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海難の現況と対策について(平成25年版)

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海難の現況と対策について(平成25年版)
平 成 2 6 年 3 月 1 9 日
海
上
保
安
海難の現況と対策について(平成25年版)
1
海難の現況
◆
平成25年の船舶事故隻数は、対前年比45隻(2.0%)増の2,306隻でした。
ま た 、 船 舶 事 故 に 伴 う 死 者 ・ 行 方 不 明 者 数 は 、 対 前 年 比 6人 (7.7% )増 の
84人でした。
事 故 種 類 別 で は 、 衝 突 683隻 、 機 関 故 障 359隻 、 乗 揚 318隻 等 の 順 に 多 く
発 生 し て お り 、 近 年 、 衝 突 事 故 は 減 少傾 向で した が、 平成 25年に おい
ては対前年比82隻(13.6%)増となっています。
船 舶 種 類 別 で は 、 プ レ ジ ャ ー ボ ー ト が 1,012隻 で 最 も 多 く 全 体 の 44% を
占め、次いで漁船が646隻(28%)等となっています。
近年、漁船による船舶事故は減少傾向となっていますが、プレジャー
ボートによる船舶事故は増加傾向となっています。
◆
船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故者数は、対前年比6人(0.2%)
増の2,877人でした。また、死者・行方不明者数は、対前年比59人(4.5%)
減の1,240人でした。
船舶事故以外の乗船中の事故における死者・行方不明者219人を事故内容
別にみると、海中転落が最も多く、対前年比12人(10.7%)減の100人でした。
マリンレジャーに関する海浜事故における死者・行方不明者280人を活動
内 容 別 に み る と 、 釣 り 中 111人 、 遊 泳 中 106人 と な っ て お り 、 全 体 の 78% を
占めています。
庁
◇船舶事故発生隻数等◇
≪ 船 舶 事 故 隻 数 及 び 死 者 ・ 行 方 不 明 者 数 の 推 移 (平 成 21年 ~ 平 成 25年 )≫ ≪ 事 故 種 類 別 の 事 故 隻 数 の 推移 (平 成 16年 ~ 平 成 25年 )≫
(隻)
3000
事故隻数(台風・異常気象下)
(人)
事故隻数(台風・異常気象下以外)
200
(隻)
1,200
死者・行方不明者数
死者・行方不明者数(台風・異常気象下 内数)
2,549
2500
2,400
27
143
21
2,533
412
2,261
2,306
36
54
180
160
衝突
1,000
乗揚
転覆
140
2000
浸水
800
683
120
108
1500
2,522
78
84
100
機関故障
600
火災
80
2,379
2,121
1000
2,225
爆発
359
400
2,252
60
318
25
行方不明
運航阻害
安全阻害
40
500
推進器障害
舵障害
99
200
その他
20
0
0
2
1
H22
H23
H24
H25
0
0
H21
≪ 船 舶 種 類 別 の 事 故 発 生 割 合 (平 成 25年 )≫
0
H16
タンカー
78隻
3%
旅客船
42隻
2%
H25
(隻)
貨物船
その他
183隻
8%
貨物船
269隻
12%
H22
≪ 船 舶 種 類 別 に よ る 事 故 隻 数 の 推 移 (平 成 16年 ~ 平 成 25年)≫
1,200
遊漁船
76隻
3%
H19
1,012
旅客船
プレジャーボート
1,012隻
44%
漁船
800
646
遊漁船
プレジャー
ボート
その他
600
漁船
646隻
28%
タンカー
1,000
400
269
200
0
H16
H19
H22
H25
◇船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故者数等◇
≪事故者数の推移(平成21年~平成25年)≫
3,500
(人)
3,009
2,500
2,871
2,877
2,621
1,110
1,168
1,007
2,000
1,500
1,800
2,958
3,000
922
846
≪死者・行方不明者の推移(平成21年~平成25年)≫
759
1,600
1,351
1,400
1,090
1,060
857
939
960
776
944
855
H23
H24
296
200
741
H25
312
234
272
280
219
H25
279
228
228
259
H21
H22
H23
H24
マリンレジャー以外の海浜事故
マリンレジャーに関する海浜事故
船舶事故以外の乗船中の事故
マリンレジャー以外の海浜事故
マリンレジャーに関する海浜事故
船舶事故以外の乗船中の事故
○船舶事故以外の乗船中の事故
○マリンレジャーに関する海浜事故
≪事故内容別死者・行方不明者数の推移(平成21年~平成25年)≫
≪活動内容別死者・行方不明者数の推移(平成21年~平成25年)≫
(人)
(人)
160
141
140
140
123
132
120
114
120
112
100
94
100
768
666
0
H22
1,240
600
0
H21
800
800
400
977
1,299
1,128
1,000
842
1,340
1,200
1,000
500
(人)
100
111
101
111
91
100
99
106
80
79
80
81
79
60
70
40
31
60
67
59
18
20
38
40
26
21
20
0
0
H21
H22
海中転落
中毒
H23
負傷
自殺
H24
H25
病気
その他
H21
H22
遊泳中
磯遊び中
ボードセイリング中
ウェイクボード中
その他
H23
H24
H25
釣り中
サーフィン中
スキューバダイビング中
被引浮体遊具使用中
2
海難防止対策等
(1)船舶交通の安全対策
平成25年10月、交通政策審議会で答申された「船舶交通の安全・
安心をめざした取組み」では、おおむね5年間における船舶交通安全
政策の方向性と具体的施策(7つの課題と3つの目標)が示されたところ、
海上保安庁では、この答申を「第3次交通ビジョン」と位置づけ、目標
達成に向けた施策を推進していきます。
平成25年は、プレジャーボートによる衝突事故の増加が特に目立っ
ていることから、小型船舶操縦者免許更新講習等、様々な機会を活用し、
引続き、見張りの励行、航法の遵守について、周知・啓発を図っていき
ます。
(2)マリンレジャー事故防止対策
遊泳中の事故を防止するため、海水浴場
等の巡回を通じて、死亡事故に至る可能性
が高い飲酒の危険性等について周知・啓発
活動を推進するとともに、引き続き、若年
齢層に対する安全講習会を通じて、離岸流
や引き潮等の海に潜む危険に関する知識や
救助方法等についての指導を行っていき
【児童に対する安全講習会】
ます。
釣り中の事故を防止するため、釣り場の巡回や釣具店等に協力を求め
て、気象海象の早期把握や複数名行動の励行等について周知・啓発活動
を行っていきます。
(3)救命率向上策
海中転落者のライフジャケット非着用者の死亡事故が跡を絶たないこと
から、「ライフジャケットの常時着用」について指導・啓発活動等を行う
とともに、海難情報の早期通報のため、「緊急通報118番の有効活用」「
防水パック入り携帯電話等連絡手段の確保」に関する周知活動等を強化
していきます。
3『海難の現況と対策について(平成25年版)』
これら船舶事故や海浜事故等の発生状況及び事故分析、事故未然防止対策等への
取組み状況等、グラフや写真等を配した『海難の現況と対策について(平成25年版)』を
作成しましたので、お知らせします。
海難の現況と対策について
~大切な命を守るために~
(平成 25 年版)
目
次
はじめに(平成25年のトピック)----------------------------------------------1~3
1 プレジャーボートによる衝突事故が増加---------------------------------------------------1
2 重大な海難-----------------------------------------------------------------------------1
3 第3次交通ビジョン---------------------------------------------------------------------2
4 監視の目を強化!航行管制に新型レーダーを導入-------------------------------------------3
第1章 海上保安庁の政策目標(政策目標達成状況)------------------------------4~6
1 我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少---------------------------------------------4
2 ふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船舶事故の防止---------------------------5
3 要救助海難に対する救助率の維持確保-----------------------------------------------------5
4 自己救命策確保に関する啓発活動の強化---------------------------------------------------6
第2章 海難の現状----------------------------------------------------------7~36
1 最近の海上交通の動向・環境の変化--------------------------------------------------------8
2 海難の発生状況と傾向-------------------------------------------------------------------9
(1)船舶事故---------------------------------------------------------------------------9
(2)船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故--------------------------------------------27
3 海事関係法令違反の取締り状況----------------------------------------------------------36
第3章 海難防止対策-------------------------------------------------------37~41
1 第3次交通ビジョン<<~7 つの課題と 3 つの目標~>>---------------------------------------37
2 小型船舶に対する情報提供の強化--------------------------------------------------------37
3 灯浮標をプラットホームとした気象情報提供システムの整備--------------------------------38
4 関係省庁海難防止連絡会議--------------------------------------------------------------39
5 小型船舶事故防止対策------------------------------------------------------------------39
6 全国海難防止強調運動------------------------------------------------------------------39
7 マリンレジャー事故防止対策------------------------------------------------------------40
(1)釣り中の事故防止対策--------------------------------------------------------------40
(2)遊泳中の事故防止対策--------------------------------------------------------------40
(3)スキューバダイビング中の事故防止対策----------------------------------------------41
(4)関係機関等と連携した事故防止対策の推進--------------------------------------------41
第4章 救助状況及び海難発生時の救命率向上策-------------------------------42~46
1 救助状況------------------------------------------------------------------------------42
(1)船舶事故の救助状況----------------------------------------------------------------42
(2)船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故の救助状況----------------------------------42
2 救助・救急活動の充実・強化------------------------------------------------------------43
(1)救助・救急体制の充実・強化--------------------------------------------------------43
(2)関係機関との連携・協力体制の充実・強化--------------------------------------------43
3 海中転落者のライフジャケット着用率の向上 ---------------------------------------------43
(1)漁業者を対象としたライフジャケット着用率の向上------------------------------------43
(2)釣り人を対象としたライフジャケット着用率の向上------------------------------------45
4 海難情報の早期入手--------------------------------------------------------------------46
資料編
平成 25 年における海難の発生と救助の状況
平成 25 年度通航船舶実態調査結果
第3次交通ビジョンパンフレット
※数値は、単位未満で四捨五入してあるため、合計の数字と内訳の計が一致しない場合や、四捨五入前の
数字を用いて計算した結果と表中の数字が一致しない場合があります。
※表紙の写真
上:平成 25 年 6 月 23 日 金華山沖 漁船 第七勇仁丸 衝突海難 行方不明者捜索の状況
下:海難防止活動等の状況
はじめに(平成25年のトピック)
1 プレジャーボートによる衝突事故が増加
平成 25 年に海上保安庁が認知した船舶事故隻数は 2,306 隻、対前年比 45 隻(2.0%)増加しました。
また、これら船舶事故に伴う死者・行方不明者数は 84 人、対前年比 6 人(7.7%)増加しました。
このうちプレジャーボートによる事故が 1,012 隻発生し、船舶事故全体で最も多く 43.9%を占め、
特に衝突事故が、これまでの過去 10 年間、概ね減少傾向にあったものが、170 隻発生し、対前年比 55
隻(48%)と大幅に増加しています。
衝突事故の原因は、見張り不十分が 108 隻で最も多く、次いで操船不適切が 44 隻で、いずれも人為
的要因によるもので、9 割を占めています。
プレジャーボート事故による死者・行方不明者数は昨年の3倍の 23 名となり、かけがえのない人命
が犠牲となっています。
2 重大な海難
我が国の周辺海域では、海運、漁業、マリンレジャーなど幅広い分野にわたり、多種多様な活動が行
われています。衝突や転覆などの船舶事故、遊泳中の漂流や岸壁からの海中転落などが、ひとたび発生
すれば、かけがえのない人命、財産が失われるばかりではなく、船舶事故においては、燃料油の流出に
よる環境汚染などの被害が甚大になります。
このため海上保安庁においては、船舶交通の安全確保に関する様々な対策を講じるとともに、安全意
識の高揚等の海難防止思想の普及・啓発に取り組んでいます。
また、不幸にも海難が発生した場合に備え、救助体制の充実強化、民間救助組織等との連携、協力に
努め、海難発生時には迅速かつ的確な捜索救助活動を行い、一人でも多くの人命、財産を救助すること
に全力を尽くしています。
平成 25 年にあっては、2,306 隻の船舶が海難に遭遇し、1,324 人の方の尊い命が奪われました。中
でも社会的反響の大きかった、いわゆる「重大な海難」は次のようなものが発生しています。
(1)船舶事故
イ 金華山沖 漁船「第七勇仁丸」×貨物船「NOCC OCEANIC」衝突
6 月 23 日午前 10 時 14 分、高知県須崎市のマグロはえなわ漁
船「第七勇仁丸」からの遭難警報を受信したことから、巡視船及
び航空機により捜索していたところ、宮城県金華山沖南東約 300
キロの海上で船体が 2 つに割れて漂流している同船と救命ボート
を発見しました。同日午後 1 時 50 分ごろ、海上保安庁の航空機
に誘導された僚船が、救命ボートに乗っていた乗組員 8 名を救助
しましたが、乗組員 1 名は行方不明となりました。
-1-
ロ 伊豆大島沖 貨物船「第十八栄福丸」×貨物船「JIA HUI」衝突・転覆
9 月 27 日午前 1 時 23 分ごろ、伊豆大島西方沖約 11 キロの海上
で日本籍貨物船「第十八栄福丸」とシエラレオネ籍貨物船「JIA HUI」
が衝突しました。衝突により転覆した貨物船「第十八栄福丸」の乗
組員6名は、船内から救助されましたが全員の死亡が確認されまし
た。
(2)海浜事故
イ 宮崎県日向市 遊泳者の溺水事故
6 月 19 日午後 5 時 5 分ころ、宮崎県日向市日知屋伊勢ヶ浜海岸で小学生 2 名と中学生 3 名の
グループが遊泳中、波により流されました。そのうち、2 名は自力で海岸に戻り、2 名は海岸付
近で消防隊員らに救助されましたが、小学生 1 名が行方不明となりました。海上保安庁の巡視
船艇等 2 隻及び航空機 1 機が出動し、関係機関等とともに捜索を行ったところ、行方不明者は
発見されましたが死亡が確認されました。
ロ 青森県八戸市 釣り人の海中転落事故
12 月 18 日午後 4 時 35 分ころ、夜釣りに出掛けた男性 3 名が帰宅しないと家族が会社に相談
し、家族と社員とで捜したところ、行方不明者 3 名の車両が青森県八戸市河原木海岸で発見さ
れ警察に届け出ました。
行方不明者が海に転落した可能性もあったため警察から八戸海上保安部
に通報があり、海上保安庁の巡視船艇 2 隻、航空機 1 機が出動し、関係機関等とともに捜索を
行ったところ、翌 19 日に海上で 3 名を発見しましたが全員の死亡が確認されました。
3 第3次交通ビジョン
このように依然として、毎年約 2,500 隻前後の船舶事故が発生しています。ひとたび船舶事故が発
生すると、人命や財産が失われるばかりか、我が国の経済活動や海洋環境にまで多大な影響を及ぼすこ
とがあります。
平成 25 年 10 月、交通政策審議会で答申された「船舶交通の安全・安心をめざした取組み」では、
おおむね 5 年間における船舶交通安全政策の方向性と具体的施策(7 つの課題と 3 つの目標)が示され
ました。
海上保安庁では、この答申を「第 3 次交通ビジョン」と位置づけ、目標達成に向けた施策を推進し
ます。
-2-
4
監視の目を強化!航行管制に新型レーダーを導入
海上保安庁では、
ふくそう海域における船舶交通の安全確保のため海上交通の要所となっている東京
湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡の全国 7 箇所に海上交通センターを設置しています。
各センターでは、AIS(船舶自動識別装置)とレーダーを活用して通航船舶の動静を監視し、船舶の
安全な航行に必要な情報提供と航行管制を行っています。
現在、全国で 21 のレーダー局を運用しています。これまでのレーダーは電子管を使用して高い送信
電力を必要としていましたが、平成 25 年 3 月東京湾海上交通センターが管理する海ほたるレーダー局
に、半導体素子を活用した新型レーダーを導入しました。
新型レーダーはデジタル信号処理によって船舶などを探知する性能が向上され、消費電力も 3 分の 1
に低減されています。
また、レーダー特有の降雨や海面からの不要な反射エコーによる影響も大幅に改善しています。
平成 25 年度は、新たに 4 局に新型レーダーを導入しており、順次新型レーダーへの更新を計画して
います。
海上保安庁では、引続き海上交通センターにおける監視の目を強化するなど、海上交通情報機構に
関するシステム機器の機能及び信頼性等、技術の向上を図り、更なる船舶交通の安全確保に寄与して
いきます。
海上交通センターの配置
海上交通センターのレーダー監視映像
-3-
第1章 海上保安庁の政策目標(政策目標達成状況)
海上輸送は、我が国の経済産業や国民生活を支えるうえで欠くことができないものとなっていますが、
特に、経済活動の拠点となっている東京湾等では、海上交通がふくそうしているうえに、漁業活動やマリ
ンレジャー活動も盛んに行われています。
このような状況を踏まえ、ひとたび海上において船舶事故が発生した場合には、人命に危険が及ぶこと
はもちろん、我が国の経済と自然環境にも甚大な影響を与える可能性があります。
このため、海上保安庁では次のとおりの政策目標を設定し、各種施策を講じています。
1 我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少
2 ふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船舶事故の防止
3 要救助海難に対する救助率の維持確保
4 自己救命策確保に関する啓発活動の強化
1 我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少
「我が国周辺海域で発生する船舶事故隻数の減少」は、第 9 次交通安全基本計画(計画期間:平成 23
年度~平成 27 年度)に基づき策定されたもので、具体的には、我が国周辺で発生する船舶事故隻数(本
邦に寄港しない外国船舶によるものを除く。
)を第 8 次計画期間の年平均(2,473 隻)と比較して、平成
27 年までに、約 1 割を削減(2,220 隻以下)するというものです。
平成 25 年の我が国周辺海域で発生した船舶事故隻数
(本邦に寄港しない外国船舶によるものを除く。
)
は 2,285 隻となっており、目標である 2,220 隻を 65 隻上回っています。
(隻)
3000
2 5 79
2 54 4
21
2500
22
2549
2414
33
25
2 53 3
2 49 7
24 0 0
25 2 2 61
24
20
2306
21
27
2000
1500
2523
2557
2389
2516
H18
H19
H20
H21
1000
2380
2473
2508
2234
2285
H24
H25
500
0
H22 第8次計画期間 H23
の年平均
第8次計画期間
船舶事故隻数
第9次計画期間
本邦に寄港しない外国船舶の事故(対象外)
-4-
2 ふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船舶事故の防止
我が国の首都圏及び重要経済圏を背後に控える東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡は、外海等の
一般海域に比べて、
海上輸送活動、
漁業活動、
マリンレジャー活動等により船舶交通が混雑しています。
これらの海域において、ひとたび大規模な船舶事故が発生した場合、船舶交通を阻害し、我が国の経
済が麻痺することにもなりかねません。
このため、海上保安庁においては、これらふくそう海域における社会的影響が著しい大規模な船舶事
故の発生を「ゼロ」とすることを目標とし各種施策を講じてきたところ、平成 22 年から引き続き平成
25 年においても当該事故の発生はゼロで目標を達成することができました。
3 要救助海難に対する救助率の維持確保
「要救助海難に対する救助率の維持確保」の数値目標は、平成 27 年までに要救助海難に対する全体
の救助率(要救助者に対する救助成功者の割合)を 95%以上に維持確保するとともに、20 トン未満の
船舶からの海中転落の救助率を 35%以上とするものです。
平成 25 年の要救助海難に対する全体の救助率は 96%で目標を達成することができました。また、
20 トン未満の船舶からの海中転落の救助率は 42%となっており、目標を達成することができました。
【要救助海難に対する救助率】
【20 トン未満の船舶からの海中転落者救助率】
(%)
97
(%)
45
96
96
96
96
95
95
42
40
35
95
35
29
30
94
34
31
27
25
94
20
93
15
92
10
H20
H21
H22
H23
H24
H25
H20
-5-
H21
H22
H23
H24
H25
4 自己救命策確保に関する啓発活動の強化
「自己救命策確保に関する啓発活動の強化」の数値目標は、ライフジャケット着用率※について平成
23 年から平成 27 年までの 5 年間の平均を 50%以上とするとともに、平成 27 年までに海上保安庁が認
知した船舶事故及び船舶からの海中転落事故のうち、
海難発生から 2 時間以内に認知したものの割合
(以
下「2 時間以内関知率」という)を 85%以上とするものです。平成 25 年のライフジャケット着用率は
54%で目標を達成することができましたが、2 時間以内関知率は 78%となっており、目標の達成には至
りませんでした。
【ライフジャケット着用率】
【2 時間以内関知率】
(%)
(%)
90
80
79
70
70
60
48
50
20
66
45
48
35
29
32
26
31
24
76
85
70
80
50
44
42
40
30
73
90
31
81
80
75
54
70
47
75
85
80
37
67
64
55
22
76
79
70
82
78
83
81
78
73
65
60
84
82
81
64
66
68
59
50
20
10
50
45
40
0
H20
漁船
H21
H22
プレジャーボート等
H23
H24
一般船舶
H20
H25
合計
漁船
H21
H22
プレジャーボート等
H23
H24
一般船舶
H25
合計
※ライフジャケット着用率:船舶事故に伴う海中転落者及び乗船者の海中転落者のうち、ライフジャケットを着用していた人の割合
-6-
第2章 海難の現状
我が国の周辺海域では、海運・漁業・マリンレジャー等幅広い分野にわたり、多種多様な活動が行われ
ています。また、海上輸送は、我が国の経済産業や国民生活を支えるうえで欠くことができないものとな
っています。
我が国の沿岸海域では、1 日平均約 5,000 隻もの船舶(AIS 搭載船舶に限る。
)が通航しています。プレ
ジャーボートや漁船等の小型船も含めるとその通航隻数は計り知れず、船舶事故発生の蓋然性は非常に高
くなっています。
【我が国沿岸海域の AIS 搭載船舶の通航状況】
H25.12.4 1 日の航跡図
-7-
1 最近の海上交通の動向・環境の変化
近年の海上交通の動向をみると、船舶通航量は減少傾向にあり、ふくそう海域における 1 日あたり
の船舶通航量は、20 年前の約 6 割となっています。また、小型船舶操縦免許有効者数が緩やかに減少
していることに伴い、漁船登録隻数及びプレジャーボートの保有隻数も減少傾向となっています。
【小型船舶操縦免許有効者数の推移】
【ふくそう海域における通航船舶隻数の推移】
8000
(隻)
(千人)
3,500
7000
一級
二級
特殊
3,000
6000
2,500
5000
1,546
1,487
1,445
1,129
1,095
506
H20
1,310
1,355
1,067
1,035
1,001
493
491
491
492
H21
H22
H23
H24
2,000
4000
7,311
3000
6,195
1,500
5,341
5,089
2000
1,000
4,193
1000
500
0
0
H5
H10
H15
H20
H25
(年度)
出典:海事レポート
※複数資格を有する者は各区分の操縦免許有効者数へ計上している。
【小型船舶登録隻数の推移】
【漁船登録隻数の推移】
400
(千隻)
(千隻)
モーターボート
プレジャーヨット
特殊小型船舶
漁船
小型兼用船
遊漁船
521
338 332
350
300
合計
その他
500
325 320
314 309
304 297
289 282
472
457
443
428
418
406
400
276
396
381
371
253 254
250
300
281
255 245
200
150
237
227 220
213
206
198
191
73
70
66
64
200
100
100
100
85
83
81
50
78
76
0
0
H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
出典:漁船統計表
出典:小型船舶検査機構
ふくそう海域の船舶通航量や漁船登録隻数及びプレジャーボート保有隻数が減る一方、
船型をみてみ
ると、輸送効率の向上やコスト削減を図るため、船舶の大型化が進んでおり、仮に船舶事故が発生し
た場合には、被害拡大の可能性が高まります。
-8-
また、我が国の特定港 86 港の入港船舶総隻数をみると、入港隻数全体は減少傾向にある中、外国船
舶の入港隻数の割合は増加しています。我が国に入港する外国船舶は、国籍の多様化が進んでおり、ま
た、我が国周辺海域での航法や地理を把握していない船員が操船している事例も多く見受けられる状況
です。
【特定港への外国船舶入港隻数の推移】
我が国周辺海域は、海上交通の場としてだ
入港船舶総隻数(万隻)
150
外国船舶(万隻)
15
外国船舶
入港船舶総隻数
けではなく、漁業生産やマリンレジャーの場
として、多種多様な活動が競合しており、海
106.7
98
上交通の環境は複雑なものになっています。
100
87
10
80
71.1
今後も、船舶の大型化・高速化の進展、外
国船舶の増加、内航船舶や漁船船員の高齢化
50
8.7
や厳しい労働環境等により、引き続き潜在的
9.9
10.9
10.2
9.7
H15
H20
H25
5
な船舶事故発生リスクの存在が懸念されます。
0
0
H5
H10
2 海難の発生状況と傾向
(1)船舶事故
平成 25 年に海上保安庁が認知した船舶事故隻数は 2,306 隻で、
昨年より 45 隻増加していますが、
過去 10 年間の中で二番目に少ないものとなっています。
【船舶事故隻数の推移(過去 10 年間)
】
3,500
(隻)
船舶事故隻数(台風・異常気象下)
3,000
船舶事故隻数(台風・異常気象下以外)
2,883
247
2,500
2,482
26
2,544
181
2,579
48
2,414
2,549
27
56
2,533
2,400
21
412
2,261
2,306
36
54
2,121
2,225
2,252
H23
H24
H25
2,000
1,500
2,636
2,456
2,363
H17
H18
2,531
2,358
2,522
2,379
1,000
500
0
H16
H19
H20
-9-
H21
H22
イ 概観
(ⅰ)船舶種類別
平成 25 年の船舶種類別の隻数は、プレジャーボート 1,012 隻(44%)
、漁船 646 隻(28%)
、
貨物船 269 隻(12%)となっています。
過去 5 年間の船舶種類別割合は、プレジャーボート、漁船、貨物船で全体の 86%を占めていま
す。
【船舶種類別の推移(過去 5 年間)
】
1,200
【船舶種類別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
1,069
1,013
963
1,000
1,012
963
貨物船
880
タンカー
812
800
707
651
遊漁船 旅客船
208隻
386隻
その他
1%
3%
804隻
タンカー
7%
400隻
3%
プレジャー
ボート
貨物船
船舶事故隻数
5,020隻
1,535隻
42%
13%
(過去5年間合計)
旅客船
646
漁船
600
遊漁船
346
400
344
322
269
254
12,049 隻
プレジャー
ボート
その他
200
漁船
3,696隻
31%
0
H21
H22
H23
H24
H25
(ⅱ)事故種類別
平成 25 年の事故種類別の隻数は、衝突 683 隻(30%)
、機関故障 359 隻(16%)
、乗揚 318 隻
(14%)となっています。過去 5 年間では、衝突が平成 22 年から減少していたものの、平成 24
年(601 隻)と比較すると 82 隻増加となっています。
過去 5 年間の事故種類別割合は、衝突、機関故障、乗揚、運航阻害で全体の 67%を占めていま
す。
【事故種類別の推移(過去 5 年間)
】
1,000
【事故種類別の割合(過去 5 年間)
】
(隻)
801
転覆
539隻
5%
814
その他
1579隻
13%
683
647
601
機関故障
乗揚
600
推進器障害
796隻
7%
353
348
384
290
327
309
292
245
200
380
268
218
359
318
275
259
浸水
推進器障害
転覆
その他
0
H21
H22
H23
H24
H25
- 10 -
船舶事故隻数
(過去5年間合計)
運航阻害
400
衝突
3,546隻
29%
衝突
800
浸水
964隻
8%
運航阻害
1,339隻
11%
12,049 隻
乗揚
1,462隻
12%
機関故障
1,824隻
15%
(ⅲ)事故原因別
平成 25 年の事故原因別は、人為的要因によるものが 1,829 隻(79%)となっています。
見張り不十分、操船不適切、機関取扱不良、船体機器整備不良で人為的要因の 71%を占めてい
ます。
【原因別の推移(過去 5 年間)
】
【原因別の割合(平成 25 年)
】
(隻)
800
見張り不十分
700
操船不適切
600
不可抗力等
387隻
17%
見張り不十分
485隻
21%
558
539
機関取扱
不良
500
452
400
445
485
367
316
354
300
200
材質・構造
不良
90隻
4%
240
287
206
323
248
222
213
309
279
245
不可抗力等
477隻
21%
船体機器
整備不良
気象海象
不注意
291
その他の
人為的要因
210
材質・構造
不良
その他の
人為的要因
401隻
17%
不可抗力等
100
気象海象
不注意
133隻
6%
0
H21
H22
H23
H24
H25
人為的要因
1,829隻
79%
船体機器
整備不良
210隻
9%
操船不適切,
309隻
13%
機関取扱
不良
291隻
13%
(ⅳ)距岸別
過去 5 年間の船舶事故の 94%が陸岸から 12 海里未満で発生しています。
一方、過去5年間の船舶事故に伴う死者・行方不明者の 38%は 12 海里以遠で発生しており、
陸から遠く離れるほど、事故隻数に対する死者・行方不明者数の割合が高くなる傾向となってい
ます。
【距岸別の割合(過去 5 年間)
】
【距岸別の船舶事故に伴う死亡行方不明者数の割合(過去 5 年間)
】
12~50海里 50海里以遠
242隻
448隻
2%
4%
3海里以上
12海里未満
1,494隻
12%
12海里以遠
690隻
6%
50海里以遠
132人
25%
12海里以遠,
196人
38%
港内
4,804隻
40%
12海里未満
11,359隻
94%
12~50海里
64人
13%
3海里以上
12海里未満
87人
17%
3海里未満
5,061隻
42%
- 11 -
港内
103人
20%
12海里未満
316人
62%
3海里未満
126人
25%
ロ 事故の種類
(ⅰ)船舶種類別-事故種類別
過去 5 年間の船舶種類別-事故種類別は、漁船の衝突 1,192 隻(10%)
、プレジャーボートの機
関故障 1,081 隻(9%)
、貨物船の衝突 838 隻(7%)
、プレジャーボートの運航阻害 816 隻(7%)
、
プレジャーボートの衝突 722 隻(6%)が多くなっています。
【事故隻数の推移(船舶種類別-事故種類別 過去 5 年間)
】
1,400
(隻)
1,200
1,192
1,081
1,000
772
838
816
800
600
400
200
その他
遊漁船
旅客船
そ の他
安全阻害
運航阻害
行方不明
爆発
火災
機関故障
舵障害
推進器障害
浸水
転覆
乗揚
衝突
0
プレジャーボート
漁船
タンカー
貨物船
(ⅱ)衝突事故
事故種類別では、過去 5 年間を通
じて衝突事故が最も多く発生してお
り、船舶種類別にみると、漁船、貨
物船、プレジャーボートで全体の
79%を占めています。
原因は、人為的要因によるものが
3,262 隻(92%)で、このうち見張
り不十分、操船不適切で人為的要因
の 91%を占めています。
【衝突事故の推移(船舶種類別 過去 5 年間)
】
(隻)
(合計隻)
500
450
900
801
814
800
合計隻数
700
漁船
600
貨物船
500
プレジャー
ボート
220
400
タンカー
170
300
遊漁船
200
旅客船
100
その他
683
400
647
601
350
284
300
253
250
233
196
201
202
200
150
164
178
145
163
130
100
148
115
50
0
0
H21
H22
H23
H24
H25
近年、プレジャーボート及び漁船
とも減少傾向であったものの、
平成 25 年は平成 24 年と比較するとプレジャーボート 55 隻
(48%)
、
漁船 18 隻(9%)増加しています。
- 12 -
【衝突事故の推移(船舶種類別 過去 5 年間)
】
旅客船
82隻
2%
遊漁船
155隻
4%
タンカー
223隻
6%
【衝突事故の推移(原因別 過去 5 年間)
】
その他の
人為的要因
143隻
4%
その他
284隻
8%
居眠り運航
154隻
4%
漁船
1,192隻
34%
衝突事故
不可抗力等
284隻
8%
不可抗力等
284隻
8%
(過去5年合計)
プレジャー
ボート
772隻
22%
操船不適切
963隻
27%
3,546 隻
見張り不十分
2,002隻
57%
人為的要因,
3,262隻
92%
貨物船
838隻
24%
ハ 船舶種類別事故状況
(ⅰ)プレジャーボート事故
平成 25 年のプレジャーボート事故は 1,012 隻で、船舶種類別では最も多く、全体の 44%を占
めています。
過去 5 年間でも、船舶種類別合計隻数ではプレジャーボートが最も多くなっています。
平成 25 年の事故種類別は、機関故障 215 隻(21%)
、衝突 170 隻(17%)
、運航阻害 168 隻
(17%)
、乗揚 136 隻(13%)で、全体の 68%を占めています。
平成 25 年は衝突事故が平成 24 年と比較すると 55 隻増加となっていますが、その他の事故種
類はほぼ横ばいとなっています。
【プレジャーボート事故の推移(事故種類別 過去 5 年間)
】
250
【プレジャーボート事故の割合(事故種類別 平成 25 年)
】
(隻)
223
213
220
210
215
200
機関故障
衝突
164 177
150
178
146
167
145
158
168
170
136
128
乗揚
128
131
99
100
運航阻害
推進器障
害
115
浸水
転覆
50
その他
0
H21
H22
H23
H24
H25
- 13 -
その他
137隻
14%
転覆
47隻
5%
浸水
55隻
5%
推進器障害
84隻
8%
乗揚
136隻
13%
機関故障
215隻
21%
プレジャーボート
事故隻数
(平成25年)
1,012隻
運航阻害
168隻
17%
衝突
170隻
17%
a プレジャーボート事故の原因別
平成 25 年のプレジャーボート事故の原因は、人為的要因によるものが 830 隻(82%)とな
っています。
機関取扱不良、見張り不十分、船体機器整備不良で人為的要因の 59%を占めています。
平成 25 年は、機関取扱不良及び船体機器整備不良が減少する一方、見張り不十分が増加傾
向となっています。
【プレジャーボート事故の推移(原因別 過去 5 年間)
】
250
(隻)
機関取扱
不良
186
200
169
163
177
167
165
173
150
150
145
144
145
132
135
見張り
不十分
材質・構造
不良
44隻
4%
操船
不適切
その他の
人為的要因
149隻
15%
その他の
人為的要因
50
材質・構造
不良
気象海象
不注意
79隻
8%
不可抗力等
0
H21
H22
H23
H24
機関取扱
不良
177隻
17%
不可抗力等
138隻
14%
船体機器
整備不良
気象海象
不注意
100
【プレジャーボート事故の割合(原因別 平成 25 年)
】
不可抗力等
182隻
18%
人為的要因
830隻
82%
操船
不適切
107隻
11%
見張り
不十分
173隻
17%
船体機器
整備不良
145隻
14%
H25
b プレジャーボートの機関故障事故、運航阻害事故
平成 25 年のプレジャーボートの機関故障事故 215 隻の故障箇所は、燃料系 69 隻(32%)
、
電気系 53 隻(25%)
、冷却水系 34 隻(16%)等の順となっており、原因は、人為的要因によ
るものが 157 隻(73%)で、そのうちの多くが整備不良によるもので 138 隻(88%)となって
います。
運航阻害事故とは、主に燃料欠乏やバッテリー過放電によって航行不能に陥ることで、平成
25 年のプレジャーボートの運航阻害事故 168 隻の内訳は、係留不備などによる無人漂流 62 隻
(37%)
、バッテリー過放電 40 隻(24%)
、燃料欠乏 25 隻(15%)等の順となっており、人
為的要因によるものが 125 隻(74%)となっています。
機関故障、運航阻害事故は、日頃の適切な取扱や発航前点検の実施によって未然に防止する
ことができます。
【機関故障及び運航阻害の内容】
- 14 -
【プレジャーボート機関故障事故の割合(故障箇所別 平成 25 年)
】
その他
39隻
18%
軸系
20隻
9%
【プレジャーボート機関故障事故の割合(原因別 平成 25 年)
】
不可抗力等
31隻
14%
燃料系
69隻
32%
材質・構造
不良
27隻
13%
機関故障事故
(平成25年)
その他の
人為的要因
4隻
2%
215隻
冷却水系
34隻
16%
不可抗力等
58隻
27%
人為的要因
157隻
73%
電気系
53隻
25%
機関取扱
不良
153隻
71%
【プレジャーボート機関故障事故の割合(整備不良内訳 平成 25 年)
】
取扱
不注意
11隻
7%
その他
4隻
3%
機関取扱
不良隻数
(平成25年)
整備不良
138隻
90%
153隻
【プレジャーボート運航阻害の割合(故障箇所 平成 25 年)
】
無人漂流等
(操船者の
死亡など)
39隻
23%
ろ・かい
喪失
2隻
1%
【プレジャーボート運航阻害の割合(原因別 平成 25 年)
】
不可抗力等
43隻
26%
無人漂流
62隻
37%
不可抗力等
43隻
26%
運航阻害事故
(平成25年)
[
燃料欠乏
25隻
15%
その他の
運航の過誤
18隻
11%
168隻
過放電
40隻
24%
操船不適切
3隻
2%
- 15 -
人為的要因
125隻
74%
船体機器
整備不良
104隻
61%
c プレジャーボートの衝突事故
平成 25 年のプレジャーボートの衝突事故 170 隻の原因は、人為的要因によるものが 157 隻
(92%)となっています。
見張り不十分 108 隻、操船不適切 44 隻で人為的要因の 97%を占めています。
また、見張り不十分では、遊漁中や遊漁準備中等の作業中に発生したものが 54 隻(50%)
となっています。
操船不適切では、視認しているにもかかわらず、相手が避けるだろうと思い込み避航動作を
とることなく航行継続していたものが 16 隻(36%)
、しばらく様子を見てから判断するとした
ものが 11 隻(25%)となっています。
平成 25 年の衝突事故の背景としては、見張りを放棄しても衝突することはないと思い込み
航行していた等(リスクに係る臆断)が 86 隻(51%)
、視認しているにもかかわらず、相手船
が避けてくれるだろう若しくはしばらく様子を見てから判断するなど避航動作をとることなく
航行を継続していた等、衝突・乗揚のおそれの判断を誤ったものが 60 隻(35%)となってい
ます。
【プレジャーボート衝突事故の割合(原因別 平成 25 年)
】 【プレジャーボート衝突事故の割合
(見張り不十分による作業状態別 平成 24、
25 年)
】
120
その他の
人為的要因
5隻
3%
不可抗力等
13隻
8%
操船不適切
44隻
26%
不可抗力等
13隻
8%
(隻)
作業中以外
作業中
108隻
79隻
54隻
(50%)
100
見張り
不十分
108隻
63%
80
40隻
(51%)
60
人為的要因
157隻
92%
40
54隻
(50%)
39隻
(49%)
20
0
H24
H25
【プレジャーボート衝突事故の推移
【プレジャーボート衝突事故の割合(背景要因別 平成 24、25 年)
】
(操船不適切による初認時の判断 平成 24、25 年)
】
相手船が避けるだろう
50
しばらく様子を見る
その他
リスクに係る臆断
不明
(隻)
衝突・乗揚のおそれの判断の誤り
(隻)
200
44隻
40
9隻
(21%)
30
8隻
(18%)
20
10
0
23隻
6隻
(27%)
7隻
(30%)
7隻
(30%)
H24
170隻
20隻
(12%)
150
115隻
100
11隻
(25%)
17隻
(15%)
25隻
(22%)
3隻
(13%)
50
16隻
(36%)
70隻
(61%)
3隻
(3%)
4隻
(2%)
60隻
(35%)
86隻
(51%)
0
H25
- 16 -
H24
H25
技能
d プレジャーボート事故の操船者年代別
無人漂流等操船者不在の事故を除いたプレジャーボート事故の操船者の年代別発生数の割合
は、60 歳代が最も多くなっています。
【プレジャーボート事故の推移(操船者年代別)
】
【プレジャーボート事故の割合(操船者年代別 平成 25 年)
】
100%
35%
2%
5%
9%
90%
25%
20%
80%
20歳代
70%
30歳代
20%
1%
15%
13%
10歳代
2%
5%
13%
29%
30%
1%
10歳代
19%
16%
20歳代
30歳代
31%
60%
40歳代
14%
40歳代
50歳代
20%
50%
60歳代
50歳代
70歳代
15%
10%
10%
80歳以上
40%
60歳代
70歳代
30%
80歳以上
20%
33%
34%
29%
5%
12%
10%
10%
0%
H7
H10
H13
H16
H19
H22
H25
10%
1%
4%
2%
0%
プレジャーボート全体
衝突
*操船者不在の事故を除く
乗揚
*操船者不在の事故を除く
e プレジャーボート事故の発生月、曜日
平成 25 年のプレジャーボート事故は、ゴールデンウィークのある 5 月から顕著に増加し、
マリンレジャー活動が盛んになる夏季を中心に多く発生しています。
(8 月 174 隻(17%)
、7 月 123 隻(12%)
、9 月 117 隻(12%)で全体の 41%。
)
また、全体の 59%が土曜・日曜・休日に発生しています。
【月別隻数(平成 25 年)
】
200
【曜日別隻数の割合(平成 25 年)
】
休日
63
6%
(隻)
180
174
月曜
83
8%
160
140
123
120
103
100
72
66
61
55
60
40
98
75
80
日曜
333
33%
117
36
0
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
- 17 -
水曜
96
9%
プレジャーボート
事故
(平成25年)
木曜
80
8%
1,012隻
32
20
火曜
80
8%
土曜
199
20%
金曜
78
8%
f 水上オートバイの事故
【水上オートバイの事故隻数と死傷者数の推移(過去 5 年間)
】
(隻)
(人)
100
50
91
90
91
90
88
45
82
80
40
34
70
35
60
23
50
22
30
26
24
25
40
20
30
15
20
10
10
5
0
0
H21
H22
H23
事故隻数
H24
平成 25 年の水上オートバイの事故は 90 隻、これに伴う死傷
者数は 26 人で増加傾向となっています。
過去 5 年間の水上オートバイの事故 442 隻の事故種類別は、
衝突が 144 隻で最も多くなっています。
水上オートバイは、ひとたび事故が発生すると、その運航形
態から操船者や同乗者が大けがを負う可能性が高くなります。
また、海域利用の競合による遊泳者との接触事故も発生し
H25
ているため、注意が必要です。
死傷者数
g ミニボートの事故
【ミニボートの事故隻数と死傷者数の推移(過去 5 年間)
】
60
(隻)
(人)
12
58
58
10
56
56
7
54
8
7
6
52
50
51
6
5
49
49
44
1
H21
H22
H23
事故隻数
H24
H25
数は 5 人となっています。
死傷者数は減少しているものの、船舶事故隻数は増加傾向と
なっています。
4
ミニボートは小型船舶操縦免許及び船舶検査が不要であり、
2
小型軽量で持ち運びも便利である一方、復原性や耐航性が劣る
0
ため、注意が必要です。
48
46
平成 25 年のミニボートの事故は 58 隻で、これに伴う死傷者
過去 5 年間のミニボートの事故 263 隻の事故種類別では、機
死傷者数
関故障事故が 62 隻発生しており、44 隻(71%)が機関取扱不
良によるもので、そのうち発航前点検を実施していないものは
29 隻(66%)となっています。
次いで、転覆事故が 58 隻となっています。
h 花火大会観覧に関連した事故
【花火大会観覧に関連した事故隻数と死傷者数の推移(過去 5 年間)
】
30
プレジャーボートの事故の特徴の 1 つに、花火大会観覧に関連
(隻・人)
27
25
した事故があります。
26
20
20
過去 5 年間の全船舶事故のうち花火大会観覧に関連した事故隻
16
15
数は 86 隻で、50 人の死傷者が発生しています。
15
9
10
10
事故の状況は、花火大会終了後の衝突事故や乗揚事故が多く、
10
5
1
3
0
H21
H22
H23
事故隻数
H24
H25
夜間航行に不慣れなことや、遠方からの来訪による水路調査不
十分が主な原因となっています。
死傷者数
- 18 -
(ⅱ)漁船事故
平成 25 年の漁船事故は 646 隻で、
船舶種類別ではプレジャーボートに次いで多く、
全体の 28%
を占めています。
事故種類別では、衝突 220 隻、運航阻害 89 隻、乗揚 83 隻で 61%を占めています。
平成 25 年の衝突事故が平成 24 年(202 隻)と比較して 18 隻増加しました。
【漁船事故の推移(事故種類別 過去 5 年間)
】
300
【漁船事故の割合(事故種類別 平成 25 年)
】
(隻)
284
その他
81隻
13%
253
233
250
220
202
衝突
運航阻害
200
乗揚
機関故障
150
推進器障害
100
93
82
76
89
78
転覆
火災
火災
41隻
6%
転覆
45隻
7%
推進器障害,
35隻
5%
機関故障
52隻
8%
その他
50
衝突
220隻
34%
漁船事故
(平成25年)
646隻
乗揚
83隻
13%
運航阻害
89隻
14%
0
H21
H22
H23
H24
H25
a 漁船事故の原因別
平成 25 年の漁船事故の原因は、人為的要因によるものが 477 隻(74%)となっています。
見張り不十分、操船不適切、機関取扱不良で人為的要因の 45%を占めています。
過去 5 年間では、見張り不十分が減少傾向となっています。
【漁船事故の推移(原因別 過去 5 年間)
】
450
【漁船事故の割合(原因別 平成 25 年)
】
(隻)
見張り
不十分
400
操船不適切
不可抗力等
151隻
23%
350
機関取扱不
良
300
250
245
228
192
200
184
189
150
船体機器
整備不良
居眠り運航
その他の
人為的要因
100
62
55
65
56
55
50
材質・構造
不良
不可抗力等
0
H21
H22
H23
H24
H25
- 19 -
見張り
不十分
189隻
29%
不可抗力等
169隻
26%
材質・構造不良
18隻
3%
人為的要因
477隻
74%
その他の
人為的要因
113隻
17%
居眠り運航,
40隻
6%
船体機器
整備不良
38隻
6%
操船不適切
55隻
9%
機関取扱不良
42隻
7%
b 漁船の衝突事故
平成 25 年の漁船の衝突事故 220 隻の原因は、人為的要因によるものが 216 隻(98%)とな
っています。
見張り不十分 163 隻、操船不適切 25 隻、居眠り運航 18 隻で人為的要因の 95%を占めてい
ます。
見張り不十分では、操業中や漁獲物選別中等の作業中に発生したものが 62 隻(38%)とな
っています。
操船不適切のうち、視認しているにもかかわらず、相手が避けるだろうと思い込み避航動作
をとらずに航行継続していたものが 15 隻(65%)
、しばらく様子を見てから判断するとしたも
のが 4 隻(17%)となっています。
平成 25 年の衝突事故の背景には、見張りを放棄しても衝突することはないと思い込み航行
していた等(リスクに係る臆断)が 123 隻(56%)
、視認しているにもかかわらず、相手船が
避けてくれるだろう若しくはしばらく様子を見てから判断するなど避航動作をとらずに航行を
継続していた等、衝突・乗揚のおそれの判断を誤ったものが 71 隻(32%)となっています。
【漁船衝突事故の割合(原因別 平成 25 年)
】
【漁船衝突事故の割合(見張り不十分による作業状態 平成 24、25 年)
】
その他の
人為的要因不可抗力等
4隻
9隻
船位不確認
2%
4%
1隻 1%
180
作業中以外
160
151隻
163隻
作業中
140
居眠り運航
18隻
8%
操船不適切
25隻
11%
(隻)
120
不可抗力等
4隻
2%
人為的要因
216隻
98%
100
見張り
不十分
163隻
74%
78隻
(52%)
101隻
(62%)
80
60
40
73隻
(48%)
20
62隻
(38%)
0
H24
【漁船衝突事故の割合(操船不適切による初認時の判断 平成 24、25 年)
】
相手船が避けるだろう
しばらく様子を見る
その他
【漁船衝突事故の割合(背景要因別 平成 24、25 年)
】
リスクに係る 臆断
不明
H25
衝突・乗揚のおそれの判断の誤り
25(隻)
23隻
202隻
4隻
(17%)
20
200
4隻
(17%)
15
150
12隻
10
5
1隻
(8%)
3隻
(25%)
睡眠不足
(隻)
250
1隻
(8%)
36隻
(18%) 7隻
(3%)
53隻
(26%)
220隻
19隻
(9%)
71隻
(32%)
100
15隻
(65%)
50
7隻
(58%)
106隻
(52%)
123隻
(56%)
0
0
H24
H24
H25
- 20 -
H25
7隻
(3%)
その他
c 漁船事故の時間帯別
平成 25 年の漁船事故を時間帯別でみると、朝方から日中にかけて多く発生しています。
【時間帯別隻数(平成 25 年)
】
60
(隻)
49
50
41
40
40
39
34
38
35
34
29
30
26
25
10
22
21
19
20
10
47
43
12
19
13
12
14
12
12
0
0時
1時
2時
3時
4時
5時
6時
7時
8時
9時 10時 11時 12時 13時 14時 15時 16時 17時 18時 19時 20時 21時 22時 23時
d 漁船事故の操船者年代別
無人漂流等操船者不在の事故を除いた操船者の年代別事故発生割合数は、60 歳代以下が減少
したものの、70 歳代以上は増加となっています。
また、平成 25 年の乗船者の海中転落、傷病、死亡等が原因による漁船事故の約 8 割を 60 歳
代以上の操船者が占めています。
平成 24 年漁業就業動向調査報告書
(農林水産省)
によると、
65 歳以上の漁業就業者数は 64,150
人で総数 177,870 人の約 36%を占め、年々増加していることから、今後も高齢者による事故の
増加が懸念されます。
【漁船事故の推移(操船者年代別)
】
【漁船事故の割合(操船者年代別 平成 25 年)
】
35%
30%
28%
25%
25%
19%
20%
10歳代
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代
15%
60歳代
70歳代
10%
80歳以上
15隻
19%
30歳代
2隻
3% 40歳代
5隻
50歳代
6%
5隻
6%
主原因
乗船者の死亡・行方
不明・傷病
漁船事故
(平成25年)
7%
80歳以上
80隻
5%
70歳代
40隻
50%
0%
H7
H10
H13
H16
H19
H22
H25
- 21 -
60歳代
13隻
16%
(ⅲ)貨物船事故
平成 25 年の貨物船事故は 269 隻で、全体の 12%を占めています。
事故種類別では、衝突 148 隻、機関故障 44 隻、乗揚 42 隻で 87%を占めています。
a 貨物船事故の原因別
平成 25 年の貨物船事故の原因は、人為的要因によるものが 214 隻(80%)となっています。
操船不適切 76 隻、見張り不十分 50 隻で人為的要因の 59%を占めています。
【貨物船事故の割合(事故種類別 平成 25 年)
】
火災
12隻
4%
乗揚
42隻
16%
その他
23隻
9%
【貨物船事故の割合(原因別 平成 25 年)
】
材質・構造
不良
12隻
4%
不可抗力等
43隻
16%
不可抗力等
55隻
20%
貨物船事故
(平成25年)
269隻
その他の
人為的要因
36隻
13%
衝突
148隻
55%
機関故障
44隻
16%
人為的要因
214隻
80%
居眠り運航
9隻 船位不確認
3%
9隻
3%
b 貨物船事故の衝突事故
操船不適切
76隻
28%
見張り不十分
50隻
20%
機関取扱不良
34隻
13%
【貨物船衝突事故の割合(原因別 平成 25 年)
】
平成 25 年の貨物船の衝突事故 148
隻の原因は、人為的要因によるものが
不可抗力等
23隻
16%
125 隻(84%)となっています。
操船不適切 68 隻、見張り不十分 43
その他の
人為的要因
14隻
9%
隻で人為的要因の 89%を占めていま
す。
不可抗力等
23隻
16%
人為的要因
125隻
84%
見張り
不十分
43隻
29%
- 22 -
操船不適切
68隻
46%
二 外国船舶の事故
平成 25 年の外国船舶の事故は 229 隻で、全体の 10%を占めています。
事故種類別では、衝突 109 隻、機関故障 50 隻で全体の 70%を占めています。
原因は、人為的要因によるものが 181 隻(79%)となっています。
操船不適切 64 隻、機関取扱不良 41 隻で人為的要因の 58%を占めています。
【外国船舶事故の割合(事故種類別 平成 25 年)
】
浸水
推進器障害 10隻
4%
11隻
5%
安全阻害
14隻
6%
火災
20隻
8%
【外国船舶事故の割合(原因別 平成 25 年)
】
その他
12隻
5%
外国船舶事故
(平成25年)
乗揚
23隻
10%
229隻
不可抗力等
42隻
18%
材質・構造
不良
10隻
4%
衝突
109隻
48%
不可抗力等
48隻
21%
その他の
人為的要因
28隻
12%
人為的要因
181隻
79%
船位不確認
10隻
4% 気象海象
機関故障
50隻
22%
操船不適切
64隻
28%
見張り不十分
32隻
14%
不注意
13隻
5%
機関取扱不良
41隻
18%
(ⅰ)船籍別
過去 5 年間の外国船舶事故 1,182 隻の船籍別は、パナマ船籍 310 隻(26%)
、韓国船籍 252 隻
(21%)
、カンボジア船籍 180 隻(15%)となっています。
(ⅱ)船長の国籍別
過去 5 年間の外国船舶事故の船長の国籍別は、韓国 333 人(28%)
、中国 317 人(27%)
、フ
ィリピン 140 人(12%)となっています。
【外国船舶事故の割合(船籍別 過去 5 年間)
】
パナマ
310隻
26%
その他
324隻
28%
中国
35隻
3%
香港
40隻
3%
ベリーズ
41隻
4%
【外国船舶事故の割合(船長の国籍別 過去 5 年間)
】
その他
252人
21%
日本
50人
4%
外国船舶事故
(船籍別)
(過去5年間)
1,182隻
カンボジア
180隻
15%
韓国
252隻
21%
ロシア
94人
8%
外国船舶事故
(船長の国籍別)
(過去5年間)
フィリピン
140人
12%
- 23 -
1,182隻
中国
317人
27%
韓国
333人
28%
ホ ふくそう海域の船舶事故
ふくそう海域の 1 日平均の船舶通航量は約 4,000 隻となっており、事故発生の蓋然性が高くな
っています。
過去 5 年間のふくそう海域における事故は 4,499 隻で、横ばいとなっています。
平成 25 年のふくそう海域の事故は 872 隻で、平成 24 年(877 隻)より5隻減少しました。
事故種類別は、衝突 306 隻(35%)
、乗揚 131 隻(15%)
、機関故障 130 隻(15%)となってい
ます。
船舶種類別は、プレジャーボート 421 隻(48%)
、貨物船 146 隻(17%)
、漁船 141 隻(16%)
となっています。
【ふくそう海域の船舶事故割合(事故種類別 平成 25 年)
】
【ふくそう海域の船舶事故の割合(船舶種類別 平成 25 年)
】
遊漁船
旅客船 17隻
21隻
2%
2%
その他
161隻
18%
推進器障害
43隻
5%
ふくそう海域
の
船舶事故
(平成25年)
運航
阻害
101隻
12%
タンカー
41隻
5%
衝突
306隻
35%
漁船
141隻
16%
872隻
機関
故障
130隻
15%
乗揚
131隻
15%
その他
85隻
10%
ふくそう海域
の
船舶事故
(平成25年)
872隻
貨物船
146隻
17%
- 24 -
プレジャー
ボート
421隻
48%
(ⅰ)ふくそう海域の衝突・乗揚事故
【ふくそう海域における衝突・乗揚事故の推移】
平成 22 年 7 月 1 日に「港則法及び海上交通
安全法の一部を改正する法律」が施行され、海
40
上交通センターの運用管制官による情報提供
35
や勧告等の航行援助の充実強化、地形や潮流な
30
(隻)
38
衝突
乗揚
11
26
ど各海域の特性に応じた新たな航法の設定、
25
AIS を活用した港内での効率的な交通整理手
6
19
20
法の導入、台風来襲時等における港内での危険
16
を防止するための命令等、ふくそう海域や港内
15
における船舶交通の安全対策の強化が図られ
10
7
27
8
20
5
ました。その結果、法施行前と法施行後を比べ
12
5
8
5
ると衝突・乗揚事故隻数が大幅に減少しました。
0
H21
H22
H23
法施行前
H24
H25
法施行後
*ふくそう海域で発生した長さ 50m 以上(関門海峡は総トン数
300 トン以上)の船舶の衝突・乗揚事故
(ⅱ)ふくそう海域のトン階別 衝突・乗揚事故
過去 10 年間の、海上交通安全法の航路等における総トン数 100 トン以上の船舶の衝突・乗揚事
故のうち、総トン数 1,000 トン以上の船舶による事故の約 8 割を外国船舶が占めています。一方、
総トン数 500 トン未満の船舶による事故のほとんどは、日本船舶によるものです。
外国船舶については、我が国周辺海域での航法や地理を把握していないなど、また日本船舶につ
いては、航行している船舶の見張りの不十分さや海上交通センターが VHF により行っている危険
予防のための情報提供等の聴取率の低さが原因と考えられています。
【トン階別による衝突・乗揚事故の推移(過去 10 年間)
】
90
(隻)
83
80
外国船
73
日本船
70
57
60
52
50
40
28
30
19
20
10
4
17
10
7
6
0
3
0
0
100-300t
300-500t
500-1000t
1000-3000t
- 25 -
3000-10000t
10000-20000t
20000t以上
ヘ 船舶事故に伴う死者・行方不明者
平成 25 年の船舶事故に伴う死者・行方不明者数は 84 人で、平成 24 年(78 人)と比較すると
ほぼ横ばいとなっています。
船舶種類別では、過去 5 年間を通じて常に漁船が最も多くなっていますが、平成 25 年はプレ
ジャーボートの事故による死者・行方不明者が平成 24 年(7 人)と比較すると 16 人増加となっ
ています。
【船舶事故に伴う死者・行方不明者数の推移(船舶種類別 過去 5 年間)
(人)
160
143
貨物船
140
120
タンカー
108
99
100
旅客船
84
78
80
60
55
57
遊漁船
39
38
27
40
漁船
64
68
28
20
19
13
77
14
23
プレジャー
ボート
15
その他
0
H21
H22
H23
H24
H25
平成 25 年の死者・行方不明者を伴う船舶事故隻数は 51 隻で、平成 24 年(46 隻)と比較する
と 5 隻増加しました。
事故種類別では衝突が 21 隻で、船舶種類別では漁船が 23 隻で最も多くなっています。
】
【死者行方不明者を伴う船舶事故隻数の推移(事故種類別 過去 5 年間)
】 【死者行方不明者を伴う船舶事故隻数の推移(船舶種類別 過去 5 年間)
30
(隻)
70
(隻)
28
60
60
25
21
19
18
18
14
51
46
40
12
35
31
12
9
38
32
30
23
21
11
10
20
5
5
52
50
20
15
54
3
2
17
4
13
13
10
4
0
7
0
H21
衝突
浸水
H22
H23
乗揚
その他
H24
H25
H21
転覆
H22
漁船
貨物船
- 26 -
H23
H24
H25
プレジャーボート
その他
(2)船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故
平成 25 年に海上保安庁が認知した船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故者数は 2,877 人で、
昨年より 6 人増加しました。事故の内訳としては、船舶事故以外の乗船中の事故が 960 人、マリン
レジャーに関する海浜事故※が 857 人、
マリンレジャー以外の海浜事故※が 1,060 人となっています。
このうち死者・行方不明者数は 1,240 人で、昨年より 59 人減少しました。事故の内訳としては、船
舶事故以外の乗船中の事故が 219 人、マリンレジャーに関する海浜事故が 280 人、マリンレジャー
以外の海浜事故が 741 人となっています。
※ マリンレジャーに関する海浜事故とは、遊泳中の事故や釣り中の事故等をいい、マリンレジャー以外の海浜事故とは、岸壁か
らの海中転落や自殺等をいいます。
【事故者数の推移(過去 5 年間)
】
3,500
(人)
3,009
2,621
1,110
1,168
1,007
2,000
1,500
922
846
1,000
500
1,800
2,958
3,000
2,500
【死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
759
2,871
2,877
(人)
1,600
1,351
1,090
1,200
1,060
1,000
842
776
944
855
939
800
296
960
200
H23
H24
234
272
280
228
228
259
219
H22
H23
H24
H25
312
279
0
H22
741
666
600
0
H21
1,240
768
800
857
1,299
1,128
400
977
1,340
1,400
H21
H25
マリンレジャー以外の海浜事故
マリンレジャーに関する海浜事故
船舶事故以外の乗船中の事故
マリンレジャー以外の海浜事故
マリンレジャーに関する海浜事故
船舶事故以外の乗船中の事故
イ 船舶事故以外の乗船中の事故
平成 25 年の船舶事故以外の乗船中の事
故者数は 960 人で昨年と比較すると 21 人
【事故内容別事故者数の推移(過去 5 年間)
】
600
(人)
海中転落
増加しました。このうち死者・行方不明者
数は 219 人で昨年と比較すると 40 人減少
しました。
平成 25 年の船舶事故以外の乗船中の事
故者 960 人を事故内容別にみると、負傷
が 464 人(48%)と最も多く、次いで病
493
500
453
447
464
267
275
負傷
398
400
病気
300
251
241
225
中毒
200
204
気が 275 人(29%)
、海中転落が 177 人
100
(18%)となっており、これらで事故の
0
147
175
173
177
自殺
その他
H21
95%を占めています。
H22
H23
H24
H25
また、死者・行方不明者 219 人を事故内容別にみると、海中転落が 100 人(46%)と最も多く、
次いで病気 67 人(31%)
、負傷 26 人(12%)となっています。
- 27 -
【事故内容別死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
(人)
160
141
140
海中転落
114
120
112
旅客船
3人, 3%
負傷
100
94
100
【海中転落による死者・行方不明者の割合
(船舶種類別 平成 25 年)
】
作業船
4人, 4%
病気
貨物船
6人, 6%
80
60
40
81
79
中毒
70
59
31
自殺
26
21
18
20
67
38
その他
0
H21
H22
H23
H24
遊漁船 タンカー その他
5人
2人
3人
2%
5%
3%
海中転落による
死者・行方不明者
プレジャー
100人
ボート
16人
16%
漁船
61人
61%
H25
平成 25 年の船舶事故以外の乗船中の事故のうち、海中転落による死者・行方不明者 100 人を船
舶種類別にみると、漁船が 61 人(61%)と最も多く、次いでプレジャーボートが 16 人(16%)
となっています。
海中転落による死者・行方不明者が最も多いのは漁船となっており、漁船からの海中転落者 61
人のうち、ライフジャケットを着用していたのは 9 人であり、着用率は 15%と非常に低くなって
います。
また、漁船からの海中転落による死者・行方不明者のうち一人乗り漁船によるものは 40 人であ
り、漁船からの海中転落による死者・行方不明者の 66%を占めています。
【漁船からの海中転落(過去 5 年間)
】
【一人乗り漁船からの海中転落(過去 5 年間)
】
H21 H22 H23 H24 H25
漁船からの海中転落
うち死者・行方不明者
うちライフジャケット着用者
ライフジャケット着用率
H21 H22 H23 H24 H25
122
87
86
90
91 一人乗り漁船からの海中転落
76
54
57
56
58
90
59
61
64
61
63
38
40
45
40
15
7
5
9
9
13
6
4
8
6
17% 12%
8% 14% 15%
- 28 -
うち死者・行方不明者
うちライフジャケット着用者
ライフジャケット着用率
21% 16% 10% 18% 15%
ロ マリンレジャーに関する海浜事故
平成25年のマリンレジャーに関する海浜事故者数は857人で、昨年と比較すると15人増加しまし
た。このうち死者・行方不明者数は280人で、昨年と比較すると8人増加しました。
平成 25 年のマリンレジャーに関する海浜事故者 857 人を活動内容別にみると、釣り中の事故者
数が 292 人、遊泳中の事故者数が 284 人となっており、全体の 67%を占めています。
【活動内容別事故者数の推移(過去 5 年間)
】
350
300
【活動内容別死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
(人)
319
299
278
269
250
292
266
303
284
240
150
100
50
0
H22
H23
123
H24
H25
遊泳中
132
111
120
釣り中
磯遊び中
100
サーフィン中
200
H21
(人)
140
遊泳中
319
101
111
100
80
ボードセイリン
グ中
スキューバダイ
ビング中
ウェイクボード
中
被引浮体遊
具使用中
その他
91
99
106
ボードセイリン
グ中
スキューバダイ
ビング中
ウェイクボード
中
被引浮体遊
具使用中
その他
60
40
20
0
H22
H23
磯遊び中
サーフィン中
79
H21
釣り中
H24
H25
(ⅰ)釣り中の事故
平成 25 年の釣り中の事故者数は 292 人で、昨年と比較すると 14 人増加しました。このうち
死者・行方不明者数は 111 人で、昨年と比較すると 10 人増加しました。
平成 25 年の釣り中の事故者 292 人を事故内容別にみると、
海中転落が最も多く 204 人
(70%)
でした。海中転落者 204 人のうち単独行動していた者は 111 人で、死者・行方不明者は 67 人
(60%)でした。一方、複数名行動していた者は 93 人で、死者・行方不明者は 30 人(32%)
であり、単独行動の場合の死亡率は、複数名行動に比べて約 2 倍高くなっています。
事故原因別にみると、実施中の活動に対する不注意※、周辺環境に対する不注意等の自己の過
失によるものが多くを占めています。
過去 5 年間の釣り中の海中転落による事故者は 971 人(70%)で、このうちライフジャケッ
トを着用していたのは 221 人(23%)でした。また、発生場所別にみると、事故者数及び死者・
行方不明者数が多いのは磯場、防波堤、岸壁の順になっています。特にこれらの場所のうち防波
堤、岸壁では、死者・行方不明者のうち 90%以上が海中転落によるものであるにもかかわらず、
ライフジャケットの着用率がそれぞれ 20%、4%と極めて低い状況となっています。
※ 実施中の活動に対する不注意とは、活動中の考え事、脇見等、実施している活動に集中していなかった場合をいいます。
- 29 -
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
【事故内容別事故者数の割合(平成 25 年)
】
(人)
50%
350
303人
300
37% 269人 37%
250
278人
292人
36%
38%
溺水
10人
3%
40%
30%
150
111人
負傷
11人
4%
240人 33%
200
100
病気
4人, 1%
100人
79人
20%
111人
101人
帰還不能
63人
22%
釣り中
292人
10%
50
海中転落
204人
70%
0%
0
H21
H22
事故者数
H23
H24
死者・行方不明者数
H25
死亡率
【海中転落者の単独行動・複数名行動別の死亡率
(平成 25 年)
】
44人
単独行動 40%
67人
60%
111 人
【事故原因別事故者数の割合(平成 25 年)
】
気象・海象
不注意
36人
12%
複数名行動
93人
死者・行方不明者
【海中転落者のライフジャケット着用状況
(過去 5 年間)
】
800
死者・行方不明者
700
生存者
600
375人
(50%)
500
400
300
200
100
【場所別事故者数及び死者・行方不明者数と
ライフジャケット着用率(過去 5 年間)
】
500
375人
(50%)
158人
(72%)
事故者数
死者・行方不明者
LJ着用率
400
57%
300
156
32%
151
20%
102
4%
0
磯場
非着用(77%)
- 30 -
防波堤
70%
60%
50%
264
100
0
着用(23%)
80%
462
430
200
63人
(28%)
その他
1人
0%
実施中の
活動に対する
不注意
93人
33%
自己の過失
252人
87%
周辺環境に
対する不注意
74人
26%
63人
68%
原因不明
11人
4%
他人の過失
15人
5%
不可抗力
13人
4%
気象・海象
無視
16人
5%
30人
32%
生存者
知識・技能
不足
その他
6人
7人
2%
2%
健康状態に
対する不注意
6人
無謀な行為
2%
14人
5%
岸壁
132
30%
23%
20%
76
53
消波
ブロック
40%
18 10
30
10%
0%
砂浜
その他
(ⅱ)遊泳中の事故
平成 25 年の遊泳中の事故者数は 284 人で、昨年と比較すると 15 人減少しました。このうち
死者・行方不明者数は 106 人で、昨年より 7 人増加しました。
平成 25 年の遊泳中の事故者 284 人を事故内容別にみると、溺水が最も多く 176 人(62%)
でした。事故原因別にみると、実施中の活動に対する不注意等の自己の過失が 80%とほとんど
を占めています。
また、飲酒をした遊泳による事故者数は 45 人、離岸流によるものと考えられる事故者数は 51
人でした。
過去 5 年間の事故者数を年齢層別にみると、10 歳代の事故者が 25%と最も多く、10 歳代以
下の若年齢層の事故が 3 分の 1 以上を占めています。
【事故内容別事故者数の割合(平成 25 年)
】
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
(人)
350 319人
300
319人
39%
299人
41%
266人
250
34%
284人
37%
33%
40%
30%
200
150
123人
病気
負傷
8人
26人
3%
9%
50%
132人
91人
100
106人
99人
20%
帰還不
能
74人
26%
遊泳中
284人
溺水
176人
62%
10%
50
0%
0
H21
H22
事故者数
H23
H24
H25
死者・行方不明者数
死亡率
【飲酒をしての事故者の死亡率(平成25年)
】
【事故原因別事故者数の割合(平成 25 年)
】
健康状態に
対する不注意
12人
4%
気象・海象
無視
5人
2%
他人の過失
20人
不可抗力
7%
16人
6% 原因不明
19人
7%
気象・海象
不注意
19人
周辺環境に 7%
対する不注意
23人
8%
知識・技能
不足
41人
14%
その他
1人
0%
自己の過失
226人
79%
無謀な行為
54人
19%
その他
3人
1%
実施中の
活動に対する
不注意
71人
25%
28人
62%
生存者
死者・行方不明者
【年齢層別事故者数の割合(過去5年間)
】
60歳以上 10歳未満
164人
182人
11%
50歳代 12%
119人
8%
10歳代
40歳代
372人
遊泳中
171人
26%
1487人
11%
30歳代
191人
13%
- 31 -
遊泳中
飲酒
45人
17人
38%
20歳代
288人
19%
(ⅲ)スキューバダイビング中の事故
平成 25 年のスキューバダイビング中の事故者数は 49 人で、昨年と比較すると 9 人減少しま
した。このうち死者・行方不明者数は 17 人であり、昨年と比較すると 5 人減少しました。ま
た、スキューバダイビング中の事故者のうち死者・行方不明者の占める割合は 35%であり高い
状況となっています。
平成 25 年のスキューバダイビング中の事故者 49 人を事故内容別にみると、溺水が最も多く
30 人(61%)でした。また、事故原因別でみると、知識・技能不足や健康状態に対する不注意
等の自己の過失によるものが多くを占めています。
過去 5 年間の事故者数を年齢層別にみると、40 歳代以上が 70%を占めており、特に病気に
よる死者・行方不明者では 40 歳代以上が 91%を占めています。
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
(人)
70
60
70%
58人
50%
52人
40
20
60%
49人
50人
50
30
【事故内容別事故者数の割合(平成 25 年)
】
38%
37人
27%
24%
25人
14人
50%
35%
30%
22人
17人
9人
10
40%
H23
H24
死者・行方不明者数
対する不注意
5人
10%
10歳代
5人 20歳代
2% 25人
10%
30歳代
スキューバ
44人
ダイビング中 18%
60歳以上
56人
23%
周辺環境に
対する不注意
1人
2%
50歳代
61人
25%
他人の過失
8人
16%
246人
40歳代
55人
22%
【年齢層別病気による死者・行方不明者数の割合
(過去5年間)
】
30歳代
2人
9% 40歳代
3人
スキューバ 13%
不可抗力
9人
18%
自己の過失
27人
56%
知識・技能
不足
15人
32%
62%
【年齢層別事故者数の割合(過去5年間)
】
H25
死亡率
【事故原因別事故者数の割合(平成 25 年)
】
実施中の
活動に対する
不注意
5人
健康状態に 10%
スキューバ
ダイビング中 溺水
49人
30人
20%
0%
器具・装備
の不備
1人
2%
病気
11人
22%
10%
0
H21
H22
事故者数
その他
帰還不能1人
7人 2%
14%
60歳以上
13人
56%
原因不明
5人
10%
- 32 -
ダイビング中
病気
23人
50歳代
5人
22%
(ⅳ)シュノーケリング中の事故
遊泳中、磯遊び中及びその他の活動中の事故のうち、シュノーケルを使用中に発生した平成
25 年の事故者数は 52 人で、昨年と比較すると 5 人減少しましたが、このうち死者・行方不明
者は 35 人で、昨年より 1 人増加し、過去 5 年間で最多となりました。また、シュノーケリング
中の事故者のうち死者・行方不明者の占める割合は 67%と高くなっています。
過去 5 年間の事故者数を活動内容別にみると、遊泳中が最も多く 202 人(89%)となってお
り、また、事故原因別にみると、実施中の活動に対する不注意や知識・技能不足等の自己の過失
によるものが多くを占めています。
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
(人)
60
56%
40
56%
52%
33人
60%
52人 67%
34人
34人
70%
60%
35人
29人
30
20
80%
57人
52人
50
【活動内容別事故者数の割合(過去 5 年間)
】
50%
40%
19人
17人
磯遊び中
8人
4%
その他
18人
8%
30%
20%
10
10%
シュノーケリング中
228人
0%
0
H21
事故者
H22
H23
H24
死者・行方不明者数
H25
死亡率
【事故原因別事故者数の割合(過去 5 年間)
】
周辺環境に
対する不注意
11人
5%
健康状態に
対する不注意
14人
6%
気象・海象
不注意
16人
7%
無謀な行為
21人
9%
不可抗力
9人
4%
その他
11人
5%
自己の過失
179人
79%
知識・技能
不足
49人
21%
その他
4人
2%
原因不明
26人
11%
他人の過失
10人
4%
実施中の
活動に対する
不注意
57人
26%
- 33 -
遊泳中
202人
88%
(ⅴ)被引浮体遊具使用中の事故
平成 25 年のバナナボート等の被引浮体遊具使用中の事故者数は 40 人で、昨年と比較すると
20 人増加し、過去 5 年間で最多となりました。このうち死者・行方不明者数は 1 人でした。
過去 5 年間の事故者数を事故内容別にみると、負傷が最も多く 110 人(80%)であり、うち
傷病程度が入院を必要とする中等症以上の負傷事故が 48 人
(44%)
と高い割合となっています。
【事故者数及び死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
(人)
45
40人
40
35
30
32人
28人
25
20
20人
18人
15
10
5
0
1人
0人
1人
H21
H22
H23
事故者
0人
H24
1人
H25
死者・行方不明者
【事故内容別事故者数の割合(過去 5 年間)
】
【負傷事故者の傷病程度の割合(過去 5 年間)
】
死亡
1人, 1%
病気
1人, 1%
帰還不
能
23人
17%
溺水
4人
3%
重症
20人
18%
被引浮体
遊具使用中
138人
中等症
27人
25%
負傷
110人
79%
- 34 -
被引浮体
遊具使用中
負傷者
110人
軽症
62人
56%
ハ マリンレジャー以外の海浜事故
平成 25 年のマリンレジャー以外の海浜事故による事故者数は 1,060 人で、昨年と比較すると 30
人減少しました。このうち死者・行方不明者数は 741 人で、昨年と比較すると 27 人減少しました。
平成 25 年のマリンレジャー以外の海浜事故による死者・行方不明者 741 人を事故内容別にみる
と、特に多いのは自殺の 451 人(前年比 34 人減)で全体の 61%を占め、次いで岸壁等からの海
中転落が 231 人(前年比 8 人増)と全体の 31%を占めています。
過去 5 年間の傾向をみると、事故者数及び死者・行方不明者数ともにほぼ横ばいの傾向となっ
ています。
【事故内容別事故者数の推移(過去 5 年間)
】
【事故内容別死者・行方不明者数の推移(過去 5 年間)
】
600 (人)
508
800 (人)
700
653
682
603
600
528
570
500
400
344
380
326
374
318
300
508
485
500
451
408
岸壁等から
の海中転落
400
自殺
300
その他
岸壁等から
の海中転落
203
189
200
223
231
183
その他
200
100
160
113
0
H21
H22
100
161
H23
107
116
H24
H25
103
0
65
H21
- 35 -
H22
自殺
75
60
59
H23
H24
H25
3 海事関係法令違反の取締り状況
平成 25 年の海事関係法令違反の送致件数は 2,975 件で、
平成 24 年
(3,152 件)
と比較し 177 件
(5.6%)
減少しました。
法令別では、無検査航行、定員超過や過積載の禁止等を規定した船舶安全法違反の送致件数が 1,300
件で全体の 44%を占めています。
また、無資格運航の禁止等を規定した船舶職員及び小型船舶操縦者法違反の送致件数は 403 件(前
年比 59 件減少)
、海上交通の安全に直接的に影響を及ぼす航路航行義務違反等の海上交通安全法違反
の送致件数は 22 件(前年比 29 件減少)
、危険物積載指定場所違反等の港則法(除第 24 条)違反の送
致件数は 204 件(前年比 19 件増加)となっています。
【海事関係法令違反の送致件数(過去 5 年間)
】
2,500
(件)
(件)
4,017
2,000
3,906
4,000
1,930
1,912
4,500
3,349
3,500
3,152
2,975
1,654
3,000
1,497
1,500
1,300
2,500
2,000
1,000
1,500
651670
500
646
588
638
455
445
437
543
480
474
378
1,000
462
403
299
88 95
156
97 82 108
204
185
102 71 62
51
500
105
109
22
0
0
H21
H22
船舶法関係法令(含漁船方)
船舶職員及び小型船舶操縦者法
その他の法令
H23
船舶安全法関係法令
港則法(除第24条)
合計
- 36 -
H24
H25
船員法
海上交通安全法
第3章 海難防止対策
近年の船舶事故発生状況をみると、
見張り不十分や操船不適切等の人為的要因による事故が多発して
おり、海難防止に関する意識を高めることが最も重要な課題となっています。
このため、海上保安庁では海事関係機関との連携を強化するとともに、海難防止講習会や訪船指導等
あらゆる機会を通じて海上交通ルールの遵守、安全航行の励行について指導し、海難防止思想の幅広い
普及を図っていきます。
1 第3次交通ビジョン≪~7 つの課題と 3 つの目標~≫
平成 25 年 10 月、交通政策審議会海事分科会から答申された「船舶交通の安全・安心をめざした取
組み」では、次のとおり、おおむね 5 年間における船舶交通安全政策の方向性と具体的施策(7 つの課
題と 3 つの目標)が示され、海上保安庁では「第 3 次交通ビジョン」と位置づけました。
海上保安庁では、
「第 3 次交通ビジョン」の目標達成に向け、PDCA サイクルを定め、次年度の施策
の進め方など「第3次交通ビジョン」のフォローアップ等を議論するため「船舶交通安全部会」を設
置し、より一層、船舶交通の安全・安心を目指し取り組んでいきます。
◇7つの課題
◇3つの目標
1 ふくそう海域の安全対策
1 ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持
2 準ふくそう海域の安全対策
2 港内等における衝突・乗揚事故の減少
3 港内船舶交通の効率化・安全対策
3 小型船舶における事故の減少
4 小型船舶の安全対策
5 航路標識の整備・管理の在り方
6 大規模災害発生時における船舶交通の安全対策
7 戦略的技術開発
2 小型船舶に対する情報提供の強化
海上保安庁では、プレジャーボート、漁船等の船舶運航者や磯釣り、マリンレジャー愛好者の方々に
対して、全国各地の灯台などで観測した風向、風速、波高などの局地的な気象・海象状況、海上工事
状況、海上模様が把握できるライブカメラ映像などの海の安全に関する情報をリアルタイムで提供す
る沿岸域情報提供システム(MICS)を運用しています。
MICS 情報は、WEB サイト(パソコン、携帯電話)で提供しており、情報のうち気象・海象状況に
ついては、テレホンサービス及び無線電話でも提供しており、
「誰もが簡単に」
「必要な情報を必要な
ときに」
「誰でもわかりやすく」入手することができます。
- 37 -
近年、携帯電話からの MICS の利用が増加していることを踏まえ、平成 25 年 7 月から WEB 画面の
全国統一化及び 24 時間体制で海上保安庁が発表する緊急情報等を、電子メールを使用してリアルタイ
ムで配信する情報提供サービスを全国展開しています。
緊急情報
○○海上保安部-気象現況
発表があります(5)
○○海上保安部
2014/04/01 15:55
・ 気象現況
・ 日出没/潮汐情報
・
・
・
・
剱埼灯台
風向:北北東
風速:9m/s
携帯電話 ホームページ
はこちら
http://www.kaiho.mlit.go.jp/
info/mics/m/index.htm
パソコン ホームページはこちら
http:/www.kaiho.mlit.go.jp/
info/mics/
海上保安庁
洲埼灯台
風向:北北東
風速:11m/s
警報・注意報
海上安全情報
ライブカメラ
お知らせ
電子メール配信の登録
はこちら
http://www7.kaiho.mlit.
go.jp/micsmail/reg/
touroku.html
3 灯浮標をプラットホームとした気象情報提供システムの整備
狭水道や航路等では、気象状況によって船舶の操縦性能が制限されることから、その海域における
正確な気象現況の情報提供が望まれていました。そこで、従来、海上保安庁では、MICS等で提供
している灯台で観測した気象情報に加え、海上にある灯浮標(ブイ)をプラットホームとして、気象
測器を設置し、観測した気象情報の提供を行うこととしました。
これらの実現に向けて、必要なシステムを灯浮標の限られたスペースに搭載するために各装置の小
型化及び電源の効率化等の技術開発や試験に取り組んできました。
既に、関門海峡の東西出入口の灯浮標で試験運用を行っており、平成26年3月末から情報提供サー
ビスを開始することとしています。
海上保安庁では、引き続き、整備を進め、より安全な船舶交通環境の構築を図っていきます。
陸上の風向・風速
AIS用送信アンテナ
沖は波が高い。出 海上の風向・風速・波高
港を見合わせよう。
GPSアンテナ
(GPSによる波高観測)
風向・風速計
従来スタイル
周辺陸上部における
気象現況の提供
太陽電池パネル
波が高くなるので、乗
客にシートベルトを着用
させよう。
沖は風が強かった
ので引き返そう。
新しいスタイル
海上における気象現況
を提供
【灯浮標による気象情報提供システムのイメージ図】
- 38 -
AIS送信装置、
GPS式波高計、
電源装置
4 関係省庁海難防止連絡会議
関係省庁の海難防止に係る各種施策についての意見交換・調整等を行
い、効果的に各種施策を融合し、連携を図ることを目的として、平成 20
年 2 月 29 日に「関係省庁海難防止連絡会議」を設置しました。
平成 23 年から、この会議における重点対象事項を「プレジャーボー
ト、漁船、遊漁船及び総トン数 500 トン未満の貨物船、タンカー、旅客
船(日本船舶に限る。
)の安全対策の推進」と定め、海難防止対策の推進
に係る施策の連携を強化しています。
5 小型船舶事故防止対策
プレジャーボートや漁船等の小型船舶の事故は、船舶事故全体の約7割を占めています。そのうち、
プレジャーボート事故は年間 900~1,000 隻で推移し、約 4 割が機関故障及び衝突です。また、漁船事
故は毎年 600~800 隻発生しており、減少傾向にあるものの、全船舶事故隻数のうち約 3 割を占め、約
4 割が衝突及び乗揚です。死者・行方不明者を伴う船舶事故の約 9 割がプレジャーボート及び漁船事故
であることから、より多くの小型船舶操縦者に対して安全意識の向上・啓発を図る必要があります。
これら船舶事故を未然に防止するためには、日頃から船体機関の整備・点検を行うほか、船舶職員及
び小型船舶操縦者法で定められている発航前点検や適切な見張り、海中転落に備えたライフジャケッ
ト着用等の遵守事項を確実に行うことが重要です。
海上保安庁では、安全啓発用リーフレットを作成し、マリーナ、漁業協同組合等の海事関係機関への
配布のほか、小型船舶操縦者免許更新講習機関等の協力を受け、講習受講者、船舶検査受験者に対し
てリーフレットを配布して遵守事項の周知を行いました。
また、毎年 10 月に漁業関係団体が主体となって実施している「全国漁船安全操業推進月間」につい
て、海上保安庁も関係機関と連携・協力の上、漁船海難防止のための各種施策を講じてきました。
これからも、小型船舶の海難防止に向け、関係省庁等と連携した海難防止講習会等による指導の裾野
の拡大や AIS 搭載に関する海難防止効果等の有用性の周知啓発による普及促進等を実施していきます。
6 全国海難防止強調運動
毎年、約 2,500 隻の船舶事故が発生していますが、その多くは見張り不十分や機関取扱不良、気象・
海象に対する不注意といった人為的要因に起因するものとなっています。
また、海難を防止するためには、船舶所有者、運航者をはじめとする海事関係者、漁業関係者、マリ
ンレジャー関係者等、船舶運航に直接係わる方はもとより、広く国民の皆様にも、海難防止について
関心を深めていただくことが極めて重要です。
このため、毎年 7 月 16 日から 31 日までの間、
「海難ゼロへの願い」をスローガンに関係行政機関と
海事関係団体等民間の関係者が一体となって、海難防止思想の普及、高揚を図ることを目的とした「全
国海難防止強調運動」を実施しています。
平成 25 年度からは、より親しみやすい運動とするためサブタイトル「海の事故ゼロキャンペーン」
を用いることとし、
「見張りの徹底及び船舶間コミュニケーションの促進」
「小型船(漁船、遊漁船、
プレジャーボート)の安全対策の徹底」を重点事項に掲げ、官民一体となった運動を展開しています。
今後も、本運動を通じて海難防止活動を実施し、広く海難防止を呼びかけていきます。
- 39 -
7 マリンレジャー事故防止対策
(1)釣り中の事故防止対策
釣り場を巡回し、また釣具店等に協力を求めて、自己救命策の確保や気象・海象の早期把握等につ
いて指導・啓発を行っていきます。
特に、防波堤及び岸壁でのライフジャケットの着用率が低く、また単独行動での海中転落事故が多
発していることから、ライフジャケットの着用と複数名行動の励行に重点をおいた指導・啓発を行
っていきます。
また、地元自治体や釣り関係団体等と連携協力し、立て看板の設置や講習会の開催など効率的・効
果的な安全指導を行うとともに、地域の事故発生状況等を踏まえ、事故多発地域への巡回指導等を
強化していきます。
【巡回による安全指導】
【地域ごとの安全講習会】
(2)遊泳中の事故防止対策
海水浴場の巡回や若年齢層に対する安全講習会等において、
離岸流や引き潮等の海に潜む危険に関
する知識やペットボトル等の身の回り品を使用した救助方法等についての指導を行っていきます。
また、飲酒をした遊泳者による事故が増加傾向にあることから、飲酒をした遊泳の危険性等につい
ても周知・啓発活動を推進していきます。
【児童に対する安全講習会】
【遊泳者に対する安全指導】
- 40 -
(3)スキューバダイビング中の事故防止対策
スキューバダイビング中の事故は、知識・技能
不足、実施中の活動や健康状態に対する不注意等
の自己の過失による事故が多く、また、死亡者に
占める 40 歳以上の割合が高いことから、ダイビ
ングスポットの巡回やショップ、ダイビング関係
団体等と連携した安全講習会等において、この様
な事故の傾向を説明し、ダイビング中の安全管理
や事前の体調確認等の徹底について指導を行っ
ていきます。
【ダイビングインストラクター等との合同訓練】
(4)関係機関等と連携した事故防止対策の推進
海浜事故を防止するため、港湾・海水浴場等の
管理者である地元自治体等に対し、離岸流や海中
転落等の危険性を周知する立て看板の設置や立
入禁止区域への侵入防止措置、救命設備の設置等
の安全対策を講じるよう働きかけるとともに、地
域関係者による安全対策会議の開催や関係機関
との合同パトロールの実施について働きかけを
行っていきます。
また、地域の実情に応じて、水難救済会、ライ
フセービングクラブ、B&G海洋センター、その
【ライフジャケット着用を啓発する看板】
他の各種マリンレジャー関係団体とも積極的に
連携し、海浜事故を防止するための安全対策を実施していきます。
- 41 -
第4章 救助状況及び海難発生時の救命率向上策
1
救助状況
(1)船舶事故の救助状況
平成 25 年の事故船舶 2,306 隻のうち要救助船舶は 1,811 隻でした。要救助船舶の中で、自力入
港した 234 隻を除いた 1,577 隻のうち 1,363 隻が救助されました。
海上保安庁は、これらの事故に対し、巡視船艇延べ 2,155 隻、航空機延べ 589 機等を出動させ
ました。海上保安庁が救助した船舶以外の船舶についても、巡視船艇・航空機による捜索、救助
手配等を行っており、直接救助した船舶と合わせると 1,540 隻に対して救助活動を行いました。
また、乗船者に対しては、事故船舶 2,306 隻の乗船者 10,435 人のうち 5,448 人に対して救助活動
を行いました。
(2)船舶事故以外の乗船中の事故及び海浜事故の救助状況
イ
船舶事故以外の乗船中の事故の救助状況
平成 25 年の船舶事故以外の乗船中の事故者 960 人の中で、自殺 23 人及び自力救助した 398
人を除いた 539 人のうち 339 人が救助されました。
海上保安庁は、これらの事故に対し、巡視船艇延べ 649 隻、航空機延べ 355 機を出動させま
した。海上保安庁が救助した事故者以外の事故者についても、巡視船艇・航空機による捜索、
救助手配等を行っており、直接救助した事故者と合わせると 416 人に対して救助活動を行いま
した。
ロ
マリンレジャーに関する海浜事故の救助状況
平成 25 年のマリンレジャーに関する海浜事故の事故者 857 人の中で、自力救助した 114 人を
除いた 743 人のうち 463 人が救助されました。
海上保安庁は、これらの事故に対し、巡視船艇延べ 484 隻、航空機延べ 212 機を出動させま
した。海上保安庁が救助した事故者以外の事故者についても、巡視船艇・航空機による捜索、
救助手配等を行っており、直接救助した事故者と合わせると 400 人に対して救助活動を行いま
した。
ハ
マリンレジャー以外の海浜事故の救助状況
平成 25 年のマリンレジャー以外の海浜事故の事故者 1,060 人の中で、自殺 570 人及び自力救
助した 54 人を除いた 436 人のうち 146 人が救助されました。
海上保安庁は、これらの事故に対し、巡視船艇延べ 451 隻、航空機延べ 110 機を出動させま
した。海上保安庁が救助した事故者以外の事故者についても、巡視船艇・航空機による捜索、
救助手配等を行っており、直接救助した事故者と合わせると 559 人に対して救助活動を行いま
した。
- 42 -
2
救助・救急活動の充実・強化
(1)救助・救急体制の充実・強化
海上保安庁では、救助・救急体制の充実のため、特
殊救難隊や機動救難士、潜水士といった高度で専門的
な知識・技能を有する救助活動のエキスパートの配
置・養成に努めていきます。また、海難等により生じ
た傷病者の搬送中に、容態に応じた適切な処置を行え
るよう、専門の資格を有する救急救命士を配置すると
ともに、実施する救急救命処置の質を医学的観点から
保障するメディカルコントロール体制の更なる充実
【行方不明者の捜索を行う特殊救難隊】
強化を図っていきます。さらに、巡視船艇・航空機の
高機能化とともに、救助資器材を整備するなど救助・救急体制の充実強化を図っていきます。
(2)関係機関との連携・協力体制の充実・強化
海上保安庁では、長大な海岸線を有する我が国沿岸部において発生した海難に適切に対応する
ため、日頃から警察・消防等の救助機関や民間救助組織と合同で海難救助訓練や海浜パトロール
を実施するなど、関係機関との連携・協力体制の充実・強化に努めていきます。
3
海中転落者のライフジャケット着用率の向上
(1)漁業者を対象としたライフジャケット着用率の向上
平成 25 年の漁船からの海中転落者 251 人のうち、船舶事故によるものが 160 人、船舶事故に
よらないものが 91 人で、このうちライフジャケットを着用していたのは船舶事故によるものが
72 人(45%)、船舶事故によらないものが 20 人(22%)でした。
過去 5 年間の漁船からの海中転落者のライ
フジャケット着用・非着用別による死亡率を
みると、着用者の死亡率 26%に対し、非着用
【漁船からの海中転落者のライフジャケット
着用・非着用別の死亡率(過去 5 年間)】
ライフジャケット着用者
ライフジャケット非着用者
者の死亡率は 50%となっています。非着用者
の死亡率は着用者に比べて約 2 倍高くなって
いることから、ライフジャケット着用の有無
が、海中転落した場合の生死を分ける大きな
要因になっています。
このような状況を踏まえ、海上保安庁では、
105人
26%
420人
51%
407人
932人
399人
49%
302人
74%
生存者
死者・行方不明者
地元自治体や水産関係団体等とも連携・協力
し、漁業者に対する海難防止講習会等におい
て自己救命策確保に重点をおいた指導・啓発を行うほか、女性ライフジャケット着用推進員
(LGL:ライフガードレディース)による漁業者への呼びかけ等の自発的なライフジャケット着
用推進活動の支援を行っていきます。
- 43 -
また、海難防止講習会においては、一人乗り漁船からの海中転落時における救命策の1つとし
て、縄梯子の作成などの提案も行っています。
【LGL によるライフジャケット着用の働きかけ】
【海難防止講習会における自己救命策実地訓練】
【参考:防水処置した携帯電話とライフジャケットの着用が功を奏した事例】
平成 25 年 4 月 23 日早朝、鹿児島県いち木串木野市串木
野港において一人乗り漁船が錨を入れて漁を行っていたと
【転覆船の状況】
ころ、作業船と衝突し漁船は転覆、船長は海中に投げ出さ
れましたが、作業船はそのまま航走しました。船長は、ラ
イフジャケットを着用しており、自力で転覆した漁船の船
底に這い上がり、ビニール袋に入れて防水処置した携帯電
話で妻と 118 番に通報しました。通報を受けた第十管区海
上保安本部は、巡視艇 1 隻と航空機 1 機を現場に急行させ、
妻から連絡を受けた僚船も現場に急行しました。その結果、船長は事故発生から 20 分後に僚船によ
り、無事救助されました。
- 44 -
(2)釣り人を対象としたライフジャケット着用率の向上
平成 25 年の釣り人の海中転落者による事故者 329 人のうち、
陸からの海中転落者※1が 204 人、
船舶からの海中転落者※2が 125 人で、このうちライフジャケットを着用していたのは陸からの海
中転落者が 47 人(23%)、船舶からの海中転落者が 108 人(86%)でした。特に、陸上からの海
中転落者のうち、防波堤及び岸壁での着用率が低い状況となっています。
過去 5 年間の釣り人の海中転落のライフジャケット着用・非着用別による死亡率をみると、陸
からの海中転落の場合は着用者の死亡率 29%に対し、非着用者の死亡率は 50%となっています。
一方、船舶からの海中転落の場合は着用者の死亡率 6%に対し、非着用者の死亡率は 35%となっ
ています。釣り人においても、非着用者の死亡率は着用者に比べ高くなっていることから、ライ
フジャケット着用の有無が、海中転落した場合の生死を分ける大きな要因になっています。
このような状況を踏まえ、海上保安庁では、引き続き地元自治体や釣り関係団体等とも連携・
協力し、講習会の開催や釣り場を巡回するなどしてライフジャケットの常時着用等の自己救命策
の確保に関する啓発活動を推進していきます。
【陸からの海中転落者
※1
のライフジャケット着用率(過去 5 年間)
】
ライフジャケット着用者
【船舶からの海中転落者
ライフジャケット非着用者
※2
ライフジャケット着用者
のライフジャケット着用率(過去 5 年間)】
ライフジャケット非着用者
36人
6%
63人
29%
375人
50%
221人
750人
72人
35%
375人
50%
203人
572人
131人
65%
158人
71%
536人
94%
生存者
生存者
死者・行方不明者
死者・行方不明者
※1 防波堤、岸壁、磯場等からの海中転落をいいます。
※2 船舶事故及び船舶事故によらない釣りを目的とした船舶からの海中転落をいいます。(着岸時、釣り場への往復航行時
等を含む。)
。
【参考:ライフジャケット着用が功を奏した事例】
平成 25 年 3 月 3 日午前 11 時 38 分頃、長崎県平戸市において、瀬渡船で磯場に渡って磯釣りをし
ていた釣り人が足を滑らせ海中へ転落し沖へ流されました。付近にいた釣り人が海中転落したところ
を目撃し、携帯電話で 118 番通報するとともに瀬渡船に連絡しました。転落者は、転落した場所から
約 200 メートル沖まで流されましたが、ライフジャケットの着用により十分な浮力が確保されていた
ため、現場に到着した瀬渡船により、無事救助されました。
- 45 -
4
海難情報の早期入手
海上保安庁では、海中転落者の海上における生存可能時間や当庁が救助に要する時間等を勘案し、
生存状態で救助するために、海難発生から当庁が情報を入手するまでの所要時間を 2 時間以内にす
ることを目標としています。この目標達成のためには、海中転落等海難を目撃し、あるいは遭遇し
た場合、できる限り速やかに海上保安庁等救助機関へ通報し、救助を要請することが重要です。
平成 25 年の海上保安庁が認知した船舶事故及び船舶からの海中転落事故のうち、海難発生から 2
時間以内に認知したものの割合(以下「2 時間以内関知率」という。)は 78%ですが、漁船について
は 69%と低くなっています。
このような状況を踏まえ、2 時間以内関知率の更なる向上を図るため、水産関係団体や各種マリン
レジャー関係団体等と連携し、引き続き、「緊急通報用電話 118 番の有効活用」「防水パック入り携
帯電話等連絡手段の確保」に関する周知活動等を実施していきます。
加えて、釣り人に対しては、事故発生時の迅速な通報を可能とするため単独行動を控え複数名で
行動することや、単独で行動している時は、第三者の目の届くところで活動するなどの安全対策に
ついて周知活動を実施していきます。
【参考:防水型携帯電話からの118番通報を活用し、事故者を救助した事例】
平成 25 年 3 月 30 日午前 8 時 32 分頃、愛知県知多郡南知多町大井港沖において、単身プレジャー
ボート上で釣りをしていた乗船者がバランスを崩し海中に転落しました。乗船者は転覆した船に捕ま
りながら所持していた防水型携帯電話で 118 番通報しました。通報を受けた第四管区海上保安本部で
は直ちに海難発生現場に最も近い大井漁港へ救助要請を依頼し、同漁港所属の漁船により迅速に救助
されました。
本件は早期に救助の要請が行われるとともに、携帯電話からの 118 番通報であったことから「緊急
通報位置情報システム」により位置情報を入手できたため、早期に事故船舶及び事故者を発見するこ
とができました。
- 46 -
資料編
平成 25 年における
海難の発生と救助の状況
平成25年における海難の発生と救助の状況 目次
<船舶事故発生・救助状況>
第Ⅰ-1表 事故発生状況の前年との比較-----------------------------------------------------------第Ⅰ-2表 事故救助状況の前年との比較-----------------------------------------------------------第Ⅰ-1図 事故隻数及び死者・行方不明者数の推移-------------------------------------------------第Ⅰ-2図 船舶種類別による事故隻数の推移-------------------------------------------------------第Ⅰ-3図 プレジャーボートの船型別による事故隻数の推移-------------------------------------------第Ⅰ-4図 事故種類別による事故隻数の推移-------------------------------------------------------第Ⅰ-5図 距岸別による事故隻数の推移-----------------------------------------------------------第Ⅰ-6図 原因別による事故隻数の推移-----------------------------------------------------------第Ⅰ-7図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移-----------------------------第Ⅰ-8図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による死者・行方不明者数の推移--------------------第Ⅰ-9図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移-----------------------------第Ⅰ-10図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による死者・行方不明者数の推移-------------------第Ⅰ-11図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による事故隻数の推移--------------------------------第Ⅰ-12図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による死者・行方不明者数の推移-----------------------第Ⅰ-13図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移-------------------------------------第Ⅰ-14図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による負傷者数の推移-------------------------------------第Ⅰ-15図 負傷者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移-------------------------------------第Ⅰ-16図 負傷者を伴う事故の事故種類別による負傷者数の推移-------------------------------------第Ⅰ-17図 船舶種類別・事故種類別による事故発生状況(平成25年)-----------------------------------第Ⅰ-18図 船舶種類別・原因別による事故発生状況(平成25年)---------------------------------------第Ⅰ-19図 船舶種類別・原因別による事故(衝突・乗揚のみ)発生状況(平成25年)------------------------第Ⅰ-20図 貨物船事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------------------第Ⅰ-21図 タンカー事故の事故種類別による事故隻数の推移-----------------------------------------第Ⅰ-22図 旅客船事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------------------第Ⅰ-23図 漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移--------------------------------------------第Ⅰ-24図 遊漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移------------------------------------------第Ⅰ-25図 プレジャーボート事故の事故種類別による事故隻数の推移----------------------------------第Ⅰ-26図 貨物船事故の原因別による事故隻数の推移----------------------------------------------第Ⅰ-27図 タンカー事故の原因別による事故隻数の推移---------------------------------------------第Ⅰ-28図 旅客船事故の原因別による事故隻数の推移----------------------------------------------第Ⅰ-29図 漁船事故の原因別による事故隻数の推移------------------------------------------------第Ⅰ-30図 遊漁船事故の原因別による事故隻数の推移----------------------------------------------第Ⅰ-31図 プレジャーボート事故の原因別による事故隻数の推移--------------------------------------第Ⅰ-32図 外国船舶の事故隻数及び死者・行方不明者数の推移--------------------------------------第Ⅰ-33図 外国船舶事故の事故種類別による事故隻数の推移----------------------------------------第Ⅰ-34図 外国船舶事故の原因別による事故隻数の推移--------------------------------------------第Ⅰ-35図 総トン数1,000トン以上の事故隻数の割合----------------------------------------------第Ⅰ-36図 日本船舶・外国船舶事故の事故種類別発生状況比較(平成25年)----------------------------第Ⅰ-37図 日本船舶・外国船舶事故の原因別発生状況比較(平成25年)--------------------------------第Ⅰ-38図 ふくそう海域(東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡)における事故発生状況(平成25年)--------
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
8
8
9
9
10
10
11
11
12
12
13
13
14
14
15
15
16
16
17
17
18
18
19
19
20
20
<乗船中の事故及び海浜事故発生・救助状況>
第Ⅱ-1表 乗船中の事故及び海浜事故発生状況の前年との比較---------------------------------------第Ⅱ-2表 乗船中の事故及び海浜事故救助状況の前年との比較---------------------------------------第Ⅱ-3表 船舶種類別・事故内容別乗船中の事故発生状況(平成25年)---------------------------------第Ⅱ-1図 乗船中の事故者数及び死者・行方不明者数の推移------------------------------------------第Ⅱ-2図 乗船中の事故種類別発生状況の推移----------------------------------------------------第Ⅱ-3図 海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率--------------------------------------------第Ⅱ-4図 海中転落者発生状況の推移------------------------------------------------------------第Ⅱ-5図 マリンレジャーに関する海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移-----------------第Ⅱ-6図 マリンレジャーに関する海浜事故種類別発生状況の推移-------------------------------------第Ⅱ-7図 マリンレジャーに関する海浜事故の年齢層別構成-------------------------------------------第Ⅱ-8図 マリンレジャーに関する海浜事故の曜日別構成---------------------------------------------第Ⅱ-9図 釣り中の海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率------------------------------------第Ⅱ-10図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故内容(平成25年)------------------------------第Ⅱ-11図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故原因(平成25年)------------------------------第Ⅱ-12図 マリンレジャー以外の海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移-----------------第Ⅱ-13図 マリンレジャー以外の海浜事故種類別発生状況の推移--------------------------------------
21
21
22
22
23
23
24
24
25
25
26
26
27
27
28
28
第Ⅰ-1表 事故発生状況の前年との比較
1.総数
3.事故種類別
平成24年
平成25年
2,261
2,306
45
2,644,808
2,369,721
△ 275,087
78
84
6
平成24年
322
(7)
69
(0)
39
(0)
651
(55)
80
(5)
963
(7)
137
(4)
2,261
(78)
平成25年
269
(15)
78
(2)
42
(0)
646
(39)
76
(0)
1,012
(23)
183
(5)
2,306
(84)
事故隻数(隻)
延総トン数(総トン)
死者・行方不明者数(人)
2.船舶種類別
(単位:隻・人)
隻
(人)
隻
タンカー
(人)
隻
旅客船
(人)
隻
漁船
(人)
隻
遊漁船
(人)
隻
プレジャーボート
(人)
隻
その他
(人)
隻
計
(人)
上段:事故隻数 下段( )内:死者・行方不明者数
(参考)用途「その他」の船舶とは、曳船、台船、作業船等をいう。
貨物船
増減
増減
△ 53
8
9
2
3
0
△5
△ 16
△4
△5
49
16
46
1
45
6
(隻)
平成24年
事故隻数
救
助
平成25年
増減
2,261
2,306
45
当庁救助
579
549
△ 30
当庁以外救助
793
814
21
△9
計
1,372
1,363
自力入港
672
729
57
全損
217
214
△3
1,546
1,540
△6
当庁関与
2.乗船者
(人)
平成24年
乗船者数
救
助
平成25年
増減
10,233
10,435
202
当庁救助
2,211
1,549
△ 662
当庁以外救助
2,830
2,755
△ 75
計
5,041
4,304
△ 737
自力救助
5,114
6,047
933
78
84
6
6,208
5,448
△ 760
死亡・行方不明
当庁関与
平成24年
683
(26)
318
(5)
105
(16)
113
(4)
149
(0)
22
(0)
359
(3)
82
(15)
3
(0)
7
(9)
275
(0)
59
(3)
131
(3)
2,306
(84)
増減
隻
82
(人)
1
隻
28
乗揚
(人)
2
隻
△ 13
転覆
(人)
△ 16
隻
△6
浸水
(人)
0
隻
0
推進器障害
(人)
△1
隻
△8
舵障害
(人)
0
隻
△ 21
機関故障
(人)
2
隻
7
火災
(人)
12
隻
△2
爆発
(人)
△4
隻
△3
行方不明
(人)
6
隻
16
運航阻害
(人)
0
隻
△8
安全阻害
(人)
3
隻
△ 27
その他
(人)
1
隻
45
計
(人)
6
上段:事故隻数 下段( )内:死者・行方不明者数
(参考)「運航阻害」とは、バッテリー過放電、燃料欠乏、ろ・かい喪失及び無人漂流をいい、
「安全阻害」とは、転覆に至らない船体傾斜、走錨及び荒天難航をいう。
衝突
第Ⅰ-2表 事故救助状況の前年との比較
1.船舶
(単位:隻・人)
平成24年
601
(25)
290
(3)
118
(32)
119
(4)
149
(1)
30
(0)
380
(1)
75
(3)
5
(4)
10
(3)
259
(0)
67
(0)
158
(2)
2,261
(78)
-1-
第Ⅰ-1図 事故隻数及び死者・行方不明者数の推移
(隻)
3500
(人)
300
事故隻数(台風・異常気象下)
事故隻数(台風・異常気象下以外)
死者・行方不明者数(台風・異常気象下 内数)
3000
2,883
死者・行方不明者数
247
2500
2,549
48
26
2000
2,579
2,544
2,482
2,533
27
2,414
181
250
2,400
21
56
2,306
2,261
412
200
54
36
155
143
121
1500
150
124
108
2,636
108
99
2,522
2,456
87
2,363
1000
2,379
2,531
2,121
2,358
2,225
36
500
100
84
78
2,252
50
36
25
4
1
1
0
0
2
H22
H23
H24
1
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
0
H25
第Ⅰ-2図 船舶種類別による事故隻数の推移
単位:隻
1,200
(隻)
1,069
995
1,013
1,000
953
983
874
1,012
963
963
880
812
795
809
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
貨物船
405
358
346
357
351
346
344
254
322
269
タンカー
104
99
106
122
88
83
88
82
69
78
旅客船
62
63
66
83
55
46
50
31
39
42
901
892
貨物船
漁船
995
809
892
795
732
812
707
880
651
646
タンカー
遊漁船
143
111
93
80
80
62
94
74
80
76
プレジャーボート
983
874
852
953
901 1,013
963 1,069
963 1,012
その他
191
168
189
189
207
154
137
852
800
H16
732
旅客船
707
651
600
646
計
遊漁船
405
400
358
346
357
351
346
プレジャー
ボート
344
322
その他
269
254
200
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
187
143
183
漁船
H25
-2-
2,883 2,482 2,544 2,579 2,414 2,549 2,400 2,533 2,261 2,306
第Ⅰ-3図 プレジャーボートの船型別による事故隻数の推移
単位:隻
900
(隻)
746
720
724
693
675
700
659
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
746
675
637
659
662
722
720
811
693
724
ミニボート
(モーターボートの内数)
14
20
29
39
35
49
51
49
56
58
ヨット
90
74
79
133
80
92
91
82
95
108
手漕ぎボート
64
58
52
69
74
117
61
85
87
90
水上オートバイ
83
67
84
92
85
82
91
91
88
90
計
983
874
852
953
モーターボート
811
800
722
H16
662
637
モーターボート
600
ミニボート
(モーターボートの
内数)
500
901 1,013
963 1,069
963 1,012
ヨット
400
手漕ぎボート
300
200
水上オートバイ
100
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-4図 事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
1,007
892
861
892
812
801
814
647
601
683
衝突
乗揚
333
339
322
357
314
309
327
218
290
318
乗揚
転覆
210
151
225
135
109
131
84
101
118
105
転覆
浸水
172
95
144
113
111
118
139
475
119
113
浸水
推進器障害
157
148
150
144
149
188
145
165
149
149
30
33
31
27
35
38
33
19
30
22
機関故障
377
346
317
337
361
384
353
348
380
359
火災
138
118
88
97
86
90
77
87
75
82
爆発
9
6
4
3
7
4
1
5
5
3
行方不明
4
3
7
2
4
3
2
5
10
7
運航阻害
251
214
285
290
269
292
245
268
259
275
安全阻害
102
55
41
79
54
77
65
59
67
59
93
82
69
103
103
114
115
136
158
131
1,200
1,007
1,000
892
861
892
812
801
814
800
推進器障害
683
舵障害
647
601
機関故障
600
舵障害
火災
爆発
400
377
357
346
361
384
353
380
348
322
333
339
317
337
314
309
290
327
359
318
行方不明
運航阻害
安全阻害
200
218
その他
その他
計
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
-3-
2,883 2,482 2,544 2,579 2,414 2,549 2,400 2,533 2,261 2,306
第Ⅰ-5図 距岸別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
1,600
港内
1,400
1,382
3海里未満
(港内を除く)
H16
H16
H17
H18
H19
H20
954
705
957
971
960 1,000
H21
H22
H23
H24
917 1,117
895
875
1,382 1,289 1,092 1,074 1,015 1,054 1,031 1,006
958 1,012
1,289
3-12海里
374
320
340
358
284
334
317
270
284
289
12-20海里
59
46
49
59
53
61
52
36
36
38
3海里未満
(港内を除く)
20-50海里
52
61
61
55
51
50
50
50
37
38
3-12海里
50-200海里
45
44
30
37
31
40
27
36
37
31
12-20海里
200海里以遠
17
17
15
25
20
10
6
18
14
23
港内
1,200
1,117
1,092 1,074
1,015
1,054
1,031
958
1,000
957
954
1,006
1,000
971
1,012
960
917
895
800
875
計
20-50海里
2,883 2,482 2,544 2,579 2,414 2,549 2,400 2,533 2,261 2,306
705
600
50-200海里
200海里以遠
374
400
358
340
320
334
284
317
270
284
289
H22
H23
H24
200
0
H16
H16
H17
H18
H19
H20
H21
第Ⅰ-6図 原因別による事故隻数の推移
単位:隻
700
(隻)
操船不適切
656
見張り不十
分
590
600
船位不確認
565
556
542
558
気象海象
不注意
489
485
445
430
365
348
452
居眠り運航
367
340
323
313
287
271
316 309
321
308
291
238
229
231
279
240
291
その他の
運航の過誤
機関取扱
不良
積載不良
218
222
200
100
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
操船不適切
373
365
348
352
313
354
367
323
279
309
見張り不十分
656
590
556
636
565
539
558
452
445
485
87
100
107
109
89
104
79
74
77
75
165
154
173
172
103
159
157
107
134
133
100
96
158
210
186
206
213
248
245
210
72
68
52
65
69
55
55
44
64
82
109
94
92
94
79
76
85
52
72
61
217
150
108
121
92
87
100
120
149
142
271
238
229
231
218
287
240
222
316
291
積載不良
14
10
7
14
13
8
11
9
9
7
火気可燃物取扱不良
46
54
39
45
58
51
28
30
27
34
H19
H20
H21
H22
H23
H24
機関取扱不良
材質構造不良
157
165
160
153
202
155
137
115
60
90
不可抗力
542
352
489
340
394
430
321
654
291
308
74
46
26
37
33
38
49
83
93
79
その他
計
0
H18
その他の運航の過誤
材質構造
不良
その他
H17
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
火気可燃物
取扱不良
不可抗力
H16
H18
354
352
352
船体機器整
備不良
水路調査
不十分
394
373
300
H17
船位不確認
539
500
400
H16
654
636
H25
-4-
2,883 2,482 2,544 2,579 2,414 2,549 2,400 2,533 2,261 2,306
第Ⅰ-7図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
50
45
H16
46
45
貨物船
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
貨物船
7
5
3
3
3
2
3
2
2
3
タンカー
1
2
0
0
0
0
0
2
0
1
旅客船
1
0
1
1
0
0
0
0
0
0
45
46
41
33
33
31
35
38
32
23
4
3
2
2
2
1
0
2
3
0
24
18
19
20
14
17
13
13
7
21
2
2
1
0
1
3
1
3
2
3
84
76
67
59
53
54
52
60
46
51
41
40
タンカー
38
漁船
35
35
旅客船
33
33
遊漁船
32
31
漁船
30
遊漁船
24
25
20
プレジャーボート
その他
23
18
19
21
17
14
15
計
プレジャー
ボート
20
その他
13
13
10
7
5
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-8図 死者・行方不明者を伴う事故の船舶種類別による死者・行方不明者数の推移
単位:人
120
(人)
H16
貨物船
100
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
貨物船
53
19
14
11
6
38
28
19
7
15
タンカー
3
7
0
0
0
0
0
3
0
2
旅客船
5
0
1
1
0
0
0
0
0
0
58
67
59
50
96
68
57
64
55
39
4
3
9
3
4
1
0
3
5
0
29
23
24
22
17
27
13
14
7
23
3
2
1
0
1
9
1
5
4
5
155
121
108
87
124
143
99
108
78
84
96
タンカー
漁船
旅客船
遊漁船
80
漁船
68
67
プレジャーボート
64
60
遊漁船
59
58
57
55
計
50
プレジャー
ボート
53
38
40
39
その他
28
29
23
24
22
27
19
14
23
19
17
20
15
11
13
6
14
7
7
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
その他
H24
H25
-5-
第Ⅰ-9図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H16
50
45
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
25
27
18
15
17
12
9
14
12
21
乗揚
2
3
5
2
2
2
5
4
3
4
転覆
43
38
26
29
22
19
18
28
18
11
浸水
3
2
2
4
3
6
6
5
2
2
推進器障害
1
2
1
2
1
8
7
2
1
0
舵障害
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
舵障害
機関故障
2
0
1
1
2
0
0
1
1
1
機関故障
火災
0
0
3
3
1
2
3
2
2
3
火災
爆発
2
0
1
0
1
0
0
1
2
0
爆発
行方不明
2
2
3
2
3
3
2
3
3
4
運航阻害
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0
安全阻害
3
2
2
0
0
2
0
0
0
2
その他
1
0
4
1
1
0
2
0
2
3
計
84
76
67
59
53
54
52
60
46
51
43
衝突
40
38
乗揚
転覆
35
浸水
29
30
27
25
推進器障害
28
26
25
22
20
21
19
18
17
18
18
15
14
15
行方不明
12
12
運航阻害
9
10
11
安全阻害
その他
5
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-10図 死者・行方不明者を伴う事故の事故種類別による死者・行方不明者数の推移
単位:人
(人)
H16
60
53
54
52
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
36
54
21
16
42
34
10
26
25
26
乗揚
2
3
6
2
2
2
8
5
3
5
転覆
53
52
36
38
52
52
31
50
32
16
浸水
4
2
3
12
5
27
27
7
4
4
推進器障害
1
3
1
2
1
8
8
2
1
0
舵障害
舵障害
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
機関故障
機関故障
7
0
16
1
2
0
0
1
1
3
火災
火災
0
0
4
5
1
5
4
5
3
15
爆発
爆発
5
0
1
0
1
0
0
1
4
0
行方不明
行方不明
13
4
3
10
17
13
9
11
3
9
運航阻害
0
0
2
0
0
0
0
0
0
0
安全阻害
33
3
11
0
0
2
0
0
0
3
その他
1
0
4
1
1
0
2
0
2
3
計
155
121
108
87
124
143
99
108
78
84
衝突
52
50
50
H17
乗揚
52
転覆
浸水
42
40
36
36
推進器障害
38
34
32
31
30
26
26
25
21
20
16
16
運航阻害
安全阻害
10
10
その他
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
-6-
第Ⅰ-11図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
35
(隻)
H16
操船不適切
見張り不十
分
30
30
気象海象
不注意
船体機器整
備不良
24
23
水路調査
不十分
20
居眠り運航
19
H21
H22
H23
H24
H25
11
5
11
11
14
11
7
7
9
見張り不十分
19
24
17
12
13
9
10
11
10
13
1
0
2
0
0
2
1
1
0
1
25
30
23
14
8
12
15
13
7
5
2
2
1
1
0
1
1
1
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
1
1
1
1
0
0
0
0
1
0
12
3
4
3
4
6
1
2
2
5
機関取扱不良
2
0
0
0
2
0
0
0
0
0
積載不良
0
1
0
3
1
1
1
1
1
1
火気可燃物取扱不良
2
0
1
0
1
0
0
2
1
1
その他の運航の過誤
15
15
15
14
14
12 11
11
10
11
13
12
9
8
7
15
13
13
11
11
その他の
運航の過誤
機関取扱
不良
積載不良
11
10
10
9
9
6
7
7
7
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
0
1
0
0
1
1
0
1
0
0
材質構造
不良
不可抗力
2
1
3
1
3
2
1
3
2
1
その他
7
2
10
12
9
6
11
18
15
15
84
76
67
59
53
54
52
60
46
51
5
5
5
H20
11
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
18
17
11
H19
船位不確認
25
10
H18
操船不適切
船位不確認
25
H17
不可抗力
2
計
その他
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-12図 死者・行方不明者を伴う事故の原因別による死者・行方不明者数の推移
単位:人
(人)
H16
操船不適切
60
見張り不十
分
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
操船不適切
13
11
6
14
14
29
34
9
7
10
見張り不十分
24
51
21
13
32
16
11
12
23
13
1
0
2
0
0
2
4
1
0
1
36
41
41
16
15
22
16
22
10
8
3
3
2
1
0
1
1
2
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
4
1
1
1
0
0
0
0
1
0
40
3
4
3
4
35
1
3
4
10
機関取扱不良
7
0
0
0
2
0
0
0
0
0
積載不良
0
1
0
14
1
1
1
1
6
1
火気可燃物取扱不良
5
0
1
0
1
0
0
2
2
6
船位不確認
50
船位不確認
気象海象
不注意
船体機器整
備不良
40
水路調査
不十分
居眠り運航
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
30
その他の
運航の過誤
機関取扱
不良
積載不良
20
10
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
0
6
0
0
3
1
0
1
0
0
材質構造
不良
不可抗力
2
1
3
1
6
2
1
3
2
1
20
3
27
23
46
34
30
52
23
34
155
121
108
87
124
143
99
108
78
84
不可抗力
計
その他
0
H15
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
その他
H24
-7-
第Ⅰ-13図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による事故隻数の推移
単位:隻
120
(隻)
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
貨物船
6
6
6
5
5
2
5
2
4
2
タンカー
0
7
0
1
0
2
1
4
1
1
旅客船
8
7
9
9
9
4
8
4
2
3
漁船
98
79
68
79
65
65
69
47
57
56
遊漁船
17
14
13
9
14
13
10
8
14
9
105
84
70
83
72
69
77
67
69
71
8
8
6
5
13
8
3
7
6
7
242
205
172
191
178
163
173
139
153
149
105
貨物船
100
98
タンカー
84
83
77
80
79
70
79
旅客船
72
69
67
69
71
プレジャーボート
漁船
69
68
65
60
その他
65
遊漁船
57
プレジャー
ボート
47
40
20
計
56
その他
17
14
14
13
14
13
10
9
9
8
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-14図 負傷者を伴う事故の船舶種類別による負傷者数の推移
単位:人
180
(人)
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
169
160
160
貨物船
145
140
140
タンカー
135
貨物船
26
7
12
8
14
2
7
2
7
3
タンカー
0
10
0
1
0
7
1
6
1
5
旅客船
30
54
145
140
52
7
14
6
20
6
133
104
94
111
85
79
90
66
70
71
58
34
36
25
38
34
20
24
33
30
160
135
111
169
123
100
132
96
100
99
35
20
12
11
19
16
3
10
7
7
442
364
410
465
331
245
267
210
238
221
132
漁船
123
133
旅客船
遊漁船
120
111
111
100
100
100
その他
計
85
プレジャー
ボート
79
58
66
70
71
その他
52
54
34
遊漁船
90
80
40
プレジャーボート
96
104
94
60
漁船
99
38
36
34
33
30
25
20
20
20
7
30
24
14
6
6
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
-8-
第Ⅰ-15図 負傷者を伴う事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H16
180
168
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
168
130
116
128
129
106
124
93
95
104
乗揚
19
22
19
17
12
18
21
11
13
18
転覆
14
18
18
21
16
15
11
14
19
11
浸水
3
7
3
4
1
7
3
5
5
0
推進器障害
3
3
2
0
5
2
5
2
2
1
舵障害
3
0
1
0
0
0
0
1
0
0
機関故障
6
4
3
4
3
4
2
2
2
0
機関故障
火災
7
8
5
7
2
3
4
4
6
7
火災
爆発
8
6
2
2
6
3
0
4
4
3
爆発
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
行方不明
運航阻害
1
0
1
2
0
0
0
0
0
0
安全阻害
9
3
2
1
0
2
1
0
1
2
その他
1
4
0
5
4
3
2
3
6
3
計
242
205
172
191
178
163
173
139
153
149
160
衝突
乗揚
140
130
129
128
転覆
124
116
120
浸水
106
104
100
93
推進器障害
95
舵障害
80
60
運航阻害
40
安全阻害
22
20
H17
19
14
18
21
19
18
16
18
21
19
18
14
17
12
15
11
11
13
H23
H24
その他
11
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H25
第Ⅰ-16図 負傷者を伴う事故の事故種類別による負傷者数の推移
単位:人
350
(人)
H16
323
300
302
294
251
250
147
150
147
50
43
36
34
17
32
35
27
26
23
32
37
32
26
25
15
21
17
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H23
H24
H25
251
152
202
137
147
147
衝突
乗揚
43
74
36
35
26
32
32
21
17
34
乗揚
転覆
17
34
32
27
23
25
15
26
37
16
転覆
浸水
4
9
9
7
1
13
4
9
8
0
推進器障害
3
3
2
0
5
3
5
2
3
1
舵障害
4
0
1
0
0
0
0
1
0
0
機関故障
7
5
7
7
3
4
2
2
6
0
火災
11
14
10
10
2
7
4
4
8
10
爆発
15
9
6
6
13
4
0
5
4
4
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
運航阻害
1
0
1
6
0
0
0
0
0
0
安全阻害
38
3
4
2
0
2
1
0
2
6
その他
5
4
0
42
7
3
2
3
6
3
計
442
364
410
465
331
245
267
210
238
221
機関故
障
火災
行方不
明
運航阻
害
安全阻
害
その他
34
16
0
H16
H22
323
爆発
74
H21
302
137
100
H20
209
推進器
障害
舵障害
152
H19
294
209
202
H18
衝突
浸水
200
H17
H25
-9-
第Ⅰ-17図 船舶種類別・事故種類別による事故発生状況(平成25年)
単位:隻
1
1
45
3
4
7
44
80%
71
2
2
39
6
6
1
3
1
2
41
1
3
52
8
7
35
42
10
21
12
168
その他
衝突
148
40
15
10
安全阻害
乗揚
42
10
17
運航阻害
転覆
0
0
浸水
6
6
215
推進器障害
舵障害
22
1
45
10
12
84
55
23
47
40
20%
220
そ
の
他
計
220
29
170
12
83
12
136
23
318
0
45
1
47
12
105
0
3
21
6
55
22
113
6
3
2
35
8
84
11
149
1
1
1
7
1
10
1
22
機関故障
44
14
7
52
10
215
17
359
機関故障
火災
12
4
1
41
2
12
10
82
舵障害
爆発
0
0
0
2
0
1
0
3
推進器障害
行方不明
0
0
0
3
0
4
0
7
運航阻害
2
0
1
89
2
168
13
275
安全阻害
7
6
0
3
0
39
4
59
5
71
9
131
行方不明
29
火災
浸水
転覆
136
15
遊
漁
船
漁
船
13
11
83
148
旅
客
船
61
683
爆発
12
40%
貨
物
船
9
4
89
10
14
60%
5
ャー
12
6
ー
7
プ
ボレ
ジ
ト
ー
100%
タ
ン
カ
61
その他
乗揚
計
1
0
0
45
269
78
42
646
76 1,012
183 2,306
衝突
170
そ の他
プ レジ ャー
ボー ト
遊漁船
漁船
旅客船
タ ンカ ー
貨物船
0%
第Ⅰ-18図 船舶種類別・原因別による事故発生状況(平成25年)
単位:隻
10
3
27
12
1
5
0
10
124
2
1
34
3
60%
9
9
13
4
8
9
4
50
18
20
42
4
3
2
3
29
6
2
2
40%
5
23
2
1
40
8
38
28
4
104
22
44
27
4
5
19
5
3
2
1
8
9
177
22
70
4
44
145
24
24
189
13
22
20%
火気可燃物
取扱不良
積載不良
機関取扱
不良
その他の
運航の過誤
5
水路調査
不十分
23
船体機器
整備不良
気象海象
不注意
76
漁
船
遊
漁
船
そ
の
他
計
9
37
見張り不十分
そ の他
107
プ レジ ャー
ボー ト
漁船
旅客船
タ ンカ ー
8
遊漁船
55
貨物船
操船不適切
76
17
9
55
8
107
37
309
見張り不十分
50
23
5
189
22
173
23
485
9
3
1
24
9
24
5
75
8
2
2
28
0
79
14
133
4
0
2
38
8
145
13
210
13
3
2
8
1
44
11
82
9
4
0
40
2
2
4
61
9
3
6
29
3
70
22
142
34
10
4
42
5
177
19
291
積載不良
1
0
0
4
0
2
0
7
火気可燃物取扱不良
1
0
1
20
0
7
5
34
材質構造不良
12
5
2
18
5
44
4
90
不可抗力
33
5
8
124
12
104
22
308
その他
10
3
0
27
1
34
4
79
269
78
42
646
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
機関取扱不良
船位不確認
17
0%
材質構造
不良
居眠り運航
173
旅
客
船
不可抗力
14
79
5
11
貨
物
船
その他
プ
ボレ
ジ
ト
ャー
80%
12
8
34
ー
5
33
1
タ
ン
カ
ー
100%
操船不適切
計
-10-
76 1,012
183 2,306
第Ⅰ-19図 船舶種類別・原因別による事故(衝突・乗揚のみ)発生状況(平成25年)
単位:隻
21
413
6
3
3
4
90%
5
9
80%
39
3
3
23
6
70%
2
1
8
6
5
1
13
9
その他
2
13
8
2
1
11
不可抗力
40
4
材質構造
不良
1
4
23
8
11
積載不良
1
5
機関取扱
不良
2
49
1
20
159
5
21
21
30%
船体機器
整備不良
20%
気象海象
不注意
75
9
16
27
船位不確認
10%
5
32
そ の他
プ レジ ャー
ボー ト
遊漁船
漁船
旅客船
タ ンカ ー
貨物船
5
58
27
222
見張り不十分
49
20
5
180
21
159
21
455
9
3
1
23
8
23
5
72
6
1
2
6
0
0
1
16
0
0
0
1
0
1
0
2
13
3
2
8
1
40
11
78
9
4
0
39
2
2
4
60
5
1
5
6
3
8
4
32
機関取扱不良
0
0
0
1
0
0
0
1
積載不良
0
0
0
0
0
0
0
0
火気可燃物取扱不良
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
21
2
3
4
1
13
11
55
3
0
0
3
0
2
0
8
190
50
27
303
41
306
材質構造不良
58
0%
32
その他の運航の過誤
水路調査
不十分
見張り不十分
不可抗力
操船不適切
その他
計
84 1001
第Ⅰ-20図 貨物船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H16
250
212
208
202
195
200
196
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
212
208
209
202
195
196
201
130
163
148
乗揚
83
70
55
61
58
48
58
28
52
42
転覆
0
3
0
0
0
0
0
1
1
0
浸水
2
5
6
10
7
11
3
5
5
6
推進器障害
7
6
5
2
3
7
3
4
11
6
舵障害
4
2
6
6
3
2
5
3
5
1
機関故障
51
38
42
49
57
63
41
55
43
44
機関故障
火災
12
16
13
13
14
8
9
13
16
12
火災
爆発
2
0
1
0
2
1
0
0
1
0
爆発
行方不明
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
行方不明
運航阻害
2
0
1
1
0
2
0
1
1
2
安全阻害
27
8
7
12
11
7
20
8
18
7
その他
2
2
1
1
1
1
4
6
6
1
計
405
358
346
357
351
346
344
254
322
269
衝突
201
H17
衝突
209
乗揚
転覆
163
浸水
148
150
推進器障害
130
舵障害
100
83
70
61
55
50
58
63
58
55
44
57
51
49
38
運航阻害
52
安全阻害
48
41
42
43
42
その他
28
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
-11-
計
9
船位不確認
居眠り運航
そ
の
他
16
180
40%
遊
漁
船
漁
船
75
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の
運航の過誤
旅
客
船
操船不適切
火気可燃物
取扱不良
2
60%
50%
貨
物
船
ャー
2
1
ー
3
プ
ボレ
ジ
ト
ー
100%
タ
ン
カ
第Ⅰ-21図 タンカー事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
70
H16
(隻)
65
64
60
58
57
衝突
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
58
52
64
65
50
46
57
43
37
40
乗揚
22
25
24
30
14
16
9
14
10
10
転覆
0
1
0
0
0
0
0
0
0
0
浸水
0
1
4
3
3
0
2
2
2
0
推進器障害
0
1
0
0
2
2
2
4
0
3
舵障害
0
2
1
0
3
1
2
1
1
1
14
11
7
14
11
15
7
13
18
14
乗揚
52
50
転覆
50
46
浸水
43
40
40
37
舵障害
30
30
25
24
22
20
18
16
14
14
14
14
15
14
10
11
火災
3
0
3
6
1
2
3
1
0
4
火災
爆発
1
0
0
0
0
0
1
1
0
0
爆発
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
行方不明
運航阻害
0
0
1
1
0
0
0
0
0
0
安全阻害
6
5
1
1
0
1
4
3
0
6
その他
0
1
1
2
4
0
1
0
1
0
計
104
99
106
122
88
83
88
82
69
78
運航阻害
13
10
10
機関故障
機関故障
安全阻害
9
11
7
推進器障害
その他
7
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-22図 旅客船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H16
45
40
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
33
27
40
37
31
21
21
13
12
15
乗揚
7
11
6
14
7
6
10
5
7
12
転覆
1
1
2
0
1
0
0
0
1
0
浸水
1
5
0
5
2
0
2
0
2
3
推進器障害
5
3
2
4
0
4
1
4
2
2
舵障害
0
3
0
0
2
1
0
0
1
1
舵障害
機関故障
8
6
11
7
4
3
9
5
8
7
機関故障
火災
2
4
2
5
4
7
3
1
2
1
火災
爆発
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
15
爆発
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
12
行方不明
運航阻害
4
1
2
6
1
2
1
1
3
1
安全阻害
1
2
0
1
1
1
2
0
0
0
その他
0
0
1
4
2
1
1
2
1
0
計
62
63
66
83
55
46
50
31
39
42
40
衝突
37
乗揚
35
33
転覆
31
30
浸水
推進器障害
27
25
21
21
20
14
15
13
11
10
12
11
10
8
7
6
7
運航阻害
8
7
7
5
5
安全阻害
9
6
7
5
6
4
3
H20
H21
その他
0
H16
H17
H18
H19
H22
H23
H24
H25
-12-
第Ⅰ-23図 漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
450
H16
400
350
330
310
300
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
398
310
277
330
264
284
253
233
202
220
乗揚
乗揚
79
90
89
84
65
68
80
55
66
83
転覆
転覆
91
73
137
68
47
60
37
49
54
45
浸水
浸水
65
31
69
29
38
35
53
247
24
21
推進器障害
51
44
55
41
49
84
51
53
55
35
舵障害
12
7
6
11
7
11
8
5
4
7
機関故障
75
49
63
49
77
69
54
50
59
52
火災
76
78
54
52
45
56
37
55
42
41
行方不明
爆発
5
4
0
2
1
2
0
1
2
2
運航阻害
行方不明
2
1
7
1
2
2
1
2
7
3
安全阻害
運航阻害
87
78
111
85
95
93
82
76
78
89
その他
安全阻害
10
6
3
5
7
1
4
1
2
3
その他
44
38
21
38
35
47
47
53
56
45
計
995
809
892
795
732
812
707
880
651
646
推進器障害
284
277
H18
衝突
衝突
398
H17
舵障害
264
253
機関故障
250
233
火災
220
202
爆発
200
150
100
50
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-24図 遊漁船事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
70
60
(隻)
H16
59
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
59
45
41
35
39
26
40
34
26
29
乗揚
17
14
11
10
12
9
16
5
11
12
転覆
9
5
5
3
1
0
0
2
0
1
浸水
14
5
3
3
1
0
8
10
6
6
浸水
推進器障害
14
14
11
5
5
10
7
5
6
8
推進器障害
舵障害
1
2
1
1
0
3
3
1
3
1
舵障害
機関故障
16
17
11
16
11
8
11
8
13
10
機関故障
火災
2
1
1
3
2
1
2
4
4
2
爆発
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
行方不明
0
0
0
0
0
0
0
0
2
0
運航阻害
7
5
9
1
5
3
5
4
6
2
安全阻害
1
1
0
0
1
0
1
0
0
0
その他
3
2
0
3
2
2
1
1
3
5
計
143
111
93
80
80
62
94
74
80
76
衝突
乗揚
転覆
50
45
40
41
39
40
35
34
29
30
26
火災
26
爆発
行方不明
20
運航阻害
安全阻害
10
その他
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
-13-
第Ⅰ-25図 プレジャーボート事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
衝突
192
178
161
168
159
164
178
145
115
170
乗揚
97
106
106
127
129
128
131
99
128
136
乗揚
転覆
89
62
65
57
50
63
39
40
57
47
転覆
浸水
71
34
48
48
39
56
57
198
69
55
浸水
推進器障害
76
71
67
82
76
70
73
83
67
84
推進器障害
舵障害
12
16
15
9
18
17
14
6
13
10
舵障害
機関故障
202
213
174
188
188
213
223
210
220
215
機関故障
火災
39
12
8
8
6
10
14
7
4
12
火災
爆発
1
2
1
1
1
0
0
1
1
1
爆発
行方不明
1
1
0
1
2
0
1
3
1
4
行方不明
運航阻害
123
113
137
162
151
177
146
167
158
168
運航阻害
安全阻害
40
27
25
49
29
63
29
39
43
39
安全阻害
その他
40
39
45
53
53
52
58
71
87
71
計
983
874
852
953
250
223
213
213
220
210
215
衝突
202
200
188
192
188
174
177
178
178
170
168 159
161
150
167 158
164
162
151
146
137
145
128
123
113
129
127
128
168
136
131
115
100
97
106
106
99
50
その他
901 1,013
963 1,069
963 1,012
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-26図 貨物船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
140
H16
操船不適切
操船不適切
121
見張り不十
分
122
120
116
118
100
気象海象
不注意
99
船体機器整
備不良
94
80
87
90
水路調査
不十分
81
84
76
72
居眠り運航
68
60
機関取扱
不良
57
53
55
50
40
20
積載不良
H21
H22
H23
H24
H25
122
96
90
116
118
72
81
76
見張り不十分
87
84
72
94
99
57
68
53
55
50
船位不確認
17
13
9
17
13
19
16
12
22
9
11
8
11
14
5
10
16
2
12
8
2
1
2
6
1
3
1
2
7
4
10
8
7
9
7
6
11
2
10
13
37
32
25
28
22
15
17
10
20
9
21
8
7
6
7
6
19
8
14
9
29
22
26
22
30
35
18
28
32
34
積載不良
3
3
3
2
3
2
2
1
2
1
火気可燃物取扱不良
6
5
4
4
10
5
4
5
1
1
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
機関取扱不良
19
22
28
32
33
37
18
21
11
12
材質構造
不良
不可抗力
51
27
28
24
28
28
31
23
32
33
8
4
2
3
3
7
5
15
23
10
405
358
346
357
351
346
344
254
322
269
0
H20
H22
121
その他
計
H19
H21
材質構造不良
その他
H18
H20
火気可燃物
取扱不良
不可抗力
H17
H19
104
その他の運航の過誤
その他の
運航の過誤
72
H16
H18
船位不確認
104
96
H17
H23
H24
H25
-14-
第Ⅰ-27図 タンカー事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
40
H16
操船不適切
38
見張り不十
分
35
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
26
29
30
22
27
19
29
20
10
17
見張り不十分
29
23
30
38
22
30
28
28
21
23
0
9
6
10
6
8
1
3
3
3
3
5
2
3
1
1
4
0
1
2
0
0
2
3
0
1
0
3
1
0
5
4
2
3
3
2
2
1
4
3
10
8
6
12
3
2
3
3
5
4
6
3
3
2
2
1
2
2
1
3
機関取扱不良
6
3
3
10
7
12
7
4
11
10
積載不良
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
火気可燃物取扱不良
1
0
1
4
0
2
0
1
1
0
船位不確認
29
29
気象海象
不注意
30
30
29
28
30
船体機器整
備不良
27
28
25
H18
操船不適切
船位不確認
30
H17
26
水路調査
不十分
23
23
居眠り運航
21
22
20
22
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
その他の
運航の過誤
20
19
17
15
機関取扱
不良
積載不良
10
10
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
7
10
8
4
12
3
5
7
7
5
材質構造
不良
不可抗力
8
4
12
7
5
2
4
6
3
5
その他
3
1
1
4
0
0
3
3
1
3
104
99
106
122
88
83
88
82
69
78
不可抗力
5
計
その他
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-28図 旅客船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
30
H16
操船不適切
見張り不十
分
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
操船不適切
15
15
19
24
20
14
17
13
5
9
見張り不十分
10
8
10
12
10
8
4
2
3
5
3
5
0
7
4
3
2
2
2
1
0
5
2
5
3
0
2
0
3
2
1
2
0
7
1
1
1
0
2
2
2
0
2
3
0
2
0
0
2
2
1
0
1
0
0
0
3
2
0
0
3
4
2
3
0
1
1
1
0
6
機関取扱不良
4
0
5
3
4
3
8
3
8
4
積載不良
0
0
0
0
0
0
0
0
0
0
火気可燃物取扱不良
0
1
1
2
1
2
1
0
1
1
4
9
7
6
2
3
2
1
2
2
15
13
17
10
9
8
8
6
9
8
4
1
0
1
1
1
1
1
2
0
62
63
66
83
55
46
50
31
39
42
船位不確認
25
船位不確認
24
気象海象
不注意
船体機器整
備不良
20
20
19
水路調査
不十分
17
居眠り運航
15
15
17
その他の運航の過誤
14
15
15
その他の
運航の過誤
13
10
10
10
機関取扱
不良
12
13
10
9
10
9
8
8
積載不良
9
8
8
5
6
8
5
4
5
3
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
材質構造
不良
不可抗力
不可抗力
2
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
その他
計
その他
H15
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
H23
H24
-15-
第Ⅰ-29図 漁船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
400
H16
操船不適切
369
操船不適切
見張り不十
分
350
330
見張り不十分
300
気象海象
不注意
281
272
船体機器整
備不良
248
245
250
235
水路調査
不十分
228
居眠り運航
248
192
221
200
184
189
194
その他の
運航の過誤
機関取扱
不良
156
155
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
86
61
73
74
62
62
55
65
56
55
330
272
248
281
235
245
228
192
184
189
135
86
74
62
61
その他の運航の過誤
機関取扱不良
積載不良
火気可燃物取扱不良
135
124
73
運
航 気象海象不注意
の
過 船体機器整備不良
人 誤
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
25
31
30
33
13
22
24
20
16
24
50
51
52
43
22
36
38
33
24
28
27
23
34
41
31
30
44
53
43
38
11
8
8
5
11
2
5
5
4
8
49
43
49
40
45
45
47
33
35
40
47
31
26
25
15
7
29
6
31
29
57
36
44
34
44
62
33
34
53
42
7
4
4
10
7
6
6
5
6
4
37
39
25
23
32
31
12
15
17
20
45
34
35
27
45
26
32
22
8
18
194
155
248
139
156
221
135
369
135
124
30
21
16
20
14
17
19
28
39
27
995
809
892
795
732
812
707
880
651
646
積載不良
139
100
H18
船位不確認
船位不確認
150
H17
62
65
56
55
55
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
材質構造
不良
不可抗力
不可抗力
50
その他
その他
計
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-30図 遊漁船事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
60
H16
操船不適切
見張り不十
分
53
操船不適切
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
9
10
1
6
10
8
9
8
3
8
53
44
37
36
37
22
36
31
22
22
8
5
9
3
6
2
4
2
4
9
4
2
2
5
1
0
2
0
2
0
4
2
5
1
4
4
8
7
12
8
4
1
0
2
0
2
0
0
1
1
3
5
2
1
1
4
3
0
4
2
6
5
5
2
0
0
4
2
6
3
14
11
7
13
4
6
6
5
11
5
積載不良
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0
火気可燃物取扱不良
0
1
0
0
1
0
0
1
2
0
2
9
7
6
8
2
10
3
0
5
33
16
16
5
8
11
11
15
11
12
2
0
2
0
0
1
1
0
2
1
143
111
93
80
80
62
94
74
80
76
見張り不十分
船位不確認
50
船位不確認
気象海象
不注意
44
船体機器整
備不良
40
37
36
37
水路調査
不十分
36
居眠り運航
31
30
その他の
運航の過誤
22
22
22
機関取扱
不良
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
機関取扱不良
積載不良
20
10
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
材質構造
不良
不可抗力
不可抗力
その他
計
その他
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
-16-
第Ⅰ-31図 プレジャーボート事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
250
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
操船不適切
106
108
75
101
85
106
103
106
96
107
見張り不十分
131
135
138
156
143
145
169
132
135
173
26
28
44
28
37
40
25
28
23
24
76
68
94
98
64
106
81
70
88
79
58
61
101
136
133
150
149
167
165
145
35
44
26
40
39
35
32
34
39
44
5
2
5
8
3
3
7
2
7
2
106
92
51
62
64
61
41
91
89
70
152
162
139
140
122
163
164
144
186
177
操船不適切
見張り不十
分
船位不確認
200
気象海象
不注意
船体機器整
備不良
水路調査
不十分
150
居眠り運航
船位不確認
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
100
50
その他の
運航の過誤
機関取扱不良
機関取扱
不良
積載不良
1
2
0
1
2
0
1
2
0
2
積載不良
火気可燃物取扱不良
2
5
4
3
2
5
6
2
2
7
69
69
69
67
87
70
62
56
28
44
193
83
102
106
105
118
105
205
84
104
23
15
4
7
15
11
18
30
21
34
983
874
852
953
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
材質構造
不良
不可抗力
不可抗力
その他
計
901 1,013
963 1,069
963 1,012
その他
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-32図 外国船舶の事故隻数及び死者・行方不明者数の推移
(隻)
(人)
事故隻数
300
80
死者・行方不明者数
277
268
257
253
260
259
70
67
250
239
238
229
60
208
200
51
49
50
40
150
28
100
30
25
24
24
20
17
19
17
50
10
0
0
H15
H16
H17
H18
H19
H20
-17-
H21
H22
H23
H24
第Ⅰ-33図 外国船舶事故の事故種類別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
H16
160
141
140
139
138
129
126
124
91
100
109
乗揚
31
27
23
27
29
26
22
13
23
14
転覆
0
3
3
1
2
2
2
1
2
1
浸水
2
2
5
11
5
2
6
4
10
4
推進器障害
7
8
9
4
4
8
4
3
11
12
舵障害
6
4
4
4
5
4
7
5
4
0
機関故障
54
42
43
50
54
68
35
58
42
50
火災
16
13
13
13
12
6
11
15
20
16
爆発
爆発
1
0
1
0
0
0
0
0
1
0
行方不明
行方不明
1
1
0
1
2
1
0
1
0
1
運航阻害
運航阻害
6
1
4
6
6
2
9
3
5
6
安全阻害
安全阻害
23
11
8
12
11
6
15
9
14
12
その他
4
4
2
2
3
4
4
5
6
4
計
277
257
253
260
259
268
239
208
238
229
浸水
舵障害
火災
68
58
54
50
50
42
35
40
H25
139
機関故障
43
H24
126
80
42
H23
推進器障害
91
54
H22
129
100
60
H21
138
転覆
100
H20
141
124
109
H19
126
衝突
120
H18
衝突
乗揚
126
H17
その他
20
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅰ-34図 外国船舶事故の原因別による事故隻数の推移
単位:隻
(隻)
100
見張り不十
分
89
90
80
H16
操船不適切
86
85
84
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
操船不適切
79
86
84
75
68
89
85
54
61
64
見張り不十分
41
47
44
50
52
39
34
40
28
32
船位不確認
11
10
5
9
9
12
6
5
10
5
14
11
15
13
8
9
18
6
13
11
3
2
2
8
7
5
6
4
8
4
2
3
3
4
6
2
4
3
5
6
1
3
3
2
3
1
1
1
1
0
20
9
7
9
7
6
11
6
9
16
30
23
25
23
30
40
17
31
32
41
積載不良
1
2
3
2
4
1
2
0
1
1
火気可燃物取扱不良
5
1
2
4
7
4
4
4
4
1
船位不確認
79
気象海象
不注意
75
68
70
64
61
60
船体機器整
備不良
水路調査
不十分
54
50
50
H17
居眠り運航
52
運
航 気象海象不注意
の
過
人 誤 船体機器整備不良
為
的
水路調査不十分
要
因
居眠り運航
その他の運航の過誤
47
その他の
運航の過誤
44
41
40
機関取扱
不良
40
39
34
32
積載不良
機関取扱不良
28
30
20
火気可燃物
取扱不良
材質構造不良
23
22
24
29
27
28
18
14
10
6
材質構造
不良
不可抗力
33
30
31
24
25
21
25
17
23
22
その他
14
8
5
8
6
11
8
23
33
20
277
257
253
260
259
268
239
208
238
229
不可抗力
10
計
その他
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
-18-
第Ⅰ-35図 総トン数1,000トン以上の事故隻数の割合
(隻)
100%
外 国 船 舶
80%
199隻
60%
203隻
193隻
62隻
60隻
H17
H18
202隻
201隻
157隻
191隻
218隻
181隻
177隻
43隻
48隻
H24
H25
40%
20%
91隻
日 本 船 舶
76隻
51隻
61隻
73隻
52隻
H20
H21
0%
H16
H19
H22
H23
第Ⅰ-36図 日本船舶・外国船舶事故の事故種類別発生状況比較(平成25年)
1000トン未満
日本船舶
2029隻
543
298
108
137
307
21
61 3
268
47
126
2
3
6
外国船舶
52隻
6
5
1
4
6
1000トン以上
日本船舶
48隻
14
5
31
外国船舶
177隻
10%
乗揚
転覆
20%
浸水
9
30%
推進器障害
1
6
103
0%
衝突
104
40%
舵障害
50%
機関故障
-19-
60%
火災
爆発
6
1
1
36
70%
行方不明
5
2
5
11
80%
運航阻害
90%
安全阻害
1
1
10
1
1
100%
その他
第Ⅰ-37図 日本船舶・外国船舶事故の原因別発生状況比較(平成25年)
1000トン未満
日本船舶
2029隻
232
445
68
118
206
73
61
123
247
83
6
278
58
31
外国船舶
52隻
4
3
1000トン以上
日本船舶
48隻
1
6
2
2
13
外国船舶
177隻
6
8
2
60
0%
11
4
29
10%
20%
30%
1
4
40%
3
5
3
3
3
10
2 4
50%
4
2
1
30
60%
9
8
12
70%
1
19
80%
11
90%
100%
操船不適切
見張り不十分
船位不確認
気象海象不注意
船体機器整備不良
水路調査不十分
居眠り運航
その他の運航の過誤
機関取扱不良
積載不良
火気可燃物取扱不良
材質構造不良
不可抗力
その他
第Ⅰ-38図 ふくそう海域(東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門海峡)における事故発生状況(平成25年)
東京湾
138隻
26
伊勢湾
66隻
9
14
瀬戸内海
618隻
4
23
86
15
関門海峡
50隻
1
11
4
1
6
122
69
36
2
11
10%
20%
貨物船
30%
タンカー
40%
旅客船
3
54
307
5
20
0%
18
1
50%
漁船
-20-
2
3
60%
遊漁船
10
9
70%
プレジャーボート
80%
90%
その他
100%
第Ⅱ-1表 乗船中の事故及び海浜事故発生状況の前年との比較
1.総数
事故者
乗船中の事故
海
浜
事
故
3.マリンレジャーに関する海浜事故
(単位:人)
平成25年
平成24年
マリンレジャーに関する
海浜事故
マリンレジャー以外の
海浜事故
小計
計
死者・行方
不明者
事故者
増減
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
死者・行方
不明者
事故者
事故者
259
960
219
21
△ 40
遊泳中
299
99
284
106
△ 15
7
857
280
15
8
釣り中
278
101
292
111
14
10
1,090
768
1,060
741
△ 30
△ 27
磯遊び中
59
33
73
34
14
1
1,932
1,040
1,917
1,021
△ 15
△ 19
サーフィン中
71
12
44
8
△ 27
△4
2,871
1,299
2,877
1,240
6
△ 59
(単位:人)
平成25年
ボードセーリング中
14
2
39
1
25
△1
スキューバダイビング中
58
22
49
17
△9
△5
ウェイクボード中
17
1
15
0
△2
△1
被引浮体遊具使用中
20
0
40
1
20
1
その他
26
2
21
2
△5
0
842
272
857
280
15
8
増減
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
海中転落
173
112
177
負傷
447
38
464
病気
267
81
275
中毒
13
4
自殺
22
18
計
事故者
死者・行方
不明者
100
4
△ 12
26
17
△ 12
67
8
△ 14
11
3
△2
△1
23
19
1
1
17
6
10
4
△7
△2
939
259
960
219
21
△ 40
4.マリンレジャー以外の海浜事故
(単位:人)
平成24年
事故者
平成25年
死者・行方
不明者
事故者
1.乗船中の事故
(単位:人)
平成24年
事故者計
当庁救助
救
以外救助
助
平成25年
380
223
374
231
△6
8
603
485
570
451
△ 33
△ 34
その他
計
107
60
116
59
9
△1
1,090
768
1,060
741
△ 30
△ 27
3.マリンレジャー以外の海浜事故
事故者計
939
960
21
155
164
9
当庁救助
救
以外救助
助
118
175
57
339
66
(単位:人)
計
平成25年
増減
1,090
1,060
△ 30
29
23
△6
231
225
△6
260
248
△ 12
自力救助
407
402
△5
自力救助
62
71
9
死者・行方不明者
259
219
△ 40
死者・行方不明者
768
741
△ 27
当庁関与
468
416
△ 52
当庁関与
535
559
24
2.マリンレジャーに関する海浜事故
(単位:人)
平成24年
救
以外救助
助
平成25年
4.洋上救急実績
増減
平成23年
平成24年
平成25年
出動件数(件)
24
24
16
0
傷病者(人)
24
24
16
医師・看護師等(人)
50
46
26
842
857
15
71
71
386
392
6
計
457
463
6
1
自力救助
113
114
死者・行方不明者
272
280
8
当庁関与
411
400
△ 11
死者・行方
不明者
自殺
平成24年
273
事故者
岸壁等からの海中転落
増減
計
増減
死者・行方
不明者
第Ⅱ-2表 乗船中の事故及び海浜事故救助状況の前年との比較
当庁救助
死者・行方
不明者
272
事故者
事故者計
増減
死者・行方
不明者
939
平成24年
計
事故者
842
2.乗船中の事故
その他
(単位:人)
平成25年
平成24年
-21-
第Ⅱ-3表 船舶種類別・事故内容別乗船中の事故発生状況(平成25年)
海中転落
負傷
死者・行方
不明者
事故者
病気
死者・行方
不明者
事故者
中毒
死者・行方
不明者
事故者
自殺
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
事故者
(単位:人)
計
その他
死者・行方
不明者
事故者
死者・行方
不明者
事故者
貨物船
13
6
92
6
69
15
0
0
6
5
0
0
180
32
タンカー
3
2
15
0
26
7
1
1
2
2
0
0
47
12
旅客船
6
3
28
1
31
7
1
0
13
11
0
0
79
22
作業船
5
4
29
2
8
3
0
0
0
0
0
0
42
9
91
61
202
17
92
24
6
0
0
0
2
2
393
104
漁船
遊漁船
プレジャーボート
うち水上オートバイ
その他
計
4
3
9
0
10
3
0
0
0
0
0
0
23
6
45
16
52
0
21
3
2
2
1
1
8
2
129
24
(0)
(0)
(23)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(0)
(4)
(2)
(27)
(2)
10
5
37
0
18
5
1
0
1
0
0
0
67
10
177
100
464
26
275
67
11
3
23
19
10
4
960
219
第Ⅱ-1図 乗船中の事故者数及び死者・行方不明者数の推移
(人)
1200
1000
90
953
959
事故者数
2
14
14
971
64
32
989
990
死者・行方不明者数
10
92
38
977
944
960
939
2
855
0
800
600
400
312
301
298
239
279
263
259
228
228
H22
H23
219
200
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
-22-
H24
H25
第Ⅱ-2図 乗船中の事故種類別発生状況の推移
600
(人)
500
14
2
14
90
64
32
10
92
38
493
468
441
464
453
443
435
447
2
420
0
海中転落
398
400
負傷
病気
288
300
247
240
255
243
251
中毒
275
267
自殺
241
225
その他
218
200
217
204
197
188
183
175
173
177
H23
H24
H25
147
100
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
第Ⅱ-3図 海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率
ライフジャケット着用率
死亡率(平成25年)
漁船
ライフジャケット着用者 ライフジャケット非着用者
90%
80%
14
2
14
90 70
64
79
76
73
70%
10 24人
26%
38
69人
43%
92人
66
68人
74%
60%
2
54
45
40%
44
0
47
プレジャーボート等
42
ライフジャケット着用者 ライフジャケット非着用者
37
35
31
32
12人
7%
31
30%
24
22
20
23人
41%
173人
20%
56人
漁船
33人
59%
161人
93%
プレジャーボート等
10%
90人
57%
50
48
50%
159人
一般船舶
合計
0%
H21
H22
H23
H24
H25
一般船舶
ライフジャケット着用者 ライフジャケット非着用者
※ 船舶事故による海中転落者を含む。
4人
11%
11人
28%
35人
31人
89%
-23-
40人
29人
72%
生存者
死者・行方不明者
第Ⅱ-4図 海中転落者発生状況の推移
(人)
160
139
140
14
2
14
32
90
64
92
125
10
38
122
120
貨物船
2
105
103
0
タンカー
100
100
91
90
87
旅客船
86
漁船
80
遊漁船
60
46
44
プレジャー
ボート
45
40
40
33
その他
36
35
31
30
25
20
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅱ-5図 マリンレジャーに関する海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移
1000
(人)
14
900
881
2
14
921
事故者数
922
912
32
死者・行方不明者数
10
846
835
90
64
92
857
842
38
792
800
759
2
700
0
600
500
400
306
300
318
326
302
284
296
312
272
280
H24
H25
234
200
100
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
-24-
H22
H23
第Ⅱ-6図 マリンレジャーに関する海浜事故種類別発生状況の推移
(人)
350
331
329
320
313
332
14
300
90
302
64
319
319
2
14
32
10
92 303
38
299
292
284
266
遊泳中
278
274
273
269
250
2
243
0釣り中
240
磯遊び中
212
200
サーフィン中
ボードセーリング中
150
スキューバダイビング中
ウェイクボード中
100
被引浮体遊具
使用中
その他
50
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅱ-7図 マリンレジャーに関する海浜事故の年齢層別構成
遊泳中
80
サーフィン中
(人)
25
74.4 74
70
(人)
最近5年間
最近5年間
H25年
H25年
20.6
20
60
38.2
33
30
13.2
12
12
10
14 10
28
25
6
14
20
3.4
4.6
4
0.4
10歳未満 10歳代
140
20歳代
30歳代
40歳代
90
50歳代 60歳以上
1
(人)
0
20歳代
30歳代
40歳代
50歳代 60歳以上
15
(人)
25
14
0
0
0
92
10歳未満 10歳代
ボードセーリング中
128
10
1
1.6
64
10歳未満 10歳代
釣り中
最近5年間
120
1
0
6
5
4
10
0
32
5
23.8
5
11.2
9
8.8
2
36.4
34.2
30
14
12.2
11
10
15
45
32.8
14
最近5年間
H25年
49
40
スキューバダイビング中
(人)
18.4
57.6
50
15
38
20歳代
30歳代
40歳代
(人)
最近5年間
最近5年間
H25年
50歳代 60歳以上
被引浮体遊具使用中
22
H25年
H25年
20
106
100
10
80
15
8
7.2
7
12
60
10
48.6 48
39.8 38
40
25
20
8.8 8
38.2 39
13.8
7
5
4
3
21
2.8 3
3
6.6
5
3.8
1.8
1.8
3
10 10
0
0
10歳未満 10歳代 20歳代 30歳代 40歳代 50歳代 60歳以上
0
0.8
0
10歳未満 10歳代
0
20歳代
30歳代
-25-
40歳代
50歳代 60歳以上
2
1.2
0
10歳未満 10歳代
0
20歳代
30歳代
40歳代
0.6 1
0.8
50歳代 60歳以上
第Ⅱ-8図 マリンレジャーに関する海浜事故の曜日別構成
遊泳中
100
サーフィン中
(人)
25
スキューバダイビング中
(人)
23.4
最近5年間
最近5年間
87.2
H25年
20
(人)
最近5年間
H25年
84
80
H25年
17
20
14.8
15
60
11
2
38
28.8
24
28.8
28.2
27.4
14 10
35
34
10
11.4
45
43.6
40
12.2
15
15
53.4
7.2
9
14
8
7.2 7
24
6
5.6
20
5
16.6 16
32
10
6
7.2
4
3
3.8
3.6
5.2 5
5
3.4
4.2
3
月
100
火
水
木
金
土
0
90
日 休日(再掲)
火
釣り中
(人)
1
0
64
月
水
木
金
土
92
日 休日(再掲)
月
火
38
水
ボードセーリング中
25
最近5年間
金
土
日 休日(再掲)
(人)
20
最近5年間
90
最近5年間
H25年
H25年
17
20
20
74.8
木
被引浮体遊具使用中
(人)
H25年
80
3
2
2
0
4.4
3.4
3
15
67
60
15
56.6
11
11.6
10
40
36.8
39
10
25.4
26.8
29
29
27
22
6
19
5
5
16
1.6 2
0.6
0
0
火
水
木
金
土
日 休日(再掲)
5
5
4
4
3
月
6.8
7
26
19
20
9
月
2.2
1.8
1.2 1
0
火
4
4
3
2.8
1.4
1.2 1
水
木
金
土
0.8
0
0
日 休日(再掲)
月
火
水
木
金
0
土
第Ⅱ-9図 釣り中の海中転落者のライフジャケット着用率及び死亡率
海中転落者数とライフジャケット着用率
死亡率(平成25年)
(人)
250
50%
221
14
2
14
90
64
205
ライフジャケット着用者
ライフジャケット非着用者
32
92
204
40%
200
173
168
20人
43%
30%
150
26
24
27人
57%
77人
49%
23
22
20%
47人
100
18
10%
50
生存者
死者・行方不明者
0%
0
H21
H22
H23
H24
H25
-26-
157人
0
日 休日(再掲)
80人
51%
第Ⅱ-10図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故内容(平成25年)
負傷
26人
9%
帰還不能
74人
26%
病気
負傷
4人
11人 溺水1%
4% 10人
3%
病気
8人
3%
帰還不能
63人
22%
遊泳中
284人
病気
4人
9%
溺水
5人
11%
釣り中
292人
溺水
176人
62%
海中転落
204人
70%
溺水 病気
1人 1人
負傷 3% 3%
負傷
15人
34%
その他
帰還不能 1人
2%
7人
14%
4人
10%
ボードセーリング中
39人
帰還不能
9人
23%
スキューバ
ダイビング中
49人
病気
11人
22%
帰還不能
20人
46%
サーフィン中
44人
被引浮体遊具
使用中
40人
溺水
30人
62%
負傷
31人
77%
帰還不能
33人
84%
第Ⅱ-11図 マリンレジャーに関する海浜事故の内容別事故原因(平成25年)
遊泳中
気象・海象
無視
5人
2%
健康状態に
対する不注意
12人
4%
14
気象・海象
不注意
90
19人
周辺環境に 7%
対する不注意
23人
8%
知識・技能
不足
41人
14%
釣り中
その他
1人
0%
2
その他
3人
1%
14
他人の過失
20人 不可抗力
7%
64
16人
自己の過失
226人
79%
無謀な行為
54人
19%
6% 原因不明
19人
7%
実施中の
活動に対する
不注意
71人
25%
ボードセーリング中
他人の過失
1人
3%
自己の過失
35人
89%
知識・技能
不足
8人
21%
気象・海象
92
無視
16人
5%
サーフィン中
知識・技能
不足 その他
6人
7人
2%
2%
原因不明
11人
4%
その他
1人
0%
他人の過失
15人
5%
不可抗力
13人
4%
38
周辺環境に 無謀な行為
2人
対する
5%
不注意
2人
5%
気象・海象
無視
2人
5%
2
気象・海象
不注意
36人
12%
実施中の
活動に対する
不注意
93人
33%
自己の過失
252人
87%
周辺環境に
対する不注意
74人
26%
気象・海象
不注意
0
5人
11%
原因不明
1人
3%
気象・海象
無視
14人
35%
器具・装備
の不備
1人
2%
実施中の
活動に対する
不注意
5人
10%
健康状態に
対する不注意
5人
10%
自己の過失
27人
56%
自己の過失
36人
82%
知識・技能
不足
13人
29%
無謀な行為
知識・技能 2人
5%
不足
2人
5%
他人の過失
8人
16%
不可抗力
9人
18%
原因不明
5人
10%
-27-
他人の過失
1人
不可抗力
2%
6人
14%
原因不明
1人
2%
被引浮体遊具使用中
周辺環境に
対する不注意
1人
2%
知識・技能
不足
15人
32%
その他
1人
2%
実施中の
活動に対する
不注意
11人
25%
スキューバダイビング中
不可抗力
2人
5%
その他
3人
実施中の
活動に対する 8%
不注意
4人
10%
気象・海象
不注意
6人
15%
健康状態に
対する不注意
6人
無謀な行為
2%
14人
325%
10
実施中の
活動に対する
不注意
9人
23%
不可抗力
2人
5%
自己の過失
13人
33%
他人の過失
25人
62%
第Ⅱ-12図 マリンレジャー以外の海浜事故による事故者数及び死者・行方不明者数の推移
(人)
1400
事故者数
死者・行方不明者数
1200
14
2
14
90
64
10
92
38
1,168
1,110
1,106
1,085
1,071
32
1,090
1,060
1,046
1,007
1,003
2
1000
801
798
800
800
776
752
746
720
0
768
741
666
600
400
200
0
H16
H17
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
H25
第Ⅱ-13図 マリンレジャー以外の海浜事故種類別発生状況の推移
自殺
800
岸壁等からの海中転落
700
その他
2
14
14
648
90
64
32
646
646
10
682
653
92
38
609
603
581
600
570
2
528
0
500
400
367
327
346
339
344
326
318
160
161
303
380
374
107
116
H24
H25
300
200
95
95
98
97
H16
H17
H18
H19
114
113
H20
H21
100
0
-28-
H22
H23
平成 25 年度
通航船舶実態調査結果
平成25年度
通航船舶実態調査箇所と通航船舶隻数
備讃瀬戸西部
473隻
来島海峡
509隻
備讃瀬戸東部
545隻
浦賀水道
520隻
早鞆瀬戸
518隻
伊良湖水道
明石海峡
851隻
*上段は調査海域名、下段の数字は通航船舶隻数(一日平均)
777隻
ふくそう海域における各年度別の船舶通航量の推移(1日平均)
0
1,000
2,000
2,768
平成19年度
2,849
平成20年度
735
854
383
平成21年度
2,324
平成22年度
2,221
661
351
平成23年度
2,219
654
328 599 3,800
平成24年度
2,131
704
284
平成25年度
2,184
689
303
貨物船等
タンカー
791
701
4,790
736
726
502
710
2,619
812
596
638
5,043
696
454 4,307
578
632
(隻)
6,000
5,000
633
606
631
2,616
平成18年度
4,000
638
3,076
平成16年度
平成17年度
3,000
4,819
4,557
4,296
4,024
3,820
1,017
旅客船等
4,193
漁船
※ 「貨物船等」とは、貨物船、えい航船、押航船及びその他(巡視船、自衛艦、独航えい・押航船等)を
いい、「旅客船等」とは旅客船、カーフェリー、水中翼船及びエアクッション船をいう。
ふくそう海域における各水道別の船舶通航量の推移(1日平均)
0
浦
賀
水
道
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
伊
良
湖
水
道
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
明
石
海
峡
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
200
400
464
425
386
395
356
334
279
328
328
246
273
281
253
241
212
217
198
220
600
800
39433 671
700
78 12 146
93 1 66 585
125 9 50 570
99 728 529
107 106 479
126 1418 492
101 10
10 400
138 12 50 528
132 15 45 520
85 26
315
44 3 51 344
542
412
226
658
47 2
328
536
52 2
229
609
63 3
302
631
44 1
374
493
59 3
214
595
63 1
333
71 20
466
824
備
讃
瀬
戸
西
部
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
429
368
421
460
386
341
261
354
281
306
来
島
海
峡
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
339
272
324
372
306
273
291
247
278
266
関
門
海
峡
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
貨物船等
117
824
832
863
825
840
828
851
214
14 851
2 763
204
21 817
84
227
6 845
100
189
3 849
150
108 24 711
165
113 22 644
134
108 9 614
117
73 10 542
112
71 31 545
101
506
452
508
512
507
414
375
380
347
342
384
425
413
412
373
383
346
361
339
347
777
84
180
135
76
153
84 702
83
171
174
89
176
172
92
158
176
100
131
293
79
95
252
69
90
188
728
74
106
221
761
80
107
289
425
389
404
426
399
316
402
381
360
375
平成16年度
平成17年度
平成18年度
平成19年度
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
平成25年度
(隻)
1,200
595
398
備
讃
瀬
戸
東
部
1,000
82
227
53 78 657
97
46 28 533
45 113
694
115
85 44 64 653
37 81 631
127
109 35 30 515
3310 431
127
113 33 33 533
32 45 498
140
96 29 42 473
91
143
107
660
149
114
636
135
174
730
97
123
86
650
69
98
162
637
71
85
171
599
70
90
90
536
65
73
120
512
72
58 55 19 410
123
509
68 52
101
71
13
14 556
1629 629
159
119 2038 590
123 1530 580
119 1147 550
121 1128 543
86 525 462
123 1125 520
119 523 486
141
921 518
145
タンカー
旅客船等
漁船
※ 「貨物船等」とは、貨物船、えい航船、押航船及びその他(巡視船、自衛艦、独航えい・押航船等)をいい、「旅客船等」と
は旅客船、カーフェリー、水中翼船及びエアクッション船をいう。
第3次交通ビジョン
パンフレット
<第3次交通ビジョン>
船舶交通の安全・安心を
めざした 取組み(答申)
我が国の周辺海域では、毎年2,500隻前後の船舶事故が発生しています。
ひとたび船舶事故が発生すると、尊い人命や財産が失われるばかりでなく、我
が国の経済活動や海洋環境にまで多大な影響を及ぼすことがあります。
平成25年10月、交通政策審議会で答申された「船舶交通の安全・安心を
めざした取組み」では、おおむね5年間における船舶交通安全政策の方向性と
具体的施策(7つの課題と3つの目標)が示されました。
海上保安庁では、この答申を「第3次交通ビジョン」と位置づけ、目標達成
に向けた施策を推進して参ります。
7つの課題
1.ふくそう海域の安全対策
2.準ふくそう海域の安全対策
3.港内船舶交通の効率化・安全対策
4.小型船舶の安全対策
5.航路標識の整備・管理の在り方
6.大規模災害発生時における船舶交通の安全対策
7.戦略的技術開発
3つの目標
1.ふくそう海域における衝突・乗揚事故の低発生水準の維持
2.港内等における衝突・乗揚事故の減少
3.小型船舶における事故の減少
海上保安庁
ふくそう海域の安全対策
【課題】
船舶の大型化やLNG運搬船の増加により、海上輸送が遮断さ
れるような航路を閉塞する大規模海難が発生する蓋然性が高まっ
ていることに加え、ふくそう海域においては、他の海域に比べて
外国船舶の船舶事故隻数の割合が高いことから、安全対策を強化
【課題解決のための施策】
関門海峡西口のレーダー不感地帯の解消
レーダー不感地帯
① 海上交通センターの
機能充実
② 運用管制官等の育成
体制の強化
③ 潮流情報の高精度化
④ 航行環境の変化に応
じた航法の見直し
(来島海峡航路)
高精度かつ広域な
潮流情報の提供
レーダー
有効エリア
関門海峡海上交通センター
シミュレーション訓練等の強化
管制官役
最新の観測機器設置
船舶役
This is TOKYO
MARTIS. How do
you read me?
了解。
通信
ライブカメラ
こちら○○丸
●●ライン通
過しました。
教官
灯浮標設置型流速計
研修生
注)ふくそう海域:東京湾、伊勢湾、瀬戸内海及び関門港(海上交通安全法適用海域
又は港則法適用海域)
準ふくそう海域の安全対策
【課題】
準ふくそう海域は、
船舶交通量が多く、複
雑な進路交差部が生じ
ており、重大海難が発
生する蓋然性が高いこ
とから、船舶交通の安
全性を確保
【課題解決のための施策】
AIS仮想航路標識
等を活用した安全対策
の推進
AIS仮想航路標識を用いた整流化対策
衝突リスク
AIS仮想航路標識
整流化
注)準ふくそう海域:ふくそう海域を結ぶ東京湾湾口~石廊埼沖~伊勢湾湾口~潮岬沖
~室戸岬沖~足摺岬沖の各海域を経て瀬戸内海に至る海域
港内船舶交通の効率化・安全対策
【課題】
船舶の大型化やLNG運搬船の増加により、港湾機能の麻痺や
港湾地域の生活環境が脅かされるような大規模海難が発生する蓋
然性が高まることから、経済活動の集中する港内の安全性を確保
【課題解決のための施策】
一元的な船舶の動静監視・情報提供体制の構築
(情報聴取義務海域の設定等)
湾内・港内における船舶安全対策
避難に関する
情報提供・勧告
C08
D03
油流出海域
の明示
港内から湾外まで
一体的な情報提供
避難経路
の明示
新海上交通センター
(仮称)
沈没船海域
の明示
湾外~港内間で一体的な航行管制
(凡例)
東京湾海上交通センター
(観音埼)
AIS仮想航路標識
避難海域
大規模災害発生時における船舶交通の
安全対策
【課題】
大規模災害発生時における船舶の安全かつ円滑な避難と被害
の極小化
【課題解決のための施策】
① 港内から湾外まで一体的な情報提供体制の構築
② 避難勧告等の確実な伝達手段及び既存の安全対策の見直し
③ 航路標識の耐震化、自立型電源化等の整備
④ 航路標識の防災・減災体制の整備(復旧資機材の集約化)
小型船舶の安全対策
【課題】
小型船舶は耐航性や情報入手手段が劣るため事故に陥り易く、
全船舶事故の7割以上を占め、尊い命を失う割合が高く、死者・
行方不明者を伴う事故全体の約9割に及んでおり、これら事故
の未然防止
【課題解決のための施策】
① 海難防止対策のマネジメント体制の
海難防止に有効な
確立
アプリの導入
② 関係省庁等と連携した指導・啓発体
制の強化
③ ICTを活用したMICSの充実強化
MICS(沿岸域情報提供システム)
(スマートフォンの活用等)
緊急情報
④ 簡易型AISの普及促進等
2013/05/12 15:30 航路標識事故情報
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表
示
官民連携によるプレジャー
ボートの訪船安全指導
自船位置
タンカー
貨物船
漁船
気象現況
緊急情報
警報・注意報 ライブ
海上安全情報
カメラ
注)小型船舶:プレジャーボート、漁船、遊漁船
航路標識の整備・管理の在り方
【課題】
船舶交通の環境及びニーズに応じた航
海上における気象
現況を観測・提供
路標識の効果的かつ効率的な整備・管理
【課題解決のための施策】
① 航路標識の最適配置の推進
② 航路標識の的確な維持管理・更新
③ 灯浮標をプラットホームとした気
象情報提供システムの整備
風向風速計
波高計
戦略的技術開発
【課題】
長期的な政策を見据えた船舶交通の安全性・効率性を向上
させるための技術開発
航行援助の持続性を高めるため、既存航路標識の合理的な
維持管理のための技術開発
【課題解決のための施策】
① 次世代AISの国際標準化(通信の高速度化及び容量拡大等)
② 船舶交通環境データ収集システムの開発(ビッグデータ活用)
③ 海潮流データの常時収集体制の構築
④ 航路標識の腐食劣化診断技術の開発(鋼構造物)
⑤ 省電力高輝度光源の開発(光通信を利用した情報提供等)
計画目標
ふくそう海域におけるAIS搭載船舶
通航隻数100万隻当たりの事故隻数
1.ふくそう海域における衝突・乗揚
事故の低発生水準の維持
平成22年7月の港則法及び海上
交通安全法の一部を改正する法律の
施行以降、航路及び航路付近海域で
は、衝突・乗揚事故が大幅に減少し
ており、AIS搭載船舶の通航隻数
100万隻当たり76隻以下を維持
する。
法改正
法改正
(平成22年7月施行)
(平成22年7月施行)
(隻)
250
220
200
161
140
150
平均76隻/100万隻
100
73
50
84
71
0
H19.7-H20.6 H20.7-H21.6 H21.7-H22.6 H22.7-H23.6 H23.7-H24.6 H24.7-H25.6
注)衝突・乗揚事故:AIS搭載船舶又は
総トン数100トン以上の船舶に限る
事故隻数
AIS
通航隻数
79
66
60
33
34
42
359,377
410,988
428,452
449,725
478,168
500,423
2.港内等における衝突・乗揚事故の減少
船舶の動静監視・情報提供体制を整備する港内等において、情報提供の対象となる船舶の衝
突・乗揚事故を、平成20年から24年までの年平均に対して、平成30年までに半減させる。
小型船舶における事故の減少
1,343隻/年平均
3.小型船舶における事故の減少
約3割減
小型船舶の事故のうち、不可抗力によるものを除く約7割の
事故について、平成20年から24年までの年平均1,343隻に
対して、平成30年までに約3割減少させる。
940隻/年
平均
目標
平均 約2,500隻
長期的な目標
約2,600隻/年
長期的な目標として、
船舶事故の大幅な削減を
目指すこととし、長期的
には、2020年代中に
現在の船舶事故隻数を半
減させることを目指す。
第1次
半減
様々な取組みを
関係機関と連携
し総合的に推進
約2,400隻/年
交通ビジョン
第2次
交通ビジョン
第3次
交通ビジョン
第4次
交通ビジョン
2003
~
2007
2003~
第5次
2008
~
2012
2008~
交通ビジョン
2014~
2019~
2024~
2029
【交通政策審議会海事分科会 船舶交通安全部会の設置】
毎年1回、第3次交通ビジョンに掲げた施策の実施状況の確認、次年度の施策の進め方や次期交通
ビジョン策定など長期的視点に立った船舶交通安全政策の在り方を検討する。
問い合わせ先
海上保安庁ホームページ
海上保安庁
交通部企画課企画調査室
電 話 03-3591-6361
http://www.kaiho.mlit.go.jp
Fly UP