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マンローランド欧州視察ツアー「パワープリンターズ・ツアー

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マンローランド欧州視察ツアー「パワープリンターズ・ツアー
2009-07-06 J09
マンローランド 欧州視察ツアー「パワープリンターズ・ツアー2009」
~5 月 11 日から 17 日までの8日間、スイス+ドイツ印刷関連企業全 8 社訪問記~
<前文>
ドイツ オフセット印刷機メーカーmanroland AG の日本支社であるマンローランドジ
ャパン㈱(代表取締役:宮城荘一郎社長)は、同社ユーザー企業を含めた印刷関
連企業の第一線で活躍する経営者・管理者・技術者を対象に、欧州の先進的な紙
器・印刷企業と関連メーカーを見学する「パワープリンターズ・ツアー」をスイス紙工
機械メーカー Bobst Group SA の日本法人ボブストグループジャパン㈱(ニール・
ジョーンズ社長)の協力を得て、5 月 10 日(出発)から 17 日(帰国)まで実施しまし
た。 今回のツアーでは、マンローランドとボブストの各本社のほか、スイスとドイツ
の印刷企業3社、紙加工関連機械メーカー3 社の計 8 社を視察するというハードス
ケジュールとなりましたが、小宮山貴史氏(小宮山印刷㈱社長)を団長とする参加
者一行は、高密度のスケジュールを予定通りに消化し、盛りだくさんの情報を携え
て、無事帰国しました。 全行程を通して当社からは瀧島恭助執行役員、源川弘幸
営業部長が同行、またスイスにおいてはボブストグループジャパン㈱から福井好子
ジェネラルマネージャーが同行、それぞれ通訳と説明を行いました。
<本文>
視察第一日目(5 月 11 日)
☆製函機のなかでの点字エンボス加工などの新技術学んだボブストSA(Bobst
SA):スイス・ローザンヌ☆
manroland AG (マンローランド社)は(ドイツ、
オッフェンバッハ)は、オフセット印刷機メーカー
として世界第一位のシェアを誇ります。マンロ
ーランド社はドイツのオッフェンバッハとアウグ
スブルグ、およびプラウエンを拠点としており、
従業員は 9,000 人、年間売り上げは 20 億ユ
ーロで、全体の 84%を輸出しています。
出版、商業、およびパッケージ印刷市場向けの
枚葉印刷機と輪転印刷機が当社の主な製品ラ
インです。また同社は WAN(世界新聞協会)に
属している唯一の印刷機メーカーです。
マンローランド ジャパン株式会社は、マンロー
ランド社の 100%出資販売会社です。
manroland AG
広報担当役員:トーマス・ハウザー Thomas
Hauser
Phone: +49. (0) 69. 83 05-30 80
Fax: +49. (0) 69. 83 05-30 95
E-Mail: [email protected]
URL: www.manroland.com
マンローランド ジャパン株式会社
マーケティングコミュニケーション
松岡優美子
Phone: +81. (0) 48.447-9107
Fax: +81. (0) 48.447-9337
E-Mail:[email protected]
URL: www.manroland.co.jp
朝食後すぐにローザンヌ中央駅の近くにあるホテルを専用バスで出発、およそ 30
分で世界的な紙工機械メーカーとして知られるボブストグループ本社(ローザンヌ
市、プリリー)に到着しました。ボブストグループSA、マーケット部長のポール・シュ
トッドマン氏が「世界経済が危機的状況にあるなかで今回ツアーにご参加の各社
は差別化を図り生産性を向上させ、効率化をはかることによって、この危機を乗り
越えようとしていらっしゃると思います。私たち機械メーカーとしては最新技術を常
に提供し、皆様の企業発展をサポートしていきたいと願っています。」と、歓迎挨拶
を行いました。
ボブストグループのプロフィールについては福井氏が「1890 年、ヨゼフ・ボブストによって創業されました。
1940 年に製造された初代オートプラテンはここプリリー工場の玄関にも展示されていますが、ボブスト
社は 120 年の長い歴史ある世界的な企業で、紙器・板紙部門(ボブスト、アシトレイド)、段ボール部門
(ボブスト、マルタンほか)、軟包装部門(アトラス、スキヤビほか)の三つの事業部門があります。ここプ
リリー工場とメイ工場ではアセンブルラインのほか、高等専門学校、コンピテンスセンターなどがありま
す。」と紹介しました。
そのあと、本社事務所と道路をはさんで向かい側にあるプリリー工場を2班に分かれて見学、生産サポ
ート部長のバーナード・ヴィオーネ氏(製函機担当部長)とアテイラ・カジャリ氏(打抜機担当部長)がガイ
ドと説明を行いました。バスでメイ工場に移動後、カジャリ部長は平盤打抜機としてノバカット(NovaCut)、
ビジョンカット(VisionCut)、エクスパートカット(ExpertCut)、マスターカット(MasterCut)の四つのライン
ナップを順次紹介し、とくにノバカット 106E+ホットプラスト(Hotplast)については、「最大シート寸法
1060×740 ㎜、最小シート寸法 400×350 ㎜、生産速度毎時 8000 枚のスペックを持ちますが、ホットプ
ラスト機構を装備しますと、最近需要増となっているクリアパッケージつまり PE、PVC、PP、PET などプ
ラスチック系の打抜加工に威力を発揮します。とくに版面からの素材加熱であるためシートを傷めません。
スタッキングにも問題がありません。」と説明しました。 製函機としては、マスターフォールド
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(MasterFold) = スピードウェーブ(Speedwave), ロックパック(Locpack)、ビジョンフォールド
(VisionFold)+ハンディーフィーダー(Handyfeeder)、エクスパートフォールド(ExpertFold)=アキュブレ
ル(Accubraille), プラズマトリート(Plasmatreat)の運転を見学し、特にアキュブレイルについて「すで
に設置ずみのマスターフォールドやエクスパートフォールドに取り付けが可能で、最高 10 万枚(毎時)ま
での高速エンボス加工ができます。ロータリー式のエンボス装置であるため、版交換はわずか 5 分。し
かも罫線やナイフに近い位置であっても、エンボス加工に問題はなく、その上新しい点字検査システム
が装備されており、点字の高さや位置などをチェックすることができます。欧州では医薬品・化粧品・食品
などに点字表記の義務付けが始まっていますが、日本でも新規需要分野開拓品として大きな差別化に
つながるのではないでしょうか。」との説明がなされました。
視察第二日目(5 月 12 日) ボブスト社、マンローランド社共通のユーザー2 社を訪問
☆医薬品・化粧品分野をメインに最新テクノロジーを駆使する印刷紙器会社ロンド社(Rondo AG):スイ
ス・アルシュピール☆
5 月 11 日早朝、ローザンヌ市をあとにした一行は専用バスで 2 時間半ほど北上、約 200 ㎞離れたオー
ストリア国境に近いアルシュピールに入り、まずロンド社を訪問しました。この社は創業 75 年の歴史を
誇るケルバー・メディパック・グループ(KӦRBER MEDIPAK Group)傘下でグループの印刷・紙器部門を
担っています。 現在では、高品質を要求される医薬品はじめ食品関係の特殊パッケージなどの企画デ
ザインから仕上げまでを一貫して行うスイス有数の紙器印刷会社となりました。 最新鋭のテクノロジーを
装備した生産設備・生産管理体制を実現しており、その 1 つがマンローランドのプリントネット(printnet)
による完全ネットワーク化であり、SAP を用いて JDF-JMF に完全対応していることでも知られていま
す。
ロンド社担当役員から「ホールディング企業であるケルバー・メディパック・グループには当社以外に、デ
ィヴィデラ社(Dividella AG, スイス)、メディシール社(MediSeal GmbH, ドイツ)などがあり、各社は、とく
に医薬品分野の液体から固体まで、それぞれのニーズにあった包装容器を提供しています。 当社では、
最先端の印刷設備ならびに後加工設備を充実させ、前処理・印刷・エンボスと箔押し・製函・打抜・検査
設備を所有するなど、高品質生産体制を確立しており、GMP(医薬品製造基準)ならびに ISO9001 を取
得しています。主な製品は、破損防止対応・特許取得済みの紙器、偽造防止のためのホログラム・箔押
し加工・UV ニス加工の紙器、ディヴィデラ包装システムによる紙器、点字エンボス加工の紙器などで、
売上高は約 55 億円、従業員は 250 名です。」との会社概要の説明を受けたあと、いよいよ工場見学に
入りました。
ロンド社の印刷工程はマンローランド機で統一されています。 所有機は、菊全ローランド 700 コーター/
反転機搭載 6 色機、菊全ローランド 700 コーター搭載 6 色機、菊半ローランド 500 コーター搭載 6 色機、
菊半ローランド 500 ダブルコーター搭載 6 色機の四台です。 後加工設備はボブスト機で統一されてい
ます。 ボブスト製函機メディア(MEDIA)68・100 が 3 台、ボブスト製函機ミストラル(Mistral)80 が 2 台、
インライン点字エンボス装置アキュブレイル 2 台、打抜前準備装置イージープレス(Easypress)、菊全
ボブスト打抜機ブランキング仕様のスパンテラ(Spanthera )106LER が 2 台、菊全ボブスト打抜機ブラ
ンキング仕様の SP104ER、菊全ボブスト打抜機ノバカット 106E,四六半ボブスト打抜機 SP76‐E が 2
台というもの。「当社においてはとくに医薬用紙器を開発していますが、中味の薬品そのものが安全衛生
面から様々な形態がとられ、アンプル・ビン・アルミパックされた錠剤などと多岐にわたるため、紙器の開
発には特別な創造力が要求されます。しかも GMP 基準の生産体制を充たしていなければなりませ
ん。」との説明が付け加えられましたが、日本でも以前から「ロンドレーション」という医薬用紙器の特別
な形態は広く知られており、各工程を見ていると同社の開発力のパワーを体感することができました。
あわせてボブスト製函機により点字エンボス加工を行っているラインでは、豊富なサンプル品を見せても
らう事ができました。
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☆医薬品と化粧品で高品質紙器パッケージを提供するカーウントデー社(K+D AG):スイス・ザンクトガ
レン☆
この日の午後はさらに約 180km離れたザンクトガレン(スイス)にあるカーウントデー社を訪問しました。
工場見学前に CEO のステファン W クーン氏から、「創業は 1883 年で 126 年の歴史を誇ります。クー
ン家が事業を継承してからは 75 周年を迎えました。 私は三代目にあたり、1998 年にはヨーロッパの紙
器印刷会社として初の ISO-14001を取得しました。 以後、ISO-9001 も取得、あわせて 2004 年には
医薬品包装基準である GMP、また EKAS なども取得しています。戦略的統合を何度か経ていますが、
顧客は製薬会社と化粧品メーカーがメインであり、それだけに長年にわたり高品質パッケージ生産にチ
ャレンジし続けているといえます。 世界最先端の高品質印刷を実現するため、2006 年、世界初のインラ
インフォイラー・プリンドア搭載のダブルコーター付きローランド 700 を導入するなどして、設備面でも迅
速に対応してきました。 CTP 化は 2001 年にすでに 100%実施。従業員数は本社のみで 80 名、同じ
スイス国内のリーベフェルトにある工場を含めると 100 人規模で、年商は約 30 億円です。」との説明を
受けました。
実際の本社工場の敷地面積は約 12,000 ㎡で、そのうち工場面積は 2004 年に拡張工事を行って現在
4500 ㎡となっています。 印刷設備はここもマンローランド機で統一。 菊全ローランド 700 コーター搭載
5 色機、菊全ローランド 700 ダブルコーター/インラインフォイラー・プリントドア搭載 6 色機、菊全ローラン
ド 700 コーター搭載 4 色機が好調に稼動していました。後工程の設備としてはここもボブスト社製の新
鋭マシンが独占。ボブスト製函機ミストラル 50・80・110 の4台、インライン点字エンボス装置アキュブレ
イル、製函機用半自動集積装置ハンディパック、菊全ボブスト打抜機ブランキング仕様スパンテラ
106LER が 2 台、菊全ボブスト打抜機スパンテラ 106LE、四六半ボブスト打抜機 SP76‐E が装備され
ていました。
印刷ラインの見どころはやはり世界第一号のインラインフォイラー・プリントドア搭載ローランド 700 で、コ
ールドフォイリングの綺麗な仕上がりの印刷が披露されました。クーン氏はさらに、「医薬品と化粧品に
ほぼ特化した紙器工場であり、お客様の要望に常に応えられるように画期的な技術を出来る限り導入し
ています。高品質生産のための検査はもちろんのこと、GMP に対応するため、異物混入を防ぐ工程ごと
の検査システムを構築したり、昆虫の進入を防ぐ内圧を工場全体に施すなどの工夫を凝らしています。」
と、誇らしげに語ってくれました。また後工程ではここでもボブスト製函機上に検査装置付きの点字エン
ボス加工装置がお目見え。 製函機ミストラルから排出された紙器を集積するハンディーパックも大活躍
していました。
視察第三日目(5 月 13 日) 紙加工関連機械メーカー3 社を訪問
☆ナンバリングやセキュリティー関連の機械メーカー、アトランティック・ツァイザー社(Atlantic Zeiser
GmbH):エミンゲン☆
5 月 13 日、チューリッヒのホテルを朝7時半に出発した一行は専用バスでスイスを離れ、南ドイツ・バイ
エルンのエミンゲンへと向かいました。
約 100 ㎞走り、まず最初に訪問したのが、セキュリティー関連の製造機器メーカーのアトランティック・ツ
ァイザー社(Atlantic Zeiser GmbH)。牧歌的な空気の流れるのどかな住宅街の一角にある同社は創
業が 1941 年、70 年近い歴史を持つ企業ですが、本社事務所の前は創業者の個人住宅があって歴史
の重みを感じさせます。同社担当部長から会社プロフィールと新技術についてプレゼンテーションがあり、
そのあと工場見学をしました。 「当社の創業は 1941 年ですが、ナンバリング機器の製造メーカーとして、
ここエミンゲンにツァイザー社の基礎を築いたのが 1955 年。アメリカにおいても 1991 年にはアトランテ
ィック・コントーロール・システム社を設立、この市場においてゆるぎない地位を確立しました。世界 50 カ
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国で約 400 人のスタッフが特殊機器の開発・製造・販売に従事しています。当社の特色は、一言でいう
なら高度なセキュリティーシステムを世界に供給している先駆者的なメーカーであるということ。具体的に
は、日本でも多くの導入実績のあるナンバリングユニットのほか、インクジェット印刷のコア技術、レーザ
ーマーキング、チッププログラミング、磁気符号システム、検証システム、多様なカード製造システム、銀
行通帳やパスポート用システム、RFID ダグ用のエンコーディングシステム、セキュリティ関連製品や装
置を提供しています。したがって主な需要先は、世界の紙幣・パスポート・ID 関連書類などを手がけるセ
キュリティ印刷会社、テレホンカード・クレジットカード・ギフトカードを製造する製造業者、ラベル印刷会
社・パッケージ印刷会社、有名ブランドメーカーなど多岐にわたり、当社グループの売上高は約 95 億円
です。」との企業紹介のあと、本社事務所から歩いて数分の広大な敷地に位置する工場内を見学しまし
た。「銀行通帳のナンバリングシステムについての当社のシェアーは 90%」とのことですが、まず見学し
たのが、製本されたパスポートにナンバリングなどを行い、ラミネート加工して偽造防止処理を施すシス
テムライン。「日本の大蔵省にもこのラインが活用されています。」というコメントに、一行は興味深々でマ
シンに見入っていました。 さらに新インクジェットシステムであるオメガ・システムを見学しましたが、狭
い幅のバーコード印刷機にはとくに注目が集まりました。
☆文具製品などの包装機械で躍進するケーラ・パックマート機械社(KÖRA-PACKMAT Maschinenbau
GmbH):ヴィンゲンドルフ
同社はエミンゲンからおよそ 50 ㎞離れたヴィリンゲンドルフに位置し、専用バスで一行は午後 1 時すぎ
に到着しました。アンドレアス・ヒューバー統括部長は会社の生い立ちと業務内容を説明。「当社の前身
はその名が示す通りパックマート・マシーネンバウ(Packmat Maschinenba)という包装機械メーカーで、
創業は 1966 年です。グリーティングカード用の梱包機を初めて世に送り出した企業です。1997 年、同
社とケーラ・フェアパックングスマシーネ社(KÖRA-Verpackungsmaschine, 1980 年設立)が合併して現
在の社名となりました。2001 年にはシンガポールにケーラ・パックマート・アジアならびに同チャイナを設
立し、現在、世界 20 カ国に販売・サービス拠点を有しています。 従業員数は約 100 名で 2008 年売上
高は約 28 億円に達します。100 名のうち、大部分が開発設計に携わっています。営業担当者は小人数。
つまり当社は様々な製品を包装する包装機械を開発している企業で、葉書やグリーティングカードをセロ
ハン紙などでタイトにラッピングする包装機械がメインの機種。いずれも熱加工のシュリンク方式をとらな
い構造というのが、大きな特徴です。もちろん包装できる対象物は多岐にわたります。紙製品関係では
コピー用紙・レポート用紙、文具関係では封筒セット・付箋紙・シール類、葉書関係ではグリーティングカ
ード、CD・DVD関係(オプティカルメディア)ではプラスチックケース、ISO カード関係では個人用カード・
プリペイドカード、立体物製品関係では玩具・事務所用品・店頭装飾品などですが、中身の対象物に最
も適した機種を豊富に用意しています。この種の包装機械としてはヨーロッパにおいて 90%のシェアー
を占めると自負しています。これら包装機械のほかにもカードやラベルの印刷機、また数々のフィーディ
ング・システム(給紙ほか)なども提供しています。」とのこと。
工場内では、たとえばプリペイドカードの包装に最適の VMC-100 では毎分 120 枚のカードを包装した
り、さらに VMC‐105 では文具・グリーティングカード・プリペイドカード・CDなどを対象に小型のものを中
心に包装をしている様を見学しました。「このマシンは汎用性のあるマシンで、中身の対象物にもよりま
すが、平均 105 個を包装できます。またこの包装機に限らず当社マシンには中身の製品によって多くの
オプションを用意しており、細かな加工が実現できるのです。」と担当者は語っていました。新マシン、カ
ードシール 2(CardSeal 2)は毎分 600 枚のカードを包装でき、四方向からセキュリティーシーリングでき
るのが特徴で、サーボ駆動により独特のフィーディングが行われていました。 開封用フラップ、開封用
テープを付けるための装置、ホットメルト対応のできる装置、安全保護シールのための装置、グリーンド
ット(リサイクルマーク)のようなコード化された包装装置、吊下げ式のための穴開け装置、熱転写による
直接印刷装置など、細部にわたりオップション装置の説明もなされました。 包装する素材もOPP、CPP、
PEなど、多様な様が見て取れました。
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☆個人情報挿入用のパスポート製造機で世界を席巻するクーグラー・ヴォマコ社(KUGLER-WOMAKO
GmbH):ニュルトリンゲン☆
ヴィリンゲンドルフから約 110 ㎞のニュルトリンゲンに位置するクーグラー・ヴォマコ社に到着したのは午
後 4 時半すぎとなりました。13 日最後の企業視察でしたが、参加者にとっては同じ機械メーカーであっ
ても、少し離れた業界の機械メーカーであるだけに興味がつきない様子でした。玄関で一行を迎えたの
はイルファン・オッツデマ地区担当部長、ステファン・ビューラー地区担当部長で、簡単な説明のあと「ま
ず当社マシンがどのようなものか見てから」と、工場内を2班にわかれて約 1 時間見学、そのあと 1 時間
にわたり会社概要と機械の特徴などのプレゼンテーションが行われましたが、ここではプレゼンテーショ
ンの内容から紹介します。
オッツデマ・ビューラーの両氏により、「世界的な企業であるケルバー社グループはタバコ関係の機械メ
ーカーであるハウニ機械社(従業員約 3600 人)、機械工具メーカーであるケルバー・シュライフリング社
(従業員数約 2300 人)、医薬品包装システム関係のケルバー・メディパック社(従業員数約 630 人)、そ
れに紙・紙加工関係のケルバー・ペーパーリンク社(従業員数約 2500 人)を包括していますが、クーグ
ラー・ヴォマコ社はこのケルバー・ペーパーリンク社のなかの 1 社です。2008 年売上高は約 38 億円で、
従業員数は 100 名規模。このヴォマコ社の前身はクーグラー・アウトメーション社(Kugler Automation)
で設立は 1961 年、世界で初めてレポート用紙などのパッド製造において自動化に成功した会社です。
長年のコンバーティング技術を活かし、現在では文具・セキュリティー印刷・印刷後加工・包装加工など
の分野で活用されるマシンや技術・装置を提供しています。 具体的には、各種ノートおよびレポート用紙
用パッド製造機、ノートおよびカレンダー用のスパイラル・ダブルワイヤー製造機とその綴じ機、ノート用
穴開け機、バインダーおよびファイル製造機、貯金通帳最終仕上機、パスポート用チップシート最終仕上
機、フォトペーパー用シーター、ボトルラベル用自動カットシステムなど多岐にわたり、世界中のお客様
が必要とするマシンの開発を日夜進めています。」との説明がなされました。
実際の工場見学では興味ある各種マシンを見学することができました。ノートなどに様々な形と数の穴を
あけるマシン、プロパンチ(ProPunch)は小スペースマシンでありながら自動給紙が行われ、一人のオ
ペレータが操作していました。 薄紙はもちろん板紙・プラスチックなどの様々な素材に対応していました。
またノート類にはプラスチックスパイラルで綴じる形態のものも数多く見かけますが、このバインディング
マシン、プロバインド(ProBind)では、穴開けされたノート類にスパイタルやダブルワイアーを自動充填、
末端部でコイルを安全に折り曲げる様子を見せてくれました。 あわせてこのスパイラルそのものを作る
マシンもありました。とくに注目を集めたのがパスポート 1(PassPort 1)というマシンで、製本されたパス
ポートに個別情報ページ(本人照合ページや IC チップ挿入ページなど)を閉じていく様を見学しました。
同マシンは「世界市場の 80%を占めている」そうです。
視察第四日目(5 月 14 日) 究極の高効率マシン ローランド 700 ダイレクトドライブ ユーザー訪問
☆オブジェが創造性を刺激するレースラー・ドゥルック社(Rösler Druck GmbH):シュトゥッツガルト近郊
5 月 14 日朝 9 時すぎにホテルを専用バスで出発した一行は、シュトゥッツガルト近郊のシェーンドルフ
にあるレースラー印刷会社を訪ねました。同社は 175 年の長い歴史を持つ印刷企業で、何といっても昨
年の drupa 会場で「ダイレクトドライブ機での世界一の版交換記録(後述)」が表彰されたことが一行の
記憶にあり、どのように同機を活用しているのかが、最大の関心事でした。しかし、訪問して真っ先に感
じたの「アート感覚」の会社であるという点。 トーマス・レースラー社長も若く、「生活に潤いや遊び心を持
たせる印刷物を作る企業は自ら遊び心を持たなければいけません。」と語るとおり、会社建物もまさに
「美術空間」のイメージが伝わってきました。 会社の財産は「創造性」といってもいいくらいの構造設計が
なされていて、本社工場に入ると玄関にもオブジェ、また幸福のシンボルである世界中のフクロウ人形が
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棚にびっしりと並んでいます。 小さなミーティングルームに案内され、若干 29 歳という若いイヴォ・オダッ
ク専務取締役が会社概要を説明、ハイケ・ヴェーバーが通訳にあたりました。
3 年前に役員に抜擢されたというオダック専務は「当社は従業員も 33 名、うち営業はごく少数という中小
規模の印刷会社ですが、少数精鋭という言葉がまさに当てはまるかも知れません。というのも当社の売
上高は約 10 億円で、一人当たりの売上高は約 3000 万円(22 万ユーロ)。ドイツ国内の印刷企業の一
人当たり平均売上高 1900 万円(14 万ユーロ)と比べても、いかに高いかがおわかりでしょう。業務とし
てはお客様からデータ原稿をもらって印刷するまでを行っており、後加工はすべて外注です。主な製品と
しては、お客様からの品質要求がとくに高い高級カタログ、美術書籍、美術・文化・芸術関係のポスター
などです。たとえば製本などの後加工はすべて外注ですが、取引先は、上製本専門の製本会社、簡易
製本専門の会社といったふうにキメ細かく振り分けています。ローランド 700 ダイレクトドライブを導入し
てからはさらにこの面での効率化が進みました。一度でも当社を訪れたお客様はほとんどが笑みを浮か
べ、リフレッシュした表情で発注にまで繋げていただけるのがありがたい。クライアントのみならず、社員
の誰もが楽しむくらいの余裕をもって毎日仕事ができるよう作業空間を工夫するというのが、この美術空
間を構築させた社長の考え方なのです。」との説明のあと、工場内に案内されました。
まず、レースラー社長の歓迎挨拶のあと、2 班に分かれて内部を見学しました。印刷設備は 3 台すべて
がマンローランド機で、菊全ローランド 700 、10 色機、菊全ローランド 700 ダイレクトドライブ、ダブルコ
ーター搭載 6 色機などでした。
とくにローランド 700 ダイレクトドライブについては「2006 年には高効率生産を最高域にまで高めること
をネライに導入しました。当社は二交替制を敷いていますが、版交換の高効率化、準備時間の大幅な削
減がはかれるマシンというのが最大の導入ポイントでした。 当社のようなハイエンドを目指す企業にとっ
ては最適の印刷機であり、導入後はクイックチェンジ ジョブ(QuickChange Job、図参照)なども非常に
有効に機能しており、大変満足しています。」とレースラー社長。2008 年にはこのダイレクトドライブ機を
用いて、「1000 枚ロットの 4 色の仕事を 24 時間でどれだけこなせるか、どれだけ版交換ができるかとい
う公式の実験を行い、見事、24 時間で版交換 169 回という世界記録を樹立しました。従来の記録は 24
時間で 103 回の版交換でありました。」との説明がありました。ローランド 700 ダイレクトドライブには「版
胴がすべての印刷ユニットにおいて単独で駆動している」のが構造上の特長ですが、バッターマン工場
長もこの版胴の駆動機構が印刷機全体の駆動系統から独立した構造となっていることから生まれるマ
ルチタスク性を強調していました。「この革新的な機構がローランド 700 に搭載されているクイックチェン
ジシステムと相まって、大幅に準備時間を削減する結果になります。」印刷ユニット数にかかわらず、す
べての版交換が同時に行われるあいだにブラン胴、圧胴、インキユニットの洗浄も行われる様を示しな
がら、「印刷準備時間にかかる時間はこれまでの 3 分の 1 にまで短縮されたんです。」と、誇らしげに同
社長は語ってくれました。
また、演出された「美術空間」については、「各室には最低でも 1 つのオブジェを置いています。美術館
などを通じて現代作家のものを中心に購入しているといます。たとえば、この新聞ピラミッド(透明な四角
錐のケースのなかに古く重厚な書籍が天井高まで積上げられ、その頂点の空間には飛翔する男性の裸
像があるというオブジェ)の作者は、1835 年頃から 1900 年代半ばくらいまでの新聞を書籍(ハードカバ
ー本)にしたものを積上げ、その上に彼が Satellit と名づけてた男性像を置いています。お客様がここに
来て、それぞれに何かを感じでていただければありがたい。また工場で働くスタッフにとっても、おのおの
のオブジェが、個々の創造性を大いに刺激していると思っています。」と語りました。他にも製版室の「ど
ことなく怪しげな光を放つオブジェ」、「天井にはめ込まれたシグマ計算を思わせる数字のオブジェ」、「印
刷機前に吊下げられた動く水のオブジェ」などがとりわけ印象深く、一行の面々が見学しながらこれらオ
ブジェを撮影するひとこまも見られました。
視察最終目(5 月 15 日) manroland AG 本社訪問
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☆マンローランド プリント・テクノロジーセンター:オッフェンバッハ
manroland AG Print Technology Center(PTC)で最新印刷技術を研修☆
5 月 15 日早朝、投宿先を出発した一行は、フランクフルト近郊のオッフェンバッハ市に所在するマンロー
ランド社のプリント・テクノロジー・センター(Print Technology Center)を訪問しました。このショールーム
は長年グラフィック・センターという名称で親しまれてきましたが、昨年 drupa 時のリブランディングに伴
い名称を変更し、略称は PTC です。オフセット枚葉印刷機のアセンブリーラインに隣接しており、この
PTC だけでも敷地面積 3000 ㎡という広大なスペースを誇ります。 一行を乗せた専用バスはミュルハ
イマー通りから PTC の正面玄関に入り、まずミーティングルームでマンローランド社ならびに PTC の概
要についてアジア担当販売部長のハイケ・ヴェーバー、PTC 枚葉部門担当のトーマス・フェーターらから
説明を受けました。
マンローランド社については「オフセット枚葉印刷機およびオフセット輪転印刷機を代表するメーカーで、
両部門をあわせると世界第一位のシェアーを誇ります。 創業 1845 年と、印刷機メーカーとして最も長
い歴史を持ち、2008 年 5 月に MAN Roland Druckmashinen AG から現在の manroland AG(マンロ
ーランド株式会社)に名称が変わりました。 これを機に市場における自らの役割を見直し、さらなる顧客
中心主義で対応変化すること、そこにビジネスチャンスがあると考え、革新する勇気をもって前進するこ
とを社是としています。 株主構成は 65%がアリアンツ・キャピタル・パートナーズ(Allianz Capital
Partners)、35%がマン社(MAN AG)です。 マンローランド社の 2008 年業績は受注額 1912 億円、売
上高 2666 億円、営業利益 71 億円(国際会計基準に準拠した連結損益計算書に基づく)。従業員数は、
約 8700 人です。」とのプロフィール説明がありました。
また PTC については「ローランド 50 など菊四半サイズから、ローランド 900 シリーズなど四六倍判以上
(XXL)の大型印刷機までフルレンジで展示しています。 常時 50 名以上のスタッフがデモンストレーショ
ン・技術研修・印刷テストなどを行っており、全世界から、年間 5000 名以上の訪問客をお迎えしていま
す。」と、紹介されました。
このあと、引き続き特設コーナーで、ビュッフェスタイルのランチがふるまわれました。昼食時には、マン
ローランド社枚葉機担当役員のマーカス・ラル博士もかけつけ、歓迎の挨拶のあと、一行との歓談に興
じました。 昼食後はいよいよ、実機のデモンストレーションの見学です。
●菊半ローランド 500 インラインフォイラー・プリンドア搭載 5 色機ならびに菊全寸延ローランド 700 ハイ
プリント インラインフォイラー・プリンドア搭載 6 色機でコールドフォイリングとクイックチェンジ機能を見学
デモンストレーションに伴って、トーマス・フェーターより各印刷機の主な機能概要が説明されました。ま
ず、インラインフォイラー・プリンドアについて: 「マンローランド社が開発したインラインフォイラー・プリン
ドアは菊半サイズ機ローランド 500 と菊全(寸延)機ローランド 700 ハイプリントに搭載可能で、専用機と
する必要はありません。フォイル転写したい部分に特殊のりが印刷されますが、通常のインキと同様の
微細な線や絵柄を表現できます。ホットスタンピング、つまりいわゆる箔押しとは異なり、箔が用紙に平
滑性をもったまま付着しているので、箔転写直後に上部に印刷することもできますから、銀箔という単一
素材でありながら、あらゆる色の箔の印刷ができ、箔の在庫スペースもいらなくなります。しかもインライ
ン生産なので技術的にもオフセット印刷のスキルだけで大変に綺麗なコールドフォイルができます。また、
デザイン的にも、いろいろな効果の引き出せる、高付加価値印刷のための典型的なソリューションです。
高級ワインやウィスキー用のラベル、カレンダー、食品用パッケージなどの紙器印刷にも活用されていま
す。」 さらに、革新的なシートフェッド印刷技術として、専用のコーティングモジュールがなくてもコーティ
ングができるインラインコータースマート(InlineCoater Smart)、そしてより迅速なジョブチェンジを実現
するクイックチェンジ機能(QuickChange)の具体的な事例が紹介されました。「フィーダーからデリバリ
ーまでの各部において工夫、改良、開発を加え、準備時間を極限まで短縮できるオプション群がこのクイ
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ックチェンジ機能で、これを装備していないローランド 700 標準機と比較して約 30 分の準備時間短縮を
実現できます。」
このほか PTC では、0.8 ㎜までの厚紙にも対応する薄厚兼用の菊四サイズ機ローランド 50、5 色機、
反転機・テレプレゼンス搭載の菊全寸延 10 色機ローランド 700 ハイプリント、B 倍から A 四倍判寸延ま
で対応する全自動超大型機ローランド 900(延長デリバリー、インラインスリッター、コーター、テレプレゼ
ンス搭載)なども常時展示されています。
● 予防保全‘ProServ(プロサーブ)’など、manroland の printvalue※(プリントバリュー)の紹介
※printvalue とは、下記の printservices, printcom, printnet などの総称
実機の見学のあとは、再びミーティングルームに戻り、プリントサービス(printservices)とプリントコム
(printcom)、さらにプリントネット(printnet)といった、印刷機以外にマンローランドが提供する製品につ
いてのレクチャーが続きました。
プリントサービスとは「マンローランド社の提唱する本機以外のサービスの総称ブランド名」で、「マンロー
ランド社が新台販売後に提供する、お客様に競争力を持ち続けていただくためのサポート。具体的には
印刷機の全寿命を通じてのライフサイクル管理・予防保全プログラム・アフターサービス・各種トレーニン
グ(パワープリンターズ・アカデミー)などのサービスを言います。」との説明がなされました。一例として、
「manroland の予防保全プログラム ProServ(プロサーブ)」を挙げ、「メーカーからのサービスによりお
客様サイドのコストの最小化を図ります。たとえば機械停止によって生ずる費用・メンテナンス費用・修理
費用・最適とはいえない生産性による利益の損失・その他事後のメーカーのサービスにかかる費用など
はトラブル対応型サービスによるコストであり、これを予防安全型のサービスと置き換えることによって、
コストの削減と『見える化』を実現するもの」との解説がプリントサービス担当エンジニアよりなされました。
プリントコムは「マンローランド社が行う性能テストによって品質が実証された資材の提供サービス、印刷
品質を最適化するために当社が推奨する各種印刷資材の総称」で「お客様がより高い付加価値をもった
製品を提供できることがマンローランド社の最大の望み。これを実現してもらうための手段として、お客
様の機械に個別のソリューションを提案しており、その 1 つが高品質の印刷資材の提供です。もちろん
単なる印刷資材ではなく、その機械に最適な選ばれたシステムコンポーネンツを提供するものです。」と
しています。 たとえば「ブランケットの印刷テスト(1-4 色)では、5 社から提供された 10 種類の異なる
ブランケットについて、印刷物の詳細な分析を行って、網点再現性・ドットゲイン・装着適性・セッティング
と伸縮性・マークの吸収性・濃度の安定とインキの転移性・ダブリ現象・洗浄性と復元耐久性などを検査
する」としてスクリーン上でその状態を見せました。
プリントネットは、「ネットワークによる管理システム(JDF/CIP4 データの入出力)およびワークフローの
統合(インテグレーションパイロット)といったより効率的な生産システムの実現に関わるサービスの総
称」と説明がありました。
PTC での長時間の研修は今回ツアーのハイライトでしたが、最終スケジュールを終えた一行は専用バ
スで投宿先のホテルに到着後、マンローランド本社のアレンジした市内の郷土料理店でアップルワイン
を飲みながら、全旅程を通じての意見交換会を行ないました。「今回ツアーは確かに超ハードスケジュー
ルの行程でしたが、見学した 8 社でのプレゼンテーションは現場での解決策を考えるうえでヒントになり
そうな内容ばかりでした。帰国してから充分分析して社業に役立てていきたい。」という意見が大半を占
めました。
翌朝一行は、フランクフルト発ルフトハンザ 710 便で日本へ。 空港内での新型インフルエンザ対策によ
る遅延が心配されましたが、杞憂におわり、定刻どおり、成田空港に到着後も混乱もなく、一同再会を期
して、元気にそれぞれの帰路につくことができました。
――おわり
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写真キャプション:
中央印刷株式会社(日岐浩和社長、本社:東京都豊島区)岡谷工場製作の扇、「風林」と「火山」の間に
ある金色の日の丸が、同社が日本一号機として導入した菊全判ローランド 700 インラインフォイラー・プ
リンドア(コーター付き、7 色機)で、コールドフォイリングされています。今回のツアー訪問先の担当者に、
お礼として配布されました。マンローランド機で製作された典型的な日本のおみやげは、スイスとドイツ
のマンローランドユーザーに非常に好評でした。
写真キャプション:ボブスト プリリー工場内を見学
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写真キャプション:ロンド社工場内
写真キャプション:プレゼンテーション中の K&D 社 CEO
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写真キャプション:レースラー印刷会社 CEO、となりはマンローランド本社アジア地区担当営業部長
ハイケ・ヴェーバー
写真キャプション:レースラー印刷会社での天井オブジェ
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写真キャプション 8:レースラー印刷会社でのオブジェ「新聞の塔」
写真キャプション:レースラー社 ローランド 700 ダイレクトドライブ機
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写真キャプション:プリントテクノロジー・センター見学風景
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写真キャプション:ローランド 700 インラインフォイラー・プリンドア搭載機見学風景
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写真キャプション:プリントテクノロジーセンター会議室にて
写真キャプション:ツアー最後の晩餐
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プリントテクノロジーセンター、パワープリンターズ・ツアー 2009 デモ機の詳細
■ROLAND 506 LV
菊半サイズ 6 色機 コーター・胴間 UV・インラインフォイラー装備
■ROLAND 706LV HiPrint
菊全寸延 6 色機、IPA フリー仕様
以下のインラインソリューション搭載:インラインソーター、インラインフォイラー・
プリンドア、インラインコータースマート
以下のクイックチェンジ機能装備:クイックチェンジジョブ、クイックチェンジエア、
クイックチェンジカラー、クイックチェンジウォッシュ、クイックチェンジクランプ
Roland インラインフォイラー・プリンドアの特長
„ マンローランドが開発した、世界初のインラインでのコールドフォイリングシステムであり、現在菊半サイズ機(ロ
ーランド 500)と菊全サイズ機(ローランド 700)に搭載可能。専用機とする必要なし。
„ フォイル転写したい部分に特殊のりが印刷されるが、通常のインキと同様の微細な線や絵柄を表現できる。
„ ホットスタンピングと異なり、箔が用紙に平滑に付着しているため、箔転写直後に上から印刷することが可能。
„ 銀箔があるゆる色の箔を表現できるので、在庫スペースを削減できる。
„ インライン生産であり、必要なのはオフセット印刷スキルのみ。
Roland クイックチェンジ機能について
フィーダーからデリバリーまでの各部において工夫、改良、開発を加え、準備時間を極限まで短縮できるオプシ
ョンキットのことを言う。
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クイックチェンジ ジョブ QuickChange™ Job
クリックチェンジ エア QuickChange™ Air
クイックチェンジ フィーダーQuickChange™ Feeder
クイックチェンジ インフィード QuickChange™ Infeed
クイックチェンジ カラーQuickChange™ Colour
クイックチェンジ ウォッシュ QuickChange™ Wash
クイックチェンジ クランプ QuickChange™ Clamp
ジョブプリセット、爪台調整時間短縮機能
エアセッティング時間短縮機能
フィーダーセッティング時間短縮機能
見当部調整時間短縮機能
インキ量調整時間短縮機能
洗浄時間短縮機能
コーターユニット版交換時間短縮機能
☆クイックチェンジ非装備の標準機と比較して約 30%の準備時間短縮を実現 (当社比)
☆ちなみに、ローランド 700 ダイレクトドライブ(主な QC は標準装備)では、準備時間は 3 分の1にまで短縮さ
れる。
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