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SONICMQ と IBM WEBSPHERE から RED HAT JBOSS A
お客様事例 E*TRADE、SONICMQ と IBM WEBSPHERE から RED HAT JBOSS A-MQ に移行 パフォーマンス、スケーラビリティ、信頼性の向上を実現 オンライントレーディング企業である E*TRADE は、ミッションクリティカルなリスクコンピューティン グプラットフォームに使用している商用メッセージバスに不満を抱いていました。そこで、オープンソ ース製品である Red Hat JBoss A-MQ を使用して、大量の取引を扱うトレーディング製品向けのリス ク計算プラットフォームを構築しました。その結果、大幅に低いコストで、パフォーマンス、スケーラ ビリティ、信頼性の向上を実現できました。 ソフトウェア Red Hat JBoss A-MQ ハードウェア Dell PowerEdge R610 マルチコアサーバー (4 ギガバイト のメモリー搭載) ニューヨーク市 (ニューヨーク州) 金融サービス 北米 + グローバル 契約開始年 2006 年 「当社は、顧客ベースの一部を Red Hat JBoss A-MQ に切り替えました。1 日あたりでは、約 300,000 トランザクションになります。メッセー ジバスで問題が生じると、重要なサービスが止 まってしまい、さらに多額のコストが必要となる 可能性があります。そのため、我々は慎重かつ 段階的に、新しいソリューションをテストしまし た。Red Hat JBoss A-MQ によって、ライセン スコストの削減に加え、安定性、スケーラビリ ティ、パフォーマンスの改善を実現できました。 今は、証券会社の取引の大切なお客様をしっか りサポートできると、自信を持って言うことが できます。今後は、組織全体に Red Hat JBoss A-MQ を展開していく予定です」 facebook.com/redhatinc @redhatnews linkedin.com/company/red-hat redhat.com システムエンジニアリング部門ディレクター DUC DOAN 氏 コストのかかる商用メッセージバス製品 ローンの利益は、E*TRADE の利益の重要な部分であり、また資産に対するローンの比率は、市場状況 に基づいて資産が常時変動するため、絶えず変化しており、リスクを軽減するには、この比率を注意深く、 可能であればリアルタイムで監視する必要があります。通常、証券会社ではローンからの収入は、管理可 能なリスクです。ただし、リスクを監視して管理するには、証券会社が十分なリソースと最新テクノロジーを 有している必要があります。 E*TRADE には、自社で構築したリスクコンピューティングプラットフォームがありました。このプラッ トフォームでは、SonicMQ と IBM WebSphere MQ をメッセージバスとして使用して、利益率を監視し、 マージンリスクを軽減していました。E*TRADE の広く利用されている市場トレーダー、E*TRADEPro と myE*TRADE 製品向けに、リアルタイムで市場データとトレーディングイベントを収集し、複雑な計算を 用いて分析していたのです。しかし、ライセンスコストと頻繁に必要となるアップグレードは、システムエン ジニアリング部門ディレクターである Duc Doan 氏にとって悩みの種でした。そのため同氏は、安価で、 より高いパフォーマンスとスケーラビリティを実現できるメッセージバスを模索していました。また、管理 とデプロイがより容易なソリューションも求めていました。 E*TRADE は、2 つの異なるメッセージングバスを管理するために別個のチームを保持していく必要もあ りました。 「コストには厳しい当社ですが、当時のスタックのライセンスコストにはそれほど不満を抱いていません でした。さまざまなメッセージテクノロジーがありますが、いずれも商用です。我々は、複数ライセンスの 料金を支払い、最新バージョンにアップグレードし続けなければなりませんでした。これには高額なコス トがかかり、保守にも手がかかりました。そこで、メッセージングスタックを統合し、1 つのチームで管理で きるようにしたいと考えました」と、Doan 氏は述べます。 オープンソースの支持者である Doan 氏は、Red Hat JBoss A-MQ メッセージバスについて調べること にしました。 RED HAT JBOSS A-MQ でリスク計算プラットフォームを構築 フットプリントが小さく、柔軟な構成が可能な、高パフォーマンスのメッセージングプラットフォームであ る Red Hat JBoss A-MQ は、E*TRADE のような企業における統合ソリューションの迅速な構築を支援 します。インテリジェンス、高品質の回答、製品、サービスによって、企業はビジネスイベントに迅速に対 応できます。 このプラットフォームは、リスクコンソール、複合イベント処理 (CEP) プラットフォーム、分散環境で Red Hat JBoss A-MQ メッセージバスと相互接続されたデータ収集エージェントで 構成されていま す。E*TRADE は、Red Hat® JBoss® A-MQ を使用して、可用性、スケーラビリティ、パフォーマンスに優 れたアーキテクチャーを設計できました。このアーキテクチャーは複数のパーティションを有し、各パー ティションは最大 5,000 の顧客アカウントに対応可能です。また、メッセージの永続性と高パフォーマン スのキャッシュ用に冗長性が組み込まれています。 「まず高額な取引を行うお客様を受け持つ小規模グ ループをサポートするプラットフォームの構築を開始しました。その後、コストを非常に低く抑えながら、 徐々に何千ものアカウントに展開していきました」と、Doan 氏は話します。 Red Hat JBoss A-MQ は、データセンターを超える統合を可能にします。IT フットプリントが柔軟なた め、E*TRADE のような企業が、大小問わず必要な規模でデプロイできます。ブローカーの設置場所を選 ばないだけでなく、Red Hat JBoss A-MQ はフットプリントが小さいため、安価なハードウェアと最小限の IT スタッフで簡単に実装できます。一元管理機能を備えているため、カスタマイズされたブローカーの設定、 デプロイ、および管理が容易に行えます。さらに、コスト効率にも優れています。オープンソース製品なの で、広範囲にデプロイを行っても従来のスタックよりコストを低く抑えられます。 redhat.com お客様事例 E*TRADE、SonicMQ と IBM WebSphere から Red Hat JBoss A-MQ に移行 2 RED HAT JBOSS A-MQ によるスケーラビリティ、信頼性、パフォーマンスの向上 Doan 氏は、何よりもまずパフォーマンスの大幅な向上を実感しました。 「当社にとって、トランザクションスループットは極めて重要です。より速くトレードを確認できれば、より 速くお客様が利益を得ることができます。お客様はその利益を活用して、さらに多くの利益を得ることが できるのです。メッセージバスのパフォーマンスと安定性は、我々のビジネスラインに欠かせません」 次に Doan 氏が評価したのは、Red Hat JBoss A-MQ の安定性です。 「Sonic MQ と IBM WebSphere MQ は継続的にアップグレードする必要がありましたが、商用製品のアップグレードは決して容易なこと ではありません。他のメッセージバスで発生していたようなエラー警告は、今では目にすることがありま せん」 「Red Hat JBoss A-MQ のデプロイにより、ライ センスコストを削減でき ただけでなく、お客様で ある証券会社の取引をサ ポートするために必要な 安定性とパフォーマンス を獲得できました」 システムエンジニアリング部門ディレクター DUC DOAN 氏 もう 1 つの利点として、Doan 氏は最新のハードウェア上で Red Hat JBoss A-MQ を実行し、スループット、 性能、およびパフォーマンスの大幅な向上を実現できました。 E*TRADE は Red Hat JBoss A-MQ を使用して、異なる複数のメッセージブローカーを 1 つのブローカー に統合しました。その結果、その統合ブローカー上で、必要に応じた規模で複数の製品を実行できるよう になりました。 また、Doan 氏は、使用していたサービス指向アーキテクチャーをイベント駆動型アーキテクチャーに切 り替えました。この切り替えにより、すべてのサービスを同一のメッセージバスに配置し、同一のイベントを 別のサービスに送信することが可能になります。Doan 氏はこれを活用して、E*TRADE の顧客が利用で きる機能 (有価証券の利益に市場データを使用するなど) を拡大したいと考えています。 「同じプロトコルを使用可能な統合されたメッセージバスを使いたいと考えています。プロセスにおいて は、Red Hat JBoss A-MQ クライアントライブラリを作成して、サービスコードスタックのすべてをブロー カーとともに利用できるようにしたいです。こうすることで、サービスを他のサービスによって登録したり、 サブスクライブしたりできます。実際には、すべてのサービスが相互に通信可能な巨大なソーシャルネッ トワークを構築しようとしています」 「通常、1 日に 300,000 トランザクションを処理しています。メッセージバスで何か不具合が発生した場合、 その修復に関連するコストは膨大です」と、Doan 氏は述べます。 redhat.com お客様事例 E*TRADE、SonicMQ と IBM WebSphere から Red Hat JBoss A-MQ に移行 3 お客様事例 E*TRADE、SonicMQ と IBM WebSphere から Red Hat JBoss A-MQ に移行 E*TRADE について E*TRADE は革新的な金融サービス企業です。操作性に優れたオンライン証券、投資、銀行関連のソ リューション一式を、 他社よりも低価格で提供しています。短期および長期の投資目標に見合った製品、 ツー ル、およびサービスを個人向けに提供して、将来の業績の管理を支援しています。これらのサービスは、 オンラインや、E*TRADE ネットワークの顧客相談窓口、投資専門家、投資顧問を通じて、電話または E*TRADE の 30 の支店で直接顧客に提供されています。 RED HAT について Red Hat は、コミュニティに支えられたアプローチを活かして、信頼性が高くパフォーマンスに優れたクラウド や仮想化、ストレージ、Linux、ミドルウェアなどのテクノロジーを提供する世界有数のオープンソースソリュー ションプロバイダーです。また、受賞歴のあるサポート、トレーニング、コンサルティングサービスも提供してい ます。Red Hat は、S&P 社の株価指標に採用されている企業で、世界中に 70 以上の拠点を展開し、お客様の ビジネスを支援しています。 facebook.com/redhatinc @redhatnews linkedin.com/company/red-hat redhat.com #11080877_V1_0613 アジア太平洋 +65 6490 4200 インドネシア 001 803 440224 ニュージーランド 0800 450 503 ベトナム 800 862 6691 オーストラリア 1 800 733 428 日本 03 5798 8510 フィリピン 800 1441 0229 中国 800 810 2100 ブルネイ / カンボジア 800 862 6691 韓国 080 708 0880 シンガポール 800 448 1430 香港 852 3002 1362 インド +91 22 3987 8888 マレーシア 1 800 812 678 タイ 001 800 441 6039 台湾 0800 666 052 Copyright © 2013 Red Hat, Inc. Red Hat、Red Hat Enterprise Linux、Shadowman ロゴ、および JBoss は、米国およびその他の国における Red Hat, Inc. の登録商標です。Linux® は、米国およびその他の国における Linus Torvalds 氏の登録商標です。