Comments
Description
Transcript
第4回 岐阜市中央卸売市場のあり方検討委員会
第4回 岐阜市中央卸売市場のあり方検討委員会 日時:平成28年5月17日(火)13:30~15:30 場所:岐阜市中央卸売市場 3階 大会議室 次 第 1 開会 (1)あいさつ 2 確認事項 (1)第3回岐阜市中央卸売市場のあり方検討委員会議事概要について 3 議事 (1)本市場の課題について ア.本市場の課題について(資料1-1) イ.第3回委員意見集約(資料1-2) (2)本市場に求められる役割、機能、規模について ア.求められる役割について(資料2-1) イ.本市場における流通量の見通しによる卸売場の必要面積試算(資料2-2) 4 その他 5 閉会 (1)あいさつ 【配付資料】 《資料1-1》 本市場の課題について 《資料1-2》 第3回委員意見集約 《資料2-1》 求められる役割について 《資料2-2》 本市場における流通量の見通しによる卸売場の必要面積試算 《参考資料》 卸売市場の更なる機能・役割の強化に向けて(冊子) 第3回岐阜市中央卸売市場のあり方検討委員会 議事概要 ○日時:平成28年2月23日(火)午後1時30分から午後3時40分まで ○場所:岐阜市中央卸売市場3階 大会議室 ○議題:(1)課題と求められる「役割」「機能」「規模」について (2)福岡市中央卸売市場青果市場の施設整備について (3)第10次卸売市場整備基本方針について (4)各課題について ○出席者 矢野 泉(広島修道大学教授) 黒見 敏丈(岐阜女子大学教授) 大橋 勝利((一社)岐阜県中小企業診断士協会相談役) 塚本 和則(岐果岐阜青果株式会社蔬菜部副本部長) 佐々木 千尋(岐阜中央青果株式会社執行役員) 永縄 良二(株式会社岐阜魚介常務取締役) 木村 順次(岐阜丸魚株式会社常務取締役) 堀 成宏(岐阜中央青果卸売協同組合理事) 服部 悦史(岐阜中央鮮魚卸協同組合監事) 浅井 哲利(岐阜食品青果協同組合専務理事) 熊田 稔(岐阜水産物商業協同組合常務理事) 島田 吉弘(岐阜市中央卸売市場総合センター組合理事) 江﨑 佳美(公募委員) 大熊 強(公募委員) ○公開非公開の別:公開 ○傍聴者数:5名 ○審議概要 (1)第2回において各委員に依頼した市場における課題と求められる「役割」 「機能」 「規 模」に係る意見を事務局で集約し、報告した。 (2)平成28年1月に開場された最も新しい市場の福岡市中央卸売市場新青果市場の施 設について事務局から報告を行った。 「アジアを視野に入れた九州の青果物流拠点」を コンセプトとし、徹底した定温管理を行うための施設の整備や動線が着目された。 (3)平成28年1月14日に策定された第10次卸売市場整備基本方針について知見を 深めた。特に岐阜市に関係する経営展望の策定や中央卸売市場の再編基準の変更につ いて着目された。 (4)議事(1)において使用した資料から、事務局により市場としての課題を抽出して 7種に分類したうえで協議に諮った。協議の中で委員から様々な新しい課題や表現方 法について意見があり、時間の都合上今回は課題①から③までについて協議し、課題 ④から⑦については現段階での意見を反映させた上で、第4回委員会で継続協議する こととした。 ○会議録(全文)の有無:有(詳細は、事務局へお問合せください) 資料1-1 本市場の課題について 課題① ~人材の確保と社員教育の徹底~ ・高齢化や後継者不足、経営不振などによる事業継続の断念や 取引先の減少 ・将来に亘り事業を継続するための人材の確保と社員教育の徹底 ●従業員の高齢化、後継者不足などによる事業者の減少 課題② ~他市場との差別化とPR戦略~ ・生鮮食料品の鮮度を保つコールドチェーンの確立と施設の 有効活用 ・費用対効果や優先順位を考慮した計画的な施設のメンテナンス ●地産地消の取り組みの際、地場産の需給調整が課題 ●雨漏り ▲老朽化した施設は費用対効果、優先順位等を考えて実施 ▲施設の利用状況の正確な把握 ▲明るさを向上 ■施設の老朽化に伴う、衛生的設備機能の向上、 コールドチェーン化(低温化、プレハブ冷蔵庫) ■場内業者が使いやすい施設 ■社会の公器として市場の役割を広くアピールする為のハードの メンテナンス ■排ガス規制など環境面を配慮した市場作り ■空き店舗の有効活用 ■生鮮食料品を扱うのにふさわしい場作り ●一般開放の成果が見えない ●売買参加者、買出人といった地元スーパー、小売業、仲卸業者の廃業 ●中央卸売市場の役割低下による場内業者への指導の限界 ●フォークリフトやターレーの運転、着帽、くわえタバコなどのマナー ▲対外的なPR戦略 ▲地元と連携した地産地消の取り組みや岐阜県産フェアの開催 ▲小売店や業務用店舗へのサービスの充実 ▲場内業者等によるブランディング戦略室(仮称)の設置 ▲情報発信を定期的に実施していくこと ▲社員教育の徹底 ▲卸売市場買い付け品のアピール ▲岐阜ブランドアンテナショップの出店 ▲場内の清掃問題 ■集荷するために魅力ある市場にすること ▲卸、仲卸が自分の範囲を超えて商品を置く、整理が必要 ■将来持続可能な経営体質の強化と今後を担う優秀な従業員の確保 課題③ ~機能的な施設整備~ ・地産地消の特産品や高付加価値商品(ブランド品)などによる 他市場との差別化と市場外へのPR戦略 ・場内業者による継続した一般開放などによる情報発信 ■消費者との距離を近くする ■岐阜の特産品の取扱数量の増加と高品質化 ■市場が取り扱う品物の高品質、ブランド化 ■鮮度等特化することによる他市場との差別化 課題④ ~取扱品目の量と質の確保~ ・消費者目線での品揃えの充実などによる、市場で仕入れる 事のメリットの提供 ・岐阜市場の強みの明確化、他市場に対抗できる量及び質の 確保 ●取扱数量、金額の減少(市場外流通の増加、業者数等の減少) ●名古屋に比べて果実が少なく 、果実の魅力減少 ●集荷能力はあるが、大量入荷の際、相場がでない ●年末年始の需要期に、商品が揃わない 、量販店に対応する品揃え不足 ●担当者が、消費者目線でない ●数量確保と品揃えの要求が強い ▲物流量や取引形態別取引量の実態把握 ▲消費者ニーズの把握 ▲平箱の柿を無くしてほしい、JA物の入荷がない ▲各卸売業者の強みの明確化 ■業者数が減少し、競合が少なくなる環境下での公正な価格形成機能 ■市場で仕入れることのメリットを向上 ■ 入荷の減少を抑えていかに荷物を集めるか ■ スーパーより高いと言われないような魅力ある市場に ■他市場に対抗できる品揃えなどの役割に期待 ●:現状の問題点 ■ ☆場内一丸となった一般開放(例:関連と仲卸合同スタンプラリー) 課題⑥ ~関連店舗の役割の明確化~ ・関連店舗の役割の明確化と、適正規模の把握 課題⑤ ~川上、場内業者、川下の連携~ ・場内業者の役割を明確にし、市場内での縦と横の連携を 図る ・産地や新規顧客の開拓を行い、川上、川下との連携を強化 ●事業としての役割低下 ●人口減少など将来に高望みできない ▲関連棟の適正規模を把握 ■活気があればおのずと入店者が増加するのでは ●卸売業者と仲卸業者の連携、情報提供不足 ●役割を効率的にタイムリーに実施しようとして他業種の役割を 取り合う状態 ●共同配送をしようにも、同業者では商売相手のため、困難 ●納品価格が厳しい、一般管理費増大 ●せりが無くなり、卸が小売りをするのはおかしい ■地元農協と生産者団体との連携体制 ■業種ごとの企業合同等を視野に ■産地開発や新規顧客拡大 ■新たな販売チャンネルの開拓 ▲:具体的にあげられた取組・要望 ■:長期的目標・理想像 課題⑦ ~各業者の将来と市場の存在意義の検討~ ・各業者による将来を見据えた問題点の検討 ・流通システムだけでなく、他の機能も保持した市場の 存在意義の確立 ▲各業者による経営展望の検討 ▲市場整備に当っては広い市場のメリットを生かし、防災拠点としての 機能を付加する ■システム化など新たな機能の取り込み ■中央卸売市場を今後どうするべきか?(建替え、移転、縮小の) 具体的な予算計画とシミュレーション ■市内への食料供給を重視するなら、流通システム全体を念頭に置き 市場整備計画を検討 第3回委員意見集約 資料1-2 集荷するために何をすべきか どのように魅力ある市場にするのか。また、その魅力をどのように発信するのか ・商品が高く売れるところに流れるのは世の中のシステムであり、変えられない。 ・ブランド品が岐阜市場を飛び越えて他市場・消費者に行く流れは止めようがない。 ⇒戦略に向けて、現時点で何が不足しているのかを考えてまとめる。 岐阜市場の独自性を出してブランドを作り出す ①ブランドは今あるものをそのまま売るのではなく、新しく作り出すもの ⇒どのように作り出すのか? ・一般開放の料理教室で新しく作り出されたものを売る。(知恵は消費者にある) ・ある港の魚を岐阜市場に独占的に直接仕入れる。 ②(世の中の流れだから仕方のない部分もあるが、)世の中の流れに対応してブランドをどのように作り出していくか。 ・一般開放などで消費者との距離を短くする。 ・地産地消の取り組みについては、地域の生産量や品目等と実際の需要との調整が必要である。また、コールドチェーン 等鮮度や品質で差別化を図る仕組みの検討も必要である。 ○委員会について 意見を出した後、立場を置き換えて考え、それぞれの立場の人にどのように役立っているのかを整理する。 (生産者、場内業者、売買参加者、小売店、消費者) 求められる役割について 卸売業者 仲卸業者 関連事業者 売買参加者 買出人 開設者 ・安定的且つ多くの集荷、分荷、円滑な物流 ・価格形成、精算 ・小売店等への分荷、納品 ・適切な品質管理 ・価格の安定化 ・中央卸売市場の補完機能 ・市民と市場を繋ぐ ・消費者に近い位置での産地と消費者の結び付け ・市場買い付け品のアピール ・施設管理及び場内業者の管理指導 ・市民の市場への理解を醸成 資料2-1 岐阜市中央卸売市場 〇流通 岐阜市の生鮮食料品等の流通 及び周辺の地域における生鮮食 料品等の円滑な流通の確保 〇連携 地域外の広域にわたる生鮮食料 品等の流通の改善に資する(流 通の核となる) 〇推進 市場活性化のための食育の推進、 地産地消、情報発信 〇その他 災害時における市場の活用など (例:避難所やヘリポート) 資料2-2 本市場における流通量の見通しによる卸売場の必要面積試算 ※第10次卸売市場 整備基本方針より ①市場流通量の見通し 種別 平成24年度 平成32年度 (基準年度:千t) (基準年度:千t) 10,722 10,510~ 11,160 野菜 果実 3,620~ 3,850 3,821 水産物 4,221 4,180~4,440 平成 32年度 / 平成 24年度 ②本市場流通量の見通し (%) 種別 野菜 98.0~104.1 果実 94.7~100.8 水産物 99.0~105.2 平成24年度 取扱数量(t) 178,140 31,645 18,695 見通し数量 max:104.1% 185,444 ave:101.1% min: 98.0% 180,100 max:100.8% 31,898 ave: 97.75% min: 94.7% 30,933 29,968 max:105.2% 185,444 ave:102.1% min: 98.0% 19,088 174,577 174,577 ③平成24年度取扱数量からの必要面積算定 現在と同じ割合で通路が必要とすると、 種別 年 (単位:t) 1日当たり (単位:kg) 269日 標準取扱 数量 (単位:kg/㎡) 必要面積 (単位:㎡) 10,125.11㎡ {(1-0.416)=0.584} 野菜 180,100 669,517 85 7,876.67 果実 30,933 114,993 120 958.28 水 産 物 19,088 70,959 55 1,290.16 合計 230,121 855,469 - 10,125.11 青果 =17,337.51㎡ なお、現在の卸売場の 面積は 19,975㎡