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ビジネスレポート - 大興電子通信株式会社

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ビジネスレポート - 大興電子通信株式会社
第
61
期
ビジネスレポート
平成25年4月1日から平成26年3月31日まで
証券コード:8023
トップメッセージ
Q1第 61期の業績についてお聞かせくだ
さい。
DAiKOは、「お客さま第一」の
基本理念のもと高付加価値かつ
高品質のICTサービスをご提供
A. 第61期におきましては、円安・株高の進行などに
よる業績改善を受けて、国内企業におけるICT投資の意
欲は回復してまいりました。
このような市場環境の中、当社グループでは、お客
することで、お客さまに選ばれる
さまとの接点を増加し、ICT投資ニーズの把握に努める
企業を目指します
より、クラウドなどを利用した新しいサービスビジネス
活動を進めると共に、富士通グループとの連携強化に
の受注拡大に積極的に取り組んでまいりました。
また、自社開発ソリューションの機能・品質の強化、
医療やセキュリティといった成長分野への事業展開、こ
れらのビジネスを支える人材の育成などへの投資を集
中することで、収益基盤の強化・拡大を図ってまいりま
した。
しかしながら、第60期の当社決算手続の過程で発覚
代表取締役社長
した会計処理問題への対応のため、全事業部門におい
て原価処理の総点検を実施したことで、第61期の上期
の受注活動に停滞が生じることとなりました。
その結果、売上高は前期比で増収とすることができ
たものの、会計処理問題の調査に伴う経費増や過年度
決算訂正の関連費用の発生に加えて、不採算プロジェク
トが発生したことなどの影響により、利益面では当期純
損失6億75百万円を計上する厳しい結果となりました。
第61期は、マネジメント品質とプロジェクト品質の
2つの側面における脆弱性から、損失を誘引してしまい
ました。
第62期は、これらの脆弱性への対処を最優先課題と
し、徹底して品質の強化に取り組むと共に、強固な事業
基盤を築き、安定して利益を生み出すことができる企
業となるべく、体質改善を図ってまいります。
1
Q2品質強化の取り組みについてお聞かせ
ください。
Q3第62期の営業戦略は?
A. 国内経済の好転を受け、大手企業を中心とした民
A. マネジメント品質については、引き続き、内部統制
間企業の業績は回復の傾向にあります。また、東京オリ
の強化とコンプライアンスの徹底を図ってまいります。
ンピックの開催決定などにより公共事業も引き続き堅
また、並行して業務プロセスの改革、基幹システムの
調となることが見込まれております。これらに牽引され
再構築に取り組むことで、ビジネスの健全性と効率性
る形で、当社の主要顧客層である中堅企業においても、
の両立を図ってまいります。
ICT投資意欲が向上しつつあります。
生産性の面では、ビジネスユニットによる利益管理
こうした中、お客さまとの接点を増やすことで、お客
を徹底し、顧客軸、製品軸の両面から、事業ポートフォ
さまの戦略や課題を正しく理解する、と同時に、ICT稼
リオの見直しも行ってまいります。
働資産のライフサイクルを把握することで、最適かつ
また、これまでも推進してまいりました、5S活動や
効果的なソリューション提案をタイムリーに行ってまい
見える化を通じて、自律改善活動や企業文化改革に継
ります。
続して取り組んでまいります。
また、第62期は、前期にスタートした中期事業戦略
さらに、富士通株式会社より社外取締役(小野弘之
の2年目を迎え、そこで掲げた①自社開発ソリューショ
氏)を新たに招聘し、ガバナンスの強化を図りました。
ンを武器にしたチャネルビジネスの拡大、②医療ビジ
プロジェクト品質については、システム開発における
ネスへの本格参入、③マイナンバーを視野に入れた公
不採算プロジェクトを抑制するため、部門ごとに品質管
共ビジネスの拡大、④中堅市場向けクラウドビジネス
理責任者を任命し、部門単位できめ細かく、システム
の立ち上げ、の4つの戦略を継続、強化してまいりま
品質の向上、リスクのコントロールを行うことで、損失
す。特に、富士通グループをはじめとした、外部の企業
の発生を抑制してまいります。
とのビジネス連携を推進することで、当社に不足して
また、本年4月にシステムアシュアランス本部を新
いる技術、ノウハウ、サービスの充足を図り、戦略の遂
設し、第三者部門の視点から、全社におけるプロジェク
行を加速し、計画達成の蓋然性を高めてまいります。
トリスクの適正なコントロール、損失発生の極小化に向
けた監理・支援活動を通じて、品質保証体制の強化を
大興電子通信は、昨年、創立60周年を迎えることが
図っております。
できました。これもひとえに皆さまのあたたかいご支援
そして、これらすべての活動を支える社員のパフォ
の賜物であると、心から感謝を申し上げますと共に、社
ーマンスを最大化するために、技術教育、階層教育に
員一同心を新たにして、これまで以上に業務に精励し
注力すると共に、働き甲斐のある職場環境を目指して、
てまいります。
人事制度や目標管理制度の見直しを行ってまいります。
皆さまにおかれましては、引き続き、ご理解ご支援
を賜りますようお願い申しあげます。
DAiKO Business Report
2
連結経営成績/事業部門別情報
連結経営成績
当連結会計年度における我が国経済は、政府による経
済政策、金融緩和策による円高是正や株価上昇を背景
に、国内企業における業績の改善が見られました。また、
雇用情勢は改善傾向にあり、全体的には緩やかな回復基
調で推移いたしました。一方で、円安による輸入原材料
価格の上昇や海外景気の下振れに対する懸念など、先行
き不透明感が残る状況となりました。
当情報サービス業界におきましては、企業の業績改善
に伴い、ハードウェアや通信設備の入れ替えなど、設備
投資に対する意欲に回復の兆しが見られました。
こうした環境のなか、当社グループは、
「お客さま第
一」と「品質向上」をすべての基本とする経営姿勢のも
と、顧客接点を増やす営業活動を展開するとともに、商
品・人材・仕事のすべての品質に徹底的にこだわり、顧
客視点に立った高付加価値かつ高品質のICTサービスの
提供に努めることで、顧客に選ばれる企業となるべく、
企業体質の刷新を進めてまいりました。
具体的な施策としては、主要なビジネスパートナーで
ある富士通株式会社および同社グループとの連携強化に
よる販売の促進に努めるとともに、今後の成長戦略と位
置づける自社開発ソリューションのチャネルビジネス拡
大やクラウドサービス提供などに継続的に取組むこと
情報通信機器部門
情報通信機器部門におきましては、WindowsXPの
サポート終了および消費税増税前の買い替え需要の影
ソリューションサービス部門
公共分野におけるシステム開発案件は微増となりま
したが、民需分野における投資抑制の影響および受注
活動の停滞により、ソフトウェアサービスの売上高は、
131億11百万円(前期比95.9%)となりました。
また、保守サービスの売上高は、第2四半期累計期
間におけるハードビジネスの売上減少、引き続く単価
3
売上高
353 17
億
百万円 前期比104.0%
で、さらに新たな収益基盤創出に向けた施策を積極的に
進めてまいりました。
一方、平成25年3月期に発覚した当社の一部部門に
おける不適切な会計処理に関する調査に対して、全事業
部門において原価処理の総点検を行ったため、受注活動
に停滞が生じ、受注高減少の要因となりました。
その結果、当連結会計年度の業績は、受注高329億
99百万円(前期比94.5%)
、売上高353億17百万円
(前期比104.0%)となりました。
利益面におきましては、不適切な会計処理の調査対応
に伴う経費増、システム構築における一部不採算プロジ
ェクトの発生、および受注損失引当金を計上したことに
より、営業損失5億20百万円(前期営業利益2億71百
万円)
、経常損失5億63百万円(前期経常利益2億40
百万円)となりました。
また、特別利益として投資有価証券売却益57百万円、
特別損失として過年度決算訂正関連費用37百万円、法
人税、住民税及び事業税36百万円ならびに法人税等調
整額84百万円を計上した結果、当期純損失につきまし
ては、6億75百万円(前期当期純利益1億8百万円)
となりました。
売上高
131 28
億
百万円 前期比110.3%
響 も あ り、 売 上 高 は、1 3 1 億 2 8 百 万 円( 前 期 比
110.3%)となりました。
売上高
221 88
億
百万円 前期比100.6%
下落の影響により、48億75百万円(前期比97.9%)
となりました。ネットワーク工事の売上高は、大型案
件および既存顧客向け案件を中心に堅調に推移し、42
億円(前期比123.8%)となりました。
その結果、ソリューションサービス部門の売上高は、
221億88百万円(前期比100.6%)となりました。
連結決算概要
■ 連結貸借対照表(要約)
科 目
(単位:百万円)
当連結会計年度
流動資産
17,089
18,241
固定資産
4,283
4,205
1,396
1,394
無形固定資産
投資その他の資産
繰延資産
資産合計
211
182
2,675
2,628
3
8
21,376
22,455
負債の部
前連結会計年度
売上高
35,317
33,949
売上原価
29,902
27,741
売上総利益
5,414
6,208
販売費及び一般管理費
5,934
5,936
営業利益又は営業損失(△)
△520
271
科 目
79
81
営業外費用
122
112
△563
240
経常利益又は経常損失(△)
特別利益
57
1
特別損失
37
98
△543
142
法人税、住民税及び事業税
36
37
法人税等調整額
84
ー
120
37
△664
104
11
△3
△675
108
税金等調整前当期純利益
又は税金等調整前当期純損失(△)
11,414
11,447
固定負債
6,670
6,870
負債合計
18,084
18,318
株主資本
2,875
3,552
少数株主利益
又は少数株主損失(△)
資本金
3,654
3,654
当期純利益又は当期純損失(△)
資本剰余金
272
272
利益剰余金
△1,019
△343
△31
△30
310
489
その他有価証券評価差額金
553
489
退職給付に係る調整累計額
△242
ー
106
95
3,292
4,137
21,376
22,455
自己株式
その他の包括利益累計額
少数株主持分
純資産合計
負債純資産合計
自 平成25年4月 1日 自 平成24年4月 1日
至 平成26年3月31日 至 平成25年3月31日
営業外収益
流動負債
純資産の部
(単位:百万円)
当連結会計年度
前連結会計年度
平成26年3 月31日現在 平成25年3月31日現在
資産の部
有形固定資産
■ 連結損益計算書(要約)
法人税等合計
少数株主損益調整前当期純利益
又は少数株主損益調整前当期純損失(△)
■ 連結キャッシュ・フロー計算書(要約)
(単位:百万円)
当連結会計年度
前連結会計年度
営業活動によるキャッシュ・フロー
△824
354
投資活動によるキャッシュ・フロー
245
△37
財務活動によるキャッシュ・フロー
△315
△101
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
△894
215
現金及び現金同等物の期首残高
2,742
2,526
現金及び現金同等物の期末残高
1,847
2,742
科 目
自 平成25年4月 1日 自 平成24年4月 1日
至 平成26年3月31日 至 平成25年3月31日
DAiKO Business Report
4
財務ハイライト(連結)
■ 売上高
■通期 ■第2四半期
単位:百万円
■ 営業利益
■通期 ■第2四半期
単位:百万円
40,000
34,008
33,949
35,317
1,200
864
900
30,000
600
300
20,000
15,833
15,902
14,870
271
118
134
△755 △520
0
-300
10,000
-600
0
第59期(12/3)
第60期
(13/3)
■ 純利益
第61期
(14/3)
■通期 ■第2四半期
単位:百万円
-900
第59期(12/3)
第60期
(13/3)
■ 純資産・自己資本比率
第61期(14/3)
■純資産 ◇自己資本比率
単位:百万円
1,200
単位:%
5,000
799
900
4,000
25.0
3,747
4,137
3,292
600
300
106
3,000
107 108
0
△814 △675
17.0
18.0
20.0
15.0
14.9
2,000
10.0
1,000
5.0
-300
-600
-900
第59期(12/3)
第60期
(13/3)
第61期
(14/3)
■ 総資産
0
第59期(12/3)
第60期
(13/3)
0
第61期
(14/3)
■ 一株当たり純資産
単位:百万円
単位:円
25,000
21,433
22,455
350.00
21,376
20,000
300.00
325.35
293.59
256.61
250.00
15,000
200.00
150.00
10,000
100.00
5,000
0
5
50.00
第59期(12/3)
第60期
(13/3)
第61期
(14/3)
0
第59期(12/3)
第60期
(13/3)
第61期(14/3)
会社概要(平成26年7月1日現在)
株式情報(平成26年3月31日現在)
商 号
大興電子通信株式会社
証券コード
8023(東証第二部) 1953年12月1日
設 立
所 在 地
電 話
資 本 金
従 業 員 数
■ 株式の状況
東京都新宿区揚場町2番1号
03(3266)8111(代表)
36億5,425万7,108円
776名(平成26年3月31日現在)
■ 企業集団の状況 ●連結子会社 ●持分法適用関連会社
●大興ビジネス(株)
●大興テクノサービス(株)
資
本 金:2千万円
当社出資比率:77.5%
事 業 内 容:労働者派遣業、有料職業紹介
業、ソフトウェアの運用管理
東京都新宿区神楽坂1丁目1番1号
資
本
金:2千万円
当社出資比率:55.6%
事 業 内 容:建 物 附 帯 諸 設 備 の 保 守 管
理、電 子計算機の保守
東京都台東区上野3丁目3番4号
●(株)サイバーコム
●(株)大和ソフトウェアリサーチ
資
本 金:1千万円
当社出資比率:96.5%
事 業 内 容:ソフトウェアの開発・販売
(病院情報システム)
東京都文京区関口1丁目44番4号
資
本
金:4億4百50万円
当社出資比率:49.7%
事 業 内 容:ソフトウェアに係るコンサルテ
ィング、開発および運用管理
東京都千代田区平河町1丁目2番10号
執行役員
監 査 役
47,900,000株
●発行済株式の総数
12,561,219株
●株主数
1,430名
■ 大株主
株 主 名
持株数(株)
代表取締役社長CEO兼COO
取締役 常務執行役員
取締役 上席執行役員
取締役 上席執行役員
取締役(社外)
取締役(社外)
上席執行役員CCO
上席執行役員
上席執行役員
執行役員
執行役員
執行役員
執行役員
執行役員
執行役員
執行役員
常勤監査役
監査役(社外)
監査役(社外)
津玉 高秀
三木 格
岡田 憲児
山寺 光
小野 弘之
原口 直道
福村 圭一
小松 俊一
深野 澄雄
松山 晃一郎
須崎 雅彦
坪井 金洋
本多 浩明
寺田 元一
内田 秀二
園田 信裕
酒井 厚平
佐田 憲治
藤松 文
出資比率(%)
富士通株式会社
1,866,827
15.04
株式会社オービック
1,500,000
12.08
株式会社大和証券グループ本社
1,277,102
10.29
大興電子通信従業員持株会
1,266,662
10.20
753,000
6.07
株式会社ドットウエル ビー・エム・エス
■ 役 員
取 締 役
●発行可能株式総数
※出資比率は自己株式(146,841株)を控除して計算しております。
■ 株式数別分布状況
■ 個人・その他
5,371,538株(42.76%)
■ 金融機関
338,579株(2.69%)
■ その他国内法人
6,549,356株(52.14%)
■ 外国法人
7,000株(0.06%)
■ 金融商品取引業者
294,746株(2.35%)
DAiKO Business Report
6
株主メモ
事業年度
₄月₁日~翌年₃月31日
決算期
₃月31日
定時株主総会
₆月
基準日
₃月31日 配当金受領株主確定日
その他必要があるときは、あらかじめ公告いた
します。
IR情報はこちら
をご覧ください。
(当社ホームページ)
₃月31日
株主名簿管理人
三菱UFJ信託銀行株式会社
特別口座の口座管理機関
同連絡先
三菱UFJ信託銀行株式会社 証券代行部
〒137-8081 東京都江東区東砂七丁目10番11号
℡ 0120-232-711(通話料無料)
上場証券取引所
東京証券取引所
公告の方法
電子公告により行います。但し、やむをえない
事由により電子公告をすることができない場合
は、東京都において発行する日本経済新聞に掲
載します。
【ご注意】
₁. 株主様の住所変更、買取請求その他各種お手続きにつきましては、原則、
口座を開設されている口座管理機関(証券会社等)で承ることとなってお
ります。口座を開設されている証券会社等にお問合せください。株主名簿
管理人(三菱UFJ信託銀行)ではお取り扱いできませんのでご注意ください。
₂. 特別口座に記録された株式に関する各種お手続きにつきましては、三菱
UFJ信託銀行が口座管理機関となっておりますので、上記特別口座の口座
管理機関(三菱UFJ信託銀行)にお問合せください。なお、三菱UFJ信託
銀行全国各支店にてもお取次ぎいたします。
₃. 未受領の配当金につきましては、三菱UFJ信託銀行本支店でお支払いいた
します。
本社:〒162-8565 東京都新宿区揚場町2番1号
TEL 03-3266-8111(代表)URL http://www.daikodenshi.jp/
(当社IRページ)
当社ホームページもご覧ください。
http://www.daikodenshi.jp/
当社ではIR専用ページを設けております。
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