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日本郵便株式会社名古屋中央郵便局
「名古屋中央郵便局と地元学区が連携した 交通安全大作戦」 市 町 村 名:名古屋市(西区) 実施団体名:日本郵便株式会社名古屋中央郵便局 (平成 27 年 12 月 7 日から名古屋西郵便局に改称) 【実施期間】平成 27 年 8 月 1 日~平成 27 年 12 月 22 【連携機関】名古屋市西区役所、愛知県西警察署、榎学区連絡協議会 1 実施目的・背景 名古屋中央郵便局の所在する榎学区は、約 2,800 世帯・事業所が在住し、北部一帯には、名古 屋西高等学校、天神山中学校、榎小学校、榎公園など、文教施設も多くある。また、交通環境は 東西・南北に大きな道路があるほか、比較的細い道路や生活道路が多くあるなか、榎学区内を配 達している名古屋中央郵便局では、交通事故防止に力を入れている。 多種多様の交通事故防止取組みの一環として、配達業務を通じ、危険個所を洗い出したヒヤ リ・ハットマップを作成し、配達業務中の交通事故防止に努めている。 そこで、この取組内容を地域にも還元することで、地元学区での交通事故防止、特に、高齢者、 子ども等を交通事故から守る取り組みを目指した。 2 事業の内容・結果 (1)反射材着用による交通安全啓発 8月1日に開催された「榎学区夏まつり」において、地域住民のみなさんへ反射材着用啓発 を行った。西警察署に用意していただいたゴーグルを着用することにより反射材の安全性がよ くわかる体験コーナーの開設、名古屋中央郵便局に配備された「超小型電動モビリティ コム ス(電動自動車) 」から照射するビームを反射材にあて反射材の有効性を確認する実演を行い、 参加者に反射材を配布し着用を促した。 また、より多くの人に反射材の有効性を体験してただだくため、更に、盆踊りに参加する人々 に反射材を着用していただき、夜間の安全対策としての反射材着用啓発促進に役立った。子ど もには、かばん等に着用していただくため、ミッキーやかわいらしい形の反射材キーホルダー を配布し人気を集めていた。 大人から子供や高齢者を含め、幅広い年齢層の住民の交通安全意識の高揚に役立った。 <反射材を着用して盆踊りをする子供たち> <反射材体験コーナー> こんなに 光ります。 <超小型電動モビリティ「コムス(電動自動車) 」による反射材体験コーナー> (2)「名古屋中央郵便局と地元学区が連携した交通安全大作戦」宣言 高齢者・子どもを中心とした住民の交通事故防止喚起の推進をよりアピールするため、榎学 区内約 2,800 世帯(住民・事業所)へかもめタウンはがきを 活用した「大作戦宣言」の周知活動を行った。 大作戦宣言はがきは、連携機関連名により交通安全に関す る啓発に関する内容を記載したほか、名古屋中央郵便局窓口 ロビーでキーホルダーを無料配布する告知を行った。かもめ タウンはがきには、くじが付いていることから、配達時及び くじ当選発表日など見ていただける回数が多くなるなど、は がきの有効性を最大限に活かし、より多くの方に今回の交通 安全大作戦が周知できたと実感した。 <交通安全大作戦宣言はがき> (3)反射材着用キャンペーン及びライド&ライト関所の実施 秋の交通安全運動期間に併せ、名古屋中央郵便局窓口ロビーにて、ゴーグルの着用により 反射材の安全性がよくわかる体験コーナーの開設、反射材着用啓発パンフレットの配布、反 射材キーホルダーの無料配布を実施した。 交通安全大作戦宣言はがきの配布もあって、日ごろよ りも多くのお客さまが来局し、多くの地域のお客さまに 体験コーナーへの参加、キーホルダーの配布ができ、夜 間対策の注意喚起ができた。 さらに、榎学区連絡協議会様の協力もあり、地域のみ なさん、警察署員、郵便局員が局前道路脇で、「早めの ライト点灯」等プラカードを持ち、地域住民のみならず、 通行する車両に早めの点灯を促すなど、ライド&ライト 関所活動行い、地域を挙げての安全運転の呼びかけを行 うことができた。 <ライド&ライト関所活動の様子> (4)名古屋中央郵便局窓口における一声運動の展開 窓口に来局されたお客さまがお帰りになる際、帰宅時の交通安全啓発のため、「気を付けて お帰りください。 」と声かけをする一声運動を展開した。 (5)郵便局員が見た危険箇所MAPの配布 郵便配達員から見た危険箇所MAP4,000 部を印刷し、危険予知に役立てていただくため、 榎学区連絡協議会の協力を得て、榎学区内住民、事業所等への配布を行った。 危険箇所MAPの作成にあたっては、名古屋中央郵便局配達員が高齢者・子どもからみた危 険箇所、日ごろから把握している危険箇所を洗い出し、マップ化した。日ごろは、バイク配達 での危険予知は十分にできているものの、高齢者・子ども目線だと、危険箇所をどのように洗 い出したらよいか戸惑いもあったが、自分が歩行している又は自転車に乗っていることを想定 し洗い出しを進めた。 更には、西警察署から見た危険箇所情報を提供いただき、郵便配達員から見た危険箇所、警 察官から見た危険箇所を織り交ぜることにより、高齢者・子どものみならず、幅広い年齢層の 住民への危険予知に役立った。また、地元新聞折り込みの「なごや西ホームニュース」への掲 載により更に地域に貢献できたと実感している。 <配達員が洗い出した危険箇所> 左図のようにブラッシュアップ! <郵便局員が見た危険箇所MAP> 3 地域連携の結果・評価 「名古屋中央郵便局と地元学区が連携した交通安全大作戦」は、地域の多くの関係者のご協力 なくしてはできなかった施策であり、日々、交通事故防止に努めている郵便局、安全な地域づく りを目指す西警察署、区役所、地域のみなさんの連携の証である。また、地域に密着した郵便局、 交通安全を最優先している郵便局にとって、今回の活動は、地域のみなさんと連携して交通安全 意識を深めることができ、また、配達員も新たな危険個所発見による危険予知、企業の社会的責 任など、改めて自分たちの存在意義を考える良い機会になった。 4 今後の課題・展開 日々、バイク等で公道を走行し配達させていただいている郵便局として、一事業所としての交 通事故防止、社員の交通安全意識・運転技術の向上は当然のことだが、地域内の交通安全をより 高いものにするためには、事業所のみならず、各行政機関との連携、そして何よりも地域と連携 して交通安全に取り組むことが、より地域内の安全性を高めると確信した。 今後も、地域における交通安全を考え、引き続き、行政機関及び地域のみなさんと連携し、各 季の交通安全県民運動期間中など、交通安全の呼びかけを継続いきたい。