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高温形状記憶合金 御手洗容子
高温形状記憶合金 Key Words; マルテンサイト変態、歪み回復、結晶構造 形状記憶効果や、超弾性はマルテンサイト変態により引き起こされる現象であり、形 状記憶合金として、TiNIやCu系合金が様々な応用分野で使われている。一方、ジェッ トエンジンなど高温機器内においても、ガスの流量制御などに形状記憶合金を使うこ とにより、燃焼効率を向上させ、それにより二酸化炭素排出量を削減するという試み がある。そのため、TiNiのマルテンサイト変態を第三元素添加により上昇させる研究 が数多く行われてきた。Hf, Zrを添加することにより、変態温度が300℃程度まで上昇 することが明らかにされた。また、PtやPdを添加すると、TiPtやTiPdがそれぞれ1050℃、 570℃でマルテンサイト変態することから、変態温度はPtおよびPdの添加量の増加に 伴い上昇する。しかし、これらの合金は変態温度近傍で塑性変形し、形状回復しない。 そこで、本研究では、変態温度が高いTiPt、TiPdをベースに、高温強度を向上させるこ とにより、高温形状記憶合金の開発を行う。 TiPt and TiPd の特徴 マルテンサイト変態温度 B2→B19 650 As Ms 550 Af Mf ℃ 450 350 250 Mel$ng Transofor Advantage T ma$on T TiPt 1830℃ 1050℃ Good oxida:on resistance TiPd1400℃ 570℃ Good oxida:on resistance Comparable TiNi 1310℃ < 300℃ Good formability 150 Disadvantage High phase transforma:on T Low high-‐ temperature strength Low phase transforma:on T 100 1123 K 100 80 80 60 60 40 40 0 Zr: 380℃ Zr: As-‐30℃ Hf: 380℃ Hf: As-‐30℃ 20 20 全面がマルテンサイト変態 10 形状記憶効果 Strain recovery (%) Ti-Pd系 5 15 xinTi-‐50Pd-‐xZr 50at%Pt/Pdにおいて、マルテンサイト変態温度は Ir添加で上昇、Zr添加で下降。 TiPt, TiPd合金のマルテンサイト組織 Ti-Pt系 0 xinTi-‐50Pd-‐xIr 0 0 10 20 30 Concentration of Ir (at%) xinTi-‐50Pd-‐xIr 40 0 5 10 xinTi-‐50Pd-‐xHf/Zr 御手洗 容子、川喜多 磨美子、IHI 高橋聡、IHI 高橋円 MITARAI YOKO, KAWAKITA MAMIKO 先進高温材料ユニット 構造機能融合材料グループ [email protected]