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産学連携による企業改善提案
産学連携による企業改善提案 関東学園大学 経済学部 経営学科 東演習Ⅰ 平成 24 年 2 月 29 日 1 目次 担当教員名 2 参加学生学籍番号・氏名 2 1. プロジェクトについて 4 1.1. 概要 4 1.2. 選定理由・目的 4 1.3. 達成目標 5 2. 年間行動記録 6 2.1. 協力企業募集と連携内容決定(6 月~7 月) 6 2.2. 産学合同ゼミ(10 月~11 月) 7 (1) 不動産販売事例紹介(10 月 13 日) 8 (2) 企画手法セミナーⅠ(10 月 20 日) 8 (3) 営業宣伝体験実習(10 月 27 日) 9 (4) 学園祭中間発表(10 月 29 日・30 日) 10 (5) 企画手法セミナーⅡ(11 月 10 日) 10 2.3. 案まとめ&企画発表(11 月~12 月) 12 (1) 神原チーム案 12 (2) 須永チーム案 12 (3) 瀧川チーム案 13 (4) 企画発表会(12 月 8 日) 13 3. 成果と考察 14 4. 謝辞と追悼 15 5. 文献リスト 15 6. 担当教員による講評 16 2 担当教員名 東 倫広 准教授 参加学生学籍番号・ 参加学生学籍番号・氏名 学籍番号 名前 カタカナ 20912023 岩崎 貴之 イワサキ タカユキ 20912045 神原 卓志 カンバラ タクシ 20912060 斎藤 大明 サイトウ ヒロアキ 20912063 佐藤 茜 サトウ アカネ 20912065 佐藤 一馬 サトウ カズマ 20912066 佐藤 啓寛 サトウ タカヒロ 20912067 佐藤 千恵美 サトウ チエミ 20912071 篠﨑 寛亮 シノサキ ヒロアキ 20912077 神宮 惇 ジングウ アツシ 20912080 須永 翔太 スナガ ショウタ 20912085 髙橋 紗樹 タカハシ サキ 20912089 瀧川 義久 タキガワ ヨシヒサ 20912104 鶴巻 敬泰 ツルマキ タカヒロ 20912106 出原 弘樹 デハラ ヒロキ 21112903 陳 チン メイケン 明建 3 1. プロジェクトについて プロジェクトについて 1.1. 概要 産(地元企業)と学(関東学園大学)の相互支援活動を通してより深い連携を果たすこ とによって地域活性化に貢献するプロジェクトである。従来本学の産学連携は訪問・見学・ 教育支援などにとどまり、インタビュー・共同作業・経営コンサルタントなどの実質的な 交流が見られなかった。 日本の産学連携の背景には、イノベーション・モデルの再考、技術革新を牽引役とする 経済成長への期待、科学・技術の社会に対するアカウンタビリティーの要求など「産」と 「学」を取り巻く環境の変化がある(原山, 2003)。学生と一緒に企業に入って企業の経営 プロセスを調査した上、東研究室の開発したスケジューラで企業に存在するボトルネック を特定する。そして、学生と一緒にボトルネックの改善方法を企業に提案することを行う。 図 1 は産と学と地域社会の関係を示している。 図 1. 産学連携のコンセプト 1.2. 選定理由・ 選定理由・目的 本プロジェクトを実施することによって、次の目的を実現する。 (1) 地域に競争力を維持すること 地元の企業は活気がなければ、本学の卒業生は県外もしくは都内に就職しなければなら ない。県外で就職することによって、県内に税金を支払わないし消費もしない。悪循環に より企業はさらに売上が落ち込む。産学連携により新卒を積極的に採用できる優良企業を 増やせば、優秀な人材を地元に留まり、地元の競争力はさらにアップして、良い循環に入 ることを望む。 (2) 自給自足を促進する 地元だけではなく、国全体の食料品の自給自足率は僅か 40%。グローバル化の進行や円 高などの理由で、地元の企業にとって値段の競争はますます激しくなる一方、社会保険料 4 の増加や政治の無能化は国内の経営環境をさらに悪化させる。地元の企業は、廃業するか 生産を人件費の安い国に移転させるかの二択問題に直面する。何れの答えは国内の求人数 を減少させる悪影響がある。この悪循環を打開するために地元の企業は今までの経営モデ ルから脱却して技術の革新を断行しなければならない。大学はモデルの再考や技術革新の ノーハウを協力する。 産学連携によって、企業側には次のメリットが期待できる。 (1) 作業手順の明白化:企業の作業手順は明文化されてない部分は多い。特に中小企業の 場合、作業手順は前任の人に教われた通りに行っている。大学は、企業の全ての作業 手順はなぜ必要か、前後関係はどうなっているかの疑問を明白させて、検証できるよ うに企業側に提案する。 (2) 経営透明化と改善:作業手順は明白化すると同じ基準で経営の効率や品質を検証でき る。東研究室で開発したスケジューラを使って、目標を達成するためにどの作業手順 は効率悪いのボトルネックかは検証できる。ボトルネックに当たる作業手順を改善す れば、企業全体の効率はよくなる。 (3) 合同ゼミによって適材を早くスカウトできる:企業は何回かの合同ゼミでゼミ生と一 緒に活動する。ゼミ生は企業で実習する機会もある。企業は適材した学生を就職活動 が始まる前にスカウトできるチャンスが与えられる。 大学側には次のメリットが考えられる。 (1) 理論と実際の結合:学生が学んだ理論を実務に応用できることによって、学習した理 論を深めるし、更なる学習意欲を期待できる。 (2) 学生就職活動の効率化:企業との交流を通じて、仕事の真義及び自分の適職を知り、 就職活動の中で自分に合う会社や働き方を選ぶことができる。連携企業にそのまま就 職することも可能。 (3) 入学生の確保:地元企業と連携することによって就職実績があがれば自然に入学者が 増加する。 (4) 教員研究テーマの実用化:研究者として大学の教員は企業との連携の中から実用性の ある研究テーマを見つけて実用性の高い研究を行うことができる。 1.3. 達成目標 学生の到達目標は(1)企業の構成要素(資源、成果物、プロセス)を理解すること、(2)実 際の経営活動をモデル化できること、(3)企業が掲げる目標に向けてボトルネックを発見と 改善できることを目指している。提案や発表や問題発見などのスキルを高めることも期待 する。 5 2. 年間行動記録 2.1. 協力企業募集 協力企業募集と 企業募集と連携内容決定( 連携内容決定(6 月~7 月) 地元企業 50 社を対象に産学連携の募集手紙を出してから、希望すると返事を頂く企業に 訪問したり打合せをしたりして、最終的に株式会社匠の杜工房と関東不動産販売株式会社 の 2 社を絞った。それからさらに何回かの打合せをして、産学連携することについて、目 的、組織、内容、進行方法、及び成果発表までのスケジュールを以下のように合意した。 連携内容について株式会社匠の杜工房と関東不動産販売株式会社は合同で進んでいる太 田市市場町土地開発計画の宣伝企画に協力することで、 「土地販売企画プロジェクト」を命 名した。第 1 期開発計画は 2011 年 9 月末に、公的機関の工事検査済み、10 月末にモデルハ ウスの完成、そして 11 月から第 2 期土地開発説明会を行う予定である。第 2 期工事は、12 月末を始め、2012 年 6 月の売買契約完了まで予定されている。図 2 は土地販売企画の太田 市市場町土地開発計画の地図とスケジュールを示している。 図 2. 太田市市場町土地開発計画 今回の「土地販売企画プロジェクト」産学連携は次の効果を期待する。(1)宣伝方法に新 しい発想やアイディアを提案する。(2) 学生は実務的な経験の獲得、(3)就職活動は前向き・ 自信を持つ。(4) 履歴書の「学業で力を注いだこと」が書ける。 東演習Ⅰのゼミ生を 3 グループに分けて(1 グループに 5 名) 、それぞれのグループはプ ロジェクトマネジャーを選出して、土地販売企画を行う。企業の方は合同ゼミに不動産売 買の基礎知識の講義、従来の販売方法と経験の伝授、それぞれのグループ企画討論に顧問 としての参加、と最終成果発表会の審判に務める。図 3 は産学連携の組織図を示す。 6 図 3.産学連携の組織図 学生はこの期間にゼミで企業構成要素のモデリングと改善手法を勉強する。学生を 3 組 に分けて、それぞれのバイト先やよく通う店を例としてグループ内で一つを選定する。教 員は企業の構成要素である資源(resource)、成果物(deliverable)、プロセス(process)と目標(goal) の特定方法を講義する。学生は選んだ企業から4つの構成の抽出から成果物展開図の作成 練習まで行った。図 3 は成果展開図の一例を示す。 窓口預金 上司確認済入金票 サービス 上司確認済現金 通帳貯金記録 1..1 →上司確認済入金票 →上司確認済現金 1..1 上司 受付 上司確認 センター センター →受付確認済入金票↑ →受付確認済現金↑ 1..* 通帳→ 受付確認. 1..1 1..* 現金→ 空白 →顧客記入済入金票↑ 1..* 入金票→ 入金票記入 1..1 顧客 センター 図 4.郵貯銀行窓口預金サービスの成果物展開図 2.2. 産学合同ゼミ 産学合同ゼミ( ゼミ(10 月~11 月) 産学合同ゼミは、次の 5 回に分けて行った。 (1) 不動産販売事例紹介(10 月 13 日) 7 ゼミ最初の 30 分、株式会社匠の杜工房代表取締役横手勝之様による不動産と建築業界の 全般紹介。今回の太田市市場町土地開発計画をスライドで説明をした。横手様は高校を卒 業してから左官として建築業に入門したが、21 歳の時に癌を患って、経営に携わる人生の 方向を転換する話はゼミ生に大きなインパクトを与えた。 次の 1 時間は関東不動産販売株式会社の新井和正様は不動産業と建築業を基礎から説明 して、代表的な成功例と失敗例を取り上げた。新井様は高校中退の 16 歳から今まで複数の 職業を経験してやっと現在の不動産業に出会った経験と「顧客に対する気持ち」や「諦め ない」ことをゼミ生に生々しく伝えた。ゼミ生の就職活動に力を入れてくれた。 最後の質疑応答時間で各グループリーダーを一問ずつ企業の方に質問して、1 回目の合同 ゼミは終了した。図 5 は販売事例紹介当日の様子を示している。 図 5. 販売事例紹介 (2) 企画手法セミナーⅠ(10 月 20 日) 関東学園大学東倫広准教授はセミナーを担当する。1 回目のセミナー大綱は、(1)企画とは、 (2) 企画組織を作る、(3)目標を見極める、(4) 発想を語る、(5).制約・可能性情報収集。 東准教授は開発した企画プロセスを例を取り上げて説明した後、グループごとに企画活 動を行う。企業の方は交代で各グループに回って、ゼミ生の質問に答える。特に(4)発想を 語る段階では、 「目標を意識し思いついたことを大胆に言う」、 「アイディアを盛り上げる」 、 「人の発想を批判しない」、「全ての発想をプロジェクトマネジャーがメモする」などのガ イドラインを学生に示した。 当セミナーの後、各グループが提案した複数のアイディアの一部は図 6 に示している。 企業の方は「なかなか面白いアイディですね」といい評価をして頂いた。 遊びに来たくなる場所の提供 家族:宿泊体験、見学者に合うライフスタイルの提案と体験、見学者同士の 交流など これから結婚して家を購入する恋人同士:デート気分を味わえる空間提供、 新婚体験 8 友達同士:お喋り場所の提供、子供預けるサービス 遊びに来る場合おまけを出す 記念品贈呈 友達を連れて来る人に特別記念品贈呈 会員になってもらって特典がつく 会員になって家や土地を購入する場合割引が効くかおまけがつく(例えば太 陽光発電セットプレゼントとか) 図 6. 企画手法セミナーから絞った発想 (3) 営業宣伝体験実習(10 月 27 日) 株式会社匠の杜工房代表取締役横手勝之様は現地にある仕上げたばかりのモデルハウス をゼミ生に案内した。横手社長にモデルハウスの各部屋の工夫や作りを詳しく説明して、 10 月 29~30 日に開催予定の見学会の準備方法などを実際に行いながらゼミ生に示した。 営業宣伝体験実習の後半は、モデルハウスの近くにある団地に移動して、ゼミ生を 3 グ ループに分けて、企業の担当者1人が付いて、土日で開催する見学会に来てもらうための チラシ配布体験を行った。チラシを配布する前に図 8 の注意事項と心得を伝授した。最初 コース生は恥ずかしくてなかなか人の家のドアベルを鳴らせなかったが、何軒か回ると、 当たり前のように次から次へ回るようになった。配布終了後、横手社長や新井様はゼミ生 に励まして褒めった。学生の顔に自信や達成感はいっぱい。図 7 は実習体験時の様子を示 している。 図 7. 営業宣伝体験実習の様子 配布前の準備 例え工事現場の従業員でも暇な時に皆チラシを配布しなければならない。人は一 つの専門で一生を送ることは出来ないことを理解する。 平均 10 組の見学来場者に 1 組は成約する。1 棟 2000 万の家は 15%の利益率で計 算すると 300 万円の利益を考えると自然に勇気が出る。 ドアベルを鳴らす前に、家の駐輪場に小さいこともの自転車や黄色い傘(雨の時) 9 を観察する。小さいお子さんの持つ家庭は家を買う確率が高い。 配布時の注意 カラーとモノクロ両方のチラシを用意する。カラーのチラシの原価が高いため、 ドアを開ける人に配布する。留守の家のポスターボックスに安いモノクロのチラ シを丁寧に折って入れる。 ドアを開けた時に、自己紹介をしてから、チラシの説明をする。説明の最後に礼 を言う。 図 8. チラシ配布の心得 (4) 学園祭中間発表(10 月 29 日・30 日) 10 月までの成果をまとめて法学部 3 階教室でポスターを掲示した。ゼミ生は交代で見に 来た人にプロジェクトを説明する。業者の方たちはモデルハウスの見学会があって、参加 はできなかった。学長先生を始めいろんな方から貴重な意見を頂いた。図 9 は中間発表の ポスターを示している。 図 9. 中間発表のポスターセッション (5) 企画手法セミナーⅡ(11 月 10 日) 合同セミナーの前に横手社長は 10 月 27 日の営業成績を公表した。目標来場者数 20 組に 実際来場組数は 7 組で、宣伝体験実習区域の来場組数は 0 組だった。反省として今までと 違った革新的な宣伝方法が必要であることが分かった。横手社長の分析を聞いたゼミ生は 頑張りたい気持ちはさらに高まった。 企画手法セミナーⅠから経った数週間、各グループはまた新しい発想を考えた。企画手 法セミナーⅡは、(5) 制約・可能性情報を考慮して(6) アイディアを絞る実習を行う。その 手法は、(A)制約を考慮しアイディアを修正する、(B)アイディアに賛成か反対意見を言う、 (C) 実行可能かどうかを意識する、(D) アイディアの組合せも考えてまとめる、(E)リーダ ーは意見の収束に務める。アイディアを絞る実習は、現実を考えながらアイディアを案に 仕上げることである。 最終的にどの案にするか、(7)目標達成度を評価する手法で工学的に決める。(3)で決めた 目標の重要性割合を決めて、各案はどのぐらいそれぞれの目標に達成するかを評価する。 最後に点数の高い案を選ぶ。 10 選ばれた案は実行可能かどうかを示すために、「(8) 実施計画を練る」を行う。実施計画 は(A)必要タスクを列挙する、(B)新しい需要にタスクを列挙する、(C)タスク担当者を決め る、(D)所要処理時間を見積もる、(E)タスクをガントチャートに載せるの五つのステップが 必要である。 (A)は最終案に対して必要なタスクを揃わせること。 「小学生タイピング教室」企画を例と して挙げると、広報、講師決める、授業内容デザイン&教材作り、運営方法を決める、名 札作り、大学にパソコン教室,予算などの申請、当日受付を設ける、案内状を用意する、修 了証を用意する、リハーサルなどのタスクが挙げられる。 その中に小学生を対象に行う教室なら、 「やる気作り」や「小学生と初対面の不安をなく す」などを工夫するために、(B)の新しい需要にタスクをさらに列挙する。 「やる気を作るた めにコンテストを実施したら?」の提案に対して:賞状を購入して印刷する、3 位までの賞 品を用意する、実力の差をなくすためにコンテストに大学生も参加するなどの追加タスク は考えられる。 全てのタスクを列挙したら、(C) タスクの担当者を決める時に、ステップ(5) のチームメ ンバーの適材を参考にして、負担均衡や適材適所などを配慮する必要である。それからタ スクの担当者は(D)所要処理時間を見積もる。例えば、 「広報」タスクとして、広報おおたに 載せるには、「1 ヶ月」前に原稿を提出する必要がある。教材作りは 3 週間を見積もる。 最後(E)タスクの前後関係を明らかにしてガントチャドに載せる。例えば、講師を決めな ければ教材を用意することができない。 「教材作り」と「PC 教室を借りる」が終わってから、 「リハーサル」ができる。図 10 は詳細計画の結果を示すガントチャートである。 担当 10.3 阿部 A 加藤 10.10 10.17 10.24 10.31 11.7 11.14 11.21 11.28 12.5 12.12 F B G 打 栗田 合 C 完成 H せ 須永 D 武井 E I J 図 10. 詳細計画の結果(ガントチャート) 11 2.3. 案まとめ& まとめ&成果発表( 成果発表(11 月) 各企画グループは、プロジェクトマネジャーを中心に 11 月 10 日から 24 日まで企画手法 セミナーで学んだ知識を生かして、次のような最終案を仕上げた。 (1) 神原チーム案 基本はチームメードの長所である BBQ 技術を生かして、モデルハウス見学会で焼肉パー ティを行う。案 1 は、BBQ を楽しみながら、今まで見学しに来た人々の写真を見ながら、 それぞれ写った人の物語や家を買う動機などを語る。案 2 は来客と一緒にモデルハウスの 庭で BBQ をしながら、子供とサッカーを楽しむ体験をする。狙いは、家を売るだけではな く、その家で生活スタイルを提案する。目的の割合で総合評価をして、案 2 の「ENJOY OUT ★DOOR」は採択された。その期待効果は、BBQ しながら、コミュニケーションを取ることや 緊張を緩和し楽しむ事ができる。そして、子供は庭で楽しみが実感できれば、ここに住みたい気 持ちになって、契約することを期待できる。 100 名来場 案番 案名 (60%) BBQ&PHOTOSTUDIO 1 60 10 名契約 (10 %) 30 長所を伸ばす (30%) 50 総合 評価 51 点 50 70 63 点 ENJOY OUT★DOOR 70 タスク名 タスク名 実施時期 担当者 1 食材・BBQ 機材の準備 12/11~12/17 神宮 2 フットサルゴール・ボールの準 12/11~12/17 佐藤(一) ¥5.000 ¥10.000 2 番号 備 経費見積( 経費見積(円) ¥60.000 3 テントの準備 12/11~12/17 佐藤(啓) 4 駐車スペースの確保 12/11~12/17 出原 ¥5.000 合計予算 100.000 表 1. 神原チームの最終案評価結果と詳細計画 (2) 須永チーム案 二つの案を最終的にまとまった。特典付きの体験入居は総合評価 64 点で選べられた。予 約により、モデルハウスで家族で一日体験入居できる仕組みを提案する。家を購入するか しないかを迷う時に、新しい生活環境体験、提案するライフスタイルや太陽光発電による 電気料金の節約生活などを体験すれば決心しやすい。実際にモデルハウスで過ごして家を 購入する人に太陽光発電設備の特典を付くことを提案に追加する。 案番 1 2 案名 特典付きの体験入居 協力業者の HP に呼び込 み広告 100 名来場 (60 %) 70 10 組契約 (20 %) 50 就職活動に役立 (20 %) 70 総合 評価 64 50 30 60 48 12 番号 タスク名 タスク名 実施時期 担当者 経費見積( 経費見積(円) 1 藪塚温泉に連絡 12/11~12/15 2 温泉購入、運搬 1/18 須永.岩崎 30.000 3 材料仕入れ 12/20~12/30 高橋、佐藤 50.000 4 体験入居実施日 1/19~ 5 シミュレーション体験作成 12/10~1/10 6 テント、温泉準備 ~1/17 岩崎 0 0 陳 0 全員 0 合計 80.000 表 2. 須永チームの最終案評価結果と詳細計画 (3) 瀧川チーム案 二つの案を最終的にまとめた。一つは、神原チームと似ているキッズフェスティバル。ぬ いぐるみショー、スポーツ教室、ゲームなど子供は興味を持つ活動を開催して、子供たち は楽しそうに遊んでいることを見る親は家を買いたくなる戦略。 二つ目の案「スタンプラリー抽選会」は僅かの差で選ばれた。より多くの人に来場して いただくために、スタンプラリーを思いついた。各部屋にチェックポイントを設けスタン プを3つ押すと景品と交換できるシステム。とにかく一人でも多くの人に来場してもらえ るように発案した。 1 キッズフェスティバル 100 名来場 (60 %) 80 2 スタンプラリー抽選会 50 タスク名 タスク名 実施時期 担当者 1 他社との連携 12/10~ 瀧川 10.000 2 景品、特典商品 12/10~ 佐藤、篠﨑 50.000 3 スタンプラリー用紙 12/10~ 齋藤 5.000 4 宣伝広告費 12/10~ 鶴巻 35.000 案番 番号 案名 10 組契約 (20 %) 30 就職活動に役立 (20 %) 19 総合 評価 73 30 20 74 合計予算 6 経費見積( 経費見積(円) 100.000 表 3. 瀧川チームの最終案評価結果と詳細計画 (4) 企画発表会 発表会は 15:10 から 16:40 まで行った。最初東准教授は挨拶、産学連携概要合同ゼミの経 過、そして企画手法について 20 分間で紹介した。それから、各チームに 20 分間の企画発 表時間を与えて発表と質疑応答を行った。山田教授や斉藤教授はゼミ生を発表会に送って 頂いて、たくさんの質問をして頂いた。 今回の発表会に審判を担当する方は、業者代表の横手社長、新井専務、高田営業担当と 本学の田島先生と小倉職員5名である。審査基準は、企画内容(発想の面白さ, 完成度, 実 行可能性)と発表技術(分かりやすさ, 質疑応答, マナー・服装・熱意)がそれぞれ 50%の 13 割合を占める。 チーム発表が終了後、小倉職員は審判の評価を集計しながら、横手社長に企画発表の講 評をした。横手社長は、 「どのチームの企画と発表は素晴らしかった。特に瀧川チームのス タンプラリーはすぐにも会社の宣伝に使いたい」とコメントを頂いた。集計の結果により、 瀧川チームは最高点で見事に 1 位の社長賞(Quo カード 5000 円分)を取得した。2 位は神 原チームの学長賞(図書カード 5000 円分)と 3 位は須永チームの部長賞(図書カード 2500 円分)の成績になる。図 11 は企画発表会当日の様子を示す。 (1) 東准教授概要説明 (2) 須永チーム発表 (3) 瀧川チーム発表 (4)神原チーム発表 (5) 横手社長講評 (6) 表彰式 図 11. 企画発表会の様子 3. 成果と 成果と考察 「土地販売企画プロジェクト」産学連携は次の成果を達成した。 (1) 宣伝方法に新しい発想やアイディアを提案する 合同ゼミの成果として、各チームは多くのアイディアから最終的に一つの実行可能な案 を仕上げた。企業の方に聞いたところ、面白い発想はいっぱいあって是非それをベースに して修正をして会社でも使いたい」とコメントや評価を頂いた。 (2) 学生は実務的な経験の獲得 ペーパー知識と比べられないほどリアルな経験を獲得して、学生は大学で勉強した知識 の足りなさと自分の不真面目さを感じたはず。この経験を生かして、大学でもっと勉強し たい気持ちはさらに強まり、就職活動において他の学生より有利な立場に立つ。 (3) 就職活動は前向き・自信を持つ 最初に全員はやる気がなかったが、企業の方に励まされたり、インパクトを与えられた りして、少しずつやる気が出始まった。自分が考えた提案は他のチームに負けたくない思 14 いもあって、発表の前に皆徹夜して発表資料を完成させた。その他に、力を合わせて目標 達成するグループ学習やリーダーシップの体験も実現した。 営業宣伝体験実習では大学の授業では考えられないプレッシャーを感じて、そのプレッ シャーは後で頑張るエネルギーになった。最終的にチラシ配布の仕事を終えた時に達成感 を感じて、就職活動にプラスになったと eSquare で評価する学生は多い。 (4) 履歴書に「学業で力を注いだこと」を書ける。 履歴書に今回の産学連携の経験を記入できて、面接にも自然に述べることができる。 反省点は2点ほどある。 (1) いい案に仕上げる時間が足りない:プロジェクト型授業の学内発表に向けての準備な どもあって、12 月に全てを終わらせないといけない。いい企画案を仕上げるには時間 は足りなかった。 (2) 計画・実施する時間がない:詳細計画の作成が終わって予算もあったが、実際に計画 に沿って実施する時間はなかった。次年度のプロジェクト型授業の申請に実施範囲を 縮小するか、2年計画にするかを決めなければならない。 4. 謝辞と 謝辞と追悼 産学連携プロジェクトは企画から申請を経て中間発表まで、中心に運営して頂いた東 倫 広先生、不動産販売実務に関して人生経験に関しても貴重なご意見とご経験を頂いた匠の 杜工房代表取締役 横手勝之 様、関東不動産販売専務 新井和正 様、及び株式会社さくら ハウシング 高田大輔 様に感謝します。 本プロジェクトのスポンサーである関東学園大学と事務的な手続きを協力して頂いた教 務グループ新居様と清水様に感謝します。皆様の声援を答えるためいい案を出して成果を 出したいと思います。 前期まで元気でゼミ活動に活躍していた稲田君は水事故でお亡くなりになりました。ご 冥福をお祈りします。 5. 参考文献 原山 優子 編著, 2003, 産学連携-「革新力」を高める制度設計に向けて, 東洋経済新報社 15 6. 担当教員による 担当教員による講評 による講評 外部企業との連携は初の経験なので、プロジェクト型授業を申請する時に、あんまり実 施成果を考えなかった。3年生になって初めて東演習Ⅰに集まった学生はそれぞれの部活 (柔道、野球、女子サッカー、フットサル、留学生)に所属し、チームワークはできるか どうかを心配していた。前期に最初の何回かの演習Ⅰゼミの実施において以上の感想を確 かに感じ取った。 しかし、企業の方のパワーは凄かった。社会そのものの現実さを生の声でそのまま学生 に伝わって、なぜか少しずつ皆がやる気が出るようになった。企業の方は、今まで積んで きた経験を惜しまずに学生に伝えたい気持ちも強かった。ニ者の交流はうまくマッチして 学生は少しずつチームの形になって、最終的にチームワークの力を発揮したことを評価し たい。 企画内容として、学生たちはそれほどいい案を仕上げたと思えないが、複数のアイディ アから一つの案に仕上げた経験は就職活動や将来の職業にも役に立つと期待したい。 16