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第3学年 体育科保健学習指導案

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第3学年 体育科保健学習指導案
第3学年
体育科保健学習指導案
平成25年10月29日
授業者
5校時
新発田市立七葉小学校 養護教諭
森谷
直美
「けんこうな生活」
1
単元名
2
単元設定の意図
(1)単元観
健康を保持増進するために、健康の大切さを認識するとともに家庭や学校における
毎日の生活に関心を持ち、健康によい生活の仕方を理解することが大切である。健
康には、1日の生活の仕方や身の回りの環境の要因がかかわっていることを理解さ
せる。
具体的には、健康は1日の生活の仕方が深くかかわっており、1日の生活のリズ
ムに合わせて食事、運動、休養及び睡眠をとる必要があること、体を清潔に保つこ
と、部屋の明るさの調整や換気などの生活環境を整えることが必要であることを自
分の生活を見直すことを通して、実践する意欲をもたせるようにする。
3年生は体育で初めて「保健」を学習する。普段の生活で考えたり、感じること
のない「自分の健康」について考えさせ、日常行われている清潔にするための行動
が自分の健康にどうつながっているのかを意識させられるよう指導していきたい。
(2)児童観(男子14名、女子15名、計29名)
給食前の手洗いは、習慣として行っている。しかし、洗い方には個人差があり、
水だけで手洗いをする児童、言われないと手洗いをしない児童もおり、十分とは言
えない。
ハンカチについても、着替えのたびにすぐ使えるよう、ハンカチをポケットに入
れ直す児童もいれば、ハンカチをランドセルや机の中に置きっぱなしにし、必要な
時に使えない状態の児童もいる。
また、目に見える汚れには気をつけても、遊んだあとの汗はそのままの状態で、
一見して汚れていると認識できないものには無頓着な場合が多い。
(3)指導観
①健康の意識を高めるための工夫
4時間の授業の中で、健康への意識をステップアップして、ゴールは健康な自分
をイメージできるようにしたい。4時間の見通しをもてる掲示物を作成したり、
授業で学んだことを掲示したりして、既習事項とのつながりを大切にしたい。
②見えない物を見るための教材の工夫
手洗いチェッカーを使い、普段は見ることのできない手の洗い残しを視覚で確
認させる。また、ニンヒドリン検査で汗の汚れを見せることにより、汚れたハン
-1-
カチを使うと、せっかくきれいに洗った手を汚してしまうことを見せ、清潔にす
る必要性を実感させたい。
3
単元の評価規準
ア
健康・安全への
イ 健康・安全についての
ウ 健康・安全についての
関心・意欲・態度
思考・判断
知識・理解
単 健康な生活について関心
健康な生活について、課
健康の状態、1日の生活
元 をもち、学習活動に意欲
題の解決を目指して、知
の仕方、身の回りの環境
の 的に取り組もうとしてい
識を活用した学習活動な
について、課題の解決に
評 る。
どにより、実践的に考え、 役立つ基礎的な事項を理
価
判断し、それらを表して
基
いる。
解している。
準
4
単元の目標
(1)健康な生活について関心を持ち、学習活動に意欲的に取り組もうとすることが
できるようにする。
(2)健康な生活について、課題の解決を目指して、知識を活用した学習活動により、
実践的に考え、判断し、それらを表すことができるようにする。
(3)健康の状態、1日の生活の仕方、身の回りの環境について、課題の解決に役立
つ基礎的な事項を理解することができるようにする。
5
時
単元指導計画
ねらい
健康な生活について、 1
学習活動
主な評価基準
生活場面のイラストを 関健康な生活について、教科
1 教科書や資料などを見
基に、身近な生活におけ 書や資料などを見たり、自分
たり、自分の生活を振
る元気な状態をたくさん の生活を振り返ったりするな
り返ったりするなどの
出し合い、心や体の健康 どの学習活動に進んで取り組
学習活動に進んで取り
な状態に対するイメージ もうとしている。
組もうとし、健康の状
を広げる活動に取り組む。知 健康の状態は、主体の要因
態は、主体の要因や周 2
健康な状態は、主体の や環境の要因がかかわってい
囲の環境の要因がかか
要因と環境の要因から成 ることについて、言ったり、
わっていることについ
り立っていることを資料 書いたりしている。
て理解することができ
を基に調べる。
るようになる。
1日の生活の仕方につ 1
2 いて理解し、教科書や
資料などを基に、課題
や解決の方法を見つ 2
健康な生活の具体的な 知
毎日を健康に過ごすには、
事柄について、資料を基 食事、運動、休養及び睡眠の
に考える。
調和のとれた生活を続けるこ
健康における主体の要 とが必要であることについて、
け、それらを説明する
因として、3食をきちん 言ったり、書いたりしている。
ことができるようにす
と食べること、早寝早起 考 健康な生活について、教科
-2-
る。
きをすること、外で活発 書や資料などを基に、課題や
に運動することなどを生 解決の方法を見つけてそれら
活の中に規則正しく位置 を説明している。
づけていくことが大切で
あることを知る。
3
学習を振り返り、自分
の生活の課題や解決方法
について見つけたことを
説明する。
体や衣服の清潔を保つ 1
3 ことの必要性について
手やハンカチ、衣服な 知
どの清潔必要性について 体の清潔を保つことが必要で
学習したことと自分の
考える。
本 生活をくらべたり、関 2
時 係を見つけたりしなが
あることについて、書いてい
手の汚れや、衣服の汚 る。
れについての実験を行い、考 健康な生活について、学習
ら、自分の生活ででき
ることを考える。
毎日を健康に過ごすには、
体の清潔について知る。
3
したことを自分の生活と比べ
学習したことを振り返 たり、関係を見つけたりする
り、体の清潔について学 などして、それらを説明して
習したことを自分の生活 いる。
に当てはめて考える。
健康な生活について、 1
4 課題の解決に向けての
健康な生活における環 関 健康な生活についての課題
境の要因について資料を の解決に向けての話し合いや
話し合いや発表などの
基に話し合う。
学習活動に進んで取り 2
発表などの学習活動に進んで
教室模型を使った実験 取り組もうとしている。
組み、身の回りの環境
を通して、換気の意味に 考 毎日を健康に過ごすには、
について理解したこと
ついて調べる。
を言ったり、書いたり 3
明るさの調節や換気などの生
自分の生活を見直すこ 活環境を整えることが必要で
することができるよう
とを通して、生活環境を あることについて、言ったり、
にする。
整えるために自分ででき 書いたりしている。
ることを考える。
4
明るさの調節など、生
活環境を整えることが、健
康な毎日につながることを
知る。
6
本時の学習(3/4時間)
(1)本時のねらい
○体や衣服の清潔を保つことの必要性について学習したことと自分の生活をくらべ
たり、関係を見つけたりしながら、自分の生活でできることを考える。
(2)評価規準
・体や衣服の清潔を保つことの必要性について理解できたか。【知識・理解】
・学習したことと自分の生活をくらべることを通して、自分の生活をよりよくしよ
-3-
うと考えることができたか。【思考・判断】
(3)指導の構想
担任や家の人に言われて手洗いやうがい、ハンカチの準備などをするのではなく、
「自分から清潔に保つために行動をする」という態度を育て、健康な生活への第一
歩としてほしい。
そこで、体や身のまわりを清潔にするための行動を振り返り、なぜそれをするの
か。また、しなかったらどうなるかを考えさせ、今までそれほど意識していなか
ったであろう「清潔」に対して意識をさせたい。
特に、1日の中でも何度も行う手洗いについて取り上げ、振りかえさせたい。
授業前にローション(汚れ)をつけ、いつもどおりに手洗いをしてもらう。授業
の後半で、洗い落とせなかった汚れをブラックライトで浮かび上がらせることに
より、いつもの手洗いでは自分が思っているより汚れが落ちていない=清潔にな
っていないことに気づかせ、清潔にすることの難しさと清潔を意識して行動する
大切さを感じさせたい。
また、汗汚れの実験を通して、普通では見えない汗の汚れを視覚で確認させる
ことで、一見すると汚れていないように見えるやハンカチも1日使用すると汚れ
ていることを認識させたい。
最後に自分の生活と清潔を関係づけながら、自分でできることを考えさせ、清
潔を保つには、何ができるのかを具体的に考えさせたい。
(4)本時の展開
学習活動
教師の働きかけと予想される児童の反応
留意点
◆評価
本時のテーマ:体をせいけつにしよう
ねらい:どうして体をせいけつにするのかわ
かる
1
体の清潔
の必要性につ
T1: 体を清潔にするためにどんなことを
・清潔のために普段して
いて考える。
していますか? 自分の生活をチェ
いることを考えさせ、清
ックしてみましょう
潔に対する意識を高める。
・お風呂に入る。
・歯みがきをする。
・ブレインストーミング
・手を洗う。
・服を着替える。
の注意を確認する。
・うがい
・下着、靴下の着替え ・ブレインストーミング
・ハンカチ、ティッシュの携帯
で、できるだけたくさん
の清潔行動を出し合う。
点検表で自分の生活をチェックさせる。
・◎がたくさんだ!
・◎があまりないな
・△があるぞ。
-4-
2
清潔のた
めの行動は本
T2:手を洗った後のみんなの手はきれ
特に手洗いに焦点を当て、
当に清潔につ
いになっているか特殊な光で確かめ
手洗いと清潔について考
ながっている
てみましょう。
える。
か確認する。
・授業前に汚れに見立て
・わー、白くなっている所(汚れ)がある
たローションを手に塗り、
・指と指の間が汚れている。
その後いつもどおりに手
・思っていたより汚れが落ちていないぞ。
洗いをしておいたので、
・洗い残しの部分をきれいにしないといけな 自分の手洗いは、きれい
いな。
になっているかをブラッ
クライトをあてて目で確
認する。
・いつもの手洗いは、意
外と汚れが落ちていない
ことに気づかせる。
・洗い残し確認後、寒天
培地の実験を見せ、汚れ
をそのままにしておくと
病気になる可能性が高く
なることを知らせる。
使ったハンカチが、本当に汚いかを確かめ
・一日使用したハンカチ
る。
をニンヒドリン検査で目
に見える形にし、視覚に
訴える。
・きっときたないよ。
・下着の汚れも同様に実
・細菌がついているよ!
験結果を見せる。
・そんなに汚れていないんじゃないかな。
・普段は目に見えない汚
・うわー!
下着やハンカチはこんなに汚れ れを目で確認することに
ていたのか!!
より、清潔への意識を一
・やっぱり毎日下着やハンカチを取り替えな 層強くさせる。
いといけないな。
T3:手あらいをしていても風邪をひくこ
とがあるのはどうしてでしょうか?
-5-
・きれいにしているつも
手洗い・うがいをしていても、インフルエン り→だけど…かぜをひく。
ザや胃腸炎になる。
むし歯になる。という経
歯みがきをしていても、むし歯になる。
験を思い出させ、どうい
う目的できれいにしてい
ばい菌が残っていた!
意識して洗うことの大切さを確認する。
るかを確認し、今の洗い
方を変えなければならな
いことに気づかせる。
3
体の清潔
について、こ
T4:自分の体をもっと清潔にするために
◆体や衣服の清潔を保つ
れから気をつ
気をつけたいことを考えワークシー
ことの必要性について学
けたいことを
トに書きましょう。
習したことと自分の生活
考える。
をくらべたり、関係を見
・きれいに手あらいをしているつもりだった つけたりしながら、自分
けど、意外とよごれが残っていることがわか がもっと気をつけられそ
った。今までよりもっとていねいに手あらい うなことを考え、理由も
をして、病気にかからず、健康にすごしたい 記入する。
と思う。
【ワークシート】
-6-
(5)板書計画
-7-
保健学習③
「けんこうな生活」
体のせいけつ
3年
1
「せいけつ」には
のせいけつと
2
今日勉強した中で、自分の体をもっとせいけつにするために気をつけたいことはなんです
か?
理由
3
今日の学習でわかったことや感想を書きましょう。
体をせいけつにすることは、
-8-
のせいけつがある。
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