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佐伯市議会定例会会議録

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佐伯市議会定例会会議録
平成24年
第5回
佐伯市議会定例会会議録
自
至
佐
平成24年11月29日
平成24年12月21日
伯
市
-1-
議
会
平成24年 第5回
佐伯市議会定例会会議録
第1号
第2号
第3号
第4号
第5号
第6号
11月29日
12月 6 日
12月 7 日
12月10日
12月11日
12月21日
-2-
平成24年第5回佐伯市議会定例会会議録目次
平成24年11月29日(木曜日)(第1号)
開会…………………………………………………………………………………………………… 12
1 日程第1 会期の決定…………………………………………………………………………… 12
1 日程第2 委員長報告(質疑、討論、採決)………………………………………………… 12
1 決算特別委員長(芦刈紀生)の報告…………………………………………………………… 12
1 26番(髙司政文)の反対討論(認定第3号)………………………………………………… 16
1 14番(日髙嘉己)の賛成討論(認定第3号)………………………………………………… 17
1 審議結果…………………………………………………………………………………………… 18
1 日程第3 委員会の中間報告(質疑)………………………………………………………… 18
1 地域開発調査特別委員長(桝田穗積)の報告………………………………………………… 18
1 日程第4 議案の上程…………………………………………………………………………… 24
1 上程議案一覧表…………………………………………………………………………………… 25
1 日程第5 提案理由の説明……………………………………………………………………… 26
1 市長(西嶋泰義)の説明………………………………………………………………………… 26
1 26番(髙司政文)の説明………………………………………………………………………… 31
散会…………………………………………………………………………………………………… 33
平成24年12月6日(木曜日)(第2号)
開議…………………………………………………………………………………………………… 36
1 日程第1 議案質疑……………………………………………………………………………… 36
1 1番(後藤幸吉)の質疑(議案第139号・141号)…………………………………………… 36
1 日程第2 議案の委員会付託…………………………………………………………………… 43
1 議案付託表………………………………………………………………………………………… 44
1 日程第3 一般質問……………………………………………………………………………… 45
1 8番(佐藤元)の一般質問……………………………………………………………………… 45
1 2番(後藤勇人)の一般質問…………………………………………………………………… 57
1 28番(上田徹)の一般質問……………………………………………………………………… 65
1 15番(矢野精幸)の一般質問…………………………………………………………………… 75
散会…………………………………………………………………………………………………… 88
平成24年12月7日(金曜日)(第3号)
開議…………………………………………………………………………………………………… 91
1 日程第1 一般質問……………………………………………………………………………… 91
1 4番(清田哲也)の一般質問…………………………………………………………………… 91
1 26番(髙司政文)の一般質問…………………………………………………………………… 104
1 27番(吉良栄三)の一般質問…………………………………………………………………… 117
1 30番(清家儀太郎)の一般質問………………………………………………………………… 128
-3-
1 5番(河原修仁)の一般質問…………………………………………………………………… 140
散会…………………………………………………………………………………………………… 152
平成24年12月10日(月曜日)(第4号)
開議…………………………………………………………………………………………………… 155
1 日程第1 一般質問……………………………………………………………………………… 155
1 1番(後藤幸吉)の一般質問…………………………………………………………………… 155
1 19番(芦刈紀生)の一般質問…………………………………………………………………… 167
1 22番(玉田茂)の一般質問……………………………………………………………………… 175
1 3番(浅利美知子)の一般質問………………………………………………………………… 186
1 17番(井上清三)の一般質問…………………………………………………………………… 197
散会…………………………………………………………………………………………………… 204
平成24年12月11日(火曜日)(第5号)
開議…………………………………………………………………………………………………… 207
1 日程第1 一般質問……………………………………………………………………………… 207
1 16番(三浦渉)の一般質問……………………………………………………………………… 207
1 23番(桝田穗積)の一般質問…………………………………………………………………… 217
1 10番(井野上準)の一般質問…………………………………………………………………… 226
1 6番(江藤茂)の一般質問……………………………………………………………………… 236
散会…………………………………………………………………………………………………… 248
平成24年12月21日(金曜日)(第6号)
開議…………………………………………………………………………………………………… 251
1 日程第1 委員長報告(質疑)………………………………………………………………… 251
1 総務常任委員長(後藤幸吉)の報告…………………………………………………………… 251
1 建設常任委員長(井上清三)の報告…………………………………………………………… 253
1 教育民生常任委員長(矢野哲丸)の報告……………………………………………………… 255
1 経済産業常任委員長(井野上準)の報告……………………………………………………… 257
1 日程第2 討論、採決…………………………………………………………………………… 259
1 審議結果…………………………………………………………………………………………… 263
1 日程第3 議案の上程(提案理由説明、質疑、討論、採決)……………………………… 264
1 議会運営委員長(吉良栄三)の説明…………………………………………………………… 264
1 追加上程議案一覧表……………………………………………………………………………… 265
1 審議結果…………………………………………………………………………………………… 266
1 日程第4 会議録署名議員の指名……………………………………………………………… 266
閉会…………………………………………………………………………………………………… 266
-4-
一 般 質 問 一 覧 表
平成24年12月6日(木)・7日(金)
10日(月)・11日(火)
(質問者順)
番号
質
問
の
要
旨
答
弁
者
質
問
者
頁
元
45
後 藤 勇 人
57
上 田
65
1.大手前開発事業の中止について
1
ア.虚偽による審議決定の責任について
市
長
イ.白紙撤回となった責任の追及について
総
ウ.大手前地区再開発準備組合について
企画商工観光部長
エ.市民に及ぶ影響について
建
オ.今後の中心市街地活性化事業について
上 下 水 道 部 長
務
部
設
部
長
佐 藤
長
2.防災対策について
3.女島、新女島地区の排水路整備について
1.安全・安心なまちづくりについて
2
ア.「地域避難訓練」について
総
イ.津波避難タワーについて
消
務
部
防
長
長
ウ.津波シェルターについて
エ.防災ヘリとドクターヘリについて
1.スポーツによる地域活性化について
ア.佐伯市以外の参加者があったスポーツ大会
等の現状について
3
イ.佐伯市大会等誘致補助事業について
市
ウ.ツール・ド・佐伯について
企画商工観光部長
エ.佐伯駅横のビジネスホテル建設予定地の現
状について
オ.大会等誘致に対する支援策拡充の考え方に
ついて
-5-
長
徹
番号
質
問
の
要
旨
答
弁
者
質
問
者
頁
矢 野 精 幸
75
清 田 哲 也
91
髙 司 政 文
104
1.市営住宅の現況について
ア.市営住宅の設置目的について
イ.現在の入居状況について
ウ.入居希望者の手続、審査基準について
エ.家賃・敷金の基準について
オ.家賃の未納状況について
カ.入居時の要件について
2.大手前開発事業について
4
ア.基本計画中止による影響について
企画商工観光部長
イ.基本計画案の反省点について
建
設
部
長
ウ.今後の取組について
教
育
部
長
3.市営のスポーツ施設整備について
スポーツ振興課長
ア.運動公園の陸上競技場の屋根の雨漏りにつ
いて
イ.運動公園の野球場の屋根の雨漏りについて
ウ.クロスカントリーコースの整備について
エ.濃霞グラウンドの設備充実について
4.地区対抗駅伝大会について
ア.大会の趣旨・目的について
イ.大会の中止について
1.教育環境の整備について
ア.まなびプラン2012における合同部活動の推進 市
について
5
長
教
育
長
イ.小中一貫校の整備について
企画商工観光部長
ウ.私立幼稚園との連携について
教 育 総 務 課 長
エ.鶴岡幼稚園に関する要望への回答について
2.豊南高校の跡地利用について
1.大手前開発事業の中止について
2.地震・津波対策について
6
教
育
長
ア.城山の避難路・避難地について
総
務
部
長
イ.市街地の避難訓練について
財
務
部
長
3.佐伯市の住居表示について
市 民 生 活 部 長
4.小中学校における就学援助の拡大について
建
5.弥生井崎・上小倉地区の冠水対策について
-6-
設
部
長
番号
質
問
の
要
旨
答
弁
者
質
問
者
頁
吉 良 栄 三
117
1.認定こども園について
7
2.副市長二人制について
市
3.自治体間交流について
企画商工観光部長
ア.取組状況について
教
長
育
部
長
イ.これからの必要性について
1.「農村民泊」・「漁村民泊」について
ア.「農村民泊」・「漁村民泊」の取組につい
て
8
イ.「人・農地プラン」との関連性について
市
ウ.九州一さいき・「ツーリズム重点戦略」案
総
長
務
部
長
との関連性について
企画商工観光部長
エ.今後の取組について
農 林 水 産 部 長
2.「地場野菜」の販売について
清 家 儀 太 郎 128
次長兼観光課長
ア.自治体によるネット通販について
イ.青果市場の現状について
3.市職員の退職時期について
1.企業誘致対策について
ア.これまでの企業誘致の実績について
9
イ.各工業団地の状況について
市
ウ.木立・永野工業団地の進捗状況について
教
エ.今後の佐伯市の企業誘致について
企画商工観光部長
2.小・中一貫教育の推進について
建
長
育
設
長
部
河 原 修 仁
140
後 藤 幸 吉
155
長
ア.小・中連携推進充実事業について
イ.学びの連続性について
ウ.中1ギャップの解消について
1.行財政改革について
ア.周辺部の市民サービスについて
イ.民間活力の活用について
10
市
2.中心市街地活性化基本計画について
総
長
務
部
長
ア.大手前開発事業の白紙撤回に伴う影響につい 企画商工観光部長
て
建
イ.観光交流館整備事業について
ウ.第2期基本計画について
-7-
設
部
長
番号
質
問
の
要
旨
1.社会体育・社会教育の充実について
11
答
総
務
弁
者
部
質
者
頁
芦 刈 紀 生
167
玉 田
175
長
ア.社会体育について
企画商工観光部長
イ.社会教育について
教
育
部
長
企
画
課
長
総
務
部
長
2.市所有マイクロバスの有効活用について
問
3.コミュニティバスの増設について
1.職員数の削減と組織改編について
ア.振興局の市民サービス係の削減について
12
福 祉 保 健 部 長
イ.福祉保健部・健康増進課の組織改編について 建
2.磯焼け対策について
設
部
長
茂
農 林 水 産 部 長
3.沖松浦線(二又トンネル)の早期完成について
1.防災対策について
ア.防災士養成について
イ.避難所運営について
13
総
2.子育て環境の整備について
務
部
長
福 祉 保 健 部 長
浅 利 美 知 子 186
ア.地方版子ども子育て会議の設置について
イ.事業計画策定について
3.高齢者等の見守り支援について
1.福祉政策について
14
市
ア.障がい者の現状と支援対策について
長
福 祉 保 健 部 長
井 上 清 三
197
三 浦
207
イ.「障害者権利条例」等の制定について
1.振興局の機能について
15
市
長
ア.住民サービスの現状について
総
イ.職員の移動に要する経費について
企画商工観光部長
企
-8-
務
画
部
課
長
長
渉
番号
質
問
の
要
旨
答
弁
者
質
問
者
頁
桝 田 穗 積
217
井野上
準
226
江 藤
茂
236
1.道路関係について
ア.清滝橋について
イ.青山小学校付近の道路について
16
ウ.猪串トンネルについて
財
務
部
長
エ.旧蒲江漁協付近の道路について
建
設
部
長
オ.高山埋立地の道路について
教
育
部
長
2.庁舎関係について
消
防
長
ア.蒲江消防署の新庁舎について
イ.蒲江振興局庁舎について
3.蒲江統合小学校の校舎について
17
1.各振興局の活性化について
総
務
部
長
ア.各振興局の現状について
財
務
部
長
イ.振興局に対する予算配分について
企画商工観光部長
ウ.職員の人材育成について
教
育
部
長
エ.振興局の今後のあり方について
企
画
課
長
2.佐伯市民大学(仮称)の開学について
1.住宅に係る助成及び補助事業について
ア.持ち家取得事業について
イ.住宅用太陽光発電システム設置及びLED
照明器具設置事業について
18
市
長
ウ.在宅重度障がい者住宅整備事業、子育て安
企画商工観光部長
心住まい改修支援事業、在宅高齢者住宅改造
市 民 生 活 部 長
事業及び高齢者安心住まい改修支援事業につ
福 祉 保 健 部 長
いて
建
エ.木造住宅耐震診断・耐震改修事業及びアス
ベスト分析調査事業について
設
部
長
上 下 水 道 部 長
農 林 水 産 部 長
オ.浄化槽設置事業について
カ.木造住宅建設助成金事業について
2.西嶋市政の評価と課題について
-9-
平成24年 第5回
佐伯市議会定例会会議録
第1号 11月29日
-10-
第5回
佐伯市議会定例会会議録(第1号)
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平成24年11月29日(木曜日)
午前10時00分 開 会
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席議員の氏名
1番
後
藤 幸 吉
2番
後
藤 勇 人
3番
浅
利 美知子
4番
清
田 哲 也
5番
河
原 修 仁
6番
江
藤
茂
7番
河
野
豊
8番
佐
藤
元
10番
井野上
準
11番
兒
玉 輝 彦
12番
宮
脇 保 芳
13番
矢
野 哲 丸
14番
日
髙 嘉 己
15番
矢
野 精 幸
16番
三
浦
渉
17番
井
上 清 三
18番
小
野 宗 司
19番
芦
刈 紀 生
20番
下
川 芳 夫
21番
髙
橋 香一郎
22番
玉
田
茂
23番
桝
田 穗 積
24番
渡
邉 一 晴
25番
清
家 好 文
26番
髙
司 政 文
27番
吉
良 栄 三
28番
上
田
29番
御手洗 秀 光
30番
清
家 儀太郎
徹
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
欠席議員の氏名
な
し
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者の職氏名
市
長
西
嶋 泰 義
教
長
内
田 昇 二
財
企 画 商 工 観 光 部 長
飛
高 勝 則
市
福
祉
保
健
部
長
飛
高 彌一郎
建
上
下
水
道
部
長
矢
野 幸 正
農
長
福
泉 慶一郎
消
総務部次長兼上浦振興局長
岡
﨑
税
総務部次長兼弥生振興局長
山野内 眞 人
総務部次長兼本匠振興局長
狩
生 早 己
総務部次長兼宇目振興局長
柴
総務部次長兼鶴見振興局長
清
家 文 明
総務部次長兼米水津振興局長
簀河原
総務部次長兼蒲江振興局長
渡
邉 熊 義
監
笠
総
教
務
育
部
部
育
務
民
部
生
活
設
林
部
部
水
産
部
防
査
事
務
局
長
分
藤 高 嗣
長
井
上
長
岡
本 英 二
長
永
田 亀 男
長
坪
根 大 吉
長
安
部 幸 一
長
田 勝 徳
局長
矢 野 悦 三
-11-
司
村 由 喜
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席した事務局職員の職氏名
勇
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
議事日程第1号
平成24年11月29日(木曜日) 午前10時00分
開 会
第1 会期の決定
第2 委員長報告
第3 委員会の中間報告(質疑)
第4 議案の上程
第5 提案理由の説明
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 会期の決定
日程第2 委員長報告
日程第3 委員会の中間報告(質疑)
日程第4 議案の上程
日程第5 提案理由の説明
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午前10時00分
開 会
○議長(小野宗司) おはようございます。本日招集の会議は成立いたしました。
ただいまから、平成24年第5回佐伯市議会定例会を開会いたします。
これより、本日の会議を開きます。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第1 会期の決定
○議長(小野宗司) 日程第1、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から12月21日までの23日間といたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、会期は23日間と決定いたしました。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第2 委員長報告(質疑、討論、採決)
○議長(小野宗司) 日程第2、委員長報告を行います。
閉会中継続審査として決算特別委員会に付託されました認定第3号、平成23年度佐伯市各
会計決算の認定についてを議題とし、委員長の報告を求めます。
決算特別委員長、芦刈紀生君。
○決算特別委員長(芦刈紀生) 皆さん、おはようございます。決算特別委員長の芦刈紀生でご
ざいます。
本特別委員会は、認定第3号、平成23年度佐伯市各会計決算の認定について審査のため、
9月26日に設置、閉会中の継続審査とされ、本会議終了後の正副委員長互選の結果、不肖私
が委員長に、副委員長に清田哲也委員が選任されました。
-12-
引き続き、10月23日から25日までの3日間にわたる審査スケジュールを決定し、散会いた
しました。
10月23日は、委員全員出席のもと委員会を開会し、市長の挨拶に続き、まず執行部から、
平成23年度普通会計決算の概要及び主要施策の成果等に関する報告書について説明を受けた
ので、その概要を申し上げます。
決算の規模については、歳入総額436億5,329万2,000円、歳出総額429億3,506万7,000円と
なり、歳入から歳出を差し引いた形式収支は7億1,822万5,000円で、これから翌年度へ繰り
越すべき財源1億5,839万2,000円を除いた実質収支は5億5,983万3,000円の黒字となった。
平成23年度地方債残高は、616億35万2,000円となり、前年度比34億2,896万円の減となっ
た。これは、合併当初に比べ、6年間で約101億円の地方債残高を削減したことになる。
一方、財政調整・減債両基金は、前年度同様23年度も取り崩しをすることなく財政運営が
できたことから、15億9,306万4,000円の増となり、111億6,696万6,000円の保有額となって
おります。この基金保有額は、合併当初に比べると約53億円の増となっている。
決算の特徴については、歳入が前年度比4.3%、19億5,437万9,000円の減となった。
その主な要因は、公債費の交付税算入額等が前年度に比べ増加したことにより、普通交付
税が5億4,939万2,000円の増となったが、その一方で、国の経済対策関連経費や行財政改革
プランに伴う投資的経費の抑制等により、国庫支出金が11億732万6,000円、県支出金が4億
7,201万7,000円、市債が6億2,584万9,000円とそれぞれ減少したことによります。
歳出は前年度比3.9%、17億3,362万5,000円の減となった。この主な要因を見ると、義務
的経費においては、人件費は議員共済負担金の増、扶助費は子ども手当支給事業や、さいき
っ子医療費助成事業等の増、公債費は定時償還元金の増と、いずれも増加したことによる。
義務的経費全体で前年度比1.2%、2億7,297万9,000円の増となった。しかし、その一方、
投資的経費については、国の経済対策関連事業費の減少及び大型プロジェクト事業(庁舎建
設事業、社会資本整備事業)の本格始動を控え、投資額を抑制したことなどにより、前年度
比23.3%、16億7,293万9,000円の大幅減となったことが主な要因である。
歳入歳出の状況分析については、歳入のうち地方交付税の占める割合が45%と最も大きく、
一方、市税や使用料など自主財源は23.3%と歳入総額の4分の1を下回る状況になっている。
歳出においては、人件費、扶助費、公債費の義務的経費の構成比が55.5%と高く、歳出の
2分の1を超える状況となっているとの報告がありました。
引き続き、「決算等のカード」及び「健全化判断比率及び資金不足比率の報告」に基づい
て、歳入及び性質別歳出の状況、公債費の動向、基金残高の状況など詳細な説明がありまし
たが、省略させていただきます。
引き続き、監査委員に平成23年度決算に対する総括的意見を求めましたが、決算に係る数
値・各種財政指標など財政分析の結果は、審査意見書記載のとおりでありますので、ここで
は監査委員の執行部に対する最終的な指摘・要望事項について、その要旨を申し上げます。
本年度も財政状況には一定の改善が見受けられるものの、依然、地方交付税に依存した脆
弱な財政基盤に変わりないことから、今後も増大することが予想される社会保障費や医療費、
さらには少子高齢化が財政運営にもたらす影響ははかり知れないところである。
特に、一般会計歳入の45%を占める地方交付税の今後の動向は、現行制度のまま推移すれ
ば合併10年以後、多額の減額が予想されることから、将来を見据えた行財政改革の積極的な
-13-
推進と各種事業の改廃を含む抜本的な見直しを行い、費用対効果を念頭に置いた効率的な事
業の見直しと財政の健全化に一層努めることを要望する。
事務の執行に当たっては、偏りのない持続可能な市民サービスを目指し、滞納整理の強化、
補助金の抜本的な見直し、施設の廃止を視野に入れた検討、排水事業実施地域の未接続世帯
解消の努力など、職員一人一人が危機意識を持って財政運営に当たることを強く要望すると
の監査委員の意見が述べられました。
質疑では、審査意見書のむすびについて、利用実績が少なく多額の維持管理費を要してい
る施設のあり方、また、将来の財政を見据えた投資的経費のあり方等について意見が交わさ
れた後、決算事項別明細書のページを追って審査いたしました。
なお、審査の内容は皆様御承知のとおりでありますので、詳細な報告は省略させていただ
きます。
一般会計歳入においては、第1款市税に関し、不納欠損額増加の要因、収入未済額の具体
的理由などについて質疑がなされました。
また、第12款使用料及び手数料においては、市営駐車場使用料の状況、大分広域窓口交付
サービスの利用状況、第15款財産収入においては、利子及び配当金が大幅に下がっている要
因、第19款諸収入においては、民生費雑入の不納欠損額の要因など、歳入の各款にわたり質
疑、答弁が交わされました。
一般会計歳入の質疑を終了して23日は散会いたしました。
翌24日は、委員全員出席のもとに委員会を再開し、一般会計歳出から質疑を続行いたしま
した。
第2款総務費において、自治区の統廃合に向けた検討の必要性、旧市内を含めた今後のコ
ミュニティ交通事業のあり方、中心市街地活性化協議会の役割と透明性、ケーブルテレビ網
更新時における国の支援策と今後の展望、地域緊急対策事業の予算編成のあり方など。第3
款民生費では、自殺予防対策強化事業の具体策、訪問入浴サービスの利用状況と周知方法、
ファミリーサポート事業の周知徹底など。第4款衛生費では、女性特有のがん検診事業に係
る受診率向上への取り組み方針、放射能測定器購入の必要性、新油田プロジェクト推進事業
の実績と今後の展望、女島地域の悪臭対策に関する取り組みなど。第5款労働費では、緊急
雇用対策事業の効果と予算確保に向けた基本的な方針。第6款農林水産業費では、農業振興
に関する補助金のあり方、堆肥施設での鶏ふん受け入れの方針、木造住宅建設助成事業にお
ける補助要件の工夫改善に関すること、佐伯東部地区養殖場造成の効果調査の結果について。
第7款商工費では、アンテナショップ事業の評価に関すること、城下町観光交流館の施設整
備の方針。第8款土木費では、建築確認事務民間委託の考え方、工事の設計変更に伴う費用
負担等の考え方について、それぞれ質疑、答弁が交わされました。
引き続き、大手前開発事業について、一委員から、今回の白紙撤回に伴い、今決算の中で
無駄となる金額の考え方について質疑、応答が交わされ、続いて一委員から、議会に虚偽の
説明をし決算された用地費を除くその他の金額は、誰がどのように責任をとるのかとただし
たのに対し、執行部からは、平成22年3月の当初予算審査の時点では内閣府の認定はおりて
いなかった。この事業は一体的に取り組むべきものだという認識の中で、事業が全てうまく
いかなければ認定は難しい。そういう中で、一生懸命に取り組み、予算をお願いしたのは事
実であるが、決してうそを言うような形で取り組んだものではなく、内閣府の認定はそのく
-14-
らい重いものだと、そういう思いで説明したものであるとの答弁がありました。しかし、責
任のとり方に関しては、市長不在により答弁することができなかったため、24日の答弁は保
留することとし、質疑を続行いたしました。
第9款消防費では、避難場所や津波想定高を示す看板設置に向けた予算編成の方針など。
第10款教育費では、優秀な部活動指導者獲得の考え方、スクールバス運行基準緩和の考え方、
大手前開発事業の白紙撤回に伴う歴史資料館建設の方向性など、歳出各款の各事業に関し、
活発な質疑、答弁が交わされ、24日は散会いたしました。
最終日25日は、委員全員出席のもとに委員会を再開し、まず、15会計にわたる各特別会計
の審査を行いました。
国民健康保険特別会計(事業勘定)においては、国民健康保険税引き下げの見通し、同特
別会計(直診勘定)では、診療所存続に向けての運営方針など、後期高齢者医療特別会計で
は、保険料軽減に向けての県要望のあり方、介護保険特別会計では、介護予防重視の施策転
換への提言などについて質疑、答弁が交わされました。
特別会計の審査終了後、保留していた一般会計の大手前開発事業について、議会に虚偽の
説明をし、決算された用地費を除くその他の金額は、誰がどのように責任をとるのかとの質
疑に対し、市長から、大手前開発事業をこれから先一切しないということであれば理解でき
るが、まだ進行中であり、市民にどれだけ負担をかけたか、負担をかけないかということは、
全体を精査した上で議論していきたいとの答弁がありました。
また一委員から、白紙撤回に伴う残務処理については、必ず市長の任期中に決着すべきだ。
そうでなければゼロからの出発とはならないとの意見に対し、市長から、できるだけその方
向で行っていくとの答弁がありました。
引き続き、財産に関する調書の質疑を経て、3日間にわたる委員会審査を踏まえて総括質
疑を行いました。
一委員から、農林水産業に関する予算配分が年々落ちていることについて市の見解をただ
したのに対し、執行部から、高齢化や農業等就業人口が減る中で、予算取りが難しいところ
がある。担い手が育成できている状況であれば、その担い手の意見を聴取して支援策を講じ
ることが可能であるが、根幹となる部分の工夫が足りないと感じている。今後は、事業内容
の充実を図り真剣に取り組んでいきたいとの答弁がありました。
その他、市民の負担軽減策に関すること、中心市街地活性化協議会に関することなどにつ
いて総括質疑がありました。
討論に入り、反対の立場で一委員から、佐伯市のまちづくりという観点で、市民の負担軽
減、所得の向上、そういう施策を農林水産業を中心に打つべきだ。そのため、農林水産業費
の落ち込みを改善し、佐伯市内の経済循環を果たせるような予算編成、決算に改善してほし
い。決算を見ると、市債の繰上償還と基金積立金を合わせて約20億円、このような施策に使
える金額があり、さらに地方債現在高は行革プランと比べて50億円を超えて減らしている状
況で、これらを活用してほしい。債務残高を減らし、基金を積み立てることに反対ではない
が、そういう部分を取り入れてほしいと思う。また、市長が大手前開発事業を白紙撤回した
ことは評価するが、この事業の決算が含まれているので反対するとの意見が述べられました。
また反対の立場で一委員から、平成23年度当初予算審査の際、私は、行き先不透明な中で
大手前開発事業を予算化するのはおかしいという理由で修正案を提出した。そういう経緯も
-15-
あるが、やはりこの事業自体の中止が明確になったにもかかわらず、決算されていることに
対し、適切な執行ではなかったと判断するので、この決算認定に反対するとの意見が述べら
れました。
また賛成の立場で一委員から、現下の厳しい財政環境の中にあって、執行部は自主財源を
初め、国・県補助金、交付金等の依存財源の確保に最大の努力をされ、一方歳出においては、
管理経費の節減に努力した跡もうかがえる。さらには、経常収支比率90.4%は県平均よりも
0.2ポイント低く、ほぼ全国平均並みの数値である。また、財政健全化法の指標である健全
化判断比率も基準を下回っており、本決算を認定するに何ら問題ない。しかし、長期展望に
立った財政運営の確立を期し、百年の大計を誤らないよう、細心の注意と一層の努力を重ね
ることを特に要望し賛成するとの意見が述べられました。
討論終結後、挙手採決の結果、認定第3号、平成23年度佐伯市各会計決算の認定について
は、賛成多数をもって原案のとおり認定すべきものと決した次第であります。
以上をもちまして、委員長報告を終わります。
○議長(小野宗司) 補足説明はありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 御質疑なしと認めます。
以上で質疑を終結いたします。
これより討論、採決を行います。
反対討論の通告がありますので、発言を許します。
26番、髙司政文君。
○26番(髙司政文) 26番議員、日本共産党髙司政文です。
私は、認定第3号、平成23年度佐伯市各会計決算の認定について反対の立場で意見を述べ
たいと思います。
反対の理由は、金の使い方の問題と大手前開発の問題の大きく2点です。
私はいつも佐伯市の海・山・川に恵まれた特徴を考えれば、農林水産業を基幹産業として
位置づけ、農林水産業を生かした特徴あるまちづくりを行い、その波及効果として、市民の
負担軽減、所得の向上につなげ、佐伯市内でお金が回る経済循環が果たせるようなお金の使
い方に改めるべきであると言ってきました。
ところが、この決算では農林水産業費は約27億円と合併後最低となり、歳出総額に占める
構成比も6.3%と、これまた最低となりました。市長はいつも行財政改革で債務を減らし、
基金を積み増したことを強調しますが、そのこと自体は評価しますが、その結果、地域経済
が落ち込み、市民の暮らし向きが悪くなるのでは本末転倒ではないでしょうか。
決算を見ますと、通常の債務の返済以外の繰り上げ償還額が4億8,700万円、基金増が1
6億400万円になり、合計20億9,100万円の黒字と言えます。
同様に、平成23年度末の債務残高が行革プランに比べ54億円減らしていると言いますので、
これらの一部を使い、国保税や介護保険料の引き下げなどの市民負担の軽減、周辺部の所得
向上につながる農林水産業の支援策をふやしたり、防災など身近な公共事業をふやしたりし
-16-
て、景気や雇用対策、市税の増収になるような積極的な施策を打つべきだと考えます。
次に、市民の理解が得られないまま進められた大手前開発事業の問題です。
昨年の3月議会では、平成23年度予算に関し、大手前開発事業関連予算を削る修正案が出
されました。私はこのとき、大手前開発は大手前の持つ歴史的な観点と市民全体のメリット
になるという観点を合わせ持ったものでないとうまくいかないとして、城下町らしい統一さ
れた町並みと佐伯市の特産物集積場、食の発信基地としての役割を果たすことを提案し、現
在の構想案では事業が破綻する可能性があるとして修正案に賛成しました。このとき議会は
否決しましたが、可決していればもっと早く事業が中止に追い込まれ、市や市民への影響も
小さかったと考えます。同時に、白紙撤回になりましたが、事業の破綻という結果になるこ
とを危惧されていた予算執行を認めたことは執行部、議会とも反省すべき点であります。
以上の2点を指摘し、反対討論とします。
○議長(小野宗司) 次に、賛成討論の通告がありますので、発言を許します。
14番、日髙嘉己君。
○14番(日髙嘉己) 14番議員、平成会の日髙です。
平成23年度決算に賛成の立場で討論をいたします。
決算の特徴として示されておりますが、歳入総額は国の経済対策関連経費の減少や投資的
経費の抑制などに伴い、国庫支出金や県支出金の減少などにより、平成22年度に比べて19億
5,437万9,000円の減少となっております。また、歳出は行財政改革推進プランの実行などに
よる職員給の減少や投資額の抑制などにより、17億3,362万5,000円の減少となっております。
こういった中、さいきっ子医療費の助成事業や特色ある学校づくりサポート事業、防災情
報システム整備事業などを行っております。また、財政健全化に向けて、市債の繰り上げ償
還を行うなどにより、地方債残高は1年間で34億2,896万円の減少となっております。
一方、基金においては財政調整基金や減債基金などに16億408万4,000円積み増しており、
厳しい中にも財政状況の改善が見受けられる決算となっております。
また、新佐伯市として合併後の6年間で市債残高は約101億円減少している。一方、財政
調整基金と減債基金で約53億円を積み増すことができたと説明を受けており、財政の健全化
に向けた執行部の長年の御努力をたたえたいと思います。
財政には長期的な健全性が求められており、今後とも第2期行財政改革の着実な実施を願
っております。
監査委員による審査意見書においても、不認定とするような特段の指摘事項もなく、平成
23年度決算は認定するべきものと考えます。議員皆様の御賛同をよろしくお願いいたしまし
て、賛成討論といたします。
○議長(小野宗司) 以上で通告による討論を終わります。
これにて討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。
決算特別委員長報告のとおり、原案を認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 多 数)
○議長(小野宗司) 起立多数であります。
よって、本案は原案のとおり認定されました。
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審議結果
認
定
番
号
第 3 号
件
名
付託委員会
結
果
平成23年度佐伯市各会計決算の認定について
決算特別
原案認定
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第3 委員会の中間報告(質疑)
○議長(小野宗司) 日程第3、委員会の中間報告を行います。
閉会中継続調査として、地域開発調査特別委員会に付託中の調査1件については、会議規
則第45条第2項の規定により、同委員会から中間報告を行いたいとの申し出がありますので、
この際、これを許可いたします。
地域開発調査特別委員長、桝田穗積君。
○地域開発調査特別委員長(桝田穗積) おはようございます。地域開発調査特別委員長の桝田
穗積でございます。
本委員会に付託され、閉会中継続調査となっております、調査第3号、地域開発に関する
件について10月26日、11月15日の両日、委員会を開催し調査しましたので、その概要を簡潔
に報告いたします。
10月26日の委員会では、大手前開発事業の中止について、準備組合についての2つの議題
について執行部及び準備組合より説明を求めました。
初めに、大手前開発事業の中止について説明がありました。
執行部から、現在の取り組みとしては、土地区画整理事業と公園事業については施行地区
内の地権者及び権利者、周辺関係者に対して現計画の白紙に至った経緯、理由等の説明を行
っている。また、土地区画整理事業の事業廃止に向けて手続を行っている。再開発事業につ
いては、準備組合の一員として大手前諸問題解決会議に出席し、立て替え等の問題、大手前
地域における新規事業構築のための課題等を解決するため取り組んでいる。
今後の取り組みについては、平成25年度、26年度に広く市民の意見を聴取し、大手前開発
計画の計画策定を行い、平成27年度以降に事業実施に移行できるよう取り組んでいきたいと
の説明がありました。
これに対し、一委員から、市民の意見を聞く方法についてただしたのに対し、執行部から、
具体的なものはこれから検討するが、アンケート調査、タウンミーティング、地域審議会の
活用を考えているとの答弁がありました。
次に、一委員から、今後検討する新しい計画についても同じ補助金がもらえるのかとただ
したのに対し、執行部から国の認定次第であるとの答弁がありました。
次に、一委員から、大手前開発事業については、まず清算を終わらせて新たにスタートす
べきではないかとただしたのに対し、執行部から、市としても早期の解決が図られるよう対
策会議の中で組合としても調整しているとの答弁がありました。
次に、一委員から、失敗を次に生かすためにも原因を徹底検証し、市民に対しても説明す
ることが重要だと考える。市の見解をただしたのに対し、執行部から、原因を明らかにしな
いことには次の計画もできないと考えているとの答弁がありました。
次に、一委員から、現中心市街地活性化基本計画の見直し、期限についてただしたのに対
し、執行部から、国との協議では期限を切られているわけではないが、年度内を目安と捉え
-18-
ているとの答弁がありました。
また同委員から、国が見直しを求めている内容についてただしたのに対し、執行部から、
現中心市街地活性化基本計画は事業完了後に通行量を608人ふやすことを指標としていたが、
大手前開発事業の中止により、このうち451人ふやすことができなくなった。この欠けた451
人分を新たなソフト事業等により積み上げることを求められているとの答弁がありました。
次に、市長から中止と判断した要因について説明がありました。要因として、土地区画整
理事業において、地権者の同意取得に時間を要していたこと、再開発事業において資金計画
の確実性を高める作業に時間を要していたこと、都市計画変更手続において、マンションを
13階に変更したことの影響で時間を要していたことの3つの要因があり、平成26年度末まで
の事業完了が危惧され、国・県へ都市再生整備計画の事業期間延長について相談したが、期
間延長は厳しいとのことであり、このまま事業着手し、完成しなかった場合の影響を考慮し
中止したとの説明がありました。
これに対して、一委員から、土地区画整理事業において、どの部分で同意がとれなかった
のかとただしたのに対し、執行部から、8回、全員同意をとる中の4回目の同意に当たる事
業計画変更同意の取得に難航していたとの答弁がありました。
次に、一委員から、22年度から始まった事業がこの時点で頓挫したということは、当初か
ら計画に無理があったのではないかとただしたのに対し、市長から、中心市街地活性化協議
会を立ち上げ、まちづくり会社をつくり、民間ベースで事業を組み立て、地元地権者ととも
に進めてきた事業であり、当初から無理な計画だったというふうに判断してはいない。この
時期なら、市民にとって非常に負担が少なく、事業ができるので実施したかったとの答弁が
ありました。
これに対し、同委員から、市長は最高責任者として計画性がなかったことを認めないのか
とただしたのに対し、市長から、計画性がなかったとは考えてない、相手もあることで努力
したがこのようなことになったとの答弁がありました。
これに対し、同委員から、市長が計画して推進した以上、いろいろな要因があるにせよ、
全て市長の責任ではないかとただしたのに対し、市長から、この事業において最終責任が私
にあるとの答弁がありました。
次に、執行部から、その他の事業について説明がありました。基幹事業及び提案事業につ
いてはいずれも中心市街地活性化基本計画の根幹を構成する事業であり、市は引き続き計画
認定の維持を目指し、これからの事業を実施していきたいとの説明がありました。
これに対し、一委員から、中心市街地活性化基本計画のうち、一つでも事業がだめになれ
ば全部の事業が実施できなくなるとの説明を受けてきたが、大手前開発事業は中止になって
も他の事業は実施できるのかとただしたのに対し、執行部から、認定の維持ができるのか、
国と協議中であるとの答弁がありました。
これに対し、同委員から、議会に予算を提案した際に、この計画を大きな変更もできない
し、1つの事業でも欠けたら計画自体が実施できないとの説明は間違いだったのかとただし
たのに対し、執行部から、中心市街地活性化基本計画の認定を得るため、内閣府と折衝をす
る中、そういう思い込みで取り組んでいたとの答弁がありました。
次に、準備組合について事業中止を市から伝えられた経過とその後の取り組みについて、
佐伯市大手前地区市街地再開発準備組合から参考人を招致し説明を受けました。
-19-
準備組合から、本年6月に通常総会を開催し、さまざまな現状の課題を共有・理解し、再
開発事業を推進することを全会一致で承認した。それから2カ月もたたない8月1日に、市
長室において再開発事業の2年間の凍結という通告を受けた。通告内容の相談や協議は一切
なかったため、今でも信じられない思いでいる。8月4日に準備組合に市長を招き、直接市
長から決定の内容をお話ししていただいた。その際も、なぜこのような判断に至ったのか、
決定を覆すことができないのかという意見が多数出た。
その後、臨時総会を開催し、市が土地区画整理事業を中止したため、市街地再開発事業を
これ以上進めることができなくなった。これは準備組合としてはやむを得ない事情による再
開発事業中止であって、責任は準備組合に一切ないことを確認し、あわせて諸問題を解決す
るため、大手前諸問題対策会議の設置を承認いただき、その中で現在事業協力者、立てかえ
金を含む課題について協議を行っている。市は大手前の開発を再度計画を策定し行うとのこ
とであり、準備組合としても新しい計画の着手に支障を来さぬよう、一刻も早く清算作業を
スムーズに終わらせたいと考えているとの説明がありました。
これに対し、一委員から、事業推進が厳しい旨の相談等、担当課からもなかったのかとた
だしたのに対し、準備組合から何もなかったとの答弁がありました。
次に、準備組合から現状の課題と今後の対応について説明がありました。現状の課題とし
て、事業協力者の立てかえ金の問題が一番大きい。臨時総会で決定したとおり事業中止に至
った責任が準備組合にないと考えており、今回、事業中止を決定した市にできるだけ早く立
てかえ金の支払いをお願いしたいと考えているとの説明がありました。
これに対し、一委員から、立てかえ金の累計額と使途をただしたのに対し、準備組合から、
立てかえ金の累計額は約6,300万円に及んでいる。平成22年4月1日に準備組合を設立して
から現在に至るまでの収入合計が約9,700万円、支出合計が約9,200万円で、支出の内訳とし
ては、平成22年度、23年度に事業推進業務委託費として約4,400万円、平成23年度に基本設
計と資金計画の策定業務費として約4,200万円、事務費の賃金、事務所の光熱水費等の一般
事務費が約600万円となっているとの答弁がありました。
次に、一委員から、準備組合が立てかえ金の支払いについても市側に責任があると判断し
ているのかとただしたのに対し、準備組合から、準備組合としてはやむを得ない事情でこう
いう状態になった。事業中止を決定した市側に責任があると判断しているとの答弁がありま
した。
また同委員から、立てかえ金以外にも関係者の損害はあるのではないか、把握しているの
かとただしたのに対し、準備組合から、現在調査中であるとの答弁がありました。
次に、一委員から、組合は立てかえ金の支払いを要求するのは市長に対してか、それとも
市に対してなのかとただしたのに対し、準備組合から、佐伯市に対してであるとの答弁があ
りました。
その後、委員会協議会を開催し、次回委員会では歴史資料館建設事業及び観光交流館整備
事業について調査していくことを確認し、委員会を閉じました。
次に、11月15日の委員会では、「歴史資料館建設事業について」、「観光交流館整備事業
について」及び「中心市街地活性化基本計画について」の3つの議題について執行部より説
明を求めました。
初めに、「歴史資料館建設事業について」説明がありました。
-20-
執行部から、歴史資料館建設事業への交付金は当初5億9,000万円を予定していたが、大
手前開発事業の中止で総事業費が減額したことにより、提案事業である歴史資料館建設事業
の補助対象事業費は4億2,000万円で、交付金は1億4,000万円になる。交付金の減額は5億
9,000万円から1億4,000万円引いた4億5,000万円となる見込みである。この減額分、4億
5,000万円の財源措置については3億2,000万円ある社会教育施設整備基金を充当し、残り1
億2,000万円に合併特例債、1,000万円に一般財源を充てる。基金及び合併特例債を活用する
方法と合併特例債を4億3,000万円、残り2,000万円に一般財源を充てる合併特例債のみ活用
する方法が考えられるが、財源的に有利な合併特例債のみを活用する方法でも1億5,000万
円は市の持ち出しがふえる。また、市の持ち出しがふえても、この時期に歴史資料館建設事
業を進める意義として、都市再生整備計画において、歴史資料館建設事業は来街者が集うま
ちを目指す主要事業として位置づけられていること、歴史資料館を建設する目的で用地購入
をしていること、歴史資料館基本構想、計画検討委員会の答申をベースに実施設計まで完了
していること、歴史資料館の機能として学習支援及び資料収集機能については三余館が使え
ないことで、100%ではないにしても、展示機能は新館の建設により計画どおり実施できる
こと、歴史資料館建設事業をこの時期に実施しないと中心市街地活性化基本計画の認定及び
都市再生整備計画の実施に大きな影響を与える可能性があること等により、引き続き事業実
施していきたいとの説明がありました。
これに対し、一委員から、中心市街地活性化協議会にて市長の意向として新しくつくる大
手前開発計画に三余館機能を移転させるとの発言があったが、その真意についてただしたの
に対し執行部から、三余館機能については平成27年度以降に実施予定の大手前開発の中で、
大手前へ移転したいという市長の考えであり、これは先般の決算特別委員会の中でも同様の
説明をしていたとの答弁がありました。
これに対し、同委員から、大手前開発事業は白紙撤回しており、市民の意見を聴取し、新
たに計画を策定すると言っておきながら、既に次期計画に三余館機能を盛り込むとの意向を
示すのはおかしいのではないかとただしたのに対し、副市長から、正式な議論ではないと判
断しているとの答弁がありました。
これに対し、同委員から、中心市街地活性化協議会は市民を代表する大事な組織であり、
市長の個人的な意向を述べるのはおかしいのではないかとただしたのに対し、執行部から、
歴史資料館建設事業を引き続き実施するのに三余館を使用できないことが問題となっている。
三余館機能の移転については、方向性を示さなければ歴史資料館建設事業の実施、また現在
三余館を利用している市民の方へ迷惑がかかることから、27年度以降に実施予定の次期大手
前開発の中に三余館機能を移転させると表明したとの答弁がありました。
次に、一委員から、交付金減額分の財源措置についてただしたのに対し、執行部から、合
併特例債のみで行うのか、基金を併用するのか検討中であるとの答弁がありました。
次に、一委員から、三余館を使用しないのであれば歴史資料館建設事業の総事業費は減額
されるのではないかとただしたのに対し、執行部から、現在、設計変更を行っているが、減
額となるとの答弁がありました。
これに対し、同委員から、総事業費が減額となれば、交付金もさらに減額されるのではな
いかとただしたのに対し、執行部から、歴史資料館建設事業については総事業費の中の4億
2,000万円しか補助対象事業費となっていないので、交付金の減額はないとの答弁がありま
-21-
した。
次に、執行部から三余館が使用できないことの影響について説明がありました。
資料の収集保存については、三余館が使用できるようになるまで新館2階の特別収蔵庫と、
旧南郡の各地区公民館に分けて保存する。展示公開については新館1階のエントランスロビ
ー及び常設展示室で行う。調査研究については新館2階の学芸室にて行う。学習支援につい
ては三余館が使用できるようになるまで、三余館及び文化会館の部屋を借りて実施したり、
メニューによっては、新館談話交流コーナーや庭園も使用する。管理運営については新館1
階の受付事務室及び2階学芸員室にて行う。現在、収集保存及び学習支援を除き、新館のみ
で運営できるよう設計変更を行っているとの説明がありました。
これに対し、一委員から、歴史資料館の維持管理費についてただしたのに対し、執行部か
ら、大分市歴史資料館を参考にして試算すると1,000万円から1,500万円程度の維持費と受付
等の事務を行う臨時職員2名程度の賃金として300万円から400万円程度の人件費を考えてい
るとの答弁がありました。
次に、一委員から、三余館を使用しないで運営することについて、歴史資料館基本構想計
画検討委員会の答申とは異なってくるが、委員会への対応についてただしたのに対し、執行
部から、最終的には三余館を使った運営を考えており、基本構想、計画に沿ったものとなる
との答弁がありました。
次に、一委員から、三余館を使用せず新館だけで全て運営できるような新たな計画を策定
すべきではないかとただしたのに対し、執行部から実施設計から全てやり直すこととなり、
平成26年度末までの完成ができないとの答弁がありました。
次に、「観光交流館整備事業について」説明がありました。
執行部から、観光交流館整備事業は、都市再生整備計画の基幹事業として位置づけられて
おり、大手前開発事業中止による財源への影響はない。社会資本整備総合交付金の国費受け
入れについて国費は各年度ごとに要望するが、要望どおりに交付されないこともある。受け
入れた国費の各事業への配分は市が行うこと、計画期間5年間のトータルで総事業費の45%
を上限に受け入れることができること等の制度となっている。現在の交付金の受け入れ状況
は、平成22年度、23年度に45%以上の交付金を受け入れており、大手前開発事業の中止によ
る減額、また今後実施予定の事業も少ないことから、12月補正では5億5,800万円の減額を
予定している。
建物を保存するのか、解体し新築するのかということについては、既存建物活用の方針で
事業採択されており、旧つたや旅館の歴史的なたたずまいを生かし、観光交流館として整備
する計画だったが、予想以上に老朽化していることや損傷が激しいこと等から今後は新築も
視野に入れて再検討をする、不動産の購入については土地、建物、樹木を購入する計画で不
動産鑑定を行っており、新築するようになった場合でも購入方法の変更は考えておらず、土
地、建物、樹木を合わせた9,309万8,000円での購入を予定しているとの説明がありました。
これに対し、一委員から、観光交流館の必要性は認識しているが、新築ということになれ
ば、購入してまで、なぜこの場所なのかとただしたのに対し、執行部から、歴史と文学の道
に接していること、また面積が600坪と広いことなどが、この場所を購入する理由であると
の答弁がありました。
次に、一委員から、保存しないのであれば解体する建物まで購入する必要はない。また、
-22-
樹木は土地についているものであり、鑑定すること自体がおかしいのではないかとただした
のに対し、執行部から、活用したいという考えで土地、建物、樹木について鑑定評価を行っ
た。金額についても鑑定評価額で交渉しているとの答弁がありました。
次に、一委員から、建物が老朽化していることは初めからわかっていたことであり、なぜ
今さら新築を検討するのかとただしたのに対し、執行部から、間取りの変更は認めないなど、
既存建物活用の条件もいろいろあり、新築ありきではなく検討するとの答弁がありました。
これに対し、同委員から、当初計画策定時に確認すべきことであり、余りにも無計画であ
るとの指摘がされました。
次に、中心市街地活性化基本計画について説明がありました。
執行部から、現在、内閣府に中心市街地活性化基本計画の認定維持をお願いしている。認
定維持ができるかは内閣府の判断になるが、明確な回答はいただいていない。市は認定維持
に向け最大限の努力をしていく。大手前開発事業を中止した影響として、社会資本整備総合
交付金が32億5,000万円から9億6,000万円に減額される。歴史資料館建設事業や観光交流館
整備事業を中止した場合は、法令に基づき、中心市街地活性化基本計画の認定を取り消され
るおそれもあり、最悪の場合、社会資本整備総合交付金全体の返還もあり得ると危惧してい
る。そのような事態を何としても避けるため、歴史資料館建設事業及び観光交流館整備事業
についてはぜひ実施させていただきたいとの説明がありました。
これに対し、一委員から、大手前開発事業の中止によりなくなった451人の通行量を他の
事業で補った場合でも中心市街地活性化基本計画の認定は維持できないのかとただしたのに
対し、執行部から、指標をクリアすれば認定の維持はできる見込みであるとの答弁がありま
した。
これに対し、同委員から、歴史資料館、観光交流館についても別の事業により、指標をク
リアすれば認定の維持をできるのではないかとただしたのに対し、執行部から、大手前開発
事業は通行量の指標、歴史資料館と観光交流館については入込客数の指標が設定されている。
仮に市が歴史資料館建設事業と観光交流館整備事業の中止を表明すれば、内閣府から大手前
開発事業の中止により求められている代替事業とは別に代替事業を求められ、指標を達成で
きない場合はどうなるかと新たな協議となるとの答弁がありました。
次に、一委員から、大手前開発事業の代替事業についてただしたのに対し、執行部から、
食の文化祭へ1日当たり13.7人、仲町のかるがも仲間館の機能強化により1日当たり4.8人、
駅前の旧国鉄清算事業団用地公募売却による店舗設置で1日当たり80人、大手前の空き店舗
対策事業で1日当たり100人と計画しているが、欠けた部分を全て補うまでに至っておらず、
積み上げて計画に近づけたいとの答弁がありました。
また同委員から、最悪の事態を想定したときに、国費について既に受け入れていて、返還
する額、またこれから受け入れる予定の額の合計額をただしたのに対し、執行部から、社会
資本整備総合交付金国費充当額9億6,200万円となるとの答弁がありました。
ここで執行部への調査は終了し、委員長発議により自由討議を行いました。
初めに、歴史資料館建設事業について自由討議を行いました。三余館機能の移転が確定し
ていない以上、中止すべきであるとの意見、代替事業や交付金の返還等を求められることを
危惧するよりも、三余館を使用しなくても新館だけで将来的にも運営してもよいので実施す
べきであるとの意見。三余館を使用したときに歴史資料館として100%の状態になるとのこ
-23-
とであり、三余館機能の移転が確定していない現状で進めるのは拙速だが、中心市街地活性
化基本計画の認定維持へ与える影響も考慮しなければならないとの意見。指標達成が可能で
あり、事業期間の延長ができるのであれば、三余館を使用せず規模を大きくした新たな計画
で実施すべきとの意見。中心市街地活性化基本計画の認定維持に向け努力すべき、歴史資料
館建設事業は現計画でやらざるを得ないとの意見、国費の返還等を考えれば建設しないとい
けないと思うが、国との協議結果が出ていない現状況では判断しかねるとの意見。歴史資料
館建設には賛成だが、現計画は無計画過ぎる、国費どうこうではなく歴史資料館として立派
なものをつくるべきだとの意見等が出されました。
次に、観光交流館整備事業についての自由討議を行いました。
建物は保存すべき、新築するのであれば購入する必要はないとの意見。修復し、昔のたた
ずまいを残すことがこの事業の一番の目的だと考えているとの意見。施設の必要性は認識し
ているが、購入してまで新築する意味が理解できない。新築するのであれば別の場所でもよ
い、保存するのであれば賛成できるとの意見。保存するにしても、保存すべき価値があるの
か検討すべき、中心市街地活性化基本計画の認定維持が不安定な状況で判断しかねるとの意
見。中心市街地活性化基本計画にとらわれず、しっかりした計画をすべき、景観を残すとい
うのであれば、所有者に助成して、リニューアルしてもらうのも一つの方法だと考える。市
が購入してまで実施する意義がないとの意見。2万5,450人も来場する可能性はない、機能
は期待できないが、購入するのはやぶさかでないとの意見。計画どおり改修し、古い形で残
すべき、新しい建物を建てるのは意味がないとの意見。事業の継続については国との協議の
状況を考慮すべき、場所については600坪の広さがあり、適当だと考える、保存と新築で工
事費が余り変わらないのであれば、将来的なことも考慮し、新築も検討すべきとの意見等が
出され、委員会は終了しました。
この2回の委員会では、大手前開発事業が中止に至った経緯及び現状の課題、またこの中
止が他の事業へ与える影響等を調査しました。大手前開発事業では立てかえ金の清算など、
大きな課題を抱えています。また現在、市は中心市街地活性化基本計画の認定維持に向けて
最大限の努力を行っており、大手前開発事業以外の事業についても実施していきたいとのこ
とですが、この認定が維持できるのか、内閣府の見解は出ていない状況であります。
当委員会としましては、今後、国との協議の状況を注視するとともに、中心市街地活性化
に向けてどのように対処すべきか調査していきたいと考えております。
以上、簡単でございますが、地域開発調査特別委員会の中間報告といたします。
○議長(小野宗司) 補足説明はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) なければ、これよりただいまの委員会の中間報告に対する質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御質疑なしと認めます。
以上で、委員会の中間報告に対する質疑を終結いたします。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第4 議案の上程
○議長(小野宗司) 日程第4、議案の上程を行います。
-24-
上程議案につきましては、その朗読を省略いたします。
お手元にお配りしております議案書のとおり、市長提出議案については議案第115号から
第143号まで、諮問第7号並びに専決処分の報告第20号及び第21号、以上の計32件でござい
ます。また、議員提出議案については議員提出議案第3号の1件でございます。
平成24年第5回佐伯市議会定例会上程議案一覧表
議
案
番
号
件
名
第115号 平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)
第116号 平成24年度佐伯市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
第117号 平成24年度佐伯市介護保険特別会計補正予算(第2号)
第118号 平成24年度佐伯市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
第119号 平成24年度佐伯市大島航路事業特別会計補正予算(第1号)
第120号 平成24年度佐伯市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)
第121号 平成24年度佐伯市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)
第122号 平成24年度佐伯市飲料水供給事業特別会計補正予算(第1号)
第123号 平成24年度佐伯市水道事業会計補正予算(第1号)
第124号 平成24年度佐伯市公共下水道事業会計補正予算(第1号)
第125号 佐伯市条例の廃止に関する条例の一部改正について
第126号 佐伯市暴力団排除条例の一部改正について
第127号 佐伯市長の調査等の対象となる法人を定める条例の制定について
第128号 第1次佐伯市総合計画後期基本計画の策定について
第129号 佐伯市手数料条例の一部改正について
第130号
佐伯市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者の
資格基準を定める条例の制定について
第131号 佐伯市公共下水道の構造の技術上の基準等を定める条例の制定について
第132号 市道路線の認定及び廃止について
第133号
佐伯市一般廃棄物処理施設条例及び佐伯市し尿処理施設条例の一部改正につい
て
第134号 佐伯市公民館条例の一部改正について
第135号
工事請負契約の締結について(鶴谷中学校教室棟大規模改造(建築主体)工
事)
第136号 佐伯市弥生地区公民館床木分館ほか16分館の指定管理者の指定について
第137号
佐伯市立佐伯図書館及び佐伯市視聴覚センターを併せて管理する指定管理者の
指定について
第138号 佐伯市蒲江 原郷土文化保存伝習所の指定管理者の指定について
第139号 佐伯市蒲江海の資料館の指定管理者の指定について
第140号 元猿集会所ほか11集会所の指定管理者の指定について
第141号 佐伯市総合運動公園の指定管理者の指定について
第142号 佐伯市宇目柳瀬農村体験モデル施設の指定管理者の指定について
-25-
第143号 工事請負契約の締結について(佐伯市し尿処理施設改造工事)
諮
問
番
号
件
名
第 7 号 人権擁護委員候補者の推薦について(候補者久壽米木人美)
専決処分の報告
番
号
件
名
第 20 号 損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について
第 21 号 損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について
報告事項
番
号
件
名
第 29 号 損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について
議員提出議案
番
号
件
名
第 3 号 佐伯市空き家等の適正な管理に関する条例の制定について
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第5 提案理由の説明
○議長(小野宗司) 日程第5、提案理由の説明を求めます。市長提出議案について、市長、西
嶋泰義君。
○市長(西嶋泰義) おはようございます。
平成24年度第5回佐伯市議会定例会の開会に当たり、市政諸般の報告を申し上げ、あわせ
て今回提出いたしました諸議案について、その概要を御説明いたします。
第1 市政諸般の報告
1 塩月厚信副市長の退任について
塩月厚信副市長が去る11月27日付で退任いたしました。塩月氏につきましては、平成17年
7月から本市の助役として、また平成19年4月からは副市長として、これまで約7年5カ月
間、その卓越した識見と確かな行政手腕で合併間もない新市の円滑な運営に多大な貢献をし
ていただきましたことに改めて感謝を申し上げます。
2 防災対策について
10月26日、「安全・安心のまちづくりシンポジウムin東九州」が三余館で開催され、市内
くにひろ
外から約100人の参加をいただきました。当日は、大阪大学名誉教授の鳴海邦碩氏の基調講
演のほか、「安全・安心のまちづくり-東九州の地震・津波災害を考える-」をテーマにパ
ネルディスカッションも行われました。パネルディスカッションでは、県内で最も被害想定
が大きい自治体の首長として私も参加し、防災減災の取り組み状況などについて意見交換を
行いました。
また、11月11日、「平成24年度大分県南部地区総合防災訓練」が、佐伯市総合運動公園佐
伯球場下駐車場をメーン会場に佐伯市と臼杵市で開催されました。
メーン会場では、マグニチュード9の地震が発生したという想定のもと、自衛隊や警察、
国土交通省など54の防災関係機関に参加をいただき、埋没バスや倒壊家屋からの救出・救助
訓練、映像伝送訓練などを行いました。また、佐伯湾では海上保安庁の巡視船からの潜水捜
-26-
索訓練やDMAT(災害派遣医療チーム)搬送訓練を、米水津宮野浦では「災害時の食事づ
くり」をテーマにした講演会や調理実習を実施したほか、蒲江深島では海上自衛隊の多用途
支援船も参加して島民の避難を想定した訓練を実施しました。なお、同日、市内一斉の「地
域避難訓練」も行われ、悪天候にもかかわらず、61地区3,019人の市民が参加しました。
3 観光施策について
去る11月17日及び18日の2日間、福岡市役所庁舎前広場で、「九州一佐伯市
食と観光の
まつりin福岡」を開催いたしました。これは、本市の食と観光の魅力を福岡圏域で広くPR
することを目的としたもので、ことしで5回目となります。大都市である福岡圏域で知名度
を上げることは本市の重要な観光戦略であります。まだまだ本市の知名度は高くありません
が、このイベントを楽しみに来場するリピーターもふえており、着実に成果を上げているも
のと思っております。
なお、福岡市内では、9月1日から10月31日までの間、福岡市の西鉄グランドホテル及び
ソラリア西鉄ホテルで、「大分フェア~大分・佐伯 山海の幸を秋風とともに~」を開催い
たしました。両ホテルでのイベントの同時開催は、昨年に続き今回が2回目となります。
このフェアでは、鮮魚類や干物のほか、野菜、ごまだし、焼酎など、本市特産の食材が豊
富に使用されました。フェア期間中の10月14日にはランチバイキングツアーが開催されたほ
か、同月16日には、西鉄グランドホテルで同ホテルの磯山俊二総料理長によるグラングルメ
「秋の佐伯を食す」が開催されました。私も同イベントに参加し、ホテル関係者や参加者に
対し、観光客誘致や特産品の紹介などを行ってまいりました。
また、10月20日及び21日の2日間、北九州市小倉南区で「第7回B級ご当地グルメの祭
典!B-1グランプリin北九州」が開催され、本市から、ボランティアグループ「佐伯ごま
だしうどん大作戦」がごまだしうどんを出展いたしました。ごまだしうどんの同グランプリ
への出展は、今回で4回目となります。期間中は、佐伯鶴岡高等学校の生徒を含む36人のボ
ランティアスタッフが現地で奮闘し、郷土料理であるごまだしを通じて本市を全国にアピー
ルしていただきました。
また、佐伯市内では、去る9月22日、「第6回さいき 港海ホタルまつり」及び「第4回
佐伯みなと神武の火まつり」が、 港の佐伯魚市場周辺で同時開催されました。当日は、雨
天にもかかわらず、佐伯東小学校の児童によるソーランなどのステージイベントのほか、
み こし
神輿の練り歩き、海ホタルの演出、一尺玉花火の打ち上げなどが盛大に行われ、市内外から
多くの方々に御来場いただきました。
また、同月27日には商船三井客船のクルーズ船「にっぽん丸」が佐伯港に寄港しました。
これは神戸を出港して九州をめぐる旅の目的地の一つとして寄港したもので、豪華客船が佐
伯市に寄港するのは初めてのことです。1日の寄港でしたが、多くの乗船客に市内各地の観
光を堪能していただきました。
そのほか、9月23日には鶴見地区で「つるみ豊魚祭2012」が、10月14日には上浦地区で
「かみうら食と文化のふれあいフェスタ」が、同月28日には米水津地区で「米水津おさかな
まつり」がそれぞれ開催され、市内外から訪れた多くの方々に佐伯の食を楽しんでいただき
ました。
今後も、各種イベントなどを通じ、本市の豊かな食と観光を県内のみならず全国に広くP
Rしてまいりたいと考えております。また、本市を訪れる観光客が日帰り中心であることか
-27-
ら、宿泊客の増加は本市の観光振興の課題の一つであります。そのため、宿泊を伴う大会な
どを誘致することで宿泊客をふやすことを目的に、「佐伯市大会等誘致補助事業」を8月か
ら実施しております。これは、本市で行われるスポーツ大会などで、市外からの来訪者が15
人以上市内に宿泊する場合、宿泊費の一部を大会主催者に補助するものです。10月末時点で、
既に439人の宿泊の申請をいただいており、宿泊していただく皆様に、佐伯のおいしい料理
や地酒を心ゆくまで楽しんでいただきたいと思います。
このほか、昨年に引き続いて本年度も9月1日から佐伯市内共通プレミアム付商品券(さ
いきプレ券903)を販売いたしました。商品券の発行総額は1億9,800万円となっております
が、既に完売されたと伺っております。この商品券が地元消費の活性化につながることを期
待しております。
4 市営定期船「おおしまⅡ」の就航について
去る10月1日、鶴見地区の大島と
を結ぶ市営航路に新しい定期船「おおしまⅡ」が就
航しました。この新船は、これまで約24年間にわたって運航してきた旧定期船「おおしま」
の老朽化に伴い、1億1,500万円をかけて建造したものです。その全長は約18メートル、幅
は約4.5メートル、定員は44人で、車いすごと乗降ができるように電動昇降機を導入するな
ど、バリアフリー対応船として体の不自由な方や高齢の方の利用にも配慮した設計となって
おります。また、船を横方向に動かすための動力装置であるバウスラスターを装備するなど、
安全性も向上する一方で、燃料消費の効率化など環境対策にも配慮しております。
新船の就航により本航路が住民の交通手段としての役割を果たすことはもとより、交流人
口の増加にも大きく貢献できるものと期待しているところです。
5 第65回大分県民体育大会の開催について
9月8日から10日までの3日間を主日程に、第65回大分県民体育大会が本市を含む県南ブ
ロックを中心に開催されました。大会期間中、本市では15年ぶりとなる総合開会式が佐伯市
総合体育館で開催されたほか、軟式野球、バドミントン、陸上競技など15競技が本市をメー
ン会場に行われました。本市選手団は総合第4位の成績をおさめたほか、レスリング競技に
おいては2年連続16回目の総合優勝、バレーボール競技(女子)においては、2年連続12回
目の団体優勝を飾りました。
選手・役員の皆様の御協力により、大きな事故もなく終了できましたことに感謝を申し上
げます。
6 東九州自動車道の進捗状況について
東九州自動車道「佐伯~北浦間」の平成24年11月現在の整備状況につきましては、全体用
地取得率は約99%となっております。工事の進捗率は、佐伯~蒲江間が本年度末までには約
54%、年度中に供用開始予定の蒲江~北浦間は100%となると伺っております。蒲江~北浦
間につきましては、本年度末の供用開始に向け、引き続き橋梁、トンネル、舗装など所要の
工事を行っております。佐伯~蒲江間につきましては、新たに谷川トンネル、山口第一トン
ネル、番匠川橋、元越大橋、長谷橋、大越川橋及び津江川橋上部工の工事に着手するなど、
早期の供用開始に向け、順調に工事が進捗しております。
また、去る4月20日に国土交通省から連結許可がおりました佐伯南インターチェンジ(仮
こ く う ぞ う ばし
称)につきましては、連結する市道パークウェイ線の虚空蔵橋の拡幅工事と道路改良工事を
行っているところです。なお、本工事に伴い、現在、一部区間で交通規制を行っていること
-28-
から通行に不便をおかけしておりますが、皆様の御理解・御協力をお願いいたします。
東九州自動車道の整備促進につきましては、去る8月3日に宮崎市で東九州自動車道建設
促進地方大会が、また、10月13日に佐伯文化会館で第29回東九州自動車道建設促進大会が開
催され、国や関係機関に対し東九州自動車道の早期整備などを強く要望していくことを関係
各県で確認したところです。
去る5月10日に国土交通省から示されました事業計画では、佐伯~蒲江間の供用開始予定
は平成28年度と明示されましたが、今後も、蒲江~北浦間の着実な供用開始と佐伯~蒲江間
の平成26年度供用開始を国及び関係機関に要望してまいりたいと考えております。
第2 提案理由の説明
今回提出いたしました議案は、予算議案10件、予算外議案19件、諮問1件及び専決処分の
報告2件であります。
以下、その主なものについて概要を御説明いたします。
1 予算議案について
議案第115号「平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)」につきましては、歳入歳
出予算について、それぞれ6億951万1,000円を追加計上しております。
今回の補正は、主として職員の早期退職者に支給する退職手当、市債の繰り上げ償還に要
する経費、障害福祉サービス費給付事業の支出見込額の増加に伴う必要額等を計上したほか、
大手前開発事業の現計画を白紙に戻したことから不用額を減額しております。このほか、再
造林地鳥獣防護柵設置促進事業費、県施行道路改良事業負担金等の支出見込み額の増加に伴
い所要の額を計上しております。
また、歳入につきましては、普通交付税の確定に伴い所要額を追加計上したほか、国庫支
出金、県支出金、市債等について所要の補正を行っております。
このほか、「第2表繰越明許費」を設定したほか、津波避難施設の基本設計作成業務に係
る債務負担行為の設定を含めた「第3表債務負担行為補正」及び「第4表地方債補正」につ
きましても所要の補正を行っております。
以下、歳出について、その主なものを御説明いたします。
まず、議会費につきましては、164万3,000円を増額しております。これは、職員給与費に
おいて職員手当及び共済費を調製したものであります。
次に、総務費につきましては、9億4,841万4,000円を増額しております。その主なものは、
職員の早期退職者に支給する退職手当について所要の額を計上いたしたものであります。
民生費につきましては、3億1,308万1,000円を増額しております。その主なものは、障害
者自立支援法の改正に伴い事業費の増加が見込まれる障害福祉サービス費等給付事業、ふれ
あいサロンの活動拠点の備品購入等を行う高齢者等地域支え合い体制づくり支援事業につい
て、それぞれの必要額を計上いたしたものであります。このほか、指定寄附金を活用する市
立保育所の備品の購入に要する経費を計上しております。
衛生費につきましては、2,389万9,000円を増額しております。その主なものは、簡易水道
事業債の繰上償還に伴う簡易水道事業特別会計に対する繰出金を計上したものであります。
労働費につきましては、1,087万7,000円を増額しております。これは、緊急雇用創出事業
について追加計上したものであります。
農林水産業費につきましては、3,804万4,000円を増額しております。その主なものは、補
-29-
助金の交付対象期間の変更に伴い、来年度実施予定分を繰り上げて実施する再造林地の鳥獣
防護柵設置事業に要する経費を計上したものであります。
商工費につきましては、809万3,000円を増額しております。その主なものは、観光案内板
の設置及び観光施設の修繕に要する経費を計上したものであります。
土木費につきましては、10億8,399万6,000円を減額しております。その主なものは、大手
前開発事業の現計画を白紙に戻したことに伴い事業費を減額したものであります。このほか、
県施行道路改良事業負担金及び弥生江良地区の公共事業発生残土処理場新設に係る経費につ
いて必要額を計上したものであります。
消防費につきましては、1,296万7,000円を増額しております。その主なものは、上灘地区
の急傾斜地崩壊対策事業に要する経費を計上したものであります。
教育費につきましては、1,378万7,000円を減額しております。その主なものは、歴史資料
館建設事業について、今年度中に実施しない本体工事の工事請負費を減額したものでありま
す。
災害復旧費につきましては、120万円を増額しております。これは、農業用施設単独災害
復旧事業に要する経費について追加計上したものであります。
公債費につきましては、3億4,907万6,000円を増額しております。これは後年度における
市債の償還の軽減を図るために、市債の一部を繰り上げて償還するための経費を計上したも
のであります。
以上が歳出予算についての説明でありますが、この財源としましては、普通交付税、各事
業に伴う国県支出金、市債等を措置しております。
以上が今回の一般会計補正予算の概要でありますが、この結果、既決予算と合わせた一般
会計予算の総額は455億6,957万7,000円となります。
また、特別会計補正予算といたしまして、国民健康保険特別会計ほか6特別会計について、
また、公営企業会計補正予算といたしましては、水道事業会計及び公共下水道事業会計につ
いてそれぞれ提案いたしておりますが、いずれも説明については省略をさせていただきます。
2 予算外議案について
議案第125号「佐伯市条例の廃止に関する条例の一部改正」につきましては、佐伯市職員
退職金条例に基づく退職年金等の受給権を有する者が存在しなくなったことに伴い、当該退
職年金等を支給する必要がなくなったことから、同条例を廃止し及び同条例を廃止すること
に伴い、退職年金等の支給の基礎となるべき在職期間の通算をする必要がなくなることから、
佐伯市退職金等の基礎となるべき在職期間通算条例を廃止しようとするものであります。
議案第127号「佐伯市長の調査等の対象となる法人を定める条例の制定」につきましては、
地方自治法施行令の一部改正に伴い、予算のより適正な執行を確保するため、市長の調査等
の対象となる法人の範囲を拡大することに関し、新たに条例を制定しようとするものであり
ます。
議案第128号「第1次佐伯市総合計画後期基本計画の策定」につきましては、第1次佐伯
市総合計画後期基本計画を策定することについて、地方自治法第96条第2項及び佐伯市議会
基本条例第11条第1号の規定により、議会の議決を求めるものであります。
議案第129号「佐伯市手数料条例の一部改正」につきましては、都市の低炭素化の促進に
関する法律の制定に伴い、低炭素建築物新築等計画の認定及び変更認定の申請に係る審査手
-30-
数料を新たに定めるほか、条文の整理をしようとするものであります。
議案第130号「佐伯市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理
者の資格基準を定める条例の制定」、議案第131号「佐伯市公共下水道の構造の技術上の基
準等を定める条例の制定」及び議案第133号「佐伯市一般廃棄物処理施設条例及び佐伯市し
尿処理施設条例の一部改正」につきましては、地域の自主性及び自立性を高めるための改革
の推進を図るための関係法律の整備に関する法律による水道法、下水道法及び廃棄物の処理
及び清掃に関する法律の一部改正に伴い、本市が設置する水道の布設工事監督者の配置基準
及び資格基準並びに水道技術管理者の資格基準並びに公共下水道の構造の技術上の基準、終
末処理場の維持管理並びに都市下水路の構造及び維持管理の技術上の基準を定めることに関
し、新たに条例を制定し、並びに一般廃棄物処理施設及びし尿処理施設に置かれる技術管理
者が有すべき資格を定めることに関し、条例の一部を改正しようとするものであります。
議案第134号「佐伯市公民館条例の一部改正」につきましては、平成25年2月1日に佐伯
市佐伯東地区公民館(佐伯市駅前・港地域交流センター)の供用を開始することに伴い、そ
の名称、位置及び使用料を定めようとするものであります。
議案第135号「工事請負契約の締結」につきましては、平成24年度鶴谷中学校教室棟大規
模改造(建築主体)工事に関し、森田・疋田特定建設工事共同企業体と工事請負契約を締結
しようとするものであります。
議案第136号から第142号までの「各公の施設の指定管理者の指定」につきましては、各公
の施設において管理を行っている現指定管理者の管理指定期間の満了に伴い、新たに指定管
理者を指定することについて、あらかじめ議会の議決を求めるものであります。
議案第143号「工事請負契約の締結」につきましては、平成24年度佐伯市し尿処理施設改
造工事に関し、株式会社クリタスと工事請負契約を締結しようとするものであります。
3 諮問について
諮問第7号「人権擁護委員候補者の推薦」につきましては、平成25年3月31日で任期が満
了する人権擁護委員の後任候補者を推薦することについて、議会の意見を求めるものであり
ます。
4 専決処分の報告について
報告第20号及び第21号の「損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定」につきましては、
と
や
平成24年4月13日に市道駅前佐伯大橋線で発生した人身事故及び同年9月23日に林道戸屋
び ら う そ ごう ち
平宇曽河内線で発生した車両破損事故について、それぞれ相手方と和解し、損害賠償の額を
決定することに関し、地方自治法第179条第1項本文の規定により専決処分したため、同条
第3項の規定により議会の承認を求めるものであります。
以上をもちまして、今回提出いたしました諸議案の概要の説明を終わらせていただきます。
何とぞ御協賛賜りますようお願いいたします。
○議長(小野宗司) 次に、議員政策研究会からの議員提出議案について、26番、髙司政文君。
○26番(髙司政文) 議員政策研究会会長の髙司政文でございます。
議員提出議案第3号「佐伯市空き家等の適正な管理に関する条例の制定」について提案理
由の説明を申し上げます。
議員政策研究会は、佐伯市議会基本条例に基づき、二元代表制の一翼を担う市議会として、
政策提案能力の向上と市民の意見の集約の場として結成されたものであります。
-31-
議員政策研究会では、市民からの要望や議員の一般質問でも取り上げられてきましたもの
の中から研究テーマとして、空き家等に係る問題について調査・研究を行うことを平成23年
7月1日の議会運営委員会において決定いたしました。
その後の経過につきましては、まず、本市における空き家等の現状を把握する必要がある
ことから、昨年9月、市内371区の区長に対して、アンケート調査を実施いたしました。区
長から回答のあった238区のうち、管理不全な空き家等に係る相談事例が114件あることがわ
かりました。
その後、この調査結果をもとに、問題別に分類・分析を行うとともに、空き家等になった
経緯や問題点などを明らかにするため、当該家屋等の破損状況や地域の偏りがないよう19件
を抽出し、本年2月13日及び21日の両日、現地調査を実施いたしました。
調査対象の中には、行政側が応急的に対応措置していた例もありましたが、管理不全な空
き家等について何かしらの措置を講じようとしても明確な根拠規定がない上、個人の財産で
あることから、対処することが現実的には難しい状況があるなどの課題が浮かび上がりまし
た。
また、この間、議員政策研究会において、アンケートで得られた管理不全な空き家等の物
件で、緊急に措置する必要があるものについては、行政側と可能な限り情報の共有化を図り
つつ、管理不全な空き家等を改善するための協議・検討を並行して行ってきたことを申し添
えます。
次の取り組みとして、他市での取り組み状況を把握するため、5月8日には県内で初めて
空き家等の適正管理に関する条例を制定した国東市へ、同日、条例に代執行を規定している
福岡県豊前市へ、それぞれその制定過程、問題点及び制定・施行後の状況等について。また、
5月21日・22日には、全国で所沢方式と呼ばれ、市の指導・勧告・命令に従わない場合、氏
名の公表などとする、事実上罰則に当たる規定を設けている埼玉県所沢市、老朽家屋に対し
て緊急安全措置を規定している東京都足立区、空き家等に係る政策立案・対策等の先頭に立
っている国土交通省住宅局への視察研修を実施し、管理不全な空き家等に係る課題、問題点
及び法的な根拠並びに全国の事例等の把握に努めてきました。
以上のことを踏まえ、議員政策研究会において、本市の実情と現実的に執行可能な形の条
例案策定に向け、行政側とのすり合わせも行ってまいりました。
佐伯市空き家等の適正な管理に関する条例の特徴といたしましては、以下の4つがありま
す。第1に、本市の実態を勘案し、管理不全な状態を当該空き家等だけでなく、その敷地も
対象として可能な限り具体的に規定していること。第2に、所有者等の責務を明らかにして
いること。第3に、助言または指導・勧告・命令に従わない場合には、事実上の罰則(抑止
力)として氏名の公表を行うことができること。第4に、空き家等またはその敷地が管理不
全な状態である場合において、その所有者等がみずから当該危険な状態を解消することがで
きないと認めるときには、所有者等の同意を得た上で、行政が必要最低限度の措置を講じる
ことができることなどを定めております。
これらを条例で規定することによって、管理不全な空き家等に係る事務が市の行う事務と
して明確となり、本条例の運用が適切になされることで、空き家等が管理不全な状態に陥る
ことを未然に防止・改善し、市民の生活環境の保全及び安全・安心なまちづくりの推進に寄
与することをその目的としております。
-32-
なお、本条例案に対する御意見等の聴取方法については、9月26日の全員協議会での意見
聴取、10月29日の自治委員会連合会理事との意見交換、10月19日から11月19日までの間、パ
ブリックコメントの実施、11月7日から9日の第4回議会報告会では市民との意見交換、ま
た11月15日には議会モニターとの意見交換をそれぞれ行った中で貴重な御意見等をいただき、
検討したところでございます。
本条例制定への全議員の御賛同を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明を
終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、この程度にとどめまして、6日は午前10時から本会議を開きたいと思います。こ
れに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会いたします。
午前11時29分 散会
-33-
平成24年 第5回
佐伯市議会定例会会議録
第2号 12月 6 日
-34-
第5回
佐伯市議会定例会会議録(第2号)
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平成24年12月6日(木曜日)
午前10時00分 開 議
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席議員の氏名
1番
後
藤 幸 吉
2番
後
藤 勇 人
3番
浅
利 美知子
4番
清
田 哲 也
5番
河
原 修 仁
6番
江
藤
茂
7番
河
野
豊
8番
佐
藤
元
10番
井野上
準
11番
兒
玉 輝 彦
12番
宮
脇 保 芳
13番
矢
野 哲 丸
14番
日
髙 嘉 己
15番
矢
野 精 幸
16番
三
浦
渉
17番
井
上 清 三
18番
小
野 宗 司
19番
芦
刈 紀 生
20番
下
川 芳 夫
21番
髙
橋 香一郎
22番
玉
田
茂
23番
桝
田 穗 積
24番
渡
邉 一 晴
25番
清
家 好 文
26番
髙
司 政 文
27番
吉
良 栄 三
28番
上
田
29番
御手洗 秀 光
30番
清
家 儀太郎
徹
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
欠席議員の氏名
な
し
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者の職氏名
市
長
西 嶋 泰 義
教
長
分
藤 高 嗣
長
内 田 昇 二
財
長
井
上
企 画 商 工 観 光 部 長
飛 高 勝 則
市
長
岡
本 英 二
福
祉
保
健
部
長
飛 高 彌一郎
建
長
永
田 亀 男
上
下
水
道
部
長
矢 野 幸 正
農
長
坪
根 大 吉
長
福 泉 慶一郎
消
長
安
部 幸 一
長
笠 村 由 喜
次 長 兼 総 務 課 長
田
村
次 長 兼 観 光 課 長
児 玉 修 一
次長兼消防総務課長
中
川 牧 義
防 災 危 機 管 理 課 長
久保田 与治郎
財
長
池
田 邦 行
企
長
武 田 晴 美
建
長
宮
脇 洋 尚
大手前開発推進室長
教 育 総 務 課 長
亀 山 伸 太
丸 山 初 彦
生 活 排 水 対 策 課 長
社 会 教 育 課 長
小
福
川 哲 弘
嶋 裕 子
ス ポ ー ツ 振 興 課 長
大 神 孝 雄
総
務
教
監
育
査
事
画
部
部
務
課
局
-35-
育
務
民
部
生
活
設
林
部
部
水
産
部
防
政
築
住
課
宅
課
勇
智
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席した事務局職員の職氏名
局長
矢 野 悦 三
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
議事日程第2号
平成24年12月6日(木曜日) 午前10時00分
開 議
第1 議案質疑
第2 議案の委員会付託
第3 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 議案質疑
日程第2 議案の委員会付託
日程第3 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午前10時00分
開 議
○議長(小野宗司) おはようございます。本日の平成24年第5回佐伯市議会定例会第8日目は
成立いたしました。
直ちに本日の会議を開きます。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第1 議案質疑
○議長(小野宗司) 日程第1、議案質疑を行います。
市長提出議案第115号から第143号まで、諮問第7号、専決処分の報告第20号及び第21号並
びに議員提出議案第3号、以上の計33件を一括して議題といたします。
市長提出議案第139号及び第141号につきましては、質疑の通告がありますので発言を許し
ます。
1番、後藤幸吉君。
○1番(後藤幸吉) 皆さん、おはようございます。1番議員の後藤幸吉、無会派です。私は、
議案第139号と議案第141号について質疑いたします。
まず、大項目1点目、佐伯市蒲江海の資料館の指定管理者の指定についてをお尋ねします。
1、建設時の総費用と市の負担及び資料館の目的について問うというものであります。二つ
目が、指定管理に係る市の負担について問います。三つ目、平成21年度、22年度、23年度の
有料入館者数についてお尋ねいたします。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
おはようございます。教育部長の福泉です。
それでは、後藤議員から質問がございました佐伯市蒲江海の資料館指定管理者の指定につ
きまして、答弁をさせていただきます。
まず、建設時の総費用と建設に要した市の負担及び資料館の設置目的についてお答えいた
します。建設に要した総費用は1億484万6,060円です。その内訳といたしまして、実施設計
及び工事管理に819万円、建設や展示品の工事費といたしまして9,625万3,000円です。それ
-36-
と事務費40万2,560円となっております。この内訳の財源ですが、国宝重要文化財保存整備
費補助金といたしまして、これが5,286万1,000円。過疎債を充てまして、過疎債が3,580万
円です。市の一般財源、市の負担ですが、これが1,618万5,060円です。平成17年3月にオー
プンとなっております。この海の資料館につきましては、蒲江町漁撈用具保存会が、昭和56
年に町民を挙げて収集をいたしました。蒲江の漁撈用具のうち、特に保存すべき重要な価値
があると認められました1,987点が、平成6年12月13日、国指定の有形民俗文化財というこ
とで指定を受けました。これを機に、平成14年3月に、旧河内小学校体育館及び校舎の一部
を利用いたしまして、蒲江漁撈用具収蔵展示施設として建設をされたところです。この施設
は収蔵展示を中心に、生涯学習、体験学習、地域間交流機能を包括した機能を持つというこ
とで、地域の歴史を知る資料として、また地域の活性化を目的にした施設でございます。
次に、市の負担となる委託料ですが、年額190万円。今回は平成25年から5年間、指定管
理期間ということになりますので、毎年この金額になります。
3点目の有料の入館者数ですが、平成21年度、614人、平成22年度、196人、それ以外に減
免者が80人あります。平成23年度につきましては363人、それ以外に減免者が88人。以上で
あります。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 教育民生の委員会の方が昨日行かれたと聞いております。それと、私も行
ってみました。けちをつけにとか、そういうことじゃなしに、それなら国の重要文化財に指
定されとるということは、もし津波なんかがあったときには、どれとどれを持ち出すとか、
そういうことは考えおるわけですか。人命が一番ですけど、それほど重要なものがあるんで
しょうかということをお尋ねしたい。後のことは、文句があって言いよるんじゃない。それ
ほど重要なものであるのなら、そういうものを持ち出すような順番とか、そういうことは決
まっておるんですか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
議員御質問の件ですけれど、現在のいわゆる危機管理マニュアルと
いったことについての調整というのは、現在できておりません。もちろん何らかの手だては
必要だろうとは思いますけれど、人的な対応とかいう分が十分できておりませんので、もし
必要あれば、そういったことも含めて、今から検討していきたいと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) この件は、私ども議員と議会モニターの方との意見交換会の時に、ほかの
施設の関係で、市の対応が、ここに意見書もいただいている、議会に持ってきてますし、例
えば指定管理を受けとっても、自分たちがこういうふうにしたらどうじゃろうかとここじゃ
ないんです。こちらを向いて言わんといけんのですけども、提案をしたら1カ月以上おくれ
たと。それで、担当の部長からアドバイスを受けたと。ところが、行き着くところは、来年
度の費用まで、予算まで待ってくれというような話があったという、悪い例です。それとか、
その人が指定管理課というのをつくったらどうですかというようなことを言うておられるん
ですよ。海の資料館だけにかかわらず、やはり私なんかも指定管理を受けとる人たちから、
市の対応がその後悪いという話を聞いていますので、質問したわけです。それと、指定管理
のしっぱなしじゃ悪いんですが、入館者、私、行ってみて非常にいいと思ったんですが、二
度は行かんようにあると思った。そうした場合、指定管理にしても、せっかくある施設です
-37-
から応援をして、来訪者か、来館者がふえるようなやつの応援体制も。指定管理にしたんだ
から、おまえたちに任せるよということじゃいけんと思うんです。
教育民生の委員長も先ほど言っておられました。マリンカルチャーセンターなんかに来る
人たちを、どうかしてそこに持っていくという話があるじゃないですか。先ほどの設立目的
でいえば、例えば市内の小学校何年生になったときには、例えば5年生なら5年生になった
ときに送っていく。そうすりゃ何百人かおりますわな、年間。そういう制度とかいうことは、
応援体制として、その人たちはもちろんただよ、そういうことは考えておりませんか。指定
管理にしっぱなしですか。そういう指定管理にした後、応援体制を、あの人らはあの人らで、
みんなに来てもらおうとしてするじゃろうけど、市のほうは、そういうような企画とか、そ
ういうことは考えているかどうかをお尋ねします。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
今回の190万円の委託料、指定管理料ですね、この中には、いわゆ
る広告宣伝費であるとかいったものもありまして、それらの費用の中で、学校に施設を案内
したりとかいうような手配は当然しております。議員がおっしゃるように、市としてその施
設の利用を図るという意味合いで、学校等を公費をもっていわゆる紹介していくという方法
も一つの方法ではありますけれど、それでお互いの利用を図っていくというのは、どうかな
とは思います。ですから、当然、施設利用が図られるような手当てというのは、市としても
考えていく必要があるかなと。
先般、教育民生常任委員会の方々に見ていただきました。それで、いわゆる案内板である
とか、その建物を知らせるものが、もう目印というものがないということもありますので、
そういった部分での体制はつくっていく必要があるかなというふうに考えてます。ちなみに
マリンカルチャーにも海の資料館の展示資料と同等のものが、同等というか、数は少ないん
ですけれど同様のものがあります。マリンカルチャーのほうでは、来館者の方々が年間に約
2万ほど見ていただいているようであります。その方々が、そこから今度はマリンカルチャ
ーから資料館のほうに足を運んでいただくというような、興味深いものをやっぱりつくって
いく必要があるんかなとは考えます。ですから、それを指定管理者の方々と一緒に、教育委
員会のほうも取り組んでいく必要があるかなとは反省をしております。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) どうかなちゅうところの、どうかなは答えんままやった。積極的にそうい
う企画、看板とかは別に、やはり教育委員会のほうで、何なら国にされたやつなら、市外の
小学校あたりに働きかけるようなこと、そういうことをしていただきたいと思っています。
それと市長、指定管理課という考え方はどうですか。一つの指定管理を受けとる方が、自
分たちのあれに対応するために、指定管理課をつくってくれたらいいんじゃねえかって、こ
れは意見書で議会に来とった分です。そういう指定管理課というのがあれば、教育のような
話も、活用できるような話もできると思うんですが、それは考えておりませんか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 指定管理については非常に数多くあります。前回、指定管理については、
まず年数のそろえ、指定管理の考え方を統一して、各部門にわたっておりますので、そうい
った整理を今している状況です。また、管理課といっても、それぞれのさまざまな管理の方
法がありますので、それぞれのセクションで今、一応まとめているのが現況ですので、そう
-38-
したことを総括して見直す必要もあると考えておりますので、その考え方が一つの案だと思
っています。以上です。
○1番(後藤幸吉) 第1項目めはこれで終わります。ある施設を活用してもらいたいという質
疑でした。ありがとうございました。
二つ目に行きます。議案第141号、佐伯市総合運動公園の指定管理者の指定についてをお
尋ねします。
この件では、どういう過程でここに決まったのかということを主にお尋ねします。先ほど
は地元の方であったから、それは余り問いません。1、指定管理者の候補者とした経緯につ
いて問う。2点目は、点数はどのようになっているのか、点数の出し方。三つ目、選考委員
のメンバーについてお尋ねします。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
それでは、まず、佐伯市運動公園の指定管理者候補の選定に至る経
緯について、お答えをいたします。
4月26日に教育委員会のほうから、佐伯市教育委員会公の施設指定管理者選定委員会に、
運動公園の指定についての諮問を行いました。それを受けまして6月20日、第1回の指定管
理者選定委員会を開催いたしました。その中では、指定管理者募集要項ですね、この募集要
項につきましては、いわゆる応募者をどうするであるとか、金額の設定であるとか、決定の
方法であるとかいうことを、委員さんと一緒に審議をしていただきました。それとあわせま
して総合運動公園の管理業務の仕様書、こういうふうな形で運動公園を運営されていますと
いうようなお知らせをするための仕様書についての審議をいたしました。ここで御審議いた
だいたものを、7月20日、募集要項として公表をいたしました。これは告示もありますし、
ホームページでの掲載、また市報での募集という方法をとっております。7月13日、現地で
応募したいという方々に対しての説明会を行いました。7月17日からこの説明会の中で質問
があると、いわゆる疑問を持ったことに対しての質問書を受けておりますので、それの受け
付けをし、8月6日にそのことに対しての回答を行っております。8月15日から8月31日ま
で、募集しようというところからの団体からの応募を受け付けております。その段階で5団
体の方から申請をいただきました。9月21日、第2回目の指定管理者選定委員会を開催いた
しました。これにつきましては、申請団体から出されました提出書類ですね、これの審査、
それと次回決定をいたしますためのプレゼンテーション、それに対する質問書等の勉強会と
いうものをさせていただきました。10月2日、第3回目の指定管理者選定委員会ということ
で、指定管理者団体のほうから出されました書類審査とプレゼンテーション、いわゆる各業
者30分でプレゼンテーションをいただきました。これに対して質問を、お互いの委員さんの
方から質問を受けるという形で、時間設定で30分ということでやってもらいました。その5
人の委員さん方の持ち点がそれぞれ100点あるんですけど、それの審査結果、後ほど出ます
けれど、審査項目に対して積み上げて、一番点数の高い方が候補者ということで選定をいた
しました。10月3日、その選定候補者が審査会で決定いたしましたので、教育委員会のほう
に答申を行ったということです。10月29日、第10回目となります教育委員会で、指定管理者
選定委員会の答申を審査いたしました。教育委員会として、現在の候補者を答申として選定
したということになります、決定いたしました。11月29日のこの議会、平成24年第5回の市
議会のほうに、議案として上程をしたとの経過であります。
-39-
二つ目の質問です、点数についての、どういうような形で審査を行うのかということです
が、まず指定管理者の選定の基準というものを設けております。これは、項目が幾つもある
ので、もう読ませていただきますが、まず市民の平等な利用の確保及びサービスの向上につ
いてどのように考えるかと。それと、施設の効用の最大発揮をどのような形で行うのかと。
それと、維持管理経費の縮減にはどのように努めるのか。それと、管理を安定に行うための
人的能力があるのかと。これが大項目です。これらの項目に対しての点数配分というものを
行っております。
次に、中項目といたしまして、施設の設置目的及び市が示した運営の方向性と、その企業
との整合性はどうかと。利用者増を図るための具体的な手段、手法についてどのように考え
ているか。施設の管理運営に係る経費の内容は適正かどうか。それと、安定的な施設を運営
するための能力があるのか。
さらにそれを今度は小項目といたしまして、利用条件の考え方。地域・関係機関・ボラン
ティア等との連携・協働についての取り組みはどうかと。提案された価格は適正なのかどう
なのか。それと、安定的な運営が可能となるような組織があるのかというふうなことについ
て、5人の委員がそれぞれヒアリングをして、質問をして点数をつけていくと。その結果、
最高得点である有限会社佐伯環境センターを指定管理者候補としたということです。
それと、最後にメンバーです。メンバーについてはホームページのほうに一応掲載をして
おります。ですから、名前の敬称だけは省略させていただきます。これにつきましては要綱
がございまして、その要綱の中で学識経験者としては、これは教育委員会で決めております
が、佐伯市教育委員会の社会教育委員長、それと市民の代表として佐伯市公民館運営審議会
の委員さん、それと市のスポーツ推進委員さん、それと役職指定として教育部長の私と教育
総務課長の丸山が委員となっております。以上であります。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 5人の委員の方、皆さん、ふだんそういう施設を使われとる方ですか。3
人ちゅう数はもう少しふやさんと、今の点数の言い方でいったら、市のあなたともう一人の
人がいい点をつければ、民間の意見は通らんことになる。悪くとればな。それというのが、
この間、大手前なんかでも前副市長が私たちの答弁の中で、命を受けて職員はうそを言いよ
ったわけです。そういうことがある。だから、民間の人たちだけ3人ちゅうのは少ないよう
に思います。その人たちが30分間、本当に1件、1件の候補者に質問ができたかどうかをお
尋ねします。これが一つ。本当に討論になったのかどうか。
それと、金額はちゃんとここに置いてますからあれですが、私たちは指定管理候補者の金
額しか知りません、知らんです。あれ議案に載っとるのは。あとのところがどういうふうに
なっとるのか、それは点数にはどのように反映されとるのか。ただ順番ちゅうことだけでし
ょうか。庁舎なんかの建設のときには、例えば業者の持ち点1点が金額で2,000万円とか何
かあったようであります。そういう金額はどのように見られているのか。それと、今まで指
定管理を受けとった方が出しておりますわな。そういう実績というのは、それぞれの5人の
方がこれをする段階でただあれするだけか、評価をするだけなのか。初めから野球のように、
1番のところにはある程度基礎の点をやっとくとか、そういう方法はとっているのかどうか。
実績を評価しとるのかどうか。そういうことを初めにお尋ねしたいと思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
-40-
○教育部長(福泉慶一郎)
まず、質問が十分できたかということですが、事前に資料というも
のを委員さんに配付をしております。ですから、委員さんは委員さんなりに、そのことを勉
強していただいて、プレゼンテーションのときに問うてもらうということが基本です。そこ
で初めての方々、初めてというか、いわゆるそういうことに経験がない方もいらっしゃいま
すので、そういったものについては当然、事務局のほうも、いわゆる意見を求めながら対応
してきたというように考えております。
それと、金額をどのように評価したのかということです。金額については、やっぱり一番
上と下は3,000万円ほどの差があります。非常に大きいんです。3,000万円、5年間ですね。
この金額は、今から取り組む事業の内容によって随分考え方が変わってきます。ですから、
うちはいっぱいしますよと、ですからお金が要るんですよと。片や、いやもう切り詰めまし
ょうということがありますので、そこは委員さんがどのように考えたかということで、その
ことに関してはそれぞれの委員さんの考え方が、随分、分かれるんではなかったかなと思い
ます。それは私自身もわかりません。
それと、現在の指定管理者の評価ですね、これについては基礎点とかいうものは全然持ち
合わせておりません。当然、5者があれば5者の中でゼロからスタートをしていただいたと
いうふうな考え方でやっております。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) あれはわかりました。実績というのは評価はしないと。金額は、そしたら
やはり3,000万円も評価あれしとって、3,000万円、一番安い人が、例えば3番目とかになる
場合があるわけですが、点数のでいえば。私たちは11月7日、議会報告会で第1班じゃった、
弥生地区で出た話なんです。市民の方が言われたのが、ミズノの話をしました。ここで言う
ていいんかどうかわからんけど。宮崎県なんかはスポーツ用品会社だから、企画力なんかも
あるんですよと。なぜならんじゃったんだろうかという話だったんです。それは平等に点数、
その過程でそれはいいんですが、1番と2番の方の点が0.5点でしょう。2番と3番の人の
点は何十点か開いとるでしょう。そげえなったときには、余りに近いときには、教育委員会
の段階で、もう一度1番と2番、またし直すとかいうことも必要じゃないんですか。0.5点
よ、500点の中の。普通なら1番候補、2番候補とかいうことは、普通なら議会に持ってく
るときに1人でないからいけんけど。その教育委員会が諮問しとるんであれば、そこの段階
で0.5点でどうじゃちゅうような話は出なんじゃったんですか。
だから私が言うのは、民間の人が3人じゃ少な過ぎる。テニスをする人、野球をする人、
ソフトをする人、いろいろな利用者のことを考えれば、経営面だけで考えるもんじゃないか
ら、人間が少ないんじゃなかろうか。それと十分意見を聞いたかどうかというのは、どうも
私が調べとる内容と違います。審議会の人が全部言いたいことは30分間では言うちょらんは
ずです、あんたはそげえ言うけどね。それは過ぎた話じゃから。本当の意見で0.5点しか、
500点満点で0.5点で、あとの人がまた1点違いとかじゃないよ。ぼこっと2番と3番は開い
とるのよ。そういうときには、諮問のところは別にして、教育委員会のあれになったときに、
これはどういう点数のあれじゃろうかとか、そういう話にはならんじゃったんですか、お尋
ねします。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
まず、議員さんがおっしゃったように、指定管理者の選定委員会に
-41-
つきましては、もう審査基準というのを設けてますんで、審査基準の中では点数が一番高い
ところを候補者とするというふうに決めておりますので、これは選定委員会の決定であろう
と思います。それはもちろん委員さんの中で議論をいただいて、その形にしておりますので。
次に、教育委員会の中で意見が出なかったのかというのは、確かに御意見はありました。
情報としてこの点数についてはどうかなということでの、選定段階でというふうな意見も確
かにありました。ただ、教育委員会としては、選定委員会というところに諮問をしておりま
す。ですから、諮問したものを教育委員会が変えるということは、教育委員会としての諮問
の意味合いというものが問題はありゃせんかなということで、教育委員会の中で諮問して答
申が出てきたものは、そこはそれなりの判断をしていく必要があるかなというふうに考えて
おります。
それと、選定委員会の人数ですけれど、これは先ほど選定委員会の課をつくったらいいか
と、どうかと、指定管理者の課をつくったらどうかというような話がございましたが、市の
中にはいろんな部ごとに選定委員会というものの設置要綱を設けております。これの人数も、
一応基本型があって、いわゆる人数は5人ということになってまして、それは今後、市とし
てどのように考えるかというのはありますけど、今回の委員会については、こういう形で進
めさせていただいたということです。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 先ほど、後藤議員の質問の中で、大手前の件が出まして、私どもの中の話
で、前副市長が大手前の件で命を受けて職員がうそを言ったという発言をしましたが、これ
については確実なものをもって調査し、この件については議会のほうで調べられるし、また
議員がそれが確実なものでなければ、この場で訂正をお願いしたいと思います。以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 訂正はいたしません。この間、議会運営委員会で、その点は今言うていい
ですか。議会運営委員会の中で、故意のあれじゃちゅう話が出ました。そのときに委員から
請求があって、私ども議運の、委員外ですが、夜、こういうものになったよといただいてお
ります。それと同じかどうか知らんけど、私が活字で持っとるのは、副市長が命を受けて
云々ちゅうこと、職員をかばっとるとこがあります。ですから、その点は、例えば今回、ほ
かの議員も一般質問でされると思いますが、そこのところは一般質問のところでお答えくだ
さい。
○議長(小野宗司) この件は以上でとどめて、質疑を続けてください。
後藤議員。
○1番(後藤幸吉) それでは、地元の実績があるかないかは別にして、地元の人間、代表者が
地元だというようなことの点数も、5人が評価するちゅうことでいいですか。
それともう一つは、あなたたちはそういう人たちから真剣に議論をしていただいとるちゅ
うことで間違いないですか。その二つ。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
まず1点目ですが、地元の業者に評価を与えるかということですが、
点数としてその部分についての評価というものは持っておりません。ただ、候補者の選定段
階で、いわゆる委員さんがどのように考えたかということについては、ちょっと私が判断す
ることはできません。それと、議論は真剣に行いました。
-42-
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 聞いとる話と大分違うことがありますけど。これは教育民生常任委員会が
やられると思いますので、できたらそれぞれの人たちの点数、1番から5番目のところの点
数の根拠、どの部分に、誰が何点つけたか。それと金額。そいつをぜひ教育民生常任委員会
には資料として提出していただきたいと思います。
○議長(小野宗司) それは後藤議員、所管の委員長さんが行うことで、議員の質問では受けら
れません。
○1番(後藤幸吉) そいつは出せますか。
○議長(小野宗司) それは所管の委員長さんが請求することでございます。
○1番(後藤幸吉) そしたら委員長、請求してください。以上で終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、後藤議員の質疑を終わります。
これにて通告による質疑を終わります。
以上で議案質疑を終結いたします。
お諮りいたします。
諮問第7号、人権擁護委員候補者の推薦について(候補者久壽米木人美)につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、諮問第7号につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
お諮りいたします。
議員提出議案第3号、佐伯市空き家等の適正な管理に関する条例の制定につきましては、
会議規則第37条第3項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、議員提出議案第3号につきましては、委員会付託を省略することに決しました。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第2 議案の委員会付託
○議長(小野宗司) 日程第2、議案の委員会付託を行います。
お諮りいたします。
市長提出議案につきましては、付託委員会の朗読を省略いたしまして、お手元に配付いた
しております議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会に付託することに御異議ありませ
んか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、それぞれ所管の委員会に付託いたします。
-43-
平成24年第5回佐伯市議会定例会議案付託表
議
案
番
号
件
名
付託委員会
第115号
平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)
分
第116号
平成24年度佐伯市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
教育民生
第117号
平成24年度佐伯市介護保険特別会計補正予算(第2号)
教育民生
第118号
平成24年度佐伯市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)
建
設
第119号
平成24年度佐伯市大島航路事業特別会計補正予算(第1号)
総
務
建
設
建
設
第120号
第121号
平成24年度佐伯市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予
算(第1号)
平成24年度佐伯市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1
号)
割
第122号
平成24年度佐伯市飲料水供給事業特別会計補正予算(第1号)
建
設
第123号
平成24年度佐伯市水道事業会計補正予算(第1号)
建
設
第124号
平成24年度佐伯市公共下水道事業会計補正予算(第1号)
建
設
第125号
佐伯市条例の廃止に関する条例の一部改正について
総
務
第126号
佐伯市暴力団排除条例の一部改正について
総
務
総
務
第127号
佐伯市長の調査等の対象となる法人を定める条例の制定につい
て
第128号
第1次佐伯市総合計画後期基本計画の策定について
総
務
第129号
佐伯市手数料条例の一部改正について
建
設
建
設
建
設
建
設
第130号
第131号
第132号
第133号
第134号
第135号
第136号
第137号
第138号
佐伯市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水
道技術管理者の資格基準を定める条例の制定について
佐伯市公共下水道の構造の技術上の基準等を定める条例の制定
について
市道路線の認定及び廃止について
佐伯市一般廃棄物処理施設条例及び佐伯市し尿処理施設条例の
一部改正について
佐伯市公民館条例の一部改正について
工事請負契約の締結について(鶴谷中学校教室棟大規模改造
(建築主体)工事)
佐伯市弥生地区公民館床木分館ほか16分館の指定管理者の指定
について
佐伯市立佐伯図書館及び佐伯市視聴覚センターを併せて管理す
る指定管理者の指定について
佐伯市蒲江
原郷土文化保存伝習所の指定管理者の指定につい
て
教育民生
教育民生
教育民生
教育民生
教育民生
教育民生
第139号
佐伯市蒲江海の資料館の指定管理者の指定について
教育民生
第140号
元猿集会所ほか11集会所の指定管理者の指定について
教育民生
-44-
第141号
第142号
第143号
佐伯市総合運動公園の指定管理者の指定について
教育民生
佐伯市宇目柳瀬農村体験モデル施設の指定管理者の指定につい
て
工事請負契約の締結について(佐伯市し尿処理施設改造工事)
経済産業
教育民生
専決処分の報告
番
号
件
名
付託委員会
第 20 号
損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について
総
第 21 号
損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について
経済産業
請
願
番
号
第 17 号
件
名
木立児童クラブの移転を求める請願
務
付託委員会
教育民生
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第3 一般質問
○議長(小野宗司) 日程第3、一般質問を行います。
通告による質問者の順序を発表いたします。
1番、佐藤元君、2番、後藤勇人君、3番、上田徹君、4番、矢野精幸君、5番、清田哲
也君、6番、髙司政文君、7番、吉良栄三君、8番、清家儀太郎君、9番、河原修仁君、10
番、後藤幸吉君、11番、芦刈紀生君、12番、玉田茂君、13番、浅利美知子さん、14番、井上
清三君、15番、三浦渉君、16番、桝田穗積君、17番、井野上準君、18番、江藤茂君、以上の
順序で順次質問を許します。
なお、本日の質問者は、4番までといたします。
8番、佐藤元君。
○8番(佐藤元) 皆さん、おはようございます。
自民党会派、8番議員の佐藤元でございます。12月議会、第1日目、1番で一般質問を行
いたいと思います。本日を含めて任期中、わずか2回のみとなりました。今回の質問は11月
の議会報告会で、市民の皆様から多数質問をいただいた点について、通告書に基づき一問一
答にて質問いたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。今回は第1項目から3
項目、大項目を3項目として質問をいたしたいと思います。なお、答弁につきましては、端
的、明確に、市民の皆様にわかりやすくお願いいたしたいと思います。
それでは、大項目1、大手前開発事業の中止について。小項目アといたしまして、虚偽に
よる審議決定の責任について、お尋ねをいたしたいと思います。
22年の当初予算が示された際でありますが、中心市街地活性化事業は計画した全事業が認
められないと全てができないということで、予算を認めさせたことについてでありますが、
るる協議が進む中で、このことが全部のことを認めないと全てができないということは虚偽
であり、うそをついたということであったかと思います。これを執行部の方が認めたのは、
皆様御承知のとおりであります。このことにつきまして、誰がどのような責任をとるのか、
お伺いをしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) おはようございます。改めて、きょうの冒頭の質問につきまして、佐藤議
-45-
員から、大手前開発事業中止についてということでございます。この件につきましては、各
委員会等でお話をさせていただいておりますが、全体的な話の中での報告をさせていただき、
その点についての答弁をさせていただきたいと思っております。
この議案につきましては、平成22年度当初予算と中心市街地活性化基本計画の申請を時系
列で説明したいと思います。基本計画の申請は、平成22年1月29日に、内閣府に申請いたし
ました。平成22年度当初予算特別委員会は3月17日から3月19日に開催され、その中で、社
会資本整備総合交付金に関する事業を予算計上したところ、議員の中から、事業の一つでも
事業が実施されなければ、認定が厳しくなるのかの質問がありました。その時点では内閣府
に申請中であり、中心市街地活性化基本計画は大手前周辺から駅周辺までのエリアを一体的
に事業実施することとしており、社会資本整備総合交付金に関する事業の一つでも事業実施
がされなければ、中心市街地活性化基本計画の認定はしていただけないという認識で取り組
んでいましたので、うそをついたという私どもは認識はしておりません。なお、内閣府の認
定は、予算特別委員会終了後の3月23日に、この計画をもって認定をしていただいておりま
す。以上です。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) 9月議会で多くの議員から、大手前開発事業に関する質問がありました。そ
の中で、うそをついて予算を認めさせたことについて認める答弁がありました。これは清家
好文議員の質問で、執行部が認めたことであろうかと思います。うそをついて私たち議員を
だましてまで、大手前開発事業を遂行していた。ひいては、市民をだましたということにな
ろうかと思います。この際、この事業に賛成された議員の諸君が、会派で一時的に、大手前
開発についての修正案を出そうということで議運に相談を持ちかけておることも、市長は御
存じですか。それは、これが全体的に認めないと事業ができないんだということで、この修
正案も取り下げている。そして、その皆さんは賛成に回ったという経緯もあります。この当
初予算のことを、今となっては手おくれであります。こういうふうな説明がなかったら、今
までの予算執行もしなくてよかったわけです。決まるまで、全部決定するまで待てたわけな
んです。そういうことについてどう思っておられますか。こういう質問を9月のときに行っ
たときに、単独事業でできなかったものが、この事業を取り入れたことで可能になり、その
分で佐伯市にプラスになったということを市長はおっしゃっております。これは、これを断
念して、また国費の返還請求もなく、これがどのようなるか。結果としてプラスマイナスの
評価も出てきていないんですよね。その時点でこういうことを言われることは、少しおかし
いんではないかなと思いますが、ここまでのことについてお答えください。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) この事業につきましては、議員御存じのとおり中心市街地活性化協議会の
中の認定事業ということです。また、この事業については総務省と国土交通省が二つ重なる
事業になっています。あのときの話の中で私が中断した中で、こうした単独事業等について
は、いろんな形の中で補助をいただいておると。こうした事業がこの事業に乗ってできたん
だと。また、議員が言われるように国費の返還等も決定をしておりません、今、協議中です。
協議中の中で、現在いただいた中では国費もいただいているし、合併特例債も事業実施して
おります。そうした中での返還等については、これからの課題だと思っておりますし、私ど
もといたしましては、そうした国費が今まで行った事業については、返還しないでいいよう
-46-
な形。また、これまでいただいた形についても、国との協議をしているという形でございま
すので、こうした中ではそうした方向に努めるべきだと思っておりますし、またそうするべ
きだと思っております。以上です。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) それでは、執行部が答弁したことについては、市長が答弁したことというこ
とは、これも議長も、議員の皆さん方も御承知のとおりであろうかと思います。執行部が清
家議員に認めたことは、これはそのとおりであると。その時点ではそういうふうな考え方で
やったんでなく、全体的に認めてくれなければいけないと。できないということはうそであ
ったということを認めたということは、これは市長は認めないが執行部は認めたということ
でよろしいのか。また、それから何をするにも、市長、順序立てて、計画することが大切で
あろうと思うんですが、この事業について、大手前ですね、この事業の構築、基本計画、基
本設計、順序よく段階を踏んで事業の成立を目指す、そうした中で当初予算を認めさせて、
そして執行していくというのが順序ではないかなと思うんですが、事業内容の変更が最初に
予算を認めさせ、後から事業内容がどんどん変わってくる。その都度、変わってきたではあ
りませんか。そうですね。最初の段階で、結果的にうそになっております。あなたがどのよ
うに答弁しようとも、うそをついたと。計画がうそであったということは、執行部も認めて
おるし、その当初の予算編成のときに言われたことがうそであったということを、今、幾ら
あなたが弁解しても何の説得力もないと私は思っております。
9月定例会の終了後に、この虚偽事実を執行部は認めておりますが、あなたから陳謝もな
いんですよ。おわびもないんです。責任の所在というのが、誰がどのようにやらせたのかわ
からないわけです。これは結果的にはうそであったことは、いわゆるあなたの部下が私ども
に答弁したことは、あなたが言ったことと。当初、あなたは私にそう言われておるんですよ。
執行部が答弁するのは私の言うことだと。そのように理解くださいと私に言われておるんで
すよ。だから、この責任をどのようにとるのか。また、あなたが責任を否定するのか。ここ
でお聞かせください。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 佐藤議員から、9月議会のときの清家好文議員の、私もそのときに答弁に
立っております。そうした中でうその発言ということで、私はそのときにはうその発言につ
いては、それではなかったということの発言をしております。
また、当時の計画、これは平成19年からずっと計画しておりまして、そうした中で段取り
を踏んで、中活の審議会も踏み、また都市再生事業についてのそうした内部協議をしながら
全部やっておったと。当時として考えられるだけの計画をやって、この事業の実施に向けた
と思っております。
また、先ほど言った、職員が言っても、執行部がという形になっておりますが、市長とし
ての発言といたしましては、これはこうした事業の中に、先ほど申し上げました中活の事業
を申請した中で、それが、予算が認められない、この部分については削除しますよというこ
とになれば、国に出した資料をもう一回持って戻って再申請するということになります。こ
うした中においては、その申請については予算に対する考え方をもって申請をしたというこ
とで、職員といたしましては、そうした委員会だったと思います、これは、委員会の中で私
は説明したのではないかと思っております。
-47-
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) それでは市長、22年の当初予算のときに出されたことは、市長は否定すると
いうことですね。これはまともな計画であったということを否定すると。まともな計画であ
ったということではないということでいいのかな。まともな計画であったということなのか
な。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 答弁いたします。当時の予算、ちょっと私もはっきり覚えてないんですけ
ど、全体的な項目の中で必要な予算で、まともな予算だったと私は思っております。以上で
す。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) これについては長くなりますので、イに行きたいと思います。イといたしま
して、白紙撤回に至った責任の追及について、お伺いいたします。
9月議会で白紙撤回になった経緯についてお伺いをいたしました。そのときに、資金問題
と地権者の同意が得られないという答弁であったと思います。この経緯について、当初より
議論をしていたにもかかわらず、そうですね、唐突に白紙撤回をしたと。これにつきまして
は、市長がみずから決断したものであり、みずから決断し、白紙撤回に至ったのであれば、
責任は市長にあると私は思っておりますが、どうですか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 白紙撤回となったということですが、私どもは大手前開発につきましては、
議員が言われます経緯については、さまざまな議論を議会から、いわゆる審議経過とか、そ
ういうことを言ってきたことは確かでございます。今計画に対しまして、今回の現計画の白
紙は、いわゆる私が述べましたように、期限内の完成のめどが立たなくなったことが一番の
要因であり、またその要因といたしまして、先ほど議員が言われましたように、地権者の理
解と資金の問題と。こうしたことで、私どもとしても努力してきましたが、どうしてもこれ
ができないということで、私も総合的な判断、また職員からいろいろ聞き取った中で、この
時期にやむを得ない判断をしたところです。私といたしましても、市としての判断という点
については、市長としては当然、責任を感じております。また、今回、市長として決断した
わけですが、今後、中心市街地活性化推進をする中で、今回の現計画の白紙が大手前開発の
事業を再構築するための、私は正しい判断であったと思っております。以上です。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) 余りいろいろと質問をしても、あなたはあっちやこっちやと、まるでずるず
るウナギのように逃げるんですが、あなたが幾らどのようなことを言おうと、地権者の同意
はとれるんですね。はい、とれます。これを何十回やってきたんですか。結果的に地権者の
同意は得られなかった。もう得られているから、この計画を立てたんだと言われたんじゃな
いんですか。そうでしょう。地権者の同意がまず得られなければ、この計画には乗ってこれ
ないんです。だから、そこからうそじゃないですか。地権者は全員同意しております。これ
からうそじゃないですか。
大手前開発については、当初より多くの課題を特別委員会でも質問をしてきております。
執行部の方々には、その都度、確認をしております。地権者の合意を得ることはもちろん、
この事業計画についての費用対効果、テナント問題、13階建てを建てるときにマンションの
-48-
入居希望者、いわゆる居住者が決まっているのか、そういう問題等をそれなりに調査し、私
どもは協議をしてきたと思います。それが全てならなかったということは、うそじゃないん
ですか。私が日本語では、できる、できると言いながらできなかったことは、うそだったと、
虚偽と。それはいろんな言い方があろうかと思いますが、そのように私は思っておるんです。
そして、この事業を白紙撤回にすると、議会には何も相談ないんですよね。あなた1人の
考えですね。今となっては特別委員会を設けて協議したのは何だったんかと、一体何のため
にこの特別委員会はつくったのかということであろうかと思いますよ。このことについて、
市長、どのように考えておりますか。議会をこれだけ騒がせ、これだけいろいろと調査し、
私どもの意見は一つも取り入れない。本当にできるんですか、できるんだったらいいものを
つくろうよということで、皆さん一時期はつくる方向に傾いたんですよ。だけど、あなたが
指揮するこの執行部、全部を答弁されたことはうそとなったじゃないですか。先ほども後藤
議員が言いましたけど、うそでなくて、じゃあ何が本当だったんですか。そういうことにな
るかと思います。
これについて市長、後で答弁いただきますけど、ここであなたも、私はかわいそうやなと
思いました。11月21日、28日付で、大分合同新聞に副市長が市長選に出馬すると出ましたね。
この問題、こういう問題も1つも処理しないで、先ほど、後藤議員からの議案質疑の中でも
出ましたが、市長から言われたからやったんだというような、あなたに全部責任を押しつけ
て、おれはやめて市長選に出馬すると。恐らくこういう市長選に出ても、投票する市民はい
ないと思いますけれども、市長、どう思いますか。市長も覚えておると思いますが、本年1
月に、インターネットに載っておりますが、イタリアのコスタ・コンコルディアという船が
座礁して、死者が30人、負傷者が60人、そして行方不明者、恐らくもう今は死亡してるんで
はないかなと思いますが2名、これはインターネットで拾ったものでありますけれども、こ
ういうものが出ております。このときに乗船しておられた方は4,299人おったそうでありま
す。この中で1つ御紹介しますが、船長とリボルノ港湾監督事務所とのやりとりがあるんで
す。港湾当局は、今どこにいるのか、逃げ出したのか。私と司令官は、その…ちゅうような
ことなんですね。乗客を置き去りにして救命ボートに乗ったんだな。いいか。あんたは助か
ったかもしれない。だが、状況は悪化している。後悔するぞ。船に戻れ。ここは本当に激し
い言葉が載ってる。最後に、ばかやろう。イタリア語でどう言ったかわかりませんが、日本
語に直すとこういうふうになるそうであります。私は、今の佐伯市をこの船の佐伯丸に例え
るなら、船長が残って、副船長は逃げ出した。そうですね。船が荒波に飲まれそうになって
いる。いろんな問題を抱えている。もうこれはだめだ、新天地に行って市長になるならいい
んですよ。あなたがぼろぼろになるのを待って、おれがはよやめて市長になろうと、こんな
人を佐伯市民が投票しますかね。私は、恐らく投票しないと思いますけれども、これを見て
からも、本当に市長も、あなたはかわいそうな人だなと私は思いました。やはり、副市長い
わく、あなたが独断でやったんではないかというようなことを、今言われてやるような話が
漏れ伝わってきます。何も1人でやり、副市長をそでにしてやったから、私は関係ないとい
うようなことではないかなと思います。今までの、これもあわせて、副市長の退任、市長選
の立候補についても、今までの大手前開発について、本当にうそであったということを認め
ざるを得ないと思いますけれども、徐々にうそになったんですよね。同情はするんですよ、
市長。このことについて一言下さい。
-49-
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 私に求められたのは、うそであっただろうという結果論の中からお話をさ
れたと。私は、この事業というのはやはり取り組みの中で、行政、またまちづくりというの
は、いろんな中でチャレンジをする必要もあります。確かに議員が言われるように、全部の
地権者の同意というのは、この事業を始める前、担当職員に確認したところ、同意がとれる
ということであったので、私はそうした中で事業を決めました。また、こうした中でいろん
な条件が中に入ってくると、人も考え方も変わるものがあります。そうした中で、職員を出
し、区画整理事業について主に市が施行すると言っておりましたので、この事業ができなけ
れば、この再開発はできないということで中止をさせていただきました。
また、この再開発について議員は言われてましたが、私も5月の地域開発調査特別委員会
のときに、これは資金問題とか、いろんな関係を見て、やはりその前に自分なりに判断しな
ければいけないということも言っておりましたので、5月から8月ということは2カ月近く、
私もそうした部分で研究をさせていただきました。特にこの大手前開発については、議員も
多分、何とかしなければいけないという気持ちは同じだと思っております。そうした中で、
私は区画整理をどうするのかということに、まず市が先行的にやっていくということをやっ
たわけですけど、議員も御存じのとおり、これは5年という期間であるし、多くの区画整理
事業というのは5年以上10年、15年かかっているのが、長島にしてもそうだし、脇津留にし
てもそうです。そうした中で、この事業が限られた財源、いわゆる合併特例債が10年で打ち
切られると。私といたしましては、そうした中で慎重に対応してきたわけですけど、結果論
として中止をせざるを得なかったと。私はうそを言ったつもりはありませんが、誠心誠意や
らせていただいた。そして自分の判断によって、これ以上、市がリスクを負うことになると
いうことになって判断して、中止をさせていただきました。以上です。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) いわゆるあなたの計画が甘かったと。今、あなたは区画整理事業は10年かか
ると言いました。じゃあ、なぜこれを5年間でやろうとしたんですか。だからね、市長、あ
なたの言いわけをどんどん追っていくと、うそに行き着くんですよ。区画整理事業は大きい
から10年ぐらいかかるんですよというんなら、なぜ26年までこれを全部やろうと。区画整理
事業をやるときには地権者の同意は必ず必要ということは、これはもう何をするよりも明ら
かなんですよ。それがとれるか、とれないか。今となって職員に聞いたらとれると言ったか
らということは、これはあなたの詭弁じゃないんですか。だからもうこれは、あなたが認め
ようと、認めまいと、10年でできるもんを5年でやろうとあなたは決断したんでしょうが。
それなら、その力をもってやるべきですよ。それで短かったからできなくなったら、仕方な
しにやめたんだと、そうじゃないじゃないですか。最初から5年という計画は持っておった。
それなら5年間にできる計画を立てなければいけない。それであるなら、この計画を立てる
前に、まず何が必要か。地権者を口説き落とすことが一番必要である。あと建設はどうにで
もなるんですよ、金かければ。そうじゃないんですか。そこらが抜かっていた、手落ちであ
ったと。だから、必然的にうそになったと。これはもうあなたがどう答弁しようと、そうい
うふうにしかならないんです。おわかりいただけましたか。
ということで、次に行きたいと思います。ウとエにつきましては、ちょっと関連がありま
すので、ウとエを一度にいきたいと思います。ウといたしまして、大手前地区再開発準備組
-50-
合について。準備組合との信頼関係、これはどのように修正していくのか。また、6,300万
円の請求があった場合、これをどのようにして処理するのか。これをお聞きしたい。また、
エとして、市民に及ぶ影響について。大手前開発事業にかかった費用は、どういう形で処理
を行い補うのかお聞かせください。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) おはようございます。建設部長の永田です。よろしくお願いします。
それでは、まず準備組合との信頼関係につきましてお答えいたします。準備組合との信頼
関係につきましては、現在のさまざまな諸問題を準備組合とともに解決し、次の計画策定に
早期に取り組める状況を市として整えることが、信頼の回復につながるものであると考えて
います。また、立てかえ金の問題につきましては、現在、準備組合役員及び関係者からなる
準備組合の諸問題対策会議を立ち上げ、その課題解決に向けて話し合いを続けていますので、
まずは準備組合の最終的な方針を確認したいと考えております。以上でございます。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 企画商工観光部長の飛高でございます。佐藤議員の大手前開
発事業にかかった費用を、どういうような形で処理を補うのかという質問に、お答えさせて
いただきます。
平成22年度、23年度、大手前開発事業に要した費用、主に用地購入、再開発補助金等につ
きましては、社会資本整備総合交付金の大部分を充当しており、次期大手前開発計画の策定
を行うことで、事業継続性を訴えながら、国費の返還が生じないよう努めてまいりたいと考
えております。これまで中心市街地活性化基本計画にのっとり、都市再生整備計画を活用し
て、事業を一体的に実施してきたのは、本市にとって効率的な行政運営のことからであり、
中活認定の取り消しや大手前にかかる国費返還が生じないようにすることが、市民に対して
極力影響を少なくすることだと考えております。以上です。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) 大手前開発事業の突然の白紙撤回で、準備組合も大変びっくりしておると思
います。市長は、大手前の再開発は仕切り直すと言われておりますが、地権者である組合員
の協力は不可欠ではないかなと、このように考えるところであります。地権者の合意が得ら
れにくくなるのではと危惧されるが、何か解決策はあるのか。これが一つであります。
組合が戸田建設から借り入れしている金額を、唐突に白紙撤回した佐伯市に責任があると
して、支払いを求められたら、誰がこの請求分を支払うのですか。佐伯市民の負担となるの
ですか。この点をお答えください。また、この大手前開発事業の損害は、中心市街地活性化
事業の他事業の利益で補うことができれば、佐伯市に損害が出ないということをおっしゃい
ましたが、中活、いわゆる中心市街地活性化基本計画で、この大手前開発事業は白紙にされ
たものであるが、中活の他事業で補えるのか、お聞きいたします。それに、今回、損害が出
ているものを、まだ利益が出るか、出ないかもわからないもので補うということは、いささ
か無謀ではないのか。無責任と言わざるを得ないのではないかなと考えますが、どうでしょ
うか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) まず、私のほうから、地権者の件と戸田建設の立てかえ金の件につい
て、お答えしたいと思います。
-51-
次の計画の中での地権者との合意形成、これをどういうふうに図っていくかということで
ございますが、それを行うためには、まず現在抱えております問題、これの解決を図ること
が最優先と考えております。そういった中で、事業協力者である戸田建設からの立てかえ金
の処理、これにつきましては先ほど申しましたように、対策会議の中で今方針を出すべく検
討を行っているところでございます。最終的には準備組合と事業協力者である戸田建設が協
定書を結んでおりますので、協定書に基づき解約の処理ができればよいというふうに考えて
おります。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) 処理ができないときのことを聞いておるんです。処理ができないときは市の
負担となるんですが、これを市民に負担をかけるんですかということをお聞きしたいと思い
ます。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 処理ができないという仮定の話で非常に答えにくいので、今現在の進
行状況として、この処理ができるように対策会議の中で、市としての意見を踏まえて前向き
に話を進めているところでございます。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) では、市民に負担をかけないで処理できるとお答えください。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 立てかえ金につきましては、現在そういったことで対策会議の中で検
討を行ってますので、議員がおっしゃられるような現時点での断言はできません。しかし、
そういったことにならないように、対策会議の中で方向性を示していきたいというふうに考
えております。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) あやふやな答弁なんですよね。やろうと思っているが、じゃあやれないとき
は市民負担になるんですか。それとも、絶対にやるという気持ちなんですかということをお
聞きしております。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) これは相手がおりますことですので、ここで断言は控えさせてもらい
たいと思います。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) わかりました。それでは、次の答えでお答えをもらいたいと思います。オに
行きたいと思います。
今後の中心市街地活性化事業について。大手前開発事業の白紙撤回によって、中心市街地
活性化基本計画の許可そのものの遂行に支障はないのか。また、大手前開発事業にかかわる
事業効果のあるものを、12月末に申請しなければならないということでありましたが、現在
その計画はどのようになっておられるのかお聞きをいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。現在、中心市街地活性化基本計画の認定
の維持について、内閣府と協議中でございます。議員も御承知のとおり、大手前開発事業は
中心市街地活性化基本計画において重点戦略に位置づけていました。大手前開発の現計画の
-52-
白紙表明の後、計画の認定を維持するために大手前開発事業で予定していた事業効果を補完
するための代替事業を求められており、中心市街地活性化協議会に意見をいただきながら、
歩行者通行量の数値指標の達成のために、事業の構築作業を進めているところです。まだ全
部が積み上がっているわけではなく、大変苦慮しているところでございます。最終的に大手
前開発事業以外で、現在の中心市街地活性化基本計画の認定が維持されれば、基本計画に掲
げているその他の事業については、このまま遂行することができます。以上でございます。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) では、認定されないときにはどうなるんですか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 認定が取り消されたということでよろしいんでしょうか。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) 認定を取り消すとか取り消さないとかはわかりません。認定がまだされない
んでしょう。だから、認定されなかった場合はどうなるんですかということをお聞きします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 済みません、飲み込みが悪いもんですから、次期計画の認定
ですか。次期計画につきましては、平成25年、26年で構築して、平成27年度からというよう
な状況になっているとおりでございますけれど、今後申請は上げていきますので、今の段階
でははっきりしたお答えはできません。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) あなたが言われたことは、事業効果のあるものを12月までに上げて、これを
維持したいという、これができるんですかということを聞きよるんですよ、私は。そういう
ことでしょう。飲み込みが薄いとか何とか言うて、時間をずらしてもらっては困るんですよ、
次があるんやから。新たな事業内容と現在の事業計画はどうなっておるのかと。だから、あ
なたたち12月までか1月までかに全部の大手前開発事業にかわるものを出さなければいけな
いんでしょう。それで認定がもらえるか、もらえないかという瀬戸際に来とるんじゃないん
ですか。これのことを聞きよるんですよ。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 当初の歩行者通行量に近づけるために、今、庁舎内でもって
洗い直しを行って、新たな事業が組み込まれる場合には、その事業計画に盛り込んで、1人
でも多くの歩行者通行量をふやすように、今、努力しておるところでございます。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) 佐伯市の職員の皆さん方ね、オウム返しで何か、ああ言ったらこう言ったと
いうようなことばっかりなんだけど、だからそれがだめになったときはどうなるのかという
ことと、本当にそれが遂行できるのかということの二つを聞きよるんだから、これは私たち
の計画で、できるならできる、できないのなら、もう無理なんです。それともう一つは、新
たな計画の中で、このことだけを大手前再開発にかわるもので必ずとってやりますと、市民
の負担にはさせませんということが言えるのか、言えないのか。もう一回。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) この事業が継続されるように、今、大変な努力を行っている
ところです。
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○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) それでは、大項目2に行きたいと思います。防災対策について。佐伯市内の
一番人口の多い地域の避難についてはどのように考えているのか。女島、新女島、野岡、灘
地域に避難場所はあるのか。前回の質問でも避難タワー、もう副市長はいませんが、津波が
来たり、船が流れてきたりして押し倒されるというようなことを言いよりました。液状化等
の問題があるとの回答でありましたが、その後、避難場所確保のために必要な対策と現地調
査、検査等は行ったのか。避難場所のない地域は、地形的な立地問題等で避難用の建物の設
置を考えられないのか。また、今後も建設する予定はないのか。その地域の避難場所の確保
はどのようにするのか、お聞かせください。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) おはようございます。総務部長の内田です。防災対策についてお答え
いたします。
御指摘の野岡地区には濃霞山、長島山、灘にも地域の背後には山があります。女島、新女
島地区には女島山がありますが、約4,300人という大きな人口を抱えているだけに、現状あ
る避難路3本のうち2本の改良と、その収容人数を拡大する対策が急務であると認識してお
ります。市の体制といたしましても、10月から防災危機管理課に技術職員を2名増員いたし
ました。市内中心部の重要な避難地である女島山や長島山の避難施設整備を図るため、現地
調査など業務に今取り組んでおるところでございます。また、その避難施設整備の基本調査
業務の経費につきましても、今回12月の補正予算において債務負担行為として計上している
ところです。高台造成や構造物の整備につきましては、まだ具体的な計画というところまで
至っておりませんが、市内中心部の避難計画を検討する中で研究を進めていくように考えて
おります。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元)
先日出ました大分県の津波の高さ、時間、
港で46分後に最大高さ7.3メー
トル、港もそうですよ、 港もそうですが、女島は四千何百人おる中で、女島山やね、一番
遠いとこで300メートル以上あるんですよ。だから、そこらは考えていただきたい。それと、
灘も裏に山がありますけれども、新女島もそうです。あなた方に何回も言うんですが、中江
川、中江川が遮断するんですよね、津波で。そして、佐伯市は2メートル、3メートルの浸
水があった場合は、もう市長、あなたも家には帰れませんよ。だから、いつ来るかわからん
のだから、早くやってください。やるかやらんかだけ答弁下さい。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 防災上におきましては、もう減災ということが一番ですので、市民の
皆様にも自主防災組織等を含めて、自主的に活動していただくということの市としての応援
もしながら、ハード部門につきましては、市のほうが準備するべきものというのはしっかり
考えて、準備していきたいと思っております。
○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) もうこれは答弁は要りませんけど、防災マップの作成、すごくおくれてます
よね。県からの時間と高さが出たんですから、防災マップもできればことしじゅうに、年度
じゃないですよ、ことしじゅうに。1月中にでもやっていただきたい。防災について、私の
出身地は久保田君と同じところやからね、本当にえらいものに当たってかわいそうやなと思
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いますけどね、佐伯市民を助けるためには、これは一番先にやらないかんことです。市長が
何と言おうと、一番人口の多いところ。そして、運よく米水津とか蒲江とか、高いところが
あるんですよ。だけど、やっぱり蒲江なんかにしても高いところまで行くのに、やはり二、
三十分、人間逃げられますか、あなたたち。あなたたちが考えてください。二、三十分も走
れますか。絶対走れませんよ。足を取られ、流されるということになろうかと思います。蒲
江、それから米水津、松浦、浦代のほうですね。それから、少し望みがあるかなというのが
上浦、津井、蒲戸付近が5.2メートルから7.4メートルぐらいですが、裏山がすぐあるという
ことで、何とかつくれば逃げられるんじゃないかなと。大入島が6.1メートルあるんですが、
これはすぐ裏に山があると思いますけど、大至急やっぱり開発して、逃げられるように。6
メートルであるなら、あそこが現在道路が3メートルから4メートル程度だと思います。そ
の中で二、三メートル上に上がればいいんではないかなと思うけれども、やはり10メートル
ぐらい上がるようなところをつくってもらいたい。これは市長、最後のお土産やから、これ
ぐらいいいことはしてくださいよ。また来年通るか、通らんかわからんねんやから、出ると
したって。だから、最後のお土産でやるべきじゃないかなと思います。これはお願いにして
おきますから。私がお願いなんか言ったのは初めてです。よろしくやってください。
時間がありませんので、大項目3に行きたいと思いますが、女島、新女島地区の排水路整
備について。平成22年、23年、24年度で、女島地区の排水路は七、八十%整備されたかなと
いうことでありますが、女島の中で一番市道に編入されたところの市道沿いが、全然当たっ
てない。それから、新女島地区については全く当たってない。そういう形があるんですが、
またその中で、もう皆さん御承知でしょうが、塩月小児科の裏の水路については、夏場にな
ると、あの子どもが入院するところにどれだけの蚊がわいてくるか、あなた方、一回行って
くださいよ。あそこの院長さんから、たびたび自治委員さんに要望があり、要請があり、自
治委員の方は、女島の自治員さんは高齢であります。わざわざここまで歩いてきて要望して
おると思います。どのようになっておるかお聞かせください。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) それでは、女島、新女島地区の排水整備についてお答えしたいと思い
ます。お答えする前に、排水路整備につきましては、建設部で所管している部分と、上下水
道で所管している分がございます。その中で、まず建設部で所管している部分につきまして、
お答えしたいと思います。
女島地区につきましては、議員御承知のとおり、平成21年度から排水路整備に着手し、全
体整備計画延長は1,329メートルで、平成24年度までの整備済み延長は1,069メートルとなり、
整備率は80%になっております。平成26年度を目標に女島地区を完成させ、その後、市道女
島15号線沿いの排水路整備の検討を進める予定で考えております。以上です。
○議長(小野宗司) 矢野上下水道部長。
○上下水道部長(矢野幸正) 上下水道部長の矢野です。お答えいたします。住宅地である女島
山から新女島地区にかけては、公共下水道の浸水対策事業で行っておりまして、この区域の
雨水路は平成11年度から整備を始めまして、平成22年度までに約87%の整備を完了しており
ます。その後も整備を継続予定でしたが、平成19年度から女島区内の1路線において工事を
中断をしておるところがございます。今後、関係者の合意形成が整えば、工事の着手ができ
ます。よろしくお願いします。
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○議長(小野宗司) 佐藤議員。
○8番(佐藤元) 関係者の同意が得られればということでありますが、これはあなた方がるる
努力すべきだと思います。100%やってください。何%進んだからいいというもんではない
んです。
それと、女島地区、もう御承知でしょうが、一番汚い施設ばっかり女島側に持ってきとる
んですよ。そして、あそこからおりてくるにおい、雨水で流れてくるにおいのついた水、そ
ういうものを一挙に水路をつくった、でもため池がある、あそこからの排水設備を大きいも
のにしなくちゃ、たまり水なんですよ。たまり水になると、1年たち、2年たつと、腐り、
蚊がわくんです。同じことの繰り返しなんです。流さなだめなんですよ。流れる水は腐らな
い。だから、流れない水は腐るんですよ。腐るとそこにいろんな害が出てくるんです。あそ
こ2カ所ありますよね。あれのポンプを増設してでも、あそこからどんどん排出せんと、女
島地域、新女島地域、ひいては興人区と言うんですか、あそこらの水は全然流れません。だ
から、中江川から押し流す。そういうところは、もう皆さんわかっておると思います。それ
から、地権者ではなく、いろんな問題があることを知っております。知っておりますから、
これはやっぱり役所が何度となく行って、口説き落としてでも地域住民のためです、必ずや
完成させてください。そうしないと、これもう女島地域は異質なとこと考えると思いますけ
ど、私ども、焼却炉をつくったときでも、やっぱり私たちが盾になり、そのときの金田課長
さんがやっぱり盾になり、一生懸命地域を説得してあそこにできたと思います。だから、そ
の後に何の条件も出してないんだから、地域がね。だから、その辺の整備をしてあげるのが、
私は本当ではないかなと思います。市長、一回女島に行ってみなさいよ。夕方の6時、7時
ごろに、北から吹いてくる風のところにあんたが立っとってみなさいよ。この間、ここから
おりるときににおったでしょう。ここから一緒におりよるときに、におったじゃないですか。
あのにおいが毎日なんです。だから、やっぱり同じ市民として、それは大入島、それから港
から、 港からずっと、そして灘までにおうんです。これを何とか改良していくことが必要
だと思います。もう任期はあと少ないんです。それで女房役の副市長は、もうとんずらこい
ていない。その中で大変とは思うけれど。
私はきょう、大変なことを市長に言おうかなと思ってたんだけど、市長と話をしよったら、
ちょっと同情的になっとるけど。もうここで市長、本当言ったら、あなた辞任して議会も解
散してやり直せばいいんです。私はそう思った。もうあなたが人事案件で出した副市長でさ
え逃げておらんのです。あと困るのは職員ばっかりですよ。もうあなたがきょう辞任してね、
それで議会を解散すりゃ、これは一からやり直しです。そうすりゃ一番いいと思います。あ
なたもこうやっていろいろと問題を提起されてね、私からも文句言われんでも済むし。私は
文句を言うとるんじゃないんです。一つでも佐伯市がようなれば、よくなればという思いで、
私は考えながらあなたに助言と言えば失礼ですが、いろいろとお願いをしとるわけです。ど
うです、もうあなたは思い切って辞任して、議会の皆さんにも大変でしょうけど解散して、
新規一転やり直す。前のことは深々と市民の皆さんにおわびをし、新しい考え方でやってい
く。佐伯市民のためになることは、やはり一つの決断というのも大事かなと思います。残り
が1分になりましたので、これで私の質問を終わりたいと思います。何とぞ御覧察をよろし
くお願いいたします。ありがとうございました。
○議長(小野宗司) 以上で、佐藤議員の一般質問を終わります。
-56-
これより、昼食のため休憩いたします。
午後は1時より再開いたします。
午前11時39分 休憩
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午後1時00分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、2番、後藤勇人君。
○2番(後藤勇人) 皆さん、こんにちは。2番議員、公明党の後藤勇人でございます。議長の
許可を得て、一問一答方式で質問させていただきます。今回は大項目一つだけでございます。
安全・安心なまちづくりについてです。
南海トラフ、別府湾、周防灘をそれぞれ震源とする3地震について、大分県は11月28日、
最大クラスの津波が起きた場合の浸水想定を公表しました。地盤の沈下などを加味して、速
報値として公表、人口が多く防災上重要な県内43地点での津波高を再計算し、沿岸部の浸水
する深さを、堤防が機能しない最悪の場合を想定し公表いたしました。それによると、南海
トラフ地震が起きた場合、佐伯市 港では地盤の変動はマイナス0.79メートル地盤沈下し、
生命に危険がある1メートル以上の津波の予想到達時間は46分後、54分後に最大津波高は
7.38メートル、県内でも有名な米水津の浦代浦で地盤の変動はマイナス0.86メートル、1メ
ートルの津波が28分後、36分後には最大12.7メートルの津波が押し寄せると発表されており
ます。県内最大の津波高は、佐伯市蒲江丸市尾浦で地盤の変動はマイナス0.71メートル、1
メートルの津波は26分後、34分後には最大津波高は13.59メートルになると発表されました。
また、佐伯市中心部から川を挟んだ長良地区でも最大1メートルから2メートルの浸水が予
想されています。来るべく南海トラフ地震に備え、実像がはっきりしたのではないかと思い
ます。より一層現実のものとして取り組む必要があると思います。
それでは、今回の質問に行きたいと思います。去る11月11日の悪天候のさなかに行われた
平成24年度地域避難訓練について、①昨年度と本年度の実施状況についてお伺いいたします。
②参加地区及び参加人数をふやすための今後の対策についてお伺いいたします。③佐伯校区、
渡町台校区、佐伯東、鶴岡校区の避難計画について、市の考えをお伺いいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 総務部長の内田です。安全・安心なまちづくりについて、お答えいた
します。
まず、11月11日、日曜日に、「平成24年度大分県南部地区総合防災訓練」と同時開催をい
たしました地域避難訓練の実施状況ですが、事前の調査では、昨年の117地区を上回る213地
区が訓練を予定しておりました。しかし、当日、残念ながら激しい雨になったため中止をし
たところも多く、最終的には93地区、5,179人。ちなみに昨年が1万1,704人の参加状況でし
た。
次に、参加をふやすための今後の対策ですが、各自主防災組織に防災士の配置を進めてお
りますので、それぞれが住む地域の防災力向上につながるよう、地域避難訓練の参加や活用
について、防災士の積極的な協力を要請していきたいと思います。また、訓練情報のなどの
共有化も含めまして、地域の防災リーダーとしての役割が期待をされる防災士の連絡組織設
立も現在検討しているところです。津波被害の影響が少ない山間部地域の避難訓練につきま
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しても、梅雨時期前の「水防訓練」の時期などでの実施を含め、地元の防災士等と意見交換
しながら、研究してまいりたいと考えています。より多くの市民の方に参加いただけるよう
に、訓練日が他の事業と重ならないよう、早目に日程を決定いたしまして周知を行っていき
たいと考えております。
次に、避難計画についての市の考え方ですが、11月28日に、国の南海トラフの巨大地震に
伴う想定に基づいて、県が「津波浸水予想区調査結果(速報値)」でありますが公表いたし
ました。25年1月には確定値、地震津波被害想定調査報告も3月に公表が予定されています
ので、その状況を見ながら、今後、地区や自主防災組織ごとに津波避難計画の策定について、
協議や支援を行い、それを反映した形の佐伯や渡町台、佐伯東や鶴岡などの校区、さらには
市全体の避難計画の策定につきましても取り組んでまいりたいと思っております。以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人)
今回、防災士になられた方は121名でしたね。たしか11月30日までに、ま
た第2次募集をかけているところだと思いますけれども、まずやっぱり防災士をしっかり培
った技能を最大限発揮できるようにしていただきたいなと。避難訓練といいましても、多分
地域的には避難しただけで終わったところがほとんどだと思うんですけども、その中で、せ
っかく集まるんだから、その中で防災士に話をしてもらったり、そこに中心となる区長さん
から話をしていただいて、その時点での自分たちの行動とか、避難場所、そういう基本的な
部分も含めて、これを利用して、ただやりますよと、報告をいただきますよだけではなくて、
きっちりそこで何かをやらないと、実際、起きたときも同じことになるんだろうなと思うの
で、市役所からでもいいんですけど、今回のは持って逃げるものとか、そこに来たときに、
私たちの地域で注意するところ、避難路であれば、多分地震のときはブロックが崩れて通れ
ないかもしれないとか、そういう現場できちっと、ただ避難するだけではなくて、市のほう
からも、そこで現場で教育できることがあると思いますので、きちっとそういうところも次
は考えていただけないかなと思うんですけども。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 先日の避難訓練が、米水津地域では9時ごろが時間雨量が33ミリとい
うことで豪雨になってしまったということもありまして、各地域、本来なら天気が悪くても
実施していただくというのが基本なんですが、ただその中には老人の方もおられますし、要
援護者の方もおられますので、なかなか実施というところには至らなかったというのが現実
です。
その中で、実施地域からそれぞれ実施報告書を提出をいただきました。雨が激しかったと
いうことで放送が聞こえなかったとか、そういう部分もあるんですが、実施したところでは
防災士の方が資料をつくりまして、地域の中で集まったときに講演会をしたり、おにぎりを
つくったりとか、そして非常持ち出し用、それにはどういうものが必要ですと、そういうこ
とも含めて、防災士の方、また地域の方が中心になって避難訓練を実施していただきました
ので、これを繰り返すことによって、市としてはどうしてももうできる範囲が、ハード部門
ということで決まっております。ソフトの部分を補うために、今、防災の推進員も防災危機
管理課に1名配置をしております。そして地域にもほとんど出ていっておりますので、防災
士に対する指導、それも含めまして地域のほうでも自助、共助、公助の中で、12月2日に防
災の研究センターの山村先生をお迎えして講演会をしていただいたんですが、その中でも、
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近所、近くを助けるという言葉もお聞きしました。私のほうとしても、ハードでできるとこ
ろは積極的に進めていきながら、ソフト面で地域に指導ができる、援助ができるという部分
を積極的に行いながら、自助と近所ですね、そこのところを働きかけていきたいと考えてお
ります。以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 一番重要なところですね。やっぱり防災士のネットワークの構築を広げて
いただいて、その面を強化していただきたいなと思います。もう一つ、今回、本当に雨がひ
どくて私も避難しましたけど、前回の半分の参加でありました。年寄りは、もう体があるの
で、若い人にはとにかく実際の状況のときには、そういう天候とかは関係ないから参加して
くださいというふうにお願いしたんですけど、特に若い人、特に子どもさんがおられる方の
参加が少なかったので、これはやっぱり一つの課題として、学校関係のほうから、要するに
金曜日だから、あさっては避難訓練として、お父さん、お母さんと一緒に、手をつないで、
雨が降るようならカッパを着て、一緒に参加してくださいと。ソフト面にとっても、教育が
一番なのかなと思いますので、学校関係を通じて強化もお願いできないかと思いますが、ど
うでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 学校におきましては、それぞれ学校ごとに防災訓練も行っているとこ
ろですが、学校にいる時間と地域で過ごす時間というのが、学校が3分の1しかいませんの
で、地域にいる時間のほうが長いということを考えますと、そういう方法をとって、地域ぐ
るみで防災のことを考えるという機会をつくれるように、助言なり援助なりをしていきたい
と思います。防災士も、今度2月2日にまた2次がありますけど、そのときも含めますと
240人ぐらいの人数に、全員合格すればなりますので、その組織づくりをしっかりした中で、
防災士の方に対するまた研修とか、そういう部分も行えるように、継続ができるように考え
ていきたいと思いますので、お願いします。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) ちょっと防災士の件なんですけども、2回目ですけども、来年度も募集を
するのかどうか。一つは372地区ありますので、多分思いとしては全地区にというのは必要
なのかと。要するに、1回、2回とも出なかった地域があると思いますので、そこらあたり
を強化できないのか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 防災士の申し込みも、地域によると全然出てないところもございます。
期間が限られてきますので、なるべくこういう機会を多くして、地域と連携、市と連携とい
う形で育成をしていきたいと思いますので、県のほうにも積極的に働きかけていきたいと思
います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) それと、避難計画についてですけども、後で出ますけども、いろいろな施
設も含めて、佐藤元議員も言いましたけども、この地域は早急に避難計画、どこらぐらいに
逃げられるのかということを、はっきりスピード感を持ってやっていただきたいんですよ。
どうでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
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○総務部長(内田昇二) 先ほども申しましたように、県の津波の被害想定調査報告というのが、
3月に最終結果が出るようになっています。それはもう最終、参考にするということになろ
うと思いますが、今現在でわかっているところを、ただ地域のほうと、地域が中心になって
自分たちで逃げないと、市役所からこんなことを言ってくるだろうとか、それを待っとって
も、地震があったときにいかに連携して逃げるかというのが一番大切ですので、避難の場所
の設定とか、そういうところにつきましては、地域を重点に置いて考えていただいて、その
結果をわたしのほうにいただいて、どう対応するということをしっかり進めていくように、
今から地域づくりを進めていきたいと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) それから、イの津波避難タワー、これは先ほど佐藤議員も質問しましたけ
れど、津波避難タワーは地震発生から津波到達までの間に安全な場所へ逃げるのが難しいと
想定される地域において、一時的な避難場所として設置する高さが数メートルから十数メー
トルの施設と言われております。今後、懸念される首都直下地震や南海トラフ地震の津波対
策として設置を進めている自治体があるのは知っておられると思います。先日も南国市の話
も聞きましたので、今、国土交通省は公道に、高速道路も含めますけども、その上に看板や
歩道橋といった工作物設置を認める道路占用許可対象物件に、津波避難タワーを加える検討
を始めております。本市でも検討する必要があると思うのですが、お考えをお伺いいたしま
す。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) それでは、津波避難タワーについてお答えします。津波避難タワーは、
高台が近くにない避難困難地域で必要性が高いものであると思います。市街地では山と同様、
タワーの建設用地を確保するのが非常に難しい場合も考えられます。また、用地があっても、
私のほうも何度も同じことを言うようですが、液状化現象あたり対策等が別途必要になりま
す。重要なインフラの一つである道路にも同様の対応が求められているところでありますの
で、このような津波避難を目的とした施設が、先ほど議員が申しましたように「道路占用許
可の対象物件」というふうに認められれば、津波避難タワー整備の可能性も広がると思いま
すし、その設置基準等についても、国や県から示されるのではないかという期待もあります。
いずれにしても国交省の今後の動向等も注視しながら、高台の造成や津波避難タワーを含め
た津波からの避難対策の研究を進めてまいりたいと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 一つは建物ですね。南国市の中にもありましたけど、鉄筋コンクリート造
のやつが一番高価だったと思います。今、多分主流になるのは、やっぱり鉄骨の亜鉛メッキ
をした形になるのかなと思います。その中で一つ、先ほど言ったように高台をつくる、高台
をつくってその上に避難タワーをつくれば、避難タワーの費用としては安く上がるのではな
いか。小規模であれば、これから木造というか丸太を使った避難塔もつくれるのではないか
というふうに自分自身は思っております。土地に関してが一番難しいだろうなと思います。
一応、余り道路上につくっているところはほとんどないんですね。事例としては、静岡県の
吉田町というところに、ここは歩道橋型の避難タワー、今現在平成24年度予算でつくってお
ります。これは、歩道橋としての目的を一番にしますので、兼用工作物という形で、実はこ
れ結構な大きさがありまして、高さ12メートル、広さ300平方メートルで、およそ600人が避
-60-
難できるというのを、現在3基ほどつくっている状況と聞いております。こういった意味で、
公道、国道に限らず県道、市道というところも幅を広げて、今の学校区じゃないですけど、
検討ができるのではないかというふうに思うんですけど、どうでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 午前中の佐藤議員の御質問にもお答えしましたように、女島、長島の
ところですと、長島山、女島山があります。まずそこの活用が一番ではないかと考えていま
す。津波の想定の高さも発表されておりますし、とりあえずそこをクリアするというのが一
番だろうと思いますので、まず今考えているのは女島、長島山を、できれば頭を平場化にし
てでも、避難場所をつくろうと。それと高台ということで、何か方法を考えようということ
で、今回、調査の債務負担も出しておりますので、丸太でというのは、津波の性格上、なる
べく重たいもんがいいんじゃないかというところもありますので、そういう部分も十分検討
しながら、必要性を考えていきたいと思います。
それと、公道上に歩道橋というのも、まず今何をせないけんのかというのが、市としては
避難場所がないところの設置、それと皆さんに津波が来たとき、地震が起きたときにすぐ逃
げてもらうということの徹底を図っていきたいと考えておりますので、あわせて進めていき
たいと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) もう一つ提言じゃないですけど、もし検討の中で避難タワーをつくるとす
れば、個人の土地を無償で借りるという方法もあると思います。もう一つ、農林水産省が全
国に通達で出したのは、自治体が農地に津波避難施設等を設置する場合には、農地転用や開
発行為の許可は必要ないという通達を出しております。そういった意味で、この部分も検討
の余地があるのではないかと思いますが、どうでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 避難路、避難場所、皆さんの協力を得て、承諾を得た上で整備をして
おります。ただ、避難タワーとなりますとかなり大規模にもなりますし、永久的に構築とい
うことになりますので、そこのところをまたどうするかということは考えておりませんが、
もうどうしても津波避難タワーしか方法がないということになってくれば、十分いろいろ検
討していきたいと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 次の、ウの津波シェルターについてお聞きします。地震による建物の倒壊、
道路、橋梁等の崩壊、火災、道路渋滞等で避難路が寸断されて、避難するのに時間がかかる
場合、また夜間の場合や地震による停電で避難地までたどり着くのが困難になる場合、高齢
者の方や身体に障がいのある方に、さらに地震による負傷者がいる場合、この津波シェルタ
ーというのはかなり有効ではないかなと思いますけれども、公園等にそういうのを設置する
考えはないかをお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 津波シェルターについてお答えします。津波からの避難は、まず山な
どの高台へ避難することを基本にしていただき、時間的余裕がない場合のみに津波避難ビル
や津波避難タワーなど、建物への避難をお願いしております。御提案の津波シェルターは、
高知県等で本格的な検討が進んでおりますが、半地下型で箱型であれば3億円程度かかると
-61-
か、船やボールの型で費用が安く、海に漂流するものなど、収容人員などの機能や金額もさ
まざまにあります。その設置場所につきましても、沿岸部の避難困難地域で、なおかつ、公
園や福祉施設などのように、人が集まるところが有効ではないかと考えておりますが、あく
まで「最後のとりで」ということで、補足的な避難手段として、限定的な設置が望ましいと
考えております。いずれにしましても、津波シェルターの情報収集に今後とも努めまして、
津波避難タワー等構造物整備とともに、津波避難対策の調査・研究を進めてまいります。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人)
この避難タワーだと鉄骨で12メートルの高さ、100人の避難ができるとし
たら、大体3,000万円を超す。避難シェルターとしてもいろいろ種類がありまして、小さい
やつで5人ぐらいの乗り物やったら、大体50万円ぐらいだと思います。これでいくとタワー
だと1人当たり30万円、シェルターだと1人10万円ぐらいになるのかなということで、今、
最終的な方法と言っておられましたけど、一つは設置することによって、避難タワーもそう
なんですけど、やっぱり住民が見ることによって、ここはいざというときは危ない地域なん
だというふうに、メッセージを送ることができるのではないかというふうに思っております。
また、この購入に関して、もっともっと先の話かもしれませんが、この前、自治体にも補助
を出したように、購入するときに補助について考えられないかお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) シェルターの分は、私もいろいろ調べてみましたが、三、四人入れて
円形の部分で、食料を積めたところで40万円から50万円ぐらいいたします。ただ、それには
エンジンがついているわけじゃないので、とにかく命は助かるということかもしれませんけ
ど、どこに行くかわからんというところもあると思います。市としては、そういう部分でそ
ろえるとなると、数が幾らあっても足りないと思います。それよりは一時避難場所、それが
もう最優先だと思いますので、今の時点ではそちらに力は注いでいきたいと考えております。
ただ、いろんな方法がありますし、今後50年後には90%の確率で来るであろうということも
ありますので、いろんな部分を研究していきたいと思っております。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) それでは、エの防災ヘリとドクターヘリについてお伺いしたいと思います。
①防災ヘリのここ数年の佐伯市における活動実績と、導入が10月になりました、間もないド
クターヘリの事業実績についてお伺いいたします。また、ドクターヘリの出動要請から何分
くらいで佐伯市に到着するのかお伺いします。②現在、この九州一広い佐伯市に、ドクター
ヘリの着陸できる場所は何カ所想定しているのかお伺いします。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) こんにちは、消防長の安部でございます。よろしくお願いいたします。
後藤議員の、防災ヘリとドクターヘリについてお答えいたします。
まず、①の防災ヘリのここ数年の佐伯市における活動実績についてでございますが、5年
前からの件数について報告します。5年間の累計で救急が35件、うち転院が30件、その他が
5件です。それから、救助が11件、山岳に4件、水難に4件、その他3件の出動をしており
ます。それから、訓練が24件、計74件でございます。また、ドクターヘリの利用実績につい
ては、今年10月1日運用開始から、上浦において一般負傷事故、それから本匠において一般
負傷事故、それから蒲江楠本浦の交通事故、それから宇目南田原の交通事故の4件の事故に
-62-
要請しております。なお、もう1件、高速道の事故ということで要請をかけましたが、他の
事故に出動中のため、ドクターカーを要請しております。
次に、ドクターヘリの出動要請から何分くらいで佐伯市に到着できるかについてでござい
ますが、大分大学からですが、先ほどの上浦が13分、それから蒲江、楠本が19分、それから
宇目が15分で到着しております。全箇所平均で大体16分でございます。それから、②の佐伯
市においてドクターヘリの着陸できる場所は、現在のところ57カ所でございます。以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 防災ヘリの場合は着陸しなくてもクレーン等で作業はできるんですけども、
ドクターヘリは着陸をしないと救急救命の作業に当たれないということで、どのくらいの広
さが必要なのかと。また、着陸に関しては、昔は条件が厳しかったと思うんですけども、現
在は緩和されているのかをお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) 防災ヘリについては、かなりの着陸場所が広い範囲を想定しなければで
きないのですが、このドクターヘリにおいては、20メートル範囲の着陸地点、それとあと10
メートル四方に建物等がなければ、ドクターヘリの場合は着陸が可能ということでございま
す。それと、着陸場所ですが、ここは余り舗装面とか、そういうものを余り気にしなくて着
陸することができます。例えば、この間、本匠であった事故ですけども、本匠小学校のグラ
ウンドの上に緊急着陸をしております。そこらが防災ヘリと違って、下から巻き上げるあれ
が余りないということで、可能な面が多くなっております。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 着陸場所の条件について、前に聞いたときは舗装か芝生が望ましいという
ふうに聞いておりまして、土のグラウンドの場合、ほこりとか土砂がエンジンに吸い込まれ
て故障するのではないかというふうに危惧されるので、水をまく必要があるのではないかと
いうふうに言われておったんですけども、そこはどうでしょうか。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) そこのとこは防災ヘリと違って、巻き上げるほこりの量が少なく、エン
ジンに吸い込むものが少ないという利点があるようでございます。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 着陸場所は57カ所指定してあると言っておりますけども、これで九州一広
い佐伯市をカバーしているかと言えるかと。もう一つ、今言われた事例として、実は指定外
の場所でもその条件を満たせれば、簡単にいえば、どこでもおりられると理解してよろしい
んでしょうか。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) これもこの間の本匠の件なんですが、本匠小学校は指定場所になってお
りませんけども、ライニングポイントはあのときに弥生の総合グラウンドが指定場所になっ
ておりますので、そこをライニングポイントとして南西1分ということでドクターヘリのほ
うに要請をかけております。ということで、救急隊が本匠の小学校に行ったときには、もう
ドクターヘリは現地の上で飛来していたということでございます。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 議会報告会でも大島や大入島の住民から、救急医療については要望が出て
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おりまして、議会も調査し、執行部とともに解消に向けて努力をいたしました。この離島に
ついても、ドクターヘリの対応についてお聞きしたいんですけれど。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) 大島においては、この間、訓練をやっております。そしてまたそこは着
陸場所はすばらしいとこがありますし、また深島等においては狭い場所ではありますが、ド
クターヘリにおいては着陸が可能だと思いますし、大入島等でも近いですけど、うちの救急
隊が行く前に、もうドクターヘリのほうが先に到着しているというような状態になるかと思
います。そしてまた、大島等では、こちらが行くよりもドクターヘリが行って、向こうでド
クターのほうが先に接触して、もう搬送していただけるというふうになっております。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) ドクターヘリだけではなく、防災ヘリもそうなんですけれども、救急活動
とか救助活動に、仮に南海トラフの地震が起きて、津波が起きて大規模災害になったときに、
津波じゃなくて災害、救出に来て時間が手間取る、また治療に手間取って、ヘリコプターは
満タンで来ないと思いますので燃料がなくなる、また活動が厳しくなるとしたときに、途中
で戻らなければいけないといった状況のときに、市としてはどういうふうな対応を考えてお
りますか。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) 現在、防災ヘリのほうでは、女島のヘリポートに予備燃料を保管してお
ります。しかし、ドクターヘリの場合は予備燃料を保管しているところがありません。また、
防災ヘリの場合は、行方不明者捜索等、また救助活動等において、こちらにおる時間という
のが長くなると思いますので、渡航するに当たっての燃料を保管しておる状態でございます
けども、ドクターヘリの場合は、またそういった救助活動、捜索等の必要というのが余りご
ざいませんので、そういった燃料、予備タンクは補給はしておりませんけれども、もし大災
害になれば、女島等の保管庫等も大津波が来れば流されるといったような状態にもなろうか
と思いますけども、また保管も防災ヘリの場合は、こっちで訓練して補給して帰るという、
回すことができるんですけど、もしドクターヘリが避難所等にそういうところを設けても、
使う量がいつもずっとそのまま何年も置いておかなければいけないような状態にもなろうか
と思いますので、燃料自体が傷んでくる可能性もございますので、なかなかその辺は難しい
ところがあるのではないかと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 防災ヘリとドクターヘリの燃料の使用量が違うということで理解したらい
いですか。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) 使用量というか、ドクターヘリの場合は、もう来て、ここだけですので、
そしてまたおりた時点ですぐ救助ができない、患者さんが来なければ、そこでエンジンカッ
トができますので、余り燃料を使用する確率は少ないということでございます。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) 佐伯のヘリポートは西浜にございますけども、先ほど言ったように、南海
トラフの地震で津波でやられる、7メートルの津波でやられる可能性があります。また、番
匠川に面しておりますので、台風、豪雨災害のときに燃料補給ができなくなるのではないか
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というふうに危惧いたしますけども、今、佐伯市で考えている、災害が起きたときの災害の
救援体制の中では、運動公園が一番の災害救援拠点になろうかと思います。西浜だけではな
くて、やはり津波とか豪雨災害を考えれば、運動公園等の山側のほうにも燃料の備蓄を考え
て、活動できるほうがいいのではないかと思いますが、消防長の御見解をお聞きしたいと思
います。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) 防災ヘリ、ドクターヘリとも、県・国の事業でございまして、またその
辺は県とも相談していかなくてはならないと思っています。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) もう一つ、東九州道の件ですけども、蒲江-北浦間が平成24年度中に完成
します。一応、今、佐伯市がお願いしているのは、佐伯-蒲江間は平成26年度中に完成させ
たいというふうに要望しているみたいですけども、高速道路はこれで完成すると、やっぱり
そういう救急医療の行動範囲も高速を使って広がるのではないかと思いますけども、どこま
でを守備範囲といいますか、考えておられるのかお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) 現在、蒲江-北浦間ができますと、下りは蒲江が出動するようになると
思います。となると、北浦まで蒲江が行くようになります。そして、上りの面は延岡が範囲
となると思いますので、当然、ドクターヘリのほうも北浦までを範囲としなくてはならない
と思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○2番(後藤勇人) わかりました。ドクターヘリの登場で救急医療が飛躍的に進み、助からな
い命も助かるようになったり、後遺症の軽減が図れると期待しております。今、高速道路を
含めて、番匠からコスモタウンの道も来年3月か4月に開通予定だと思います。そういった
意味で、救急医療に対する行動範囲が広がって、やがて人員不足になるのではないかと危惧
しております。その面で、今後の佐伯市の安全・安心のために、さらなる人材確保と育成で、
佐伯市の市民の期待に応えられるように、活躍を期待して質問を終わりたいと思います。以
上で終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、後藤議員の一般質問を終わります。
次に、28番、上田徹君。
○28番(上田徹) こんにちは。28番議員、新風会所属の上田徹です。よろしくお願いいたしま
す。
初めに、今月の16日の日曜日に開催が予定されていた校区対抗の駅伝大会が、衆議院選挙
と重なりましたので、マンパワー不足等の関係で中止となってしまいました。非常に残念な
ことだというふうに思います。この大会は、継続して開催していくことによって、それぞれ
の地域の中での交流も深まるし、他の地域との交流も深まっていくわけですから、ぜひ来年
度の開催をお願いをしておきたいというふうに思います。このような大会というのは一度中
止をしますと、来年度開催するに当たり、選手を集めるにしても大変苦労をするというのが、
今までよく聞かれています。ですから、今回は衆議院選挙ということでやむを得ないという
ことで、来年ぜひ開催できることを期待をしています。また、選手の皆さん方も、来年に向
けて練習のほうも励んでいただきたいなというふうに思います。
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それでは、早速質問に入っていきたいと思います。今回はスポーツによる地域活性化につ
いてということで質問をしていきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたしま
す。地域経済の向上は市民の皆さん方の最大の願いだというふうに思います。今、社会情勢
は大変厳しい環境となっています。今、企業誘致係も設置しながら、企業誘致に一生懸命取
り組んでいますが、今の社会情勢の中では大変厳しい情勢であるというのは、皆さんも認識
が一致できるんではないかなというふうに思います。だからといって、その企業誘致活動を
しなくていいというわけではありません。さきの9月議会でも質問いたしましたけど、東九
州メディカルバレー構想の特区指定の中で、私はこの企業誘致については、ここを中心に積
極的に取り組んでいただきたい、そういう思いを持っています。一方、今、私たちがこの佐
伯市の持ってるもので多くの方たちに来ていただける、そういう施策もやっていかないとい
けないだろうというふうに私は思います。そういう中で今回質問いたしますスポーツによる
地域活性化です。この言葉は、佐伯市の総合計画の中でもうたっています。そこに書いてあ
ることは、総合運動公園等、スポーツ施設の整備を行って、スポーツのキャンプ地やいろい
ろなものの誘致に取り組みます。そして、そこで食とツーリズムを組み合わせたスポーツに
よる交流を推進します、そのようにうたっています。そこで、今回、このような考えのもと
に、今の総合運動公園を主として質問をしながら、このスポーツによる地域活性化について、
現状を聞きながら少しずつ質問をしていきたいというふうに思います。
まず初めに、小項目アとして、佐伯市以外の参加者があった各種スポーツ大会等の現状に
ついてお聞きをいたします。恐らくスポーツ大会ですから、民間主体で行政が主になってや
るというのは、県民大会というようなものがあるだろうというふうに思いますが、ですから
なかなかわかる範囲というのが絞られるかもしれませんけど、わかる範囲で結構ですからお
願いをいたします。まず1点目に、昨年、平成23年度と24年度現状の、この運動公園を利用
した大会数と、そして2点目として、その行われた大会の中で宿泊者を伴う大会数、わかる
範囲で結構ですから、どれくらいあったのかお聞きをいたします。私の1回目の質問をこれ
で終わります。よろしくお願いいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 企画商工観光部長の飛高でございます。上田議員のスポーツ
大会等の現状についてということでございますので、お答えさせていただきます。
スポーツ大会による地域活性化につきましては、市の施策としても重要な取り組みと認識
いたしております。市や体育協会が行う大会のほかにも、スポーツ少年団や民間、市民団体、
さらには連盟や協会が総合運動公園やその他の施設を活用して、多くの大会を開催しており
ます。お尋ねの大会数でございますが、平成23年度に総合運動公園を主会場に開催した大会、
合宿は115件、平成24年度が現時点で68件でございます。また、宿泊者を伴う大会数は平成
23年度が32件、平成24年度は今のところ24件となっております。以上でございます。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) ありがとうございました。今回は総合運動公園を利用した数字を、今、お聞
きをいたしました。そのほかにも佐伯市にはまだ体育館でも番匠体育館、野岡体育館、また
各振興局単位で体育館等、運動公園やいろんな施設がまだまだあります。そういうのを含め
ると、まだたくさんの大会等が開催されているのかなというふうには思います。また、マリ
ンカルチャーセンター等もありますから、あそこは宿泊も伴ってますから、あそこでの大会
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というのも意外と多いというのも聞いております。ですから、今お聞きしました、昨年の
115件というのは、恐らく倍近くの大会数があるんだろうなというふうに思います。その中
で、私は宿泊者を伴うような大会がどのくらいあるかなということで、今回お聞きをいたし
まして、今、68件ということをお聞きしました。もし、先ほども部長のほうで民間主体とい
う部分もありますからということでしたけど、この宿泊者を伴う大会というのが、どのよう
な大会があるのか、もし大会名等がわかれば、お聞きをしたいというふうに思いますが、そ
の点を1点、お聞かせください。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 宿泊を伴った大会はどのような大会があったかという御質問
でございます。まず最初に、スポーツ振興課につきましては、24年度の県体、県内一周駅伝
大会、番匠健康マラソン、ツール・ド・佐伯とお聞きしております。次に、観光課関係では、
佐伯ライオンズクラブ主催のサッカー大会が39名、佐伯剣道連盟大会が20名、全九州市役所
卓球大会が申請が300名で実績は211名、直心館剣道大会が30名、大分県国際スポーツ振興財
団硬式野球が50名、玉川大学野球部が58名を予定しております。補助金の該当は行っており
ませんけれど、福岡の筑紫丘ラグビークラブ合宿で約50名。以上でございます。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) 今、24年ということでお答えいただいたというふうに思うんですが、人数を
今ざっと言われましたから、足し算はまだできてないんですが、500近く数字があるんだろ
うなというふうに思いますけど、やっぱりこれだけ多くの人たちが運動公園を中心にして利
用なさって、そして宿泊をされています。大変ありがたいことだというふうに思います。市
長も以前から、スポーツによる佐伯市の地域活性化という部分をよくおっしゃってました。
このような多くの方たちが宿泊していただいているということを確認した中で、アについて
は現状の確認ですから、これで終わります。
続きまして、小項目イに移ります。小項目イとして、佐伯市大会等誘致補助事業について
伺います。この補助事業については、ことしの8月からの実施ということで、先日の市長の
提出議案の説明ということで、提案理由の説明の中でも少しうたっておりますが、1点目と
して、この補助事業の目的と、そして具体的な内容についてお聞きをいたします。2点目と
して、この8月から、今12月の初めですから、この期間に対象となった事業があるのか、具
体的な、先ほど挙げられましたけど、この中でどれが対象となったのか、大会名がわかれば
お聞かせください。また、3点目として、この佐伯市大会等誘致補助事業に似たような形で
類似して、何かこういうスポーツ大会への補助事業というのがあるのかどうかもお伺いいた
します。よろしくお願いします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 佐伯市大会等誘致補助事業の目的及び内容についてから、お
答えさせていただきます。
佐伯市は、食観光を柱とした各種事業の展開を図っておりますが、佐伯市を訪れる観光客
の多くは、昼食時間帯を中心とした日帰り旅行者であり、1人当たりの消費額が伸び悩んで
いるのが現状でございます。この状況を打開する施策として、佐伯市で開催する大会や合宿
等を誘致し、佐伯市内への宿泊者の増大を図ることで、消費額の増大を促すことを目的にこ
の事業を始めさせていただいております。内容は、スポーツ団体や文化団体等が市内で大会
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や合宿等を行い、15名以上の方が市内の宿泊施設に宿泊する場合、主催者に対し、宿泊者1
人当たり1,000円を補助するものでございます。なお、本市より補助金やこれに類する助成
の対象となる大会等や、政治的または宗教的な活動を目的とする大会等、営利を目的として
開催される大会等は対象外となります。
次に、具体的な大会名でございますけれど、現在、補助金の申請者の内訳はスポーツ大会
が3件、スポーツ合宿が2件で、3件につきましては既に実施済みでございます。また、ス
ポーツ合宿2件のうち1件は市外からの申請でございます。未申請でございますけれど、市
外の団体より大学野球部のスポーツ合宿を2月に行う予定である旨の打診を受けておるとこ
ろでございます。申請者が佐伯ライオンズクラブで、種別はサッカーでございます。佐伯市
剣道連盟、これも剣道でございます。佐伯市役所卓球部、これは卓球ですね。直心館、これ
も剣道でございます。大分県国際スポーツ振興財団、これは硬式野球となっております。そ
れ以外の補助事業につきましてでございますけれど、スポーツ大会ではスポーツ少年団の大
会運営補助やマンボーカップ少年サッカー大会、パラグライダー大会、上浦トライアスロン、
日本一・水車マラソンin本匠、宇目の里健康マラソン大会、佐伯番匠健康マラソン、ツー
ル・ド・佐伯など、さまざまな大会に補助を行っているほか、九州大会や全国大会の出場者
に奨励金を支給する制度も実施いたしております。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) この補助事業を開始してから、8月からですから、約4カ月ぐらいの間で、
今言われましたような団体が対象となっているということでありますけど、その中の一つの、
全九州市役所職員卓球大会について少し、私もかかわりましたから少しこの部分でお話をし
たいんですが、これは非常に大変助かったということで主催者のほうからお聞きをしており
ます。この大会は、沖縄を除く九州7県で持ち回りですから、7年おきに大分県内で開催す
るというふうになってますけど、7年前も手を挙げかかったんですが、なかなか受け入れる
主催者としては大変な作業になりますから挙げ切れずに、今回、思い切って手を挙げて、や
っと開催ができたという運びになりました。その中で、手を挙げたときには、まだこの補助
事業の話は聞いてませんでした。現実、手を挙げて、さあ1年がかりで準備をしている中で、
この補助事業が始まったということで、早速申請をして取り組んだということなんですが、
大変助かりました。この大会は2泊するように大会運営がされてますから、約300名の参加
の中で、二百数十名、先ほど言いましたけど、211名の申請でしたが、こういう方が佐伯市
内に宿泊していただきました。大半が2泊です。残念ながら300のうちの、あと100近くが、
津久見とか大分とかいうところに宿泊したというふうに聞いております。もう宿泊施設の関
係でやむを得ないということで、津久見やそういうところにも御協力をいただいたというこ
とになります。補助の対象には、この佐伯市内ですから211という数字ですけど、この大会
をするに、後で質問をいたしますけど、非常に助かった、よかったなと思ったのは、補助事
業です。
一方、いろんな目的、課題点も起きました。その部分で、まずよかったという部分が、こ
の補助事業を利用して、先ほど目的の中にも食とつなげていこうという部分がありますから、
これを一人一人宿泊者に1,000円やるわけじゃありませんから、この佐伯市内の食について
お知らせをする、こういう食があるんですよということをコマーシャルする、そういう開会
式にやる、そういうこともイベントでやりました。この補助のお金を使って、蒲江のイセエ
-68-
ビを、ちょっとしたゲームをやって、優勝者とか3位まで蒲江のイセエビをあげました。そ
して、いつも海、海ばっかり言うな、山のほうも言えというような声も時々聞きますので、
4位以下には宇目の農林水産大臣表彰を受けたシイタケをお渡ししました。そして、本匠の
雪ん子のところがつくっているごまだしを、参加賞として選手の皆さん方に渡しました。そ
ういうことがなかなか各九州大会にも参加してきた中でも、やっぱり財政的な問題でできな
かった部分がありましたけど、今回はそういうのをしながら、海のものも、山のものも、た
くさん佐伯にはありますよという話をさせていただきました。
もちろん、いろんなパンフレットもお渡ししました。夜、宿泊ですから、食事等がありま
すから、そういうことでよくこういう大会をして多くの人を呼んで、みんなで頑張ろうやな
いかという声を出すときに、よくお店の方から言われるのが、自分とこにその関係者が1人
も来なかったら、よく怒られるんです。で、そういうことをしても、うちに来んじゃないか
というふうに怒られることが多々あるんですが、今回は200ということでしたから、かなり
地域の中を出歩いていただいたかなというふうに思います。もちろんタクシーだって使いま
すし、雪ん子のごまだしを使いましたけど、そこの雪ん子さんだけがもうかったわけじゃな
いんですよね、そのごまだしをつくるためには材料を買うわけですから。そして、居酒屋に
行ったときに、居酒屋さんがもうかっただけじゃなくて、そこにいろんな食材、海のもの、
山のものを入れている、そういう方たちが、生産者が多少は助かっているわけです。タクシ
ー会社もそうです。そういう考えを持って、この大会をやろうじゃないかというのが趣旨に
もあるもんですから、今回、思い切って手を挙げてやってみました。
そして1点だけ、いいことだけ。いいことをお知らせしておきます。このイセエビ、3キ
ロでしたか、1位になった方が。土曜日の朝そういうゲームをして1位になりました。そし
て、日曜日の朝に試合が終わって帰るころに私が、イセエビを早く持ってかえって、北九州
の方でしたけど、きょうは成績もよかったもんですから、祝勝会ですね、北九州でという話
をしましたところ、土曜日の夜に行った居酒屋で、イセエビを料理してほしいという話をし
たら、もうその日は土曜日ですから大変忙しい時期で、大変申しわけないというふうに断わ
られたそうです。何とかできたらいいのになと思いますけど、それはもう営業ですから、な
かなか難しいなと思ったんですが。そのときにそこのお店の方が、日曜日にまだいらっしゃ
るんであれば、昼のお食事にこのイセエビを使いましょうかという話をしてくれて、北九州
の方たちはお昼にイセエビの3キロを全部使ったかどうかは私は知りませんけど、本当、心
のこもったおもてなしを居酒屋さんがやってくれた。私は、絶対これはまた佐伯に1人か2
人かでもいい、来てくれるんだろうなというふうに思いました。こういう心のこもったおも
てなしをすれば、こういう補助事業というのは生きてくるだろうなというふうに思います。
一方、問題点が幾つか出されました。これはもう、この卓球大会だけじゃありません。特
にこちらの教育長のほうに、別に今回は答えは望みませんけど、聞いとってほしいんですけ
ど、やっぱり体育館の中で照明が切れてるのがありました。そして、今回は卓球大会で体育
館が主でしたけど、やっぱりいろんな大会の中で、聞くところによると、まだまだ施設面で
不備があるよ。また、よくプロ野球のキャンプ地というような話もたびたび出されてきてま
すけど、やっぱりそれでも施設がまだまだ十分ではないという、そういう部分もあります。
ですから、こういう部分は特に教育委員会等を中心にして、しっかりこういう補助事業とあ
わせて、こういうハードな部分の検討も今後していかないといけないだろうなというふうに
-69-
思います。これはもう、教育長、答弁は要りませんから、お聞きだけしとってください。
ちょっと質問をいたします。この補助事業は今スタートしたばかりです。多くの人が知ら
ないというのがあるだろうというふうに思いますから、どのようにこの事業をやっているん
だという周知ですね。それと大会をしてほしい、誘致してほしい、こういうお願いをどのよ
うにしてふやしていこうかなというふうに思っているのか、その点をお聞きをいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。市内には他市に負けないスポーツ施設も
備わっていますし、スポーツ振興課と観光課が連携をとりながら、スポーツツーリズムの推
進を進めていきたいと考えております。
情報発信の件でございますけれど、市内の方には市報やホームページを使った周知は可能
でございます。しかしながら、市外の方にPRしていくかが鍵になってきます。当然、リピ
ーターをふやすため、今年度来られた方のお力をおかりすることや、市内はもとより県下の
連盟や協会への誘致活動、大会主催者や大分県スポーツ振興財団等への勧誘、さらにはフェ
イスブックを活用したPRなども、力を入れていきたいと考えております。なお、他の市役
所のクラブチームにも声かけは行っております。特にラグビー、テニス、野球等でございま
す。以上でございます。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) いい取り組みですから、今後いろんなスポーツ団体等を含めて、誘致に向け
て頑張っていただきたいということを言いながら、広めていただきたいなというふうに思い
ます。そういうことで、市内がやっぱり元気になるんではないかなというふうに私は思いま
す。イについてはこれで終わります。
続きまして、小項目ウのツール・ド・佐伯について質問をいたします。このような立派な
パンフレットができてます。このツール・ド・佐伯、この10月7日に開催されました。パン
フレットの1面目に趣旨が載っております。九州一広い佐伯市の九州最長距離のコース190
キロへの挑戦。九州最東端を目指せ。鶴見の灯台ですね。こういうふうなことを銘打って、
このツール・ド・佐伯というのが開催されております。先ほど、直接の誘致事業の中ではな
いということでしたけど、この大会はことしで22回にもなるそうです。私も一昨年からかか
わりましたけど、そんなになるのかというふうに現実思いました。しかしながら、よく聞い
てみると、蒲江のほうを中心にやってたということで、なかなか私たちが目にすることがな
いということもあって、そういうことなんだということを今回初めて知りました。これは昨
年ですが、参加者が600人です。そして、今回700人。ほとんどが佐伯以外の人だそうです。
開会式に市長も出られてましたけど、非常に壮観な感じがしました。何か、子どもたちに見
せたらいいんじゃないかなというふうに思いました。非常に軽い、色とりどりの自転車に、
ユニホームも全て色とりどりですから、それが700人集まってスタートしていく姿を見たと
きに、ああすごいものだなというふうに感じました。これは一番遠いところでは東京からの
人が、今回一番遠かったという話も聞きました。そして、この大会が、私は佐伯市のスポー
ツによる地域活性化というのに、ぴったりマッチしているなと思ったのが、趣旨が、この大
会はスピード競技ではなくて、九州一広い佐伯市を知っていただき、地域の特産の振興に寄
与し、健康増進の機会を提供することを目的としている、こういうふうに書かれてます。で
すから、40キロから190キロまで5コースに分かれて、佐伯市全域を走り回るというような
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大会です。
これは、各エイドステーションという言葉を使っているんですが、俗に言う休息場を各地
域に設けて、そこでおもてなしをして、水やちょっとした食べ物を提供するというようなこ
とも行っています。私は2年続けて本匠の担当をしましたけど、昨年は弥生のところの交差
点で旗振りをしました。何人かの知り合いの方に会いましたけど、何をしとるんか。きょう
何かあるんかと言われました。ちょっと残念だなと思いました。ことしは本匠の水車のとこ
でおもてなしの担当をしました。そこでも何人かの方に、そういうような意味合いの言葉を
言われました。まだまだ知られてない、地域の人たちに知られてないというような大会にな
ってます。これでも地域の物産ということで、私たちのところでは本匠特産の、先ほども言
いましたけど、雪ん子寿司と竹の子寿司を提供しました。大変選手の方は喜んでおりました。
190キロも走るわけですから、途中でのやっぱりそういう食事も必要ということで、佐伯に
来ればいろんなおすしが食べられるという、幾つも食べる選手もいました。大変喜ばれてい
ました。このようなツール・ド・佐伯なんですが、これを同じような大会が国東でも開催を
されてます。国東では30回目となって、ことしは3,000人を超えてしまいそうであるという
ことで、もう警察のほうからも少し制限をするようにというような話をして、何とか2,000
人ぐらいで抑えたいなという、うれしいような悲鳴が上がっているというふうになってます。
このツール・ド・佐伯も、私はこういう大会になれると思います。そしてまた、そうしなけ
ればならないというふうに思います。
そこで1点、質問をいたします。22回というふうになりますけど、行政としてこの民間主
体でたくさんの参加者が集うこのようなツール・ド・佐伯というものが、22年開催をされて
ます。佐伯市の地域活性化という意味で、この大会をどのように行政としては認識している
のか、少しお聞きをいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。九州チャレンジサイクリング大分県大会
として、平成3年から、旧蒲江町を中心に始まっております。平成23年からは実施主体が大
わかさかい
分県サイクリング協会から、市内の若手を中心とした活動グループが集まった若佐會を中心
としたツール・ド・佐伯実行委員会に移行し、佐伯市全体の大会として実施しています。今
年度は10月7日、日曜日に開催され、佐伯市全域を舞台とした190キロコースを目玉に、160、
170、40キロのコースで開催されました。参加者もふえており、県内外から今年度は740名の
方が参加しました。参加者の多くは前日からイベント翌日まで市内のホテル、旅館、民宿等
の宿泊施設を御利用していただいており、地域に大いに貢献した大会だったと思っておりま
す。佐伯市を元気にしようという若者が中心となって、ボランティアで運営している市民主
導のすばらしい大会であり、市としても引き続き、補助金等を通じて支援を行っていきたい
と考えております。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) 1点、質問をさせていただきたいと思います。今回は自分もボランティアと
して参加したツール・ド・佐伯ということでありますから、これを主にして質問をしてます。
ただ、ツール・ド・佐伯だけという意味で私は、これをどうかしなさい、ああしなさいとい
うことを言ってるわけじゃないんです。全ての、今回、目玉であるいろんな大会等というこ
とで補助事業がありますから、そういう意味で、各種団体のスポーツとかいう部分も含めて
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お聞きをしているということは、ぜひ御理解をしとってください。先ほど、部長の答弁の中
にもボランティアの話が出ました。そして、市内の若手を中心にして実行委員会を結成して
やってるということです。ボランティアが約200人ぐらい、今回も参加しています。私も一
つの団体で本匠地域、弥生の振興局の前から本匠の一番奥までの間をずっと担当という形で
しましたけど、私たちは約20名ぐらいでやりました。そういうのが各地域の中にあるわけで
すから、約200人でも足りないぐらいのボランティアが必要だったというふうに、実行委員
会のほうから聞いております。今後、この大会を、国東の大会などに負けないような大きな
大会、せっかく九州一広い佐伯ということで売ってるわけです。そして、海の幸、山の幸、
たくさんあるわけです。風光明媚です。鶴見の灯台まで自転車で行くわけですから、やっぱ
りそういう景色も楽しみにしている参加者はたくさんいます。ですが、これをどんどん大き
くしていくためには、やっぱりマンパワーなんです。このマンパワーがどうしても今後は必
要になってきます。さらに必要になってきます。
そこで、少しお聞きをします。難しい質問をいたします。市民のボランティア意識の育成
というふうに私は問いかけますけど、その点について行政としては、この市民のボランティ
ア意識を高めていく、こういう点についてどう考えているのか、お聞きをしたいというふう
に思います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 大会運営に係るボランティア育成ということでございますけ
れど、確かに相当のスタッフが必要になってこようかと思われます。協力しようとする気持
ちになってもらうためには、まず見てもらうことが大切であろうかと思います。開会式はも
とより、ツール・ド・佐伯に限れば、沿道での声援に参加していただきたい。そのためにも
PR等周知が必要不可欠ととらえております。議員のおっしゃるとおり、まず関心を持って
もらうよう、告知に努めてまいりたいと考えております。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) 非常にボランティアを集めるというのが、どの大会でも大変苦慮しておりま
す。先ほど申しました卓球の九州大会の場合は、佐伯市の卓球連盟の方たちが2日間、協力
していただきました。自分たちは試合に出るわけじゃないんですが、全て運営のほうをやっ
ていただくということで、大変御苦労をかけて、そして協力していただきました。それも全
て、やっぱりこの佐伯の地域の活性化なんだということを言いながら、協力をお願いして、
協会がありますから、その中で対応していただきました。大変助かりました。
このツール・ド・佐伯については、各種団体がそれぞれ20人、30人、多いところでは市役
所の青年部の皆さん方が五十数名参加していただいたということで、大きな戦力で大変助か
っているということも聞きました。そういうように各種いろんな団体、グループがそこで人
数を出して、何とかことしは成功させましたけど、やっぱり質問したように、このボランテ
ィア精神というのがどこかで活発になっていかないと、このような大きな1,000人、2,000人
というような市外の人を迎える、こういう大会にしていくためには、絶対にもうそこは必要
不可欠ですから、そこら辺も行政ができる範囲というのは、物すごく精神的な部分が多いで
すから、難しい面があるかもしれませんけれど、先ほど言った広報の関係で、みんなに知っ
てもらう、こんな大会をやっているんですよ、多くのボランティアも参加しながらやってい
るんです。こういうような広報の仕方もやっていただきたいし、来年もやるので皆さん、ボ
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ランティアで参加してくれませんか。もし参加できないようであったら、家の前で応援して
くださいと。国道を主体に走ってますから、だからそういう広報もしながらして、地域、地
域に行けば、じいちゃん、ばあちゃんが一周駅伝のように応援をする、そしたらまた選手も
頑張れる、ボランティアも頑張れる。これの積み重ねだというふうに私は思いますから、な
かなか精神面ですから、行政的に難しいかもしれませんけど、そういう手法もとりながら、
そういう意識も広げていただきたいというふうに思います。たびたびで申しわけございませ
んけど、教育長、これも答えは要りませんけど、このボランティア精神というのは、教育の
中でもよく取り入れられています。そういう部分についても、ぜひ教育の中でもこういう関
係を扱っていただいて、そういう意識を学校の中でも育てていく、そういうようなこともぜ
ひお願いをしていただきたいというふうに思います。小項目ウについてはこれで終わります。
続いて、小項目エに移りますが、幾つかの問題点の中に宿泊施設、卓球の九州大会のとき
に211名泊まりましたけど、あとの方は津久見のホテル、大分のホテルというふうに聞きま
した。この宿泊施設というのは、こういうような大会、市外、県外からの参加者を集う大会
のときには、もう必要不可欠です。佐伯駅の正面に向かって左側の土地があります。あそこ
にビジネスホテルが建つという話がされて、穴が幾つかほげていよいよかなと私も思いまし
た、数年前。それが今、中断をされてます。あそこは現実の話どうなっているのか。そして、
今後、見通しはどうなっているのかお聞きをいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 大会を誘致したにもかかわらず、宿泊客が他市へ流れてしま
っては、この事業の意味がないものと思われます。市内のホテルや旅館、民宿の皆さんの協
力はいただいていますが、駅前のビジネスホテル建設も望まれるところでございます。現状
についてですが、平成21年に一度工事着手したものの、世界的な経済不況の影響等により、
現在、一時中断している状況です。しかしながら、ホテル事業者と協議する中で、現時点で
は着工期日は確定していませんが、建設に向けて前向きである旨、回答をいただいておりま
す。今後、経過を見ながら、引き続き要請に努めてまいりたいと考えております。以上です。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) この点については、もう民間のビジネスのことですから、特段どうこう言い
ませんが、現状を聞いたということで了解をいたします。できれば早く、あそこまで来てる
わけですから、着工していただければなというふうには思っております。小項目エについて
はこれで終わります。
続いて、最後の小項目オに移ります。大会誘致に対する今後の支援策の拡充についての考
え方について、これはぜひ市長のほうにお聞きをいたします。今、卓球の九州大会、そして
ツール・ド・佐伯というような二つの例を挙げました。そのほかにもたくさんの大会が開催
されてますし、大学の合宿等も予定をされています。そういうふうな大会や合宿等をふやし
ていくことによって、佐伯の中に多くの人たちが来ていただけるし、そしてまた試合以外の
ときのリピーターにもなってくれる、こういうことにもつながっていくんだろうなというふ
うに思います。そして、地域経済の浮揚にもつながるだろうし、特に生産者については、そ
こで消費されれば一番助かるわけですから、ぜひこの部分を今後どのように拡充していこう
としているのか、そういう部分で基本的な考え方をお聞きをしたいというふうに思います。
ますます総合運動公園を中心にして、利用の頻度は上がるというふうに私は思っています。
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東九州自動車道の開通もあと少しですし、南インターもできます。ですから、県外の参加者
は高速道路を使って運動公園のすぐ近くにおりれる、これはやっぱり朝早い大会なんかのと
きには非常に便利ですから、ますます大会開催がしやすくなります。ですから、中にはそう
することによって出ていくのも、その辺に帰るよという方もいらっしゃいますけど、そうい
うマイナス思考は考えるべきではないというふうに私は思います。プラスプラスで考えて、
こういう事業というのはやるべきだというふうに思っています。再度、スポーツによる地域
活性化をどのように取り組んでいくのか、市長の考えをお聞きしたいと思います。よろしく
お願いします。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) スポーツによる地域活性化ということですが、私のほうもこういう形の中
では、特に佐伯市は総合運動公園、またことし県体をしたわけですけど、県下の皆さんがお
見えになったときに、議員から言われるのも施設不足だと言われておりますが、県下でも九
州管内でも、私は自負してもいいんではないかと思っています。そうした施設を活用して、
大会や合宿ということは積極的に誘致することにしております。議員が今まで質問の中でも
言われましたように、市内の活性化ということは、佐伯市に訪れ、佐伯市のよさを知っても
らう。また佐伯に宿泊していただくということで、市民に大会の補助事業等をつけておりま
す。こうした形で運動公園、また体育施設を使っていただくのがいいんですけど、基本的に
は体育施設は市民のための健康増進という一つの大きな目的を持っております。こうしたこ
と、いろんな考え、また実績を踏まえながら、その兼ね合いを考慮しつつ対策も進めていき
たいと思っておりますし、この前、14市の市長会、また4市町村の町村会等で知事との懇談
会の場所に、今後の観光についてどうするかというお話もありました。そうした中で、私の
ほうは、大分県は高速でいろいろつながってくると。大分にも別府にもそれぞれ立派な施設
があるんで、特に私どもの場合は佐伯の高速がインターチェンジに近いということであれば、
大分銀行ドームだったら30分ちょっとで行けると。本当に市内しか行くのとかわらない。ま
た、南へ行くと宮崎まで1時間半ちょっとで行くんじゃないかと。そうしたことを考えた場
合に、こうしたスポーツに対する合宿、交流、こうしたのを県として一冊にまとめて、全国
的に発信をしていただいたらどうだろうかと。各市のほうが、そうした受け入れ態勢を一体
となってやるべきじゃないかということで、これは宮崎県と鹿児島県も実際実施しとるわけ
ですけど、大分県は各市単独でやっておりますので、そうしたことを大きくアピールしない
と、先ほど佐伯市におられる関係者ということにも、それをアピールすることによって、今
度は旅行会社、エージェントが全部入ってきますので、そうしたアピールにもつながると思
っています。そうしたことを、今後とも各地域にアピールし、佐伯の施設が市民以外、空い
てるという言い方は悪いんですけど、そうした有効利用に使っていただければと思っており
ます。以上です。
○議長(小野宗司) 上田議員。
○28番(上田徹) 最後の質問の中で、今後、拡充をしていただきたいということでお願いをし
ましたけど、具体的には今回の補助については1泊の補助ということで、2泊連泊するよう
な大会のときには、1泊分しか出ないというのはあります。そういうところも含めて、予算
の範囲で許されるときには、やっぱりそういうことも少し検討をしていただきたいなという
のも、大会関係者からも言われました。
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一例だけ最後に挙げて、ぜひ佐伯市の各スポーツ団体に関係する皆さん方にも、ぜひ頑張
っていただきたいことを言いながら、やっていきたいというふうに思いますが。市の職員の
ところで相撲部ができたというふうに聞きました。なかなか私、これまで知りませんでした
けど。そして、その相撲部が西日本の実業団2部で団体優勝したということも聞きました。
なかなか多くの人が知らないだろうというふうに思いますけど、大変すばらしいことだなと
いうふうに思います。その関係者に先日、この質問をするということで、気持ちを聞きに行
きましたけど、受け入れるには大変な労力が要ります。だから、わかるけど、なかなかって
いうような、そういう意見交換もしました。それが現実です。ただ、佐伯市には大相撲には
嘉風関がいますし、本場所の2週間はいつも大分県佐伯市出身ということで言ってくれてま
す、NHKで。また、この11月の九州場所でも勝ち越しをいたしました。ですから、例えば
相撲の場合だったら、そういうプロの嘉風関もいますし、そういう西日本の実業団2部で優
勝するような方もいらっしゃいますから、何かやれんかという話をしましたところ、いろん
なこういう条件がある、こういう条件があるって、私は専門ではありませんから、言われま
したけど。それは確かにそうだというふうに思います。
なぜこのような話をするかというと、よくこのような取り組みを進めましょうという話を
するときに、できない、受け入れると大変だ、そしてもし何かあったらどうするんだ。そし
て、外部からは、そんなことをやっても直接自分のとこにお客さんが来んかったらつまらん、
そういう批判やマイナス思考の話が絶えず上がってきます。やっぱりそういうマイナス思考
の言葉に負けずに、どうにかしてやれないか。例えば相撲だったら、大型のテントを張った
らやれるというのは、私は素人ながらに思うんですが、そういうのはできないかとか。1人
でも佐伯に泊まってくれたら、それで成功なんだ。そして、また1人でもリピーターとなっ
て、佐伯に来てくれる、そういうことを期待をして前向きに議論をして、プラス思考でやっ
ていく、そういうことは行政も主体となって、そして各スポーツ団体もそれぞれがみんなで
頑張っていけば、心のこもったおもてなしができる佐伯が、多くの市外、県外の皆さん方に
見ていただけるんじゃないかなというふうに思います。そして、そのことが地域活性化にも
つながっていくというふうに、私は確信をしています。そういうことを言いながら、私の質
問を終わりたいというふうに思います。今後とも、ぜひスポーツの振興と地域活性化の振興
をお願いして終わります。ありがとうございました。
○議長(小野宗司) 以上で、上田議員の一般質問を終わります。
これより休憩をいたします。
2時50分より再開いたします。
午後2時38分 休憩
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午後2時50分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、15番、矢野精幸君。
○15番(矢野精幸) 15番議員の平成会所属の矢野精幸でございます。一般質問も初日の最後と
いうことでありますが、もうしばらくおつき合いのほどお願いいたしたいと思います。
スポーツの秋は少し過ぎましたが、今まさに各地でのマラソン大会、駅伝大会が真っ盛り
であります。駅伝シーズン到来であります。先日2日も本匠の日本一水車マラソンが盛大に
-75-
行われました。私も孫3人が出場するということで応援に行きましたが、この大会を受け入
れる地域の皆さん方の心温まる歓待の姿に接しまして、大変感服をいたしました。イノシシ
ぞうすい、ぜんざい、ポン菓子の接待、会場には多くの皆さん方が集まっておられました。
大変喜んでおりました。私もおいしくいただきました。本当にありがとうございました。当
佐伯市の日本文理大学附属高校の駅伝部も、県下ではまさに名門強豪校となってまいりまし
た。女子駅伝チームが今月23日に開催されます、憧れの京都都大路をひた走る第24回の全国
大会に2年ぶり4回目の出場が、大分県代表チームとして決まっております。中でも当市の
上杉ひかりさん、円香さんの姉妹が出場いたします。本当におめでとうございます。選手の
皆さんの体調が万全で、選手個人個人の実力がいかんなく発揮できますよう、心よりお祈り
をいたします。
それでは、今回は大きく分けまして4点を一問一答方式にて質問をさせていただきたいと
思います。まずは、大項目の1点目ですが、市営住宅の現状についてお尋ねをいたします。
手元の資料によりますと、この市営住宅の戸数は1,715戸だと聞いています。この住宅の
設置目的は本来どのようになっているのかを、まずお尋ねいたしたいと思います。最初の質
問を終わります。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 建設部長の永田でございます。よろしくお願いします。
それでは、市営住宅はどのような目的でつくられているのかということにつきまして、お
答えいたします。
公営住宅法に規定する市営住宅につきましては、法律の第1条に、国及び地方公共団体が
協力して、健康で文化的な生活を営むに足りる住宅を整備し、これを住宅に困窮する低額所
得者に対して低廉な家賃で賃貸し、または転貸することにより、国民生活の安定と社会福祉
の増進に寄与することを目的とすることが規定されておりますので、この趣旨に基づく市営
住宅を全ての本市の地域を対象に建設しております。また、特定優良賃貸住宅の供給の促進
に関する法律に規定する市営住宅、いわゆる特定公共賃貸住宅につきましては、法律の第1
条に、中堅所得者等の居住の安定の用に供する居住環境が良好な賃貸住宅の供給を促進する
ための措置を講ずることにより、優良な賃貸住宅の供給の拡大を図り、もって国民生活の安
定と福祉の増進に寄与することを目的とすることが規定されておりますので、この趣旨に基
づく市営住宅を、旧佐伯市の地域を除く地域に建設しております。以上です。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 小項目のイでありますが、次に現在のこの住宅の入居の状況についてお尋
ねをいたしたいと思います。空き部屋の状況、特に旧佐伯市管内について、特にお尋ねをい
たしたいと思っております。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 入居状況についてお答えいたします。佐伯市全域の団地の全体入居率
は、平成24年10月末現在93.32%です。そのうち公営住宅につきましては93.39%。先ほど申
しました特定公共賃貸住宅につきましては92.31%となっております。佐伯市全域の空き部
屋は、平成24年10月末現在、募集を準備している空き部屋が112戸、政策的に募集を停止し
ている等の空き部屋が39戸です。募集を準備している空き部屋の内訳は、公営住宅等が103
戸、特定公共賃貸住宅が9戸です。旧市町村地域別の入居率を比較した場合、旧佐伯市管内
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が最も高くなっており、入居率は募集停止戸数を除いたもので96.9%となっています。旧佐
伯市管内にある市営住宅は、管理戸数792戸のうち、入居戸数749戸。募集を準備している空
き部屋が24戸、政策的に募集を停止している空き部屋は19戸となっております。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 次のウに行きます。入居希望者の手続ですが、またそれと審査の基準につ
いてお尋ねをいたしたいと思います。三つほどお伺いいたします。まず一つは、入居希望者
の申請に添付を要する書類はどのようなものが必要なのか。それと、入居時の保証人はつけ
ているのかどうか、これは義務づけているのかどうかであります。三つ目が、入居時の審査
の基準はどのようになっているのかを、この三つをお伺いいたしたいと思います。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 入居希望者の手続、審査基準についてお答えいたします。一つ目の入
居希望者の申請に添付を要する書類についてお答えいたします。公営住宅及び特定公共賃貸
住宅の入居申込書のいずれにも添付する書類として、一つ目に世帯全員の住民票、二つ目に
世帯全員の所得証明書、三つ目に婚約者がある場合はそれを証明する書類、四つ目に入居者
が身体障がい者である場合は、身体障害者手帳の写し、五つ目に、退職している場合は退職
証明書、六つ目に市町村民税の納税証明書、七つ目に申込者及び同居する親族が暴力団員で
ないことを誓約する書面を求めております。
次に2点目の、入居時保証人は義務づけているのかについてお答えいたします。入居時の
連帯保証人は市営住宅条例、特定公共賃貸住宅条例により、入居決定者が提出する請書に県
内に居住し、独立の生計を営み、かつ、入居決定者と同程度以上の収入を要する者で、市長
が適当と認める二人の連帯保証人の連署を義務づけております。
3点目の、入居時の審査の基準についてお答えいたします。審査の基準は、佐伯市市営住
宅条例に入居者の資格として規定しております。一つ目に、現に同居し、又は同居をしよう
とする親族、これは婚約者も含めます、があること。二つ目に、入居しようとする世帯全員
の収入の総額が政令で定められた基準内にあること。三つ目に、現に住宅に困窮しているこ
とが明らかなこと。四つ目に、市税を滞納していないこと。五つ目に、申し込み本人を含め
た同居世帯の全員が暴力団員でないこと。以上が入居の資格となっております。特定公共賃
貸住宅の収入基準につきましては、特定公共賃貸住宅条例により15万8,000円以上48万7,000
円以下と規定されております。以上です。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 小項目のエに行きます。家賃、敷金の基準についてお伺いをいたします。
入居が決まった場合には、毎月の家賃と敷金はどのような基準で算出をしているのかを、ま
ずお尋ねをいたします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 初めに、家賃の算出方法についてお答えいたします。市営住宅の家賃
は、申し込み者世帯の収入と住宅の立地条件、居室の面積、建設からの経過年数、住宅設備
等を加味して毎年決定されております。このため入居後は毎年世帯の収入状況等について報
告していただく必要があります。さらに敷金につきましては、佐伯市市営住宅条例により、
入居者から3カ月分の家賃に相当する金額の敷金を徴収しております。
次に、特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律に基づく市営住宅の家賃につきまして
-77-
は、佐伯市特定公共賃貸住宅条例の中で、住宅ごとに一定の家賃が定められております。こ
の場合の敷金につきましても、同条例により入居者から3カ月分の家賃に相当する金額の敷
金を徴収しております。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 次のオに行きます。家賃の未納の状況についてお尋ねをいたしたいと思い
ます。
今の未納の状況はどんなもんか、どの程度になっとるんか。それとまた二つ目に、滞納者
の整理の状況を、これがどのようにしているのかをお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) まず、1点目の家賃の未納状況についてお答えします。平成23年度末
現年度の調定額3億5,702万6,300円に対し、未納額459万1,230円で、徴収率は98.71%です。
過年度分は、調定額5,190万5,267円に対し、未納額4,671万2,827円で、収納率は10%となっ
ております。
次に、2点目の滞納者の整理状況についてお答えいたします。滞納整理は、佐伯市市営住
宅家賃滞納整理事務処理要領に基づき実施しています。滞納者に電話、文書等での催告によ
り、納入を促し、催告に応じない者に対しては、連帯保証人に未納状況及び家賃納入の指
導・協力要請の通知を発送しております。平成23年度は128件発送しております。以上です。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 次のカに行きます。入居時の所得要件についてでございますが、入居時の
所得要件、今さっき言いました、部長の答弁がありましたように、審査の基準がありました。
この基準の要件を満たさなくなった者に対しまして、どのような措置をしているのかをお尋
ねいたします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 入居時の所得要件を超過した場合に対する措置についてお答えいたし
ます。市営住宅の入居者につきましては、毎年7月末までを提出期限とした収入申告を義務
づけております。申告により毎年10月1日に収入額を認定し、家賃の額を入居者に通知して
おります。ここで言う収入額とは、入居者及び同居者の過去1年間における所得税法による
所得金額の合計から、世帯構成に応じた所定の額を控除した後に12で割った金額をいいます。
収入の基準である15万8,000円を超え、市営住宅に引き続き3年以上入居している場合は、
収入超過者と認定して通知しております。収入超過者に認定されますと、市営住宅の明け渡
しの努力義務が課せられます。また、入居者の収入の額は、最近2年間引き続き31万5,000
円を超え、市営住宅に引き続き5年以上入居している場合にあっては、高額所得者として認
定しています。高額所得者に認定しますと、期限を定めて市営住宅の明け渡しを請求するこ
とができると規定しております。平成21年度に高額所得者に認定した方に住宅の明け渡しを
求め、退去していただいた経緯もあります。平成22、23年度は該当者がありませんでした。
その他、要件を満たさなくなった者に対する処置につきましては、収入要件以外では入居者
が不正の行為によって入居したとき、同居の承認を受けずに同居させている場合等がありま
すが、市では苦情等により寄せられた情報について、入居者に対する実態調査を行っており
ます。調査により入居要件に該当しないと認められた場合は、入居者に対して市営住宅の明
け渡しを請求しております。
-78-
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 私が今回この質問をしたのは、このカのことが主なことで質問をしたわけ
なんですが。実は今、一般のちまたで、特に旧佐伯市内のことなんですが、市営住宅に入り
たいと。さっき言いました条件を満たすべく対象者が住宅に入りたいけど、入れないという
ような状況があるそうであります。その一方、どう見ても所得水準からいった場合、かなり
所得がありそうな家庭の人が住宅に入っていると。そのままずっと以前から入って、入り続
けているというような話があるそうであります。これはもう公然の、今言いますように話と
して、ちまたでそういう話があったそうであります。私たちもそのことを聞いてびっくりし
たんですけれど。一般的にはそういうふうに、もう当たり前のように言うとるそうでありま
す。ですから、そこら辺をひとつ十分にお考えになった上、今後の対策をお願いしたいと思
います。
次の大項目2でありますが、大手前開発事業についてであります。
けさ方、佐藤議員から詳しく質問がありましたので、私も重複しますので、余り深くはよ
ろしいかと思いますので。まず、今回の市長が発表しました突然の白紙撤回でありますが、
これはまさに寝耳に水といいますか、青天のへきれきと申しましょうか、このことによりま
して、今、市の担当部署では大混乱が起きているのではないかと推察をいたします。また、
大手前準備組合も大変この件につきまして困惑をしていると思います。また、その収拾に苦
慮しているのが現況だと思っておりますが、あれから既に4カ月が過ぎました。その後の経
過をお尋ねをいたします。まず、準備組合とはその後どのような話し合いをしているのか。
また、その経過はどのようになっているのか。また、佐伯市が実施しています他の中活の事
業はどのような影響が出ているのか、お尋ねいたします。簡単で結構です。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) それでは、通告書に基づき、まず基本計画中止の影響の中から、大手
前開発事業の現計画の白紙により、準備組合を初め関係者の皆様に多大な御迷惑をおかけす
ることになりました。また、特に準備組合の皆様には、大変申しわけなく思っている次第で
ございます。議員御質問の準備組合に対する影響につきましては、準備組合と事業協力者と
の協定書に基づく立てかえ金の問題、今後の取り組みに対する不安などがあります。これに
つきまして、現在、準備組合役員と関係者からなる準備組合の諸問題対策会議を立ち上げ、
その課題解決に向けて話し合いを続けているところでございます。また、今後の大手前開発
に向けて、市として平成25年度から取り組んでいくことで、その不安を解消し、信頼回復に
努めてまいりたいというふうに今思っているところでございます。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。大手前関連事業以外の中心市街地活性化
基本計画に掲げた事業は、平成26年度完成を目指す社会資本整備総合交付金等を活用しなが
ら推進を図ることとしています。計画の認定が継続されることを前提としますと、他の事業
を推進することに直接的な影響はないと考えています。ただし、大手前開発事業の現計画の
白紙により、都市再生整備計画の全体事業費が減額されるため、提案事業枠の縮小に伴い、
歴史資料館整備事業の交付金が減額となります。以上です。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) けさほど佐藤議員の質問の中に、責任問題云々という話がございました。
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中活の一つの事業がだめになれば、全体がだめになるという話のようでありました。そのこ
とにつきまして、私たちもそういうような意味のことは聞いたような覚えがあるんですが、
そこら辺は当時の当事者であります飛高部長、何かそれについてありませんか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) けさほど佐藤議員のほうから質問がありました。再度、繰り
返しになると思いますが、私は平成22年の予算特別委員会の中で、経過をもう一度述べさせ
ていただきます。平成22年の予算特別委員会でございますが、1月に内閣府に申請いたして
おります。そして、3月17日から19日に予算特別委員会がございました。その中で、一つで
もなくなればということで言いましたが、そのことにつきましては、きょう市長が答弁いた
しましたように、中心市街地活性化基本計画は大手前周辺から駅、港周辺までのエリアを一
体的に事業するということで実施しておりましたので、この計画の事業が一つでも事業実施
がなされなければ、中心市街地活性化の認定はしていただけないということで、その当時、
私たちはそういう中で取り組んでおりました。そして、内閣府の認定が3月23日におりまし
た。そして、9月議会のときにこのことを聞かれましたが、私はそのときには、まだこの時
系列を全部押さえておりませんでしたので答弁いたしませんでした。そして、10月の決算特
別委員会の中で、再度、佐藤議員にこのことを聞かれましたので、このことにつきまして時
系列で答弁をしたということでございます。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 次のイ、ウですね、これも関連がありますので続けて質問いたしたいと思
います。今回の中止に至った経緯を踏まえましての反省点をどのように考えているのか、そ
れとウでありますが、市長は平成26年度までに多くの市民の意見を聞いて、再度、基本計画
を作成すると言っていますが、具体的にはどのような形で意見の集約を図りたいと思ってい
るのかお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) まず、反省点につきましてお答えいたします。今回の反省点につきま
しては、一番大きな要因は、決められた計画期限内である平成26年度内に事業完成のめどが
立たなくなったことであることから、さまざまな課題解決を図りながらの市街地再開発事業
と区画整理事業の一体的施行は、期間の延伸が厳しい条件の中では、今回のように道半ばで
判断せざるを得ない条件になるという、非常に難しい事業であったことの問題点が考えられ
ます。今後はこれらのことを検証し、次期計画の策定に向けた取り組みの中で、市民の声を
十分に反映させていきたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 大手前開発につきましては、市民に広く意見を求めていくこ
とから始めたいと考えております。市民合意を得るために、中心市街地活性化協議会やまち
づくり協議会、各地域に設置されている地域審議会、あるいは市長ふれあいトーク、出前講
座、さらにはシンポジウムやフォーラムなど、あらゆる手段の活用を念頭に置いています。
また、市民アンケートの実施も一つの手段であると考えております。以上です。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) この広く意見を聞くということなんですが、実はこれはもう既に今までの
基本計画をつくる前に、広く市民の意見を聞いておるんですね、私に言わせたら。これはも
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う以前、この計画を立てる前に合併しまして直後ですが、私が議員になった直後なんですが、
この大手前開発をどうするかという、市民に公募しましたね、そのときに。公募しまして、
まちづくりに関心のある人たちを公募で募集をしました。そしたら、たしかあのときに四十
数名の人が集まったと思うんですよ。それで、その人たちをたしか3班か4班かに分けたと
思うんですが、分けてずっと1年以上その中でグループごとに検討してきた経緯があると思
うんです。その後も地元との話し合いもしましたし、地元からの提案もしました。そしてま
た中活の協議会のほうのいろんな意見も聞いておると思うんですね。中活の協議会は、これ
もやはり各種団体の長が皆なっとるんですね。あれもやっぱり三十何名か40名おると思うん
ですが。
そういう意味から、私は一般市民の人たちの意見も十分聞いたと思うんですよ。しかし、
今回はまたあれが白紙になりまして、今後のことにつきましては、再度広く市民の意見を聞
くというんですが、今言いましたように、それはどういうふうに集約するのか。意見を聞い
たやつをどのような形で計画案として持ってくるのか。その辺をひとつ具体的に聞きたいと
思います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。現時点での具体案は持ち合わせておりま
せん。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) これはもうこの辺にしたいと思います。
次の大項目3でありますが、市営スポーツ施設の整備についてであります。先ほど、上田
議員が事細かに質問をされまして、本当にいい質問だったなと私は深く感服をいたしておる
ところであります。私は、また違った角度から、この項目につきましては質問をいたしたい
と思っております。
まず、アとイを関連がありますので続けて質問をしたいと思っております。運動公園の陸
上競技場の屋根の雨漏りがかなりひどかったと思うんですが、これは今の現状はどのように
なっているのか。イの運動公園の野球場の屋根の雨漏りについてでありますが、これも大変
な雨漏りの状況でありました。私も何度か現地へ行きまして、現場の人たちとも話をしまし
て、本当に随分雨漏りがひどいんですね。ちょっと雨が降ったら、雨漏りのする箇所に大き
なごみ箱、ごみを入れるポリバケツがありますが、あれを置きまして、夕方から朝までの間
に、一晩それを超すぐらいに雨が漏るというんですね。ですから、あちこちでそういう状況
がありました。私も以前にこの件につきまして一般質問をしました。1年ぐらい前だと思う
んですが。その後、いろいろと対策を講じて対処していると思うんですが、その辺につきま
して今どのような方針でやっておるのかも、あわせてお尋ねしたいと思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
それでは、矢野精幸議員の市スポーツ施設整備について、お答えを
いたします。
陸上競技場の雨漏りにつきましては、玄関と審判控室、器具庫について雨漏りしておりま
した。その箇所の上部に当たりますところのメーンスタンドを、23、24年度でシーリング工
事ということで工事を行いました。その対応で現在のところ、雨漏りは解消したというふう
になっています。
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それと、野球場の雨漏りにつきましては、スタンドのシーリングが劣化をしております。
室内通路だけではなく、倉庫、事務室等全体的に雨漏りがあるということで、合宿、キャン
プや各種大会で使用される市内外の多くの利用者が訪れる施設として、大変利用者に迷惑を
かけたなというふうに思っております。今年度、試験的に陸上競技場の雨漏り改修と同じ手
法でシーリングの埋め込みの工事を行いました。これは一部ですけれど、それで3塁側のベ
ンチの通路箇所につきましてはとまっております。ということで、教育委員会ではこの工法
で全体の雨漏りを改修していきたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 私も先日行ってみました。現地を見まして、今言いました野球場のほうの
3塁側の上の屋根のところもやっとるのを見ました。現地の人と一緒に案内してもらいまし
て、見ました。とまっとるということでございます。ですから、先ほどの例の陸上競技場の
やり方でやったのがいいかなというふうな話もしておりました。私もあんだけの広い屋根で
すから、かなりこれは工事費もかかるかと思うんですが。前回のときの質問のときは、もし
あれを全面的に雨漏りがなくなるような施工をすると、やっぱり億近い金がかかるだろうと
いう話をされておりましたね。ですから、今回はさっき言いましたけど、別の工法でやれば
とまったということでありますので、それがどのぐらいの工事費がかかるかわかりませんけ
ど、そんなに大きな金はかからんのではないかなという感じがいたしました、現地を見まし
て。その辺を、いつごろまでに、どのくらいの予算でやろうとされているのか、その辺もひ
とつあわせて聞きたいと思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
一応見積もりはとらせていただいております。金額的には700万円
から800万円ぐらいの金額になるだろうなというふうに考えております。このことにつきま
しては、当然、公共事業整備計画ということでしていく必要がありますので、そういう手続
をとる中では、財政のほうとの議論というのは当然必要になってきますので、そこは教育委
員会としても要望をしっかりしていきたいなと。これは今申しましたように、財政との協議
をさせていただくということになります。ただ、やっぱり急ぐ必要はあるというのは十分感
じておりますので、御了解いただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) これはほかのと違いますので、雨漏りですので。これはずっと長らくこう
いう状況は続いておったと思うんですね。聞いたら、何か新築をしてから間もない時期から
雨漏りがあったという話もあるんですよね。今みたいにひどくはなかったと思うんですが。
雨漏りの状況は、もうそのぐらいからあったということのようであります。しかし、さっき
言いましたように工事費がかなり巨額な金がかかるということで、ずっと今まで方法を探し
ておったと思うんです。ですので、今回そういう形でいいんだという、工法が見つかったと
なれば、私は早急に予算措置をしてもらいまして、何とか早目にする必要があろうかなとい
うふうに思っております。雨漏りがするというのは、何か貧乏くさいといいますか、感じよ
うないですね。ですから、そういうことについて、せめて雨漏りはせんような状況に、一日
でも早くすべきだと私は思います。
次に、ウに移ります。クロスカントリーコースの整備と新設についてでありますが、運動
公園周辺にクロスカントリーコースをつくったらとの意見と要望が私のほうに、前から何度
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かあっております。これについて担当のほうはどのように考えているのかを、まずお聞きし
たいと思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
お答えいたします。整地されてない起伏地を走るクロスカントリー
のトレーニングは、心肺機能と筋力強化ができる、さらに不整地を走ることでバランスのい
い走りが身につくことと、平地を走るのに比べトレーニング効果は高いと言われていますが、
現段階では具体的な事業化についてはありません。運動公園にそのようなコースができれば、
陸上のほかにもいろいろな競技のレベルアップにつながるのではないかというふうに考えて
おります。施設整備には費用対効果等を考える必要がありますので、十分検討をしていく必
要があるかなと思います。ただ、運動公園の広場、多目的広場とか陸上競技場や野球場の周
辺、あるいは球場と陸上競技場の間に公園のようなものがあります。そこは階段とか、坂道
とか、舗装されてない平地もございます。ですから、そういったものを入れながら設定がで
きないかというものについては、考えていきたいなというふうに思います。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) 私もこの質問をする前に現地に行って、いろいろ話も、現地の管理者がい
ますよね、話もしたんですが、実は思わぬところで思わぬ話になりまして、あそこの担当者
の方が、陸上されておる方がおりまして、鶴崎工業に行かれた方なんですが。その方がたま
たま私の家内のおいっこと同級生で、鶴工に行って、うちのおいっこは駅伝部やったんです
が、その方はカントリーやったと思うんですが、いろいろ話しよったら同級生ということで。
そしたら、たまたま先日、キャノンの女子駅伝チームが合宿に来たらしいんですね。そのキ
ャノンの女子駅伝の監督が衛藤監督というんですね。この方が、さっき言いました鶴工の、
うちのおいっこと同級生なんですね。その子は駅伝の全国大会で1区を走ったんですが。う
ちのは3区ですね、走ったんですが。そういう形でたまたま知っとる方ということで、話が
盛り上がりまして。いろいろ話をしよったら、合宿のときに衛藤監督が、私が言うようにク
ロスカントリーコースがここにあったらいいと言うらしいんですよね。この辺にクロスカン
トリーのコースがあったらいいですよねと、物すごい使いやすいですねという話をされたと
いうんですよ。私は実はそのことで、一般質問をしようと思うんですがという話をしました。
私は、何でこれを言うたかといいますと、やはり今さっき言いましたのは文理大附属の高
校の駅伝が、本当に今は有名になりました、強くなりました。やはりそうなりますと、いろ
んな生徒が全国から集まってきますよね。またそうなりますと文理高校の名前も上がってま
いります。市外からもいろんな人が入ってくるようになります。市長が開会日の提案理由の
説明の中で、5ページと6ページの中にこういう文章があります。本市を訪れる観光客が日
帰り中心であることから、宿泊客の増加は本市の観光振興の課題の一つであります。そのた
め、宿泊を伴う大会などを誘致することで、宿泊客をふやすことを目的に、佐伯市大会等誘
致補助事業を8月から実施しております、というふうに書いてます。私も全く同感だと思う
んですが、きょうの上田議員も話されておりました。やはり、まず人を呼ぶというのになれ
ば、それだけの設備といいますか、受け入れ態勢が絶対不可欠であると思います。ですから、
陸上関係の一つの、結構対象者が多いと思うんです。そうした場合に、さっき言いましたク
ロスカントリーコースは、この近辺ではないんですね。大分県の場合は久住のほうに行くら
しいんですね。先日も、私のことを言って大変恐縮なんですが、孫も選抜で選ばれまして、
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久住に2泊3日で行ってきました。あそこまで連れていかないかんです。そこに行けばコー
スがあるらしいんですが。ただ、冬場はもう凍って使えませんね、ああいうとこは。さっき
の衛藤監督も、佐伯の場合は気候がいいから、本当にここにできたらいいと思いますよとい
う話をされたというんですよ。全くそのとおりだと思うんですね。そういう立地条件が佐伯
には備わっておるということで、私はもうぜひこれは考えて、何とか実現をすべきじゃない
かなというふうに思っています。
そうしますと、恐らく私は、陸上関係から野球関係、いろんなクラブの運動選手が、西日
本ぐらいからこっちへ来ると思いますよ、佐伯のほうに。そうすれば、いろんな佐伯の経済
も潤うし、また交流にもなるしいろんな面で、私は佐伯の発展のためには、ぜひともそうい
うことはすべきじゃないかと思っております。ですから、ぜひともその辺をお考えになった
上で、ひとつ前向きに真剣に考えていただきたいというふうに思っております。ちょっとそ
の辺を。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
先ほど申しましたように、一応クロスカントリーがどういう施設で
あるとか、どういう形での条件が必要であるとかいう部分については、運動公園の全体的な
面というものを見ながら、調査をしていきたいというふうに思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○15番(矢野精幸) これは陸上競技場のコースも、昨年きれいになりまして、本当、新装でき
ましたので、ぜひともその辺は、ひとつ十分にお考えになって、前向きに真剣に取り組んで
まいりたいと思っております。
それと、次のエでありますが、濃霞グラウンドの整備・充実についてでありますが、この
濃霞のグラウンドも、私が議員になる前から、ちょっとある関係で知っておったんですが、
大変なグラウンドでありました。もう市営のグラウンドとはいえ、遠くかけ離れた、悪く言
えば見事な悪いグラウンドでありました。それがこの1年の間に、昨年12月の年末に、見事
にきれいに整備されまして、Bグラウンドのほうも照明がつきましたし、また周りの駐車場
もきれいな舗装ができました。また、ピッチャーマウンドも撤去されまして、本当にソフト
ボール、またグラウンドゴルフをするグラウンドとしては、すばらしいグラウンドになって
おります。ただ、ここに私はちょっと大会に行くたびに思うんですが、マイク、放送設備が
ないんですね。放送の設備がないんですよ。ですから、大会のたんびに携帯用のボックスを
持ってやるんですけど。開会式にしても、閉会式にしても盛り上がらんのですね、あれじゃ
あ。やはりばっと放送して、周囲にマイクで大きな声で放送ができるというのは、私は大会
を盛り上げる意味からも、やはり大会に参加されとる人も、そういう気分になると思うんで
す。ですから、ぜひともこれは、濃霞のグラウンドの、これは両方には要りませんから、A
グラウンドのほうに放送設備をぜひともすべきと私は思うんです。
そして、続きで、裏に備品の倉庫が、市販の倉庫がぽつんとありますよね。これもちょっ
とみすぼらしいというか、ちょっと見た感じがようないですな。実用性にも欠けるし。あれ
もさっき言いました放送設備の部屋を10畳ぐらいでもいいと思うんですよ。バックネットの
裏に放送設備の機器が入る部屋を兼ねた、審判員の協議場所といいますか、会議をする場所
があると大変便利がいいと思うんですね。そしてその裏側のところに倉庫を、備品倉庫をつ
くれば、それはもう立派なグラウンドになります。どこにも負けない、引けをとらない立派
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なグラウンドになります。そうすれば、先ほどの上田議員じゃありませんけど、いろんな大
会が呼べるんですよね。ただ、このグラウンドは以前は、なかなか佐伯でソフトボールの大
会をしたいといっても、会場が悪くて品が悪いと。あんな会場に来てもらうと品が悪いから
ようせんということで、いろんな大会も断わってきたという経緯が過去に幾度もあるんです
よ。ですから、今度こうなりましたように、昨年、何と言いますか今はもうああいう形で立
派になりましたので、どんな大会も呼べるようになりました。ただ、さっき言いましたよう
に放送設備がありませんので、これを何とかぴしゃっとした形でやれば、私はもうすばらし
い、どこにも負けないグラウンドになると思うんです。ですから、ぜひともそこら辺もひと
つお願いしたいと思うんですが、その辺の御意見をお伺いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
濃霞グラウンドはソフトボールを初めグラウンドゴルフ、少年野球
などの練習で多く利用されております。また、ソフトボール大会やグラウンドゴルフ大会な
どの試合も頻繁に開催されている状況にあります。備品倉庫の設置につきましては、倉庫を
必要とする団体から設置許可の申請を提出してもらい、教育委員会と協議の上で、必要があ
れば申請団体に許可をして設置をしていただいている状況にあります。このようにグラウン
ドで使用する必要な備品等については、競技団体で管理をしていただいている状況にありま
す。
また、放送設備につきましても、大会等の際にはそれぞれの団体が放送器具を準備して、
議員おっしゃるように大会を運営していただいてますので、現段階での新設については考え
ておりません。特にあそこは住宅が近くにあると。あるいはまた保育所等もございます。そ
ういう部分での運営の仕方というものもひとつあろうかなというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) ちなみに、この濃霞グラウンドの使用頻度なんですが、ちょっと手元に資
料をもらったんですが、見ますと大体平成23年度のときに約2万3,000人ぐらいに使っとる
んですね、1年間に。結構ここは使う頻度は高いんですね、多いんですよ。いろんなスポー
ツされる方が使われております。あそこのグラウンドをとるのも大変なぐらい使っておるそ
うであります。ちなみに陸上競技場、運動公園ですね、これが大体年間に2万5,000人ぐら
いなんですよ。ほとんど変わらんのですね。陸上競技場を使う利用者と、濃霞を使う利用者
の数はほとんど変わらんのですよ。そのぐらい濃霞は使われておるんですね。場所も市内に
ありますし、場所もいいし。そういう面からいろんな競技に使われるということで、大変使
う頻度は高いということで、私がさっき言いましたように、いろんな大きな大会をする場合
は、やはり放送設備がないと、やはり私は若干無理があるんじゃないかという思いがありま
す。これは、今はそういう考えはないとしても、今から今後のこととしまして、何とかその
辺を、そんな大きな金はかからんと思うんですよ。私に言わせたらしれた金だと思います。
ですが、やっぱり何とかそこら辺を十分考えて、今後の運営に当たっていただきたいと思っ
ています。
次に行きます。最後に、地区対抗駅伝大会についてでありますが、今回で6回目となりま
した。この大会の趣旨・目的はどのようにうたわれているのかを、まずお伺いいたしたいと
思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
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○教育部長(福泉慶一郎)
地区対抗駅伝競争大会の趣旨につきましては、大会を通して長距離
選手の発掘、育成及び青少年の健全育成を図るとともに、地域間の親睦、交流とスポーツ意
識の高揚を目指して、市民スポーツの振興と健康増進並びに地域活性化に寄与しようとする
もので、大会を運営をしております。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) この大会が今回中止になったんですね。私もいろんな人から話がございま
した。また最近も、きのうも私に電話がありまして話をしたんですが、この件について、大
変皆さんは怒っています、関係者は。これは福泉部長ともお話ししました。何で16日にでき
んかったという話をしました。そうしましたら部長は、大神課長もそうですが、一緒に見え
まして、衆議院選挙があるからということで中止をしたと。この中止も、さっき言いました
ように部内で、課内だけで相談してから決めたような形ですよね。地区のそれぞれのチーム
の監督さん、また地域の関係者の方には全く相談してないんですね。もうメールでばっと全
員に流しとるんですね。それでやめたという形でやっとるんですよ。これについて問題があ
ったんですね。今まで一生懸命やってきた、中にはもう1年前からチームをつくって練習し
ているんですよ。今回31チーム、参加チームがあったそうなんですが、このチームを編成す
るというのは大変なんですね、ところによっちゃ。すんなりいくところもあると思うんです
が、やはり何チームかの中には、大変な思いで選手の選考、選出をお願いをしておるんです
ね。中には、特に小学生の女子、男子、中学生の男子、女子がありますよね。4名あります、
子どもがですね。そういうところは、特に何度も家にお伺いしまして、頼み込んで選手の出
場をお願いして了解を得てるんですね。そういうところが結構あるらしいんですよ。そうい
う裏方の苦労の苦労というのが、私はもうようわかるんですよ。だから、そういうことを全
く無視しまして、今回は衆議院選挙があるからということで中止をやっとるんですね。
私に言わせたら、この中止はせんでもできたかと思うんですよ。でも、最近のあちこちの
話が、いろんな陸上関係の人から何人か話を聞きました。それはもう衆議院の選挙の日でも
できたはずやと言います。例えば、今までは市内をぐるっと回って、総合運動公園から出発
しまして市内を回って、蛇崎を通ってから、また陸上競技場に帰ってましたよね。1周コー
スですけども。今までは過去5回はやりましたけど、今回はもしいろんな人が足りないと、
警察の問題もあるし、交通の問題もあるから、衆議院の選挙があるからということで、やっ
ぱり職員の人手が要るということで足りないとなれば、例えば河川敷からの、池船公園から、
あれから土手を通って、ずっと向こうの長瀬橋か、向こうのほうにありますよね。回って、
また向こうの堤防を回って1周すれば8キロらしいんです。そして、今度のこの大会は15.9
キロなんですよ。そしたら2周すればできたというわけなんですよ。そうすれば、もう1カ
所におったら全部が見えますからね、交通整理の人も数はそんなに要らんというわけですね。
今まで市内1周駅伝でしたら、結構人が要る、危ないからね、やっぱり事故があったらいか
んですから。そういう面で結構それなりに人が要るというんですけれど、今言いましたよう
に、あの堤防をぐるっと2周すれば、あそこはどこからでも見えますからね。人が最少限で
済むというんですね。そういうことも話が出たかもしれないですよ、みんなで相談すれば。
それを相談せんで、勝手に自分たちだけでやったというわけですよ。それで、もう今度、監
督会見が22日にしましたけど、私が言うたから、それからしたというような形で、形式的な
監督会議だったような感じがするんです。
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その辺も、やはりもうちょっと、衆議院の選挙もそりゃ、突然になったようなことですよ
ね。駅伝は1年前からあった行事ですよ。その地元のそういう行事を、いろんな会の関係者
は何百人とおるわけです、この関係者の人は。その人たちの意見も聞かんで、勝手に中止を
すると。だから今、本当に私、もう何人の人から言われました。言うてくれと、今後のこと
もあるからちゃんと言うてくださいと言われました。陸上を長年やっとるOBの人たちから
の話もありました。そういうことで、私は本当に今回については、余りにも軽率だったかな
という思いがあります。そういうことで、大神課長、現場のあなた、ずっと現役で、以前は
陸上の選手でありますので、どう思いますか。
○議長(小野宗司) 大神スポーツ振興課長。
○スポーツ振興課長(大神孝雄) スポーツ振興課長の大神です。ただいまの質問に対してお答
えいたします。
駅伝大会を中止した理由につきましては、先ほど言いましたように、衆議院選挙と地区対
抗駅伝大会の日程が重なったことによるものです。地区対抗駅伝競争は、選手はもちろんで
すが、佐伯市陸上競技協会、佐伯警察署、交通指導隊員、スポーツ推進員の地区体育協会の
方などの多くの方の協力で成り立っています。また、この駅伝は、佐伯陸上競技場をスター
トで、佐伯大橋、佐伯重工業を通り、女島団地、新佐伯大橋、トキハインダストリーの横を
経て、競技場がゴールの8区間で競われますが、交通量の多い中の中心部を走ることから、
これまで佐伯警察署から交通渋滞と交通事故に対して十分注意するよう指導され、コースに
当たる道路の出入り口や交差点には、交通整理をした経験者を配置するように厳しく指摘さ
れています。実際にこの交通整理に当たっているのは佐伯署の警察官、交通指導隊員に協力
をいただいていますが、限られた人数ですので多くは市の職員にも協力してもらっています。
また、各中継所にも佐伯陸協の審判員、スポーツ推進委員に加え、市の職員が携わることに
なります。この業務につきましても、中継地点が混雑する中で、次の走者の正確な呼び出し、
走ってきた選手の記録取り、繰り上げスタートのタイミング、選手の収容等には対抗競技と
して失敗することができない。先ほど言いましたことにつきましても、矢野精幸議員の言わ
れたとおりだと思います。ただ、日程協議で調整したところ、どうしても他の競技団体、ま
た地区の行事が入っており、とることができませんでした。私の考えとしては、一刻も早く
皆さんに方針だけでも説明してやらないと、先ほど言いましたように22日に代表者会議をや
るというのは決定していましたが、1週間ほどありましたので、少しでも早く皆さんに知ら
せてやろうというのが、後になったらあだになったのかなと、そこについては反省をしてお
ります。
○議長(小野宗司) 矢野議員。
○15番(矢野精幸) もう時間がありませんので、最後に。今さっき言いました子どもを、小学
生が2人と中学生が2人要るんですね。さっき言いましたように、いろんなケースがあると
思うんです。その中で、最終的には地区対抗の駅伝に出ると決まった、それを楽しみにしと
る子どもがあるんですよね、中には。それはもう一生に一度のことです。今回は、これがも
うだめになったら、もうその人は一生、もう次は出られんと思いますよ。中学になったら、
ほとんど3年生ですからね。いろんな範囲が広がりますから、次の会はわかりません。だか
ら、最後のチャンスになった人も数多いと思うんです。また、そうすることによって、その
人が出ることによって、またその人の家族とか周りの人、同級生、友達が、陸上もいいな、
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おれも陸上をやってみようかという気にならんとも限らんわけなんですよ。
そういう意味から、やっぱりいろんな意味で、今回の大会は中止はいかんかったんですよ。
小さくても、やはり大会を何とかせないかんという思いが、私は本当にあってよかったと思
って、残念でたまりません。そういうことで、ひとつ今後とも十分考えて、その辺は大会の
実行をしていただきたいと思っています。以上で終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、矢野議員の一般質問を終わります。
これにて本日の一般質問を終結いたします。
以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、この程度にとどめまして、明日は午前10時から本会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会いたします。
午後3時50分 散会
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平成24年 第5回
佐伯市議会定例会会議録
第3号 12月 7 日
-89-
第5回
佐伯市議会定例会会議録(第3号)
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平成24年12月7日(金曜日)
午前10時00分 開 議
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席議員の氏名
1番
後
藤 幸 吉
2番
後
藤 勇 人
3番
浅
利 美知子
4番
清
田 哲 也
5番
河
原 修 仁
6番
江
藤
茂
7番
河
野
豊
8番
佐
藤
元
10番
井野上
準
11番
兒
玉 輝 彦
12番
宮
脇 保 芳
13番
矢
野 哲 丸
14番
日
髙 嘉 己
15番
矢
野 精 幸
16番
三
浦
渉
17番
井
上 清 三
18番
小
野 宗 司
19番
芦
刈 紀 生
20番
下
川 芳 夫
21番
髙
橋 香一郎
22番
玉
田
茂
23番
桝
田 穗 積
24番
渡
邉 一 晴
25番
清
家 好 文
26番
髙
司 政 文
27番
吉
良 栄 三
28番
上
田
29番
御手洗 秀 光
30番
清
家 儀太郎
徹
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
欠席議員の氏名
な
し
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者の職氏名
市
長
西 嶋 泰 義
教
長
分
藤 高 嗣
長
内 田 昇 二
財
長
井
上
企 画 商 工 観 光 部 長
飛 高 勝 則
市
長
岡
本 英 二
福
祉
保
健
部
長
飛 高 彌一郎
建
長
永
田 亀 男
上
下
水
道
部
長
矢 野 幸 正
農
長
坪
根 大 吉
長
福 泉 慶一郎
消
長
安
部 幸 一
長
笠 村 由 喜
次 長 兼 総 務 課 長
田
村
次 長 兼 観 光 課 長
児 玉 修 一
防 災 危 機 管 理 課 長
久保田 与治郎
財
長
池 田 邦 行
企
画
課
長
武
田 晴 美
長
山 中 英 司
市
民
課
長
江
藤 一 夫
長
明 石 好 弘
都
長
杉
下 利 長
大手前開発推進室長
亀 山 伸 太
農
長
田
中 眞 二
さ い き ブラ ン ド流 通 課 長
田 嶋 隆 虎
教
長
丸
山 初 彦
総
務
教
監
商
建
育
査
事
政
工
振
設
部
部
務
局
課
興
課
課
-90-
育
務
民
部
生
活
設
林
部
部
水
産
部
防
市
計
林
育
総
画
課
課
務
課
勇
智
学
校
教
育
課
長
都 留 俊 之
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席した事務局職員の職氏名
局長
矢 野 悦 三
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
議事日程第3号
平成24年12月7日(金曜日) 午前10時00分
開 議
第1 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午前10時00分
開 議
○議長(小野宗司) おはようございます。本日の平成24年第5回佐伯市議会定例会第9日目は
成立いたしました。
直ちに本日の会議を開きます。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第1 一般質問
○議長(小野宗司) 日程第1、一般質問を行います。
前日に引き続き、通告による質問者のうち、本日の質問者の順序を発表いたします。
1番、清田哲也君、2番、髙司政文君、3番、吉良栄三君、4番、清家儀太郎君、5番、河
原修仁君、以上の順序で順次質問を許します。
4番、清田哲也君。
○4番(清田哲也) 皆さん、おはようございます。4番、平成会、清田哲也です。教育環境の
整備につきまして、一般質問を行いたいと思います。
まず、まなびプラン2012におきます合同部活動の推進についてお伺いしていきます。
生徒数の減少や指導者の確保が困難であるなどの事情により、中学校における部活動環境
は全市域において、公平な環境が整備されているとは言えないのが現状です。
このような現状を改善し運動部の活性化を図るため、「さいきまなびプラン2012」におい
て、優秀な指導力を有する外部指導者の積極的な活用推進や地域のスポーツクラブとの連携、
複数の学校による合同運動部活動の推進などが具体的取り組みとして記述されております。
昨年の12月議会において、公平な部活動環境確保のため、2校以上の隣接する中学校同士
での合同部活動を提案させていただきましたが、そのときから比較しますと、部活動環境の
整備に対する努力が具体化したのは喜ばしいことだと感じております。
しかしながら、当時の答弁にもございましたように、中学校体育連盟規則など合同部活動
を推進するに当たってのハードルが幾つかある中で、どのような取り組みをもって合同部活
動を推進し具体化していくのか。まず、1点目、それをお尋ねしたいと思います。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) おはようございます。清田議員の部活動についての御質問にお答えした
いと思います。
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生徒数の減少に伴いまして、団体競技において、単独ではチームが編成できずに、他校と
合同チームを編成して、中体連の大会に参加するケースが近年非常に目立ってまいりました。
今年度は、県体予選で彦陽中学校の女子バレー部が、新人戦で米水津中の女子バレー部、そ
して彦陽中の野球部が、いずれも鶴谷中学校と合同チームを編成して大会に出場しておりま
す。チームが組めなくなったから、すぐ廃部というのではなく、少ない人数でも好きな部活
動を続ける生徒のために、次の新入生の入部を期待しつつ応急的な措置をとっているという
ことが実態でございます。このような場合、週休日等に合同チームを編成し、練習試合や練
習を行っておりますけれども、平日の合同練習は行われておりません。また、大会当日は、
市の予算による学校が手配したバス等で移送しておりますけれども、その他は保護者が送迎
しているという実態もございます。学校としても、このような状況の中で、部の存続をどう
するかということを苦慮しているということがございます。
このように合同部活動を行っていくに当たりまして、課題は多岐にわたっております。指
導者の確保の問題であるとかを初めとして、しかし、その中で生徒の意向を最大限に尊重し
ながら、佐伯市中学校体育連盟であるとか、あるいは当該校と協議を進めていきたいという
ふうに思っているところであります。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) 今、御答弁いただきましたけれども、今、御紹介ありましたように、彦陽
中学の野球部、たまたま私、試合を見させていただいたら鶴谷の生徒さんが何人かまざって、
これユニホームが違う、どういうことかなということで聞いたら、そういうことだよと。あ
あそうなんだということで感心もしたところでございますけど、今、御答弁いただいたのは、
今現状ある部活動をどうやって維持していくかということにある程度絞られていると思うん
ですね。
そしてまた、昨年の一般質問の中で御答弁ありましたように、中体連の規則の中で、もう
教育長も重々わかっているかと思いますけれども、部活動そのものが存在していないと、こ
ういうことができないんですね、合同部活動の運用というのが。だから、例えば、もう最初
から野球部がない、ないのに一緒ということはできないということで御答弁いただいたと思
います。ということは、結局、私が陽を当てたいというか、救いたいなあと思っているのが、
今、部活動が存在していない中学校なんですよね。小学校の間には結構スポーツ少年団のほ
うが盛んで、競技人口もそこそこ多いんだけれども、いざ、じゃあ、その子たちが中学校に
進学したときに、自分たちがなれ親しんだ部活動が、自分の進学する中学校にないという、
そこを何とか救えないかなというのが一番の私のこの思いなんですよ。
ですから、そこをどう工夫していただくかということでね、一つ提案としましては、もち
ろん中体連の規則を改正していただくというのが一番いいなあとは思っております。しかし
ながら、ちょっと聞いた話によりますと、かなりこれは手間がかかって難しいと。中体連、
全国組織になるんですかね。それでもそこはトライしてほしいんですけど、そもそも中体連
の規則なんていうのも、今のような少子化を想定してつくられた規則じゃないと思います。
子どもはもう当然ふえる、もしくは減らないと。だから、必要な部活動はずっと、人数は確
保できるんだよという前提の規則でずっと来てるから、そこに一石を佐伯市のほうから投じ
ていただきたいと、そういう思いが一つあります。
それとあと、これ先生方にちょっと御苦労かけるようになるのではないかと思うんですけ
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れども、今、だから対象校に単独でまず部をつくると。例えば野球なら9人そろわないけれ
ども、5人でもとにかくつくるんだと。つくった上で、じゃあ、その5人がどうするかとい
うことですよね。とにかくその規則にのっとっていけば、部さえつくっておけば、例えば東
雲と彦陽で、一つのチームで試合出れたりするわけでしょ。だから、そこに手を差し伸べて
ほしいなあという。
だから、今ある部を維持していくのも大事なんですけど、結構、競技人口なんかも見てい
ただいて、そのスポ少の活動状況なんかも教育委員会で把握できていると思いますので、そ
ういう地域の事情をしっかり把握した上で、じゃあ、どこの中学校には、この部がやっぱり
要るなと。今ないところに一つ新設してみようかと。それをやることによって、いわゆる小
学校で培った仲間、連携ですよね。それが中学で、自分たちがなれ親しんだ競技の部がない
から、そこで途絶えてしまうんですけど、そういうちょっと御努力、今伝わったと思います
けど、その辺を今後、この2012の、せっかくプランにも活性化していくという旨ありますの
で、そこの点にもちょっと陽を当てていただいて、やっていただくというわけにはいかない
かどうか。ちょっとその点お答えいただければと思います。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 今、2点御指摘があったと思うんですが、県の中体連の規約というのが
やはり一つの大きな、この問題をクリアするために必要なことではないかなあと。これは先
般、市町村の教育長会議で、私のほうから現状の問題提起をしまして、市町村の教育長会の
中でもそのことを話し合っております。やはり中体連への働きかけというのは、今後粘り強
くしていかなければならないなあというふうに思っております。
それから、2点目でございます。地域の実情であるとか、学校の生徒の希望であるとか、
そういった部分はやはり大事だというふうに思いますので、できるだけそういった部分の把
握をしていきながら、チーム編成をどうしていくかということは、今後、積極的に取り組み
をしていきたいというふうに思います。
ただ、現在ある中体連の規約の中で、合同チームを組むための諸条件というのがあります。
ですから、そういった中体連の競技大会に出場できるという見通しを持てる組み方をしてい
かなければなりませんから、その部分は学校の状況を見て、市の中学校体育連盟というとこ
ろとも協議をしながら詰めていかなければいけないかなというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) ぜひそのようにしていただきたいと。あと、先ほど答弁にもございました
ように、地域の実情ですよね。中学校の部活だけでぱっと区切るんじゃなくて、小学校を卒
業した子が中学校へ入るわけですから、地域のスポーツ少年団の実情、あとPTAとか、要
望がしっかり上がってくれば、それは把握できるんでしょうけど、そういう要望を具体的に
していないけれども、実際、困ったなあという地域もあるかと思いますので、何とかその辺
の実情を把握しながらですね。現状ある部活動を維持するというのはもう一回目の答弁のよ
うに、しっかりやっていっていただきたいと、それはもうそう思います。
あと、それに加えて、今お話しさせていただいておるように、今ないところですよね。な
いところに必要ないものをつくることはないんですけど、やはり小学校の実情を踏まえた上
で、じゃあ、ここの中学校は、やっぱりこれがあったほうがいいなと。何とか合同で隣接校
と、こっちも人数少ないと困ってるから、そこでうまくマッチングさせながら、なるべく全
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市域に公平な部活動環境というのを、部活動というのは教育の一環だということでうたって
いますので、それはちょっと不公平感があると、あんまりよろしくないと私は思っています
ので、なるべくそういう御努力をしていっていただきたいと、そのように思っております。
続いて、イの質問にまいります。小中一貫教育のことです。2点ございます。
小中一貫教育は全国的な広がりを見せております。導入を促進する自治体が多くある中で、
義務教育期間の9年間を一貫して行うことの効果としまして、連続した支援、また指導がで
きる。そして、中1ギャップの解消効果がある。小中教諭の連携がとりやすい。9年間を見
通した授業ができることにより学力向上が期待できるなど、言われてみれば、なるほどなと
素人の私でも思うことが挙げられておりますけれども、本市におきましても既に導入されて
おる学校の生徒児童と、そうでない学校の生徒児童を比較したときに、学力や生活態度でど
れだけの差ができていて、小中一貫校の生徒児童が、そうでない学校の生徒児童と比較して、
どの程度優位になっているのかなど、小中一貫教育の効果が具体的にどのようにあれわれて
いるのかということを1点、まずお伺いします。
続きまして2点目、学校の統廃合や小学校と中学校が隣接しているなどの事情によりまし
て、いわゆる旧郡部のほうが一貫校の導入整備が進んでおります。旧市内における小中一貫
校の整備は、今後どのように考えているのか。具体的な整備計画等とか、もし言える部分が
ありましたら、その辺をお伺いしたいと思います。
以上、2点です。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 小中一貫についての御質問にお答えいたします。
現在、小中一貫教育に取り組んでいることによる成果といいますか、効果についての御質
問だというふうに思います。
3点に分けて、効果についてお話をしてみたいと思うんですが、1点目は、小中学校の相
互の理解の推進により学習面においての成果といいますか、特に英語教育や国際理解教育が
充実してきたということが挙げられると思います。
それを裏づけるデータとしまして、平成24年度の大分県基礎基本の定着状況調査におきま
して、小中一貫校の中学2年生は、国語・数学では、県平均を3ポイントから4ポイント上
回っております。それから理科・英語では、県平均を10ポイント上回っております。また、
「英語が好きだ」と答えた生徒は、県の調査の平均を20ポイント近く上回っております。こ
れは、小学校での学習の積み重ねの上に、中学校での充実した学習が継続されている成果だ
というふうに考えておるところであります。
なお、本年3月に、佐伯市小中一貫教育外国語活動・外国語科モデルカリキュラムという
ものが完成いたしまして、佐伯版でございますが、これまで小学校5年生に早期供与してい
た中学校英語教科書が必要なくなり、学校関係者から高い評価を得ているところでございま
す。
それから2点目に、生徒指導面での充実でございますが、小学校と中学校の教職員による
授業観察、あるいは児童生徒の理解に向けた情報交換会等をする場、そして、合同行事や合
同活動などがふえたことにより、多くの教職員による児童生徒一人一人に対する理解が深ま
っていったということが言えると思います。その結果、中学校1年生になると、いじめの問
題であるとか、あるいは不登校がふえるという、いわゆる中1ギャップという現象が見られ
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なくなっておる点でございます。
それから3点目でありますが、地域に開かれた特色ある学校づくりであることや、それか
ら地域の活性化が推進されたということが言えるのではないかというふうに思っております。
地域の教育力を活用する学習を年間を通して計画的に行っておるところでありますけれども、
学校評価において、保護者やその他関係者から地域人材の活用についての評価については肯
定的な評価、100%の評価を得ているところでございます。
○議長(小野宗司) 教育長、市内の小中学校一貫の整備方針。
○教育長(分藤高嗣) 済みません。2点目についてお答えします。
それから、小中一貫の今後の整備方針についてでございますが、先ほど申しました外国語
活動の時間及び外国語科を新設や、小学校における一部教科担任制の導入をしたことは、教
育課程の特例を文部科学省に申請して、教育課程の特例校として認定を受けたり、あるいは
英語科や図工・美術科の教員をそれぞれ1名加配したりするなどして行っているところでご
ざいます。これら現行のシステムは、小中学校が隣接していて、それぞれ1校であるという
条件下であって、しかも全ての学年が単式学級であるということで成立しているところでご
ざいます。したがって、複数の小学校を抱える中学校区、さらに、1学年に複数の学級を抱
える小中学校では、さらに多くの人員を必要としてくるという課題が生まれてきます。
現在、小学校の統合が検討されている彦陽中学校区におきましては、小学校の統合が行わ
れ次第、小中一貫を始めるという予定にしておるところでございます。そのほか、鶴谷・佐
伯城南・佐伯南中学校区においては、現在推進している小中連携を強化していくことによっ
て、複数の小学校を抱えての小中一貫教育のあり方を今後研究してまいりたいと思っており
ます。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) 今、御答弁いただきましたけれども、今、御紹介ありましたように、彦陽
中学の野球部、たまたま私、試合を見させていただいた鶴谷の生徒さんが何人かまざって、
ユニホームが違う、どういうことかなということで聞いたら、そういうことだよと。ああそ
うなんだということで感心もしたところでございますけど、今、御答弁いただいたのは、今
現状ある部活動をどうやって維持していくかということに、ある程度絞られていると思うん
ですね。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也)
そうですね、イメージ的にどうしてもそのハード整備ですよね。校舎が
一緒になるから小中一貫だというイメージが結構強いもんですから、実際、多分それのほ
うが望ましいんだと思うんですよ。もう校舎も校庭もほぼ同じ敷地にあって、それで教育
も一緒にやっていくというのが望ましいんだと思うんですけど、実際、鶴岡とか佐伯小学
校とか、いわゆる城南、鶴谷校区ですが、これなかなか小中一貫でハード整備も一緒にと
なると、すごい時間もかかるし、実際できるかどうかもわかりませんしね。
そこで考えてみると、じゃあ、どうやってくれるんかなという、ほかのところは、郡部は
どんどん小中一貫が進んでいって、ハード整備も伴って完全な小中一貫ですよね。設備と中
身も伴っていくのに、そんなに小中一貫がいい、いい言う中で、佐伯市内だけ進まんという
のはね、何かちょっと不公平だなという思いがしたんですけど、そこで、必ずしもちょっと
港区でしたかね、視察に会派で行ったときに、実際、英語教育の話で視察に行ったんですけ
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ど、その中で、一貫で、決してそのハード整備伴わなくても小中一貫、全然できるんですよ
という、特に英語の部分なんですけど、そういう話もちょっと聞いたもんですから、先ほど
答弁にありましたように、昨年も聞いていますけど一層の、いわゆる小学校の教員と中学校
の教員の連携ですよね、そこを強化していっていただきたいと思うのが一つと、あと鶴岡小
学校のほうなんですけどね。おもしろいなと思う、清水先生という方が恐らく発案者だと聞
いているんですけど、縦割り班といってね、1年生から6年生、6年生だけの班じゃないん
ですよ、1年から6年生を班にするんですね。縦です、縦。
これおもしろいんですよね。聞いていたら、結局その班で掃除をしたり、学校の共同活動
をするので、5・6年生が1年生から低学年を指導しながら掃除したり、その中には、ふざ
ける五、六年もいますけど、そうすると結局、4年生が中1になったときは6年生が中3で
しょ、5年生が中2で、いわゆる縦割り班の思い出の蓄積とか、一緒にやったなあという話
も多分出てくるんだろなと思うんですね。そこが狙いも一つあるのかなあと思って、非常に、
これいい取り組みだなあと思って見ています。
だから、そういうので中1ギャップの解消にもなりますし、一層の情報の共有とか、中学
校を中心として小学校の先生、現場とのやりとり、結構、先生が行き来したりして授業した
りもしていますので、そこはより充実していってほしいと。必ずしもハード整備が伴わなく
ても小中一貫、郡部と差が出ないような環境を整えていってほしいなと、そこは強く希望し
ます。
次の質問に行きます。続きまして、私立幼稚園との連携についてということでお伺いして
いきます。
幼稚園の入園時におきまして、佐伯の市立か私立かの幼稚園に入園するというのは、これ
保護者の選択に委ねられておりますけれども、卒園後の小学校入学に際しましては、ほぼ例
外なく居住する地区の校区の小学校に入学すると思います。この2012のまなびプランでは、
幼小の連携施策の記述もございまして、幼稚園から中学校までを教育委員会が所管すること
で、教育施策の一貫性が保たれますが、私立の卒園児童たちに対する幼小連携施策や私立幼
稚園との意見交換の場なども積極的に展開していっていただきたいと私は考えておりますけ
れども、現状どのような取り組みが行われ、また、今後どのような取り組みを行っていくか
など、私立幼稚園との連携に関する考え方ですね、その辺ございましたらお伺いしたいと思
います。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 私立幼稚園との連携についての御質問にお答えしたいと思います。
私立幼稚園との連携ということにつきましては、合併直後から指導主事による年長児の教
育相談であるとか保育参観等を実施しているところであります。入学後、特別な教育的支援
が必要な場合には、それに応じた人員配置を行い、学校長に対して校内人事等への配慮も求
めているところであります。この点については公立・私立の別なく、子どもと保護者が安心
して新年度を迎えられるよう、これまでも努力をしてまいったところであります。
また、例年8月に実施しております市教委主催の幼稚園教員研修では、私立のルンビニ、
カトリック、みのりの3園に対しても公立幼稚園同様の案内を送付し、今年度、合同の研修
会を開催しております。今回は、佐伯教育事務所の協力を得まして、小学校入学に向けた幼
稚園カリキュラムのあり方について、講義と演習を交えながら実施をしたところであります。
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研修終了後には、私立の幼稚園のほうからも大変有意義な研修ができたということで、喜ん
でいただいたところでございます。
さらに、学校によっては、当該小学校区に住む私立幼稚園の在籍園児の体験入学を受け入
れているというところもあります。あわせて、管理職や1学年担任、特別支援教育担当者に
よる教育相談も実施をしております。学校現場レベルでの私立幼稚園との連携・交流は行っ
ているところでございます。
そのほか、不審者等の出没の際には、私立幼稚園にも一報を入れているというようにして
おりますし、子どもたちの安全を守るという観点から、積極的な情報提供というのは行って
いっているところであります。
今後とも子どもたちのために、必要に応じて各園を訪問し連携に努めるとともに、意見交
換等も開催してまいりたいというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也)
連携十分図られているのかなあという印象受けますけれども、一昨年で
したか、都留課長のほうにちょっとお願いしまして、いわゆる意見交換というか情報交換
の場をお願いしたところ、快く引き受けていただいて、1回やっとるんですよね。大変、
私立幼稚園のほうの幹部の皆さんも喜んでおられたんですけど、そういうものの定例化で
すよね。ああいう形の会の定例化が一つ、もうできないのかなということをちょっと済み
ません、もし答弁できたらお願いします。もしあれだったら都留課長のほうでも結構です。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 定例化というのは、これからですね、現在始めているいろいろな交換会
であるとか研修会を、これから定例化をできるように、継続して行っていくように努力して
まいりたいというふうに思っております。もちろんそういう方向で取り組みたいと。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) ぜひそれは本当、やっていただきたいなと思います。どうしてもやっぱり
少数なんですよね。私立幼稚園から一緒に小学校入ってくる子、割合的に、それは仕方ない
んですけど、その辺のいわゆる小1ギャップというのもあろうかと思いますので、その辺の
改善の一助にもなると思うんですよね。だから、ぜひとも教育委員会のほうで私立幼稚園の
ほうに、逆に私立のほうから言われるんじゃなくて、教育委員会のほうからもう先に先に、
先回りして情報提供したり、こういうことをやりましょう、例えば国の施策で結構大きく幼
稚園とか幼保一元化とか、ぶれるところありますのでね。その辺の情報はもう教育委員会の
ほうが早いでしょうから、とにかく先にその辺の、今度こうなりそうだよ、こうなるよと、
だから、その都度、打ち合わせしようよというね、そういうリーダーシップを先に私立さん
のほうでとっていただいて、いわゆる一体として子育てやってほしいなと思います。
全体の職員研修とか、そういうのももちろん結構なんですけど、いわゆる少人数の、はっ
きりいえば私立幼稚園のいわゆる園長さんとか、いわゆる幹部の少人数と教育委員会さんの
いわゆる幹部のという、少人数同士のざっくばらんな意見交換の場なども定例化できるよう
に御検討いただきたいと思います。
次の質問にいきます。鶴岡幼稚園に関する要望に対する回答について御質問を、まず2点
させていただきたいと思います。
お手元の配付資料の件なんですけれども、鶴岡幼稚園に隣接しております建物、私が小学
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校のとき公民館でした。そして近年では、つるおか子どもの家として使用されておりました
けれども、子どもの家が新築移転後、使用されないまま現在に至っております。そして鶴岡
幼稚園は、現在64名の園児が在籍しておるわけですけれども、園庭、園舎とも手狭で、園児
たちが安全に伸び伸び遊べる環境が整っているとは到底言いがたい状況でございます。
そこで、まずは老朽化も進んでおりますこの旧こどもの家を解体していただいて、まずは
鶴岡幼稚園の用地として活用していただきたいと、そういう旨の要望書を鶴岡地区の区長会
の会長のお名前で提出しておりましたところ、この解体に関しましては前向きに取り組んで
いきたいという一言が入った回答書をいただいております。となりますと期待しますのが、
今年度の執行なのか、当然、今年度はじゃあ無理なら、来年度予算へ、この解体費計上して
いただけるのかなあと、その辺の具体的なスケジュールをしっかりこの場でお聞かせ願いた
いと思います。
そして2点目です。適正な園の規模に関する質問です。
これも、さいきまなびプラン2012の35ページですね。適正な園の規模として、1学級の園
児数は10人以上25人以下が適当であると、そういう記述がございます。この適正規模の設定
は、文部科学省は35人以下でいいよと、そうあるのをわざわざ、このプランの策定の意義で
あります「人が学び、人が活き、人が育つ佐伯の教育を創造する」と、この理念を達成する
ために、まなびプラン策定において、25人以下のほうが園児のためだ、よりよい教育ができ
るということで定めたものであると解釈しておりますけれども、しかしながら、皆さん、お
手元の表を見てわかると思いますけど、鶴岡幼稚園、渡町台幼稚園、上堅田、上野幼稚園に
おきましては現状、適正な学級規模になっていません。したがって、教育委員会としては、
これ一分一秒でも早く、まなびプラン目標達成のために、この現状を改善する義務が生じて
いると思います。
財政上の問題を初め全市的に取り組む他の問題のほうが優先するとの見解から、応急的に
職員の増員で対応すると、そういう考えも回答書の中でいただいています。これは、これで
もう仕方ないのかなと思いますが、この応急的対応として、今年度はこれでいいと思います
けど、来年度以降の新入園児たちに対しては応急的対応ではなく、このまなびプランの当初
の目的をちゃんと達成するために、一クラス25人以下の適正規模で、園の運営を行えるよう
対応していくべきではないかと。また、来年度できないにしても、そういう方向で行けるよ
うな方針を何か示すべきではないかと考えますけれども、いかがでしょうか。
以上、2点です。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 鶴岡幼稚園の要望についての御質問のお答えをしたいと思います。
鶴岡幼稚園に隣接する「旧つるおか子どもの家」の解体につきましては、鶴岡幼稚園の園
庭が狭く、その確保と改善については、以前から学校やPTAから改善に関する要望が出さ
れておるところであります。また、先般、鶴岡地区区長会からも解体撤去を含む鶴岡幼稚園
の改善に関する要望書が提出されておるところであります。
教育委員会としましても、園庭確保のために解体の必要性は認識しているところでありま
す。しかし、現在、地震に対する学校施設の耐震化を最優先に取り組まなければならないと
いう状況であることは、議員もう御承知のことというふうに思います。
このため、解体に関する具体的なスケジュールにつきましては、現時点ではお示しするこ
-98-
とはできませんけれども、園庭確保の必要性も十分認識しておるところでありますので、公
共事業等実施計画への要望を上げ、解体のためのまず予算確保に努めてまいりたいというふ
うに思っております。
それから2点目でございますけれども、幼稚園の適正規模につきましては、21年度に行わ
れました教育問題検討会議の答申の中で、1学級の園児数は10人以上25人以下が適当という
ふうに指摘されておりますとおり、25人以下の学級編制は、幼稚園教育充実のために重要な
条件整備の一つだというふうに認識をしております。
ただ、財政事情であるとか、小規模園の統廃合を含む全園の適正規模・適正配置、また幼
保一元化の問題等、全市的に解決すべき問題が山積しておりまして、問題の解決に向け、協
議検討を進めているところでございます。当面は、一人職場の解消を図る上で、少なくとも
学級数プラス1人という人員配置など、担任外職員を配置することによって対応していきた
いというふうに考えているところであります。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) ちょっと1点目の解体の件で質問させていただきますが、実際、まず、見
積もりとか大方、解体としては幾らぐらいかかるのかなという見積もりとか、そういう調査
はされているのかなというのをまず1点、まず、それだけちょっとお伺いします。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) つるおか子どもの家の解体撤去に関してと、それから、それに伴って園
庭確保のためには、現在あります幼稚園の屋外倉庫、これについてもやはり解体撤去をし、
できるだけ園庭確保を図ったほうがいいのかなという判断のもとに見積もりをしておるとこ
ろでございますが、両方合わせてでございますけれども、933万円ほどかかるというところ
でございます。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) 調査していただいているということでちょっと安心しましたけど、正直、
子どもの家の解体だけであれば、いわゆるマル公に乗せんでもできるぐらいの値段なのかな
と思っていたんですが、そういうことで調査していただいて933万円という値段なので、ど
うしてもマル公のほうでということなんですけど、実は、この子どもの家というのは、もと
もと子どもの家で使っていたので、こども福祉課ですか、そちらのほうの所管もあったかと
思うんです。ただ、平成22年度に公共事業計画に計上してほしいということで引き継ぎをこ
ども福祉課から教育委員会は受けていると思うんですけど、それをやっていないですよね。
実際やっていないで延び延びになっている。申請はしたけど、財政のほうでちょっと落とさ
れたのか、それはわかりませんけど、ちょっとその辺の経緯がもしわかれば、ちょっと御答
弁いただきましょう。
○議長(小野宗司) 教育総務課長。
○教育総務課長(丸山初彦) おはようございます。教育総務課長の丸山です。先ほどの清田議
員の御質問にお答えいたします。
実は、このつるおか子どもの家の処分に関しましては以前から、こども福祉課のほうで協
議をいたしてきました。先ほども答弁にありましたように、教育委員会といたしましても、
あの施設については、小学校、中学校のちょうど前にあって非常に使わないということで、
でき得るならば、あの小学校を幼稚園の敷地にしたいという形でずっと考えておりましたけ
-99-
れども、ただ、先ほど言いましたように進んできましたけれども、先ほど言ったような耐震
化等のことが優先されておりまして、そこらの手続というのはしてきていなかったというこ
とについてはそうでありますけれども、その都度、財政等に、あそこの部分についての解体
等ということについての協議というか、あの考え方はしておりましたし、このことにつきま
しては、こども福祉課と協議しながら今後どうしていくかということで、教育委員会が今後
どうしていくかという形の中での対応という形になっているのが現状でございます。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) 耐震化というのもようわかりますけどね。もちろん命守るというのがあれ
ですけど、耐震化があるから、これを後回しにするというのは、ちょっと私は違うと思うん
ですよ。この表見ていただいたらわかりますけどね。園舎は、これはもう仕方ない。仕方な
くもないけど、これも早くしてほしいんですけどね。園庭、1人当たり、鶴岡幼稚園、これ
6.9平方メートルですよね。グラウンドがあるじゃないかというけど、グラウンドは御存じ
のように小学校が使いますし、トンネルの下通って、国道の下通っていかんといかん。そう
いうある意味ちょっといびつな校舎の配置になっているんですね、鶴岡は。
その耐震化があるから、これは後回しですというのは、もうやめていただきたいですね。
もう早急にやってください。せっかくその要望に対する回答で前向きにやりますって書いて
いただいておる。それで教育長の立場からすれば、具体的なスケジュールはまだちょっと言
葉にできないでしょうけれども、実は要望行ったときに、私行ってないんですけど、区長会
の役員の皆さん等々行かれましたが、大変市長の回答がよかったと。うれいしいということ
でね、これは結構具体的に早くしてくれるんじゃないかといって、皆さん喜んで帰ってこら
れたんですよね。
それで、きょうの一般質問の中で、教育長のお立場で、なかなか来年度予算いつあげます
とかね。ただ、マル公には早く申請してください、これ絶対、財政課、企画口説き落とすよ
うにね、真剣に努力してほしい。
それを受けてですよ、教育委員会のほうはそうやって上げてくれるんですから、それを受
けて市長、これどうなるんですかね。どういうお考えでおるのか、ちょっとお聞かせ願えた
らと思います。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 皆さん、おはようございます。清田議員より先般、区長会からおいでいた
だいたときに、所管が教育委員会ではないということであるので、一応私どもの福祉で少し
検討して、それはどうするのかと。また、特に、こうした単費事業については非常に財政も
厳しくやっております。そうした中での検討条件の中で、今、私のほうにはまだ予算編成の
それが上がってきておりませんので、各部がどのような形で上がってくるのかを見させてい
ただきたいと思っています。
また、予算等について、教育委員会も返事ができないのが、まだ予算査定に入っておりま
せんので、そうしたのは今、担当の財政課のほうで集計している現況です。それを見ながら
全体の予算の配分ということ。
また、もう一つは、ことしはちょうど選挙の年であるということで、こうした単費につい
ては当初予算になかなか乗せるのが難しいという部分もあります。そうしたことを鑑みなが
ら財政からの、どういう形で上がってくるかを確認をしたいと思っております。
-100-
以上です。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) もうここで早くしろ、いや、どうだこうだと言っても、もうこれは水かけ
論ですから、最大限の努力をやってください。もうかなり、やっぱりこれはひどい状況だと
思います。写真見てもわかります。そして今議会で、議員提案で政策研究会のほうから、い
わゆる廃屋、空き家の対策条例出ます。もうこれ、この旧子どもの家は、かなり管理不全な
空き家ですよ。教育長とか市長見に行っていただいたという話聞いていますけど、実際、鍵
がどっか壊れてね、何か台風というか、結構、雨風強かった次の晩とか、わからないですけ
ど、どっかの窓があいていたりとかしてるらしいです。これはもう管理不全の状態です。そ
ういう条例ができる中で、市みずからが管理不全の建物を放置することのないように、そう
いう観点からも、もう早急にやってください。財政部長にもお願いしておきますけど、しっ
かり予算措置とって、予算とれるように真剣に取り組んでほしいと思います。
次の質問にいきます。最後の質問でございます。豊南高校の件でございますけれども、新
設校の開校後、現在の豊南高校の施設用地に関する活用方針をどのように考えておられるの
かお尋ねします。
過去の一般質問における答弁では、あくまで県の財産ですから県の利活用の方針を確認し、
その上で佐伯市のニーズと照らし、必要に応じて県と協議していくと、そのような答弁が数
回なされております。一度、その鶴岡地域の要望というのも出しておりますね。公園がない
ので公園として使わせてほしいとか、公民館もございませんので、藤原、桝形、藤望、公民
館ないことはないんですけど、民家というか民間のを借りてやっているという大変不自由な
状況もございますので、そういう2点の公民館機能とか避難所であるとか、子どもの遊び場
ですね。別に遊具がなくてもいいんですよ。グラウンドを使わせてくれたらということなん
ですけど、そういう要望もしております。そういう地域の要望を把握しながら県との協議が
どの程度進んでいるのか、またまだなされていないのか、今の状況に関しましてと、あと今
後の進め方、御答弁願えたらと思います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) おはようございます。企画商工観光部長の飛高でございます。
清田議員の豊南高校の跡地利用についてお答えいたします。
平成21年度に鶴岡区長会長及び清田議員の連名で、「避難場所・公園としての豊南高校の
跡地利用について」が要望されたことは承知いたしております。この要望に対して回答を行
っていますように、本市としましては、豊南高校の跡地等が大分県の財産であることから、
体育館などの構造物を含めた利用計画が決定された場合に、その計画に基づいて財産の使用、
あるいは取得等について大分県に要望していくこととしています。大分県の跡地利用計画が
示されていませんので、現時点では県との協議は行っておりません。
このたび改めて大分県教育委員会学校管理課に跡地利用について問い合わせたところ、
「高校改革推進計画後期再編整備計画」において、平成27年度末に佐伯豊南高校は閉校され
ることとなっているが、現時点では具体的な跡地利用の計画はなく、現在検討中であり、地
元地区からの要望なども把握はしていないとのことでございます。
今後の協議の進め方とその内容の報告については、地元地区要望等の把握を行いながら適
宜、県とその要望に即した跡地利用の協議を行っていき、協議内容等の報告につきましても
-101-
市議会等に対して行っていく考えでございます。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) 地元の要望を把握していないって、伝えていないから把握していないんで
しょう。佐伯が伝えていないんでしょう、部長。おかしいじゃないですか、それ。今の答弁
おかしいですよ。県が把握していないって、だって、市は把握しているのに県が把握してい
ないということは、市が県に言ってないから把握してないんでしょう。言ってくださいよ、
それ。
それで、その仕事の進め方の問題ですけどね。その活用方針というか、それが出ないと県
は話もしてくれないんですか。いや、出ていないから、そんな持ってきても部長さん、それ
は話しませんよと県は門前払いするんですか。そんな行政ですか、県は。
今、市からこういう要望出てますよと。地元から出ているから活用方針決める際に、考慮
入れてくださいよと交渉するのが、これ仕事の進め方じゃないんですかね。ちょっとその辺、
もう一回答弁してください。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 要望云々というのは、大変申しわけございませんけれど、私
のほうが把握しておりませんので、お答えすることはできません。ただ、基本的な考え方と
して、やはり方向性が明確にならなければ、財産取得等の取り組みというのは大変厳しいも
のがあろうかと認識いたしております。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) その平成21年度の要望書が出ているって、さっきおっしゃったじゃないで
すか。それで把握していることになりませんかね。年度が変わったからもうリセットですか。
もう一回出したほうがいいんですかね。
そういうことで、わかりますよ、その手続上は難しいのはわかるけれども、県にそういう
のさえ伝えていないというのは、これ、おかしくないですかね。それ伝えずに、県が把握し
てませんて、ここで答弁されても、それは区長会で連名で要望出しているのにね。じゃあ、
もう直接県に出したほうがいいんですか。地元の要望をじゃあ伝える手段として、市を通さ
ずに、直接県に要望書を出したほうが、この跡地利用に関しては、いいという判断でよろし
いかどうかを御答弁ください。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 勉強不足で大変申しわけなく思っておりますけれど、やはり
一応市のほうに要望書を出していただいて、それから市が県のほうに上げるなり、また、必
要であれば県のほうに直接上げていただくというようなことになろうかと思われます。
大変恐れ入りますけれど、平成21年度の要望書がどのような取り扱いになっているかとい
うところまで私のほうは把握しておりませんので、御理解のほどお願いいたします。
○議長(小野宗司) 清田議員。
○4番(清田哲也) 部長が引き継ぎ受けていないのか何かわかりませんよ。それはもう組織全
体の問題でしょうから、部長の職責だけの問題じゃないと思いますけどね。これはもう本当
いいかげんやなと思いますよ。どういうことですかね。市長がもし答弁できるなら、してい
ただきたいですしね。本来なら副市長ですけど、いませんからあれですけど。
結局じゃあ、平成21年度に出した要望を県が把握せずに、ひょっとしたら利用方針をもう
-102-
今決めている段階かもしれないんでしょ。ちょっとそれ確認、もしもここで多分できないな
らできないで、じゃあ今後、その平成21年度の鶴岡が出した要望書をどう扱って、県にどう
やって伝えてね、その結果どうなるのかと。どういうふうにこれ、豊南高校の跡地利用に関
して、市として意見を発信していくか、ちょっと答弁できます。今後どうするかという話で
すよ。今までどうじゃない、もう今まで過ぎたことを言っても仕方ないですけど、はっきり
言って、これ職務怠慢でしょ。おかしいですよ。いいかげんですよ。要望書出したのに、県
に伝わっていないなんていう話ありますか。それだったらもう別に市要らないじゃないです
か。県に直接言えばいい話でしょ。これからどうするんですか。
○議長(小野宗司) 市長、これ地区要望の連続性に関する重要な提言がなされておりますが、
市長として御意見ございますか。
西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 私から答弁申し上げます。
本来、これは私どもの大変な内部の手続が徹底していないということだと思います。基本
的には、市も要望を受け、また、県へも同時に要望するのが今の道路行政とかいろんな行政
がやっています。当市におきましても市の要望と県の要望という形で、一応県に対してはそ
ういう要望があったと伝える方法はとっているんですけど、これについてそのような措置が
されていなかったということになれば、先ほど言ったような私どものほうの内部的な手続が、
処理していなかったと思っております。私が受けたのかなあと、ちょっと思い出せないんで
すけど、また市としての要望を上げるときには、鶴岡の地区の要望がそのまま生かされるん
じゃなくて、やはり全体的な計画の中で要望を上げていくようになると思いますが、あくま
でも区の要望については、こういう要望がありましたということだけを伝えることは、市と
しての責任はあると思っております。
○4番(清田哲也)
市長、それは区の要望が100%かなえられれば、それはいいですけど、そ
れはもう、いつもそうなると思って出してませんし、ただ、市に出すってことはね、市を通
じて県に行くと。ずっとやっぱり当然もう、ほかの議員さんも皆さんそういう思いで来てま
すよ。別に議員とじゃなくて区長さんの要望書、年間かなり700件とか800件とか持ってくる
でしょう。その中で県の所管の分もある。実際、県の所管の分、百谷川であるとか砂防の分
とか、ちゃんと土木の河川係のほうとか対応して県に問い合わせて、すぐ回答くれたりして
ますよ、市のほう。だけど、この平成21年に出した豊南高校の、早目に言っとかんと要望が
取り入れられんだろうと、県が早く決めてしまっちゃいかんということで早い時期にやって
るのが、いまだに県に伝わってませんと言われても困るんですよ。今週中にでも伝えてくだ
さいね。今週中にも伝えてください。それはもう約束してください。きょう金曜日、じゃあ
来週中でいいです。来週中に伝えてください。それはちょっとあんまりですね。きょう金曜
で、今週中は、それはあんまりですから、来週中でいいですから、やってくださいよ。
それと、結局だからそういう要望書をそういう扱いにしていったら結局、さっきの鶴岡幼
稚園のこともそうですけど、はっきり言いますけど、出していて何のための要望書かなと思
いますよ。多分これ本当にショッキングですよね。もう今後このようなことにないように、
もちろんしていただきたいし、この豊南高校の件に関しましては、逐次どうなりましたとい
う報告下さい、逐次です。
以上で終わります。
-103-
○議長(小野宗司) 以上で、清田議員の一般質問を終わります。
次に、26番、髙司政文君。
○26番(髙司政文) 26番議員、日本共産党の髙司政文です。今回、大きく5項目について質問
いたしますけど、いずれも私たち日本共産党が9月以降取り組んできました市民アンケート
で、たくさんの要望等が寄せられていますが、それを取り上げたということです。2万
3,000枚ぐらい今配布していますが、600通以上返信が寄せられております。中には先日の決
算特別委員会で取り上げたりとか、あるいは直接対応したりしたのもありますけど、一般質
問で取り上げたほうがいいなと思われるものを5項目取り上げました。
まず、大項目1項目は、大手前開発事業の中止についてということで、これは、たびたび
質問していますけど、今回は戸田建設、立てかえ金ですね。この問題を取り上げております。
2点、まず一つは中止による影響についてということで、準備組合に対する戸田建設の立
てかえ金の取り扱いについてお伺いします。
それから2つ目は、これは中止を受けて地域開発の特別委員会の中でお願いしましたけど、
都市計画決定の廃止、これも求めましたけど、その後の経緯をお伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) おはようございます。建設部長の永田です。よろしくお願いします。
それでは、1番目の準備組合の立てかえ金の取り扱いにつきましてお答えします。
この件に関しましては、昨日、佐藤議員にも申し上げましたとおり、準備組合と事業協力
者との協定書や覚書に基づき処理されるものと考えています。準備組合では、現在、準備組
合役員及び関係者からなる諸問題対策会議を立ち上げ、その課題解決に向けて、市も参加す
る中で話し合いを続けているところです。今後は、その会議の結果を理事会、総会に報告し、
そこで取り扱い方針が決定していくものと考えています。市としましては、今後の準備組合
での決定内容を確認し、適切に対処していきたいと考えております。
次に、大手前開発事業に関する都市計画決定につきましては、平成23年9月に、「大手前
地区都市再生土地区画整理事業」「大手前地区第一種市街地再開発事業」等の都市計画決定
及び変更を行いました。
都市計画とは、制限を通じて都市全体の土地の利用を総合的・一体的観点から適正に配分
することを確保するための計画であり、土地利用、都市施設の整備及び市街地再開発事業に
関する計画を定めることを通じて、都市のあり方を決定するものであります。現計画を白紙
にしたから都市計画も廃止するものではなく、今後、新たな大手前開発計画が策定された際
に、現在の都市計画を新計画に沿った形に変更することが望ましいと考えております。
以上であります。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) まずは最初の立てかえ金の話で、きのう佐藤議員の質問に答えて、準備組
合の最終方針を確認するというふうなことでありましたが、それで答弁の中に協定書に基づ
くとかいう話がありましたので、協定書をちょっと見ましたが、これの第6条が本協定の解
除という項目あります。甲または乙は、要は、準備組合または戸田建設という意味ですけど、
次の場合には、甲乙協議の上、本協定を解除することができると三つあるんですね。その一
つが社会情勢の変化、その他やむを得ない事情により本事業の遂行が困難であると甲及び乙
が判断したとき、それから二つ目、三つ目はそれぞれ甲または乙がそれぞれ違反したときと
-104-
いうのありますけど、今回のケースは、この3項目のうち、どれに該当すると考えているん
ですか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) その項目の中のやむを得ない事情という部分に該当するというふうに
考えております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) つまり1番ですね。その解除に伴う措置が第7条にありまして、前条第1
号による解除の場合、つまり、今おっしゃったやむを得ない事情とかの解除に、それによる
場合の解除の場合は、甲は乙と協議の上、準備組合は戸田建設と協議の上、甲の清算可能な
金額の範囲において清算するとなっていますね。つまり、準備組合の清算可能な金額の範囲
において清算するというふうなことになっているんです。だから、これ以外に清算可能でな
いと判断した場合は、もう請求しない、払わなくていいという意味だと思いますけど、そこ
はどうですか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) そういった意味で昨日も申し上げましたとおり、任意整理という形を
とるのが最善ではないかというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) それで、例えば次の覚書ですね。覚書、これを、協定に基づいた覚書には
例えば、資金立てかえの方法ということで第2条で、乙が本条の資金の立てかえを実施する
場合には、つまり戸田建設ですね。立てかえ実施する場合には、乙は甲の構成員に対して立
てかえ金返済に関する一切の補償を求めないものとするとあるんですね。これはどうして一
切の補償を求めないようにしていると思いますか。
○建設部長(永田亀男) 準備組合そのものの位置づけが、権利能力なき社団という形で位置づ
けられているものと思っております。その中で、その社団におきましては、構成員は債務を
負わないということがありまして、債務を負うとすれば社団に出資した限度のみの責任とい
うふうに考えておりますので、そういったことになろうかというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 私、先日、東京のほうで区画整理と再開発の全国の対策交流集会というの
があって行ってきて、大手前の話なんかもしてきて、全国の経験なんかも聞いてきましたけ
ど、そこの今おっしゃった補償を求めないというのが、これ大体、全国共通しています。何
でかといったら、大体、再開発の準備組合は、ほとんどが民間なんですね。だから、そこの
中で補償を求めるとなったら、いわゆる連帯保証、連帯債務ですね。そうしたらもう引き受
けてがなくなりますよね、一般人だから。だから、こういう事業協力者が立てかえをする場
合には連帯債務を求めないと。補償を求めないんですよ。それが今回の佐伯市の場合でも、
やっぱりそれが適用されているんですね。
それで清算の場合も、これ、なかなか今回のような途中で白紙撤回というのはあんまりな
いです。いろいろ聞いたら、ないけど、今までのこういう事業協力者が途中で白紙撤回にな
るなりしたときに、実際に、じゃあ請求したかという例は、もしかしたらあるのかもしれま
せんけど、私が聞いた範囲では、ないんです。それはなぜかというと、さっきのような清算
の問題になってくるんですね。だから、清算をしようにも清算する能力がないからもう、今
-105-
回でいう戸田建設ですね。一般的に、こういう事業協力者がもう放棄するというケースが言
われています。
今回のケースでいうと、例えば清算をできないというのは、私はもうどう見ても準備組合
だけで清算できると思わないから、そうするとそのまま行けばもう実際には、この協定書で
いうと求めないということになるんですよね。そこはどうなんですかね。
それで、実際に今、請求、戸田建設は求めているんですか。ちまたの話では、もう既に請
求されて市が困っているんだとかいう話が出ますけど、実際に戸田建設は、この協定に基づ
いて清算をしてくれというふうなことまで言われているんですか。そこをちょっとお聞きせ
願います。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 現段階での請求というのはまだ行われておりません。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) だから、まだないんですよ。そこら辺は考えてほしいんですよね。それで
極端な話、例えば、じゃあ、市がついてるから払える能力があるじゃないかと言われるかも
しれませんけど、これ例えば、当然それをするための予算ですよね。議会が認めなかったら、
もう議決しなかったら、支出として認められないというふうになったら、やっぱりこれも私
は清算できない一つの理由になるんじゃないかというふうに思っているんですよ。だから、
その辺のところをよく研究してもらって、いえば市も市民も、負担もしなくて済むし、そう
いうところがちょっと大事なところじゃないかと思いますので、お願いします。
それで、もう一つは準備組合が支出している。今、6,300万円余り残ってると言いました
けど、準備組合が支出している項目いろいろありますよね、委託料だとか事業計画作成費と
かね。そういうものの中に戸田建設の関係、戸田建設自身もそうかもしれませんけど、それ
が関係する取引先だとか関係会社とか、そういうものというのは入っていませんか、あるい
は市が委託料を払っていますね、いろいろ1億2,000万円、アースケイプ初めずっと払って
いますけど、そういう中で戸田建設絡みの会社とかね、それはわからないかもしれませんけ
ど、そういうところありませんか、ちょっとそこをお聞きします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) そこ、ちょっと中身を掘り下げないとわからないんですけれども、関
係する書類を見る限りでは、そういったことはありません。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 間違いないですね、その事業計画作成とかいろいろありますよね。準備組
合で今まで払ってるね、資金計画とかこういうもの一切、じゃあ戸田建設とは関係ないんで
すね、もう一回確認しますけど。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) その関係という度合いが、同系列とかそういった意味ではないという
ふうに認識しております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 私がなぜそんなことを聞くかというとね、立てかえた分がまたそういうこ
とで、自分ところの関係会社通じて返ってくる、還元されるということもあるのでね。
6,300万円残っているから全てが全て債務だとかね、それは現象面では債務なんですけど、
-106-
それが実際には仕事の上では、実際に仕事を受けているということになれば、もうそれだけ
の負担が軽くなっている。リスクとかね、リスクとしては軽くなっているんじゃないかとい
う思いがあったので、ちょっとそれは聞きました。わかりました。
それからもう一つ、都市計画決定の話ですけど、これは部長が、市長が白紙撤回を言った
後に地域開発調査特別委員会で私が質問しましたよね。都市計画決定はどうするのかという
ふうに言って、最初は、そのままにしておきますと言ったけど、私が、計画決定というのは
長年ずっとしとってトラブルになったりとか、あるいは今回のケースでいえば、白紙にした
んだから一からやり直すということ市長が言ってるわけだから、都市計画決定を残すという
ことは区画整理を前提でね、今のをそのまま残すということになるわけだから、一度ここは
都市計画決定取り消してゼロからね、一から本当にスタートできるようにするべきじゃない
かと言ったときには、部長は、それはそういうふうな方向でちょっと考えますとおっしゃっ
たんですよ。そこはどうしてそういうふうになったんですかね。もう一回お聞きします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 現在、都市計画決定を残しておりますのは、まず、区画整理事業の事
業認可そのものが現在まだ生きております。これにつきましては廃止に向けての手続作業を
今している最中でございます。そういった意味からしても、この計画決定というのは、まず
先行して行うわけにいきませんので、残していかなければならないという理由の一つであり
まして、またもう一つは、平成26年度以降、新しい計画を構築するというふうに今考えてお
ります。その中で新しい計画ができたときに、一から計画決定するのではなく、今ある計画
を変更するという形のほうが手続上も期間が短期間で済みますことから、今の計画を次の構
築は、方向性が出るまでは、そのままの制限をかけておきたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 前も言いましたけどね、白紙撤回というのは、市長、計画をなくすわけだ
から、それはもう区画整理も含めた計画なんですよ。それは確認をしましたよね。だから、
それを一度なくした上で、原点から大手前開発考えていかなかったら、私はいつも言ってる
んですね。区画整理しない方法で開発する方法もあるんだと。そういうものができなくなる
んですよ。全体がもうこういう状態で残っていたらね。確かに、それは変更すればと言うけ
ど、しかし、大手前を一度なくしてもらいたいと、中止したいという思いの市民から見たら、
やっぱり現計画を一回白紙に戻す、なくすということは、その、都市計画決定、区画整理も
含めて、やっぱりもとに戻した上で改めて考えてもらうというのが私は筋だというふうに思
うんですよね。
それは、執行部の都合ではね、それは変更せず、生かしたほうがいいということもあるか
もしれませんけどね。本当の意味で計画を一から、ゼロからでもいいですけど考え直すと。
26年度からのを本当に考え直すのであれば、私はそうするべきだと思います。
もう時間がないので、そういうことでお願いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 白紙ということになれば当然、戻すというのは当然だと思いますけれ
ども、次にやはり次の計画というのを考えている以上、この空白の2年間に土地の動きとか
いろんなことが生ずるおそれがあると思います。都市計画決定というのは、ある意味で制限
をかけるということでございますから、できれば今の現状を余り変えたくないという部分も
-107-
ありますので、計画決定そのものは制限をかけておくという意味からしても、次の計画がで
きるまでは廃止ということは、なるべく避けたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) もう幾ら言ってもあれですので、次いきます。
大項目2の地震・津波対策についてお伺いします。
まず、小項目アとして、城山の避難路・避難地について。これは2つ質問を上げておりま
す。一つは、市街地に居住する住民、それから通勤・通学で市街地に滞在する市民にとって
城山が避難地として大きな役目を果たすというふうに考えております。しかし、先日の議会
報告会でも出ていましたけど、私も以前から話は聞いていましたけれども、城山の登山道が
荒れているというふうなもう市民の指摘があるように、避難路として本当に十分機能するの
かというのが若干心配があります。その辺で市の見解をお聞きします。
それから2点目に、これも以前どなたかが質問されていましたし、私も要望したことあり
ますけど、城山にトイレを設置してほしいという要望があります。これは、以前は観光とか
市民の憩いの場の観点からトイレの話が出て、それは条例があったりいろいろで無理だとい
う話でありましたけど、津波対策ですね。津波避難対策のちょっと観点から、避難していく
と、城山に多数の市民が逃げ込むわけですから、そこにやはりトイレとか備蓄倉庫というの
が、これはそういう面では必要になってくるんだと思いますので、その観点から設置お願い
したいと思いますが、見解をお聞きします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) まず、城山の登山道についてお答えいたします。
城山は都市公園の中の城山歴史公園として都市計画課が現在管理しております。登り口か
ら海抜21メートルにある1,400平方メートルある二の丸広場まではアスファルト舗装で整備
されておりますので、避難路及び避難広場としての機能は十分に果たすと考えております。
また、二の丸広場から山頂までの登山道につきましては、議員御指摘のとおり長年の侵食
により荒れてきている箇所もあり、特にひどく荒れた箇所につきましては随時補修を行い、
登山道としての機能を維持しているところでございます。
2番目のトイレや備蓄倉庫につきましては、現在、三の丸広場にトイレといたしまして
「御下櫓」が整備されております。開館時には佐伯文化開館のトイレも利用できるようにな
っております。
災害時を想定した備蓄倉庫や緊急仮設トイレにつきましては、二の丸避難広場の周辺に設
置が可能か、今後、市全体の防災計画の中で、備蓄倉庫等の配置計画を見ながら協議してい
きたいと考えております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) わかりました。実際にちょっと上がってきたんですね、ぐるっと回って。
ところどころ石が転がったりとか、一部土砂崩れがあったりしていますので、それはまた写
真でもお見せして、対応はお願いしたいと思いますけど、城山周辺がやはり中心部は昼間の
人口が多いと思いますので、かなりの数の方が避難するということが想定されますので、き
のう佐藤議員が女島山とか長島山とかね、あっちのほうを言いましたけど、やっぱりこっち
の旧市街地の方から見ると、やっぱり城山というのが非常に大事な避難地になりますので、
そこの整備というのはもう十分対応していただきたいと思います。
-108-
トイレもちょっとそういう面から若干ヒントがあったかなと思って質問しましたので、こ
のアについては、これでちょっと終わりたいと思います。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 続いて、イとして、市街地の避難訓練についてお伺いします。
きのうも後藤勇人議員が避難訓練の質問されていましたけど、私は2点質問をします。
まず1点目は、先日の避難訓練がありまして、昨年も避難訓練やりましたけど、状況を見
てまして、区によって取り組みに温度差があるのかなというふうなのをちょっと感じます。
ちょっとやっぱり市街地の状況を考えたときには、やはり区任せではなくて、市が指導力発
揮するという必要があるんじゃないかというふうに思いますので、見解をお聞きします。
それから2点目に、この後にちょっと住居表示の質問がありますが、その質問にも関係は
しますけど、現在の区割りですね、何々区、何々区というか一応佐伯市の行政として、そこ
を中心に自主防災組織だとかね、避難訓練の何か対応をお願いしてますけど、しかし、市街
地は、市街地だけではないかもしれませんけどね、区割りがちょっと複雑で、隣がもう違う
区とか、隣接しているのに隣同士が違う区に所属していたりとか、区の境界が地元の人もわ
からないとかいうふうなことで、こういう避難訓練とか、今、防災なんかのコミュニティー
の問題がよく取り上げられていますけど、そういうコミュニティー活動を考えたときも弊害
というんですかね、みんなで、じゃあ班で逃げようかと、あるいは何かしようかというとき
には、隣が全然違う区で対応ができないとか、そういうふうなのが指摘されていますので、
区の見直しを含めて検討する必要もあるのかなあというふうに思いますので、その辺の見解
があればお聞きします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 総務部長の内田です。市街地の避難訓練についてと区割りということ
でお答えをしたいと思います。
まず、訓練の中身を含めまして、地区によって取り組み状況に温度差があることも認識し
ております。しかし、「地域避難訓練」においては、地域の実情に応じまして、自主防災組
織等が自発的に取り組むものでありますので、市といたしましては、避難訓練など「自助」
「共助」を基本とした防災活動の主体となる自主防災組織の結成や活動支援、防災士等の防
災リーダーの育成を現在強力に推進をしております。また、指導に努めているところでござ
います。
今後は、そういう人材や組織がお互いに情報交換したり、連携を図りやすい環境づくりを
進めるよう、地域避難訓練の参加促進など、地域防災力の向上に取り組んでまいりたいと思
っております。
次の区域の境界ですが、必ずしも道路や河川などを境にしているわけではありません。区
は、いわゆる地縁による団体でありまして、自治組織ですので、その区の区域は、隣接する
区と協議などにより自主的に決めていただいております。したがいまして、市が自治組織で
ある区の区域を含めた見直しを行うということは厳しいと考えております。
避難訓練など地域コミュニティーを考えた場合、弊害が指摘されているとのことでありま
すが、避難訓練に限らず日常の活動、また非常時の行動の際において、解決しておくべき弊
害が生じているのでありましたら、それを議題といたしまして、関係する区同士で協議をし
ていただき、解決方法を見出していただきたいと考えております。
-109-
また、少数世帯の区におきましては、運営等が非常に厳しくなりつつあるという現状でも
あることから、今後、自治委員会連合会において審議を重ねていただく必要があると考えて
おります。
以上です。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) まず、避難訓練の話ですが、防災士、リーダーですね。それはもう大いに
大事なことだと思いますけど、そういう方が例えば区の中で活動するにも、やっぱり区の姿
勢とか、もちろん市の姿勢が一番ですけど、によってその役割というんですかね、働き方も
違ってくると思うんですよね。だから、そこら辺はもちろん当然、該当するそれぞれの区が
考えていかなきゃいけませんけど、しかし、例えば、今回、私言うのは、それだけで進むの
かなというふうに思うんですよ。例えば避難地・避難路もそうですよね。区のほうから申請
上げたらいろいろ考えるけど、例えば市街地の場合でいえば、山に沿った区が避難地・避難
路を考えますよね。ところが、そこに避難していくのは、そこの方だけとは限らないんです
よね。周辺、近くに山のない地域の方、大きなビルのない地域の方もその山に避難していく
わけだから、そこの区だけで考えて解決する問題じゃないんですね、これ。それは例えば一
例ですけどね。
それから、避難訓練を見て感じたところは、例えば区によってはね、名前は言いませんよ。
いろんなところがありますのでね。取り組みをしていないと、自体しなかったところもある
みたいですし、それから集合場所を決めて、そこに集まったけど、もうそれで、そこで話を
して終わりというふうなところもあるし、それから雨の中でも、大雨が降ってましたけど、
雨の中でもやっぱりちゃんと歩いて避難するところまでね、行ったという区もある。そうい
うふうにまちまちなんですよ。
それで一番やっぱり人口の多い市街地の方がどう、いざというときに避難するかというの
は、やはり避難訓練を日常的にしておかなかったらですね。いざというとき、もうこれは東
日本大震災での教訓でもありますけど、やっぱり役に立たないというかな、もう大変なこと
になるというふうに思いますので、それをやはり促進するということは大事だと思うんです
よね。
それでもう一つあるのは、市街地の方が多数参加をしてやらないと、いざというときにど
ういうことが問題点として出てくるかというのが検証できないんですよ。一部の方だけが避
難する、あるいは一部の区だけが避難訓練をするだけでは、佐伯市の市街地全体として、ど
ういう問題が起きるかというのがわからないんですね。
わかります。例えば物理的には、それは地震よって橋が崩壊するとか道路が寸断するとか、
建物が壊れるとか、そういうことがありますけど、それだけじゃないですよね。今度は避難
者が集中した場合には車で避難する、自転車で避難する、歩いて避難する、いろんな問題が
起きたときに渋滞が起きないかとか、道路の横断はどうだとか、実際にはもちろん避難地が
整備されてるのかとかね。避難するルートはどうなのかとか、こういういろんな問題という
のは、やっぱり市街地全体で避難訓練というのをある程度の人数でやって検証しないと、何
が、本当の問題点が出てこないということを私思うんですよね。だから、そうなったときに
は区に任せ切りといったらできないですよ。ある程度、市がイニシアチブをとって呼びかけ
てね、区の皆さん集めて呼びかけて、こういう問題があるから、ぜひ皆さんでやりましょう
-110-
よと。確かにそれぞれの区で状況が違いますわね。小さい人数の少ない区だったらすぐでも
できるけど、人数の大きい1,000世帯もあるような区では、なかなかできないかもしれませ
んし、そういうところを含めて市のほうがイニシアチブをとるということが必要じゃないで
すかね。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 市がイニシアチブをというところですが、現実として、今、国、県の
ほうから浸水区域の予想が出ております。その中で避難場所等も最終的に設定ということで、
各自治会、自主防災組織のほうで今から組み立てていくという形になります。それをサポー
トするために防災士の育成を図っておりますし、防災士を育成しただけで終わらなくて、組
織をつくって勉強する場も研修する場をつくろうということで進めております。
また、防災推進員をことしから1名配置をしました。ハード部分が終わっていくと進んで
いくと、次はもう個人がどれだけ防災に対する認識をしていただくかということになろうか
と思います。実際、自主防災組織自体も1つの区だけでなくて、2区、3区で一つの組織を
結成しているという例もあります。
確かに区の境で、隣の人が違う区になるとはいっても、いざ災害ということになると、隣
の人はどうしているのかということが一番問題になってくると思います。それで組織の中に
おいても、きのうも後藤議員の質問のときにお答えしましたが、近所、近くの人、向こう三
軒両隣ですね。その範囲の中でもどうするかということをそれぞれ考えていただけると。そ
ういう組織づくりができるように、市のほうが積極的に援助をしていきたいと思います。
その中で防災訓練というのは非常に必要でもあります。もう地震が起きたら自分がどこに
逃げるかということは常日ごろから個人が考えていただいておかないと、いざというときに
は動けないと思います。寝室のところに大きな窓ガラスがあって、それが割れてしまったら、
はだしで歩けないと、そういう状況もありますので、まず個人に自覚をしていただけるよう
に、私のほうもしっかり指導をしていきながら、先ほどの中心地のほうの、たくさん避難場
所に行かれるところというのも各自治組織と話をしながら今後の計画を立てていきたいと思
います。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 日ごろからそれぞれの方が考えるのはそれは当たり前なんですね、そんな
ことをここで質問する必要はないんです。私が質問するというのは、市が何ができるかとい
うことで聞いてるんだから、そこを考えてほしいんです。
今の答弁でいくと、やっぱり私は、区長さんたちの悩みには応え切れないと思いますよ。
それぞれの区で本当は訓練したいけど現状がこうあるとかね。なかなか周辺部の昔から住ま
れてる方が、いつもいる集落とどんどん入れかわったりして、誰がどこにおるかというのが
わからないような市街地というのかな、そういうところとはいろいろ違いがあるわけだから、
それぞれの区長さんの悩みがあるんですよ。
それから避難路だって市のほうにお願いしてるけどね、なかなか地権者の関係、いろいろ
からできないとかね。この間もちょっと見てきましたけど、もうここにこうすると市は言っ
てるけど、なかなかやってくれんとかね。そういういろいろな悩みがあるわけだから、そこ
に応え切れていないというのが、私は今の答弁で答え切れないと思いますよ。そんな個人個
人がね、それは当たり前ですよ、それは当然考えるのが当たり前だけど、なかなかそれがで
-111-
きていないからね。あとは市がある程度の役割を果たさないと難しいですよと私は言ってる
んだから、それは区が全部が全部できるなら別に問題ないんですよ。そこはちょっと時間が
ないですが、そこだけ絶対、もう一度考えていただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 今まで3.11が起きるまでに全く市としても考えていなかった自主防災、
そういうことの考え方をしっかり持って防災士の育成ということも考えて、協働しながら進
めていきたいと思いますので、御理解をお願いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 次にいきます。3点目、佐伯市の住居表示についてお聞きします。
これもアンケートなんかでも寄せられていますけど、住居表示が実施された地域ですね、
旧市街地中心にありますけど、呼称を見ますと、佐伯市○○番地という形があったり、佐伯
市○○町○丁目○番○号、そういうふうな呼び方があったり、佐伯市○○区○○班、これは
地番と住居表示と行政とね、そういうふうに分かれていると思いますけど、3つあるんです
よね。住居表示がない地域でも佐伯市大字○○○○番地、佐伯市○○区○○班というふうに
2つあって、非常に正式な住所と、どれが正式な住所かというのが問題ですけど、あるいは
通称とかも入り乱れて、市民からもわかりにくいという声が寄せられています。こういう問
題というのは改善することができないのかどうか、市の見解をお伺いします。
○議長(小野宗司) 岡本市民生活部長。
○市民生活部長(岡本英二)
市民生活部長の岡本でございます。髙司議員の御質問にお答え
いたします。
議員御指摘のように、佐伯市内の住所の呼称につきましては、大字表記の住所、それと住
居表示の住所、それから行政区表記の住所といった3通り、呼称として使われているものが
あると思います。住民基本台帳では、住居表示のなされた地域では住居表示により、その他
の地域では大字表示を住所として使用しています。行政区、いわゆる区の名称につきまして
はどのような経緯で使用されるようになったのか、昔からのものでありまして、詳細は不明
でございます。相当に長い期間使用されていることは事実でありまして、自治委員も行政区
単位で選任されているなど、地域生活に深く密接に根差したものとなっています。
住所の呼称が複数あるということは、市民にとりましてもわかりにくいと、混乱を招くこ
ともございますので、まず、そういった呼称を統一することが可能なのかどうかも含めまし
て、自治委員会の御意見をお聞きし、住所の表現を統一した場合の問題点などにつきまして、
関係機関との協議も必要になろうかと思いますので、その結果で方針を考えてまいりたいと
いうふうに思っております。
以上です。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) そういうふうに、そこまで検討して考えるということであれば、もうあん
まり聞きませんけど、1つだけちょっと、もしわかればでいいんで教えてほしいんですけど
ね。こういう地名関係ですね、それから大字の関係は、よく合併したときに、もともと大字
というのが明治の時代の合併で、もともと何とか村というのが合併したので、そこに大字を
つけたというのが始まりのようですけど、今回、平成17年の合併をしたとき全国的には、合
併したときにもう大字なくすという、そういうところなんかもあるみたいですけど、そのと
-112-
きに例えば佐伯市弥生町何々とかね、今、佐伯市弥生大字何々とやるじゃないですか、そう
いうふうなことで合併のときにそういう議論はしたのかどうか。なぜ、例えばそれ大字を残
したのか、もしわかればちょっとお聞きしたいんですけど。
○議長(小野宗司) 岡本市民生活部長。
○市民生活部長(岡本英二) 明確な答えはいたしかねます。議論はされているかどうかという
ですね。例えば弥生町、旧弥生町、佐伯市弥生というふうな表現をしたときには、佐伯市弥
生町にするのか、佐伯市弥生大字何々にするのかという選択肢はあったやに聞いておりまし
て、佐伯市弥生町という、例えば佐伯市米水津村とか、そういうふうな使い方ではなくて、
佐伯市弥生、佐伯市米水津大字何々というふうな使い方にしていこうというふうな結果にな
ったんだと思います。
大字の表記につきましては、いわゆる土地の地番ですね。土地というのは一筆一筆地番と
いうのがついておりますけれども、それに由来している部分であろうかと思います。昔から
議員のおっしゃるように、明治に市制・町村制、廃藩置県がありまして、市制・町村制とい
うふうなことに切りかわったときに、そういった名称がそれぞれの地区につけられていった
のかなというふうなことは推測ではわかるんですが、正しい明確な答えというのはいたしか
ねますので申しわけありません。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) わかりました。ちょっと若干、私もどうすれば解決するかという案を持ち
合わせていないんですけどね、ちょっと問題提起ということでしました。
次にいきます。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 4項目めは、小中学校における就学援助の拡大についてお伺いします。
就学援助に関しては、文科省が2005年ですかね、部活動とか修学旅行、PTA会費まで広
げるよう通知、そういうふうに措置をしていると思いますけど、佐伯市の現状についてお聞
きします。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) それでは、小中学校における就学援助についての御質問にお答えいたし
ます。
佐伯市では、子どもたちが安心して楽しく学校生活を送れるよう、経済的理由により就学
困難な児童生徒の保護者に対して、学用品費等の必要な援助を行っているところであります。
対象となる保護者は、生活保護家庭と生活保護に準じる経済的に困難な家庭であります。
財源につきましては、平成16年度までは、市町村が実施したときに国が2分の1を補助す
る仕組みでありましたけれども、平成17年度から準要保護家庭の国の補助は廃止をされまし
た。地方交付税交付金で措置をする仕組みになっております。
したがって、佐伯市では、準要保護家庭への就学援助費の支給に当たっては、市独自の制
度として認定基準や援助内容を設定し運用しているところであります。
また、就学援助費を支給する対象となる準要保護者認定数につきましては、年々認定件数
が増加傾向にあります。合併直後の平成15年5月時点の全児童生徒に占める準要保護の認定
者数の割合は、小中合わせて9.4%だったのに対し、平成24年5月時点では13.2%に大きく
増加しています。それに伴って就学援助費の支給額もふえております。平成23年度決算額で
-113-
は約5,000万円となっています。議員御指摘のように、平成22年度から就学援助に係る支給
項目にクラブ活動費、生徒会費、PTA会費の3項目が追加されているところであります。
教育委員会としましては、就学援助制度の趣旨にのっとり、これら3項目についても予算
要求していきたいというふうに考えております。しかしながら、国の補助がある要保護家庭
と同等の支給項目を充実させるためには、市の財政負担がかなり増大するため、支援を拡充
するための財政的な調整が今後必要になってくるかというふうに思っております。
また、これら追加3項目の県内の措置状況は、現在、日田市、別府市、豊後高田市が、国
の限度額の範囲内で保護者の実費負担額を支給しておるところであります。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 通告1カ所間違えていますよね、私ね。修学旅行は前からですが、生徒会
費という、生徒会のつもりがちょっと間違えました。それは済みません。
3市の話も出ました。私もこういう3市があるんだと言うつもりでしたけれども、もう教
育長のほうから先に出ましたけど、私は、やっぱり今回、改正した平成17年、2005年から改
正をして、いわゆる一般財源化したと、交付税措置にしたといったときに、当時の文科省は、
それによって準要保護者に対するサービス、事業が縮小することはないというふうに答えて
いますね。だから、それにかわる財源は、ちゃんと交付税として確保しますよというふうに
答弁してるんです。
だから、今回のケースも要保護は国が直接補助すると、準要保護は自治体に任せるという
ことであっても、ちゃんと財源としては措置しますよというふうに答えているんですね。そ
れから、県も先日、県の交渉で聞いた中では、自治体によっては制度の趣旨がよくわかって
いないとこもあるようであるから、もう一度ちゃんと周知をして、そういう制度のことは生
かしてもらうというふうなことを県も答えているんです。わかります。だから、佐伯市も当
然、そういう国や県の見解も踏まえて、先ほどの部活動とかPTA会費、生徒会費、これに
ついては取り組まなきゃいけないんじゃないですか、当然のことだと思うんですよ。
今、財政的な話をしましたけど、予算要求は、じゃあ今回は来年度に向けて、この問題に
ついては解決しようと、予算要求についてはしているんですか、そこをちょっとお聞きしま
す。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) ただいま申し上げました追加3項目について、あわせて予算要望する予
定であります。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 財政部長、ちょっとね、これは結局、流用ということになるんですよね。
これに使いなさいとして一般財源化ではあるけどね、使いなさいと言って交付税措置をして
いるものをそれに使わないということは、じゃあ、そのお金はどこに流れたのかというふう
になりますよね。それを流用っていうんです、普通はね。復興予算の問題でも出てますけど、
だから、今回、教育委員会が要望を上げるということであれば、財政部はやっぱり認めるべ
きだと思いますので、そこをちょっとお願いをしておきたいと思いますけど、もし答弁でき
るのであれば。
○議長(小野宗司) 井上財務部長。
○財務部長(井上勇)
財務部長の井上勇でございます。髙司議員から、財務部長がこの件に
-114-
ついて答えよということでありますので、お答えしたいと思っております。
御案内のとおり、この追加3項目につきましては、地方交付税の基準財政需要額に算入は
されております。地方交付税は自治体の一般財源であるというようなことでありますので、
先ほど教育長が答えましたように、かなり充実させるためには市の財政に負担が増大すると
いうことも事実であります。こういうことを踏まえながら今後は、県内の3市の状況、日田、
別府、豊後高田ですかね。その中でも別府市は、多分、部活動費は除いているんじゃないか
と思うんです。こういう状況もありますので、今後も引き続き、教育委員会と協議しながら
進めていきたいと思っております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) なかなか、しますとは言えないんでしょうから、それはそれで、じゃあ、
お願いして、次の質問にいきます。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 最後の5項目めは、弥生井崎・上小倉地区の冠水対策についてということ
ですが、私、一般質問では、あんまり限られた地域のことは質問はしないんですけど、弥生
は出身地ということもありますし、井崎・上小倉って育った地域ですので、ちょっと今回取
り上げることにしました。
以前、宮脇議員もやはり冠水対策取り上げていましたけど、今回通告しているのは、昨年
の台風15号で井崎から上小倉にかけて冠水、冠水した地域はもちろんほかにもたくさんあり
ましたけど、昭和中学から弥生球場にかけて孤立するというふうな事態になりました。
現在ここは上小倉に排水ポンプがありますが、染矢排水機場のことですけど、冠水対策と
して井崎付近ですね、今の排水機よりも上流であると、に排水ポンプを増設する必要がある
んじゃないかというふうな考えがありますけど、その辺の見解をお聞きします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) それでは、冠水対策についてお答えいたします。
議員御指摘の当地区は、内水対策として平成11年度に上小倉地区を流れる準用河川二瀬河
内川と井崎川の合流点となる最下流点に国土交通省が、毎秒1トンの染矢排水機場を建設し
ました。その後、平成15年に排水能力を毎秒3トンに増設し、現在では毎秒4トンの排水能
力を有していますが、平成17年の洪水には、床上浸水3件、床下浸水7件が発生しておりま
す。
今後の対策としましては、現在、大分県南部振興局・農林基盤部が井崎地区から上小倉地
区のほぼ中央部にある30センチ掛け30センチの水路710メートルを1.0メートル掛け1.2メー
トルに改良する工事を平成23年度に着手し、平成24年度に完成の予定で実施しております。
この水路の完成によって、冠水は軽減できると思いますが、ゲリラ豪雨的な内水対策としま
しては、国土交通省の緊急内水対策ポンプ車の要請等も考えられると思っております。
以上でございます。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) どんどん能力上げてきたという話が出ましたけど、いわゆる国交省の排水
機の対策の能力の選定は、脇もそうだと思いますけど、時間雨量50ミリで、もともとですよ
ね。それで床上浸水しないという範囲なんですよね。その後、70ミリとか100ミリなんかが
もう一般的になって、例えば、ゲリラ豪雨対策では100ミリを基準にやるように国交省も変
-115-
わりましたよね。だから、そういうふうにどんどん状況に応じて変わってきてるんですよね。
ですから、今のそういう想定の中で、水路を広げたから解決するかといったら、ちょっとど
うかなというところがあるんですよね。時間雨量がふえているだけにね。
ここ、もう御存じのとおり、私まだ実際にその場面を見たことはないんですけどね。豊寿
苑の付近から伏流水が吹き上がって、いわゆる上からの雨量プラス井崎川からの伏流水の分
が加わるもんだから、そこらについては排水機の能力には考慮されていないというふうに私
ちょっと聞いたことあるのでね。ですから、この4トンというのが本当に能力が、応じた能
力があるのかというのは若干疑問があります。
ですから、水路を広げたから解決というんじゃなくて、さらに、そのプラスの対策を考え
たときに、今、移動ポンプ車という話が出ましたけどね。移動ポンプ車も佐伯管内はもうか
なり、国交省は8台か7台か配備してますね。もう限界ぐらいに配備していると、私、国交
省に聞いたらね、ぐらいのことを優先的に佐伯市には配備しているというふうなことで、さ
らにまた1台とかいうのを、それはもちろん、それは応急的には必要ですけど、やはりもう
少し根本的な対策として増設は必要じゃないかなというふうなちょっと思いがありますので
ね。その点の対策をもう少し一歩進めて、考えていただきたいというふうに思います。ちょ
っと何か、その辺で御意見がありましたら。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 議員、先ほどおっしゃられました井崎川から、地下から浸透して水も
湧いてくるという点でございますけれども、その件に関しましては、平成19年度の9月に市
のほうで、その調査を実施しております。
というのは、現在ある堤防の下というのは、れき層の上に堤防が構築されておりまして、
堤防の下というのは地下水が行き来するような状況になっております。ですから、この調査
結果によりますと、井崎川の水位が上昇すると、それに伴い住宅地側の地下水も上昇してく
ると。河床によっては、そこからあふれ出る河川もあるというような報告を受けているとこ
ろでございます。
それはそれでちょっと解決策はなかなか難しいんですけれども、現在、先ほど申しました
ように、中央部に大きい水路を入れることによって、今までは、あの地区というのは平たん
な地区でありまして、大きい水路がないために、自然勾配を有する水路というのがありませ
ん。ですから、ポンプによって人工的というか強制的に導水勾配をつけまして、それによる
排水形態をとっておったんですけれども、その導水勾配というのは、ポンプの周辺というの
は、もちろん急激に勾配つくんですけれども、何百メートル先というのは依然として平たん
な水のレベルですね、そういった状態ですので、なかなか排水対策についてはなされていな
かったのではなかろうかと思います。
しかし、今回、大きい水路を中央部に入れることによって、当然のことながら自然勾配も
確保できますし、また、ポンプの周りにそういった大量の水を流すこともできますので、ま
ずは、そこの様子を見てから今後の検討というか、そういったところに入っていきたいとい
うふうに考えております。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) わかりました。じゃあ、ちょっと最後、1日、2日前ぐらいにちょっと問
い合わせがあったもんで済みません、この場でちょっと、もしわかったら教えてほしいんで
-116-
すけど、前の味よしのところの横の水路を今工事してますけど、これはどういう工事なのか、
もし御存じだったら教えてほしいんですけど、もうそれ最後にちょっとお聞きしておきます。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 大変申しわけありません。ちょっとその工事の内容が私とこの発注で
ないので把握しておりません。
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) そこは佐伯市には関係ないということですか。
(「佐伯市には関係ない」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 髙司議員。
○26番(髙司政文) 後ろから答えが出ました。これで質問終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、髙司議員の一般質問を終わります。
これより、昼食のため休憩いたします。
午後は1時20分より再開いたします。
午前11時54分 休憩
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午後1時20分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、27番、吉良栄三君。
○27番(吉良栄三) 27番、吉良でございます。本日、もう3番目になりますので、早速質問の
ほうに入りたいと思います。今回、3項目ほど通告をしておりますので、通告に従いまして、
内容に入っていきたいと思います。
まず、1項目めとして、「認定こども園について」と題して質問をいたします。
認定こども園とは、保育所、幼稚園等における就学前の子どもに対する保育及び教育並び
に保護者に対する子育て支援の総合的な提供を行う施設であることは御承知のとおりであり
ますが、佐伯市における設置については、保育所しかない宇目地域、幼稚園しかない上浦、
米水津地域とありますが、宇目地域では保育所型の選択方式として、平成22年度に認定こど
も園が設置をされ、上浦、米水津地域、また、その他の地域においては、預かり延長保育や
児童クラブ等で対応している状況であると思っております。中でも米水津地域においては、
合併後の総合計画の中でも認定こども園の設置を目指すと明記されておりましたし、平成21
年の12月定例会でもこの件について一般質問を行いました。会議録でも確認をしましたが、
2年間の試行期間を経て適切な処置を講じると、認定こども園の設置に向けた意思を答弁と
していただいたと認識をしております。
先般、議会報告会を開催しまして、私たちの班は米水津地域にお伺いをいたしました。そ
こで地元の方から、以前から要望していた認定こども園が実現できなかったと意見をいただ
いたところです。
そこで、お伺いをしたいと思いますが、認定こども園の設置については、市としても積極
的な姿勢であったと解釈をしておりましたが、現実として実現できていないのは、何らかの
理由、経緯があったと思っております。まず、そこらをお尋ねし、最初の質問といたします。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郞)
教育部長の福泉です。それでは、吉良議員の御質問にお答えいたし
-117-
ます。
平成18年8月に米水津地域から、よのうづ幼稚園を利用した認定こども園を設立してほし
いと要望書が提出されました。教育委員会では、保育所の所管課と検討、協議を行ってまい
りました。その中で、幼稚園型の認定こども園のメリットと財政負担や県の認可等の手続な
どの課題があって、地域に説明の上で、平成20年2月から当面の試行という形で、議員おっ
しゃいましたように預かり保育を実施してまいりました。その後も関係課とともに認定こど
も園について検討を行ってまいりましたが、専任の園長や保育士の配置、施設の改造や県の
認可が必要なこと、また保護者の負担増になることなどの課題がありまして、現在まで認定
こども園の設置には至っておりません。
預かり保育の利用状況につきましては、平成19年度19人、20年度18人、21年度16人、22年
度18人、23年度5人で、24年度は利用者がなくて、現在休止している状況であります。近く
に放課後児童クラブが設置されていることから、よのうづ幼稚園の19名の園児は、現在そち
らで利用しております。
預かり保育につきましては、幼稚園で行う教育活動の一部であると教育委員会では考えて
おります。一定規模の学習集団が必要であるということでありますので、本年3月に米水津
地域の自治委員会にその旨を説明し、了解を得たところであります。このことにつきまして、
地区内の対象児童の保護者に対しましてもチラシで広報というものを行ったところでありま
す。
以上であります。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 米水津地域の認定こども園の要望の件に対しては、福泉部長も以前は米水
津振興局長という形で配置をされておりましたので、そういった経緯、状況等は十分承知か
なあと思っておりますし、私も以前、地元の方からそういった相談を受けて、教育委員会の
ほうに話をさせてもらった経緯もありますし、その中できちんと保護者の意向と教育委員会
の意向をすり合わせながら、希望に沿うような形で対応してほしいということで、教育委員
会のほうにもお願いをした経緯もあります。その中で地元の保護者とも協議をしながら、そ
の折り合いをつけたという部分が、その預かり保育ということで話がついたのかなあという
ふうに思っております。
この件について冒頭で言いましたように、米水津に報告会に行ったときにそういった意見
をいただいて、そういった状況が把握できていないのかなあという不安がありましたので、
今回質問として上げさせていただきました。
その中で、報告会のときに、吉良議員が宇目に認定こども園持っていったから米水津でき
なかったと、そのときは笑い話としてそういった話もさせていただいたんですが、その後、
また別の機会に地元の方から、何か吉良議員が宇目に持っていったから米水津にできなくな
ったという話になっとるぞというふうなことも私言われましたので、おいおいちょっと待て
よという思いもありましたのでね。その辺を明確にしていただきたいなあという部分で、今
回一般質問をさせていただいたところであります。
その中で、再質問で地元要望が出ておりましたので、地元等の周知をきちんとしているの
かという部分を聞こうと思ったんですが、先ほどの答弁の中で、地元区長会のほうにも説明
をしたと。また、保護者に対してもチラシ等で周知をしたということをされたということで
-118-
ありますので、もうその点については、そういった経緯があったということを確認という意
味で質問をさせていただきましたので、米水津地域の件については、そういうことで了解を
したいというふうに思っておりますが、この認定こども園については、国の政策で始まった
ことで、佐伯市としても幼保連携、あるいは就業支援といった大きな要素があるかと思いま
すので、そういった部分を今後取り入れていく考えはあるのかどうかですね。
認定こども園の関係になりますと教育委員会の所管の部分もありますし、こども福祉課の
福祉のほうの所管もあるんですが、その辺の今後の移行という部分を市として考えているの
か。その辺を答弁できる方があれば、答弁をいただきたいというふうに思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郞)
今、国のほうは、いろんな制度に対しての提案等、検討等がされて
おります。これまで認定こども園から総合こども園というふうなことを制度改正しようとい
うことでありましたが、これができなくなって、今は認定こども園というものを拡充してい
こうというふうなことでのようであります。
ですから、市の中にいろんな、いわゆる社会資本というものがありますけれど、それが地
域によってばらばらでして、いわゆる議員おっしゃったように、米水津、上浦には幼稚園し
かない、保育所がないと。あるいは蒲江方面は、幼稚園1園に対して保育所が今5園という
ことで、非常にバランスが悪い状況にあります。ですから、市を政策する上で、この部分に
ついては大きな課題だというふうに考えていますので、こども支援課と一緒に、こども福祉
課と一緒に、教育委員会として取り組んでいきたいなあというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 今後の動向ということで、そういった国の制度の動向を見ながら取り組ん
でいくと。先ほど部長言いましたように、総合こども園というのは国のほうも議論をしまし
て、来年の平成25年度からやろうという方向であったみたいですが、ことしの6月でしたか
ね、その部分が廃案になって、認定こども園の3法という形で、新たにまた国のほうも子育
て支援を進めていこうという動きになっております。この件については、通告書を見ました
ら浅利議員のほうが通告を出しておりますので、この件については、私のほうはもうあんま
り触れずにいきたいと思いますが、要は、やはり子育て支援、また、教育という部分の重要
性というのは当然もう御承知のことと思いますが、やはり佐伯は地域地域がある中でそうい
った子育て環境、教育環境の差というのがまだありますので、そういった部分を補完できる
制度として今後期待が持てるようであれば、ぜひ市としても教育委員会としても、その制度
の導入という部分を前向きに検討していただきたいなあというふうに思いますし、やはり就
業支援という部分も非常に要素として大きい、やはりそういった部分を地域としても望む声
というのは非常に聞きますので、そういった部分を十分踏まえて、今後の子育て支援の体制、
幼稚園、保育所の連携という部分を考えていただきたいというふうに思います。この件につ
いては、以上で終わりたいと思います。
それでは、続きまして、2項目めになりますが、副市長二人制についてということで質問
を出しております。
西嶋市政の特色の一つであります副市長二人制でありますが、残念なことに現在は、いな
いというふうな状況になっておりますし、執行部席にはいらっしゃらないということであり
ます。
-119-
新市発足後、広大な面積の中で九つの組織が一つとなり、膨大な組織となりました。その
中で業務の積み残しがあるといった、また、そういった広い面積の中で、西嶋市長としては
副市長二人体制で臨みたいというふうな中で、これまで副市長二人体制ということで行って
おりました。合併当初は助役制でありましたので、当時は助役制ということで2人の体制で
行政運営を行っております。そして、これまでの副市長職には県からの出向だとか市役所の
OB、首長経験者と、さまざまな立場の方が就任しておりました。
副市長二人制についても、私も以前から議案質疑や一般質問などでも取り上げまして、副
市長二人制に対して市長に見解を求める場がありましたが、その根底としては、副市長は、
私は1人でもいいんじゃないかなあというふうに思っております。
副市長はボランティアでやってもらっているわけじゃありませんし、人件費も1人当たり
1期4年間、退職金を含めて約5,500万円と、通常そういうふうになっておりますから、副
市長1人でも対応できる組織体制をつくってほしいというふうに私はずっと思っております。
そんな中で、ことしの春、平成23年度末で山本副市長が退任され、一人体制で進められて
きましたが、現在、まさか一人もいなくなるとは正直思っておりませんでした。
そこで、これらの経緯を踏まえ、西嶋市政の特色の一つである副市長二人制は結局何だっ
たのかという部分を踏まえまして、副市長二人制に対する成果は何だったのかということも
加味し、市長の見解をこの機会にお伺いをしたいというふうに思います。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 吉良議員より、私の特色である副市長二人制ということで見解をというこ
とです。御存じのとおり平成17年の4月に新市が誕生し、議員が言われるように、合併当時、
非常に広い範囲、また、行政もさまざま違った行政の中に、そうした中で事務事業の調整と
いうことで、一つの自治体として十分な機能が発揮できないという状況でありましたので、
私は、財政の見通し、いろいろな中で、そうした中で第1期行財政改革推進プランを策定し
て、いろんな意味での職員の削減とか、これに伴う組織改編、事務事業の見直しや民間委託、
指定管理者も非常に多く、そうした制度の導入に取り組んできておりました。
さらに、市民サービスの地域間格差ということで、九つの市町村それぞれ大きな格差があ
りますので、それをまとめるのが一人では到底無理だと、広大な市政の管理や地域間交流を
進めるためには、そしてまたハード事業として、インフラとしても道路整備とかいろんな課
題が多くありました。それを効率よく、また、的確に市政を進めていく必要があったという
観点で、総務と財務管理部門を担当する副市長、公共と産業、それと周辺部の地域振興等の
事業部門を担当する副市長の副市長二人制を選択し、やらせていただきました。
もう議員御存じのとおり、そうした中で議会、また、市民の皆さん、いろいろ御協力いた
だきながら行財政改革プランは、当初予定よりも上回るスピードで目標値を達成することが
できました。こうした中で新市の基盤整備も着実に進展し、合併時の混乱、いわゆる合併時
は非常に、いろいろ混乱しておりましたので、議員言われましたように、これだけ広い面積、
また、九つの合併ということで、私は、副市長二人制を選択したことは間違いなかったと思
っております。
また、2期目に入りまして、副市長1人辞任ということになりまして、そうした足固めが
そろわない状態でありましたので、県のほうから、また副市長の1名派遣をさせていただき
ました。
-120-
こうした中で二人体制をしながら、まだまだ多くの課題が残っておりましたが、私と副市
長体制の中で3年経過したので、途中で2年間という約束がとれないもんですから、あと残
りの1年については何とか一人制でできないかなあということでやっとったわけですけど、
今回こういうような状況になり、その仕事が全部私のほうにきとるのが現況ですが、基本的
には二人制も必要部分が非常にあったと思っておりますし、それぞれの副市長がそれぞれの
役目を持ってやるということと、また私、今、副市長制度ができたのは何でできたかという
のは、やはり助役に比べて権限強化を今後していく必要もあるんだろうと見ておりましたが、
現在は御存じのとおりの状況になりましたが、的確に、まだ私も任期ありますので、残され
た期間は市民に迷惑かけないように、また、事業事務におくれないように頑張っていきたい
と思っております。
以上です。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 2期、間もなく8年になりますが、その経過の中で副市長二人制という体
制をしき、その成果は十分あったと認識されているということでありますが、それはやっぱ
り西嶋市長が一番、市長の女房役ということで副市長を選任しておりますので、その部分は
やっぱり市長自身が一番、気持ちとしてわかっているのかなあというふうに思っております
が、その中で今回、塩月副市長が11月27日付で退任をされたということで、議運のほうでも
報告をいただきましたが、時期的に、この12月定例会が始まる直前という中で副市長が不在
という状況になっておりますし、これ見方を変えれば、議会軽視になるのではないかという
部分の見方もできるのかなあというふうに思います。
また、副市長もそれぞれの役割を担って責務があり、勤務をされていたと思うんですが、
当然、執行機能にそういった退任、副市長がいない状況で支障がないのか。現状で、市長の
ほうは来年度に向けていくということでありますが、執行機能に支障がないのか。あるいは、
例えば、今、防災の意識も非常に高くなって、そういった防災組織の中にもやっぱり副市長
の位置づけという部分があるかと思います。そういった部分のやはりこの不在というのが、
じゃあ果たして、そういった部分の機能に対しても不備はないのか、支障はないのかと、そ
の部分を非常に危惧しております。
また、道の駅の社長を兼任されている立場もありましたので、そういったこういう形でい
なくなって、そういった道の駅とか兼任されていた部分が本当に支障がないのか、非常にそ
の辺が危惧をしているところでありますが、当然、退職願を受理したのは市長であります。
そういった部分も想定した上で、そういった部分の対応策も考えて副市長の退職願を受理し
たのか。当然、事情というのはいろいろあるかもしれませんが、やはり行政機能の円滑な、
スムーズな執行という意味では、やっぱりそういった支障が非常に危惧をされると私は思っ
ておりますので、その部分について市長の見解をお伺いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 本人から、私、議運のほうで説明いたしましたように、一身上の都合とい
うことで退職を受理しました。そうした中で即、部長会を開きまして、部長それぞれがやは
り今まで言った中で責任を持ち、その部長会を強化しながら連携を図っていくと。また、市
長が兼務しておりました開発公社、これ等についても部長級で対応する。また、道の駅等に
ついては、市長がもともとやっとったわけですけど、非常に私のほうもそこまでできないと
-121-
いうことで副市長しておりましたが、これも職員間、また、それにかわる者に整理していく
ことで、確かに、いろいろ詳細にすれば、私によらない代理としては、役目は非常に大きな
ものがありますが、こうした残された期間ですので、これは何とか、このままの状況をやっ
ていくしかないと。また、それぞれ部長にとっても責任を持った形で私は対応できるものと
思っておりますので、市民サービスに対しての影響は、できるだけ抑えていきたいと思って
おりますし、私もそれ以上、部長級との話が一層ふえ、外的、要するに外に出歩く機会が少
なくなると思いますが、そうした中では処理していかなければならないと思っております。
以上です。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) その辺の対応も市のほうでされているということでありますが、現在、12
月であります。当然、来年選挙の年でもありますし、6月ぐらいまではもう副市長不在とい
うことに、通常、改選後の6月議会、あるいは、その前の臨時会あたりでその副市長の選任
というのがされるんですが、現状を考えれば、もうこの12月から来年の6月ぐらいまで、約
六、七カ月間はもう副市長が不在という状況でされると。その部分があるかと思うんですが、
その部分はもう、市長は、その辺は支障のないように対応するということでありますが、そ
れだけの期間をやっぱり副市長不在というふうになりますと、本当にその辺が担保できるの
かなあという不安もありながら、しかしながら、山本副市長がことしの3月で退任をされた
ときに一人ということで、市長のほうも今後は一人のほうでという部分でも、先ほど答弁の
中でも言っておりましたが、それらを踏まえて今後、副市長は、佐伯市は一人でいいと思い
ますか。それとも今後もやっぱり副市長制というのは、今の佐伯のこの規模、状況を見たと
きに必要なのか。その辺、市長の見解があればお伺いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) これは、ことしの3月で山本副市長が退職したときに、私は、一人で、ど
うあるべきかということを、今回1カ年を執行してみたいということで、その結果が出る前
に、こういう結果になりましたので、これについてはちょっと今のところ、はっきりした御
答弁をなかなか言えないような状況です。
また、これからの制度改革について、どういう形になるかということも出てくると思いま
すけど、非常に執行しとった部分がこういう結果になったということで、これでよかったの
かといったら、一人がすぐやめたら誰もおらないじゃないかといえば、二人おれば、これも
解決できたことだし、そうした部分ではちょっと私も頭の中でまだ整理ができておりません
ので、この答弁については、そのようなことで答弁させていただきます。
以上です。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) なかなか方向性がまだつかめないということでありますが、実際に一人体
制で24年度は来ておりますし、今ゼロということで、それがさっきも言いましたように、来
年度5月、6月ぐらいまで続くとあれば、当然、感情的には、じゃあ、別に2人要らないん
じゃないかという部分の非常に思いが私出てくると思うんですよ。実際それでできるのであ
れば、わざわざ副市長を2人置く必要がないんじゃないかと。ましてや、先ほど市長が言い
ましたように、この合併直後、そして2期目、この8年間で副市長二人制の体制、そして、
そういった課題に対しても達成ができたといった答弁もありましたので、やっぱりそういっ
-122-
たことで考えれば、これからはもう別に副市長1人でもいいんじゃないかなあというふうに、
私、もう以前から副市長一人制に早くするべきだという部分も言っておりました。
そういった中で、きょうの市長の答弁を聞いてみると、なかなか結論めいたことは出ない
ようでありますが、やっぱりそういった流れ、今の状況を見たときには、別に一人でもやれ
るんじゃないかなあと。そういった体制づくりができる。また、部長のほうにその辺の権限
という部分も任せながらやっていく。そういった体制ができるのであれば、これからはもう
副市長一人制でも私は十分機能してやっていける、そういった佐伯市であるんじゃないかな
あと思うんですが、その辺、市長、どうでしょうか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 先ほど、ことし1年間、そういう意味で執行しながらやっていきたいとい
うことですね。私にとりましても部長の強化ということも必要だと思っておりますので、先
ほどと同じような答弁になると思いますが、1年をやって自分で確認しながら、選任をどう
するかということを考える予定だったんですけど、こういうことになりましたのでよろしく
お願いいたします。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 9カ月、10月ではちょっと判断できないといった答弁でありますが、その
辺は、私は一つ、今後の佐伯市政の組織機構に対しても重要なことかなあというふうに思い
ますのでね。でも、その辺は一人体制でできる体制づくりをやっぱりやっていく、やっぱり
そういった姿勢を市の執行部は私は持っていただきたいというふうに思いますので、その分
を十分踏まえていただいて、今後の行政運営を期待させていただきたいというふうに思いま
す。この件については、以上で終わります。
それでは、続いて3番目になりますが、自治体間交流についてということで質問をさせて
もらっております。この自治体間交流という、なかなか聞きなれない言葉かなあというふう
に思いますが、言いかえれば地域間交流と言ったほうがわかりやすいかなあというふうに思
います。
例えば例を挙げれば、合併前、鶴見町と湯布院町の関係だとかですね。あるいは上浦町と
荻町の関係、佐伯市でいえば国外の邯鄲市やグラッドストーン市との、いわゆる自治体間の
姉妹都市だとか友好都市といった、そういった取り組みをこれまで、それぞれの自治体が行
ってきておりまして、合併しまして継続してやっているのかなというふうに思っております
が、そういった関係は現在どのような状況になっているのかという部分をまず最初にお伺い
したいと思います。
そういった私が今例を出しましたが、それ以外に市として捉えている部分があろうかと思
いますので、それらも含めて合併後、自治体間交流がどの程度進め行われてきているのか。
また、その成果ですね。その辺も踏まえて、把握しているところの取り組み状況についてお
伺いをしたいと思います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 企画商工観光部長の飛高でございます。一部、先ほどと重複
する部分があろうかと思われますけれど、お許しのほどお願いいたします。
自治体間交流については、さまざまな形態があります。まず、近隣の自治体との交流とし
ては、食観光を中心とした交流を実施しております。具体的には、ぶんご丼街道における臼
-123-
杵市・津久見市との交流・連携、東九州伊勢えび海道における延岡市との交流・連携があり
ます。また、合併前から続く竹田市荻と本市上浦の豊後二見ヶ浦のしめ縄に関する交流及び
延岡市との「まつりのべおか」に関するイベント交流などもあります。近隣市と緊密な連携
により各種の事業に取り組むことで、交流人口の拡大につながっていると考えております。
また、防災面では、平成19年に延岡市と「災害相互応援協定」を締結し、大規模な災害が
発生し、被災した市独自では十分な応急措置が実施できないときに、円滑に相互の支援を行
うことを取り決めています。7月に発生した九州北部豪雨において、本市から竹田市への迅
速な支援が実施されたのは、竹田市と本市との自治体間交流の成果でもあったと認識いたし
ております。
一方、海外の自治体との交流としては、友好都市提携の邯鄲市及び姉妹都市提携のグラッ
ドストーン市と教育分野を中心とした交流を行っております。小中学生や一般市民などが隔
年でお互いの都市を訪問することによるスポーツ交流、お互いの小中学生などの絵、書道、
写真等の作品を交換し提示するなどの文化交流でございます。海外の人の物の考え方や文化
に触れることで、国際感覚を養う機会となっていると考えております。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 合併前、また、合併後も取り組みをされているということで、また、合併
してからも新たな取り組みというのも今、答弁の中で伺いました。それを踏まえて、もう先
にイのほうもいきますが、これからの必要性ですね。そういった形で現在されておりますが、
これからこういった自治体間交流、地域交流の必要性というのは市としてどのように捉えて
いるのか、具体的な取り組み構想といった見解があればお伺いをしたいというふうに思いま
す。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 近隣の自治体との交流・連携については、地域産業・経済・
文化の発展につながると考えられることから大変重要であると捉えており、これまで取り組
んできた交流・連携については、お互いの理解を深めながら引き続き取り組んでいきたいと
考えております。新たな交流・連携が必要になった場合については、相手側と慎重に協議し
ながら対応したいと考えています。
また、海外の自治体との交流については、社会の国際化が進む中で、ますます自治体の国
際化が求められてくると予想されます。国際感覚を養う機会は引き続き必要と考えられます。
よって、これまで取り組んできた交流を継続していきたいと考えています。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 自治体間交流、地域交流は十分必要だという認識を持たれているように思
いますが、この件については今回質問をするに当たって、この自治体間交流の重要性という
のは、やっぱりこれから非常にニーズが高くなってくるんじゃないかなあというふうに私自
身も思っているんですよ。先ほど言いましたように、地域産業であるとかそういった経済に
対する波及が期待されると。当然、私もそのように思いますし、そういった部分を踏まえて
も、たくさんの自治体とそういった交流ができる佐伯市になればいいんじゃないかなあと思
います。自治体間交流は、これ分野はさまざまあるかと思います。教育、産業、福祉、いろ
んな分野がある。例えばスポーツ大会誘致、きのう上田議員のほうからもツール・ドの話も
ありましたが、そういったスポーツを通じて、人を呼び込めるという力もあるかと思います。
-124-
また、例えば寿司トラックが東京のほうですね、港区で毎年、東京タワーの下で開催をし
ておりますが、やはりそういった部分を、そういったきっかけがあるのでありますから、市
としても何か自治体間の交流を持って、そういった取り組みをきっかけに一つの産業、ある
いは商業的・経済的な取り組みにつなげてほしいなあというふうに思うんですよ。ただイベ
ントして終わりじゃ、せっかくやってるのにもったいないと思いますし、市としてもやっぱ
り補助金を出してやっておりますので、イベントをするための補助金じゃなくて、その後、
何かつながるもののための、やっぱり補助金という部分を私は、市は考えていってほしいな
あというふうに思っております。
また、これまでの佐伯市の取り組みを考えても、例えば昨年、消防団が石巻のほうに支援
活動に行きました。せっかくそういった取り組みがあるから、そういった部分でもやはり佐
伯市と石巻それぞれの立地条件の中で、何か交流がその後持てないかなあという思いが非常
にあります。
また、福岡で佐伯フェアという形でやっております。せっかくそういう都市と交流を今、
そういったきっかけを持っているんですから、やはりそういった部分も活用しながら地域間
交流、あるいは教育委員会のほうも修学旅行ね、大阪のほうですかね、中学生の受け入れを
行っております。せっかくそういう機会があるのに、やっぱり何かもう一個つながるような
取り組みを市として、やっぱりしかけていったほうがいいんじゃないかなあというふうに思
うんですよ。
国際交流も非常に大事で、取り組んでいく必要もありますが、今やっぱり言われているの
が、自治体単体で考えると、なかなか厳しい情勢の中で、やはりそういった交流を持ってい
くことによってそういった産業振興だとか、あるいは経済振興にやっぱりつながるという部
分は学説的にも、私、調べたらありました。
全国的に合併前というのは非常にそういうのが盛んで、合併してから余りそういうのが進
んでいないというのが状況として見られるんですよ。というのはやっぱり合併した同士の地
域間交流というのを重きに置いていますから、やっぱりそういった取り組みをされている。
佐伯市も合併後もそういった取り組みやっておりますが、合併して8年たちました。やはり
これから地域間交流、特に国内交流です。国内交流に向けて、やはり何か取り組みができる
んじゃないかというふうに私は思うんですよ。せっかく修学旅行の生徒がそうやってきてい
るんですから、例えば、そこの中学校の学校給食に佐伯のブリを、魚を使って、そういった
こともできるかもしれない。佐伯のおいしい米を、そういった佐伯と縁を持つことによって
食べてもらう。そういうこともできるんじゃないかと思うんですよ。
だから、先ほど答弁の中で、新たな場合は慎重に相手をというふうな言い方をしましたけ
ど、むしろ積極的に佐伯市のほうからそういった部分を私、しかけていく必要があるんじゃ
ないかなあと思うんですよ。そういった体制で、やはりこれから臨んでいく必要があるんじ
ゃないかなあと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) まさに吉良議員がおっしゃるとおりと思われます。先ほどの
話の中で出てきた以外にでも、昨年度から商工振興課のほうで取り組んでいる立志塾、もう
吉良議員も御存じと思われますけれど、あれもまさに地域間交流の最たるものと私は認識し
ております。全国的な規模で行っておりますので、そういったことで立志塾とのつながりも
-125-
これからますます重要にしていかなければならないというふうに考えております。
それ以外についてはもう吉良議員のとおりでございます。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 立志塾という言葉をいただきましたが、私もそういった部分をちょっと伝
えようかなあと思ったんですが、立志塾も2年目ということで今取り組みを行って、もうこ
れ企業間交流ということで、また、異業種交流ということで、大分県ではもう佐伯しかない
んですが、全国的に見れば20カ所以上に、そういった私塾があり、そういった交流を行って
いる。ことしも夏に、東京の墨田の塾があります。そういった方が佐伯に勉強しにですよ、
観光じゃなく、勉強、研修をしに、20人近くの方が一泊で佐伯にも来ていただきました。
また、こういった組織は全国にもあるということで、全国ものづくりシンポジウム大会と
いうのも企画をしてやっております。それも全国から200人以上、前回、会場に集まったん
ですが、再来年には、やっぱりそういった大会も佐伯に誘致しようということで、塾生の皆
さんも非常に志高く取り組んでおりますので、やはりそういった取り組みをぜひ行政も支援
していただくとともに、そういった土壌を民間と行政がやっぱり協力しながら、やっぱりや
っていく体制づくりというのを私は望みたいなあというふうに思います。
今、立志塾の話出ましたけど、これ立志塾だけの話じゃないと思うんですよ。行政それぞ
れの分野がありますので、それぞれの分野がやはりそういった意識を持って、そういった取
り組みに、これから佐伯市はそういうまちにしていこうという取り組みをやはりやっていけ
ば、地域間交流から、これは、いずれは経済交流に発展し、そのうち企業誘致の話も何かき
っかけになるかもしれませんし、そういった観光の話にも何かきっかけになると思います。
今、食観光ということで佐伯やっておりますが、食観光って、どこでもやってるんですよ
ね。だから、観光のまちづくりというのは、どこの地域も頑張ってやっていますので、やは
りそれにプラスアルファをさせて、やはりやっていく、そういったやっぱり行政のあり方、
私、望んでいるし、やってほしいなあというふうに思うんですよね。
議会も議会基本条例をつくって、たくさんの視察にお見えいただけるようになりました。
基本条例をつくってからこれまで20議会、総勢151名の方が議会の視察ということで佐伯に
お越しいただいております。それらも泊まっていただいた議会もありますし、食事をしてい
ただいた議会もある。やっぱりそういったいろんな何かつながりで、やっぱりそういった交
流が、佐伯市はできるまちになればいいなあというふうに思っております。そういった、あ
った場合は慎重にじゃなくて、今言いましたように、それぞれの課が分かれますが、それぞ
れの課でやっぱりそういった意識を持って、これからの行政、当たってほしいなあと思いま
す。
そして、そういったそれぞれを統括するのはやはり支持する、私はリーダーだと思うんで
す。やっぱりリーダーがそういう思いを持っていただいて、それぞれの部署にそういった取
り組みをやっていこうと指示を出せる、やっぱりそういったところも私は必要じゃないかな
あと思いますが、市長、こういった取り組みについて市長の見解があれば、お伺いをしたい
と思います。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 議員から、いろんな中で地域間交流ということであります。私ども今、部
長が言った以外に、それは技術関係でいえば佐伯と臼杵が技術支援センターをつくって、お
-126-
互いのやはり持っている造船技術を高めようとかですね。また、これは、特に大分県下の中
で14市が、いろんな意味で連携していこうということで、ちょうど私が今、会長になってい
るわけですけど、大分県の職員の教育センターを県と一緒に設置して、そして外部講師を入
れて、14市と県の職員が一緒になった形の連携をして、より資質を高めるとかですね。そう
したやはり職員の質を高める関係での技術間交流という形で、これをあえて今回新たにつく
って、その中の私が会長ということでやらせていただいております。
それから、大分県の中で大分県市長会ということで、それぞれいろいろあるわけですけど、
特に九州市長会もいろいろ友人ができましたときに、これも何回かやったわけですけど、九
州経済連の関係ですね、九経連の関係ですね。九州経済フォーラム県際サミットとかいうの
があって、先般も宮崎県のほうへ行ってまいりました。いろんな中でのお互い持っているよ
さもうっていこうと。特に延岡と佐伯市が非常に浮上しまして、研究で交流しとるところは
九州ではまだなかったということで、私たちにとりまして同じような県とか遠いところとい
ろんな問題があると。また、お互いがブロックになって、この東九州塾が今やっている関係
もあります。
それから昨年、私どもの佐伯市で、水源の里協議会というのが全国的に発足しておりまし
て、現在130都市が入っております。そこについては、いわゆる地域おこし隊とかですね、
こういうのをしてから、お互いの意見交換をするということで、その地域おこし隊の皆さん
もこの前、岐阜県のほうに行ってもらって、新たな知恵を入れてですね。そしてまた山間部
ですので、こうしたものもあるよということによって、お互いがまた連絡とって佐伯のほう
にも来る、私たちも岐阜県に行くとかですね。そうした交流というもの非常に大事だと思っ
ております。
それから、私たちが今後考えていかなければいけないのが、確かに私たちの物だけを売る
んじゃなくて、相手との受け入れをしながら、お互いがメリットを持ったつき合いをすると
いうこと。また特に議員も御存じのとおり、市といたしましても3年前から、県のほうに職
員の交流をするために派遣をしております。こうしたのも地域間交流を進める一つの手段だ
と思っておりますし、そういうことを1個ずつ積み重ねながら幅の広い地域の交流というこ
とを、また幅の広い、そうした人材の育成ということが必要になり、それがさっき議員が言
われましたように、その担当部において、そうした人材が育ってきて、やはり外部との提携
をすることが大事だと思っておりますので、そのことについては今後とも進めていきたいと
思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小野宗司) 吉良議員。
○27番(吉良栄三) 今回、総合計画と後期計画ということで議案として上がっております。そ
の中に、まちづくり分野、59ページに書いておりますが、この内容を見たら余り進んでいな
いというふうな、なかなか新たな取り組みが求められるといった、そういった文言も入って
おりますので、いろんな取り組みを今されている中で、やはりそういった後につながるもの
の取り組みというのは、やはりこれから求められてくるというふうに思いますので、いろん
な今、市長の答弁でもありましたように、いろんなつながりを今持っているという状況であ
りますが、それが理想なのはやっぱり経済交流の中に、そういう部分につながるまで、やは
り交流をしてほしいなあという思いがありますので、今後そういう佐伯市になれるように期
待をしていきたいというふうに思いますし、取り組んでいってほしいなあと思います。
-127-
以上で、もう質問を終わりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、吉良議員の一般質問を終わります。
次に、30番、清家儀太郎君。
○30番(清家儀太郎) 30番議員、新風会の清家儀太郎です。どうぞよろしくお願いいたします。
早速質問に入らせていただきます。
一次産業においての観光化、教育への利用、農産物の未来像、ネット販売等自治体のあり
方についての質問をいたしたいと思います。
まず、農村民泊・漁村民泊について、ことしの夏には盛んに「農村民泊」という言葉を耳
にした気がいたします。農村民泊、すなわちグリーンツーリズムは、宇佐市の安心院町が発
祥の地と言われていますが、先月の新聞紙上に、宇佐市安心院町の農村民泊の記事が載って
いまして、「1回泊まれば遠い親戚、10回泊まれば本当の親戚、農村民泊とは子どもの宝に
なる」と農家を訪れた中学校の校長先生が感謝の意を表明し、安心院町グリーンツーリズム
研究会の会長は、この中学校に親戚の証明書を送ったという記事を目にし、私は感銘を受け
たわけでございますが、この農村民泊とはどのような取り組みなのか。また、この取り組み
が広まってきた理由をどう考えているのか。また、佐伯市では、この農村民泊の受け入れ家
庭はどのような家庭で、その戸数は幾らであるのか。そして、受け入れ可能人数は現在何人
くらいとなっているのか。また、農村民泊と比べて漁村民泊は影が薄いと申しますか、人
気・評判を聞く機会がないような気がいたしますが、漁村民泊の現状はどんなでしょうか。
お尋ねいたします。よろしくお願いします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 企画商工観光部長、飛高でございます。清家議員の御質問に
お答えいたします。
農村・漁村に住む人々と都会に住む人々が、お互い自然に触れ、田舎の食事や生活習慣・
文化を通じて交流を行うことが「民泊」の取り組みでございます。身近なところで県内の安
心院が最初に取り組みを初め、多くの交流人口が生まれたことから、県内でも各地で取り組
まれるようになりました。佐伯市では平成20年に「さいきグリーンツーリズム研究会」を発
足し、兼業農家の方や漁業を営んでいる方を中心に25戸の受け入れ家庭で約100名前後の受
け入れが可能となっておるそうです。
次に、漁村民泊の現状についてお答えいたします。
佐伯市には農家民泊を中心としたグリーンツーリズム研究会と日帰りの海の漁業体験など
を中心に活動しているブルーツーリズム研究会があります。漁村民泊は農村民泊に比べ、宿
泊という点では、やや立ちおくれの感があります。しかしながら、グリーンツーリズム研究
会は山の体験に限定しているものではなく、海辺の地域でも民泊ができる方には、グリーン
ツーリズム研究会へ入会を積極的に勧誘しており、修学旅行でも海の体験をメニューに取り
込んでおります。海も山もあるのが佐伯の魅力であり、実際、海の体験も人気があります。
また、農家民泊と海の体験のセットなども行われ、大変好評をいただいております。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 今、農村民泊は25件で100名ですか。これは1年間の受け入れ人数が100
名じゃなくて、一度に受け入れる人数が100名ですか。どちらですか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
-128-
○企画商工観光部長(飛高勝則) 一度に受け入れるのが100名ということです。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) それでは、この農村民泊について、佐伯市に農村民泊で訪れるお客さん
は、大体どちらの地方から農村民泊は来るのかということですね。現在、年間どれくらい、
最近、農村民泊をされているのかということと、年間の切れ目ですね。年間の春、夏、秋、
冬の、これはどういう状況であるのか。
それと答弁漏れといいますか、どのような家庭が農村民泊を受け入れているのかというの
が漏れているような気がするんですが、ちょっとそこまで先に。
○議長(小野宗司) 児玉次長兼観光課長。
○次長兼観光課長(児玉修一) 観光課長の児玉といいます。よろしくお願いします。
どのような家庭が受け入れているかということですけど、主に兼業農家でございます。割
と若い方もいらっしゃいますし、年配の方もございます。大体農業をされている方が受け入
れてくれております。
それと年間の人数でございますが、後でちょっと答弁にも出てくると思いますけど、平成
24年度は修学旅行を2件受け入れております。それが約160名程度です。あとはグループと
か家族とか、スポーツクラブの合宿等も受け入れていますので、500から600程度にはなるん
じゃないかというふうに思っています。正確な数字はちょっとつかんでおりません。
○議長(小野宗司) 四季を通じてはいいのかな。
○次長兼観光課長(児玉修一) 四季を通じての季節的な問題でございますが、基本的には農作
物の収穫時である春や秋が多く、海のほうの体験につきましては、どうしても夏と。冬場に
ついてはちょっと遠慮されがちな状況です。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 漁村民泊について、ちょっと漁業というのは夜の部分が多いもんですか
ら、こうなってるのかなあと思うんですよね。大体業種としては、体験的なものとしては、
漁業のほうが多いような気がするんですよね、定置網とか底びき網とか、まき網、養殖業な
どを入れればですね。だけど、漁村民泊というのは日帰りだという答弁なんですが、これは
漁業を考えると、いたし方ないかなと思われますが、では、佐伯市の農村民泊は、宇佐の安
心院型か、臼杵の野津型かといいますか、宇佐の安心院のほうは、やっぱりもう、ことしだ
けでも9月末までで約1,000人余りの受け入れがあったということなんですね。これ、やは
り中学校、高校も入れて、いわゆる修学旅行の体験なんかがあるといいますか、恐らく九州
管内だろうと思うんですよね、受け入れる地域あたりが。
それと臼杵の野津型は、いわゆるやはりこちらもそれくらいの人数、この9月までで受け
入れているそうなんですが、1,000人のうちの約40%が外国人らしいんですね。中国、韓国、
シンガポール、オーストラリアと、そういうようなことを書いてあるんですが、佐伯は大体
どちらの方になるんですかね。
○議長(小野宗司) 児玉次長兼観光課長。
○次長兼観光課長(児玉修一) グリーンツーリズムの型といいますか、大体基本的には大分県
下はもう安心院が発祥の地でありますし、安心院型という形で総称しております。というの
が、グリーンツーリズムが受け入れる官民一体の方式でありまして、会員制という方式をと
って、会員となった方は受け入れるという体系です。平成14年の3月に大分県が、個人では
-129-
なく会員制であれば農泊を旅館業法上における簡易宿泊施設ということで認可ということで、
農家とお客さんが一緒に調理すれば、お客さん専用の調理場は必要ないということで、この
方式が基本的には安心院型農村民泊と言われるようになっています。
ちょっと野津型、安心院型どちらかと言われると、私どもの認識では安心院型、大分県下
全部、安心院型ではないのかなあと思っております。ちょっと形としては、長崎の松浦のほ
うもちょっと農村民泊進んでいるところなんですけど、あそこのほうをちょっと松浦型と呼
ばれるケースもございます。ちょっと形が、安心院のほうは民泊の家庭の近くで体験すると
いう方式です。松浦型というのは、体験コースが若干離れていても、そこを選んで行けると
いう体験型のツアーがありますので、そっちをちょっと松浦型と呼んで、私どもの認識では、
九州管内では安心院型と松浦型かなあという感じで認識しておりまして、佐伯市は一応もう
基本的には安心院型で、ちょっと先ほど答弁漏れましたけど、どこから来ているのかという
ことですけど、基本的には大都市圏、福岡、北九州が多くて、ちょっと修学旅行も受け入れ
ていますけど、平成24年度には韓国の小学生も2校ほど受け入れております。
以上です。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 課長、臼杵型というのは、私は新聞紙上でしかわかっていないんですけ
ど、先ほど、佐伯の受け入れ家庭は若い方も多いというた答弁いただいたんですが、臼杵の
野津型は60歳以上の人たちが多くて、主に60歳以上で、いわゆる行政主導というか、行政主
導なく自発的に発展してきたような形で、60歳以上というのはお年寄りというのか、そう言
っていいかどうかわかりませんが、そういう形なんですが、佐伯も大体年齢的には60歳以上
の方が多いんですか。そこらはどうですか。
○議長(小野宗司) 児玉次長兼観光課長。
○次長兼観光課長(児玉修一) 清家議員おっしゃるように、年配の方もいらっしゃいます。た
だ、しかし、ちょっと若い方、40代、50代の方も数軒ございます。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 次に移ります。「人・農地プラン」との関連性について。
先月、佐伯市農林課でのアンケート調査では、水田農業を担う後継者が「いる」と回答し
た農家が18%しかいないという結果を発表し、改めて農業での後継者問題の厳しい実態がわ
かったのでありますが、現在、佐伯市の農林課で進めているとされる国の政策である「人・
農地プラン」の作成に当たって、農家へ期待できるものとはどんなことか説明していただき
たいと思います。そして、この「人・農地プラン」の作成は、農村民泊と関係はあるのか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 一部、農林水産部のほうの答弁も関連があろうかと思われま
すけれど、企画商工観光部のほうで答弁させていただきます。
「人・農地プラン」は、平成24年度にスタートした国の施策で、農業従事者の減少や高齢
化、耕作放棄地の増大など、農業・農村が抱える諸問題に対応するため、どのように農業を
進めていくか、現在進めている認定農業者や集落営農組織等の育成・確保、農地の利用集積
化とともに、地域や農村が一体となって取り組んでいく施策です。
このプランの中で、農村民泊をする農家に直接の補助金等はございませんが、都会では味
わえない農村や漁村ならではのツーリズム体験のニーズは、ますます高まってきています。
-130-
当市におきましても、さいきグリーンツーリズム研究会が積極的に受け入れ活動を行ってお
り、実績も上がってきております。今後も農家や漁家との連携を図りながら、同研究会や観
光協会とともに積極的に取り組んでまいります。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 農業人口は、現在約260万人で、今後10年間で100万人減少すると言われ
ておりますが、この年間1万人ほどにとどまる若手新規就農者を2万人に倍増するという狙
いがある45歳未満の若者就農者への支援金申し込みは、佐伯市ではあるのかどうか。また、
この支援金の宣伝方法はどんな形で行っているのか。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 農林水産部長の坪根でございます。
先ほど第1点目の中でも質問がございました農地プランの作成について、農家にどのよう
な期待ができるのかという点、ちょっと私のほう補足で説明させていただきたいと思います。
平口で言いますと、今、佐伯市でも耕作放棄地が年々ふえております。その要因の一つに、
高齢化によって自分ところの畑、水田でありますものを管理しづらくなってきたというのが
1点ございます。それと農業に関しても、所有地を持っていなくて、若者が農業に従事した
いという希望があるんだけど、土地を所有していないというようなところが浮き彫りにされ
ております。
そういった中で、この「人・農地プラン」を使うことによって、高齢化いった土地を誰か
に委託、もしくは預けて、管理していただけるというような方法が高齢者の方、土地所有者
にとってはメリットであろうと思っております。また、若者が農業に従事したいといっても
土地がないというようなことにつきましても、この農地プランを作成することによって、地
域の方に、自分が農業をしたいんだと意思表明することによって、土地の流動化が生まれる
ということが「人・農地プラン」の期待できることだと思っております。
先ほど、青年就農給付金につきましての御質問に移らせていただきます。
佐伯市のほうでは平成24年度、4名の方が一応申請をされております。この「人・農地プ
ラン」の青年就農給付金につきましては、5年までさかのぼるということができまして、実
際には平成21、22、23、24。平成21年度に始められた方も残りの1年間はこの給付期間とな
ります。新規に始めようとする方は、5年間の期間つきで給付ができます。
来年以降の見通しでございますが、新たに10人ほど申請をしたいという方の御相談を受け
ておりますので、できればそういう皆さん方に、この農地プランの青年給付金が受けられる
ように、うちのほうも導いていきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 今、部長、5年さかのぼって受けられるというのと、向こう5年間とい
うと、その就農してからの期間、いわゆる10年間を言うわけですかね。
それともう一つは、支援金の今、こういう制度があって支援金が受けられますよという宣
伝方法。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 先ほどの期間でございますが、一応5年間に限るということにな
りますので、5年前にもう貸した方も残しの残年期間の1年だけ、来年、もしくは、ことし
から新規で始めようとする方々はそれから5年間、この制度は給付金を受けられます。そこ
-131-
の給付金を受ける中でもいろんな要件がございます。ただただそこに農業に従事するだけじ
ゃなしに、5年後には自分が農業生産者として自立できる、そういう計画を持った人に対し
て5年間の給付をする制度でございまして、年齢も45歳未満であるとかそういったものにつ
きましては各地域の説明会によって、うちのほうもPRをしているところでございます。
それと、この制度の周知の仕方でございますが、ことしの8月1日の市報のほうで皆さん
方に周知をいたしております。それと、ことしの2月から3月にかけて、佐伯市内36地域に
分かれて農家の皆さん方に、こういう制度が始まります、皆さん方で話し合いをしながら、
そこで土地の流動化を進めていただけませんでしょうかというような説明会をしたりとか、
県、農協とも連携をとりながら農家の皆さん方に、さらなる周知をしていきたいと考えてお
ります。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎)
この新規就農者支援資金というのは7年間で、毎月15万円ずつで最高
1,050万円という、あれとまた違うんですか、それじゃないんですか。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 議員が今、7年間と言いますのは、準備型と経営型という二種類
の給付金がございます。準備型というのは、三重にある農業大学校のところに、農業を自分
がやりたいということで、そこの学校に行った場合に、それに対して準備型ということで年
間150万円、2年間受けられます。その後引き続き、今度は経営開始型というのがございま
す。それはもう農業の知識があって、もう経営まで結びつかんといったときに、その人が農
業をやめられんように、できるだけその期間収入が減る分を年間150万円に対して補塡をし
ていこうという制度でございます。
7年間全部、学校もしくは各認定農業者の中で、研修した人たちもその2年間にカウント
されますので、最長では7年間に対して、先ほど言いました1,050万何がしの給付金が得ら
れるという制度でございます。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) それじゃ、次に移ります。
九州一さいき・「ツーリズム重点戦略」案との関連性についてお尋ねいたします。
先月、文化会館で開催されましたシンポジウムにおいて、九州一さいき・「ツーリズム重
点戦略」案が発表されました。このツーリズム重点戦略案に示されているツーリズムについ
ての農村・漁村民泊との関連について説明していただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。
九州一さいき・「ツーリズム重点戦略」との関連では、関西方面に重点を置いたグリーン
ツーリズム、ブルーツーリズムの営業活動、スポーツ大会や合宿の誘致を図る佐伯市大会等
誘致補助事業、おもてなし研修といった具体的な取り組みが示されています。県の支援もあ
りますので、官民一体となって取り組んでまいります。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) その中で大分県、これは佐伯市が、佐伯市地域戦略推進会議というのが
あるらしいんですが、その前に大分県ツーリズム戦略の中の佐伯地域戦略推進会議の中に、
農村民泊・漁村民泊の関係者は何名入っているのか。グリーン・ブルーツーリズム連携推進
-132-
の中で教育旅行の推進などの観点から、平成24年度から国の緊急雇用事業、これはどんなも
のか。緊急雇用事業とはどんなものか。等を活用し、九州一広く自然豊かで、海・山の豊富
な体験メニューを有する優位性を材料に関西方面を、なぜ関西方面なのか。を中心に、重点
的に営業活動など、誰が営業活動するのか。を推進するとなっておりますが、そこを一つお
願いします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) まず、1点目でございます。ツーリズム重点戦略プロジェク
トチームに農村民泊・漁村民泊の関係者は入っておりません。大分県、佐伯市役所、観光協
会、商工会議所、あまべ商工会、番匠商工会のメンバーで構成され、現場の第一線の声を取
り入れた戦略でございます。民泊にかかわりのある方も参加しております。当然、民泊にも
視点を当てています。現在の段階では、農村民泊・漁村民泊の関係者の皆さんの声も今後反
映させていきたいと考えております。
次に、緊急雇用事業でございます。平成24年度末から緊急雇用対策事業の希望調査があり、
この12月補正において佐伯市グリーンツーリズム推進事業の予算を計上いたしております。
10分の10の補助率でございます。受け入れ農家の掘り起こしや事務局の基盤体制の確立強化、
さらには関西、広島、北九州方面の旅行代理店、学校や行政機関を訪問など、営業活動とと
もに誘致活動に努めてまいりたいと考えております。
○議長(小野宗司) 執行部、なぜ関西方面なのか。
児玉次長兼観光課長。
○次長兼観光課長(児玉修一) なぜ関西方面かということではございますが、実績としまして、
京都、大阪のほうから各中学校、高校受け入れています。ちょっと距離的に、どうしても関
西方面の方は九州方面に足を向けてくれております。それで関西には限らないんですけど、
広島方面、北九州方面も当然視野には入れております。基本的には関西以西というスタンス
でございます。
それと、誰が営業活動を行うのかということですけど、先ほどちょっと部長のほうからの
報告もありましたけど、緊急雇用対策事業を今度12月の補正でちょっと要望しております。
これ当然人件費も見ていただけますので、そういう割と専門的な方を採用しまして、2名で
営業活動を関西方面、広島方面に積極的に打って出たいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 今、その2名、専門の方を雇うと言うた、いわゆるツーリスト関係のプ
ロですか。佐伯在住の方ですか。どんな人を雇うとか決めているんですか。
○議長(小野宗司) 児玉次長兼観光課長。
○次長兼観光課長(児玉修一) 一応ある程度のノウハウを持った方ということで、当然緊急雇
用ございますので、ハローワーク等に公募をかけていきますけど、代理店、旅行業の免許を
持った方、そういうところにターゲットを絞って、ある程度専門知識を持った方を公募して
いきたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) それ課長、何年ですか。雇用してからどれぐらいですか、期間。
○議長(小野宗司) 児玉次長兼観光課長。
○次長兼観光課長(児玉修一) 緊急雇用の性質自体が平成24年度、だから、平成25年の1月か
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ら始まりまして、平成25年の12月までということで、年度は2年にまたぎますけど、実質は
1年間ということで、そこで組織なり営業活動で、まず佐伯をどんどんPRして、佐伯も経
験もあるし、実績を積んできているし、安心・安全というところを売り込んでいきたいなと
いうふうに思っております。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 次に移りたいと思います。
今後の取り組みについて。教育にはどのように役立てられていると考えるか。また、修学
旅行への勧誘をどのように考えているのか。来年度の予約は入っているのか。入っていると
したら、その状況を明らかにしていただきたいと思います。
市は今後、この農村民泊・漁村民泊に対してどのような援助を考えているのかもあわせて
お願いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 佐伯市は、平成23年度に臼杵市野津町の「野津吉四六グリー
ンツーリズム研究会」と合同で、初めての修学旅行の受け入れを行いました。都市圏に住む
子どもたちが田舎の生活や食事、または地域との世代間を超えた交流を体験し、学校では学
ぶことのできない総合学習に適した場として利用された学校からは、大変高評価をいただい
ております。また、今年度は利用された学校から文化祭の学校行事に招待され、子どもたち
が味わった食材をその場で安く提供することで、生徒や先生だけでなく、生徒の保護者とも
交流をすることができました。
修学旅行への営業活動につきましては、農村民泊に興味を持っている関西方面の学校を中
心に、大分県、大分県グリーンツーリズム研究会やツーリズム大分と連携しながら商談会へ
の参加や学校訪問をしたり、積極的な営業活動を行っております。その結果、昨年度、今年
度の関西方面の中学・高等学校4校の受け入れ、そして来年度、今のところ1校受け入れ予
定と、少しずつではありますが、営業活動の成果が出ていると思っております。
今後、佐伯市といたしましても、学校訪問や商談会への参加を中心とし、広報営業活動を
中心に、受け皿である「さいきグリーンツーリズム研究会」を支援していきたいと思ってお
ります。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 私は商工課か農林水産課か教育課か物すごく、このツーリズム、いわゆ
る農村民泊というのは、その事業が幅が広いような気がするんですよね。どの課が受け持っ
ても子どものためとか、先ほど言ったように、1回泊まれば遠い親戚、10回泊まれば近い親
戚、物すごくいい言葉だと思う。これ、いわゆる日本人の本性というんですかね。こういう
気持ちのつき合いが始まれば、やはりそれなりの社会的な融和感というのか、きずなが、よ
り親密に深くなる。本当10回泊まればじゃなくて、5回ぐらい泊まればもうそうなると思う
んです。そうしたことによって子どものリピートは大抵そういうところに泊まって、いいと
思ったらリピートが大きくなって、成人して結婚したら嫁さんを連れて、また子どもを連れ
てくる可能性が、裾野が広がっていくと思うんですね。私は、この農村民泊というのは物す
ごく奥が深いと感じております。
そういった意味では、推進いただいておる佐伯市の飛田秀記さんあたりの、いわゆる佐伯
市ツーリズム会長ですかね、あの方が、私は面識ないんですが、それはもう立派な行いだと
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思っております。ぜひこれを行政からも全面的にバックアップしていただいて、どんどん修
学旅行とか学校の経験に生かして、これは教育委員会からもどんどん進めていくというよう
な、全課にまたがるような問題ですからお願いして、この欄は終わりたいと思います。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) それでは次に、地場野菜の販売についてお尋ねいたします。
自治体ネット販売について、10月5日のNHKテレビ番組の特報フロンティア、「九州産
の野菜が全国に」というタイトルで放映されました。野菜のインターネット販売について質
問いたします。
テレビをごらんになった方もいるかと思われますが、これからの自治体、佐伯市にとって
無視できない情報だと思います。この番組によりますと、佐賀県武雄市のフェイスブックか
ら発展し、熊本県、宮崎県でも取り組みが進んでいると聞いていますが、自治体“農”ネッ
トについて佐伯市はどのように認識していますか。また、情報はわかっておられると思いま
すが、現在どのような取り組みをしているのかをお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 清家議員の自治体によるネット通販について、どのように認識し
ているかという御質問にお答えいたします。
野菜のネット通信販売については、日本最大の通販サイトで、「食品」のうち「野菜」で
検索をしますと、2万7,026件が登録されています。このうち、上位50位まで見ますと、野菜
ジュース・煮物加工品等16件、野菜の詰め合わせ17件、単品野菜15件、その他2件となって
います。また、出店者は、いずれも民間の販売店系で、野菜の栽培グループや自治体運営の
ものは含まれていません。自治体が野菜の通販サイトを運営することにつきましては困難で
あると認識をしております。
次に、佐伯市における取り組みという御質問についてでございますが、先ほども申し上げ
たように、あらゆる分野において、ネット通販が今後拡大するということは予想いたしてい
ますが、公平を旨とする自治体が経営することにつきましては、適当でないと認識いたして
おります。しかしながら、本市の事業者による「地場野菜」を販売するサイト等に対して、
必要な情報提供はマッチング等の支援をしてまいりたいと考えております。
また、通販サイトの運営とは異なりますが、佐伯市ブランド流通協議会を通じた一層の
「地場野菜」ほか地場産品の情報発信に努め、ブログやフェイスブックにリンクする形で販
売サイトへと誘導してまいりたいと考えております。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) ちょっと部長、認識が違うんですよ。私は自治体が野菜を売れてとは言
っていないです。自治体がこういういわゆる民間を誘導する形を言いよるわけですよね。こ
ういうぐあいにして売ったんがいいぞとか、各県では、こういうインターネットで野菜を紹
介するような形じゃあなくて、いわゆる自治体の紹介、もちろん自治体で野菜を売るなんて
いうことはとてもできませんけど、JAや市場を通さずに今、ネットやフェイスブックを使
った野菜の販売が多いとか、ネット業者や自治体あたりが、いわゆるネット関係の紹介に参
入されよるというような形の販売。
それから、まさに野菜の流通革命というか、それ、ちょっと勘違いがあると思いますので、
2番が同じような関係なもんですから次に移りたいと思いますが、青果市場の現状について。
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単刀直入に申し上げますと、この野菜のインターネット販売という手段には、佐伯市の青
果市場3社が合併をして、そして、その合併会社自体が佐伯市の農家のためにも集荷業務や
野菜の詰め合わせ、それからネット販売業者や都会の大手スーパーなどへの売り込みを図ら
せるというのが理想の形だと私は思っています。
野菜の販売とは、生鮮品の販売だけに難しい、市長も御存じのとおりだと思います。まし
てやネット販売、スーパーへの取り扱いを考えますと、ある程度の量が必要です。要するに
集荷業務、野菜を大量にまとめないことには買い手はつかないのです。ですから、青果3社
の合併は必要ではないですか。それを行政が主導しなくていいのでしょうかということです。
佐賀県の武雄市のように行政が主導して、きっかけをつくるべきです。よく調べてみてい
ただきたいと思いますが、佐賀県武雄市の場合は、一職員の発想、知恵が原点です。佐伯市
にもやってやろうと思う職員がいるはずです。私は新人議員として最初の議会、一般質問に
おいて、青果3社の合併を市長に決断するよう求めました。いまだ実現していませんが、公
営の市場をつくるという話ではありません。民間会社を行政が主導する話です。
そこで、お尋ねします。佐伯市の3つの青果市場について、集荷の現状はどうか。売り上
げの推移はどうなっているのか。経営についてどのように把握しているのか。また、民間市
場の合併の場合、国・県の補助金はあるのかどうか。それから、市の主導による地場野菜の
インターネット販売は考えられないか。これは、いわゆる主導型ですね、主導による。
最後に、市長の青果3市場の合併についてのお考えをいかがか、お示しいただきたいと思
います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。
まず最初に、集荷及び経営状況についてお答えいたします。
御承知のとおり、現在、佐伯市には3市場があります。経営状況につきましては、平成23
年度実績によりますと、3市場の合計取引高は約10億7,300万円となっており、10年前の平
成13年度実績の約15億7,100万円と比較しますと、約4億9,800万円の減額となっています。
各社とも道の駅・アンテナショップ等の市場外流通の拡大、高齢化に伴う生産者数の減少な
どにより手数料収入も減少傾向にあり、市場経営は厳しさを増している状況にあることをお
聞きしております。
集荷状況については、葉物野菜類は市内農家から主に入荷されており、JAからも佐伯産
のニラ・イチゴ・ナス・アスパラ等は入荷されているとのことですが、入荷量は減少傾向に
あります。この他、根菜類については、臼杵市野津町等からの入荷がかなりあるそうです。
季節的に地元にない野菜類については、遠くは北海道からも入荷されております。
次に、青果市場の合併についてどのように考えるかということでございますけれど、市内
3市場の合併については、平成5年7月20日に佐伯地域青果卸売市場整備推進研究会が設立
され、3社連名による青果物地方卸売市場統合の基本事項についての合意書が同研究会会長
宛てに提出されており、統合移転の時期は平成12年3月とされていました。その後、脇津留
地区土地区画整理地区内に具体的な移転先候補地の選定も行っておりましたが、単価の面で
承諾を得られませんでした。市場の統合については、佐伯市地域青果卸売市場整備推進研究
会において、あらゆる角度から再三検討を行っております。その結果、「公設・民設ともに
困難な面がある」との意見が集約されています。
-136-
その後も庁内協議を続け、市としましても、近年、流通経路の多様化など市場を取り巻く
環境が大きく変化する中、初期投資及び将来にわたっての多大の財政負担が伴う公設整備に
ついて、実現は非常に厳しいとの結論に至り、3社の代表者には伝えたところであります。
さらに、平成16年8月24日に再度、統合に向けての話し合いが行われておりますが、結論に
達することはできませんでした。
このような経緯をたどってきましたが、平成22年2月22日に3社の連名で、整備統合と公
設市場の早期計画実施の要望書が提出されました。
市としましては、状況確認とあわせて他市の状況を調査するとともに、国等の支援による
市場の流通基地としての調査研究事業を実施することはできないかを模索してきましたが、
助成を受けての調査研究もかなわず、平成22年12月6日に3社代表と協議を行い、要望とし
て出されています統合とあわせ、公設による市場の整備について、3社の統合については支
援したいと伝えていますが、公設による整備については支援の方法を今後研究していきたい
と考えております。
○議長(小野宗司) 市長、統合について補足があれば。よろしいですか。
清家議員。
○30番(清家儀太郎) 私は公設とは言っていないんですよ。民間の3社ですから、民間で合併
するわけです。もうその3カ所のどこでもいいですよ。それをあっせんしないかと市に言っ
てるわけです。公設いうたら佐伯市が金を使うて面倒見ないけんわけですから、魚市場と一
緒になりますから、そういうことはもうちょっと今の状態では考えられない。
だから、市場というのは今、市場外流通が許されてから市場の売り上げがどんどん落ちた
んです。市場がどこでも売っていいようになったからですね、いわゆるスーパーとか直接農
家なんかが、スーパーの大手なんかが農家と契約を始めたもんですから市場関係が、経営が
狂ってきたわけなんですが、だからこそ市場も市場外流通をやっていいわけですから合併し
て、宮崎の百姓隊とか民間でやりよるいわゆる昔からの野菜を、詰め合わせの野菜をインタ
ーネットで売ったり、熊本県も同じようなことをやってるらしいんですが、そういう形にし
て市場自体に、そういう形を指導するということができないかと思っているんですけど、そ
こらはどうですか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 清家議員から市場関係ということは私が一番関係あります。この合併につ
いての当時、庁内で協議させていたこともあります。特に私が関係するものですから職員も
なかなか力が入らず、ずるっとなったような状況で現況について終わっております。当時、
公設にということじゃなくて、いわゆる公設で土地等の用意をある程度用意してくれんかと。
いわゆる魚市場も青果市場も全く同じ立場なんですね。いわゆる入っている会社というのは
民間ですから、それが、施設等を公が整備するのが公設であると。民間は同じように施設を、
要するに土地建物は民間がするのが民設であるということで、卸売市場の規定については全
く、市場として同じ規定になっています。その3社について、現在も用地等についていろい
ろ選定したわけですけど、なかなか用地の選定がいかなかったのが経過であります。
また、この3社そのものの統合については、それぞれが早いうちに統合についての話をや
っていきたいということを心がけておりますが、そうした受け皿の状態を行政として積極的
にあっせんするように、当時の職員に私が入らずに、いわゆる公的な立場でやれということ
-137-
でやったんですけど、それがそのまま行っていたということです。
また、議員が言われるいわゆるネット販売とかそうした市場外流通については、卸売市場
が直接売るということはまずできませんので、そこによる仲卸人とか、要する売買会社を別
個につくって、例えば大田市場なら大田市場の子会社をつくってやるという方向になればで
きるかもわかりません。
また、私のほうもこうした市場外流通というのは、自分自身がこうした青果物については
市場外流通を率先して、自分で自分の首を絞めているというのが現況ですが、やはり佐伯の
まちづくりをするということについては、そうした自分のというよりも、私のもとでありま
す会社については、議会を通じなくて佐伯市民のためになるということで、こうした中で市
場外流通も市として逆に、青果市場のほうの経営を苦しめておるというような立場になって
おりますが、非常に難しい立場ですけど、やはりこれは市民のために卸売市場というのは非
常に必要なものであるし、また、今、出荷組合等もばらばらになっておりますので、こうし
たのを統合とした新しい青果物の流通を考えた佐伯市としての一体化を、これから単なる卸
売市場統合じゃなく、農協、出荷者を考えた佐伯の青果物の一体化した流通拠点としてつく
る必要があると考えております。
以上です。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 結局、市場がなくなるような形になるんですよね。今、スーパーが3カ
所に仕入れをするわけにいかんのですよ。やはりある程度の量がそろわんと、1軒当たりの
スーパーでも売れるだけの量がないというような状況ですから、僕は、市長がわかっている
と思うんですが、やれないのなら誰かをやらせりゃいいんですよ。もうそうせんと市場がど
んどん廃れるんですよ、と思いますよ。だから、これは、やはり佐伯の市場に持ってくる農
家の方たちですね、朝早くから持ってきて、今、並べるよるわけですが、霜がおりらんよう
に新聞を上からかぶせて毎朝毎朝、野菜が凍らんように、ネギなんか特別ですよ。もう朝早
くからしちょったら凍るもんですから、新聞紙をかぶせて、ちゃんとやりよる。そのネギな
んかでもやはりある程度量をそろえんと、量販店が気が向かない。ですから、ぜひ市場の3
社は公設市場とかでなくても私はいいと思っております。現在の場所で、どうかしてやれば、
またそのうち道が開けてくる。いわゆる今、市長が言われたように、大田市場とかの子会社
でもいいわけです。そういう子会社を通じて商品を上方に送ると。野菜の相場を建てればい
いんです。建てればって専門用語になりますけど、値を上げれば野菜が寄ってくるわけです
ね。そこらはまたひとつ考えていただきたいと思います。
次に移ります。
最後ですが、市職員の退職時期について。早期退職者の傾向についてお伺いします。
60歳まで市長、部長たちも、私が市議会議員になって部長が皆1年でやめてるんですよ。
それで、ことしは7人の予定が今月の補正予算で35人追加といって42人になっとるんですよ
ね。ことしは皆60まで残るような、私はそう思っとったんですけど、急遽7人と35人か、そ
れで42人の退職者がいるというようなことになったんですが、国が、民間ももう65歳までや
ろう、もう63歳までもやろうというようにして退職金が減らされる、何がないで、何でこれ
を一発でおってもらわんのですか。市長、やはり事務の継続性からいっても部長、課長級だ
けじゃないんですが、やはりこれは大事な、市政にとっても事務の継続性にとっても私は重
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要なことだと思いますよ。
そこを市長が一発、ことしでも最初は7人の予定であったんですから、皆残れというよう
な、いわゆるリーダーシップ、統率力を使ってやるべきじゃなかったんですか。そこらはど
う思っていますか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 総務部長の内田です。現在、職員の定年の年齢は60歳となっており、
勤務は60歳まで可能です。
さて、御質問の早期退職の傾向ですが、過去3年間のデータ等をとってみましたが、定年
1年前の59歳で退職した職員が全体の44%を占めて一番多くなっております。それと、定年
年齢の60歳まで勤務をした職員は、全体の約7%というふうに今の統計ではなっております。
私のほうからは以上です。
○議長(小野宗司) 清家議員。
○30番(清家儀太郎) 私は、それではいけないと言ってるんです。もう7%しか60歳まで勤め
る、それは女性の方とか、それはもう無理やけども、1人がやめるちゅうたら皆倣えでやめ
るでしょ。1人がやめるといったら、おるのが悪いから、やっぱり同期生というのはそんな
もんなんですよ。同期生というのは、あれがやめるんならもうやめよう、それはおられんご
となる。こうなるわけですから、やはりそこは市長のリーダーシップですよ。そこをわかっ
てやって、やはり働く喜びというのは、1年でも働く喜びちゅうのは、早く退職したいとも
思うかもわかりませんけど、1年でもやめてみなさい。やっぱり寂しいですよ。本当、1年
でも働く喜び長いほうが。もう65までなるまで、年金もらうまでにはかなり時間がある。一
生懸命うちの魚屋に働きに来るんなら、それでも構わんけどですね。私もまだ現役で、朝4
時から起きて毎朝、長靴履いて、もう働くのが一番いいです。そやから、そこを私は言いた
い。市長が一度けりをつけて、全員に頼んで、来年からはこういうことのないように、こと
しはもう間に合わんでしょうか。間に合わんですか、部長。残りますか、やってくださいよ。
これは時代に逆行することですよ。それから先の行革の制度を考えりゃいいんですよ。それ
がないから行革はできないということでは話にならんですよ、どうですか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 合併をしたときに行革という形で職員の退職を勧奨しております。特に、
この勧奨の場合は、当時は58歳での勧奨と、御夫婦で勤められている方については、そうし
た中で、できるだけそうした対象にお願いをしたいという経緯があります。それから、これ
は言い方悪いんですけど、できるだけ若い人にかわってもらおうということで、市のほうも
率先してそういう話をしたこともあります。それがこの一、二年前から、もうそうした制度
はしなくて、自主的に本人が出てくることについては、59歳以下になると勧奨退職という対
象制度があります。早目にやめると。そうした制度に乗って退職しとるのが多いというぐあ
いに私は聞いておりますし、現状では60歳を、管理職でも務められても私ほうでは、それに
対した方向は出しておりません。
私のほうから60歳までおっていいとか59歳でやめなさいという、そうしたことではなくて、
合併当時は58歳ぐらいで後のことをということを声がけしましたが、最近ではそういうよう
な体制をとっておりません。だから、現状で、来年度から管理職でおられる方も60歳まで勤
めたいと言えば、それは別に私は構わないことだと思っております。
-139-
以上です。
○議長(小野宗司) 清家議員、時間です。
○30番(清家儀太郎) 終わります。もう一言言いたかったんだけどのう。
○議長(小野宗司) ここで、一般質問の途中ではございますが、休憩をいたします。
3時20分より再開いたします。
午後3時05分 休憩
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午後3時20分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
以上で、清家議員の一般質問を終わります。
次に、5番、河原修仁君。
○5番(河原修仁) 5番、平成会所属の河原修仁でございます。早速、一般質問に入らせてい
ただきます。
私は、農林水産物の流通が地産地消へ変遷しましたように、雇用創出や経済活性化のため
には企業誘致と人材育成をセットに、地学地就をキーワードに、その地域で学んだ技術をそ
の地域の企業に就業し生かせる環境を整えることが、これからの佐伯市を占う上で極めて重
要であると考えております。
市町村合併当初は人口8万4,000人で、現在は7万8,000人で、6,000人ほど減少をしてお
ります。このことは何を意味しているのか。出生や死亡による自然動態、転出や転入による
社会動態、いずれも減少をしております。
その要因は、1つ目といたしまして、結婚適齢期の若者が結婚をしない。しようにも家庭
を支えるだけの収入を得る仕事、職場がない。2つ目として、まだまだ医療体制、医療費の
助成制度、仕事と子育てが両立できる環境などが整っていない。3つ目として、出会いの機
会がないなど考えられるが、市としては、この現状をどう把握し、どう認識しているのだろ
うか。人口の減少が地域の活性化に大きな影響を与えるということは誰もが認めるところで
あります。
そこで、人口を増大させるための方策として若者の定住策、すなわち雇用を拡大するため
の企業誘致は、佐伯市にとって最重要課題の一つではなかろうか。そこで、企業誘致対策と
いたしまして、アとして、これまでの企業誘致の実績について、平成21年度以降の誘致企業
の状況、雇用者数、企業の本市への投資額、その他状況をお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 企画商工観光部長、飛高でございます。お答えいたします。
平成21年度以降の誘致企業の実績につきましては、宇目のIT企業3社、蒲江の旧河内小
学校に立地したIT企業エクセルテック、女島でトマト栽培を行うサニープレイスファーム、
中国木材、本匠のチップ工場である中山リサイクル産業など、新規立地が7社で、新規雇用
が52名、投資額が約8億2,000万円となっています。
また、既存の地場企業の工場・機械設備の増設が2社で3件あり、新規雇用が29名、投資
額が約26億3,500万円となっております。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 飛高企画観光商工部長より今答弁をいただきました。
-140-
この7社で約52名、その投資額が8億2,000万円、それから、この2社で29名、投資額が
26億3,000万円というふうな今答弁をいただきましたけれども、ここで、飛高部長にお聞き
をいたしたいことは、今、雇用者数、そして投資額はよくわかりました。その中で、いわゆ
る宇目に、蒲江にしてIT企業、IT企業が本市に立地をしている。それと今言う、本匠の
中山リサイクル産業、これは林業でございます。それから農業、今参入の企業、耕作放棄地
が本市に約230ヘクタールあるんじゃなかろうかなというふうに思います。
こういうふうに今、ここで水産業が今出てこなかったようでございますけれども、水産業
も今マグロの養殖として、鹿児島県のいわゆる瀬戸内町が本社でございます、上浦地区の長
田においでの中谷水産という株式会社が今入っていると思います。これでやっぱり今、従業
員が25名、水産業として、それから鶴見の大島沖で松水という有限会社があると思います。
ここが今14名という形になっております。
そこで、私がお聞きしたいのは、やはり今、本市に企業誘致を、来ているのはIT企業、
あるいは農業、林業、水産業という形の企業がいわゆる立地をここ平成21年度からされてい
るということは、部長として、これからの企業誘致としての、どういうふうに考えられてお
るかということをお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 議員から発言がありましたように、IT企業と水産業と林業
関係ということで製造業ですね。いわゆる製造業が最近は立地が何もないというような状況
でございます。
製造業につきましては、全国的な動きではございますけれど、海外に工場を進出するなど
国外に目を向けているというような状況でございます。ぜひとも製造業についても誘致した
い気持ちは山々あります。ありますけれど、そういった状況でございますので、非常に苦労
をしているというような状況でございます。今後は、林業とあわせた木質系のバイオマス発
電等も重要な位置づけになってくるのではなかろうかなというふうに考えておりますし、清
流を抱えております番匠川というのもありますので水関係のビジネス、しいては東九州メデ
ィカルバレーというのがありますが、県のほうが宮崎県とタイアップして行っております。
そういった医療関係をターゲットにして、ぜひとも誘致の実現を図っていきたいというよう
な気持ちでいっぱいでございます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) ちょっと私の質問の仕方が悪かったんじゃなかろうかなあというふうに思
いますけれども、今、飛高部長から答弁いただきましたけれども、私は、IT企業、これ平
成13年のころから豊の国ハイパー、いわゆるケーブルテレビのハイパーネットの関係でござ
います。光ケーブルがやはりそこに、インフラ整備が非常に、大分県でもナンバーワンにな
るほどインフラ整備が、実は情報通信関連が非常に進んでおります。そういう面でやっぱり
宇目とか蒲江に光ファイバーが入っている関係で、やはりそこにIT企業等が非常に接続を
しやすいし、あるいはリース料も安いし、人件費も安いという形で、やはりそういったこと
でIT企業が中山間地等に入ってこられるんじゃなかろうかなということと、それから林業、
いわゆる農業、水産業にしても、やっぱり第一次産業が非常にこの佐伯市は豊かなところで
ございます。そういうところにやっぱりいろんな資源等々をした中でのやはり企業誘致が行
われてくるんじゃなかろうかなあというふうに思いまして、やはり農林水産関連、あるいは
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情報通信関連の企業を今後ともやっぱりそれに目指していただきたいというふうに思います。
以上です。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) イでございます。各工業団地の状況について。
下堅田工業団地ほか各工業団地の売却の状況と今後の見通しをお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) まず、下堅田工業団地についてでございます。
現在、長尾製作所、大分部品、サイメックスなど、ほかは賃貸関係になろうかと思われま
すけれど、豊州モール、サンワ技研、5社が立地しており、現在のところ余剰地はございま
せん。ほかの工業用地としましては、門前工業用地が2.4ヘクタール、門田工業用地0.8ヘク
タール、三股工業用地0.9ヘクタール、水口工業用地1.1ヘクタールがあります。現在、門前
工業用地以外の用途は企業に貸したり、高速道路の関係で使用していますが、特に売却の予
定はございません。門前工業用地につきましては、地場企業を含め複数の企業から立地の話
があり、今、実現に向け誘致活動を行っているところでございます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 今、部長から下堅田工業団地は全て入居と。県道を除きましてですね。そ
れから門前工業団体は今、二、三社ほど、いわゆる問い合わせがあるという形。それから水
口工業団地、この1.1ヘクタールでございますか、これは今のところない。それから門田の
いわゆる工業用地0.8ヘクタールでしょうか、それと三股工業用地で0.9ヘクタールでしょう
か。
それで門前の今、工業団地につきましてはお聞きをいたしましたけど、この門田工業団地
というか工業用地0.8ヘクタールというので、本年度開通する予定に217号線がなっている。
そこにちょうど番匠川挟んで、いわゆる門田の工業用地があるということは、昨日もだった
でしょうか、9月議会も上田議員がこのメディカル構想でしょうか、東九州メディカルバレ
ー構想、総合特区に指定されたということをやっぱり見るときに、やはり今後非常に門田の
工業用地について、やはり企業誘致を図るべく、やっぱり最善の努力をしていっていただき
たいということと、やはり企業が来やすいような、ほかの自治体にないやっぱり優遇制度を
創設していっていただきたいというふうに要望いたします。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) それでは、ウに移ります。木立・永野工業団地の進捗状況についてでござ
います。
予定する約10ヘクタールの土地の購入状況は。また、今後の事業の取り組みを尋ねいたし
ます。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則)
永野工場用地につきましては、大和冷機所有地4.5ヘクター
ルを買収し、その他の民有地と国有林野の測量作業が終わりました。
現在は、民有地の用地買収と実施設計などを行っているところで、平成25年度に造成工事
に着手し、平成27年度完成を目指しています。あわせて永野工場用地への誘致活動として医
療機器メーカーを初め、いろいろな企業に当たっているところでございます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
-142-
○5番(河原修仁) 部長、私が聞き落としたのでしょうか。この約10ヘクタール、このやっぱ
り内訳が、いわゆる冷機工業でしょうかね。これは破産なさったんでしょうか。これが約
4.5ヘクタールぐらいあったんじゃないか。あるいは国有地がここに0.5ヘクタールある。そ
れから山林等が約2ヘクタールあるので、それで約10ヘクタールになりますね。
それで、まず、この国有地3.5ヘクタール、これは国有地になっておるんですけど、この
払い下げということは、いわゆるできておられるんですか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 国有地につきましては、まだ払い下げまでには至っておりま
せん。それで今、測量作業を進めていて、今後、最終的な詰めに入っていこうかと思われま
す。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) これにつきましては平成会所属の矢野哲丸議員が平成22年だったでしょう
か、3月の定例会で、いわゆる一般質問をしておりまして、その当時、魚住部長でしたか、
いわゆる国有地を民間企業に払い下げることについて、今いろんな説明づけをしていると。
工業用地の中にも橋梁の部分とありますが、緑地の部分とか道路の分とかそういったものが
必要になるので、そこをまとめて国有地部分に充てようということで、今、組み立てをして
いるところですとおっしゃったのが、もう平成22年の実は3月でございます。あれから2年
9カ月が実は経過しております。そういう中で、まだ国に対する払い下げ等々が、いわゆる
まだ進んでいないんでしょうか。
ということともう一点、この民有地の山林ですね、約2ヘクタール。これは、やっぱり購
入に向けて今、アプローチをなさっておられるんでしょうか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 建設部長の永田でございます。
この作業は現在、土地開発公社で行っておりまして、土地開発公社の事務局は建設部にあ
るということから、私のほうからちょっとお答えさせていただきます。
国有地の払い下げにつきましては、払い下げる前の審議会というのが国のほうであります。
この国有地の払い下げの目的として、先ほど河原議員さんがおっしゃられましたように、緑
地であるとかそういった公共施設というのが基本的には払い下げの条件となっておりますの
で、その部分は多目的広場という形で審議会に申請いたしまして、審議会で払い下げの対象
になったということで通知はいただいております。また、今後、実施設計とか面積が確定す
れば、改めて払い下げの方向で協議を進めていきたいというふうに思っております。また、
民有地につきましても一部買収が終わっている段階でございます。
以上です。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 今、永田部長から答弁をいただきましたけれども、この国有地の払い下げ
につきまして、多目的広場としての協議を行って、それに向けての国有地の払い下げが進ん
でいるということでございますし、民有地についても今そういったところで購入に向けての
努力をされているということでございますけれども、このあたりがやっぱり早目に取り組ん
でまいらないと、今この平成28年度でしょうか、東九州自動車道が、佐伯-蒲江間が、いわ
ゆる供用開始という予定になっているようでございますし、市長もよく言います。佐伯港の
-143-
女島埠頭の水深14メートルバースでしょうか、これも一つ平成25年度に、いわゆる完成する
という話をたびたび伺っております。
そういう中でやっぱりそのあたりに、堅田の佐伯南インターチェンジでしょうか、そうい
った、これをする中で、やっぱり早目に取り組んで、早目にひとつやっぱり誘致に向けての、
いわゆる営業活動をしていかなくてはいけないのではなかろうかということを思います。同
時に、やっぱりここで一つの提案でございますけれども、やっぱり営業の仕方、これをちょ
っと変えてみてはどうだろうかなというふうに、それで私も先ほどから思っておるんですけ
れども、企業がやっぱりしやすい造成をすべきでなかろうかなと、だから営業としまして、
企業の要望どおりの造成をすると。いわゆる造成は市が負担するんでしょうから、そういう
形でやはり逆のほうをとって、営業を進めるポイントにしてはどうだろうかなと。いわゆる
形状とか、あるいは造成に向けての形を企業に使用しやすいように、いわゆる思いどおりに
造成をいたしますよというような形をとられてはいかがだろうかというふうに思います。そ
の点はちょっと飛高部長に再質問いたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 現在、平成27年度完成を目指して取り組みを行っております
けれど、それまでであれば企業のオーダーに沿った用地造成は可能と思われます。それも一
つの売りとは思いますし、それをもちまして企業訪問等を行っておるところでございます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) それじゃ、エに移らせていただきます。
今後の佐伯市の企業誘致について。
本市の企業誘致を今後どのように取り組んでいくのかお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 大変申しわけございません。冒頭の答弁と若干重複いたしま
すけれど、お許しのほどお願いいたします。
企業誘致につきましては、雇用の確保、若者定住、地域経済の振興のため、これからも市
の最重要課題として取り組んでまいります。
対象業種としましては、製造業はもとより、通信情報産業、コールセンター、運輸倉庫業、
企業の農業参入など幅広く誘致活動を行っておりますが、とりわけ東九州メディカルバレー
構想に基づく医療機器関連、豊富な森林資源を生かした木材関連、バイオマスタウン構想に
基づく環境ビジネス型企業などの誘致に力を入れています。
さらに、先ほどお話が出ましたように、平成25年度には佐伯港女島埠頭で水深14メートル
岸壁が完成いたします。これは12月の供用開始となる予定となっておりますが、佐伯港の利
活用の推進、港湾利用型企業の誘致に向け、ポートセールスを積極的に行っていきます。ま
た、地元企業に対しましても設備投資に対する助成制度がありますので、企業留置に取り組
んでいく所存でございます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 飛高部長から答弁をいただきました。やはり企業誘致とともに、やっぱり
企業留置が大変必要ではなかろうかなあというふうに思います。やっぱり既存の企業が撤退
しないように、やっぱり工場の拡張などに、もっとやっぱり優遇策を考えていただきたいと
いうふうに思います。特に川澄化学にいたしましても臼杵の野津のほうに行かれております
-144-
し、こういった点はやっぱり早目に企業留置に向けた取り組み等々を進めていただきたいと
いうふうに思います。
そこで、アと、ちょうど重複するところがございますけれども、ここで私は市長に、ちょ
っとお伺いしたいんですけれども、いわゆる社団法人日本立地センターというのが、市長、
御存じのように、ございますですね。ここにやはり職員を出向させる気はないだろうかとい
うことが1点。それから、平成22年度まで大阪事務所、現在、東京事務所のほうに職員が2
年間出向しております。今後は、やっぱりこの出向職員が持ち帰る専門的な知識や人脈は大
変貴重なものと、大きな財産に今後なっていくんじゃなかろうかなあというふうに思います。
そういう面を考えたときに、今後、大阪事務所、あるいは東京事務所に職員を出向させる気
が平成25年度以降あるのかどうだろうかという、この2点をちょっと市長にお聞きしたい。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 河原議員より職員の派遣ということですが、ことし東京2年ということで
す。その前は大阪1年ということですが、東京、大阪、なかなか枠がないということで、連
続で私ども職員派遣しました。そうした中で県における派遣も、それ以外の形で県のほうに
も、どの課に行くかわかりませんけど、そうした派遣は考えておきたいと思います。
また、まだ民間企業に対する派遣ということで、それは財団法人だろうと思いますけど、
そうした東京、大阪の状況も本来であれば、そちらに行けばいいんですけど、各地区からの
やっぱり派遣があるもんですから、私どもこの2名の者が、今、1名帰ってきておりますが、
そうしたノウハウを生かしながら必要に応じれば臨機応変に、企業に対する対応とか、また、
当市におきまして、企業誘致係というのをつくっております。これ結構メンバー的に、いろ
いろ情報あったら各地区にいろんな企業訪問をするということを盛んにやっています。
また、議員が言われました企業留置の点については、常時、佐伯市内の企業について、い
ろんな情報を早目につかむということで訪問し、そして、先ほど言った川澄化学の問題等に
ついても、なかなかこれはもう用地の問題で向こうにあるということで行かれたということ
ですけど、私どもそうした情報をいち早くキャッチして、それに対する誘致作戦をやってい
きたいと思っております。
また、職員の派遣については、そうした中では必要に応じれば、私のほうは派遣する用意
をしていきたいと思っております。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 今、市長からいただきましたけど、この社団法人日本立地センターという
のが実はございまして、これが国内の大企業が主に企業の拡張や地方に進出したい場合は、
やっぱり調査や情報の提供を依頼するところで実はございます。受けた立地センターは、立
地場所について自治体と協議をマッチングしたりする実は業務である。ここにやっぱり職員
を出向させますと、全ての情報と全国の企業の流れが実はわかるわけなんです。今、ここに
入っているのは新潟県の魚沼市の職員が1人入っています。やっぱりそういった形で、そこ
にやっぱり職員を出向させるということは、情報の全てがそこに入ってまいる。全国の企業
誘致の流れが、そして情報も全て提供が入る。非常にやっぱり今後の形で、企業誘致にやっ
ぱり有利な関係が出るんじゃなかろうか。
それと、もしくは、いわゆるアンケート調査をやっぱり依頼したらどうか。やっぱり企業
の誘致を拡張する予定など、いち早くやっぱり知らせていただけるという形があります。こ
-145-
れをやっぱり企業訪問するときに、どこかわけのわからんようなところをやっぱり誘致に訪
問したのでは効率が悪い。やっぱり確率が非常に高くなってくるんじゃなかろうかなと。そ
ういうところからやっぱり社団法人日本立地センターのほうに職員を出向させるか、もしく
は、やっぱりアンケート調査等を依頼するという、そういう方向をとられたらどうかなとい
うふうに思います。
それから、川澄化学の関係でございますけれども、この川澄化学も実は設立者が川野巧氏
でございまして、本匠の出身でございまして、キャノンの社長も実は、社長というか会長と
いうか、先代は御手洗毅氏でございましたけれども、市長に、ここのところの質問をいたし
たいと思いますけど、やっぱりこういう人たちが大変な御苦労を東京でなさったそうです。
私は、たびたび川野巧氏から本匠の役場に来て、よく私もいろんな形で教えてもらいました
し、説教もされました。とことんやっぱり困ったでないと、でも、とことん困ってあれした
ときは、やはり郷土の方はありがたいもんだと。やっぱり銀行関係、取引関係の融資関係に
いろんな形をあれしてくれるし、そういったところをいつも、この先代の御手洗毅さんとス
イスとかオーストリアあたりで、よく2人で話をしよるんだと。大変困ったときに、やっぱ
りお願いをすると、やはり助けてくれる。やっぱり先輩諸兄は助けてくれるもんだというふ
うに思いますし、やはりそのあたりは、市長、やっぱり私もキャノンあたりがですね、大変
厳しいかなと思いますけれども、やはり郷土の出身者でございますし、また、内田社長も佐
伯の御出身です。またとないチャンスじゃなかろうかなと。
いつぞや一般質問の中で西嶋市長が、この御手洗会長から早く高速道路を完成させること
だねと言われたということは一般質問で私もお聞きをしておりますけど、それが平成28年度
にほぼ完成するという形になっておりますけれども、郷土のこの佐伯市の実は名誉市民でも
ございまして、何とかやっぱり情熱を持って、これをやっぱり企業誘致、特に若者の定住策
に向けて、やっぱり市長から私は、なお一層のやっぱり全力を挙げて、雇用の確保に向けて
トップセールスを展開して、何とか来てくれるように頑張っていただきたいと思いますけど、
それに向けては市長、どうでございます。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 議員の言われますキャノンの御手洗さん、今、社長になっていますので御
手洗社長、私も経団連の会長やめた後お伺いしまして、そうしたお話もさせていただいてお
りますけど、世界情勢のほうが非常に大きな問題で、これは中で言われたんですけど、佐伯
にこんなに早く高速が来るとは思わなかったとやはりそれなりに思っとったんですけど、私
どもにとりましては、こうした状況ですけど、そういうお話をさせていただいております。
また、ほん2カ月ぐらい前ですか、川澄化学のほうもお邪魔いたしまして、そうした話を
しながら、今後のメディカルバレー構想の中における佐伯の位置づくり、先ほど言った私た
ちが持っております用地、いわゆる今の現況のところからトンネルができるということで、
非常に立地もすばらしい立地になってくるのではないかと思っております。
その立地については、これからもやっていっていただきたいと思うし、また、私どもも何
かありましたときに、これをうまく活用していただくと。それから、先ほど出ておりました
けど、佐伯南インターチェンジという形で、これ高速が無料になりますので、こうした中で
大和冷機さん、また、いろいろ既存企業というような中でも、こうした状況を踏まえてお話
しすると、非常にある意味では、ああそういう状況で行けば、やっぱり構想が近いというこ
-146-
とになれば、さっき言った企業留置のほうですね。
先ほど部長が申し上げましたように、2社というのは一部は興人の関係でありますが、こ
の前もお会いいたしましたとき、今年度も来年に向けて10名以上の、最低10名は雇用したい
というお話をいただいています。既存の企業がやはり力を持つことが大事だし、そうしたそ
れぞれの佐伯市の方にもお願いしているということでやっておりますので、行くたんびに、
向こうとの日程がありますので、こちらの都合だけで会えないときもありますが、行ったと
きにはそういう時間をとって、できるだけお話をさせていただいておりますので。
以上です。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) それじゃ、次に移らせていただきます。小中一貫教育の推進について。ア
といたしまして、小・中連携推進充実事業について。
交流活動、学習規律、家庭・地域との連携などについて、現状をお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) それでは、河原議員さんの小中一貫教育の推進についてということで、
御質問にお答えいたします。
小中連携は、佐伯市の教育の重点的な取り組みでありまして、同一中学校区内の小学校と
中学校が何らかの連携を図った取り組みを昨年度から全市的にスタートさせております。そ
のような中、小・中連携推進充実事業は、東雲小中を初め5地域の小中一貫教育校10校と彦
陽中・鶴見中・米水津中・蒲江翔南中の4中学校区の小中連携推進モデル校16校、計26校を
もって実施をしているものであります。
これらの学校において、まず、交流活動としては、小学校の児童同士の交流会の開催、6
年生の中学校への一日体験入学などが行われており、歓迎遠足、運動会、文化祭を小中合同
で実施しているところもございます。なお、教職員についても、お互いに従業を見合う互見
授業であるとか、中学校の教員による小学校への出前授業を行ったり、児童生徒に関する情
報交換会や合同の研修会を開催したりするなど、お互いの教育理念を共有するための交流が
深められております。
次に、学習規律については、始業前の着席、机上に出しておく学習用具、授業中の姿勢、
発表の仕方など、中学校での望ましい姿を目指して、統一した学習ルールを定めて、各小学
校で実践がなされております。
家庭・地域との連携につきましては、「家庭学習のしおり」の配布、ノーテレビデー・ノ
ーゲームデー・親子読書の日の設定、「早寝・早起き・朝御飯」運動などを通して、学校と
家庭が協力して学習習慣や基本的生活習慣の確立に向けて取り組んでいるところでございま
す。また、学習サポーターやゲストティーチャーとして地域の方々の協力をいただいており、
伝統芸能の継承を目的とした郷土学習も行っている学校もあります。
このような取り組みにより、今年度、中学校に入学した子どもたちはとても仲よく学校生
活を送っており、円滑な中学校生活をスタートさせることができております。また、それぞ
れの中学校区内で、小中教職員の参画意識や一体感が生まれつつあることも大きな成果であ
るというふうに考えておるところでございます。
以上でございます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
-147-
○5番(河原修仁) 教育長に、この交流活動、学習規律、家庭・地域との連携についてはもう
一つ要望、この取り組み等の実践と検証、この改善を、やはり取り組んでいただきたいとい
うふうに思います。これは、どこの部分かといったら学習規律でございますね。
それともう一点、挨拶。学習規律の中には挨拶があると思います。今、教育長の中、抜け
とったんじゃないかと思いますけれども、この挨拶について、子どもに挨拶をしよう、挨拶
するけど、実は先生に挨拶をしないのが多いんです。やっぱり挨拶をしようという指導する
ためには、やっぱり先生も、してる方もいますが、しない方が。やはり先生みずから学習規
律の中で、例えば挨拶等々をやはり自分もするように心がけていただきたいというふうに思
います。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 続きまして、イの学びの連続性について。
児童生徒の学びの連続性を保障する取り組みについての状況をお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 学びの連続性ということでお答えいたします。
学びの連続性というものは教師の指導観を問い直すものであります。小学校、中学校それ
ぞれの教師の指導の立場から考えるだけではなくて、児童生徒一人一人の立場に立って、9
年間の教育の営みを考えるものであります。
そこで、重要になってくるのが、小学校と中学校のカリキュラムの滑らかな接続を図ると
いうことであります。その実現のために小中学校の教員がお互いの授業を見合う互見授業や
合同会議などを通して、小中一貫教育校や小中連携推進モデル校を中心にして、学年ごとの
発達段階を意識した系統性のある教育課程を作成するとともに、小中学校がそれぞれの教科
の指導目標や指導内容を理解し、学習指導方法の工夫・改善を図っているところであります。
また、生徒指導面においても一貫した指導が大切でございます。小学校と中学校で相反す
る指導が行われていたのでは、子どもたちは戸惑うばかりであります。小学校から一貫した
ルールのもとで学校生活を送ることができるということも、児童生徒の学びの連続性を保障
するということになります。そこで、小中合同部会を開催しまして、生活習慣や学習習慣の
向上を目指した取り組みであると。あるいは9年間を見通した生徒指導のあり方の研究など
を進めております。
このように小学校と中学校の間の垣根を取り除き、義務教育9年間を卒業する15歳の生徒
の望ましい姿を念頭に置き、発達段階を考慮しながら、教育内容や学習指導方法を改善する
とともに、教育環境を整え、一人一人の子どもを多くの教職員が温かく見守っていくことが
大切であると考えております。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 今、教育長から答弁をいただきましたけれども、この学びの連続性という
のは大変かいつまんで御説明いただきましたけれども、もうポイントだけ御答弁いただけれ
ばありがたいかなあというふうに思います。
学びの連続性ということは、連続性というのは授業と放課後と家庭学習、これが連続、家
庭から授業、放課後、家庭学習、これが連続性ですよね。学習の、いわゆる学力をつけるた
め、これがやっぱり私、連続性じゃなかろうかなあ。大変詳しく説明していただきましたけ
れども。そして、やっぱり出前授業とか、あるいは授業体験とか、相互乗り入れ授業、小中
-148-
合同授業、毎日の家庭学習、あるいは佐伯っ子放課後学びの教室とか、カリキュラムづくり
とか、教科指導方法の系統化など、これがやっぱり学びの連続性じゃなかろうかなあという
ふうに思います。
そこで、教育長に、小中連携授業、いわゆる教育と小中一貫教育との違いはどこにあるの
かというところをお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 広く捉えれば、全て小中連携の授業でございます。その中で小中一貫教
育と小中連携授業に分かれるというふうに捉えていただければというふうに思います。
小中一貫教育は、小学校と中学校の教育の流れのシステムをスムーズにするために、例え
ば小学校の4年生までを一つ、そして五、六年生と中学校の1年生を一つのくくり、そして、
中学校の二、三年生を一つのくくりというような形で、発達段階ごとに3つの段階に大きく
分けて教育をしていくというのが趣旨でございます。
小中連携のほうは、学校のシステムをそこまで統合できませんので、小中一貫教育のよさ
を取り入れながら、小中の教員が垣根を取り払って、9年間のやはり同じように連続性とい
うものを考えながら教育をしていくという中身でございます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) それで続きまして、放課後の学びにつきまして、ことしの第4回の9月定
例会だったでしょうか、井野上準議員が質問いたしましたことでございますけれども、今、
佐伯っ子の学びの教室をしておるけれども、現在、小学校14校、それから児童数260名、そ
れから児童員数が55名という、毎週水曜日にやっているということで、NPO法人カルチャ
ー佐伯に業務委託をしているということでございますけれども、これを何といいますか、井
野上準議員も申しておりますけど、小学校全部、29校に全部網羅する考え方はないのかと思
います。やっぱり放課後のこういった教室の学びです。やはりこれは、私は、広く深く言え
ば、教育の機会均等にも抵触するんじゃなかろうかなと。学びたい方は、非常に経済的な余
裕のない家庭とかいろいろこれはあると思います。それで14校、260名の形だけでは、非常
に財政の問題等々もあると思います。
それからもう一つ、指導ですね。指導員の数が、豊後高田市についても116名、それから、
私たち平成会と新風会で研修にまいりました。そういったときの枚方市でも179名の方がい
らっしゃいます。豊後高田市、たしか人口は2万4,000人ぐらいだったと思いますけど、そ
こでもう116名の方がいらっしゃる。それで佐伯市は7万8,000人という形の中で、やっぱり
教員のOBとか一般の方に協力をいただいて、やっぱり全校に網羅するような、そういった
放課後の教育をしていただきたいなあと思います。その点、教育長、どうですか。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 河原議員がおっしゃるとおりだというふうに思います。今、他市との比
較ということで数を上げられました。佐伯市といたしましても指導員の確保については、N
POと連携をとりながら呼びかけをしておるところでございますが、なかなか指導員の確保
がままならないという現実がございまして、その指導員の確保次第では、他の地域への平等
な放課後学びの教室の運営ができるというふうに思いますので、今後も努力を続けていきた
いというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 河原議員。
-149-
○5番(河原修仁) その今、教育長の答弁でございますけれどもね。枚方市にまいりましても
港区のいわゆる学校にしましても、それから豊後高田市に行きましても、やはり教育長が、
トップが非常に教育的に熱心に情熱をかける。教育長の思いにそういったあれが展開をされ
たということを実は述べられておりまして、特に枚方にまいりましたときには、本当にこう
いったところで学べる子どもたちは幸せだなあと。やっぱり本市につきましては、できない
理由がやっぱり先行する体質を改めていかなくてはいけないんじゃなかろうかなというふう
に考えます。教育長の姿勢、方針をきちっとやっぱり教育に向けて、これをやるんだという
ところを佐伯市の教育のために出していただきたいというふうに思いますね。
それからもう一つ、財政のほうからです。これはもう市長に言わなくちゃいけないと思い
ます。やっぱり教室に対するいわゆる投資と申しますか、非常にやっぱり本市はまだまだ低
いような気がします。
先ほど井上財政部長が申しましたけれども、予算は交付税で財政需要額にまいります。そ
れをやっぱり全部教育予算に使っていないんじゃなかろうかなと思います。交付税で来る教
育の予算は大変多いものがございます。やっぱりそのあたりを踏まえて、特にソフト面につ
きまして、もっともっとやっぱり教育に対する投資をしていかなくちゃいけないんじゃなか
ろうか。きょう私は一般質問をしておりますけれども、やっぱり働く場ということと第一次
産業、それから将来を担う人材の育成というか教育に対する投資は、やっぱり目に見えない
けれども、やがて佐伯市を担う、日本を担う人材を育てる。教育に熱を入れてる自治体は、
やっぱり行ってみて生き生きしてるし、明るいし、常に活力があります。そういう面を踏ま
えて、やはり教育予算に、さらに市長から投資をしていただきたいということを要望してお
きます。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 最後になりますけれども、中1ギャップの解消について。
中1ギャップの解消についての状況をお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣)
中1ギャップの解消につきましては、「小中一貫教育」「小中連携推
進」の目玉の一つでございます。具体的には、中学校区ごとに行われる6年生の体験入学で
あるとか、中学校教師による小学校への出前授業などが挙げられます。環境が大きく変化す
ることが苦手な子どもたちは、自分が入学する中学校はどんなところなのか、そして、そこ
にどんな先生がいるのかといった不安を抱きます。しかし、それは未知なるものへの漠然と
した不安であり、一度でもその目で確かめることができれば和らぐことも多いようです。ま
た、受け入れる側の教師自身も、6年生の授業を参観することにより小学校の指導の実際を
知り、入学当初の子どもたちが戸惑わないように努力をしています。そうしたことの積み重
ねが小学校と中学校の段差を小さくしていると思います。
特に、小中一貫教育校では、中学校教師による小学校の乗り入れ授業が日常的に行われて
いることに加え、小中学校の教職員が全員で児童生徒を見守り育てるといったスタンスで接
しているため、前述のような不安がほとんどなくなるものだというふうに思われております。
中1ギャップの一つの指標として取り上げられるこの多い中学1年時の不登校生徒の発生
率に目を向けてみますと、平成21年、22年、23年ともに、小中一貫校においてはゼロでござ
います。
-150-
以上のことから、中1ギャップの解消を図る小中一貫教育の果たす役割は大きいものとい
うふうに考えておりますので、この小中一貫教育のよさを生かした「小・中連携推進・充実
事業」を今後も積極的に推進してまいりたいというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 教育長が答弁いただきましたけれども、この中1ギャップの解消というこ
とでございますけれども、いじめの件数もやはり平成22年が118件、それから、ことしの合
計が159件、それから24年の1学期で小学校が101件、中学校が44件、合計145件の、いじめ
の件数についても41件増加しております。あるいは不登校につきましても92名から109名、
この24年の1学期でも6人から49人、合計55名がもう1学期で出ている。
こんな中で、やはり先ほど、小中一貫教育校の中では、いじめはなくなっているようなお
話ししますけど、実はありますよ。教育長さんたちの教育委員会の耳に入らないだけじゃな
かろうかと。そこで、やっぱり子どもも悩んだり苦しんだりしているんじゃなかろうかなと
いうふうに思います。そのあたりです。
清田哲也議員に教育長が平成23年の12月定例会議会だったでしょうか、一般質問の答弁に
答えておりますけれども、やはり小学校と中学校の学校システムの違いをちょっと言ってお
りましたですね。やはりこれは学校教育的な文化の違いじゃなかろうかなというふうに思い
ます。このあたりをやはり違いの中で、中1ギャップが発生する原因は、教育長はどういう
ふうなのが原因だと思っておられますか。ちょっともうポイントだけお願いします。
○議長(小野宗司) 分藤教育長。
○教育長(分藤高嗣) 御指摘のように学校システムの違いだというふうに思います。小学校で
は、まず、担任が全ての教科を教える。中学校は教科担任制である。それから教科の中身が
全然、質と量が違ってくる。それから、中学校の生徒会も含めてでございますが、ルールが
非常に多くなるということがあると思います。靴の色とか靴下の長さとかそういった部分で
すね。それと、多くの学校から一校に集まる場合は、人間関係をつくるのにちょっと時間が
かかるということがあると思います。そういったもろもろの条件が重なるということが子ど
もの不安を覚えさせるということになってくるのかと。それが中1ギャップの原因になって
くるのかなあと。まだほかにもあると思いますけれども。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 教育長に、そのあたりでもう一遍、この違いのシステムの中で、職業教育
というのを小学校と中学校でどのように違いを捉えておりますか。職業教育でございます。
このあたり、どういうふうに捉えておられるか。もうできなければ、結構でございますけれ
ども。
そこで、やっぱり私は、それに加えて、やっぱり高校入試の体制というのがあるんじゃな
かろうかなという、これに過度の競争性とか、詰め込み性とか、管理性を実は子どもたちが
しょわされているんじゃなかろうかなと、昨今の教育につきましてはですね。それから、そ
の中でやっぱり競争性の学習から脱落なさったり、対人関係によって発達段階の中で、いわ
ゆる自己顕在を強く意識するときでございますね。やっぱりそういう絡みの中で不登校やい
じめの暴力行為あたりが出てくるんじゃなかろうかなあというふうに思います。
だから、やはり小学校のシステムと中学校システムの中で最大のものは、やっぱり職業教
育にあります。これは、やっぱり小学校の、これはあれでしょう。難しい言葉で言いますと
-151-
労働への普遍的な関心の形成が小学校でしょ。中学校が職業的自立の思考の形成でございま
すでしょ。こういったところに違いが中等教育の中にあるんじゃなかろうか。特に大きな問
題が、質的なギャップが出てくるんじゃなかろうか。だから4・3・2制、この4・3・2
制に私は実は少し危惧されているところがございます。小学校5年と6年が一部授業等が入
ってまいるという、その段階の発達段階で、前期・中期・後期に分かれて、小学校そのもの
のクラス的なよさと教科的な授業とのそういったものが9年間の学びの中で、果たして小学
校5年生と6年生になじむかなあと、そういうふうに思います。
○議長(小野宗司) 河原議員。
○5番(河原修仁) 最後でございますけれども、私は、ある意味で小学校らしい活動の組み重
ねが大切でなかろうかなあというふうに思います。中1ギャップの解消をやっぱり急ぐ余り
に、小学校に対して中学生らしさを早期に求め過ぎると、かえって問題の噴出を招くことに
なっていくんじゃなかろうかなあというふうに思います。
小学校低学年、中学校高学年の順を追って、充実した小学生らしい活動に専念していくこ
とが、みずからの発達につながる小学校から中学校へのスムーズな移行の鍵となるのではな
かろうかなあというふうに思っております。
最後に、やっぱり話し合ったり、耳を傾けたり、お互いに承認し合ったり、任せてやらな
ければ、いわゆる人は育っていかないんじゃなかろうかなあというふうに思います。
以上で、私の一般質問を終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、河原議員の一般質問を終わります。
これにて本日の一般質問を終結いたします。
以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、この程度にとどめまして、10日は午前10時から本会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会いたします。
午後4時18分 散会
-152-
平成24年 第5回
佐伯市議会定例会会議録
第4号 12月10日
-153-
第5回
佐伯市議会定例会会議録(第4号)
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平成24年12月10日(月曜日)
午前10時00分 開 議
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席議員の氏名
1番
後
藤 幸 吉
2番
後
藤 勇 人
3番
浅
利 美知子
4番
清
田 哲 也
5番
河
原 修 仁
6番
江
藤
茂
7番
河
野
豊
8番
佐
藤
元
10番
井野上
準
11番
兒
玉 輝 彦
12番
宮
脇 保 芳
13番
矢
野 哲 丸
14番
日
髙 嘉 己
15番
矢
野 精 幸
16番
三
浦
渉
17番
井
上 清 三
18番
小
野 宗 司
19番
芦
刈 紀 生
20番
下
川 芳 夫
21番
髙
橋 香一郎
22番
玉
田
茂
23番
桝
田 穗 積
24番
渡
邉 一 晴
25番
清
家 好 文
26番
髙
司 政 文
27番
吉
良 栄 三
28番
上
田
29番
御手洗 秀 光
30番
清
家 儀太郎
徹
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
欠席議員の氏名
な
し
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者の職氏名
市
長
西
嶋 泰 義
教
長
分
藤 高 嗣
長
内
田 昇 二
財
長
井
上
企 画 商 工 観 光 部 長
飛
高 勝 則
市
長
岡
本 英 二
福
祉
保
健
部
長
飛
高 彌一郎
建
長
永
田 亀 男
上
下
水
道
部
長
矢
野 幸 正
農
長
坪
根 大 吉
長
福
泉 慶一郎
消
長
安
部 幸 一
長
笠
村 由 喜
次 長 兼 総 務 課 長
田
村
次 長 兼 観 光 課 長
児
玉 修 一
次 長 兼 水 産 課 長
森
三千年
防 災 危 機 管 理 課 長
久保田 与次郎
財
長
池
田 邦 行
企
長
武
田 晴 美
商
長
山
中 英 司
長
江
藤 聖 嗣
こ ど も 福 祉 課 長
青
木 長 生
高 齢 者 福 祉 課 長
山
田 わか子
健
康
増
進
課
長
河
村 昌 江
建
明
石 好 弘
都
市
計
画
課
長
杉
下 利 長
総
務
教
監
社
育
査
事
画
会
福
設
部
部
務
局
課
祉
課
課
長
-154-
育
務
民
部
生
活
設
林
部
部
水
産
部
防
政
工
振
課
興
課
勇
智
大手前開発推進室長
亀
山 伸 太
ス ポ ー ツ 振 興 課 長
大
神 孝 雄
社
会
教
育
課
長
福
嶋 裕 子
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席した事務局職員の職氏名
局長
矢 野 悦 三
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
議事日程第4号
平成24年12月10日(月曜日) 午前10時00分
開 議
第1 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午前10時00分
開 議
○議長(小野宗司) おはようございます。本日の平成24年第5回佐伯市議会定例会第12日目は
成立いたしました。
開議に先立ち申し上げます。
7日の一般質問の際、清家好文議員から清家儀太郎議員の一般質問の内容に関して議会運
営委員会を開催し、質疑内容の是非について協議してほしい旨の意見が出されました。これ
を受けまして、当日の一般質問終了後に直ちに議会運営委員会を開催し、協議した結果、特
に問題ないと判断いたしました。ここに御報告申し上げます。
これより本日の会議を開きます。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第1 一般質問
○議長(小野宗司) 日程第1、一般質問を行います。
7日に引き続き、通告による質問者のうち、本日の質問者の順序を発表いたします。
1番、後藤幸吉君、2番、芦刈紀生君、3番、玉田茂君、4番、浅利美知子さん、5番、
井上清三君。以上の順序で順次質問を許します。
1番、後藤幸吉君。
○1番(後藤幸吉) 皆様、おはようございます。1番議員の後藤幸吉です。
今、まさに衆院選が行われております。私たちの一票一票で政治も変わります。
私は本日、大きく2項目、行財政改革と中心市街地について質問いたします。
市民の一番の不満は、市の職員の給料、職員の数だと思っております。国は、公務員の数
を2割カットするとか、このごろは退職金を県も400万円カットするとかという話になって
おりますが、佐伯市でも退職金、やめた方の、高い順で10番目の方でも2,867万8,000円ほど
であります、退職金が。それと、夫婦共稼ぎの方、その方も一番、 10番の方でも夫婦で
1,392万7,000円ほど、これは共済費は別です。払っております。やはり職員の給料が高いと
か、そういう不満があるようであります。今度、行財政、新しい佐伯の選挙の折には、行財
政改革とか、大手前のことには逃げて歩けませんので、選挙で選ばれる方は名前を連呼する
だけでなく、政策というものを出していただきたいと思います。
-155-
それでは、周辺部のサービスについてお尋ねします。
実は、ことしの5月、議会報告会の中で、振興局長が再々かわるので、昔のように相談が
できないという話がでました。調べてみますと、旧上浦町は52人の職員の方がおられたそう
であります。そして、平成17年はともかく、平成18年から毎年のように振興局長が上浦町は
かわっております。上浦の振興局長は、平成17年と18年の同じ方、それと現在の方でありま
す。毎年違うところの人が、平成20年もそうですね、振興局長になってございます。そして、
52人おった職員は現在16名、そのうち上浦出身者は9人であります。それと、本匠地区、57
人から58人がおられたそうです、職員は。それが今は14人。その半分が本匠の出身者であり
ます。そして、振興局長も平成18年からは、それこそ毎年のようにかわっておりまして、本
匠の出身者は平成22年、23年の方だけ。こういう体制で本当に市民のサービスができるのか
ということであります。
そこで、お尋ねします。佐伯市の人口は、今回の第1期総合計画によれば、29年には7万
人というように予想されております。前回の試算の折には、平成29年は7万1,000人であり
ました。努力するとか何とかは別にして、佐伯市には働くところがないので、人口がどんど
ん減っております。そこで、どのくらいが将来の適正数と執行部は考えておられるのか、ま
ずそれからお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) おはようございます。総務部長の内田です。よろしくお願いします。
議員の御質問が市民サービスということでありましたが、適正数ということの御質問のよ
うにあるんですか。
合併当時の10年前、失礼しました平成16年から、私のほうの行財政改革プランで数字を上
げておりますが、平成27年の4月1日で920人という数字を想定しております。
以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 平成27年から2年たてば、既に人口もそういう状態であります。2035年に
は、佐伯市は5万人を切るであろうという報告も、下の会場でコンサルタントから我々は聞
いた覚えがあります。
この点はこれで結構です。
次に、2に行きます。民間活力の利用について。そこ、おってくれていいよ。
こういう広い佐伯市にとって、将来職員の数も減らさなくてはならない。周辺部の過疎化、
高齢化が進む中でこの方たちの足がわりになること。買い物、今は民間のお店屋があっても、
なくなる可能性もあります。お年寄りが買い物をする場合、それとかここのおばあちゃんは
きょうは元気なんじゃろうかとか、声かけをするような組織、いろいろな面で民間活力を使
って、例えば中学校区ずつとか、そういうところで組織をつくったらどうであろうかと私は
考えております。
今は、自治会であるとか、NPOであるとか、社会福祉協議会であるとか、いろいろな人
たちが頑張っておられますが、地域に補助金を出して、地域で地域の市民を守る、そういう
ような組織ができたらいいなと思っておるわけです。これは、現在、佐伯市のほうでは検討
されているのか、将来検討されるのか、お尋ねします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
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○企画商工観光部長(飛高勝則) おはようございます。企画商工観光部長、飛高でございます。
お答えいたします。
高齢者の見守り、買い物支援についてお答えいたします。
佐伯市では番匠商工会の事業地区において、宅配事業の取り組み支援を行っていますが、
この事業は高齢者の買い物支援と地域商業の維持及び宅配人が巡回することによる高齢者の
見守りとしての働きを担っております。市内には、移動販売をなりわいとして、買い物の利
便が悪い地域を巡回して販売している業者もあります。
本年度、番匠商工会に委託して、宇目、本匠、弥生地域の高齢者世帯等、今後買い物支援
が必要と思われる世帯に対して、買い物の実態や要望等を調査していますし、移動販売者の
行商地区についても調査を行っております。調査は継続中ですが、高齢者でも車を運転でき
れば、なるべく自分の力で買い物に行き、自分で選んで買いたいという願望があります。今
後この調査結果をもとに、見守り、買い物支援に対してどうあるべきかについて研究を進め
てまいります。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 将来のそういう、どの地区でもそういう、私は全部の地区、中学校区とか、
例えば言うたわけで、今されておるところは充実すればいいわけ。それを今後の課題として、
また私の質問と重複する部分は玉田議員や三浦議員が質問すると思いますので、この辺で大
項目1は終わります。
ただ、冒頭に申し上げましたように、政治次第で変わります。来年、市長選があります。
市民から選ばれた市長がなるわけですが、佐伯市で一番票田を持っておる市職労、そういう
ところと密約を交わして選挙に出られるような方がおられた場合は行財政改革に反するもの
だということを申し上げておきます。
2番目の質問に入ります。
中心市街地活性化基本計画について、大手前開発事業の白紙撤回に伴う影響について。こ
れは、皆さんのところに資料をお配りしております。髙司議員も質問したと思いますが、要
するに大手前を白紙撤回しても通行量を達成できれば、間違いなく大手前は、ほかの事業は
推進できるのかどうか、それをまずお尋ねします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。現在、中心市街地活性化基本計画の認定
維持については内閣府と協議中です。大手前開発事業の現計画の白紙に伴い、大手前開発で
予定していた事業効果を補完するため、歩行者通行量の増加目標を達成するための代替事業
を求められています。その代替事業の変更が認められれば、認定を維持することが可能とな
り、お尋ねの歴史資料館、観光交流館等の事業は予定どおり実施することができます。ただ
し、歴史資料館整備事業につきましては、都市再生整備計画の全体事業費が減額となるため、
提案事業枠が縮小されることから、予定される交付金が減額されることになります。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) この通行量、この中が、計画がいかに、基本計画の初めがいかにでたらめ
であったかということをまず言います。この中には、民間の活力で、ある大手のホテルが
153室、稼働率を30%、1日当たり45人通るから、その中の1割の5人が駅周辺を通行する
というて数字を練られております。普通、皆さんもちょっと聞いてもらえばわかる話ですが、
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30%でビジネスホテルはしないんであります。それほど内閣府のチェックというのは甘いの
かなと感じました。
そして、今回右側にあるのは中心市街地活性化協議会に大手前の事業をやめることによっ
て、451人分の通行量が減るから、それをカバーするために、市のほうではこういうふうな
計画を立てました。167人通行することになっておりますけど、まだあと284人足りませんか
ら考えてくださいという内容だったんです。私は中心市街地活性化協議会に、公開に出席し
ました。武田企画課長には、前に尋ねたことがあるんですよ。4番、駅前周辺の公募売却、
ここにはコンビニができるそうです。前、大手前にコンビニを云々というた時期がありまし
たから、当時調べました。このコンビニに80人、1日に来るようになっておりますが、どこ
のコンビニであろうと新たに始める場合は約10倍の800人、目標は600人を見込まれんような
ところではちょっと本部なりがやらないのではないかと思います。ここの数字を600人、あ
と520人ふやせば、今回の通行量は簡単にクリアできます。それは提案しておきます。
それと、関連でお尋ねします。先ほどほかの事業は影響ないと。ただし、歴史資料館の規
模が違うという話がありましたが、これはある新聞が先月28日、市長選に出馬した方の意見
です。このうちの1人の方は、大手前に文化会館、歴史資料館をという、白紙撤回になった
のですから、発言は自由ですが、これは第1期計画で歴史資料館は当たらんということにな
ります。もう一人の方は、城下町観光交流センターは中止すると言っております。選挙は4
月にあります。このうちの1つでもまたやめたら、第1期計画の認定が取り消される可能性
があると思うんですが、そこのところを確認します。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 先ほどの答弁で説明しましたように、今、内閣府のほうと協
議中でございます。11月12日やったと思います。私も内閣府のほうに同席して協議を進めて
おりましたけれど、大手前開発は白紙というような状態になったと、重点事業がなくなると、
それで新たな事業を組み立てて行わないといけないというような状態で説明させていただき
ました。
そうした中で、歴史資料館、観光交流館も継続しますというような説明も行っております。
そういった状況でございますので、今後新たにまた交流館、歴史資料館がだめとなると、ま
た一からやり直す必要が出てくると思われます。内閣府には、観光交流館をやります、歴史
資料館もやりますというようなことでお答えしております。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) けさほど県にも内閣府にも連絡しておる。確認しておる。ただし、去年の
2月10日、大手前、歴史資料館、観光交流館、住民投票にかかったときに。どなたが市長に
なるかわからんよ、まだ市長選に立候補する方もおられるであろうから。ただ、そういう
方々が観光交流センターは要らんとかという、この方、市長の片腕やった方です。副市長で
す。そういう方が第1期計画をやめるというようなことは、内部で真剣に討議されておらん
のじゃないですか。責任のある立場であれば、初めから、基本計画をつくるときから、そし
て去年の2月10日にあったときから、そのときに変更しておけば。大手前もそうです。立ち
どまっておれば、今回のような破綻ともいうようなことにはならなかったと思います。そこ
はまた後でやりますので、次に行きます。
準備組合と佐伯市の責任について。議長、いいですか。
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○議長(小野宗司) どうぞ。
○1番(後藤幸吉) 市長は大手前を初め凍結と言いました。8月1日の夜です。新聞には、8
月2日には凍結ということになっていた。ところが、6日には白紙撤回になりました。凍結
と白紙撤回では違います。まず市長、あなたの白紙撤回というのはどういうことでしょうか。
凍結と白紙撤回は違うと思うんですよ。白紙撤回ということになれば、現在、区画整理は佐
伯市が、再開発は組合がという手法も含めて白紙撤回ということですか。そこのところをお
尋ねします。
○議長(小野宗司) 後藤議員、もう一つあります。③あわせて御質問ください。
○1番(後藤幸吉) ③副市長の責任についても問いますが、この方、選挙に出られる方を余り
言うと悪いから、ただ任命責任ということで、まず市長から今のお答えをいただいてから再
質問します。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 後藤議員より大手前開発事業ということで、これも再々答弁しております
が、私のほうは当初、土地区画整理事業については、この状態においては凍結しなければい
けないと。そうした中で、区画整理が凍結するということは、現計画、いわゆる再開発事業
等については、これは白紙にしなければ。いわゆる区画整理ができないということは再開発
事業もできないんだと。区画整理そのものは現状進んでいる部分がありますので、全部さら
に戻すということは非常に難しい部分があります。いろんな調査もしておりますし、そうし
た分についてはそれを有効活用しながらやっていきたいということで凍結という言葉を使わ
せていただきました。委員会については、そうした中で現計画という形での白紙ということ
で、再開発分については区画整理ができないので、区画整理が、事業ができないので、再開
発事業についてはこれを白紙にせざるを得ないということでお話を申し上げました。
以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) それでは、市長、例えば13階とか、そういうことも含めて再開発の上の部
分は白紙ということでいいんですか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 13階はそのものが都市計画にのっておりませんけど、再開発事業に関して
は、区画整理事業ができなければ再開発事業はあり得ないということで、再開発については
白紙だと、そのように思っていただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 私はこの間、8月の臨時会、8日6日か、10日か、9日か、そのときに私
だけが住民投票に賛成したんです。その中の内容は、事、まちづくりについては市長を信用
できないからと言いました。今回も先月、中心市街地活性化協議会が行われました。その中
で市のほうからの説明として、武田企画課長は来られておりますが、御本人の弁解は要りま
せん。その席上、将来、歴史資料館は現在の位置につくる、三余館も使う、三余館機能は大
手前に持っていくと、それが市長の意向であるという発言がありました。そして、谷川会頭
などから、大手前は白紙ではないんですかと言われております。
来年4月までの任期の市長が事業を破綻させた上、私がなぜ破綻とかというと、区画整理、
再開発、同時に行うのが難しいのはわかっておった。それを上げてきて、途中で中止するよ
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うなことになったから破綻と言うんです。市長の意向として、大手前に公共棟の一部に取り
込むと、そういうような説明がありました。これは、市民に対する背信行為じゃありません
か。
協議会というのは、商工会議所に事務所があります。商工会議所の会頭が会長です。副会
長はまちづくり会社の村上社長、JA、JR、JF、それから東、佐伯小学校区の区長さん、
区長会長さん、自治連合会の会長さん、医師会、建築士会、たくさんの方が集まっておられ
ます。私は、この人たちが市民を代表するところであると。ところが、前回は、12回目は公
開制度でしたから、表面に出てきました。今回12回目の協議内容を、議案を商工会議所が常
議員に出していますが、その中のそういう討論というのは、ほかの議員には示されておらん
と。公開で聞いておったからわかったんです。そういう市民の代表のところで、今まで白紙
だと言いながら、そういう市長の意向というのが示されるということはおかしいんじゃない
ですか。市長、お答えください。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 先ほど申し上げましたように、原案についての、現計画について白紙と申
し上げましたが、その建物その他というので、市としての考え方としてはそういう素案をも
って臨んでいきたいという考え方を持っております。特に、総合計画等においてここをどう
するのかという形の第1期のときに、これについての開発等ものっております。基本的には
そうしたものを非常に持ちながら、またこれは素案ですので、中活の皆さんがどうしてもそ
のところはだめだということになれば、その時点でやはり修正なり、市の考え方と練り合わ
せていく必要があると思っています。
現状態では、私のほうはそうした中での、いわゆる機能を持った、いわゆる三余館機能を
持った形のところを市が持っている公共用地に持っていきたいという考えで計画としての素
案を考えております。
以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 白紙撤回じゃないじゃないですか。白紙撤回というのは、準備組合方式で、
その再開発をどうかも含めてやることでしょう。まるきり白紙じゃないんですか。だから、
そういうことだから議会の議員の方々も住民投票の必要はないと、住民投票に賛成する方も、
白紙ならいいよというんでしたんでしょう。そしたら、今度はこういう素案じゃと、そうい
うことを、意向を、協議会にまだわずか2カ月、3カ月しかたたん段階で何とか誘導するの
はおかしいんじゃないですか。
私どもが今までの協議会の内容を聞いております。今、基本構想です、何です、かんです、
かんですとか言いもって、どういうものができ上がるかも、私たち佐伯市議会の地域開発調
査特別委員会と同様に説明は受けたけど、かなりの時期までどういうものができるかわから
んじゃったんですよ、今回の計画は。市長だって、1月31日に13階建てを知ったんでしょう。
去年の12月まではもとの基本計画の4階建てで市民には説明をしておったんです。そのとき
には既に梓設計が、3,150万円払われていますけど、その案を練りよったんです。2月9日
には、私たちの前に模型まであったんですよ。あなたが知らんうちに事業を推進していった
んですよ。今度、区画整理と再開発を別々に分けたから失敗したということがある。民間の
土地があるから再開発は組合に任せるとあなたはいつもおっしゃられておるけど、これをご
-160-
らんください。
これが、再開発準備組合が8月5日にチラシで全戸に配達する予定だった絵なんです。住
民投票が1万2,000も集まったのは、こういう計画のままでいいんですか、住民に投票させ
てくださいと言ったやつを再開発準備組合はつくったんです。しかも、区画整理は佐伯市が
する、再開発は組合に任せておると、こんなものをつくって、あげくに市の責任で失敗した
んだから立てかえ金を払うてくれなんということになっておる。あなたの責任は重いと思い
ますよ。それで、まずその責任をどういうふうにとるのかお尋ねしたいが、もうちょっとほ
かのほうに行ってからやります。
準備組合、この方が内部の構成員、それと市とか、そういうところに発送しておる文書の
幾つかを見まして、市長は、区画整理は佐伯市が、再開発は準備組合だと言うけども、あの
方たちが出しておる文書の中に。いいですか。8番目です。当準備組合はこれまでに行った
いかなる活動も全て佐伯市当局の指導の下、一致協力して行ってきた事業に鑑み、前記4を
原因として生じるであろう不利益を当準備組合組織並びに佐伯市を除く組合員が受忍すべき
理由があるとは思わないと。全て佐伯市の指導で行われてきたと言うておるんですよ。干渉
しよったんじゃないんですか。本当に準備組合が単独でやったのであれば、今回戸田建設か
ら、それとほかにまだまちづくり会社からも200万円あるんです。ほかにもある、出てくる、
そういうものを佐伯市は払う必要はなくなりますわね。ところが、この方の言われるように、
全て佐伯市の指導の下ということになったら、佐伯市に責任が発生しますよ。そこのところ
はどうですか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 後藤議員の質問を整理しますと、再開発部分の13階の話をしておりました
が、私は13階の話はしておりません。市の公共施設の話をしておったんですね。市の公共施
設の関係ですね。市が請け負う公共施設の話をしているから、三余館機能を持った公共施設
をそこに持っていくような考え方をさらに持っていきたい。今回の場合は、13階に主に入っ
ているが、いわゆる再開発組合がつくる13階建ての問題ですので、そこの接点はちゃんと整
理していただきたいと思います。
それから、現在そうした中での話ですので、再開発組合としてどういう経緯の文書かとい
うのは組合員の中にそうした形で市との対立関係といっても、何かそうした実証というんか、
そうした中の文書で、一方的な文書になっているか、それはちょっと私も整理し、そのこと
を確認しなければわかりませんが、市といたしましてもそうした中で、一体となった土地区
画整理事業と再開発事業という中で、今回そうした中で区画整理事業についてはなかなか、
あのときも申し上げましたけど、地権者の方の理解もなかなか難しかったと。また、これか
らの資金計画等についても難しい部分があるということで、その他またありますが、そうし
た中で判断させていただいたと思っております。
以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 白紙撤回というのは、公共棟のことも白紙でしょう。大手前再開発を白紙
ということになると、公共棟は残すけど、民間の部分のことは白紙ですと、私たちは聞いて
おらんよ、この間。でしょう。都合のいいことを言うもんじゃないよ。
第一、今度の計画、公共棟の話になったから言うけど、ただでできても年間維持費が何ぼ
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かかるかということは私たち地域開発調査特別委員会で聞いておらん。年間かなりの金額が
要るよ。そんなこともない案を、延べ4,600平米であるけど、実際4,000平米に当たる部分は
組合から純粋な現金で買わないかんのです。二、三百平米は地権者の権利で獲得できるけど
も、4,000平米は買わないけんのですよ。そういう試算もはっきりと示されておらん。ただ
大きな建物をつくりたがる。さっき言うた、あなたは民間の分のことは言うておらんと言う
けど、白紙撤回というのは大手前全体だったんじゃないんですか。言うことが違うよ。確認。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 後藤議員から私に、その前の質問は、13階建てを主に言われたんですね。
1月31日まで市長は知らんかったと、13階はどうだろう、だからこういうことで、こういう
形でと。議員が出した資料も、地権者組合が出した、そうした全体の図面を出したから、私
のほうとすれば、公共施設に対しての問題です。公共施設に対して現計画、いわゆるこうし
た13階建てを含んだ計画については現計画ですので白紙にしますということは、それはおっ
しゃるとおりです。
ただ、この計画について、私どもは三余館機能を持った公共施設を持っていきたいという
のが、あくまでも素案です。それを、三余館を建てるというのではないんです。そういう機
能を持っていたのは、公共施設の中に、どちらにしてもそこにあれだけの土地を市が持って
います。これを、全く市が公共的な施設を建てない場合は全額返済しなければいけません。
このことを考えた場合、市としてもあの土地を有効活用するのには公共的な施設、またそう
したものをある程度入れていかなければいけない。面積等については全くこれは決めてもお
りませんし、そうした素案的なものを考えていきたいということです。
以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 市長、あなたをかばってあげようか。こんなつまらん計画を準備組合がつ
くったから市民の反対運動が起こったのよ。しかも、あなたが1月31日まで知らんかったと
言うから。議会が知ったのが2月9日だから。誰が責任者で、誰がやりよるかわからん、こ
ういうものをつくったからいけんという。初めからあなたが、例えば4階建てのこういうふ
うにしましょうと。地域の人がこういう店舗をつくりたいのであれば、公園も応援しよう。
道路も抜いてあげよう。やる事業ならいいのよ。私たちに話を持ってきたときは、26人全員
同意だったの。
区画整理と再開発を同時にやる。難しいかもわからんけど、私は賛成したんですよ。そし
たら、企画から今度建設のほうにかわったかというように、1人反対者がおった。だから、
その一角。この一角はその地権者以外の、それとここ、抜けた分は佐伯市が買い取る。ここ
から上を、事業をやりますと言うたら、ちょっと理解してもらえん人が2人おるからと。こ
の2人というのは、準備組合の構成員よ。この2人を悪者にするような言い方をあなたはす
るのよ。
いいですか。この13階でなければ、都市計画の変更はせんでよかったんです。都市計画の
変更を建設常任委員会が、6月議会で7月31日に継続審議にしたから都市計画の変更がおく
れたことも、これ一つの原因ですよね。事業がおくれておる。それと、あなたは、2人、判
をついてくれておらん人がおると言った。それと、準備組合の金の話もしましたよ。この計
画が悪いからおくれたんです。
-162-
そして、話はダブるけども、この中に準備組合の責任ということも書いておりますから言
いますけど、今のところ、まだ戸田建設からは6,300万円の正式な話はないように聞いてお
りますが、これは誰に聞けばいいんかな。戸田建設は8,000万円を上限に金を貸す。そして、
社員も派遣する。今度のこんな案に戸田建設の社員は、会社は関係しておらんのですか。そ
このところをお尋ねします。ただ金を貸しただけですか。社員の人たちは何をしたんですか。
この13階に話を持っていく過程で、戸田建設はどういう役割をしていますか。どうぞ。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 建設部長の永田でございます。
事業協力者である戸田建設は、当然事業協力者として事務的支援、役務の提供を準備組合
は受けております。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) だから、これにも関係しておるの、そこ。あなたは以前、都市計画課にお
られたから。市長が1月31日に知っても仕方がないのよ。本当は佐伯市が所有者になったの
が3月議会だから、それまでは土地開発公社が持ちよったから、地権者で出ておるはずじゃ。
そんなときに、この案は戸田建設が少しでも関知しておるんですかと聞きよるんです。して
おるか、しておらんかでいい。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 当然、事務局の支援をする中で、そういった計画の変更案が出るとき
には、してないとは言い切れません。ただ、そういった協議の中には当然立ち会って、私、
当時いなかったんですけども、いたと思われます。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) そしたら、こんな13階の案を出したのは髙橋理事長。誰が出したの。そう
いう毎週8日に寄って協議をしもって、少しでもいい、いいようにしようと思う。佐伯市は
平成21年度にアースケイプに1,575万円、これはいい。平成22年度に1,900万円と500万円、
随意契約で勝手に払うて、どぶに捨てたと同じ金になっておるんだが。この案は誰が言い出
したんで。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 当然、準備組合の中で事業の実現性を高めるために、資金計画とか、
いろんなことが協議されてきたものと思われます。その中で、13階案というのは、事業の確
立性を高めるために13階ということが協議されております。戸田建設と後藤議員はおっしゃ
られたんですけども、そこに事業協力者が立てかえた資金によって委託されたコンサルが谷
澤総合鑑定所とか。
○1番(後藤幸吉) 谷澤じゃろ。谷澤。
○建設部長(永田亀男) そういったコンサルの方々の考えのもとに13階が構築されたことであ
ろうと思います。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 私は、これに戸田建設も加担しておれば共同責任。住民投票の対象になっ
たんだから、だから営業活動の失敗ですよと、払う必要はないと思っている。これは法廷闘
争の話ですけど、佐伯市が全面的に出ることはないのよ。これは、あくまで戸田建設の支店
長さんと髙橋理事長さんの間で裁判なりをやればいいと私は思っております。庁舎なんかを
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28億9,000万円であるところがとった。予定価格。27億5,000万円でとった。戸田建設は31億
円だからな。同じ程度の公共事業じゃないですか。同じ程度の工事でそういう高いところに
組合が発注するというようなことは理解できませんから、今回の事業自体は、私は一回立ち
どまって、それは平成27年度に出し直すこともいいと思うんですが、そこの責任のところ、
市長、あなたはどうするんですか。去年の12月議会では、髙司君の質問に選挙もありますか
らと言うたが、あのときにはまだ順風に進んでおる段階の話です。今度のは、この事業をや
めれば、戸田建設から請求されるかもしれん6,300万円なんていうのはかわいいもんよ。今
まで使っておる金、相当使っておる。白紙撤回ということになれば、それで全部無駄になる。
人ごとのように、平成27年度にやり直すんだから、白紙だから問題はないと言いよるけど
も、その責任をどうやってとるん。いいかな。大手前をやめて、また歴史資料館なり、つた
や旅館、観光交流センターなりをやめたら、第1期計画はパーじゃ。歴史資料館、予定どお
りにはできんらしいけど、あそこに当初は13億円で1万2,000人から1万5,000人が来ると言
っておった。観光交流センター予定地も、前にある国木田独歩館6,300人。そんなところに
観光交流センターを無理につくらないかんことになるんよ、今度の計画。大手前はもう白紙
です。あとはもうやめますと言うたら認定は取り消されます。これは間違いない。嫌でもつ
くらないかん。
去年の住民投票の対象になった3事業の残り2つはせないかんことになった。あなたの部
下が、歴史資料館をつくったら1万2,000人から1万5,000人来ると言うておるのよ。そんな
事業もせないかんのよ。つたや旅館に年間2万5,450人来ると言うておるのよ。市民の皆さ
んに聞いてみなさいよ。それだけ通るかどうか。そういうことの、へましよるところの第1
期基本計画でさえ認定されん可能性もあるかもしれん。大手前が破綻した責任はどうとるん
ですか。やめられるんですか。選挙に出る出らんは勝手だから、3月まで任期を全うして、
するんですか。もし、戸田建設から請求されたら、私どもは払わんよ。市民が払うのは筋違
い。あなたが払うんですか。そこのところの責任問題をはっきりとお答えください。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 責任云々の話ですけど、現計画は、私は継続した状態の中で中断したとい
う考えをとっております。また、そうした中で戸田建設、いわゆる組合との関係、これをま
だ精査しておりません。これがどういう形の精査になるかによって、先般私のほうはそうし
た中で一組合の代表としてその中に入り、調整を行っていく。それ以降、市のほうに請求が
来るのか、来ないかと、それもはっきりわかっておりませんので、その答弁についてはここ
でお答えするような状況ではありません。
また、この事業がおくれた責任ということですが、基本的にそうした理由があって、私は
基本的な理由があったと。それともう一つは、合併特例債が5年間延長するということで、
この事業についてはこれからも可能だと。
また、議員が言われる通行量というのはあくまでも、中活の総務省の関係であります。だ
から、これについての認定について云々があります。
もう一つは、これは、都市再生という国交省の事業がありますので、これについてはまた
別個の形ですね。これができない場合にどうするかという交渉も今やっております。そうし
た中で何とかそうした事業に対する補助の体制とか、それを見ながらやっていかなければな
らないかなと思っております。
-164-
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) 市長、あなたは6月からシミュレーションをした結果、一回白紙にして、
初めは凍結だったんだけど、新たな事業を組み立てたほうがいいと言うた。その原因の一つ
は、この計画があくまで悪かったことが一つ。まだ正式には申し込んでおらんじゃったけど、
経済産業省の資金が、まちづくり会社が多分活用するであろう資金が事業仕分けの関係で出
らんことになったことも一つはあるんですが。
合併特例債が延びたから喜んだわな。第2期計画はしゃんとできます。後で質問するから
それはいいんです。第2期計画は初めから皆さん地権者、賛成です。こういう区画整理、再
開発、一緒ですというやつは破綻したんですよ。今まで使った金もあるんですよ、本当に白
紙撤回なら。全部設計料から何からやり直さないといけない。その責任を言いよるんです。
その責任を私は言いよるんです。あなたは一つも触れんけど。白紙になったけど、先々やる
ということと、今まで使われたであろう金の責任を言いよるんです。そして、まだ戸田建設
から正式なあれがないという。それは先のことですよ。第一、佐伯市が初め、表に出る必要
はないんだから。髙橋さんとやり合うて、その後で佐伯市が応分の責任を負担せないかんこ
とになるかもしれんけど。
私が言いよるのは、こういう失態を、しかも1つやめたおかげでつたや旅館に2万5,450
人も来るなんて計画を組んで、あれ、当初予算が2億8,500万円か、そういうものまでつく
らないかんことになった責任を言いよるんです。責任ということは、今までのところであな
たの責任、一つも言わんのよな。責任もとらんのよな。そういうことでいいですかな。
あなたは選挙が済んだら必ずやるのよ。前回、歴史資料館も議会は19対20で否決した。選
挙が済んだら買うちょった。信任されたんと間違えてやるわけですよ、その事業を。だから、
私のように、事、まちづくりについてはあなたを信用しないと言うたんです。そこのところ
はもう答えられんですわな。答えますか。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 歴史資料館の話ですが、これは多くの議員も、私もお話ししております選
挙後に。多くの議員は壊す建物を買うことがいけないということが出てきております。だか
ら、あのときの提案のほうが私はまずかったなと思っております。そうした中で、歴史資料
館についての理解はとられたと思ってやっております。
それから、現在、つたや旅館を買うことにしようがなしに買うようになったんじゃないか
というような言い方をしますが、基本的に第1期計画の中にはつたやの問題もするというこ
とになっていますので、また歴史資料館についてはこうした中での計画で上げておりますの
で、これが、大手前がだめになったからやるんじゃなくて、もともと計画にあった中での、
私はやり方で推移していきたいと思っております。
以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) あなたは、去年の2月のときには、プロポーザル、何とかをして、中心市
街地活性化協議会にも、8回、十分説明しておると言うけど、あそこ、中では、例えば歴史
資料館が13億円かけて、当時は、1万2,000人から1万5,000人が入るんかと。観光交流セン
ターに2万5,450人来るかと、そういう協議は協議会の中で一切されていないのよ。
いいですか。あそこの35名か、35団体の中に専門家が何人もおるはず。その人らが1万
-165-
2,000人も来るんかという話になるんで、本当に討論すれば。つたやに、前に、6,300人しか
来んのに、ここに2万5,450人が来るんかということになると、協議会が、あれは575万円だ
ったか、国から、そして自己負担が商工会議所とまちづくり会社で145万円、佐伯市が180万
円払っているところなんや。そこの意見は集約が必要なんでしょうが。しておったら、こん
な、あんなところに観光交流センターであるとか。歴史資料館はいいですよ、規模なりに考
えれば。それとか、協議会の人たちは13階建てができたのを2月17日の新聞で知ったなんて
言うたら、協議会は役目をしておらんのですよ。あなた方職員は情報を出しておらんの。出
しておらんのよ。協議会は役目を今までしておらんのよ。そういう協議会に、今度はあなた
が三余館機能を持っていくという、あれであると言えばスーッと通るの、今までの協議会で
あれば。
ただ、今まで、白紙と市長が言うたんじゃないのかというのがせめてもの抵抗や。あなた
が、みとれば、大体協議会はなるのよ。そこのところで、もう既に大手前に歴史資料館、三
余館機能を持ってくるとかということを言うことは、公共棟はつくるということじゃないで
すか。白紙撤回と違うじゃないですか。答えるの。まだ言うの。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 議員が言われる中活協議会ができたのは、たしか平成21年だと思うんです
ね。この計画書を皆さんに配付したと思います。あれについて全部審議してもらったという
ことを私は思っております。その中で意見書、会社の回答の意見書を持って、私のところに
寄ってこれをやってくださいと。それは資金を十分考えてということで、私のほうにそうし
た、あの中に全部出ておりますので、それに基づいたときに、先ほど言ったつたやさんの問
題とか、歴史資料館の問題は、その中の資料に私は入っていて、その計画に基づきながら中
活のほうの申請に上げていったと思っています。だから、そうした段取りが私のほうに来て
おったので私としても資金繰りを見て、この事業計画を進めていったという経緯をとってお
ります。
以上です。
○議長(小野宗司) 後藤議員。
○1番(後藤幸吉) この間、協議会、塩月副市長が出席された。あなたの意向ということを知
らんやったよ。そこのあれを、議事録、テープレコーダーでとってしておりますから、そこ
を読もうか。あなたの、当時はまだ副市長だった。その方が、え、武田、いつ言うたんかと
聞いたんですよ。そして、その後、議会の協議会のときに言うたことですと言うて報告した
わけや。いいですか。市長が言ったというのは、議会で言ったということか、武田。議会と
いうか、議会の全協とかそういうことを言ったのか、市長が。ちょっと記憶にないがと。彼
は大手前云々の構想を知らんじゃったということです、その協議会の時点では。そういう方
が今まで市の代表として協議会に出向されておるんです。出ておるんですよ。
旅館組合というものが協議会に入っております。そんな人らが、ルートインとか全国チェ
ーンが30%でホテルをつくるなんて言うやつ、ほう、そうですかと指くわえて言うはずない
じゃないですか。ただ、要はあなたが責任をとらんというのはわかった。本当はとってもら
いたい。ただ、最後までやらんと私も議長から注意を受けるので。
○議長(小野宗司) 時間がございません。まとめてください。
○1番(後藤幸吉) はい。それでは、第2期計画策定における中心市街地活性化協議会、この
-166-
役割と、多分575万円の国からの金は出らんと思うんですが、佐伯市は今180万円しか出しよ
らん。あなたは中活の協議会を続けてくれと言うて、こういうふうに新聞に載っておるんで
す。どういう補助をするんでしょうか。
それと、大手前第2計画、池彦からの道路、そういうことは第2期計画に考えているの。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 私のほうに、企画部長に答弁を用意させたんですけど、あくまでも第2期
計画というのはいろんな素案の中に持っていくのと、地元から出る案を上げていかなければ。
今またここに約束を、つくりますという約束はできません。だけど、そうした案もいろいろ
地域の人も必要とあれば、第2期計画に道路の問題を入れていく必要もあるかもわかりませ
ん。あくまでも第2期計画、まだ今入っておりませんが、これも中活審議会、また特に大手
前の地権者が関係すれば、区画整理等があれば関係しますので、そうした方々と一緒になっ
て折り込むかということをやっていかなければならないということで、素案的なものはいろ
いろ先ほど言いましたが、持っておりますけど、それはあくまでも私どもの素案であって、
市民の意見を大きく聞くということが大事だと思っております。
以上です。
○1番(後藤幸吉) 協議会のほうでは。
○市長(西嶋泰義) だから、第2期はまだ平成27年度ぐらいになりますので、予算の関係では
第2期計画について、基本計画についての予算をまだ今のところは上げるような状態ではあ
りません。
ただし、現協議会についての補助については、私どもで内部調整して、内部でこれから予
算がありますので、その協議会ができる補助金等については考えたいと思っております。
○議長(小野宗司) 後藤議員、時間です。
○28番(上田徹) 議長、発言を求めます。
○議長(小野宗司) 暫時休憩いたします。
午前11時02分 休憩
──────────────────────────────────────
午前11時03分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
以上で、後藤議員の一般質問を終わります。
(発言する者あり)
暫時休憩いたします。
午前11時04分 休憩
──────────────────────────────────────
午前11時06分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、19番、芦刈紀生君。
○19番(芦刈紀生) おはようございます。毎日御苦労でございます。19番議員、開政会所属の
芦刈紀生です。一般質問を行いたいと思います。
一般質問初日の上田議員、矢野精幸議員から質問がありました地区対抗駅伝ですが、16日
を中止ということは、これはやむを得ない事由だと思いますが、一生懸命今まで練習してき
-167-
ている選手、関係者の方のことを考えると、できれば1月、2月、新春駅伝でもまた考えて
いってやっていただければなと、そういうことを要望、検討をお願いしまして、質問に入り
たいと思います。
合併して以来、周辺地域の皆様から徐々にだんだんと年を追うごとに声が聞こえてきます
のが、合併していいことは余りないと。それは、道路や橋ができないこともありますけども、
それ以上に行政改革等による職員の減少、並びに保健師さん等がいなくなるということは一
番の寂しくなった原因ではないかと思います。
スポーツにしてもそうでございます。合併前は各地区で予選をし、郡体があり、それから
県体へとつながって盛り上がって、地区でやっておりました。現在は、地区予選がほとんど
ありません。そういう集まりもありません。市民体育祭はクラブ等の出場があって、クラブ
活動はかなり活発になってきておると思うんですけども、一番地域の元気の源である、広く
底辺に広がったスポーツが極端に少なくなったような気がしております。
そんな中、昨年、振興局の体育担当職員が減らされました。減員はもう皆さん御存じのと
おりだと思いますけども、その結果、1年半ほどたっていますが、どういうふうな状況なの
か、まずお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
おはようございます。教育部長の福泉です。よろしくお願いいたし
ます。
それでは、芦刈議員から御質問がございました社会体育についてということで、振興局か
ら社会体育職員をなくしたがということの影響についてお答えいたします。
振興局で社会体育を担当した職員が昨年から嘱託職員となりました。地域の社会体育は、
スポーツ振興課が嘱託職員と協力して現在取り組んでおります。嘱託職員には、各支部体育
協会の事務局や地域スポーツの企画振興、またスポーツ団体に対する支援、社会体育施設の
利用受け付け及び維持管理の業務に当たっていただいております。
スポーツ振興課では、今年度、嘱託職員をサポートするための職員1名を配置し、また施
設管理に当たる職員も1名配置しております。地域の社会体育の推進や施設の保全、またこ
れまで実施してきた行事や会議など、これを円滑にしていくような事務分掌というものをス
ポーツ振興課ではつくっております。
嘱託の職員につきましては、スポーツ推進委員や体育協会の支部の役員と連携していただ
きまして、地区体育祭やマラソン大会など多くのスタッフを必要とするような行事もござい
ますが、その場合につきましてはスポーツ振興課の職員とあわせて振興局の職員が協力して
実施するということの体制をとっております。
今後も支部体育協会あるいはスポーツ推進委員と連携を密にしながら、地域スポーツが衰
退しないように実施していきたいというように思います。ただ一つ、一番大事なことにつき
ましては、やはり地域の方が一生懸命取り組んでいただけるという体制が必要ですので、今
後とも御支援をいただきたいというように思います。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 体育担当、嘱託の職員がいて、かなりやっておりますけども、私が言うの
は、いわゆる行事、いわゆるスポーツ行事。例えば昔みたいに地区で野球大会をしたり、バ
レー大会をしたり、なかなか人口減でできなくなっておりますが、それを今できる人、今で
-168-
きるグラウンドゴルフとかミニバレー、そういうものを市が、嘱託職員がおりますので、ス
ポーツ指導員ですか、おりますので、そういう方が企画をして、部ごとに年間を通じて企画
して、地区から誘い出してやると、そういう行事はできないか。年間何回かそういう企画を
して、例えば直川なれば、6公民館があるんですが、そこからふだん出ない人を誘い出して、
そういうふうな行事をすると。だから、野球とかそんなんはできないんですけども、健康的
なもの、呼び出す、そういう段階の行事はできないかと、スポーツ担当、嘱託員さん、つい
て、できないか、ちょっと。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
このお話は以前から随分聞いております。地区にはスポーツ推進委
員という方々がそれぞれいらっしゃいます。各振興局管内には10人から20人程度の方々が推
進委員となっていただいております。
推進委員はいるんですけれど、やっぱりそれを組織する団体というものが少しないかなと
いうふうに感じております。といいますのも、これまで振興局は行政が主体となっていろん
なイベントを組んでおりました。そこで、スポーツ振興課としては、より支部の体育協会と
いうものをしっかりした組織にしていきたいというふうに考えております。体育協会のほう
にも、そこに補助金というものを出しておりますし、補助金の中で体育協会が独自の事業を
組んでいく、そしてそれをスポーツ推進委員が支えていくというふうな体制ができたらなと
いうふうに考えています。
ですから、活発に動いている支部もありますし、若干そこら辺に温度差があるところもご
ざいますので、教育委員会としてはそういったところに支援をしていきたいなということで、
とりあえず支部の強化というものを図っていこうという考えでおります。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 旧市と旧南郡というのは、旧町村は、今言われたように体育協会のあり方
が違っております。今回、それを旧市並みに合わせて、体育協会の各支部の協会長、区長会
長さんにということで、今では振興局長がそれを兼ねて。だから、振興局が兼ねておる場合
は、スムーズな、行事を組んでもスムーズにできていた。でも、区長会長さんとなるとそこ
はスムーズにいかないんですよね。だから、行事がおのずとなくなってしまっている、そう
いう状況です。
だから、そういう状況でやるんだったら、そこをスムーズにいくような体制の立て直しを
しないと、いつまでたってもこれがだんだん衰退してくだろうと思います。特にスポーツ推
進委員さんたちの出番はほとんどないですよ。だから、そういうところもぜひ考えて、これ
が一番の元気になる、何もないとか言わせないような、そこが大変です。例えば、部長の木
立のところもそうだと思いますんで、よろしく。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
先般、自治会の理事長さん方と話しする機会がございました。支部
によっては、区長会議、その地域の区長会長さんがいわゆる支部の会長さんをしていただい
ているということで、どうにかならんのかという話もございました。
スポーツ振興課は、確かにスタート時点では自治会長さんにぜひいろんな部分で協力して
いただければ、地域のことがわかるし、ある意味では幅広い活動ができるのかなというよう
なこともありまして、そういった動きをしたこともあります。地域によってはそうではなく
-169-
て、いわゆるスポーツ推進委員さんが会長さんになったりとか、いろんな、いわゆるお手伝
いいただける方にしていただいていることもございます。ですから、組織というものをどう
いうふうにつくるかということについては、やっぱり地域の中で本当に議論していただくこ
とが必要かなと思います。
また、市の連合のスポーツ推進委員の会長さんからも、ぜひスポーツ推進委員を使った活
動というのをしていただきたいと、そういった意味でのスポーツ推進委員の選出する段階か
らやっぱりきっちりした仕事内容というものを考えてお願いするような形にできたらなとい
うような話もございますので、組織づくりについては、本課としてはそこに取り組みをして
いきたいなというふうに思います。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) ぜひお願いします。できれば、各振興局は、同じような行事は、ある程度
特色があっていいんですけども、常にできるように、そうしないとこのままずるずるいって
大変なことになりそうなので、ぜひ強力に推し進めていただきたいと思います。
それでは、次に、社会教育の問題ですが、この点につきましても、昨年、私、職員を引き
上げるということにかなり反対してきました。しかし、ことしの4月から担当職員を本庁に
引き上げまして、私が質問したときに、そのかわりに各地域の精通したベテランの嘱託職員
を置くということで、各振興局とも聞いてみますとほとんどベテランの方が配置されていて、
非常にこれ、社会教育につきましてはいい動きができていると聞いております。本庁の担当
に聞きましても、非常によくやっていい動きができて、非常にいいというようなことを言っ
ておりましたけども、その状況はどうでしょうか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
議員からお話がございましたように、本年度から振興局担当職員4
人を社会教育課内に配置させていただきました。社会教育の推進ということで、これまで社
会教育に携わったことのある職員ということで、地域との連携が非常にうまくできていると
いうように思います。そのうち3人につきましては、社会教育主事という資格を所持してお
りますし、事業実施に当たる、毎月のように振興局や公民館に出向きながら、地域との連携
ということを図っております。昨年同様の動きは十分できているというふうに思っておりま
す。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 今、こういう社会教育につきましてはいい状況でありますので。ところが、
配置した嘱託員を1年で代えると、またころっと変わってくるわけですね。だから、その辺
をよく考えていただいて、3年はぜひ今の状態を続けていってもらいたいし、次のそういう
嘱託になる方もそういうベテランを用意。だから、3年は代えないということをひとつよろ
しく。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
嘱託職員の方につきましては、基本的に3年間延長できるというこ
とで配置しております。いわゆるマンパワーとしての社会教育に携わるところの人材が幾ら
でもあれば、いろんな人々に御利用いただけるというふうに、お手伝いいただけるというふ
うに思いますけれど、やっぱり経験のない方がそこに入っていくと、なかなかうまくいかな
いと。先ほど議員からもありましたように、社会体育にしてもそういう部分がありまして、
-170-
人材に対してやっぱりそれなりには苦労しながら動いていることもございます。
ですから、期間としては、いわゆる3年間というのは延長というものを図っていきたいな
と思いますので、その後をどうやってつくっていくのかなというものも含めて考えていく必
要があるかなというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) ぜひよろしくお願いしまして、この質問を終わります。
次に、市所有のマイクロバスの有効活用についてということでございますけども、現在、
市所有のマイクロバスにつきましては、本庁が2台、各振興局1台ということで計8台で、
10台。先般何か事故があったようで、それを廃車にして、今、合計9台、それが今あります。
それ自体の活用状況も含めて、その点、まずお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 総務部長の内田です。
市所有バスの活用状況ということでお答えいたします。
議員が先ほど申されましたけど、バスにつきましては、本庁に中型バスが1台、各振興局
にマイクロバス8台配置しており、所有台数は9台であります。使用状況につきましては、
使用の範囲を市の主催、共催行事のみで使用することと定めておりますので、さいき春まつ
りなどの各地区のイベントの送迎車として使用したり、また高齢者学級などの視察研修に使
用するなど、平成23年度は年に651回使用しております。幅広い行事に活用しているところ
であります。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 非常にこれを活用して、地域の活性化にこれは今、相当寄与していると思
います。ぜひこれを続けていただきたいんですけども、そのバスを今度は3台にするという
ことをお聞きしたんですけども、3台にするとまた大きな地域の弊害が出てくると思います
が、市内と広い振興局があるんですけども、3台にした場合、そういう需要に応えられるの
か、まずお聞きしたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 現在は9台所有ということですが、各振興局、教育委員会等も十分説
明いたしまして、今の9台のままでは各市の状況を見ましても、県内各市で多いところは3
台で、通常2台、あるいは1台も所有していないというような状況もあります。使用の許可
をとりますのに、パソコンでそれぞれ窓口から使用の申請ができるようになっております。
それで重複しないように対応いたしまして、どうしても重複して不足であるという場合には、
また借り上げをして対応していきたいと思います。スムーズな運営に努めていきたいと思い
ます。
○19番(芦刈紀生) 3台にするの。
○総務部長(内田昇二) はい。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 3台にすると。9台を3台ということで、これは非常に相当な弊害が出て
くるんじゃなかろうかと思います。それはちょっと聞きたいと思うんですが、まず社会教育
等々、今、真剣にやっておりますけども、これ、行事が重なることが多いんですよね。それ
を振興局が同じ行事をやるように、各振興局がやるとなると完全に足りませんよね。そうい
-171-
うときには借り上げするということですが、どういう借り上げ方を。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局を含めて、昨年の借り上げの状況を確認してみました。そした
ら、やっぱりどうしても10月、11月という時期に集中しているようです。私のほうも平成25
年の当初予算のほうで使用できる範囲という、台数が限られてきますので、それをオーバー
して予定が入っておる部分については予算要求としても借上料を要求して、バス会社とタク
シー会社と、人数に合ったところで借り上げができるような体制を組んでまいりたいと思い
ます。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 高齢者学級やその他の学級等々では、極端に違ったところで、また臨時的
な要素が多分出てくると思います。今、部長が言われましたが、計画を立てて、その分の予
算化ということでございますけど、そういう臨時的に出てきたときなんか等の予算というの
は、結局借りられなくなるんじゃないでしょうか。借り上げできなくなるというような可能
性が予算の関係で、そういうことはないで、十分な予算化をしてということでいいですか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 9台を3台にするというのが、やっぱり維持管理、経年で新車を購入
する必要も出てくるという部分で、維持管理費にかなりかかってくるようになります。その
分を含めまして予算要求を、今回3台にするということで。もし緊急で必要が出れば予算の
範囲で動いた中で不足をしてくれば当然補正するという形を考えています。
ただ、使用目的というのが市の主催行事、共催行事ということで限定しておりますので、
幾分そこのところも明確に示して対応していきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 直川、宇目地区等では、プールが、B&Gのプールを使っていますので、
かなり離れております。そこに、水泳の授業の場合は全部送り迎えをしているわけですね。
そういうものの対処はどうする予定でしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 学校とプールの関係というのは、距離があれば、今お伺いしていると
ころはマイクロバスを活用して行っているということでありますので、教育委員会のほうと
も十分協議をして対応できる限りやっていきたいと思っております。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 学校の県体及び球技大会等もそうでありますけども、その都度、レンタカ
ーを借りて対応するのか、例えばタクシーで対応するのか等々、学校の授業等は決めておく
わけですか。これ、教育委員会のほうはどういったものですか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
学校関係については、基本的には今、議員がおっしゃったところに
ついてはスクールバスというものもございます。ですから、そういったものを使い、なおか
つ、それができない場合については予算というもので確保して、借り上げのバスで対応して
いこうというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) スクールバスということは、例えば直川だけのスクールバスとか、宇目だ
-172-
けのスクールバスとか、そういうような形でバスを固定するのかどうか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
基本的には、固定します。ほかに持っていくということはできませ
んので。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) じゃあ今、各振興局にあるバスをそれぞれに振り分けるという形。3台に
して、残りの分を振り分けるということになるわけですね。そういうバスを固定するという
こと。決めるということですか、バスを。スクールバスを決めるということはないですか。
そのバスは今の振興局、今8台持っているうちのその一つにするのか、新たに買うのか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
今走っているスクールバスがあれば、そのスクールバスを活用する
と、その学校に。それがない場合については、いわゆるプールのB&Gに行くところで、ス
クールバスがないところというのはないと思うんですけれど、走っておるところのバスをス
クールバスとして、送迎のバスとして使おうというような考え方です。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 今はタクシー会社を利用していると思うんですけど、それもそのような形
でやるということでいいわけですね。タクシーでやると。わかりました。それはまた後で出
ますので、そのときにお聞きしたいと思います。
それで、じゃあ次に行っていいですか。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) じゃあ、コミュニティバスの増設についてでありますけども、今回また来
年4月から大分バスの便がかなり減るようなことをお聞きしております。
例えば、佐伯小野市間の早朝の通勤バスがなくなるというようなことを聞いておりますが、
それをスクールバスの用意をするということで教育委員会のほうから各学校、各教育委員会
のほうに説明に行っているという話を聞いている。そういうことはあるんですか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
済みません、もう一度教えてください。
○19番(芦刈紀生) 佐伯小野市間の早朝の便がなくなって、大分バスが、それのかわりにスク
ールバスで対処したいということで、教育委員会のほうから各振興局に話があったというよ
うなこと聞いているんで。そういうことはないんですか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
そのことは聞いておりません。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 多分そういう話を聞いております。多分そのようなことだと思います。そ
れをスクールバスで対処するというような話を聞いております。そのスクールバスは、今、
振興局の余りの1台を利用するというような話を聞いて。佐伯から小野市間のバスがなくな
るので、直川の小学生の通学の、小中学生の送迎を、スクールバスを用意するということで
す。そういうバスを、今のマイクロバスを利用するということですか。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
済みません。勘違いしていました。
-173-
仮に、いわゆる、今現在、基本的には定期交通を使っていただくということで子どもたち
の通学というのを確保される場合はそれを使っていただきます。それがなくなるということ
になれば、何らかの手当てというのが当然必要になってきますので、担当部署としてはそう
いった話があるかもしれませんけれど、何らかの手当てはしていく必要があるだろうという
ふうに今現在考えております。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) そういう通勤通学のバスがなくなれば、学校のほうは、教育委員会のほう
はスクールバスで準備していただけると思うんですけども、一般の乗客のことについて手当
てというのは考えてないのか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 企画商工観光部長の飛高でございます。
コミュニティバスの多分増設につながる御質問と思われます。お答えいたします。
大分バスの佐伯地区乗り合いバス路線の廃止、減便及び統合等に関する今後の方向性につ
いては、現在本市と大分バス株式会社との間で協議中です。大分バスからは、収支の悪い路
線から順に経営合理化の観点に立った路線の廃止や統合の提案が出されていますが、本市と
しましてはできる限り住民の交通手段の確保、維持するという観点に立って、路線の存続を
強く要望しているところです。
その結果、この協議においては今のところ、旧町村地域の路線について基本的に廃止の方
向で協議している路線はありません。コミュニティバスの運行は公共交通機関の空白地域で
行うことを本市の方針としていることから、現時点では減便によるコミュニティバスの増設
は考えておりません。
佐伯市コミュニティバスは平成24年度で運行を始めて5年が経過します。平成25年度に全
体的な運航の見直し作業を実施することとしておりますので、大分バスの佐伯地区乗り合い
バス路線の現状を踏まえて、見直し作業を進めていきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) コミュニティバスの見直しをするということですが、これは、予算的には
何が使われているんですかね、コミュニティバス。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) 企画課長の武田でございます。
財源は過疎債を充当しております。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 過疎債であれば、順次来年度から見直しのときにもかなりの見直しができ
ると思いますのでよろしくお願いしたいと思いますが、今、スクールバスを利用していると
ころは、もし減便になった場合に、例えば減便になったところ等は一般の方が非常に困って
いるわけですね。だから、そういうところはスクールバスだけじゃなくて、コミュニティバ
スを一般の人も一緒に乗るコミュニティバスでしたほうが皆さんが助かると思いますので、
スクールバスだけじゃなくて、そういうコミュニティバスに切りかえていただければいいん
じゃないかと思います。そういう考えは、今度見直すときに考えないか。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 先ほどの答弁の繰り返しになろうかと思われますけれど、あ
-174-
くまでもコミュニティバスの運行の基本方針は、公共交通機関の空白地域で行うというよう
な状況になっておりますので、そこのところを御理解いただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 芦刈議員。
○19番(芦刈紀生) 現状を見ますと、大分バスが通っているところで何ぼでもコミュニティバ
スが通っていますので、それを踏まえて。空白地域ということは余り、それは。大分バスの
話の中ではそうなろうかと思いますけども、一般の皆さんの話としてはそういうことはちょ
っとつながらないと思いますので、ぜひ皆さんが大方平等にいくような形で、また地域が今、
社会教育体育をやり、社会教育職員がやり、今度またバスが3台になる。だんだんと締めつ
けられていって、それが地域の元気をなくす一番の原因だと思いますので、その辺は部長さ
んたち、ぜひ地域の部長さんもおると思いますので、その辺を来年度予算で生かして、何と
かしていただきたいと思います。これは要望でございます。よろしくお願いします。これで
終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、芦刈議員の一般質問を終わります。
これより、昼食のため休憩いたします。
午後は1時より再開いたします。
午前11時42分 休憩
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午後1時00分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、22番、玉田茂君。
○22番(玉田茂) 皆さん、こんにちは。22番、平成会所属、玉田茂です。
通告に基づいて、一問一答方式により一般質問を行います。
まず1点目は、職員数の削減と組織改編についてであります。2点目は、磯焼け対策につ
いて。3点目は、沖松浦線(二又トンネル)の早期完成についてお伺いいたします。
執行部の明快な答弁を期待いたします。
まず職員数の削減と組織改編について。アとして、職員数の削減についてまずお伺いいた
します。
合併協議会での適正化計画によると、平成26年度末には職員数を976人にするという計画
のもと、行革プランで職員数の削減を実施しております。ことし、24年度当初の職員数は
1,010人、年度末の退職が36名、次年度当初採用数18人を予定して、平成25年度当初で992人
と予測しております。
行革プランでは、合併から10年後の平成26年度末に920人にするという計画で、定員管理
を進めております。しかし、一方、佐伯市の人口推移を見ますと、平成17年の合併時は8万
297人、平成27年には7万1,024人になると予測しております。毎年約900人の人口減少で、
少子高齢化現象に歯どめがかからない状況であります。人口割合で計算すれば、合併時の平
成17年は職員数が1,233人、約65人に1人。平成27年、これ、4月1日ということで、920人
で計算しますと約77人に1人の割合となります。
要するに、1人の職員負担が平成27年で12人ふえる計算になります。このような状況のも
と、平成24年度は各振興局の地域振興教育課の8人を臨時嘱託化して、平成25年度より振興
局の市民サービス係をそれぞれ1名削減するそうですが、どの振興局を削減するのでしょう
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か。また、職員削減の影響で市民サービスは低下を来さないのか。まずお伺いいたします。
今、私が数字的なものを挙げました。もし、この数字については、流動的な部分がありま
すので、もし間違っておれば正していただきたいというふうに思います。
以上です。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 総務部長の内田です。
玉田議員の職員数の削減と組織改編についてということでお答えいたします。
平成25年度の組織改編につきましては、弥生振興局、本匠振興局、宇目振興局、直川振興
局及び鶴見振興局の市民サービス課から1名の減員を予定しております。なお、上浦振興局
は平成23年度に、また米水津振興局及び蒲江振興局につきましては、平成24年度に1名の減
員を先行しております。
次に、このことにより市民サービスの低下は来さないかとのことですが、減員予定である
振興局に限らず、本庁振興局全体において職員数の削減を行っており、どの職場においても
減員による市民サービスの低下を招かないよう、限られた職員数の中で業務を円滑に遂行し
ていくために、事務事業の見直しなど創意工夫をしているところであります。職員の資質の
向上を行うと同時に、本課と各振興局の業務連携を密にしながら業務遂行に当たることによ
り、引き続き市民サービスの向上を行ってまいります。
以上です。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 部長のほうから答弁をいただきましたが、今回第1次の佐伯市総合計画の後
期の基本計画が策定されております。それによりますと、これから5年間の佐伯市のあるべ
き姿が記されておりますが、この基本計画に沿って、今後行革は進んでいくというふうに思
われますが、やっぱりこれまでいろいろと実施してきました消防署の庁舎の建設に伴って、
消防職員数の適正化、また給食の関係、学校統合、公営企業の見直し、統合、そして指定管
理者制度と、いろいろな行革を行ってきました。
残っている行革、今、人員のことでお話をしていますが、今回、皆さん御存じのとおり、
佐伯の本庁舎の建設を行っております。恐らく平成26年度いっぱいには終わって、平成27年
年度には新庁舎に移るということになりますが、要するに920人になった体制、それを本庁
主導に恐らくなる、今の状況で本庁主導になっておりますが、920人の体制を本庁に何人置
くのか、振興局にどのような課をどのように配置するのか、そして人員がどのようになるの
か、その点を具体的に、詳しく人数を知らせていただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 職員数の削減を進める中で、本庁と振興局で担う業務や役割分担を、
さらに協議を重ねまして、将来的な振興局職員数につきましては、現時点ではまだ適正数の
算出に至っておりません。平成27年4月1日の920人という目標、それとその中でも現在消
防署の職員につきましては120人を厳守しているという中でありますので、大変厳しい中で
はありますが、これから平成27年の4月1日に向けて、組織内を徹底的にヒアリングしなが
ら、改革を進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 部長、それでいいんですか。そういう方針でいくんですか。それは。もう役
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所を建てよるんです。役所を建て、人員配置をきちっと決めた中で、そして役所を建ててお
る、本庁舎を建てよる。だから、本庁舎に入る人員というのは、もう今時点で決まっている
のが本当なんですよ。そして、それから振興局、今の答弁は振興局、また後から何人にしま
すとか、課をどのようにしますとか、そういう話ですが、そんな流動的な話では、何のため
に本庁舎を建てておるんですか。本庁舎はきちっとして何人だという、決まっておるんでし
ょう。それ、ちょっと話してください。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二)
済みません。本庁舎の入庁の人数というのは、540か50だったと思う
んですけど、正確にちょっと資料を持っておりませんので、申しわけありません。
当然本庁舎の職員、そして今、まな美に教育委員会も行っております。その中で今現在、
振興局の体制も、各振興局、大体20名から15名程度おります。そこの配置の仕方というとこ
ろは、市民サービスに支障を来さないというところと、本庁での業務をどれだけ持ってくる
というところもありますし、まだ今の段階で何名ということを振興局のほうは決定しており
ません。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 部長、何とも不可解でなりません。今の時点で、そのようなきちっとした考
え方はないということ自体がおかしな話なんです。早く決まっておる話なんです、これ。決
めなければいけない話でしょう。そうでないと、振興局が、本庁に何人入るかわからなくて、
建物を建てよるということになるんですよ。おかしいじゃないですか。
これは早急にその点をどうするのを考えてもらわないけませんが、今の時点の人員配置を
考えてみます。今、部長は本庁に540人から550人の体制でいくと、今言いましたね。実は、
920人体制にするんでしょう。920人にした場合。数字が違うかもしれませんが、済みません
ね。教育関係108人でよろしいですかね。いいですね。それと、消防122人でよろしいですね。
私は何にも資料がありません。これで拾いました。拾ったらそうなりました。ということは、
全部で230名です。920人から230人を引いたら690人ですよ。690人から、今、振興局におる
人たちが132名おるんですね、振興局管内だけで。ということは558人、今540人から550人と
言いました。
しかし、これからまた引かなければいけない人がいるんです。というのは、診療所があり
ます。診療所が恐らく8名だったと思いますが、そして保育所がありますね。保育所が56人
もいます。そして、分室、今ある分室、これが21名おります。ということは、この合計で85
人いるんです。これ、きちっとうたわれていますから。
ということは、本庁の職員が本当は470から473人になるんです。私、計算が間違っておる
か知りませんけども、大体そういう状況になるんです、これから見ますと。ということは、
いいですか、今言った540人。540人というのは、470人ですから、70人ほど本庁の職員が多
くなるんですよ。本庁、今言いました和楽も一緒に入れたところです。本庁と和楽を入れて、
エになるんですが。
470人程度でいいのに、540人の予定ですよと、こう言うんです。ギャップがあるじゃない
ですか。そうすると、振興局をどのようにするのか、もう頭の中に描いているじゃないです
か。そこを言ってくださいよ。人数のギャップがあるじゃないですか。ちょっと、そこを説
明してくださいよ。
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○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局の体制につきましては、今平成27年の4月1日という目標で各
振興局、ヒアリングを重ねております。その中ではっきりした数字を決めるべきということ
がありますので、今の段階で振興局何人というような具体的な数字は上がっておりません。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) ということは、本庁管理の540人から550人体制にするということは、これは
そのとおりでよろしいですね。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二)
職員数の540、50というのは、庁舎建設の時点で数字が上がっておる
んですが、私のほうでちょっと細かい数字は覚えていないので、幾分違う可能性があります。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 私がなぜこのように酸っぱく言わなければいけないのか。これまでの行革、
人員整理、そういうものをやってきて、振興局管内の住民がどういう思いをしておるか。だ
から、私は口酸っぱく言いよるんです。
そして、今言った人員配置の中で、私は想定しているんです。今言った中で想定していま
した。恐らく窓口だけになるんじゃないかなと。そうすれば大体合ってくるんです。地域振
興、その課、それがなくなるんじゃないかなという懸念があるんです。あなたが今答弁した
人員だけでどうなるんかなと私どもは心配しているんですよ。市民サービスが低下する。そ
して地域振興ができなくなってくる。各地域にはいろいろな産業があります。農業があった
り、漁業があったり、いろいろ産業があります。林業があったり。そういう産業に目が届か
なくなってくる。私はそれを一番危惧しておるんです。だから、口酸っぱく言いよるんです。
その点、十分部長に考えてもらいたいなと。
これから先、やりますという答弁でしたので、これは十分、執行部のほうで精査してもら
いたい。そして、地域の活力を失わないような、そういう人員配置をしていただきたい。そ
れをしないと、それぞれの地域に住んでおる人たちが、余りにも生活するのに市民サービス
の低下が起こってしまうという結果になると思います。合併以前からずっと低下しています
から。何事についてもそのように。ただ執行部のほうからこうしますということだけのよう
にあるんで、やっぱり住民の意見をしっかり聞いていただきたい。これだけは求めておきま
す。どうですか、その点。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 合併して8年になりますが、そもそも合併というのが、やっぱり財政
事情が厳しい、それの要因としてはやっぱり職員数が多い。当然各振興局ごと、合併前は小
さいところまで手が回っていたと思います。それも、その部分は市の職員がするべき仕事な
のかということも改めてやっぱり考える必要があると思います。
合併して、水道料金等が安くなったところもあれば高くなったところもあります。そうい
うサービスをやっぱり統一していくということも合併に必要なことでありますし、職員数の
削減というのはやっぱり一番重要なところになると思います。その削減をして、できる限り
地域がすたれないようにということを進めていくのが市の職員の仕事でありますので、そう
いう部分はしっかり把握しながら進めてまいりたいと思います。
ただ、やっぱり必要なところと、この部分はどうしてもできないというところは、合併当
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時からは少々変わってきておるということは認識をしていただきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) そういうことは私どもにしても、今までの流れ、そういうものでこのように
なるのかなという想定はしております。部長が言う答弁もわからないことはありません。
一番先の質問事項の中に、平成27年度は77人、1人の職員が受け持たないかんという数値
を入れております。ということは、各振興局に人口比例で77人に1人で計算して振興局に振
り分けてください。振興局に77人、1人で振り分けてください。それと、今の話の中で、水
道の関係でどうこうと、統一の件とかいろいろ話がありました。これも要するに分室なんで
すね。今、水道の分室もそれぞれ振興局にあります。その分室の話がちらっと今出ましたが、
この分室も本庁に持ってくるんですか。その2点を。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) まず職員の平均77名に1人ということで振興局にそれぞれ張りつけて
くださいということでありますが、これは佐伯市全体の職員数という形でありますので、佐
伯市の人口が7万人になるといったときに、通常全国的には100名に1人の職員数であると
考えています。その中でまだ削減できるところはやっぱりやるべきではないかということで
考えておりますので、振興局に今77人というようなことの答弁のほうは、私のほうではちょ
っとできないと思っております。
それと、分室の件でありますが、分室につきましては、今の段階の話ですが、現場がどう
してもあるということの中で、分室をどういう形で残していくかというところも上下水道部
のほうでも検討しておりますので、それも十分考えていきたいというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 済みません。聞き漏らしました。今、上下水道部、十分に考えていくという。
十分に考えていくという意味はどういう意味ですか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 上下水道部の、私は上下水道部長でないので、そこまで細かく報告で
きないと思いますが、分室というところで現場を抱えて動いておりますので、そこの部分を
どうするかというのは、現場があるからといって委託に出せないと、そういうことでもなか
ろうかと思います。事業は、どうしても水道管が破れたりすると現場に駆けつけるようにな
ります。その体制は十分できるように内部のほうで考えているということであります。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 部長に最後に聞きたいと思いますが、今現在、本庁に何名いらっしゃるんで
すか。そして、920人にしたときに540人ということですが、それをちょっと比較検討してく
ださい。今、答弁を求めます。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 済みません。本庁に何人職員がおるかというのは、数字で出していな
いものですから。申しわけありません。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) これからのいろいろな課題ということにもなろうと思います。やはり行政の
一番の根本の、地域住民の福祉の向上、これだけをしっかり念頭に置いて取り組んでいただ
きたいというふうに、その点お願いしておきます。
-179-
次へ行きたいと思います。
イとして、福祉保健部・健康増進課の組織改編についてお伺いいたします。
現在、健康増進課は職員数32人で、健診係が5人、保健係が15人、東部分室、これは鶴見、
米水津、これで2人、西部第1分室、弥生に3人、西部第2分室、直川、宇目ですが、ここ
に3人、南部分室、蒲江が3人、それと課長1人ですが、平成25年度には東部分室を廃止し
て保健係に統合し、西部第2分室を西部第1分室に統合する計画ですが、周辺地域は少子高
齢化が進み、健康相談が多く、保健事業は将来にわたって重要な事業と考えます。これを統
合して、住民サービスの低下を来してはならないというふうに思うわけなんですが、どのよ
うな考え方で統合するのか、まずお伺いいたします。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 福祉保健部長の飛高です。
それでは、福祉保健部健康増進課の組織改編についてお答えさせていただきます。
統廃合する理由といたしましては、第2期佐伯市行財政改革推進プランに基づき、大課大
係を基本とした組織の構築に向け、分室の集約、分室のあり方等、効果的・効率的で公平性
のある保健事業の構築についてプロジェクトを結成し、検討した結果、可能と判断したため
でございます。
また、このことによりサービスの低下を来さぬように、統合する地域の保健事業は原則と
して現行どおり地域ごとに実施する予定でございます。具体例といたしましては、定期的な
健康相談日を設け、周知すること、タイムリーに相談が受けられるように、地域にいるとき
は携帯電話に転送できるようにすること、地域へなるべく出向くこと、乳幼児健診、栄養教
室等は現行どおり実施すること、地域の会議に可能な限り参加する等を考えております。
以上です。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) いい返答をいただきましたが、今の職員体制を先ほど言いました。実はその
ほかに臨時職員が東部分室に2人いますよね。そして、西部分室に1人います。それと、嘱
託職員が東部に1人います。合計4人おりますが、この人たちが退職するのか、それとも配
置転換するのか、その点をまずお伺いします。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 来年度からの組織体制でございます。職員につきましては32名
で変わりません。そして、今の中で臨時職員と嘱託を4名ほど減員するように考えておりま
す。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 確かにそのようにすればお金はかからない。行革の一環としてこうですよと。
ただ、健康の問題ですから、余り金、金、金、金といって、住民サービスを低下させるよう
なことがあってはならんと、私はそういうふうに思っているんです。あなたたちはどういう
ふうな考えでやるんか知らん。それは、サービスが低下しないようにします。低下しないよ
うにしますということは、低下する可能性があるということなんです、逆に考えれば。それ
なんて、地元にあったものを廃止して、和楽のほうに皆さんを引き上げてくる。何でサービ
スの低下が起こらないはずがないじゃないですか。
住民が相談しようと思って、近くに行くのとこちらに来るのは違うじゃないですか。そう
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いうことから考えなくて、ただあなたたちがそういう、言うのはわかりますよ、言うのはわ
かるけども、実際は低下するんですよ。そうして今まで低下してきておるじゃないですか、
あらゆることにも。今日も芦刈議員が言いました。社会教育の問題も言いました。バスの件
も話が出ました。全部低下してきているんですよ。だから私どもがこうしてわざわざ言いよ
るんです。その点についてはしっかり受けとめていただきたいと思いますよ。それが事実で
すから。
それで、今からちょっと質問というか、私の思いもありますので言いますが、健康増進課、
要するに内容も見せていただきました。その内容を見ますと、特定健診、それとか肝炎の検
査とか、がん検診、超音波とか、歯科検診とか、こういうものは、私が思うのは、医療体制
を充実すればその部分は十分賄えると、私は思っているんです。だから、診療所のあるとこ
ろ、それは今おる人たちに、東部は2名なら2名の人を、1名でもいいですけど、診療所の
ほうに配置転換してくださいよ。ただ、本庁に引き上げるんじゃなくて、診療所とタイアッ
プして、そして充実させるんですよ。それが、そういう考え方が私はあっていいと思う。そ
れがないとサービス低下になるんです。だから、医療の問題はそれで、そういう考え方にし
てください。するかしないかはあなたたちの手腕ですから、あなたたちがそのような考え方
でまとめていただければいいと思います。
そして、分室がなくなって、やっぱりサービス低下が起こるという部分が。健康相談、そ
れと健康教育、それとか訪問指導というのがありますよね。それと、食生活改善の部分。こ
ういう部分がありますが、そういう部分が、やっぱり分室がなくなってきたら住民サービス
の低下が大いに出てくると思うんです。だから、この部分だけはしっかりやってもらいたい。
そして、特にその中で要指導者というのがありますよね。それと、閉じこもり、家からよ
う出きらない人、それとか寝たきりの人たち、そういう人たちがありますが、こういう人た
ちは毎日の生活に困窮しているというか、困っているんですよ。そういう人たちのために健
康増進課、そして分室があるんです。だから、その部分だけはできるだけ地域に残してもら
いたい。そうしないと、住民が。一番の問題です、ここ。健康の一番の問題です。だから、
その点をどのようにするか。
ただ、もう私、一緒に言いますが、この問題をあなたたちはどの団体に説明したんですか。
そして何月何日にどこでどのような説明をして、もう了解をいただいたんかどうか。そこも
あわせて答弁ください。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 団体でございます。11月22日に宇目・米水津地域の自治委員さ
んに説明させていただきました。11月29日は鶴見地域の自治委員さんのほうに説明して、こ
ういう形でいくと。そして、先ほど玉田議員がおっしゃいましたような形の意見がいろいろ
出ました。その中で、組織を変えるまでにうちの中の東部分室であったり、6名ほどのプロ
ジェクトをつくって、ずっと10回ほど協議してまいりました。いろんな面で、例えば分室が
あった中で相談がどのくらい件数があったんだろうかという形の中で、分室によればもう何
件だと。それであれば、当然自分たちの中で出向いていくということを基本に、分室の中に
2名というよりも、同じ中で何名、4名とか6名とか、そういう形の体制をとる中でいろん
な事業を補完していこうと。
これ、3カ年なんか、私が行くまでに2カ年も全部プロジェクトを組んでいろんな研究を
-181-
してきたみたいです。そして、この中で、今、佐伯市の保健師は全体で課長を入れて32名お
ります。他市に比べてもまだまだ多い状況でございます。その中で旧町村時代には2名とか、
人口が少ない中でしておりましたが、旧佐伯市の場合は約5万人で8名の保健師が対応して
おりました。全体として、やっぱり920名の職員をするためには、やっぱり保健師のこの部
分についても私は、非常に示されたのは聖域ではないという考え方もございます。そして、
保健事業というのは大切だということをわかっておりますので、保健部としては維持をお願
いしますが、最終的には佐伯市の方針としてどういう形になるかというのは、やっぱり市の
方針が示されてということであると思います。
以上でございます。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 今お聞きしますと、説明会は開きました。恐らく地域ごとに1回だけだった
というふうに今思いますが、そして限定して自治委員会に説明したという話でございますが、
こういう健康増進の関係で、自治委員会だけでいいんですか。何となく抜けているというか、
話を通さねばいけない人たちがいっぱいいると思うんですよね。例えば地域の民生委員がお
るでしょう。民生児童委員がおるでしょう。社会福祉協議会の人たちがいっぱいおるでしょ
う。何でそういう団体の人たちに話しかけないんですか。それは反対されるからじゃないん
ですか。反対されるから、自治委員会だけでおいて、報告しましたから、それでもうこれで
やりますよと、そんな一方的なことじゃいかんですよ。
住民のほうから、あなたたちが持ってくる、最初に話しして、住民の反応を見て、住民の
ほうからこれでいいですよという投げかけがあって本当でしょうが。こういう大切な健康の
問題について。逆ですよ。やっておることがおかしいですよ。もう一度、その点をほかの団
体と話し合いをするかどうか、ちょっと答弁ください。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 他団体との説明でございますが、今後こういう形の中で平成25
年度から進めるという考え方を持っておりますので、当然そういう中でこういう事業はプロ
ジェクトのことを踏まえて説明させていただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 説明するということであります。それで、説明して問題が出た、さてどうす
るかということで結論を出してください。私は、今の段階でこれは問題があるというふうに、
私は大問題になると思っているんです。地域の高齢化がどんどん進んでいる今の現状を捉え
て、この問題は大きな問題になると思います。
だから、できれば2年間、得意な凍結をしましょうな。2年間だけ余裕をくださいよ。そ
の中で話をして、要するに合併した当初から10年間の中でいろいろ改革していくと、行革を
していくということで合併協議会で決まっておるんですから、まだ2年ありますから。この
2年間の中でしっかりもんでいただきたい。どうでしょうか。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 凍結ということでございますが、私たちは今、福祉保健部の中
で、先ほど言いましたように、プロジェクトを3年ほど組んでやっております。そして、保
健事業の見直しということをしておりますので、今の時点で私は凍結するということを答弁
できません。
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○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) このあたりでもう閉めたいと思います。
それでは、議長、次に行きたいと思います。
大項目2の磯焼け対策についてお伺いいたします。
佐伯市の海岸線、言うまでもありませんが、270キロにも及んでおります。豊後水道の豊
かな自然を形成しておるところでございますが、上浦から蒲江までの沿岸一帯の藻場は魚介
類の生息や産卵の場所として、漁業にとって重要な役割を担っております。また、佐伯市の
水産業は、大分県内の漁獲高の50%以上、養殖業は70%を超す基幹産業であります。
しかしながら、昨今、この海岸域は磯焼け現象が進み、藻場の減少は危惧されております。
全国各地でも磯焼け現象が報告され、その対策は各地で実施されていますが、海水温度が1
度以上上昇したとか、黒潮の蛇行とか、エルニーニョ現象とか、原発周辺の温度上昇とか、
河川からの栄養分の不足、食植性動物によるものなど、さまざまな要因があります。こうい
うものを佐伯市は、磯焼け対策についてどのような取り組みをしておるのか、質問いたしま
す。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 農林水産部長の坪根です。
玉田議員の、磯焼け対策の取り組みについてお答えいたします。
磯焼けは平成8年ごろより、蒲江南部海域や鶴見半島などで確認され、アワビやトコブシ
の漁獲が減少するなどして問題となっています。その原因は、地球温暖化の変化等さまざま
なことが考えられますが、食植性生物による食害が大きな要因の一つとなっています。
このようなことから、現在、潜水漁業者が中心となって、市内5つの海域で藻場保全活動
組織を立ち上げて、藻場の再生保全事業に取り組んでいるところでございます。
具体的には、海藻の天敵であるガンガゼの駆除や侵入を防ぐフェンスの設置、海藻のタネ
を供給する母藻の設置などを実施しております。中でも本市名護屋地区の藻場保全活動組織
は、子どもたちに豊かな漁場を残すために、地元の小学校と一緒に取り組んだ地道な藻場再
生活動が評価され、先月、沖縄県で開催されました第32回全国豊かな海づくり大会において
環境大臣賞を受賞いたしました。
市もこうした活動支援をすることで藻場の保全を図っていこうと考えております。また、
藻場を積極的にふやす取り組みも行っております。これまで、市内各海域で藻がふえそうな
海域に着生基質となる自然石を投入し、増殖場を整備してきましたが、今後も漁協や地域の
漁業者の意見を聞きながら、有効な海域に増殖場を整備していきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 部長のほうから詳しい、今、説明をいただきました。佐伯市内に5団体の団
体が活動しておると。名護屋の、蒲江名護屋地域で子どもたちも藻場の造成に取り組んでお
るということでお聞きしました。
ただ、今の説明の中で、食植性動物による食害、藻とか海藻類を全部食べてしまうんだと
いう話なんですが、これ、答えられるか、部長、わかりませんが、大変詳しいと思いますの
でお聞きしますが。この30年、40年、45年ぐらい前かな、今、なぜこのような磯焼け現象が
なぜ起こったのか。昔から魚は、それは食植性、全部食べていましたよ。なぜ起こったと思
いますか。あなた、その理解がありますかね。そこを一番の根本の問題だと私は思っておる
-183-
んですよ。そこをちょっと。これは個人のあれですから、取り上げたりせんでいいですから、
個人として、やっぱり部長として佐伯市の海岸を見て回ってると思うんです。そして、余り
いい年をしたと言ったら悪いんですかね、若さがいっぱいあって精力的だと思うんですが、
自分が何年間か生活して、海と生活してきた、その中で本当に何が原因かなというのをつか
めていますか。ちょっとその点を。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 非常に難しい質問だと私のほうも認識しております。いろんな文
献等を見ても、直接これが原因だというような言い切りはされておりません。先ほど議員か
らもありましたように、あなたの考えということで、私のほうも上浦のほうに住んでおりま
して、小さいときから素潜り等もやってまいりました。私個人的に感じるのが、やっぱりち
またで言われております温度、地球の温暖化に伴う分が大ではなかろうかというふうに私自
身は感じております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 温度上昇であるという意見をいただきました。私は考え、違うんですね。言
いませんけど、違う。言ってもよければ言いますよ、言ってもよければです。しかし、大問
題になりますから。大問題になります。それは、ヒントがある。私ども人間が、人が生活す
る中でもしかしたら壊しているんじゃないかという思いがあります。私個人としてあります。
だから、それはもう抜きにします。抜きにして、質問に移ります。
今、藻場の造成のために投石しているという話がございました。投石も何年計画でやって
いるのも知っていますから、石の質にしても、藻がつきやすい、そういう石を投入していた
だいています。これもぜひ続けてもらいたいというふうに思います。これ、答弁は要りませ
ん。
それで、もう一点、藻場を増殖するために、鉄鋼スラグがあるんですよ。恐らく大分県の
場合は、新日鉄だと思うんですが、これは悪かったら訂正させてください。鉄鋼スラグと腐
葉土を一緒にまぜて、そして海の中に投入しておると、そういう実験をしておるんですね。
それで、鉄鋼スラグの、本当にそれを入れて増殖効果があるのかどうか。もう何年もやって
いますので、調査は恐らくしていると思いますので、その調査結果をちょっと知らせていた
だきたい。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 議員の質問の実験につきましてですが、新日鉄が平成21年度より
下入津支店管内の海域に鉄鋼スラグ礁を投入して行っているものであろうかと思います。こ
の実験には、県の水産研究指導センターも、潜水調査や溶存態鉄量の測定を行っております。
県の調査結果によりますと、現時点では、試験区、対象区における差は見られてないとのこ
とでございます。また、二価鉄イオンの供給が鉄鋼スラグでよいのかとの御質問ですが、溶
存態鉄量の差が見られないことから、二価鉄イオンの供給という観点では、現時点における
有効性は確認できておりません。いずれにいたしましても、現段階では、鉄鋼スラグ礁によ
る増殖場の造成は考えておりません。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 蒲江のほうに2カ所ですか、入れておると。しかし、余り効果がないという
ことでありますので、これからはそういう効果のないものはもう入れなくていいんじゃない
-184-
かなというふうに私自身思います。それは県の関係でしょうから、県とも十分協議をして、
これからどうするのか、その点も検討していただきたいなというふうに思います。
それと、先ほど環境の保全グループが5団体あると言いました。要するに、国、県から補
助金が出ておりますが、私のほうで調べましたので、それはもう私のほうからしたいと思い
ますが、これは国が50%、県が25%、佐伯市が25%ということで補助金を出しておるように
なります。
ただ、先ほども言ったように、海岸線が270キロもありますので、これは佐伯市だけでな
かなかできる問題ではありません。それで、今回の場合、5カ年計画でやって、来年度が最
終年度であるということのようにありますが、ことしの9月に、磯焼け対策のために農林水
産省が過疎地で里山、それとか干潟、それとか藻場の再生、そういう取り組みをする地域住
民またNPO法人ですか、こういう人たちを支援するために来年度予算に概算要求したとい
うことはちょっとインターネットから調べました。
それで、経費的なもので50億円を盛り込まれたということのようにありますので、佐伯市
としてもそういう予算を市としていただいて、これから先の藻場を再生してもらいたいなと。
私、この50億円という額、1年間に、この資料から見ると、今の現状は5年間で1億4,250
万円、それを1年間に1億円、そのくらいの投資をしていただきたいと思いますが、どうで
しょうか。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 議員さんからもありました藻場保全活動については、5カ年計画
でうちのほうもやっております。平成24年度まで4年間経過をしてまいりましたが、25年度
については新たに水産庁のほうも方向を変え、地域の方に環境を引きつけるために、そうい
った活動内容、それから活動団体等も再度見直し、やろうというようなところで、先ほど言
われました50億円、予算計上したようにあります。市といたしましても、こういった全国に
先駆けて取り組んでいる自治体もございますので、そこらを大きくアピールしながら予算確
保に県と一緒になって取り組んでいきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) ありがとうございました。ぜひとも活発な活動をお願いしたいと思います。
次に行きたいと思います。
沖松浦線(二又トンネル)の早期完成についてお伺いいたします。
二又トンネルの建設を通じて、平成19年と20年に私も2回質問いたしました。二又トンネ
ルの費用対効果、これは約2倍であります。そして、改良工事は市道改良工事として予算化
すると。5年間の事業計画で取り組むと。そして、平成20年度にルートの選定をして、概算
調査、計画を進めてまいりました。そして、順次本格的に事業に着手していくという話でご
ざいました。
その後、ルートの選定も終わりまして、住民の御理解と御協力がありました。それと、職
員の努力もしていただきました。私は、補償交渉はもう終わったんじゃないかなという思い
がしておりますが、平成25年度、来年度に本格的に予算化して、着工できるのか、何年度に
完成するのかということをお伺いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 建設部長の永田でございます。
-185-
それでは、市道沖松浦線の改良工事についてお答えいたします。
この市道の改良工事につきましては、平成20年度から事業着手いたしまして、用地買収及
び建物補償について交渉を進めております。この中で一筆の地権者と用地及び補償交渉を現
在も継続して行っておりますが、平成25年度には二又地区側のトンネル取りつけ部分、坑口
部分でございます。この工事に着手できるよう、補助事業の予算要求を行っております。ま
た、完成時期につきましては、平成28年度を予定しております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 予算化して、平成25年度から取りかかるということでありますが、今の答弁
の中で、一人だけ地権者の了解が得られてないというような部長答弁のようにありましたが、
いつまでに補償交渉といいますか、終わるんでしょうか。その点、見通しがあればお聞かせ
ください。
○議長(小野宗司) 永田建設部長、端的に。
○建設部長(永田亀男) この土地につきましては、一筆の土地に対して5人の相続権者がおり
ます。その中の4人は同意がとれておるんですけども、あと1名について現在交渉している
最中でございます。時期は、今、交渉中ですので、具体的な時期としては答えることができ
ません。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) それはもう執行部のほうにお任せします。ただ、私どものほうに、やっぱり
地域住民ですから、何かあればそれなりの相談をかけていただきたいなというふうに思いま
す。
それで、トンネルが来年度から着工するということになりますと、当然ながらそこの中を
掘削するということになると残土が出てきます。残土処理をする場所等の確保はできており
ますか。お伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 残土処理につきましては、漁港用地の造成が計画されておりますので、
そちらのほうに埋め立てるということで今用意しております。
○議長(小野宗司) 玉田議員。
○22番(玉田茂) 漁港用地、具体的にどこでしょうか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 梶寄ですね。
○議長(小野宗司) 玉田議員。時間がございません。
○22番(玉田茂) もう時間ですから、これで終わりたいと思います。どうもありがとうござい
ました。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 先ほどの二又トンネルの残土の行き場でございますが、漁港の整
備計画でされております、猿戸・広浦漁港の猿戸地区に用地造成として残土を受け入れるよ
うに今準備を進めているところでございます。
終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、玉田議員の一般質問を終わります。
次に、3番、浅利美知子さん。
-186-
○3番(浅利美知子) 皆さん、大変お疲れさまでございます。3番議員、公明党の浅利美知子
でございます。
私は、今回、大きく3点について御質問させていただきます。
まず初めに防災対策について。3.11東日本大震災、あの大津波、私たちは決して忘れるこ
とはできません。大津波はそこに住む人々からかけがえのないもの全てを奪い取ってしまい
ました。いまだにその傷跡が残る中、被災された方々が再び立ち上がろうと決意できたのは、
多くのボランティアの方々の励ましがあったからと伺いました。
突然襲い来る地震や津波といった自然の猛威に対して、いかに対応すべきなのか、ハード
面での防災対策はもちろん重要なことですが、その一方で社会のネットワークをいかに強固
なものとするのか。地域で生活する人々とのきずなを深め、ともに汗を流す姿勢を持ち続け
ることは大切なことで、今こそ地域力を強化することだと思います。
そこで、アの防災士養成について。大分県は災害時に地域を守るリーダーの役割を果たす
防災士を今年度中に新たに3,000人養成するため、全市町村で研修講座を開催いたしており
ます。佐伯市では、県下のトップを切って、7月21日、22日の2日間にわたり、防災士研修
講座が実施されました。120名の方が受講されたようです。
そこで、①として、防災士養成の目的は何なのか、改めてお聞きしたいと思います。②佐
伯市は、防災士の養成をどのように取り組んで、これからいくのか、またこれまで取り組ん
できたのかをお伺いいたします。③女性防災士の養成も必要と考えます。どのように取り組
まれているのかをお伺いいたします。
最初の質問を終わらせていただきます。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 総務部長の内田です。
浅利議員の防災士の養成についてお答えいたします。
佐伯市では、災害時や地域の防災力向上のための活動において、中心的な役割を果たすこ
とのできる防災の知識を持ったリーダーを自主防災組織等にそれぞれ1人以上育成すること
を目的に防災士の養成を行っております。
防災士は、NPO法人日本防災士機構が認定する資格ですが、佐伯市では平成18年度から
養成を始め、平成23年度までの6年間で28人養成いたしました。ことしは特に各自主防災組
織に1人以上の防災士配置を目指し、大分県も県内を巡回して養成講座を行うなど、強力に
事業展開をしております。講座は県が開催し、受講者の教材や防災士試験受験料、防災士登
録料にかかる1人当たり1万円の経費を県と佐伯市で半分ずつ負担する形で取り組んでおり
ます。
県下のトップを切って講座が佐伯文化会館で開催された佐伯市では、各地区や自主防災組
織に防災士の養成推進をお願いし、7月の講座では100人の定員を大きく上回る応募をいた
だき、新たに109人の防災士が誕生したところです。来年2月にも、市内で2回目の講座を
予定しており、合計で200人を超える防災士が養成されることになります。
最後に、女性の防災士養成ですが、特に地区等に要請しているわけではありませんが、
137人の防災士のうち7人が女性という状況であります。
以上です。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
-187-
○3番(浅利美知子)
今回の防災士の養成に、研修で109名の方が新たに防災士になれたとの
ことですが、私も7月21日の日に文化会館のほうにちょっとお邪魔させていただきました。
その様子を、少しだけでしたけれども、見せていただきましたけれども。まず防災士が今回
109名ふえたということで、防災士の資格はとっても、これからどうされるのかというのが
一番重要なことだと思いますが、6日の日の後藤勇人議員の質問の中で、これから連絡組織
を組み立てて、そういう研修ができるような体制をとっていきたいという部長の御答弁があ
りましたが、具体的にはどのような取り組みをされるのか、おわかりであればお答えしてい
ただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 11月29日に平成24年度前期防災士証認定状の伝達式を開催しまして、
109名のうち41名が出席いたしました。伝達式の後に防災士のフォローアップということで、
情報交換、連携を目的とした、これは仮称ですが、佐伯市防災士会の設立準備にかかる世話
係の選出をお願いしたところです。その中で、その会場で5名の方に手を挙げていただきま
した。前年度の取得者と調整しながら、これから防災士の資格を取った、その後の研修、そ
して地域での動き方、そういう部分を連携して、佐伯市がフォローアップすることによって
防災士の資格をより高いものにしていきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) 今、部長のほうから御答弁がありましたように、資格を取っただけでは
正直意味がないと、そういうことだと思いますので、いかに防災士の資格を生かして、地域
防災のリーダーとして活躍できるような体制をこれからも整えていくことが必要ではないか
と思っておりますので、その点はよろしくお願いしたいと思います。
そして、先ほど部長の御答弁の中にありましたけども、今回109名の方が新しく防災士と
して誕生されて、137名でしたか、全体で137名、防災士が生まれました。その中でわずか7
名が女性だということで、大変に少ない数字だなと思っておりますが、これからやっぱり女
性の防災士が非常に必要じゃないかと思います。例えば災害はいつ来るか全くわかりません
けれども、例えば昼間であれば地域におるのは高齢者であったり、女性であったり、子ども
であったりとすることが多いと思いますけれども、そういう中で女性の防災士が非常に必要
となってくると思いますが、今後、女性の防災士の養成というのはどのように佐伯市は考え
ていらっしゃいますか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二)
女性の防災士が実際137名の中で7名ですが、この資格も平成22年度
から、22年度が1名、23年度が2名、24年度が4名という形の合計7名になっております。
特に男女のこだわりは持っておりませんが、実情としては男性防災士のほうの割合が高いと
いうのが本当のところです。
地域で昼間の場合は、先ほど議員も申されましたように、高齢者、子ども、女性の方が多
いということでありますので、そしてまた避難所生活等においても女性の視点というのが非
常に重要な役割をするのではないかと考えております。今後は、男女共同参画の部署などの
意見も聞きながら、女性関係の団体に呼びかけながら、女性防災士の育成にも積極的に動い
ていこうと考えております。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
-188-
○3番(浅利美知子) ぜひ女性の防災士、地域の防災のリーダーをつくっていただくことをお
願いしたいと思います。
それで、今回、臼杵市が防災士の研修を行う中で、大変女性の方が多かったそうです。そ
れで、それは、結局は市のやり方だと思いますね。大変多くの方に呼びかけられて、実際約
50人ほどですか、防災士が誕生したというお話も聞いておりますので、これはやはり市のほ
うが、今回防災士の募集に対しましては、各地域の区長さん、そういう方に呼びかけたのじ
ゃないかと思っておりますが、やはり市のほうからも、なかなかこういう防災士となると、
正直男性がやはり多くなるかと思いますけれども、先ほど部長も十分女性の防災士の必要性
というのをわかってらっしゃると思いますので、ぜひ市のほうからも女性の防災士の養成を
強くしていただきたいと思います。
私も、今度2月にありますけれども、私も少しでも知識を得たいと、そういう思いで今回
受けさせていただきます。そういう形で、ぜひ募集をよろしくお願いいたします。それで、
今回11月末に2回目の防災士の募集が、もう締め切られましたね。それで今回はどのような
人数構成でしょうか、男女がわかりますか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 男女の区別はちょっとわかっていないんですが、今のところ出ておる
のが70名ほどです。それで、まだ枠がありますので、次回2月ですので、これから各地域、
そして職場等を含めてお願いしたいと思っております。各地域に1人ずつというのが一番理
想ではありますが、なかなかそこまではいってないようにありますので、皆さんにまた協力
をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子)
今回の2月の募集が70名ですね。100名の予定ではなかったですかね。
それは、今の部長の御答弁を聞いていますと、まだ間に合うということでよろしいんでしょ
うか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。改めて、間に合うかどうかを答弁ください。
○総務部長(内田昇二) 申し込みはまだ間に合いますので、私のほうからも、ぜひ女性の方の
防災士をということで働きかけもしていきたいと思います。120、受けられるとは思います
ので、まだちょっと枠が、余りがありますので、ぜひお願いいたします。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) それはぜひ、まだ枠がある、まだ申し込みができるということでしたの
で、先ほど言いましたように、女性の方に少しでも受けていただける体制、ぜひ市のほうか
らやっていただきたいと思いますので、そちらもよろしくお願いしたいと思います。
今回の防災士は、各自主防災組織に少なくとも1名というのが目的ではないかと思ってお
りますが、実際今回の研修講座の中で、それぞれの自主防災組織に最低でも1名という目標
があるわけですが、そのような配置ができるようになっておりますでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二)
9月1日現在の自主防災組織の結成状況ですが、268組織ができ上が
っております。今回資格を取った部分を含めて112、半分以下という数字になっております
ので、ぜひ各自主防災組織、やっぱりリーダーがあって防災訓練をするのと、みんなでする
のと、またちょっと状況が違うと思いますので、リーダー育成というのが一番重要になって
-189-
おりますので、まだ不足している部分はお願いをこちらかもしたいと思いますので。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) ぜひ各自主防災組織の中に最低でも1人はいらっしゃるという形で、こ
れからも取り組んでいっていただきたいと思います。
それで、今回の研修は市と県で負担してくださりますので、自己負担は全くない、無料で
すね。今回これは県とのあれでしたので、2回、佐伯市では2回限りの研修だと思いますが、
今後は有料になるんじゃないかと思いますが、今後、この2月の研修が終わった後、また次
回何人か受けたいなという方がいらっしゃった場合は、どのようなふうに受ければよろしい
でしょうか。市の負担があるんでしょうか。どうなんでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 今後の負担については、今回の2月までは県が半分、市が半分という
ことで決定しております。ただ、来年度になりますと、まだ県のほうもはっきりしておりま
せん。ただ、こういう重要なことですので、私のほうからも積極的に県のほうに働きかけて、
負担の出ないようにということを進めてお願いしていきたいと思います。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) ぜひ今後も、いつ来るかわからない災害ですので、防災士の養成、また
佐伯市としても力を入れていっていただきたいと思います。防災士の件につきましてはこれ
で終わりたいと思います。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) それでは、ウに入ります。避難所の運営について。
ハ
グ
私は、6月議会で避難所運営の体験型訓練HUGを提案いたしました。避難所では迅速な
対応が求められておりますが、これは訓練なしでできるものではないと思っております。
11月11日、大分県総合防災訓練が佐伯市をメーン会場として開催されました。訓練項目の
中に鶴見地域で避難所運営訓練が予定されておりましたが、悪天候のために実施できなかっ
たと聞いております。もし、実施しておれば、どのような訓練をする計画だったのかをお伺
いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 避難訓練の、地域避難訓練の中におきまして、11月11日に実施いたし
ました平成24年度大分県南部地区総合防災訓練では、訓練項目の一つとして避難所運営訓練
を地域避難訓練に引き続き、鶴見中学体育館で行う予定でありました。大分県の防災アドバ
イザーによる講和を中心に、小中学生を含む地区住民約70人が、災害時の避難所運営で注意
することなどを学ぶ計画でしたが、あいにくの大雨で中止になりました。ライフラインの被
災やプライバシーの確保等、災害時の避難所運営には課題も多く、有事の際に備えるために
も繰り返し訓練をすることの重要性は認識しているところであります。
残念ながら、今回鶴見会場の訓練は実施できませんでしたが、避難所運営訓練の取り組み
を今後も進めてまいりたいと考えています。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) 鶴見地区、8月に今回の市報で載っておりましたけれども、鶴見地区で
は地域の子どもたち、小中学生の子どもたち、保護者、そしてまた地域の方たち、教職員の
方たちが参加して、地域防災キャンプというのが行われているようですね。これも避難所運
-190-
営の一つではないかと思っておりますが、これでこういうことを実施することによっていろ
んな部分が見えてくると思いますので、これは必ず私は必要なことだと思っております。
まずは、災害が起きたら逃げることであります。先日の11日の訓練におきましても、私の
地区でもそれぞれが、悪天候でありましたけれども、60世帯、約60世帯しかありませんけれ
ども、40数名の方が実際訓練をされました。本当、高齢者の方も本当に雨具を着て、実際避
難所に。それぞれが、4カ所、私の地区には4カ所、避難する場所がありますけれども、そ
れぞれが、私の地区は、どこに自分が避難するかというのをみんな把握しておりますので、
それぞれが4カ所に分かれて避難いたしました。その中で、避難が終わりまして、公民館に
集まって、いろんな問題点などを皆さんで話し合いました。訓練したからこそ見えてきた部
分がたくさんありました。ですから、避難所運営も一緒だと思います。もし本当に災害が起
きた場合、本当に避難所というのは本当に大変、パニックを起こすくらいになるんじゃない
かなと思っております。ですから、何度も申し上げますけれども、訓練することが大事だと
思っております。
それで、今回の総合防災訓練の中で、臼杵市がこの訓練を実際行っております。臼杵市は、
避難所訓練に非常に力を入れておりまして、大体半年ぐらい前から約50人の方々、スタッフ
に、例えば防災士の方、また市の職員の方、そして高齢者の施設の方とか、いろんな方たち、
地域の住民の方たちを交えて約50人、この方たちが月に1回、避難所運営の研修を行ってき
たそうです。その中で実際11月11日ですけれども、実際に避難所を開設して、運営の訓練を
行いました。その中で救急班であったり、福祉班であったり、総務班であったりとか、6つ
の班に分かれて、今でもずっと研修をしてきていますので、その研修をいかに生かすかとい
うことで、このような班で対応したそうです。当日は実際168名の避難者を受け入れたそう
です。研修していましたので、幾らかノウハウはわかっているつもりでも、実際、避難され
た方が来たら本当にどうしていいかわからない、本当に戸惑ったそうですけれども、これを
したことによって大変避難所の大変さもわかり、いろいろが見えてきたと、本当に意義があ
るものだったというふうに伺っております。
佐伯市でも、先ほど部長も言われましたけれども、やはりこれは本当に必要だと思います。
実際、女性の視点を生かしてというか、いろんなノウハウを生かして、山梨県の甲府市、こ
こでは実際、県内初の女性のための防災研修というのを行っております。実際70名の予定だ
ったそうですけども、非常に今、防災、皆さん、関心がありますので、90名以上の方が実際
募集されたそうです。その中で、もちろん避難所の運営であったり、いろんなAEDの使い
方とか、いろんな、一日かけて実際されたそうです。また、これ、先ほども言いましたけれ
ども、実際することによっていろんなことが見えてきたということがありました。この中で
の意見の中で、例えばマンションに暮らしている人の人数がわからない状況があるとか、そ
してまた地域の人たちとの連携がうまくとれるように行政は配慮してほしいとか、こういう
ものを、出前講座などを利用して、市民により一層、災害への危機意識というのを高めてほ
しいとか、いろんな意見が出たそうです。
ですから、そういう意味でも、避難所訓練、本当にやっていただきたいと思っております
が、まずは市の職員さん、非常に大事だと思いますし、もちろん地域の、今回の防災士の方、
地域のいろんな役員の方々、いろんな施設の方々、非常に大事だと思いますが、このような
形で佐伯市も防災、避難所の訓練というのをしていただきたいと思いますが、今後どうでし
-191-
ょうか。行うという考えがありますでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 運営訓練ですが、現在の状況が私の総務部の中で防災危機管理課職員
がおりますが、ハード部門をとにかく早くする必要があるということで今、一生懸命動いて
いるところでもありますし、また防災マップあたりも県から浸水の範囲が近々出ますので、
それで作成を仕上げます。
それと同時に、先ほどから話があります、実際、西上浦の地区でも昨年行っていますし、
ことしは防災キャンプとして、鶴見中学のほうで実施されたところでも、重要性というのは
十分認識しております。その中で、今後は実際の避難所運営に一番かかわりが多い地域の方、
自主防災組織あたりを含めて、性別とか、災害時の要援護者などの視点を意識した訓練、積
極的に取り組んでまいりたいと思っております。
また、避難所運営訓練のHUG、防災ゲームという形でありますが、つきましても導入の
事例などを情報収集して、実際、実施につなげていきたいと考えています。
また、地域におかれましては、体育祭のときなどに、防災訓練ということの競技を取り入
れていただいて、ことしはまた渡町台校区のほうで運動会のときに入れていただいたんです
が、こういうことも防災につながるというふうに考えておりますので、どんどん紹介して進
めていきたいと思います。
私のほうも今年度から防災の推進委員も1名配置しておりますし、自主防災組織で何かと
いうときにはいつも外に出ている状況でありますので、これからも積極的に外に出て、地域
の方と話をして、防災訓練、非常時に備えることができるように体制づくりをしていきたい
と思います。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) やはりいつ来るかわからない災害に対して、事前にきめ細かなノウハウ
を身につけることが本当に住民を守ることになるかと思いますので、この点、またよろしく
お願いしたいと思います。
先ほど臼杵の例を出しましたけれども、今月の12日、OBSで7時から臼杵の取り組みが
放送されるそうですので、ぜひごらんになっていただけたらと思いますので、よろしくお願
いします。
これで終わります。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) それでは、大きな2点目といたしまして、子育て環境の整備について御
質問させていただきます。
社会保障と税の一体改革の重要な柱の一つとして、先の通常国会で子ども・子育て関連法
案が成立いたしました。この法律は、公明党の強い主張で実現したもので、保育所、幼稚園、
認定こども園の拡充など、子育て環境の充実を図ることを目的といたしております。具体的
な制度運用に当たっては、自治体、特に各市町村が重要な役割を担うことになっており、各
自治体が本年度運用の前の準備段階で、地方版子ども・子育て会議の設置など、取り組まな
ければならないことがあります。
そこで、アの地方版子ども・子育て会議の設置についてお伺いいたします。
国において、平成25年4月に子ども・子育て会議が設置されます。会議の構成メンバーと
-192-
しては、有識者、地方公共団体、事業主代表、労働者の代表、子育て当事者、子育て支援当
事者等が想定され、子育て支援の政策決定過程から子育て家庭のニーズがしっかりと反映で
きるような仕組みとなっております。
子ども・子育て支援法第77条においては、市町村において地方版子ども・子育て会議を設
置することを努力義務としておりますが、子育て家庭のニーズを把握して施策を行う仕組み
は、国のみならず地方においても極めて重要です。佐伯市においても、子育て家庭のニーズ
がより一層反映できるよう、来年度から子育て当事者等をメンバーとする合議制機関を新た
に設置することが必要と考えますが、いかがでしょうか。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 福祉保健部長の飛高です。
それでは、浅利議員の地方版子ども・子育て会議の設置についてお答えさせていただきま
す。
先ほど議員がおっしゃいましたように、平成24年8月10日に可決された子ども・子育て関
連3法のうち「子ども・子育て支援法」第77条において、市町村も審議会等の合議制機関を
設置するよう努力することがうたわれております。内閣府が設置する「子ども・子育て会
議」のメンバーの構成は、同法において、子どもの保護者、都道府県知事、市町村長、事業
主を代表する者、労働者を代表する者、子ども・子育て支援に関する事業に従事する者及び
子ども・子育て支援に関し学識経験のある者等で構成することになっておりますので、本市
におきましてもこれを参考にバランスよく幅広い関係者で会議を構成したいと考えておりま
す。
また、「子ども・子育て関連3法」の実施については、保育所と幼稚園のあり方を包括的
に考えていく必要がございますので、福祉保健部だけでなく、教育委員会との連携が欠かせ
ません。既に庁内で検討会議を開催しており、今後は相互で連携を図りながら、平成25年度
中に会議を設置したいと思っております。
以上です。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) 佐伯市でもこの会議を設置してくださるということですね。これは、設
置は義務ではなくて、実際地方に、それぞれの市町村にゆだねられているところですけども、
設置してくださるということで大変ありがたく思っております。
それでは、この会議を設置するに当たって、まずはやはり子育ての当事者の意見がどれだ
け反映されるか、そこが一番重要な点だと思っておりますが、今、部長がおっしゃいました
いろんな有識者だとか、教育委員会のほうとやっていきたいということでしたけど、具体的
にはまだ今から設置して、平成25年の4月からだと思いますが、今の時点で具体的に構成員
というか、どのような方を佐伯市としてはメンバーにされる予定なのか、一応お聞きしたい
と思います。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 市の福祉保健部のこども福祉課の諮問機関といたしまして、次
世代育成支援対策地域協議会というのがございます。その中にPTAとか、母親クラブとか、
いろんなメンバーが今あります。そのメンバーといろんな中で、先ほど言いましたように、
やっぱり子どものお母さんとか、そういう形の中で代表者をいろんな中で選考しながら進め
-193-
ていきたいと思いますので、まだ現在の時点ではメンバー自体どのような方にするというの
は決まっておりません。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) やはり会議のメンバーですけれども、先ほども言いましたけれども、本
当にいかに子育て中の当事者、この意見が本当に反映されることが一番重要ですので、ぜひ
とも当事者の意見が反映されるような構成員でお願いしたいと思います。
そしてまた、子育て世代にもいろいろあります。ひとり親の家庭もいらっしゃいます。父
子家庭、母子家庭の方、こういう方たちの声も反映させねばならないと思っておりますが、
今までこのような方たちというのは、いろんな会議の中に含まれてなかったのではないかな
と思っております。ですので、ぜひこれからそういう構成メンバーを人選するというか、そ
ういうのをするのであれば、ぜひこういう方たちの声というものを入れていただきたいと思
いますので、ぜひこの点は検討していただきたいと思います。
それでは、実際この会議を設けるに当たって予算が必要だと思いますが、予算というのは、
平成25年4月から実際この会議を設置するわけですけれども、その予算は計上されて、予算
要望されていらっしゃるんでしょうか。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 事業計画策定についてということだと思います。子ども・子育
て支援事業計画は国の基本指針に即して5年を1期とする教育・保育及び地域子ども・子育
て支援事業の提供体制の確保、その他この法律に基づく業務の円滑な実施に関する計画を定
めるもので、事業計画策定に向けたニーズ調査はこれからの佐伯市の「子ども・子育て行
政」の方向性を決めていくために必要な調査であると考えております。子ども子育て環境、
家庭の状況及び需要の調査、把握を行い、地域のニーズを的確に事業計画に反映させるべく、
平成25年度当初予算に計上してまいります。要求してまいります。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) 今、部長が答えてくださったのは、事業計画の部分だと思っております
が、私が今言いましたのは、会を設けるに当たってメンバーが要りますよね。その中でそう
いう方たちに対しての、早く言うと費用といいますか、そういうものが計上されるのかとい
うことでしたので、済みません、お願いします。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 済みません。その部分につきましては、当然、報酬とかがかか
りますので、その部分についても要求してまいります。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) では、今、部長のほうからも事業計画の策定について御答弁いただいた
かと思っておりますが、ウに挙げております事業計画、今回の子育て支援法の制定によりま
して全ての自治体が事業計画を策定しなければならないこととなっております。事業計画の
期間は5年です。この事業計画策定に当たっては、国の基本方針に基づき、子育て家庭の状
況及びニーズをしっかりと調査し、把握することが求められております。平成27年度からの
本格施行に向け、事業計画を平成26年度半ばまでに策定するためには、平成25年度予算にお
いて事業計画策定に向けたニーズ調査のための経費を計上することが必要だと考えます。
先ほど部長の答弁の中で、これは計上されていると、予算要求されているということでし
-194-
たので、この点についてはいいかと思いますが、でしたら、この計画をするに当たって、い
かに現場の声をどこまで反映できるか、本当に先ほどから言っておりますが、非常に重要な
ことと思います。
各地域によって、子育て支援に関するニーズ、相当違いがあるかと思いますし、佐伯市と
してはどのような考えに基づいて、これから計画するものですけれども、今の時点で佐伯市
としてはどのような考えで子育て支援の充実に取り組んでいくのか、今の時点でわかってい
ることがありましたらお聞きかせいただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 来年度につきましては、ニーズ調査を行いたいと思います。当
然やっぱり地域によって、いろんな中で、幼稚園とか保育所のあり方が違いますので、その
点はこのニーズ調査、そして会議の中でいろんな意見をいただく中で進めていきたいと考え
ております。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) それでは、しっかりした事業計画を策定してくださることをお願いして
おきます。そして、財務部長、予算要望してらっしゃるということですので、よろしくお願
いしたいと思います。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) それでは、大項目の3に入らせていただきます。
高齢者等の見守り支援について。
日本は今、自殺者や虐待、孤立死やうつ病の増加などがクローズアップされております。
これらは社会の支え合う力の弱体化が主な原因だと考えます。今こそ顔が見える、人のぬく
もりが伝わる、いわゆる孤立社会から支え合いの社会への新しい福祉が求められていると思
います。
平成22年に内閣府が行った高齢者総合調査によりますと、体が弱ったとき、現在の住居に
住み続けたいという方が6割以上を占め、住みなれた自宅で暮らし続けたいと希望しており
ます。高齢者が長年住みなれた自宅で安心して暮らしていくためには、地域という視点が非
常に大事になってくると思います。
そこで、ひとり暮らしの高齢者や障がい者、生活困窮者による孤立死などを防ぐため、い
ち早く異変を察知し、速やかに手を差し伸べる体制をつくることが大変大事ではないかと考
えます。佐伯市ではどのような取り組みを現在されているのか、お伺いいたします。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 高齢者の見守り支援についてお答えいたします。
高齢者の見守り支援につきましては、65歳到達時に民生委員さんにお願いし、在宅のひと
り暮らし高齢者及び高齢者のみの世帯の生活、身体状況、緊急連絡先等の実態調査を行い、
高齢者台帳を作成いたしております。また、昨年度は緊急医療情報キットの配布を行い、さ
らなる安全・安心確保に取り組みました。在宅ひとり暮らしの高齢者や虚弱な高齢者世帯に
は、状況に応じてブランチ、包括支援センターの見守り、緊急通報システムの設置、食の自
立支援事業、軽度生活支援事業による安否確認、自立支援、安心確保を行っております。さ
らには、閉じこもり予防のための「ふれあいサロン」「さいきの茶の間」「老人クラブ」
「軽スポーツ」等、地域での交流事業により支え合い、安否確認を日々行うとともに、包括
-195-
支援センターを中心に関係者とのネットワークづくりを進めてまいります。
以上でございます。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) 今、部長に御答弁していただきました。見守り体制はできているのかな
と、これで十分なのかなという思いもありましたけれども、やはり例えば緊急通報システム、
これが全ての皆さんに、家庭についているわけでもありません。高齢者の中でも元気のいい
方、ついておりませんよね。そして、いつどういう形で悪くなるというか、孤立死なり、そ
ういう可能性があるというのは皆さん思っていらっしゃると思います。
それで、御提案させていただきますけれども、やはり地域で見守る体制、これは本当に必
要だと思います。例えば旧市内でありましたら、なかなかそういう人の目が見えない、どこ
に誰が住んでいるかわからない、そういう状況も大いにあるかと思います。旧町村であれば、
ある程度地域の方たちの顔が見えます。どこにどういう方が住んでいらっしゃる、家族構成、
わかりますが、そういう状態というのが大いにあるかと思います。
そこで、例えば神奈川県の大和市とかは、ガス会社だとか、郵便局だとか、そういうガス
の検針だとか、毎日郵便の配達がありますので、そういう配達員さんに御協力いただいて、
もし何かあれば市に連絡していただく、そういう体制が整っております。愛知県の、春日部
市というところもそうです。電気、水道、ガス、ライフラインに係る業者と連携を強化して、
そういう防止に努めている体制ができています。そういうガイドラインをつくって、そうい
うのができるそうなんですけれども、佐伯市もそういう体制ができないだろうかと思います。
難しいことではないんじゃないかなと思っておりますが、ぜひ本当に命を守るネットワーク
というような、そういう仕組みを佐伯市はつくるお考えがないのかどうか、お伺いしたいと
思います。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 今、神奈川県の大和市のお話がありました。当然、高齢者だけ
でなく、やっぱり認知症、いろんな方でひとり住まいの方がおられます。当然、市だけでな
く、民生児童委員全て、先ほど言いましたように、電気会社であったり、新聞配達の方とか、
いろんな中で連携をとるということは大事だと思いますので、今後のあり方としてどのよう
な形がいいかというのをちょっと考えてみたいと思います。
○議長(小野宗司) 浅利議員。
○3番(浅利美知子) では、考えていただくということですので、先ほど私が申しましたよう
に、やはりこれからは孤立社会から支え合いの社会へ、これが新しい福祉だと思っておりま
すので、ぜひ御検討していただいて、本当にこのような悲惨な事故などがないように、見守
り体制をしっかりしていただくような組織というか、ネットワークをぜひつくっていただき
たいと思いますので、よろしくお願いいたします。
それでは、これで終わらせていただきます。
○議長(小野宗司) 以上で、浅利議員の一般質問を終わります。
一般質問の途中ですが、これより休憩いたします。
2時55分より再開いたします。
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午後2時42分 休憩
──────────────────────────────────────
午後2時55分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、17番、井上清三君。
○17番(井上清三) 皆さん、こんにちは。眠い時間となりますが、本日最後の一般質問となり
ました。しばらく御辛抱いただきたいと思います。17番議員、民主党会派に所属しておりま
す井上清三です。
議長の許可をいただきましたので、今回は大項目で福祉政策1点とし、障がいを持ってい
る人の現状と支援体制、そして6月議会に引き続き、障害者権利条例制定に関して、総括で
質問を行います。
なお、総括のため、現状の課題等を含め、内容を理解していただくため質問が多少長くな
りますので、御了承ください。なお、虫がいいことですが、答弁については簡潔にお願いし
たいと思っております。
それから、いま一点、障がい者という言葉は使わないように配慮しましたが、法律名等に
ついてはそのまま使わせていただきたいと思いますので、御了承願いたいと思います。
まず障がいを持っている人の現状と支援体制について。
さて、平成18年の障害者自立支援法施行以来、三障害、身体、知的、精神が1つの施設で
支援が可能となり、現在その取り組みが行われております。サービスを利用する人、そして
支援する人、事業所、とりわけ事業所は対応が大変だったのでは、そのように推測しており
ます。
私ごとですが、10月28日、そして11月3日の両日、ボランティアとして知的及び身体障害
者支援施設に仲間とともに訪問し、支援の手助けをさせていただきました。支援する中、そ
の現状は利用者が高齢化となり、新たな課題に直面しているように感じられました。当日は
入居者、家族、地域の方、ボランティア等、両施設とも多くの方の参加があり、大変活気が
うかがえました。
そんな中、在宅で支援していると思われる家族の方たちより思わぬ相談がありました。特
に、入所できる人はよいのですが、入所を希望してもいろんな理由で私たちのように入所で
きない状況の人もたくさんおります。また、知的に障がいを有している場合であっても、療
育手帳のほうを受けられていない人も大勢いる。そういった現状は知っておりますか。
そして、何よりも気になるのが、私たちが高齢化で動けなくなったら、死んだら、亡くな
ったら、親亡き後は誰がこの子の面倒を見てくれるのか、将来に対する不安や身の置き場の
なさを涙ながらに心境を訴えられ、身の詰まる思いでした。
また、中途障害で歩くことができなく、車椅子で移動されている身体に障がいを持ってい
る方より、施設入所を希望していたが、当面は無理であり、8年あるいは10年ほど待たなけ
れば入所できないという現状の中、彼いわく、今59歳である。そんなに長く待つようになれ
ば、それまで命があるかどうかわからない。恐らく死んでいるんじゃないかと必死で話して
いる姿に改めて、申し上げたように、課題を突きつけられたように思います。
このような状況の中、社会扶助に対する市の財政負担は大きくなる、そういった部分は理
解できますが、障がいを持つ子の親として、一番の心配である親亡き後の支援体制、並びに
-197-
その一環となる障がいを持っている人のよりどころ、施設等の充実として増設あるいは新設
の必要性を思うが、今後の取り組みを少しお聞きしたい。
次に、障害者権利条例について。
さて、前回も申しましたが、障がい、あるいは障がいを持っているというと、私たちには
関係ない、全く別の世界と思っている人も多いと思います。しかし、病気、事故等により障
がいは誰にでも遭遇する可能性があり、現在、障がいを持っている人、本人だけの問題では
ないわけです。社会にある障壁と申しますか、壁、社会から求められる能力、そういった部
分に達してないことによっても障がいというものは生み出されるわけです。そして、どんな
障がいを持っていても、人として平等に権利を保障されなければなりません。その辺はきち
っと理解できているのだろうか。ほかの人との平等を基礎とした基本的な権利が失われ、社
会への参加が閉ざされるようなことがあってはならないと考えております。
障がいを持っている人への権利条例は、配付資料にもあるように、障がいのある人もない
人もともに安心して暮らせる条例、そのように規定して制定されている市町村もあります。
中身については私の考えともほぼ同じようなものと推定しております。
私は、佐伯市障害者権利条例と表現しながら質問を進めさせていただきます。
さて、障害者権利条例は新しい権利をつくって、障がいを持っている人を特別扱いしなさ
い、あるいは多額の予算をつぎ込んで、障がいを持っている人を支援しなさいと申している
わけではありません。例えば自分が暮らす地域、あるいは生活を維持する場を選ぶというの
は、障がいのない人から見れば当然のことであり、100%満足して、自分の住む地域を選ぶ、
あるいは権利として自分で選ぶ、基本的にはそういった部分は全て自分で決める、そういう
ふうな状況ですが、障がいを持っている人についてはそういったことがうまくできない環境
であることはお察しのことと思います。また、地域でともに生活し、一緒の職場で働き、同
じ学校で学ぶということは、本市においてもまだまだ進んでいないのが現状と思われます。
ですから、こういったことを少なくするためにも、いろいろな権利を、障がいを持ってい
る人にきちんと保障し、社会の環境を変えて対応することが当然であり、同時に障がいを持
っている人が障がいのない人と同じように地域で暮らし、社会の一員として生き生きと過ご
したいと思っていることが位置づけされている条例とも考えております。
このように、障がいを持っている人の現状を大きく変える可能性は、国の法律での位置づ
け、並びに身近な市町村における条例制定とも言われております。こういった意味からも、
佐伯市における障害者権利条例制定は不可欠である、私はそのように確信しております。ま
た、障がいはその人の個人的なものとして考えられてきましたが、今ある権利を、障がいを
持っている人に実質的に保障するためには、障がいを持っている人が一方的に努力するので
はなく、社会がそのための環境をつくらなければならない、私はそのように考えております。
そのための概念の一つが、「合理的配慮」というものだと痛感しております。市は、全て
の市民に対し、一般公共サービス、社会保障制度に基づくサービス、また災害等に対する緊
急情報は「合理的配慮」を最大限活用し、適切な情報伝達を駆使して周知しなければなりま
せん。これに取り組まなければ、住民間に格差をもたらす結果となると私は考えております。
例を申し上げますと、聴覚、耳の聞こえない状況なんですが、そういった部分に障がいを
持っている人は、聞こえにくい、聞こえないという状態は、周りの人からはわからず、聞こ
えない本人が声を上げないと気づかれない。そのため、生活に不便や困難があっても我慢し
-198-
なければならない、そういうふうな状況があります。昨年3月11日に発生した地震、津波の
情報、そして避難に対しての動きなど、緊急情報は急発進あるいは急速度で行われますが、
この情報が入らないと右を向いても、あるいは左を向いても何もわからず、生きる意欲とエ
ネルギーをそがれてしまい、生命にかかわることにもなります。
また、知的あるいは精神に障がいを持っている人は、地域の中で生活することを望んでい
る人も多いと思いますが、生活情報をとるシステムが少なく、さらに情報の理解ができない
など、本人の人権主張を支える支援者、あるいは日常生活を支える介助者、さらには相談相
手がいない、少ない、そういった現状が横たわっております。つまり、孤立する人へ積極的
に手を差し伸べ関係性をつくっていくようなサービス、支援体制が求められております。
よく執行部に対し、障がいを持っている人の雇用状況を一般質問で確認すると、決まって
法定雇用率2.1%である、重症度の方は2名と計算し、何名になる、本市では守れておりま
すよと、担当者より得意げと申しますか、概括的な答弁がよく返ってきます。障がいを持っ
ている人の一般雇用は、障がい者の雇用促進等に関する法律に基づき、一定規模以上の公的
機関あるいは民間企業に一定率以上の障がいを持っている人の雇用を義務づける障害者雇用
率制度を柱として進めていますが、これは量としての確保であり、雇用条件や労働条件とい
った質としての雇用の確保ではないように感じております。
また、実際の労働の分野においては、障がいを持っている人の採用枠から精神に障がいを
持っている方が除外されております。国の制度の一端とはいえ、精神に障がいを持っている、
そういうことだけで採用されない。外見のみで採用を拒否される。そしていろいろな資格取
得制限により職業選択が制約される。さらに聴覚あるいは知的、さらに精神等に障がいを持
っている人は、仮に介護職の資格を取られても、福祉現場の採用はおろか、事業所へ臨時と
して登録させてくれることも非常に難しいのが現状でございます。労働条件に関しても、障
がいを持っているという理由で、労働時間、給料等に差をつけられ、また障がいを持ってい
る人は仕事にならない、能率が悪い、そういうふうに決めつけられ、厳しい現状も聞き及ん
でいます。障がいを持っている人の雇用対策は特別の就労の場ではなく、バリアを取り除く
ことで障がいを持っている人が通常の労働環境において平等に労働や雇用に参加できるよう
にするのが、私は基本原則でなかろうかと考えております。
障がいを持っている人の働く権利の実現を保障し、促進するためには、いろいろな措置が
必要とされています。こういった部分にも「合理的配慮」が行われるよう対応すべきと思い
ます。防災あるいは緊急避難、さらに障がいを持っている人の雇用等に大きな意味を持って
おります「合理的配慮」に対する考えをお聞きしたい。
次に、少し角度を変えてみますと、多くの人は、差別はよくない、差別をしてはならない、
そのように思っていますが、知らず知らずのうちに差別行為をしていることもあります。よ
く障がいを持っている人への差別を禁止すると聞くと、身構えてしまう、そういった方も多
くいます。これは、差別禁止といっても、何が差別かわからない。知らないうちに言ったこ
とでも、差別として取り上げられるのかといった不安によるところが大きいと推測いたしま
す。このことは、障がいを持っている人と接する機会が少ないため、障がいや障がいを持っ
ている人のことがよくわからない、そのようにも感じております。これまで、家庭や、ある
いは教育の場を初め、さらには地域、職場、いろんな場面で障がいを持っている人との交流、
そういった重要性が強調され、障がいや障がいを持っている方への理解はある程度できつつ
-199-
あると推測しておりますが、今もなお障がいを持っている人はいろいろな差別、そういった
部分に直面しており、差別に対する無頓着あるいは無理解、そういった声も伝わってきます。
つまり、差別をなくす、そういった取り組みとして、障がいのない人が障がいについて知
ること、理解することは非常に重要だというふうにも感じております。ただ、それだけで全
て差別が解消される、そういうことではありません。では、何が必要かと申しますと、実は、
障害者権利条例等の最大の眼目と言われる部分は、私はここにあるんじゃなかろうかと考え
ております。このように、障がいのあるなしに関係なく、ともに支え合い、安心して暮らせ
るまちの実現のため、市、市民等が障がいのある人の生活を困難にしてきたいろいろな障壁、
壁といいますか、そういった部分を取り除く、そして障がいのある人に対するいかなる差別
もなくす、そういった取り組みを行わなければなりません。
障害者権利条例は、障がいを持っている人への差別及び虐待を禁止するとともに、障がい
を持っている人への自立及び社会参加を支援するための措置を講じることにより、障がいを
持っている人が地域社会を構成する権利の主体としてあらゆる分野の活動に参加する機会が
得られるよう、地域福祉の推進を図り、市民が、あるいは市が、障がいの有無、あるなしに
かかわらず、地域の一員として当たり前の権利を認めてもらうことを目的としているわけで
ございます。
6月議会でも申し上げましたが、国のほうでも障害者虐待禁止法が制定され、来年、平成
13年には障害者差別禁止法の法案化が予定される、そういった現状も聞き及んでおります。
佐伯市障害者権利条例、その制定を強く望み、その考えをお聞きし、以上、3点について総
括して1回目の質問といたします。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 井上議員さんよりも福祉のことについて、いつもいろんな御指摘をいただ
いておりますことをお礼申し上げます。
今回総括ですので、私のほうから概略をちょっとお話しさせていただきたいと思います。
障がいのある人の介護をなさっておられる御家族の皆さんにとって、「親亡き後の問題」
は本当に深刻なものだと思います。市といたしましてもこの心配に応えられるよう、関係機
関のネットワークを駆使し、可能な限りそうした障がい者サービスなどの提供に努めていき
たいと思っております。
また、障がい者の雇用に大きな意味を持つ「合理的配慮」については、企業の過重負担に
ならない範囲で、個々の障がい者、障がい特性に合った職場環境や支援を提供していくとい
う意味で、障がい者の就労を推進する原動力として企業に対して期待して、私たちも指導し
ていきたいと思っております。
また、「障害者権利条例」等の制定につきましては、私どもも障がいの有無にかかわらず、
誰もが基本的人権の主体として尊厳を持って、未来にわたって安心して地域で生活できる社
会の実現を目指しております。これからも、国の法律等も制定されておりますし、またこう
した整備など、県の動向を見ていきたいと思っておりますし、きょう、八王子市の、障がい
のある人もない人も安心して暮らせる八王子づくり条例というのを見せていただきました。
こうした研究を進めていく中で、非常にこういった市とかがありますので、これを参考にし
ながら、これに続けて今後とも私のほうも必要があると考えておりますので、内部でもそう
した中で研究していきたいと思っております。
-200-
詳細については、私どもの福祉保健部長から答弁させていただきます。よろしくお願いい
たします。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 福祉保健部長の飛高です。
福祉政策について答弁させていただきます。
高齢者社会が進展する中で、障がい者の数は年々増加しているとともに、障がい者の重度、
重複化といった状況が見られます。また、障がい者の介護をする家族の高齢化が一段と進み、
「親亡き後の問題」は一層深刻なものとなっております。障がい者本人のみならず、家族か
らの障がい者支援策の拡充に対する期待はますます高まっています。
先ほど施設の増設、新設など、社会資源の必要性など、今後の取り組みについてですが、
家庭にかわって障がい者が安心して地域で「生活できる場」の確保、親にかわって支援して
くれる人等の確保、社会資源の必要性も含み、地域自立支援協議会を初め、行政、相談支援
事業所、障害福祉サービス事業所、地域等の関係機関のネットワークにより、本人、家族の
ニーズに応じた障害福祉サービス、成年後見人制度利用支援事業などを活用した支援等に取
り組んでまいります。
次に、障がい者の雇用に大きな意味を持つ「合理的配慮」は、国連で採択された障害者権
利条約において、国際人権条約としての概念で、障がいのある人が他の者との平等を基礎と
して、全ての人権及び基本的自由を享有し、または行使することを確保するための必要かつ
適切な変更及び調整であって、特定の場合に必要とされるものであり、かつ、ふつり合いな、
または過剰な負担を課さないものと定義されており、障がい者の雇用等における「合理的配
慮」の提供を契約国に求めているものと認識いたしております。
障害者権利条約を批准するためには、新たに障害者差別禁止法の制定など、国内法の整備
が前提となっております。そこで、障害者差別禁止法の動向でありますが、来年の通常国会
に提出する予定の「障害者差別禁止法」案の参考とする内閣府差別禁止部会の提言が去る9
月にまとまりました。提言は、障がいに応じた「合理的配慮」をしないことなどを差別と定
義されており、差別の解消や差別による損害の回復を求める法的根拠になると期待している
ところでございます。
佐伯市といたしましては、障害者基本法、障害者虐待防止法、人権の尊重のまちづくり条
例を遵守し、人権施策基本計画、障害者福祉計画において障がいなどによる差別のない人権
が尊重される社会づくりを推進してまいります。また、障害福祉計画では、「就労の場の確
保と就労支援の充実」を基本課題として掲げており、障がいのある人の一般就労に関して、
正規雇用に限らず、短期雇用などの多様なニーズに応じた支援に努めるとともに、合理的な
配慮のため、佐伯市地域自立支援協議会を初め、相談支援事業所、就労支援事業所、ハロー
ワーク、障害者就業・生活支援センター及び企業等の連携強化を図り、雇用先の確保や働き
続けるための支援等に取り組んでいきます。
「障害者権利条例」等の制定につきましては、大分県を初め、県内ではまだ制定されてお
りませんが、これらの事業をさらに充実させながら、国の法令整備や大分県などの動向を注
視し、これからも研究を進めていく必要があるものと考えております。
以上でございます。
○議長(小野宗司) 井上議員、再質問です。
-201-
○17番(井上清三) おおむねの流れという部分は一部理解できたようになりますが、若干答弁
の不足という部分も見受けられたようにありますので、もう一度確認しながら、もしかした
ら答弁については同じような状況が出てくるかわかりませんが、再質問してみたいと思いま
すが。
まず1点目の、親が亡くなったときに我が子は誰かに託していかなければならない、そう
いった部分がありますが、障がいを持っている人は自分の意思を伝えることが難しい。せめ
て、地域で生活できる権利、そういった部分が保障される仕組みを構築するべきではないか
というふうに考えております。
また、施設の新設、増設については、具体的な話がございませんが、今、三障害を合わせ
て、私の調査では五千七、八百人おられるんじゃないかと考えております。その中で、身体
のいわゆる障害者手帳を所持しておるのが約四千七、八百人、それから療育手帳あるいは精
神保健福祉手帳を持たれている方が900人おるんじゃなかろうかというふうに感じておりま
すが、現状を見ますと、そういった施設に入れる状況は10分の1にも、いわゆる満たない状
況ではないかというふうに考えております。せめて、先ほども申しましたように、一時しの
ぎができるようなショートステイはできないのか。あるいは空き家、さらには学校跡地、そ
ういった部分を活用した障がい者のグループホーム、そういった部分は検討できないのか。
それから、高齢者には一部見受けられますが、障がいを持っている人のための生活支援つき
住宅、こういった新たな環境、支援体制づくりを私は計画すべきじゃないかというふうに思
っております。
それから、2点目の「合理的配慮」、これは先ほど部長が言われたように、障がいのある
人は、あるいは障がいのない人と同じことをするときに、市あるいは事業所、市民、そうい
った周りの人たちが障がいのある人に合わせて、その状況に応じた変化や調整など、お金や
労力の負担がかかり過ぎない範囲で行うことを「合理的配慮」と言うわけですが、例えば就
業場所を車椅子で移動しやすい場所にするとか、あるいは職種の変更とか、さらには配置が
え、そういった部分も含めて障がいのある人のニーズに合った環境整備をやることが必要じ
ゃないかというふうに思っております。
それから、特に気になるのが、本市では避難路あるいは避難地というのがつくられており
ますが、障がいを持っている人、この人たちがこの避難路に着くことができるのだろうか、
あるいはそういったプロセスも含めてこういった部分に取り組まれているのか、疑問を持っ
ております。そして、仮に避難路手前まで来ても、避難路を使って災害から身を守ることは
可能なのだろうか。さらに、もう少し障がいを持っている人のことを考えた避難道路なのか、
非常に現場を見る中で疑問に思っている部分もございます。こういった災害で身にかかる危
険の部分にも「合理的配慮」というのを十分活用しながらやっていかなければならないんじ
ゃないかというふうに考えております。
また、先ほど部長が言われたように、国際権利条約というふうな中におきましても、「合
理的配慮」を行わない、そういったことは差別ということを明確にこれは禁止しております。
再度、障がいを持っている人に対する「合理的配慮」の取り組み、積極的な考えについても
う一度お伺いしたいと思います。
それから、3点目の、本市が障害者権利条例等を制定することで障がいを持っている人が
地域で暮らすための基本理念の、いわゆる設定とか、あるいは市の責務、さらには差別の禁
-202-
止、あるいは「合理的配慮」、情報伝達、そういったことを条例の中で明確にすることで、
障がいを持っている人に対する理解を深めることにもなり、また条例制定することで、申し
上げるように、多くの負担あるいは経費が、私はかからないんじゃないかというふうに推測
しております。
前回も、たしか大分県の状況を見ながら確認あるいは検討するということがありました。
先ほどの市長答弁あるいは部長答弁もありますが、この条例をよく見ますと、当たり前のこ
とを、当たり前に行うことを、そういうことをわかりやすく周知するということであり、県
とか、あるいは他市町村には関係ないんじゃないですか。佐伯市として私は捉えることが大
切であると、条例制定にもう少し積極的に取り組むべきではないかというふうに考えますが、
以上、3点についてもう一度説明をお願いいたします。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 1点目でございます。親亡き後の、例えば施設の整備について
でございます。
今の状況では、なかなか施設を整備するという状況では厳しゅうございます。例えば、先
ほど議員がおっしゃいましたように、グループホームとかケアホーム、この部分についてや
っぱり補完していくという形なんですが、この部分の補助とかというのも正直なところ今ご
ざいません。今、やっぱり施設をつくっていただくのは事業者になりますので、行政の中で
は非常に厳しいというのが現状でございます。これが1点目でございます。
例えば「合理的配慮」でございますが、当然、今、議員さんが言われるこの中で条例の目
的、八王子、こういう形で、障がいを持たれている方はやっぱり健常者と一緒に権利を持っ
ていると思います。
ただ、きのう、私、大分県の肢体不自由児の福祉大会、父母の会のことがありました。そ
して、障がいを持たれておる方の講演を聞かせていただいた中で、やっぱり自分ができるこ
とは自分がしていかないといけない。そして、障がい施設と何か家族とあつれきがあるのは、
やっぱりいろんなお互いの理解がないんだということがありました。私たちも福祉保健部、
私も福祉保健部の部長になりまして、この4月からいろんな中でそういうところを見てきた
中で、やっぱり自分たちに障がい者に対する理解が足らないという形がありますので、当然
「合理的配慮」、この中でやっぱり障がい者の気持ちをどのように酌むかというのは大事な
ことだと思っております。
3点目の条例についての制定でございます。私もこの条例を読ませていただきまして、そ
して調べさせていただく中で、これ、本当、普通のことというか、当然のことを書いておる
と思います。そして、ほかのところで八王子とか埼玉ですか、そういうところで条例制定し
ておりますが、私はまず今、佐伯市の中では施設、いろんな中の関係者が障がい者に対する
理解を求めるという、そういう取り組みをまずして、そしてその中で条例というのを考えて
いきたいと思っています。条例について否定するものではありません。このことをつくるこ
とで、それは条例が先か、そういう取り組みが先かという。まず取り組みはまだまだ障がい
者に対する理解というのが少しないのかなというのを私は感じておりますので、その取り組
みとともに条例について考えていきたいと考えております。
以上です。
○議長(小野宗司) 井上議員。
-203-
○17番(井上清三) 条例についても積極的に取り組むというふうな答弁もございました。
ぜひ、部長にお願いしたい部分は、今たくさんある避難地あるいは避難路というのをつく
られております。先般も実は障がい者の団体数名とお話ししたんですが、とても障がい者が
避難できる状況ではないと。さっき申しましたように、そこまでたどりつくのは、何とか支
援があって可能かもわからないけど、それからさきに、いわゆる上に上っていくとか、避難
路を上がっていくとかということは非常に厳しいと、そういった部分も踏まえて、ぜひ一度
調査というものをきちんとやっていただきたいというふうにまず考えております。
最後になりますが、政治というものは、そこに住む、いわゆる障がい者であろうと、ある
いは障がいを持ってない人であろうと、全ての人にとって一人一人のために社会を動かすこ
とであるんだというふうに考えております。そして、その地域に住む人が自分たちの生活を
築き、あるいは暮らしていくためのルール、あるいは方策、そういうのをつくっていくこと
が私は政治じゃないかなというふうに思っております。また、できない、できないじゃなく、
できないことをやることも政治の一つの手腕じゃないかというふうにも感じております。
そういった意味を考えたときに、政治の光というのは、常に立場の弱い人、あるいはハン
ディのある人、そして過疎、あるいは社会資本整備のおくれている地域に、より強く当たる
べきと思っています。
また、障がい者政策を充実することは、全ての人が住みよい社会をつくるため、あるいは
優しいまちづくり、そういった部分の一環という形でも私は信じておるわけでございます。
そういう意味を含めながら、ぜひ「合理的配慮」を十分活用した障がい者支援というものを
再度検討していただくことを提言あるいは要望しまして、私の一般質問を終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、井上議員の一般質問を終わります。
これにて本日の一般質問を終結いたします。
以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、この程度にとどめまして、あすは午前10時から本会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会いたします。
午後3時35分 散会
-204-
平成24年 第5回
佐伯市議会定例会会議録
第5号 12月11日
-205-
第5回
佐伯市議会定例会会議録(第5号)
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平成24年12月11日(火曜日)
午前10時00分 開 議
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席議員の氏名
1番
後
藤 幸 吉
2番
後
藤 勇 人
3番
浅
利 美知子
4番
清
田 哲 也
5番
河
原 修 仁
6番
江
藤
茂
7番
河
野
豊
8番
佐
藤
元
10番
井野上
準
11番
兒
玉 輝 彦
12番
宮
脇 保 芳
13番
矢
野 哲 丸
14番
日
髙 嘉 己
15番
矢
野 精 幸
16番
三
浦
渉
17番
井
上 清 三
18番
小
野 宗 司
19番
芦
刈 紀 生
20番
下
川 芳 夫
21番
髙
橋 香一郎
22番
玉
田
茂
23番
桝
田 穗 積
24番
渡
邉 一 晴
25番
清
家 好 文
26番
髙
司 政 文
27番
吉
良 栄 三
28番
上
田
29番
御手洗 秀 光
30番
清
家 儀太郎
徹
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
欠席議員の氏名
な
し
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者の職氏名
市
長
西
嶋 泰 義
教
長
分
藤 高 嗣
長
内
田 昇 二
財
長
井
上
企 画 商 工 観 光 部 長
飛
高 勝 則
市
長
岡
本 英 二
福
祉
保
健
部
長
飛
高 彌一郎
建
長
永
田 亀 男
上
下
水
道
部
長
矢
野 幸 正
農
長
坪
根 大 吉
長
福
泉 慶一郎
消
長
安
部 幸 一
長
笠
村 由 喜
次 長 兼 総 務 課 長
田
村
次 長 兼 観 光 課 長
児
玉 修 一
次長兼消防総務課長
中
川 牧 義
財
長
池
田 邦 行
企
長
武
田 晴 美
長
河
野 謙 二
社
長
江
藤 聖 嗣
こ ど も 福 祉 課 長
青
木 長 生
高 齢 者 福 祉 課 長
山
田 わか子
建
長
明
石 好 弘
建
長
宮
脇 洋 尚
生 活 排 水 対 策 課 長
小
川 哲 弘
農
長
田
中 眞 二
総
務
教
監
生
育
査
事
政
活
環
設
部
部
務
局
課
境
課
課
-206-
育
務
民
部
生
活
設
林
部
部
水
産
部
防
画
会
築
福
住
林
課
祉
宅
課
課
課
勇
智
教
育
総
務
課
長
丸
山 初 彦
社
会
教
育
課
長
福
嶋 裕 子
学
校
教
育
課
長
都
留 俊 之
─――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席した事務局職員の職氏名
局長
矢 野 悦 三
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
議事日程第5号
平成24年12月11日(火曜日) 午前10時00分
開 議
第1 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 一般質問
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午前10時00分
開 議
○議長(小野宗司) おはようございます。本日の平成24年第5回佐伯市議会定例会第13日目は
成立いたしました。
直ちに本日の会議を開きます。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第1 一般質問
○議長(小野宗司) 日程第1、一般質問を行います。
前日に引き続き、通告による質問者のうち、本日の質問者の順序を発表いたします。
1番、三浦渉君。2番、桝田穗積君。3番、井野上準君。4番、江藤茂君。以上の順序で
順次質問を許します。
16番、三浦渉君。
○16番(三浦渉) おはようございます。16番、脱原発、消費税反対、民主党の三浦渉でござい
ます。
12月定例会は何となく慌ただしい定例会を迎えております。日本中が衆議院選挙の真っ最
中、日本の経済、経済対策を初め消費税問題、原発、TPPなどさまざまな、どれをとって
も今私たちが生活のために必要な案件ばかりであります。
本日の質問は旧町村、振興局の問題を取り上げているが、まずは蒲江、米水津、鶴見、上
浦、海で生活を行っておる方々が多くいるが、近隣の原発は大丈夫なのですか。事故あれば
死の海、死の川になるのではないかと、大丈夫という保障は誰にもないと思いますが。そこ
で平成17年3月3日、1市5町3村で市町村大型合併を行った。その時点で新聞、テレビ、
市町村長にあめとむち、たびたび記事になったあめとむちとは何であったのか、むちは何で
あったのか、あめは何であったのか、市町村に対し、合併すればこんなよいことがあるど、
早く合併しなさいというあめとむちであったのではないでしょうか。
ここで西嶋市長にお尋ねしますが、合併当初からあなたは初代市長として佐伯市の運営に
携わってきたが、どの辺が合併してよかったのか、合併当初の町村役場の機能は本当に現在
でもあると思っているのか、地域市民サービスは合併前と比べて変わってないのかというこ
とをお尋ねして1回目の質問を終わります。
-207-
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) おはようございます。総務部長、内田です。
三浦議員の振興局の機能についてということでお答えいたします。
地方の経済の発展、交通網や情報通信手段の発達によって住民の日常生活圏が拡大し、地
域の一体性も増してきた一方、国は景気回復を目的に公共事業を続けた結果、財政がパンク
寸前になり、効率が悪く財政力も弱い小さな自治体ほど優遇されてきたこれまでのシステム
は崩れ、頼りにしてきた国は今までのような地域への支援は難しくなり、我々自身で生き残
り策を考えた結果、平成17年3月3日に1市5町3村で合併した経緯があることは議員が先
ほど申し上げられましたとおりであります。
合併に当たっては、新市の一体性を速やかに確立するなどの観点から「新市建設計画」を
策定し、今後は新市のまちづくりを総合的かつ効果的に進めてまいりました。このような経
過の中、議員がおっしゃられる振興局機能を本庁に移管、集約することで振興局の地域サー
ビスは合併前と変わっていないかとのことですが、一例を挙げますと、本市のどこに住んで
も一律、公平、公正な市民サービスの提供のため、水道料金やケーブルテレビ使用料などは
統一を図った経緯があります。このような料金に関しましては、合併前の市町村ごとに料金
が異なっていたこともあり、地域によっては上がったところもあれば下がったところもあり
ました。行政サービスもいろいろあり一概には言えませんが、合併前と比べて変わっていな
いかどうかとは、よくなった悪くなったは別にいたしまして、それぞれのサービスごとによ
っても異なりますし各地域ごとによっても異なっていると感じております。以上です。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) ありがとうございます。水道料金がただになったって幾ら上がったってまち
の発展にはそう変わらない。まず、地域住民サービスの原点、これは合併のときに県や国に
対し、あるいは町村議会あるいは広域の合併議会で、広域議会で、あなたのまちは合併した
らこうしてあげるよ、あなたのまちはこういうものをするよという議決した案件が本当にそ
れが着実にできていくことによって、まちの発展がそれについていくというように私は思う
んですが、まずそういったところはできておるか、そういうことができることによって住民
サービスというものがついていくんではないかなと思うんですが、大体でいいんですが、約
何%ぐらいがそういった条件ができておるかというわかる範囲で結構ですが、ちょっとお聞
きしたいところです。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) おはようございます。企画課長の武田でございます。
三浦議員のお尋ねについてお答えいたします。
合併時に新市建設計画を策定いたしました。その中で、建設計画の中に別紙でうたわれて
おります実施をしようとする事業ということで約360の事業数を計上いたしておりました。
ちょっと資料が古いんですけれども、企画課のほうで平成22年度現在の進捗状況を集計して
みた事実がございます。平成22年度現在の実施済みの事業が109件、実施中の事業が105件、
未実施の事業が145件、以上が一般会計の分でございます。特別会計につきましては、新市
建設計画の事業数が251件、実施済みはゼロ件で実施中が105件、未実施が146件であります。
一般会計分で平成22年度現在、平成17年に合併して平成22年度現在で未実施の分を積み残し
で約4割、一般会計分の未実施、未着手が平成22年度現在で約4割の事業が残っておると、
-208-
未着手で残っておるということでございます。特別会計分については6割弱の事業が未実施
のまま残っておるということでございます。
なお、お話を昨日いただきまして、ざっくりですが、現在の状況を調べてみますと、一般
会計分で未着手のものが約3割、特別会計の分で未着手の分が約5割残っておるというよう
な状況になっております。以上でございます。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) いずれにしたって、来年の年が明け4月には市長2期目の選挙ということで
8年がたとうと。平均すれば約半分しかできてないということであります。これでは住民サ
ービスはできてないなあということであります。
次に行きますが、職員の機能を本庁に移したと言うが、どのような機能を本庁に移してど
のような仕事をさせておるのか、そういったところをまずお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 本庁に機能を移した部分というところで、管理部門におきましては総
務財政企画、庁舎全体的なところを含めて総務財政企画、それと情報推進と会計、そういう
事業のもう庁内で動く部分というところを管理部門を移しました。それと本庁直轄として合
併以降に管理をしてきた部分というのが、税の収納と課税を一部除きまして税務関係の業務
を移しました。それと商工、福祉関係、現場のほうには保健師さんがおります分室等があり
ますが、受付の一部を市民サービスに残したいという部分もありますけれど、ほとんどが福
祉保健部のほうに集中いたしました。それと建設部門では、管理も含めて現在では直轄でと
いう形で建設、農林水産は行っております。それと教育委員会の部門につきましても今現在、
公民館社会体育の事業につきましては嘱託を配置して振興局に置いております。が、ほかの
部分につきましては本庁のまな美のほうに集中しております。過去の流れからいたしますと、
合併当時は建設分室、農林水産分室、教育事務所等が振興局にありましたが、現在はその分
室も廃止いたしまして本庁一括管理という形で行っております。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 本庁一括管理を何のために移したのか。行政の基本は住民サービス、市民サ
ービス。移すことによって、例えば本匠であっても宇目であっても、本庁にその管理を移す
ことによってその地域の住民サービスは全く衰えてないと、その手当てをした上で移してお
るのか。何のために移したのか、本庁に持ってきて何かメリットがあるのか、持ってこられ
た町村は、それは何か手当てをしてきちんとした形にして持ってきたのか、その辺をちょっ
と。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 人員削減、人員削減と行革、行革ばかり言っておりますが、第一には
佐伯市を残すためには行革は必ず必要です。その中で人員削減を確かにしてまいりました。
合併以降さまざまな協議を地域を含め議員の方々とも協議しながら、本庁に機能を集中する
ことによって合併後の旧市町村が公平な運営ができるということで、本庁一括という形と体
制をとりました。その中で先ほども申しましたが、農林水産分室、建設の分室につきまして
もここまでの8年間の経過の中で、本庁で事業を管理することによって公平な事業ができる
と。そして振興局のほうで、職員によって現場とは近いところでいろんな確認ができながら
今現在は進めておりますので、そういう点から申しますと、市民サービスが落ちたというふ
-209-
うには感じておりません。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 市長にお尋ねしますが、水道代が上がったからとか行政改革をしなければい
けないとかいうことは、市民サービスは同じようにやって行革をやるのが市長の仕事であっ
て、ここをやったからこっちが寂れたということであれば誰でもできる仕事であって、やは
り地域を発展させることによって行政改革も進めていくということが本来の政治であり行政
であり市長の仕事ではないかなと、このように思うんですが、市長の見解をちょっと。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 三浦議員から私のほうに合併前の状況ということでありまして、この新市
建設計画、非常にこうした計画をつくって合併に入ったわけですけど、御存じのとおり、こ
の計画どおりやった場合、佐伯市が3年で基金の食いつぶしという状況は行革の中であらわ
れました。そうした中で私もこの新市合併のときに選挙に出たときに、こうした計画では佐
伯市がもたないよということで立候補し、新たな計画をつくり直して佐伯市そのものが合併
してよかったなというまちづくりをするということが基本だと思っております。そうした中
で、新市建設計画の見直しを平成17年度に入りまして行財政改革ということで、議会の皆さ
んに現状の新市建設計画をこのような状況にすれば、こういう状況になりますよということ
で行財政計画の中にお示しさせていただきました。確かに市民のサービスは大事ですが、過
大なサービスもあります。また地域によっての差もあります。それをどうした新市として統
一感をするかと。そのためにはこうしたサービスが非常に厳しくなります。またこうしたこ
とによってメリットも出ますがデメリットもあります。
議員が言われる合併における新市建設計画、どちらかというと、あめが多くてむちのこと
はほとんど話してないというのが、この合併時における大きな課題だと思っております。そ
れをどうにか乗り越えながら、今は大きな借金も少しずつ返済していったということで、市
民サービスも行政のそうした財務ということもやっぱり見なければいけないと思ってます。
国においても、社会福祉に力を入れればどうしても市民の負担がふえると。私どもは市民
の負担をふやさず、そうした中でどのような形での新市建設計画の見直しをし、そして市民
における公平性を持っていくかということに重点を置き、そうした中では人件費等について
は非常に大きくこれからの影響があるということで、行革の中で人件費の削減をし、そして
嘱託等によってできる限りサービスを低下させずにできるだけ持っていこうということであ
りますが、先ほど言ったでこぼこがあるので、それについてはやっていきたいと。水道料金
というのはある意味では公共料金の統一ということでありましたので、そうした部分のも1
つですけど、いわゆる市民サービスは非常に幅が広く、1つずつとれば確かに厳しくなった
分もあります。でも全体的に見たときに、佐伯市市民が全部が合併した地域がそれぞれが公
平な立場である、そうした市民サービスが必要ではないかと思っております。また地域活性
化という形で議員も御存じのとおり、合併当時に地域の振興部として独自的な予算ができな
いかということで、パワーアップ事業とかそうした部分で地域の活性化の事業等を特別に配
慮しながら、地域における職員数の削減を地域のいわゆるみんなで頑張っていただけるため
の補助予算をつけたのも、そうしたひとつの新市建設計画に載ってない部分での私が予算づ
けをしたと思っております。以上です。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
-210-
○16番(三浦渉) 余り聞きやすい答弁ではないが、あの激戦の平成17年の市長選のときに一体
的発展は俺がやるんだと、県南の一体的発展は西嶋に任せてくれということで当選して、市
役所に勤務したら余りにも借金が多くて行財政改革をやらなければ3年しかもたないという
ことで、できなかったと。これは私どもの代表の鳩山先生と一緒ですはね。やろうというこ
とで言ったけど、金庫を開けてみたら借金が多かったからできないということで、そういっ
た答弁でありますが、それと私の主張しておる住民サービスというものは違うんじゃないか
と。金とか何じゃなくて、宇目から本匠から直川、弥生、この市町村部に、やはりぬくもり
のある手を差し伸べるような政治が本当にできておるのかと後ほどお尋ねしていきますけれ
ども、次に行きます。
振興局長はもちろん8名でしょ。この局長は、権限を持っておるのはどの辺の権限を持っ
ておるのか、局長に持たしておるのかちょっとお尋ねします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 局長の権限と申されますと予算的な部分では緊急対策事業、これは地
域が道路の維持とそういう部分が必要で、少額の場合には緊急対策事業という予算を設けて
おります。それぞれの地域ごとで均等割そして人口割とかいう形で配分をしておりますので、
地域によっては金額は違いますが、その部分が一番大きな部分かというふうになっておりま
す。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 質問は、給料をもらって毎日勤務して、夜、部長級であれば頭の中に全て入
っておるであろうという質問しかしてませんから。緊急対策事業とはどんな事業ですか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 地域において道路の補修あるいは農林水産の関係の諸災害、どうして
も大きな金額になりますと契約、設計、その他手続が必要になりますので、そこを30万円以
下という金額に限定いたしまして地域にいち早く対策ができるように設定している部分が緊
急対策事業ということであります。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) この緊急対策事業は、大変地域の方が喜んでおります。これからも続いてや
っていただきたい。
次、お尋ねします。以前パワーアップ事業ってあったのが、これは何の目的で始めてどん
なことでなくしたのかちょっとお尋ねします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) おはようございます。企画商工観光部長の飛高でございます。
佐伯市パワーアップ事業について御説明させていただきます。
事業の目的でございますけれど、旧町村部の各地域住民が地域において長年培われてきた
特性を生かし、安心で活気に満ち、地域に誇りを持って暮らせる地域づくりの推進というこ
とを目的としております。若干補助対象の事業内容でございますけれど、地域の活性化を目
指した創意工夫のあるソフト事業とすること、ただし新市の一体化と平等性を目的として合
併調整により廃止されたものは除くというような事業でございます。これが1地域当たり
300万円、平成22年度の実績は75件で2,310万2,000円程度でございます。平成23年度の実績
が63件で2,283万円程度でございます。この事業につきましては、平成18年度に開始を行っ
-211-
て平成23年度で廃止いたしております。廃止した理由につきましては、担当課長のほうから
説明させていただきます。
○議長(小野宗司) 三浦議員、廃止した理由は要りますか、三浦議員。
○16番(三浦渉) 目的は活気に満ちた地域づくりということで、平成18年から23年までやって
打ち切ったと。もう活気に満ちた地域づくりということで、目的を達成したから切ったんで
すか、これは。その辺、再度。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) お答えいたします。
パワーアップ事業を平成23年度に廃止した理由ですが、これは弊害が目についてきたとい
うことが一番の理由であります。具体的に申しますと、予算の執行に主目的が移りまして、
まず予算ありきということで具体的に振興局、地域住民の方々が事業を組み立てる際に事業
がマンネリ化している、それから地域の活性化とは若干違った方向に事業内容が移りつつあ
ると、こういうようなところもありました。全ての地域ではありませんでしたが、例えば防
災を主体にした大きな事業が実施されたりとか、こういうものがありまして、それを受けま
して平成24年度から地域振興に資する多様な取り組みを積極的に支援するということから、
かじを切りまして防災関連あるいは市が一体として取り組むような花いっぱい運動とか、こ
ういうものを切り分けまして新たにチャレンジ事業というものを創出したと、こういう経緯
であります。以上でございます。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 課長、若干答弁がおかしいんじゃないですか。地域づくりの推進、事業がマ
ンネリ化してきたとか若干弊害があったとかいうことで、この300万円のパワーアップを切
ったと。それは何か300万円の予算をつけたとき、あるいは振興局長にこういったものには
使用できないよとか、こういったものはできますよとかいう行政指導をすればいい事務的な
ことであって、それが何か弊害があったとか違う方向に来たから切ったというのはちょっと
答弁が聞きにくいんですが、それでいいんですか、そのほかのことで切ったわけじゃないん
ですか。これはまちを活気をつくるというパワーアップという、各振興局にパワーを与えよ
うということでやっとるものが弊害があったとかなんとか、そのために本庁機能を移して本
庁でそういった指導をしていきながら、行政指導しながら各振興局に300万円というものを
あてがってきたと。よってそれがよそ道にそれたっていう、それるっていうのがどこかこう
ちょっとわからんのですから、もう一回その辺を詳しく説明してくれませんか。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) お答えいたします。
具体的なお話を申し上げたほうがよろしいと思いますので、そういう話をさせていただき
ます。具体的にはそれぞれの事業の中で食糧費がすぐ執行されておるというようなことがご
ざいます。それから品物の無償配布、そういったものが事業内容に散見されるというような
ことがあります。それでパワーアップ事業を行政指導で修正をということで、平成18年度か
ら3年間の期限つきでパワーアップ事業を実施しまして、その中で今申し上げたような内容
が散見しておりまして、再度もう3年間の延長を決めたときに、そういうものについては極
力修正するようにということで全庁的に物差しを統一したんですけれども、なお、なかなか
そういうものが減らなかったということで、パワーアップ事業については平成23年度で一応
-212-
区切りをつけまして、新たに佐伯市活性化チャレンジ事業というもので、地域住民の意見を
反映させたものでエントリー方式といいますか事業主体が取り組みに手を挙げて、それを地
域審議会で妥当なものかどうかということを判断していただくという、そういうシステムに
切りかえまして、長くなりますが、農林水産、商工観光と産業の振興分野、コミュニティー
活動の事業、文化活動、福祉向上、その他地域振興事業という5つないし6つの分野に分け
て、事業の執行について食糧費は該当にならないとか人間の賃金については対象にならない
とか、こういうものを規定して廃止ということではなくて発展的に事業を組み立てたという
経緯がございます。御理解をお願いいたします。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉)
私はパワーアップ事業で平成18年度から23年度まで300万円、各振興局にあ
げて、パワーがついてどうもこうも勢いがついたから予算を切ったんかと、そうではないよ
うにありますが、
次、いきます。先ほどチャレンジ事業というのがあったが、200万円、パワーアップの後
に今度チャレンジ事業、これは地域振興に役立っているのか、ちょっと時間も長くなるので
簡単に説明してください。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 佐伯市活性化チャレンジ事業、これは平成24年度から事業を
開始しております。平成24年度実績見込みでございますけれど、40件で1,335万円程度の事
業見込みとなっております。先ほど武田課長が申し上げましたように、この事業の対象とな
るべきものは農林水産、商工観光等の産業の振興事業から5つ、6つの項目を述べさせてい
ただいたとおりでございます。この事業の成果でございますけれど、平成24年度に実施して
いる関係で、総括的なものは今の段階ではできませんけれど、この事業は、私が判断する限
りでは成果はあってると感じております。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 部長、この事業はいかにも地域活性化に、あるいは市民サービスにというう
たい文句のようにありますが、これは要綱が厳しくて団体か事業所、企業しか使えんのじゃ
ないの。一般の方は全くこの事業に手を出されないように規約はなっとんじゃないの、その
辺を。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 補助対象事業者について御説明させていただきます。
本市に事務所等を有する法人、その他5名以上の者で構成され、市長が適当と認める団体
というような縛りとなっております。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) だから、いかにも全市民がチャレンジ事業、こういったものを利用できると
いう考えを持つようなうたい文句であるけれども、法人か今言う事務所を持つ方、わずか限
られておる。そういった方が5分の1の金を出してまでもまちのためにやろうかという方が
旧この町村部、振興局単位の中にどれぐらいあるか。まちのために何か自分とこの工場の何
か機械が故障したから、それを全額出すよりか補助があるなら買いましょうということはあ
るかもしれないけれども、まちのためにこの補助金をもらって活性化をやろうという事業所
が、私は佐伯市のこと言いよんじゃないから、四十何件って佐伯市も入っとんだろと思うか
-213-
ら、きょうは8町村の振興局のことを聞きよるから、その辺で答えてください。どれだけあ
りますか。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) 平成24年度のチャレンジ事業の旧町村別の内訳を申し上げます。上浦
が2件で70万円、弥生が3件で87万8,000円、本匠が7件で137万1,000円、宇目が3件で80
万7,000円、直川が7件で200万円、鶴見が4件で141万円、米水津が2件で80万円、蒲江が
3件で150万円、以上31件でございます。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) そういったことで平均すれば半分、200万円、100万円を不用額返すというよ
うなことで、まちのためにこの補助金をもらってやろうという人は郡部では少ない。パワー
アップ事業を切ってこれをやっとるじゃないかって言うかしらん、これはパワーアップと違
って全員が手を出されない。そしてこれは振興局に何も権限はないんじゃないですか、その
辺をちょっともう一回。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 事業の採択方法としましては地域審議会に諮問いたします。
書類審査、一般公開によるプレゼンテーション及び審査会を経て市長に答申で決定するとい
うような流れになっておりますけれど、この地域審議会において振興局長も出席して振興局
の考え方を述べることも可能となっております。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) だけど採択は企画課がするんじゃないんですかって、その辺は。じゃあ、振
興局長が地域審議会に出席するから、それで採択っていう考えではいけないんでしょう。企
画課に全て書類を持ってきて、企画課がもう一回ヒアリングか何かしなければいけないんで
しょう、この事業は。本庁機能にしとるからそういうところは振興局の権限はないんでしょ
う、この、どうですか。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) 企画課のほうには合議ということで書類を求めておりますが、これに
つきましてはあくまでも地域振興の全体の予算の執行状況を承知するという意味です。基本
的には市長が地域審議会のほうに諮問し、その答申を尊重するということで事業実施の決定
を行うということと承知しております。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 内田総務部長ね、あなた人事の素案をつくる部長ですけど、本庁の課長と振
興局の課長と権限が違うのか。本庁の課長、本庁の局長が地域審議会に出席して決定したも
のを本課の課長が採択に関係する、目を通す、そこまでしなければいけない理由って何かあ
る。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) それにつきましてはチャレンジ事業、その中で所管の課が企画課のほ
うになりますので、そこの部分に合議という関係で書類を通すということでありますので、
課長の権限としては、振興局長は次長でありますが、そこの中で地域審議会を開いてチャレ
ンジ事業決定ということであれば、その部分の決定というのを見て市長の最終的判断を仰ぐ
という形のことでありますので、特に権限が違うということはなかろうと思います。
-214-
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) いや権限が違うから合議を仰がなければいけないわけですよ。権限が一緒で
あればもう本庁で決裁ができる、支払いだけ本庁でする、振興局で決裁して支払いだけを本
庁ですると、そういうやっぱり責任とお金を持たせることが住民サービスであり、活気がつ
くわけですから、同じ課長が本課の課長に合議を求めるというのはおかしいんじゃないです
か。まあそれはいいです。次、行きます。
こういうものは全て当初予算でもう議会でここで議決したもんですから、振興局に任せて
しまって振興局にもある程度、責任を持たせなければ寂れてしまうわけだ。もう何もない、
ただ書類書いてメールで送る、ファクスで本庁の合議をとるということであって、そういう
ことがやはり地域活性化の基本ですよ。今後そういうことも検討してください。
本庁に一括体制のためにできる限りインターネットとかメールでどんどんどんどん送って
やるのはいいけど、職員が書類を持って出て合議を受けなければいけないというようなこと
がある。こういったことが今度逆に本庁の技術屋の部署の方が、例えば本匠で事業があるん
だと、宇目で事業があるんだと、全く地域もわからない、道路もわからないから振興局に来
て振興局の職員を連れて、その現地に行くわけですよ。要らんロスがいっぱいできよるわけ
ですよ。それもやはり行政改革でやるんだっていえば佐伯独自の行政改革、よそはしてない
と思うよ、そういうロスがかかったり経費がかかったり油代がかかったりするわけですから。
宇目にばーっと行って宇目の職員を2人連れて木浦に上がったり、本匠に来て本匠の職員を
連れて道案内、あるいはそこの地域の方知っちょるかい、あんた行ってくれないかというこ
とで1人2人連れていく。要らんロスがいっぱいできよるわけで、そういうことはやはり把
握してないんでしょ、部長。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 本庁で一括ということになると、どうしてもそういう部分が出てくる
のは把握しております。ただ振興局に、それでは職員を配置、専門の職員、技術職員を配置
して動くかということになると、その中で各振興局にいろんな事業があります。それを本庁
で一括することによって職員数も減ってくる。そして職員が現場に、振興局の職員から案内
してもらうというのは、やっぱりもう最低必要ではありますので維持しておりますが、現場
に毎日そういう仕事が出てくるかということを考えると、本庁に職員配置をして出かけてい
くと、そういうことのほうが効率的ではあるのではないかと考えております。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 時間も押し迫ってきておるわけでございますが、九州一広い市町、この海あ
り山ありの地域を本庁一括で目が本当にとぼれるのか、一般的な行政機構で対応するのは無
理があるんじゃないかと。8年間に近い行政をやっておるが、市長、佐伯の市長室からこの
九州一広い面積を見渡して指示を出すということは非常に無理があるんじゃないかと。この
辺を今後どうしていくのか、このままでいいと思っておるのか市長の見解をもう一回お願い
します。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 三浦議員から合併時、九州一広いということで、私は、副市長制度、あの
ときは助役でしたが、副市長制度2人を配置し、1人の副市長には1カ月のうちに最低各振
興局を1回は回りなさいという形の指示をしておりました。なかなか市長は出られない、副
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市長という権限を持った者が振興局には行き、そこの現場を聞くということで、そうした制
度を導入したんですけど、なかなか広い中でそうした制度が私は必要なときには生きていっ
たんじゃないかと思ってます。また今現在、先般吉良議員から言われましたが、副市長は1
人でいいんじゃないかと。その1人でいいというのはもう内部的な事務的な処理ですればい
いんだろうということですが、私も次のときにはどういう制度にするかということで、張り
つけをどうするかということで市長そのものが動くんではなく、副市長、また部長が持った
権限をやはり振興局にどれだけ出かけてるのかということが大事だと思っております。市長
自身が全部を回って歩くというのは不可能ですし、また市長というのはどちらかといったら
内部的な問題よりも外部的な問題が多い。副市長制度になると副市長が全部内部を統括する
ということになりますので、そうした意味の機能を発揮すれば、これだけ広い地域であれば、
それぞれの振興局が、また振興局も地域の皆さんが積極的に活用することが大事だと思って
おります。
私もいつも行って地域審議会で言うんですけど、振興局をとにかくもっと活用しなさいと、
飛び込みで来てということではなくって、そうした活用をすることによって振興局が生きる
んであるということで、合併時点10年間はまず振興局の体制を維持することが大事だと。そ
れからこうした中で、合併以降もう一度本当に振興局の機能の見直しもしていく必要がある
というぐあいに考えております。だから現行で、私は地域審議会ともに振興局機能は残して
いきたいというぐあいに考えております。以上です。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 市長、私がここで聞こうと思っておったことを市長が今言ったんですが、市
長も全く来ない、副市長も来ない、あるいはそういった部署で審議をする部長組も来ない、
先般日曜日消防内点検もあったけれども、私と河原君が2人来賓、誰も来ない。これだけ自
主防災じゃ避難じゃ津波じゃと言うけども、全く誰も来てくれない。そういったことで地域
振興ができるわけがない。
市長、ちょっと余談になりますが、8年前、7年半しかたってないけど、あの選挙のとき
を振り返ってくれませんか。私ども小選挙区で当選したんですが、市長は地方区で当選いた
しました。西嶋市長の勝利は宇目の小平さんだと、弥生の一瀬さんだ、あるいは蒲江の塩月
町長だ。こういったことをあの当時多くの大方の選挙の見る方は言ってました。市長はどこ
に勝利があったかわかりませんけれども、こういった方は皆、振興局管内の町村長経験者。
どなたかが選挙応援したからそこにこうするのかという質問が以前あったけど、市長はそう
いったことを言われるから、選挙を応援してくれたから宇目じゃ、本匠じゃ、弥生じゃ、蒲
江じゃ、もう手を全く入れん、そういう批判もされちゃいけんから入れんというようなこと
ですか、やはりもう少し手を差し伸べていただいて、ぬくもりのある振興局をつくったらど
うですか。
次やるという意気込みをまだ聞いておりませんけれども、西嶋市長に任しちょったら振興
局つぶしちまうんじゃないかというような声もささやかれておることも事実であります。も
うちょっと何とか村議会もない、町村議会もない、町村長もいない、市長はひとりでやはり
目を通さなければいけない、合併したわけですから。もうちょっとぬくもりを持たしていた
だいても私はいいんじゃないかなあと。先般、財務部長が地方交付税は一般財源だというこ
とをここで言っておりましたけども、地方交付税というのは何を対象に来るのか、やはりそ
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ういったものを考えると、やはりもうちょっと手を伸ばして、部長組も総務部長も、俺が育
てた課長はどこの振興局で頑張っちょんかのというぐらいのやはり総務部長じゃないといけ
ないんじゃないかなと。ただ人事の素案をつくって市長の決裁をもらって、あれはどこ行っ
ちょっかわからん、そんときだけの人事異動ではどうしようもない。蒲江に行って真面目に
頑張りよるか、宇目に行って真面目に頑張りよるかというぐらいのやはり目をあけて、地域
振興をやってもらわなければいけないかなと思っております。
それと、ちょっと最後に1点聞きますが、本庁に一括移動した中で、経費の無駄遣いとい
うものが大いに出てきておるんじゃないかなと思うが、その辺の試算はしておりますか。最
後の質問ですが、経費がかなりかかっておるんじゃないかなと、宇目の職員が佐伯に出て、
蒲江の職員が佐伯に出てまた蒲江に帰って、昼は蒲江に仕事、現場を見にきたとかいうよう
な人はないですか。いろんなことで相当な経費がかかって行政改革が行政改革になってない
んじゃないかと、その辺のことを簡単にちょっと。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局間を移動する経費ということですが、移動手段としては、これ
は公用車活用という形の算出までができてるというところですが、公用車を常に使っており
ます。先ほど議員がおっしゃられましたように振興局から本庁、本庁から振興局ということ
で、振興局に回った場合には、例えば宇目に行けば本匠も直川も行くというケースもありま
す。その中で全体の移動経費といたしましては380万円ほど経費がかかっております。ただ
それはもう直接行っていろんな情報を交換するということですので、無駄にはなってないと
いうふうに考えております。
○議長(小野宗司) 三浦議員。
○16番(三浦渉) 最後にお互いにいい年を迎えることを決意ということで一般質問を終わりた
いと思います。ありがとうございました。
○議長(小野宗司) 以上で、三浦議員の一般質問を終わります。
次に、23番、桝田穗積君。
○23番(桝田穗積) おはようございます。23番議員、平成会所属、桝田穗積です。
今回は、過去の一般質問の中で問題を提起し、できなかった部分、また納得できない項目
等々に分けてお伺いしたいと思います。
小さい項目では8項目になると思いますが、よろしくお願いします。
まず1点目は道路関係についてであります。アとして清滝橋についてでありますが、これ
もさきの議会でもやったし過去何回もやっておりますが、あそこの部分に職場もありますし、
その地域の方の要望というものもあろうかとも思いますが、その後の経過について説明願い
ます。1点目を終わります。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 建設部長の永田です。よろしくお願いします。
それでは、清滝橋のその後の経過につきまして御説明いたします。
清滝橋につきましては、平成22年12月議会で答弁いたしましたように、橋梁簡易点検によ
り危険であるとの判断により、平成22年11月より通行どめを行っております。危険度等の最
終的な判断を得るための橋梁詳細点検を実施し、平成23年3月に作業が終了いたしました。
その調査結果につきましては、トラス橋である本橋は下部及び上部主要部材の腐食、損傷が
-217-
著しく、現状での通行は危険であるとの最終判断となりました。補修の方法は、かけかえを
含めた検討を行い、現在のトラス橋の部材の断面修復、部材及びボルト等の交換をする工法
が経済的であるとの結果となりました。この結果をもちまして、平成23年6月に県等の関係
機関と橋梁補修に関する事業化の協議を行い、社会資本整備総合交付金事業での採択は可能
であるとの回答を得ております。しかしながら、平成23年9月に市内部で実施に向けての調
整を行いました。しかし、ほかに緊急を要する津波避難路整備事業等を優先したことにより、
今後につきましては今年度策定してます橋梁長寿命化修繕計画の中で検討を行っていきたい
と思います。なお、地元への説明は平成23年6月に中間報告を行い、10月に方針等の報告を
部長に行っております。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積)
時間が経過すれば、調査時点であの当時、調査だけでも300万円かかった
というふうに聞いておりますが、また何年か先にやれば、もう一回また調査をし直さなけれ
ば、その腐食が進んでいくということもあるんじゃないかと思います。もうその間に、あそ
こに炭焼きがあったわけですけれども、既にその方は便利が悪いということで具体的にもう
移転したというふうに聞いております。今、企業が雇用をすれば、その雇用に対して何十万
円か何百万円かの補助もあるような時代で、個人の負担でそこにある橋梁がないために、通
れないために移転せざるを得なかった、そのことは御存じでしょうか。そしてまた何かそれ
を移転するために費用を補助か何か出したんですか。そういう具体的なこともやっぱりある
わけですから、今この議会でも他地方の振興局管内で本当にまちの活性化ができているのか
というふうな言葉を何人かの方から問われておりますが、具体的な例になりますとこういう
ことになるんです。そこのところはどうでしょうか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 先ほど申しましたように、今年度それの実施に向けての佐伯市橋梁長
寿命化修繕計画策定検討委員会というのを、1回目が12月12日あすになるんですけども、開
催する予定となっております。この中で、今、大分高専の教授等を交えまして今後の佐伯市
の老朽化してる橋梁についての取り組み方針を決めていきたいというふうに考えております
ので、今は具体的なことは言えませんが、この結果をもちまして、そういった事業に取り組
んでいきたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 今までも検討するとかいうことで当然しておりましたが、具体的に検討に
入るということは、当初予算で何らかのめどを立てて具体的に進めていくということができ
るのかどうかをお伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) まず、この検討委員会で対応方針を出しまして、その中でやはり予算
化というのは決められていくようになりますから、まだ現在のところ優先順位等も決まって
おりませんし、対策等も決まっておりませんので、清滝橋を当初予算でというところまでは
至っておりません。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 先ほどの作業場の移転に関する件、これは御存じでしたか、具体的に。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
-218-
○建設部長(永田亀男) 大変申しわけありませんが、作業場の移転の件に関しましては私は存
じ上げておりませんでした。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 実は私もきのう確認したばかりで、作業場はもう既に、かなり前に移転し
ていたそうであります。そういうふうにやかましく言う人は、恐らく橋梁が通れなくなった
時点で、随分と市のほうにもあるいは振興局にも苦情なり、どうしてくれるんだというふう
に言っていくだろうと思います。しかし、やっぱりそういう方たちばかりでなく、じっと我
慢している人が大半であります。具体的にもうそこが事業場でしたけれども、その方からは
私も一言も聞いておりませんでした。ただ、自分が感じて聞いただけのことでありますが、
地域の方でも私の知り合いでは、あれはどうなっとんのかと、いつまでもああいうふうにし
て通行どめでというふうなことも聞きます。ただそのところの役員さん方にちょっと言った
だけでは、私はそれは説明にはならんと思います。やっぱり具体的にその地域に入っていっ
て、声を聞いたりしながら、その影響までも考えてやっていただかないと、貴重な職場がそ
こからなくなるということになっていくわけですから、地域の振興というのはそこが原点だ
ということをやっぱり改めて皆さん方、部長さん方、各部門にわたってしっかりと認識して
いただきたいということでこの項目は終わります。
次に、イとして青山小学校付近の道路についてでありますが、これも過去何度か質問しま
した。現在どういうふうな状況になってるかをお伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 青山付近の道路という御案内でしたですけども、具体的には、県道佐
伯蒲江線のことだと思いますので、その件に関しまして答弁いたしたいと思います。
議員御質問の場所につきましては、県道佐伯蒲江線の青山小学校付近の進捗状況だと思っ
ております。県道佐伯蒲江線青山校区につきましては平成21年3月に青山トンネル付近の
1,160メートルの供用を開始し、平成24年7月に棚野地区240メートルの供用を開始いたしま
した。青山小学校付近のバイパス部分につきましては今年度5月8日に青山地区区長会への
説明、7月25日に大通地区、川井地区地権者への説明及び学校関係者へ事業説明を行い、現
在、道路設計及び用地測量を行っているところでございます。今年度中に地権者との用地交
渉を開始し、用地を買収後に工事着手する予定と大分県土木事務所より伺っております。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 以前お伺いしたときには用地買収ができてないというふうな内容の答弁を
いただきました。しかし、もうこの県道37号線、ほとんど整備がおかげで終わりまして、も
うそこの部分のみとほとんどなっております。しかし、御存じのとおり、今、東九州自動車
道建設で工事車両含めて大変な交通量になっておりますし、大型が終日通行するということ
で、通学にもかなりの影響を来しているんじゃないかというふうに思っております。歩道が
ありますから心配ないと言うかもしれませんけれども、やっぱり一番大事な時期に、この一
番危険な区域が残っていることが心配でなりません。用地の買収、取得、その方面はもう順
調にいく予定になっておるんでしょうか、それをお伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 用地買収する前にまず測量が必要となりますので、先ほど申しました
ように、まず現在測量と幾ら買収するかというそういった設計作業を行っております。この
-219-
作業が終わり次第、先ほど申しましたように、県では今年度中に地権者との用地交渉を開始
したいというような意向を伺っているところでございます。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) ぜひ早めてもらいたいと思います。それと完成の目標というか、それがい
つごろになるかをお伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 大変申しわけないんですけど、完成がまだちょっとそこまで確認して
おりませんので、ちょっときょうここでお答えするわけにはいかないんですけども、まずは
用地買収からというところでございますので、またその件につきましては早急に確認したい
というふうに思っております。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 確認ができてないというのがおかしいんですが、もう長期計画の中で、こ
の県の事業でしょうけれども、大体のその目標というのは確実でなくてもあるんじゃないで
すか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 先ほど申しましたように現在、測量と設計作業を進めてる段階ですの
で、この測量設計が終わらないと、どういった工法とか、また作業の度合い等がわからない
ので、またそれによって工期的なものも決まってきますから、完成年度というのは、その作
業が終わってからでないとなかなか立てづらいというふうには考えております。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) なるべく早目の完成をお願いして次に移ります。
次に、国道388号線猪串トンネルについてでありますが、もう既に先般開通しておりまし
て、素人の目から見れば、おお、すぐ完成だなというふうな感じを受けておりますが、今年
度いっぱいの東九州自動車道完成、蒲江-北浦間の開通までにはどうしても間に合わないと
いうことでしょうか、それをお伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) それでは、東九州自動車道へのアクセス道路として県が進めておりま
す国道388号線の小向地区から蒲江インターチェンジ間の道路整備につきましては、既に小
向地区から猪串地区間及び森崎地区の2,400メートル間が供用開始されております。現在は
猪串地区から蒲江インター間の1,740メートル間の整備を進めているところです。このうち
猪串地区と森崎地区の県道改良部及び蒲江インター接続部の1,060メーター間につきまして
は、東九州自動車道の供用に合わせて完成する予定となっております。残る猪串トンネル及
び前後の接続区間の68メートルの間につきましては現在トンネル本体及び改良工事を進めて
おり、今後、舗装工事や照明等電気工事、交通安全施設工事などを行い、平成25年の夏まで
には完成する見込みと県より伺っております。この件に関しましては、今後も県に対して早
期の供用開始を要望していきたいというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) このトンネルに関しても、早目の開通をできるだけ行っていただきたいと
いうことをお願いします。
次に、旧蒲江漁協付近の道路についてでありますが、これも大変難しいという答弁を今ま
-220-
でされてきました。私はどうしてもこれについて納得できないので、再三にわたっての質問
になりますけれども、あそこの前後左右の土地は公共用地であります。市の土地あるいは県
の土地でありまして、私はこの公共用地の間で、どうしてこれがちょっとでも真っすぐある
いはカーブを緩くということが公共機関の間の中でできないのかなあというふうなことを、
常に縦割り行政とかなんとか言って難しいように言われますが、どうにも納得できないので
再度お伺いします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) それでは旧漁協蒲江支店付近の道路整備についてお答えいたします。
この道路は平成5年度に県より管理移管を受け、現在、市道蒲江縦貫線として市が管理し
ている道路であります。沿線には蒲江振興局及び郵便局の公共施設やスーパーなどがあり、
交通量も多い道路であると承知しております。御質問の箇所は、道の駅かまえ付近の国道交
差点より旧漁協蒲江支店付近の約150メートル区間で、カーブの上、沿線に倉庫が並んでい
るため郵便局からの出入りの見通しが悪くなっております。この箇所の海岸側は、平成22年
度より大分県が漁港の埋め立て工事を行い、その後、荷さばき施設を設置いたしております。
この埋め立ての用地を利用し道路改良をできないかとのことですが、用地の一部を利用し、
道路改良を行った場合、残った土地の形状が悪くなるため地元との調整は必要となってきま
す。また、用地が大分県管理の漁港施設のため、大分県及び漁協等との協議も必要となりま
す。このため平成22年8月より大分県地元漁協、地元自治会及び佐伯市で協議を重ねた結果、
漁協、地元漁民が岸壁背後の埋立地を利用し、将来岸壁から直接個人に直販する考えがある
との回答で、岸壁背後地を使用し道路整備を行うのは困難との判断になっております。また
埋め立て用地と接する市道につきましては、平成23年6月から大分県、佐伯市、地元漁協支
店や関係者で協議を行い、道路と埋立地の境界に横断防止柵及び側溝の設置を行っておりま
す。議員御質問の道路整備の見通しにつきましては、現時点で漁港施設利用者の同意を得る
のが難しく、非常に今困難と考えているところでございます。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 困難が承知の上で今までも再三にわたって聞いてきたわけですが、もう一
生これでずっと行って、市はもう取り合わんということでしょうか。私は、先般の質問の最
後で、何かもっと市は努力する必要があるんじゃないかということを申し上げて、さきの質
問は終わりました。また同じような状況で何も努力しないということで終わった場合、もう
一生これはこのまま変わらんのじゃなあというふうなことになってしまいます。絶やさない
ためにも、私はこれからも鋭意、各機関と話を進めていただきたいということを要望して、
この件を終わります。
次に、オとして高山埋立地の道路についてでありますが、この高速道路関係で土砂の埋め
立てをやっているわけですけれども、平成25年度、来年度の完成というふうな地権者との約
束になっております。今まだそういう道路のどの字もないような状態ですので、果たして平
成25年度でこれ間に合うのかなあというふうな気がいたしますが、そこのところの状況を説
明ください。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) それでは、高山地区の埋立地につきましては、東九州自動車道及び国
道388号線改良事業の残土処理と合わせて市道整備を行うことで、平成20年に高山地区埋め
-221-
立て推進協議会と国道388号道路改良事業の事業実施機関である佐伯土木事務所及び東九州
自動車道の事業実施機関である国土交通省佐伯河川国道事務所、佐伯市との4者にて覚書を
交わし、当該用地の埋立て及び市道の工事を実施することとなっております。現在の実施状
況につきましては、国及び県の残土処理による盛土はほぼ完了しており、今後、平成25年度
の完了を目指して表土復旧のり面工、水路工、つけかえ道路工などの工事を行い、既に水路
工の一部に着手したところでございます。これに合わせて市道の新設改良工事も進めていく
予定でありまして、埋立地区間内に設置する市道につきましては、平成25年度の完成を目指
しております。なお、埋立地以外の区間である蒲江翔南中学校横の橋梁までの既設市道の整
備につきましては、今後継続して実施していきたいと思います。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) ちょっと意味がわかりにくいんですが、今の中学校までの道路については
その平成25年度の完成というのが難しいんでしょうか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) まず、埋立地の中に市道を抜くように計画しておるんですけども、こ
の部分については平成25年度の、先ほども言いましたように完成を目指しております。埋立
地の新設する道路と既設の市道がつながっていくのかなんですけども、既設の市道部分の改
良につきましては平成25年度以降に継続して実施していきたいと、そういった考えを持って
おります。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) もうその部分については恐らく土地の買収はほとんどないかと思いますの
で、工事のみだったら早いんじゃないかと思いますので、なるべくそういうことを早目にお
願いしたいと思います。これで高山の埋立地については終わります。
次に、2番目として庁舎関係についてでありますが、アとして蒲江消防署の新庁舎につい
てお伺いします。
本年度予算に2,000万円ですか、予算が計上されておりますけれども、その執行状況につ
いてお伺いします。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) 消防長の安部でございます。よろしくお願いいたします。
桝田議員の質問にお答えいたします。
消防蒲江分署の新庁舎建設の予算としましては平成24年度当初予算で土地購入費を2,340
万円、9月補正で委託費及び旅費として247万2,000円計上しておりますが、本日現在でまだ
執行しておりません。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 当初予算から組んでおって執行してないということについて何か理由があ
るんですか。
○議長(小野宗司) 安部消防長。
○消防長(安部幸一) この事業は、消防庁舎のみでなくて蒲江振興局と同時進行でやっており
ますので、次の質問にその質問が入っておりますのでよろしくお願いいたします。
○議長(小野宗司) 井上財務部長。
○財務部長(井上勇) おはようございます。財務部長の井上勇でございます。
-222-
この件につきましては私のほうから現在の状況を説明いたします。
消防の蒲江分署及び蒲江振興局建設予定地の確定が終わり、建設予定地にある公共工事に
伴う残土の取り除き処理を現在、県土木のほうに依頼して終わったところであります。引き
続き、測量委託の発注準備及び国土交通省所有の用地の払い下げ申請の準備を現在しており
ます関係で、予算の執行に至ってないということでありますけれども、もろもろの課題はあ
りますけれども、マル公の当初予定であります平成26年度完成につきましては、しっかりこ
れを目途にやっていきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 私が心配するのは、何のことでも、当初予算に計上してずっと執行しない
でいつの間にか消えていったという内容もありました。そういうことが心配でありますんで、
しっかりと早目早目に手を打っていただきたいというのが1つの願いでありますが、今まで
にもそういうことであっという間に消えてなくなったというようなことがありますんで、そ
ういうことのないようにお願いしたいと思いますが、この件について具体的にもうどの大体
場所というのを市としてはもう定めたのかどうか、それと面積的な面はどのくらい、この2
つ、もう、イを合わせてお伺いしますけれども、どういう面積になっているのかということ
をお伺いします。
○議長(小野宗司) 井上財務部長。
○財務部長(井上勇) 場所につきましては以前、昨年の12月の桝田議員の御質問でお答えしま
したように、388沿いのトンネルのちょっと行ったところ、中津留地区に建設の予定をして
おります。そして用地につきましては予定面積は大体3,600平方メートルということであり
ます。消防の分署の面積につきましては、266平方メートルということであります。なお、
蒲江の振興局につきましては平成27年度以降の振興局の人員、規模等がなかなか現在のとこ
ろ定まっておりませんので、振興局の平米につきましては今のところ、まだ確定してないと
いうのが現状であります。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 結局そういうふうにしておくれてしまって、結局は人口もゼロになるとい
うふうなことになるんじゃないか、そういうふうな心配をするわけです。やっぱり少しでも
早く決めたことを実行に移していただきたい。そのことによってその地域の不安を少しでも
取り除くということになるわけですから、ぜひとも早目早目の手を打っていただきたいと思
いますし、この3.11の震災を受けて庁舎の建設についてもいろいろと見解が変わったかと思
いますが、できるならちょうどいい場所でありますから、庁舎を兼ねた防災の設備というか
避難場所というか避難にも使われるような、そういう新しい形での庁舎を考えていただきた
いと思いますが、これは今申し上げてるだけですから見解だけでもできたらお伺いします。
○議長(小野宗司) 井上財務部長。
○財務部長(井上勇) 3.11のことによりかなり地震、津波の対策については、蒲江におきまし
てはまさに非常に喫緊の課題でありますし、ずっと以前から庁舎並びに消防は懸案でありま
したので、当然、消防につきましては先ほど申し上げましたけれども、平成26年度を目途に
しっかり立てていくということでありますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 今申し上げましたように、新しい庁舎、庁舎の機能を、それももちろん大
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事にしていただきたい。それと申し上げましたように、その庁舎は避難所も兼ねると、蒲江
浦にとっては大きい避難場所というのはなかなかつくりにくいだろうし、そこが拠点になれ
ば旧蒲江にとって思えば、あるいは庁舎の機能を考えながらした場合に一番最適な場所では
ないかと思います。それと各地域ごと波当津から尾浦までですが、地震関係あるいは防災関
係についてはそれぞれの地域、避難道路等をしっかりやれば、そう大きな費用はなくてもか
なりかなりの整備は海岸部の場合はしやすいんじゃないかと思いますので、ぜひともその点
を含めて御努力をお願いしたいということで庁舎関係については終わります。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 3点目として蒲江統合小学校の校舎についてお伺いします。
統合校舎の建設位置は現在の蒲江翔南中学校に併設となっております。3.11の震災を踏ま
えてどのようなその後の経過になっているのかをお伺いします。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
それでは桝田議員の質問にお答えいたします。
蒲江地域小学校の統合につきましては、平成28年4月をめどに校統合する、統合に際して
は蒲江翔南中学校敷地内に新たな小学校を建設し、小中一貫教育を推進していくという基本
方針について平成23年の2月のPTAや自治会の同意を得て、以後、統合に向けた作業を進
めてまいりました。
議員が心配いたしましたように、平成23年3月11日に東日本大震災が起きたということで、
発生後に開催いたしました「第1回の蒲江地域小学校統合推進委員会」で津波対策として、
「避難路、避難場所の整備を万全にしていく」という方針を確認し、校舎建築に対する基本
構想、設計概要について委員会の中で協議してまいりました。昨年11月16日の第3回の蒲江
地域小学校統合委員会でその内容について承認、決定されました。その後、新しい小学校の
提案を設計業者から受けまして、その業者を選定するプロポーザル選考委員会というものを
開催いたしました。その選考委員の委員さんから、敷地についてまず低地であり災害時孤立
するということ、また地域の住民の声は十分に得られているのかというふうな話がありまし
て、結局、選定委員会での結論が出ませんでした。
本年の4月になりまして、24日に「第1回蒲江地域小学校統合推進委員会」を開催いたし
ましてプロポーザルの経過と今後の方針について改めて協議を行いました。席上PTAの会
長さんからは、防災対策の面で不安がある、また「建設予定地に関しては持ちかえってPT
Aの会員と協議をしたい」ということでお話がございました。これを受けまして、教育委員
会ではことしの5月から6月にかけまして小学校ごとに説明会というものを開催してまいり
ました。その後、説明会の中で学校によってはいろんな御意見がございました。環境の違い
というものもありますし、そういう中で温度差があったなあというふうに感じております。
保護者からは「敷地に対する不安の意見」というものも多くありました。また一方、「一刻
も早く建設してほしいと、今の教育環境はよくない」ということで、そういった意見もござ
いました。ですから、地域の中の意見が混在していたということであります。
その説明会の終了後、教育委員会では出されました意見というものを整理し、改めて防災
に対する考え方をというものをまとめまして、本年11月に保護者の不安を解消するためと理
解を求めるということで、学校、保育所での説明会を開催したところであります。
また、地域に対しましては本年の蒲江地域の代表区長会、その場でプロポーザルの経過報
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告あるいは教育委員会の方針について2回ほど説明会を行いました。区長会からは、「当初
から蒲江地域で統合する小学校の建設場所は現計画地以外ないという認識があるということ
で、一刻も早い開校をすること」を要望されているところであります。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 一度合意をした後また不安が出たということでの会合を何回も持っている
ようでありますが、どこかの大学の先生が危ないんじゃないかというふうな声もしたかのよ
うに伺いますが、そういう不安は皆さんなかったんでしょうか。それと臼杵ではむしろ市の
ほうが高台に学校を建設と、ところが地域の方が下がいいというふうなそういうところもあ
るようではありますが、やっぱり誰かじゃないけど、本当に津波が来てあの当時高台にせん
でよかったんかというふうな責任までは問いませんけれども、やっぱり後々のことを考えま
すと、今改めてつくるのにやっぱり少しでも高台にしたほうが後々のためにはいいんじゃな
いかと、それとまた同じ建てるにしてもその地域をその土地だけでもかなり上げて建てると
か、そういう工夫はなされるのかどうかをお伺いします。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
桝田議員がおっしゃるようにPTAの皆さんからはそういった意見
という不安意見が多数出されました。当初この計画は28年をめどにということと小中一貫教
育をするということ等の前提条件の中に、ある意味、計画ができ上がっております。いろい
ろ地域の皆さんと相談する中で、もちろん学校の敷地のかさ上げであるとか、いわゆる建設
の場所を奥まったところにというふうな話も検討しながら協議してまいりました。全体とし
てはそういうような意見が確かにあるんですけれど、防災面というものを考えれば幾らか高
いところにつくってもやっぱり逃げることが第一であると、逃げて自分の身を確保してもら
うということで、当然新しい校舎の中にはそういった津波に対応するいわゆる避難場所とい
うものを設けるであるとか、あるいはその近くのほうに避難場所を何ルートかつくろうとい
うふうな話の中で現在の計画に沿っていただいたという状況です。議員がおっしゃるように、
時間が幾らあって十分な協議ができるということであればいいんですけど、既に平成28年に
は、蒲江に小学校が6つありますけれど、蒲江小学校を除いて全てが入区式の学校になると
いうふうな生徒の状況、またそれぞれの学校が低い校地にあって今のところよりもなお低い
いわゆる危険な場所があると、例えば名護屋小学校であるとかいうところは13メートル来る
とかいうような話もございますので、そういったことを考えれば現地の中で子どもたちに十
分な防災教育をしながら対応していこうということで説明等してまいった次第です。ですか
らそういったことを受けまして地域の方々も理解をいただいてるという状況であります。
○議長(小野宗司) 桝田議員。
○23番(桝田穗積) 今低いところにあるのはもちろん13メートルのが来ればひとたまりもあり
ません。私が言ってるのは、今から新たにつくるのに細心の注意というか払って、少しでも
高くというのは可能ではないかと思います。幾ら時間が迫っていても、今は残土もたくさん
あるし、例えば今のテニスコートのところじゃなくてもグラウンドの向こう側にそういう高
台をつくってやれば絶対間に合うと思います。検討の余地があれば、そういうことを少しで
も高くということを踏まえた工事をしていただきたいということをお願いして、私の一般質
問を終わります。
○議長(小野宗司) 以上で、桝田議員の一般質問を終わります。
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これより昼食のため休憩いたします。
午後は1時より再開いたします。
午前11時42分 休憩
──────────────────────────────────────
午後1時00分 開議
○議長(小野宗司) 休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、10番、井野上準君。
○10番(井野上準) 皆さん、こんにちは。10番議員、井野上準でございます。
通告に従いまして一般質問を一問一答で行いたいと思います。
まず、大きな1点目でございます。各振興局の活性化についてお伺いいたします。平成の
大合併により多くの地方自治体が合併を選択し、1999年4月に3,229あった市町村数は2011
年4月末で1,724と減少いたしました。市町村合併のメリットとしては、住民の利便性の向
上、サービスの高度化、多様化、重点的な投資により基盤整備の推進、広域的観点に立った
まちづくりと施策展開、行財政の効率化、地域のイメージアップ等総合的な活力の強化が挙
げられている。しかし、その一方で、市役所が遠くなって不便になる、住民の声が届きにく
くなる、住民サービスが低下する、周辺部が寂れる、各地域の歴史文化伝統が失われるなど
のデメリットが言われていた。佐伯市も平成11年の3月3日に合併し8年目となっています
が、周辺地域がどのようになっているのか振興局の現状と課題、対策等にお伺いいたします。
まず、アの各振興局の現状について、①としまして各振興局合併前の職員数と現在の職員
数について、②としまして現在の市民サービス課、地域振興課の主な業務内容についてお伺
いいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 総務部長の内田です。各振興局の現状についてということで、職員数
についてお答えいたします。
市町村合併の前のそれぞれ町村ごとに報告をしたいと思います。まず、上浦町役場の合併
前の全職員数は、平成16年4月1日現在で54人でした。現在、上浦振興局、これは振興局の
庁舎の中でということで勤務している職員数ですが、平成24年4月1日現在で16人です。同
様に弥生につきましては83人に対し18人、本匠が58人に対しまして14人、宇目80人に対しま
して17人、直川51人に対しまして16人、鶴見98人に対しまして16人、米水津52人対しまして
15人、蒲江147人に対しまして21人です。ただし、この中にはエコセンター蒲江、各地域に
あります保育所、各保健分室、診療所、上下水道分室、幼稚園、消防署の分署、派出所など
それぞれの地域で勤務している職員は、本庁の職員ということで計算しておりますので含ま
れておりません。
また、三浦議員の質問にもお答えしましたが、分庁方式、本庁方式ということで合併当時
議論をした結果、本庁方式をとるということでありまして、当時はそれぞれの合併したばか
りの振興局には総務室、市民生活室、福祉保健室、企画室、商工労働観光室、建設室、農林
水産室、上下水道室、それと教育事務所という形で平成17年の4月1日には存在してありま
した。平成18年の4月から機構改革を行いまして分室の廃止、その中でも建設分室、農林水
産分室等は残っておりますが、廃止と見直しを行いました。その結果、その当時から7年ほ
どたちまして今現在の数字が振興局に勤務する職員が先ほどの人数であります。
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それと、次の現在の市民サービス課、地域振興課の主な業務内容ということですが、それ
につきましては、市民サービス課におきましては戸籍、市税、福祉等の地域の基本的な窓口
サービスを行っています。また、地域振興課は農林水産、上下水道、観光、ケーブルテレビ
等の窓口サービス及び地域支援を行っています。以上です。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 今、総務部長より振興局の現在の人数等報告ありましたけど、私も振興局
を回ってみました。以前に比べると当然職員が4分の1から6分の1ほど少なくなって、平
均14人から21人ぐらいの体制でやっているということで、なおかつ、各振興局によっては非
常に建物も古いせいか、私の第一印象としましてはまず暗く、寂しく、何か活気がないとい
うのが率直な感想でございます。この活気を出すために何とかしなければいけないのではな
いのかということで、現在は市民サービス課の窓口的な業務、そして地域振興課というのが
5名から6名ほど配置されているわけですけど、やはりこの地域振興課5名、6名という人
数は大変少ないんじゃないかなと。また先ほど、その中で上下水道、観光、ケーブルテレビ
それから地域振興に携わっているというふうに、その中で、なおかつ、分けているというこ
とになれば、結果的には地域振興できる振興局の職員というのは専属でいえば1人ぐらいし
かいないのじゃないかなと感じております。この1人では当然、地域振興はできないし、お
まけによく言われる予算もないわけでございます。外から見ていますと、振興局というより
も、もう支所というような扱いになっているかなあというのが実感でございます。会社でい
えば本社があって営業所があるわけですよ。現在はその営業所の下に駐在所というのがある
わけなんですけど、厳しく言えばもう振興局は駐在所的な感覚かなあというふうに思われま
すけど、その辺いかがでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局本庁において、分室を廃止して本庁に技術的な部分とか専門的
な部分は集約しました。その中でどうしても地域と連携しながら、地域の実情を振興局で確
認しながら、安全安心なまちづくりという形で事業を進めていくという目的がありますので、
振興局が、その人数は4分の1ほどなれば少なくなって寂しくなると思います。その中で行
ってる事業というのは本庁と振興局が連携して行っているということでありまして、事業内
容自体にはそれほどの影響はないのではないかと考えております。先ほど三浦議員のときに
もお答えしましたが、現場に行くのに振興局の職員がついていくとかいうことはありますが、
それはもう振興局の職員である限り、そこの地域の中を動いてもらって地域をよく知るとい
うことと本庁からの連携ということで仕事が成り立っていると思いますので、そう考えてい
ます。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 振興局、地域振興とはどういうことなんでしょうか。私はそれぞれの地域
の特性を生かしながら、人が住み、働き、学び、遊ぶといった暮らしの総合的な環境を整え、
地域の活力を引き出すことではないかなと思っております。この地域の活力を引き出すとい
うことが主なことではないかなと思っております。先ほど事業内容について影響はないとい
うことなんですけど、農林水産、工業、商業の振興について十分そういった地域振興が行わ
れていると思っているのでしょうか。再度お伺いいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
-227-
○総務部長(内田昇二) 今まで各町村で行ってきたそれぞれの事業と合併してからの事業とい
うのは、どうしても市の職員の仕事がどこまでの範囲に及ぶのかということを考えますと温
度差はあったとは思います。その部分を調整した中で、確かに今まで手が届いとったところ
が届かなくなったということもあるとは思うんですが、その部分については本来職員がそこ
までやるべきかというところも考え直さないといけない必要がありますので、事業自体は、
私の考えですが、そういう影響は大きくないというふうに思っております。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 市の職員の範囲という言葉が今出ましたけど、例えば本庁と振興局の役割
分担というのがしっかりなされてないんじゃないかなと思っております。本庁は骨格であり、
そして振興局は手となり足となり動くのか、その辺の役割分担がしっかりすればいいんです
けど、本庁の窓口に来ましてもどこが担当するかわからないということで、よく市民からこ
ちらの課に行ってください、いやうちではありません、こちらの課に行ってくださいという
たらい回しにされるケースが多いということですけど、その辺の窓口業務の一元化といいま
すか、そういったことと同じように振興局も本庁の役割と振興局の役割がしっかりしていな
いために、いつもどこかキャッチボールをやっているような感覚を受けるわけなんですけど、
この役割分担に対しましてどのように考えているんですか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 役割分担というのが先ほど業務内容でお話ししたことと重なるとは思
いますが、市民サービス課におきましては戸籍、福祉関係とか、そういう部分の窓口サービ
ス、お客様が窓口に来て手続をするサービスを行っており、また地域振興のほうは農林水産、
事業課のほうが主なんですが、本庁と連絡する中で地域支援をするのが振興局の役割である
というふうに判断をしております。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 本庁との今、役割分担について聞いたわけなんですけど、本庁と振興局長
との連絡協議会というのか何かちょっとはっきりわからないんですけど、そういった関係の
会議を1カ月に1回は最低開催しているのかお伺いいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局の会議ということで月に2回部長会が開かれます。それを終了
した時点で、月に同じ2回、振興局長会議というのを必ず持っております。その中で全体の
連絡調整をしたり、また用件があればそれぞれ会議を持つと、別にまた会議を持つとか、そ
ういうふうに実施しております。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) それでは、イの振興局に対する予算配分についてお伺いいたします。午前
中三浦議員が予算についても一般質問されて、重複する点もあるかと思いますけどよろしく
お願いしたいと思います。観光関係の補助金につきましては、各振興局で補助金の交付額に
ばらつきがあるように思うが、補助金が少なければ、例えばイベント等で有名な人を呼ぶこ
ともできない状況でございます。パワーアップ事業については、今年度より300万円から地
域活性化チャレンジ事業200万円になりました。この地域活性化チャレンジ事業として各種
団体にのみ出ています。振興局長の自由に使える予算は緊急対策事業がほとんどです。予算
が少なければ局長権限もなくなっていくのではないでしょうか。この地域活性化チャレンジ
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事業については、交付要綱において営利を目的に実施する事業については補助できないこと
となっているが、仮にイベント等を行い、その結果利益が出た場合など、地域活性化のため
に利用することができるとする考えはないのか、以上のことを踏まえ、振興局に対する予算
配分の考えをお伺いいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 井野上議員の御質問にお答えいたします。
振興局への観光関係の補助金は、御指摘のように地域によりばらつきがあります。これは
地域により継続的に行われているイベントや伝統行事への取り組みが異なることによるもの
です。限られた財源の中で希望どおりの助成が厳しい状況もありますが、必要性と地域事情
を十分に考慮しながら予算措置しているところです。
また、パワーアップ事業と地域活性化チャレンジ事業については、平成23年度をもって廃
止し、今年度から本市の地域振興に資する多様な取り組みを支援するため任意の団体、法人
等が実施する自主的かつ主体的取り組みに対し、補助金を交付する活性化チャレンジ事業を
創設しました。旧パワーアップ事業には補助金交付のみならず市の実施する事業も含まれて
いましたが、これらは整備した後に別事業として予算化することとしたため、1振興局の予
算枠は300万円から200万円に減額されました。また、事業採択の審査を地域の代表による地
域審議会に諮問し答申をいただいて事業選定を行っていますが、この地域審議会の審議にお
いては、市職員も参考意見を提示する運用を行っており、振興局長等の見解も反映される仕
組みとしています。同事業の補助金交付要綱において営利を目的に実施する事業は、補助対
象外事業となっています。事業実施の結果生じた利益については、補助対象団体から事業完
了報告書を提出してもらい、生じた利益も考慮して補助金の交付額を決定し、適正な補助金
の交付に努めています。事業の目的、補助の公平性の観点等から、一定のルールは必要不可
欠でありますので御理解をお願いいたします。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準)
パワーアップ事業が平成23年度で中止ということで、今年度より200万円
の地域活性化チャレンジ事業として、各団体が地域審議会の審査を通過して市長へ答申し、
了解を得るシステムと変わっているわけなんですけど、この上限50万円に対して5分の4の
補助ということで各種団体の負担というのは20%になるわけなんですけど、この20%の負担
というのは各団体非常に大きいと聞いております。財政上その各種団体、裕福な団体という
のはないと思います、今の時代に。そういう中で幾らよい事業を継続的にやりたくても、こ
の20%という負担が大きいために困難になるんではないかなと思っております。そうするこ
とによってだんだんと申し込みが少なくなってくるのが各振興局の現状ではないかなと思っ
ております。午前中の三浦議員の一般質問の中でも、200万円総額全部使ってる地域は直川
だけです。ほかの地域は大体70万円から百二、三十万円ということであれば、やはり前の
300万円のパワーアップ事業に戻したほうがよいのではないかなと、1つの案として。これ
は始めたばかりで、なかなか結果は出る前にこんなことを言うのはおかしいかもわかりませ
んけど、もう先が見えているような感じもします。それか100万円地域活性化チャレンジ事
業に使って、あとの200万円をパワーアップ事業に回すとか、そういうふうな方向でやって
いったほうが一気にこの地域活性化チャレンジ事業へ転換したというのは大きな問題ではな
いかなと思いますけど、いかがですか。
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○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 午前中の答弁と重複するところがあろうかと思われますけれ
ど、お許しのほどお願いいたします。
佐伯市地域活性化チャレンジ事業と佐伯市パワーアップ事業を平成23年度に廃止して、平
成24年度から佐伯市活性化チャレンジ事業を行ったのは、経過についてはもう午前中のとお
りでございます。この事業につきましては今年度始まったばっかしでございますので、まだ
年度も終了しておりません。総括的な考え方も持ち合わせておりませんけれど、やはり地域
活性化チャレンジ事業、パワーアップ事業というのを総括してこの佐伯市活性化チャレンジ
事業を新たに組み立てましたので、当分の間はこの活性化チャレンジ事業を見守っていきた
い、継続して行っていきたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 当分の間は見合わせるんじゃなくて、もう現に200万円に対して100万円前
後の要求しかないんでしょう、これからふえるというのはちょっと難しい問題だと思います
よ。1年間たって結果を見るのはいいですけど、もう2年目には、各振興局と協議会を月に
2回ほどやっとるんでしょう。そういう中で担当課、そして総務等十分話し合って、方向性
というのを悪ければ変更する必要もあるんじゃないかなあと思っております。もうこれは結
果が1年たってなくて出てないということなんで、これは要望に代えさせていただきます。
それから地域審議会のほうに、午前中の一般質問を聞いておりますと、振興局長が入って
いるということなんですけど、この振興局長が入っている理由、私は入っていなくていいと
思いますけど、どうして振興局長がこの審議会に入っているんですか、目的を教えてくださ
い。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) お答えします。振興局長が地域審議会の中に入って意見を述べたり話
をするということの理由につきましては、申請があった事業について行政的に自治体がその
申請の中身において補助対象として適正であるかないかという助言をすることが一番の目的
であります。具体的に申しますと、要綱をきちんと適応がされているのかどうか、要綱どお
りの判断がなされるのかどうなのか、曖昧な状況のときなんかにはアドバイスをするとか、
こういった内容で役割を果たしておるというふうに承知しております。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) ということは、例えば地域審議会でこれはどのようになっていますかとい
うときに、局長が制度の説明といいますか、振興局とはこうふうなことになってますという
ふうな制度の説明ぐらいならいいんですけど、ここで制度の説明だったならば、局長が口を
出すところがないんじゃないか、逆に。局長が余り言い過ぎると、いや局長、そげえ言わん
でくれよ、もう局長は中に入って調整してもらわないけんのじゃけんっていうふうに私は受
けとめるわけなんですけど、その辺いかがです、余り口を出すのも問題、出さないのも問題、
ただ制度の説明だけというのもちょっとおかしいんじゃないかなと、それでは要らないんじ
ゃないですか。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) お答えします。適正に役割を果たしておると承知しております。その
裏づけといいますのは、地域審議会の審議の経過につきましては議事録をとりまして佐伯市
-230-
のホームページに公開しております。私も目を通しておりますが、これまで地域審議会の審
議の中で振興局長が事務局という立場を踏まえて発言をしているところでは、議員の心配な
さってるようなことはないと承知しております。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) それから各種団体、申し込みはいいんですけど、継続して事業をやるため
には軍資金がなかなかないところが多いと思うんですよ。それで先ほど言いましたように、
交付要綱には当然営利を目的に実施する事業については補助できないというふうになってま
すけど、例えばそれは30万円の事業に対してその20万円も残るような事業だったらおかしい
んですけど、少しのお金が残るぐらいだったら、ある程度の幅を持たせて今後そこの団体に
またそういった地域活性化のための資金として使わせるというのはできないんですかね。
○議長(小野宗司) 武田企画課長。
○企画課長(武田晴美) 御指摘の趣旨は十分理解できます。運用の面でアドバイスを参考にさ
せていただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) ぜひ、前向きな検討をお願いしたいと思います。それと振興局に対する予
算がない、逆にまだ振興局に対しては減額をしたいというのが財政の考えかなと思っており
ますけど、またここを削ってこっちに回すというのがなかなか難しい問題ではないかなあと
思っております。
合併して8年が経過して、10年をめどに大きな改革をしていかなければ、もう佐伯市は地
盤沈下するんではないかなあと私は非常に危機感を感じているわけなんですけど、そこで提
案なんですけど、10年後の平成27年を目標に部長制の廃止、これをしたらいかがでしょうか。
その分の予算をあらゆるところに回して、振興局にもその予算配分をするというのはいかが
でしょうか。またこの課長、係長は仕事に対する意欲も出てくるし、ワンクッションなくな
るということでストレートに意見が伝わって、意思決定が速く時間もかからないということ
です。こういった改革につきましては条例改正等もしなければならないと思っておりますけ
ど、これはすぐにしようというんじゃなくて、10年後の佐伯市を見据えたときにこれぐらい
の大きな改革をする時期が来てるんじゃないかなと、そういう協議をなされているのか、も
しなされていなければ非常に私としては残念なことなんですけど、その辺協議をしたことが
あるんでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 部長制の廃止についてということでありますが、この部長制は平成2
年か3年ごろ旧佐伯市において採用いたしました。それ以後、組織機構の見直し、特にまた
合併以後につきましては人員削減ということもありまして、その都度、大課大係制にもって
いくとか、そういう部分の中では検討しております。ただ今現在、部長制はそのまま維持し
ているというところであります。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 再度言いますけど、私は今こそ大胆なこの機構改革が必要であると思いま
す。職員を減らして人件費を削減し、あるいは民間委託をして経費を削減するのは当然なん
ですけど、それと並行してやはり納税者である市民の皆さんにどれだけ信頼される行政サー
ビスを低コストで提供し、また個性あるまちづくりを市民とともに進めていけるかというこ
-231-
とが大切ではないかなと思っております。そのためにはやはり機構改革というのを今後10年
に向けて再度検討していただきたいと思います。現に部長制をしいていない大分県内14市の
中では津久見、豊後高田、それから豊後大野、杵築市等だったと思います。もし、間違って
れば申しわけないんですけど、やはり組織のスリム化と意思決定の敏速化が狙いでございま
す。そういった部長制を廃止しているところも県内でもふえているような状況でございます
ので、その辺前向きに、いろいろな面で協議をしていただきたいなと思いますけど、見解が
あれば。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 10年後ということで申されましたので、今現在そういう形で部長制は
維持しておりますが、当然10年後になりますと、人口が7万人になると果たして職員数を何
人にするかと、基本からいくと100人に1人の職員数ということになると700人、そのうちの
消防職員を維持するということになれば、それから120人マイナスとなると580人の職員で市
を動かしていくということになろうかと思います。そういうことになったときには、また一
段と組織の見直しとかそういう部分を徹底して行わなければならないというふうに考えてま
す。減らすためには、それ以前に人材を育てていくということがもっと大切なことであると
考えておりますのでよろしくお願いします。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) それでは職員の人材育成についてお伺いいたします。職員のやる気を出す
ためにどのような育成をしているのか、各振興局内においてそれぞれ特徴があり、振興局に
1人ぐらい地域のPRを積極的に行う職員を配置してはどうかと。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 人材育成についてお答えいたします。職員の人材育成につきましては
平成22年8月に佐伯市「人材育成基本方針」を策定しまして、「自立した職員」「市民とと
もに活動する職員」「挑戦する職員」の3項目を目指す職員像に掲げ、各種研修を重ねてい
ます。特に職員派遣制度を積極的に活用し、平成22年度から3年間連続で大分県庁に職員を
派遣し、スキルアップを図っているところであります。
次にPR職員を振興局にとの御提案ですが、本庁、振興局を問わず全職員が佐伯市のPR
を行わなければならないと感じております。それにはまず、職員がこれまで以上に地域の状
況把握に努め、市全体を広く見ることのできる能力が必要と認識しております。これからも
広い見地から物事が判断できる人材育成に努めていく所存です。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 職員の人材育成については各種研修、派遣等行っているというのはどこの
市でも開催していることだと思います。そこでちょっと提案型みたいになるんですけど、振
興局の職員にやる気を出させるために、どんなテーマで取り組みたいかプロジェクトを、こ
れをやりたいという提案が局長に認められ、また人事課、市長が認めれば、その振興局へ最
低5年間は配置するというふうなシステムをつくったらどうでしょうか。また海岸部、山間
部の共同プロジェクトも認めるというような提案でございます。ある程度小回りのきく組織
のほうが、やはり成果が確認しやすいので振興局向きだと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局でテーマを持って5年間勤務するということのお話ですが、個
-232-
人のテーマをそれぞれの方が上げて、そして本庁のほうでそれぞれの意見交換をすると、そ
ういう場を持つということは十分大事なことだと思います。それと人事配置の面で5年間専
門的な部分で配置できるかということになりますと、地域のそれぞれの特性もありますし、
職員がやる気があってどれだけやる気で行くかということのお話だろうとは思うんですが、
職員をそこに5年間継続して配置ということになりますと、全体の職員の人事異動等もあり
ますし、適材適所ということになればそういう可能性もあるかとは思います。そういうこと
を踏まえまして、今後の人事異動に生かしていければというふうに思います。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 例えばシイタケを例にとって説明というか言いますと、宇目の振興局の職
員の1人がもう少し大分県のシイタケを、全国で大分県が1位ということだったんですけど、
最近はだんだん寂れて落ちていると、これをもう一回復活しなければいけない、その中でも
佐伯のシイタケは非常にいいシイタケということで、第60回全国乾椎茸品評会におきまして
も農林水産大臣賞、佐伯市宇目の方が1名と蒲江の方が1名、全国で1位という賞をいただ
いております。そういった職員と椎茸生産組合、そしてこまのメーカー、JAそして本庁の
担当課、ブランド流通課と協働しながら地域の活性化を図っていくというふうな協働の部分
というのが非常に欠けているんじゃないかなと思っておりますけど、その辺にもうちょっと
力を入れてみてはいかがでしょう。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 協働に欠けているという点でありますが、農林水産部のほうで、先ほ
ど申されましたシイタケという部分は担当になってると思います。その中で大分県の南部振
興局も佐伯市の行政区とまるっきり同じところで行政をしておりますので、そこにはまた指
導員等も配置されておりますので、振興局と本庁そして南部振興局というこの連携を今まで
以上に密にしていく必要があるのかなと考えております。私は旧佐伯市ではあるんですが、
合併前の町村の職員という立場では、振興局と南部振興局というのが連携が深くあったとい
うことも指摘されておりますので、また改めてその部分は再確認しながら、佐伯市全体で大
分県南部振興局と連携しながら、また各団体と連携しながら進めてまいりたいと思います。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) それから今年度退職者が44名と聞いております。市報等によく出ているの
が新規採用は若干名ということで、若干名というのは数名ということだと思いますけど、振
興局出身地域の職員のバランスというのは考えたことがあるのかどうかお伺いしたいと思い
ます。10年後に気がついてみたら、どこどこの地域は出身の職員が7人しかいないとか10人
しかいないとかいうことにもなりかねないんじゃないかなあと思っておりますけど、その辺
のバランスは考えているのかどうかお伺いいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局出身の職員という位置づけであるかと思いますが、今新規採用
の時点で、住所要件として佐伯市在住の方あるいは父兄が住まわれている方ということで先
日も職員を募集いたしました。その中でも各振興局出身の職員のバランスというのは、どう
しても佐伯市が1つに合併したということを考えますと、どこの地域から何人採用どこの地
域から何人採用と、そういった常にバランス、各地域のバランスというのは、もう今からは
佐伯市が1本なので考える必要はないと思います。ただ、採用された職員がその部分をしっ
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かり把握した上で地域に出ていくということが大事なことであると思いますので、もう今、
合併してしまって8年たった現在では、私としてはそういうバランスということは考えてお
りません。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 続きまして、エに移らせていただきます。振興局の今後のあり方について、
①としまして合併して8年目であるが、10年後の振興局の方向性についてどのように考えて
いるのか、②としまして振興局内で使用していない会議室等の有効利用について例えば昼間
使用していない部屋を地域の方が利用できるようにできないのか、お伺いいたします。
○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局の今後のあり方ということで1番のことについてお答えいたし
ます。本市が合併して以降の国の動向を見ますと、国庫補助金制度の縮減を初め税源移譲、
交付税制度の見直しといった地方自治体の行財政運営に大きな変革をもたらす制度の改変が
次々と行われてきております。今後も地域主権、地域分権が進み、市民ニーズが複雑多様化
することが予想される中、普通交付税も段階的に引き下げられることが明らかな折に、市全
体としましては先を見越した行政サービスのあり方を模索し、今後の組織機構を検討してい
く必要があると考えております。振興局の方向性につきましても、さきに述べました今後の
行財政サービスのあり方を模索する中で、これからの本庁と振興局で担う業務や役割分担を
さらに協議してまいりたいと思っております。
○議長(小野宗司) 井上財務部長。
○財務部長(井上勇) それでは、私のほうから2番目であります振興局の使用してない部屋の
有効利用についての質問にお答えいたします。
庁舎の使用については、庁舎等管理規則によりあらかじめ庁舎管理者の承認を得れば、業
務に支障のない範囲で利用可能であるとうたわれております。現実に、市が事務局になって
いる団体等の会議等で地域の方が利用していることは御承知のとおりであります。議員の地
域の活性化の観点から、地域のコミュニティーの場として有効利用できないかという御提案
の意図は大変よく理解できますが、庁舎本来の使用目的からいって難しいのかなと思ってお
ります。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 先日の一般質問で玉田議員も言っておりましたけど、合併して10年後には
振興局は窓口サービスのみとなるのではないかなと、職員数は平成26年度には920名の計画
中にも人員削減の中に含まれているのではないかなと言っておりました。予想しておりまし
た。私も同じ意見であり、今後、大変振興局に対しては不安を感じております。執行部の答
弁は、先日は、現在ヒアリング中であり人員配置については現在検討中であるということな
んですけど、私も今回振興局を回って局長に話を聞いたところ、各振興局長は口をそろえて
言うことは、現状の振興局の人数は最低限の人数である、これ以上減れば地域は寂れるばか
りである。これは私の見解なんですけど、本庁から見れば大したことではないと言うかもし
れませんけど、各振興局にとってはもう生きるか死ぬかの瀬戸際だというふうに、局長の話
を聞いて思いました。やはり人員の確保は一番重要だと思いますが、どうでしょうか。そし
てまた火災などの災害時には振興局員が全員といってよいほど出動し、一番頼りになるのが
消防団、振興局の職員であるということなんですけど、その辺何かありましたら。
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○議長(小野宗司) 内田総務部長。
○総務部長(内田昇二) 振興局の状況ということで、私も総務部長の前に2年間、鶴見の振興
局で勤務してました。その中で振興局職員、2人ほどここまでに削減されておりますが、私
の感覚では、自分の積極的にやっぱり外に出て動くとか、仕事に対して積極的に取り組んで
いくとか、そういう部分を職員のスキルアップをすれば十分対応できると思います。その部
分はやっぱり職員がどうしても積極的に動くとか、人材育成にありますように徹底的にそう
いうことをすることによって、職員数が減をしたときにその部分をフォローできるだけ力を
つけるというのが一番だと思います。ただ消防等に関しましては現場ということがあります
ので、ちょっと私の口からどうこうということになりませんが、職員がいて活動できる部分
は積極的に出ていくということになろうかと思います。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 各振興局の活性化につきましては、いろいろ問題点等、または提言等して
まいりました。以上のような内容につきましては各局長、連絡協議会みたいな場所で大いに
議論をして、やはり地域の活性化を図っていただきたいと。そうして地域の人が取り残され
ていく、寂れていく、この言葉に歯どめをかけるように前向きに検討していただきたいと思
います。
続きまして、大きな2点目でございます佐伯市民大学(仮称)の開学についてということ
なんですけど、沖縄県の浦添市のてだこ市民大学というのがありまして、ここは学習してき
た成果を地域社会や学校教育等に還元していくことを理念とし、キーパーソン、リーダーと
してこれからのまちづくりに寄与できる人材を育成することを目的とした大きな市民大学で
ございます。大学のように学部を4学部に編成し、各学部が15名、年間36から38講座、そし
て2年間の学習課程といたしております。1年間1人会費が2万円、そして講師謝礼は一律
7,000円、また満16歳以上で市内在住、在勤、在学している者とするということで、佐伯市
もまちづくり生涯学習社会の実現に向けて、このてだこ市民大学のような佐伯市民大学(仮
称)の開学が重要であると考えますが、見解を。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
それでは御質問にお答えいたします。
浦添市のてだこ市民大学の活動につきましては、生涯学習を進める教育委員会としてもと
ても参考になる事例です。「てだこ市民大学」の理念・目的は、佐伯市の長期総合教育計画
「まなびプラン」の目標、人が学び、人が活き、人が育つ佐伯の教育の創造、と同じだとい
うふうに考えております。市教育委員会が行っている生涯学習の取り組みにつきましては、
社会教育委員の皆さんと相談して、その年度の佐伯市生涯学習の推進計画を策定して、各地
区の公民館も活動の場として成人、青少年、高齢者、女性と対象者別に学習活動を行ってま
いりました。また、米水津地区で合併前から取り組んできました大分大学米水津塾は、合併
後対象者を住民、市民にして開校しております。毎年30人近くの方が受講されている状況で
あります。
資料で知ることしかできませんが、「てだこ市民大学」の取り組みで特徴的なこととして、
先ほど議員がおっしゃいましたように卒業生が人材バンクに登録して地域で活動してもらう
システムや講義の内容、講座の運営、これにつきましてもチューターということでお世話を
する方が主体的に行うなど、非常に興味深い活動というふうに感じております。「てだこ市
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民大学」は、佐伯市が行っているまちづくりに関する人材育成を1つにまとめた生涯学習の
場であるというふうに思っております。そういう意味からも、市教育委員会が行っている生
涯学習の運営方法や講座とは随分、違います。今後は、浦添市の「てだこ市民大学」につい
て十分研究していきたいというふうに思います。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) 私の言いたいことは、要は社会学習として公民館を利用して幅広くやって
いる、そして米水津の塾も30名ほどで活発にやっていると、それぞれの地域でいろいろな塾
等、勉強会等やっているわけなんですけど、それを1つにまとめたのがこの浦添のてだこ市
民大学と思っております。やはりこういった事例というのはなかなかないわけなんですよ。
もし、九州でやれば2番目かなというふうに思うぐらい非常にいいシステムになっておりま
す。ぜひ、聞くところによりますと教育委員会のほうも視察に行った方もいるんかな、ちょ
っとわからないんですけど、もしなければここにちょっと冊子がありますのでぜひこれを参
考にして、こういった佐伯市民大学(仮称)の開学もぜひ前向きに検討していただきたいと
思います。以上です。何かあれば。
○議長(小野宗司) 福泉教育部長。
○教育部長(福泉慶一郎)
提案をいただきまして、浦添市の状況というものの確認をインター
ネットでしました。浦添市は、広さが15平方キロという非常に小さい地域であります。まし
て人口は11万人ということで、佐伯市の状況とは随分広さ等も違う中で、1つの場所でこの
大学をということについては今から研究していく必要があるかなというふうに思ってますん
で、1つのあり方としては十分参考になると思ってますんで、そういった意味で調査等はし
ていきたいと思います。
○議長(小野宗司) 井野上議員。
○10番(井野上準) あくまでも人口等、面積等の関係がありますので、たたき台としてこれを
前向きに検討していただきたいということでございますので、よろしくお願いします。以上
です。
○議長(小野宗司) 以上で、井野上議員の一般質問を終わります。
次に、6番、江藤茂君。
○6番(江藤茂) 12月定例会最後の質問者となりました6番議員、平成会所属の江藤茂です。
今回私は2つの大項目を通告いたしております。1つは住宅に係る助成費及び補助事業に
ついてと、2つ目は西嶋市長の市政の評価と課題についての2つであります。どうぞよろし
くお願い申し上げます。
それでは、最初の1項目めの住宅に係る助成及び補助事業について始めたいと思います。
個人の住宅にかかわるいろいろな事業の実施において、大きく分けて6つの事業があります
ので、それぞれの担当課ごとに1項目ずつ一問一答にて行いたいと思います。
まず、最初に企画課が行っております持ち家取得事業についてお尋ねいたします。この事
業は定住人口の増加を図るため、市外から市内に定住目的で住宅を新築の場合100万円、中
古住宅を購入した場合に対しては50万円助成金を交付するものであります。その利用状況に
ついてまずお尋ねしますので、お答えください。以上で最初の質問を終わります。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) 企画商工観光部長、飛高でございます。
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江藤議員の持ち家取得事業についてお答えさせていただきます。
まず最初に、趣旨から説明させていただきたいと思います。持家取得助成金制度は、定住
人口の増加による地域社会の活性化を目的としています。この制度は、5年以上継続して本
市外に居住していた方が本市内に定住目的で住宅を「新築」又は「中古住宅を購入」した後、
その住宅に居住を始めた人に対して助成金を交付するものです。それぞれ新築した場合は
100万円、中古住宅を購入した場合は50万円を助成します。
次に、平成23年度からの実績でございますけれど、新築が5件で500万円、中古住宅が3
件で150万円、合計650万円を助成しております。平成24年度につきましては12月4日現在、
新築の8件について申請を受け付けており、800万円を助成しています。中古住宅について
は、申請は今年度は提出されておりません。以上です。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) ではちょっと再質問いたしたい思います。
この、確か持ち家取得事業の予算額1,000万円、これは全て単費であるというふうに理解
しておりますけれども、非常に、佐伯市以外で5年間住んでおられた方が、通勤とかいろい
ろな関係で、もう佐伯市内に家を建てたいといったときに100万円ということでございます
ので、大きな金額ですよね、土地から建物を仮に購入しても、仮に総額が2,000万円であれ
ば、そのうちの100万円が補助だということでありますので、定住促進のためには大いに役
に立つのかなあとは思いますが、部長、この事業のいわゆる市民というか、こういう対象者
に対する、要は市民の方で兄弟とかが大分あたりに出ちょって、こちらに何かの都合で仕事
に通ってとかいうような人もおられるかと思いますが、どのようにこの事業を市民に広報し
ているか、その点だけちょっと一言お願いいたします。
○議長(小野宗司) 飛高企画商工観光部長。
○企画商工観光部長(飛高勝則) お答えいたします。
市報等を通じて市民に広報を行っております。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) 次に移りたいと思います。
これも単費で予算を組んでおるんですが、今年度から実施されております住宅用の太陽光
発電システムの設置と、これは発電のほうです。で、節電のほうでLED照明器具設置事業
についての事業を実施しておりますが、その条件についてどのようになっているのかお答え
を願いたいと思います。
○議長(小野宗司) 岡本市民生活部長。
○市民生活部長(岡本英二) 市民生活部長の岡本でございます。
江藤議員の御質問にお答えいたします。
太陽光発電システム設置補助事業につきましては、市民によるクリーンエネルギーの利活
用を進めることにより、地球規模での環境保全と環境に優しい循環型社会のまちづくりを推
進することを目的として、住宅用太陽光発電システムを設置する市民に対しまして設置費の
補助として出力1キロワット当たり2万5,000円、上限7万5,000円を補助するものでござい
ます。この事業は議員がおっしゃいましたように平成24年度からの新規事業ということで、
本年6月1日から申請受け付けを開始し、本年11月末現在の申請件数は34件となっておりま
す。
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次に、LED照明器具設置補助事業でございますが、こちらは市民の省エネルギー、地球
温暖化防止意識の高揚を図り、環境に配慮した低炭素社会のまちづくり及び地域経済の活性
化を推進するため、市内住居において使用するLED照明器具として1万円以上購入または
設置した方に対しまして、購入補助金として3,000円の市内共通商品券を交付する、これも
今年度限りの事業でございます。この事業は本年9月1日から販売されましたプレミアム商
品券、「さいきプレ券903」を活用しまして、10月1日から実施しており、11月末現在の申
請件数は267件となっております。以上でございます。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) ちょっと再質問いたしたいと思います。
太陽光発電システムの申請が34件と先ほど言われましたが、市の補助の上限が3キロワッ
トのときに7万5,000円までということの予算が組んでおるようであります。この予算、先
ほどの予算と一緒で全て単費で1,500万円確か組んでおられると思います。LEDのほうが
300万円、これは商品券との関係があるんで期限があれなんでしょうけども、発電のほうの
1,500万円の予算を組んでるということなんですが、大体7万5,000円のとき200件の申し込
みがなければ消化できないような状態ですよね。非常に昨年の東日本の大震災の後、エネル
ギー問題が重要視されまして原子力発電所の運転の可否が今問われておるんですが、当然の
ことながら自家発電という形の中で、これを進行したいということで予算を組んだろうと思
うんですが、どうもまだいまいち、そのあたりの申込件数が少ないということを見ると、ち
ょっと市民に対するこの事業のあり方をどういうふうにしたら残りの期間で残りの件数が消
化できるのか、どのように思っておられるのか部長のお考えをひとつお尋ね申し上げます。
○議長(小野宗司) 岡本市民生活部長。
○市民生活部長(岡本英二) こちらの太陽光発電のほうなんですけども、国のほうの補助事業、
J-PECだったと思うんですけど、そちらのほうの審査を通過したということが1つの条
件になります。そういった関係で、J-PECのほうも補助の決定とかが年度の当初のほう
はなかなか動いておりませんで、後半のほうにずれ込んでると聞いておりますので、今後申
請件数がふえてくるのかなというふうに思いますが、広報につきましても市報やケーブルテ
レビなどでお知らせはしてるんですけども、そういったことも1つの原因かなというふうに
思っております。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) では、広報に努めていただきたいと思います。
次の質問に移りたいと思います。
次の住宅に関する部分は、福祉保健部の事業についてお尋ねいたします。
福祉における住宅の改修などの事業は、対象者ごとに4つの事業が実施されております。
合わせてお尋ねいたしますので、お答え願いたいと思います。
1つは在宅重度障がい者住宅整備事業、もう一つは18歳未満の子どもがいる世帯が対象の
子育て安心住まい改修支援事業、それから高齢者に対して65歳以上の在宅高齢者が対象の在
宅高齢者住宅改造事業ともう一つはバリアフリー型改修型の高齢者安心住まい改修支援事業
と以上4つの制度があるんですが、この住宅改修事業について保健福祉部長の答弁をお願い
いたします。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
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○福祉保健部長(飛高彌一郎) 福祉保健部長の飛高です。
それではお答えさせていただきます。
在宅重度障がい者住宅整備事業は、在宅の重度心身障がい者(児)又はその障がい者
(児)と同居する者が、住宅設備をその障がい者(児)に適するように改造する経費を助成
することにより生活環境整備の促進を図り、もって障害者(児)の福祉の増進に資するもの
でございます。平成23年度の実績は4件、平成24年度の利用状況は今1件となっております。
次に、子育て安心住まい改修事業は、佐伯市安心住まい改修支援事業として本年度から実
施した事業で、子育て世帯が子育てのために行う持ち家住宅の改修工事などに補助金を交付
することにより、子育て世帯の住環境の向上を図ることを目的としております。本年度24年
度の利用状況につきましては、相談が1件のみで現在の実績はございません。
次に、在宅高齢者住宅改造助成事業は、要介護認定において要支援、要介護と認定された
在宅の高齢者等のいる世帯が、住宅設備をその在宅高齢者に適するように改造する経費を助
成することにより、寝たきりの防止とともに介護者の負担軽減を図るものでございます。平
成23年度の実績は21件、平成24年度の実績は今のところ20件となっております。
最後に高齢者安心住まい改修事業は、子育て安心住まい改修支援事業と同じく佐伯市安心
住まい改修支援事業として本年度から実施した事業で、高齢者の暮らしの安心確保を図るた
め高齢者世帯が行う持ち家住宅の改修工事等に補助を行うものでございます。高齢者住宅安
心住まい改修事業の平成24年度の利用状況は、高齢者世帯が行うバリアフリー改修の2件と
なっております。以上でございます。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) この福祉のほうが扱ってる住宅改造の部分は、ほとんどが部屋の中の改造で
すよね。しかもこれはほとんどが市の単費ということでなくて大部分が半額ほど国や県の支
援で補助金が入ってきてるんですが、非常にわかりづらいというんですか、4つの事業があ
るんですが、非常に所得制限だとかあるいは介護認定のものが要るというようなことである
んですが、市報等で御案内をしてるようでありますが、在宅高齢者の住宅改造事業、予算額
1,000万円の分、これが一番大きくて1,000万円、あとは60万円とか90万円の予算額等でござ
いますので、この1,000万円の部分が昨年度が21件、ことしがもう既に20件ということでご
ざいますけれども、これは上限が普通の方は40万円ですよね、生活保護の方が60万円の全額
ということなんですが、かなりの事業実績があるようでありますが、これから非常に高齢者
がふえていく中で、家庭の中でやっぱりこけたり、あるいはということで、それがもとで介
護の方向に移行する方が原因としては随分あろうと思いますので、こういう部分をもう少し
やっぱりちゃんと予算ももっと増額していただいて、広報に努めてできる限りそういう、若
いときにほとんどの皆さんが家を建てておると思いますので、高齢になってからなかなか家
まであたりたくないと、お金がもったいないというようなことがあって、30年前40年前に建
てた家にそのまま段差がある中で、お風呂場から炊事場からトイレから、そういう中であろ
うかと思いますので、これからもっともっとこの福祉保健部の部分については制度が4つほ
ど、1つではなくて、1つにまとまったらいいんですけども、まとまってなくて4つもあり
ますので、今後の広報のあり方をどういうふうに、担当課がこのままで担当課がまたその中
でもまた担当課が違うんですよね、子ども福祉課であるとかいろんな担当課が違うようであ
りますので、その点は部長、どういうふうにお考えなのか、その点だけお聞きいたしたいと
-239-
思います。
○議長(小野宗司) 飛高福祉保健部長。
○福祉保健部長(飛高彌一郎) 江藤議員がおっしゃるように、この事業につきましては子ども
福祉課、高齢者福祉課、社会福祉課と3つにまたがっております。当然事業の中で制限がご
ざいますので、先ほど言いましたように県のほうからも補助をいただいてという形もありま
す。広報につきましてはうちのほうの3課と相談する中で、どういう形で今から広報に努め
るかというのはちょっと研究させていただきたいと思います。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) ありがとうございました。
それでは次の質問に移ります。
次は建築住宅課の事業において、個人の住宅に対することについてお尋ねいたします。
木造住宅耐震診断補助事業並びに診断を受けた後の耐震改修事業についてどのようになっ
ているのか、またアスベストの分析調査事業、これも1件ほど実はあるようでありますので、
これらについてもどのようになっているのかお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) 建設部長の永田でございます。
それでは、分析調査事業の趣旨につきましてお答えいたします。
木造住宅耐震診断補助事業及び耐震改修補助事業は、市内の木造住宅の所有者等が当該住
宅の耐震診断または耐震改修を実施する際に、その費用の一部を補助することにより市内の
木造住宅の耐震化を促進し、大型地震時における木造住宅の倒壊等による被害を軽減するこ
とを目的としております。
アスベスト分析補助事業につきましては、市内のアスベストを含有しているおそれのある
吹きつけ仕上げ剤をしている建物の所有者等がアスベストの含有の有無を調査する際に、そ
の費用の一部を補助することによりアスベスト含有建材の発見とこれら危険な建材の除去を
施し、安全安心な生活環境の確保を目的としております。
次に、事業の実績及び利用状況につきましては、平成23年度の実績は木造住宅耐震診断補
助事業が1件、改修補助事業が1件、アスベスト分析補助はゼロ件となっております。また、
平成24年度の利用状況は11月末現在で木造住宅耐震診断補助事業が1件、改修補助事業が2
件、アスベスト分析補助は1件となっております。以上でございます。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) 耐震診断の補助事業、これ600万円の予算を組んで、国等から380万円ほど半
分以上の補助金が入ってるんですよね、これ。で、利用状況が、これ確か補助金の対象額が
3万円、費用の3分の2で上限が3万円ですよね。で、1件ちゅうことは600万円の予算に
対して3万円、上限まで行って1件だけなら3万円ということなんですが、これらの、当然
のことながら建築基準法で一定の年数よりも早い時期に建てられた住宅が対象だろうという
ふうに思います。そういう住宅が、じゃあ佐伯管内にどれだけあるかというと相当数あるで
すよね。やはり実際問題としてどのぐらいの、診断をしていただくのに家の大きさとかいろ
いろで費用が違うとは思うんですが、もう少し広報に力を入れていただいて、昨年度の東日
本の地震以来随分と、この問題がクローズアップされておりますのに、わずか1件というの
は何か担当課のもう少し努力は足らないんじゃないかというふうに思うんですが、部長どう
-240-
でしょう、今後の広報のあり方について一言だけ、どのように取り組んでいくのか。
○議長(小野宗司) 永田建設部長。
○建設部長(永田亀男) まず今後の取り組みと申しますか、今までの取り組み状況につきまし
ては毎年市報にて、ことしでいいますと5月1日号と8月1日号、そしてまたケーブルテレ
ビにて5月28日から6月3日までの間とまたホームページには1年中通じて案内をかけてる
といったような状況でございます。またこれは全てでございませんけども、まだこういった
ことをいたしましても、先ほど申しましたように1件という実績があることから、これにつ
きましてもまた何か建築士会とかそういったところに相談しながら、いい方法を調査研究し
てまいりたいというふうに考えております。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) ありがとうございました。
時間がないので次に移りたいと思います。
次は上下水道部の事業であります。合併処理浄化槽の設置事業についてお尋ねいたします。
この事業については、当初予算額6,000万円が手当てされております。そのうち約50%近
い金額が国などの補助となっており、非常に有利な事業であります。その進捗状況について
担当部長からお答え願いたいと思います。
○議長(小野宗司) 矢野上下水道部長。
○上下水道部長(矢野幸正) 上下水道部長、矢野です。
浄化槽設置事業の趣旨と平成23年度実績及び平成24年度の利用状況についてお答えします。
本事業の趣旨は、浄化槽の整備拡充を推進することにより生活環境及び公衆衛生の向上に
寄与するため、浄化槽を設置する者に対し予算の範囲内において浄化槽整備事業補助金を交
付するものであります。
まず、平成23年度の実績ですが、合計166基の設置が行われ5,789万円の補助を行っており
ます。その内訳といたしましては、建坪160平米以下の家屋対象の5人槽は139基、160平米
を超える家屋の7人槽の物件が25基、また二世帯住宅対象の10人槽が2基の設置実績がござ
いました。
次に、普及活動につきましては、平成17年度から市報の4月号と10月号の年2回掲載して
おりまして、また9月10日の下水道の日に合わせて、「浄化槽対象地域は合併浄化槽に設置
がえをお願いします」とケーブルテレビにより年1回、ことしからですが、文字放送してお
ります。またパンフレットによる啓発は平成21年度から実施しております。
平成24年度の利用状況でございますが、10月末の集計で合計62基の設置が行われておりま
して、3,642万円の補助を行っております。内訳といたしましては、建坪160平米以下の5人
槽が50基、160平米を超える7人槽の物件が11基、また二世帯住宅対象の10人槽が1基の設
置状況でございます。このほか申請件数が53基ありまして、申請件数を含めますと現在115
基でございます。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) 合併浄化槽については環境問題も含めて、公共下水の行かない部分のところ
は、恐らく新築住宅についてはほとんどこの合併浄化槽が設置されとると思います。申請が
あるんだろうというふうに思っております。しかしながら、既設の既存の住宅の改造がした
ときに、浄化槽だけでなく屋内の管までやりかえなきゃいけないということで、大きな部分
-241-
については工事費が、浄化槽の設置だけであればある程度の金額でおさまるんでしょうけど
も、中の配管が大きな住宅になればなるほど工事費が高くつくという中で、なかなか前に進
まないのかなあというふうに思っております。しかしながら、6,000万円の予算の中の大部
分が消化される状況でありますので、もっとさらに、国からの補助金等がこれは入りますの
で、取ってきていただいて広報に努めて、そしてできれば中の配管が工事の多くかかる部分
については何らかのまた別口の助成等を考えていただいて、既存の部分の浄化槽を合併浄化
槽に切りかえるようなことを内部で検討していただいて、そしてそれらも含めて広報に努め
ていただきたいというふうに思ってるんですが、内部でどのような検討をなされるかはわか
りませんけれども、検討していただくということはどうでしょうか。
○議長(小野宗司) 矢野上下水道部長。
○上下水道部長(矢野幸正) 確かに3つの工事部分に分かれるんですね。本体とトイレ、生活
雑排水の流入の部分と処理水の放流。確かに宅内配管に係るところの補助を設ければもっと
普及が進むと思うんですけど、今まで設置されてきた方との不平等感等が生じますので、厳
しいかなと思っております。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) じゃあ、結構です。よろしくお願いしときます。
次に、この項目の最後の質問に移りたいと思います。
農林水産課の事業になるんですが、新築の場合40万円それから増築の場合20万円を助成し
ております木造住宅建設助成金事業、いわゆる佐伯産材を使った事業についての事業状況は
どうなっているのかをお尋ねいたします。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) 農林水産部長の坪根でございます。
江藤議員の御質問でございます、事業の趣旨と平成23年度実績及び平成24年度利用状況に
ついてお答えいたします。
木造住宅建設助成事業の趣旨につきましては、本市内での佐伯産材を使用した木造住宅の
新増築及びリフォームに対し、その木材費用の一部を補助することにより佐伯産木材の利用
促進と市民のゆとりある居住環境を実現することです。
平成23年度の実績でございますが、新増築に係る補助件数は67件で2,371万円、リフォー
ム分は5件60万2,000円でございます。平成24年度分につきましては、11月末日現在で補助
申請状況は新増築分は62件2,083万4,000円、リフォーム分は11件167万2,000円となっており
ます。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) 再質問を1回だけしたいと思います。
この事業、予算額3,000万円組まれております。これ全て単費で組んでおるんですが、聞
くところによるとリフォームの部分、これは金額は低いんですが、どうも目で見て、例えば
床材、これが佐伯産材じゃなけりゃいけないというような、壁板とか、壁板も当然のことな
がら市内の防火地域はもう壁板は使用禁止ですよね。そういう部分ではいわゆるそこの値段
の部分とか要は佐伯の木材を使ったらいいよと、表面だけでなくて、そういうこともこの助
成事業は市の単費でありますので、会計検査のあれにもひっかからないわけですから、そこ
らの条項を見直してもっと使い勝手のいいものを、これも何年もなるんで、今までやってこ
-242-
られた中で不都合な部分があれば、十分その内部で検討して見直して議会のほうに条例改正
の要綱の改正を願い出て、もっと使い勝手のいいものに、実はしていただきたいというふう
に思うのと同時に、消費税の値上げが今ささやかれております。どういうふうに新しい政権
が取り組むかわからないのですが、実施するということになりますと多分駆け込みの需要、
家の新築は金額が高いんで駆け込みの需要もあろうかと思います。そうなれば3,000万円の
予算では足らなくなるんではなかろうかなというふうに思っておりますので、来年度の予算
手当、そこらも含めてどのように考えておられるのか御答弁願いたいと思います。
○議長(小野宗司) 坪根農林水産部長。
○農林水産部長(坪根大吉) リフォームの件でございますが、新築、増築分については平成20
年度よりスタートし5年目を迎えております。また、リフォームについては平成23年度から
今年度で2年目を迎えております。新築及びリフォームについても、利用される方からいろ
んな提言をいただいたりとか、もうちょっとこういう工夫があっていいのではないかとか助
言をいただいたりしております。そこらについては農林課のうち農林水産部で真摯に受けと
めながら、先ほど言われました要綱の取り扱いについて、各関係者と議論を重ねて佐伯産の
普及に関して大なるものが得られるんであれば、要綱の見直し等して利用者に使いやすい助
成事業にしていきたいと考えております。
なお、予算の件につきましても、若干建設の時期が世襲がわりすると当然空気の乾いた秋
ぐらいに新築始めてというような状況も見えております。そうなると年度末に全部予算を執
行するちゅうのが難しい部分もあるんですけど、利用者がおればそれに対応するべき要綱の
見直し、これ今の状態では棟上げを完成した時点で支払いというような、ちょっと計画と交
付する部分が期間的にもずれておりますので、そこからも年度内に申請すれば交付できるよ
うな、そういう要綱も含めて検討していきたいと考えております。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) この問題については、最後に一言だけ、お願いを執行側にしておきたいと思
います。
余りにも個人の住宅に関する部分で、各課が、今だけでも6つの課、部が実は住宅にかか
わる部分で関係しております。どうかそれらをまとめて、市民の皆さん方にわかりやすいよ
うな方向で、それらの事業全てをわかりやすい方向で、市民の皆さん方に案内をしていただ
きたいと。それぞれが別々に広報するのは結構でございますけれども、なかなか市民の皆さ
ん方にあれもこれも、どれに該当すればいいのかというようなこともありますので、できれ
ば一覧表なり作成していただいて、わかりやすい広報に努めていただきたいということをお
願いして、この項目についての質問は終わりたいと思います。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) それでは残りが23分しかございませんので、次に移りたいと思います。
12月定例会最後で次期の私たちの任期が来年の4月の初めまでということでございますの
で、市長についてお尋ねいたしたいと思います。
西嶋市政の評価と今後の課題についてお尋ねいたします。市長においては平成17年の新市
発足以来市政を担い、もうすぐ2期目8年間を終わろうとしております。そこで①として、
これまで8年間の取り組みについて、どのように自分自身で評価しているのかお答えくださ
い。
-243-
それから②として、文化会館の移転などこれからのまちづくりに大きく影響を与える事業
について、その方向性も示さないままにきております。そこで今後のまちづくりについての
考え方があれば、お答えいただきたいと思います。
次に③として、次期市長選についてどのように考えておられるのかお答えください。
以上で質問を終わります。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) では私のほうの2期8年間のということでございます。
私は、新佐伯市になりまして今日まで「安心・元気・飛躍」をキーワードに誠心誠意やっ
ております。そうした市政執行に当たっては市長の触れ合いトーク等、住民と対する機会や
地域審議会等の場を活用することで「市民にわかりやすい市政の実現」を目指しております。
合併後、佐伯市の最重要点課題といたしましては、まず行財政改革に取り組んでいかなけれ
ばということで、合併時非常に大変な厳しい財政状況でございました。1期目の行財政改革
プランを策定し職員数を当初予定よりも大幅に削減し、また人件費等も当初予定より計画さ
れた分よりも大幅なカットをさせていただきました。組織機構のそうした中で改編、事務事
業の見直し、民間委託や指定管理者制度の導入などを進めて経費削減を図ってまいりました。
そうした中、現在、第2期行財政改革推進プランの3年目を迎え、合併7年目にしたときに
ほぼ振り返ってみますと、合併当時に比べまして基金残高が約100億円増加しております。
また、逆に市債については平成17年度末に比べまして100億円の市債の残高を減少させてお
ります。職員数についても平成25年当初は985人となる見込みで、合併当時から248人の削減
となり、いずれも行革プランを上回る成果を上げております。
防災、減災に対しては安全、安心なまちづくりの一環として力を入れてきましたが、私が
就任と同時に防災マップの作成、また全国瞬時警報装置「J-ALERT」を県下で初めて
導入しております。市内全域の防災スピーカーや防災カメラの整備も順次行っておりますが、
これが大震災がありまして、すなわち震災に対しては避難路、避難地の整備に取り組んで、
現在やっています。市内地域に約701の避難路と544の避難地が確保されてます。さらに自主
防災制度の組織の取り組みの結成、また防災士の育成、避難訓練の実施など、市民がみずか
ら命を守る体制づくりにも取り組んでおります。なお、防災改革となる佐伯市消防本部、消
防署は、一昨年、佐伯インターに隣接する脇津留地区に、これは震災前に新築移転しており
ます。また、自治体の庁舎として県内初めて免震構造を採用した新庁舎の建設は、現在、平
成26年度の完成を目指して工事をしております。
学校施設の耐震化を順次実施しており、市内小中学校の耐震化率は82%となっております
が、これはきょうも出ておりましたように蒲江地区の統合等がありますので、それをのける
とほぼ100%に近い数字を今後、持っていけると思っております。
特に、当市におきましては、観光振興、地域振興の面では特に食観光ということだし、ま
た食育の取り組みを進めてまいっております。食に関する各種イベントの実施、福岡を初め
とする都市圏へのPR活動、B-1グランプリへの参加、食育講演会やシンポジウムと本地
域の豊かで質の高い食材を生かしてさまざまな取り組みを展開しているところです。佐伯寿
司、ごまだしはもとより伊勢えび海道やぶんご丼街道など、周辺地域と連動した取り組みも
広がっております。本市はますます食のまちとして注目されていくものと思っております。
中心市街地の活性化対策については、これまで委員会等で報告してまいりましたとおり、
-244-
平成22年3月に国の認定を受けた中心市街地活性化基本計画に基づき、有利な社会資本整備
総合交付金と合併特例債等を活用して各事業に取り組んでおります。残念ながら大手前開発
事業については計画どおりに終了しない可能性が高まり、このままでは国の交付金が当初計
画どおり交付されず、将来、市に予想以上の大きな負担が生じると判断し、現計画を白紙に
戻し見直すこととしました。しかし、大手前地区は、中心市街地活性化の核となる地域であ
り、本事業の次期計画について再度市民の皆さんとともに新しいまちの姿を描きたいと思っ
ております。なお、東地区公民館は既に完成し、来年2月に開館の予定です。歴史資料館や
各街路樹等基本計画に掲載されてるその他の事業については、引き続き実施していく予定で
す。
公共交通網の整備に対しては区域、地域内の交流の促進を進めるため、合併当初から順次
道路、橋梁等の整備に取り組んでいます。また、東九州自動車道の建設は本地域の悲願であ
り、市長新任当時から要望活用に取り組むとともに積極的に事業協力を行ってきました。そ
の結果、予定どおり平成20年に佐伯市インターが供用開始となり、本年度末には宮崎県県境
の蒲江-北浦間が開通します。佐伯-蒲江間につきましては、ようやく平成28年度と明示さ
れましたが、私のほうは平成26年度の完成を目指して現在取り組んでるところです。
さらに水害による冠水時の道のネットワーク構築や救急救命の医療の支援、工業団地から
のアクセス向上のために、5年前から国に大きく要望しておりました佐伯運動公園に接する、
いわゆる(仮称)佐伯南インターの設置がこの4月に正式に許可されました。これにより高
速道路の利便性が大幅に向上するとともに、総合運動公園の災害救援基地としての機能が格
段に強化されます。
公共交通機関としては市コミュニティバスの運行、拡大に取り組んでまいりました。こと
しで5年目となりますが、大分バスの路線状況を見ながら見直しを行っていきたいと、これ
は考えております。
少子高齢化対策については、子育て支援として、「さいきっ子医療費助成事業」の充実を
図り、今年度から中学3年生まで通院費、入院費ともに実質無料としております。また、さ
いきの茶の間事業は現在、市内18カ所で取り組まれており、高齢者の方や地域の方の交流の
場として大いに活用されております。
産業振興では第一次産業の振興を図るため、本地域にすぐれた産品のブランド化に取り組
んでおります。また、企業誘致については、専任の係を設置し、職員を県の大阪・東京事務
所の企業1課に長期研修を派遣し、配置するなど体制の強化を図っております。ちなみに合
併後、立地した企業は15社となりました。
そのほかまちづくり、人づくりの観点から地域おこしリーダーを育成した「佐伯人創造
塾」や市内の若手経営者の育成を目的とする「さいき立志塾」、定住促進対策としては先ほ
ど議員が質問に出しました「持ち家取得制度」等々さまざまな定住対策に取り組んでおりま
す。
この8年間各分野にさまざまな施策を全身全霊で取り組んで、やっております。私にとり
ましては合併からもう8年たったかなという感じがしておりますが、まだまだ合併に対する
混乱も徐々に落ちつきを見せ、着実に佐伯市が一体化となることが少しでも進めたことと思
っております。市から初め市民の皆さんの御理解と御協力があったことがこのことに出てい
ると思っております。引き続き、市政の発展に皆様方と一緒になって取り組んでいくべきだ
-245-
と思っております。
次に、今後のまちづくりについては、先般、お配りいたしました総合計画の後期基本計画
に平成29年までの市政運営の方針を示しております。行財政改革はこれまで順調に進んでい
ますが、今後、到来する市債返還のピークや交付税加算措置の廃止、いわゆる合併特例が廃
止されるときに向けて、また高齢化に伴う社会保障の増加等を勘案すると、引き続き、行財
政改革の重要性を考えております。常に、財政力の安定を図っていく必要があると思ってお
ります。また、後期基本計画の策定に当たっては、前期基本計画の策定時に実施した市民意
識調査を再度、実施しました。その結果、前回同様、少子高齢化対策とインフラの充実を求
める声が強く、加えて防災関連への意識が高まっておりましたので、これらの意見も後期基
本計画に反映させております。
以上を踏まえ、八つの分野に分けて、具体的な私の今までの考え方を評価として自分なり
に考えてみました。また中で文化会館の移転についても聞かれておりますが、現在、教育委
員会に「市民会館建設検討委員会」を設置して諮問しております。その答申を受けてこれか
ら検討したいと考えてますが、その施設整備についても必要な財源状況を十分検討しながら、
これは進めていかなきゃならないと思っておりますし、毛利家から借用した文化会館の用地
については10年間での期限つきということでありますので、これについてもそこの整備は相
当必要になると思っております。こうした中で私たちにも自助、共助、公助の考えのもと、
「九州一の広大なやさしさ佐伯市」を目指し努力していく市政というのは皆さんと一緒にな
ってやっていかなければならないと思っています。今後ともそうした中で皆さんが一緒にな
った佐伯市の合併してよかったというまちづくりになればと思います。
次に、「次期市長選について」ということでございますが、これまでどおり私については、
現在まだ熟慮中でございますので、御答弁は差し控えさせていただきます。以上です。
○議長(小野宗司) 江藤議員。
○6番(江藤茂) 1点だけ再質問をさせていただきたいと思います。
先ほど文化会館のことについて、私は、どういうふうに考えておられるのかということで、
大きな問題ですよね、広大な土地を要しますし、そういうことからいけば大きな問題だろう
というふうに思っております。市長、お尋ねいたします。文化会館の建てかえは10年間延長
いたしました。その間に建てかえをもうしなければならないんですが、建てかえるとすれば、
その用地については、実はこれは私の考え方でもあるんですが、先般、清田議員が豊南高校
の跡地の問題で、鶴岡高校の要望書の問題が出ましたが、私は、高校再編の豊南と鶴岡の統
合について、鶴岡高校の実は同窓会役員をもう随分長くやっております。その関係で統合の
話が出ました時点で、同窓会のほうに話が出ましたんですが、そのときに自分の母校である
鶴岡高校が、もし、豊南のほうが存続で敷地があくということになったときに、そのときに
すぐ考えたのは、ここに文化会館を持ってくりゃいいなというふうな思いがしたわけです。
ところが鶴岡高校のほうが存続の学校跡地になって、豊南高校のほうがあくようになりまし
た。
ちなみに鶴岡高校は6万6,000平米あるんですよね、6町6反、6.6ヘクタールあります。
豊南高校は4万平米、4ヘクタールです。豊南高校が当然これは来年度の受験生もおられる
中で、余り跡地の問題を問題にするのは大変申しわけないんですけども、来年の7月ごろに
は新設の準備室が鶴岡高校のほうにできるということでありますので、それができれば正式
-246-
にいろんな動きがされるものかというふうに思いますが、ここの豊南高校の跡に文化会館を
という私は気持ちを持っとったんですが、どうも市長の考え方はその豊南高校の敷地、建物
全体を県から譲り受けて、そこに城南中学を移したいという気持ちを持っておられるような
話をちらっと聞いております。
学校がなくなるということは非常に大きな問題、今、臼杵の小学校が移転問題で大きく揺
れておりますが、考えてみれば豊南高校に城南中学が移るということは、今のコスモタウン
の発展とかいろいろな状況を見ますと、城南中学の通学の児童たちが向こうのほうに移動し
てるということはもう事実だろうというふうに思います。今まで城南中学、狭い敷地の中で
あった学校が、豊南に移れば4万平米の敷地で十分中学生が活動できる広さになるわけです。
で、そのあいた城南中学校、これは敷地面積2万1,000平米ありますよね。この敷地の中に
道路部分もなければ、大手前の再開発の問題が市民の皆さん方にああいうふうな形で署名と
かいろいろ集まった中で、私自身も、何で文化会館を大手前に持ってこないのかというふう
なことを言われてきました。市長も確かにあそこでは敷地も狭いというようなことで、仮に
今言ってる豊南高校が県が譲渡、公共団体同士でございますので譲渡していただければ、こ
こに市長が誰かさんにちらっと言ったということなんですが、城南中学を移して、城南中学
の2万1,000平米のところに文化会館を建てれば、長期的なまちづくりは解消するのかなあ
と。で、民間の土地を大手前の多くの地権者の土地を買い上げ、そして建物補償し、営業補
償して、買いとって文化会館を建てるなんていうようなことをしなくても十分できるんじゃ
なかろうかというふうに思っております。そういうふうなことが本来であれば、文化会館の
問題が出てきたとき、賃貸の問題が出てきたときに、10年間の継続をしたときに、そういう
話を例えば全員協議会でもちらっと、佐伯のまちづくりはこういうふうに自分は思ってるん
だということを言えば、大手前のところに文化会館をなんていうような看板はまちの中に立
つようなことはなかったというふうに思っております。
今の時代に大きな事業をする中で、民間の土地をたくさん買い上げてやるということが行
政にとって、市民感情から許されるかどうかという問題があると思うんですね。かつて佐伯
市が今の県の南部振興局があるところに佐伯球場があって、あれは県に譲渡したんですよね、
今度は豊南高校を佐伯市に譲渡していただいて、そういうふうな長期的なまちづくりの構想
を考えなければ、私はいかんと思うんですよね。市長は、最後にそういう部分をどういうふ
うに思っておられるのか。ちなみに鶴岡小学校、これは借地も含めて1万4,000平米なんで
す、1町4反、1万4,844平米あります。城南中学と鶴岡小学校を合わせても今の敷地全体、
両方で3万6,000平米しかない。豊南高校は4万平米を超すんですよね。これらの大きな土
地をどういうふうに活用していくのかというのは、行政を担う市長としてはどのように考え
ておられるのか、再度そこの点だけお尋ねして終わりたいと思います。
○議長(小野宗司) 西嶋市長。
○市長(西嶋泰義) 江藤議員から、市長が話しとるということじゃなくて、そういう話があっ
たということで、ほかの人からいろんな御意見もいただいとるということの話の中でであり
ます。特に文化会館、私のほうは今現在、教育委員会で市民会館の建設検討委員会を設置し
てやっております。そのようなことが市長が言って、市長がするということになると非常に
大きな問題になりますので、これはそうした話がいろいろ入ったりして、活用を考えたらど
うか市長という話で、そうした立ち話の状況だった思っておりますので。私どもはこの文化
-247-
会館については最低1万5,000平米の用地の必要性があるということで、建てるにしても周
りその他すれば1万平米近い用地が要るよと。現在大手前については7,000平米、市が持っ
ておるんですけど、そのうち片方については5,000平米しかないと、そうした中で当初から
文化会館については狭隘であり駐車場もとれないと、もし、駐車をするとすれば非常に大き
な建物として2階建てにするとか、建設費もかかるということで、当初、コンベンションホ
ールという形で文化会館も兼ねる800人ぐらい入る形のってやってたんですけど、どうして
もやっぱり600人しか無理かなあと、駐車その他いろいろ見てから。そうした中で、大手前
のそうした公共施設の整備にもついて考えて、また文化会館が中ホールその他を除けばもっ
と小さい面積になるんですけど、現在中ホール等いろんな施設を持っておりますので、それ
をすれば1万5,000平米近いからまた1万から1万5,000平米近い駐車場等を含んだ形の用地
が要るかなということを考えておりますが、これは現在私のほうが考えておるんじゃなくて、
そうした話を私がいろんな人からそんな話もあったんだなあという話でしたようにあると思
います。それについては現在、再度申し上げますけど、市民会館建設検討委員会で文化会館
のあり方は十分論議していただき、そうした案も出とるかは、ちょっとまだ私も確認してお
りませんけど、いろんな案が出とると思っておりますので、そうした中で検討を重ねていき
たいと思っております。以上です。
○議長(小野宗司) 以上で、江藤議員の一般質問を終わります。
これにて一般質問を終結いたします。
以上で、本日の議事日程は終了いたしました。
お諮りいたします。
本日は、この程度にとどめまして13日からは各常任委員会を開いていただき、21日は午前
10時から本会議を開きたいと思います。
これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会いたします。
午後2時55分 散会
-248-
平成24年 第5回
佐伯市議会定例会会議録
第6号 12月21日
-249-
第5回
佐伯市議会定例会会議録(第6号)
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
平成24年12月21日(金曜日)
午前10時00分 開 議
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席議員の氏名
1番
後
藤 幸 吉
2番
後
藤 勇 人
3番
浅
利 美知子
4番
清
田 哲 也
5番
河
原 修 仁
6番
江
藤
茂
7番
河
野
豊
8番
佐
藤
元
10番
井野上
準
11番
兒
玉 輝 彦
12番
宮
脇 保 芳
13番
矢
野 哲 丸
14番
日
髙 嘉 己
15番
矢
野 精 幸
16番
三
浦
渉
17番
井
上 清 三
18番
小
野 宗 司
19番
芦
刈 紀 生
20番
下
川 芳 夫
21番
髙
橋 香一郎
22番
玉
田
茂
23番
桝
田 穗 積
24番
渡
邉 一 晴
25番
清
家 好 文
26番
髙
司 政 文
27番
吉
良 栄 三
28番
上
田
29番
御手洗 秀 光
30番
清
家 儀太郎
徹
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
欠席議員の氏名
な
し
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
説明のため出席した者の職氏名
市
長
西
嶋 泰 義
教
長
分
藤 高 嗣
長
内
田 昇 二
財
長
井
上
企 画 商 工 観 光 部 長
飛
高 勝 則
市
長
岡
本 英 二
福
祉
保
健
部
長
飛
高 彌一郎
建
長
永
田 亀 男
上
下
水
道
部
長
矢
野 幸 正
農
長
坪
根 大 吉
長
福
泉 慶一郎
消
長
安
部 幸 一
総務部次長兼上浦振興局長
岡
﨑
税
総務部次長兼本匠振興局長
狩
生 早 己
総務部次長兼宇目振興局長
柴
田 勝 徳
総務部次長兼直川振興局長
山
内 一 成
総務部次長兼鶴見振興局長
清
家 文 明
総務部次長米水津振興局長
簀河原
総務部次長兼蒲江振興局長
渡
邉 熊 義
監
笠
次 長 兼 総 務 課 長
田
村
総
教
務
育
部
部
智
-250-
育
務
民
部
生
活
設
林
部
部
水
産
部
防
査
事
務
局
長
勇
司
村 由 喜
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
出席した事務局職員の職氏名
局長
矢 野 悦 三
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
議事日程第6号
平成24年12月21日(金曜日) 午前10時00分
開 議
第1 委員長報告(質疑)
第2 討論、採決
第3 議案の上程(提案理由の説明、質疑、討論、採決)
第4 会議録署名議員の指名
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本日の会議に付した事件
日程第1 委員長報告(質疑)
日程第2 討論、採決
日程第3 議案の上程(提案理由の説明、質疑、討論、採決)
日程第4 会議録署名議員の指名
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
午前10時00分
開 議
○議長(小野宗司) おはようございます。本日の平成24年第5回佐伯市議会定例会第23日目は
成立いたしました。
直ちに本日の会議を開きます。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第1 委員長報告(質疑)
○議長(小野宗司) 日程第1、委員長報告を行います。
これより、休会中審査として各委員会に付託されました予算議案10件、予算外議案19件、
専決処分の報告2件及び請願1件、以上の32件を一括して議題とし、各委員長の報告を求め
ます。
総務常任委員長、後藤幸吉君。
○総務常任委員長(後藤幸吉) おはようございます。総務常任委員長の後藤幸吉でございます。
今期定例会におきまして、本委員会に付託されました予算議案2件及び予算外議案4件、
専決処分の報告1件、以上の計7件につきまして、去る12月14日、委員全員出席のもと委員
会を開会し、審査いたしましたので、その経過の概要及び結果につきまして御報告申し上げ
ます。
まず、議案第115号、平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所
管の部分を款を追って審査いたしました。
歳入では質疑はなく、歳出では若干の質疑、答弁の後、採決の結果、議案第115号のうち
本委員会所管の部分は、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第119号、平成24年度佐伯市大島航路事業特別会計補正予算(第1号)につい
ては、若干の質疑、答弁の後に採決の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第125号、佐伯市条例の廃止に関する条例の一部改正について及び議案第126号、
-251-
佐伯市暴力団排除条例の一部改正については、それぞれ執行部から説明を受け、慎重審査の
結果、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第127号、佐伯市長の調査等の対象となる法人を定める条例の制定については、
執行部から地方自治法施行令の一部改正に伴い、市長の調査等の対象となる法人の範囲を、
市が資本金等の4分の1以上を出資している法人等にまで拡大しようとするものである。こ
れに伴い「株式会社まちづくり佐伯」及び「株式会社かまえ町総合物産サービス」の2法人
が、新たに市長の調査等の対象に加わることになるとの説明があり、若干の質疑、答弁の後
に、採決の結果、本案は、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第128号、第1次佐伯市総合計画後期基本計画の策定については、執行部から
本議案は、平成20年度に策定した第1次佐伯市総合計画基本構想に係る前期基本計画が本年
度をもって終了するに当たり、平成25年度から5カ年間の後期基本計画を策定しようとする
ものである。その策定に当たっては、総合計画策定委員会を開き、前期基本計画の検証の後、
素案を策定し、各地域審議会及び総合計画審議会への諮問・答申を経たほか、市民に対する
アンケート調査やパブリックコメントを実施し、最終案を策定した。計画内容としては、そ
の多くを前期基本計画から踏襲・継続・発展させたものであるとの説明がありました。
質疑に入り、一委員から、計画策定の基礎となる人口推計の考え方をただしたのに対して、
執行部からは、人口推計は5年ごとに実施される国勢調査による数値を用い、手法としては、
推計で一般的に用いられるコーホート法により算出している。また、国勢調査による人口と
住民基本台帳の登録者数には、ずれがあるとの答弁があり、これに対して同委員から人口に
より税収などが違ってくるので、実際に生きている人たちのことを調べて計画は立てるべき
であるとの意見が出されました。
また一委員から、パブリックコメントで出された意見の数をただしたのに対して、執行部
からは、1件であったとの答弁がありました。
また一委員から、自然環境分野の目標のうち「番匠川を九州一の清流にする」対策、生活
環境分野の取り組みのうち、「消防防災ヘリコプターとドクターヘリの情報共有体制の構
築」について、産業振興分野の目標のうち、「29年度までに新たに15社の企業誘致を目指
す」ことについて、それぞれただしたのに対して、執行部からは、番匠川清流化の対策につ
いては、清流条例による取り組みの強化や生活排水対策により実施する。防災ヘリとドクタ
ーヘリの情報共有については、消防のシステムを平成28年度から現行のアナログ方式をデジ
タル化するに当たり、ドクターヘリについても同様となるよう協議を進めるものである。平
成29年度までの計画期間内での15社の企業誘致については、派遣していた職員が戻ったこと
により体制が強化され、年間約220社の企業訪問により、企業からの問い合わせ件数も増加
している。また、永野工場用地の整備と相まって15社と掲げたとの答弁がありました。
また一委員から、生活基盤分野に関し、「周辺部におけるコミュニティバスの運行・整
備」についてただしたのに対して、執行部からは、コミュニティバスについては、これまで
公共交通機関の空白地域に限定して走らせてきたが、平成25年度には事業の全体的な見直し
を行うこととし、関係者とも協議していきたいとの答弁がありました。
また一委員から、行財政分野において、経常収支比率を平成29年度で90%以内に抑えると
目標設定しており、その具体的な対策をただしたのに対して、執行部からは、平成27年度か
ら地方交付税の一本算定が始まり、臨時財政対策債を含んで約45億円ほど減額となるため、
-252-
非常に厳しい問題だと認識している。地域主権改革が進行し、権限移譲による事務が移管さ
れる中、今後、第3期行革プラン、または行革大綱において、投資的経費及び人件費の抑制
を図るべく検討していきたいとの答弁がありました。
そのほか活発な質疑、答弁が交わされた後、採決の結果、議案第128号は、原案のとおり
可決すべきものと決しました。
次に、専決処分の報告第20号、損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定については、
執行部から、本市職員の運転する公用車の交通事故に関し、相手方との損害賠償に関して専
決処分したものであるとの説明がありました。
質疑に入り、一委員から、職員の交通事故が非常に多く、その対応をただしたのに対して、
ラ
ン
執行部からは、職員を呼び厳重注意をしている。また、交通事故の一覧を庁内LANシステ
ム上の掲示板に掲載し、職員に周知し、注意喚起しているとの答弁があり、これに対し同委
員から、勤務中の人身事故であり重いものだと受けとめている。件数を減らすためには、処
分も含んでの対応を検討していただきたいとの要望が出されました。
また一委員から、職員に対する定期的な交通安全の講習会及び毎朝の飲酒検知対策の実施
についてただしたのに対して、執行部からは、交通安全講習は以前取り組んでいたが、現在
は行っておらず、体制を含めて考え直したいとの答弁がありました。
また一委員から、各課に事故防止担当者を置き、職員をチェックする組織づくりを求める
との要望が出されました。
また一委員外議員からは、注意喚起してもできない部分があり、勤務時間のチェックや病
気を持っていないかなど、事故を起こした背景を探る必要があるとただしたのに対して、執
行部からは、早期に内部協議を行い、体制づくりができるよう進めたいとの答弁がありまし
た。
そのほか、各課に車両の点検・整備に係る担当者はいるのか。運行責任者、管理責任者、
整備責任者などの管理体制を問うなど活発な質疑、答弁が交わされ、最後に執行部からは、
車両管理規程を確認し、正しい方向になるよう協議していきたいとの考えが示されました。
質疑終結後、採決の結果、報告第20号は、原案のとおり承認すべきものと決しました。
以上で、委員長報告を終わりますが、報告漏れ等がありましたら、他の委員の補足説明を
お願いいたします。
○議長(小野宗司) 補足説明はありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 次に、建設常任委員長、井上清三君。
○建設常任委員長(井上清三) おはようございます。建設常任委員長の井上清三でございます。
今期定例会におきまして、本委員会に付託されました予算議案7件、予算外議案4件、計
11件につきまして、去る12月14日、委員全員出席のもと委員会を開会し、審査いたしました
ので、その経過の概要及び結果につきまして御報告申し上げます。
まず、議案第115号、平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所
管の部分について款を追って審査いたしました。
歳入では、13款、2項、7目、2節、都市計画費補助金において、一委員から、社会資本
整備総合交付金の減額補正についてただしたのに対し、執行部からは、合計で5億5,800万
円、大手前関連を含めた本委員会所管の部分が4億9,800万円であるとの答弁がありました。
-253-
歳出では若干の質疑があり、第3表、債務負担行為補正においては、一委員から、上城地
区防災避難広場整備事業の用地交渉の状況についてただしたのに対し、執行部からは、地元
との交渉は行っているが、まだ了解はもらっていない。現在、この事業に対する地元からの
要望の整理をしているとの答弁がありました。
その他若干の質疑、答弁の後、討論、採決の結果、議案第115号のうち、本委員会所管の
部分については、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第118号、平成24年度佐伯市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)につい
ては、慎重審査の結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第120号、平成24年度佐伯市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算
(第1号)を議題とし、審査いたしました。
繰越明許費において、一委員から、蒲江建設改良費の1億6,000万円の事業内容について
ただしたのに対し、執行部からは、これまで幹線等行ってきたが、現在、面整備を行ってお
り、平成29年度までには完成させたいと考えているとの答弁がありました。
その他若干の質疑、答弁の後、討論、採決の結果、議案第120号については、原案のとお
り可決すべきものと決しました。
次に、議案第121号、平成24年度佐伯市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、
議案第122号、平成24年度佐伯市飲料水供給事業特別会計補正予算(第1号)、議案第123号、
平成24年度佐伯市水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第124号、平成24年度佐伯市公
共下水道事業会計補正予算(第1号)、以上4件については、慎重審査の結果、それぞれ原
案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第129号、佐伯市手数料条例の一部改正についてを議題といたしました。
執行部から、「都市の低炭素化の促進に関する法律」の制定に伴い、低炭素建築物新築等
計画の認定及び変更認定の申請にかかわる審査手数料を定めるほか、条文の整理をしようと
するものであるとの説明がありました。
質疑に入り、一委員から、現在建築中のものは申請できないのかとただしたのに対し、執
行部からは、建築中のものはできないが、既存の建築物を改修する計画なら認定申請をすれ
ばできるとの答弁がありました。
その他若干の質疑、答弁の後、討論、採決の結果、議案第129号については、原案のとお
り可決すべきものと決しました。
次に、議案第130号、佐伯市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技
術管理者の資格基準を定める条例の制定についてを議題といたしました。
執行部から、水道法の一部が改正されることになり、布設工事監督者の配置に関する基準、
布設工事監督者の資格に関する基準及び水道技術管理者の資格に関する基準について、地方
公共団体の条例で定める規定が設けられたことから、これらの基準を定め、提案したもので
あるとの説明がありました。
質疑に入り、一委員から、有資格者の人数についてただしたのに対し、執行部からは、上
水道の部では3名、簡易水道の部では2名が資格を有しているとの答弁がありました。
その他若干の質疑、答弁の後、討論、採決の結果、議案第130号については、原案のとお
り可決すべきものと決しました。
次に、議案第131号、佐伯市公共下水道の構造の技術上の基準等を定める条例の制定につ
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いてを議題といたしました。
執行部から、下水道法の一部が改正されることにより、公共下水道の構造の基準、終末処
理場の維持管理の基準及び都市下水路の構造及び維持管理の基準について、地方公共団体の
条例で定める規定が設けられたことから、これらの基準を定め、提案したものであるとの説
明がありました。
慎重審査の結果、議案第131号については、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第132号、市道路線の認定及び廃止についてを議題といたしました。
執行部から、東九州自動車道の新設工事に伴い、廃止、認定を行う案件が6路線、国道
388号線の新設改良工事に伴い、認定を行う案件が2路線、県道の新設改良工事に伴い廃止、
認定を行う案件が4路線、地区要望、市道改良等により廃止、認定を行う案件が5路線とな
っているとの説明がありました。
慎重審査の結果、議案第132号については、原案のとおり可決すべきものと決しました。
以上で、委員長報告を終わりますが、報告漏れ等がありましたら、他の委員の補足説明を
お願いいたします。
○議長(小野宗司) 補足説明はありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 次に、教育民生常任委員長、矢野哲丸君。
○教育民生常任委員長(矢野哲丸) おはようございます。教育民生常任委員長の矢野哲丸でご
ざいます。
今期定例会におきまして、本委員会に付託されました予算議案3件、予算外議案10件、請
願1件、計14件につきまして、去る12月13日、委員全員出席のもと委員会を開催し、審査い
たしましたので、その経過の概要及び結果につきまして御報告申し上げます。
まず初めに、請願第17号、木立児童クラブの移転を求める請願を審査いたしました。
請願者である木立地区自治委員会会長、山中琢磨さんに参考人として御出席をいただき、
願意について説明をいただきました。また、紹介議員の後藤勇人議員に補足説明をいただき
ました。その後、執行部から意見聴取し、活発な質疑、答弁の後、採決の結果、請願第17号
は採択すべきものと決しました。また、この請願を執行部に送付し、その処理の経過と結果
の報告を請求するべきものと決しました。
次に、議案第115号、平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)を議題とし、本委員
会所管の部分について款を追って審査いたしました。
歳出に入り、一委員から、3款、1項、3目、老人福祉費のうち高齢者等地域支え合い体
制づくり支援事業2,500万円は、ふれあいサロンの活動拠点の整備費となっているが、どの
ようなものを購入するのか、また、これはいきいきサロンのことかとただしたのに対して、
執行部から、それぞれの地域で呼称は違うが、いきいきサロンと同様のものである。カラオ
ケセット、机、椅子、畳等の要望が多いとの答弁がありました。
次に、10款、5項、1目、社会教育総務費において、一委員から、佐伯地区文化財保護対
策事業の68万5,000円についてただしたのに対して、執行部から、これは中島子玉先生の墓
が久成寺にあるが、大変傷んでいるので、保存修理をするための費用であるとの答弁があり
ました。
また一委員から、歴史資料館建設事業で1,919万円の減額補正についてただしたのに対し
-255-
て、執行部から、今年度から工事に着工する予定だったが、大手前開発の現計画が白紙撤回
になったことにより、今年度中の工事着工ができなくなり、工事請負費を減額し、債務負担
行為の方に上げているとの答弁がありました。
その他活発な質疑、答弁の後、議案第115号のうち本委員会所管の部分については、原案
のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第116号、平成24年度佐伯市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)、議案
第117号、平成24年度佐伯市介護保険特別会計補正予算(第2号)については、若干の質疑、
答弁の後、討論、採決の結果、以上2件は、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決しま
した。
次に、議案第133号、佐伯市一般廃棄物処理施設条例及び佐伯市し尿処理施設条例の一部
改正については、執行部から、関係法律の改正により条例の一部を改正するものであるとの
説明がありました。
慎重審査の結果、議案第133号は、原案のとおり可決すべきものと決しました。
次に、議案第134号、佐伯市公民館条例の一部改正については、執行部から、佐伯市佐伯
東地区公民館、これは佐伯市駅前・港地域交流センターのことだが、供用を開始するに当た
り、その名称及び位置並びに使用料を定めるために提出するものであるとの説明がありまし
た。
一委員から、名称は、佐伯市佐伯東地区公民館、括弧書きで佐伯市駅前・港地域交流セン
ターとなっているが、統一はできないのかとただしたのに対して、執行部から、補助金の関
係で括弧書きで入れるように指摘があっているとの答弁がありました。
次に、一委員から、使用料については、校区外の申し込みであっても同一料金かとただし
たのに対して、執行部から、佐伯市民どなたが利用しても同じであるとの答弁がありました。
質疑を終了し、討論、採決の結果、議案第134号は、原案のとおり可決すべきものと決し
ました。
次に、議案第135号、工事請負契約の締結について(鶴谷中学校教室棟大規模改造(建築
主体)工事)は、執行部から、佐伯市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に
関する条例により議会の議決を求めるものであるとの説明がありました。
一委員から、この工事はJVで地元と市外の業者の組み合わせだが、地元の業者だけでは
できなかったのかとただしたのに対して、執行部から、3億円の大規模改造となり、市に実
績がないので、県内の実績のあるところを参考にしたとの答弁がありました。
その他若干の質疑、答弁の後、議案第135号は、原案のとおり可決すべきものと決しまし
た。
次に、議案第136号、佐伯市弥生地区公民館床木分館ほか16分館の指定管理者の指定につ
いて、議案第137号、佐伯市立佐伯図書館及び佐伯市視聴覚センターを併せて管理する指定
管理者の指定について、議案第138
指定について、議案第139号、佐伯市蒲江海の資料館の指定管理者の指定について、議案第
140号、元猿集会所ほか11集会所の指定管理者の指定については、執行部から、それぞれ指
定管理が終了するため、指定の期間を平成25年4月1日から平成30年3月31日までの5年間
とし、指定管理者を指定しようとするものであるとの説明がありました。
若干の質疑、答弁の後、討論採決の結果、以上5件は、それぞれ原案のとおり可決すべき
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ものと決しました。
次に、議案第141号、佐伯市総合運動公園の指定管理者の指定については、執行部から、
平成25年4月1日から平成30年3月31日までの5年間、指定管理者を指定しようとするもの
であるとの説明がありました。
一委員から、5社の応募の中、採点がわずか0.5点差となっている。制度上、最高得点を
選定することになっていると思うが、再協議や再審査などの仕組みはないのかとただしたの
に対して、執行部から、募集要項に審査した評点の合計が最も高い申請者を候補者として選
定するとなっている。選定委員会の中でもこの部分については協議をしたが、要項を尊重し、
答申したとの説明がありました。
また同委員から、要項の改正などは考えていないのかとただしたのに対して、執行部から、
基本的にはこの要項となっているが、若干、市全体で考える必要はあると思うとの答弁があ
りました。質疑を終了し、討論、採決の結果、議案第141号は、原案のとおり可決すべきも
のと決しました。
次に、議案第143号、工事請負契約の締結について(佐伯市し尿処理施設改造工事)は、
執行部から、本工事は、行財政改革の第2段階として佐伯市し尿処理施設であるクリーンセ
ンターで、し尿及び浄化槽汚泥の前処理及び脱水設備を改造し、し尿等を直接脱水し、その
ろ液を希釈して隣接する終末処理場で処理しようとするものであり、電気料や定期点検整備
費等の維持管理費の削減と管理区域の縮小、つまり処理工程の短縮を行い、当該施設の長寿
命化を図ることを目的とするものであるとの説明がありました。
若干の質疑、答弁の後、討論、採決の結果、議案第143号は、原案のとおり可決すべきも
のと決しました。
以上で、委員長報告を終わりますが、報告漏れ等がありましたら、他の委員の補足説明を
お願いいたします。
○議長(小野宗司) 補足説明はありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 次に、経済産業常任委員長、井野上準君。
○経済産業常任委員長(井野上準) おはようございます。経済産業常任委員長の井野上準です。
今期定例会におきまして、本委員会に付託されました予算議案1件、予算外議案1件、専
決処分の報告1件、計3件につきまして、去る12月13日、委員全員出席のもと、委員会を開
催し、審査いたしましたので、その経過の概要及び結果につきまして御報告申し上げます。
まず初めに議案第142号、佐伯市宇目柳瀬農村体験モデル施設の指定管理者の指定につい
て、執行部から、当該施設が平成25年3月31日をもって指定管理の期間が満了することから、
向こう5年間の期間で公募したところ、柳瀬農村体験モデル施設管理組合1件の応募があり、
企画商工観光部、公の施設指定管理者選定委員会で書類審査及びヒアリングを行った結果、
同管理組合を指定管理者候補者として選定したいとの説明がありました。
質疑に入り、一委員から、委員会として、当該施設の現状等把握のため所管事務調査とし
て現地視察を行った際、利用客収入が年々減少傾向にあるとのことであった。これは施設の
利用目的上、陶芸教室のみに施設利用を限定しているからか、ほかに営業目的等に関しての
何か縛りがあるのかとただしたのに対し、執行部からは、当該施設は、自主運営としており、
特に縛り等はない。応募時の提案においては、陶芸体験、夏休み特集及び陶器市等計画して
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おり、また近隣にある道の駅宇目、うめキャンプ村及び藤河内などの観光施設とも十分連携
を図っていきたいとの意向を伺っているとの答弁がありました。
また一委員から、今回、指定管理料として144万4,000円が計上されているが、今後もこの
金額で指定管理していく考えなのかとただしたのに対し、執行部からは、指定管理料として、
補正予算において5年間の債務負担行為を組んでいる。財政事情等勘案し、極力指定管理料
は抑える中で、おもてなし研修、おもてなし講演会及びコンサルティングによる個店指導な
ど県とタイアップして実施するとともに、観光協会のホームページ、フェイスブック等でP
Rすることで、誘客に結びつけ、当該施設等の売り上げ及び利用料収入の向上に努めていき
たいとの答弁がありました。
また一委員から、当該施設の周辺には、春先には棚田を利用したチューリップ畑、またオ
ーナー田やパン屋を経営している個人事業者などがあるが、それら関係者との間に所管課が
仲介役として入り、誘客に向けて協議する場を設ける考えはないのかとただしたのに対し、
執行部からは、柳瀬地区に居住している若い方が当該地域における事業に参画する意向があ
り、観光課としても、これら関係者とも十分連携を図っていきたいとの答弁がありました。
また一委員から、指定管理者制度と公共施設のあり方として、指定管理者の指定期限が満
了する年度において、それぞれの所管課において指定管理者を指定する手続に入っている現
状に鑑みて、再度、指定管理施設として位置づけする際の妥当性などについて、指定管理あ
りきではなく、その前段として、今後、常任委員会等で審議等を十分諮っていく考えはない
のかとただしたのに対し、執行部からは、農林水産部としては、所管する指定管理施設をど
う整理していくのかなど、行革担当課とも協議しながら先行して整理していきたいと提案し
ている。また、来年度から2年かけて地域とも協議をしながら預かるべき施設か、老朽化の
ため廃止する施設であるのかなど、現場に見合った協議を行い、整理していきたい。あわせ
て議員への説明など行い、指定管理者選定に向けての準備を進め、指定管理者の募集もしく
は選考に当たっていきたいとの答弁がありました。
その他、活発な質疑、答弁の後、討論、採決の結果、議案第142号については、原案のと
おり可決すべきものと決しました。
次に、議案第115号、平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所
管の部分について款を追って審査いたしました。
歳入では特に質疑はなく、引き続き、歳出に入り、一委員から、5款、2項、1目、労働
費のうち、緊急雇用創出事業に係る重点戦略の一つである「佐伯市グリーンツーリズム事
業」の予算に関連して、1年間、専門の方を雇い事業を推進していくこととなっているが、
これに係る経費についてただしたのに対し、執行部からは、当該事業に係る予算として今回
223万1,000円を計上している。そのうち旅行業(国内旅行業務取扱管理者)の有資格者2名
を今年度3月まで雇用するための予算も含まれており、計上予算の2分の1以上が人件費で
あるとの答弁がありました。
引き続き、同委員から、県においてもツーリズム推進会議を立ち上げ、事業を推進してい
るが、1年限りの予算で終わらず、今後継続していく考えなのかとただしたのに対し、執行
部からは、これら重点戦略の予算については、東九州自動車道の県境間開通から全線開通に
向けての取り組みとして位置づけており、平成27年までは県の総合補助金(2分の1)を活
用し、取り組んでいきたいとの答弁がありました。
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関連で一委員から、グリーンツーリズムの事務局支援体制についてただしたのに対し、執
行部からは、教育旅行、修学旅行などは観光課も含め営業を行い、また観光協会も支援や運
営費等として同事務局への助成も行っているが、緊急雇用創出事業の10分の10の補助金を活
用し、営業だけでなく、事務局体制の整備に取り組んでいきたいとの答弁がありました。
また委員外議員から、7款、1項、2目、商工業振興費のうち、信用保証協会融資損失保
証金について件数、業種別及びその金額をただしたのに対し、執行部からは、件数は2件、
業種は水産会社と小売業で、総額は148万5,000円であるとの答弁がありました。
その他活発な質疑、答弁が交わされた後、討論、採決の結果、議案第115号、平成24年度
佐伯市一般会計補正予算(第2号)のうち、本委員会所管の部分については、原案のとおり
可決すべきものと決しました。
次に、専決処分の報告第21号、損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について、執
行部から、平成24年9月23日午後10時ごろ、佐伯市本匠大字因尾の林道戸屋平宇曽河内線で
発生した車両破損事故に係る損害賠償事件であるとの説明があり、慎重審査の結果、原案の
とおり承認すべきものと決しました。
以上で、委員長報告を終わりますが、報告漏れ等がありましたら、他の委員の補足説明を
お願いいたします。
○議長(小野宗司) 補足説明はありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 以上の各委員長報告に対する質疑を行います。
御質疑ありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 御質疑なしと認めます。
以上で質疑を終結いたします。
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第2 討論、採決
○議長(小野宗司) 日程第2、討論、採決を行います。
議案第115号、平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより採決いたします。
総務、建設、教育民生、経済産業各常任委員長報告のとおり、原案を決定することに御異
議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第116号、平成24年度佐伯市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)、第117
号、平成24年度佐伯市介護保険特別会計補正予算(第2号)、第118号、平成24年度佐伯市
簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)、第119号、平成24年度佐伯市大島航路事業特別
会計補正予算(第1号)、以上4件を一括して議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより4件を一括して採決いた
します。
総務、建設、教育民生各常任委員長報告のとおり、それぞれ原案を決定することに御異議
-259-
ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、以上4件はそれぞれ原案のとおり可決されました。
次に、議案第120号、平成24年度佐伯市特定環境保全公共下水道事業特別会計補正予算
(第1号)、第121号、平成24年度佐伯市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、
第122号、平成24年度佐伯市飲料水供給事業特別会計補正予算(第1号)、第123号、平成24
年度佐伯市水道事業会計補正予算(第1号)、第124号、平成24年度佐伯市公共下水道事業
会計補正予算(第1号)、以上5件を一括して議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより5件を一括して採決いた
します。
建設常任委員長報告のとおり、それぞれ原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、以上5件はそれぞれ原案のとおり可決されました。
次に、議案第125号、佐伯市条例の廃止に関する条例の一部改正について、第126号、佐伯
市暴力団排除条例の一部改正について、第127号、佐伯市長の調査等の対象となる法人を定
める条例の制定について、第128号、第1次佐伯市総合計画後期基本計画の策定について、
以上4件を一括して議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより4件を一括して採決いた
します。
総務常任委員長報告のとおり、それぞれ原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、以上4件はそれぞれ原案のとおり可決されました。
次に、議案第129号、佐伯市手数料条例の一部改正について、第130号、佐伯市水道の布設
工事監督者の配置基準及び資格基準並びに水道技術管理者の資格基準を定める条例の制定に
ついて、第131号、佐伯市公共下水道の構造の技術上の基準等を定める条例の制定について、
第132号、市道路線の認定及び廃止について、以上4件を一括して議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより4件を一括して採決いた
します。
建設常任委員長報告のとおり、それぞれ原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、以上4件はそれぞれ原案のとおり可決されました。
次に、議案第133号、佐伯市一般廃棄物処理施設条例及び佐伯市し尿処理施設条例の一部
改正について、第134号、佐伯市公民館条例の一部改正について、以上2件を一括して議題
といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより2件を一括して採決いた
します。
-260-
教育民生常任委員長報告のとおり、それぞれ原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、以上2件はそれぞれ原案のとおり可決されました。
次に、議案第135号、工事請負契約の締結について(鶴谷中学校教室棟大規模改造(建築
主体)工事)を議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより採決いたします。
教育民生常任委員長報告のとおり、原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第136号、佐伯市弥生地区公民館床木分館ほか16分館の指定管理者の指定につ
いて、第137号、佐伯市立佐伯図書館及び佐伯市視聴覚センターを併せて管理する指定管理
者の指定について、第138
いて、第139号、佐伯市蒲江海の資料館の指定管理者の指定について、第140号、元猿集会所
ほか11集会所の指定管理者の指定について、以上5件を一括して議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより5件を一括して採決いた
します。
教育民生常任委員長報告のとおり、それぞれ原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、以上5件はそれぞれ原案のとおり可決されました。
次に、議案第141号、佐伯市総合運動公園の指定管理者の指定についてを議題といたしま
す。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより採決いたします。
教育民生常任委員長報告のとおり、原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第142号、佐伯市宇目柳瀬農村体験モデル施設の指定管理者の指定についてを
議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより採決いたします。
経済産業常任委員長報告のとおり、原案を決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、議案第143号、工事請負契約の締結について(佐伯市し尿処理施設改造工事)を議
題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより採決いたします。
教育民生常任委員長報告のとおり、原案を決定することに御異議ありませんか。
-261-
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり可決されました。
次に、諮問第7号、人権擁護委員候補者の推薦について(候補者久壽米木人美)を議題と
いたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより採決いたします。
諮問第7号は、原案のとおり異議のない旨答申することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、本案は原案のとおり異議のない旨答申することに決しました。
次に、専決処分の報告第20号、損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について、第
21号、損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について、以上2件を一括して議題とい
たします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより採決いたします。
総務、経済産業各常任委員長のとおり、それぞれ原案を承認することに御異議ありません
か。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、以上2件はそれぞれ原案のとおり承認されました。
次に、議員提出議案第3号、佐伯市空き家等の適正な管理に関する条例の制定についてを
議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより本案を起立により採決い
たします。
議員提出議案第3号は、原案のとおり決定することに賛成の諸君の起立を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(小野宗司) 起立全員であります。
よって、議員提出議案第3号は原案のとおり可決されました。
次に、請願第17号、木立児童クラブの移転を求める請願を議題といたします。
討論の通告がありませんので、これにて討論を終結し、これより本案を起立により採決い
たします。
教育民生常任委員長報告のとおり、請願第17号を採択と決定することに賛成の諸君の起立
を求めます。
(起 立 全 員)
○議長(小野宗司) 起立全員であります。
よって、請願第17号は採択とすることに決定いたしました。
-262-
審議結果
議
案
番
号
件
名
付託委員会
結
分
割
原案可決
教育民生
原案可決
第117号 平成24年度佐伯市介護保険特別会計補正予算(第2号) 教育民生
原案可決
第115号 平成24年度佐伯市一般会計補正予算(第2号)
第116号
第118号
平成24年度佐伯市国民健康保険特別会計補正予算(第2
号)
平成24年度佐伯市簡易水道事業特別会計補正予算(第1
果
建
設
原案可決
総
務
原案可決
建
設
原案可決
建
設
原案可決
建
設
原案可決
建
設
原案可決
建
設
原案可決
第125号 佐伯市条例の廃止に関する条例の一部改正について
総
務
原案可決
第126号 佐伯市暴力団排除条例の一部改正について
総
務
原案可決
総
務
原案可決
第128号 第1次佐伯市総合計画後期基本計画の策定について
総
務
原案可決
第129号 佐伯市手数料条例の一部改正について
建
設
原案可決
第130号 びに水道技術管理者の資格基準を定める条例の制定につ 建
設
原案可決
建
設
原案可決
建
設
原案可決
教育民生
原案可決
教育民生
原案可決
教育民生
原案可決
教育民生
原案可決
第119号
第120号
第121号
第122号
号)
平成24年度佐伯市大島航路事業特別会計補正予算(第1
号)
平成24年度佐伯市特定環境保全公共下水道事業特別会計
補正予算(第1号)
平成24年度佐伯市農業集落排水事業特別会計補正予算
(第1号)
平成24年度佐伯市飲料水供給事業特別会計補正予算(第
1号)
第123号 平成24年度佐伯市水道事業会計補正予算(第1号)
第124号
第127号
平成24年度佐伯市公共下水道事業会計補正予算(第1
号)
佐伯市長の調査等の対象となる法人を定める条例の制定
について
佐伯市水道の布設工事監督者の配置基準及び資格基準並
いて
第131号
佐伯市公共下水道の構造の技術上の基準等を定める条例
の制定について
第132号 市道路線の認定及び廃止について
第133号
佐伯市一般廃棄物処理施設条例及び佐伯市し尿処理施設
条例の一部改正について
第134号 佐伯市公民館条例の一部改正について
第135号
第136号
工事請負契約の締結について(鶴谷中学校教室棟大規模
改造(建築主体)工事)
佐伯市弥生地区公民館床木分館ほか16分館の指定管理者
の指定について
-263-
第137号
佐伯市立佐伯図書館及び佐伯市視聴覚センターを併せて
教育民生
原案可決
教育民生
原案可決
第139号 佐伯市蒲江海の資料館の指定管理者の指定について
教育民生
原案可決
第140号 元猿集会所ほか11集会所の指定管理者の指定について
教育民生
原案可決
第141号 佐伯市総合運動公園の指定管理者の指定について
教育民生
原案可決
経済産業
原案可決
教育民生
原案可決
付託委員会
結
第138号
第142号
第143号
諮
問
番
号
第 7 号
管理する指定管理者の指定について
佐伯市蒲江 原郷土文化保存伝習所の指定管理者の指定
について
佐伯市宇目柳瀬農村体験モデル施設の指定管理者の指定
について
工事請負契約の締結について(佐伯市し尿処理施設改造
工事)
件
名
人権擁護委員候補者の推薦について(候補者久壽米木人
果
異議がない
美)
専決処分の報告
番
号
件
名
付託委員会
結
果
第 20 号 損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について
総
務
原案承認
第 21 号 損害賠償事件の和解及び損害賠償の額の決定について
経済産業
原案承認
付託委員会
結
議員提出議案
番
号
第 3 号
請
願
番
号
件
名
佐伯市空き家等の適正な管理に関する条例の制定につい
原案可決
て
件
名
第 17 号 木立児童クラブの移転を求める請願
果
付託委員会
結
果
教育民生
採
択
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第3 議案の上程(提案理由の説明、質疑、討論、採決)
○議長(小野宗司) 日程第3、議案の上程を行います。
委員会提出議案第10号、佐伯市議会基本条例の一部改正について、第11号、佐伯市議会委
員会条例の一部改正について、第12号、佐伯市議会会議規則の一部改正について、第13号、
佐伯市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正について、以上4件を一括して議題と
いたします。
提出者の説明を求めます。
議会運営委員長、吉良栄三君。
○議会運営委員長(吉良栄三) 議会運営委員長の吉良栄三でございます。
ただいま上程されました委員会提出議案について、議会運営委員会を代表し、提案理由の
御説明を申し上げます。今回提出いたしました議案4件につきましては、いずれも地方自治
法の一部改正に伴い所要の改正をしようとするものでございます。
-264-
まず、委員会提出議案第10号、佐伯市議会基本条例の一部改正については、法改正により、
政務調査費の名称が政務活動費に改められたことなどに伴い、文言の整理をしようとするも
のでございます。
次に、委員会提出議案第11号、佐伯市議会委員会条例の一部改正については、法に規定し
ていた委員の選任方法、在任期間等に関する規定が削除され、必要な事項は条例で定めるこ
ととされたため、関係規定を整備しようとするものでございます。
次に、委員会提出議案第12号、佐伯市議会会議規則の一部改正については、法改正に伴い、
本会議においても、公聴会の開催及び参考人を招致することができることとされたため、会
議に必要な手続について委員会同様の規定を整備しようとするものでございます。
次に、委員会提出議案第13号、佐伯市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正につ
いて御説明いたします。
今回の法改正では、政務調査費の名称を政務活動費に、交付目的を「議員の調査研究その
他の活動に資するため」に改め、政務活動費を充てることができる範囲を条例で定めること
とし、議長は、政務活動費について、その使途の透明性の確保に努めることとされました。
この法改正の趣旨を踏まえ、これまで任意で提出していた領収書その他の証拠書類及び政
務活動の主な内容を記載した書類について条例で提出を義務づけるとともに、情報公開条例
の手続を経ることなく、何人も収支報告書の閲覧等ができるよう改めるほか、議長に調査の
権限を与えるなど、より透明性の確保を図るため、所要の改正をしようとするものでござい
ます。
以上で、提案理由の説明を終わりますが、これらの議案につきましては、全員協議会の中
でも説明をいたしましたし、本日の議会運営委員会の議決に基づき提出しておりますので、
議員皆様の御賛同をよろしくお願いいたします。
平成24年第5回佐伯市議会定例会追加上程議案一覧表
委員会提出議案
番
号
件
名
第 10 号 佐伯市議会基本条例の一部改正について
第 11 号 佐伯市議会委員会条例の一部改正について
第 12 号 佐伯市議会会議規則の一部改正について
第 13 号 佐伯市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正について
○議長(小野宗司) これより質疑を行います。
委員会提出議案第10号から第13号までの、以上4件について、一括して議題といたします。
御質疑ありませんか。
○議長(小野宗司) これより質疑を行います。
委員会提出議案第10号から第13号までの、以上4件について一括して議題といたします。
御質疑ありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 御質疑なしと認めます。
これにて質疑を終結いたします。
-265-
なお、委員会提出議案は、会議規則第37条第2項の規定により、委員会に付託しない扱い
になっておりますので、念のため申し添えます。
これより討論、採決を行います。
委員会提出議案第10号から第13号までの以上4件について、一括して議題といたします。
御意見ありませんか。
(な
し)
○議長(小野宗司) 御意見なしと認めます。
これにて討論を終結いたします。
よって、これより4件を一括して採決いたします。
委員会提出議案第10号から第13号までの以上4件について、それぞれ原案のとおり決定す
ることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、委員会提出議案第10号から第13号までの以上4件は、それぞれ原案のとおり可決
されました。
審議結果
委員会提出議案
番
号
件
名
付託委員会
結
果
第 10 号
佐伯市議会基本条例の一部改正について
原案可決
第 11 号
佐伯市議会委員会条例の一部改正について
原案可決
第 12 号
佐伯市議会会議規則の一部改正について
原案可決
第 13 号
佐伯市議会政務調査費の交付に関する条例の一部改正
原案可決
について
──――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
日程第4 会議録署名議員の指名
○議長(小野宗司) 日程第4、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、20番、下川芳夫君、21番、髙橋香一郎
君、以上の2人を指名いたします。
以上で本日の議事はすべて議了いたしました。
お諮りいたします。
今期定例会はこれにて閉会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小野宗司) 御異議なしと認めます。
よって、平成24年第5回佐伯市議会定例会は、これにて閉会いたします。
午前10時58分 閉会
-266-
地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。
平成24年12月21日
佐伯市議会議長
小
野
宗
司
署
名
議
員
下
川
芳
夫
署
名
議
員
髙
橋
香 一 郎
-267-
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