参考資料3 平成21年度プレジャーボート騒音調査結果（PDF：70KB）

参考資料３
平成 21 年度プレジャーボート騒音調査結果
琵琶湖の湖岸を航行するプレジャーボートが陸域に与える影響について前年度に引き続
き調査を行った。調査手法Ａでは集落付近の騒音レベルを測定し、調査手法Ｂでは静穏で
あることが望ましい地域について湖岸の騒音レベルを測定した。
１．調査について
（１）調査実施日：平成 21 年 8 月 9 日（日）、平成 21 年 8 月 15 日（土）
（２）調査地域
：（調査手法Ａ
3 地点）
大津市南小松近江舞子、高島市今津町南新保、高島市今津浜
（調査手法Ｂ
6 地点）
大津市北小松北部、西浅井町（二本松水泳場）、東近江市栗見新田町、
近江八幡市牧町、野洲市菖蒲（マイアミ浜）、野洲市吉川
（３）調査項目
：等価騒音レベル（LＡeq）
時間率騒音レベル（LA5、LA10、LA50、LA90、LA95、LAmax）
２．調査結果の概要
プレジャーボートの利用が多いと考えられる 9 箇所について調査を実施（8 月 9 日に 8 箇
所実施し、8 月 15 日に高島市今津町南新保の 1 箇所を実施）した。調査結果を表１に示す。
表１より、東近江市栗見新田町においては、プレジャーボートが主音源であった 10 分間
値では保全すべき騒音レベル（等価騒音レベルが 65 dB 以下）は守られていたが、プレジ
ャーボートの運搬に使用される三輪バギーが調査地点付近を走行しており、この影響によ
り 1 時間値が高くなった。
野洲市菖蒲（マイアミ浜）においては、プレジャーボートが主音源であり、10 分間値お
よび 1 時間値とも 65 dB を超えていた。当地域周辺は航行規制水域に指定されており、今
後とも指導・監視を行い、条例の遵守の徹底を図っていく必要がある。
野洲市吉川においては、今年度から競技志向の利用者が増えており、持ち込みの従来型 2
サイクルエンジン利用者が多く、今後とも指導・監視を行い、条例の遵守の徹底を図って
いく必要がある。
それ以外の地点においては保全すべき騒音レベルは守られていた。
表１
騒音レベル測定結果概要
騒音レベル（dB）
航行
評価値
調査
調査地域
規制
調査時間
LA5
11:10∼11:20
58
56
62
○
11:00∼12:00
57
55
62
○
14:20∼14:30
58
58
60
○
14:00∼15:00
58
58
59
○
11:40∼11:50
51
48
56
○
11:00∼12:00
50
47
54
○
13:40∼13:50
59
57
63
○
13:30∼14:30
58
57
62
○
11:40∼11:50
62
61
64
○
11:30∼12:30
64
63
67
○
13:40∼13:50
62
56
68
○
プレジャーボート、波、人の声
13:00∼14:00
76
53
65
×
三輪バギー、プレジャーボート、波、人の声
11:30∼11:40
65
65
69
○
11:00∼12:00
65
64
68
○
11:40∼11:50
69
65
72
×
11:00∼12:00
67
66
71
×
12:30∼12:40
68
62
70
×
12:30∼13:30
65
62
69
○
○
松近江舞子
③高島市今津
○
A
町南新保
⑨高島市今津
×
浜
①大津市北小
○
松北部
④西浅井町
○
⑤東近江市栗
○
見新田町
Ｂ
⑥近江八幡市
×
牧町
⑦野洲市菖蒲
⑧野洲市吉川
主音源
LA50
水域
②大津市南小
LAeq と比較
LAeq
手法
○
×
65dB 以下
プレジャーボート、車両、人の声
波、車両、プレジャーボート
セミ、車両、犬の鳴き声、プレジャーボート
プレジャーボート、波、人の声
セミ、波、車両、プレジャーボート
プレジャーボート、波
プレジャーボート、波、人の声
プレジャーボート、波、人の声
等価騒音レベル（ＬAeq）の概要
出典：横浜市環境創造局環境活動推進部環境科学研究所環境監視センター
３．調査手法について
（１）調査手法Ａ
選定した調査区域のうち、指定する地域に近接する集落付近の騒音を測定する。測定
箇所は、湖岸と集落端とその中間箇所とする。なお、湖岸と集落端が近接している場合
は必ずしも中間箇所は必要としない。
図１
調査手法Ａの概要
琵
琶
琵
琶
集落
湖
湖岸
中間
集落端
湖
凡例
：騒音測定点
（２）調査手法Ｂ
周辺が地域住民の憩いの場であり静穏であることが望ましい地域、保養施設、公園ま
たは水泳場が近接する地域の騒音を測定する。測定箇所は、地域を代表する 1 箇所と湖
岸に沿って平行に離れた地点を 2 箇所選定する。
図２
調査手法 B の概要
Ｘ
琵
琶
湖
代表箇所
湖
岸
Ｙ
凡例
：騒音観測点
４．調査時の状況（LAeq 65dB を超過した地点）
東近江市栗見新田町
野洲市菖蒲（ﾏｲｱﾐ浜）
野洲市吉川