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日本-インドネシア経済連携協定に係る インドネシア既存
経済産業省委託 平成 23 年度 経済連携促進のための産業高度化推進事業 「日本-インドネシア経済連携協定に係る インドネシア既存機関の R&D 機能強化に 向けたミッション派遣等事業」 報告書 平成 24 年 3 月 財団法人 日本自動車研究所 概 要 「日 本 - イ ン ド ネ シ ア 経 済 連 携 協 定 に 係 る イ ン ド ネ シ ア 既 存 機 関 の R&D 機 能 強 化 に 向 け た ミ ッ シ ョ ン 派 遣 等 事 業 」報 告 書 ( 概 要 ) 2012 年 3 月 日本自動車研究所 本稿は,日本国経済産業省の委託を受け,日本-インドネシア経済連携協定に係わ るインドネシア機 関 の R&D 機 能 強 化 に向 けた 2011 年 度 の活 動 をまとめたものである. 1. 背 景 と 目 的 日 本 - イ ン ド ネ シ ア 両 国 政 府 は , 2007 年 8 月 20 日 に 首 脳 間 に お い て 日 イ ン ド ネ シ ア 経 済 連 携 協 定 ( 日 尼 EPA) に 署 名 , 2008 年 7 月 1 日 に 発 効 が な さ れ た . 日 尼 EPA の 自 動 車 分 野 で は , イ ン ド ネ シ ア 側( 尼 側 )は 完 成 車 お よ び 同 部 品 輸 入 関 税の段階的な削減および撤廃を合意,一方,日本側は,自由化された尼自動車および 裾 野 産 業 で あ る 同 部 品 産 業 の 国 際 競 争 力 を 向 上 さ せ , 両 国 の 「 WIN-WIN」 の 経 済 連 携を強化することを目的として,3 分野,すなわち, ① 専 門 家 に よ る 尼 自 動 車 部 品 企 業 へ の 巡 回 型 派 遣 事 業 の 延 長 ( SWG1: 人 材 開 発 ) ② 国連相互認定協定への加入支援のための政府関係者の専門家派遣による協力 ( SWG2: 1958 協 定 加 盟 ) ③ 尼 機 関 の 研 究 開 発 ( R&D) 機 能 強 化 に 向 け た 実 現 可 能 性 調 査 お よ び 調 査 結 果 を 踏 ま え て の 専 門 家 派 遣 等 に よ る 協 力 ( SWG3: R&D 機 能 強 化 ) の産業協力事業の実施を約束した.なお,当該産業協力事業の実施は,日本国経済産 業 省( METI)お よ び 尼 国 工 業 省( MOI)間 で 合 意 さ れ た「 Initiative for Manufacturing Industry Development Center」の 主 要 部 分 を 占 め る も の と し て 位 置 付 け ら れ て い る . 今 年 度 の 委 託 事 業 は , 上 記 3 分 野 の 産 業 協 力 事 業 の う ち , ③ 尼 既 存 機 関 の R&D 機 能 強 化 に対 するものであり, 昨 年 度 末 の合 同 会 議 において合 意 された 3 課 題 について, ミ ッ シ ョ ン 派 遣 や 日 本 研 修 等 に よ る R&D 事 業 を 円 滑 に 実 施 す る こ と を 目 的 と す る . 2. 実 施 内 容 今年度は,合意された 3 課題について,尼側のカウンターパートとなる既存試験機 関 と 連 携 し 具 体 的 な R&D 協 力 を 実 施 す る と と も に , 尼 側 と の 間 に 設 置 さ れ て い る WG 等 に お い て 進 捗 状 況 を 適 宜 報 告 し , 尼 側 に 産 業 協 力 事 業 と し て R&D の 機 能 が 強 化 さ れたことを確認しつつ,事業の継続や方向性等について協議した.以下,3 課題の実 施内容について要点を記す. -1- ( 1) 研 究 開 発 ( R&D) 協 力 の 実 施 1) 大 気 質 改 善 に 向 け た 排 出 ガ ス 調 査 等 の 技 術 支 援 2009 年 度 ( 路 上 走 行 試 験 と 実 走 行 サ イ ク ル 作 成 ) お よ び 2010 年 度 ( シ ャ シ ー ダ イ ナモメーター試験と交通調査)のデータ収集・分析結果をもとに,大気質改善に向け た施策を評価するための技術研修を実施した.また,3 年間の活動の成果報告会を開 催した.具体的な内容は以下の通り. 環 境 省 MOE, エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP お よ び 自 動 車 型 式 認 証 セ ン タ ー VTCC か ら 研 修 員 を 日 本 に 招 聘 し , 日 本 自 動 車 研 究 所 JARI に お い て 大 気 質 や 燃 費 改 善 の 施 策 評 価に関する研修を行うとともに,日本の行政官や環境専門家とも討議した.続いて, JARI か ら 専 門 家 を 派 遣 し , 大 気 質 モ ニ タ リ ン グ と 排 出 ガ ス 量 推 計 を 組 み 合 わ せ た 評 価手法を提案し,ワークショップの準備を行った.最後に,大気質および燃費改善を テーマにワークショップを共同開催し,日尼の情報や成果の共有およびさらなる協力 の推進を図った. 以上,本課題は 3 年間の活動成果を発表し,終了した. 2) 代 替 燃 料 利 用 の た め の 技 術 支 援 尼 国 は 2004 年 か ら 石 油 の 純 輸 入 国 に な り , 近 年 の 石 油 価 格 高 騰 を 背 景 に , 豊 富 な 国 産 ガ ス を 利 用 し た ガ ス 自 動 車 ( 圧 縮 天 然 ガ ス 自 動 車 CNGV, 液 化 石 油 ガ ス 自 動 車 LPGV) の 普 及 を 国 策 に し て い る . し か し , CNGV は 20MPa 下 の 高 圧 タ ン ク や 各 種 部品を用いるにも関わらず,尼国に安全基準およびその基準を遵守する仕組みが十分 に整備されているとは言えない. 今 年 度 は 尼 国 に お い て CNGV に 関 す る 安 全 を テ ー マ に ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 し た . その際に,日本からも専門家を派遣し,現地の実態を把握するとともに,両国の情報 交 換 を 行 い , CNGV の 安 全 に つ い て 相 互 の 理 解 が 進 ん だ . 2012 年 度 は CNGV と LPGV を 対 象 と し て , 改 造 ・ 整 備 技 術 の 定 着 を 目 的 に , さ ら に実務的な技術協力を進める.このために,日本からの専門家派遣による改造・整備 に関するワークショップを開催し,尼国研修員の日本研修を実施する. 3) プ ラ ス チ ッ ク ・ ゴ ム 分 野 の 技 術 支 援 本課題の最終目標は,材料・製品の強度試験や組織分析など材料・製品評価を高い 技術レベルで実施できること,そのデータを活かして製品不具合の原因究明・問題解 決 の 能 力 ・ ノ ウ ハ ウ を 身 に 付 け , 企 業 の R&D に 貢 献 す る こ と に あ る . こ の た め ,関 係 す る 3 機 関( ポ リ マ ー 技 術 セ ン タ ー STP,ゴ ム 研 究 所 IRRI,材 料 ・ 工 業 製 品 セ ン タ ー B4T) を 対 象 に , 材 料 評 価 ・ 解 析 の 技 術 レ ベ ル を 確 認 す る た め に , 日尼間のクロスチェックを行った.すなわち,日本からの専門家派遣と 3 機関からの 研修員の日本研修を通して,材料試作・試験片作成,材料強度試験,環境・安全性の -2- 法規制分析のレベルを確認し,技術的な問題の要因を把握し,日系自動車メーカーや 部品メーカーが求めるレベルとのギャップを明らかにした. 2012 年 度 の 活 動 は 日 本 研 修 の み で あ る . 実 施 項 目 は 次 の 通 り . ・技術研修として,クロスチェック試験結果のレビューと部品や製品の破損解析(例 えば,リバースエンジニアリングを想定). ・マネジメント研修として,破損解析がテーマ. ・視 察 ツ ア ー と し て ,研 究 所 , 樹 脂 お よ び ゴ ム メ ー カ ー , 計 測 器 メ ー カ ー な ど を 訪 問 . ( 2) WG で の 検 討 尼 側 と の 間 に 設 置 さ れ て い る WG3 に て 3 項 目 の 具 体 的 R&D 協 力 の 進 捗 を 適 宜 報 告 し , 尼 側 に 産 業 協 力 事 業 と し て R&D 機 能 が 強 化 さ れ た こ と を 確 認 し つ つ , 事 業 の 継 続や方向性について協議した.開催した会議等は下記の通りである. ・ 第 1 回 WG3 会 議 ( 2011/7/28): 3 課 題 の 年 度 実 施 計 画 に つ い て 協 議 ・ 第 2 回 WG3 会 議 ( 2011/12/1): 進 捗 報 告 , 次 年 度 計 画 に つ い て 協 議 ・ 第 3 回 WG3 会 議 ( 2012/2/9): 次 年 度 計 画 に つ い て 協 議 ・ 第 4 回 WG3 会 議 ( 2012/3/19): 次 年 度 計 画 に つ い て 協 議 ・ WG 合 同 会 議 ( 2012/3/20): 次 年 度 計 画 に つ い て 大 筋 で 合 意 . 3. ま と め 日 尼 EPA の 枠 組 み の 中 で 産 業 協 力 事 業 の 円 滑 な 実 施 を 図 る た め , 自 動 車 に 関 わ る R&D 協 力 に つ い て , 2011 年 度 は WG3 に お い て 下 記 3 つ の 課 題 に つ い て 実 施 し た . ①大気質改善に向けた排出ガス調査等の技術支援 ②代替燃料利用のための技術支援(天然ガス自動車の安全) ③プラスチック・ゴム分野の技術支援 そ の 結 果 ,① に つ い て は 3 年 間 の 活 動 の 成 果 を 報 告 し 終 了 し た .2012 年 度 は ,② と ③の 2 項目が継続する. WG3 の 活 動 に つ い て は , 尼 側 の 各 省 庁 ( 運 輸 省 MOT, 環 境 省 MOE, 技 術 評 価 応 用 庁 BPPT な ど ) の 協 力 が 欠 か せ な い . 工 業 省 MOI を 中 心 に 情 報 を 共 有 化 し , 各 省 庁 との協 力 体 制 を推 進 することが重 要 である.また,CNGV や LPGV については UNECE 規 則 と の 関 連 も 考 慮 し ,58 協 定 加 盟 を 支 援 す る WG2 お よ び 関 係 団 体 と の 連 携 も 必 要 である.今後とも各省庁・機関と連携し,事業を遂行していくことになる. -3- - 目 次 - 〔本論〕 1. は じ め に ......................................................................................................... 1 1.1 事 業 の 経 緯 と 目 的 ....................................................................................... 1 1.2 事 業 の 内 容 と 日 程 ....................................................................................... 2 1.2.1 R&D 機 能 強 化 へ の 協 力 ......................................................................... 4 1.2.2 WG3 で の 協 議 ...................................................................................... 4 2. 事 業 運 営 に 関 わ る 会 議 ..................................................................................... 5 2.1 第 1 回 WG3 会 議 ....................................................................................... 5 2.2 第 2 回 WG3 会 議 ....................................................................................... 8 2.3 第 3 回 WG3 会 議 ...................................................................................... 11 2.4 第 4 回 WG3 会 議 ..................................................................................... 14 2.5 WG 合 同 会 議 ............................................................................................ 15 3. 大 気 質 改 善 に 向 け た 排 出 ガ ス 調 査 等 の 技 術 支 援 ............................................... 17 3.1 関 係 機 関 と の 打 合 せ ................................................................................. 17 3.1.1 エ ン ジ ン セ ン タ ー ( BTMP) と の 打 合 せ .............................................. 17 3.1.2 自 動 車 型 式 認 証 機 関 ( VTCC) と の 打 合 せ ........................................... 17 3.1.3 中 央 統 計 局 ( BPS) 訪 問 ..................................................................... 19 3.1.4 環 境 省 ( MOE) と の 打 合 せ ................................................................ 19 3.1.5 イ ン ド ネ シ ア 大 学 ( UI) と の 打 合 せ ................................................... 21 3.1.6 工 業 省 ( MOI) と の 打 合 せ ................................................................. 22 3.1.7 エ ン ジ ン セ ン タ ー ( BTMP) お よ び 環 境 省 ( MOE) と の 打 合 せ ............ 24 3.2 日 本 研 修 .................................................................................................. 24 3.2.1 尼 国 研 修 員 と 日 程 計 画 ........................................................................ 24 3.2.1 主 な 研 修 内 容 ..................................................................................... 26 3.3 専 門 家 派 遣 ............................................................................................... 34 3.3.1 ワ ー ク シ ョ ッ プ の 打 合 せ ..................................................................... 35 3.3.2 研 修 ・ 打 合 せ ..................................................................................... 37 3.3.3 最 終 打 合 せ ・ 設 備 視 察 ........................................................................ 38 3.4 ワ ー ク シ ョ ッ プ ........................................................................................ 39 3.5 活 動 の ま と め ........................................................................................... 43 4. 代 替 燃 料 利 用 の た め の 技 術 支 援 ...................................................................... 45 4.1 関 係 機 関 と の 打 合 せ ................................................................................. 45 4.1.1 工 業 省 と の 打 合 せ ............................................................................... 45 -i- 4.1.2 ワ ー ク シ ョ ッ プ 会 場 の 視 察 と 打 合 せ .................................................... 45 4.2 ヒ ア リ ン グ , 現 場 視 察 .............................................................................. 45 4.2.1 ト ラ ン ス ジ ャ カ ル タ 社 へ の ヒ ア リ ン グ ................................................. 45 4.2.2 ト ラ ン ス ジ ャ カ ル タ 社 と の 意 見 交 換 .................................................... 48 4.2.3 破 裂 事 故 の あ っ た ガ ス ス テ ー シ ョ ン の 視 察 .......................................... 50 4.2.4 CNG 三 輪 タ ク シ ー バ ジ ャ イ ( Bajaj) の 視 察 ........................................ 52 4.3 天 然 ガ ス 自 動 車 ( NGV) の 安 全 に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ ............................ 54 4.4 活 動 の ま と め ........................................................................................... 59 5. プ ラ ス チ ッ ク ・ ゴ ム 分 野 の 技 術 支 援 ............................................................... 61 5.1 専 門 家 派 遣 ............................................................................................... 61 5.1.1 材 料 ・ 工 業 製 品 セ ン タ ー ( B4T) ........................................................ 61 5.1.2 ゴ ム 研 究 所 ( IRRI), 1 日 目 ................................................................ 62 5.1.3 ゴ ム 研 究 所 ( IRRI), 2 日 目 ................................................................ 63 5.1.4 ポ リ マ ー 技 術 セ ン タ ー ( STP), 1 日 目 ................................................ 64 5.1.5 ポ リ マ ー 技 術 セ ン タ ー ( STP), 2 日 目 ................................................ 65 5.2 ク ロ ス チ ェ ッ ク お よ び 日 本 研 修 ................................................................. 66 5.2.1 研 修 員 と 日 程 ..................................................................................... 66 5.2.2 主 な 研 修 内 容 ..................................................................................... 68 5.2.3 事 後 ア ン ケ ー ト 結 果 ........................................................................... 70 5.3 活 動 の ま と め ........................................................................................... 71 6. お わ り に ....................................................................................................... 72 〔付録〕 付録 1 第 1 回 WG3 会 議 資 料 付録 2 第 2 回 WG3 会 議 資 料 付録 3 第 3 回 WG3 会 議 資 料 付録 4 第 4 回 WG3 会 議 資 料 付録 5 WG 合 同 会 議 資 料 付録 6 専門家派遣報告(プラスチック・ゴム) 付録 7 日本研修報告(プラスチック・ゴム) 付録 8 専門家派遣報告(天然ガス自動車) - ii - 本 論 1. はじめに 本報告書は,経済産業省の委託を受け,日本-インドネシア経済連携協定に係るイ ン ド ネ シ ア 機 関 の 研 究 開 発( R&D)機 能 強 化 に 向 け た ミ ッ シ ョ ン 派 遣 等 事 業 の 成 果 を まとめたものである.ここでは事業の経緯・目的,実施内容・日程を概観する. 1.1 事業の経緯と目的 日 本 - イ ン ド ネ シ ア 両 国 政 府 は , 2007 年 8 月 20 日 ,日 本 ・ イ ン ド ネ シ ア 経 済 連 携 協 定( JIEPA:Japan-Indonesia Economic Partnership Agreement,以 下 ,「日 尼 EPA」 と 略 す ) に 署 名 し , 2008 年 7 月 1 日 に 発 効 し た . 日 尼 EPA の 自 動 車 分 野 に お い て , インドネシア側(尼側)は完成車および自動車部品に係る輸入関税の段階的な削減お よび撤廃に合意している.一方,日本側は,自由化された尼自動車および自動車部品 産 業 の 国 際 競 争 力 を 向 上 さ せ , 両 国 の Win-Win の 経 済 連 携 を 強 化 す る こ と を 目 的 と して,次の 3 つの産業協力事業の実施を約束している. ① 専門家によるインドネシア自動車部品企業への巡回型派遣事業の延長による人材 開 発 協 力 ( WG1: 人 材 開 発 ) ( 担 当 : JETRO( Japan External Trade Organization Jakarta Center) , JAMA ( Japan Automobile Manufacturers Association), JAPIA( Japan Auto Parts Industries Association)) ② 国 連 相 互 認 定 協 定 ( 1958 協 定 ) へ の 加 入 支 援 の た め の 政 府 関 係 者 の 専 門 家 派 遣 に よ る 協 力 ( WG2: 1958 協 定 加 盟 ) ( 担 当 : JASIC( Japan Automobile Standards Internationalization Center)) ③ イ ン ド ネ シ ア 既 存 機 関 の 研 究 開 発( R&D)機 能 強 化 に 向 け た 実 現 可 能 性 調 査( FS: Feasibility Study ) 及 び 調 査 結 果 を 踏 ま え て の ミ ッ シ ョ ン 派 遣 等 に よ る 協 力 ( SWG3: R&D 機 能 強 化 ) ( 担 当 : JARI( Japan Automobile Research Institute)) こ の 産 業 協 力 事 業 の 実 施 に つ い て は , 日 本 国 経 済 産 業 省 ( METI) お よ び 尼 国 工 業 省 ( MOT) 間 で 合 意 さ れ た 「 Initiative for Manufacturing Industry Development Center( MIDEC)」の 主 要 部 分 を 占 め る 自 動 車 セ ク タ ー の 中 に 位 置 付 け ら れ て い る( 図 1.1). 本 事 業 は , 上 記 3 分 野 の 産 業 協 力 事 業 の う ち , ③ 尼 既 存 機 関 の R&D 機 能 強 化 に 向 け た 協 力 を 担 う も の で あ る . ま ず 2007 年 度 に FS の 事 前 調 査 を 実 施 し た 1). さ ら に 2008 年 度 は 本 格 的 な FS を 行 い ,2009 年 3 月 11 日 に 開 催 さ れ た 第 1 回 自 動 車・二 輪 車 WG プ レ ナ リ ー 会 議 に お い て , 6 つ の 実 施 項 目 ( 大 気 質 改 善 に 向 け た 排 出 ガ ス 調 査 等の技術支援,既存燃料の性状分析の技術支援,バイオ燃料品質基準の策定のための -1- 技術支援,騒音試験施設への助言および騒音試験実施への技術支援,タイヤ関連企業 お よ び 試 験 機 関 を 対 象 と し た 技 術 支 援 ,安 全 に 係 わ る UN/ECE 規 則 の 試 験 実 施 に 向 け た 技 術 支 援 ) に つ い て , 2009 年 度 に 協 力 事 業 を 開 始 す る こ と が 両 国 間 で 合 意 さ れ た 2). 続 い て ,2010 年 3 月 24 日 の 第 2 回 自 動 車・二 輪 車 WG プ レ ナ リ ー 会 議 お い て ,上 記 の「 安 全 に 係 わ る UN/ECE 規 則 の 試 験 実 施 に 向 け た 技 術 支 援 」以 外 の 5 つ の 実 施 項 目 ( た だ し ,「 バ イ オ 燃 料 品 質 基 準 の 策 定 」 は 「 代 替 燃 料 利 用 」 に 変 更 ) に つ い て , 2010 年 度 も 実 施 す る こ と が 合 意 さ れ た 3). 続 い て , 2011 年 3 月 22 日 の 第 2 回 SWG2・ SW3 合 同 会 議 に お い て , 上 記 の 5 項 目のうち 3 項目(大気質改善に向けた排出ガス調査等の技術支援,代替燃料利用のた め の 技 術 支 援 , プ ラ ス チ ッ ク , ゴ ム 分 野 の 技 術 支 援 ) に つ い て 2011 年 度 も 実 施 す る ことが合意された 4). (1)日本・インドネシア(尼)EPA署名 (2007年8月),EPA発効(2008年7月) Æ インドネシア側は自動車・二輪分野の段階的な関税引き下げへ (2)見返りに,日本の技術協力を要請 Æ 自由化された地場産業(部品メーカー)の競争力・輸出力アップへ (3)両国の「Win-Win」の経済連携を強化する円滑な実施体制づくりが急務 (4)製造業開発センター・イニシアティブ(MIDEC)の下,自動車等の13分野が活動 自動車・部品産業の競争力向上 MOI, MOT, MOE, ESDM, BTMP, VTCC, B4T, STP, IRRI, GAIKINDO, AISI, GIAMM, etc. ①自動車部品の品質向上 ②国際的な認知 ③研究開発能力の向上 【本事業】 (専門家派遣,研修等) ※ 議長: エンジンセンター所長(BTMP) WG2(UNECE) WG1(HRD) ①地場メーカー(Tier2等) の人材開発への協力 WG3(R&D) ②国連相互認定協定 加入への協力 (JASIC) 図 1.1 1.2 ECE関連で連携 ③研究機関のR&D 機能強化への協力 (JARI) 日 尼 EPA に お け る 自 動 車 分 野 の 協 力 事 業 の 枠 組 み 事業の内容と日程 本年度は,合意された 3 項目について,尼側のカウンターパートとなる既存試験機 関 と 連 携 し , 具 体 的 な R&D 機 能 強 化 へ の 協 力 を 実 施 す る と と も に , 尼 側 と の 間 に 設 置 さ れ て い る WG3 に て 進 捗 状 況 を 適 宜 報 告 し ,R&D 機 能 が 強 化 さ れ た こ と を 確 認 し つ つ , 事 業 の 継 続 や 方 向 性 等 に つ い て 協 議 し た . 実 施 体 制 を 図 1.2 に , 活 動 日 程 を 図 1.3 に 示 す . 以 下 , 各 実 施 項 目 に つ い て 要 点 を 述 べ る . -2- 図 1.2 実施項目 実施内容 2011年 7月 ・日本へのミッ ション受入 ・尼国でのワーク ショップ開催 9月 受入準備 船崎、鈴木、伊藤 (晃佳)、伊藤(剛)、 相馬 協議(7/288/1) 2) 代替燃料 利用のための ・尼国でのワーク 技術支援(天 ショップ開催 然ガス車の安 全) ・尼国へのミッ 3) プラスチッ ション派遣 ク、ゴム分野 の技術支援 ・日本へのミッ ション受入 2012年 8月 受入 準備 1) 大気質改 善に向けた排 ・尼国へのミッ 出ガス調査等 ション派遣 の技術支援 研 究 開 発 協 力 の 実 施 実施体制の概略 10月 WG等での検 ・WG3:3回 討 ・合同WG:1回 報 成果報告書 告 の作成 研修員7名 の受入 (濃度推計、 影響評価、 政策評価等の 日本版研修) 図 1.3 1月 2月 3月 WS開催、 JARI 3 名 11/21-23 船崎、伊藤 2/7-8 専門家派遣、 JARI 2 名 ( 尼版解析、 WS協議) 船崎、鈴木 米沢、船崎、 鈴木 WS準備 WS準備 船崎 次年度 計画検討 WG3等 で協議 合同WG 等で合意 次年度 計画検討 WG3等 で協議 合同WG 等で合意 11/28-30 WG3で ガス協と打 協議 合せ (7/28) (8/26) WS準備 WS準備 7/24-30 試験・受入 ( 日尼クロス 準備 チェック試験) 専門家派遣、 JARI 1& 日産ア 2名 CERIと打合 研修受入 準備 せ(8/30) 鈴木 契約 (7/11) WS開催、 JARI 1 & ガス協 2 名 10/16-27 研修員6 名+業 界3 名の受入 ( 材料評価・ 解 析等の研修) 鈴木 米沢、船崎、鈴木 船崎 MIDEC 会議 (11/2) 第1回WG3 (7/28) ・進捗報告 ・年度報告書 備 関連項目の日程等 考 12月 9/25-10/6 船崎 W G 11月 METI進捗 報告(8/8) 進捗 報告 ラマダン (8/1 8/29) 国際プラスチック フェア、幕張メッセ (10/25-29) 進捗 報告 12/1 2/9 第2回 WG3 進捗 報告 第3回 WG3 METI進捗 報告(1/6) 尼国の 年度末 本 事 業 の 活 動 日 程 概 略 ( 2011 年 7 月 ~ 2012 年 3 月 ) -3- 進捗 報告 3/19-20 第4回WG3、 合同WG 船崎 年度 報告 納期 (3/30) 1.2.1 R&D 機 能 強 化 へ の 協 力 1) 大 気 質 改 善 に 向 け た 排 出 ガ ス 調 査 等 の 技 術 支 援 ・ 排出ガス量データを活用した大気濃度の推計 ・ 上記推計データを活用した影響評価及び政策評価の試行 ・ 上記の技術支援に関係する専門家派遣,日本へのミッション受け入れ ・ 上記成果についてのワークショップをジャカルタで開催 2) 代 替 燃 料 利 用 の た め の 技 術 支 援 ・ ジ ャ カ ル タ に お い て , 圧 縮 天 然 ガ ス 自 動 車 ( CNGV) 等 の 普 及 お よ び 安 全 性 に 関 するワークショップを開催 ・ 上記ワークショップに合わせて,専門家派遣による現地の現状把握 ・ 次年度以降の活動計画を検討 3) プ ラ ス チ ッ ク ・ ゴ ム 分 野 の 技 術 支 援 ・ 専 門 家 派 遣 お よ び 日 本 へ の ミ ッ シ ョ ン 受 け 入 れ を 通 じ て ,材 料 試 作・試 験 片 作 成 , 材料強度試験,環境・安全の法規制分析の技術レベル確認,指導 ・ 日本へのミッション受入の際,先進技術情報の収集,関係諸機関との交流を推進 ・ 次年度以降の活動計画を検討 1.2.2 WG3 で の 協 議 尼 側 と の 間 に 設 置 さ れ て い る WG3 に お い て 3 項 目 の 具 体 的 R&D 協 力 の 進 捗 を 適 宜 報 告 し , 尼 側 に 産 業 協 力 事 業 と し て R&D 機 能 が 強 化 さ れ た こ と を 確 認 し つ つ , 事 業 の継続や方向性について協議した. 〔第 1 章の参考文献〕 1) 日 本 自 動 車 研 究 所 ,「 経 済 産 業 省 委 託 平 成 19 年 度 日本・インドネシア経済連 携 協 定 に 係 る ミ ッ シ ョ ン 派 遣 に よ る 事 前 調 査 報 告 書 」( 2008) 2) 日 本 自 動 車 研 究 所 ,「 経 済 産 業 省 委 託 平 成 20 年 度 日本-インドネシア経済連 携 協 定 に 係 る 尼 機 関 の R&D 機 能 強 化 に 向 け た 実 現 可 能 性 調 査 事 業 報 告 書 」 ( 2009) 3) 日 本 自 動 車 研 究 所 ,「 経 済 産 業 省 委 託 平 成 21 年 度 日本-インドネシア経済連 携 協 定 に 係 る イ ン ド ネ シ ア 既 存 機 関 の R&D 機 能 強 化 に 向 け た ミ ッ シ ョ ン 派 遣 等 事 業 報 告 書 」( 2010) 4) 日 本 自 動 車 研 究 所 ,「 経 済 産 業 省 委 託 平 成 22 年 度 日本-インドネシア経済連 携 協 定 に 係 る イ ン ド ネ シ ア 既 存 機 関 の R&D 機 能 強 化 に 向 け た ミ ッ シ ョ ン 派 遣 等 事 業 報 告 書 」( 2011) -4- 2. 事業運営に関わる会議 尼 国 工 業 省 ( MOI) に お い て , WG3 会 議 を 4 回 , WG 合 同 会 議 を 1 回 開 催 し た . その経過を下記にまとめる. 2.1 第 1 回 WG3 会 議 日 時 : 2011 年 7 月 28 日 ( 木 ), 9:30~ 12:30 場 所 : 工 業 省 MOI, 12F 会 議 室 ( Jakarta) 出 席 : Syarukani 氏 ( 議 長 代 理 )・ Ihsan 氏 ( MOI), Taufiq 氏 ・ Hari 氏 ( エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP),Budi 氏・Juono 氏( 自 動 車 工 業 界 GAIKINDO),Heru 氏( 二 輪 車 工 業 会 AISI),Hadi 氏( 部 品 工 業 界 GIAMM),Doddy 氏( Astora ホ ン ダ ), Hakiman 氏 ・ Awalwin 氏 ( 自 動 車 型 式 認 証 セ ン タ ー VTCC), Ms.Wuri( 工 業 製 品 セ ン タ ー B4T),Iswan 氏( 運 輸 省 MOT),Tirta 氏( INOAC),Puruwantoro 氏 ( IKP), Irwanto 氏 ( Otoparts)( 以 上 , 部 品 メ ー カ ー 3 社 ), 他 2 名 , 船 崎 ( JARI), Doni 氏 ( 通 訳 ), 計 20 名 資 料:WG3 活 動 経 緯 & 計 画 ,大 気 質・代 替 燃 料・プ ラ & ゴ ム の 年 度 計 画 ,年 度 予 定 表 内容: ( 1) 挨 拶 お よ び 趣 旨 説 明 ( Syarukani 氏 ) ・ ( MOI)WG3 議 長( Prawoto 所 長 ,BTMP)が 海 外 出 張 ,ま た Rudiyono 課 長 補 佐 ( MOI) が 不 在 の た め , 議 長 を 代 役 . JARI 提 案 の 年 度 計 画 に つ い て 協 議 す る . ( 2) 情 報 展 開 に つ い て ・ JARI が 全 体 計 画 を 説 明 し た 際 , 既 に 今 週 , プ ラ ・ ゴ ム の 専 門 家 派 遣 が 実 施 さ れ て いることを誰も知らなかったため,情報展開の不備について紛糾. ・ 原 因 は , 6 月 以 降 , 再 三 , JARI か ら 送 信 し て い た 資 料 が MOI 止 ま り だ っ た た め . ・ JARI と し て は , 6 月 15 日 の MIDEC セ ミ ナ ー 後 に , MOI 担 当 者 ( Ihsan 氏 ) と METI 松 田 氏 が 打 ち 合 わ せ し た 際( 船 崎 も 同 席 ),現 在 ,MOI 内 で 協 議 中 と 聞 い て い た の で , そ の 後 , WG3 メ ン バ ー に 展 開 さ れ て い る も の と 安 心 し て い た . ・ ( GAIKINDO) 今 回 の WG3 に プ ラ ・ ゴ ム 部 品 メ ー カ ー の 担 当 者 を 連 れ て き た . 専 門家派遣を知っていれば,そちらの方に参加させたかった. ・ 業 界 側 か ら , WG3 活 動 の 詳 細 情 報 が 諸 機 関 や MOI に 止 ま っ て お り , 得 た 情 報 を き ち ん と 伝 え る こ と を 要 求 . 業 界 に 反 映 さ れ な け れ ば , WG3 活 動 は 意 味 が な い と 認識してほしいとの意見. ・ 過 去 の 日 本 研 修 の 資 料 も DVD-R で 研 修 員 に 配 布 さ れ て い る の で , 共 有 す る . ・ JARI が 諸 機 関 を 訪 問 す る 際 ,WG3 メ ン バ ー の 誰 か が 参 加 す べ き と の 意 見 が 出 た . →( 私 見 )今 ま で の 状 況 か ら ,結 局 ,ほ と ん ど 参 加 し な い と 考 え ら れ る .打 合 せ 内 容 の 要 点 を JARI か ら MOI に 伝 え , 情 報 を 展 開 し て も ら う 方 が 現 実 的 . ・ 今 後 , MOI 担 当 者 が き ち ん と 情 報 展 開 す る こ と で , 本 件 は 了 解 済 み . -5- → ( 私 見 ) 元 々 , 尼 側 は 横 の 連 絡 が 悪 い の で , WG3 キ ー パ ー ソ ン に は JARI か ら も CC メ ー ル で 情 報 を 展 開 し た 方 が 安 全 と 考 え る .し か し ,こ れ で は ,MOI 担当者が安心して,結局,元のままとの危惧もある. ( 3) プ ラ ス チ ッ ク ・ ゴ ム の R&D ・ 年度計画を説明し,了承された.以下,質疑や意見交換. ・ ( JARI)イ ン ド ネ シ ア 大 学 UI の 参 加 を ,JARI か ら 提 案 .理 由 は ,昨 年 度 の FS か ら , 専 門 家 と し て の 助 言 , カ ウ ン タ パ ー ト ( STP, IRRI, B4T) が 所 有 し て い な い設備の利用が期待できるため. → ( 結 論 ) Bogor や Bandung の 大 学 も あ り , 大 学 の 参 加 に つ い て は , 尼 側 に 一 任とした. ・ ( GAIKINDO)4 機 関 の 設 備 リ ス ト は あ る か ? 業 界 の ニ ー ズ が 重 要 で あ り ,予 算 獲得のため,政府に働きかけることもできる. →( JARI)昨 年 度 ,日 産 ア ー ク が 作 成 し た 一 覧 表 を JARI が 英 訳 済 み .プ ロ ジ ェ クターで表示し,ファイルを提供. ・ ( B4T) い く つ か 最 新 設 備 が 導 入 さ れ て お り , 一 覧 表 を 更 新 し た い . ・ ( GIAMM) 業 界 か ら も , 自 費 で 日 本 研 修 の 参 加 を し た い . → ( JARI) 若 干 名 な ら ば , 検 討 の 余 地 あ り . → ( 検 討 結 果 ) そ の 後 , 日 産 ア ー ク に 問 い 合 わ せ た と こ ろ , 合 計 10 名 を 超 え る と対応が難しいとの回答あり. ・ WG3 会 議 に 参 加 し た 3 社 か ら 1 名 ず つ と し て ,増 員 3 名 を 限 度 と す る こ と で 回 答 予定. ・ 訪日する研修員は,8 月下旬には確定したい旨,尼側に伝えた. ( 4) 代 替 燃 料 の 利 用 ( 圧 縮 天 然 ガ ス 自 動 車 : CNGV) ・ 年度計画を説明し,了承された.以下,質疑や意見交換. ・ ( GAIKINDO)CNGV 導 入 に 際 し ,日 本 は 話 に あ ま り 乗 っ て こ な か っ た の で 韓 国 に 相 談 し , CNG バ ス な ど を 韓 国 か ら の 多 く を 購 入 . し か し , そ の 後 , 安 全 や 保 守 の 情報は少ない. → ( JARI) 韓 国 で は 過 去 に 何 度 も CNG バ ス の 高 圧 容 器 破 裂 事 故 が 問 題 に な っ た こ と を , WG3 の 尼 側 出 席 者 は 誰 も 知 ら な か っ た . ・ ( GAIKINDO) CNGV だ け で な く , 液 化 天 然 ガ ス 自 動 車 LNGV の 技 術 に も 関 心 が あ る . JAMA に 打 診 し た が や る 気 は な い と 感 じ た . 安 全 だ け で な く , 自 動 車 技 術 も対象にしたい. → ( JARI) 日 本 で は , HV や 燃 費 の 良 い GV が 強 く , CNGV の 普 及 は 難 し い . → ( JARI) 改 造 車 を 含 め た 技 術 的 な 研 修 は , 当 初 , 計 画 し た が , 結 局 , 安 全 だ けになった経緯がある.来年度の活動に加えるか検討したい. ・ ( MOT)型 式 認 証 と し て ,国 の 基 準 が あ る .CNGV は 安 全 と 考 え て い る .排 出 ガ ス -6- 規 制 も Euro2 の 対 応 す る こ と に な っ て い る . → ( JARI) そ れ は , 新 車 の 段 階 で あ っ て , き ち ん と 保 守 点 検 さ れ て い る か 否 か が重要. → ( GAIKINDO) 尼 国 CNG に は 水 分 が 含 ま れ て お り , 乾 燥 化 の 規 制 も あ る . ・ ( GAIKINDO) 移 動 式 の ガ ス ス テ ー シ ョ ン の 情 報 が ほ し い . → ( JARI) 帰 国 後 , 確 認 し て み る . ・ ワ ー ク シ ョ ッ プ ( WS) 前 の 現 地 視 察 に 関 し て , CNG 改 造 車 工 場 は Bogor に あ る た め ,1 日 で は 不 足 .現 地 視 察 と 打 合 せ で 2 日 間 ,WS で 1 日 の 3 泊 5 日 の 専 門 家 派遣を再検討する必要あり. → WS は 11 月 30 日 頃 を 予 定 , MOI 大 会 議 室 を 借 り る こ と で 調 整 中 . → 現 地 視 察 の 依 頼 レ タ ー は MOI か ら 出 す こ と に な っ た . → 後 日 , Jakarta の 交 通 状 況 を 観 察 し た が , 青 い バ ジ ャ イ の CNG 改 造 車 ( イ ン ド 製 4 ス ト ロ ー ク 車 )が 数 多 く 走 行 し て お り ,保 守 点 検 が き ち ん と な さ れ ているか危惧を感じた. ( 5) 大 気 質 改 善 ・ 時 間 が な く ,詳 細 な 審 議 は で き な か っ た た め ,WG3 の 後 ,関 係 機 関( BTMP,VTCC, MOE) と 打 合 せ の 予 定 で あ り , そ こ で 協 議 す る こ と と し た . ・ な お ,WG3 開 催 前 に ,MOI 担 当 者( Ihsan 氏 )か ら ,日 本 研 修 の メ ン バ ー に MOI が 入 っ て い な い の は な ぜ か と , MOI 局 長 か ら 質 問 さ れ て い る こ と を 伝 え ら れ た . JARI か ら は , 大 気 質 関 係 は MOE が 主 管 庁 で あ り , 研 修 に 参 加 す る MOE 職 員 2 名 が 報 告 す る の で MOI の 監 督 は 不 要 で あ り ,MOI か ら 参 加 す る た め に は そ れ な り の 理 由 ( 実 務 上 の 協 力 , WS 発 表 な ど ) が 必 要 と 伝 え た . 図 2.1 WG3 会 議 の 様 子 図 2.2 ( 2011 年 7 月 28 日 ) CNG バ ジ ャ イ ( 2011 年 7 月 30 日 , BBG は Fuel Gas の 意 味 ) -7- 2.2 第 2 回 WG3 会 議 日 時 : 2011 年 12 月 1 日 ( 木 ), 10:00~ 12:15, 13:00~ 14:00 場 所 : マ ハ ラ ニ ・ ホ テ ル ( Maharani), 2F 会 議 室 , ジ ャ カ ル タ 出 席: Ihsan 氏( 工 業 省 MOI),Hendra 氏( 材 料 ・ 工 業 製 品 セ ン タ ー B4T),Dody 氏 ( ポリマー センター STP),Arief 氏・Hakiman 氏( 自 動 車 型 式 認 証 センター VTCC), Ms. Siti( エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP),Irfan 氏・Anwar 氏( ゴ ム セ ン タ ー IRRI), Hisral 氏 ( 二 輪 車 工 業 会 AISI), Suwarno 氏 ( 自 動 車 工 業 会 GAIKINDO), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ), 計 12 名 資 料 : 日 側 資 料 ( 2011 年 度 計 画 表 , 2012 年 度 計 画 案 , 大 気 質 活 動 & WS 案 , 代 替 燃 料 活 動 & WS 案 , プ ラ ・ ゴ ム 活 動 ) 内容: ( 1) MOI 挨 拶 : Ihsan 氏 , 議 長 代 理 ・ 議 長 の Parwoto 所 長( BTMP)が 出 張 中 ,Rudiyono 課 長 補 佐( MOI)も 別 会 議 に 出 席 の た め , WG3 事 務 担 当 の Ihsan 氏 が 議 長 代 理 を 務 め る 旨 , 説 明 . ( 2) 全 体 計 画 ・ JARI よ り , 2011 年 度 の 全 体 計 画 を 説 明 . ま た , 2012 年 度 は プ ラ ・ ゴ ム の 活 動 の みを説明. →( Ihsan 氏 )事 務 担 当 者 と し て ,大 気 質 ,代 替 燃 料 ,プ ラ・ゴ ム の 3 課 題 を 要 望したが. → ( JARI) 11 月 の MIDEC ハ イ レ ベ ル 会 議 で は , プ ラ ・ ゴ ム の み で 覚 書 を 交 わ している. ( 3) 大 気 質 関 係 ・ JARI よ り , 進 捗 状 況 ( 訪 日 研 修 , 専 門 家 派 遣 , WS 案 ) を 説 明 し , 議 論 . ・ ( Arief 氏 )今 回 ,環 境 省 MOE は 欠 席 .Prawoto 所 長 は ,大 気 質 関 係 の 活 動 は MOE が主導すべきとの考えであり,次回出席を要望. ・ ( Suwarno 氏 ) WS プ ロ グ ラ ム 案 の 中 で , MOE か ら の 基 調 講 演 は , Zakariya 氏 か Ade 課 長 が 良 い と 思 う . ま た は , さ ら に 上 の 部 長 ク ラ ス . ( 4) プ ラ ・ ゴ ム 関 係 ・ JARI よ り , 進 捗 状 況 ( 専 門 家 派 遣 , ク ロ ス チ ェ ッ ク 試 験 , 訪 日 研 修 ) を 説 明 し , 議論. ・ ( Doddy 氏 ) 日 産 ア ー ク や 化 学 物 質 評 価 研 究 機 構 ( CERI) の 設 備 や 人 材 の 豊 富 さ に 感 銘 .例 え ば ,CERI の 顧 客 は 多 く ,年 間 予 算 が 2,000 億 円 と の こ と .尼 国 技 術 評 価 応 用 庁 の 予 算 は 80 億 円 程 度 . 今 年 度 は プ ラ ・ ゴ ム 一 緒 だ っ た が , 2012 年 度 は,別々に,1 ヵ月の訪日研修を望む. → ( JARI) プ ラ の STP は 日 産 ア ー ク で , ゴ ム の IRRI は CERI で , 各 分 野 に 集 -8- 中 し て 1 ヵ 月 研 修 を 受 け る と い う イ メ ー ジ と 理 解 .し か し ,今 年 度 の 経 験 か ら,日産アーク側は 3 日程度の研修が限界と思われる. → ( Doddy 氏 ) CERI に は プ ラ ス チ ッ ク 部 門 も あ る . →( JARI)1 ヵ 月 も の 研 修 の 受 入 が 可 能 か ,CERI に 確 認 す る .テ ー マ も 絞 っ た 方が良い. → ( 尼 側 ) プ ラ 1 テ ー マ , ゴ ム 1 テ ー マ が 良 い . OJT と し て 試 験 ・ 分 析 方 法 も 習得したい. → ( JARI) 以 前 , BTMP か ら も , シ ャ シ ー ダ イ ナ モ メ ー タ ー 試 験 の 研 修 を 初 め か ら し っ か り と 受 け た い と い う 希 望 が あ っ た .そ れ と 同 じ と 理 解 .と こ ろ で , B4T は ど う す る . → ( Hendra 氏 ) B4T と し て は , 両 方 に 参 加 し た い . → ( JARI) 今 回 の 訪 日 研 修 に 自 腹 で 参 加 し た 自 動 車 業 界 団 体 の 意 見 は ? → ( Hisral 氏 ) 製 品 作 り の 一 環 と し て の 位 置 づ け が 望 ま し い . → ( Ihsan 氏 ) テ ー マ 選 定 に は , 自 動 車 業 界 団 体 も 関 わ っ て も ら う . ・ ( JARI)1 ヵ 月 も の 研 修 と な る と 予 算 上 ,尼 国 へ の 専 門 家 派 遣 や セ ミ ナ ー 開 催 は 割 愛することになるかもしれない.これらの活動はなしで良いか. →(尼側)検討させてほしい. ・ ( JARI)次 回 の WG3 は ,大 気 質 の WS 後 を 予 定 し て い る .2 月 2 日 か 9 日 の 予 定 . それまでに,尼側でテーマを選定しておいてほしい. →(尼側)了解. ( 5) NGV 関 係 ・ ( JARI) 前 日 に WS を 開 催 し た ば か り だ が , 本 日 の WG3 出 席 者 は 安 全 に 関 わ っ て いないので,進捗説明は割愛する. ・ ( Ihsan 氏 )東 京 の MIDEC ハ イ レ ベ ル 会 議 で は ,工 業 省 の ビ ザ 申 請 が 間 に 合 わ ず , 欠 席 し た .今 年 度 と 同 様 ,3 課 題 を 提 案 し た が ,な ぜ ,1 課 題 に な っ た か 判 ら な い . Rudiyono 課 長 補 佐 か ら も 聞 い て い な い . ・ ( JARI)大 気 質 に つ い て は ,以 前 か ら ,3 年 目 の 今 年 度 で 終 了 と 伝 え て い る .な お , 尼 国 環 境 省 ( MOE) は 次 年 度 の 予 算 が 確 保 で き た と 言 っ て い る . → ( Ihsan 氏 ) 次 年 度 以 降 は MOE 予 算 で 継 続 す る と な れ ば , IJ-EPA の 枠 組 み か ら 外 れ る . 大 気 質 に つ い て は , MOE と 直 接 交 渉 し て ほ し い . ・ ( Ihsan 氏 )NGV に つ い て は 課 題 が 多 く ,来 年 度 も IJ-EPA の 活 動 に 残 し て ほ し い . → ( JARI) 既 に 覚 書 で プ ラ ・ ゴ ム の み と な っ て お り , 難 し い か も し れ な い . 経 産 省 METI に 伝 え る . な お , 水 圧 試 験 は 労 働 省 で あ り , MOI の 管 轄 で は な いが,問題はないか? →( Ihsan 氏 )大 気 質 の 場 合 ,MOE に 入 っ て も ら っ た .NGV も 同 じ 形 .労 働 省 の参加については,工業省がアテンドする. -9- →( JARI)日 本 の 安 全 の 仕 組 み や 管 理 の 状 況 を 直 接 見 る 訪 日 研 修 が 考 え ら れ る . 行政,試験センター,バス運営会社団体,自動車業界団体の参加を想定. (所感) ・ NGV の 安 全 に 関 す る テ ー マ に つ い て は , 12 月 5~ 7 日 の 尼 国 WS に お け る 安 全 関 係のプレゼン資料や討議の状況を確認してから,本当に必要か検討したい. 図 2.3 第 2 回 WG3 の 様 子 ( 2011 年 12 月 1 日 ) ( 工 業 省 Ihsan 氏 , JARI 船 崎 ) 図 2.4 第 2 回 WG3 の 様 子 ( 2011 年 12 月 1 日 ) ( 尼 側 出 席 者 : 二 輪 車 工 業 会 ANSI, ポ リ マ ー セ ン タ ー STP 等 ) - 10 - 2.3 第 3 回 WG3 会 議 日 時 : 2012 年 2 月 9 日 ( 木 ), 9:30~ 12:15 場 所 : 工 業 省 MOI, 11F 会 議 室 ( Jakarta) 出 席:Rudiyono 課 長 補 佐・Dede 氏( MOI),Asep 氏・Jayatin 氏・Dody 氏( STP), Irfan 氏 ( IRRI), Paryanto 氏 ( B4T), そ の 他 ( GAIKINDO, VTCC 等 ), 米 沢 ・ 船 崎 ・ 鈴 木 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ), 計 18 名 資 料 : WG3 の 活 動 経 緯 と 2012 年 度 計 画 案 の 一 覧 表 内容: ( 1) Rudiyono 氏 , 米 沢 の あ い さ つ ・ ( Rudiyono 氏 ) 2012 年 度 テ ー マ ( NGV, プ ラ ・ ゴ ム ) に つ い て 協 議 し た い . ・ ( 米 沢 ) イ ン ド ネ シ ア の 訪 問 は 30 年 ぶ り 2 度 目 で あ る . 経 済 発 展 が 著 し い さ ま を 実際に見て感動した.この活動が貴国の更なる発展に寄与できるものとしたい. ( 2) 代 替 燃 料 利 用 ( 天 然 ガ ス 自 動 車 NGV) (経過の説明) ・ ( JARI) 11 月 30 日 に NGV の 安 全 に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 し た . 10 月 20 日にガスステーションでの(車載高圧容器の)破裂事故(バスへの充填中)があ り , Transjakarta バ ス 会 社 は 対 応 に 苦 慮 . 安 全 が 確 保 さ れ な け れ ば NGV の 普 及 は 困 難 に な る の で , 時 宜 を 得 て い る . 2012 年 度 も 引 き 続 き 安 全 に 絞 り , 訪 日 研 修 (安全基準&遵守の仕組みを習得)を計画している. (尼側の要望) ・ ( MOI) 4 月 か ら ( 私 用 車 の ) ガ ソ リ ン 補 助 金 停 止 を 予 定 . ガ ス 自 動 車 ( 石 油 液 化 ガ ス LPG,圧 縮 天 然 ガ ス CNG)へ の 転 換 を 進 め た い( 大 統 領 令 & 工 業 大 臣 の 指 示 あ り ). ・ ( MOI) 2012 年 か ら 25,000 台 の 改 造 車 を 供 給 す る た め , 改 造 キ ッ ト の 輸 入 を 検 討 中 . 輸 入 元 は , イ タ リ ア , タ イ , 韓 国 が 候 補 . MOI の 調 達 担 当 は ル デ ィ 氏 . 特 に イ タ リ ア 製 は ,日 系 メ ー カ ー に も 供 給 さ れ て い る .尼 国 政 府 援 助 に よ り ,改 造 キ ッ トは無料で配布. ・ ( MOI) 7 月 か ら 改 造 キ ッ ト の 国 産 化 を 目 指 し . MOI, MOT, ESDM( エ ネ ル ギ ー 鉱 業 省 ), Pertamina( 石 油 ・ ガ ス 会 社 ) が 協 力 し て , 基 準 制 定 , 部 品 試 験 , 人 材 育成を進める.日本がどのような協力ができるか教えてほしい. (協議の内容) ・ ( JARI) 基 準 の 対 象 は ? 車のみか,インフラも含むか? ・ ( MOI)車 が 対 象 .車 両 や 部 品 に 関 す る 規 格( ISO 15000 シ リ ー ズ ,UNECE R110, R115,SAE 規 格 な ど )を 参 考 に ,4 月 か ら 基 準 作 り( 国 家 規 格 SNI)を 始 め た い . 特に,部品装着の手順書が必要. ・ ( JARI) 部 品 試 験 の 具 体 例 は ? また,人材育成の具体例は? - 11 - ・ ( MOI)高 圧 容 器 が 対 象 .使 用 時 は 20MPa だ が ,加 圧 試 験 で は 60MPa.設 備 も 試 験ノウハウもない. ・ ( MOI) 試 験 要 員 だ け で な く , 改 造 業 者 ( 整 備 工 場 ) が 改 造 キ ッ ト を 適 正 に 装 着 で き る よ う に し た い . ECU を 扱 う ノ ウ ハ ウ も な い . ・ ( JARI) 要 望 を ま と め る と , ① 手 順 書 作 成 , ② 輸 入 部 品 試 験 , ③ ( 試 験 や 改 造 の ) 人材育成. ・ ( JARI) ガ ス 自 動 車 に は , LPG 車 と CNG 車 が あ る . 両 方 が 対 象 か ? ・ ( MOI) Pretamina は LPG 車 も 考 え て い る が , MOI は CNG 車 が 中 心 . ・ ( JARI) 改 造 予 定 の 25,000 台 の 内 訳 は ? ・ ( MOI) ア ン コ ッ ト ( 小 型 バ ス ) が 主 体 だ が , 大 型 バ ス も 考 え て い る . ベ ー ス 車 は ト ヨ タ , ス ズ キ な ど 日 系 メ ー カ ー 製 ( 日 系 が 国 内 生 産 の 95%以 上 を 占 有 ). ・ ( STP) 改 造 キ ッ ト に は ゴ ム 部 品 も 含 ま れ る . 規 格 の 認 証 業 務 も 重 要 . ・ ( MOI) 訪 日 研 修 は い つ 頃 に な る か ? また,研修員の人数は? ・ ( JARI) 今 年 度 の METI と の 契 約 は 7 月 初 旬 , 訪 日 研 修 は 1 ヵ 月 の ラ マ ダ ン ( 断 食)明けの 9 月以降.当方の想定と内容が異なってきたので,訪日研修が良いの か,専門家派遣が良いのか,あるいは両方か,再検討したい.予算が未確定であ り,競争入札なので,確約はできない. ・ ( MOI・ JARI) 本 件 の 担 当 者 は , Ihsan 氏 ( WG3 事 務 局 ), 船 崎 と し た . (所感) 一 昨 年 度 ,2011 年 度 計 画 を 立 て る 段 階 で ,尼 国 試 験 機 関 の 訪 日 研 修 や 日 本 の 改 造 業 者 の 派 遣 な ど も 検 討 し た が , MOI の 動 き が 不 透 明 な た め 削 除 し た . 11 月 の 専 門 家 派 遣 & ワ ー ク シ ョ ッ プ 開 催 で は , Bogor に あ る と い う 改 造 業 者 へ の 視 察 ・ 聞 き 取 り も 計 画 に 入 れ た が ,実 現 し な か っ た .大 統 領 令 が 出 た た め か ,MOI も 本 腰 を 入 れ 始 め た と 思 わ れ る .内 容 的 に も ,MOI 寄 り に な っ た .高 圧 容 器 の 試 験 に つ い て は ,JARI の FC・ EV 研 究 部 に 設 備 や ノ ウ ハ ウ が あ る . 日 本 ガ ス 協 会 , 改 造 業 者 , 改 造 部 品 メ ー カ ー な ど の 協 力 を 得 て ,専 門 家 派 遣 や 訪 日 研 修 を 検 討 す る .11 月 の ワ ー ク シ ョ ッ プ 開 催・現 地 視 察 で お 世 話 に な っ た Transjakarta 社 は 安 全 面 で 最 も 危 機 感 を 持 っ て い た の で , 引き続き,有用な情報を提供できるようにしたい(例えば,訪日研修では自社負担と な る が ,招 聘 を 検 討 .2011 年 度 の プ ラ・ゴ ム の 訪 日 研 修 に 参 加 し た 尼 国 業 界 と 同 じ 形 ). (補足) 2/8 の WS の 際 ,MOE の Linda 氏 か ら ,昨 年 12/5~ 6 に ジ ャ カ ル タ で 開 催 さ れ た 天 然 ガ ス 自 動 車 シ ン ポ ジ ウ ム ( Go Gas Indonesia 2011) の 発 表 資 料 集 を い た だ い た . MOE も 日 尼 EPA の 天 然 ガ ス 自 動 車 の 活 動 に 注 目 し て い る と の こ と . ( 3) プ ラ ス チ ッ ク ・ ゴ ム R&D (経過の説明) ・ ( JARI) 日 尼 ク ロ ス チ ェ ッ ク 試 験 と 訪 日 研 修 の 実 施 後 , 前 回 の WG3 に お い て , 尼 - 12 - 側から 1 ヵ月程度の訪日研修の要望が出された.長期にわたるので,プラスチッ ク,ゴムの 2 テーマを提案してもらい,日側受入機関の可能性を検討することに なっていた.提案内容について伺いたい. (尼側の要望) ・ ( STP)ク ロ ス チ ェ ッ ク 後 の Job Training を 受 け た い .ま た ,委 託 業 務 の マ ネ ジ メ ント(注文受入,発注,処理など一連のプロセス)も学びたい. (協議の内容) ・ ( JARI)ま と め る と ,① ク ロ ス チ ェ ッ ク の レ ビ ュ ー ,② マ ネ ジ メ ン ト ,の 2 点 .前 者については受入機関も了解済み.後者については初耳なので,持ち帰り検討し たい. ・ ( STP) 日 系 メ ー カ ー の 要 望 が 高 く , マ ネ ジ メ ン ト も 重 要 と 認 識 し て い る . ・ ( JARI)今 回 の 受 入 機 関 だ っ た 日 産 ア ー ク は ,長 年 ,日 産 自 動 車 か ら 大 量 受 注 し て おり,コスト低減や納期遵守など学ぶべきものは多いと思う. ・ ( STP) プ ラ ・ ゴ ム の 2 つ の 訪 日 研 修 は 確 定 か ? ・ ( JARI)予 算 が 未 定 で ,競 争 入 札 な の で ,研 修 の 期 間 も 人 数 も 確 約 で き な い .内 容 によっては,2 つに分ける必要はないかもしれない. ・ ( B4T) 各 種 材 料 を 扱 っ て い る . ゴ ム な ど の 成 分 分 析 の 能 力 も 向 上 さ せ た い . ・ ( JARI)3 つ め の 要 望 は 難 し い .優 先 順 位 を 付 け て ほ し い .研 修 内 容 を 詰 め な い と , 受入機関との討議も難しい. ・ ( MOI) 質 問 内 容 な ど を 整 理 , 日 側 に 質 問 票 を 提 示 す る . ・ ( MOI・ JARI) 本 件 の 担 当 者 は , Ihsan 氏 ( WG3 事 務 局 ), 鈴 木 と し た . ( JARI の 所 感 ) 新 た な 研 究 2 テ ー マ へ の 対 応 と い う 従 来 の イ メ ー ジ で は な く ,今 年 度 の ク ロ ス チ ェ ッ ク & マ ネ ジ メ ン ト が テ ー マ な ら ば ,2011 年 度 同 様 ,日 産 ア ー ク に 外 注( 一 部 は ,化 学 物 質 評 価 研 究 機 構 ( CERI) が 孫 請 け ) が 良 い か も し れ な い . ( 4) 次 回 WG3 お よ び 合 同 WG ・ 次 回 WG3 は , 3 月 19 日 ( 月 ) の 午 後 , WG2 と の 合 同 WG は 3 月 20 日 ( 火 ) を 仮設定. ・ 上 記 の 2 テ ー マ( NGV,プ ラ・ ゴ ム )に つ い て ,そ れ ぞ れ 2~ 3 ケ ー ス の 内 容 ,日 程 ,予 算 規 模 を 検 討 し て お く .な お ,NGV テ ー マ の 日 程 に つ い て は ,MOI の 計 画 と の 整 合 性 も 考 慮 し , 早 め の 実 施 も 要 検 討 ( 例 え ば , 6 月 初 旬 に 契 約 ・ 実 施 ). - 13 - 図 2.5 2.4 WG3 の 様 子 と 記 念 撮 影 ( 2012 年 2 月 9 日 ) 第 4 回 WG3 会 議 日 時 : 2012 年 3 月 19 日 ( 月 ), 13:00~ 15:00 場 所 : 工 業 省 MOI の 11F 会 議 室 ( Jakarta) 出 席 : Rudiyono 氏 ( 議 長 )・ Dede 氏 ・ Ihsan 氏 ・ Syarkani 氏 ( MOI), Prawoto 氏 ・ Hari 氏 ( BTMP), Arief 氏 ( VTCC), Jayatin 氏 ( STP), Dody 氏 ( PTM), Irfan 氏 ( IRRI), Paryanto 氏 ( B4T), Budi 氏 ・ Juwono 氏 ・ 他 ( GAIKINDO), Hari 氏 ・ 他 ( AISI), Hadi 氏 ( GIAMM), Susilo 氏 ( TransJakarta 社 ), ほ か ( IATO), 秋 葉 氏 ・ 土 井 氏 ( JASIC), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 計 26 名 資 料 : WG3 資 料 ( ガ ス 燃 料 自 動 車 お よ び プ ラ ・ ゴ ム の 2012 年 度 活 動 計 画 案 ) 内容: (1)冒頭あいさつ ・( MOI) 午 前 中 の WG2 会 議 は 英 語 だ っ た が , こ の WG3 会 議 の よ う に 尼 語 の 方 が 自 由 な 討 議 が で き る .既 に 事 前 メ ー ル に て 2012 年 度 テ ー マ( 天 然 ガ ス 自 動 車 ,プ ラ ・ ゴム)の計画について情報を共有しているが,ここでさらに協議したい. ・( JARI) 2011 年 度 に 比 べ 2012 年 度 の 予 算 は 震 災 対 応 で 厳 し い 状 況 . し か し , 尼 側 の 熱 意 を METI に 伝 え て お り 理 解 し て も ら っ て い る . こ こ で の 議 論 に よ り , 最 高 の 結果を出したい. (2)代替燃料利用(ガス燃料自動車) (尼側の状況説明) ・4 月 1 日からガソリン燃料の補助金削減(実質,値上げ)に伴い,希望する公共交 通 機 関( タ ク シ ー ,ミ ニ バ ス )に 対 し て ガ ス 燃 料 へ の 変 換 キ ッ ト 25,000 個 を 無 償 で 提供する.6 月から改造を進める計画. ・予 算 規 模 は ,天 然 ガ ス 自 動 車 CNGV が 2100 億 Rp( 21 億 円 ),液 化 天 然 ガ ス 自 動 車 LPGV が 1500 億 Rp( 15 億 円 ). こ れ か ら 入 札 す る . - 14 - →( 所 感 )1 個 15 万 円 と す る と ,そ れ ぞ れ 14,000 個 と 10,000 個 の 合 計 24,000 個.高圧容器も含むならば,日本製に比べかなり安価なキット. (対象範囲に関する尼側回答,活動計画への要望) ・ 対 象 は , ガ ソ リ ン 乗 用 車 の 液 化 天 然 ガ ス 自 動 車 LPGV お よ び 圧 縮 天 然 ガ ス 自 動 車 CNGV へ の 改 造 .そ れ ぞ れ ,ガ ソ リ ン と ガ ス 燃 料 の バ イ フ ュ ー エ ル . (ディーゼル車 改造なし) ・ 安 全 基 準 や 認 証 に 向 け た 活 動 は WG3 の 対 象 外 . た だ し , 品 質 確 認 は 重 要 で あ り , UNECE の 関 連 規 制 ( R67/ R110/ R115) の 適 用 範 囲 に つ い て 情 報 が ほ し い . → ( JARI) 日 本 の 専 門 家 に 確 認 し て , 情 報 を 提 供 ( 4 月 10 日 ま で ). → ( JASIC 所 感 ) UNECE を そ の ま ま 使 う べ き で , 国 家 規 格 SNI へ の 改 訂 は 不 要. ・短期目標は輸入キットの取付技術の修得,長期目標は変換キットの国産化に伴う部 品 試 験 技 術 の 修 得 .2012 年 度 の 活 動 は 前 者 の み だ が ,改 造 だ け で な く 保 守 も 含 め る . ・活 動 項 目 は ,(1)尼 国 へ の 専 門 家 派 遣( 現 地 視 察 ,改 造 に 係 る 現 場 主 体 の ワ ー ク シ ョ ッ プ 開 催 ),(2)訪 日 研 修 の 2 つ .な お ,日 本 に 招 へ い す る 研 修 員 数 に つ い て ,尼 側 は 7 人 を 希 望 . 優 先 順 位 を 付 け て , 4 月 10 日 ま で に 日 側 に 知 ら せ る . ( 3 ) プ ラ ス チ ッ ク ・ ゴ ム R&D ・2012 年 度 の 活 動 は 2 週 間 程 度 の 訪 日 研 修 .内 容 は ,技 術 研 修 ,マ ネ ジ メ ン ト 研 修 お よび視察ツアー.技術研修はプラとゴムに分かれるが,マネジメント研修と視察ツ アーは合同.また,マネジメント研修を最初に実施してほしいとの要望あり. ・技術研修はクロスチェック試験結果のレビューと部品や製品の破損解析(例えば, リ バ ー ス エ ン ジ ニ ア リ ン グ を 想 定 ).マ ネ ジ メ ン ト 研 修 は 破 損 解 析 が テ ー マ .視 察 ツ アーの対象は研究所,樹脂&ゴムメーカー,計測器メーカーなど. ・ 尼 側 は 研 修 員 6 名 を 希 望 . 優 先 順 位 を 付 け て , 日 側 に 4 月 10 日 ま で に 知 ら せ る . ・また,尼国業界からの自費参加も希望.日側は受入機関に対して可能性を確認し, 4 月 10 日 ま で に 尼 側 に 知 ら せ る . 2.5 WG 合 同 会 議 日 時 : 2012 年 3 月 20 日 ( 火 ), 9:00~ 13:00 場 所 : 工 業 省 MOI, 11F 会 議 室 ( Jakarta) 出 席:Rudiyono 氏( 議 長 )・Dede 氏・Ihsan 氏( MOI),Lintong 氏( CFC),Rizqon 氏 ( BTMP), Hakiman 氏・他( VTCC),Budi 氏・他( GAIKINDO),Hari 氏・Heru 氏( AISI), ほ か ( B2TKS, IATO な ど ), 秋 葉 氏 ・ 土 井 氏 ( JASIC), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 計 21 名 資 料 : WG2 の 活 動 経 緯 と 2012 年 度 計 画 案 ( JASIC), WG3 協 議 ま と め ( JARI) - 15 - 内容: ( 1 ) WG2 活 動 の 協 議 ( JASIC) ・ 日 側 か ら , 議 題 と し て , 昨 日 の WG2 会 議 の 確 認 の み を 提 案 し た が , 議 長 は 協 議 を 希望. ・日 側 が ,2011 年 度 活 動 概 要 と 2012 年 度 活 動 計 画 案( ワ ー ク シ ョ ッ プ 4 回 開 催 な ど ) を説明. ・結局,合意できず,4 月末までに結論を出すこととし,再検討することになった. ( 2 ) WG3 活 動 の 協 議 ( JARI) ・ 別 紙 ( 付 録 5) の 通 り , 前 日 の 合 意 事 項 を 取 り ま と め , 尼 側 の 大 筋 合 意 を 得 た . ・今後の対応は,次の通り. METI へ の 経 過 説 明 , 日 側 カ ウ ン タ ー パ ー ト と の 協 議 と 実 現 可 能 範 囲 の 見 極 め , 尼 側 へ の 回 答 .( 4 月 10 日 ま で に 実 施 ) 図 2.6 合 同 WG の 様 子 ( 2012 年 3 月 20 日 ) - 16 - 3. 大気質改善に向けた排出ガス調査等の技術支援 大 気 質 改 善 に 関 す る 技 術 支 援 は 3 年 目 で ,活 動 を ま と め る 年 度 で も あ る .2011 年 度 の実施項目は,政策評価を含めた日本研修,専門家派遣および成果発表としてのワー ク シ ョ ッ プ ( WS) 開 催 で あ る . 3.1 関係機関との打合せ 3.1.1 エ ン ジ ン セ ン タ ー ( BTMP) と の 打 合 せ 日 時 : 2011 年 7 月 28 日 ( 木 ), 14:30~ 17:15 場 所 : エ ン ジ ン セ ン タ ー ( BTMP), 試 験 棟 会 議 室 ( Serpong) 出 席:Taufiq 氏・Hari 氏・Anis 氏・Ms. Siti Yubaidah・ほ か 2 名( BTMP), 船 崎 ( JARI), Doni 氏 ( 通 訳 ), 計 8 名 ※ Prawoto 所 長 は ド イ ツ に 出 張 中 の た め , 欠 席 . 資 料 : 大 気 質 関 係 の 年 度 計 画 ( PowerPoint), 年 度 予 定 表 ( Excel) 内容: ・ 昨年度活動結果と今年度活動計画を説明し,討議した.以下,質疑・意見. ・ ( BTMP) JARI が 例 示 し た 施 策 と し て , DPF 導 入 を MOE に 提 案 し た い が . → ( JARI) 改 善 効 果 を 定 量 的 に 解 析 す る 必 要 が あ る . 導 入 補 助 金 と の 費 用 対 効 果分析も必要.それをできるようにするのが今年度の技術研修の目的. ・ ( JARI)BTMP か ら 参 加 す る 研 修 員 3 名 は ,8 月 8 日 ま で に 確 定 し て ほ し い .実 務 が 可 能 で , WS で 発 表 で き る 人 が 望 ま し い . → ( BTMP) 提 示 さ れ た 研 修 内 容 で は 決 め ら れ な い . よ り 詳 し く 教 え て ほ し い . → ( JARI) 後 日 , 情 報 を 提 示 す る . ・ ( JARI) 二 輪 車 CHDY 試 験 を 担 当 し た VTCC か ら は 1 名 を 予 定 . 適 任 者 は ? → ( BTMP) Arief 氏 を 推 薦 す る . ・ ( BTMP) 2012 年 度 も JARI の 技 術 協 力 は あ る か ? → ( JARI) 大 気 質 関 係 は 2011 年 度 で 終 了 が 決 ま っ て い る . し か し , IJ-EPA の 中 で WG3 活 動 は 継 続 す る の で , BTMP を 訪 問 す る 機 会 は あ る と 思 う . ・ ( JARI) 各 職 員 は 四 輪 車 を 所 有 し て い る か ? また,二輪車も利用しているか? → ( BTMP) 出 席 し た 6 人 中 5 人 が 四 輪 車 を 所 有 ( 女 性 1 名 も 所 有 ). し か し , 二 輪 車 も 必 要 .例 え ば ,二 輪 車 で 駅 ま で 行 き ,駅 か ら Jakarta に 行 く .午 前 の WG3 会 議 も そ の よ う に し た . 3.1.2 自 動 車 型 式 認 証 機 関 ( VTCC) と の 打 合 せ 日 時 : 2011 年 7 月 29 日 ( 金 ), 9:30~ 12:00 場 所 : 自 動 車 型 式 認 証 セ ン タ ー VTCC, 所 長 室 ( Cibitung) 出 席 : Toto 所 長 ・ Iman Alamsyah 氏 ( VTCC), 船 崎 ( JARI), Doni 氏 ( 通 訳 ) - 17 - 資 料 : WG 3 活 動 経 緯 お よ び 計 画 , 大 気 質 関 係 の 年 度 計 画 ( PowerPoint), 年 度 予 定 表 ( Excel) 内容: ( 1) 人 事 の 件 ・ Toto 所 長 が MOT に 異 動 し ,所 長 が 交 代 す る 可 能 性 あ り( ま だ ,決 定 し て い な い ). ( 2) ISO 試 験 路 面 の 建 設 状 況 ( 昨 年 度 終 了 の 騒 音 試 験 の フ ォ ロ ー ) ・ ( VTCC) MOT の 担 当 プ ロ ジ ェ ク ト マ ネ ー ジ ャ ー は Agus 氏 か ら Rian 氏 に 交 代 . 改善を期待. ・ ( VTCC) 今 年 度 の 予 算 は 70 億 Rp( 約 7 千 万 円 ) で , 側 面 を 補 強 し , 排 水 管 を 埋 設する工事のみ.現状を悪化させないことが目的で,路面舗装はしない. ・ ( VTCC) ISO 路 面 建 設 は 失 敗 し た く な い . 今 後 も 日 本 の 技 術 支 援 を 要 望 す る . 11 月 に JARI が 訪 尼 す る 予 定 な ら ば , Rian 氏 は 会 議 を 持 ち た い 意 向 . 工 事 の 状 況 を 共有化し,次に何をやるべきか助言がほしいとのこと. →( JARI)路 面 施 行 の 助 言 は 既 に 過 去 2 回 ,NIPPO か ら 専 門 家 派 遣 し ,英 文 資 料 も 提 供 し て い る .さ ら な る 支 援 を 希 望 す る な ら ば ,予 算 7 千 万 円 か ら ,施 行 コ ン サ ル タ ン ト が NIPPO に 委 託 す る 形 ( Business to Business) で 捻 出 す る し か な い .専 門 外 の JARI か ら 路 面 施 行 の 助 言 を 与 え る こ と は で き な い . →( VTCC)NIPPO へ の 委 託 に つ い て VTCC は 決 定 権 が な い .提 案 で き る だ け . 多 分 , 予 算 の 使 い 道 は 決 ま っ て お り , 今 年 度 は NIPPO を 呼 べ な い と 思 う . ・ ( VTCC) 1 月 の 技 術 研 修 で , JARI の 三 上 氏 が , 試 験 を 続 け な い と 忘 れ て し ま う と 忠告していたが. →( JARI)技 術 研 修 で 用 い た 機 器・治 具 の 一 部 は ,再 度 ,JARI か ら 持 ち 込 む こ とは可能と,三上氏から聞いている.必要ならば,次回に持参する.騒音 の 基 礎 を 学 ぶ に は ,MOE 下 の 環 境 研 究 所 PUSARPEDAL に 専 門 家 が お り ,教 えてもらってはどうか. ( 3) 大 気 質 改 善 ・ 年 度 活 動 計 画 を 説 明 し , VTCC の 参 加 に つ い て 協 議 . ・ ( JARI)ワ ー ク シ ョ ッ プ で は VTCC の 努 力 を ア ピ ー ル し た い .Arief 氏 の 日 本 研 修 の参加は可能か? ・ ( VTCC) こ こ は 技 術 系 が 2 割 の た め , 人 手 不 足 . 2 週 間 近 く , Arief 氏 を 出 す こ と は で き な い . 研 修 内 容 を み る と , MOE や MOT か ら の 派 遣 の 方 が 良 い . → ( JARI) 了 解 . MOE や MOT の 枠 か ら 1 名 を 検 討 す る . - 18 - ( a) 路 面 側 面 図 3.1 3.1.3 ( b) 路 面 全 体 VTCC の 路 面 施 行 状 況 ( 2011 年 7 月 29 日 ) 中 央 統 計 局 ( BPS) 訪 問 日 時 : 7 月 29 日 ( 金 ) 14:30~ 15:30 場 所 : 中 央 統 計 局 BPS( Jakarta) 出 席 : Bana Dodi 氏 ( BPS), 船 崎 ( JARI), Doni 氏 ( 通 訳 ) 内容: ・ イ ン ド ネ シ ア , 西 ジ ャ ワ , ジ ャ カ ル タ の 統 計 デ ー タ 集 5 点 を CD-R に て 購 入 ( 合 計 で 約 9 千 円 ). ・ 大気質改善や省エネ&燃費改善の課題への解析資料として活用予定. ( a) BPS の 購 買 部 図 3.2 3.1.4 ( b) 購 入 申 請 用 パ ソ コ ン BPS と 購 入 申 請 用 パ ソ コ ン ( 2011 年 7 月 29 日 ) 環 境 省 ( MOE) と の 打 合 せ 日 時 : 8 月 1 日 ( 月 ) 9:30~ 12:15 場 所 : 環 境 省 6F 会 議 室 ( Jakarta) - 19 - 資 料:WG 3 活 動 経 緯 & 計 画 ,大 気 質 関 係 の 年 度 計 画( PowerPoint),年 度 予 定 表( Excel), お よ び , 2010 年 燃 料 モ ニ タ リ ン グ 結 果 ( MOE, 印 刷 物 ) 出 席 : Ms. Linda( MOE), 船 崎 ・ 鈴 木 ( JARI), Doni 氏 ( 通 訳 ) ※ Ade 課 長 は 体 調 不 良 で 欠 席 . 内容: ( 1) WG3 活 動 経 緯 お よ び 計 画 ・ 日 尼 EPA の 活 動 経 緯 と 今 年 度 活 動 概 要 を 説 明 し , 質 疑 お よ び 討 議 . ・ ( JARI) 燃 料 モ ニ タ リ ン グ は 継 続 中 か ? → ( MOE) Pertamina へ の 圧 力 と し て , MOE が 独 自 に , 毎 年 , 国 民 に 公 表 し て い る .補 助 金 付 き の ガ ソ リ ン( Premium)や 軽 油( Solar)が 売 れ て お り , 2 倍 高 い Euro2 対 応 の 燃 料 の 供 給 は 少 な い .Pertamina は 売 れ な い か ら 供 給 が少ないと言っている.鶏と卵の関係. → ( MOE) 有 鉛 ガ ソ リ ン の 在 庫 が 残 っ て い る . 150 億 円 の 損 失 に な る の で , 組 成上わずかだが,地方では鉛を含んだガソリンを売っている. ・ ( JARI) MOT は CNGV も Euro2 に 対 応 し て い る と 言 っ て い た が . → ( MOE) 法 律 上 , GV, DV, CNGV, LPGV は Euro2 対 応 . し か し , 多 く を 占 め る 補 助 金 付 き 燃 料 は Euro2 対 応 に な っ て い な い . ( 2) MOE の 活 動 ・ MOE の 活 動 ( 大 気 質 改 善 , 交 通 渋 滞 改 善 な ど ) を 紹 介 し て も ら い , 質 疑 ・ 討 議 . 環 境 賞 ( ADIDURA 賞 ) で 大 気 質 改 善 を 進 め た 市 長 を 表 彰 . → JICA と 共 同 で ,交 通 量 予 測 を 実 施 .2014 年 に ,Jakarta に お い て 自 動 車 全 体 の 長 さ が 道 路 延 長 距 離 に 届 く と 予 測 .し か し ,最 近 の 自 動 車 の 増 加 か ら,3 年ほど前倒しの傾向. 自 動 車 に よ る 健 康 被 害 額 は 2010 年 で 70 兆 Rp( 7 千 億 円 ) と 推 計 . 二 輪 車 の 排 出 ガ ス 規 制 は , 2013 年 に Euro3 導 入 予 定 . 大 統 領 は 海 外 向 け に ,温 室 効 果 ガ ス 量 を 2020 年 ま で に 26%も 減 ら す と 約 束.その目標達成に,四苦八苦している. →( 私 見 )日 本 以 上 の 目 標 値 な の で ,本 当 か 疑 問 .後 日 ,Web で 確 認 し た と こ ろ , 熱 帯 雨 林 や 泥 炭 地 の 火 災 に よ る CO 2 排 出 の 削 減 も 含 ま れているためと考えられる. ・ ( MOE) BTMP は ISO 17025 を 取 得 済 み . VTCC も 取 得 を 目 指 し て お り , BTMP が 協 力 中 .今 後 ,MOE,BTMP,VTCC,JARI の 協 力 関 係 を 活 発 に し た い .JARI の技術協力に期待. ・ ( JARI) 次 年 度 以 降 の 予 算 は 確 保 さ れ て い る の か ? → ( MOE) 確 保 し て い る . 2015 年 ま で に , 45 都 市 で , 代 表 走 行 サ イ ク ル 解 析や交通調査を実施する予定. - 20 - → ( JARI) せ い ぜ い , 代 表 的 な 5 都 市 を 調 査 す れ ば 十 分 で は な い か ? 日本 では,東京,名古屋,大阪の 3 都市程度だが. → ( MOE) 多 く の 島 が あ り , 高 低 差 も あ る . ド ラ イ ブ レ コ ー ダ ー が 9 台 必 要 だ が ,足 り な い .予 算 は 人 件 費 や 出 張 費 ,BTMP へ の 委 託 費 な ど で あ り ,設 備 は 買 え な い . JARI は 支 援 で き な い か ? → ( JARI) BTMP に 3 台 貸 出 中 . 残 り 2 台 は 日 本 に あ り , 貸 出 を 要 検 討 . 以 前 , BTMP が 3 台 購 入 す る と 言 っ て い た . → ( 私 見 ) 貸 出 中 の デ ー タ テ ッ ク 製 ド ラ イ ブ レ コ ー ダ ー は 17 万 円 す る . 一 般 向けの安価なドライブレコーダーでも走行データ取得が可能なものが販売さ れ て お り , 検 討 の 余 地 あ り . そ れ で も , 1 セ ッ ト 7~ 8 万 円 は 必 要 . ( 3) 研 修 員 の 派 遣 ・ ( JARI) 9 月 下 旬 か ら 始 め る 日 本 研 修 へ の 派 遣 員 は 決 ま っ て い る か ? → ( MOE) Ms. Linda と Mr. Zakaria を 予 定 . → ( JARI) 了 解 . MOT or VTCC 枠 1 名 に つ い て , VTCC は 辞 退 し た . MOT か ら 派 遣 が な け れ ば , MOI に 振 り 当 て る こ と に な る か も し れ な い . → ( MOE) MOI は 大 気 質 改 善 に 関 係 な い し , 来 日 し て も 効 果 的 で な い . MOT の大気関係の担当官が良い. → ( JARI) ふ さ わ し い 人 が い れ ば , 推 薦 し て ほ し い . → ( MOE) 了 解 . ※ 図 3.3 最 終 的 に は , Prawoto 議 長 を 交 え て , 尼 側 で 決 定 す る 方 向 . MOE と の 打 合 せ の 様 子 図 3.4 ( 2011 年 8 月 1 日 ) 3.1.5 ガソリンスタンド ( 2011 年 8 月 1 日 ) イ ン ド ネ シ ア 大 学 ( UI) と の 打 合 せ 日 時 : 8 月 1 日 ( 月 ) 14:30~ 15:30 場 所 : イ ン ド ネ シ ア 大 学 UI, 環 境 保 健 学 科 ( Depok) - 21 - 資 料:WG 3 活 動 経 緯 & 計 画 ,大 気 質 関 係 の 年 度 計 画( PowerPoint),年 度 予 定 表( Excel), お よ び , UI 環 境 保 健 学 科 の パ ン フ レ ッ ト ( 印 刷 物 ) 内容: ・ 日本では中環審の答申など,重要な政策案件は,大学の先生を議長とした審議会 を 経 て 決 め る . 尼 国 で も 同 様 の シ ス テ ム が 参 考 と 思 わ れ る こ と か ら , MOE の Ms. Linda か ら Budi Haryanto 教 授 を 紹 介 し て も ら い ,WG3 の 大 気 関 係 の 活 動 を 説 明 して協力の可能性を探ることにし,事前にアポを取った. ・ し か し ,当 日 ,訪 問 先 に 確 認 し た と こ ろ ,Bogor の 会 議 に 出 席 中 で 不 可 と の 連 絡 が 入り,断念した.通訳の感触では,迷惑そうな感じであったとのこと.昨年度, プ ラ & ゴ ム の FS で 訪 問 し た 化 学 科 の Bakri 教 授 ら の 積 極 的 か つ 真 摯 な 対 応 と 大 き く 異 な り , 人 選 の 難 し さ を 感 じ た . 今 後 , BTMP や MOE と 相 談 し , WG3 を 通 し て,大学との共同が本当に有効か,議論する必要がある. ・ 疫 学 研 究 の 講 座 が あ り , JARI 健 康 影 響 Gr と の 交 流 が 可 能 か も し れ な い . ( a) 環 境 保 健 学 部 図 3.5 3.1.6 ( b) 対 応 し た 事 務 官 と JARI 2 名 イ ン ド ネ シ ア 大 学 訪 問 ( 2011 年 8 月 1 日 ) 工 業 省 ( MOI) と の 打 合 せ 日 時 : 2012 年 2 月 7 日 ( 火 ), 9:30~ 11:30 場 所 : 工 業 省 MOI の 11F 会 議 室 ( Jakarta) 出 席 : Dede 氏 ・ Ihsan 氏 ( MOI), 米 沢 ・ 船 崎 ・ 鈴 木 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 資 料 : WG3 資 料 ( 活 動 経 緯 ・ 計 画 一 覧 表 ), WS プ ロ グ ラ ム 内容: ( 1) WG3 の 事 前 打 ち 合 わ せ ・ ( MOI)WG3 議 長 の Prawoto 氏 は 病 欠 .MOI の Rudiyono 課 長 補 佐 が 代 役 .ま た , 事 務 局 の Ihsan 氏 は ア セ ア ン 会 議 で 2/7 の 夜 か ら マ ニ ラ 出 張 の た め 欠 席 .Dede 氏 が Ihsan 氏 の 代 役 . - 22 - ・ ( JARI) WG3 の 主 な 議 題 は , 天 然 ガ ス 自 動 車 NGV の 安 全 , プ ラ ・ ゴ ム R&D の 2 テ ー マ に つ い て , 2012 年 度 計 画 を 協 議 す る こ と . ・ ( MOI) 4 月 か ら レ ギ ュ ラ ー ガ ソ リ ン の 補 助 金 削 減 を 予 定 . MOI は NGV の 普 及 を 推 進 . ま ず , 2012 年 は 25,000 台 ( バ ス , 乗 用 車 ) の 改 造 費 用 を 無 償 援 助 . 改 造 部 品 は イ タ リ ア 製 か 韓 国 製 の 予 定 ( 工 業 大 臣 が 相 手 国 と 交 渉 済 み ). 尼 国 は , EFI などの技術はないが,市場は有望. ・ ( JARI)日 本 は 高 い 技 術 を 持 っ て い る が ,市 場 は 小 さ い .相 互 補 完 の 可 能 性 は あ る . ・ ( MOI) 規 制 , 試 験 な ど も 訪 日 研 修 時 に 要 望 . 2/9 の WG3 で 協 議 予 定 . ・ ( JARI) 現 在 , ガ ス ス テ ー シ ョ ン は 10 カ 所 程 度 の は ず . 25,000 台 へ の 供 給 は ? ・ ( MOI) 石 油 ・ ガ ス 会 社 Pretamina が , ジ ャ カ ル タ 首 都 圏 JABODETABEC で 62 カ 所 に 増 や す 計 画 .ち な み に ,ジ ャ カ ル タ か ら バ リ 島 ま で の 間 に ,2,080 箇 所 の ガ ソリンスタンドがある.天然ガスもそこで販売する方向. ・ ( JARI) プ ラ ・ ゴ ム R&D に つ い て は , MOI は 直 接 関 わ っ て い な い の で , 省 略 . (所感)天然ガスは安価なので利益が出にくい.設置は計画通りには行かないだろう. NGV の 2012 年 度 活 動 は , 安 全 + α ( 普 及 促 進 絡 み ) と 事 業 拡 大 の 可 能 性 あ り . ( 2) WS の 事 前 打 ち 合 わ せ ・ ( MOI)大 気 質・燃 費 改 善 WS は 環 境 省 MOE が 中 心 と 考 え ,MOI は 内 容 に 直 接 関 わ っ て い な い が ,IJ-EPA の 活 動 と し て 評 価 す る .MOI は フ ァ シ リ テ ー タ ー の 役 割 . ・ ( JARI)MOI は ,( 燃 費 の 良 い コ ン パ ク ト カ ー を 対 象 と し た )エ コ カ ー プ ロ ジ ェ ク トを計画している.討議の際,その話が出ると良いと思うが. ・ ( MOI) エ コ カ ー と し て ハ イ ブ リ ッ ド 車 HV も 考 え て お り , 日 本 の 情 報 を 得 た い . ・ ( JARI)エ コ カ ー に は ,HV,EV,第 3 の エ コ カ ー の 3 種 類 あ る( プ レ ゼ ン 資 料 を 提 示 し , 簡 単 に 説 明 ). ・ プ ロ グ ラ ム 案 を も と に ,司 会 ,議 長 な ど 役 割 分 担 を 協 議 .午 後 の エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP で の 協 議 も 考 慮 し て , 最 終 決 定 へ . 図 3.6 MOI と の 打 合 せ の 様 子 ( 2011 年 2 月 7 日 ) ( 左 か ら , Ihsan 氏 , Dede 氏 , 船 崎 , Indara 氏 ) - 23 - 3.1.7 エ ン ジ ン セ ン タ ー ( BTMP) お よ び 環 境 省 ( MOE) と の 打 合 せ 日 時 : 2012 年 2 月 7 日 ( 火 ), 14:00~ 17:00 場 所 : エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP, 試 験 棟 会 議 室 ( Serpong) 出 席 : Taufiq 氏 ・ Heru 氏 ・ Ms. Siti( BTMP), Zakaria 氏 ・ Ms. Linda・ John 氏 ・ Rhesa 氏 ・ 他 4 名 ( 環 境 省 MOE), 米 沢 ・ 船 崎 ・ 鈴 木 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ), 計 15 名 資 料 : WS プ ロ グ ラ ム 案 , 各 発 表 資 料 ( PowerPoint) 内容: ・ プログラムの進行について協議し,講演順序,時間,役割分担を再調整.全体司 会 は Ms.Linda 氏 , 討 議 の 司 会 は , Dede 氏 ( MOI), Zakaria 氏 ( MOE). ・ 各研修員が担当した技術研修関連の成果発表資料を確認し,修正した. ・ 日 尼 の 講 演 資 料 ( 船 崎 , Ade 課 長 ) は 印 刷 す る . 技 術 研 修 の 成 果 発 表 資 料 は 印 刷 し な い . 希 望 者 に の み , PDF で 配 布 す る こ と に し た . ・ BTMP が 上 記 成 果 を 2 つ の 論 文 に ま と め た の で ,そ れ ら も 印 刷 し て 当 日 配 布 す る . 図 3.7 3.2 BTMP と MOE と の 打 合 せ の 様 子 ( 2011 年 2 月 7 日 ) 日本研修 ジャカルタの大気質改善に向けた訪日研修は,過去 2 年間,共同プロジェクトとし てデータ収集および解析を実施してきた.今年度は 3 年計画の最終年であり,まとめ として大気質の評価および施策評価等の研修を行った.以下,その概要を報告する. 3.2.1 尼国研修員と日程計画 尼 国 研 修 員 ( 以 下 , 研 修 員 と 略 す ) は エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP か ら 3 名 , 環 境 省 MOE か ら 2 名 ,自 動 車 型 式 認 証 セ ン タ ー VTCC か ら 1 名 ,工 業 省 MOI か ら 1 名 の 合 計 7 名である.また,尼側の要望から日尼語通訳 1 名(日本人)を採用した.研修員 一 覧 を 表 3.1 に 示 す . 訪 日 研 修 の 目 的 に 合 わ せ て , 共 同 プ ロ ジ ェ ク ト の 統 括 ・ 管 理 , - 24 - データ解析,行政担当などの適任者を尼側と相談して選定した. 表 3.1 No. 尼国研修員の一覧 氏 名 (担 当) 1 Mr. Prawoto (WG3議長,58協定R83対応責任者) 2 Mr. Muchammad Taufiq Suryantoro (本共同プロジェクトの管理者) 3 Ms. Siti Yubaidah (データ解析担当) 4 Mr. Muhammad Zakaria (排出ガス・燃料性状等の環境行政担当) 5 Ms. Linda Krisnawati (排出ガス・燃料性状等の環境行政担当) 6 Mr. Arief Novianto (二輪車CHDY試験の担当) 7 Mr. Catur Dharmawan Alpriyanto (燃費規制の担当) 所 属 肩 書 住 所 Head (所長) エンジンセンター BTMP (技術評価応用庁 BPPT) 230 Bld. - Puspiptec, Serpong - Tangerang 15314 Supervisor (主任) Staff 環境省 MOE 環境汚染対策局 Head (主任) Staff Jl. D.l. Panjaitan Kav. 24, Kebon Nanas, Jakarta 13410 自動車型式認証センター VTCC (運輸省 MOT) Inspector (Staff) Jl. Raya Setu, Cibitung, Bekasi 17520 工業省 MOI 陸運設備産業局 Staff Jl. Gatot Subroto Kav. 52-53, 10F, Jakarta 12950 ※ 日 尼 語 通 訳 : 杉 田 愛 子 氏 ( 日 本 国 際 協 力 セ ン タ ー JICE) ま た , 研 修 日 程 を 図 1.1 に 示 す . 9/25( 日 ) に ジ ャ カ ル タ 出 発 , 10/7( 木 ) に 帰 国 と , 土 日 を は さ み , 10 泊 12 日 の 日 程 で あ る . 以 下 , 各 日 程 の 要 点 を ま と め る . 1) 第 1 日 目 ( 2011 年 9 月 26 日 ( 月 )) 午 前 , 成 田 空 港 出 迎 え . 昼 頃 , JARI 近 辺 の ホ テ ル に 案 内 .午 後 , JARI に て 研 修 ガ イダンス. 2) 第 2 日 目 ( 2011 年 9 月 27 日 ( 火 )) 共通認識のため,日本および尼国の自動車事情や大気質・燃費改善の活動などを紹 介,討議. 3) 第 3・ 4 日 目 ( 2011 年 9 月 28 日 ( 水 ) ~ 9 月 29 日 ( 木 )) 9/28 お よ び 9/29 の 午 前 中 ま で , 大 気 濃 度 の 計 測 や 大 気 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン に 関 す る 講 義 . 9/29 の 午 後 は , 健 康 影 響 評 価 に 関 す る 講 義 , お よ び , JARI 構 内 に て , 電 気 自 動車の充電設備見学と試乗を実施. 4) 第 5 日 目 ( 2011 年 9 月 30 日 ( 金 )) 地方自治体および国の活動について,担当者から直接伺うため,東京都環境科学研 究所を訪問した.また,環境省担当官による講義と討議を実施した. 5) 第 6 日 目 ( 2011 年 10 月 3 日 ( 月 )) - 25 - 午前は,健康影響に係る疫学について講義を行い,関連施設を見学.午後は,施策 評 価( 費 用 対 効 果 分 析 な ど )の 講 義 を 行 い ,4WD シ ャ シ ー ダ イ ナ モ メ ー タ ー 試 験 設 備 を見学した. 6) 第 7 日 目 ( 2011 年 10 月 4 日 ( 火 )) 午 前 は 燃 費 改 善 技 術 の 講 義 ,午 後 は CO2 排 出 量 の 将 来 予 測 の 講 義 ,お よ び ,2 年 間 の研修事業と共同プロジェクトの結果について総括した. 7) 第 8 日 目 ( 2011 年 10 月 5 日 ( 水 )) 来年 1 月下旬か 2 月上旬に予定しているワークショップの内容と分担について協議 した.また,本研修の総括と修了証書授与を行った. 図 3.8 3.2.1 日 本 研 修 の 日 程 ( 2011 年 9 月 25 日 ~ 10 月 6 日 , 10 泊 12 日 ) 主な研修内容 以下,研修内容について報告する. (1) 日 尼 国 の 情 報 ・ 意 見 交 換 ( 2011 年 9 月 27 日 ) 出 席 : 船 崎 敦 ・ 亀 岡 敦 志 ( ア ジ ア 政 策 研 究 室 ), 伊 藤 晃 佳 ( エ ネ ル ギ ・ 環 境 研 究 部 ), 尼国研修員 7 名,杉田愛子氏(通訳) 発表: ① “A State of Auto-sector in Japan”, ( 船 崎 ),日 本 の 自 動 車 工 業 の 現 状 と 将 来 予 測 , 自動車保有に伴う保守・税金,大気質改善の活動と仕組み,燃費向上の活動と仕組み などについて講義. ② “CO2 Reduction and Air Quality Improvement Policy in Indonesia”, ( Ms. Lind, - 26 - MOE), イ ン ド ネ シ ア 環 境 省 の 活 動 に つ い て 紹 介 日 側( JARI)と 尼 側( BTMP,MOE,MOI,VTCC)と の 間 で ,自 動 車 社 会 の 現 状 と動向,大気質および燃費改善の活動などについて,情報・意見交換を行い,日尼の 現 状 と 方 向 性 の 相 互 理 解 を 深 め た .参 加 者 ,講 義 お よ び 発 表 題 目 は 下 記 の 通 り .ま た , 意 見 交 換 等 の 様 子 を 図 3.9 に 示 す . (a) 船 崎 ( JARI) の 講 義 と 討 議 図 3.9 (b) Ms. Linda( MOE) の 発 表 と 討 議 日 尼 間 の 情 報 ・ 意 見 交 換 の 様 子 ( 2011 年 9 月 27 日 ) (2) 日 本 に お け る 大 気 質 の 評 価 ( 2011 年 9 月 28 日 ~ 29 日 の 午 前 ) 出 席 : 伊 藤 晃 佳 ( エ ネ ル ギ ・ 環 境 研 究 部 ), 廣 田 恵 子 ( ア ジ ア 政 策 研 究 室 ), 尼国研修員 7 名,杉田愛子氏(通訳) 伊 藤 よ り , ”Air Quality Simulation”, に つ い て 講 義 し , 解 析 の 演 習 を 行 っ た . 主 な 内 容 は 次 の 通 り .日 本 の 大 気 質 モ ニ タ リ ン グ 状 況 を 紹 介 ,東 京 都( 世 田 谷:一 般 局 , 上馬:自排局)の大気質モニタリングデータを用いた解析の演習,プルーム・パフモ デ ル に よ る 大 気 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 紹 介 ,最 近 の ト ピ ッ ク ス( PM2.5 モ ニ タ リ ン グ な ど ) の 紹 介 . こ の 講 義 と 演 習 の 様 子 を 図 3.10 に 示 す . - 27 - 図 3.10 大 気 質 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 講 義 ・ 演 習 の 様 子 ( 2011 年 9 月 28 日 ) (3) 健 康 影 響 評 価 ( 2011 年 9 月 29 日 の 午 後 ) 出 席 : 船 崎 敦 ( ア ジ ア 政 策 研 究 室 ), 尼 国 研 修 員 7 名 , 杉 田 愛 子 氏 ( 通 訳 ) 船 崎 よ り ,” Integrated Evaluation of Air Pollution and Global Warming from the viewpoint of Human Health”, に つ い て 講 義 . 主 な 内 容 は 次 の 通 り . ラ イ フ サ イ ク ル 思考,健康影響に係る被害量の定量的評価,日本で開発されたライフサイクル影響評 価 手 法 ( LIME) に よ る 乗 用 車 へ の 適 用 事 例 な ど を 紹 介 . (4) 東 京 都 環 境 科 学 研 究 所 の 見 学 ( 2011 年 9 月 30 日 の 午 前 ) 場 所 :( 財 ) 東 京 都 環 境 整 備 公 社 ・ 東 京 都 環 境 科 学 研 究 所 ( 江 東 区 新 砂 1-7-5) 出 席 : 石 井 康 一 郎 氏 ・ 横 田 久 司 氏 ・ ほ か ( 調 査 研 究 科 ), 松 田 徳 博 氏 ( 研 究 調 整 課 ), 尼 国 研 修 員 7 名 , 杉 田 愛 子 氏 ( 通 訳 ), 船 崎 敦 ( JARI) 内容: ・ 東 京 都 環 境 科 学 研 究 所 ( TMRI) は , 1968 年 に 「 東 京 都 公 害 研 究 所 」 と し て 発 足 , 1985 年 に 現 在 の 名 称 に 改 め ら れ た . 本 研 修 で は , 東 京 都 の 自 動 車 排 出 ガ ス 対 策 に つ いて,政策面,技術面の知見と経験を得るために,実務担当者の講演と施設見学を お願いした. ・ 石 井 氏 の 講 演 で は , 2000 年 代 に 実 施 し た デ ィ ー ゼ ル 排 気 微 粒 子 ( DEP) 削 減 の 活 動を紹介.ポイントは,高排出車の使用禁止,高排出車の流入禁止,7 都県の協力. 条 例 施 行 ( 2003 年 10 月 ) ま で に 削 減 す べ き 高 排 出 車 台 数 の 計 画 案 と PM 削 減 予 測 を行った.また,沿道,トンネルなどでのモニタリング状況を紹介し,浮遊粒子状 物 質 SPM 濃 度 の 低 下 傾 向 を 実 証 し た . ・横田氏の講演では,自治体研究所としての役割と視点(国・メーカーは車単体,都 - 28 - 県は走行)を例示し,東京都の実走行モードの開発について紹介(国の実走行モー ド は 存 在 せ ず , 各 自 治 体 が 独 自 に 作 成 . 東 京 都 の も の が 国 内 初 ). ま た , 規 制 走 行 パ ターンと実走行との違い.さらにエアコンのオン/オフによる排出ガス原単位の違 いについてデータを示しながら説明. ( Q&A) 走 行 モ ー ド 作 成 に 必 要 な 車 の 台 数 は ? → 乗 用 車 で は 1 台 が 2~ 3 ヵ 月 走 行 . 交 通 流 に 沿 っ た 走 り な の で , 何 台 も い らない.ただし,ディーゼル車の場合,加速が追いつかないので,モードを 変更. ・ 講 演 と EV( 日 産 リ ー フ ) の シ ャ シ ー ダ イ ナ モ メ ー タ ー ( CHDY) 試 験 の 様 子 を 下 記に示す. (a) 石 井 氏 の 講 演 の 様 子 (b) EV( リ ー フ ) の CHDY 試 験 の 様 子 (c) 記 念 撮 影 図 3.11 東 京 都 環 境 科 学 研 究 所 の 見 学 ( 2011 年 9 月 30 日 ) - 29 - (5) 環 境 省 と の 意 見 交 換 ( 2011 年 9 月 30 日 の 午 後 ) 場 所 : く る ま プ ラ ザ ( 港 区 芝 大 門 1-1-30 芝 NBF タ ワ ー 1 F, 日 本 自 動 車 会 館 ) 出席:高井誠治氏(環境省 水 ・ 大 気 環 境 局 総 務 課 環 境 管 理 技 術 室 ), 尼 国 研 修 員 7 名 , 杉 田 愛 子 氏 ( 通 訳 ), 船 崎 ( JARI) 内容: ・本事業では,路上走行データ,排出ガスデータ,交通調査などのデータ収集・解析 の技術研修を行ってきたが,今年度は影響評価や施策評価を計画.そこで,日本の 自動車排出ガス政策の取り組み(経緯,動向,答申など)について環境省より紹介 していただき,ジャカルタの大気質改善の政策の立案や仕組み作りに役立ててもら うため,意見交換会を開催した. ・Linda 氏( 尼 国 環 境 省 )の 講 演 は ,イ ン ド ネ シ ア に お け る CO2 排 出 削 減 と 大 気 質 改 善の活動について紹介.人口と都市化の展望,大気モニタリングの状況,燃料品質 モ ニ タ リ ン グ の 状 況 , 自 動 車 台 数 の 伸 び と 交 通 状 況 , CO2 排 出 の 状 況 ( 泥 炭 地 と 森 林 火 災 で 80% 超 ),健 康 被 害 の 評 価 ,JARI と の 共 同 プ ロ ジ ェ ク ト の 構 想( 2012~ 15 年に,8 都市ずつ走行モードを作成)などを紹介. ・ 人 口 と 都 市 化 の 展 望 ( 2050 年 に 人 口 3 億 で , 都 市 化 率 80%). 一 般 局 の 大 気 モ ニ タ リ ン グ は 2005 年 か ら 30 都 市 で 実 施 . PM10 濃 度 は WHO 基 準 を 大 幅 に 超 過 ( 2~ 4 倍 ), SO2 や O3 に つ い て も 一 部 , 国 の 基 準 を 超 過 . 交 通 対 策 も 重 要 で , 各 都 市 の 平 均旅行速度と交通容量比を推測し,ランク付け.二輪車を含むジャカルタの自動車 台 数 は 600 万 台 を 超 え( 二 輪 車 は 55%),毎 年 11%の 伸 び .一 方 ,道 路 延 長 の 伸 び は 年 率 0.1%に 過 ぎ ず , 2014 年 に 道 路 面 積 と 自 動 車 総 数 の 面 積 が 同 じ に な る と 推 測 . CO2 排 出 総 量 か ら み る と ,運 輸 は 3%に 過 ぎ な い( 泥 炭 地 45%,森 林 火 災 37%).し か し ,自 動 車 由 来 の CO2 は 運 輸 の 90%.2020 年 ま で の BaU の CO2 削 減 目 標 は 26% で , そ の 内 訳 は 森 林 14%, 廃 棄 物 6%, エ ネ ル ギ ー 6%( 産 業 , 運 輸 , 家 庭 等 ). ・高井氏の講演では,排出ガス規制検討の仕組み,ディーゼル車の問題,排出ガス規 制 強 化 , 燃 料 規 制 , UNECE 基 準 調 和 ( 特 に 二 輪 車 の 過 渡 サ イ ク ル 導 入 ), 排 出 ガ ス 量推計などについて紹介. (質疑1)尼国の排出ガス規制の状況は? → 2005 年 か ら , 二 輪 ・ 四 輪 車 の 新 型 車 が Euro2, 2005 年 か ら 既 存 モ デ ル が Euro2. し か し , Euro2 に 適 合 し た 燃 料 ( 特 に 軽 油 ) が 供 給 さ れ て い な い こ とが問題. (質疑2)大気質モニタリングは常時か? → 対 象 都 市 で は 年 1 回 , ラ ン ダ ム サ ン プ リ ン グ は 2000 台 が 対 象 . (意見1)日本では各省庁の協力関係ができており,素晴らしい. - 30 - (a) 会 議 室 全 体 図 3.12 (b) 発 表 者 ( 高 井 氏 , Ms. Linda) 高井氏(環境省)との意見交換の様子 (6) 疫 学 の 基 礎 ( 10/3 の 午 前 ) 出 席 : 伊 藤 剛 ( エ ネ ル ギ ・ 環 境 研 究 部 ), 尼 国 研 修 員 7 名 , 杉 田 愛 子 氏 ( 通 訳 ) 伊藤より,疫学について講義.その後,動物実験等の設備を見学.講義資料は,下 記の通り. ① Air pollution and health effects ② Introduction of the Epidemiological Research in JARI ③ Health effects studies of diesel emissions in JARI ④ Effects of prenatal and postnatal exposure to emission from the latest diesel engine with DPF on OVA-induced asthma model mice (7) 施 策 評 価 の 基 礎 ( 10/3 の 午 後 ) 出 席 : 船 崎 敦 ( ア ジ ア 政 策 研 究 室 ), 尼 国 研 修 員 7 名 , 杉 田 愛 子 ( 通 訳 ) 船 崎 よ り , “Evaluation of Measures against Air Quality and Fuel Economy in Japan”に つ い て 講 義 . 主 な 内 容 は 次 の 通 り . 日 本 の 大 気 質 改 善 と 燃 費 基 準 の 経 緯 と 動向,費用便益分析,ライフサイクルコスト分析の紹介, (8) 燃 費 向 上 , CO2 排 出 低 減 に つ い て ( 10/4) 出 席 : 船 崎 敦 ( ア ジ ア 政 策 研 究 室 ), 尼 国 研 修 員 7 名 , 杉 田 愛 子 氏 ( 通 訳 ) 午 前 は , 相 馬 よ り , ” Fuel Economy Improvement and Reducing CO2 Emission” - 31 - ( 燃 費 向 上 ・ CO2 排 出 低 減 ) に つ い て 講 義 ( 図 2.4). 午 後 は , 鈴 木 よ り , ” Cost and Effectiveness Assessment Model to Automobile Technologies for Reducing CO2 Emissions“( CO2 排 出 量 低 減 の た め の コ ス ト 効 果 モデル)について講義. 図 3.13 燃 費 向 上 , CO2 排 出 量 低 減 に 関 す る 講 義 の 様 子 ( 講 演 者 : 相 馬 ) (9) 今 後 の 活 動 に つ い て 協 議 ( 2011 年 10 月 4 日 の 午 後 , 10 月 5 日 ) 以下の課題について,尼側と協議した. ① 11 月 の 大 気 質 & 燃 費 改 善 に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ ( 発 表 内 容 と 分 担 ) ② 尼 国 MOE の 次 年 度 プ ロ ジ ェ ク ト ( 調 査 対 象 と 研 修 成 果 の 活 用 ) - 32 - (10) JARI 施 設 等 の 見 学 ( 2011 年 9 月 29 日 , 10 月 3 日 ~ 5 日 ) 大気質改善・燃費向上のテーマを念頭に見学先を選定.下記に主な見学先を示す. (a) EV 充 電 設 備 の 説 明( 9/29) (b) i-MiEV を バ ッ ク に 記 念 撮 影( 9/29) (c) 4WD 用 CHDY 試 験( 10/3) (e) 小 動 物 実 験 設 備 ( パ ン フ 抜 粋 ) 図 3.14 (d) 二 輪 車 用 CHDY 試 験( 10/5) (f) 第 3 の エ コ カ ー 見 学 ( ダ イ ハ ツ , 10/5) JARI 施 設 お よ び 近 隣 デ ィ ー ラ ー の 見 学 の 様 子 - 33 - 3.日本研修の課題 日 本 研 修 に 対 す る 研 修 員 等 の ア ン ケ ー ト 調 査 結 果 を 表 3.2 に 示 す . 全 体 的 に 概 ね 好 評であったが,昨年度と同様,実技研修を含めた比較的長期(3 週間~1 ヵ月)の希 望がある.しかし,予算や指導員確保の制約があるため,より具体的にテーマを絞り 双方のメリットを活かせる仕組みが必要である. 表 3.2 日本研修(大気質改善)のアンケート集計結果(回答者 4 名) 質問項目 Q1 1.研修日数の妥当性 (10泊12日) 2.研修季節の妥当性 集計結果 短い 妥当 2 2 不都合 好都合 長い ①20-30日, ②21日(3週間)を希望 2010年度は11月上旬で,肌寒かった. 少ない 妥当 1 3 悪い 良い 優 1.JARI講義内容 3 1 2.設備見学 2 2 3.JARI外部訪問 4 4.討議・意見交換 2 2 良い 優 Q3 研修内容について Q4 待遇・環境について 希望日数 4 (9月下旬~10月上旬) Q2 研修人数の妥当性 意見欄 悪い 多い 希望人数 ①5-7人 ①燃料の研究室の見学も希望 1.航空便(ANA直行便) 4 ①ムスリム料理の選択がない(2名). 2.ホテル(Mark 1) 4 ①部屋が狭い(2名). 3.周辺環境 ①ホテル周辺の環境は快適. ①静かさ 2 2 ②安全 2 2 2 1 3 1 ③買い物 1 ④交通 4.食事 ①朝食 3 ①ムスリム料理か否か,気を遣う. ②昼食 4 ②メニューが日本語なので,気を遣う. ③夕食 3 3 1 良い 優 ①より詳細な研修が必要 2 2 ②知見や見識に役立つと思う. ④懇親会(磯べえ) Q5 目的・期待の総合評価 Q6 その他の意見・要望 悪い ①初めての訪日の場合,日本文化に親しむ活動 もあると,付加価値が高くなる. ②日当が少ない. 3.3 専門家派遣 大気質改善・燃費向上に関するワークショップの発表に備え,尼側のデータ収集・ 解 析 の 技 術 支 援 を 行 う た め , JARI か ら 専 門 家 を 派 遣 し , 訪 日 研 修 資 料 や プ レ ゼ ン 資 料アウトラインをもとに協議した. - 34 - 3.3.1 ワークショップの打合せ 日 時 : 2011 年 11 月 21 日 ( 月 ), 9:30~ 16:45 場 所 : エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP, 試 験 棟 会 議 室 ( Serpong) 出 席:Prawoto 所 長・Taufiq 氏・Nursigit 氏・Ms. Siti・Maruf 氏( BTMP),Ms. Linda ( 環 境 省 MOE),Arief 氏( 自 動 車 型 式 認 証 セ ン タ ー VTCC),船 崎 敦・伊 藤 晃 佳 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ), 計 10 名 資 料 : WS プ ロ グ ラ ム 案 , デ ー タ 収 集 ・ 解 析 シ ー ト , 次 期 プ ロ ジ ェ ク ト 案 内容: ( 1) 訪 問 3 日 間 の 目 的 と 日 程 を 確 認 ( 2) WS 全 体 計 画 と 発 表 担 当 の 協 議 ・ 日 程 案 は , 2/1( 水 ) か 2/8( 水 ). 月 曜 始 ま り は 避 け た い の で , OK. 後 日 , 尼 側 で決定. ・ 場所は,工業省御用達のマハラニ・ホテルか工業省の会議室. ・ 日 尼 EPA は 工 業 省 MOI の 仕 事 だ が ,環 境 省 MOE も 主 催 者 に 入 っ て も ら う .た だ し , WS 開 催 の 予 算 は JARI 持 ち . ・ 参 加 予 定 者 は , WG3 メ ン バ ー ( MOI, MOE, 運 輸 省 MOT, BTMP, VTCC, 自 工 会 GAIKINDO, 二 輪 車 工 業 会 AISI, 部 品 工 業 会 GIAMM, JARI 3 名 ), 他 に , エ ネ ル ギ ー 鉱 業 省 ESDM, 大 学 . → ( Prawoto 所 長 ) 3 大 学 に 声 を か け る . ・ 夕 方 の 渋 滞 を 考 え る と ,WS は 早 く 始 め ,早 く 終 わ り た い .9:00~ 16:00 で 計 画( 受 付 8:30). ・ プログラム案と担当者を協議し,下記のように決定. ¾ 開 催 挨 拶 ( MOI) ¾ 基 調 講 演 ( 日 側 : JARI, 尼 側 : MOE の 部 長 レ ベ ル ), 2 講 演 後 , 討 議 . ¾ 研修の成果発表 ジ ャ カ ル タ 走 行 サ イ ク ル( BTMP:Prawoto 所 長 → 翌 日 ,BTMP:Heru 氏に変更) シ ャ シ ー ダ イ ナ モ メ ー タ ー ( CHDY) 試 験 ( BTMP: Taufiq 氏 , VTCC: Arief 氏 ) ¾ 交 通 調 査 ( BTMP: Siti 氏 ) 排 出 量 推 計 ( MOE: Zakaria 氏 ま た は Linda 氏 ) パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン ( 司 会 : Prawoto 所 長 ), 施 策 評 価 と 今 後 の 活 動 ( 3) 成 果 発 表 の 個 別 内 容 を 協 議 ・ ジャカルタ走行サイクルについて ¾ 方法については,概要紹介に止める. - 35 - ¾ 路 上 走 行 試 験 の 説 明 は , BTMP が 経 験 済 み な の で , 特 に 問 題 な し . ¾ ベ ー ス 車 の Taxi #1 に つ い て ,JARI と BTMP で 解 析 結 果 が 異 な る .今 後 ,課 題を詰める. ・ CHDY 試 験 に つ い て ¾ 試 験 に つ い て は , BTMP の 得 意 分 野 な の で , 特 に 問 題 は な い . ¾ 今までに実施したデータと解析結果を総括.不足分は,タイヤ日本のデータ を参考にする. ¾ 継 続 的 に 収 集・整 理 す る こ と が 重 要( 尼 国 MOE の 次 期 プ ロ ジ ェ ク ト と の 絡 み ) ¾ 排出ガス原単位-平均速度の回帰分析方法について,尼側の理解状況を確認 ( 問 題 な し ). ・ 交通調査について ¾ 交 通 量 デ ー タ に つ い て は OK.旅 行 速 度 デ ー タ は 少 な い の で ,仮 定 値 の 扱 い に 要注意. ¾ 2002 年 の JICA 調 査 結 果 と 比 較 す る と , 二 輪 車 が 増 え , 乗 用 車 が 少 し 減 っ て いる傾向. ¾ ・ 朝 の 通 勤 時 間 帯 は ,ト ラ ッ ク の 走 行 制 限 が あ る の で ,政 策 と の 絡 み に も 留 意 . 排出ガス量推計 ¾ 旅行速度データ不足から,排出量推計の信頼性に影響あり.どのように発表 するか,要検討. ( 4) 次 期 プ ロ ジ ェ ク ト に つ い て ・ MOE は , 2006 年 か ら , 大 気 質 モ ニ タ リ ン グ と 交 通 調 査 を 実 施 . 来 年 度 か ら , 45 都市で実施. ・ JARI か ら は ,三 井 物 産 環 境 基 金 に よ る 大 気 質・燃 費 改 善 を 紹 介( 申 請 予 定 で あ り , 未 採 択 ). ¾ 計 画 案 に 対 し て , Lind 氏 , Prawoto 所 長 と も 乗 り 気 . 焦 点 は , 20%負 担 金 の 分担. ¾ Prawoto 所 長 は , 環 境 行 政 に 絡 む MOE が 主 体 に な る べ き と の 意 見 . よ っ て , BTMP か ら の 分 担 金 は 無 理 と の こ と . ¾ MOE と し て も , 来 年 度 の 予 算 申 請 は 既 に 終 了 し , こ れ か ら の 申 請 は 不 可 . ¾ 次年度予算からの捻出に,知恵を絞る. ¾ 分 担 金 の 比 率 は , JARI が 65%, 尼 側 ( MOE) が 35%で 提 案 . 概 ね 納 得 さ れ た と の 感 触 . つ ま り , 負 担 金 200 万 の 場 合 , JARI が 130 万 円 , 尼 側 が 70 万 円 ( JARI の 65%負 担 の 根 拠 は , 総 予 算 の 内 , 3 年 平 均 で , JARI に 使 う 分 が 65%程 度 で あ る こ と か ら , 提 示 ). - 36 - 図 3.15 3.3.2 BTMP で の 打 合 せ の 様 子 ( 2011 年 11 月 21 日 ) 研修・打合せ 日 時 : 2011 年 11 月 22 日 ( 火 ), 9:00~ 15:30 場 所 : エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP, 試 験 棟 会 議 室 ( Serpong) 出 席:Prawoto 所 長・Taufiq 氏・Nursigit 氏・Heru 氏・Ms. Siti・Maruf 氏( BTMP), Ms. Linda 氏 ( 環 境 省 : MOE), Arief 氏 ( 自 動 車 型 式 認 証 セ ン タ ー : TCC), 船 崎 敦 ・ 伊 藤 晃 佳 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ), 計 11 名 資 料 : WS プ ロ グ ラ ム 案 , 大 気 質 評 価 の 研 修 プ レ ゼ ン 資 料 , 次 期 プ ロ ジ ェ ク ト 案 内容: ( 1) 前 日 の 協 議 の 確 認 ( 2) 大 気 質 評 価 の 研 修 と 討 議 ・ ま ず , 伊 藤 氏 が 大 気 質 評 価 に つ い て , 日 本 の 状 況 を プ レ ゼ ン ( 訪 日 研 修 の 補 足 ). ¾ 1 時 間 お き の 排 出 量 を 推 計 し , 24 時 間 分 を 集 計 . 結 果 の 解 釈 が 重 要 で , 平 均 速度,交通量,車種構成,排出ガス規制など何が一番効果的か探る. ¾ 経 験 的 に , 自 排 局 と 一 般 局 の 距 離 が 4km 未 満 な ら ば , 濃 度 差 が ほ ぼ 自 動 車 由 来であり,排出量に比例する.これから,大気質(濃度)の話ができる(大 気 シ ミ ュ レ ー シ ョ ン の 前 に ). ¾ 具 体 的 に は ,3 年 間 の 濃 度 差 を 1 時 間 ご と に 集 計・整 理 .気 象 条 件 を そ ろ え る た め , 風 速 0.5~ 1.5m/s の 範 囲 の デ ー タ の み を 採 用 . ・ 事前に尼側に,大気質モニタリングのデータ提供を打診していたが,提示なし. モ ニ タ リ ン グ の 実 情 に つ い て ,聞 き 取 り .( Siti 氏 に よ る と ,気 象 庁 に 気 象 デ ー タ を確認中) ・ MOE に よ る と ,ジ ャ カ ル タ 特 別 区( DKI Jakarta)で は ,東 西 南 北 と 中 央 の 5 地 区 に 3 ヵ 所 ず つ モ ニ タ リ ン グ 施 設 が あ る .合 計 15 カ 所 の 中 ,9 カ 所 が 一 般 局 .残 念ながら,交通調査を実施したスマンギ交差点付近には測定局はない. ・ 尼国のモニタリング方法は,旧式のザルツマン湿式で,担当者が 1 日 1 回測定・ - 37 - 分析する.一方,日本は,自動計測で,毎秒測定し,1 時間平均値を送信.予想 以上に,日尼の落差あり. ・ ワ ー ク シ ョ ッ プ で は ,モ ニ タ リ ン グ の 重 要 性 と 有 効 な 方 法 を 提 言 す る こ と に し た . ・ 政 府( MOE)と 自 治 体( DKI Jakarta 環 境 局 )と の 連 携 も ,不 十 分 と の 印 象 あ り . ( 3) WS の パ ネ ル デ ィ ス カ ッ シ ョ ン 内 容 に つ い て 協 議 ・ 施策評価について ¾ 大 気 質 改 善 に つ い て は , Euro4 導 入 効 果 を 定 量 的 に 示 す こ と が 一 案 . 現 状 ( BTMP デ ー タ ) と 改 善 の 目 安 ( 日 本 デ ー タ ) を 比 較 す る 内 容 で 進 め る . ¾ エ コ カ ー の 燃 費 改 善 に つ い て は ,MOI か ら の 話 題 提 供 を 想 定 .JARI か ら は 日 本 の 2020 年 燃 費 基 準 の 話 題 提 供 が 可 能 . ・ MOE の 次 期 プ ロ ジ ェ ク ト に つ い て ¾ 大 気 質 モ ニ タ リ ン グ の テ ー マ に つ い て ,2012 年 予 算 を 獲 得 .2013 年 度 以 降 も 継続予定. ¾ 実 施 内 容 は ,排 ガ ス( 路 上 で の ア イ ド リ ン グ 時 CO,HC,Opacity:不 透 過 率 ), 交 通 量 , 平 均 速 度 , 燃 料 品 質 の デ ー タ 取 得 .( 元 々 , 2006 年 か ら 実 施 中 .) ¾ 対 象 都 市 は , ジ ャ カ ル タ 5 地 区 ( 東 西 南 北 & 中 央 ) を 含 め , 45 都 市 の 各 3 ヵ 所 で 実 施 .排 ガ ス 調 査 の 車 両 台 数 は ,1 都 市 あ た り 1500~ 2000 台 と 結 構 大 規 模. ¾ 予 算 規 模 は , 1 都 市 あ た り 5 億 Rp( 430 万 円 ) ×45 都 市 ≒ 2 億 円 /年 . ¾ 上 記 の 計 測 に 対 し て , 日 尼 EPA の 技 術 研 修 内 容 は 直 接 , 反 映 さ れ て い な い . し か し , 平 均 速 度 の 計 測 に ビ デ オ 採 用 な ど , 日 尼 EPA で 実 施 し た 交 通 調 査 の やり方を一部採用.以前,平均速度は,担当者が目視して決定していたとの こと. ( 所 感 ) MOE は , 意 外 と 予 算 を 持 っ て い る こ と が わ か っ た が , 計 画 外 の 利 用 に つ い て は 縛 り が あ り , 難 し そ う . 今 後 , MOE 大 気 質 関 係 の Ade 課 長 ( Linda 氏 の 上 司 )と 協 議 す る 必 要 あ り .な お ,本 件 は 日 尼 EPA と 別 枠 の た め ,海 外 と の 連 携 で は ,包 括 的 研 究 協 力 覚 書 MoU を 結 ぶ 必 要 が あ る か も し れ な い .日 尼 EPA で は , 外 務 省 か 経 産 省 が 尼 側 と MoU を 結 ん で い る は ず な の で , 手 続 不 要 と の こ と . 3.3.3 最終打合せ・設備視察 日 時 : 2011 年 11 月 23 日 ( 水 ), 14:00~ 16:00 場 所 : エ ン ジ ン セ ン タ ー BTMP, 試 験 棟 会 議 室 ( Serpong) 出 席:Prawoto 所 長・Taufiq 氏・Nursigit 氏・Ms. Siti・Maruf 氏・他 1 名( BTMP), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ), 計 8 名 資 料 : MoU 雛 形 内容: - 38 - ( 1) 次 期 活 動 に つ い て 技 術 応 用 評 価 庁 BPPT と の 覚 書 MoU に つ い て , BTMP か ら , MoU 雛 形 が 提 示 さ ・ れ た . 守 秘 義 務 が あ り , JARI 案 が で き た ら , こ の 雛 形 は 廃 棄 処 分 . ¾ 主 な 項 目 は , 適 用 範 囲 , 協 力 の 形 態 ( 設 備 ・ 人 材 の 活 用 ), 期 間 , 費 用 分 担 , 知財など. ¾ 調 印 式 が 必 要 か , 要 検 討 ( JARI 所 長 の 訪 尼 は , 予 算 上 , 困 難 ). ( 2) BTMP 設 備 の 視 察 4WD 車 用 CHDY 設 備 ( AVL 製 ) を 設 置 中 . 1 月 以 降 の 稼 働 を 目 指 す . Euro4, ・ Euro5 に 対 応 . ( JARI の 所 感 ) BTMP の 訪 日 研 修 に お い て , JARI の 4 WD 車 用 CHDY 設 備 を 見 学 し ,試 験 も 実 施 .Prawoto 所 長 は ,そ の 必 要 性 を 実 感 し ,早 期 の 導 入 に 踏 み 切 っ た と 思 わ れ る( 先 進 国 で は ,横 滑 り 防 止 な ど 4 輪 制 御 が 普 及 し つ つ あ り ,2WD 車 用 で は 対 応 困 難 ). 3.4 ワークショップ 日 時 : 2012 年 2 月 8 日 ( 水 ), 10:00~ 16:00 場 所 : Menara Peninsula Hotel, 2F( Jakarta) 出 席:Ade 課 長・Zakaria 氏・Ms.Lind・他( MOE・移 動 源 汚 染 管 理 課 ),Dede 氏( MOI), Taufiq 氏 ・ Heru 氏 ・ Siti 氏 ・ 他 ( BTMP), Arief 氏 ・ 他 ( 自 動 車 型 式 認 証 セ ン タ ー VTCC), Andono 氏 ( Jakarta 特 別 州 環 境 局 ), Safrudin 氏 ( KPBB: 環 境 NGO),エ ネ ル ギ ー 鉱 業 省 ESDM,石 油・ガ ス 研 究 所 LEMIGAS,尼 国 自 動 車 技 術 会 IATO, 中 村 氏 ・ 高 橋 氏 ( じ ゃ か る た 新 聞 ) な ど 30 名 以 上 , 米 沢 ・ 船 崎 ・ 鈴 木 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 資 料 : WS 資 料 ( 印 刷 物 , PDF) 内容: ( 1) 開 会 の あ い さ つ ( Ade 課 長 : MOE) ・ MOE は , 環 境 政 策 の 改 善 に つ な が る IJ-EPA の 協 力 が 続 く こ と を 期 待 し て い る . 日 本 政 府 へ の 働 き か け が 必 要 . MOT な ど 他 省 庁 等 の 連 携 も 続 け た い . ・ 環 境 悪 化 に 対 す る MOE へ の 非 難 が あ る . 皆 さ ん の 協 力 を お 願 い す る . ( 2) セ ッ シ ョ ン 1 ( 司 会 , Dede 氏 : MOI) ・・・日尼のモータリゼーション・環境・エネルギーの状況や政策などを紹介 1) 尼 国 の 大 気 質 規 制 に つ い て ( Ade 課 長 , MOE) ・ 現 在 , 自 動 車 の 増 加 を コ ン ト ロ ー ル で き な い 状 況 . 2011 年 は , 四 輪 車 89 万 台 , 二 輪 車 804 万 台 が 生 産 さ れ た が ,そ の 60%は Jakarta 首 都 圏 で 使 用 .自 動 車 以 外 の 交 通 手 段 が 限 ら れ て い る .2014 年 に は ,道 路 面 積 と 自 動 車 面 積 が 同 じ に な る と 予想されている. - 39 - ・ MOE は , Blue Sky Program の 活 動 の 中 で , 都 市 の 大 気 環 境 改 善 の 関 す る 賞 を 設 け て , 改 善 を 推 進 し て い る . ま た , Jakarta 首 都 圏 の 走 行 Trip や 沿 道 大 気 濃 度 を モニタリングしている. ・ 大 気 質 改 善 に 向 け た 規 制 を 紹 介 . 今 後 , 二 輪 車 の Euro3 へ の 排 出 ガ ス 規 制 強 化 を 発表予定. ・ MOE は 4 つの戦 略 を掲 げている.持 続 可 能 な運 輸 EST,大 気 質 モニタリング AQM, 国・地方レベルの横断的な活動,国際的な協力である. 2) 日 本 の モ ー タ リ ゼ ー シ ョ ン と 環 境 ・ エ ネ ル ギ ー に つ い て ( 船 崎 ) ・ 環境・エネルギーについて,日本の状況を紹介し,議論のネタを提供することが 講演の目的. ・ 50 年 間 の モ ー タ リ ー ゼ ー シ ョ ン と 環 境 政 策 の 推 移 を 概 観 .車 検 制 度 が 新 車 へ の 代 替を促進.また,燃料税を含めた自動車関連税は高く,尼国の燃料補助金制度と は正反対の仕組み. ・ 環境対策の答申では,行政,業界,大学・研究機関の協力関係の仕組みあり.過 去 15 年 間 の 答 申 の 概 要 を 紹 介 . 排 出 ガ ス 規 制 と 低 公 害 乗 用 車 の 販 売 推 移 を 紹 介 . 首都圏等の大都市圏の排出ガス規制を紹介し,大気基準達成状況を例示. ・ 燃 費 向 上 と CO2 排 出 削 減 に つ い て は ,燃 費 基 準 の 推 移 ,メ ー カ ー の 戦 略 カ ー( HV, EV, 第 3 の エ コ カ ー ) を 紹 介 . 実 走 行 燃 費 の 事 例 . 4 分 類 さ れ た 改 善 策 を 説 明 . ・ まとめとして,大気汚染,地球温暖化対策,エネルギー制約のバランスをとって 解決策を練ることが重要. 3) 上 記 2 つ の 講 演 の 質 疑 応 答 ・ 質 問 1( Andono 氏 : ジ ャ カ ル タ 特 別 州 環 境 局 , BPLHD of DKI Jakrta) 大 都 市 圏の排出ガス規制により中古トラックは地方に流れるだけと思うが,なぜ新車に 更新されるのか? ・ 回 答 1( JARI)日 本 で は ト ラ ッ ク は 15 年 ほ ど で 買 い 換 え ら れ る .年 間 何 10 万 km も走行.燃費の良い新車のコストメリットあり.国民の環境意識も高く,ハイエ ミッター車は許さない. ・ 補 足 1 ( John 氏 : MOE) 東 京 都 は 非 常 に 厳 し い 排 出 規 制 と 高 い 税 金 を 課 し て い る. → ( 所 感 ) ハ イ エ ミ ッ タ ー 車 の 走 行 禁 止 と DPF の 補 助 金 制 度 は あ る が ,“ 高 い税金”は初耳. ・ 質 問 2( Safrudin 氏 : KPBB( 環 境 NGO,MOE の コ ン サ ル ))輸 出 中 古 車 の 規 制 はあるか? ・ また,代替燃料政策の状況は? 回 答 2( JARI) 輸 出 中 古 車 の 規 制 は 特 に な い . 市 場 原 理 に よ る . た だ し , 輸 出 す るには届出が必要で,台数や輸出先は判っている.なお,ハーフカットによる部 品 扱 い の 輸 出 は あ り 得 る ( 中 古 車 輸 出 の 裏 技 ). - 40 - ・ 回 答 2( JARI) エ タ ノ ー ル 10%( E10) 対 応 車 の 動 き が あ る . バ イ オ デ ィ ー ゼ ル は 5%( B5) に 対 応 済 み . 天 然 ガ ス 自 動 車 は 4 万 台 が 走 行 . ガ ス ス テ ー シ ョ ン は 約 400 カ 所 . ・ 質 問 3( Subroto 氏 : 警 察 , Korlantas Mabes POLRI) 車 検 へ の 強 制 力 に つ い て 聞きたい.また,軍隊の自動車の扱いは? ・ 回 答 3( JARI) 尼 国 の 車 検 場 を 見 た こ と が あ る が , 内 容 は ほ ぼ 日 本 と 同 じ . 車 検 逃れはあまり聞かない.車検マークをウィンドシールドに貼るので,警察は路上 で確認できる. ( 3) セ ッ シ ョ ン 2( 司 会 , Zakaria 氏 : MOE)・ ・ ・ 尼 国 研 修 員 の 成 果 報 告 1) ジ ャ カ ル タ 走 行 サ イ ク ル に つ い て ( Heru 氏 : BTMP) ・ 各国の走行サイクルについて紹介. ・ ジャカルタ首都圏における路上走行試験と代表走行サイクルの解析を報告. ・ データ不足のため,得られた走行サイクルは一時的なもの.トラックや大型バス は未実施. ・ 国際基準調和の動きにも注意が必要. 2) 四 輪 車 の 排 出 係 数 に つ い て ( Taufiq 氏 : BTMP) ・ Jakarta 走 行 サ イ ク ル に よ る CHDY 試 験 の 結 果 を 報 告 . ・ ガ ソ リ ン & デ ィ ー ゼ ル 乗 用 車 に つ い て , 未 規 制 , Euro2, Euro5 レ ベ ル ( 訪 日 研 修)の乗用車の排出ガス原単位を得た.これらのデータは排出ガス規制による改 善評価につながる. ・ しかし,各規制の構成比率は不明であり,乗用車1車種としての排出係数は求め ていない.そのためには,交通調査データの充実が必要. ・ ト ラ ッ ク や バ ス の CHDY 試 験 は 未 実 施 ( 大 型 用 CHDY 試 験 設 備 が な い ). ・ 活動継続のために,政府,業界,大学等との協力関係を要望. 3) 二 輪 車 の 排 出 係 数 に つ い て ( Arief 氏 : VTCC) ・ 上記と同様に,二輪車について報告. 4) 交 通 調 査 に つ い て ( Ms. Siti: BTMP) ・ 交 通 量 が 多 い Semanggi 交 差 点 付 近 の 調 査 ( 平 日 24 時 間 , 休 日 16 時 間 ) に つ い て報告. ・ 特に,二輪車の走行台数が顕著. ・ 排 出 ガ ス 量 推 計 の た め に は ,今 後 ,ジ ャ カ ル タ 首 都 圏 の 多 く の 地 点 で ,調 査 必 要 . 5) 排 出 ガ ス 量 の 推 計 に つ い て ( Taufiq 氏 : BTMP) ・ 上 記 の 結 果 を 利 用 し て , Semanggi 交 差 点 近 傍 ( 長 さ 5km) の 排 出 ガ ス 量 を 1 時 間毎に推計. ・ 環 境 政 策 に 活 用 す る に は , CHDY 試 験 デ ー タ や 交 通 調 査 デ ー タ の 充 実 が 必 要 . 6) 上 記 成 果 発 表 の 質 疑 応 答 - 41 - ・ 質 問 1( Safrudin 氏:KPBB)政 策 提 言 の た め に 必 要 な CHDY 試 験 の 台 数 ,交 通 調査地点数はどのくらいか? ・ 回 答 1( JARI)未 規 制 ,Euro2 対 応 に そ れ ぞ れ 100 台 規 模 .日 本 の 交 通 セ ン サ ス で は ,全 国 9 万 点 ,東 京 都 だ け で 3 千 点 .道 路 全 体 の 70%を カ バ ー .調 査 に は 100 億円の予算をかけている.尼国では,予算規模と時間を考慮して,台数と調査地 点 を 効 果 的 に 決 め る 必 要 あ り . JICA レ ポ ー ト ( 2002 年 の ジ ャ カ ル タ 首 都 圏 に お け る 交 通 調 査 ) で は , 交 通 量 の 多 い 20 点 以 上 を 調 査 . ・ 意 見 1( Dede 氏 : MOI)基 本 調 査 と し て ,15%程 度 の 地 点 を ラ ン ダ ム に 選 ん で は どうか. ( 4) セ ッ シ ョ ン 3( 司 会 , Zakaria 氏 )・ ・ ・ 今 後 の 活 動 に つ い て 討 議 予 定 ・ 時間がなく,中止.今後,関係者間で協議したい. ・ このワークショップで,尼国の必要なものは明確になった.活動の継続を望む. ( 5) 閉 会 あ い さ つ ( Dede 氏 ) ・ デ ー タ が そ ろ わ な い と 政 策 に 反 映 で き な い . MOE, 諸 機 関 , JARI の 協 力 に 感 謝 する.活動が継続することを期待する. 図 3.16 ワ ー ク シ ョ ッ プ の 様 子 ( 2012 年 2 月 8 日 ) - 42 - 3.5 活動のまとめ 大 気 質 改 善 テ ー マ は 2009 年 度 か ら 3 年 計 画 で 実 施 し , 本 年 度 で 終 了 す る . こ こ で は過去 3 年間の活動を振り返り,課題をまとめる. 事業の目的 大気質改善に必要な各種データを整備することは多大な時間と費用が必要とされる が ,こ れ ら の 事 業 は イ ン ド ネ シ ア 各 省 庁( MOE,MOT,BPPT)が 責 任 分 担 し 整 備 す ることが原則である.本事業では、大気質改善のために最低限必要なデータの取得方 法と解析方法を研修で習得し実地で経験することにより,自国で各種データが整備で きるように方向付けを行う技術支援である.将来,これらのデータを活用することに より,大気質改善のために講じる各施策案の費用対効果を試算することにより、優先 順位を見極める検討材料を提供することができる.また,各種データは温暖化対策で ある交通流改善の検討材料にも活用できる. 2009 年 度 の 活 動 実走行サイクルによる排出ガス原単位の整備を目標に,①路上走行試験データの収 集 と 解 析 ,② 実 走 行 サ イ ク ル に よ る シ ャ シ ー ダ イ ナ モ メ ー タ ー( CHDY)試 験 ,に つ いて技術研修を行った.具体的な内容は以下の通り. BTMP お よ び MOE か ら 研 修 員 を 日 本 に 招 聘 し ,JARI に お い て ド ラ イ ブ レ コ ー ダ ー 装 着 車 の 路 上 走 行 試 験 と デ ー タ 解 析 の 研 修 お よ び 既 存 の 実 走 行 サ イ ク ル に よ る CHDY 試 験 の 研 修 を 実 施 し た .続 い て ,JARI か ら 専 門 家 を 派 遣 し ,現 地 の 試 験 車 を 対 象 に , 路上走行試験の準備およびデータ解析の実技研修を実施した.それを踏まえ,ジャカ ル タ 首 都 圏 に お い て ,BTMP が ド ラ イ ブ レ コ ー ダ ー を 装 着 し た 車 両( タ ク シ ー ,小 型 路線バス,配達二輪車,各 1 台)の路上走行試験を実施し,それぞれ 1 週間程度の GPS 位 置 デ ー タや 車 速 デ ー タ を 取 得 し,代 表 的 なジ ャカ ルタ 走 行 サ イク ル を作 成 した . 最 後 に ,BTMP に お い て ,乗 用 車 の 未 規 制 車 1 台 と Euro2 対 応 車 1 台 に つ い て CHDY 試 験 を ,ジ ャ カ ル タ 走 行 サ イ ク ル と 欧 州 走 行 サ イ ク ル( Euro2 用 )に 基 づ い て 実 施 し , 排出ガス原単位を取得した. 2010 年 度 の 活 動 沿道の自動車排出ガス量を推計することを目的に,典型的な幹線道路の交通調査と 各 車 種 ( ガ ソ リ ン 車 , 天 然 ガ ス 車 , デ ィ ー ゼ ル 車 , 二 輪 車 ) の CHDY 試 験 を 行 っ た . 具体的な内容は以下の通り. BTMP お よ び VTCC か ら 研 修 員 を 日 本 に 招 聘 し , 2009 年 度 と 異 な る 車 種 ( デ ィ ー ゼ ル 車 ,圧 縮 天 然 ガ ス 自 動 車 ,二 輪 車 )を 対 象 に ,ジ ャ カ ル タ 走 行 サ イ ク ル に よ る CHDY 試 験 の 研 修 お よ び 交 通 調 査 の 講 習 を 実 施 し た .続 い て ,BTMP,VTCC,MOE,KPBB - 43 - ( 環 境 NGO),UI の 協 力 の 下 ,典 型 的 な 幹 線 道 路( Semanggi 立 体 交 差 点 付 近 )に お い て 交 通 調 査( 数 取 器 に よ る 交 通 量 調 査 ,ド ラ イ ブ レ コ ー ダ ー を 装 着 し た プ ロ ー ブ カ ー による旅行速度調査)を試行し,データを整理した.また,ガソリン乗用車,ディー ゼ ル 車 , 二 輪 車 に つ い て , 未 規 制 車 と Euro2 対 応 車 の CHDY 試 験 を , ジ ャ カ ル タ 走 行 サ イ ク ル と 欧 州 走 行 サ イ ク ル ( Euro2 用 ) に 基 づ い て 実 施 し , そ れ ぞ れ の 排 出 ガ ス 原単位を取得した.最後に,上記の交通量,旅行速度,排出ガス原単位から,沿道の 1 日 の 排 出 ガ ス 量 を 推 計 方 法 に つ い て 協 議 し た . な お , CHDY 試 験 デ ー タ の 整 理 が 遅 れ た た め , 排 出 ガ ス 量 の 推 計 は 2011 年 度 に 実 施 し た . 2011 年 度 の 活 動 2011 年 度 は 前 述 の デ ー タ を も と に ,大 気 質 改 善 に 向 け た 施 策 を 評 価 す る た め の 技 術 研修を実施した.また,3 年間の活動の成果報告会を開催した.具体的な内容は以下 の通り. MOE,BTMP お よ び VTCC か ら 研 修 員 を 日 本 に 招 聘 し ,JARI に お い て 大 気 質 や 燃 費改善の施策評価に関する研修を行うとともに,日本の行政官や環境専門家とも討議 し た . 続 い て , JARI か ら 専 門 家 を 派 遣 し , 大 気 質 モ ニ タ リ ン グ と 排 出 ガ ス 量 推 計 を 組み合わせた評価手法を提案し,ワークショップの準備を行った.最後に,大気質お よび燃費改善をテーマにワークショップを共同開催し,日尼の情報や成果の共有およ びさらなる協力の推進を図った. 今後の活動 MOE は 2012 年 か ら 45 都 市 の 大 気 質 と 燃 料 性 状 の モ ニ タ リ ン グ お よ び 交 通 調 査 を 開始する.研修等で培った手法をそのまま採用する方向にはないが,平均速度の計測 な ど ,一 部 ,従 来 方 法 の 改 善 に 貢 献 し て い る .今 後 も と ,WG3 活 動 な ど を 通 し て MOE の動きを見ていきたい. 路 上 走 行 試 験 や 実 走 行 サ イ ク ル に よ る CHDY 試 験 に 関 す る 技 術 は , BTMP に 定 着 し た .別 件 の 事 業 に お い て ,満 タ ン 法 に よ る 実 走 行 燃 費 調 査 や CHDY 試 験 デ ー タ の 追 加 収 集 な ど , 着 実 に 日 側 と 共 同 研 究 体 制 を 発 展 さ せ て い る . VTCC に つ い て も , 実 走 行 サ イ ク ル に よ る CHDY 試 験 が 可 能 に な り , 技 術 の 応 用 範 囲 が 広 が っ た . 上述のように技術は定着したが,データ収集・解析を継続させる仕組みは未だでき て い な い . 2012 年 度 は WG3 活 動 や 新 た な プ ロ ジ ェ ク ト の 発 掘 な ど を 通 し て , 原 則 , 尼側予算により継続できる仕組みを作ることを検討したい. - 44 - 4. 代替燃料利用のための技術支援 圧 縮 天 然 ガ ス 自 動 車( CNGV)お よ び 周 辺 設 備 ・ 機 器 の 安 全 に 絡 む 技 術 協 力 と し て , 専 門 家 に よ る 現 地 視 察 , お よ び , ワ ー ク シ ョ ッ プ ( WS) 開 催 を 行 っ た . 外 部 専 門 家 と し て , 日 本 ガ ス 協 会 ( JGA) 天 然 ガ ス 自 動 車 プ ロ ジ ェ ク ト 部 の 柿 沼 勝 氏 , 坂 本 秀 行 氏が同行した. 4.1 関係機関との打合せ 現場視察とワークショップ開催に関する打合せの概要を述べる. 4.1.1 工業省との打合せ 日 時 : 2011 年 11 月 28 日 ( 月 ), 9:00~ 9:30 場 所 : 工 業 省 ( MOI) 自 動 車 課 ( 11F), ジ ャ カ ル タ 出 席 : Ihsan 氏 ( MOI, WG3 担 当 ), 柿 沼 氏 ・ 坂 本 氏 ( JGA), 船 崎 ( JARI), Indra 氏(通訳) 資料:ワークショップ・プログラム案,日側プレゼン資料 内 容 : CNGV に 関 す る 現 地 視 察 , WS に つ い て 事 前 打 ち 合 わ せ ・ 3 日 間 の 日 程 ,訪 問 先 を 確 認 .ま た ,配 布 済 み 日 側 プ レ ゼ ン 資 料 の 修 正 箇 所 を 確 認 . 4.1.2 ワークショップ会場の視察と打合せ 日 時 : 2011 年 11 月 29 日 ( 火 ), 11:00~ 12:15 場 所 : 工 業 省 , マ ハ ラ ニ ・ ホ テ ル ( Maharani) へ 移 動 , ジ ャ カ ル タ 出 席 : Ihsan 氏 ( MOI, WG3 担 当 ), 柿 沼 氏 ・ 坂 本 氏 ( JGA), 船 崎 ( JARI), Indra 氏(通訳) 内容: ・ 会 議 室 は 2F. 会 場 の 机 の 配 置 は , 討 議 し 易 い よ う に , コ の 字 型 と す る . ・ 垂 れ 幕 の 費 用 は 工 業 省 , 昼 食 を 含 む 会 場 費 と 尼 側 講 演 者 へ の 謝 金 は JARI が 負 担 . ・ 当 日 , 日 側 は , 開 始 1 時 間 前 ( 8:30) に 会 場 入 り . 4.2 4.2.1 ヒアリング,現場視察 トランスジャカルタ社へのヒアリング 日 時 : 2011 年 11 月 28 日 ( 月 ), 10:00~ 13:15 場 所 : ト ラ ン ス ジ ャ カ ル タ ( Transjakarta) 社 ( 2 F), ジ ャ カ ル タ 出 席:Susilo 氏・Akbar 氏・Bagus 氏・Budi 氏( TransJakarta),Ihsan 氏( MOI, WG3 担 当 ), 柿 沼 氏 ・ 坂 本 氏 ( JGA), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 資 料 : Susilo 氏 の プ レ ゼ ン 資 料 ( プ ロ ジ ェ ク タ ー 表 示 の み ), Transjakarta 社 の パ ン - 45 - フレット 内 容 : CNGV の 大 口 利 用 者 で あ る バ ス 会 社 の 調 査 ・ Ihsan 氏 よ り , IJ-EPA や 訪 問 目 的 を 口 頭 説 明 後 , 聞 き 取 り 調 査 開 始 . ( 1) 現 状 と 計 画 に つ い て ・ トランスジャカルタ社は,ジャカルタのバスレーンを運営する公共サービス機関 BLU( Transjakarta Bus Rapid Transit Management Body)の 1 つ .運 営 会 社( 8 社)に委託. ・ CNG バ ス は , 2005 年 の 法 律 制 定 後 , 2006 年 か ら 運 用 開 始 . 当 初 計 画 で は , 2012 年 ま で に す べ て の バ ス を CNGV へ .( ち な み に , 1996 年 に CNG タ ク シ ー 導 入 も 試行) ・ 2011 年 11 月 末 で , 10 路 線 ( Koridor 1~ 10, 計 171km). 518 台 運 用 ( デ ィ ー ゼ ル 90 台 , CNG 428 台 ). ま た , 単 車 469 台 , 連 結 バ ス 49 台 . ・ す べ て 輸 入 車 で , 大 宇 203 台 , 現 代 100 台 , 日 野 138 台 , メ ル セ デ ス 28 台 , 中 国 Huanghai 社 7 台 ( 連 結 バ ス ), 尼 国 Komodo 社 65 台 , 尼 国 Ino バ ス 社 21 台 . た だ し ,中 国 製 バ ス の エ ン ジ ン は 米 国 製 ,尼 国 製 も 車 体 の み .Ino バ ス 社 は ,元 々 , 電 車 製 造 メ ー カ ー . 高 圧 容 器 は す べ て 輸 入 品 , 1 台 あ た り 6~ 9 本 搭 載 . ・ 12 月 中 に CNG 連 結 バ ス 44 台 を 導 入 す る 計 画 . 中 国 製 か ら 尼 国 製 に 切 り 替 え る . 今 後 , CNG 連 結 バ ス の み 導 入 ( 2012 年 は 202 台 ). ・ 尼国では商用車の車検は 6 ヵ月おき.また,高圧容器の点検は 3 年ごと.労働省 が 取 り 外 し て ,30MPa の 水 圧 試 験 を 実 施 .使 用 期 限 は 定 め て い な い が ,7~ 9 年 は 使用する. →( 日 側 )日 本 の 車 検( バ ス )は 1 年 お き .高 圧 容 器 は 初 回 4 年 以 内 ,そ の 後 , 2 年 1 ヶ 月 お き .ガ ス 中 の 水 分 管 理 を し て い る た め ,車 載 状 態 で 漏 れ( 12MPa 以 上 ) と 外 観 (キ ズ 、 腐 食 )検 査 の み . 高 圧 容 器 の 使 用 期 限 は 15 年 . →(私見)高圧容器の検査が労働省管轄なのは,労働安全上の懸案と推察. ( 2) 課 題 お よ び 討 議 ・ ガスステーションは 5 カ所しかなく,路線 2 と路線 3 に設置.1 日あたり 2 回の 充 填 が 必 要 の た め .非 効 率 .大 宇 に よ る と ,韓 国 で の 航 続 距 離 は 300km.し か し , ジ ャ カ ル タ で は 半 分 程 度 .具 体 的 に は ,単 車 の 場 合 ,ガ ソ リ ン 換 算 の 実 燃 費 は 1.3 ~ 1.6 km/L. 大 宇 の 仕 様 は 2.0~ 2.1 km/L. 1 日 270~ 310km 走 る の で , 1 日 あ た り 2 回の充填が必要になる.なぜ,こんなに実燃費が悪いのか知りたい. →(日側)渋滞の影響が大きいのでは.オットーサイクルは低速時の燃費が悪 い . ガ ス の 品 質 ( CO 2 成 分 あ り ) だ け の 問 題 で は な い . ・ エ ネ ル ギ ー 鉱 業 省 で 自 動 車 用 天 然 ガ ス の 国 内 規 格 ( SNI) を 検 討 中 . メ タ ン 70% 以上,水分やオイル分は含まれないという内容. ・ ガス燃料の水やオイルが混ざり,高圧容器の底に溜まる.半年おきに元弁を外し - 46 - 取 り 除 い て い る( 約 200cc/本 ).ス タ ン ド 毎 に ガ ス の 品 質( 組 成 )に バ ラ ツ キ が あ り,遠くても混雑していてもスタンドを選択している →( 日 側 )恐 ら く ,ガ ス の 組 成 に よ る 品 質 の バ ラ ツ キ で は な く ,コ ン プ レ ッ サ ー (ピストン式)のオイル混入量の違いと考えられる.日本では混入量を規定 し ,管 理 .ま た ,オ イ ル レ ス の コ ン プ レ ッ サ ー を 開 発 し ,現 在 は そ れ が 主 流 . ・ 10 月 20 日 の ガ ス ス テ ー シ ョ ン で の 爆 発 事 故 に つ い て , 警 察 が 調 査 中 . ま だ , 原 因は不明. → ( 日 側 ) 今 ま で に 韓 国 や 尼 国 で 発 生 し た 高 圧 容 器 は タ イ プ 2( 鋼 製 ラ イ ナ ー + フ ー プ 部 の み FRP) で あ る が , 知 っ て い る か ? →( 尼 側 )知 ら な い .韓 国 か ら の 情 報 提 供 は な い .た だ ,技 術 応 用 評 価 庁 BPPT は タ イ プ 4( プ ラ ス チ ッ ク 製 ラ イ ナ ー + フ ル ラ ッ プ FRP) を 推 奨 し て い る . 水 分 や オ イ ル の 影 響 が な い こ と が 理 由 と の こ と .ち な み に ,タ イ プ 2 使 用 の CNG 連 結 バ ス は 38 億 Rp( 3,300 万 円 , 115 Rp = 1 円 ) だ が , タ イ プ 4 使 用 の 場 合 40 億 Rp( 3,500 万 円 ). ・ CNG バ ス の 中 古 は 価 値 が な い .デ ィ ー ゼ ル な ら ば 中 古 で も 売 れ る が .導 入 時 の 補 助 金 も な い . な お , 2012 年 に , 環 境 に 良 い 車 の 部 品 輸 入 関 税 は 0 に な る 予 定 . ・ 天 然 ガ ス の 値 段 は 3,100 Rp/L( ガ ソ リ ン 換 算 27 円 /L) で , レ ギ ュ ラ ー ガ ソ リ ン ( 尼 国 名 Premium) 4,500 Rp/L( 39 円 /L) よ り も 安 い . し か し , レ ギ ュ ラ ー ガ ソ リンは補助金付きだが,天然ガスにはない.補助金なしの良質ガソリン(尼国名 Pretamax) は 8~ 9,000 Rp. ・ 日本では,タイプ 2 に鋼製ライナーを使うことは禁止.アルミライナーは可能. FRP が フ ル ラ ッ プ で な い の で , フ ー プ 部 の す き 間 か ら 水 分 が 入 り 込 み , 外 部 腐 食 が発生する.腐食状況は確認しづらい.日本では比較的安価なタイプ 4 の高圧容 器を開発中だが,まだ 2 年ほどかかる.日本でのタイプ 4 は米国リンカーン社製 しか実績がない.日側は,タイプ 4 よりも実績のあるタイプ 3 を推奨する.また は , 最 も 実 績 の あ る タ イ プ 1( 鋼 製 ) も 良 い . →(尼側)バスの重量制限や乗客数確保のため,重いタイプ 1 は無理. →(日側)タイプ 3 とタイプ 4 の重量はほとんど同じ. ・ 現 在 の バ ス 料 金 は 一 律 3,500 RP( 30 円 )だ が ,年 間 33 億 Rp( 2,900 万 円 )の 補 助 金 あ り . サ ー ビ ス 向 上 に よ り , 5,000 Rp( 43 円 ) と し た い が , ま だ , 台 数 が 少 なく,待ち時間も長く,難しい.1 日 2 回の充てんでは無理.高圧容器の容量を 増やす必要あり. ・ 11/30( 水 )に ,CNGV の 安 全 を テ ー マ に ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 す る .参 加 し て ほ しい. →(尼側)了解. - 47 - 図 4.1 トランスジャカルタ社での聞き取り状況 ( 左 か ら , Ihsan, Budli, Susilo, Bagus 氏 , 右 か ら , Indra, 坂 本 , 柿 沼 氏 ) 図 4.2 トランスジャカルタ社での聞き取り状況 ( 左 か ら , Susilo 氏 , Akbar 氏 ) 4.2.2 トランスジャカルタ社との意見交換 日 時 : 2011 年 11 月 30 日 ( 水 ), 16:00~ 16:45 場 所 : マ ハ ラ ニ ・ ホ テ ル ( Maharani), 2F 会 議 室 , ジ ャ カ ル タ - 48 - 出 席 : Susilo 氏 ( TransJakarta 社 ), Nusa 氏 ( 部 品 会 社 Clover Patch), 柿 沼 氏 ・ 坂 本 氏 ( JGA), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 内容:高圧容器の選定について討議 ・ WS 後 , Susilo 氏 か ら , 高 圧 容 器 の 選 定 に つ い て 相 談 の 要 望 が あ り , 討 議 し た . ・ ( Susilo 氏 ) 今 年 中 に 40 台 ほ ど の CNG バ ス を 導 入 予 定 . 高 圧 容 器 の 選 定 を 急 い でいる.タイプ 1 では重く不可.タイプ 2 も避けたい. ・ ( JGA ) イ タ リ ア Faber 社 で は , 高 張 力 鋼 板 を 用 い た 軽 い タ イ プ 1 を 製 造 . 100kg/100L ほ ど . →( Susilo 氏 )1 台 あ た り 1,300L 必 要 な の で ,ま だ 重 い .タ イ プ 3 か タ イ プ 4 が良い. ・ ( JGA)ト ラ ン ス ジ ャ カ ル タ の バ ス は 高 床 式 な の で ,収 納 場 所 に 余 裕 が あ り ,安 価 な タ イ プ 1 で も 良 い と 思 う が . タ イ プ 3 や 4 は 高 価 . 選 ぶ と す れ ば , タ イ プ 3. → ( Susilo 氏 ) 車 両 総 重 量 35 ト ン の 制 限 が あ る . 乗 客 を 多 く 乗 せ た い . ・ ( JGA)タ イ プ 4 は 口 金 部 の 金 属 と の 接 合 技 術 に 難 が あ る .ガ ス 透 過 率( 0.25cc/hr/ L)の規格もある.ホンダ・シビックではタイプ 4 を採用したが,市場からの透 過 に よ る ク レ ー ム に よ り 04 年 式 か ら タ イ 3 に 仕 様 変 更 し た .高 床 式 の バ ス の 場 合 , 透過による漏れの臭気はあまり気にならないだろう. ・ ( JGA) 日 本 の 場 合 , タ イ プ 3 の 方 が 少 し 安 価 . し か し , 購 入 本 数 や 商 社 に よ り , 変わる. ・ ( JGA)容 器 カ バ ー を 付 け ,水 分 管 理 を 行 い 正 し く 検 査 す れ ば ,タ イ プ 2 で も 同 じ だが. → ( Susilo 氏 ) 尼 国 で は ガ ス 中 の 水 分 混 入 は 避 け ら れ な い . タ イ プ 4 は 内 部 腐 食がない.ガスの品質はしばらく向上しない.現段階の最適解がほしい. ・ ( JGA) ト ラ ン ス ジ ャ カ ル タ 社 が 高 圧 容 器 を 指 定 す る と , 責 任 を 負 う こ と に な る . 自動車メーカーに選定させ,保証させることも選択肢.容器を覆うカバーも付け させる. ( JARI の 所 感 ) ・ 同 席 し た Nusa 氏 の 会 社 は 米 国 リ ン カ ー ン ( Lincoln Composites) 社 の 代 理 店 も 兼 ね て お り , リ ン カ ー ン 社 が 独 占 し て い る タ イ プ 4 容 器 を 推 し て い る . Susilo 氏 も , 日 側 か ら タ イ プ 4 の 推 奨 を 得 た か っ た 模 様 . し か し , JGA は 構 造 上 タ イ プ 4 の仕様をあまり信頼しておらず,実績のあるタイプ 3 を推奨. ・ 高 圧 容 器 の 件 は , 後 日 , FC・ EV 研 究 部 の 安 全 担 当 の 三 石 氏 に も 確 認 す る . → タ イ プ 4 は ,ク オ ン タ ム( Quantum)社 も 販 売 .リ ン カ ー ン 社 の 製 品 も 特 に 問 題 は な い と の こ と . 水 素 用 高 圧 容 器 は 70MPa も あ り , 天 然 ガ ス 用 高 圧 容 器 に 関 し て 技 術 的 な 問 題 は 特 に な い と 考 え ら れ る .た だ し ,仕 様 に 合 っ た 使い方・保守は必要. - 49 - 4.2.3 破裂事故のあったガスステーションの視察 日 時 : 2011 年 11 月 28 日 ( 月 ), 14:00~ 14:45 場 所 : ピ ナ ン ・ ラ ン テ ィ ( Pinang Ranti) ガ ス ス テ ー シ ョ ン ( Koridor 9), ジ ャ カ ル タ 出 席 : Bagus 氏 ・ Budi 氏( TransJakarta),ガ ス ス テ ー シ ョ ン の ス タ ッ フ ,Ihsan 氏 ( MOI, WG3 担 当 ), 柿 沼 氏 ・ 坂 本 氏 ( JGA), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 資料:特になし 内容: ・ 破裂事故のあったガスステーションは,原因不明にも関わらず,既に運用再開. ・ ま た , 破 裂 事 故 を 起 こ し た 現 代 製 CNG バ ス は 今 年 9 月 に 導 入 し た ば か り で , 充 填 中 , オ ー ト ス ト ッ プ が 動 作 せ ず , 28MPa ま で 圧 力 が 上 昇 し た と の こ と . → ( JARI) 3 年 後 , 30MPa の 水 圧 試 験 を パ ス す る は ず だ が . → ( JGA) 製 造 時 の 欠 陥 の 可 能 性 あ り . ・ 日 野 製 CNG バ ス が 停 車 中 .エ ン ジ ン 部( キ ャ ブ レ タ ー 式 )と 高 圧 容 器 部( タ イ プ 1)を 観 察 .高 圧 容 器 の 下 部 は ,金 網 で 保 護 .し か し ,こ の 構 造 で は 飛 び 石 に よ る 損傷は避けられない.日本は鉄板で覆う構造を採用. 図 4.3 ピ ナ ン ・ ラ ン テ ィ ( Pinang Ranti) ガ ス ス テ ー シ ョ ン の 全 景 - 50 - 図 4.4 日 野 製 CNG バ ス ( 2011 年 11 月 28 日 ) 図 4.5 日 野 製 CNG バ ス の 高 圧 容 器 ( タ イ プ 1) (9 本搭載し,下部は金網で保護) 図 4.6 充 填 設 備 ( 2 系 統 ) の 全 景 ( 2011 年 11 月 28 日 ) - 51 - 4.2.4 CNG 三 輪 タ ク シ ー バ ジ ャ イ ( Bajaj) の 視 察 日 時 : 2011 年 11 月 29 日 ( 火 ), 14:00~ 14:45 場所:ブロック M 付近の路上,ジャカルタ南 出 席 : 柿 沼 氏 ・ 坂 本 氏 ( JGA), 船 崎 ( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ) 内容: ・ Indra 氏 の 案 内 で , CNG 三 輪 タ ク シ ー ( イ ン ド 製 バ ジ ャ イ ) の 運 転 手 に , 運 用 状 況を聞き取り. ・ 従 来 の ガ ソ リ ン 専 用 バ ジ ャ イ は 2 ス ト ロ ー ク , CNG バ ジ ャ イ は 4 ス ト ロ ー ク で , ガ ソ リ ン と 天 然 ガ ス の バ イ フ ュ ー エ ル 車 . 高 圧 容 器 は タ イ プ 1. ・ CNG バ ジ ャ イ に は 30L の 高 圧 容 器 を 搭 載 し て い る が ,天 然 ガ ス を 入 れ た こ と は な い.ジャカルタ北のガスステーションの場所は知っているが,遠くにあり不便な ので使わない.近くのジャカルタ南のガスステーションの場所は知らない. ・ CNG バ ジ ャ イ を 使 う 理 由 は , 4 ス ト ロ ー ク な の で , 静 か で , 排 ガ ス も き れ い な た め,乗客の受けが良く,より多くの乗客数が期待できる. →( 私 見 )確 か に ,2 ス ト ロ ー ク の バ ジ ャ イ は ,甲 高 い 耳 障 り な 騒 音 が 目 立 つ . ・ CNG バ ジ ャ イ の 価 格 は 5,000 万 Rp( 43 万 円 ) と 聞 い て い る . 運 転 手 は オ ー ナ ー か ら ,1 日 あ た り 12 万 Rp( 1,040 円 )で 借 り て い る .運 賃 は 距 離 制 .1km で 15,000 Rp 程 度 ( 130 円 ). ・ 従 来 の ガ ソ リ ン 専 用 バ ジ ャ イ は ,1 日 あ た り 2 万 Rp( 170 円 )程 度 で 借 り ら れ る . ・ 7 月 の 訪 尼 の 際 , 多 数 の CNG バ ジ ャ イ を 見 か け , 安 全 管 理 へ の 危 惧 を 感 じ た が , 天然ガス充填はなく,現状では杞憂に過ぎなかった. 図 4.7 CNG 三 輪 タ ク シ ー Bajaj( 4 ス ト ロ ー ク , ガ ソ リ ン と の バ イ フ ュ ー エ ル ) - 52 - 図 4.8 図 4.9 従 来 の ガ ソ リ ン 三 輪 タ ク シ ー Bajaj( 2 ス ト ロ ー ク ) CNG 三 輪 タ ク シ ー Bajaj の 鋼 製 高 圧 容 器 ( タ イ プ 1) - 53 - 図 4.10 4.3 Bajaj の 高 圧 容 器 の 管 理 票 ( 2011 年 11 月 29 日 ) 天 然 ガ ス 自 動 車 ( NGV) の 安 全 に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ 日 時 : 2011 年 11 月 30 日 ( 水 ), 9:45~ 15:30 場 所 : マ ハ ラ ニ ・ ホ テ ル ( Maharani), 2F 会 議 室 , ジ ャ カ ル タ 出 席:Rudiyono 課 長 補 佐( 午 前 の 司 会 ) ・Syarkani 氏( 午 後 の 司 会 ) ・Ihsan 氏( MOI), Saiful 氏( MOT),Harhyono 氏・Widodo 氏( GAIKINDO),Susilo 氏・Makbar 氏 ( TransJakarta 社 ), Novie 氏 ( バ ス 運 営 会 社 Trans Mayapada Busway), Nusa 氏 ( 部 品 会 社 Clover Patch), Rudi 氏 ( BTMP), Iman 氏 ・ 他 ( 自 動 車 型 式 認 証 機 関 VTCC),ガ ス ス テ ー シ ョ ン 関 係 者 ,柿 沼 氏・坂 本 氏( JGA),船 崎( JARI), Indra 氏 ( 通 訳 ), 計 21 名 資料:日側プレゼン資料 3 部,尼側プレゼン資料 2 部 内容: ( 1) MOI 開 会 挨 拶 : Rudiyono 課 長 補 佐 ・ 渋滞ため,出席者が少なく,開催時刻が遅れたことを陳謝. ・ 部長出席の予定だったが,出張のため,代理を務める.以下,部長からの伝言. JGA の 専 門 家 の 出 席 に 感 謝 .IJ-EPA に お け る 13 工 業 分 野 の 活 動 は 工 業 省 の 下で実施.自動車分野の活動は,環境にやさしい良い燃費の車の開発の一環. NGV の 促 進 も 計 画 に 含 ま れ て い る . 本 WS は JARI と 協 力 し て 開 催 . 運 輸 省 MOT や尼 国 自 工 会 GAIKINDO の協 力 も得 た.出 席 者 全 員 の協 力 をお願 いする. ・ WS の 開 会 宣 言 . ( 2) JARI 挨 拶 : 船 崎 ・ WS 参 加 と 協 力 に 謝 辞 . ・ IJ-EPA お よ び WS 開 催 の 背 景 ・ 目 的 等 に つ い て 簡 単 に プ レ ゼ ン . - 54 - ( 3) 柿 沼 氏 の 講 演 & 討 議 : NGV Promotion and Trend in Japan ・ 日 本 の NGV 導 入 の 歴 史 を 紹 介 . 現 在 , NGV 42,000 台 , ガ ス ス テ ー シ ョ ン 333 カ所. ・ 配 送 用 小 型 ト ラ ッ ク が 全 体 の 44%と 最 多 .航 続 距 離 が 200km と 短 く ,決 ま っ た 経 路 の 都 市 内 走 行 が 主 体 .都 市 環 境 汚 染 の 改 善 に も 貢 献 .CNG 路 線 バ ス も 同 じ 理 由 で普及. ・ 天 然 ガ ス 性 状 の 紹 介 ( 水 分 , 硫 黄 分 は 0). ・ 排ガス試験用のガス組成が規定されている. ・ 天然ガスは,ガソリン,軽油よりも安価.しかし,トータルコストを考えた場合 走行距離の少ない車両は,車両価格・メンテを含めると逆転もあり得る. ・ 現 在 国 内 で 販 売 さ れ て い る NGV は す べ て ,Multi-Point Injection( MPI)を 採 用 . 排出ガス特性,燃費,出力の 3 点で,キャブレター方式よりも優れる. ・ メ ー カ ー 製 の 小 型 バ ン ,小 型 ト ラ ッ ク の 仕 様 を 紹 介 ,現 在 JGA が 普 及 活 動 に 努 め て い る 大 型 CNG ト ラ ッ ク の 改 造 内 容 ・ 仕 様 等 を 説 明 . ・ 開 発 検 討 中 の VOLVO デ ュ ア ル・フ ュ ー エ ル エ ン ジ ン( 軽 油 混 合 圧 縮 着 火 ),東 京 ガ ス (株 )が 試 作 し た CNG ハ イ ブ リ ッ ド 車 ( TOYOTA SAI) を 紹 介 . ・ 特 に , ポ ス ト 新 長 期 規 制 を ク リ ア し た 大 型 CNG ト ラ ッ ク ( 10,000cc ク ラ ス , 航 続 距 離 500km) の 都 市 間 輸 送 に 期 待 . ガ ス 充 填 量 が 多 く , 充 て ん 所 の 経 営 安 定 に つ な が る た め . 現 在 , 9 台 だ が , 今 年 は 13 台 , 来 年 は 50 台 の 増 加 を 計 画 . → ( Rudiyono 氏 ) な ぜ , 改 造 費 に 900 万 円 も か か る の か ? →( 柿 沼 氏 )こ の ク ラ ス の メ ー カ ー 車 が 販 売 さ れ て い な い た め ,1 台 ず つ デ ィ ー ゼ ル エ ン ジ ン の 車 を 後 改 造 す る た め .ま た 、ポ ス ト 新 長 期 規 制 の た め 制 御 系 の 開 発 コ ス ト 高 .尼 国 Euro2 レ ベ ル で は ,こ れ ほ ど 高 く は な ら な い .改 造 費 の 半 分 は , 国 の 補 助 あ り . JGA は エ ン ジ ン 開 発 費 用 を 一 部 負 担 . →( 尼 側 )尼 国 ガ ス 協 会 は CNGV 開 発 や 製 造 に 関 わ ら な い .工 場 へ の ガ ス 販 売 の方が儲かる. ・ ガス充填や高圧容器の安全面について,簡単に紹介.日本では,充填中にエンジ ンが回らないように,スターターインターロックを装備.以前,充填中に走行す る 事 故 が 年 30 件 発 生 . ・ 日本でも高圧容器は 4 種類あり.タイプ 1 は鋼製で,安価だが重く,トラック向 け が 多 い .タ イ プ 2 は ア ル ミ ラ イ ナ ー を フ ー プ 部 の み FRP で 補 強( フ ー プ ラ ッ プ ). スチールライナーは腐食があり,目視チェックができないので禁止(それほど, 安 く も な く 軽 く も な い ).日 本 で は ,タ イ プ 2 の 採 用 例 は な い .タ イ プ 3 は ア ル ミ ラ イ ナ ー を FRP で フ ル ラ ッ プ . バ ス や 乗 用 車 に 採 用 . タ イ プ 1 に 比 べ , 1/3 の 重 量 だ が ,価 格 は 3 倍 .タ イ プ 4 は プ ラ ス チ ッ ク ラ イ ナ ー を FRP/ CFRP で フ ル ラ ッ プ.重量,価格ともタイプ 3 並み. - 55 - ( 4) 坂 本 氏 の 講 演 & 討 議 : NGV Safety Regulation and Inspection System in Japan ・ 道 路 交 通 法 ( 国 交 省 ), 高 圧 ガ ス 安 全 保 安 法 ( 経 産 省 ) を 解 説 . ・ 高圧容器の検査,保守,改造車製造における試験について,器具を含めて解説. ・ 高圧容器の固定(ボルト緩み)と漏れのチェックが重要. ・ 日本では,高圧容器は鉄板カバーで覆われており,飛び石による損傷や泥付着は ほとんどあり得ない.しかし,想定される高圧容器の損傷例を写真で提示. ・ 韓国の高圧容器爆発事故 6 件を紹介.充填直後が 4 例,走行中が 2 例.すべて, タ イ プ 2 で 発 生 . 期 近 の 2010 年 8 月 の 事 故 は , ブ ラ ケ ッ ト ( バ ン ド ) の ボ ル ト が 緩 ん で お り ,容 器 の FRP 層 を 損 傷 .さ ら に 電 気 式 安 全 弁 が 作 動 し な か っ た 弁 の 損傷が重なった. →( Susilo 氏 )ト ラ ン ス ジ ャ カ ル タ の CNG バ ス で は ,高 圧 容 器 の カ バ ー な し . 表 面 が 泥 で 見 え な く な る .危 険 な 状 況 な の で ,表 面 を き れ い に す る 必 要 あ り . →(坂本氏)日本では,鉄板に覆われており,さらに,液が溜まらないように 穴 が あ る .以 前 ,硫 酸 を 運 ん で い た ト ラ ッ ク で 漏 れ の 事 例 が あ っ た た め( FRP 層 へ の 影 響 大 ). → ( Susilo 氏 ) 既 に 多 く の タ イ プ 2 の 高 圧 容 器 を 使 っ て い る . 内 部 の 腐 食 の 確 認方法は? →( 坂 本 氏 )容 器 を 取 り 外 し て ,超 音 波 探 傷 法( Ultrasonic Testing)で 内 部 の 状 態 を 確 認 す る .日 本 で は 適 用 し た こ と は な い が .ま た ,ガ ス 中 の 水 分 を 除 去 す る た め に ,ガ ス ス テ ー シ ョ ン の ド ラ イ ヤ ー の 点 検 も 重 要 .水 分 が あ る と , 充填口で凍ってガスが入らないこともある. → ( Akbar 氏 ) 分 析 す る と , 水 と オ イ ル が 溜 ま っ て い る こ と が わ か っ た . コ ン プ レ ッ サ ー の ガ ス 流 量 1,000m 3 /時 の も の で ,15 時 間 あ た り 2L の オ イ ル を 注 入している. →( 坂 本 氏 )計 算 す る と ,日 本 の 5 倍 も 使 っ て い る .日 本 は ,25mg/m 3 で 管 理 . ※ 密 度 0.9kg/L と す る と ,( 2×0.9÷15) ×1,000,000÷1,000= 120mg/m 3 . →(坂本氏)尼国には 3 年ごとに高圧容器を取り外して水圧試験を実施するこ と に な っ て い る と 聞 い た .不 安 な ら ば 必 要 か も し れ な い が ,日 本 で は 原 則 と して水分管理しているので高圧容器の取り外しはやるべきではないと考えて い る .継 手 か ら の 漏 洩 ,部 品 や ブ ラ ケ ッ ト の 緩 み な ど ,反 っ て 品 質 が 落 ち る . 日本は車載での検査のみを実施している. ( 5) Saiful 氏 の 講 演 : Safety Regulation & Inspection of CNG Vehicle in Indonesia ・ Saiful 氏 は , 2010 年 度 , IJ-EPA の 大 気 質 テ ー マ で , JARI 研 修 に 参 加 . ・ CNGV 利 用 に 関 す る 規 制 は ,1993 年 と 2004 年 に 制 定 .充 填 に 関 す る 設 計 ,利 用 , 保 守 に つ い て , 運 輸 省 MOT の 証 明 書 が 必 要 . ・ 高 圧 容 器 は , 排 気 管 や そ の 他 の 熱 源 か ら 100mm 離 す こ と . 溶 接 も 禁 止 . - 56 - ・ 配管の材料は,シームレスのステンレス鋼.継ぎ手部分に,手が届くこと. ・ 流 量 調 整 器( Regulator)は ,生 産 国 の 証 明 書 が 必 要 .ま た ,定 期 点 検 や 保 守 の た め,手が届く位置に設置.熱源から離す. ・ 容器弁については,労働省への登録が必要.また,定期点検や保守のため,手が 届く位置に設置.複数の容器を装着する場合,主弁を設置.許容圧力を超えない ように,安全装置を装着. ・ CNG シ ス テ ム を 扱 う 整 備 工 場 ( 修 理 工 場 ) に は , 1 名 以 上 の 取 付 担 当 者 と 1 名 以 上 の 整 備 員 が 必 要 .専 用 工 具 や 設 備 を 保 有 す る こ と( ガ ス 漏 れ 探 知 機 な ど ).運 輸 省が認可する. ・ 保 守 整 備 員 は ,自 動 車 整 備 に つ い て 2 年 以 上 の 経 験 が あ る こ と .ま た , (運輸省の?) Agent の CNGV 保 守 コ ー ス を 受 講 し , 修 了 し て い る こ と . ・ Agent は ,CNG 車 の モ ニ タ リ ン グ カ ー ド と 基 本 カ ー ド ,お よ び ,ス テ ィ ッ カ ー( BBG マーク)を発行.ガス充填の手引き書を発行. ( 6) Harhyono 氏 の 講 演 : CNG-Fuel Movement ・ 自 動 車 用 天 然 ガ ス の 性 状 は エ ネ ル ギ ー 鉱 業 省 が 規 制 .メ タ ン 77%以 上 ,H2S は 10 ppm vol 以 下 , 水 分 は 3.0 lb/mmscf 以 下 , CO 2 は 5% vol 以 下 な ど .( 漏 れ を 認 知 する臭気も) ・ CNGV お よ び LPGV の 排 出 ガ ス 規 制 は 環 境 省 が 2009 年 に 制 定 . ・ 運 輸 省 が 行 う 国 の 型 式 認 証 NTA( National Type Approval) は , ガ ソ リ ン 車 と 同 じ. ・ エ ネ ル ギ ー 鉱 業 省 は , CNG と Pertamax( 補 助 金 な し ガ ソ リ ン ) の 価 格 を , そ れ ぞ れ , 3,100Rp/L, 8,700Rp/L に 設 定 . 燃 費 を そ れ ぞ れ , 7 km/L, 8km/L と す る と ,燃 料 代 は Pertamax の 方 が 2.5 倍 .現 在 ,自 動 車 用 CNG,LPG に 対 し て ,税 金の優遇措置や奨励金の計画はない. ・ Ydoyono 大 統 領 は 12 月 に , NGV 社 会 の 実 現 に 向 け た 計 画 を 発 表 予 定 . そ の 前 の 12 月 5~ 7 日 , NGV に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 . ・ 自 動 車 用 天 然 ガ ス の 消 費 量 は , 産 業 界 等 を 含 め た 全 消 費 量 の 0.45%に 過 ぎ な い . イ ン ド ネ シ ア の 天 然 ガ ス 埋 蔵 量 と 比 べ て も , CNGV の 普 及 の 余 地 は 十 分 あ る . ・ 尼 国 自 動 車 メ ー カ ー は , CNG バ ス 車 体 の OEM 製 造 を 2008 年 か ら 行 っ て い る . ( 7) 尼 側 講 演 に 関 す る Q&A ・ ( Susilo 氏 ) 政 府 , 自 動 車 業 界 は LPG 車 の 普 及 を 進 め る の か ? → ( Harhyono 氏 ) LPGV は 未 だ 無 理 . 当 面 , CNGV の み . ・ ( Susilo 氏 ) 政 府 , 自 工 会 GAIKINDO か ら の 情 報 が な い . 例 え ば , ど の タ イ プ の 高圧容器が良いのか? 事故が起きれば,トランスジャカルタ社の責任になる. →(柿沼氏)世界的に実績のあるタイプ 1 を推奨. → ( 坂 本 氏 ) 製 造 ・ 保 守 の 教 育 訓 練 が 行 き 届 い て い れ ば , CNGV は 危 険 で は な - 57 - い. → ( Saiful 氏 ) 昨 年 , JARI の 訪 日 研 修 で , CNGV の 改 造 や 保 守 に つ い て 学 ん だ が ,そ の 内 容 を 実現 す る の はま だ 困 難 .今 ,決 ま っ て い る こ とを や る しか ない. → ( Rudi 氏 ) バ ス 製 造 メ ー カ ー の 保 守 マ ニ ュ ア ル を 入 手 し て は . → ( Riko 氏 )韓 国 メ ー カ ー は , バ ス 運 営 会 社 に 全 く 情 報 を 提 供 し て く れ ず , 自 分 で 学 ん だ .政 府 に は ,ガ ス ス テ ー シ ョ ン の 増 設 を 要 望 す る .実 燃 費 0.9km/L も予想外.運輸省に試験をお願いしたい. ・ (柿沼氏)3 年おきに高圧容器を検査するが,使用期限は決まっていないのか? → ( Nusa 氏 ) ま だ 決 め て い な い 10 年 程 度 と 考 え て い る . ( 8) MOI 閉 会 あ い さ つ & 閉 会 宣 言 : Syarkani 氏 ( JARI の 所 感 ) ・ 次 週 に 3 日 間 の NGV ワ ー ク シ ョ ッ プ を 控 え て お り ,出 席 者 30 名 に 届 か な か っ た . し か し ,危 機 感 を 持 っ た 実 務 担 当 者 が 出 席 し た の で ,開 催 の 意 義 は あ っ た .一 方 , 行政側,自動車業界側の姿勢には,あまり危機感が感じられなかった. ・ 次 週 の NGV ワ ー ク シ ョ ッ プ の プ ロ グ ラ ム 案 を 坂 本 氏 か ら 入 手 し た .後 日 ,工 業 省 , 環境省の参加者に情報提供を依頼する. 図 4.11 ワ ー ク シ ョ ッ プ の 様 子 ( 2011 年 11 月 30 日 ) ( 司 会 者 : Rudiyono 課 長 補 佐 , 講 演 者 : 柿 沼 氏 ) - 58 - 図 4.12 ワ ー ク シ ョ ッ プ の 様 子 ( 2011 年 11 月 30 日 ) ( 司 会 者 : Rudiyono 課 長 補 佐 , 講 演 者 : 坂 本 氏 ) 図 4.13 ワ ー ク シ ョ ッ プ の 様 子 ( 2011 年 11 月 30 日 ) ( 司 会 者 : Syarkani 氏 , 講 演 者 : Saiful 氏 & Harhyono 氏 ) 4.4 活動のまとめ 事業の目的 尼 国 は 2004 年 か ら 石 油 の 純 輸 入 国 に な り , 近 年 の 石 油 価 格 高 騰 を 背 景 に , 豊 富 な 国 産 ガ ス を 利 用 し た ガ ス 自 動 車( CNGV,LPGV)の 普 及 を 国 策 に し て い る .し か し , CNGV は 20MPa 下 の 高 圧 タ ン ク や 各 種 部 品 を 用 い る に も 関 わ ら ず , 尼 国 に 安 全 基 準 - 59 - およびその基準を遵守する仕組みが十分に整備されているとは言えない.このため, ガス燃料自動車の安全基準を理解し遵守される仕組みをつくる.また,その仕組みの 中で,ガス燃料自動車への改造および整備技術を定着させる. 2011 年 度 の 活 動 必 要 と さ れ る 安 全 基 準 を 理 解 す る た め に,尼 国 に お い て CNGV に 関 す る ワ ー ク シ ョッ プを開催した.その際に,日本からも専門家を派遣し,現地の実態を把握するととも に , 両 国 の 情 報 交 換 を 行 い , CNGV の 安 全 に つ い て 相 互 の 理 解 が 進 ん だ . 2012 年 度 の 活 動 計 画 2012 年 度 は CNGV と LPGV を 対 象 と し て , 改 造 ・ 整 備 技 術 の 定 着 を 目 的 に , さ ら に実務的な技術協力を進める.このために,日本からの専門家派遣による改造・整備 に 関 す る ワ ー ク シ ョ ッ プ を 開 催 し ,尼 国 研 修 員 の 日 本 研 修 を 実 施 す る .2012 年 度 も 日 尼のカウンターパートと協力し,良い成果が得られるようにしたい. - 60 - 5. プラスチック・ゴム分野の技術支援 2011 年 度 は 日 尼 の ク ロ ス チ ェ ッ ク 試 験 を 通 し て ,尼 側 試 験・研 究 機 関 の 実 力 と 課 題 を 把 握 し , 現 地 メ ー カ ー の R&D に お け る 製 品 不 具 合 等 の 問 題 解 決 能 力 を 高 め る こ と を 目 的 と し た .そ の た め に ,試 験 片 作 成 ,強 度 試 験 お よ び 環 境 規 制 に 係 る 分 析 に 絞 り , 現地への日本人専門家派遣と尼国研修員の日本研修を実施した. 5.1 専門家派遣 インドネシアの試験・分析機関における技術的課題を確認するために,日本・イン ド ネ シ ア 間 で の ク ロ ス チ ェ ッ ク を 9~ 10 月 に 実 施 し た が , こ れ に 先 立 ち , 7 月 25 日 か ら 29 日 ま で の 5 日 間 , イ ン ド ネ シ ア の 3 機 関 ( B4T, IRRI, STP) に 専 門 家 2 名 を派遣して,作業実施状況の確認,内容の決定・共有化を行った.以下,その概要を 述べる. 5.1.1 材 料 ・ 工 業 製 品 セ ン タ ー ( B4T) 日 時 : 2011 年 7 月 25 日 , 9:00~ 14:45 出 席 : Ms. Wieke Pratiwi 所 長 ( 表 敬 訪 問 ), Priyono 認 証 部 長 , Ms. Wuri 氏 , 現 場 担 当 者 数 名 , 佐 藤 氏 ・ 米 田 氏 ( 日 産 ア ー ク ), 鈴 木 ( JARI), Albert 氏 ( 通 訳 ) ( 1) Pratiwi 所 長 と 懇 談 ・ 挨拶の後,今年度の活動について説明. ( 2) ク ロ ス チ ェ ッ ク の 協 議 ・ B4T は 試 験 片 を 作 れ な い の で ,STP,IRRI お よ び 日 本 で 作 っ た 試 験 片 を 用 い て 試 験する. ・ ( 日 産 ア ー ク )具 体 的 な 製 品 と い う よ り ,材 料 の 分 析 を し た く PP,PVC,PA を 考 えている.これらは自動車をはじめとして幅広く使われている基本的な材料であ るためである.基礎的な試験ができないと,高度な試験はできない.今回のクロ スチェックでは,数値を合わせることが目的ではなく,何ができて何ができない のかを確認したい. ・ ( B4T) 圧 縮 永 久 歪 み に 関 す る 試 験 が で き る か ど う か 分 か ら な い の で , 確 認 す る . ・ ( B4T)VOC 試 験 を 行 い た い が B4T で は で き な い .外 注 先 の Textile Labo で は 実 施可能か確認する. ( 3) 設 備 の 確 認 ・ 強度試験関係の設備を確認した.ゴムの引張試験に関してはデモ試験を行った. 古 い 設 備 が 多 い も の の 問 題 は な い と 考 え ら れ る .た だ し ,試 験 途 中 の デ ジ タ ル デ ー タを出力できないため,チャートを描くことはできない. ・ 化学分析の設備については,比較的新しく問題ない. - 61 - 図 5.1 図 5.2 引張試験のデモ ( 2011 年 7 月 25 日 ) 集合写真 ( 左 か ら 鈴 木 , 米 田 氏 , Priyono 氏 , 佐 藤 氏 , Wuri 氏 , Albert 氏 ) 5.1.2 ゴ ム 研 究 所 ( IRRI) , 1 日 目 日 時 : 2011 年 7 月 26 日 , 9:00~ 16:30 出 席:Dr. Chairil Anwar 所 長 ,Dr. Dadi R. Maspanger 副 所 長( 表 敬 訪 問 ),Dadang 技 術 マネー ジャー ,Adi 品 質 マネー ジャー ,Anwar 副 技 術 マネー ジャー ,Ms. Hani 副 品 質 マ ネ ー ジ ャ ー , Irfan 氏 , 現 場 担 当 者 数 名 , 佐 藤 氏 ・ 米 田 氏 ( 日 産 ア ー ク ), 鈴 木 ( JARI), Albert 氏 ( 通 訳 ) ( 1) IRRI の 紹 介 ・ ほ と ん ど 天 然 ゴ ム の R&D を 行 っ て い る .原 料 の ゴ ム を 栽 培 す る と こ ろ か ら 対 象 と している. ・ IRRI の 下 に 3 つ の 機 関( プ ラ ン テ ー シ ョ ン を 所 有 )が あ り ,メ ダ ン( 北 ス マ ト ラ ), マ レ ン バ ン ( 南 ス マ ト ラ ), サ ラ テ ィ ガ ン ( 中 部 ジ ャ ワ ) が 所 在 地 で あ る . BPTK はもともと傘下の機関でメダンにあったが,今年の 4 月からボゴールに移転し, 機 能 は そ の ま ま に IRRI と 合 併 し た . ・ IRRI の 中 に 4 つ の 研 究 室 が あ る . 化 学 , 物 理 ・ 機 械 , タ イ ヤ , 試 験 片 作 成 . ( 2) ク ロ ス チ ェ ッ ク の 協 議 ・ レ オ メ ー タ ー で の 測 定 時 の 温 度 を 150℃ . ・ ( IRRI) 天 然 ゴ ム の グ レ ー ド を RSS1 に す る . タ イ ヤ は SIR20 だ が , 今 回 の ク ロ ス チ ェ ッ ク で の 安 定 性 を 考 え る と RSS1 の 方 が 良 い . ・ 加 硫 時 の 条 件 は 100℃ , 9.8MPa. ・ 圧縮試験時のサイズは大きい方(1 インチ)を採用. ・ ( IRRI) オ ー プ ン ミ ル の 直 系 は 8 イ ン チ で , 能 力 は 300g~ 1kg. 今 日 の デ モ 試 験 - 62 - で は 間 の 500g と し た . ・ ( 日 産 ア ー ク )日 本 側 の オ ー プ ン ミ ル の 最 大 能 力 を 確 認 し た 後 ,本 番 で の 試 験 重 量 を決定して連絡する. ・ インドネシアから日本に送る試験片は,パンチングした物.パンチングする刃の 状況で試験結果が変わる恐れがあるため. ( 3) 設 備 の 確 認 ・ 試 験 片 作 成 ま で の 一 連 の 工 程 を 確 認 し た .設 備 は 古 い も の の 手 順 等 に 問 題 は な か っ た. ¾ ゴムの重量を測定後,混練. ¾ レオメーターで粘弾性を測定. ¾ 円柱状試験片とシート状試験片を加熱プレスにより作成.一晩寝かせた後, 翌日のデモ試験に使用. 図 5.3 図 5.4 混練のデモ ( 2011 年 7 月 26 日 ) 5.1.3 協議の様子 ( 右 か ら Anwar 氏 , Irfan 氏 ) ゴ ム 研 究 所 ( IRRI) , 2 日 目 日 時 : 2011 年 7 月 27 日 , 9:00~ 16:00 出 席 : Adi 品 質 マ ネ ー ジ ャ ー , Anwar 副 技 術 マ ネ ー ジ ャ ー , Irfan 氏 , 現 場 担 当 者 数 名 , 佐 藤 氏 ・ 米 田 氏 ( 日 産 ア ー ク ), 鈴 木 ( JARI), Albert 氏 ( 通 訳 ) ( 1) ク ロ ス チ ェ ッ ク の 協 議 ・ 8/22( 月 ) か ら JARI が 再 開 す る の で , そ れ に 合 わ せ て 遅 く と も 8 月 末 日 ま で に IRRI か ら JARI に 材 料 を 送 る . 18 日 ( 金 ) か 22 日 ( 月 ) に イ ン ド ネ シ ア か ら 送 る予定. ・ 日 本 か ら は ,イ ン ド ネ シ ア に 9/5( 月 )の 週 に 材 料 が 着 く よ う に 送 る .そ の 後 ,9/12 ( 月 ) の 週 に 試 験 片 を 作 成 し , 一 部 を B4T に 送 る . ・ デ ー タ 入 力 シ ー ト を 日 産 ア ー ク か ら JARI を 経 由 し て E メ ー ル で 送 る の で , 10/7 - 63 - ( 金 ) ま で に デ ー タ を 入 力 し て JARI に 返 送 す る . そ の 後 , 10/16 か ら の 日 本 研 修 までに米田氏がまとめて議論の準備をする. ・ インドネシアで試験を行った後の試験片は保管する. ・ IRRI は B4T に 2 回 送 る .1 回 目 は IRRI が 作 成 し た 天 然 ゴ ム の シ ー ト と デ ィ ス ク を B4T に 送 る . 2 回 目 は 日 本 か ら の SBR を 送 る . ( 2) 設 備 の 確 認 ・ 前日に作成した試験片を用い,デモ試験(引張試験,引裂試験,圧縮試験)の続 きを行った. ・ デモ試験の待機中に,次年度の活動で対象になりそうな設備を確認した.オゾン 劣化測定機,ウェザーメーターについては,現在故障中である. 図 5.5 図 5.6 引張試験のデモ 現場担当者との集合写真 ( 2011 年 7 月 27 日 ) 5.1.4 ポ リ マ ー 技 術 セ ン タ ー ( STP) , 1 日 目 日 時 : 2011 年 7 月 28 日 , 9:45~ 16:15 出 席:Wawas 所 長( 表 敬 訪 問 ),Jayatin 設 備 マ ネ ー ジ ャ ー・Dodi 試 験 マ ネ ー ジ ャ ー ・ 現 場 担 当 者 数 名 ( STP), Adi 品 質 マ ネ ー ジ ャ ー ・ Anwar 副 技 術 マ ネ ー ジ ャ ー ( IRRI), 佐 藤 氏 ・ 米 田 氏 ( 日 産 ア ー ク ), 鈴 木 ( JARI), Albert 氏 ( 通 訳 ) ( 1) ク ロ ス チ ェ ッ ク の 協 議 ・ イ ン ド ネ シ ア 側 で ク ロ ス チ ェ ッ ク 試 験 時 に 連 携 す る こ と が 生 じ た 場 合 , STP に 取 りまとめを依頼. ・ ノッチングのトルク管理については,後で日本側から連絡する. ・ 日 本 か ら STP に , 9/5 の 週 に 材 料 が 着 く よ う に 送 る . 連 休 で も 警 備 員 と 当 番 社 員 がいるので,荷物を受け取ることが可能. ・ ( STP)STP は ,日 本 研 修 な ど 今 回 の プ ロ ジ ェ ク ト を 通 じ て ,試 験 の レ ベ ル ア ッ プ だけではなく,関係機関とのネットワークを広げたい. - 64 - ( 2) 設 備 の 確 認 ・ ・ 物理試験のデモを行った. ¾ 射出成形機による引張・曲げ試験片作成 ¾ 衝撃試験用試験片のノッチング ¾ 引張試験,曲げ試験,衝撃試験 化学分析装置を確認した. 図 5.7 図 5.8 射出成型機による試験片作成の 化学分析機の確認 デ モ ( 2011 年 7 月 28 日 ) 5.1.5 ポ リ マ ー 技 術 セ ン タ ー ( STP) , 2 日 目 日 時 : 2011 年 7 月 29 日 , 9:30~ 17:45 出 席 : Jayatin 設 備 マ ネ ー ジ ャ ー ・ Dodi 試 験 マ ネ ー ジ ャ ー ・ Ms. Frita 氏 ・ Ms. Lina 氏・Ms. Retno 氏( STP),Adi 品 質 マ ネ ー ジ ャ ー・Anwar 副 技 術 マ ネ ー ジ ャ ー ( IRRI), 佐 藤 氏 ・ 米 田 氏 ( 日 産 ア ー ク ), 鈴 木 ( JARI), Albert 氏 ( 通 訳 ) ( 1) ク ロ ス チ ェ ッ ク の 協 議 ・ (日 産 ア ー ク )2 日 間 の デ モ 試験 を 参 考 に ,最 終 的 なク ロ ス チ ェッ ク の 内 容と 日 程 を決定し,後日連絡する. ( 2) 設 備 の 確 認 ・ 化 学 分 析 試 験 の デ モ を 行 っ た . ICP 分 析 機 の 使 用 は 導 入 し て か ら 今 回 で ま だ 2 回 目のためか,うまく実施できなかった.アルゴンガス購入費を節約するため,分 析 依 頼 が た ま る ま で な か な か 稼 働 さ せ な い .よ っ て ,な か な か 分 析 機 の 使 用 ト レ ー ニングができないようである. ・ GCMS, 絶 縁 破 壊 試 験 器 , SEM な ど , 19 台 の 設 備 が 今 年 新 た に 導 入 さ れ る . 設 備 の 質 と 量 の 両 面 で IRRI を 圧 倒 し て い る . - 65 - 図 5.9 図 5.10 ICP に よ る 分 析 デ モ ( 2011 年 7 月 29 日 ) 集合写真 ( 3 列 目 左 か ら 米 田 氏 , Dodi 氏 , Jayatin 氏 , 2 列 目 左 か ら Anwar 氏 , 佐 藤 氏 , 1 列 目 左 か ら Adi 氏 , 鈴 木 , Frita 氏 , Retno 氏 , Lina 氏 , Albert 氏 ) 5.2 クロスチェックおよび日本研修 イ ン ド ネ シ ア 研 究 機 関 の プ ラ ス チ ッ ク・ゴ ム 分 野 に お け る R&D 機 能 強 化 の た め ,8 月 か ら 10 月 に か け て ク ロ ス チ ェ ッ ク 試 験 を 実 施 し た . そ の 後 , イ ン ド ネ シ ア か ら 研 修員を日本に招聘し,その結果について議論した. 5.2.1 研修員と日程 招 聘 し た 研 修 員 は , B4T か ら 1 名 , IRRI か ら 2 名 , STP か ら 2 名 の ほ か , 研 修 の 状 況 を 確 認 す る た め に MOI か ら 1 名 が 参 加 し た .さ ら に ,日 本 研 修 前 の WG3 で ,自 動 車 メ ー カ ー か ら も 自 己 資 金 で 参 加 し た い と い う 要 望 が あ り ,AISI か ら 1 名 ,GIAMM か ら 2 名 が 追 加 で 参 加 す る こ と に な り ,合 計 9 名 を 招 聘 し た .招 聘 者 一 覧 を 表 5.1 に , 研 修 日 程 を 表 5.2 に 示 す . - 66 - 表 5.1 No. 日本研修の招聘者 所属 名前 部署 役職 1 Hendra Leonard 材料・工業製品センター Balai Besar Bahan Dan Barang Certification Division Teknik(B4T) Staff 2 Anwar Tavip Kaljoebi ゴム研究所 Indonesian Rubber Research Institute(IRRI) Testing Laboratory Manager 3 Mohamad Irfan Fathurrohman ゴム研究所 Indonesian Rubber Research Institute(IRRI) Testing Laboratory Staff 4 Dody Andi Winarto ポリマーセンター Sentra Teknologi Polimer(STP) Testing Division Manager 5 Jayatin ポリマーセンター Sentra Teknologi Polimer(STP) Research Division Manager 6 Dede Otto Tirtadinata 工業省 Ministry of Industry(MOI) 7 Hisral Diansyah インドネシア二輪車工業会 8 Muhammad Riyadi インドネシア自動車部品工業会 9 Irwindi Tasman インドネシア自動車部品工業会 表 5.2 日時 10/16 日 夜 10/17 月 午前 午後 10/18 火 午前 午後 10/19 水 午前 午後 10/20 木 午前 午後 10/21 金 午前 午後 10/22 土 終日 10/23 日 終日 10/24 月 午前 午後 10/25 火 終日 10/26 水 終日 午後 10/27 木 午前 午後 Directorate for Land Transport Equipment Industries Product & Quality Indonesian Motorcycle Industry Engineering, PT. Astra Association(AISI) Honda Motor Indonesia Automotive Parts & Divisi Adiwira Plastik, Components Industries PT. Astra Otoparts Association(GIAMM) Indonesia Automotive Parts & Components Industries PT. Indokarlo Perkasa Association(GIAMM) 日本研修の日程 内容 ジャカルタ発 成田着 ガイダンス 国立研究所の視察,意見交換 移動 意見交換(クロスチェック試験結果) 試験設備視察,試験デモ 講義(ゴム) 意見交換(クロスチェック試験結果) 講義(技術支援政策の変遷) 講義(品質管理) (休日) (休日) 意見交換 試験設備視察,試験デモ 国際プラスチックフェア視察 国際プラスチックフェア視察 研修総括,修了証授与 成田発 ジャカルタ着 - 67 - 場所 つくば 産業技術総合研究所,つくば 日産アーク,追浜 日産アーク,追浜 日産アーク,追浜 化学物質評価研究機構,久喜 幕張メッセ,海浜幕張 幕張メッセ,海浜幕張 つくば Section Head Engineer Engineer Engineer 5.2.2 主な研修内容 ( 1) 独 立 行 政 法 人 産 業 技 術 総 合 研 究 所 ( AIST) の 視 察 ( 2011 年 10 月 18 日 , 午 前 ) 産総研を訪問し,国レベルの研究所の概要について紹介された後,2 つの先進研究 について説明を受けた. ・ 産総研の概要:宮崎芳徳(国際部 次長) ・ 天 然 ゴ ム 栽 培 に 関 す る 研 究:高 木 優 氏( 生 物 プ ロ セ ス 研 究 部 門 遺 伝 子 転 写 制 御 研 究グループ グループリーダー 理学博士) ・ DME 自 動 車 に 関 す る 研 究 : 小 熊 光 晴 氏 ( 新 燃 料 自 動 車 技 術 研 究 セ ン タ ー 新 燃 料 燃焼チーム チーム長 工学博士) 図 5.11 図 5.12 天然ゴム栽培研究の説明 DME エ ン ジ ン 研 究 の 説 明 ( 2011 年 10 月 18 日 ) ( 2) 株 式 会 社 日 産 ア ー ク ( ARC) で の 研 修 ( 2011 年 10 月 19 日 ~ 21 日 ) 1) ク ロ ス チ ェ ッ ク 結 果 に つ い て の 議 論 ( 10 月 19 日 ~ 20 日 ) 日 本 研 修 前 に ,尼 国 の 試 験 分 析 機 関( STP,IRRI,B4T)と 日 本 の 試 験 分 析 機 関( ARC, CERI) に お い て , 以 下 の 項 目 に つ い て ク ロ ス チ ェ ッ ク 試 験 を 実 施 し た . ・ 試験片作製と強度試験(プラスチック) ・ 試験片作製と強度試験(ゴム) ・ 有害物質分析(プラスチック) その結果について今回の研修で議論した. プ ラ ス チ ッ ク に 関 し て は ,強 度 試 験 の デ ー タ を 材 料 ご と に ま と め て 図 示 し 比 較 し た . ゴムに関しては,混練後の未架橋ゴムについての物性試験結果と,強度試験のデー タ を 材 料 ご と に ま と め て 図 示 し 比 較 し た . ま た , 引 張 試 験 で 得 ら れ た S-S カ ー ブ と ゴ ム中のカーボンブラックの分散の様子を図示し,日尼で作成した試験片の違いを比較 した. 有害物質分析に関しては,有害物質分析のデータを材料ごとにまとめて図示し比較 - 68 - した. 2) 講 義 ( 10 月 20 日 ~ 21 日 ) a) ゴ ム に お け る 加 硫 ・ 分 散 の 不 均 質 構 造 講演者:加藤淳氏(日産アーク マテリアル解析部 主管研究員 理学博士) 内容:ゴムの加硫と分散を例に,付加価値のある材料を開発するために必要となるナ ノレベルでの分析手法とその解析技術を紹介した. b) 中 小 企 業 に 対 す る 日 本 に お け る 技 術 支 援 施 策 の 変 遷 講演者:高橋正氏(公益財団法人神奈川産業振興センター 経営支援部長) 内容:日本における戦後の産業支援策について,時代背景と経済環境に合わせたその 変 遷 を 紹 介 す る と と も に , 最 近 の 中 小 企 業 支 援 施 策 で あ る SBIR 制 度 に つ い て 解 説 し た. c) 自 動 車 産 業 に お け る 中 小 企 業 の 技 術 的 役 割 と 課 題 講 演 者 : 福 田 祐 二 氏 ( MIC 綜 合 事 務 所 所 長 ) 内容:自動車産業を例に,日本のモノづくりにおけるジャストインタイムの考え方を 解説し,ムダを省き生産性を向上させるための手法と実例を紹介した. 3) 設 備 の 見 学 お よ び ゴ ム 引 張 試 験 の デ モ ( 10/19) X 線解析装置,透過型電子顕微鏡,水銀分析装置など設備を見学した.その後,イ ンドネシアではまだ導入されていない非接触伸び計を備えた試験機により,ゴムの引 張試験を実演し,データ解析の手法について解説した. 図 5.13 図 5.14 クロスチェック試験結果の議論 純水製造設備の説明 ( 3) 一 般 財 団 法 人 化 学 物 質 評 価 研 究 機 構 ( CERI) で の 研 修 ( 2011 年 10 月 24 日 ) 今 回 の ク ロ ス チ ェ ッ ク で は ,CERI が 日 本 側 の 試 験 片 作 成 を 担 当 し た .そ こ で ま ず , 今 回 使 用 し た SBR に つ い て , 同 じ 手 順 で 生 ゴ ム か ら 再 度 混 練 し , そ の 様 子 を 見 学 し た.続いて,プレス成形機,ゴムシート成形用金型,ムーニー粘度計,環境劣化試験 室などの設備を見学した.最後に,試験方法や寿命評価など技術的なことにに関し質 - 69 - 疑応答を行った. 図 5.15 図 5.16 ゴム混練のデモ 環境劣化試験室の見学 ( 4) IPF Japan 2011( 第 7 回 国 際 プ ラ ス チ ッ ク フ ェ ア ) の 視 察 ( 2011 年 10 月 25 日 ~ 26 日 ) 国際プラスチックフェアは,3 年に 1 度開催されるプラスチック・ゴムの成形に関 する専門展示会である.展示品は,原材料,機械,製品,リサイクル機器など多岐に 渡る.日本研修の期間中にちょうど開催されることから,最新技術の情報収集のため 視察した. 図 5.17 5.2.3 図 5.18 ゲート前での集合写真 会場の様子 事後アンケート結果 研 修 終 了 後 に ア ン ケ ー ト を 送 付 し た と こ ろ 9 名 中 7 名 か ら 回 答 を 得 た .全 体 の 満 足 度は 7 段階中,5 が 3 人,6 が 2 人,7 が 2 人と高い評価であった.設備見学やデモ 試 験 ,講 義 な ど で 多 く の 新 し い 知 見 を 得 る こ と が で き 良 か っ た と い う コ メ ン ト が 多 か っ た.一方で,非常に興味深い内容だったからこそ,クロスチェック試験結果などにつ - 70 - いての議論の時間がもっとあれば良かったというコメントもあった.次年度実施の際 の参考にしたい. 5.3 活動のまとめ 事業の目的 MOI は 豊 富 な 天 然 資 源( 天 然 ゴ ム , 天 然 繊 維 )や 石 油 を 活 か し , プ ラ ス チ ッ ク ・ ゴ ム 製 品 の 研 究 開 発( R& D)の 能 力 を 高 め た い 意 向 で あ る . 既 に プ ラ ス チ ッ ク は ポ リ マ ー 技 術 セ ン タ ー STP( Serpong), 天 然 ゴ ム は ゴ ム 研 究 所( Bogor), 製 品 に つ い て は 材 料 ・ 工 業 製 品 セ ン タ ー B4T( Bandung)が 試 験 ま た は 研 究 を 担 当 し て い る こ と か ら , こ れ ら の 試 験 ・ 研 究 機 関 の R&D 機 能 強 化 を 進 め る こ と が 日 尼 間 で 合 意 さ れ て い る . 最終目標は,材料・製品の強度試験や組織分析など材料・製品評価を高い技術レベル で実施できること,そのデータを活かして製品不具合の原因究明・問題解決の能力・ ノ ウ ハ ウ を 身 に 付 け , 企 業 の R&D に 貢 献 す る こ と に あ る . 2011 年 度 の 活 動 上 記 の 3 機 関 ( STP, BPTK, B4T) を 対 象 に , 材 料 評 価 ・ 解 析 の 技 術 レ ベ ル を 確 認するために,日尼間のクロスチェックを行った.すなわち,日本からの専門家派遣 と 3 機関からの研修員の日本研修を通して,材料試作・試験片作成,材料強度試験, 環境・安全性の法規制分析のレベルを確認し,技術的な問題の要因を把握し,日系自 動車メーカーや部品メーカーが求めるレベルとのギャップを明らかにした.なお,日 本の先端技術に関する知見や人的ネットワークを得るために,国際展示会の開催に合 わせて,研修員を日本に招聘した. 2012 年 度 の 活 動 計 画 2012 年 度 の 活 動 は 日 本 研 修 の み で あ る . 実 施 項 目 は 次 の 通 り . 1) 技 術 研 修 と し て ・クロスチェック試験結果のレビュー. ・部品や製品の破損解析(例えば,リバースエンジニアリングを想定). 2) マ ネ ジ メ ン ト 研 修 と し て ・破損解析がテーマ. 3) 視 察 ツ ア ー と し て ・対象は,研究所,樹脂およびゴムメーカー,計測器メーカーなど. - 71 - 6. おわりに 日 尼 EPA の 枠 組 み の 中 で 産 業 協 力 事 業 の 円 滑 な 実 施 を 図 る た め ,自 動 車 に 関 わ る 研 究 開 発( R&D)協 力 に つ い て ,2011 年 度 は WG3 に お い て ,下 記 3 つ の 課 題 に つ い て 実施した. ①大気質改善に向けた排出ガス調査等の技術支援 ②代替燃料利用のための技術支援(天然ガス自動車の安全) ③プラスチック・ゴム分野の技術支援 そ の 結 果 ,① に つ い て は 3 年 間 の 活 動 の 成 果 を 報 告 し 終 了 し た .2012 年 度 は ,② と ③の 2 項目が継続する. WG3 の 活 動 に つ い て は , 尼 側 の 各 省 庁 ( 運 輸 省 MOT, 環 境 省 MOE, 技 術 評 価 応 用 庁 BPPT な ど ) の 協 力 が 欠 か せ な い . 工 業 省 MOI を 中 心 に 情 報 を 共 有 化 し , 各 省 庁 との協 力 体 制 を推 進 することが重 要 である.また,CNGV や LPGV については UNECE 規 則 と の 関 連 も 考 慮 し ,58 協 定 加 盟 を 支 援 す る WG2 お よ び 関 係 団 体 と の 連 携 も 必 要 である.今後とも各省庁・機関と連携し,事業を遂行していくことになる. - 72 - 付 録 付録 1 第 1 回 WG3 会議資料 R&D WG Meeting July, 2011, in Indonesia Activity of R&D in Auto-Sector - for reinforcement of R&D capability - collaboration under IJ-EPA Japan Automobile Research Institute 1 Background & Framework of Auto-Sector IJ-EPA was signed in Aug. 2007 and has been effective since Jul. 2008 Æ Indonesia agreed to the gradual reduction and elimination of tariffs. Æ Japan pledged to launch the three cooperation programs in Auto-Sector. Æ The framework of the “win-win” economic partnership is necessary. Sustainable Growth of Auto Industry (1) Improving Product Quality (2) International Recognition (3) Strengthening R&D HRD (1) Cooperation on Improving Local Auto Parts in Production UNECE Chairperson: Dr. Prawoto (BTMP) R&D (2) Cooperation on Adopting UNECE (JASIC) MOI, MOT, MOE, ESDM, BTMP, VTCC, B4T, STP, BPTK, B2TKS, GAIKINDO, AISI, GIAMM, etc. In collaboration about UNECE (3) Cooperation on Strengthening Test Center for R&D Capability (JARI) 2 Summary of R&D Activity since JFY2007 Subject JFY2007 JFY2008 JFY2009 JFY2010 1. Air Quality Improvement - 1st training in Japan - Driving survey in Jakarta - CD test (trial) - 2nd training in Japan - Traffic survey in Jakarta - CD test 2. Fuel Quality Analysis - Discussion on the market monitoring - Proposal of simple FQ monitoring Æ Finished - Focus on natural gas usage - Focus on safety of natural gas vehicle 3. Alternative Fuel Usage 4. Noise Test for UNECE Preliminary Study Feasibility Study JFY2011 Next slide Next slide - 1st training in Japan - 2nd training in - Dispatch of expert on Indonesia test road - Dispatch of expert on test road Æ Finished 5. Tyre Seminar for R&D - Dispatch of expert - Seminar Æ Finished 6. Safety Test of Parts for UNECE - Dispatch of experts Æ Covered by JASIC 7. Plastic and Rubber R&D - Dispatch of experts to Next slide tech centers as FS 3 Plan of R&D Activity in JFY2011 Subject Objective / Activity 1. Air Quality Improvement To acquire data and evaluation method for policy-making. Æ Is MOE budget available after this project ? Evaluation of air quality and policy-making - Training in Japan (Japan analysis, etc.) - Dispatch of experts (Indonesia analysis, etc.) - Workshop on air quality (and fuel economy) in Jakarta 3. Alternative Fuel Usage To confirm a safety standard and system of NGV in Indonesia. Æ To reinforce a safety system. Survey of NGV usage and studying ECE R110 & R115 - Workshop on safety of NGV in Jakarta 7. Plastic & Rubber R&D To strengthen capability of troubleshooting. Enhancement of material evaluation capability through crosschecking - Dispatch of experts (Check & advice on tests) - Training in Japan (Crosschecking, Technical center visit, International Plastic Fair 2011 visit) Counterpart MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), UI?, etc. MOI, MOT, ESDM, MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), etc. STP (BPPT), IRRI (MOA), B4T (MOI), UI?, PTM? (BPPT), etc. 4 Tentative Schedule of R&D Activity in JFY2011 Subject 1. Air Quality Improvement 2011 Jul 2012 Aug 7. Plastic & Rubber R&D Oct Nov Dec Jan Feb Mar (9/25 – 10/6) Meeting (7/27 – 8/2) 3. Alternative Fuel Usage (NGV Safety) Sep Meeting (7/27 – 8/2) Expert Dispatch (7/24 – 30) (1st WG3, 7/28) Japan Training Workshop Preparation CrossCheck Expert Dispatch Workshop (1/30 – 2/2) (11/22 – 26) Workshop Wrap-up Meeting (11/28 – 12/1) (2/1 – 4) Japan Training Wrap-up Meeting (2/1 – 4) (10/16 – 27) (2nd WG3, 12/1) (3rd WG3, Joint WG) 5 Appendix (Finished Subjects in JFY2010) 6 Subject-2: Fuel Quality Analysis Simple Fuel Quality Monitoring 1. Gasoline 2. Diesel Fuel JARI’s research Result in FY2004 JARI’s research Result in FY2004 Analysis Items AAF Proposal (priority) Octane Number (RON) **** almost OK ○ Cetane Number *** almost OK ○ Vapor Pressure (RVP) *** OK - Distillation (T95) *** OK ○ Distillation (T90) *** OK - FAME *** OK - MTBE *** almost OK - Sulfur **** almost NG ○ Sulfur *** partly NG ○ Oxidation Stability *** OK - Lead (toxicity) **** partly NG ○ Metal (Fe, Mn) **** partly NG △ : MOE’s current monitoring items Oxidation Stability *** OK - : Recommended for Euro4, additionally Analysis Items AAF Proposal : JARI’s proposal items [ since 2011 ] MOE will make a plan of the simple monitoring for Euro4. 7 Subject-4: Noise Test for UNECE UNECE Noise Test Training [ Noise Test Training in JFY2010 ] • Technical Training at BS Indonesia and BTMP by JARI experts • 13 Trainees of VTCC, MOT, etc. [ since 2011 ] • VTCC activity after the accomplishment of the ISO test road – Noise test with own measuring system – Crosscheck noise test (JARI already conducted noise test in Japan, and then VTCC will compare the JARI’s data to own data.) 8 R&D WG Meeting July, 2011, in Indonesia Activity of Air Quality Improvement - for reinforcement of R&D capability [ Contents ] 1. Summary of activity in JFY2011 2. Process of Air Quality Improvement 3. Schedule and Contents in JFY2011 Appendix collaboration under IJ-EPA Japan Automobile Research Institute 1 Plan of R&D Activity in JFY2011 Subject Objective / Activity Air Quality Improvement To acquire data and evaluation method for policy-making. Æ Is MOE budget available after this project ? Evaluation of air quality and policy-making - Training in Japan (Japan analysis, etc.) - Dispatch of experts (Indonesia analysis, etc.) - Workshop on air quality (and fuel economy) in Jakarta Alternative Fuel Usage To confirm a safety standard and system of NGV in Indonesia. Æ To reinforce a safety system. Survey of NGV usage and studying ECE R110 & R115 - Workshop on safety of NGV in Jakarta Plastic & Rubber R&D To strengthen capability of troubleshooting. Enhancement of material evaluation capability through crosschecking - Dispatch of experts (Check & advice on tests) - Crosscheck of three categories - Training in Japan (Crosschecking, Technical center visit, International Plastic Fair 2011 visit) Counterpart MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), UI?, etc. MOI, MOT, ESDM, MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), etc. STP (BPPT), BPTK (MOA), B4T (MOI), UI?, PTM? (BPPT), etc. 2 Overview of Air Quality Improvement (also Fuel Economy) Mt/year PM10 in Non-OECD Countries Total Truck Bus MC, TC LDV Reduction in Emissions CO, HC, NOx, PM & CO2 Research & Analysis on a State & a Trend of Market Research & Analysis on a State of Pollution & its main cause 1/3 - 1/10 Evaluation of Measures Proposal of Effective Policy *) Mobility 2030 Report by WBCSD R&D of new vehicles, improving used vehicles and after-treatment devices 3 Process of Air Quality Improvement [ in JFY2009 ] [ in JFY2010 ] (1) Research & Analysis on a State of Usage & Market (4) Estimation of Traffic Volume & Travel Speed (2) Research & Analysis on a Trend of Market & Policy (5) Summation of Emissions, CO2, Fuel Consumption (3) Measurement (Field Driving Survey, C/D test) (6) Simulation of Emissions concentration Using facilities of BTMP & VTCC (including fuel economy & CO2) (9) Proposal of Effective Policy from nowadays to 2020 or 2030 (8) Evaluation of Environmental Measures with BTMP, MOE, UI & KPBB Data from (1) to (4) Æ (5) * Number of Vehicles in Use * Vehicle-Miles Traveled * Driving Cycle, Emission Factor * Fuel Economy * Traffic Volume, Travel Speed * Fuel Quality (Sulfur), etc. e.g. Lost Life Expectancy (PM2.5 > NOx, HC > CO?) (7) Evaluation of Impact on Health (Final FY) [ in JFY2011 ] e.g. Effective of Euro4, Diesel old bus to retrofit NGV, Cost-Effectiveness (or Benefit) Analysis 4 Emission Evaluation Process (a) Emission factor (JFY2009 – 2010) 3.0 HC (g/km) (Air Quality) CO HC (NHMC) NOx PM HC試験 Data 2.5 HC計算 Calc. 2.0 (b) Traffic survey (JFY2010) 1.5 1.0 0.5 0.0 0 20 40 60 80 100 V (km/h) (Energy) CO2 Fuel Economy Speed V Traffic Volume (unit*km/y) Travel Speed (km/h) (c) Inventory of vehicle emission along the road (JFY2010 – 2011) Emission (g/y) = Emission Factor (g/km) ×Traffic Volume (unit*km/y) *) According to several measures, such as Euro4 enforcement, retro-fit NGV 5 Data of CD test for improvement (Hydro Carbon) [ Gasoline & Hybrid Passenger Car ] (Fuel Economy) Å Indonesia Å Japan [ Diesel Multi Purpose Vehicle & 1-Box〕 [ Motorcycle ] Å Indonesia Å Japan Å Using Solar Route (5 km) & speed of the probe car in the morning displayed by Google Earth (non tol1, tol1, non tol2, tol2) 6 Process of Damage Factor (Urban Air Pollution) (Height 20m) 3) Exposure to People 2) Diffusion into the Air NO2, SO2, PM10 ,PM2.5 [ Exposure Analysis ] [ Fate Analysis ] Increase of Concentration ΔC 1) Environmental Burdens from Stationary Sources SO2 NO2 PM of NO2, SO2, PM10, PM2.5 (height 1.5m) NH4NO3 (NH4)2SO4 [ Inventory Analysis ] Increase of Burden ΔE (Height 1m) NO2, SO2, PM10 ,PM2.5 4) Damage bronchitis, asthma, etc. 5) Damage Factor Df = ΔD / ΔC Df = ΔD / ΔE 1) Environmental Burdens from Mobile Sources [ Damage Analysis ] e.g. Disability Adjusted Life Year (DALY) Increase of Damage ΔD 7 Activity Flow of Air Quality in JFY2011 Aug (8) Sep (9) Oct (10) Nov (11) WG (7/28) Feb (2) Mar (3) 1/30 – 2/2 Experts Dispatch Training in Japan (5) Weather data (wind speed, vane), etc. Jan (1) 11/22 – 26 9/25 – 10/6 Evaluation of Japan version Dec (12) Workshop (1 day) Evaluation of Indonesia version Presentation of results & discussion on the next plan Follow up Follow up Data Collection & Analysis by Indonesian side Analysis & Evaluation by Indonesian side and WS preparation WG (12/1 or 2) WG Joint WG (2/2 or 2) 8 Tentative Schedule of Japan Training on Air Quality Sep (9) 25 (Sun) Jakarta (night) MOE 2, BTMP 3, MOT or VTCC 1 26 (Mon) 27 (Tue) 28 (Wed) 29 (Thu) 30 (Fri) Oct (10) 1 (Sat) 2 (Sun) Visit & Lecture & Lecture & Lecture & discussion discussion discussion discussion Tokyo on policy of on air Å same JARI Metropolitan IJ and quality and (a.m.) guidance Research emission simulation (Tsukuba) evaluation (Tsukuba) epidemiology Institute, Japan MOE (Tsukuba) (p.m.) (Tokyo) Narita (a.m.) Oct (10) 3 (Mon) 4 (Tue) Lecture & Lecture & discussion discussion on Impact on energy evaluation consumption & measure & simulation (Tsukuba) (Tsukuba) 5 (Wed) 6 (Thu) 7 (Fri) Summary of training, discussion on WS (Tsukuba) Narita (a.m.) Report on training Jakarta (p.m.) Submit to JARI later Free 8 (Sat) 9 Tentative Schedule of Expert Dispatch on Air Quality Nov 20 (Sun) 21 (Mon) JARI 2 [ Air Quality ] 22 (Tue) 23 (Wed) Narita (a.m.) [Exercise] Air quality Simulation in Jakarta (BTMP, MOE, etc.) Jakarta (p.m.) 24 (Thu) [Exercise] Impact Evaluation & Measure (BTMP, MOE, etc.) [ Natural Gas Vehicle ] Nov 28 (Mon) 29 (Tue) 30 (Wed) JARI 1 JGA 2 Narita (a.m.) 25 (Fri) NGV usage & Workshop maintenance on NGV check at Bus (Jakarta) Jakarta company, (p.m.) Gas station, JGA 2 leave etc., WS Jakarta preparation (night) (Jakarta) Dec 26 (Sat) 27 (Sat) [Discussion] Narita Workshop, (a.m.) etc. (BTMP, JARI 1 is MOE, etc.) staying JARI 1 leave Jakarta (night) [ WG3, etc. ] 1 (Thu) 2 (Fri) WG3 (a.m.) Narita (a.m.) 3 (Sat) JARI 2 leave Jakarta (night) 10 Workshop on Air Quality & Fuel Consumption [ Objective ] • To report the results of IJ-EPA activity • To confirm the next Indonesian plan [ Tentative Program ] (1) Keynote Lecture Presentation - Policy and Measures in Japan (40 min) - Policy and Measures in Indonesia (40 min) (2) Report - Jakarta Driving Cycle (30 min) - Emission Factor by CD test (30 min) - Traffic Survey and Issues (30 min) - Emissions and Air Quality (30 min) - Measure Evaluation (30 min) (3) Discussion - The next Plan (60 min) Discussion 11 Appendix: Access to JARI in Kanto Region Shirosato Test Center Nikko Honda JARI 70min (Car) Tsukuba JARI 100min (Bus) Honda Akihabara 50min (TX) Narita 成田 JARI JFE Steel Nissan & Arc Nippon Steel 30km JARI office & Facility (Tsukuba) [ Kanto Region ] 12 R&D WG Meeting July, 2011, in Indonesia Activity of Alternative Fuel Usage (CNG) - for reinforcement of R&D capability [ Contents ] 1. Summary of activity in JFY2011 2. Issues of NGV in Indonesia 3. Schedule and Contents in JFY2011 collaboration under IJ-EPA Japan Automobile Research Institute 1 Plan of R&D Activity in FY2011 Subject Objective / Activity Air Quality Improvement To acquire data and evaluation method for policy-making. Æ Is MOE budget available after this project ? Evaluation of air quality and policy-making - Training in Japan (Japan analysis, etc.) - Dispatch of experts (Indonesia analysis, etc.) - Workshop on air quality (and fuel economy) in Jakarta Alternative Fuel Usage To confirm a safety standard and system of NGV in Indonesia. Æ To reinforce a safety system. Survey of NGV usage and studying ECE R110 & R115 - Workshop on safety of NGV in Jakarta Plastic & Rubber R&D To strengthen capability of troubleshooting. Enhancement of material evaluation capability through crosschecking - Dispatch of experts (Check & advice on tests) - Crosscheck of three categories - Training in Japan (Crosschecking, Technical center visit, International Plastic Fair 2011 visit) Counterpart MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), UI?, etc. MOI, MOT, ESDM, MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), etc. STP (BPPT), BPTK (MOA), B4T (MOI), UI?, PTM? (BPPT) etc. 2 Background and Purpose of NGV Safety Activity [ Background ] • Indonesia is promoting compressed NGV (CNGV). • However, a safety standard and framework seem to be not wellorganized. • There is the rapture of LPG cylinder for house use in Indonesia. • There were rapture accidents of CNG cylinder (type 2) in Korea. How about a response of the Indonesia Government? • The NG quality standard is enforced in Indonesia. How about the compliance or the market monitoring? [ Purpose in JFY2011 ] • We conduct information exchange and discussion about standards and a framework for keeping CNGV safety through a workshop. • If necessary, we’ll make a plan of the next technical collaboration, considering the WG2 plan of CNGV. 3 Issues of Natural Gas Vehicle in Indonesia More effective for air quality improvement How about a state of NGV maintenance? NG TransJakarta with BBG mark Diesel Old Bus Æ Retrofit NGV How about a state of NG filling station? (and NG quality) How about a NG cylinder? NG Filling Station Failure of 12 kg LPG Bottle (at B4T) 4 Issues, Responsibility and collaboration scheme (1) Main Issues • Safety standard (UNECE R110 / R115, Japan or Indonesia standard) • NG quality standard and monitoring system • Safety management of CNG cylinder, other parts and gas filling station • Production of Retro-fit NGV, Promotion of NGV, etc. (2) Responsibility • NGV (MOT), Parts (MOI), NG quality & monitoring (ESDM, MOE) (3) Expert dispatch and Workshop (e.g. 29 & 30 in Nov) • Experts (Japan Gas Association) will visit to NG bus company (e.g. TransJakarta), gas filling station, retro-fit factory, etc. (if necessary) • The next day, workshop on NGV usage & safety in Jakarta (30 participants) – MOT, MOI, MOE, ESDM, GAIKINDO, GIAMM, IATO, Test Centers (B2TKS, B4T, BTMP, others), etc. and JGA & JARI 5 Workshop on Usage and Safety of NGV [ Objective ] • To exchange information and discuss issues on NGV usage and safety, and then, to confirm a framework of NGV safety and the next plan. Presentation [ Tentative Program ] (1) A state of NGV in Japan - Promotion and trend of NGV (40 min) - Safety standard of NGV (40 min) (2) A state of NGV in Indonesia - Promotion and trend of NGV (30 min) - NG quality and monitoring system (30 min) - Safety standard of NGV (30 min) - Safety standard of gas filling station (30 min) (3) Discussion (60 min) - Technical collaboration for the next activity Discussion 6 Appendix 1: CNG Vehicle Law System in Japan Vehicle (MLIT) *) Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism z Road Vehicles Act Æ Handling, Structure, Inspection, etc. – e.g. Regulations on safety, emissions and fuel economy about new vehicles and retro-fit vehicles *) Ministry of Economy, Trade and Industry CNG, Cylinder, Accessories and Filling machine (METI) z High Pressure Gas Safety Act Æ Production, Storage, Sale, Transfer and Consumption of CNG are regulated. – e.g. water and sulfide in CNG, CNG filling station z High Pressure Gas Safety Act Æ Production and Handling of CNG cylinder and accessories are regulated. – e.g. Inspection, Inspector and inspection station CNG Filling Station (MIC) *) Ministry of Internal affairs and Communications z Fire Services Act Æ On-site in the gas station 7 Appendix 2: Inspection and Re-inspection [ Inspection ] CNG cylinder production [ Re-inspection ] CNG cylinder every 2 years with the vehicle Inspection Carved Seal Installed within 1 year inspected Production Stage Valve, Pipe, Joint every 3 months for business and every 1 year for private [ Disposal ] 15 years Usage after 1st inspection Uninstall the CNG cylinder and Scrapped Reuse prohibited End-of-life Vehicle as above Mounting parts every 1 year for business, etc. Re-inspected Usage Stage End-of-life Stage *) Ref.: NGV Forum Website (http://www.ngv-f.com/) 8 R&D WG Meeting July, 2011, in Indonesia Activity of Plastic – Rubber R&D - for reinforcement of R&D capability [ Contents ] 1. Summary of activity in JFY2011 2. Process of Plastic – Rubber R&D 3. Schedule and Contents in JFY2011 Appendix collaboration under IJ-EPA Japan Automobile Research Institute 1 Plan of R&D Activity in FY2011 Subject Objective / Activity Air Quality Improvement To acquire data and evaluation method for policy-making. Æ Is MOE budget available after this project ? Evaluation of air quality and policy-making - Training in Japan (Japan analysis, etc.) - Dispatch of experts (Indonesia analysis, etc.) - Workshop on air quality (and fuel economy) in Jakarta Alternative Fuel Usage To confirm a safety standard and system of NGV in Indonesia. Æ To reinforce a safety system. Survey of NGV usage and studying ECE R110 & R115 - Workshop on safety of NGV in Jakarta Plastic & Rubber R&D To strengthen capability of troubleshooting. Enhancement of material evaluation capability through crosschecking - Dispatch of experts (Check & advice on tests) - Crosscheck of three categories - Training in Japan (Crosschecking, Technical center visit, International Plastic Fair 2011 visit) Counterpart MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), UI?, etc. MOI, MOT, ESDM, MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), etc. STP (BPPT), IRRI (MOA), B4T (MOI), UI?, PTM? (BPPT), etc. 2 Process of Plastic - Rubber R&D Material Evaluation and Analysis in Production [ 1st Step in JFY2011 ] [ 2nd Step in JFY2012 ] [1] [2] [3] [4] [5] Material Basic Material Property Regulation of Environment and Safety Performance Quality Aging, Failure New Function, Measure Trial mat. Test piece Material strength test Toxic substance analysis Endurance test Composition analysis Trace of trouble Mechanism analysis Combination, Mixture, Molding, Punching Hardness, Elasticity, Tensile strength, Impact strength Weatherproof, Corrosionproof, Frictional wear, etc. Analysis of main ingredient, Analysis of additive, Observation of composition Analysis of Physical a state of Analysis material, Chemical analysis, Fractography STP (BPTK & B4T will join) STP (BPTK & B4T will join) STP (BPTK & B4T will join) (Responsibility as facility) STP: polymer BPTK: rubber Analysis of pollutants and heavy metals STP (BPTK & B4T will join) STP, BPTK, and B4T [6] 3 Counterparts and the Framework of Collaboration e.g. Rubber products MC, PC, TR Tires e.g. Plastic products Rubber products STP (Serpong) B4T (Bandung) Advice Advice & Solution Advice PTM Request (facility) e.g. Engine mount Others Request (facility) UI (Depok) Advice IRRI (Bogor) R&D of plastic and rubber products Request (facility) Makers Request (troubleshooting) e.g. Natural rubber products Synthetic rubber products PC Tire 4 Tentative Schedule of Expert Dispatch STP doesn’t join in because of another business trip (7th) July 24 (Sun) Narita (ANA 9:20) Jakarta (14:45) Bandung (evening) Are makers seeing the training? 25 (Mon) 26 (Tue) 27 (Wed) 28 (Thu) 29 (Fri) 30 (Sat) Dispatch to B4T (Bandung) Dispatch to IRRI (Bogor) Dispatch to IRRI (Bogor) Dispatch to STP (Serpong) Dispatch to STP (Serpong) Narita (7:15) to Bogor to Jakarta Is IRRI joining the training with STP? NISSAN Arc 2, JARI 1 Jakarta (ANA 21:45) [ Content ] 1) To understand the technical level & issues at laboratory - Raw materials & Test piece with Test Demonstration - Material strength test - Analysis for safety and environment regulation 2) To discuss the points and contents of crosscheck in detail 3) To make an arrangement and a schedule of crosscheck 5 Schedule of Crosscheck July (7) Aug (8) Sep (9) Oct (10) Nov (11) 7/24 – 7/30 10/16 – 10/27 Dispatch experts Training in Japan Dec (12) by NISSAN Arc, STP, BPTK & B4T Crosscheck [ Content ] 1) Provide raw materials - PP pellet, Nylon-GF pellet, Synthetic rubber, Sample with toxic substances by NISSAN Arc - Natural rubber by IRRI 2) Make test pieces - Plastic 2 & Synthetic rubber 1 by Japan & Indonesia side - Natural rubber 1 by Japan & Indonesia side 4) Exchange test pieces 5)Material strength test (3 - 4 categories) & Toxic substance analysis 6) Check data, and then discuss data at the training in Japan 6 Tentative Schedule of Training in Japan Oct (10) 16 (Sun) 17 (Mon) 18 (Tue) Jakarta (night) Narita (a.m.) STP 2, IRRI 2, B4T 1, MOI 1 JARI guidance (p.m., Tsukuba) Discussion with AIST (a.m., Tsukuba) N. Arc guidance (p.m., Oppama) Oct (10) 24 (Mon) 25 (Tue) Discussion Internation with CERI al Plastic (Chemicals Fair 2011 Evaluation & (Makuhari Research Messe) Institute) (Saitama Æ JARI) 19 (Wed) 20 (Thu) 21 (Fri) 22 (Sat) 23 (Sun) Discussion Training on Discussion with KITC test & on cross(Kanagawa analysis check and Industrial (Oppama) facility Technology (Oppama) Center) (Ebina) 26 (Wed) 27 (Thu) 28 (Fri) Internation al Plastic Fair 2011 (Makuhari Messe) Narita (a.m.) Report on training Jakarta (p.m.) Submit to JARI later Wrap up (JARI) Free 29 (Sat) *) AIST: The National Institute of Advanced Industrial Science and Technology 7 Appendix 1: Cross-check Tests (Plastic) Cross-check Table (Plastic) Sample Implementation Method (STD) 1. Making test pieces of raw materials PP pellet and PA pellet (each 1 type) Making test pieces Injection molding *1 (Multipurpose test pieces) 2. Standard Material Strength Tests Test pieces of the above Tension test Bending test Izod impact test ISO 5271-1993 ISO 178: 2001 ISO 180 3. Chemical analysis of toxic substances PP powder or pellet (not the above) Quantitative analysis In conformity with of Hg, Cd, Pb, Cr IEC 62321 [Ed1] *2 *3 (Question) *1: Can you make the Multipurpose test pieces? *2: Is the Inductively Coupled Plasma - Atomic Emission Spectrometry (ICP-AES) or the Atomic Absorption Spectrometry (AAS) available for quantitative analysis of metal elements? *3: Is the pretreatment of ICP-AES or AAS available? (Notice) The XRF (X-ray Fluorescence) analysis is not necessary for the quantitative analysis. 8 Appendix 2: Cross-check Tests (Rubber) Cross-check Table (Rubber) Sample Implementation 1. Making test pieces of raw materials NR and SBR (each 1 type) Compounded rubber kneading, Heat press and Punching To be Adjusted 2. Standard Material Strength Tests Test pieces of the above Tension test Tearing test Compression set Hardness test ISO 37 ISO 34 – 1, 2 ISO 815 ISO 7619 – 1, 2 3. Chemical analysis of toxic substances Rubber sheet on the market (Details TBD) Bag sampling + TD-GCMS method (Check VOC from rubber) *5 In conformity with NES – M0402 Æ JASO-M902 *6 Method (STD) *4 (Question) *4: What device can you use for making test pieces? *5: Is the Thermal Desorption Gas Chromatograph-Mass Spectrometer available for the No.3? *6: Is the Nissan Engineering Standard (NES)-M0402 available? If available, can you implement the test or measurement? Æ changed to the JASO-M902 9 Appendix3 : Access to JARI in Kanto Region Shirosato Test Center Nikko Honda Tsukuba JARI 70min (Car) JARI 100min (Bus) Honda Akihabara JARI Nissan & Arc 50min (TX) Narita 成田 IPF2011 Nippon Steel 30km [ Kanto Region ] Crush Test Facility, etc. (Tsukuba) 10 Schedule(0720) Tentative Schedule of WG3 about the R&D Reinforcement of Auto-sector under IJ-EPA in JFY2011 Subject Activity 2011 Apr 2012 May Jun July (7) Aug (8) Training Preparation 1) Training in Japan 1) Expert dispatch Dec (12) Jan (1) Feb (2) Mar (3) 9/25-10/6 11/22-26 Expert dispatch, JARI 2 Analysis trial by MOE, BTMP, etc.. 1/30-2/2 Preparation Workshop Workshop, JARI 3 11/28-12/1 Discussion at WG (7/28) Preparation Workshop Preparation Workshop Workshop, JARI 1& JGA (expert) 2 10/16-27 CrossCross-check by Training in Expert check STP, IRRI, B4T dispatch, preparatio & NISSAN Arc Japan (e.g. STP n 2, JARI 1 & IRRI 2, B4T 1, NISSAN Training preparation MOI 1) Arc 2 Next-year plan Discussion Decision at at WG Joint WG Next-year plan Discussion Decision at at WG Joint WG 7/24-30 3) Plastic and Rubber R&D 2) Training in Japan 12/1 1) WG: 3 times W Discussion & 2) Joint WG: 1 G Decision time R e Other schedule for reference f Nov (11) Discussion (7/27-8/2) 3) Workshop in Jakarta 2) Alternative 1) Workshop in Fuel Usage Jakarta (NGV safety) Oct (10) Training in Japan (e.g. MOE 2, BTMP 3, MOT or VTCC 1) R & 1) Air Quality 2) Expert D Improvement dispatch C o l l a b o r a t i o n Sep (9) 7/28 JARI 2 Contract with METI Preparation WG Ramadan Consecutive (8/1 - holidays in 8/29) the first half Application deadline International of budget in Plastic Fair 2011 Indonesia? 10/25-29) WG3, JARI 2 Last fiscal month in Indonesia 2/1-4 Preparation WG3, WG JARI 2 early Joint WG, JARI 2 Last fiscal month in Japan 付録 2 第 2 回 WG3 会議資料 Dec., 2011, Air Quality Activity of Air Quality Improvement - Japan Training and Expert Dispatch [ Contents ] 1. Objective and Schedule 2. Summary of training and dispatch Appendix: Map & Hotel collaboration under IJ-EPA Japan Automobile Research Institute 1 Plan of R&D Activity (WG3) in JFY2011 Subject Objective / Activity Air Quality Improvement To acquire data and evaluation method for policymaking. Æ MOE budget is available after this project. Evaluation of air quality and policymaking - Training in Japan (Japan analysis, etc.) - Dispatch of experts (Indonesia analysis, etc.) - Workshop on air quality (and fuel economy) in Jakarta Alternative Fuel Usage To confirm a safety standard and system of NGV in Indonesia. Æ To reinforce a safety system. Survey of NGV usage and studying ECE R110 & R115 - Workshop on safety of NGV in Jakarta Plastic & Rubber R&D To strengthen capability of troubleshooting. Enhancement of material evaluation capability through crosschecking - Dispatch of experts (Check & advice on tests) - Crosscheck of three categories - Training in Japan (Crosschecking, Technical center visit, International Plastic Fair 2011 visit) Counterpart MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), UI?, etc. MOI, MOT, ESDM, MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), etc. STP (BPPT), BPTK (MOA), B4T (MOI), UI?, PTM? (BPPT), etc. 2 Objective of Training, Activity Flow and Schedule (1) Basic understanding of impact and policymaking evaluation based on case studies in Japan Æ towards Evaluation of Indonesia version and workshop (2) Network construction about air quality improvement in Japan Aug (8) Sep (9) Oct (10) Nov (11) Dec (12) Expert Dispatch Training in Japan Mar (3) Workshop (1 day) Evaluation of Indonesia version Evaluation of Japan version Feb (2) 1/30 – 2/2 11/22 – 26 9/25 – 10/6 Presentation of results & discussion on the next plan Follow up Follow up Weather data (wind speed, vane), etc. Jan (1) Data Collection & Analysis by Indonesia side Analysis & Evaluation by Indonesia side and WS preparation 3 Schedule of Japan Training on Air Quality Sep (9) 25 (Sun) 26 (Mon) 27 (Tue) Jakarta (night) Narita (a.m.) Lecture & discussion - Activity in JPN & IND - Activity in IJ-EPA (Tsukuba) BTMP 3, MOE 2, VTCC 1, MOI 1 JARI guidance & seeing facilities (Tsukuba) Oct (10) 3 (Mon) 4 (Tue) Lecture & Lecture & discussion discussion - epidemiology - energy (a.m.) consumption - Measure & simulation evaluation (Tsukuba) (Tsukuba) 28 (Wed) 29 (Thu) Lecture, Lecture, discussion, discussion, & exercise & exercise - air quality - continued simulation (a.m.) (Tsukuba) - Impact evaluation (Tsukuba) Oct (10) 30 (Fri) 1 (Sat) Visit & discussion - Tokyo Metropolitan Research Institute, - Japan MOE (Tokyo) 5 (Wed) 6 (Thu) 7 (Fri) Discussion - summary of training - expert dispatch - workshop (Tsukuba) Narita (a.m.) Report on training and submit to JARI later Jakarta (p.m.) 2 (Sun) Free 8 (Sat) *) with an IJ interpreter on 9/27 – 10/5 4 Process of Impact Evaluation (Urban Air Pollution) (Height 20m) 3. Exposure to People 2. Diffusion into the Air NO2, SO2, PM10 ,PM2.5 Excluded [ Exposure Analysis ] [ Fate Analysis ] Increase of Concentration ΔC 1-1. Environmental Burdens from Stationary Sources NO2 SO2 PM of NO2, SO2, PM10, PM2.5 (height 1.5m) NH4NO3 (NH4)2SO4 [ Inventory Analysis ] Increase of Burden ΔE (Height 1m) NO2, SO2, PM10 ,PM2.5 1-2. Environmental Burdens from Mobile Sources 4. Damage 5. Damage Factor bronchitis, asthma, etc. Df = ΔD / ΔC Df = ΔD / ΔE 6. Damage Cost Cost = Df x Unit Price of Life [ Damage Analysis ] Increase of Damage ΔD e.g. Lost Expectancy 5 Introduction and General Remarks (27 Sep) [ Purpose ] 1) Mutual understanding on a state of JPN & IND 2) Confirming the previous activities and results under IJ-EPA Lecture & Presentation [ Contents ] (1) Activity of auto-sector in Japan - A state of auto-industry in Japan - Measures against air quality improvement - Measures against fuel economy improvement (2) Activity in Indonesia - Presentation by MOE and other trainees (3) Activity in IJ-EPA since JFY 2009 - A summary of activity - Results and issues Discussion Discussion on 5 Oct., also. *) with several JARI experts and trainees 6 Air Quality Simulation (28-29 Sep) [ Purpose ] 1) Understanding on air quality simulation / air pollution dispersion model [ Contents ] (1) Basic understanding Plume model (by wikipedia) - Case studies on air quality simulation in Japan - Analytical solution by plume – puff model of NO2 and PM for environmental assessment - Weather data collection and analysis (2) Exercise - US EPA model with weather data in Japan *) by Dr. ITO Akiyoshi, Energy & Environment division *) If possible, could you bring a book computer from Indonesia ? Exercise 7 Epidemiology (3 Oct) PM [ Purpose ] 1) Understanding on epidemiology for evaluating human health, especially PM / PM2.5 [ Contents ] (1) Basic understanding Adjusted Mortality Ratio Respiratory Organ exposed by PM - What is epidemiology? - US EPA & HEI project - Japan MOE project - JARI activity etc. (2) Seeing JARI facility - Inhalation & Exposure Experiment using small animals PM2.5 (μg/m3) *) by Dr. ITO Tsuyoshi, Energy & Environment division *) The left figures: JAMA PM2.5 brochure Results of 6 US cities, 1993 8 Impact and Measure Evaluation (29 Sep, 3 Oct) [ Purpose ] (external cost) 1) Understanding on evaluating human health about air pollution (CO, NOx, SOx, PM, ozone, lead) Environment [ Contents ] (1) Basic understanding on impact evaluation Harmonization of 3E Economy Effectiveness (internal cost) (benefit) - DALY as lost expectancy - Dose- Response Relationship - Damage Factor (2) Basic understanding on measure evaluation Cost Benefit - Summary of cost – effectiveness / benefit analysis - Case studies in JPN *) by Mr. FUNAZAKI Atsushi, Asian Strategy division *) DALY: Disability Adjusted Life Years as a weighted lost expectancy (defined by WHO) Concept of measure evaluation 9 Visit to TMRI and Japan MOE (30 Sep) Tsukuba eXpress with PASMO Tokyo Metro Tozai Line 1. Tokyo Metro Research Institute (TMRI) at Toyocho 2. Japan MOE at Kasumigaseki Æ changed to the Kuruma Plaza Tokyo Metro Chiyoda Line 10 Fuel Economy and Energy Simulation (4 Oct) [ Purpose ] 1) Understanding on measures of fuel economy improvement [ Contents ] (1) Basic understanding JC08 mode in JPN - Driving mode in EU, USA and JPN, and harmonization in the world - Fuel economy regulation in EU, USA and JPN - Fuel economy in the real world in JPN - A trend of fuel economy improvement (2) Energy simulation - Introduction of JARI model - Application to Indonesia and data collection A transition of fuel economy improvement in JPN *) by Mr. SOMA Seiichi (Energy & Environment division), Dr. SUZUKI Tetsuya and Mr. FUNAZAKI Atsushi, (Asian Strategy division) 11 Schedule of Expert Dispatch on Air Quality Nov 20 (Sun) Narita (a.m.) Jakarta (p.m.) [ Air Quality ] 21 (Mon) 22 (Tue) 23 (Wed) [Lecture & Discussion according to the Workshop program] Driving cycle, CHDY test, traffic survey, Air quality evaluation, the next project, etc. (BTMP, MOE,VTCC) 24 (Thu) 25 (Fri) 26 (Sat) 27 (Sat) Narita (a.m.) JARI 2 [ Natural Gas Vehicle ] Dec [ WG3, etc. ] Nov 27 (Sun) 28 (Mon) 29 (Tue) 30 (Wed) 1 (Thu) 2 (Fri) Narita Narita WS preparation, Workshop WG3 (a.m.) (a.m.) NGV usage & on NGV (a.m.) maintenance check at (Jakarta) Jakarta Bus company, Gas JARI 2 (p.m.) station, etc. (Jakarta) JGA 2 leave leave Jakarta Jakarta JARI 1 (night) JGA 2 (night) 3 (Sat) 12 Workshop on Air Quality & Fuel Consumption [ Objective ] • To report the results of IJ-EPA activity • To confirm the next Indonesian plan [ Tentative Program ] (1) Keynote Lecture Presentation - Policy and Measures in Japan (40 min) - Policy and Measures in Indonesia (40 min) - Discussion (30 min) (2) Report - Jakarta Driving Cycle (40 min) - Emission Factor by CD test (40 min) - Traffic Survey and Issues (40 min) - Emission load and Air Quality (40 min) (3) Discussion - Measure Evaluation & the next Plan (50 min) Discussion 13 Appendix 1: Access to JARI in Kanto Region Shirosato Test Center Nikko Honda JARI 70min (Car) Tsukuba JARI Honda Akihabara 50min (TX) 100min (Bus) Narita 成田 JARI JFE Steel Nissan & Arc Nippon Steel 30km [ Kanto Region ] JARI office & Facility (Tsukuba) 14 Appendix 2: JARI Facilities 4WD Chassis Dynamometer Test (3 Oct) Inhalation & Exposure Experiment (3 Oct) Charging Facility for EV Driving Test (29 Sep) JARI Concept EV “C・ta” 15 Appendix 3: Hotel & Surroundings (Business Hotel) Mt. Tsukuba (to the north, 30 km) (TX Station) Shopping Center (iias Tsukuba) Hotel Mark-1 near to TX & JARI Supper market (E-mail: [email protected]) To Akihabara Å [JARI Gate] JARI (Crash Test) JARI (Engine Test, etc.) A Single Room (14 m2, non-smoking, without breakfast) Hotel To Tsukuba Æ Kenkyu-Gakuen Station of TX 200 m TX: Tsukuba eXpress (train) 16 The R&D WG3, IJ-EPA 30th Nov, 2011, in Jakarta Activity of Alternative Fuel Usage (CNG) - for reinforcement of R&D capability [ Contents ] 1. Summary of IJ-EPA activity in JFY2011 2. Issues of NGV in Indonesia 3. Schedule and Contents in JFY2011 collaboration under IJ-EPA The Ministry of Industry (MoI) & Japan Automobile Research Institute (JARI) Background & Framework of Auto-Sector IJ-EPA was signed in Aug. 2007 and has been effective since Jul. 2008 Æ Indonesia agreed to the gradual reduction and elimination of tariffs. Æ Japan pledged to launch the three cooperation programs in Auto-Sector. Æ The framework of the “win-win” economic partnership is necessary. Sustainable Growth of Auto Industry (1) Improving Product Quality (2) International Recognition (3) Strengthening R&D HRD (1) Cooperation on Improving Local Auto Parts in Production UNECE Chairperson: Dr. Prawoto (BTMP) R&D (2) Cooperation on Adopting UNECE (JASIC) MOI, MOT, MOE, ESDM, BTMP, VTCC, B4T, STP, BPTK, B2TKS, GAIKINDO, AISI, GIAMM, etc. In collaboration about UNECE (3) Cooperation on Strengthening Test Center for R&D Capability (JARI) 2 Plan of R&D Activity in FY2011 Subject Objective / Activity Air Quality Improvement To acquire data and evaluation method for policy-making. Æ Is MOE budget available after this project ? Evaluation of air quality and policy-making - Training in Japan (Japan analysis, etc.) - Dispatch of experts (Indonesia analysis, etc.) - Workshop on air quality (and fuel economy) in Jakarta Alternative Fuel Usage To confirm a safety standard and system of NGV in Indonesia. Æ To reinforce a safety system. Survey of NGV usage and NGV safety - Workshop on safety of NGV in Jakarta Plastic & Rubber R&D To strengthen capability of troubleshooting. Enhancement of material evaluation capability through crosschecking - Dispatch of experts (Check & advice on tests) - Crosscheck of three categories - Training in Japan (Crosschecking, Technical center visit, International Plastic Fair 2011 visit) Counterpart MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), UI?, etc. MOI, MOT, ESDM, MOE, BTMP (BPPT), VTCC (MOT), etc. STP (BPPT), BPTK (MOA), B4T (MOI), UI?, PTM? (BPPT) etc. 3 Background and Purpose of NGV Safety Activity [ Background ] • Indonesia is promoting compressed NGV (CNGV). • However, a safety standard and framework seem to be not wellorganized. • There is the rapture of LPG cylinder for house use in Indonesia. • There were rapture accidents of CNG cylinder (type 2) in Korea. How about a response of the Indonesia Government? • The NG quality standard is enforced in Indonesia. How about the compliance or the market monitoring? [ Purpose in JFY2011 ] • We conduct information exchange and discussion about standards and a framework for keeping CNGV safety through a workshop. • If necessary, we’ll make a plan of the next technical collaboration, considering the WG2 plan of CNGV. Issues of Natural Gas Vehicle in Indonesia How about a state of NGV maintenance? How about safety and maintenance? NG TransJakarta with BBG mark Retrofit NGV How about a state of NG filling station? (and NG quality) How about a NG cylinder? NG Filling Station Failure of 12 kg LPG Bottle (at B4T) 5 Explosion Incident at the Gas station of Transjakarta and Bus Fires CNG Station Explosion (10/20, 2011) CNG Bus Fires (12/13, 2008 and 12/29, 2009) The gas tank of a Transjakarta bus exploded on Thursday morning (20 October) when it was refueling at the Pinang Ranti gas station, East Jakarta. Three people were injured when the bus exploded while refueling at the gas station. The bus is made by the Hyundai Motor. The cause of incident is now under investigation. Transjakarta Bus Rapid Transit management body (BLU) chief M. Akbar said “We have sent the buses to refill at other fuel stations and we will not disrupt gas distribution and the operations of Transjakarta.” BLU had a fire incident of bus by electric system on 11 October. (Jakarta News, 24 October, 2011) 6 Issues, Responsibility and collaboration scheme (1) Main Issues • Safety standard (Japan / Indonesia standard, UN ECE R110 / R115) • NG quality standard and monitoring system • Safety management of CNG cylinder, other parts and gas filling station • Production of Retro-fit NGV, Promotion of NGV, etc. (2) Responsibility • NGV (MOT), Parts (MOI), NG quality & monitoring (ESDM, MOE) (3) Expert dispatch and Workshop (e.g. 28 - 30 in Nov) • Experts (Japan Gas Association) visit to NG bus company (e.g. TransJakarta), gas filling station, retro-fit factory, etc. (if necessary) • The next day, workshop on NGV usage & safety in Jakarta (30 participants) – MOT, MOI, MOE, ESDM, GAIKINDO, GIAMM, IATO, Test Centers (B2TKS, B4T, others), etc. and JGA & JARI 7 Workshop on Usage and Safety of NGV [ Objective ] •To exchange information and discuss issues on NGV usage and safety, and then, to confirm a framework of NGV safety and the next plan. Presentation (with IJ interpreting) [ Program ] (1) A state of NGV in Japan - Promotion and trend of NGV (50 min) - Safety Regulation and Inspection (50 min) - Discussion (30 min) (2) A state of NGV in Indonesia - Promotion and trend of NGV (40 min) - Safety Regulation and Inspection (40 min) (3) Discussion (40 min) Discussion (with IJ interpreting) - About the presentation - Technical collaboration for the next activity 8 R&D WG Meeting December, 2011, in Indonesia Activity of Plastic – Rubber R&D - for reinforcement of R&D capability [ Contents ] 1. Summary of activity in JFY2011 2. Process of Plastic – Rubber R&D 3. Schedule and Contents in JFY2011 Appendix collaboration under IJ-EPA Japan Automobile Research Institute 1 Process of Plastic - Rubber R&D Material Evaluation and Analysis in Production [ 1st Step in JFY2011 ] [ 2nd Step in JFY2012 ] [1] [2] [3] [4] [5] Material Basic Material Property Regulation of Environment and Safety Performance Quality Aging, Failure New Function, Measure Trial mat. Test piece Material strength test Toxic substance analysis Endurance test Composition analysis Trace of trouble Mechanism analysis Combination, Mixture, Molding, Punching Hardness, Elasticity, Tensile strength, Impact strength Weatherproof, Corrosionproof, Frictional wear, etc. Analysis of main ingredient, Analysis of additive, Observation of composition Analysis of Physical a state of Analysis material, Chemical analysis, Fractography STP (BPTK & B4T will join) STP (BPTK & B4T will join) STP (BPTK & B4T will join) (Responsibility as facility) STP: polymer BPTK: rubber STP, BPTK, and B4T Analysis of pollutants and heavy metals STP (BPTK & B4T will join) [6] 2 Schedule of Activities This Year July(7) Aug (8) Sep (9) Oct (10) 10/16 – 10/27 7/24 – 7/30 Training in Japan Dispatch experts by NISSAN ARC, STP, IRRI & B4T Crosscheck [ Contents] z Dispatching experts ¾ Observing equipments ¾ Discussing how to conduct the crosscheck z Crosscheck ¾ Providing raw materials ¾ Making test pieces ¾ Exchanging test pieces ¾ Material strength tests & toxic substance analysis z Training in Japan ¾ Checking and discussing the result 3 Schedule of the Expert Dispatch July 24 (Sun) Narita (ANA 9:20) Jakarta (14:45) Bandung (evening) 25 (Mon) 26 (Tue) Dispatch to B4T (Bandung) Dispatch to IRRI (Bogor) to Bogor 27 (Wed) Dispatch to IRRI (Bogor) to Jakarta 28 (Thu) 29 (Fri) 30 (Sat) Dispatch to STP (Serpong) Dispatch to STP (Serpong) Narita (7:15) with IRRI members NISSAN Arc 2, JARI 1 Jakarta (ANA 21:45) [ Contents ] 1) To understand the technical level & issues at the laboratories - Raw materials & Test piece with Test Demonstration - Material strength test - Analysis for safety and environment regulation 2) To discuss the points and contents of crosscheck in detail 3) To make an arrangement and a schedule of crosscheck 4 Labo Tours B4T STP (mechanical) IRRI STP (chemical) 5 Crosscheck z Providing raw materials • PP pellet, Nylon-GF pellet, Synthetic rubber, Toxic substances by NISSAN ARC • Natural rubber by IRRI z Making test pieces • Plastic 2 & Synthetic rubber 1 by Japan & Indonesia side • Natural rubber 1 by Japan & Indonesia side z Exchange test pieces z Material strength test (3 - 4 categories) & Toxic substance analysis 6 Schedule of Training in Japan Oct 16 (Sun) Jakarta (night) 17 (Mon) 18 (Tue) Discussion with AIST (a.m., Guidance Tsukuba) (p.m., Tsukuba) Narita (a.m.) 24 (Mon) Discussion with CERI (Kuki) 25 (Tue) Internation al Plastic Fair 2011 (Makuhari Messe) 19 (Wed) 20 (Thu) 21 (Fri) 22 (Sat) Discussion Discussion Lecture on technical on crosson crosscheck & check & support and quality facility tour lecture control at NISSAN (Oppama) (Oppama) ARC (Oppama) 26 (Wed) Internation al Plastic Fair 2011 (Makuhari Messe) 27 (Thu) Narita (a.m.) Jakarta (p.m.) Closing ceremony (Tsukuba) • • • • • • 23 (Sun) Free Participants B4T - 1 IRRI - 2 STP - 2 MOI - 1 AISI - 1 GIAMM - 2 * AIST: The National Institute of Advanced Industrial Science and Technology * CERI: Chemicals Evaluation and Research Institute, Japan 7 Technical Visits (1) 2011/10/18 ¾ [Place] National Institute of Advanced Industrial Science and Technology (AIST) ¾ [Contents] Advanced studies of the National Laboratory • 10:00-10:30 Introduction of AIST • 10:40-11:30 Gene Regulation Research Group • 11:40-12:30 Research Center for New Fuels and Vehicle Technology Manipulationg rubber plant traits by genetic engineering DME engine 8 Technical Visits (2) 2011/10/19-20 ¾ [Place] NISSAN ARC, LTD. ¾ [Contents] Discussion on results of the cross-check and the related fields • Introduction of the NISSAN ARC • Facility tour • Demonstration of tension test • Discussion on results of the cross-check (mechanical test) • Discussion on results of the cross-check (chemical test) • Lecture on rubber 9 Technical Visits (3) 10 Technical Visits (4) 2011/10/20 ¾ [Place] NISSAN ARC, LTD. ¾ [Contents] Lecture about technical support and quality control • History of Japanese policies on technical supports for small and medium-sized enterprises • Just in time method in the automobile industry 11 Technical Visits (5) 2011/10/24 ¾ [Place] Chemicals Evaluation and Research Institute, Japan (CERI) ¾ [Contents] Discussion on results of the cross-check and the related fields • Introduction of CERI • Facility tour • Demonstration of mixing and vulcanizing rubber • Discussion on results of the cross-check (mechanical test) • Discussion on results of the cross-check (chemical test) 12 Technical Visits (6) Making rubber sheet 13 Technical Visits (7) 2011/10/25-26 ¾ [Place] Makuhari Messe ¾ [Contents] International Plastic Fair Japan 2011 14 An Example of Results of the Crosscheck (1) 15 An Example of Results of the Crosscheck (2) PP data comparison between laboratories 16 Training Evaluation Questionnaire (1) How about the period (10 nights and 12 days)? Extremely short : 1 : 2 : 3 : 4 : 5 : 6 : 7 : Extremely long 6 1 How about the numbers of trainees? Extremely few : 1 : 2 : 3 : 4 : 5 : 6 : 7 : Extremely many 3 3 1 NISSAN ARC, LTD. • a) Facility tour Extremely bad : 1 : 2 : 3 : 4 : 5 : 6 : 7 : Extremely good 4 3 • b) Discussion Extremely bad : 1 : 2 : 3 : 4 : 5 : 6 : 7 : Extremely good 2 1 3 1 17 Training Evaluation Questionnaire (2) Chemicals Evaluation and Research Institute, Japan (CERI) • a) Facility tour Extremely bad : 1 : 2 : 3 : 4 : 5 : 6 : 7 : Extremely good 5 2 • b) Discussion Extremely bad : 1 : 2 : 3 : 4 : 5 : 6 : 7 : Extremely good 3 2 1 The training fulfilled your purpose and expectation as a whole. Extremely bad : 1 : 2 : 3 : 4 : 5 : 6 : 7 : Extremely good 3 2 2 Other comments • I think it is good for the first, and I hope the next activities should be better. • I hope the training program will continue and be better. • I think the time to prepare the work before coming in Japan was too short. • I wanted more training materials reproduced on chemical testing and physical testing. 18 Schedule(1127) The Schedule of WG3 about R&D Reinforcement of the Auto-sector under IJ-EPA in JFY2011 Subject Activity 2011 Apr 2012 May Jun July (7) Aug (8) Training Preparation 1) Training in Japan 1) Expert dispatch Dec (12) Jan (1) Feb (2) 1/31-2/1 or 2/7-8 Mar (3) 9/25-10/6 11/21-23 Expert dispatch, JARI 2 Analysis trial by MOE, BTMP, etc.. Workshop, JARI 3 Preparation Workshop 11/28-30 Discussion at WG (7/28) Preparation Workshop Preparation Workshop 7/24-30 CrossCross-check by Expert check STP, IRRI, B4T dispatch, preparatio & NISSAN Arc n JARI 1 & NISSAN Training preparation Arc 2 3) Plastic and Rubber R&D 2) Training in Japan Workshop, JARI 1& JGA (expert) 2 7/28 JARI 2 Contract with METI Training in Japan (B4T 1, IRRI 2, MOI 1, STP 2, company 3) Preparation WG Ramadan Consecutive (8/1 - holidays in 8/29) the first half Next-year plan Discussion Decision at at WG Joint WG Next-year plan Discussion Decision at at WG Joint WG 10/16-27 12/1 1) WG: 3 times W Discussion & 2) Joint WG: 1 G Decision time R e Other schedule for reference f Nov (11) Discussion (7/27-8/2) 3) Workshop in Jakarta 2) Alternative 1) Workshop in Fuel Usage Jakarta (NGV safety) Oct (10) Training in Japan (BTMP 3, MOE 2, MOI 1, VTCC 1) R & 1) Air Quality 2) Expert D Improvement dispatch C o l l a b o r a t i o n Sep (9) Application deadline International of budget in Plastic Fair 2011 Indonesia? 10/25-29) WG3, JARI 1 Last fiscal month in Indonesia 2/2, 9 Preparation WG3, WG JARI 2 early Joint WG, JARI 2 Last fiscal month in Japan 付録 3 第 3 回 WG3 会議資料 Summary of the activity of R&D capability reinforcement in Auto-sector under IJ-EPA R&D on Environment & Energy Subject Air Quality (including Fuel 1 Consumption, Transportation) Conventional 2 Fuel Quality Analysis Counterpart BTMP (BPPT), VTCC (MOT), MOE, and UI ? MOE, LEMIGAS (ESDM), ESDM New Scheme (R&D on ECE and Others) MOI, MOT, MOE, ESDM, LEMIGAS Alternative Fuel (ESDM), BTMP 3 Usage (BPPT), BRDST (BPPT) 4 Noise Test 5 Plastic & Rubber R&D WG SWG3 Meeting 6 Objective Activity (JFY2009) Activity (JFY2010) 1. Evaluate amount of emissions Jul, Oct: Discussion on 1. Research and To acquire the survey, test and analysis evaluation method and analysis on vehicle use Nov: Training in Japan (CD Sep-Oct: Training in data concerning test, traffic survey, visit to ITS Japan with BTMP and emissions and fuel and CNGV retrofit factory, consumption in the real MOE (field driving etc.) world for policy-making. survey, CD test, etc.) Jan: Traffic survey in Jakarta (volume, travel speed) Mar: CD test and evaluation 1. Discussion on the next FY activity To acquire the 1. Discussion on the Jul: with SWG3 (Euro4 from evaluation method in next JFY activity 2016) the market and to make Aug: Discussion with Oct: with MOE (small-scale a check system by MOE fuel quality monitoring every consumer side year) 1. Discussion on the To acquire the 1. Discussion on the next JFY next JFY activity evaluation method Seeing how things go activity concerning fuel quality, about ERIA project by Jul: with SWG3 (usage) AIST (Advanced vehicle performance, Jan: with SWG3 (safety) Industrial Science and cost-effectiveness Mar: with SWG3 (plan) Technology) 1. Technical collaboration Sep: Advice on ISO test road by NIPPO Sep-Oct: Training in Japan with VTCC (regulation, test, etc.) VTCC (MOT), MOT, PUSARPEDAL (MOE), MOE To take a technical advice on the construction of ISO test road and to acquire the evaluation method & data on vehicle noise. STP & PTM (BPPT), BPTK (MOA), B4T (MOI), and UI ? 1. Tyre seminar, etc. Jul: Seminar in B4T (by To strengthen Dr. Yamazaki) capability of rubber and Jul: Visit to a plastic R&D (and basic motorcycle tyre technology of tyre company (Start R&D) technical collaboration by BtB from 2010) 1. Discussion on the next FY activity and FS Oct: Dispatch of experts (NISSAN Arc) to STP, PTM, BPTK, B4T and UI Jan: with SWG3 (plan) Mar: with SWG3 (plan) Interim report, check of 4 times: Jun, Nov, Feb output, discussion on and Mar (Mar: SWG2 & direction and plan, etc. 3 joint) 3 times: in Jul, Jan and Mar MOI, MOT, MOE, ESDM, Institute, Industry Plenary or Joint METI, MOI, as above JETRO, SWG1,2,3 Meeting Plenary (24 Mar) Activity (JFY2011) Issues 1. Evaluation of air quality, impact and Policymaking Jul-Aug: Meeting Sep-Oct: Training in Japan Nov: Experts dispatch Feb: Workshop on air quality and fuel economy improvement 1) Air quality subject is finished in JFY 2011. 2) Continuative project should be planned in collaboration with MOE, MOT (VTCC) and BPPT (BTMP) towards a concrete policymaking. 3) MOE has a plan on air quality and fuel quality monitoring in 45 cities. JARI notices the activity in the SWG3 if necessary. as above 3) 1. Natural gas vehicle (NGV) safety Jul: Meeting Nov: Experts dispatch and workshop on NGV safety Feb: Discussion on the next JFY activity 1. Technical collaboration Oct: Advice & report on ISO test road by NIPPO Jan: Training in Indonesia (noise test at BS and BTMP) Joint of WG2 & 3 in Mar 09 Feb., 2012 Tentative Plan (JFY2012) 1) There was a CNG cyclinder rupture accident. Transjakarta has a sense of e.g. Training in crisis, but a little information. Japan if the METI 2) There is room of improvement budget is OK. about safety regulation and maintenance system. 3) MOI hopes to continue the activity. 1) Construction of test road is delayed and it is not confirmed to finish in 2012. 1. Understanding of the capability of material evaluation and analysis Jul: Experts dispatch Aug-Oct: Crosscheck test Oct: Training in Japan (STP, IRRI, B4T and industry) Feb: Discussion on the next JFY activity Plan (28 Jul), Interim (1 Dec), Final (9 Feb) & (19 Mar?) Joint of WG2 (20 Mar?) 1) It is necessary to follow the crosscheck test for improvement. e.g. Training in 2) Trainees hope a month training Japan according to about two subjects, plastic and rubber. the two subjects. Trainees should propose the subjects. 2 or 3 times 1 time 付録 4 第 4 回 WG3 会議資料 NGV Summary Subject: Alternative Fuel Usage (Technical Support of Natural Gas Vehicle) [1] Background 1) Promotion of using domestic and inexpensive LPG and CNG for transportation (Energy Security) 2) Cut the subsidy of automobile fuels (Financial Policy) *) Go Gas National Forum Indonesia 2011 was held on 5-7th Dec., 2011. Now, the national project has started. [2] Confirmation of the Promotion Plan of Gas Vehicle (1) Schedule Year 2012 ? (at the WG3) 2012 - 201x (the 1st stage) 2012 - 201y Target of Vehicles 25,000 units *1) When? / from Where imported ? Total 100,000 units When? / from Where imported ? Total 250,000 units Target of Gas Refueling Station Approximately 25 stations are Approximately 100 stations are Approximately 250 stations are necessary. When ? / Where? necessary. When? / Where? necessary. *1) 50,000 - 100,000 NGVs per year in Thailand. (Go Gas Forum IDN 2011,Toyota presentation) *2) About 1 station per 1,000 NGVs in the world. (Japan NGV Forum Report 2009) (2) Vehicles *) Priority of vehicle types, LPGV vs. CNGV. Retrofit of diesel vehicle? Vehicle Type (fuel) LPGV (Bi-fuel) CNGV (Bi-fuel) Passenger Car (gasoline) Yes (share ? %) Yes (share ? %) Taxi (gasoline) Yes (share ?%) Yes (share ?%) Van, Mini Bus (gasoline) Yes (share ?%) Yes (share ?%) recommended *1) Small Bus (diesel fuel) No Yes (share ? %) difficult *2), *3) Large Bus (diesel fuel) No Yes (share ?%) difficult *2), *3) Comment *1) Bi-fuel vehicles with gasoline and CNG are recommended because of lack of refueling stations. *2) Retrofit of diesel engine is not practical plan in the JFY 2012 (only 9 moths). e.g. Mechanical process of piston is difficult for the local factories as the Japan expert's comment. *3) The social problem about bad quality of retrofit diesel engines occurred in Thailand, 2008 as the Japan expert's comment. *4) Gasoline retrofit vehicle will be preferred because the share of gasoline is 75% in Indonesia as Budi-san's comment. (3) Safety Standards or Certification Target LPG CNG Converter Kit (by MOI) UNECE R67 -> SNI from when? UNECE R110 -> SNI from when? Retrofit Vehicle (by MOT) UNECE R67 + R115 -> SNI or DG directive from when? UNECE R110 + R115 -> SNI or DG directive from when? *1) Basically, the WG3 does not conduct the activity about UNECE regulation. 1/2 NGV Summary [3] Request of MOI and Tentative Plan in the JFY 2012 (1) The final target: Domestic production of converter kit *) Which is the priority of LPG and CNG for the MOI? (2) Issues: Lack of technology and human resource for usage of the converter kit *) How about a state of the local factories? How many factories in Indonesia? (3) Activity items at the previous WG3 meeting: As follows with imported converter kits. 1) Arrangement of the converter kit manual 2) Understanding the equipment of parts test and methods 3) Human development for the parts test, retrofit process and maintenance *) Does the export countries such as Italy, Korea and Thailand support the items? (4) Tentative Plan: The priority is important because we have only 9 months in the IJ-EPA project. Activity Couterpart of JPN Comment MOI, GAIKINDO, GIAMM, local factory Producer of converter kit, retrofit factory, etc. *) This item is recommended. *) The converter kit made in Japan is necessary. MOI, GAIKINDO, GIAMM, Test centers (B4T,B2TKS, BTMP, etc.) Japan Gas Association, High Pressure Gas Safety Institute of Japan, Parts producer, Test institute, etc. *) Test of mechanical strength and performance (e.g. control unit) Counterpart of IDN 1. Retrofit and Maitenance 1) Arrangement of Manual 2) Technical Training 2. Parts Test 1) Equipment and method 2) Technical Training *1) It is necessary to discuss the priority of experts dispatch (technical tour, semilar/workshop), training in Japan. *2) If the seminar/workshop is held, it will be not necessary to conduct the training in Japan. The retrofit CNGV seminar is going to be held on 12-13th April, 2012 in Jakrta, and therefore our seminar may be not necessary. *3) Or it may be better for Indonesian trainees to participate in the technical training in Japan as trainers in the near future like the WG1 activity. It may be necessary to follow up the result, but it is not included in the tentative schedule below. (5) Tentative Schedule 2012 June July Aug. Sep. 2013 Oct. Nov. Dec. Jan. Feb. Mar. WG3 meeting WG3 meeting Joint WG (discussion of Ppan) (interim report) (evaluation) Experts dispatch Training in Japan (technical tour, seminar/workshop) (excluding the Ramadan season) *1) The contents are dependent on the budget. 2/2 Summary Subject: Plastic-Rubber R&D 13rd March, 2012 (JARI) [1] Objective: To strengthen capability of rubber and plastic R&D, especially to strengthen capability of troubleshooting for product defects. [2] The 1st Plan of the Training in Japan Mat. The 1st Week (separated training) Training Item Mon Wed Thu Fri Mon Tue Wed Thu Fri Failure analysis of parts and products (test sample, mechanical 2 trainees test, fractography, composition analysis, etc.) Guidance At the Nissan Arc 2. Management Departure As a case study of failure analysis 1. Test (Natural ?) Rubber Sat Arrival 1. Test Plastic Tue The 2nd Week (joint training) At the Nissan Arc Arrival Composition analysis as a reverse engineering, usage of failure analysis, etc. 2 trainees Technical tour (Institute, Producer, Instrument, etc.) At the Nissan Arc or CERI Guidance 2. Management No concrete plan, the same as the plan of plastic? Total : 4 trainees [3] Confirmation 1) We think the Nissan Arc or the CERI are capable for the training like the JFY 2011 activity. 2) The plastic group and the rubber group are separated in the 1st week (technical training). But please notice that the management training and the technical tour are not separated in the 2nd week. Please select the parts / products and materials for the training. 3) The training will start early September after the Ramadan at the earliest, and the period is 2 weeks according to the concrete plan of Indonesian side. e.g. 3rd Sep. - 7th Sep. and 10 Sep. - 14th Sep. 4) The total number of trainees is dependent on the budget. 5) This is the last training as the auto sector activity of the IJ-EPA activity. Questionnaire Appendix: Results of the Training Questionnaire concerning the Plastic & Rubber Fields Date: March 12, 2012 *) To clarify the issues of R&D capability improvement. Field Plastic Institute, Test Center Sentra Teknologi Polimer (STP BPPT), by Mr. Jayatin Rubber Center for Material Technology (PTM - BPPT), by Mr. Dody 1. How to prepare and test samples 1. Discussion on the cross check with from plastics product especially which other institutes? <- Is it OK? use to support failure analysis. 2. How to get the composition of 2. The problem is caused by samples mixed materials such as overlapping of which have irregular shape and have the FTIR spctra for "reverse Cross Check been contaminated engineering". Review 3. How to analyze the root cause of failure parts, either material problem, processing problem, application problem or others. 1. How to coordinate or handle an order for failure analysis. Indonesian Rubber Research Institute (IRRI), by Mr. Irfan 1. We don’t need to do the cross check if all of us understand the rubber preparation and testing method of the 2011 training. 2. How to solve the problem in rubber, e.g. the effect of rubber formula and processing on properties of rubber. 3. How to use the equipment that use to characterizing the rubber such as SEM, TEM and Thermal analysis. 1. Training separated between plastic 1. The training is separately between and rubber bacause we could focus on rubber and plastic to focus the rubber. the specific subject. Management 2. It is difficult for us to give fast and accurate solution for failure analysis. 2. To know the needs of industry. Training 3. How to handle the management, especially in technical field. 1. Predict the lifetime of plastic part / product by doing the thermal (lower or higher temperature) accelerated tensile test. We have Universal Testing Machine, UTM (Shimadzu AGS-10kNG and AGX-plus 50 kN with thermal chamber). 2. Fatigue test conducted by such as servo-hydraulic, the one example method to be used for those lifetime measurement Equipment 1. We have a plan to invest basic characterization equipment of rubber such as open mill, UTM, hardness tester, aging, rheometer etc. 1.How to determine the ozone concentration on the ozone chamber because we have the ozone testing equipment of the Toyoseiki Japan. We have a contacted local agent to give presentation of the equipment from Shimadzu (UTM, FTIR, Rheometer, thermal analysis such as DSC, TGA), JEOL (SEM, TEM), Toyoseiki (2 roll mill, aging equipment) and Yasuda Seiki. 3. Industries request to find out the We also get some quotation from root cause of plastics or rubber parts these company. failure. In failure analysis that we did, there are some tests as key points to know the root causes of failure: (a) The knowledge about crack growth or fracture mechanics, how could we do the best to see those crack and fracture. We have Hirox Digital Microscope KH-7700. (b) Potential tiny amount of contaminant or degraded material. We have FTIR (Shimadzu & BrukerTensor 27, TG-IR), GC-MS, XRF, and GPC (Shimadzu). 1. Nissan Arc 1. Rubber product factory 1. Rubber goods factory 2. Similar Institution 2. Rubber research 2. Rubber research Visit to institute/institution institute/institution organizations 3. Attend a job training or do analysis or short term research. 1. Job Training 2. One month at least Others 3. in June 付録 5 WG 合同会議資料 Summary of the 4th WG3 on 19th March, 2012 Subject #1: Technical Support of Fuel Gas Vehicles Scope of Vehicles • Bi-fuel passenger cars with gasoline and CNG • Bi-fuel passenger cars with gasoline and LPG Note: Passenger cars are private cars, taxies and mini-buses. Activity in JFY 2012 • Retrofit and maintenance (1) Arrangement of manual (2) Technical training Note: The regulation coverage is to be informed by Japan side by 10th April. The 1st Plan • • In Jun. or Jul. in 2012: Experts dispatch to Indonesia In Sep. or Oct. in 2012: Training in Japan 9 No. of trainees is 7. (tentative) Note: The candidates with priority are to be informed by Indonesia side by 10th April. 1 Summary of the 4th WG3 on 19th March, 2012 Subject #2: Technical Support of Plastic-Rubber R&D Activities in JFY 2012 • Technical training in Japan (1) Crosscheck results review (2) Failure analysis of parts and products. • Training of management for failure analysis in Japan Note: The contents are to be discussed between Mr. Jayatin and Mr. Suzuki. • Technical tour in Japan The 1st Plan • Sep. in 2012: Training in Japan 9 No. of trainees is 6. Note: The candidates with priority are to be informed by Indonesia side by 10th April. • There is a request of participant of public companies by own budget. Note: Its feasibility is to be discussed and informed by Japan side by 10th April. 2 付録 6 専門家派遣報告 (プラスチック・ゴム) 分 析 財団法人 日本自動車研究所 結 果 報 告 書 御中 日尼 EPA 協力事業における プラスチック・ゴム分野の専門家派遣 ご依頼頂きました分析の結果をご報告申し上げます。 報 告 日 受 付 No. 報告責任者 2011 年 8 月 29 日 65008 マテリアル解析部 TEL: 046-248-5294 佐藤 印 秀紀 E-mail: [email protected] 分析終了後の試料を以下の内容で、処理いたしました。 □ 報告書と同時に返却いたしました。 □ 報告書とは別便にて返却いたしました。 □ 依頼者の指示により、廃却いたしました。 □ 依頼者の指示により、弊社にて保管しております。 □ 分析に全て使用し、残試料はございません。 ■ その他(派遣活動報告のため、分析試料なし ) 承 認 技術営業部 研 究 部 本件に関するお問い合わせは、上記受付No.にてご連絡をお願い致します。 技 術 営 業 部 〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町1番地 TEL: 046-813-7403 FAX: 046-866-5814 E-mail: [email protected] http://www.nissan-arc.co.jp (Form No.059-07A) 2 1 目的 インドネシア研究機関のプラスチック・ゴム分野におけるR&D機能強化のための 技術支援策として8~9月にクロスチェック試験を予定している。これについて、 尼国の訪問先で作業プロセスの確認を行い、その内容を確認する。それにより今 後の技術協力を円滑に進められるようにする。 2 訪問期間・訪問機関 2011年7月25日(月)~29日(金) 1)工業製品センター(B4T;バンドン) 2)ゴム研究所(IRRI;ボゴール) 3)ポリマーセンター(STP;セルポン) 3 活動内容 クロスチェック試験の実施内容について、訪尼前にたたき台を作成・提案した 上で、それに基づき尼国で実験設備・治具の確認、作業プロセスの確認を行った。 その上でクロスチェック試験の実施可否を討議し、試験内容、およびスケジュー ルを決定した。 4 活動結果 4.1 事前提案 尼国の試験分析機関の技術レベルを確認するため、モノづくりにおける材料評 価・解析の技術プロセスに従い、①原材料からの試験片作成、②強度試験などの 規格試験、③法規制レベルの有害物質分析の3テーマについて、共通試料を用い たクロスチェック試験を提案し、実施の可否について打診した。提案内容を表1 にまとめた。 4.2 クロスチェック試験内容 上記の提案に基づき内容を討議・検討した結果、以下のようにクロスチェック 試験を実施することで合意した。 a)試験片作成と強度試験(プラスチック) ・日本で調達する樹脂ペレットについて日尼両国それぞれで射出成型により多目的 試験片を作成する。 ・作成した試験片の一部を相手国に送付し、自国・相手国の試験片についてそれぞ れ強度試験を実施する。 ・樹脂種は、ポリプロピレンおよびガラス繊維含有ポリアミドの2種とする。 ・強度試験項目は、引張試験、曲げ試験、アイゾット衝撃試験とし、それぞれのISO 規格に準拠して実施する。 ・試験片作成の条件、試験の実施条件など、詳細については別紙1に示す。 3 b)試験片作成と強度試験(ゴム) ・天然ゴムの原材料(生ゴム、および各ゴム製品に必要な副資材)は尼国で調達し、 合成ゴム(スチレン-ブタジエンゴム;以下SBRと記す)の原材料は日本で調達す る。 ・原材料の一部を相手国に送付し、天然ゴム、SBRそれぞれについて混練・加硫・打 ち抜きなどを行い試験片を作成する。 ・作成した試験片の一部を相手国に送付し、自国・相手国の試験片についてそれぞ れ強度試験を実施する。 ・強度試験項目は、引張試験(破断伸び、破断強度)、引き裂き試験、圧縮永久ひ ずみ、硬さ試験とし、それぞれのISO規格に準拠して実施する。 ・原材料の配合条件、試験片作成の条件、試験の実施条件など、詳細については別 紙2に示す。 ・作成した試験片を試験実施機関へどのように分配するかについては別紙3の通り とする。 c)有害物質分析(プラスチック) ・プラスチックに含まれる重金属元素の定量分析を実施する。 ・樹脂種はアクリロニトリル-ブタジエン-スチレン樹脂(以下ABSと記す)、および ポリ塩化ビニル(以下PVCと記す)の2種とする。 ・分析対象元素は、Hg、Cd、Pb、Cr(Crは価数によらない)の4元素とする。 ・分析方法はIEC規格(62321[Ed1])に準拠して実施するが、XRF簡易分析は不要と する。 原材料・サンプルの調達から試験・分析までに日尼間、尼国機関どうしで試験 片のやり取りが発生することから、クロスチェックの各項目ごとの作業フローを 作成した。これらを別紙4~6にそれぞれ示す。 なお、ゴム製品からのVOC測定については、尼側では協力機関を含め適切な分析 設備を保有していないことが判明したことから、今回のクロスチェックの試験項 目からは除外した。 4.3 実施スケジュール 尼国から帰国後、8月~9月にかけて、原材料・サンプルの調達、試験片の作 成、規格試験の実施、分析の実施を順次進め、9月末を目途にクロスチェックを 終了させる。その後、データの取りまとめを行い、10月中旬に研修で来日した際 にクロスチェックの結果を論議することとした。表2に概略のスケジュールを示 す。 【所感】 B4T:設備は旧式だが尼国内の認証機関でもあるため、規格試験については問題な く実施可能であり、技術レベル向上の意欲が高いと判断する。 4 IRRI:設備は旧式だが試料作成や試験の技術は保有している。RoHS規制やVOC測定 などの法規制分析については、重要性の意識が低いと感じた。 STP:比較的新しい設備が多いが、技術者が若手中心のため試料作成技術、試験分 析技術ともに経験面でやや不安がある。 【担当者】 マテリアル解析部 ○佐藤 秀紀、米田 孝治 - 以下、添付資料 - PP粉末、あるいは PPペレット (①②とは別サンプル) ③有害物質の分析 NR、 SBR(2種) 市販ゴムシート (詳細未定) NES-M0402(第2法) に準拠 ※6 ISO37 ISO34-1,2 ISO815 ISO7619-1,2 要調整 ※4 方法(規格) IEC62321[Ed1]に準拠 (ただし、XRF簡易分析は 不要) ICPまたはAAによる 樹脂中のHg、Cd、Pb、Cr 元素の定量分析 ※2※3 ゴム 実施内容 配合ゴム混練 成形(熱プレス) 打ち抜き 引張試験 引き裂き試験 永久ひずみ 硬さ試験 バッグサンプリング+加熱脱着 GC-MS法※5によるゴムから のVOC(トルエン、エチルベ ンゼン、キシレン、スチレンな ど)発生量測定 ISO178:2001 ISO180 ISO5271-1993 引張試験 曲げ試験 アイゾット衝撃試験 射出成形 (多目的試験片) ※1 方法(規格) ②で使用する 試験片の作成 プラスチック 実施内容 【訪尼時の確認事項】 ※1:多目的試験片の作成は可能か? ※2:誘導結合プラズマ-発光分光分析(ICP-AES)または原子吸光分析(AA)による金属元素の 定量分析が可能か? ※3:そのための試料前処理が可能か? ※4:ゴム試験片の作成にどんな装置を使用できるのか? ※5:TD-GC-MS(加熱脱着ガスクロマトグラフ-質量分析)装置による分析が可能か? ※6:NES( 日産技術標準規格;Nissan Engineering Standard)-M0402の入手が可能か? 可能な場合、そこに規定されている測定が可能か? ③有害物質の分析 ①で作成した ②引張強度などの規格試験 試験片 ①原材料からの試験片作成 サンプル ①で作成した 試験片 ②引張強度などの規格試験 ゴム試験概要 PPペレット、 PAペレット(2種) サンプル ①原材料からの試験片作成 プラスチック試験概要 表1 日尼クロスチェック試験 実施概要(案) 5 6 (別紙1) Process of plastic ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 1)Material PP・・・・・・・・・・・ Prepared by Japan (Pellet 25kg) Sent to Indonesia (STP) 12.5kg PA+GF25・・・・・ Prepared by Japan (Pellet 25kg) Sent to Indonesia (STP) 12.5kg ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 2) Injection molding ISO10724-1 Multipurpose test specimen Dry condition : Oven temp. and time (Chek) Injection molding condition: (check) Width:10mm , Thickness:4mm Smple: minimum 100piece(PP,PA) Sent to Japan JARI 30piece(PP,PA) Sent to Indonesia STP 60piece(PP,PA) STP→B4T 15piece(PP,PA) ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 3) Conditioning Temp.23 degree C±2 , Humi.50%Rh±5%Rh, Minimum time 48h ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 4) Notch Izot Impact test notch Type A 45° ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 5) Testing Tension test ,ISO 5271 (n5) Speed :50mm/min(PP): 5mm/min(PA+GF25) GL: 115mm Elongation limit >100% 3poinBending test ,ISO 178( n5) Speed:2mm/min Span: 64mm Modulus strain point 0.0005-0.0025 Izot Inpact test ,ISO 180 (n10) Edgewise notch type A, Torque (X)kgf・cm ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 6) Test Report Tension test ,ISO 5271 Tensile strength & breaking elongation (PA+GF25) Bending test ,ISO 178 Bending strength & bending modulus Izot Impact test ,ISO 180 Absorbed energy & failure type Cross-check template* 7 (別紙2) Process of rubber ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 1)Material NR・・・・・ Prepared by Indonesia (Raw material 4kg) Natural rubber RSS1, CB 550 Sent to Japan 2kg SBR・・・・・ Prepared by Japan (Raw material 4kg) Sent to Indonesia 2kg ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 2)Masticate Open mill: type 8inch Weigh: 1 batch 500g* Total 3batch 1.5kg (Reserve 0.5kg) *4 sheet and 9 disc. Conditioning 20-24hr Step 3)Compounding Mooney-viscosity Cure test (Curing curve 90%)* Density Step 4)Molding sheet t=2mm& disc type t=12.5mm Vulcanizing Condition: Sheet 150 degree C (Cure time*) min Disc 150 degree C (Cure time*) min+8.3min Pressure : 9.8MPa Conditioning minimum 16hr max 4weeks ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 5) Punching Tension test ,ISO 37 Type 1A (JIS type 3), GL=20,W=5mm Tear test ,ISO 34-1,2 Type Angle Compression set ,ISO 815 Type Disc(Dai 29mm,t:12.5) Hardness test ,ISO 7619-1,2 Durometer Type A ------------------------------------------------------------------------------------------------------Step 6) Testing & Test Report Tension test ,ISO 37 Tensile strength & elongation at break Tearing test ,ISO 34-1,2 Tear strength Compression set ,ISO 815 Type Disc( D29mm t12.5mm) Temp.70℃×72hr Permanent strain IRHD 10-79 25% Hardness test,ISO 7619-1,2 Durometer Type A 6mm Japan Reserve IRRI B4T B4T Disc 29mm×12.5mm IRRI (Reserve) Japan B4T Japan Tear test IRRI Compression set Japan Sheet 150mm×150mm B4T Japan Tension test B4T B4T IRRI Japan (Reserve) B4T IRRI IRRI Reserve Japan Hardness test (Reserve) Reserve IRRI Weigh: 1 batch 500g* Total 3batch 1.5kg (Reserve 0.5kg) *1 sheet and 9 disc. Test piece n3‐5 (別紙3) 8 Japan Testing 【P5-j】 【P7-i1】 【P6-j1】 Testing 【P6-j2】 【P4】 【P3-i】 B4T Indonesia 【P7-i2】 Testing Making Test Pieces 【P5-i2】 【P5-i1】 Injection Molding Making Test Pieces STP 【P2】 : prepared by Japan 【P3-j】 【P7-j】 【P6-i】 Making Test Pieces Injection Molding Raw Materials PP and PA66 (GF25) 【P1】 Flow chart of Cross-check in Plastics (別紙4) 9 【R2-i】 Testing 【R8-i1】 Testing 【R8-j】 【R7-j1】 【R6-i1】 【R7-i】 Punching 【R6-j】 Vulcanizing (Sheet) 【R4-is】 IRRI 【R3-i】 Mixing 【R7-j2】 【R-5】 【R8-i2】 Testing 【R6-i2】 Punching B4T Indonesia (2kg) 【R1-j】 【R1-i】 Vulcanizing (Disc) 【R4-id】 【R2-j】 : prepared by Indonesia : prepared by Japan Punching Vulcanizing (Disc) 【R4-jd】 【R3-j】 Mixing Vulcanizing (Sheet) 【R4-js】 Japan (2kg) Raw Materials NR (4kg) or SBR (4kg) Flow chart of Cross-check in Rubber (別紙5) 10 【T6-j】 Analyzing Sample Preparation 【T5-j】 Japan Analyzing 【T5-i1】 B4T Analyzing 【T6-i2】 【T5-i2】 Sample Preparation 【T4】 Indonesia 【T3】 Sample Receipt 【T2】 Sample Preparation STP 【T6-i1】 Sample Materials ABS and PVC : prepared by Japan 【T1】 Flow chart of Cross-check for Heavy Metal analysis in Plastics (別紙6) 11 原材料手配 原材料送付 原材料受取・分配 原材料送付 試料前処理 分析 データ整理&報告 まとめ 3)プラ有害物分析 加硫ゴム送付 打ち抜き 最終試験片交換 試験 データ整理&報告 まとめ 加硫 原材料手配 原材料送付 混練 2)ゴム強度試験 原材料手配 原材料送付 射出成型 試験片送付 ノッチ加工 最終試験片交換 試験 データ整理&報告 まとめ 1)プラ強度試験 8/29 9/5 9/12 9/19 9/26 10/3 10/10 T1 T2 T3 T4 T5 T6 T7 T8 日本 STP IRRI B4T 内容 j 標準試料を日本で購入(2種)、各1/3に分配 j 分配したうちの2つ×2種をJARI経由でSTPへ i STPで受領 i 受領したうち1つ×2種をB4Tへ送付 j i1 i2 各試験所で前処理実施 j i1 i2 各試験所で分析 j i1 i2 各試験所でデータ整理後、アークへ報告 j アークでデータを比較してまとめ 日本機関 ARC ~8/30までに購入・調達 JARI 31発送9/5到着 9/5or6受領 9/12までに発送、9/19までに到着 ARC 試料入手後、着手 ARC ARC ~10/7報告 ARC ~10/14 日本 STP IRRI B4T 内容 日本機関 j i NRを尼で、SBRを日本で用意・購入 CERI ~8/30までに購入・調達 j i それぞれ半量を送付(IRRI→JARI、JARI→IRRI) JARI 31発送9/5到着 *IRRIからJARIへは先行到着予定(8/24) j i NR、SBRそれぞれを所定の条件で混練 CERI 9/5~7 is 加硫シート作成 日本はR-6へ、IRRIはR-5へ CERI 9/7~9 R4 js jd id 加硫ディスク作成 日本はR-7・R-8へ、IRRIはR-5へ CERI 9/7~9 9/9→12 R5 i IRRIで作成したシート、ディスクをB4Tへ送付 R6 j i1 i2 各試験所で打ち抜き CERI 9/12~16 R7 j1,j2 i IRRIからCERIへ/日本から尼へ(まとめて?それぞれ?) JARI 9/16までに発送、23までに到着 R8 j i1 i2 各試験所で試験 CERI 9/26~30 R9 j i1 i2 各試験所でデータ整理後、アークへ報告 CERI ~10/7報告 R10 j アークでデータを比較してまとめ ARC ~10/14 R1 R2 R3 No. 日本 STP IRRI B4T 内容 日本機関 P1 j PPペレット、PA+GF25ペレットを各25kg購入 CERI ~8/30までに購入・調達 P2 j JARIからSTPへ半量を送付 JARI 31発送9/5到着 P3 j i CERI、STPで万能試験片を射出成型 CERI 9/5~9 9/9→12 P4 i STPで作成した試験片の一部をB4Tへ送付 P5 j i1 i2 各試験所でノッチ加工 CERI 9/12~16 P6 j1,j2 i STPからCERIへ/日本から尼へ(まとめて?それぞれ?) JARI 9/16までに発送、23までに到着 P7 j i1 i2 各試験所で試験 CERI 9/26~30 P8 j i1 i2 各試験所でデータ整理後、アークへ報告 CERI ~10/7報告 P9 j アークでデータを比較してまとめ ARC ~10/14 8/22 表2 日尼クロスチェック試験 実施スケジュール 日 本 研 修 10/17~ 12 付録 7 日本研修報告 (プラスチック・ゴム) 分 析 財団法人 日本自動車研究所 結 果 報 告 書 御中 日尼 EPA 協力事業における プラスチック・ゴム分野の インドネシア研修員の受入対応 ご依頼頂きました分析の結果をご報告申し上げます。 報 告 日 受 付 No. 報告責任者 2011 年 11 月 29 日 65534 マテリアル解析部 TEL: 046-248-5294 佐藤 印 秀紀 E-mail: [email protected] 分析終了後の試料を以下の内容で、処理いたしました。 □ 報告書と同時に返却いたしました。 □ 報告書とは別便にて返却いたしました。 □ 依頼者の指示により、廃却いたしました。 □ 依頼者の指示により、弊社にて保管しております。 □ 分析に全て使用し、残試料はございません。 ■ その他(返却試料なし ) 承 認 技術営業部 研 究 部 本件に関するお問い合わせは、上記受付No.にてご連絡をお願い致します。 技 術 営 業 部 〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町1番地 TEL: 046-813-7403 FAX: 046-866-5814 E-mail: [email protected] http://www.nissan-arc.co.jp (Form No.059-07A) 2 【まとめ】 インドネシアの試験分析機関とクロスチェックを実施したことにより、尼国に おける試験分析の技術レベルについて得られた見解を以下に述べる。 1)樹脂・ゴムの試験片作製と機械強度試験については、規格試験を実施する 基本的なスキルを充分有していると判断した。安定したデータを出すため には試験片作製時の細かいルールや管理基準を見直すことが重要であり、 今後の課題と言える。 2)有害物質分析では前処理、および装置の取り扱いでは一定の技術レベルに 達していると認められる。しかし定量値が重要な意味を持つことから、不 注意による計算ミスを無くすことはもちろん、有効数字の取り扱いや分析 法による定量限界の違いなども充分理解した上で結果を提示するなど、化 学分析全般における更なる習熟が求められる。 1 目的 インドネシア研究機関のプラスチック・ゴム分野におけるR&D機能強化のための 技術協力としてクロスチェック試験を実施し、インドネシア研修員の来日時にそ の結果について議論する。それによりインドネシアの試験分析の技術レベルを把 握し、今後の技術支援策を検討するための一助とする。 2 実施期間 2.1 クロスチェック 2011年8月~10月 2.2 日本研修 2011年10月17日(月)~27日(木) (当社での研修は10月19日~24日の4日間) 3 活動内容 3.1 クロスチェック インドネシア国(尼国)の試験分析機関3ヶ所と以下の内容でクロスチェック 試験を実施した。なお、日尼の各試験分析機関は次の通り略称にて表記した。 【尼】STP :ポリマーセンター IRRI :ゴム研究所 B4T :材料・工業製品センター 【日】CERI :一般財団法人 化学物質評価研究機構 ARC :株式会社 日産アーク a)試験片作製と強度試験(プラスチック) 樹脂材料の中で最も標準的な材料の1つであるポリプロピレン(以下、PPと記 す)とガラス繊維を25%含有したポリアミド66(以下、PA66+GF25と記す)との2 種について、日本で入手したペレットを用いて日尼双方で試験片作製を行った。 日尼で作製した試験片の一部を互いに交換し、それぞれの試験片について強度 試験を実施した。 ・試験片作製:STP(尼)、CERI(日) 3 ・強度試験:STP、B4T(尼)、CERI(日) b)試験片作製と強度試験(ゴム) インドネシアの代表的資源である天然ゴム(以下、NRと記す)と合成ゴムの1 種であるスチレン-ブタジエンゴム(以下、SBRと記す)の2種について、ゴム種 ごとに共通の原材料を用いて日尼双方で試験片を作製した。天然ゴムの原材料は 尼国で、SBRの原材料は日本でそれぞれ調達した。 日尼で作製した試験片の一部を互いに交換し、それぞれの試験片について強度 試験を実施した。 ・試験片作製:IRRI(尼)、CERI(日) ・強度試験:IRRI、B4T(尼)、CERI(日) c)有害物質分析(プラスチック) 日本で調達したポリ塩化ビニル(以下、PVCと記す)とアクリロニトリル-ブタ ジエン-スチレン樹脂(以下、ABSと記す)とに含まれる重金属元素(Pb・Hg・ Cd・Cr)の定量分析を実施した。これらの樹脂は化学分析用の有害元素標準物質 として市販されているものを使用した。 ・分析:STP、B4T(尼)、ARC(日) なお、クロスチェック試験の条件、原材料・試験片の交換作業手順、全体スケ ジュールなど実施の詳細については前報(No.65008)に従った。 3.2 日本研修 日本研修のうち当社では以下の内容を実施した。また、10月19日(水)~10月 21日(金)と10月24日(月)の研修スケジュールを表1に示した。 1)クロスチェック結果についての討議 2)講義 ・1:ゴム材料の加硫・分散の不均質構造 加藤 淳 氏(株式会社 日産アーク 主管研究員 工学博士) ・2:中小企業に対する日本における技術支援施策の変遷 高橋 正 氏(公益財団法人 神奈川産業振興センター経営支援部長) ・3:自動車産業における中小企業の技術的役割と課題 福田 祐二 氏(MIC綜合事務所 所長) 3)設備の見学とデモンストレーション ・1:ARCの見学と非接触伸び計を用いた引張試験デモ ・2:CERIの見学とSBR混練作業デモ 4 活動の結果 4.1 クロスチェック結果 a)試験片作製と強度試験(プラスチック) 日尼の各機関で実施した強度試験のデータシートを別紙1~10にそれぞれ示し た。これらの結果を材料ごとにまとめて、表2と表3、図1と図2に示した。 b)試験片作製と強度試験(ゴム) IRRIおよびCERIでNRとSBRそれぞれを混練した。混練後の未架橋ゴムについての 物性試験結果を表4にまとめて示す。また、日尼の各機関で実施した強度試験の 4 データシートを別紙11~20にそれぞれ示した。これらの結果を材料ごとにまとめ て、表5と表6、図3と図4に示した。また、引張試験で得られたS-Sカーブを図 5に、ゴム中に含まれるカーボンブラックの分散の様子を図6、図7に示して日 尼で作製した試験片の違いを比較した。 c)有害物質分析(プラスチック) 日尼の各機関で実施した有害物質分析のデータシートを別紙21~26にそれぞれ 示した。また、これらの結果を材料ごとにまとめて、表7と表8、図8と図9に 示した。 4.2 日本研修 当社で実施した日本研修の内容を以下に述べる。研修の様子を撮影した写真を 本報告書の末尾に添付した。 4.2.1 クロスチェック結果についての討議 a)試験片作製と強度試験(プラスチック) STPにて射出成形により作製した試験片は大きなヒケもなく、規格通りの試験片 を作製できる技術を有することがわかった。ただし、ポリアミド樹脂については、 水分の影響を受けやすく、成形前のペレットや成形後の試験片を乾燥するのに用 いる真空オーブンは必須の設備であるが、これを保有していないため今後の導入 が期待される。 引張・曲げ試験の結果では大きな差異がなく、評価技術のレベルも高いことが わかった。破断伸びでは算出方法の誤りなどがあったものの、担当者が測定方法 を理解できていれば大きな問題ではないと判断した。 アイゾット衝撃試験では、PA66+GF25での結果に有意な差が見られた。この差異 の原因究明については自国へ持ち帰って宿題としたが、試験片の状態調節を適切 に行なうことと、ノッチの管理や試験片の締め付けトルクの管理を行なうことで 解決できる課題であると考えられることから、自国での管理方法を含めて検討し てもらうことにした。 b)試験片作製と強度試験(ゴム) NRのゴム練りついては、ムーニー粘度、加硫時間から判断して顕著な差はなか った。しかし、SBRについては、ムーニー粘度に差が発生した。この粘度の差が発 生するいくつかの要因が挙げられ、特にロールの大きさや回転数、添加材の投入 方法など細かい内容で差が発生することが明らかになり、NRより合成ゴムである SBRの製造には注意が必要であるとの認識を共有した。 ゴムの特性では、永久ひずみの値に大きな差が発生した。特にSBRについて顕著 であり、測定技術に大きな差はなく、先に問題とした製造時の粘度に大きく影響 していると考えられた。引張や引裂き試験および硬さ試験では特性に大きな差は 発生しなかったが、永久ひずみを評価することで、ゴム練りの差を明らかにでき ることがわかり、機械的特性を合わせるためには、ゴムの製造でのムーニー粘度 を規格し、常に管理された範囲で製造できる体制が必要であることも共有した。 B4Tでのゴムの評価では、引裂き試験の結果に大きな差が認めれらた。これは、 試験片を打抜くパンチ金型のエッジが丸くなっているため、引裂き強度が高く評 5 価されていることがわかった。引き裂き試験では、試験片のエッジが特に重要で あり、打抜く前の目視での確認や金型の管理基準について再度の検討をお願いし た。 c)有害物質分析(プラスチック) 有害物質分析のクロスチェックでは、予め対象金属元素を規定量添加して作製 された樹脂材料(標準物質)を用いた。 STPでのPVC樹脂の分析において、いずれの金属元素についても認証値に対して 1割前後大きい値が得られた。定量値の精度(バラツキ度合い)は良好であるこ とから、検量線作成時の試料調製などにおける系統的な誤差の要因が考えられる。 また、ABS樹脂の分析においては、Hgを除く3元素で認証値のほぼ2倍の値とな った。この原因として希釈時の操作ミス、定量値算出時の計算ミスなどの可能性 が高いと言える。自国へ持ち帰っての宿題とした。ABSにはHgが含まれておらず、 得られた定量値もバラツキが大きいことから、装置の検出限界を超えたデータで あったことが予想されるが、分析作業者が装置の性能と得られた分析値の取り扱 いについて十分に理解していない可能性がある。 B4Tでは、PVC樹脂のHgとCr、ABS樹脂のCrにおいて認証値から大きく異なる値と なった。PVC樹脂もABS樹脂も同一の検量線を用いて定量していること、Pbなどは どちらの樹脂でも良好な結果が得られていることなどから、前処理および測定溶 液の調製における問題ではなく、定量値算出のための計算が問題である可能性が 高いが詳細は不明である。自国へ戻ってからの再度の確認が必要である。 4.2.2 講義・講演 講義1ではゴムの加硫と分散を例に、付加価値のある材料を開発するために必 要となるナノレベルでの分析手法とその解析技術を紹介した。 講義2では日本における戦後の産業支援策について、時代背景と経済環境に合 わせたその変遷を紹介するとともに、最近の中小企業支援施策であるSBIR制度に ついて解説した。 講義3では自動車産業を例に、日本のモノづくりにおけるJITの考え方を解説し、 ムダを省き生産性を向上させるための手法と実例を紹介した。 4.2.3 設備の見学とデモンストレーション ARCならびにCERIの試験設備・分析機器を見学した。また、ARCではゴムの引張 試験において尼国ではまだ導入されていない非接触伸び計を備えた試験機による 計測を実演し、データ解析の手法について解説した。CERIでは今回のクロスチェ ックで使用したSBRについて同じ手順で生ゴムから再度混練し、その様子を見学し た。 5 研修生を受け入れての所感 今回の日本研修では、工業省から1名、インドネシアの試験分析機関より指導 的立場の方5名、自動車部品工業会と二輪車工業会を代表して製造業から3名の 参加を頂いた。試験分析機関の5名はインドネシアの国立研究所の技術者であり、 材料知識や試験片作製、規格化された試験分析の手法に関して大きな問題点は感 6 じられなかった。しかし、経験の浅い分析や未知の手法、得られたデータに対す る論理的な取り扱いなどはやや不得手であると感じられた。 材料の試験分析ではいわゆる規格試験・規格分析だけではなく、より真値に近 いデータを得る方法を自ら考案・開発することが求められる。また、得られた結 果から部品や製品で実際に起きている現象を理解することが重要であり、そのた めの解析技術を向上させることなども必要である。必ずしも充分な設備環境でな い場合もあるが、人材の育成と自国内での交流・情報交換の機会を増やすことに よって、そのハンディを克服してより高度な技術を習得することが可能であると 考える。 【担当者】 マテリアル解析部 ○佐藤 秀紀、米田 孝治 - 以下、添付資料 - 付録 8 専門家派遣報告 (天然ガス自動車) インドネシア(ジャカルタ)出張報告 2011 年 12 月 12 日 一般社団法人日本ガス協会 天然ガス自動車 PJ 部 1.期間:2011 年月 11 月 27 日(日)~12 月 1 日(木) 2.背景・目的:日本・インドネシア(尼)間で EPA 発効(2008 年 7 月)された. Æ インドネシア側は自動車・二輪分野の段階的な関税引き下げへ Æ 見返りに,日本の技術協力を要請⇒経産省から(財)日本自動車研究所(JARI)が受託. Æ JARI から JGA へ尼省庁・試験機関との間で,情報交換・討議要請. ・NGV に絡む安全性を担保するために,基準や遵守する仕組みなどについて情報交換や討 議を行うとともに技術協力として現地視察,および,ワークショップ(WS)への出席. 3.行程: 月日 午 前 午 後 11/27(日) 成田発(NH 937) ジャカルタ着(CGK T2) → ホテル着 11/28(月) 工業省と打合せ トランスジャカルタ会社(情報提供・収集) 充てん所視察 (事故現場 Pinang Ranti Station) 11/29(火) 工業省と WS 事前打ち合わせ Bajaj タクシー聞き取り調査 WS 会場マハラニ・ホテルにて, 11/30(水) ジャカルタ発(NH 938) → 成田着(12/1) NGV 安全に関するワークショップ 4.参加者:(財)日本自動車研究所(JARI) アジア政策研究室 船崎 敦氏. (一社)日本ガス協会 天然ガス自動車プロジェクト部 柿沼 勝,坂本 秀行. 5.工業省担当者との打合せ(1日目) 日時:2011 年 11 月 28 日(月),9:00~9:30 場所:工業省(MOI)自動車課, 出席:Ihsan 氏(MOI,WG3 担当),船崎氏,柿沼,坂本. 資料:WS 案,JGA プレゼン資料. 内容:・NGV に関する現地視察,WS について事前打ち合わせ. ・3 日間の日程,訪問先の確認.事前送付済み JGA プレゼン資料の修正箇所を確認. 6.トランスジャカルタ社訪問(1日目) 1)情報交換 日時:2011 年 11 月 28 日(月),10:00~13:15 場所:トランスジャカルタ(Transjakarta)社(2F) 出席:Akbar 氏(所長)・Susilo 氏・Bagus 氏・Budi 氏(TransJakarta) Ihsan 氏(MOI),船崎氏(JARI),柿沼・坂本, 資料:Susilo 氏のプレゼン資料(プロジェクター表示のみ) ,Transjakarta 社のパンフ. 内容:・NGV の大口利用者であるバス会社の現状調査. ・Ihsan 氏より,IJ-EPA や訪問目的を口頭説明後,情報交換を行なった. 1 (データ:2010 年) (1)現状と計画について ・トランスジャカルタ社は,ジャカルタのバスレーンを運営する公共サービス機関 BLU (Transjakarta Bus Rapid Transit Management Body)の一つ.運営会社(8 社)に委託. ・CNG バスは,2005 年の法律制定後,2006 年から運用開始.当初計画では,2012 年までにす べてのバスを NGV へ. (1996 年に CNG タクシー導入も試行) ・2011 年 11 月末で,10 路線(Koridor 1~10,計 171km).518 台運用(ディーゼル 90 台,CNG 428 台).また,単車 469 台,連結バス 49 台. ・すべて輸入車で,大宇 203 台,現代 100 台,日野 138 台,メルセデス 28 台,中国 Huanghai 社 7 台(連結バス),尼国 Komodo 社 65 台,尼国 Ino バス社 21 台.ただし,中国製バスのエ ンジンは米国製,尼国製も車体のみ.Ino バス社は,元々,電車製造メーカー.高圧容器はす べて輸入品,1 台あたり 6~9 本搭載. ・12 月中に CNG 連結バス 44 台を導入する計画.中国製から尼国製に切り替える.今後,CNG 連結バスのみ導入(2012 年は 202 台). ・尼国では商用車の車検は 6 ヵ月おき.また,高圧容器の点検は 3 年ごと.労働省が車体から取 り外して,30MPa の水圧試験を全数実施.使用期限は定めていないが,7~9 年は使用する. → 高圧容器の検査は労働省管轄. JGA:日本の場合,車検(バス)は 1 年毎.容器の再検査は製造から初回 4 年以内,その後, 2 年 1 ヶ月毎.ガス中の水分管理をしているため,車載状態で漏れ(12Mpa 以上)と 外観(傷、腐食)検査のみ.容器の使用期限は 15 年. (2)課題および討議 ・充てん所は 5 カ所と少ない,路線 2 と路線 3 に設置.1 日あたり 2 回の 充填が必要のため.非 効率.大宇によると,韓国での航続距離は 300km.しかし,ジャカルタでは半分程度.具体 的には,単車の場合,ガソリン換算の実燃費は 1.3~1.6 km/L.大宇の仕様は 2.0~2.1 km/L. 1 日 270~310km 走るので,1 日あたり 2 回の充てんが必要になる.なぜ,こんなに実燃費が 2 悪いのか知りたい.または,ガスの組成が関係しているのか? JGA::渋滞の影響が大きいのでは.オットーサイクルは低速時の燃費が悪い.ガスの品質 (CO2 量)だけの問題ではない. ・エネルギー鉱業省で自動車用天然ガスの国内規格(SNI)を検討中.CH4:70%以上,水分や オイル分は含まれないという内容. ・ガス燃料の水・オイルが混ざり,容器の底に溜まる.半年毎に元弁を取外し,取り除いている (約 200cc/本) .スタンド毎にガスの品質(組成)にバラツキがあり,遠くても混雑していてもスタン ドを選択している. JGA:恐らく,ガスの組成による品質のバラツキではなくコンプレッサーオイルの混入量の 違いと考えられる.日本では混入量を規定し、管理をしている.また、オイルレスコ ンプレッサーを開発し,現在はそれが主流である. ・10 月 20 日の充てん所での破裂事故について,警察が調査中.まだ,原因は不明. JGA:今までに韓国や尼国で発生した高圧容器はタイプ 2(鋼製ライナー+フープ部のみ FRP)であるが,知っているか? 尼側:知らない.韓国からの情報提供はない.ただ,技術応用評価庁 BPPT はタイプ 4(プ ラスチック製ライナー+フルラップ FRP)を推奨している.水分やオイルの影響がな いことが理由とのこと.ちなみに,タイプ 2 使用の CNG 連結バスは 38 億 Rp(3,300 万円,115 Rp = 1 円)だが,タイプ 4 使用の場合 40 億 Rp(3,500 万円). ・CNG バスの中古は価値がない.ディーゼルならば中古でも売れるが.導入時の補助金もない. (2012 年に,環境に良い車の部品輸入関税は 0 になる予定) ・天然ガスの値段は 3,100 Rp/L(ガソリン換算,27 円/L)で,レギュラーガソリン(尼国名 Premium)4,500 Rp/L(39 円/L)よりも安い.しかし,レギュラーガソリンは補助金付きだ が,天然ガスにはない.補助金なしの良質ガソリン(尼国名 Pretamax)は 8~9,000 Rp と 2 倍. ・日本では,タイプ 2 に鋼製ライナーを使うことは禁止.アルミライナーは可能.FRP がフルラ ップでないので,フープ部のすき間から水分が入り込み,外部腐食が発生する.腐食状況を確 認しづらい.日本では比較的安価なタイプ 4 の容器を開発中だが,まだ 2 年ほどかかる.日本 でのタイプ 4 は米国リンカーン社製しか実績がない.JGA は,タイプ 4 よりも実績のあるタ イプ 3 を推奨する.または,最も実績のあるタイプ 1(鋼製)も良い. 尼側:バスの重量制限や乗客数確保のため,重いタイプ 1 は対象外. JGA::タイプ 3 とタイプ 4 の重量はほとんど同じ. ・現在のバス料金は一律 3,500 RP(30 円)だが,年間 33 億 Rp(2,900 万円)の補助金あり. サービス向上により,5,000 Rp(43 円)としたいが,まだ,台数が少なく,待ち時間も長く, 難しい.1 日 2 回の充てんでは無理.航続距離確保のため容器容量を増やす必要あり. ・JARI:11/30(水)に,NGV の安全をテーマに WS を開催するので参加してほしい. 尼側:了解. 3 トランスジャカルタ社での情報交換 (左から,Ihsan 氏,Budli 氏,Susilo 氏,Bagus 氏,右手前 Indra 氏(通訳)) 路線図(10 路線) 容器破裂事故のあった ↓折り返し点の充てん所 4 2)破裂事故のあった充てん所の視察(1日目) 日時:2011 年 11 月 28 日(月),14:00~14:45 場所:ピナン・ランティ(Pinang Ranti)充てん所(Koridor 9),ジャカルタ 出席:Bagus 氏・Budi 氏(TransJakarta),充てん所のスタッフ, Ihsan 氏(MOI),船崎氏(JARI),柿沼・坂本 資料: 特になし 内容: ・破裂事故のあった充てん所は,原因調査中だが,既に運用を再開していた. ・また,破裂事故を起こしたバス(現代製)は今年 9 月に導入したばかりで,充填中,28MPa ま で圧力が上昇したとのこと.(過充てん防止装置?,圧縮機が 25MPa なので考えにくい) ・充てんが完了した車両(写真)のブルトンゲージを見ると 22MPa 付近を指しており、常用的に 20MPa 以上充填していると思われる。(航続距離確保のためか?) JARI:3 年後,30MPa の水圧テストをパスするはずだが. JGA:製造時の欠陥の可能性あり. ・日野製 CNG バスが停車中.エンジン部(ミキサー式)と容器(タイプ 1)を観察.容器の下 部は,金網で保護.しかし,この構造では飛び石による損傷と水ハネによる汚れや水分の付 着は避けられない.日本の場合には鉄板で覆う構造基準となっている. 日野製のバスとピナン・ランティ(Pinang Ranti)充てん所の全景 5 日野製 CNG バス全景 ・83L(タイプ 1),床下に 9 本搭載(下部は金網で保護,鉄板に仕様変更要す) ・燃料フィルターは点検している様子だが、継手等はあまり点検していないのでは? 6 ・エンジンルーム内にレギュレータを設置,最近不具合発生か?IN 側配管がキレイ. ・ミキサータイプ(電子制御なし,アダプタータイプ) ・CNG の要素部品は伊国又は米国製のキットと思われる. ・かなりのエアー漏れを起こしていた。ベース部分のメンテ状況も良くないのでは?。 ・充てん設備(2 系統)の全景,左から脱湿器,蓄ガス器,圧縮機(能力不明) 7 7.ワークショップ会場の視察と打合せ(2日目) 日時:2011 年 11 月 29 日(火),11:00~12:15 場所:工業省,マハラニ・ホテル 出席:Ihsan 氏(MOI),船崎氏(JARI),柿沼・坂本 内容: ・会議室は 2F.会場の机の配置は,討議し易いようレイアウトの打ち合わせ他. ・当日,JGA は,開始 1 時間前(8:30)に会場入り. 8.CNG 三輪タクシーバジャイ(Bajaj)の視察(2日目) 日時:2011 年 11 月 29 日(火),14:00~14:45 場所:ブロック M 付近の路上,ジャカルタ南 出席:船崎氏(JARI),柿沼・坂本 JGA:, 内容: ・CNG 三輪タクシー(インド製バジャイ)の運転手に,運用状況等をヒアリング. ・従来のガソリン専用バジャイは 2 ストローク,CNG バジャイは 4 ストロークで,ガソリンと 天然ガスのバイフューエル車.容器はタイプ 1(30L)×1 本,後部座席下に搭載. ・ガソリンタンクはエンジンルーム内に設置.ポリタンク3L~5L 程度か. ・CNG は一度も充てんしたことはない.ジャカルタ北の充てん所の場所は知っているが,遠く にあり,充てんが不便なので使わない.近くのジャカルタ南の充てん所の場所は知らない. ・CNG バジャイを使う理由は,4 ストロークなので,静かで,排ガスもきれいなため,乗客の 受けが良く,より多くの乗客数が期待できる. ・CNG バジャイの価格は 5,000 万 Rp(43 万円)と聞いている.運転手はオーナーから,1 日 あたり 12 万 Rp(1,040 円)で借りている. ・運賃は距離制.1km で 15,000 Rp 程度(130 円).⇒値段交渉可能 ・従来のガソリン専用バジャイは,1 日あたり 2 万 Rp(170 円)程度で借りられる. CNG 三輪タクシーBajaj(4 ストローク,ガソリンとのバイフューエル)R/R 8 従来のガソリン三輪タクシーBajaj(2 ストローク)F/F ・CNG 三輪タクシーBajaj の CNG 容器(タイプ 1)30L ・充てん口は NGV1 ではないので充てんには専用ノズルが必要 9 Bajaj の高圧容器の管理票 CNG 三輪タクシーBajaj の運転席 CNG/ガソリン切り替えスイッチ,圧力計は見当たらない 10 9.天然ガス自動車の安全に関するワークショップ(3日目) 日時:2011 年 11 月 30 日(水),9:45~16:00 場所:マハラニ・ホテル,2F 会議室, 出席:Rudiyono 課長補佐(午前の司会)・Syarkani 氏(午後の司会)・Ihsan 氏(MOI), Saiful 氏(MOT), Harhyono 氏・Widodo 氏(GAIKINDO), Susilo 氏・Makbar 氏(TransJakarta 社), Novie 氏(バス運営会社 Trans Mayapada Busway),Nusa 氏(部品会社 Clover Patch) , Rudi 氏(BTMP),Iman 氏・他(自動車型式認証機関 VTCC),充てん所関係者, 船崎氏(JARI),柿沼・坂本 JGA,Indra 氏(通訳) 計 21 名 資料:プレゼン資料 JARI 1,JGA2つ,尼側 2. 内容: 1)MOI 開会挨拶:Rudiyono 課長補佐 ・渋滞ため,出席者が少なく,開催時刻が遅れたことを陳謝. ・部長出席の予定だったが,出張のため,代理を務める.以下,部長からの伝言. JGA の専門家の出席に感謝.IJ-EPA における 13 工業分野の活動は工業省の下で実施. 自動車分野の活動は,環境にやさしい良い燃費の車の開発の一環.NGV の促進も計画に含 まれている.本 WS は JARI と協力して開催.運輸省 MOT や尼国自工会 GAIKINDO の 協力も得た.出席者全員の協力をお願いする. ・WS の開会宣言. 2)JARI 挨拶:船崎氏 ・WS 参加と協力に謝辞. ・IJ-EPA および WS 開催の背景・目的等についてプレゼン. 3)講演&討議:NGV Promotion and Trend in Japan (柿沼) 主な項目 日本の NGV の歴史と現状、世界の普及状況 日本の LNG 輸入状況、燃料ガス(13A)組成、燃料価格、 NGV の排ガス性能、排ガス試験用組成、日欧米の排ガス規制動向 日本の代表車種の仕様、大型 CNG トラック(改造車)仕様紹介 NGV の安全システムと CNG:容器 TYPE1~4 の特徴 急速充てん設備、昇圧供給装置の概要と関わる法規制 新技術紹介:VOLVO 社 DDF,CNG HV(TOYOTA SAI 東京ガス試作)を紹介. Rudiyono 氏:なぜ,大型トラックの改造に 900 万円もかかるのか? JGA:このクラスのメーカー車が販売されていないため,1 台ずつディーゼルエンジンの 車を後改造するため.また、ポスト新長期規制のため制御系の開発コスト高.尼国 Euro2 レベルでは,これほど高くはならない.改造費の半分は,国の補助あり.JGA はエンジ ン開発費用を一部負担. 尼側:尼国ガス協会は NGV 開発や製造に関わらない.工場へのガス販売の方が儲かる. 尼側:日本ではなぜタイプ 2 を使用しないのか? JGA:スチールライナーは FRP 層との間に腐食の可能性があり,日本では認可されていな 11 い.また,タイプ 2(アルミライナー)の採用例はない. タイプ 2 自身それほど,安くもなく軽くもない. 3)講演&討議:NGV Safety Regulation and Inspection System in Japan (坂本) 主な項目 NGV の点検・整備・検査(道路運送車両法、高圧ガス保安法) 容器再検査について(証票、検査設備、資格、期間、方法、判定等) 車検と容器再検査の関係 定期点検の時期と検査設備、方法 韓国での過去の容器破裂事例 Susilo 氏:トランスジャカルタの CNG バスでは,容器のカバーなし.表面が泥で見えな くなる.危険な状況なので,表面をきれいにする必要あり. JGA:日本では,鉄板に覆われており,さらに,液が溜まらないように穴がある.以前, 硫酸を運んでいたトラックで漏れの事例があったため.(FRP)層のへの影響大) Susilo 氏:既に多くのタイプ 2 を使っている.内部の腐食の確認方法はないか? JGA:日本で実施したことはないが.容器を取り外して,超音波探傷法(Ultrasonic Testing) で肉厚を測定する方法がある.また,ガス中の水分を除去するために,充てん所の ドライヤーの点検がとても重要.水分があると,充てん口で凍ってガスが入らない こともある. JGA:容器内に溜まっているのは,水ではなくコンプレッサーオイルではないのか?. Akbar 氏:分析の結果,水とオイルが溜まっていることがわかった.1,000m3/hのコン プレッサーで,15 時間あたり 2L のオイルを補給している. JGA:計算すると,日本の管理値の 5 倍(125mg/m3)となる.日本は,25mg/m3 で管理. JGA:尼国には 3 年ごとに高圧容器を取り外して水圧試験を実施することになっていると 聞いた.不安ならば必要かもしれないが,日本では原則として水分管理しているの で高圧容器の取り外しはやるべきではないと考えている.メーカー出荷時の品質が 確保されず継手からの漏洩,部品やブラケットの緩みなど,反って品質が落ちるの で車載状態での検査を実施している. 4)講演:Safety Regulation & Inspection of NGVehicle in Indonesia (Saiful 氏) 尼の NGV 構造基準・整備・検査等の内容説明 ・NGV 利用に関する規制は,1993 年と 2004 年に制定された.充てんに関する設計,利用, 保守について,運輸省の証明書が必要. ・CNG システムを扱う整備工場には,1 名以上の取付担当者と 1 名以上の整備員が必要.ま た,専用工具や設備(ガス漏れ検知器など)を整備すること.運輸省の認可制度となっている. ・CNG システムを扱う整備者は,自動車整備経験 2 年以上の経験と運輸省の NGV 保守コー スを受講する必要がある.(資格要件) ・減圧器(Regulator)は,生産国の証明書が必要. (E マーク?) ・容器元弁については,労働省への登録が必要 ・複数の容器を装着する場合,主弁を設置.(主止弁と思われる) ・Agent は,NGV のモニタリングカードと基本カード,および,ステッカー(BBG マーク) 12 を発行.ガス充填の手引き書も発行. ⇒整備士,整備工場は認可制度となっているが実績は不明,これから体制整備か? ⇒その他構造基準で日本との違いは発表されなかった. 5)講演:講演:CNG-Fuel Movement(Harhyono 氏) ・自動車用天然ガスの成分はエネルギー鉱業省が規制.CH4:77%以上,H2S は 10 ppm vol 以下,水分は 3.0 lb/mmscf 以下,CO2 は 5% vol 以下など. (付臭している) ・NGV および LPGV の排出ガス規制は環境省が 2009 年に制定. ・運輸省が行う国の型式認証 NTA(National Type Approval)は,ガソリン車と同じ. ・エネルギー鉱業省は,CNG と Pertamax(補助金なしガソリン)の価格を,それぞれ,3,100 Rp/L,8,700 Rp/L に設定.燃費をそれぞれ,7 km/L,8km/L とすると,燃料代は Pertamax の方が 2.5 倍.現在,自動車用 CNG,LPG に対して,税金の優遇措置や奨励金の計画はな い. ・Ydoyono 大統領は 12 月に,NGV 社会の実現に向けた計画を発表予定.その前の 12 月 5~7 日,NGV に関する WS を開催する. ・自動車用天然ガスの消費量は,産業界等を含めた全消費量の 0.45%に過ぎない.インドネシ アの天然ガス埋蔵量と比べても,NGV の普及の余地は十分ある. ・尼国自動車メーカーは,CNG バス車体の OEM 製造を 2008 年から行っている. 尼側(国)の講演に関する Q&A Susilo 氏:政府,自動車業界は LPG 車の普及を進めるのか? Harhyono 氏:LPG は未だ考えていない.当面,NGV のみ. Susilo 氏:政府,自工会 GAIKINDO からの情報がない.例えば,どのタイプの高圧容器が 良いのか? 事故が起きれば,トランスジャカルタ社の責任になる. JGA:世界的に実績のあるタイプ 1 を推奨. JGA:製造・保守の教育訓練が行き届いていれば,NGV は危険ではない. Saiful 氏:昨年,JARI の訪日研修で,NGV の改造や保守について学んだが,その内容を実 現するのはまだ困難.今,決まっていることをやるしかない. Rudi 氏:バス製造メーカーの保守マニュアルを入手しては. Riko 氏:韓国メーカーは,バス運営会社に全く情報を提供してくれず,自分で学んだ.政府 には,充てん所の増設を要望する.実燃費 0.9km/L も予想外.運輸省に試験をお願 いしたい. JGA:3 年毎に容器の再検査をすると聞いたが,使用期限は決まっていないのか? Nusa 氏:まだ決めていない 10 年程度と考えている. JGA:最新のインドネシアの普及台数,充てん所の数は?⇒尼国からはわからないとの返答. 13 6)Transjakarta との打合せ 日時:2011 年 11 月 30 日(水),16:00~16:45 場所:マハラニ・ホテル,2F 会議室(WS 会場) 出席:Susilo 氏(TransJakarta 社),Nusa 氏(部品会社 Clover Patch,リンカーン代理店), 船崎氏(JARI),柿沼,坂本 内容: WS 後,Susilo 氏から,容器の選定について相談の要望があり,討議した. Susilo 氏:今年中に 40 台ほどの CNG バスを導入予定.高圧容器の選定を急いでいる.タ イプ 1 では重く不可.タイプ 2 も避けたい. JGA:イタリア Faber 社では,高張力鋼板を用いた軽いタイプ 1 を製造している. 100kg/100L なので通常のタイプ1(モリブデン鋼)より軽量. Susilo 氏:1 台あたり 1,300L 必要なので,まだ重い.タイプ 3 かタイプ 4 が良い. JGA:トランスジャカルタのバスは高床式なので,収納場所に余裕があり,安価なタイプ 1 でも良いと思うが.タイプ 3 や 4 は高価.選ぶとすれば,タイプ 3. Susilo 氏:車両総重量 35 トンの制限がある.乗客を多く乗せたい. JGA:タイプ 4 は口金部の金属との接合技術に難がある.ガス透過率(0.25cc/hr/L) の規格もある.ホンダ・シビックではタイプ 4 を採用したが,市場からの透過による クレームにより 04 年式からタイプ 3 に仕様変更した.高床式のバスの場合,透過によ る漏れの臭気はあまり気にならないだろう. JGA:日本の場合,タイプ 3 の方が少し安価.しかし,購入本数や商社により,変わる. JGA:容器カバーを付け,水分管理を行い正しく検査すれば,タイプ 2 でも問題ないと思 う.(製造欠陥を除く) Susilo 氏:尼国ではガス中の水分混入は避けられない.タイプ 4 は内部腐食がない.ガス の品質はしばらく向上しない.現段階の最適解がほしい. JGA:トランスジャカルタ社が高圧容器を指定すると,責任を負うことになる.自動車メ ーカーに選定させ,保証させることも選択肢.容器を覆うカバーも付けさせる. (Susilo 氏は,JGA からタイプ4の推奨を得たかったようだが,JGA は実績のある タイプ 3 を推奨) 以上 14 - 禁無断転載 - 経 済 産 業 省 委 託 平 成 23 年 度 経済連携促進のための産業高度化推進事業 「日 本 -インドネシア経 済 連 携 協 定 に係 るインドネシア既 存 機 関 の R&D 機 能 強 化 に向 けたミッション派 遣 等 事 業 」 報告書 平 成 24 年 3 月 発 行 財団法人 日本自動車研究所 〒305-0822 TEL 茨城県つくば市苅間2530 029( 856) 1120