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SENTデコード 取扱説明書 - Teledyne LeCroy
SENTデコード 取扱説明書 Feb 2016 SENT Decoder マニュアル © 2013 Teledyne LeCroy, Inc. All rights reserved. SENTやTeledyne LecroyはTeledyne LeCroy, Incの登録商標です。その他の製品名またはブランド名は、それぞれ の所有者の商標または登録商標です。本書に記載の情報は、以前のすべての版に優先します。仕様は予告なく 変更することがあります 922664 Rev A SENT デコード・マニュアル 内容 はじめに ....................................................................................................................................................... 1 本マニュアルについて.............................................................................................................................. 1 互換性 ....................................................................................................................................................... 1 シリアルデコードの基本操作 ...................................................................................................................... 2 シリアル・デコードの技術的概要 ............................................................................................................. 2 シリアルデコードへのアクセス ............................................................................................................... 3 シリアルデコードの基本操作 ................................................................................................................... 4 SENT プロトコル概要 ................................................................................................................................. 7 SENT デコード基本設定手順 ...................................................................................................................... 9 SENT デコード形式................................................................................................................................... 11 Nibbles ................................................................................................................................................... 11 Fast only ................................................................................................................................................ 11 Slow only ................................................................................................................................................ 12 Both ........................................................................................................................................................ 12 詳細設定 ..................................................................................................................................................... 14 Basic ダイアログ - SENT .................................................................................................................... 14 Fast Ch ダイアログ................................................................................................................................ 16 Slow Ch ダイアログ ............................................................................................................................... 17 SCDF フォーマットについて ............................................................................................................. 18 フィルタ機能....................................................................................................................................... 20 Levels ダイアログ .................................................................................................................................. 22 テーブル ..................................................................................................................................................... 23 テーブルの表示内容設定 ........................................................................................................................ 23 エクスポート .......................................................................................................................................... 24 Status 欄に表示されるエラー................................................................................................................ 24 信頼性評価試験用モニタリングツール ...................................................................................................... 26 100 フレーム中のエラー数 ..................................................................................................................... 26 連続エラーフレーム数............................................................................................................................ 26 エラーカウンタ....................................................................................................................................... 27 隣り合う CAL パルスの幅の差 .............................................................................................................. 27 合否判定手順 .......................................................................................................................................... 27 1 SENT デコード・マニュアル はじめに 本マニュアルについて テレダイン・レクロイではシリアル・データ信号のデバックやデコードをするのツールセットを提供して います。本マニュアルでは SENT デコードの使い方について説明をします。 対象読者 本書は次の対象者を想定しています。 ・ シリアルデータ規格の物理層やプロトコル層について理解し、これらの規格が組み込みコントロー ラ内でどのように使われるかを理解している。 ・ シリアル・デコードオプションがインストールされたテレダイン・レクロイのオシロスコープの基本 的な使い方を理解している。シリアル・デコードに直接関係する機能だけが本マニュアルで説明され ます。 ・ 本マニュアルに書かれているシリアルデータ・デコードのオプションがすでにインストールされて いる。 互換性 本ドキュメントで説明される機能を使用するには、オシロスコープのファームウェアを最新にする必要 があります。最新のファームウェアは弊社ウェブサイトからダウンロードできます。 本マニュアルの画面イメージはお手持ちのオシロスコープでご覧いただく画面やプロトコル例と異なる 場合があります。 1 SENT デコード・マニュアル シリアルデコードの基本操作 シリアル・デコードの技術的概要 本ソフトウェアアルゴリズムはシリアル信号が任意の電圧レベルを横切るタイミングを抽出し、ビット を判定します。この電圧レベルの設定は、波形の振幅に対して 50%の位置にデフォルトで設定してあり ますが、ユーザーにより任意のレベルを設定することも可能です。ノイズなどによりエッジを誤認識す る可能性があるため、エッジの判定にヒステリシスを設けています。ヒステリシスの大きさも任意に設 定することができます。 SENT 信号はパルス幅を精度よく測定する必要がありますが、SENT 信号のクロック単位である 1tick あたり 4 サンプル程度あれば十分にデコードすることができます。 注意)デコード・アルゴリズムはクロック抽出ソフトウェアのアルゴリズムをベースとしています。返された 結果はサンプリング・ポイントをベースとしたプロトコル・アナライザと同じです。ビットの値を検出した 後、データビットを論理的なグループに整理して、シリアル・データ・メッセージをデコードする別のアルゴ リズムが動作します。 このデコードされたメッセージはソース波形上の情報密度に応じて適切な形式でオーバーレイ表示され ます。これは特に数百、数千のメッセージが含まれる場合に有効です。全体的な表示ではコンパクト表 示され、ズームなどで1つのメッセージだけを表示する場合には、メッセージの構造に合わせて詳細な 情報が提供されます。 さらにテーブル表示やズーム検索機能により、さらに深い解析を行うことができます。テーブル表示は グリッドの下に表示され、テーブル内のインデックスを選択するだけで、選択されたメッセージがズー ム表示されます。検索機能はズーム機能に組み込まれ、検索されたメッセージに対応する波形がズーム 表示されます。ズーム表示された波形はソース波形と同様にオーバーレイ表示され、詳細なデコード情 報が表示されます。 2 SENT デコード・マニュアル シリアルデコードへのアクセス シリアル・デコード設定ダイアログへは次の3つの方法からアクセスできます。 1. メニューバーから[Analysis 解析]をタッチして、[Serial Decode シリアルデータデコード]を選択しま す。シリアル・デコードのメイン・ダイアログが表示され、デコード設定へのアクセスを提供します。 2. チャンネルやメモリのディスクリプタ・ボックスにタッチして、それぞれのダイアログを開きます。 そのダイアログの下部にあるアクション・ボタンの中から[Decode]ボタンをタッチします。 3. グリッド上のチャンネルやメモリ、またはMathのトレースをタッチして、ポップアップメニューを 表示させ、[Decode Setup]をタッチします。 また、設定が完了した後に別のメニューに表示を切り替えてしまった場合、テーブルの左上をタッ チすると、デコードメニューに簡単に戻ることができます。 3 SENT デコード・マニュアル シリアルデコードの基本操作 シリアルデコードは複数のデコード(Decode 1~Decode4)を同時に実行することができます。任意のデコ ードの[On オン]にチェックを入れて有効にし、デコードするプロトコルを選択します。プロトコルによ り Data、Clock、CS に対応する入力信号の選択を行います(SENT では Data のみ選択を行います) 。入 力信号として、チャンネル波形以外にメモリ波形・演算波形・デジタルラインも対象にできます。ズー ム波形も選択することはできますが、デコード機能の一部として連係した動作が行われるため、通常は 選択しません。 デコードの表示方法や信号速度などプロトコルにより詳細な条件を入力する必要があります。[Setup 設 定]ボタンを押すと、各デコードの詳細設定を行えます。 [Setup 設定]ボタンを押して表示されるプロトコルの詳細設定はメニュー右側にあります。詳細設定には それぞれの目的に応じた複数のタブがあり、切り替えながら設定を行います。 デコード結果はオーバーレイ表示とテーブル形式で表示されます。テーブルは表示行数の指定やテーブ ルに表示される内容を CSV 形式のファイルに保存することができます。 4 SENT デコード・マニュアル テーブルの左側にあるインデックスにタッチすると、タッチしたインデックスの波形がズーム表示され ます。 ズーム波形は先ほどのテーブルにインデックスの選択の他に、条件を指定して検索することができます。 検索ダイアログは Zoom ダイアログの右側に Search タブとして配置されます。 ダイアログの両側にナビゲーション用の[Prev 前に戻る]や[Next 次へ]ボタンがあり、ダイアログの中央 に[Search Option]の選択があります。[Prev 前に戻る]や[Next 次へ]ボタンは[Search Option]の選択によ り検索対象が異なります。 [Prev 前に戻る]や[Next 次へ]の各ボタンには次のような種類があります。 ・・・隣の検索結果に1つ移動 ・・・トレースの最も左、または右の検索結果に移動 ・・・検索結果を自動的に移動しながら表示。下は停止ボタン [Search Option]フィールドは「Select for」で検索対象を選択します。また[Value]フィールドを使い、検 索を絞ることができます。[Value]フィールドを使用する場合には[Use Value]チェックボックスをマーク します。 検索された結果はズームのほぼ全体を使い表示されますが、[Left/Right Pad]フィールドにより検索結果 の表示部分を時間軸方向に縮めて、両サイドのパケットの一部を表示することができます。 [Search for]の選択はテーブル内の項目が選択対象になります。選択内容により文字列なども指定するこ 5 SENT デコード・マニュアル とができます。文字列の指定では、大文字/小文字の判別を行うため注意が必要です。アスタリスク「*」 などのワイルドカードは必要ありません。指定した文字列が含まれれば、検索することができます。 6 SENT デコード・マニュアル SENT プロトコル概要 SAE J2716 SENT (Single Edge Nibble Transmission)プロトコルはセンサーからコントローラへポイン ト・ツー・ポイントで接続する非同期のシリアル通信です。高分解能センサからのデータを低コストでシ リアルデータ転送することを目的にしています。一般的なデジタル信号は電圧の大きさで 1 と 0 を判別 しますが、SENT ではパルス間の時間で 4 ビット分のデジタル値を表します(このパルスはニブルパルス と呼ばれます)。ニブルパルスの時間は tick が単位になります。デジタル値の 0 は 12tick、最大となる 15 は 27tick です。1tick の時間はセンサーにより異なります。 SENT メッセージは同期校正(Syncronization/Calibratioin)パルスから開始します。同期校正パルスは 56ticks の長さがあります。デコードでは 56tick の時間±TickTime tol(許容範囲%) のパルスを探し、メ ッセージの開始とみなします。データが 24 ビットの場合、1つのメッセージは同期/校正用信号に続き、 ステータス&コミュニケーション・データが 1nibble、データが 6nibble(24bit)、CRC が 1nibble(4bit)の 合計 8nibble のデータ送信されます。またデータ長が短い 3nibble(12bit)では CRC と Status を付加して 5nibble で送信します。 最後の CRC は、 Legacy と Recommended の 2 種類あります。設定の中で NewCRC にチェックを入れると、Recommended が採用されます。このデータ用のニブルパルスが含まれる信号 は Fast Channel と呼ばれます。 SENT では、例えば温度センサー(12bit)と圧力センサー(12bit)の機能を持つデバイスなど、1つのセン サーで、2 つ以上の機能を持ち合わせるセンサーやセンサーの以外の情報も合わせて送信されるデバイス があります。デコード機能ではそれぞれ別のデータとして取り扱うことができます。 7 SENT デコード・マニュアル SENT2010のオプションとして、メッセージとメッセージの間にPause Pulseを挿入することができま す。Pause Pulse無しの場合、CRCの終わりが次のメッセージの開始になります。 SENT ではステータス&コミュニケーション・ニブル内の 4bit のうち 2 ビットを使い、複数のメッセー ジで別の情報を送信することができます。これは Slow Channel と呼ばれます。Slow Channel では、デ ータから物理的な値に変換するための変換率や製造者名、センサータイプ、校正データ、エラーなどの 情報が提供されます。この情報は複数あり、順番に繰り返し送信されます。情報の種類や ID との対応、 情報が流れる順番は各センサーの仕様書に記載されます。 Slow Channelには、ShortフォーマットとEnhancedフォーマットがあります。Shortフォーマットは16 個、Enhancedフォーマットは18個のメッセージから作られます。SENTデコードではSlow Channelの内 容から自動的にフォーマットを判定し、IDやデータのデコードやCRCのチェックを行います。Slow Channelではシンボリックデコードが対応しています。設定はSCDFフォーマットで書かれたテキスト ファイルを用意し、ファイルをロードすると、ID番号やDataの内容から文字列に変換して表示するこ とができます。またIDのフィルタリングを行い、特定のIDだけをデコードすることができます。 8 SENT デコード・マニュアル SENT デコード基本設定手順 デコードは独立した4つ(モデルにより2つ)のデコードが可能です。シリアル・デコード・ダイアログ は使用するデコードの On/Off、プロトコルの選択、ソース波形の選択が可能です。 1. [Protocol プロトコル]ボタンをタッチし、[SENT]を選択します。 2. [Data データ]からソース波形を選択します。 3. [On オン]をチェックします。 4. [Setup…設定]ボタンをタッチします。 5. メニューの右側に表示される[Levels レベル]タブを開きます。[Levels レベル]タブはパルスの Hi/Low を判定するのに用いる電圧レベルとヒステリシスの設定を行います。通常デフォルトのまま で問題ありませんが、ノイズなどにより正しくデコードできない場合、設定を変更してください。 6. メニューの右側に表示される[Basic 基本]タブを開きます。センサーの SENT 信号の仕様をご確認 いただき、プロトコルの設定を合わせます。センサー仕様書から、SENT のバージョン、TickTime、 Data ニブル数、CRC のタイプ、Idle 状態のステート、Pause Pulse の有無を読み取り、[Physical Layer]の設定に反映させます。[Decode Type]で[Nibbles]を選択すると、メッセージ内の各ニブルパ ルスが値としてデコードされます。 7. [Basic 基本]タブの[Decode Type]を[Words]に設定し、メニュー右側に表示される[Fast Ch]タ ブを開きます。仕様書に書かれているメッセージフォーマットに従い、データの内容に合わせ て分割します。この設定により、センサーの値をデコード表示することができます。 9 SENT デコード・マニュアル 8. 短い SENT メッセージを表示する程度に Time/Div を調整し、SENT デコードが適切に行なわれて いるか確認します。ここでデコードが適切に行なわれていない場合、[Basic 基本]タブの[Pysical Layer]や[Protocol Details]、[Levels]タブの設定を確認します。またフレームの先頭にある同期パル スの周期が想定される間隔を越えている場合、計測パラメータの Period@level などで同期校正パル スの長さを確認してください。 9. Time/Div を必要とする長さまで調整してデコードします。特に Slow Channel では注意が必要です。 Slow Channel 自体のパケットが長いことと複数の情報が順番に連続的に流れているため、必要な情 報を得るため、Time/Div を長くする必要があります。 注意)Time/Div を長くすると、サンプリングが粗くなり、デコードできなくなる可能性があります。 Time/Div によりデコードされない場合には、タイムベースの最大メモリ長の設定を確認してください。 10. [Basic 基本]タブの[Viewing]などの設定を使い、デコード結果の表示方法を見やすい形式に変更し ます。 10 SENT デコード・マニュアル SENT デコード形式 [Basic 基本]タブの[Viewing]には[Decode Type]や[Channel チャネル]の設定項目があります。それぞれ の選択により、表示する内容に違いがあります。 Nibbles [Decode Type]を[Nibbles]で表示した場合、フレーム内の各ニブルに割り当てられた役割は無視され るため、 ステータス&コミュニケーション・ニブルや CRC ニブルも値で表示されます。Sync や Pause Pulse などのフレームを構成する情報は独立して表示します。 テーブル表示をオンにした場合、波形から測定された同期校正パルスの時間(Sync)が表示されます。 テーブルの隣にある Tick 列は Sync から計算した 1Tick あたりの時間です。[Basic 基本]タブにあ る[Nibbles]の数だけデコードが行われます。デコードはニブル単位となるため、0~f までの値です。 Pause Pulse を持つセンサーはテーブルの Pause P 列にその時間が表示されます。 注意) Nibbles 表示は CRC としての認識されていないため、オーバーレイ表示では CRC エラーがあった場 合でもエラーが無いように表示されますが、 テーブル表示の Status カラムでは CRC エラーを表示します。 CRC の計算は [Protocol Details]の設定に従いますが、この設定を変更するには[Decode Type]の選択を一度 [Words]にする必要があります。 Fast only [Decode Type]を[Word]、[Channel チャンネル]を[Fast only]に設定した場合、各ニブルパルスの役 割に応じてデコードが行われます。ステータス&コミュニケーション・ニブルや CRC ニブル、[Fast Ch]タブの設定に従い、データニブルが分割されて表示されます。メッセージから計算した CRC の 値と CRC ニブルの値を比較し、エラーを判定します。ステータス&コミュニケーションニブルはビ ットにより役割が異なるため、ビット表現とニブルとしての値両方を表示しています。 11 SENT デコード・マニュアル Slow only [Decode Type]を[Word]、[Channel]を[Slow only]に設定した場合、Slow Channel に含まれる ID や データ、Slow チャンネルの CRC の値が表示されます。また ID フィールドのサイズが示されます。 またこの Slow Channel に SCDF 形式のテキストを読み込ませると、次のようにメッセージの内容 を ID からテキストに変えることができます。 Both [Decode Type]を[Word]、[Channel]を[Slow only]に設定した場合、次のように[Fast only]と[Slow only]の両方を表示します。しかし、Fast Channel 内のステータス&コミュニケーションビットの [b2], [b3]が Slow Channel のフォーマットに合わせて、色が変化します。 12 SENT デコード・マニュアル 13 SENT デコード・マニュアル 詳細設定 Basic ダイアログ - SENT Viewing:デコード結果の表示方法 [Decode Type] –ニブルパルス毎の値を表示する[Nibbles]、またはメッセージとして値を表示 する[Words]を選択します。[Word]は、次の[Channels]で表示内容の選択が行えます。 [Channels] – [Decode Type]で[Words]を選択すると、[Channels]の選択が有効になります。 Channels には[Fast Only]・[Slow Only]・[Both]の選択があります。 [Fast Only]は SENT プロトコルの Fast Channel だけをデコードします。[Basic]タブの [Physical Layer]セクションにある[Nibbles]の設定や[Fast Ch]タブで詳細を設定します。 [Fast Ch]タブでは、各センサの出力ファーマットに合わせてデータを定義します。データ・ ステータス&コミュニケーションニブル・CRC ニブルのデコード、および CRC の検証が行わ れます。表示の詳細は 11 ページを参照してください。 [Slow Only]は、SENT プロトコルの Slow Channel だけをデコードします。Slow Channel には複数のフォーマットがありますが、フォーマットの判別は読み取ったデータにより自動的 に行われます。ID 番号・Slow Channel データ、CRC のデコード、および CRC の検証がが行 われます。Slow Channel はシンボリックデコードにも対応しています。[Slow Ch]タブでシン ボリックデコードのフォーマット定義ファイルをロードするとシンボリックデコードが行わ れます。表示の詳細は 12 ページを参照してください。 [Both]は、Fast Channel と Slow Channel の両方を表示します。表示の詳細は 12 ページを参 照してください。 注意) Fast Channel や Slow Channel の Short フォーマットで採用されている CRC のアルゴリズムは 【Legacy】と【Recommend】の 2 つがあり、ユーザー側で設定する必要があります。設定は同じ[Basic 基本]タブの[Protocol Details]セクションにある[New CRC]の選択に従います。 [Format フォーマット]は デコードされた値を Hex( 16 進数)または Dec(十進数)のどちらか で表示します。 14 SENT デコード・マニュアル Physical Layer:物理層の設定 (この設定は、各センサーの仕様をご覧いただき、センサーの形式に合わせてください) [TickTime] – ニブルの値を判定するために使用する単位時間です。ニブルパルスの時間÷ [TickTime]から値を判定します。例えば[TickTime]が 3us の場合、ニブルパルスの時間が 36us では、36us÷3us=12ticktime となり、12ticktime の値は 0 になります。ニブルパルスの時 間が 36us では、36us÷3us=13ticktime となり、値は 1 になります。 [TickTime Tol] – 同期校正パルス(56ticktime)の許容誤差範囲を指定します。例として、 [TickTime]が 3us、[TickTime Tol]を 10%にした場合、同期校正パルスの許容範囲は 56×3us ±10%、つまり 168us±16.8us(10%)が許容範囲です。この許容範囲を超えた場合、該当する メッセージは正しくデコードされません。 [Idle State] - アイドル状態のレベルを[Idle High],または[Idle Low]のいずれかで定義しま す。 [Nibbles] – Fast チャンネルのメッセージを構成するニブルの数を指定します。データニブル の他にステータス&コミュニケーションニブルや CRC ニブルも含まれた数です。例えば、 12bit データの送信の場合、データニブルで 3 ニブル、ステータス&コミュニケーションニブ ルと CRC ニブルを足して、5 ニブルになります。 Protocol Details:プロトコル詳細 [Version] - デコードで使われるプロトコルのバージョンを[FEB2008], または[JAN2010] から指定します。[JAN2010]が選択された場合、次のプロトコル詳細を選択することができま す。 [New CRC] – Fast Channel のデータニブルに対する CRC や Slow Channel の Short フォー マット形式の CRC 計算には、 【Legacy】と【Recommended】の 2 種類があります。チェック が 行 わ れ て い る 場 合 、 [JAN2010] 仕 様 書 5.4.2.2 に 記 載 さ れ て い る 【 Recommended implementation】で計算が行われます。チェックしない場合、[JAN2010]仕様書 5.4.2.1 や 2008 仕様書に記載されている計算方法が採用されます。 注意) [Decode Type]の設定で[Nibbles]が設定されている場合、設定は無効になります。 [Pause Pulse] - [JAN2010]仕様書の 5.2.6 に記載されているように Fast Channel のメッセ ージ間に Pause Pulse がオプションとして許されています。信号に Pause Pulse が含まれる 場合には、チェックを入れます。Pause Pulse は CRC ニブルと同期パルスの間に入るパルス です。 15 SENT デコード・マニュアル Fast Ch ダイアログ [Basic 基本]ダイアログで、[Decode Type]を[Words]に設定し、[Channels チャンネル]の設定を[Fast Only], または[Both 両方]のどちらかが選択された場合、[Fast Ch]ダイアログが表示されます。 [Fast Ch]ダイアログでは、[D0]から[D3]までの 4 種類のデータ・フィールド(Word)を定義することが できます。ペイロードの開始位置を[Offset オフセット]にニブル数で入力し、データのニブル数を [Nibbles]、データの順番を[Order 順序]から選択します。 次のような SENT 信号ではステータス&コミュニケーションの位置が 0 番、 CRC が 7 番になります。 各信号は次のように設定します。 信号1 D0・・・ Offset: 1、Nibbles:3 信号2 D1・・・ Offset: 4、Nibbles:3 設定されると、信号 1(Word=0x0ab8)と信号 2(Word=0x0547)が別々の枠に別れて表示されます。 テーブル表示上では D0~D4 の列に表示されます。 16 SENT デコード・マニュアル [Offset]や[Nibbles]の設定の他にエンディアンの設定を行うことができます。[MSN: most significant nibble]、または[LSN: least significant nibble]のどちらかを選択することができますが、単位はニブ ル単位での順位になります。例えば次のような SENT 信号を左のように 2 つの Word に分け、それぞ れ[MSN]と[LSN]を切り替えて表示させた場合、Word1 の 0x4,0xd,0x6 は、MSN で"0x4d6"になりま すが、LSN では逆に"0x6d4"になります。 [Offset]や[Nibbles]の設定は Nibbles 単位、または Bits 単位で行うことができます。しかしビット単 位でも LSN を選択した時の反転は 4 ビット単位で行われます。 注意) FC CRC ERROR が発生している場合は Fast Channel のデコードは行われません。 Slow Ch ダイアログ [Basic 基本]ダイアログで、[Decode Type]を[Words]に設定し、[Channel チャンネル]を [Slow Only], または[Both]のどちらかに設定した場合、[Slow Ch]ダイアログが表示されます。Slow Channel は 16(Short serial message)、または 18(Enhanced serial message) の2つの形式があり、信号から形 式を判定します。また Short 形式は CRC の計算に Fast Channel と同じ方法を用います。[Basic 基 本]タブの[New CRC]のチェックに従い、 【Legacy】 、または【Recommend】の計算、および CRC エ ラーのチェックが行われます。 Slow Channel は ID と Data の 2 つが送信され、ID により Data が示す内容が変わります。ほとんど 17 SENT デコード・マニュアル のセンサーは複数の ID を持ち、あらかじめ決められた順番で繰り返し送信されます。ID の一部はセ ンサーにより独自の ID を採用している場合もあります。容易に Slow Channel の内容を読むため、ID をシンボリックにデコードすることや関心のある ID だけをフィルタリングしてデコードすることが できます。 Slow Channel Definition File(SCDF:Slow チャンネル定義ファイル)は Slow チャンネルに含まれる メッセージ ID からユーザーが分かりやすい名称などに変換して、テーブルに表示することができま す。[Slow Ch]ダイアログ内で[Browse]ボタンを押して、SCDF ファイルを選択します。 SCDF フォーマットについて SCDF 形式で書かれたテキストは次のようにカンマ区切りのテーブルで書かれています。 注意) 編集する場合には、デフォルトで作られるテーブルを修正するようにしてください。テーブルは オシロスコープのファームウェアをアップデートすると、初期化されます。ファイルが初期されないよう に編集した場合には、コピーを保存しておいてください。 スラッシュ"/"が 2 つ並んだ右側はコメントです。 ”Table,テーブル名”のようにテーブルを宣言し、その下に値に対するシンボルをカンマ区切りで入 力します。 定義可能なテーブル テーブル名 対象 内容 SlowChannel8BitMessageID ID Enhanced の 8 ビット ID フォーマットが対象になり ます。テーブルには ID に対応するシンボルを定義し ます。ID は 0 から 4095 までの値です。 SlowChannel4BitMessageID ID Short フォーマット、または Enhanced フォーマッ 18 SENT デコード・マニュアル トの 4 ビット ID が対象になります。ID は 0~15 ま での値です。 SENTRevisionCodes ID:6 の Enhanced 8bit フォーマットで ID 番号が 6 番の場合 に Data の値に対応するシンボルが表示されます。 JAN2010 などの SENT のバージョンを示します。 DATA SENTSensorClasses ID:3 の DATA Enhanced 8bit フォーマットで ID 番号が 3 番の場合 に Data の値に対応するシンボルが表示されます。 テーブルの設定に従い、センサータイプが表示され ます。 DiagnosticMessages ID:1 の DATA Enhanced 8bit フォーマットで ID 番号が 1 番の場合 に Data の値に対応するシンボルが表示されます。 テーブルの設定に従い、エラーコードなどが表示さ れます。 ManufacturerCodes ID:5 の DATA Enhanced 8bit フォーマットで ID 番号が 5 番の場合 に Data の値に対応するシンボルが表示されます。 テーブルの設定に従い、製造者 ID に対応するシンボ ルが表示されます。 テーブルへのシンボルの入力は値の後にカンマを入力し、シンボルを入力します。値は 10 進数、ま たは 16 進数で入力することができます。10 進数の場合、そのまま値を入力しますが、16 進数の場合、 例えば"0x2f"のように、値の前に"0x"を付けます。また"0-100"のようにマイナス記号を使用して、範 囲として値を入力することができます。 ロードされた時に構文エラーがある場合には画面左下に次のようなエラーが表示されます。 1. 2. 値の指定に誤りがある場合 Line xx, index YYY out of range 4 ビット ID のテーブルに 1234 など 4 ビット範 囲を超える値が指定された場合 Line xx, has more than 1 '-' separator in Line Range 1-3-8 のように範囲指定に使われるマイナス記 号が複数存在する場合 Line XX, Line Range has Start:SS > End:EE 25-4 のように範囲指定の左側の値が右側の値 に比べ大きい場合 Line XX, line contains non digits on position %d 2$3, User Text のようにライン指定の位置に数 字以外の文字が入力されている場合 一般的な構文エラー Line XX has CC Commas Instead Of 1 21,User Text,,,,のようにコンマの数が複数ある 場合 Line XX has No Commas 10 Line without commas のようにコンマが無 い場合 19 SENT デコード・マニュアル 3. Table Line Definition XX Has UU Tokens Instead Of 2 34,User Text1,User Text2 のようにシンボルの 個数が複数ある場合 Line XX, characters 12345-13345,User Text のようにラインの指定 が 10 文字を超える場合 Line Definition exceeds 10 Line XX, Message Length YY exceeds 60 characters シンボルが 60 文字を超える場合 Line XX, Warning,empty Message? 3, のようにシンボルが指定されていない場合 テーブル選択のエラー Line XX, Warning: Table at YY replaced by User Entry テーブル内に同じライン番号が重複している場 合 Line XX defines a table line, but no table is selected テーブルの宣言より前にラインの定義が行われ ている場合 Line XX, unknown error, rejects all tokens ラインパーサーで不明なエラーが発生した場合 Table Selector Definition %d Has %d Tokens Instead Of 2 Table,ManufacturerCodes,Some More Useless Text のようにテーブルの宣言でテーブル名が 2 つある場合 Line XX specifies unknown Table 無効なテーブル名が指定されている場合 注意)デフォルトでは SCDF ファイルは次の場所に保存されています。ユーザーによりデータを加工する場 合には、このファイルを一度 USB メモリなどにコピーし、コピーしたファイルを PC などで加工すること をお勧めします。デフォルトの SCDF ファイルは C:¥LeCroy¥XStream¥Applications¥SENT にあります。 フィルタ機能 Slow チャンネルのメッセージはベンダコードや SENT のバージョンなど特にモニタリングする必要 のない情報とセンサーの状態を示す値が変化する情報が送られます。特に変化しない情報については デコードする必要が無いため、特定の情報だけをデコードするようにフィルタ機能が搭載されていま す。 [Filter Operator]で[In Range 範囲内]・[Out of Range 範囲外]を指定し、[Filter List]でフィルタす る ID を指定します。 例えば次のように[Filter Operator]を[In Range]、[Filter List]を[0x8]に設定した場合、次のように ID が 8 番だけがリストされるようになります。 20 SENT デコード・マニュアル また、セミコロンを挟むことにより複数の値を指定することができます。 21 SENT デコード・マニュアル 値の指定方法としてフォーマットを 16 進数、または 10 進数で入力することができます。16 進数の 場合は先頭に"0x"を入力します。 Levels ダイアログ [Levels レベル]ダイアログは SENT 信号のエッジを検出するレベルをコントロールします。デフォル トでは[Level レベル]が[50%]、[Hysteresis ヒステリシス]が[1div]に設定されます。 [Level Type レベルタイプ] - レベルの指定方法を[Percentage パーセント]または[Absolute 電圧 値]から選択します。 [Level レベル] - エッジの検出に使用される電圧レベルを設定します。[Level Type]の選択により、 電圧値、またはパーセントにより値を指定します。 [Hysteresis Type] -ヒステリシスの指定方法を[Percentage パーセント]、または[Divisions]から選 択します。 [Hysteresis ヒステリシス] -[Hysteresis Type]の選択によりパーセント、または Div でヒステリシ スの大きさを指定します。 22 SENT デコード・マニュアル テーブル オシロスコープの設定によりデコードされたプロトコル・データがグリッド上でコンパクト表示され、詳 細を確認できない場合、テーブルによりプロトコル・データを簡単に把握することができます。さらに、 テーブル内のインデックスにタッチして、指定されたメッセージを簡単にズーム表示することができま す。またテーブルに表示されているデータはテキスト・ファイルにエクスポートすることができます。テ ーブルの内容はユーザーにより任意に選択することができます。 プロトコル・テーブルは波形グリッドの下に表示され、下図のように表示されます。 プロトコル・テーブルの表示位置を移動するには右側の垂直軸のスクロール・バーを使います。テーブル が選択状態の場合、オシロスコープのフロントパネルにある ノブを回してテーブルを操作することがで きます。(調整に用いるノブはモデル毎に異なります) テーブルの中のインデックス行をタッチすると選択されたデコードがズーム表示されます。 テーブルの表示内容は[Configure Table]を使用して任意に設定することができます。 テーブルの表示内容設定 [Configure Table]の値を変更すると、テーブルに表示される内容や[Export Table]ボタンを押した際 に出力されるデータを任意に選択することができます。 23 SENT デコード・マニュアル Idx テーブルのライン・インデックス Time トリガ・ポイントを基準として、SENT フレームの開始時間 Sync 実際の同期校正パルスの時間。Level タブにより設定された電圧レベルと同期校 正パルスのエッジが交差する時間幅を計測します。 Msg Fast チャンネルでは遷移回数やニブル、ワードの数などが表示されます。Slow チャンネルではファイルで供給されたシンボル・ファイルの情報が表示されま す。 Tck TickTime; クロック時間。この値は Sync を 56 で割った値です。この値は Basic タブの TickTime に近い値になります。 Stat ステータス&コミュニケーション・ニブルの値 b0 - b3 ステータス&コミュニケーション・ニブルの各ビット b0 - 特定のアプリケーション用に予約 b1 - 特定のアプリケーション用に予約 b2 - Serial Data Message Bits (slow channels). b3 - Message Start. D0-D3 "Fast Ch"タブの設定に従って値が変換されます。 ID Slow チャンネルの ID Data Slow チャンネルのデータ CRC CRC ニブルの値。Fast チャンネルと Slow チャンネルのどちらもこの列で CRC の値を示します。CRC ニブルの値とペイロードから計算された値を比較して、 値に違いがある場合には、Status 列にエラーを表示します。 RMS ジッタ量を測定します。計算上理想的なエッジ位置からの偏差から RMS を計算 します。現在の所、同期パルスに続く、8つの立ち下がりエッジを使い、計算 が行われます。 Pause P Pause パルスの時間 S エラーの内容により値が決まります。0 以外の場合は何かエラーがあることを示 しています。EMC テストにりようすることができます。 Status エラーや警告 エクスポート デコードしたテーブルの結果は.CSV 形式でファイルに保存することができます。デフォルトの出力 先は Xstream¥Applications¥SENT フォルダに設定されています。出力先のパスは任意に設定するこ とができます。 Status 欄に表示されるエラー チャンネ ル エラー内容 エラー表示 S 列の値 Fast ニブルの値が 0-15 の範囲を外れてい る "%d Nibble(s) wrong!" 1 24 SENT デコード・マニュアル Fast 同期校正パルスがTickTimeで指定し " %f Sync outside range " た値×56で計算した値に対して、± 25%の範囲を超えている " FC CRC error " Fast チャンネルの CRC エラー 1 Slow Enhanced Slow チャンネルで Bit7, " B 7|13|18 != 0 ! " 12, 18 がゼロでない場合 1 Slow Enhanced Slow チャンネルの CRC エラー " SC(18) CRC Error " 1 Slow Legacy Slow チャンネルの CRC エラ ー " SC(16) CRC Error " 1 計算 100 メッセージ中で Test タブで指定 された数を超えるエラーが発生した 場合 " %d/100 messages faulted" 2 計算 Test タブで指定した数を超えてエラ ーが連続した場合 " %d consecutive messages faulted" 3 計算 Test タブで指定した Dx に値が入っ た場合 " Counter D%x faulted" 4 計算 同期校正パルスの幅がその前のメッ セージに比べて Test タブで指定され た範囲より大きく変化している場合 " Sync faulted" 5 25 1 SENT デコード・マニュアル 信頼性評価試験用モニタリングツール J2716 2010 仕様では、EMC 試験のガイドラインとして、100 フレーム中に発生したエラー数や連続す るエラー数による基準が設けられています。通常デコードはフレーム内で発生した CRC エラーやニブル 範囲エラー(0-15 を外れるもの)に関してチェックが行われますが、複数フレームに渡り発生するエラー については認識できません。また、オシロスコープの動作は、波形を捕捉している時間よりデータ処理 時間が長いため、複数フレームに渡る評価が難しくなります。Tests タブでは EMC 試験や環境試験を簡 単にするためのモニタリングツールを提供します。 Tests タブではガイドラインで紹介されている 100 フレーム中のエラー発生数や連続エラーフレーム数 についての評価、J2716 2010 仕様の 5.3.3.1 セクションで示される隣り合う CAL パルス幅の変化について の評価、Fast フレームで不具合を示すカウンタに値が入った場合に評価することができます。評価結果は Status 列に文字列で示される他に S 列に値が入ります。S 列に入る値はエラーの内容により変わります。 Protobus MAG オプションはこの S 列の値をそのままパラメータに取り込みます。パラメータ値に対して合否 判定する機能(WaveMaster /WavePro /WaveRunner に搭載)を使って、繰り返し試験を行いながら、特定の 条件で波形の保存などのアクションを実行することができます。EMC 試験中の全ての波形を捕捉して評価す ることはできませんが、繰り返し評価することにより十分な評価をすることができます。 それぞれの試験は独立しています。Test タブのチェックをオン/オフすることや評価を変更することがで きます。 100 フレーム中のエラー数 "Fail if more than messages out of 100 are faulted"にチェックを入れると試験が行われます。エラー判 定基準は右の選択により変更することができます。エラーと判断されると、テーブルの Statrus 列に ">xx/100 messages faulted"文字列が表示され、S カラムの値は 2 が表示されます。 連続エラーフレーム数 "Fail if more than consecutive messages are faulted"にチェックを入れると試験が行われます。エラー 判定基準は右の選択により変更することができます。エラーと判断されると、テーブルの Statrus 列に">5 consecutive messages faulted"文字列が表示され、S カラムの値は 3 が表示されます。 26 SENT デコード・マニュアル エラーカウンタ "Fail if counter in has incorrect behavior"にチェックを入れると試験が行われます。J2716JAN2010 仕 様書の Appendex A.3 で紹介されている Single Secure Sensors フォーマットのセンサーは 8 ビットのル ープカウンタが搭載されています。このカウンタは送信されるごとに値がインクリメントされ、255 を 超えると 0 に戻ります。このテストは Fast Channel のカウンタとしていていされている WORD を指定 し、カウンタの値がインクリメントされていない場合 Fail と判定します。Fail と判定されると、S カラ ムの値は 4 が表示されます。 隣り合う CAL パルスの幅の差 " Fail if CAL Pulse deviates by more than from previous Pulse "にチェックを入れると試験が行われま す。エラー判定基準は右の選択により変更することができます。エラーと判断されると、テーブルの Statrus 列に"Syncfaulted "文字列が表示され、S カラムの値は 5 が表示されます。 合否判定手順 例として、 連続エラーフレーム数が許容範囲(5 メッセージ)を超えた場合に発生するエラーを条件にして、 合否判定にて、波形を保存するでアクションを実行する手順を説明します。 1. デコードの設定、および[Test]タブにて"Fail if more than consecutive messages are faulted"にチェ ックを入れ、右側のボックスを 5 に設定します。 2. メニューバーから[Measure 計測]→[Measure Setup… 計測の設定]を選択し、[Show Table 表を表 示]をオンにします。 3. [Px]タブを開き、 [On オン]にチェックを入れます。 27 SENT デコード・マニュアル 4. [Measure 計測]ボタンを押して、[Select Measurement 計測の選択]ポップアップメニューから [ColToValue]を選択します。 5. [Source1 ソース 1]ボタンを押して、[Select Source ソースの選択]ポップアップメニューから [Category]で[Decoders]を選び、Decodex を選択します。 6. [Px]タブの右側に表示される詳細ダイアログの[ColToValue]タブにある[Select Column]ボタンを押 して、[s]を選択します。 7. メニューバーから[Analysis 解析]→[Pass/Fail 合否テストの設定]を選択し、[Testing テスト中]チェ ックボックスをオンにします。 8. [Qx]タブを選び、[On オン]にチェックを入れます。 9. [Condition 条件]ボタンを押して、[Param Compare パラメータ比較]をポップアップメニューから 選択します。 28 SENT デコード・マニュアル 10. [Source1 ソース 1]ボタンを押して、 ColToValue パラメータを設定したパラメータ[Px]を選択します。 11. 右側にある[ParamCompare]タブ内を設定します。[Compare Values 値を比較]は[Any 任意の]を選 択します。デコードテーブルの[S]列に出力される値はエラーの種類により値が異なります。 [Condition 条件]と[Limit 限界]の値の条件に合うように設定します。例えば、連続エラーフレーム 数が指定の値を超えた場合に発生するエラーでアクションを実行するには、[Condition 条件]を [Equal to と等しい]、[Limit 限界]を[3]にします。 12. [Action アクション]タブに移り、[Enable Actions アクションを有効にする]にチェックを入れ、次の ように設定します。 [Pass if 以下の条件が真ならば合格]は[Any True 任意の真]、[If もしも]は[Pass]、 [Then それから] で[Save 保存]にチェックを入れます。 13. [Save Waveform 波形の保存]タブに移り、保存条件を設定します。 29 Teledynelecroy.com