での common cancer と称され、早期
癌の場合には手術長期成績が良好なことが特徴的ですので、それだけに、より低侵襲手術や機能温存手
術が求められています。当科ではこういった治療に積極的に取り組んでおり、大腸癌手術や胃癌手術で
の腹腔鏡下手術、乳癌手術での乳房温存手術やセンチネルリンパ節生検がこれにあたります。とくに乳
癌では、術前化学療法の導入により乳房温存手術率は 80%台に達し、全国的にも高いレベルといえます。
一方、当院は日本外科学会と消化器外科学会の専門医修練施設ですが、一昨年から日本肝胆膵外科学
会の高度技能専門医修練施設にも認定されています。全国的にみても膵切除例数の多い専門施設の一つ
で、膵癌治癒切除 110 症例の累積 5 年生存率は 39%に達しています。また、平成 17 年に自治体病院で
は全国で初めて生体肝移植手術を開始し、現在までの 5 年間で 36 例の生体肝移植手術を実施していま
す。当科では食道癌手術に対しても、高難度手術の胸腔鏡・腹腔鏡補助下手術を積極的に導入し、この
低侵襲手術を基本術式としています。
■内視鏡外科の進歩
内視鏡外科は近年最も進歩した外科分野で、表 1
に、当科での内視鏡手術の内訳(食道癌胸腔鏡下手
術も含む)を示します。内視鏡手術は、かつては胆
嚢摘出術が主体でしたが、現在では多くの分野に拡
がりつつあり、さらなる機能温存を求めて手術術式
が細分化されていることが分かります。内視鏡手術
に 代 表 さ れ る 低 侵 襲 治 療 ( MIT : minimally
invasive therapy)は大きな時流にのった治療概念
で、直腸癌で腹腔鏡下前方切除術を受けた患者さん
が翌日から歩行し経口摂取が可能となり術後 7~
10 日程度で退院する姿を目前にしますと、手術の
進歩に驚愕いたします。
表1.内視鏡手術件数
■外科外来とご紹介について
外来では、部長か医長が初診外来を毎日担当し、ご紹介いただければ上記手術疾患全般に対応いたし
ます。FAX 予約を持った患者さんは優先的に診察しています。また毎週月・金曜日は乳腺外来、木曜日
は肝移植相談外来、月曜日はストマ外来を開設し、各々専門外来としています。
私たちのモットーは、市民病院の基盤外科として広く市民サービスを提供していくことです。そのた
めには病診連携・病病連携をさらに充実し、当院の診断や手術などの医療機能をもっと広範に地域の諸
先生方に利用していただくことが重要であると考えています。今後なお諸先生方とのより緊密な連携を
望む次第であります。
表2.スタッフとサブスペシャリティー
神戸市立医療センター中央市民病院ニュース第 25 号
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URL:http://www.kcgh.gr.jp/
緩和ケア研修開催のご案内
画像診断・放射線治療科 医長
奥野 芳茂
2007 年がん対策基本法に基づくがん対策推進基本計画では、
「すべてのがん診療に携わる医師が研修
等により、緩和ケアについての基本的な知識を習得する」ことが求められています。当院では、厚生労
働省の開催指針に沿った形で、昨年度に引き続き、「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会」
を開催いたします。
今回は、土曜午後からのスタートとプログラムを変更いたしました。長時間の研修になりますが、前
回の参加者の皆様からは大変好評をいただいております。
また、22 年度の診療報酬の改定により当研修会の受講が必要とされる項目ができました。まず「がん
患者カウンセリング料(500 点)」が新設され、がん患者に対する丁寧な説明の評価と位置付けられて
います。
「緩和ケア診療加算(400 点)
」や「がん性疼痛緩和指導管理料(100 点)」の算定では、施設基
準が改正され、当研修会の受講が求められています。これらの診療報酬はがん診療連携拠点病院に限ら
ず算定できますので、これからの算定を検討されている医療機関は、是非この機会をご利用ください。
この講習会を受講することによって学べることは、疼痛の評価方法、副作用対策および鎮痛剤の正し
い処方、呼吸器症状・消化器症状など身体症状や精神症状への対応、在宅緩和ケア・地域連携、コミュ
ニケーションの基礎知識など、となっています。奮ってご参加いただきますようお願い申し上げます。
<がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会(兵庫県・神戸圏域)募集要項>
1
開催期間
平成 22 年 6 月 5 日(土)13:00 受付開始,13:30~20:00,6 日(日)8:30~16:15
2 開催場所
神戸市立医療センター中央市民病院 5 階 501 会議室他
3 対象者
がん診療に携わる医師
医師以外の医療従事者の傍聴も可能です。
4 研修内容
厚生労働省の「がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会の開催指針」に則っています。
5 募集人数
30 人程度(応募多数の場合は、次回の研修受講にお回りいただくことがあります。)
6 申込方法等
(1)申込方法
申込については、緩和ケア研修申込書を希望される方は下記「10 お問合せ先(申込先)」に
ご連絡ください。また、当院ホームページからも、申込書をダウンロードできますのでご利
用ください。
(2)申込期限
平成 22 年 5 月 21 日(金)必着
7 経 費
受講料は無料としますが、その他、旅費等は受講者側の負担とします。なお、第 2 日目の昼食
代として、1,000 円を受付の際に徴収させていただきます。
8 研修修了証書
グループワークを含む全研修に参加された受講者には、研修終了後に修了証書を交付します。
9 その他
お車でお越しの際は、当院一般駐車場をご利用ください。受付にて駐車券をお預かりし、無
料扱いの処理をさせていただきます。また、敷地内は禁煙です。ご協力をお願いします。
10 お問い合わせ先(申込先)
神戸市立医療センター中央市民病院地域医療推進課(担当:玉田)
〒650-0046 神戸市中央区港島中町 4 丁目 6 番地
TEL 078-302-4321(内線 2631) FAX 078-302-4424 E-mail:[email protected]
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心臓病教室・腎臓病教室・糖尿病教室・肝臓病教室のご案内
生活習慣病の治療をしておられる方やそのご家族の方々をはじめ生活習慣病に関心のある皆さまに、医
師・管理栄養士・看護師・薬剤師・臨床検査技師等が分かりやすくお話します。お気軽にご参加ください。
お問い合わせは、肝臓病教室は消化器内科、それ以外は栄養管理室(Tel:078-302-4472)までお願いします。
参加費無料で予約不要です。
■心臓病教室
開催日時:毎月第 2 金曜日(4 月、8 月、H23 年 2 月、3 月はお休みです)13 時 30 分~15 時 30 分
開催場所:5 階 503 会議室
開
催
※13 時 15 分から受付です。直接、会場にお越しください。
日
内
5 月 14 日、7 月 9 日
10 月 8 日、12 月 10 日
6 月 11 日、9 月 10 日
11 月 12 日
H23 年 1 月 14 日
第1回
第2回
容
心筋梗塞・狭心症・心不全。心臓病の薬はなぜこんなに種類が多い
の?何をどれだけ食べたらいいの?
高血圧と大動脈疾患、心臓病の薬はなぜこんなに種類が多いの?
気をつけよう!塩分とコレステロール
■腎臓病教室
開催日時:毎月第 1 金曜日(4 月、H23 年 1 月、2 月、3 月はお休みです)13 時 30 分~15 時 30 分
開催場所:5 階 501 会議室
開
催
※13 時 15 分から受付です。直接、会場にお越しください。
日
内
容
第1回
5 月 7 日、 9 月 3 日
腎臓の働きと病気~腎炎とネフローゼ~
第2回
6 月 4 日、10 月 1 日
糖尿病の合併症~糖尿病性腎症について~
第3回
7 月 2 日、11 月 5 日
今が大切!~慢性腎臓病のすべて~
第4回
8 月 6 日、12 月 3 日
慢性腎不全が進行すると~透析ってなに?~
■糖尿病教室
開催日時:毎月第 1 水曜日(4 月、5 月、11 月、H23 年 1 月はお休みです)13 時 30 分~15 時 30 分
開催場所:5 階 501 会議室
開
催
※13 時 15 分から受付です。直接、会場にお越しください。
日
内
第1回
6 月 2 日、10 月 6 日
第2回
7 月 7 日、12 月 1 日
8月4日
H23 年 2 月 2 日
9月1日
H23 年 3 月 2 日
第3回
第4回
容
糖尿病について知ろう、薬の話あれこれ、普段の食事を振り返って
みよう!血糖値を測定してみよう
糖尿病の検査と治療、日常生活の注意点、何をどれだけ食べたらい
いの?楽しく知ろう検査項目
糖尿病のある生活を楽しむために、低血糖ってなに?おやつとお酒
の誘惑!?スワロビクスをご一緒に!!
今こそ知りたい合併症、血管を診よう!外食・中食も工夫しだい!
最近自分の足を見ていますか?グループでお話ししましょう
■肝臓病教室
開催日時:下記開催日の 14 時 00 分~16 時 00 分
開催場所:5 階 501 会議室
開
第1回
催
※直接、会場にお越しください。
日
内
第2回
第3回
第4回
4 月 15 日
6 月 10 日
8 月 19 日
10 月 21 日
C 型慢性肝炎
第5回
12 月 16 日
肝臓癌 Part2
第6回
H23 年 2 月 17 日
容
B 型肝炎
肝硬変
肝臓癌 Part1
脂肪肝
神戸市立医療センター中央市民病院ニュース第 25 号
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URL:http://www.kcgh.gr.jp/
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