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現場見学会のお知らせを更新しました。

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現場見学会のお知らせを更新しました。
現役九州大学生による東京港トンネル現場見学会レポート
『土木は日本を支えるということを実感した。』
『公共性の高い事業の目的はただ1つではなく、それに付随する効果や他の目的も兼ね合わせていると感じた。』
『公共事業は「無駄」なモノではなく、それぞれ現況の問題を改善するためなど、その事業を行う確固たる意義がある。』
『安全面及びコスト面に劣るものは、日本の技術力でカバーすべきだと思った。』
『現場見学会を通じて色々な知識がつながっていくのを感じた。』
平成27年9月、東京港トンネルを見学していただいた九州大学在学生90名の中から18名の方に現場見学会の感想
として、インフラ整備の必要性・重要性等に関する数々のコメントをいただきました。
土木技術者を目指す最先端予備軍のレポートを是非ご一読下さい。
全ての人々の幸せのためには何が必要なのか、
何を造るべきなのかを常に考えていきたい。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
阿部 奈菜美
私は、東京港トンネル見学を通して、土木に対する興味が深まりま
した。なぜなら、1つの土木構造物が生み出されることにより日本を
変えることができると思ったからです。
この事業は、都市の再生、都市部における生活環境の改善、広域交
流と物流効率化の支援という3つの目的があるとお聞きしましたが、
中でも3つ目の広域交流と物流効率化の支援に関心を抱きました。こ
の事業により、都心部における交通渋滞は緩和されます。すると、空
港・港・工業地帯を結ぶ道路にかかる時間は短縮され、物流は良くな
ります。よって、日本の経済におけるスピードが速くなり、経済は活
性化されると思います。確かに、この事業は計画から完成までに長い
年月がかかり、完成してもすぐに経済が良くなるわけではありません。
しかしながら、日本の素晴らしい技術を用いて沢山の人々の"手"で
造られたこのトンネルは、確実に日本の経済を良くすると思います。
これより、このトンネル見学を通して、土木は日本を支えるというこ
とを実感しました。1つの土木構造物は、その地域にお住まいの人々
にとって便利になるだけでなく、相乗効果として全ての人々に影響を
及ぼすものであると感じました。
将来、私が土木関係の職業に就いた際は、全ての人々の幸せのため
には何が必要なのか、何を造るべきなのかを常に考えていきたいです。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
この大きな構造物が高い完成度を保ったまま
存在しうることの偉大さを改めて実感しました。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
坂本 奈々美
今回の研修では普段は簡単に見学することができないようなトンネ
ルに工事現場を見学させていただきました。悪天候で足場が悪い中で
したが、大変貴重な経験をすることができました。
距離が長いトンネルを海の下に造るということを、机上では論理的
に理解していても、いざ実物を見ると、この大きな構造物が高い完成
度を保ったまま存在しうることの偉大さを改めて実感しました。実際
の映像や現場の様子を交えた説明もしていただき、授業で知識として
学んでいたトンネルの施工等がどのように行われているのかを初めて
具体的かつ視覚的に捉えることができました。
トンネル事業は山を掘削して道を造るイメージが強かったのですが、
東京湾という湾内にトンネルをつくることで交通の便が良くなるだけ
ではなく、臨海都市地域の開発や都市部の生活環境の改善という効果
も期待できるということで、このような公共性の高い事業はただ1つ
の目的だけではなく、それに付随する効果や他の目的も兼ね合わせて
いるのだなと思いました。
これから先、混み合った都心の地下部分の有効活用が重要になって
くるだろうと考えられますが、このトンネルの事業は必要不可欠なも
のです。この技術を維持、発展させていくために尽力している方々に
感謝したいです。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
公共事業は「無駄」なモノではなく、それぞれ現況の
問題を改善するためなど、その事業を行う確固たる
意義があるのだと感じた。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
西元 隆雄
東京港トンネルという、首都圏の大プロジェクトともいえる現場の
様子や作業の工程を実際に見ることで、将来大学を卒業して、就職先
で自分が携わるであろう仕事の重要さを再確認することができたよう
に思う。
シールド工法の作業を実際に進めている映像など、トンネルを作る
工程一つ一つの内容から、普段の授業などでは得ることのできない、
実学としての土木の面白さを感じることができた。これは東京港トン
ネルに限った事ではないが、見学を通じて、こうした公共事業は決し
て世間で揶揄されるような「無駄」なモノではなく、それぞれ現況の
問題を改善するためなど、その事業を行う確固たる意義があるのだと
感じた。また、そうしたそれぞれの事業の意義を理解するためには、
物流などの交通流動や便益など、構造物を創るためには構造力学など、
大学の講義で学ぶ内容が必要で、土木技術者としてその点もおろそか
になることのないようにしなければならないと感じた。
将来、その土地に永く残っていくモノを創っていく難しさと、それ
に比例するやりがいを感じることができた見学であったように思う。
★ シールドマシン内部に設置された機器類
1つのトンネルを造るのにどれだけの作業がかか
わっていてどれほど大変なのかを知ることができた。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
中尾
健太郎
東京港トンネルの現場の説明を受け見学して、トンネル建設のス
ケールの大きさと緻密さを感じました。このトンネルの全長は1470
mですが、それを建設し一般に使用できるまでに約2年もかかると考
えるとすごいと思います。地図上で見ると、ほんのちょっとの区間な
のに、それを2年もかけて建設するというのは気の遠くなるような作
業だと感じます。そして、その地図上でのわずかな距離を寸分のズレ
なくコンクリートを敷き詰め、補強していく作業の緻密さはとんでも
ないものだと思います。
トンネルを貫通させるのにも約10か月かかっていたので1日で進
む距離なんてほんの少しであり、作業が進んでいないように感じるの
ではないかと思いました。ただ、このトンネル1本で交通状態が劇的
によくなる変化し、より良い状態へと改善されるのだと思うと仕事の
やりがいを感じるのだろうと思います。実際、こうしたトンネル1本、
高速道路1本で交通状態を改善していくことが車社会である現在をよ
り快適な社会にしているのだと思うとこの事業の必要性が解りました。
またトンネルを建設する工程の多さにも驚きました。山にトンネル
を貫通させるのではないので、掘削し、シールドマシンを造り、その
シールドマシンを動かすための準備をし、トンネルを覆工するための
コンクリートの型を造ったりとあまりに多いので1つのトンネルを造
るのにどれだけの作業がかかわっていてどれほど大変なのかを知るこ
とができよかったと思います。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
実際に現場を見ることで、授業での説明があっさり
理解できた。今回の見学はとても有意義だった。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
野村
泰輔
今回のトンネル見学において、普段受ける授業だけではわからない
ことを経験できたと思う。実際にトンネルに入らせていただいて、そ
の大きさを改めて実感した。これだけの大きさをどうやって掘ったの
か、どのくらい時間がかかったのかと疑問に思った。
トンネルの工法としてシールド工法が用いられていたが、周りの水
圧などでトンネルが不安定なのではないかと思っていた。今回の説明
で、コンクリートブロックを置くことでそれに反発すると知った。ま
た、大学の授業だけでは、どうしてそこにトンネルを造るのか、そこ
にトンネルを造ることでどのような便益が発生するのかが分かりづら
いのだが、実際に現場を見て初めて理解できるものがあると知った。
実際に供用するものとしては、緊急時での対策も必要となる。今回
見学したトンネルでは避難路への入り口が滑り台のようになっており、
誰でも避難しやすいような仕組みになっていて驚いた。
このような機会があると、授業での説明が割とあっさり理解できる
ので、今回の見学はかなり有意義なものになったと思った。
★ 東京港トンネルを見学する九大生
シールド工法に使われるカッターは、想像以上に
巨大なもので、圧巻だ。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
影山 幹
シールド工法に使われるカッターは、トンネルの大きさを考えれば
わかることではあるが、見せてもらった動画では、想像以上に巨大な
もので、圧巻だ。このような巨大な機械が自分が知らない場所でトン
ネルを掘り進んでいたと思うと、感動である。トンネルの壁となるセ
グメントが、お互いにはめ込める形になっているのは、工夫がされて
いると思った。
私は海底トンネルの中を見るのは初めてだったが、見た目はほかの
トンネルと変わらなかった。トンネルには緊急時の安全に配慮して避
難用の通路が設けられており、トンネルの真下にその通路があるとい
うことと、それを穴の空いた四角いコンクリートをはめ込んで作って
いくという手法には驚いた。
海底は地盤か軟弱で水圧も高く、ここにトンネルをつくるのはリス
クが高いが、このような場所でも耐えられるような構造にするために、
慎重な設計がなされていることが想像できる。
このようなトンネルをつくることで、東京の交通事情が大きく改善さ
れるのはいうまでもない。
将来土木の仕事に携わる者として、このように実際の現場を見るこ
とができたのは非常に有意義だった。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
この場所をこの先何十年も多くの人が利用する事を
思うと造る側の責任は重大だと感じた。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
山上 澪
見学前の段階で資料を読んだとき、東京港トンネルの建設にはシー
ルド工法が用いられていることを知った。シールド工法については講
義でおおまかに学んでいたので、なんとなくどういったものかは分
かっていたが、実際に説明を受け現場を見学してみてさらに理解を深
めることができたと思う。
東京港トンネル工事は、普通のよく見かけるトンネルとは違い、東
京港の下、つまり海の下にトンネルを掘ることになるので、安全面な
どにおいて様々な技術を必要とする工事だと感じた。さらに、見学で
は非常口まで見せてもらった。非常口は、トンネルの壁側に入り口が
あり、滑り台のようにして道路の下につながっているということだっ
た。トンネルの中にそのような機能がついていることに驚いた。また、
見学する前に行っていただいた説明の中で、シールド工法の由来につ
いての話はとても興味深く感じた。シールド工法の始まりがフナクイ
ムシという貝の動きに由来しているとは全く知らなかったので、驚き
と同時にまた一つ知識を増やすことができ、嬉しく思った。
東京港トンネルは今年度に開通する予定ということだったが、この
場所をこの先何十年も多くの人が利用すると思うと造る側の責任は重
大だと感じた。これから、大学で正しい知識を身につけ、実際に社会
にでたときに活かしていきたいと思う。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
建設現場に対する興味や関心の幅を広げ、
さまざまなことを学んでいきたい。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
川原
涼
東京港トンネルの中を歩いて見学するという貴重な経験をさせてい
ただいた。このトンネルの工法はシールド工法ということだった。工
法については、大学の講義で学んでいた程度だったのでそれほど深い
知識はなかったが、見学の後のスライドによる説明で映像を見て、知
識をより深めることができた。
シールドマシンという機械を一度バラして現場で組み立てなおし掘
削を進めていくという説明があったが、このシールドマシンの大きさ
に驚いた。また、セグメントという分割されたブロックをパズルのよ
うに壁面に組み立てていくということを初めて知った。このセグメン
トを組み立てている映像の中にもあったが、トンネルのすぐ下に避難
通路があった。今まで、トンネルの避難通路がどこにあり、どのよう
になっているのか見たことも考えたこともなかったが、トンネルの下
に通路があるとは思っていなかった。そして、トンネル全体を見て感
じたことは、普段トンネルを通るときは車の中から見ているのでわか
りにくかったが、実際に歩いてみると非常に大きく感じた。
この見学を通して、今まで座学で学んできた知識を深めることがで
きて良かったと思う。まだまだトンネルや建設現場に対して知らない
ことがたくさんあるので、これから興味や関心の幅を広げ、さまざま
なことを学んでいきたい。
★ 掘削を終え到達立坑に到達したシールドマシン
自分が思っていたよりも、土木工事は時間がかかる地道
かつ精密な作業の積み重ねの上に成り立っているという
ことが分かった。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
中路
宗志
今回のトンネル見学では三年後期に座学で勉強したシールドトンネ
ルについてのことを実際にシールドマシンが動いている映像や現場を
見ることによって復習することができたことに大きな収穫があったと
思う。またこれはトンネル工事に限った話ではないのかもしれないが、
自分が思っていたよりも土木工事は時間がかかる地道かつ精密な作業
の積み重ねの上に成り立っているということが分かった。
特にシールドマシンについてはトンネルを作る前にマシンを作ると
ころから始まり、実際に動いている映像は想像以上にゆっくりで約1
キロ強の長さに一年以上の時間がかかるということでトンネル工事の
大変さを理解できたし、トンネルが通った瞬間の喜びは計り知れない
ものだと思った。
また自分は現場で働くゼネコン関係の会社よりも公務員といったそ
の計画を立てる仕事につきたいと思っていたが、今回の見学で実際に
自分達が施工を行うことの方がやりがいを感じるのではないかと思い、
就職においての視野を広げることができたと思う。
★ 工事概要説明会の様子
既に整備された街でも、そこに暮らす人たちが、より移動
しやすい街にするために道路やトンネルの工事が行われ
ているということ。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
林田 拓都
今回の研修で東京港トンネルを見学して、私が一番印象に残ってい
ることは海底トンネルを沈埋トンネルではなく、シールド工法で作っ
ているということだ。今まで話を聞いたことがあった海底トンネルは
全て沈埋トンネルであったため、シールド工法で作っていると聞いて
驚いた。また、授業でシールド工法でのトンネルの作り方について
習ったものの、理解できていなかった部分について以前よりは少しで
はあるが理解することができたように思う。
実際にトンネルを見学して印象に残っていることは非常口である。
トンネルの非常口については中に入ると、通路があり、そこから階段
を通って地上へ脱出するか通路から隣のトンネルに移動する、という
ものを想像していたため、滑り台のようなスロープを利用してトンネ
ルの下にある避難用の通路に移動しそこから脱出するという構造に驚
いた。トンネルの隣に既存のトンネルがあるため、このような構造に
なっていると聞いて非常に納得がいった。また、実際に利用している
トンネルのすぐ横での新規トンネルの工事がどのように行われるもの
なのか、資料だけではわからなかった部分を説明や現場の見学で知る
ことができ、とても良かったと思う。
最後に東京港トンネルの現場を見て、話を聞いて思ったことは、も
う既に都市としてできあがっている街でも、そこに暮らす人たちの通
勤、通学の便利さの向上や、より移動しやすい街にするために道路や
トンネルの工事が行われるということだ。実際に見学するまでは、す
でに発達している都市では道路工事は保守点検がほとんどだと思って
いたが、そうではなく、開発が行われることもある、ということを知
ることができたと思う。
★ 避難用通路の入り口部
長い時間をかけ、一つのプロジェクトに多くの人が協力し
成し遂げている土木の仕事の素晴らしさを実感しました。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
国弘 純
今回、東京湾トンネルの見学をさせていただきました。見学前、資
料を見る前は、あることにとても疑問に思っていました。それは東京
都心では道路や鉄道が至る所にはりめぐらされているのに、新たに莫
大なお金を使って建設する必要があるのだろうかということです。ま
たそこに道ができることでどのような面で効果が期待できるかという
ことにもとても関心がありました。
このような気持ちをもって実際に現場に行ってトンネルを見てみる
と、まずスケールの大きさにとても驚きました。また海の下にこのよ
うな大きな穴を正確に掘削できる日本の技術にとても感動しました。
現場見学の後の説明ではトンネルを建設するに至った経緯やトンネル
を掘る工法、手順などについてとても詳しく学ぶことができ、見学前
の疑問がすべて解決できました。説明を聞いて、1つ建設するのにと
ても長い時間をかけて、数多くの調査、予測、議論が行われているこ
とを知って、一つのプロジェクトに多くの人が協力して成し遂げてい
る土木の仕事の素晴らしさを実感しました。また、土木の仕事が、日
本の経済やビジネスなど様々な場面に影響を与えているということに
も魅力を感じました。
一方で、自分は今のままで、あと数年後、このような仕事に携わる
ことができるのだろうかと考えると不安になりました。だから今回の
経験を活かして、これからもっと専攻についての知識を深めて、将来
土木でより便利で暮らしやすい街にできるように、頑張っていきたい
と強く感じました。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
とにかく大きかった。完成が楽しみだ。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
山本 健太郎
東京港トンネルという事業が行われているということを知らなかっ
たが、実際に現場での説明や見学を通してどんなもので、そしてどの
ような影響を道路事情に与えるのかということがわかった。
海底トンネルを作るのはとても大変だが、トンネルを作ることで首
都高速道路などの都心部の交通渋滞の緩和や空港、港へのアクセス手
段が増えることにより臨界都市地域の発展が期待できる。このような
ことが考えられるので、この事業は国にとって必要なことだと思った。
実際に現場を見た感想としてはとにかく大きかった。トンネルは普
段自動車などで通過しているときにしか見ていないので、このように
間近でトンネルを見るというのはとても貴重な体験であった。トンネ
ル内にある避難通路を見ることができたが、中は滑り台となっており
よく考えられていると思った。このような避難通路を使う自体があっ
てはならないが、災害時などに備えて人々の安全を考えることは、ト
ンネルだけに限った話ではないが土木事業ではとても大切なことだと
感じた。
完成が楽しみだ。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
学校で学んだ技術が現場で応用されていて未来に活か
せる技術を学べていると感じ、今学んでいる技術の重要さ
を再度認識した。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
東京港トンネルは、海底を掘り進めたトンネルであり、なおか
つ東京の中心部で行われていた工事であったため、近くの車道で
の自動車の通行が多く非常に難しい工事であるだろうことは見て
予測できた。そのような状況でさらに大雨も降っている中トンネ
ル内部の見学をさせていただいたことに感謝をしたいと感じたし、
多くのことを吸収しようと思った。
座学で海底トンネルの作り方について大まかに説明をしていた
だいた。地下を専用の機械で掘り進めその内壁をシールドで固め
ていくシールド工法であった。僕は夏季休暇の間にゼネコンにイ
ンターンに行かせていただいたのであるが、その時は地下水道を
掘り進めていく現場であった。その現場でもシールド工法で工事
が進められていたが、地下水道の直径とは比べ物にならない大き
さであった海底トンネルの直径だったので作業は慎重を極めただ
ろうと思った。また、地下を掘り進めていくのに目的地まで間違
うことなくしっかり掘り進められるのだろうかという疑問があっ
た。これは掘り進めてきた道をもとにして進むべき道を数m掘り
進めるたびに行っていけば間違うことないそうである。学校で学
んだ測量の技術がこのような現場で応用されていて未来に活かせ
る技術を学べていると感じ、今学んでいる技術の重要さを再度認
識した。
川田 崇暉
このようなことを学び海底トンネルの排水について興味をもっ
たので調べてみた。地下にたまった水はどのようにして排水され
るのか、排水されなければ水が溜まって大変なことになると思っ
たからだ。地下トンネルでは車両の通る本坑のほかに水抜きトン
ネルとポンプ室を作っておき貯まった水をそこに集めて排水ポン
プで排水するという手法がとられている。この排水ポンプには無
人自動運転が出来ること、保守点検がやりやすいこと等の厳しい
条件が課されている。
インターンも含めて現場に行って感じることは巨大なものを創
り上げているという感覚であり、一歩一歩日々目標の達成をして
いき最終的な完成に進んでいっていることに感心した。
将来建設業界に携わりたいと考えているため多くの知識を蓄え、
難しい現場でも通用できるようになりたい。
自分たちが得ている知識が仕事の現場でも使える
ものなのだということが再認識できました。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
別府 篤人
天候はあいにくの雨でしたが、今回の見学はかなり貴重な経験がで
きたように思います。普段は車に乗って通過するだけのトンネルです
が、こうして建設途中のトンネルに入れたのは感激です。実際に中に
入ってみて多くの気づきがありました。一つはトンネルの中の床が曲
面になっていたことです。奥まで見わたしてもその構造が続いていま
した。最終的には平らになるのだと思いますが、気になった点の一つ
です。他には、緊急脱出口も私の心に残っています。普段はまず見ら
れない代物ということで、本当に見られてよかったです。中の構造は
滑り台になっていて、地下へ脱出できるというものでした。確かに、
この脱出口があれば、たとえトンネルの入り口が災害などで塞がった
としても脱出することが可能になります。
生の工事現場を見て、感じたことは他にも多くありました。地圏環
境工学で学んだシールドトンネルや覆工についての知識を見学で活か
すことが出来ました。担当の方から、トンネルの内表面が覆工された
ものであるという説明を受けたときは、自分たちが得ている知識が仕
事の現場でも使えるものなのだということが再認識できました。
また、普段何気なく利用しているトンネルですが、完成までに多く
の思いや準備があるのだということも改めて感じました。自分も将来、
こうした大規模建設に携わることができるのなら、精一杯取り組んで
いきたいと思います。
★ 避難用通路に接続するすべり台降り口
トンネルを通過しただけではわからない、その土地固有の
条件が考慮されているという土木事業特有の醍醐味を感
じた。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
斎藤 謙伍
今回の関東研修で、首都高速湾岸線の渋滞を緩和させるための高速
湾岸線に平行する国道357号線の太井-臨海副都心を結ぶ東京港トン
ネルを見学させていただいたが、実際にトンネル内部をみたときはよ
く見る普通のトンネルだと感じたものの、このトンネルが海底を通っ
ており、海面下の高水圧や塩害、軟弱地盤などの数々の課題をクリア
したものだと知ると、この一見普通のトンネルを造るのに、トンネル
を通っただけではわからないその土地固有の条件が考慮されていると
いう土木事業特有の醍醐味を感じた。
またトンネル内部の見学の後は工事の様子の映像資料を拝見したが、
現場でシールドマシンが組み立てられてゆく様は見応えがあり、授業
で学んだシールド工法についてとても理解が深まった。
地下にトンネルを造ることは地上の景観及び環境が保護されてとて
も良いことだと思うし、今後積極的に採用すべきであると考えられる。
ただ、良いこともある反面地上に道路を造るよりも安全面及びコスト
面に劣るものがあるが、そこは日本の技術力でカバーすべきであり、
今後の技術力の向上に期待するものであると感じた。
トンネル内の普段見ることのできない様々なものを実際に
目にして学んでいくことができ、今後の自分の進路を考え
る上で大きな経験となりました。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
松本 航周
トンネルの工事現場を実際に見学させていただく貴重な機会をいた
だきました。そもそも、完成したトンネルを見学できる機会そのもの
も少ない中、工事段階のトンネルは自分にとって非常に興味のあるも
のでした。
現場の見学に先立ち、現在に至るまでの工事の様子の説明をいただ
きました。その内容には、自分自身が大学で学んだ内容以外に多くの
要素が含まれていました。特に、今回のトンネルを掘る手法である
シールド工法については、おおよその流れは知っていましたが、今回
いただいた説明の中でさらに知識を深めることができました。そこか
ら、実際に現場に出て工事の最中のトンネルの様子を見せていただき
ました。
最初にトンネルを見たとき、その大きさに驚きました。これほどの
穴をシールドが実際に掘り進めていったのかと、そのすごさを実感し
ました。そして実際に中に入って、その構造を見せていただきました。
事前にいただいた説明の内容と照らし合わせながらその様子を見てい
くと、いろいろな知識がつながっていくのを感じ、トンネルに関する
知識がより深まっていきました。トンネル内の非常口などは普段見る
ことのできないものであり、様々なものを実際に目にして学んでいく
ことができ、今後の自分の進路を考える上で大きな経験となりました。
今回教えていただいた知識や、見学を経て得た経験を、今後の日々の
学習から活かしていきたいと思っています。
将来土木に携わる立場に立てば、当たり前がより大
切に感じるであろうと思った。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
中島 昌矢
トンネルの施工現場にいくといつもその大きさを改めて実感し驚か
される。その全長もさることながら直径も巨大である。普段何気なく
利用しているトンネルであるがそれを設計、施工する立場にたってみ
るとまた考え方が変わってくる。また前期で学習したトンネルの多く
は山地におけるトンネルであったが今回は東京港の下を通るトンネル
である。素人ながらに考えたことは山地ではそのトンネルにかかる荷
重に比べ、大雨による増水などの影響でこちらのほうがより荷重のか
かり方に変化が大きくなると考えられるためにより設計段階での計算
が必要になってくるのではないかと感じた。
人々の生活をより便利にするものではあるが、その安全性のために
より緻密な設計が大切になってくる。安全性といえば、トンネルの見
学をした際にトンネルの脇に脱出用の出口がちゃんと用意されている
ことに感心した。万が一崩れるとトンネル端からの脱出は困難である
ためにあたりまえといえばあたりまえではあるが、将来土木に携わる
立場にたつとその当たり前がより大切に感じるであろうと思った。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
見学の経験により、土木技術者として仕事をするために
様々な知識を蓄えていかなければならない事を理解し、
今後の学習意欲の向上にも繋がった。
九州大学 地球環境工学科建設都市工学コース
木下
詔彦
357号東京港トンネルは、首都高速湾岸線の東京港トンネルと並
行して整備することで、首都高速湾岸線における交通渋滞の緩和や物
流の効率化を図ることを目的として、現在、整備されている。道路と
いうのは物流の面、防災の面など多くの場面で人々の生活に貢献して
いる社会的なインフラであり、私たちはそれを当たり前のように利用
させていただいているが、今回見学させていただいたような大規模な
工事によってそういった道路の機能が提供されていることを改めて認
識することが出来た。また、物流をはじめとしてあらゆる面で中心的
な機能を有する東京都の道路網を整備し、その後、維持・管理してい
く業務は責任が重大であるが、それゆえ大きなやりがいもあるのでは
ないかと感じた。
技術的な面では、357号東京港トンネル工事ではシールド工法が
用いられている。私は、見学前はその名前しか知らない状態だったが、
見学を通して具体的な内容を学ぶことが出来た。こういった見学の経
験によって、私たちが将来、土木技術者として仕事をするためにシー
ルド工法にとどまらず将来に向けて様々な知識を蓄えていかなければ
ならないと理解することができ、今後の学習意欲の向上にも繋がった。
全体を通して私たちが将来こういった責任が重大な仕事を担うこと
になるという責任を感じることが出来たこと、今の状態ではまだまだ
勉強不足であることに気づくことが出来たことから非常に有意義な見
学であった。
★ 東京港トンネル現場見学会概要説明資料から抜粋
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