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みんなで進める災害時要援護者支援PART2
大地震の発生確率 首都直下地震 南海トラフ地震 30年間で70% 30年間で60-80% ◎30年間の危険率 火災で死傷する確率 0.2% 交通事故で死亡する確率 0.2% 交通事故で負傷する確率 20% ジャンボ宝くじで100万円以上当たる確率 (年4回20枚づつ買った場合) 0.7% 18日 17日 0.2% 6時以降 3.3% 19日~ 0.2% 17日 5時46分~6時 96.3% (西村明儒ほか、救急医学1995/10より) 兵庫県南部地震における 死者(神戸市)の死亡推定時刻 (監察医検案分) ほとんどの人が即死だった 凶器はマイホームだった!! 3.2% 0.7% 窒息 圧死 ショック・損傷 0.6% 12.2% 死因 53.9% の83.3% 8.8% が建物倒壊 12.4% 等による 8.2% (東京大学 目黒公郎教授 資料より) 打撲・挫滅傷 臓器不全・凍死・衰弱死 焼死・全身火傷 不詳及び不明 その他 兵庫県南部地震による 神戸市内の死者(関連 死を除く)の死因分析 お年よりと若者に犠牲が集中した 壊れたのは、古い家や木造アパートだ 1 0 0~ 9 5~ 9 9 9 0~ 9 4 8 5~ 8 9 『国民衛生の動向』;厚生統計協会 1996年 8 0~ 8 4 7 5~ 7 9 7 0~ 7 4 6 5~ 6 9 6 0~ 6 4 5 5~ 5 9 5 0~ 5 4 4 5~ 4 9 4 0~ 4 4 3 5~ 3 9 3 0~ 3 4 2 5~ 2 9 2 1~ 2 4 1 5~ 1 9 年齢別死亡者数 (歳) 1 0~ 1 4 5~ 9 0~ 4 0 (人) 600 500 400 300 200 100 灘区 25 20 中央区 兵庫区 15 東灘区 須磨区 10 西宮市 尼崎市 5 西区 0 0 北区 5 長田区 伊丹市 垂水区 10 15 20 建物全壊率 25 30 消防庁ホームページより (午前7時までの十万世帯あたり出火件数) 芦屋市 家が壊れないと火事は出ない! 直後出火率 30 住宅耐震化の効果 効果的な長期投資!⇒公共の役割 全国の木造千万戸の耐震化 しない 地震被害 500兆円 する 耐震化 3兆円 ※1戸あたり 30万円 お金はどうする? ・「震災復興」宝くじで 阪神90億円、中越40億円 東日本大震災150億円 ⇒「事前復興」宝くじを! ※全国の宝くじの収益は毎年4500億円 大地震発生直後、あなたは自宅に いました。何をしますか? 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 何がなんでも耐震化! 名家、旧家の地域リーダー は往々にして古い住宅に住 んでいる! →リーダーがけがをすると応 急、復興活動がとまる。 →リーダーが耐震化すると、 地域も耐震化が進んでいく 災害時要援護者とは? 高齢者 外国人 障害者 ・難病等 妊産婦 乳幼児・児童 要援護者支援の考え方 ■多様で、しかも変化 誰もが災害時には要援護者になりえる ■支援体制が不十分 ●すべてを対象にできない⇒重点化 ●保護には限度がある⇒自立の支援 ●行政任せにできない⇒地域総ぐるみ 防災の正四面体 自助 (減災対策、家族情報、持ち出し品) →わが家の防災スタートブック 共助 近助 (ボランティア、 NPO、企業 など)→協定 (ご近所、友人、 PTAなど) →コミュニティ活 動・防災訓練 公助 (行政、ライフラインなど) →防災計画、BCP 自助は家族防災会議から! ◎テキスト わが家の防災スタートブック ◎内容 ①持ち出し品(備蓄)は共通物と特別なニ ーズに対応する物 ②家族の個人情報や連絡先 ③減災対策(家具固定、ガラス飛散防止など) ④地震その時の行動例 ※早速、内容を見てみましょう! ①持ち出し品(備蓄) 日傘雨傘! ・猫砂、携帯トイレ ・水道水・食料・薬 ・ カセットコンロ ・ラジオ、ケータイ、スマートフォン ・新聞紙、レジ袋、風呂の残り湯 など +特別なニーズに必要な物 ②家族の情報 ただで今すぐ! ・家族の写真 ・住所、氏名、ニックネーム ・障がい名、病気名、薬、アレルギー ・連絡先(親族、友人、病院、行政) ・そしてSOSファイル ③減災対策 最初の揺れから身を 守る! ・「三種の家具」の転倒防止! ・置物注意! ・ガラスの飛散防止! ・寝室の安全化! ・テレビも止める! ③地震!その時?! 行動力をつける 絶対の安全や正解はない。 その場でベストを尽くすように訓練 ・身の安全を守る! ・出火防止・初期消火、救助! ・支援する、支援を求める! 個人情報の壁を破る ☆要援護者情報を共有する 国の現行ガイドライン:平常時か ら要援護者の個人情報を共有して 要援護者対策を進めるのは、明ら かに要援護者の利益である。 ⇒災害対策基本法:市町村に要援護 者名簿義務付け。本人同意を得た 要援護者情報を地域住民と共有。 災害時要援護者情報の把握 ① 民生委員等による同意の取り付け (安城市・豊田市など) ・災害時要援護者の8割程度の同意 ・町内会、自治会の支援で、ほぼ10割同 意の地域も出てきた(国勢調査方式) ② 高齢者、障がい者関係課で情報共 有化⇒その情報をもとに民生委員が訪 問して同意(長野市) 要援護者支援プラン(1) 「減災」のためのプラン 要援護者の被害を減らすため の事前対策を一緒に考える。 できることから始めよう! ⇒木造住宅なら2階に寝る ⇒タンスの下敷きにならない ⇒水と飴玉を備蓄する 要援護者支援プラン(2) ☆避難の支援 ⇒一人ひとりの支援プランをつくる! 要援護者に避難方法、支援者を問い かける。家族、支援者、福祉関係者、 地域に問いかける。 ☆支援プランに基づいた訓練を! プランを作成したら、そのプランどおりに 進むか訓練をして、常に見直そう。 逃げるが勝ち(1) ☆洪水、土砂崩れや津波から は逃げるしかない! 要援護者は避難準備情報で早め に安全な場所に避難するべし。 ⇒正常化の偏見が敵! ⇒上手に逃げるには? 逃げるが勝ち(2) ○避難場所を決める ○誰と逃げるかを決めておく ⇒中学生、自治会などから 声掛けが大事 ○どうやって逃げるか決める ⇒バス?自家用車?リヤカー? ○何を持っていくか決める ⇒あんしん箱・非常用持出し袋 避難誘導はどうする? 1.家が壊れた、火災発生 ⇒一時避難場所、指定避難所、 福祉避難所へ、事前に決めた 支援者又は近所の方と避難 2.家は大丈夫、火災もない ⇒安全な場所で余震に備える 自宅または避難所 大槌町安渡地区の津波防災計画 ・住民は率先避難しながら、周囲 に声かけて巻きこむ ・要援護者は車に載せて避難さ せる。ただし15分以内 ・家族は要援護者を玄関に出す ⇒2年間に17回もの真剣な議論で 独自のルールづくりと訓練 地震後は安否確認! 1.自分と家族の身を守る 2.安全を確保したら、「事前に決めた 要援護者」の安否確認をする。 ⇒中学生でも大丈夫! 3.自治会長等に報告する。 4.要援護者も安否を知らせる ⇒役割りがある 民生・児童委員発 「災害時一人も見逃さない運動」 ◎平成18年 民生委員制度創立90周年 記念事業として始まる ◎平成19年10月~平成22年11月 ・災害時要援護者支援活動の充実 ⇒関係団体との連携、要援護者の把握、 災害福祉マップの作成など ◎平成22年12月~ ・災害時要援護者支援活動を重点 ⇒日ごろの見守り活動との連携 わが家は大丈夫 金沢区 あるボランティアからのメール ☆仮設の多くが和式トイレで つかまるところもないので、 ある後期高齢者が便器に はまって汚物まみれになって もがいていた・・・・ 東日本大震災被災者の声 ☆仮設トイレが少なくて、何十人 も後ろにならんでいるから、出 るものも出なくて・・・・10日以 上便秘が続いて本当に苦しか った。 避難所での支援 1.トイレに行きやすくする! ⇒避難者75人に1台が目安。 ⇒スロープ、障がい者トイレ、洋式ト イレ、誘導者 2.寒さを防ぐ 3.必要な物資を調達する 4.心のケア 5.みんなで支援と受援 福祉避難所 災害時要援護者が安心して 避難できる避難所 ・福祉施設はあるが・・・福祉サ ービスの継続も大切。そこで、特 別支援学校、ホテル、旅館、公民 館、教室・保健室、体育館の一部 スペースなど ・バリアフリー、資機材、備蓄など 災害時 相談活動! ◎声かけ! ◎大丈夫そうに見えても聞いてみる。 おとしよりや障害者は、遠慮深い。 ※本当の相談は地域の友人しかでき ない。すぐに解決できなくても、悩み を共有できればよい。相談ごとは、 役所や医療・福祉関係者、ボランテ ィアなどにつなぐ。 地域(近助)の役割 「こころ」の支援! ・心配され、気遣われるのがうれしい。 ・モノや手伝いは心を伝える手段。 ・「こころ」の支援なら誰でもできる。 ・役に立たない人はいない。 ◎要援護者こそ、すぐれた「こ ころ」の支援者になる。 要援護者と福祉事業者 ・高齢者、障がい者、子ども は福祉事業者が日常的に支援 ・しかし、災害時に福祉 事業者がどのように支援 するかは、制度的にも実 態的にも明確でない 福祉施設の事業継続計画 (BCP)の現状 2013年8月:内閣府「特定分野における 事業継続計画の実態調査」(579施設) BCPを策定済み BCP策定中 BCP検討中 BCP策定の予定なし BCPを知らない 4.5% 6.9% 18.3% 29.2% 40.9%