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「子ども朝活」事業 事例報告集

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「子ども朝活」事業 事例報告集
平成 26 年度子どもの生活習慣づくり推進事業
「子ども朝活」事業 事例報告集
北海道教育委員会
はじめに
本道の子どもたちの学力や体力については、改善の道筋が明らかになりつつあるものの、依然と
して全国平均を下回る状況が続いているほか、全国に比べ1日の家庭学習の時間が少ない、テレビ
やゲームの時間が多いなど、生活習慣の定着についての課題も明らかとなっています。
このため、北海道教育委員会では、子どもの望ましい生活習慣の定着に向け、これまで推進して
きた「早寝早起き朝ごはん」運動、学校や家庭における生活リズムチェックシートの活用、通学合
宿モデル事業等の成果も踏まえ、平成 26 年度から3年計画で「子どもの生活習慣づくり推進事業」
を実施することとし、その具体的な取組の一つとして「子ども朝活」事業をスタートしました。
初年度となる平成 26 年度は、道内全ての管内から 42 市町村において、各地域の教育資源が活用され
た特色あるプログラムが企画・展開されたとともに、事業実施後には、子どもたちの生活習慣の改善に
つながる成果や課題、事業実施に関わる改善方策など、今後の取組に参考となる実施報告をいただきま
した。
本事例報告集は、こうした実施市町村の報告書をまとめたものであり、地域が主体となった様々な実
践の全てを収録しています。
今後、
「子ども朝活」事業を実施する市町村はもとより、子どもたちの生活習慣の改善につながる取
組を予定している市町村、学校、関係団体等の皆様にご活用いただければ幸いです。
最後に、本事業に熱心にお取り組みいただきました市町村教育委員会や学校をはじめ、関係の皆様方
に心より感謝を申し上げます。
目
1 「子ども朝活」事業とは
次
・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.1
2 平成 26 年度「子ども朝活」事業 実施市町村一覧
3 各実施市町村における体験プログラム領域一覧
・・・・・・P.1
・・・・・・・・P.2
4 実施市町村事例報告 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.3
空 知 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.4~17
石 狩 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.18~19
後 志 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.20~29
胆 振 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.30~35
日 高 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.36~37
渡 島 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.38~45
檜 山 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.46~49
上 川 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.50~57
留 萌 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.58~61
宗 谷 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.62~67
オホーツク管内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.68~77
十 勝 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.78~85
釧 路 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.86~89
根 室 管 内 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.90~91
5 資料
子どもの生活習慣づくり推進事業全体イメージ ・・・・・・・・P.93
子ども朝活事業実施要項 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.94~95
1
「子ども朝活」事業とは
「子ども朝活」事業は、生活習慣が乱れがちな長期休業中に、学習や運動、体験活動などを、地域の実
態に即して子どもたちに提供することで、望ましい生活習慣の定着を図ることを目的に、平成 26 年度か
ら3年計画で実施している事業です。
各実施市町村では、学校や行政、団体、企業等の様々な関係者がプロジェクトチームを構成し、既存の
社会教育事業や学校における学習サポート、関係団体や地域人材など、地域の教育資源を十分に活用しな
がら、子どもたちの実態や課題に応じてプログラムを企画して実施しています。
★「子ども朝活」事業実施のポイント ★
★生活リズムが乱れがちな
★教育委員会や学校、団体、企業
★保護者の理解、家庭での継
長期休業中の合計7日間
等の連携により、学習や運動、
続した取組を促すための
以上、午前中に実施
体験活動等のプログラムを企画
「親子プログラム」を実施
<各地域における事業展開のイメージ>
・「子ども朝活」の企画・運営
・取組の評価
・関係機関や団体等
による構成
・課題の把握
・取組の推進
市町村教育委員会、学校、
団体、サークル、家庭教育
サポート企業、PTA、他
部局 等
2
「子ども朝活」
(夏休み・冬休み)
・午前中、合計7日間以上
・小学生とその保護者対象
・公民館や学校等で実施
・学校や地域の既存の取組や、地域の資源や人材をい
かした学習・運動プログラム、親子で参加できるプ
ログラム、ラジオ体操・読み聞かせ・外遊び等の体
験活動など
・生活リズムチェックシートの活用
平成 26 年度「子ども朝活」事業
管 内
・次年度に向けた
改善点等の協議
実施市町村一覧
実施数
実
施
市
町
村
名
空
知
7
夕張市、芦別市、歌志内市、南幌町、浦臼町、秩父別町、北竜町
石
狩
1
石狩市
後
志
5
寿都町、蘭越町、ニセコ町、積丹町、余市町
胆
振
3
豊浦町、壮瞥町、洞爺湖町
日
高
1
様似町
渡
島
2
松前町、森町
檜
山
2
江差町、厚沢部町
上
川
4
比布町、愛別町、上川町、幌加内町
留
萌
2
小平町、苫前町
宗
谷
3
猿払村、枝幸町、利尻町
オホーツク
5
北見市、斜里町、清里町、小清水町、遠軽町
十
勝
4
士幌町、上士幌町、大樹町、広尾町
釧
路
2
釧路町、浜中町
根
室
1
根室市
計
42
-1-
3
各実施市町村における体験プログラム領域一覧
体験プログラム
市町村名
管内
空知
石狩
後志
胆振
日高
渡島
読書
1
2
3
4
5
6
7
夕張市
芦別市
歌志内市
南幌町
浦臼町
秩父別町
北竜町
●
8
9
10
11
12
13
石狩市
寿都町
蘭越町
ニセコ町
積丹町
余市町
●
14 豊浦町
15 壮瞥町
16 洞爺湖町
●
17
18
18
18
19
様似町
松前町①
松前町②
松前町③
森町
檜山
20 江差町
21 厚沢部町
上川
22
23
24
25
比布町
愛別町
上川町
幌加内町
留萌
26 小平町
27 苫前町
宗谷
28 猿払村
29 枝幸町
30 利尻町
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その他
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士幌町
上士幌町
大樹町
広尾町
42 根室市
●
●
世代交流 地域学習 伝統文化
●
36
37
38
39
根室
レク
●
●
40 釧路町
41 浜中町
食育
●
北見市
斜里町
清里町
小清水町
遠軽町
釧路
●
●
31
32
オホー
33
ツク
34
35
十勝
自然体験 生活体験 創作体験
●
-2-
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●
1
夕張市
2
芦別市
22
比布町
23
愛別町
上川
空知
3
歌志内市
24
上川町
4
南幌町
25
幌加内町
5
浦臼町
26
小平町
留萌
石狩
後志
胆振
日高
渡島
6
秩父別町
27
苫前町
7
北竜町
28
猿払村
8
石狩市
29
枝幸町
9
寿都町
30
利尻町
10
蘭越町
31
北見市
11
ニセコ町
32
斜里町
12
積丹町
33
清里町
13
余市町
34
小清水町
14
豊浦町
35
遠軽町
15
壮瞥町
36
士幌町
16
洞爺湖町
37
上士幌町
38
大樹町
39
広尾町
40
釧路町
41
浜中町
42
根室市
17
様似町
18
松前町①②③
19
森町
宗谷
オホーツク
十勝
釧路
20
江差町
21
厚沢部町
檜山
根室
-3-
1 夕張市
1
「自分でつくる」をキーワードに、
子どもの自主性や意欲を高める「朝活キッズ!」
事業の概要
■事業名
朝活キッズ!
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会、ゆうばり生涯学習推進プロジェクト、
わくわくプロジェクト、高校生ボランティア
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~8月2日(土)(6日間)
(第2回) 12月25日(木)~12月27日(土)(3日間)
■参加対象 ゆうばり小学校3~6学年
■参加実績 (参加者)児童 18名、保護者 7名
■運
営 プログラム指導者(プロジェクト委員、市管理栄養士)
運営ボランティア(高校生ボランティア)
講 師
(外部)1名
■会
場 ゆうばり小学校
2
■事業のねらい
・長期休業中の学習習慣や運動習慣
を含む望ましい生活習慣を定着
させ、学力・体力向上を目指す。
・地域の人材や教育資源を活かした
体験活動により、地域への関心を
高めるとともに、地域の様々な人
との交流を図る。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・望ましい食習慣を学ぶとともに食べ物を大切にする態度を養うため、食育講座を実施する。
・子どもたちが自主的に取り組めるような運動プログラムを入れる。
・親同士が顔見知りになれるよう、親子が参加するレクリエーションを実施する。
・地域の素材(市内の間伐材)を利用した工作を行い、夕張市の植生について学ぶ機会とする。
・一日の生活を見直すために生活リズムチェックシートを活用する。
■運営の工夫
・高校生ボランティアの役割を明確にするため、数回の打合せを行いながら連携を図る。
・主体的に活動することが楽しいと感じられるよう、参加者それぞれのペースを尊重した指導を行う。
・実施後に参加者からアンケートをとり、参加者の意識の変容を探る。(次回のプログラムに活かす)
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月28日(月)~8月2日(土) 6日間
【第2回】 平成26年12月25日(木)~12月27日(土) 3日間
月日
時刻
8:00
7 月 28 日
(月)
7 月 29 日
(火)
7 月 30 日
(水)
7 月 31 日
(木)
8月1日
(金)
8月2日
(土)
12 月 25 日
(木)
ラジオ体操
12 月 26 日
(金)
12 月 27 日
(土)
ラジオ体操
8:20
9:00
ブックトー
ク(司書)
読書
本紹介
感想発表
レク
(親子プログラム)
学習
ブックト
ーク(司
書)
読書
学習
10:00
工作
10:45
レク
11:45
工作(わくわくプロジェクト委員)
食育講座
(実習)
(市管理栄
養士)
解散
12:00
レク
解散
解散
工作(わくわくプロジ
ェクト委員)
振り返り
レク
レク
(外でアイ
(外遊び)
ス作り)
親子プロ
解散
解散
-4-
4
活動の様子
■
事業中の様子
【食育プログラム】
○夏日程
市管理栄養士による食育プログラム「おにぎり作り」を実施した。
学習の前に米とぎを済ませ、学習終了後、調理開始。ご飯の炊きあが
りを待ちながら、マヨネーズ作り、目玉焼き、ソーセージ、キュウリ・
トマトの準備をし、子ども達でスタッフの分も含めおにぎりを作る。
保護者不在の時でも自分たちで簡単な調理ができるように、また栄
養のバランスについても意識させながら進めた。
○冬日程
レクリエーション(外遊び)の際にアイスクリーム作りを実施した。
マヨネーズやアイスクリームがどんな材料でできているのかなどにも
気付くきっかけとなった。
■
参加者の声
【児童の感想】
・わからない問題や漢字がわかるようになった。
・米の炊き方やおにぎりのつくり方まで教えてもらい、ママにもつく
ってあげられるから楽しかった。
・本を読んでいると、すごく本が好きになった。
・みんなと遊べてよかった。
・宿題がいっぱい進んでよかった。
・冬休みの工作ができた。野菜型ろうそくを初めてつくった。
【保護者の感想】
・朝から外遊びをして疲れるのか、いつもはしない昼寝をしました。
・大満足です。
・宿題がかなり進んだと喜んでいました。
・休み中はダラダラしがちなので生活のメリハリがついてよかったです。
・とてもよい活動だと思います。
・来年もお願いします。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・普段の読書時間が平均 6 分というアンケート結果だったが、期間中は 30~40 分の読書時間をプログラムに組
み込み、読書感想文の発表を行った。その結果、空き時間に「本読んでいい?」と聞く参加者や、家でも続き
を読んだ、本が好きになったといったアンケートの回答があった。
・参加者は一様に、その日の活動や楽しかったことを家庭でも話題にしているようで、保護者からも続けてほし
いとの声があがっている。
【課題】
・期間中の全日程の参加を促すための働きかけやプログラムの工夫が必要である。
・親子プログラムの保護者の欠席が多いため、実施方法に工夫が必要である。
・参加者をサポートするスタッフが不足したため、より多くのボランティアの協力が必要である。
・親子プログラムに参加できない保護者に、活動内容や趣旨を理解してもらうための働きかけが必要である。
■
改善方策
・土曜日が仕事の保護者もいるため、親子プログラムの日曜実施を検討する。
・申込段階で全日程参加できるかを確認し、希望者多数の場合は優先的に参加できるように配慮する。
・参加希望者が多くなるようであれば、対象学年を狭めて実施する。
-5-
別記第5号様式
2 芦別市
世代を越えた「あったか~い」ふれあいから、
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
子どもたちの健やかな成長を支える!
1
事業の概要
■事業名
あしべつ子ども朝活事業
■プロジェクトチーム構成員
「あしべつ早寝早起き朝ごはんパートナーズ」
町内会連合会、老人クラブ連合会、社会福祉協議会、民生委員児童委
員連絡協議会、青少年育成連絡協議会、市PTA連合会、青少年セン
ター、社会教育委員の会
■実施期間 (第1回) 9月7日(日)~9月12日(金)(6日間)
(第2回) 1月7日(水)~1月12日(月)(6日間)
■参加対象 (第1回)市内小学4~6年生 (第2回)市内小学1~6年生
■参加実績 (第1回)児童 9名、運営ボランティア 29名、講師 3名
(第2回)児童 35名、保護者 14名、講師 8名
■会
場 (第1回)あしべつ宿泊交流センター
(第2回)芦別市民会館・青年センター体育館等
2
■事業のねらい
子どもの生活習慣と
学習習慣を身に付ける
とともに、家庭や地域の
教育力の向上を目指す。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・毎日、地域の老人クラブ等が子ども達と交流する場面を設定
・チャレンジテスト等を活用した個別学習の実施と、各教科の学習方法について説明する時間を設定
(退職された元小学校の校長先生にサポートを依頼)
・地域ボランティアや保護者への感謝の気持ちを育てるために、「ふれあい夕食会」を設定
・既存事業のプログラムを複合的に活用し、効率的な展開による効果的なプログラムを構成
■運営の工夫
・地域の各種団体で構成する「あしべつ早寝早起き朝ごはんパートナーズ」を組織
・学校・家庭・地域がスムーズに連携できるよう地域ボランティアの協力を依頼
・実施後に、児童、保護者にアンケートを行い、次回のプログラムを改善
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年9月7日(日)~12日(金) 6日間 (通学合宿事業と連携して実施)
【第2回】 平成27年1月7日(水)~12日(月) 6日間
月日
時刻
9月7日(日)
6:00
9月8日(月)
~
9月 11 日(木)
9月 12 日(金)
起床
朝の運動
(体操)
起床
朝の運動
(体操)
朝食・登校
朝食・登校
【学
【学 校】
8:00
15:00
15:30
開会式
17:00
夕食
19:00
21:00
21:30
校】
8 日(外遊び 鬼ごっ
こ)
9 日(おやつづくり)
10 日(裁縫 お手玉作
り)
生活体験
11 日(昔遊び)
(洗濯・掃除)
夕食
学習時間
学習時間
風 呂
就寝準備
風 呂
就寝準備
チェックシート
の活用
就 寝
チェックシート
の活用
就 寝
月日
時刻
1月7日(水)
~
1月8日(木)
8:30
~
9:15
※やさしいサポート
教室として開催
集 合
オリエンテーション
9:25
~
10:10
学習プログラム①
「国語チャレンジ」
市サポート教員
学校支援員
夕食会準備
親子プログラム
ふれあい夕食会
チェックシート
の活用
閉会式
-6-
10:20
~
11:05
運動プログラム
「スポーツ体験」
11:15
~
12:00
学習プログラム②
12:00
~
12:15
チェックシート
の活用
解 散
「算数チャレンジ」
1月9日(金)
~
1月 11 日(日)
自
宅
で
の
生
活
リ
ズ
ム
チ
ェ
ッ
ク
シ
ー
ト
の
活
用
1月 12 日(月)
※親子体験教室として
開催
集 合
オリエンテーション
親子でチャレンジ
「クラフト制作」
大雪青少年交流の家職員
「木 育 体 験」
空知総合振興局森林室
「スポーツ体験」
市教育委員会職員
子:体験プログラ
ム
「ラクガキ体験」
親:親学セミナー
空知教育局
社会教育指導班
チェックシートの活
用
解 散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【通学合宿 プログラム】
本市で初めて実施する通学合宿では、地域ボランティアへの協力依
頼、参加者募集、事業実施まで手探りの状態での実施となった。
異世代交流では、地域の老人クラブ等のボランティアとの「おやつ作
り」や「昔遊び」を行い、交流を通して普段接することの少ない地域の
人とのふれあいや、
“顔の見える関係づくり”ができ、最終日にボランテ
ィアを招待してお礼を兼ねた夕食会の開催に結び付けることができた。
また、学習時間では集団学習ではなく、1人1テーブルに座り、個別の
学習に集中して取り組むことができた。
【朝活事業 プログラム】
長期休業期間中に効率的に事業を実施する必要があったため、それぞ
れ所管の違う学習サポート事業と親子体験事業を生活リズムチェック
シートで結びつけることにより、既存事業の複合的な活用ができ、所管
の枠を超えた効率的な事業展開を行うことができた。
■
参加者の声
【児童の感想】
○通学合宿
・料理をがんばった!色々な料理をこれからも覚えたい。
・学んだことを活かして勉強や生活をがんばりたい。
○子ども朝活
・勉強と運動の時間があったため、とても集中して取り組むことができた。
【保護者の感想】
○通学合宿
・言葉で理解させるのは難しいです。自ら体験し初めて理解してくれたの
だと思います。何より本人が楽しかったと言っています。
・朝ごはんへの意識が親子共々変わりました。朝から手づくりの温かいバ
ランスの良い朝食を食べたことがきっかけになり、今までよりも品数も
量も多く欲しがるようになったことがうれしい変化でした。
○子ども朝活
・頭、手、体を使い親子で楽しめた。初めての参加でしたが、ぜひ次回も参加したい。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・親が当たり前に普段してくれていることが大変なことだと理解する等、参加した子どもの心の成長が保護者に
も伝わった。(Q.通学合宿に子を参加させてよかったか? A.よかった 85%)
・短期間で急に生活を変えることは困難だが、他の学校の児童や地域の方と一緒に過ごす時間が楽しく、また
参加したいという声もあった。
(Q. 生活リズムについてお子さまと話し合ったか? A.はい 57%)
(Q.事業期間(5泊6日)について A.ちょうど良い 100%(親から離れる事に長すぎず短すぎず良い)
)
【課題】
○通学合宿
・参加者しやすい事業の工夫(塾や習い事のため参加したくてもできないという状況が見られた。
)
・地域ボランティアがより主体的に関わる意識を高める必要がある。
○子ども朝活
・取組への関心が低い保護者をいかに参加させるか。子どもの意識改革とともに、保護者の意識改革が重要であ
る。
■
改善方策
○通学合宿
・地域の教育力向上に向け、子ども会・育成会との連携強化により子どもの参加を奨励し、地域との架け橋にな
るような位置づけを構築していきたい。
○子ども朝活
・教育局と連携した親学セミナーの活用により、生活習慣・学習習慣の改善について積極的に保護者に呼びかけ
ていきたい。
-7-
別記第5号様式
3 歌志内市 子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
「よく学び!よく遊べ!」毎日楽しく生活リズムを
つくるチャレンジサマー・ウィンター!
1
事業の概要
■事業名
「歌志内市こども朝活~休み中も規則正しく
元気いっぱい・チャレンジ・サマー!(ウィンター)~」
■プロジェクトチーム構成員
歌志内小学校教頭、教育委員会職員、歌志内小学校PTA
■実施期間 (第1回) 7月31日(木)~8月6日(水)(5日間)
(第2回) 1月8日(木)~1月13日(火)(3日間)
■参加対象 歌志内小学校1~6学年
■参加実績 (参加者)児童 52名 (8/6は71名)、保護者 4名
(運営ボランティア)6名
(講 師)2名(ネイパル深川職員)
■会
場 歌志内小学校
2
■事業のねらい
・長期休業中も規則正しい生活を送
ることにより、基礎学力の確実な
定着と体力向上への意欲を養う。
・事業の実施を通し、地域全体で子ど
も達のより良い学びの環境づくり
を行う意識の醸成を図る。
・生活リズムチェックシートの活用
を啓発し、子ども達のより良い生
活習慣の定着に向けた保護者の意
識を向上させる。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・長期休業中における学習習慣の定着と1学期の学習内容の定着に向け、チャレンジテスト等を活用した個別
学習を実施する。
・生活習慣を見直し、主体的に規則正しい生活を送ろうとする意識を醸成するため、生活チェックシートを活
用する。
・進んで運動に取り組み体力を向上させようとする意欲を高めるため、誰でも手軽にできる運動を取り入れる。
・学ぶ意欲の向上を図るため、「楽しく学べる」プログラムを実施する。
■運営の工夫
・保護者に参加を呼びかけ、家庭学習の内容や取り組み方等を保護者にも学んでもらう場とする。
・児童の登下校の際の見守り活動を地域住民に依頼し、児童の安全管理に努める。
・地域をあげて、子ども達の学力・体力の向上、生活習慣づくりに取り組むため、地域や保護者への参加や協
力を市教委が主体となり呼びかけを行う。
・実施後に、児童、保護者にアンケートを行い、次回のプログラムの改善を行う。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月31日(木)~8月6日(水) 5日間
【第2回】 平成27年1月8日(木)~13日(火) 3日間
月日
7月 31 日(木)
時刻
9:15
夏開会
9:25
10:10
8月1日(金)
8月4日(月) 8月5日(火)
オリエンテーション
挨
拶
出欠確認
挨
拶
出欠確認
挨
拶
出欠確認
算数
チャレンジ
タイム
国語
チャレンジ
タイム
算数
チャレンジ
タイム
国語
チャレンジ
タイム
集団遊び
読書
集団遊び
読書
集団遊び
読書
集団遊び
読書
国語
チャレンジ
タイム
算数
チャレンジ
タイム
国語
チャレンジ
タイム
算数
チャレンジ
タイム
10:30
8月6日(水) 1月8日(木)
挨
拶
出欠確認
〇キンボー
ルを使った
リレー遊び
〇ドッチビ
ー
ネイパル
深川講師
1月9日(金) 1月 13 日(火)
オリエンテーション
挨
拶
出欠確認
算数
チャレンジ
タイム
国語
チャレンジ
タイム
冬開会
集団遊び
読書
国語
チャレンジ
タイム
集団遊び
読書
算数
チャレンジ
タイム
挨
拶
出欠確認
○楽しい
スポーツに
挑戦してみ
よう
ネイパル
深川講師
11:15
生活チェック 生活チェック 生活チェック 生活チェック 生活チェック 生活チェック 生活チェック 生活チェック
タイム
タイム
タイム
タイム
タイム
タイム
タイム
タイム
11:30
下校
下校
下校
下校
-8-
下校
※キャンプ
下校
下校
下校
4
活動の様子
■
事業中の様子
【学習サポートプログラム】
1 学期に学習した国語・算数の内容やチャレンジテストの問題を活
用し、ドリルを作成。自主学習の形をとりつつ、分からないことは運
営ボランティア(大学生・地域ボランティア・学校職員)に質問をしな
がら進めていた。午前中、2コマの学習時間であり、間に遊びの時間
を設ける事により、半日の生活のリズムが生まれ、学習にも集中して
取り組む様子が見られた。
特に、学校サポーター派遣事業を活用し派遣された大学生ボランテ
ィアは、子ども達にとって新鮮な存在であり、気軽に質問をしたり、
遊びの時間には、一緒に積極的に体を動かし遊ぶ様子が見られ体力の
向上の機会となった。
また、生活リズムチェックシートを活用し、睡眠やゲームの時間な
どの目標を自分で設定し、自身で点検することを通じ、夏休み期間中
も規則正しい生活を心がけるような姿勢が見られた。
■
参加者の声
長期休業中の学習サポートを含め、初めての取組となることから実施方
法や内容等について児童と保護者にアンケートを実施。以下特徴的な点に
ついてのみ記載。
・実施日数については、5日という設定は 86%が適当と回答
・実施時間(午前中2時間)については、93%が適当と回答
・チャレンジタイム(国・算ドリル)遊び時間、軽運動のプログラムの
内容については、100%良かったと回答。
・次回のチャレンジ・ウィンターへの参加については、81%が参加した
い(参加させたい)と回答。
【保護者の感想】
・普段の学校と違う雰囲気の中で、楽しみながら通っていたようです。
・家でダラダラと勉強するのと違い、学習や遊びなど大変有意義な時間
を過ごしていたように思います。
・本人もとても楽しく勉強できたらしく「もっとあればいいのに」と言っていました。
・とても良い企画で子どもも喜んでいました。なかなか家庭学習の取組ができないので、とても嬉しく思いまし
た。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・生活リズムチェックシートの活用により、長期休業中の規則正しい生活リズムをつくることができた。
・学習の振り返りを行い、学習習慣の定着や学習意欲の向上が見られた。
・遊び時間や軽スポーツの体験により、子どもたちの運動意欲の向上が見られた。
・地域ぐるみで、子どもたちの学力・体力の向上を目指そうという気運が少しずつ醸成されてきている。
【課題】
・「早寝・早起き・朝ごはん」などの正しい生活習慣の定着に向け、より一層保護者の意識の向上とPTA活動
との連携を図る必要がある。
・歌志内市として、子どもたちの学力・体力の向上に向け、市教委がイニシアチブをとりながら、地域ぐるみで
取組を推進する体制づくりと計画の策定が必要である。
・地域の運営ボランティアの人材を確保する必要がある。
■
改善方策
・子どもの望ましい生活習慣の定着を目指し、保護者の意識の向上に向けたPTA研修会の開催
・子どもたちが参加したいと思える魅力的なプログラムの企画
・学校支援地域本部事業との連携をもとにした地域ボランティアの人材発掘
・地域ボランティア人材確保に向けた効果的な情報発信
-9-
別記第5号様式
4
南幌町
南幌音頭!うどん作り!地域ならではの体験で、
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
郷土への愛着を育みながら生活リズムをつくる!
1
事業の概要
■事業名
「さぁ夏休み、リズムをつくって楽しくすごそう!」
「雪とあそぼう、寒さになんか負けないゾ!」
■プロジェクトチーム構成員
南幌町校長・教頭会、教育委員会職員、生涯学習サポーター、
放課後子ども教室事務局
■実施期間 (第1回)7月24日(木)~7月28日(月)
(5日間)
(第2回)1月10日(土)
、1月14日(水)~16日(金)
(4日間)
■参加対象 南幌町立南幌小学校1~6学年 定員40名
■参加実績 (参加者)児童 294名、保護者 26名
(講師・運営ボランティア) 57名
■会
場 南幌町立南幌小学校 長沼スキー場
南幌町保健福祉総合センター「あいくる」
2
■事業のねらい
・自ら学習に取り組む姿勢や
運動を楽しむ習慣を育む
きっかけをつくる。
・地域の大人や高校生との交
流を図る。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・自分の住む町への関心を高めるため、ふるさとの伝統芸能の体験や町内産の農作物を使った調理実習な
どを実施する。
・児童の参加意欲を高めるため、夏期、冬期それぞれに特色あるプログラムを企画する。
■運営の工夫
・プロジェクトチームのメンバーと会場使用やボランティア派遣、安全管理等について連携を密に図る。
・南幌町生涯学習サポーターや南幌音頭踊り指導ボランティア、高校生ボランティアなど多くの町民の協
力を得ることにより、世代間の交流や様々な体験活動を行う。
・長期休業中における望ましい生活習慣の定着を目指し、休みに入ってすぐの時期に実施する。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月24日(木)~28日(月) 5日間
【第2回】 平成27年1月10日(土)、14日(水)~16日(金) 4日間
月日
時刻
8:30
7月 24 日(木)
7月 25 日(金)
7月 26 日(土)
~27 日(日)
集合
オリエンテーション
リズム体操・朝読 リズム体操・朝読
7月 28 日(月)
集合
リズム体操・朝読
朝の勉強会
朝の勉強会
朝の勉強会
水飲みトイレタイム
水飲みトイレタイム
水飲みトイレタイム
水飲みトイレタイム
水飲みトイレタイム
楽しい体つくり 楽しい体つくり
や動きづくり
や動きづくり
※南幌町生涯学 ※南幌町生涯学
習サポーターに 習サポーターに
よる指導・協力 よる指導・協力
11:40
11:50
片付け・清掃
おわりの会
生活リズムチェ
ックシート記入
片付け・清掃
おわりの会
(保護者と一
緒に生活リズ
ムチェックシ
ートに記入
し、最終日に
提出して点検
する。)
自分の体力を知
ろう
体力テストの練
習と測定
※南幌町生涯学
習サポーターに
よる指導・協力
11:45
※南幌町生
涯学習サポ
ーターによ
る指導・協
力
12:00
片付け・清掃
生活リズムチェ
ックシート記入
おわりの会
生活リズムチェ
ックシート記入
解散
解散
- 10 -
バス送迎
バス送迎
バス送迎
出席確認
オリエンテーション
出席確認
お知らせ
出席確認
お知らせ
協力
水飲みトイレタイム
12:00
解散
出席確認
朝の勉強会
自分で作れ スキー学習 スキー学習 スキー学習
ばなお美味
しい親子で ※南幌町生涯 ※南幌町生涯 ※南幌町生涯
手打ちうど 学習サポータ 学習サポータ 学習サポータ
ーによる指導・ ーによる指導・ ーによる指導・
ん!
ーによる指導・
協力
る指導・協力
1月 10 日(土) 1月 14 日(水) 1月 15 日(木) 1月 16 日(金)
10:00
家庭で保護者 自分の体力を知ろう
盆踊りでデビュー 盆踊りでデビュー
のもと、各自 体力テストの
とっくん南幌音頭! とっくん南幌音頭!
練習と測定
の「目標タイ
ム」に沿って ※南幌町生涯
※南幌音頭踊り ※南幌音頭踊り
学習サポータ
指導ボランティアによ 指導ボランティアによ 生活
る指導・協力
10:50
11:00
時刻
9:00
9:30
9:30
10:00
10:10
月日
協力
協力
おわりの会 おわりの会 おわりの会
生活リズムチ 生活リズムチ 生活リズムチ
ェックシート ェックシート ェックシート
記入
記入
記入
バス移動
バス移動
バス移動
12:30 片付け・清掃 遠隔地の児 遠隔地の児 遠隔地の児
おわりの会 童バス送迎 童バス送迎 童バス送迎
13:00
解散
解散
解散
解散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【学習・運動・体験・親子プログラム】
・学習プログラム
夏休みの宿題や自習課題を持参し取り組んでいた。
わからない部分は高校生や生涯学習サポーターに質問していた。
・運動プログラム
生涯学習サポーターの指導のもと、ミニハードルやボールを使い楽
しく運動を行った。また、自分の体力を知ってもらうために、反復
横跳びなどの体力テストも実施した。
冬にはスキー教室を実施。少しでも上達しようと努力していた。
・体験、親子プログラム
「南幌音頭踊り」の指導者に依頼し、町の伝統芸能を体験したほか、
親子で南幌産小麦を使ったうどん作りを体験。JAなんぽろ職員の
指導で、種まきからうどん作りまでを学んだ。
■
参加者の声
【児童の感想】
(アンケート結果)
・学校に行っている時と比べて早く起きるようになった。
・勉強を頑張った。家のお手伝いも頑張りたい。
・だらだらしない生活をできるように頑張る。
・いっぱい運動できた。休み中もしっかりリズムのとれた生活をしたい。
・休みに入っても寝る時間や起きる時間を守れた。
・家に帰ってからも体を動かすようになった。
・朝活に行って読書の時間が増えた。
【保護者の感想】
・勉強の時間を設けてもらい助かった。
・いろいろなプログラムが組まれており、子どもは毎朝楽しそうに
出かけていた。
・小さなプレゼント(皆勤賞)を目指し毎朝遅刻せずに通っていた。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・長期休業に入りすぐの時期に実施したことで、普段の生活習慣を崩さずに参加していた。
・朝活がきっかけで、家庭でも運動の機会が増えた児童や、長期休業中の目標を立てた児童がいた。
・高校生、伝統芸能指導者、生涯学習サポーター等の協力を得たことにより、様々な世代との交流を図ることが
できた。
【課題】
・事業のねらいや実施内容、子どもとの関わり方などについて共通理解を図るため、プロジェクトチームと協力
し、ボランティア間の打合せ時間をしっかり確保することが必要である。
・社会教育事業、学校行事等との日程調整が必要である。
・参加児童の支援を充実させるため、生涯学習サポーターと高校生ボランティア、協力団体の十分な確保が必要
である。
・朝の勉強会の時間を十分確保することが必要である。
■
改善方策
・今後も、長期休業に入りすぐの時期に実施することが望ましい。
・プロジェクトチームと協力ボランティアとの打合せを早期に実施することで、より充実した運営や、事業への
主体的な関わりを促す。
・教育局と連携しながら保護者への情報提供を行っていきたい。
- 11 -
別記第5号様式
5 浦臼町
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
サマーキャンプと組み合わせ、毎朝楽しくアクティブに
~みんな元気!笑顔いっぱい!~
1
事業の概要
■事業名
浦臼町子ども朝活~みんな元気!笑顔いっぱい!~
■プロジェクトチーム構成員
浦臼小学校校長・教頭・教諭、教育委員会職員、社会教育委
員、読み聞かせボランティア、人材バンク登録者、総務課
企画統計係職員
■実施期間 (第1回) 7月30日(水)~8月1日(金)(3日間)
(第2回) 8月18日(月)~8月21日(木)(4日間)
■参加対象 浦臼小学校1~6学年
■参加実績 第1回目(参加者)児童 39名
第2回目(参加者)児童 27名 保護者 5名
■会
場 浦臼町農村センター、浦臼町海洋センターなど
2
■事業のねらい
・長期休業中であっても、規則正し
い生活習慣を身に付ける。
・地域のボランティアの方達と交流
を図り、地域の一員としての自覚
をもつ。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・学習習慣の定着を図るため、学習サポート事業を活用する。
・子ども達の参加意欲を高めるため、魅力あるプログラムの作成に努める。
・地域への関心を深めるため、地域にある人材や自然等を活用する。
・基本的な生活習慣の定着ととともに、自主性・自立性の育成を図るため、後半の日程をキャンプ事業として実
施し、青少年教育施設で宿泊しながら様々なプログラムを体験させる。
■運営の工夫
・地域プロジェクトチームメンバーの協力の下、子どもたちが取り組みやすいスケジュールを企画する。
・地域ボランティアとして元教員や各種団体の協力を得ながら、地域の子どもたちの成長を見守る工夫を図る。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月30日(水)~8月1日(金) 3日間
【第2回】 平成26年8月18日(月)~21日(木) 4日間
月日
時刻
8:30
8:45
7 月 30 日(水) 7 月 31 日(木) 8 月 1 日(金)
受付
開会式
オリエンテーション
ラジオ体操
受付
受付
ラジオ体操
ラジオ体操
朝読
読み聞かせ
読み聞かせ
10:30
11:45
12:00
13:00
時刻
8 月 18 日(月) 8 月 19 日(火) 8 月 20 日(水) 8 月 21 日(木)
起床・ラジオ体
操
朝食・出発準
備
6:30
7:30
8:30
9:00
9:15
月日
9:30
夏休み学習
タイム
夏休み学習
タイム
夏休み学習
タイム
10:30
フロアカーリング
陶芸体験
フロアカーリング
陶芸体験
フロアカーリング
大会
生活チェックタイム
生活チェックタイム
生活チェックタイム
解散
解散
閉会式・解
散
11:30
12:30
12:30
以降
- 12 -
受付
集合・出発式
アイヌ文化を
学ぶ
親子で
準備体操
移動
親子で
トランポリン
に挑戦
研修
滝里ダム見学
二風谷アイヌ
文化博物館
見学
移動
日高青少年
自然の家へ
移動
日高青少年
自然の家 着
日高青少年
自然の家 着
生活チェックタイム
解散
・野外活動
(カレーライ
ス作り)
・入浴
・自由行動
・ふりかえり
・レクリェーシ
ョン大会
・夕食
・入浴
・自由行動
・ふりかえり
起床・ラジオ
体操
朝食・出発
準備
日高青少年
自然の家出
発
体験学習
ふらのチー
ズ工房
(アイス作
り)
移動
浦臼町着
15:30
4
活動の様子
■ 事業中の様子
【第1回:夏休み学習タイム・フロアカーリング・陶芸体験】
夏休み学習会は、先生・運営ボランティア・学生ボランティアの協力
を得て、夏休みの宿題や家庭学習を実施した。
子どもたちは、先生やボランティアに積極的に質問をするなど、意欲を
持って学習に取り組むことができた。
フロアカーリングは、初めて体験する子どもがほとんどであり、フロ
ッカーの操作に戸惑いながらも、チームで協力して楽しく体験した。
陶芸体験は、町内でサークル活動をしている団体に講師を依頼し実施
した。子どもたちは、初めての粘土の感触に驚き、お皿の焼き上がりを
楽しみにしていた。
【第2回:親子でトランポリンに挑戦・サマーキャンプわくわく体験 in ひだか】
4
活動の様子 「平成 26 年 8 月 18 日(月)~8 月 21 日(木)」
【第2回】
トランポリンでは、初めて体験する保護者が多い中、トランポリン指
導員の資格を持っている役場職員から、体幹を鍛えることで、姿勢が良
くなるなどの効果について学んだ。初めは緊張していた親子も慣れてい
くうちにつれ、楽しく体験することができた。
サマーキャンプでは、国立日高青少年交流の家で宿泊しながら野外炊
事を体験したほか、滝里ダム・二風谷アイヌ文化博物館・ふらのチーズ
工房を見学するなどし、仲間と協力して生活したり、道内の様々な地域
の歴史・文化や産業について学んだりする機会となった。
■ 参加者の声
【児童の感想】
・大学生の人がとてもやさしく、分かりすく勉強を教えてもらった。
・お母さんと一緒にトランポリンをやってとても楽しかった。
・サマーキャンプ中はゲームをしなかった。ゲームをしないで一日過ごすのもいいなと思った。
【保護者の感想】
・様々な体験活動から地域の方と接する機会があってよかった。
(陶芸体験)
・
「朝活」終了後も早寝早起きを意識して生活できるようになってきた。
・学生ボランティアが優しく指導してくれて、とても楽しく学ぶことができたようである。お陰で、家庭でも学
習する時間が少し増えたような気がする。
5
■
評価・改善方策
成果と課題
「朝活」に参加した児童の保護者を対象に事後アンケートを実施(アンケート回収数 24)
・参加させてよかった
100% ・朝ご飯をしっかり食べる
100%
・学習習慣や生活習慣が身についた、
71% ・就寝時間が早くなった
67%
ある程度身についた
・起床時間が早くなった
62% ・毎日 30 分程度は本を読んでいる
50%
【成果】
・子どもたちは、朝活後も「早寝早起き朝ごはん」を意識しながら生活をしている。
・「親子トランポリンに挑戦」や「サマーキャンプ」から、忍耐力や協調性、思いやりの心が育まれた。
・保護者が「早寝早起き朝ごはん」の必要性を感じてきており、家庭でも話題に上がるようになっている。
【課題】
・保護者が事業のねらいを理解していないと単発的な取組で終わってしまうため、家庭で継続的に取り組まれる
ことの重要性も含めて、ねらいを説明する時間が必要である。
・各家庭への周知方法の工夫などにより、子どもが積極的に参加できるよう働きかける必要がある。
・読書習慣の定着に向け、読み聞かせを実施したが、毎日 30 分以上読書する子どもが 50%に留まっており、効
果的なプログラム提供が必要である。
■
改善方策
・小学校と連携し、7月の全校参観日の機会などを活用して広報するとともに、保護者に対して「子ども朝
活」事業の趣旨説明を事前に行い、理解した上での参加を促す。
・生活習慣は短期間では身に付かないため、家庭・学校の協力を得て長期的に取組を推進する。
(連携の強化)
- 13 -
別記第5号様式
6 秩父別町 子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
新たな「地域力」で子どもの体験が輝く!
のびのび!すくすく!子ども朝活
1
事業の概要
■事業名
秩父別町「子ども朝活」事業
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会、社会教育委員の会議、まちづくり協働隊、小学校、
教育委員会事務局
■実施期間 (第1回) 8月4日(月)~8月10日(日)(7日間)
■参加対象 秩父別小学校1~6学年
■参加実績 (参加者)児童 6名、保護者 5名
(運営ボランティア)13名
(講 師)4名
■会
場 秩父別小学校、青年会館、ファミリースポーツセンターなど
2
■事業のねらい
子どもたちの長期休業中の
望ましい生活習慣を定着させ
ることを目的とする。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・既設の学校事業(ジャンプアップ教室)や社会教育事業(水泳教室)を活用したプログラム構成とする。
・体を目覚めさせるようにするため、モーニングレクやフットパス体験など、体を動かすプログラムを毎朝実
施する。
・家庭での親子のコミュニケーションの充実につなげるため、親子プログラムの一環として「座禅」を盛り込
み、普段なかなかできない体験活動を提供する。
・参加者自身の生活習慣の確認と改善に向けて、生活リズムチェックシートに毎日取り組む。
■運営の工夫
・教育委員会職員が運営するだけではなく、運営ボランティアとして住民の協力を得て実施。
・共働き世帯が多いことから、多くの保護者の参加を促すため、3回予定している親子プログラムの1回目を
夜に実施し、他2回を土日に盛り込んだ。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年8月4日(月)~10日(日) 7日間
月日
時刻
8:00
8月4日(月)
8月5日(火)
ガイダンス
モーニングレク
読書
8月6日(水)
8月7日(木)
8月8日(金)
8月9日(土)
8月 10 日(日)
モーニングレク
フットパス雨天
レクレーション
サイクリング雨天
屋体レク
親子ストレッチ
体操
親子ウオークラリー
読書
読書
読書
読書
親子昔の生活
学習
親子新体力
テスト
ジャンプアップ
教室
ジャンプアップ
教室
ジャンプアップ
教室
宿題・学習
自由研究
宿題・学習
自由研究
親子昔遊び
親子新体力
テスト
水泳教室
水泳教室
水泳教室
水泳教室
水泳教室
親子昔遊び
終了式
生活リズムチェッ
クシート活用
生活リズムチェッ
クシート活用
生活リズムチェッ
クシート活用
生活リズムチェッ
クシート活用
生活リズムチェッ
クシート活用
生活リズムチェッ
クシート活用
生活リズムチェッ
クシート活用
8:30
9:00
10:30
11:45
17:30
親子座禅体験
18:30
- 14 -
4
活動の様子
■
事業中の様子
【プログラム】
【全体】
・予定のフットパス・サイクリングは雨天のため中止となったが、雨
天プログラム「何でも飛ばしちゃえ」は、スリッパ・野球帽・ドッチ
ビー・ミニバレーボールで実施し、子どもたちは仲間と協力するこ
との大切さを学んだ。
【親子座禅体験】
・集中力などを高めるために親子座禅体験を実施した。初めて体験し
た参加者が多かったが、
「貴重な時間を過ごした」などの感想が寄せ
られた。地元の新聞にも「何事も経験なので一人一回は警策(きょ
うさく)をします」と住職の言葉を含めた記事が掲載された。
親子座禅体験
【親子昔遊び】
・アスファルトに、チョークで沢山の落書きをした。
「ケンケンパー」
「十字架(地域によってはタンボ)
」など、親は子どもだった頃を思
い出しながら、楽しく遊ぶことができた。
【終了式】
・皆勤賞1名、精勤賞2名に手づくり証書を授与した。
■
親子昔遊び
参加者の声
【児童の感想】
・水泳教室を頑張ったので、泳げるようになった。
・参加人数が少なかったけど、参加した友達と仲良くできた。
・座禅体験は初めてだったけれど、楽しかった。
・また来年もあるなら参加したい。
【保護者の感想】
・教育委員会の方々に丁寧に対応していただきました。感謝しています。
・何もないと、時間をもてあそぶので参加させて良かったです。
・「親子昔遊び」はとても懐かしく、子どもと体験できて良かったです。
・子どもには朝の時間が貴重なので、継続して実施してほしいです。
・家庭内で、「早寝早起き朝ごはん」の話題が出るようになりました。
5
終了式
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・参加児童は毎日楽しく活動し、友達との交流を深めることができた。
・まちづくり協働隊や社会教育委員との新たなネットワークを構築することができた。
・参加者は、
「早寝早起き朝ごはん」の大切さを理解することができた。
・普段、子どもたちとの関わりがあまりない方にも協力をいただき、地域全体で子どもたちを育てる意識を高め
ることができた。
・参加者のアンケート結果から、
「参加させてよかった」との回答率が 100%であった。
【課題】
・親子事業の平日開催は共働きが多く実施することが難しいため、日程の見直しを行う必要がある。
・少年団活動がある高学年児童が多いため、活動状況を事前に把握する必要がある。
■
改善方策
・親子事業の土日開催や、保護者が興味や関心をもつプログラム内容にするなどして保護者の参加を促進する。
・少年団活動指導者をプロジェクトチームメンバーに加え、取組の理解を得ながら推進する。
・子どもの望ましい生活習慣を定着するためにはとても良い事業であり、継続して実施していきたい。
- 15 -
別記第5号様式
7 北竜町
「運動しっかり」
「ごはんもりもり」
「笑顔いっぱい」
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
ご当地ヒーローも一緒に!地域全体で子どもを育成
1
事業の概要
■事業名
北竜町「子ども朝活」体験事業
■プロジェクトチーム構成員
真竜小学校教頭(1)、教育委員会職員(7)、空知教育局社会教育指
導班(2)、子どもと高齢者のふれあい事業推進員(12)、子育て支援
センター指導員(2)、ラジオ体操愛好者(1)、チームノースドラゴ
ン(10)、子ども育成連絡協議会(5)
■実施期間 (第1回) 7月30日(水)~ 8月7日(木)
(9日間)
(第2回) 1月15日(木)~ 1月17日(土)
(3日間)
■参加対象 真竜小学校児童(全学年)
■参加実績 (参加者) 児童 74名、保護者 のべ30名
(運営ボランティア) 40名
(講 師)1名 + 運営ボランティアより3名
■会
場 北竜町公民館、北竜町図書館(学習プログラムのみ)
2
■事業のねらい
夏・冬休みの期間中を活用
し、地域全体で子ども達の規
則正しい生活習慣を身につ
けてもらうことを目的とし、
従来から進めてきている当
教育委員会事業を活用しな
がら展開する。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・地域への関心を高めるとともに、地域全体での取組となるよう、親子や異世代間交流の場を提供する。
・長期休業中の自由研究等として活用できる活動を展開する。
・活動意欲を高めるため、期間中5日以上の参加者に記念品を渡す。
・休日の望ましい生活習慣の定着を図るため、全日程で生活リズムチェックシートを活用する。
■運営の工夫
・活動ボランティアとしてプロジェクトチーム員が関わることによりボランティアの必要性を再認識する機会
とする。
・地域全体(学校・家庭・地域・行政)で子ども達の望ましい生活習慣の定着に向け一体となり取り組む。
・従来から進めている各種事業を有効に活用し、
「子ども朝活」事業の趣旨定着に向け実施する。
・ボランティアに各事業終了後に聞き取り調査を実施する。
・
「早寝早起き朝ごはん」運動を併せて実施する。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月30日(水)~8月7日(木) 9日間
月日
7月 30 日(水) 7月 31 日(木) 8月1日(金) 8月2日(土) 8月3日(日) 8月4日(月) 8月5日(火) 8月6日(水) 8月7日(木)
時刻
6:00
集合(開会
集 合
集 合
起 床
起 床
起 床
起 床
起 床
起 床
式)
親子ラジオ
親子ラジオ
親子ラジオ
7:00
ラジオ体操
ラジオ体操
ラジオ体操
ラジオ体操
ラジオ体操
ラジオ体操
体操①
体操②
体操③
8:00
(早寝早起き朝ご
はん体操)解散
(早寝早起き朝ご
はん体操)解散
(早寝早起き朝ご
はん体操)解散
各自
各自
各自
各自
各自
各自
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
各家庭で
朝食
個人学習
集合
(開会
式)
夏休み「工
作
教室」⑤
解 散
9:00
個人学習
個人学習
個人学習
個人学習
個人学習
個人学習
12:00
集合
(開会式)
朝読
図書館事業
「おはなし会」④
解
就寝前
散
生活リズムチェックシート記入
【第2回】 平成 27 年1月 15 日(木)~17 日(土) 3日間
月日
時刻
6:00
1月15日(木)
起
1月16日(金)
床
起
床
1月17日(土)
起
床
7:00
ラジオ体操
各自
ラジオ体操
各自
ラジオ体操
各自
8:00
各家庭で朝食
各家庭で朝食
各家庭で朝食
9:00
集合(開会式)
11:00
朝読
図書館事業「おはなし会」⑥
解 散
12:00
就寝前
個人学習
生活リズムチェックシート記入
- 16 -
集合(開会式)
冬休み「昔遊び・伝承活動」⑦
解
散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【プログラム】
【親子ラジオ体操(早寝早起き朝ごはん体操)】①②③
本町の「ラジオ体操愛好者」の方々の協力を得て、一般町民と一緒
に実施することができた。ラジオ体操終了後も一般町民の方々に残っ
ていただき「早寝早起き朝ごはん体操」を実施した。
(写真1)
【おはなし会】④⑥
子育て支援センター支援員、ご当地ヒーロー「ノースドラゴン」の協
力を得て実施。ご当地ヒーローによる絵本の読み聞かせや本の選び方
を実施し、子どもたちの興味・関心を高めた。
(写真2)
【工作教室】⑤
参加児童オリジナルのゴム印を制作した。本町事業「子どもと高齢
者のふれあい事業」と共催することにより、世代間交流の機会ともな
った。(写真3)
【昔遊び・伝承活動】⑦
百人一首や豆まき体験など、昔の遊びや伝承文化体験を実施した。
■
(写真1)
参加者の声
【児童の感想】
・早起きをがんばれた。早寝早起き朝ごはん体操楽しかった。
・参加してみてとても楽しかった。
・おじいちゃんおばあちゃんに手伝ってもらってうれしかった。
・工作教室がおもしろかった。
(写真2)
【保護者の感想】
・生活リズムチェックシートを休み期間だけでなく実践してみようと思
います。ありがとうございました。
・いつも教育委員会の事業から自宅に帰ってくると「楽しかった。また
行きたい。
」と言っています。これからも楽しい事業をお願いします。
・普段の学校と違う雰囲気の中で、楽しみながら通うことができました。
(写真3)
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・地域全体(学校・家庭・地域(プロジェクト構成員)・行政(教委)など)で、子どもたちの望ましい生活習
慣の定着に向け、一体となり取り組むことができ、横のつながりが生まれた。
・異世代の交流が、子どもたちだけでなく高齢者にとっても充実したコミュニケーション機会となり、高齢者自
身が大いに楽しみながら関わっていた。
・生活リズムチェックシートの活用により、長期休業中の規則正しい生活リズムをつくることができた
【課題】
・全てのプログラムが保護者も参加可能なスタイルでの内容だったが、予想よりも保護者の参加が少なく、参加
しやすい内容に改善する必要がある。
・参加者確保に向け、少年団チームとの連携をさらに密にする必要がある。
■
改善方策
・個人学習の時間においても、関与できる体制づくりを検討していきたい。
・長期休業期間だけでなく、通年で活動できる事業展開も検討していきたい。
・次年度以降も引き続き実施するとともに、町の様々な人たちに「子ども朝活」の良さを伝えていきたい。
・少年団として参加できる事業展開を検討していきたい。
- 17 -
別記第5号様式
8 石狩市
学校と地域で「あそぶ」
「まなぶ」「つながる」
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
子どもが目標をもって活動できるプログラムの工夫
1
事業の概要
■事業名
■事業のねらい
双葉小子ども朝活
■プロジェクトチーム構成員
双葉小学校校長・教頭・教務・双葉小学校PTA、教育委
員会、地域団体
■実施期間 (第1回) 7月24日(木)~7月28日(月)(5日間)
(第2回) 1月12日(月)~1月14日(水)(3日間)
■参加対象 双葉小学校1~6学年 300名
■参加実績 (参加者)児童 延べ867名、保護者 延べ57名
(運営ボランティア) 14名
(石狩トーク☆クラブ、伝承あそびボランティアおてだま)
■会
場 石狩市立双葉小学校
2
・一人ひとりの児童に基礎的・基本
的事項の定着を図る。
・長期休業中の望ましい生活習慣の
定着を図る。
・長期休業中の運動習慣の定着を図
る。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・学習、運動、読書のプログラムを 1 日のプログラムに設定し、生活リズムチェックシートにより生活を振り返
る時間を設定する。
・親子プログラムでは、PTAと連携した親子映画鑑賞会、地域ボランティアの運営による昔遊びの伝承や読み
聞かせ会を実施する。
・運動プログラムでは、市の駅伝・たすきリレー大会への参加に向けた練習を兼ね、児童が具体的な目標がもて
るよう配慮する。
・地域ボランティア連携を図り、昔遊びや読み聞かせを実施する。
■運営の工夫
・家庭における実践の日を設定し、児童の主体的な活動について保護者の協力を得る。
・多くの児童が参加できるように事前に保護者への周知を図り理解を得る。
・地域住民の参画が図れるよう事前にボランティアサークルの代表者へ説明を行い、事業の趣旨を理解される
よう努める。
3
日程・プログラム内容
【第1回】平成26年7月24日(木)~28日(月)(5日間)
【第2回】平成27年1月12日(月)~14日(水)(3日間)
月日
7 月 24 日(木) 7 月 25 日(金) 7 月 26 日(土) 7 月 27 日(日)
時刻
7 月 28 日(月)
1 月 12 日(月) 1 月 13 日(火)
1 月 14 日(水)
8:00
9:00
集合・読書
集合・読書
運動(たす
きリレー)
運動(たす
きリレー)
学習
学習
読書
読書
振り返り
振り返り
10:00
集合
各家庭
集合・読書
運動(たすき
リレー)
P
T
A
映
画
鑑
賞
会
3日間の成
果をもとに
家庭で実践
集合・読書
集合・読書
運動
(長縄跳)
運動
(長縄跳)
学習
学習
読書
読書
読書
振り返り
振り返り
振り返り
学習
昔
の
遊
び
体
験
11:00
解 散
解
散
解
12:00
- 18 -
散
解
散
解
散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【運動プログラム】
運動タイムでは、子どもたちが市主催の駅伝・たすきリレー大会への
参加を目標に持久走に取り組んだ。教職員も指導に協力し、児童の体
調などに気を配りながらプログラムを進めることができた。
【親子プログラム】
・
「石狩トーク☆クラブ」が運営する絵本の読み聞かせやゲームのコー
ナー(音楽室)では、児童に読書の楽しさを伝えるために学年に対
応した内容の多様な手法で読み聞かせや遊びが行われ、親子が楽し
みながら参加した。
・
「伝承あそびボランティアおてだま」が運営する昔遊び伝承コーナー
(体育館)では、お手玉やコマ回しなどを児童の一人一人が地域の
方々との交流しながら、テレビゲームなどとは異なった遊びの魅力
を楽しんだ。
■
参加者の声
【長期休業後の児童のアンケートから】
・寝る時刻や起きる時刻をシートに書くことで振り返ることができまし
た。また、
「もっと早く寝ないといけないな。
」など毎日の生活を改善す
ることができました。
・朝活があると学校に行っている間にお腹が空いてしまうので、朝ごは
んをしっかりと食べることの大切さを意識することができました。
・参加することで夏休みの宿題がはかどり、思ったよりも早く終わるこ
とができました。
【保護者の感想】
・生活習慣を意識して、家庭でもがんばっていました。学習や読書を自
分で時間を決めてできるようになりました。
・地域の方々が子どもたちを支援してくれることは本当にありがたいで
す。家庭でも楽しめる楽しい遊びや絵本の楽しさをご紹介いただき、
子どもに対する親の接し方などヒントをいただきました。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・参加児童は、毎日の起床時間や就寝時間を意識する様子が見られたり、朝から活動することによって朝食の
必要性について改めて気付くなどしており、生活習慣の改善につながっている。
・学習プログラムでは、普段の授業では扱わない内容や、児童の実態に合わせて少人数での指導やALTの英語
による読み聞かせなどの工夫により、意欲的に学習する児童の姿が見られた。
・親子での活動をとおして、保護者は子どもの普段と異なる一面を見いだす機会となった。
・地域の方々から昔遊びを教わる機会をとおして、望ましい生活習慣の定着や地域全体で子どもたちを守り育て
る環境を構築するきっかけとなった。
【課題】
・子どもたちが自らの力を高めるため生活習慣について振り返る機会となったが、事業後の継続や意欲付けは保
護者の声かけなどの協力によるところが大きく、時間がたつと事業前の状態に戻ってしまう懸念があるため、
家庭への啓発など継続した取組が必要である。
・PTAや地域住民の理解や協力があり、意義ある事業となった反面、次年度以降の協力体制を含めて、活動プ
ログラムについて、児童の実態に即した内容の再構築が求められる。
■
改善方策
・家庭への啓発には、保護者に対する講演会等の学習機会を提供することが有効と思われる。
・学校と地域を結び付けるためには、学校支援地域本部におけるコーディネーターのような存在が必要である。
- 19 -
9 寿都町
1
子どもの自立が親子を変える。
親子で学ぶ『通学合宿 in 寿都』との連携
事業の概要
■事業名
寿都町子ども朝活
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会事務局、寿都高校ボランティア部、
すっつ子ども教室活動支援員
■実施期間 (第1回) 9月25日(木)~9月27日(土)(3日間)
(第2回) 12月24日(水)~12月27日(土)(4日間)
■参加対象 寿都小学校1~6学年
■参加実績 (参加者)児童 15名、保護者 7名
(運営ボランティア) 6名
■会
場 寿都町総合文化センター、寿都町青少年研修会館
2
■事業のねらい
学校・家庭・地域が連携し、様々な体
験活動をとおして、子どもの自立を支援
するとともに、早寝早起き朝ごはんにつ
いて指導し、子どもの望ましい生活習慣
の定着を図る。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・通学合宿では、
「自立」をキーワードに掲げ、自分たちで「炊事」を進められるよう支援することで、家庭で
も継続して、子どもたちが主体的に生活することができるようにする。
・子どもが自ら作った料理を保護者に振舞う活動により、保護者の通学合宿への参加促進と、子どもの保護者
に対する感謝を表す場とする。
・地域資源を活用することによる様々な体験活動を取り入れ、自主的な活動を促す。
・親子プログラム(夕食会)と保護者プログラム(保護者会)は、保護者が参加しやすい時間帯に実施する。
■運営の工夫
・高学年には、
「自立」のため、大人はなるべく手を出さずに、子どもに最後までやらせることを意識する。
・地域の教育資源(人材、施設、食材等)を効果的に活用する。
・子どもが地域の「人」と関わることを大切にする。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年9月24日(水)~27日(土) 3日間 (通学合宿事業と連携して実施)
【第2回】 平成26年12月24日(水)~27日(土) 4日間
日
時
9 月 24 日(水)
9 月 25 日(木)
9 月 26 日(金)
6:00
起床・体操
起床・体操
6:15
朝食準備
朝食準備
7:00
調理・朝食
調理・朝食
7:45
登
学校生活
15:20
15:30
17:00
17:30
19:00
19:30
22:00
受
付
校
学校生活
下
校
登
校
学校生活
下
【学習タイム】
(プリント学習)
【学習タイム】
(プリント学習)
調理説明
夕食調理
※家に帰宅
後片付け
入
浴
ミーティング
就
寝
12 月24 日(水)
12 月25 日(木)
12 月26 日(金)
12 月27 日(土)
集合・体操
9:30集合・体操
9:30集合・体操
9:30集合・体操
9:30 集合・体操
10:00~
10:00~
10:00~
10:00~
【学習タイム】
(プリント学習)
【創作活動】
(紙粘土)
【学習タイム】
(プリント学習)
【創作活動】
(紙粘土)
【学習タイム】
(プリント学習)
【創作活動】
(お正月かざり)
【学習タイム】
(冬休みの
課題学習)
11:00 終了
11:00 終了
11:00 終了
11:00 終了
8:00~
【学習タイム】
(プリント学習)
9:00 終了
校
【学習タイム】
(プリント学習)
調理・夕食
9 月 27 日(土)
【保護者との
夕食会】
後片付け
【保護者会】
入
浴
ミーティング
就
寝
- 20 -
4
活動の様子
■
事業中の様子
・
「子ども朝活」事業の前半は、通学合宿を実施する中で、身支度、
体操、食事作りと後片付け、学習やミーティングなどの集団生活
をとおして主体的に望ましい生活習慣を身に付ける場とした。
・合宿中の活動を支える大人は、できるだけ手を出さないことを心
がけ、自分たちの力でやりとげられるようにサポートした。
・通学合宿2日目には、子どもが保護者に夕食を作って振舞う活動
を設定し、その後、保護者との情報交流や生活習慣の啓発・指導
を行う「保護者プログラム」を実施した。子どもが作った料理を
食べるというプログラムを盛り込むことで、参加者の保護者全
員が参加し、その後の話し合いにおいても、和やかな雰囲気で、
様々な情報を交流することができた。
・後半については、冬休みに入ってすぐに実施することで、長期休
業中も引き続き、生活リズムを崩さずに生活できるよう配慮し
た。
■
参加者の声
【児童の感想】
・自分たちで料理ができた。お母さんにほめられてうれしかった。
・朝ごはんを作るのに、少し早起きした。ねむかった。
・チャンチャン焼き最高。
・型抜きが難しかった。
・繭玉を木につけるのが難しかった。
【保護者の感想】
・子どもには、普段からいろいろとやらせるようにしている。今回
の合宿でそれが力になっているのがわかり、子どもの成長が頼も
しく感じられた。
・生活リズムは、普段からしっかりできていると思う。今回の合宿
でも、その大切さを感じることができた。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・子どもたちの自立に向け、毎日の「炊事」について、子どもだけでできるように指導・支援し、全員ができる
ようになった。
・子どもが調理したものを一緒に食べるプログラムを設定したことにより、親子プログラムに保護者が全員参加
した。子どもの成長を認め、また、現在の課題等を共有できたことは大きな成果であった。
【課題】
・今回、生活リズムが概ね身に付いている子どもたちが参加したため、生活習慣についての直接的な成果は見ら
れなかった。事業の趣旨を踏まえ、望ましい生活習慣が定着していない子どもが積極的に事業に参加するよ
う、募集・周知を工夫する必要がある。
・参加者数が多くなると十分な指導やサポートが難しくなるため、事業の運営体制をどうするか検討する必要が
ある。
■
改善方策
・通学合宿については、集団宿泊という事業の特性から、子ども自身の「自立」と保護者への「感謝」の面で成
長の見られる充実したプログラム構成となっている。こうした自立心や感謝の心の育成は、生活習慣を主体的
に改善するためにも非常に有効であると考えることから、今後、子どもたちへの募集・周知を強化し、望まし
い生活習慣が定着していない子どもが参加するようにしていく。
・体験活動についても、保護者の関わりがあり非常に充実しているため、この形を継続していきたい。
- 21 -
10 蘭越町
1
親子ラジオ体操で「やる気スイッチ」ON!
社会性や自律性を育てる「学習サポート・朝かつ」
事業の概要
■事業名
蘭越町「学習サポート・朝かつ」推進事業
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会、学習サポート推進事業実行委員会、生涯学習推進
委員会、スポーツ推進委員、株式会社志比川組(家庭教育サポ
ート企業)、蘭越町ラジオ体操の会
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~7月31日(木)(4日間)
(第2回) 1月13日(火)~1月15日(木)(3日間)
■参加対象 蘭越町立小学校3~6学年
■参加実績 (参加者)児童 80名
(運営ボランティア) 20名
■会
場 蘭越町山村開発センター
2
■事業のねらい
・生活リズムが乱れがちになる
長期休業中に、地域の様々な
関係機関が一体となって子
どもの学力と体力の向上を
目指し、
「望ましい生活習慣」
の定着を図る 取組を実施す
る。
・子どもの活動をできる限り記
録し、学校の教育活動の指導
資料として活用する。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・子どものやる気を高めるため、早朝の親子ラジオ体操を奨励する。
・休憩時間に気分転換ができるレクリエーションや体操などを、学習前に指導する。
・子どもの社会性、自律性を育成するため、地域の多様な大人と関わることができる場面を多く設定する。
■運営の工夫
・学校の教職員をはじめとする町内の様々な関係機関が構成員となり、地域ぐるみの取組として子どもの生活習
慣の定着を目指す。
・構成員の関わりについて、子ども達が「自ら考え、行動する」気持ちの涵養を図るため、大人が指示するので
はなく最小限の指導・助言しかしないよう徹底する。
・
「個人記録表」を作成し、子どもが設定した目標の達成度を確認するとともに、構成員間で支援内容を記入・
共通認識し、学校の指導資料として活用する。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月28日(月)~31日(木) 4日間
【第2回】 平成27年1月13日(火)~15日(木) 3日間
月日
時刻
7 月 28 日(月)
7 月 29 日(火)
7 月 30 日(水)
7 月 31 日(木)
6:30
親子ラジオ体操
親子ラジオ体操
親子ラジオ体操
親子ラジオ体操
9:00
9:05
9:30
・自宅で朝食
・自宅で朝食
・自宅で朝食
・自宅で朝食
・会場集合
・会場集合
・会場集合
・集会場合
・会場集合
1 月 14 日(水)
・会場集合
1 月 15 日(木)
・集会場合
レク体験
レク体験
レク体験
レク体験
レク体験
レク体験
レク体験
※町スポーツ推進
委員による
レク指導
※町スポーツ推進
委員による
レク指導
※町スポーツ推進
委員による
レク指導
※町スポーツ推進
委員による
レク指導
※町スポーツ推進
委員による
レク指導
※町スポーツ推進
委員による
レク指導
※町スポーツ推進
委員による
レク指導
学
習
○自学自習
○プリント学習
○計算タイム
11:00
1 月 13 日(火)
解
散
学
習
○自学自習
○プリント学習
○計算タイム
解
散
学
習
学
○自学自習
○プリント学習
○計算タイム
解
習
○自学自習
○プリント学習
○計算タイム
散
解
- 22 -
散
学
習
○自学自習
○プリント学習
○計算タイム
解
散
学
習
○自学自習
○プリント学習
○計算タイム
解
散
学
習
○自学自習
○プリント学習
○計算タイム
解
散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【学習プログラム】
学習プログラムは、長期休業中の 1 日の前半(午前中)で、児童一
人ひとりが個別の学習計画を実行できるように、各自、家から持って
きた宿題、問題集に取り組めるよう設定した。〔前半 40 分間〕
また、個々に応じた学習支援を効果的に実施し、基礎的・基本的事
項の定着を図ることをねらいとして、学校が準備した様々なプリント
に取り組む時間を設定した。〔40 分間〕
さらに、後半は 100 マス計算に取り組み、4日間でどのくらい回答
できるようになるか、継続した取組を行った。〔後半 20 分間〕
学習前のレク体験や、休憩時間に気分転換を図る「ラジオ体操」な
ど、プログラムの組み立てを工夫して行った。
■
参加者の声
【児童の感想】
・こくごがたのしかったので、まだまだやりたいです。(3年生)
・漢字をきれいに書けたり、算数もすらすらとけるようになってきて、
うれしかったです。(4年生)
・宿題はおわらなかったけど、最後までやり通せた。上級までいかな
かったけれどマス計算が速くなったから良かった。
(5年生)
・100 マスが少し速くなったので、よかったです。中学でもがんばり
たい。(6年生)
【保護者の感想】
・異学年と一緒に勉強することで、切磋琢磨する刺激を受けることが
できたようだ。
・長期休業期間では、個人での規則正しい生活を過ごす中では甘えが
出てくるが、団体行動ではそうはいかないので、参加することによ
って、生活リズムを整えることができたのではないか。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・長期休業中の学習習慣の定着を促し、個別の学習計画が実行できるようにするための学習支援の手法として、
本事業の実施は効果があった。
・短時間ではあるが、学校の先生ではない初めて接する学校サポーターの大学生に勉強を教えてもらうことや、
質問するという体験を通じて、児童のコミュニケーション能力の向上が認められた。
【課題】
・今後も、児童一人一人のつまずき箇所を把握する個別の学習支援を充実するための指導体制を確保することが
課題である。
・参加する児童が年々増加しているが、教員以外のボランティアを確保できなかったことから、教員を増員して
運営指導体制を確保したものの、今後も参加する児童の増加が予想されるため、指導体制の充実を図り、児童
一人一人へのきめ細やかな学習支援を継続していく必要がある。
■
改善方策
・教員中心の指導体制から、保護者や地域住民、学生ボランティアを中心とした指導体制へシフトしていけるよ
う、一人でも多くのボランティアが関わるしくみづくりが必要である。
- 23 -
11 ニセコ町
1
文化の違いに触れ郷土愛を育む
「少年洋上セミナー」連携事業「子ども朝活」
事業の概要
■事業名
「ニセコ町少年洋上セミナー」連携事業「ニセコ子ども朝活」
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会、ニセコ小学校、近藤小学校、ニセコ町青少年交
流事業父母の会、高島市青少年育成市民会議
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~7月31日(木)(4日間)
(第2回) 8月5日(火)~8月7日(木)(3日間)
■参加対象 ニセコ小学校及び近藤小学校5~6学年 20名
■参加実績 児童 20名、保護者 20名
■運
営 ニセコ町教育委員会
■会
場 滋賀県高島市(洋上セミナー研修地)
ニセコ町民センター(親子プログラム) など
2
■事業のねらい
・早寝早起きによる基本的な生活
習慣の確立
・リーダーとして活躍できる人材
の育成
・異学年交流による人間関係作り
・交流都市訪問により、文化の違
いの発見と、その比較による郷
土への愛着の育成
企画のポイント
■プログラムの工夫
・目標及び研修内容を常に意識できるよう、1日の活動のはじめにその日の研修課題についてグループで話し合
う時間を設定する。
・人間関係づくりのスキルを高めるとともに、郷土の良さを発見するため、交流都市の児童とのふれあいや異な
る文化に触れる機会を設定する。
・個人ごとに研修目標及び研修課題をもち、課題の追求を行う時間を設定する。
・親子プログラムは共働き家庭が多いため、より多くの保護者が参加できるよう7月2日(水)19時から実施す
る。
(内容~生活習慣に関する講話(早寝早起き、食生活に関すること)など)
■運営の工夫
・北海道では体験できない貴重な活動ができるよう、交流都市である滋賀県高島市と連携して事業を実施する。
・セミナーの目的が「観光」にならないよう、事業実施前に事前研修(計3回)を行い、研修に対する意識を高
める。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月2日(水)
・28日(月)~31日(木) 5日間
【第2回】 平成26年8月5日(火)~7日(木) 3日間
月日
時刻
7月2日(水)
6:30
7月28日(月)
起 床
ラジオ体操
7月29日(火) 7月30日(水)
7月31日(木)
起 床
ラジオ体操
起 床
ラジオ体操
起 床
ラジオ体操
朝 食
朝 食
朝 食
夏休みの宿題
等
夏休みの宿題
等
夏休みの宿題
等
8月5日(火) 8月6日(水) 8月7日(木)
7:00
朝
7:30
19 時-20 時
【親子プロ】
8:00
生活習慣に
関する講話
(早寝早起き
10:00
食
食事など)
洋上研修
(船長講話、
セミ
ナー個人課題、
夏休みの宿題
等)
交流先児童との
体験活動
体験活動
アイスブレイク (ホームステイ
施設見学
家庭による体験 (海遊館見学、
体験活動
活動、釣り・川 天の橋立見学)
(炊 事)
遊びなど)
11:30
- 24 -
集合
(9時~)
研修の
ふりかえり
礼状作成
集合
(9時~)
集合
(9時~)
補充学習
補充学習
体験活動
体験活動
4
活動の様子
■
事業中の様子
1 回目は、少年洋上セミナーと連携することで宿泊を伴ったプログ
ラムとして実施し、望ましい生活習慣の定着を図るとともに、交流都
市における様々な体験プログラムをとおしてリーダーとしての資質を
高めた。
【体験プログラム】
・フェリー内での体験活動(船長からの講話)
・高島市児童との交流活動(アイスブレイク)
・ブルーベリー狩り体験
・石釜ピザづくり体験(→写真1枚目)
・高島市でのホームステイ
・各ホームステイ先での体験活動
・琵琶湖畔でのカヤック体験(→写真2枚目)
・伝統芸能の学習(「扇子」づくりについての講話、実演見学)、扇子
絵付け体験(→写真3枚目)
・海遊館(大阪府)
、天の橋立(京都府)見学
■
参加者の声
【児童の感想】
・挨拶や礼儀などに気を配るようになった。
・高島市の人と積極的に交流し、文化を学ぶことができた。
・早寝早起きができた。
・時間の使い方、時間を守ることに気をつけるようになった。
・食事をしっかりとるように意識できた。
【保護者の感想】
・事前研修(計3回)を行うことで、多くのことを意識できたのでは
ないか。
・お金の使い方について考えるいい機会になった。
・交流、研修を通して、生活習慣やマナーなどたくさんのことを学ぶ
ことができたようだ。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・洋上セミナーとの連携により、リーダーとしての行動について常に意識して活動することができた。
・食事や起床時間など、健康や生活習慣について自ら考えて行動することができるようになった。
・ホームステイや現地児童との交流を通し、積極的に人とかかわる姿勢を育むことができたとともに、地域の文
化の違いに触れ、郷土愛を育むことができた。
【課題】
・公共の場での過ごし方、食事のマナーなど、基本的な生活態度は、日常生活の中で継続して伝えることが必要
である。
・望ましい生活習慣の定着に向けて、家庭において継続して取り組むための手立てが必要である。
・子どもの自主性・自立性を育むための運営の工夫や学習機会が必要である。
■
改善方策
・事業の中だけにとどまらず、生活習慣やマナーの定着などについて、家庭や学校とも連携し、継続して取り組
んでいく。
・例えば、お金の大切さや使い方、研修中の個々の目標などについて、親子で話し合う機会を設けることにより、
参加する子どもも保護者も目的を明確にして参加できるようにする。
- 25 -
12 積丹町
1
「親子宿題プログラム」で、家庭でも
毎日生活リズムをチェック!「朝活どう場」
事業の概要
■事業名
「美国小学校放課後子ども教室」及び「美国小学校ひまわり学級」
連携事業「子ども朝活」
≪通称事業名≫朝活どう場
■プロジェクトチーム構成員
美国小学校教頭 三上智之、教諭 谷 文彦、平松大樹、
教育委員会職員、放課後子ども教室教育活動サポーター
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~7月31日(木)(4日間)
(第2回) 1月14日(水)~1月16日(金)(3日間)
■参加対象 放課後子ども教室参加児童ほか町内小学校児童
■参加実績 (参加者)放課後子ども教室登録児童24名ほか、小学生のべ183名、
保護者 5名、教育関係者 6名
(運営ボランティア)3名(放課後子ども教室教育活動サポーター)
(講 師) ひまわり学級担当教諭(輪番)
■会
場 積丹町B&G海洋センター
2
■事業のねらい
長期休業期間中の午前中
に学習・スポーツ活動等を行
うとともに、家庭において親
子で生活リズムをチェック
することで、望ましい生活習
慣の定着を図ることを目的
とする。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・活動初日に、生活習慣定着の必要性や意義について親子で学習し、効果的な実施を図る。
・「親子でつけよう!生活リズムチェックシート」を活用し、家庭おいて親子で生活リズムのチェックを行う
「親子宿題プログラム」を実施する。
・学習習慣の定着を図るため、美国小学校教員指導による学習プログラムを各回実施する。
・プログラムと関連づけ、朝活後に実施される「ジュニア水泳教室」
(7月 29 日~31 日)や朝活翌日に実施さ
れる「第5回少年教室」
(1月 17 日)への参加奨励を行う。
■運営の工夫
・望ましい生活習慣づくりを目的とした事業であるため、長期休業期間の前半に実施し、その後も子どもたち
が引き続き望ましい生活習慣で生活できるよう配慮する。
・連携の内容 ①美国小学校「ひまわり教室」と連携することで、美国小学校教諭に学習プログラム講師を依
頼する。
②「美国小学校放課後子ども教室」にて登録児童へ参加奨励を行う。
③「美国小学校放課後子ども教室」教育活動サポーターの運営協力を得る。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月28日(月)~31日(木)4日間
【第2回】 平成27年1月14日(水)~16日(金)3日間
月日
時刻
9:00
9:30
7月28日(月)
集合
オリエンテーション
7月29日(火)
7月30日(水)
7月31日(木)
集合
学習②
講師:美小教諭
協力: 子ども教室教育活
集合
学習③
講師:美小教諭
協力: 子ども教室教育活
集合
学習④
講師:美小教諭
協力: 子ども教室教育活
動サポーター
動サポーター
動サポーター
10:00
10:30
11:00
11:30
12:00
集合
オリエンテーション
学習⑤
講師:各小学校教諭
協力: 子ども教室教育活
1月15日(木)
1月16日(金)
集合
集合
学習⑥
講師:美小教諭
協力: 子ども教室教育活
学習⑦
講師:美小教諭
協力: 子ども教室教育活
動サポーター
動サポーター
運動③
講師:体育専門員
運動④
講師:体育専門員
動サポーター
学習①(親
子)
講師:教育局指導班
協力: 子ども教室教育活
動サポーター
運動①
講師:体育専門員
1月14日(水)
ジュニア水泳
教室
ジュニア水泳
教室
ジュニア水泳
教室
ふりかえり
解散
運動②
講師:体育専門員
ふりかえり
解散
- 26 -
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【親子・学習・運動プログラム】
夏休み初日に行われた「親子プログラム」では、参加した保護者へ、
子どもの生活習慣で気になること、夏休み中に意識して子どもに働き
かけたいことを聞き取った。インターネットやゲームのし過ぎ、集中
力の欠如、慢性的な睡眠不足等の問題点や、夏休み中はメディアに触
れる時間を決めること、積極的に外遊びをさせること等の発言があっ
た。
学習プログラム時には、積丹町B&G海洋センターミーティングル
ームに畳を敷き、講師が複数の児童に指導しやすい環境を作り出すこ
とができた。参加児童は、約1時間集中して宿題・ドリル等を行って
いた。
運動プログラムにおいては、
「冬休みケンパ選手権」に取り組むなど、
小学校教員との連携が図られた。
■
参加者の声
【児童の感想】
・早寝早起きができ、宿題もたくさんできた。
・家庭学習や運動など、目標どおりにできた。
・特に期間中は、規則正しい生活を送ることができた。
・学習と運動だけでなく、読書の時間も多くしたい。
【保護者の感想】
・親子で生活リズムをチェックし、規則正しい生活を送ることができた。
・外に出たがらない、ゲームのし過ぎ等、同じ悩みを持つ親がいること
を知ることができた。
・ネットやゲーム等、メディアに触れる時間を家庭内で決めることが大
事だと感じた。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・各小学校及び放課後子ども教室教育活動サポーターの協力を得て、スムーズな事業運営を実現した。
・当初参加を想定していた美国小学校放課後子ども教室登録児童に加え、美国小学校以外の周辺校からの参加者
も得たことで、町内全児童を対象とした事業として実施することができた。
・朝活と同時期に開催される「ジュニア水泳教室」や「少年教室」への参加奨励を行った結果、朝活参加者の6
割がこれらの教室へ参加するなど、他事業への波及効果が見られた。
【課題】
・今回の学習プログラムでは、夏休み・冬休みの宿題を行うことを第一としたが、例えば理科実験やフィールド
ワーク等、新たな学習プログラムの提供も必要である。
・事業の趣旨・目的を踏まえると、夏休み・冬休み開始直後に実施するのが望ましい。特に成人式やスキー教室
等の他事業が多い冬休みの実施時期について、再度検討すべきである。
■
改善方策
・各小学校教員との連携を更に深め、それぞれの専門性を生かした学習プログラムを検討すべきであると考え
る。
・今後とも持続可能な事業として、町内全小学校から幅広く参加者及び協力者を募り、望ましい生活習慣の定着
を図るための体制づくりを進めるべきであると考える。
- 27 -
13 余市町
1
「親子で読書やスポーツを」
図書館や体育館を活用して楽しく活動意欲UP!
事業の概要
■事業名
余市町子ども朝活
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会事務局、余市町図書館、余市町立登小学校
■実施期間 1月7日(水)~1月15日(木)(9日間)
※1月10日(土)~12日(月)は家庭チャレンジ
■参加対象 余市町立登小学校1~6学年 10名
※1月9日(金)及び14日(水)の「読書タイム」には、町内
の希望する児童も参加する。
■参加実績 (参加者)児童 10名、保護者 13名
■会
場 余市町立登小学校、余市町総合体育館、余市町図書館
2
■事業のねらい
生活リズムが乱れがちになる
長期休業中に、町内の学校施設
をはじめ、社会教育施設を活用
した取組により、
「望ましい生活
習慣」の定着を図るとともに、
子どもの学力と体力の向上を目
指す。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・事業実施に当たり、学校施設や社会教育施設を活用し、その特徴を生かした様々なプログラムを提供するこ
とで、学習効果を高める。
・家庭での生活習慣を自分で定着させることができる態度を育成するため、期間中に「家庭チャレンジ」を設
ける。
・期間中は「生活リズムチェックシート」を活用し、全体で確認し、ふり返る場面を設定する。
■運営の工夫
・自らの目標(課題)を設定し、参加者同士の交流を促しながら課題解決ができるよう支援する。
・多様な興味・関心がさらにひろがるような本との出会いをつくる。
・読書プログラムを通し、想像力を豊かに働かせながら、他の人に伝わるような言葉で自分の気持ちを表現で
きるよう支援する。
3
日程・プログラム内容
【実施期間】 平成27年1月7日(水)~15日(木) 9日間
※1月10日(土)~12日(月)は「家庭チャレンジ」
月日
時刻
1月7日(水)
1月8日(木)
1月9日(金)
6:00
起 床
親子ラジオ
体 操
起 床
親子ラジオ
体 操
起 床
親子ラジオ
体 操
6:30
8:15
集合(学校)
8:30
【学習タイム】
・冬休みの課題
・学習プリント
9:30
集合(総体)
【スポーツタイム】 【スポーツタイム】
・
「よいちっ子スポ ・クロスカントリー
ーツ教室」への参加 に挑戦
10:00
10:30
11:00
解
散
解
散
1月10日(土)
1月13日(火)
1月14日(水)
1月15日(木)
起 床
親子ラジオ
体 操
起 床
親子ラジオ
体 操
起 床
親子ラジオ
体 操
起 床
親子ラジオ
体 操
家庭チャレンジ
集合(学校)
集合(学校)
【学習タイム】
・冬休みの課題
・学習プリント
【学習タイム】
・冬休みの課題
・学習プリント
【スポーツタイム】 【スポーツタイム】
※継続的に取り組む ・クロスカントリー
運動を自分で決め、 に挑戦
集合(図書館)
チェックシートに記
【読書タイム】
録する。
・クイズ形式の
問題を、本を
使って解く
・参加者同士で
解 散
発表
【スポーツタイム】
・クロスカントリ
ーに挑戦
~12日(月)
【学習タイム】
・冬休みの課題
・学習プリント
集合(図書館)
【読書タイム】
・それぞれが読み
たい本を探す
・本の内容を要約
・POPづくり
12:00
解
散
解
家庭内
生活リズムチェックシートで1日のふりかえり
- 28 -
散
解
散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【読書プログラム(読書タイム)】
余市町図書館で実施した「読書タイム~POPづくり」について、
児童や保護者の様子を報告する。
〔活動の理解〕
・はじめに、研修室に集合した児童と保護者は、図書館長からの説
明を聞き、この時間の活動の流れを理解した。
〔お気に入りの本を探す活動〕
・次に、図書館の閲覧室に行き、参加者それぞれの「お気に入り」の
本を数冊探し、カウンターで本の貸出の手続きを行った。
・参加者は、POPづくりに合う本を迷いながらも真剣に探し、お
目当ての本を見つけると、嬉しそうにカウンターに持っていく様
子が見られた。
〔本の内容を要約〕
・閲覧室で見つけた本を研修室に持ち帰って読み、ワークシートに
その本の内容を要約したものを記入した。
・「本のどの部分が印象的か」「気になった言葉を探して」という館
長の言葉で、参加者は集中して本を読み、POPづくりのキーワ
ードとなる部分を探していた。
〔POPづくり〕
・ポスターやカレンダーの柄を生かしたデザインや、様々な形を組
み合わせた吹き出しなど、館長からの説明でイメージを膨らませ
てPOPづくりを実施した。
お気に入りの本の「POPづくり」
学校での「学習タイム」
【児童の感想】
・「お気に入りの本を紹介するPOPづくりは楽しかった。時間が短かっ
た。
」という感想があり、読書活動に対する興味が高まった様子が見ら
れた。
【保護者の感想】
・
「図書館は子どもをよく利用していますが、冬休みにこうした取組に参
加するのは初めてで楽しかった。」という感想があった。
親子でクロスカントリーにチャレンジ!
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・
「スポーツタイム」、
「読書タイム」では、保護者も参加し、子どもと一緒に本や運動に親しむことができた。
・
「読書タイム」は、
「読みたい本のPOPづくり」や「本を活用した問題解決」に取り組ませるなど、普段の生
活では体験することができない活動を行うことにより、読書への意欲付けを行うことができた。
・学校施設や図書館の特徴を生かした様々なプログラムを提供することで、子どもたちの学習に対する意欲を高
め、長期休業中の規則正しい生活のきっかけづくりが図られた。
※初日の「スポーツタイム~よいちっ子スポーツ教室」は暴風雪警報が発表されたため中止となり、総合体育館
の使用はなかった。
【課題】
・対象児童の住む地域と図書館や体育館との距離がある程度離れているため、保護者が送迎できる児童の参加に
限られてしまったことから、保護者の送迎がない場合でも活動に参加できる会場を設定する必要がある。
・事業初日が中止となり、生活リズムチェックシートの配布が遅くなったため、全体で確認しふり返る場面を設
定することができなかったことから、事業開始前にチェックシートを配布する必要がある。
■
改善方策
・事業初日と2日目に、余市町に暴風雪警報が発表され、事業が中止となった。さらにインフルエンザで欠席す
る児童もいたことから少ない参加者での実施となったため、事業の実施時期について、検討する必要がある。
・事業実施の決定から実施までの期間が短く、関係機関との連絡調整や準備を充分に進めることができなかった
ため、余裕のある日程を設定し事業に望む必要がある。
- 29 -
14 豊浦町
1
Work:働く、Eat:食べる、Exercise:運動 で
体験しながら生活習慣を身に付ける TOYOURA WEE
事業の概要
■事業名
TOYOURA WEE(Work:働く Eat:食べる Exercise:運動)
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会生涯学習課社会教育係 2名
豊浦町立豊浦小学校教諭
2名
豊浦町スポーツ推進委員
2名
■実施期間 (第1回) 7月26日(土)~ 7月30日(水)
(5日間)
(第2回) 1月14日(水)~ 1月16日(金)
(3日間)
■参加対象 豊浦町立豊浦小学校第6学年 29名
■参加実績 参加者
児童 29名、保護者 6名
運営ボランティア
7名
講 師
スポーツ推進委員
2名
豊浦未来検討ユースの会 2名
アドワンファーム農場長 1名
Namihey pizza 店主ほか 2名
■会
場 豊浦町立豊浦小学校
2
■事業のねらい
・自らの生活習慣を改善しようと
する児童を育む
・児童が日常的に運動機会に接す
るこができる環境を構築する
・児童の体験格差を解消し、「体
験の力」を育む
・地域が一体となって学校教育活
動を支援する体制の構築する
企画のポイント
■プログラムの工夫
【生活】事業前日からの宿泊を伴うプログラムを実施することにより、起床から午前中にかけての過ごし方のモ
デルを体験できるようにする。また、その翌日に自宅実践日を設けることにより、児童が自らの課題を
実感し、生活改善のためのポイントを把握できるようにする。
【学習】自ら学習内容を選択することにより、自主的な学習のスタイルを確立し、長期休業中の家庭学習習慣の
定着を図る。
【読書】学期中と同様の時間に朝読書に取り組むことにより、読書習慣の一層の定着を図る。
【運動】スポーツ推進委員による専門的な指導を受けることにより、児童の体力・運動能力の向上に資する。ま
た、町が独自に開発したニュースポーツの競技人口の増加を図る。
【体験】町の産業に関わる体験活動を実施することにより、児童の郷土愛を育むとともに、
「体験の力」の向上
を図る。
■運営の工夫
・スポーツ推進委員やまちづくりの取組を実践している青年層が参画することにより、日常的な学校教育活動
への協力体制の構築を図る。
・学校における既存の親子キャンプや補習授業を基本に事業を実施することにより、今後、継続的に学校や地
域住民が主体となって運営ができる体制づくりを進める。
3
日程・プログラム内容
【第1回】
【第2回】
平成26年7月26日(土)~30日(水)
平成27年1月14日(水)~16日(金)
5日間
3日間
月日
7月 27 日
7月 26 日(土)
7月 28 日(月) 7月 29 日(火) 7月 30 日(水) 1月 14 日(水) 1月 15 日(木) 1月 16 日(金)
時刻
(日)
6:00
起床・体操
7:00
朝食
8:00
読書 P
ふりかえり
読書 P
読書 P
読書 P
読書 P
読書 P
自
宅
9:00
実
10:00
運動 P
【キッズザ
アスレチック】
学習 P
学習 P
学習 P
学習 P
学習 P
学習 P
【補習授業】 【補習授業】 【補習授業】 【補習授業】 【補習授業】 【補習授業】
践
日
体験 P
親子体験 P
運動 P
運動 P
運動 P
運動 P
【農場体験】 【ピザ作り】 【ドッヂビー】 【ドッヂボール】 【SP 鬼ごっこ】 【SP 鬼ごっこ】
11:00
12:00
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
- 30 -
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【親子プログラム(ピザづくり体験)
】
町内の飲食店(Namihey pizza)の協力により、本格的な窯を使用した
ピザづくり体験を実施した。
参加者は、生地をのばし、町内で収穫された野菜などをトッピング
して、ピザピールという専用の道具を使った窯入れや盛りつけまで、
すべてを体験した。
当日参加した児童 14 名と6名の保護者、同行した小学校教諭全員
は、自ら作ったピザをテーブルに並べ、その日の「子ども朝活(TOYOURA
WEE)
」を「手づくりピザパーティー」で締めくくった。
TOYOURA WEE ではこの他、
「お母さんの読み聞かせ」や「お父さんの
BBQ」などを盛り込んだ1泊2日の「学校キャンプ」も親子プログ
ラムとして実施した。
■
焼き窯で自分のピザを焼いています!
参加者の声
【児童の感想】
・水耕栽培の仕組みが面白かった(農場体験)
・自分でつくったピザが一番おいしい!(ピザ作り体験)
・いろいろな運動ができて楽しかった(ニュースポーツ体験)
【関係者の感想】
・子どもたちに地域の産業を知ってもらう良い機会となった(講師)
・子どもと関わることができて楽しかった(講師)
・運動プログラムで実施した内容は、授業の中でも取り入れていきたい
また、次年度以降も継続して「子ども朝活」を実施していきたい(教員)
5
収穫した野菜のパック詰め
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】生活リズムチェックシートの集計結果から(第2回のみ活用)
・冬期休業中の後半に実施したことから、前後半で比較すると、生活習慣のうち「運動」「読書」の項目で、改
善の傾向が見られた。
運動時間
学習時間
75
70
65
60
55
50
45
40
25
60
20
55
15
50
10
50.1
51.5
45
前半
後半
40
時間の目安
結果
読書時間
65
47.2
前半
時間の目安
54
TV・ゲーム時間
250
236.4
200
17.8
21.4
238.9
150
5
0
後半
結果
前半
後半
時間の目安
結果
100
前半
時間の目安
後半
結果
・第1回の企業との連携によるプログラムにおいて、教員も参加し子どもたちと一緒に体験活動に取り組み、事
業の趣旨や効果についての理解が深まったことから、学校と地域の企業が連携した学習活動を展開するきっか
けづくりの機会となった。
・運動プログラムにおいて、比較的容易にできる「ニュースポーツ」を実施したことにより、普段の学校生活の
休み時間や放課後などでも、継続して実施することができるサポート体制を整えることができた。
【課題】
・生活習慣のうち、
「学習時間」
「TV・ゲームの時間」について、
「時間の目安」とはまだ開きがある。
・第2回の実施が冬期休業の後半だったため、改善された生活習慣が持続されているか、また自ら改善しようと
取り組んでいるかの検証が困難である。
■
改善方策
・「親子プログラム」を充実させることにより、多くの保護者と目的の共有に努め、子どもたちの生活が「時間
の目安」に近づき、生活習慣の改善が図られるよう、家庭との連携を深めていく。
・生活習慣の改善や運動習慣の定着に効果があったことから、学校は、今年度よりも長い期間の実施を要望して
いる。そのため、より多くの運営ボランティアや企業の協力が得られるよう努める。
- 31 -
15 壮瞥町
別記第5号様式
1
運動や外遊びの習慣化を目指し、
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
町のスポーツ「雪合戦」を導入した「子ども朝活」
事業の概要
■事業名
「子ども朝活」外遊びをしよう
■プロジェクトチーム構成員
教育委員会生涯学習課
2名
壮瞥町立壮瞥小学校PTA 4名
■実施期間 (第1回) 8月17日(日)~8月19日(火)(3日間)
(第2回) 12月25日(木)~12月26日(金)
1月12日(月)~1月13日(火)(4日間)
■参加対象 壮瞥町立壮瞥小学校5~6学年 38名
■参加実績 (参加者)児童 13名、保護者 5名
(運営ボランティア) 2名
(講 師)スポーツ推進委員
4名
NPO法人いきものいんく 1名
壮瞥町青年会
3名
■会
場 壮瞥町立壮瞥小学校
2
■事業のねらい
(1)児童が自らの生活習慣を見直し、
生活リズムを整えようとする気
持ちを育む
(2)児童の運動や外遊びの習慣化を図
り、体力・運動能力の向上を図る
(3)社会教育関係団体を含む地域住民
による学校への協力体制を構築
する。
企画のポイント
■プログラムの工夫
【生活】土日も含めて実施することにより、児童の生活改善が継続した取組となるよう配慮する。
【運動】スポーツ推進委員やスポーツ担当職員による専門的な指導を受けることにより、児童の体力・運動能力
の向上に資する。
【体験】NPO 法人による専門的かつ効果的な体験活動を行うことにより、児童に「体験の力」を育むとともに、
日常的な「外遊び」の習慣化を図る。
【親子】町のスポーツである「雪合戦」を取り入れ、冬期間の外遊びを推奨するとともに、競技の町民への普及
を図る。
■運営の工夫
・スポーツ推進委員が参画することにより、恒常的な学校教育活動への協力体制の構築を図る。
・学校における既存の補習授業を基本に事業を実施することにより、今後、継続的に学校や地域住民が主体とな
って運営ができる体制づくりを進める。
・臨時のスクールバスを運行することにより、事業に参加する児童の登下校の安全を保障する。
3
日程・プログラム内容
【第1回】
平成26年8月17日(日)~19日(火)
【第2回】
平成26年12月25日(木)~26日(金)
、平成27年1月12日(月)~13日(火)
月日
時刻
9:00
3日間
4日間
8月 17 日(日)
8月 18 日(月)
8月 19 日(火)
12 月 25 日(木)
12 月 26 日(金)
1 月 12 日(月)
1 月 13 日(火)
集合
集合
集合
集合
集合
集合
集合
体験 P
【自然体験】
学習 P
【補習授業】
学習 P
【補習授業】
学習 P
【補習授業】
学習 P
【補習授業】
体験 P
【コミュニケーションスキ
ル】
10:00
親子体験 P
【雪合戦】
11:00
運動 P
運動 P
運動 P
【軽スポーツ】
【軽スポーツ】
【軽スポーツ】
運動 P
【雪合戦】
運動 P
【雪合戦】
12:00
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
運動 P
【雪合戦】
ふりかえり
解散
ふりかえり
解散
※ 積雪量の不足により、12 月 27~28 日に予定していた運動プログラムの実施が困難となったため、日程
を1月 12~13 日に変更して実施した。
- 32 -
4
活動の様子
■
事業中の様子
【運動プログラム(スポーツ雪合戦)
】※親子プログラムを含む
冬期休業中の運動プログラムは、壮瞥町発祥の「雪合戦」の練習を
メインに実施した。子ども朝活に参加している児童でチームをつくり、
同町で開催される「第2回スポーツ雪合戦・ジュニアチャンピオンシ
ップ in 胆振」に出場することとし、スポーツ推進委員による本格的な
指導を受けた。
子どもたちは、学習プログラムの後、大会の公式ルールに則り整備
されたコートにおいて、基本的な技能やルールに加え、戦術について
も教わった。また、子どもだけでミーティングを実施し自分達で改善
策を工夫した。
冬期の3日目には、保護者チームとの対戦(親子体験プログラム)
も行うなどして、実践的な練習を積んだ。
★平成 27 年1月 25 日に開催されたジュニアチャンピオンシップ in 胆
振大会において、壮瞥町子ども朝活チームが2チームエントリーし、
保護者チームとの対戦
みごと優勝、準優勝を占めました。
■
参加者の声
【児童の感想】
・雪合戦を初めて経験したけど、体も頭もつかって難しい競技だった。
・朝活が終わったあとも教頭先生にお願いしてグラウンドを貸してもら
い、みんなで雪合戦の練習をした。
【保護者の感想】
・子どもと一緒に外で活動するのは、とても良い機会となった。
・もっと多くの保護者が参加できると良いと思いました。
【学校の感想】
・学校だけでは雪合戦の指導をすることは難しいので、子ども朝活事業
に協力してくれたスポーツ推進委員、青年会、保護者に感謝したい。
又、事業をきっかけにして、他町の小学校と「雪合戦」をとおして
交流ができた。
【スポーツ推進委員の感想】
・子どもたちが雪合戦に真剣に取り組んでいた。子どもたちの感性を伸
ばす手伝いもでき、とても有意義な時間となった。
5
子ども同士で実践練習中
練習でも大会公式球を使用
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・生活リズムチェックシート活用の結果から、事業に参加した児童の
日頃の「運動時間」と「TV・ゲームの時間」に改善傾向が見られた。
<参加児童の一週間の平均時間の変化>
第1回
第2回
運動時間
60.2 分
→
69.6 分
TV・ゲーム
88.5 分
→
57.3 分
・学校やPTAが事業の意義を理解し、次年度以降についても実施を
望むなど、今後の地域連携への足がかりとなった。
第1回期の運動プログラムの様子
・スポーツ雪合戦を保護者と子どもが一緒に体験する貴重な機会をつくることができた。
【課題】
・生活リズムチェックシート活用の結果から、「学習時間」と「読書時間」には改善が見られなかった。
・「町内すべての児童に機会を与えることもできたのでは」との声も多々あったことから、次年度以降は事業の
対象を再検討する必要がある。
■
改善方策
・冬期の最終日に行ったコミュニケーションスキルトレーニングをより多くの児童や保護者も一緒に体験する
機会を作っていきたい。
・PTAなどを通じて多くの児童の参加や保護者の協力を呼びかけるとともに、町内にもう一校ある小学校(久
保内小学校)との合同開催ができるように、各校との「子ども朝活」の日程について協議する。
・より多くの青年会員やスポーツ推進委員に協力してもらえる日程や時間を設定する。
- 33 -
16 洞爺湖町
別記第5号様式
1
運動・読書の習慣化を目指し、
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
他校児童と共に活動!地域の指導者が活躍!
事業の概要
■事業名
洞爺湖町「子ども朝活」
■プロジェクトチーム構成員(22名)
青少年育成連絡協議会(1名)
、校長会(6名)
、教頭会(2名)、
小中学校PTA会長(6名)、ボランティア団体(3名)、行政職
員(4名)
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~7月31日(木)(4日間)
(第2回) 1月13日(火)~1月15日(木)(3日間)
■参加対象 虻田小学校、洞爺湖温泉小学校、とうや小学校5,6年生130名
■参加実績 (参加者)児 童:【学習】6日間のべ参加人数 80名
【運動・体験】7日間のべ参加人数 106名
保護者:3名
(運営ボランティア)30名
・町立保育所保育士(2名) ・スポーツクラブ(7名)
・レクリエーションクラブ(11名)
・スポーツ推進委員(6名)
・町教委ALT(1名) ・洞爺湖町第24次英国青年(2名)
・泉自治会子ども会指導者(1名)
■会
場 洞爺湖町立虻田小学校
2
■事業のねらい
・自らの生活リズムを整えよう
とする児童を育成する。
・家庭や地域における児童の運
動や読書の習慣化を図る。
・地域住民の子育て環境づくり
への意識の向上を図る。
・児童はもとより、地域住民の
郷土愛を高める。
・次年度以降も継続して事業を
実施できるように推進体制
を構築する。
企画のポイント
■プログラムの工夫
【生活】規則正しい生活習慣や学習習慣を身に付け、よりよい人間関係をつくることの大切さを理解するため、
他校の児童との共同生活によって、児童にとって新鮮な環境をつくりだす。
【学習】学習内容を児童自ら選ぶことにより、学ぶ姿勢を養うとともに、主体的な学びを実現させる。
【読書】読書意欲を高めるため、北海道立図書館から本を借用し、児童が多数の本の中から選書できる環境を
整える。
【運動】運動習慣の定着や生活習慣の改善を図るため、スポーツ推進委員による専門的かつ機能的な指導を実施
し、児童にスポーツの楽しさを実感させる。
【体験】コミュニケーション能力や想像力を養うため、多くの人と関わりながら体験活動を行う。また、地域の
方々に支えられて学んでいくことで、地域への愛着を芽生えさせる。
■運営の工夫
・地域の方々が講師となり体験活動等を実施することにより、地域全体で子どもを育てる環境づくりを進める。
・虻田小学校の長期休業中の学習会を基本に事業を実施することにより、今後、継続的に学校や地域住民が主体
となって運営ができる体制づくりの構築を図る。
3
日程・プログラム内容
【第1回】
【第2回】
平成26年7月28日(月)~31日(木)
平成27年1月13日(火)~15日(木)
4日間
3日間
月日
時刻
7 月 28 日(月)
8:30
集
合
出席確認
集
合
出席確認
集
合
出席確認
集
合
出席確認
集
合
出席確認
集
合
出席確認
集
合
出席確認
8:35
生活リズム
チェック
シートの記入
生活リズム
チェック
シートの記入
生活リズム
チェック
シートの記入
生活リズム
チェック
シートの記入
生活リズム
チェック
シートの記入
生活リズム
チェック
シートの記入
生活リズム
チェック
シートの記入
8:45
朝読書
朝読書
朝読書
朝読書
朝読書
朝読書
朝読書
9:00
~
11:00
学習活動
学習活動
学習活動
親子プログラ
ム「リズム体
操」
学習活動
英会話
学習活動
学習活動
11:00
~
11:30
運動・体験
「いろいろな
鬼ごっこ」
運動・体験
「紙ひこうき
制作」
運動・体験
「ニュースポ
ーツ体験」
運動・体験
「スレッド
リレー」
運動・体験
「ロープ
ワーク」
運動・体験
「ニュースポ
ーツ体験」
11:30
解散
解散
解散
解散
解散
解散
7 月 29 日(火)
7 月 30 日(水)
7 月 31 日(木)
- 34 -
解散
1 月 13 日(火)
1 月 14 日(水)
1 月 15 日(木)
4
■
活動の様子
事業中の様子
【運動・体験プログラム】ロープワーク(1月 14 日実施)
【内 容】
参加者の保護者や学校の先生方から要望が多くあったプログ
ラムである「ロープワークの基礎」を実施した。
地元子ども会の指導者に素早く結べてほどけにくい靴ひもの
結び方である「イアン結び」を教えていただいた。
【様 子】
当日は 11 名の児童と7名の先生方の参加があった。中に
は、正しく靴ひもを結ぶことができない児童も数名いたが、運
営ボランティアから丁寧に指導をしていただき正しくひもを結
ぶことができるようになっていた。
この活動を通して、地域の大人から褒められることにより、
自尊意識が高まる様子が伺えた。
また、運営ボランティアについても、参加児童の真剣な姿
や、
「成功体験」に喜んでいる姿に接することにより、「今後も
教育支援の場に参加したい」と口々に述べるなど、生涯学習の
成果を活かす場として、手応えを感じている様子だった。
■
参加者の声
【児童の感想】
・ひもの結び方は難しかった。もう少し勉強したい。
・講師の先生はいろいろな結び方を知っていてすごかった。
【運営ボランティアから】
・子どもたちと積極的に関わり、子どもたちの成長とともに関
わる大人も人間的な成長を遂げることを目標に参加した。
運営ボランティア間の打合せも行い、プログラムの内容や
参加児童の様子などの情報を共有した。
地域住民が一体となって地域の子どもを育てることの大切
さを改めて感じた事業だった。
5
■
評価・改善方策
成果と課題
【成果】
・毎朝、児童自身が学習内容や学習量について計画することにより、目的意識を高めることができたことから、
積極的に学習活動に参加する姿が多く見られた。
・道立図書館から小学校高学年に読んでほしい本の貸出しを受けることで、普段より多くの図書に触れる機会と
なり、朝読書の時間を有意義に過ごせていた。
・運動プログラムや体験プログラムにおいて、地域の方々と触れあうことを通して、社会性を育むことができた。
・事業の運営をとおして、地域の人々が結びつき、子どもに目を向けるきっかけとなり、本町の子どもたちにと
って安全で安心できる生活環境を構築する機会となった。
【課題】
・生活リズムチェックシートの活用が、「子ども朝活」期間のみであったため、望ましい生活習慣の定着につい
ての検証が不十分である。
・郷土愛を育むことについて、具体的な成果が得られなかった。参加児童が、体験をとおして地域の伝統文化を
理解し、また、本事業に関わる地域住民自身が、参加児童への指導を通して、地域の魅力を再発見できるよう
なプログラムの開発が必要である。
■
改善方策
・参加する児童に対してきめ細やかな学習支援を行うため、より多くの地域住民や大学生等の運営ボランティア
を募る。
・本町で盛んに行われている百人一首をプログラムに取り入れるなどして、児童の地域の伝統文化に対する興味
関心を高め郷土愛を育むとともに、参加児童への指導に、より多くの地域住民の協力が得られる体制を構築す
る。
- 35 -
17 様似町
1
体力プログラムで集中力UP!
中学校とも連動した「夏・冬休みチャレンジ教室」
事業の概要
■事業名
夏休み・冬休みチャレンジ教室
■プロジェクトチーム構成員
小学校:小学校校長、教頭、教諭、様似町指導主事、学生ボランテ
ィア(浦河高校生、大学生)
中学校:中学校長、教頭、教諭、部活動指導者、学生ボランティア
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~7月31日(木)(4日間)
(第2回) 1月 6日(火)~1月 9日(金)(4日間)
■参加対象 様似小学校4~6学年、 様似中学校1~3年
■参加実績 (参加者)児童 30名、生徒 39名、保護者 24名
(運営ボランティア)9名(夏休み、冬休み)
(講 師)
1名(夏休みのみ)
■会
場 様似小学校 様似中学校
2
■事業のねらい
・夏休み、冬休み中の学習習
慣、運動習慣を含めた望ま
しい生活習慣の定着
・学校と地域が連携した取組
による児童生徒の学力・体
力の向上
・保護者への意識啓発
企画のポイント
■プログラムの工夫
【学習】学習習慣の定着を図るために、長期休業中も「学年×10 分間+10 分間」の取組を行う。参加児童、生
徒は長期休業中の課題プリントをボランティアの支援を受けながら取り組む。
【体力】体力増進だけでなく、学習に対する集中力を持続させるため、学習の間に体力づくり(集団遊び)設定
する。
【生活】①日常の学習習慣、読書、お手伝い等について参加者が振り返ることで、生活習慣を改善するきっかけ
をつくるため、事業の初日にアンケートを実施する。
②生活リズムチェックシートを工夫して活用し、特に睡眠や食事について、保護者と一緒に生活習慣
を振り返る機会を設ける。
■運営の工夫
・教職員や教育委員会のサポートだけでなく、高校生、大学生のボランティアを募集し、町内外の組織体として
取り組む。
・地域のボランティアも関わることで、地域全体で子どもの学力や体力の向上に向けた取組を進める気運を高
める。
・中学生を対象として、午後に同様の取組を実施し、小・中学校の連携による取組として展開する。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月28日(月)~31日(木) 4日間 10時~(小学生)、13時15分~(中学生)
【第2回】 平成27年1月6日(火)~9日(金) 4日間 10時~(小学生)、13時15分~(中学生)
※親子プログラムとして、平成27年1月27日に「ネットトラブル研修会」を実施(参加者24名)
月日
7月28日(月) 7月29日火) 7月30日(水) 7月31日(木) 1月6日(火)
時刻
9:30
(13:30)
10:00
(13:45)
1 月7日(水)
1月8日(木)
1月9日(金) 1 月 27 日(火)
集合、受付
事前アンケ
ート実施
集合、受付
集合、受付
集合、受付
集合、受付
集合、受付
集合、受付
集合、受付
生活リズム
シート記入
生活リズム
シート記入
生活リズム
シート記入
生活リズム
シート記入
生活リズム
シート記入
生活リズム
シート記入
生活リズム
シート記入
生活リズム
シート記入
10:10
(13:55)
冬の体力づく 冬の体力づく 冬の体力づく 冬の体力づく 親子プログ
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
り(フットサ り(フットサ り(フットサ り(フットサ
ラム
体力づくり
体力づくり
体力づくり
体力づくり
ル、ドッジビ ル、ドッジビ ル、ドッジビ ル、ドッジビ
(ドッジビー)(ドッジビー)(ドッジビー)(ドッジビー)
ー)
ー)
ー)
ー)
「ネット
10:30
トラブル研
(14:10)
修会」
夏休み
夏休み
夏休み
夏休み
冬休み
冬休み
冬休み
冬休み
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
チャレンジ
学習
学習
学習
学習
学習
学習
学習
学習
(教諭、ボラ (教諭、ボラ (教諭、ボラ (教諭、ボラ (教諭、ボラ (教諭、ボラ (教諭、ボラ (教諭、ボラ
ンティア)
ンティア)
ンティア)
ンティア)
ンティア)
ンティア)
ンティア)
ンティア)
12:00
(15:30)
解
散
解
散
解
散
解 散
解 散
- 36 -
解
散
解
散
解 散
4
活動の様子
■
事業中の様子
【学習プログラム】
【小学生】
夏休みの課題プリントを用いて、不得意な分野の克服に努めたり、大
学生のボランティアの支援によって、学習習慣を振り返ったりすること
ができた。また、夏、冬休みの基本的な生活習慣の定着に役立った。
学習の前に「生活リズムチェックシート」に取り組み、運営スタッフ
から言葉をかけられるなど、子どもたちの励みになっていた。
【中学生】
夏休みの課題プリントの学習に取り組んだ。学生ボランティアや部活
動の担当教諭の支援を受けながら不得意な分野の克服に努めた。
学習の前に生活リズムチェックシートにも取り組んだ。参加者からは
「ネットやゲームの時間を見直したい」などの声が聞かれた。
また、年齢が近い大学生から学習の助言を受けることができた。
(漢字の成り立ちから、漢字に興味を持たせることができた。
)
■
参加者の声
【児童の感想】
・生活リズムチェックシートをやってみて、勉強の時間が少ないことが
わかったので、もう少し長くやってみたいと思った。
・運動はあまりしていなかったので、少しでも体を動かしたいと思った。
・家では時々料理のお手伝いをしている。これからも続けていきたい。
・全く読書をしていなかったので、少しは本を読んでみたい。
・寝る時間が 11 時頃なので、これからは早寝早起きをがんばってみたい。
【保護者の感想】
・夏も、冬も教育委員会の車を出して迎えに来てくれてありがたかった。
・子どもは「自分の予定よりたくさん勉強した」と話してくれた。
・休み中にこのような学習の場をつくってくれてよかった。
・わからない問題に対して、大学生を始め様々な先生が一緒になって考
えてくださり、参加した子どもは満足していました。
5
■
評価・改善方策
成果と課題
【成果】
・様々な調査の結果、家庭での学習を「全くしない」
「1 時間以内」と回答した児童が7割であったことから、小
学生にとって、子ども朝活事業は学習を含む基本的な生活習慣づくりの一助となった。
・毎日フットサルやドッジビーを実施することで、体力を向上させるきっかけづくりとなった。
・小学生、中学生ともに生活リズムチェックシートの活用によって生活習慣を振り返り、改善するきっかけとも
なった。
【課題】
・事前アンケートの結果の有効活用や、評価のための事後アンケートが必要である。
・学生ボランティアの予定と、学校の希望が合うように、早めの派遣要請、日程の調整が必要である。
・親子プログラム(ネットトラブル研修会)では、参加者の意識を一層高めるために、家庭で保護者が心がける
ことについての具体的な事例紹介や、保護者同士の交流の場をつくることが必要である。
■
改善方策
・地域の多様な人材、高校生ボランティアの参画により、ナナメの人間関係づくりが一層促進されるよう努め
る。
・子どもへの指導や支援の効果を高めるために、継続的に協力の可能なボランティアの派遣を要請する。
・運営者としてPTA等、保護者を含む多様な大人が関わるような体制を構築し、子どもの生活習慣に対して地
域ぐるみで関心をもつことができるようにする。
・生活リズムチェックシートによって明らかになった子どもの実態や、取組の成果と課題は、保護者、学校等へ
情報提供を行い、今後のプログラムに反映をさせていく。
・親子プログラムでは、親子の体験活動やスポーツの他、地域の良さを学ぶ機会等の提供に努める。
- 37 -
18 松前町①
1
指導者の特技を生かした体験学習と、
毎日の生活
学習 運動習慣の定着へ
事業の概要
■事業名
「大島っ子いきいき朝活プロジェクト」
■プロジェクトチーム構成員
大島小学校職員、大島小学校PTA、江良育成協議会、
町立図書館
■実施期間 (第1回)7月28日(月)~7月31日(木)
(4日間)
(第2回)1月13日(火)~1月15日(木)
(3日間)
■参加対象 松前町立大島小学校1~6学年 44名
■参加実績 (参加者)児童 33名、保護者 10名
(運営ボランティア) 2名(松前町立図書館)
(運営者)大島小学校教職員
■会
場 松前町立大島小学校
(学習プログラム・体力プログラム・体験プログラム)
2
■事業のねらい
・長期休業中の適切な生活習慣を学
校と家庭が手を取り合って身に
付けさせる。
・学習・体力・体験プログラムをバ
ランスよく行い、児童の健全な生
活習慣を支える。
・リズムチェックシートの活用によ
り生活習慣を身に付けさせる。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・夏休みは、学習習慣の定着を図るために、「お勉強クラブ」
(学習サポート)を開設し実施する。
・夏休みは、体力の向上を目指し、
「お勉強クラブ」終了後にミニバスケットボール、町立図書館体験学習を位
置付ける。
・冬休みは、学習習慣の定着を図るために、「冬休み大島塾」
(学習サポート)を開設し実施する。
・冬休みは、教職員の特技を生かし、学習サポート後に体験学習を毎日位置づける。
・朝の生活習慣を整えるために、ラジオ体操を推奨する。
・親子プログラムとして毎日の活動の参観を呼びかけ、保護者との取組の重要性の共有を図る。
■運営の工夫
・本校教職員が中心となって、学習プログラムや体力プログラム、体験プログラムを実施する。
・地域ボランティアとして町立図書館の協力を得て、学習・体験プログラムを実施する。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月28日(月)~31日(木) 4日間
【第2回】 平成27年1月13日(火)~15日(木) 3日間
月日
時刻
6:00
7月28(月)
7月29日(火)
7月30日(水)
7月31日(木)
1月13日(火)
1月14日(水)
1月15日(木)
ラジオ体操
ラジオ体操
ラジオ体操
ラジオ体操
集合・開会
オリエンテーション
集合
集合
集合
集合・開会
オリエンテーション
集合
集合
お勉強クラブ
お勉強クラブ
お勉強クラブ
お勉強クラブ
冬休み大島塾
冬休み大島塾
冬休み大島塾
空気砲を作ろう
読み聞かせ
※町立図書館
指導・協力
ミニバスケッ
トボール
ミニバスケッ
トボール
ミニバスケッ
トボール
簡単工作教室
フットサル
簡単調理教室
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散・閉会
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散・閉会
7:00
8:00
9:00
9:45
9:50
10:30
12:00
- 38 -
4
■
活動の様子
事業中の様子
【体験プログラム】
松前町が推し進める生活リズム改善運動「松前っ子3リズム」のリ
ズム 1「『早ね早おき朝ごはん』運動の推進」に焦点を当て、本プログ
ラムの目的を健全な食習慣の定着と位置付けて行った。
松前町養護教員会では、現在、子どもでも簡単にできる「朝食作り」
のレシピを考案し広める取り組みを行っており、
「簡単調理教室」では
本校養護教諭が講師となり、そのレシピの一つである「目玉パン」と
いわれるものを調理した。
オーブントースターがあればすぐ作ることができ、コンロなどの火
気や刃物を必要としないため、当日は児童一人一人が安全においしく
作ることができた。
■
参加者の声
【児童の感想:簡単調理教室】
・おいしく作れてよかったです。
・朝食を一人でもすぐ作れることがわかった。
・家族に作ってあげたいです。
・卵を割ったことがなかったけど、上手に割れてよかったです。
・パンを焼くのが難しかった。
【児童の感想:その他のプログラム】
・挨拶をいろいろな人にするようにしたい。
・家の手伝いや勉強をがんばる。
・勉強に積極的に取り組んだ。毎日、体を動かすようにした。
・これからも学習と読書をがんばりたいです。
5
■
評価・改善方策
成果と課題
【成果】
・学習サポートを実施することにより、家庭学習に対して前向きに取り組む姿勢が見られた。
・各種体験学習をとおして、児童の視野を広げることができた。
・多様なプログラムを位置づけ実施することができた。
・町立図書館と連携し、体験活動を実施することができた。
・スポーツ活動に重点を置き、児童の運動量を多くすることで体力向上を図った。
【課題】
・今回は教職員を中心として取り組み、保護者にも参観などを促したが、参観する方はほとんどいなかった。
・保護者に対する事業の趣旨の説明不足があったため、事業のねらいを理解し、積極的な参加・協力が得られる
ような場を設けるなどの工夫が必要である。
■
改善方策
・課題を踏まえ、次年度は、年度当初より計画を立て、PTAの活動に位置付けていく必要がある。
・より多くの保護者の協力を得られるよう働きかける。
- 39 -
18 松前町②
1
離島での体験活動など
知的好奇心を高める「学び」がもりだくさん!
事業の概要
■事業名 「小島ハッピーサポートタイム」
■プロジェクトチーム構成員
小島小学校教職員、教育委員会職員、小島小学校PTA、
小島地区町内会、
■実施期間 (第1回)7月25日(金)~7月30日(水)土・日を除く
8月1日(金)
(5日間)
(第2回)1月14日(水)~1月16日(月)
(3日間)
■参加対象 小島小学校1~6学年 30名
■参加実績 (参加者)児童 27名、保護者 15名
(運営ボランティア) 10名
■会
場 小島小学校、離島小島
2
■事業のねらい
・夏休み、冬休み中に早起きし、主体
的に学習をしたり様々な体験活動
に参加したりすることにより望ま
しい生活習慣を身に付ける。
・異学年での活動や地域の様々な人
材と触れ合うことにより、助け合
いや他を思いやる気持ちを育む。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・事業に多くの児童が参加できるよう、学習サポートと体験活動を午前中に併せて行う。
・様々な人と積極的な交流が図られるようにするため、地域の団体や人材を活用する。
・地域の自然について学ぶ「ふるさと学習」を取り入れる。
・PTA活動とタイアップさせ、保護者・地域・学校との連携を深める取組にする。
・事業のない土日には、生活リズムチェックシート等を活用させ、計画を立てて生活をする事の重要性を意識
付ける。
■運営の工夫
・運営には、学校の教職員や地域の団体・人材を活用し、地域の子どもをともに育てる意識を高める。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月25日(金)、28日(月)~30日(水)、8月1日(金) 5日間
【第2回】 平成27年1月14日(水)~16日(金) 3日間
月日
時刻
8:25
7月25日
7月28日
7月29日
7月30日
(金)
(月)
(火)
(水)
集合
集合
集合
集合
1月14日
1月15日
1月16日
(水)
(木)
(金)
集合
集合
集合
離島小島
体験学習
8:30
サポート学習1
(夏休みの宿題や読書をしよう)
9:45
体力アップハッピータイム
(おにごっこ、なわとびなど体を動かそう)
10:15
サポート
学習2
11:00
パソコン
タイム
(調べ学習)
11:30
8月1日(金)
親子工作
教室
サポート
学習2
親子実験
教室
「ブックス
タンドづく
り」
「爆発ロケ
ット・空気
でぺシャ
パソコン
リ・ドレッ
タイム
(調べ学習) シ ン グ 火
山」
- 40 -
・8:45 集合
・9:00
港出航
・10:40
散策
・11:40 昼食
・12:40
海浜採集
・13:30
島出発
・15:00
港到着、
解散
※船の手
配・昼食は
PTA、町内会
がサポート
サポート学習1
(冬休みの宿題や読書をしよう)
体力アップハッピータイム
(おにごっこ、なわとびなど体を動かそ
う)
サポート
学習2
親子雪遊び
タイム
※雪合戦・雪
像作り
パソコン
親子実験
タイム
教室
(調べ学習) 「空気でぺシ
ャリ・ふわふ
わくらげ」
親子簡単
クッキング
教室
「おいしいク
レープをつ
くろう」
4
活動の様子
■
事業中の様子
【体験プログラム】
前年度までの長期休業中のサポート学習は、学習の補充などの教科の学
習が中心であった。今年度は、「朝活事業」として行い、様々なプログラ
ムを取り入れ実施した。具体的には、理科の実験教室、工作教室、料理教
室、体力づくり、教科指導を行った。
体験プログラムとしての理科の実験教室は、計画段階では夏休みだけで
あったが、夏休みだけでは時間が足りなかったことや、参加した子どもた
ちから好評だったため計画を変更し、冬休みにも実施した。
実施内容は、夏休みは空気圧の学習に係る内容を中心に、冬休みは静電
気の学習に係る内容のものを中心に取り組んだ。それぞれの実験の面白さ
や不思議さに興味をもち、意欲的に取り組むことができていた。
参加児童は全校児童の9割で、保護者も数名参加していただいた。
■
参加者の声
【児童の感想】
・実験教室では、実験を見て驚いたり不思議に感じたりしながら楽しい
時間だった。
・料理教室では、高学年の子が低学年の子の手伝いをしながら、みんな
で協力しておいしいクレープをつくることができた。
・お母さん方も手伝ってくれたので、難しくなかった。
・体力づくりは楽しかった。勉強での疲れを発散することもできた。
・勉強もしっかりとやり、休み中に宿題が終わった。
・宿題で分からないところを教えてもらえてよかった。
【保護者の感想】
・早い時間から始めてくれたので、早起きにもつながった。
・親子や保護者同士の触れ合いをもつことができた。
・長期休業中の生活の目標ができて、だらだらした生活にならない点がよい。
・いろいろなことをやるので、子どもは楽しみながら意欲的に参加していた。
・もう少し日数を増やしてほしい。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・開始時刻を普段の学校生活と同程度にしたことで、生活のリズムを守ることができた。
・体験的なプログラムを多く用意したことで、子どもたちは意欲的に参加し、教科学習への集中力も高まった。
・保護者に参加を促したところ進んで参加していただき、保護者も楽しみながら参加し、子どもたちへの指導も
協力があった。
・アンケート結果から、起床時間、就寝時間とも普段の生活と「変わらない」という回答数がどちらも最も多か
ったことから、長期休業中の生活リズムの保持に一定の効果があったと考える。
【課題】
・子どもたちは、宿題をサポート学習の時期に終わらせようとする傾向がある。学習習慣の定着のためにも、急
ぎすぎず計画的に学習を進めていく習慣をつけさせる必要がある。
・体力づくりの時間には体を動かしているが、家庭に戻ると自ら進んで運動する習慣がまだ身に付いていない。
・どのくらいの実施日数が適当なのかを考えていく必要がある。
・今回は教員主体のプログラムだったので、地域人材の活用も考えていく必要がある。
■
改善方策
・長期休業前の事前指導で、学習や運動を含めた生活の仕方を充実改善していくように指導するとともに、家庭
への啓発を行う。
・体力づくりでは、自分で(自分たちで)手軽に楽しくできる運動を紹介するなど、日常の運動生活に結び付く
内容となるように工夫する。
・児童や保護者の意見や感想、児童の実態等を参考にしながら、次回の実施日数を検討していく。
- 41 -
18 松前町③
1
様々な団体や地域人材と連携した「学び」の充実で
「知・徳・体」の育成!
事業の概要
■事業名
「松城わくわく体験マイスクールデイ」
■プロジェクトチーム構成員
松城小学校教職員、教育委員会職員、町立図書館職員、松
城小PTA、書の香り漂うまちづくり推進協議会、松前サ
ッカー少年団、松前テニス協会
■実施期間 (第1回)7月25日(金)~7月31日(木)
(5日間)
(第2回)1月14日(水)~1月19日(月)
(4日間)
■参加対象 松城小学校1~6学年 60名
■参加実績 (参加者)児童 48名、保護者 20名
(運営ボランティア) 20名
(講 師) 10名
■会
場 松城小学校
2
■事業のねらい
・夏休み、冬休み中に早起きし、主体的
に学習をしたり様々な体験活動に参
加したりすることにより望ましい生
活習慣を身に付ける。
・異学年での活動や地域の様々な人材と
触れ合うことにより、助け合いや他を
思いやる気持ちを育む。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・生活リズムを乱すことなく規則正しい生活を送るように、普段の登校時刻に併せて事業を行う。
・事業に多くの児童が参加できるよう、学習サポートと体験活動を午前中に併せて行う。
・様々な人と積極的な交流が図られるようにするため、地域の団体や人材を活用する。
・地域の歴史や文化について学ぶ「ふるさと学習」を取り入れる。
・PTA活動とタイアップさせ、保護者・地域・学校との連携を深める取組にする。
・事業のない土日には、生活リズムチェックシート等を活用させ、計画を立てて生活をする事の重要性を意識
付ける。
■運営の工夫
・学校の教職員や地域の団体・人材を活用し、地域の子どもをともに育てる意識を高める。
・ボランティアを募り、運営の手伝いを通して児童や地域との交流を図る。
・体験プログラムは、団体や地域人材に内容や運営を一任し、教職員はサポートに当たる。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月25日(金)~31日(木) 5日間
【第2回】 平成27年1月14日(水)~19日(月) 4日間
月日
7月 25 日(金)7月 28 日(月)7月 29 日(火)7月 30 日(水)7月 31 日(木)1月 14 日(水)1月 15 日(木)1月 16 日(金)1月 19 日(月)
時刻
7:55
集合
集合
集合
集合
集合
集合
集合
集合
集合
8:00
よさこいソーランタイム(城下通り祭りを盛り上げよう!)
ストレッチタイム(心と体をほぐしましょう)
マイスクールデイ
(夏休みの宿題や読書をしよう!)
マイスクールデイ
(冬休みの宿題や読書をしよう!)
8:30
10:00
松城スポ
ーツクラブ
(テニス,野
球, サッ カー
教室)
※少年団・地
域人材との
連携
工作教室
(空気鉄砲)
※町立図書
館との連携
親子スト
レッチ教
室
勝軍地蔵
堂歴史散
歩
学校をき
れいにし
よう
(体 幹ト レー
ニング)
※地域の人
材との連携
(勝軍山登山)
※文化社会
教育課との
連携
(ペンキ塗り)
※PTAと
の連携
(ふるさと学習)
12:00
- 42 -
工作教室
(パックン
貯金箱)
※町立図書
館との連携
PTAみ
んなでク
ッキング
教室
(食を極める)
※PTAと
の連携
満喫雪遊
び(かまく
ら、雪像づ
くり)
※PTAと
の連携
松城スポ
ーツクラ
ブ(バトミン
トン , フッ ト
サル教室)
※少年団・地
域人材との
連携
4
活動の様子
■
事業中の様子
【工作・スポーツ・クッキング・雪遊びプログラム】
・工作教室では、身近にあるものを使っていろいろな遊び道具を作れ
ることに興味をもち、楽しんで工作に取り組んでいた。また、工夫
して自分のイメージを形に表すことに喜びを感じていた。
・手軽に出来るスポーツを体験し、子どもたちはたくさんの汗を流し
て夢中で体を動かしていた。バトミントンを初めてやる子どもも多
く、楽しさを味わっていた。
・自分で手軽に出来る料理を学び、自宅に戻って家族と一緒に作ると
いう児童が多くいた。大人数で役割分担しながらの活動であったが、
指導する保護者ボランティアの指示通りに協力して楽しく活動して
いた。
・冬に外で遊ぶ経験の少ない子どもたちだが、かまくら作りに熱中し
て取り組んでいた。特に、高学年の子どもたちは穴を掘ることに集
中していた。ボランティアの大人も童心に返って楽しみ、参加者全
員が一つの目的に向かって力を合わせた活動となった。
■
参加者の声
【児童の感想】
・勉強もがんばったし、体験もとても楽しかった。
・毎日、学校に来ていろいろなことをするのが楽しみだった。
・勉強が早く終わったので、じっくりと好きな本を読むことができた。
・勉強で分からないところを先生方が教えてくれてよかった。
・友達と楽しく活動ができてよかった。
【保護者の感想】
・先生方のサポートの仕方を参考に自分も子どもとの関わり方を学ぶ
ことができた
・子どもたちが楽しく活動しているのを見ると、参加してよかったと
思った。
・長期休業中でも、多くの仲間と活動する機会として大変よかった。
・普段なかなかできない体験活動をすることができ、とてもよかった。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・長期休業中も多くの仲間とともに活動をすることをとても喜んでおり、充実した活動となった。
・調理の体験教室には、児童、保護者ボランティアとも参加者が多かった。
・始業式前のわくわく体験マイスクールデイは、新学期の始まりに向け生活リズムを整えるのに有効だった。
・体験活動が家庭生活の中で活きており、児童の経験を豊かにすることができた。
・テレビやゲーム、ネット等情報機器に依存する傾向が強い中、そのような生活から離れ、豊富な体験活動を行
えたことは児童の心の豊かさにつながった。
・アンケート結果から、起床時間、就寝時間とも普段の生活と「変わらない」という回答数がどちらも最も多か
ったことから、長期休業中の生活リズムの保持に一定の効果があったと考える。
【課題】
・日常の家庭生活の中では、今回の事業のような多様な体験活動の機会が減少しているため、様々な事業をとお
して体験活動を提供する必要がある。
・ボランティアとして参加してくれる保護者や地域の方が少ない。
・講師やボランティアの人件費としての予算を組んでいるが、今年度のみ有償にすることで、今後の協力関係を
継続できない可能性がある。様々なプログラムで活用できる材料費等の経費が必要である。
■
改善方策
・教師や自分の親以外の人たちとともに活動することは、地域とのつながりを密にしたり、子どもたちの普段は
見られない面に触れたりする機会となり、お互いに有効であることから、より多くのボランティアに参加して
もらえるよう、年度当初から計画を立てて、地域や保護者に繰り返し情報を発信する。
・子どもたちの学力向上・体力向上につながるので、日数を増やして体験活動の機会を増やす。
- 43 -
19 森 町
1
地元の高校生・退職教員などが活動をサポート
支援体制の充実でやる気も学力もUP!
事業の概要
■事業名
■事業のねらい
もりの寺小屋
■プロジェクトチーム構成員
退職教員、森高校生徒
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~7月31日(木)(4日間)
(第2回) 12月24日(水)~12月27日(土)(4日間)
■参加対象 町内小学生3~6学年
■運
営 運営ボランティア 15名
■会
場 森町公民館
■参加実績 (参加者)
【第1回】66名 【第2回】56名
(運営ボランティア)
【第1回】11名(退職教員7名、高校生4名)
【第2回】10名(退職教員7名、高校生3名)
2
長期休業中に公民館を利
用して通常の学校生活と同
じく午前中に自主学習・宿
題・自由研究を行うことに
より、家庭学習の習慣化や
学力や集中力の向上を図
る。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・既存の事業を再構築して実施し、これまで参加していた児童の他、多くの児童の参加を促す。
・学習に入る集中力を高めるため、学習プログラムに入る前にラジオ体操や書写を行う。
・地域人材の発掘と育成を図るため、退職教員や高校生等をスタッフとして活用する。
・生活リズムチェックシートを各家庭と連携して活用し、家庭を巻き込んだ生活習慣改善に取り組む。
■運営の工夫
・参加児童の自発的な学習態度を育むため、ボランティアは質問を受けてからサポートに付くように対応を統
一した。
・プリント「まなぼう」や「チャレンジテスト」も補助教材として活用し、課題が終わった児童に対しても復
習・発展の学習に取組めるよう配慮した。
・目的達成度の事後評価として、長期休業の終了後に事後アンケートを行う。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月28日(月)~31日(木) 4日間(9時~11時)
【第2回】 平成26年12月24日(水)~27日(土) 4日間(9時30分~11時30分)
月日
時刻
8:55
7 月 28 日
7 月 29 日
7 月 30 日
7 月 31 日
12 月 24 日
12 月 25 日
12 月 26 日
12 月 27 日
(月)
(火)
(水)
(木)
(水)
(木)
(金)
(土)
集合
集合
集合
集合
集合
集合
集合
集合
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
朝の活動
(ラジオ体操、書写)
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
休憩
休憩
休憩
休憩
休憩
休憩
休憩
休憩
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
学習タイム
生活チェックタイム
(親子参加)
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
生活チェックタイム
解散
解散
9:00
9:20
10:00
10:10
11:00
- 44 -
4
■
活動の様子
事業中の様子
・学習時間は 1 プログラム 40 分とした。
・学年毎に座席をグループ分け
・参加者が持参した宿題やドリルの自習学習を中心として実施した。
・スタッフは積極的に教えず、補助役に留め、参加者が自ら考え進め
る力を養うことを期待した。
・退職教員と高校生ボランティアが二人一組になった指導体制をとる
ことにより、退職教員が高校生に指導方法を教える姿も見られた。
・道教委作成のプリント「まなぼう」や「チャレンジテスト」を補助教
材として活用した。
■
参加者の声
【児童の感想】
・終わった後も生活リズムを崩さずに勉強したいと思う。
・勉強だけではなく、読書する時間も増やしたい。
・できなかった問題ができるようになった。
【保護者の感想】
・毎回参加させていただいています。休みの前半で学校からの課題を済ま
せるため、子どもは気が楽になるようです。親も「宿題やった?」と小
言を言わなくてよいので、気持ちに余裕が持てるようになりました。
・毎年、子どもが自主的に楽しみに参加しています。仕事があってなかな
か勉強や宿題を見てあげられなかったので、寺小屋がとてもありがたい
ものでした。ボランティアの高校生にも可愛がってもらい楽しく参加で
きました。
・寺小屋に行ったときは勉強しているので、できれば休み中ずっとやって
ほしい。お盆や正月は休んだとしても短すぎる。
5
■
評価・改善方策
成果と課題
【成果】
・平成 25 年夏休みから取組を開始しており、平成 25 年度の夏期 27 名(対象 3~6 年生)
、冬期 59 名(以後対象
4~6 年生)であったのに対し、今年度は夏期 66 名・冬期 56 名と参加人数が増加し、地域に事業が定着した
ように感じる。
・同様の目的の取組が小学校においても実施され、活動が広がっている。
・退職教員のスタッフは当初 3 名で始まったが、口コミで広まり現在 7 名まで拡大している。また、高校生ボラ
ンティアは本事業終了後も他の事業にボランティアスタッフとして積極的に参加するなど、地域人材の発掘・
育成の場としても成り立っている。
【課題】
・家庭における学習習慣の定着が事業のねらいであるが、参加者・保護者とも「休み中の宿題を終わらせる」こ
とが目的となってしまっている。
・参加者数が増加したことにより、学習中の集中力が削がれることが多くなったため、人数に応じた会場準備等
が必要である。
・同様の事業を実施する小学校が増えたことにより、各学校との調整や対象、募集地域の整理が必要である。
■
改善方策
・長期休業中の学校から出される課題や宿題等への取組の学習支援をとおして、望ましい生活習慣づくりの中で
も、特に家庭学習の定着を基本方針として実施するとともに、持参した課題、宿題が終了した児童に対しては、
復習・発展等の学習に取り組めるよう、教材の事前準備をするなどして学習支援の充実を図る。
・保護者に対して本事業の趣旨の説明と、保護者向けの家庭学習向上に対する事業は行う必要がある。
- 45 -
別記第5号様式
20 江差町
地域の力が、子どもの主体性を引き出す
子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
「南小子ども朝活~笑顔でアクティビティー」
1
事業の概要
■事業名
「南小子ども朝活~笑顔でアクティビティー」
■プロジェクトチーム構成員
南が丘小学校教職員、体育専科教員、教育委員会職員、
南が丘小学校PTA、食生活改善推進協議会
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~7月31日(木)(4日間)
(第2回) 1月15日(木)~1月17日(土)(3日間)
■参加対象 南が丘小学校5~6学年
■参加実績 (参加者)児童 37名、保護者 6名
(運営ボランティア) 15名
■会
場 南が丘小学校、江差町役場保健センター、まなびっく
2
■事業のねらい
・夏季休業、冬季休業中に早起き
し、主体的に学習や様々な体験
活動に参加することにより、望
ましい生活習慣を身に付ける。
・異学年での活動や様々な人との
触れ合いを通し、助け合いや感
謝の気持ちをはぐくむ。
企画のポイント
■プログラムの工夫
・生活リズムを乱さず規則正しい生活を送るように、通常の登校時刻に合わせて事業を行う。
・事業に多くの児童が参加するよう、学習サポートと体験活動を併せて行う。
・学習習慣の定着、基礎的な学習内容の定着を図るため、参加児童の個別の学習活動を支援する「課題解決タイ
ム」を設定する。
・地域のもつ人材を含めた教育資源を活用し、日常の教育活動では体験できない多様なプログラムを取り入れ
る。
(石鹸づくり、スポーツ、北前商船取引の学習、親子クッキングなど)
■運営の工夫
・運営には、学校の教職員や地域の団体・人材を活用し、地域全体で子どもを育てる意識を高める。
・体験プログラムは地域の団体や人材が主体となって運営し、教職員はサポートに当たる体制をとることによ
り、地域の様々な大人との交流を図る。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月8日(月)~31日(木) 4日間
【第2回】 平成27年1月15日(木)~17日(土) 3日間
月日
時刻
7月28日(月)
7月29日(火)
7月30日(水)
7月31日(木)
1月15日(木)
8:00
集
8:10
集
合
○ストレッチタイム
○課題解決
タイム
○課題解決タイム
10:30
合
○廃油を使っ
た石鹸作り
○スポーツ
タイム
○北前商船取
引を学ぼう!
※町教委学校
教育課による
指導協力
※体育専科教
諭による指導
協力
※町教委社会
教育課による
指導協力
○親子でクッ
キングタイム
※江差町食生
活改善推進協
議会による指
導協力
○課題解決タイム
○和紙を使っ
た帳面づくり
○スポーツ
タイム
※町教委学芸
委員による指
導協力
※体育専科教
諭による指導
協力
11:45
12:00
1月17日(土)
○ストレッチタイム
8:30
9:45
1月16日(金)
○振り返りタイム
○振り返りタイム
- 46 -
○親子でクッ
キングタイム
(お菓子作り)
※江差町食生
活改善推進協
議会による指
導協力
4
活動の様子
■
事業中の様子
(スポーツタイム)
・平均台やフラフープ、棒や縄跳びなどの用具を使いながら、ペアやグ
ループで協力して行う運動種目にチャレンジ。参加者は互いに声を掛
け合うことの大切さに気付くことができた。
(北前商船取引を学ぼう)
・3人1組で決められた額の小判を持ち、各地の港で特産品の売買を体
験するという学習ゲーム。各地の港を巡る側とそれぞれの港で商売を
する側、どちらも体験し、北前船が江差に富をもたらした仕組みを体
験的に学習することができた。
(親子クッキングタイム)
・江差町の食生活改善推進委員の指導のもと「大根もち」作りを行った。
親子一緒に、委員から指導を受けることで、家庭に帰ってからも親子
共通の話題とすることができた。
■
スポーツタイム
参加者の声
【児童の感想】
・スポーツはあまり好きではないけど、今日はすごく楽しかった。
・みんなでやるゲームは協力し合えるし、楽しかったのでよかった。
・北前船のゲームが楽しかったし、勉強にもなってよかった。
・昔の商売は大変だったということを知ることができました。
・和紙がユネスコの無形文化遺産に登録されたことや、歴史も勉強で
きてよかったです。
・クッキングでは、委員の方とたくさん話ができて良かったです。
・先生以外の人から教えてもらうと、初めは緊張したけど、話しかけ
てもらったりして、リラックスして勉強できました。
【保護者の感想】
・子どもにとって、朝の時間は貴重で、今後も継続してほしい。
・親子クッキングは、曜日を変えて実施することも考えてみてはどう
か。
・休み中の早起きを続けられるようにしたいです。
北前商船取引プログラム
和紙のプログラム
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・課題解決タイム(学習プログラム)についてのアンケートでは、「集中して取り組めたか」の質問に対し「でき
た」が 54%、
「まあまあできた」が 39%となっている。自由記述に「学校での勉強は、はかどる」との感想も
あり、学校で学習するというメリットが生かされた。
・体験プログラムは、異学年でのグループで協力しながら行う内容であることから、いつもは関わりが少ない子
ども同士での交流が図られ、助け合いの気持を育むことができた。
・課題解決タイムと体験プログラムを組み合わせたことにより、楽しんで参加することにつながり、多くの児童
が参加した。
・夏期休業が始まって間もない時期に実施したことにより、その後の夏季休業中の望ましい生活リズムの確立に
役立ったと考えられる。
・普段学校に関わらない方々の協力が得られ、地域で子どもを育てるという意識を高めることができた。
【課題】
・より多くの児童に参加してもらえるよう、事前指導等、一層の工夫が必要である。
・親子プログラムを夏季は平日、冬季は土曜日に実施したが、保護者の参加人数を増やすことができなかった。
・地域の祭りで生活リズムが崩れてしまう傾向があることから、実施日程について検討する必要がある。
■
改善方策
・早期に体験プログラムの計画を綿密に検討する機会をもたなければならない。
・より望ましい期間や日程の組み方について検討する必要がある。
・保護者が多く参加するよう、事前の趣旨説明や協力依頼の仕方について検討する必要がある。
- 47 -
別記第5号様式
21 厚沢部町 子どもの生活習慣づくり推進事業「子ども朝活」事業実施報告書
フィールドワークで地域を学び、
郷土を愛する児童を育てる「厚沢部町子ども朝活」
1
事業の概要
■事業名
厚沢部町子ども朝活事業
■事業のねらい
■プロジェクトチーム構成員
厚沢部小学校・美和小学校教職員、教育委員会
■実施期間 (第1回) 7月28日(月)~30日(水)
、8月6日(水)
(4日間)
(第2回) 1月13日(火)~1月15日(木)
(3日間)
■参加対象 厚沢部小学校、美和小学校4~6学年
■参加実績 (参加者)児童 36名、保護者 3名
(運営者)17名
厚沢部小学校教員3名、美和小学校教員2名、教育委員会職員2
名、法政大学現代福祉学部教官2名、学生8名
(運営ボランティア)3名
素敵な過疎のまちづくり推進協議会
■会
場 厚沢部町総合体育館、厚沢部町図書館、厚沢部小学校、美和小学
校、館小学校
2
・自ら生活リズムを整えよう
とする児童の育成
・自ら学習に取り組む児童の
育成
・郷土を愛する児童の育成
・地域住民との交流や児童同
士の交流
・地域ぐるみの子育て環境づ
くりの推進
企画のポイント
■プログラムの工夫
・ラジオ体操やミニゲームを取り入れて体を動かすことでしっかり目覚めさせ、生活リズムの定着につながるよ
うにする。
・学習会の前に読み聞かせを取り入れ集中力を高めるとともに、読書への意欲・関心を持たせるようにする。
・地域の文化財を学習する機会を設け、郷土を愛する児童を育成するとともに、保護者と一緒に体験することに
より、親子のコミュニケーションの充実を図る。
■運営の工夫
・学習会は、個別に指導をすることで学習内容の定着を図る。
・地域の方の参画を得ることで、地域で子どもを育てる環境づくりを推進する。
・既存の長期休業中の学習会を基本に事業を実施することにより、今後、学校や地域住民が主体となって継続的
に運営ができる体制づくりの構築を図る。
3
日程・プログラム内容
【第1回】 平成26年7月28日(月)~30日(水)、8月6日(水) 4日間
【第2回】 平成27年1月13日(火)~15日(木) 3日間
月日
時刻
8:00
7月28日(月)
7月29日(火)
7月30日(水)
8月6日(水)
集合
集合
集合
集合
ラジオ体操
ミニゲーム
ラジオ体操
ミニゲーム
ラジオ体操
ミニゲーム
ラジオ体操
ミニゲーム
読み聞かせ
読み聞かせ
学習会
学習会
生活
チェック
生活
チェック
生活
チェック
解散
解散
解散
1月13日(火)
集合
1月14日(水)
1月15日(木)
集合
集合
8:30
9:00
9:30
厚沢部
バスツアー
10:00
10:30
厚沢部町
フィールドワーク
「昔の厚沢部
を探せ」
(親子プログラム)
ラジオ体操
ミニゲーム
ラジオ体操
ミニゲーム
ラジオ体操
ミニゲーム
読み聞かせ
読み聞かせ
読み聞かせ
学習会
学習会
学習会
生活
チェック
生活
チェック
生活
チェック
生活
チェック
解散
解散
解散
解散
11:00
- 48 -
4
活動の様子
■事業の様子
【あっさぶ探検バスツアープログラム】
町社会教育団体である文化遺産を活かした「素敵な過疎の
まちづくり推進協議会」と共催で行うことで、引率、安全管理
などの協力を得た。
ツアーでは檜山農事試作場跡(新町)
、意養温泉湯本(上里)、
国分館跡(新栄)、館城(城丘)、アッサブクジラ化石産出地点
(富里)、寺田省帰翁水田解放記念碑(木間内)等を見学、町
学芸員が解説をし、町の歴史や文化遺産について学ぶことがで
きた。
【フィールドワーク厚沢部の昔をさがせ】
参加者が 60 年前~90 年前の厚沢部町の写真を見て、現在の
どの場所にあたるかを探すプログラム。法政大学現代福祉学
部馬場教授他、教員1名と学生8名が、厚沢部小校区と館小校
区の2カ所に分かれて活動をサポートした。厚沢部小校区か
らの参加者は学校から商店街までを探検し、昔の厚沢部に思
いをはせた。
【学習会】
ボランティアを配置し、個別指導に当たる体制をとること
で、児童は積極的に質問し、理解を深めることができた。
■
参加者の声
【児童の感想】
・バスツアーで今まで知らなかった厚沢部を知ることができ
た。自由研究の題材にもなって良かったです。
・フィールドワークでは、昔は家が少なかったのがわかった。
・朝、学校で勉強すると、集中できて良かった。
【保護者の感想】
・昔のことが分かってよかった。貴重な体験を親子でできた。
(親子プログラム参加保護者)
・夏・冬休み中、家に居るとごろごろしているので、学校に行
って勉強などできるのは、とてもいいと感じます。
・地域のラジオ体操も減ってしまったので、休み中は起きるの
が遅くなっていました。朝活のおかげで、学校があるときと
同じ時刻に起きていました。
5
評価・改善方策
■
成果と課題
【成果】
・厚沢部町の特徴をよく示す文化遺産を選定し、町学芸員の随行のもと行った「あっさぶ探検バスツアー」で、
効果的に厚沢部の歴史や文化について学び、郷土を愛する心を育むことができた。
・地域のボランティアを中心に多くの人が関わり事業を推進することができた。
・バスツアー、フィールドワークでは異なる学年で行動することにより、交流を深めることができた。
【課題】
・体験プログラムの日以外は、学校内での学習活動が多く、普段の学校生活に近いものとなってしまった。この
ため、事業のねらいのひとつである「地域ぐるみの子育て環境づくりの推進」というものから、離れたものに
なってしまった。
・生活リズムチェックは、朝活の期間のみの振り返りとなった。長期休業中の朝活期間以外でどのように過ごし
たかをプロジェクトチームで把握したり、本人が振り返ったりする仕組みが必要である。
■
改善方策
・参加した子どもは体験型のプログラムへの興味・関心が高く学びの意欲を高めたことから、プログラムの半分
を体験型とし、残りを学習会として実施する。
・体験プログラムは、今年度と同様、学芸員等と連携し専門的な視点で学習を組み立てることにより、質の高い
プログラムを提供する。
・町内の方にボランティアを依頼し、子どもたちが地域住民とふれ合いながら活動できるプログラムを組む。
・朝活実施期間以外の生活リズムについて把握できるような生活チェックの仕方を考える。
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