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ノボ ノルディスク ファーマ 超速攻型インスリン製剤を使いやすく改良

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ノボ ノルディスク ファーマ 超速攻型インスリン製剤を使いやすく改良
ノボ ノルディスク ファーマ 超速攻型インスリン製剤を使いやすく改良
プレフィルドの注射製剤とは、従来の超速攻型インスリン製剤ノボラピッド(R)を新型注入器にあらかじめ充填したプレフィルド製剤、「ノボラピッド(R)注 フレ
ックスタッチ(R)」。
ノボラピッド注は、食直前投与後、速やかに吸収され、食後血糖値の上昇を改
善する超速効型インスリン製剤。2001 年から国内で販売され、小児、妊婦、高
齢者を含む様々な糖尿病患者に使用されている。
使用感を向上、安心感アップ:フレックスタッチは、これまでのインスリンペン型
注入器と同様に高い注入精度を保ちながら、次の点が改良されたものである
という。
・ 注入ボタンが伸びず、押しやすい
・ 注入ボタンが軽く、より小さい力で注入できる
・ 注入単位設定時のクリック感やクリック音を強くし、視力が弱い人も確実
に単位設定できる
・ 注入完了時に「カチッ」と音がするので、注入完了を確認できる
・ 他のインスリンと識別しやすくするために、カートリッジホルダーに色づけ
インスリンコントロールを一環した形で:同社では、3 月に持効性インスリン製
剤「トレシーバ(R)注 フレックスタッチ(R)」を発売。さらに今回の発売で、糖尿
病のインスリンコントロールに重要なベーサルボーラス療法(持効型による基
礎インスリンと超速攻型の追加インスリンを両方使う方法)が、同じフレックス
タッチという注入器で行えるようになり、製剤の投与の最適化と簡便化が図ら
れたとしている。
■機能チェック(ペンニードル®をお使いの方へ)
万一フレックスタッチ®を落としたり、
何らかの不具合を感じた場合は、ペンニードル®を使って機能チェック※を行ってください。
故障かなと思ったら
現 象
※インスリン20単位を破棄することになります。
方 法
1. インスリンカートリッジにひびが入っていないことを確認します。
2. 新しいペンニードル®をつけます。
3. 空打ちを行い、インスリンが出ることを確認してください。
4. 針ケースをまっすぐつけます。
5. 20単位に設定します。
6. 針先を下に向け、注入ボタンを押します。インスリンが針ケースの中に注入されます。
20 単位
判 定
針ケースの細くなった部分が満たされていれば問題ありません(右図)
。
針ケースの細くなった部分よりインスリンが多い場合、
または少ない場合は、新しいペンニードル®で再度機能チェックを行ってください。
注意すべきこと
再度、針ケースの細くなった部分よりインスリンが多い、
または少ない結果となった場合は、そのフレックスタッチ®は使用せず、
主治医に相談してください。
■保管とお手入れ
保 管
未使用の本剤は冷蔵庫で保管してください。凍らせないようにしてください。
使用中の本剤は冷蔵庫に入れないで、室温で保管し、
トレシーバ ® 注 フレックスタッチ ®は 8 週間以内1)、
1)添付文書に基づく 2)EU(欧州連合)の添付文書・使用説明書に基づく
ノボラピッド ® 注 フレックスタッチ ®は 4 週間以内2)に使用してください。
必ずキャップをつけて保管してください。
注意すべきこと
次のような場所を避けてください。故障の原因となったり、品質に影響を及ぼすことがあります。
• ほこりやゴミが付着しやすい場所 • 汚れやすい場所 • 水のかかりやすい場所 • 直射日光の当たる場所
外箱及びフレックスタッチ®に表示してある使用期限を過ぎたものは使用しないでください。
フレックスタッチ®及び注射針などは、お子様の手の届かないところに保管してください。落としたり衝撃を与えたりすると故障の
原因となることがあります。また、万一お子様が飲み込んだ場合は、直ちに医師に相談してください。
原 因
注射針が
つけられない。
右の①、②の順で対処してください。
①注射 針を 交 換してください。
②注射 針を交 換してもつけられな い 場 合 は、
フレックスタッチ ® を交換してください。
• 主 治 医 から指 示 さ
れ た単 位 に 設 定 で
きない。
• 単 位 合 わせ ダイア
ルが回らない。
フレックスタッチ ® ではインスリンカート
リッジ内の残量以上の単位を設 定できま
せん。右の ①、②のいずれかで対処してく
ださい。
①フレックスタッチ ® を新しいものに交換し、空
打ちをした後、主治医に指示された単位を注
射してください。
②残量分を注射した後、
新しいフレックスタッチ®
に交換し、空打ちした後、不足分を注射してく
ださい。
空打ちのとき、
インスリンが出ない。
インスリンカートリッジの中に気泡が入っ
ています。
• 気泡が抜け、インスリンが出るまで空打ちを
続けてください。
(ごく小さな気泡は完 全に打ち出すことはでき
ませんが、
これは故障ではありません。
)
ダイアル 表 示 が「 0 」
に戻ってい な い。
(空 そ の 注 射
打ちをし忘れた。
)
針で空打
ちを行 い 、
インスリン
が出ること
を確認して
ください。
空打ちでインスリンが出な
かった場合
注射針が曲がっている、また
は針穴が詰まっています。
• 新しい注射針に交換し、空打ちでインスリンが
出ることを確認した後、もう一度注射を行って
ください。
空打ちでインスリンが出た
場合
何らかの理由で、注入ボタン
を、ダイアル表示が「 0 」にな
るまで押し切れていません。
• 設定した単位の一部のインスリンが注射され
たおそれがあります。血糖値や自覚症状の変
化にご注意いただくとともに主治医に相談し
てください。
空打ちのとき、インス フレックスタッチ®は、空打ちの際の勢いが
リンが勢いよく出る。 よいことが特徴です。
• 特に対処は必要ありません。
• 使用を重ねるとわずかではありますが、勢いが
強くなる場合があります。
(フレックスタッチ ®
の特性によるもので異常ではありません。
)
お手入れ
汚れは、中性洗剤を含ませたやわらかい布で拭き取ってください。
ほこりやゴミは、やわらかいブラシで吹き払った後、
やわらかい布で軽く拭いてください。
注意すべきこと
直接水で洗わないでください。フレックスタッチ®は防水処理が施されていませんので、故障の原因となることがあります。
万一水などがかかった場合は、吸水性のあるやわらかい布で拭いてください。
油をさしたりしないでください。故障の原因となることがあります。
注 射 の 後 、ダイア ル
表示が「 0 」に戻って
いない。
(空打ちで
は、液が出た。
)
注入ボタンを、ダイアル表示が「 0 」になる
まで押し切れていません。
• 注 入 ボタンを 何 度
押してもダイアル表
示が動かない。
• イン スリン カ ート
リッジのゴム栓 が膨
らんでいる。
• 注 射 針が正しく装 着できていないとき
に、単位を設定して注入ボタンを押しま
した。
•注射針をつけずに、単位を設定して注入
ボタンを押しました。
•注射のときに、
ダイアル表示が「0 」
になる
まで押し切れていませんでした。
低血糖について(糖質食品を携帯しましょう)
インスリンを注射して、効果があらわれる頃に、
「冷や汗」
「手のふるえ」
「動悸」
などの症状が重なっておこる場合は、
低血糖の可能性があります。
「冷や汗」
「手のふるえ」
「動悸」などがおこる前に、
「ふらつく」
「いらいらする」
「めまい
がする」
「おなかがすく」
「ボーッとする」などの症状 がおこることがあります。この初期症状は人によって違 い
ますが、自分に特有な症状をよく知っておくことが 大切です。
などの補食を摂ってください。詳しいことは主治医の
低血糖をおこしたら、速やかにブドウ糖や、砂糖(10∼20g)
指示をよく聞き、いざという事態に備えてください。
• 注入ボタンを、ダイアル表示が「 0 」
になるまで
押してください。
• 注射針を抜いた後に気づいた場合は、設定し
た単 位 の 一 部 のインスリンが注 射 されてし
まったおそれがあります。血糖値や自覚症状
の変化にご注意をいただくとともに主治医に
相談してください。
• 注射の前に気づいた場合は、注射針を通常ど
おりに取りつけてください。針先から薬液が
出てきます。その後、ダイアルを
「0」
まで戻し、
空打ちをしてから注射を行ってください。投与
量に問題はありません。
• 注射針は「1 注射針の取りつけ」
の説明どおり
正しく取りつけてください。
• 注射後に気がついた場合、設定したインスリ
ンが注射できていないおそれがあります。血
糖値や自覚症状の変化にご注意をいただくと
ともに主治医に相談してください。
※これらの対処を行っても問題が解決しない場合は、フレックスタッチ ® を新しいものに交換し、空打ちを行ってから、
注射してください。それでも問題がある場合は、医療従事者にご相談ください。
1446290101
(2013 年 8月作成)
監修:新潟薬科大学 薬学部 教授 朝倉 俊成
対 処
の使い方
本書では、
トレシーバ ®注フレックスタッチ ® のイラストを起用していますが、
ノボラピッド ®注フレックスタッチ ®も使い方は同じです。
単位合わせダイアル
インスリンカートリッジ
(300単位入り)
残量目盛
注入ボタン
(オレンジ)
ダイアル表示
注入ボタン
(若草色)
キャップ
JIS T 3226-2 A型 専用注射針
針ケース
針キャップ
注射針
保護シール
※注射針は1回限りの使用になっています。毎回新しいものを、必ず注射直前に取りつけてください。
注射針の処理につきましては、主治医の指示に従ってください。
ここでは、ペンニードル®32Gテーパー
(医療機器認証番号:218AABZX00038000)
の写真を起用しています。
使用に際しては、製品に添付されている使用説明書も合わせてご覧ください。
主治医の指示に従って正しくご使用ください。
2
使用中、
インスリンカートリッジ内に気泡ができることがあります。空打ちで気泡を抜きます。
針先からインスリンが出ることの確認は、確実に注射されることを確認する重要な手順です。
「毎回注射する前」
「注射針を曲げるなどして新しい針に交換したとき」は、必ず空打ちを行い、
(試し打ち)
インスリンが出ることを確認します。
はじめに知っておきたい注意
落としたり衝撃を与えたりしないでください。ペンの故障や液漏れの原因となることがあります。
分解・改造しないでください。分解すると使用できなくなります。
7
インスリンをつめかえて再使用しないでください。
空打ち
8
単位を2単位に設定する
針先を上に向け、気泡を上に集める
本剤や注射針が万一紛失したり故障した場合などに備えて、それらの予備を必ずお持ちください。
1
1
注射の準備(注射針の取りつけ)
インスリン製剤の種類は
色分けされています。
トレシーバ Ⓡ 注 フレックス
タッチ Ⓡ は若草色、ノボラ
ピッド Ⓡ 注 フレックス
タッチ Ⓡ は オレン ジ
です。
3
9
インスリンカートリッジにひびが
入っていたり、液が変色している
場合、浮遊物がみられる場合は
使用しないでください。
4
消毒綿
®
14
皮下に垂直に注射針を刺す
表 示 窓が見えるように
正しく握り、皮下に注射
針をまっすぐ 刺します。
このときに注 入ボタン
は押さないでください。
15 「カチッ」という大きな音がするまで、 16
注入ボタンをしっかり押す
注入ボタンを真上から押し、
インスリンを注入する
針先からインスリンが出て、ダイアル表示は「 0 」に戻ります。
インスリンが出ない場合はこの操作を数回繰り返してください。
キャップをはずす
3
アルコール消毒綿
ゴム栓を消毒する
ゴム栓
(フレックスタッチ の先端)
2
注射部位を消毒する
3∼4回はじく
主治医に指示された種類のインスリン製剤であることを、確認します。
正しい種類のインスリンか
どうか確認する
13
注射場所は毎回少しずつ
(2 ∼ 3cm)
ずらします。
針先は上に向けたまま
本剤を他の人に渡したり、他の人と一緒に使わないでください。
4
注射のしかた
10
注射針を取りつける
注入ボタンをダイアル表示が「 0 」
に
戻るまで、真上から押してください。
動 いてい るときは 小 さく「カチッ、
カチッ」
と音がして、注入が終了する
と大きな
「カチッ」
という音がします。
単位の設定
フレックスタッチ の単位設定は1∼ 80単位まで1単位きざみです。ただし、
インスリンカート
リッジ内の残量が 80単位より少ない場合は、残量以上単位合わせダイアルは回りません。
ダイアル表示「0」を確認する
6 秒以上
11
残量目盛でおよその残量を確認する
インスリンカートリッジ内の残量以上の単位を
設定できません。
5
17
12
重 要
®
❶ まっすぐ
❷ 時計回りに
注入ボタンを押したままゆっくり6 秒以上数える
悪い例
「0」
でない場合は、
「0」
になるまで注入ボタンを
押し続けてください。
ゴム栓にまっすぐ奥まで刺し、
止まるまで回します。
大きな「カチッ」という音がしてから、
6秒以上おいて、針を抜く
注射が終わったら
針ケースをつける
針キャップ
(小さい方)
は、
つけません。
指示された単位をセットする
18
注射針をはずす
反時計回りに回す
引っぱる
1 単位ごとに小さな「カチッ」という手ごた
5
注射針を取りつける際の注意点
斜めから刺すと、ゴム栓
に刺 す側 の 針 が曲 がる
おそれがあります。
6
針ケースと針キャップを取る
針ケースは注射後使用
しますので、廃棄しない
でください。
( 針キャップは、捨ててく
ださい。)
針ケース
(後で使用するので
捨てない)
その他に注意すべきこと
▲ 注射針の保護シールが破損している場合は使用しないでください。
また、他の人が使用した注射針を使用しないでください。感染症の原因となることがあります。
▲ 注射針を斜めから刺さないでください。後針が曲がり、液が出なくなるおそれがあります。
また、インスリンが正しく注射されないため、血糖コントロールが乱れるおそれがあります。
▲ 針を曲げたり傷つけたりしないでください。注射時の痛みのもとになったり、針が折れて皮下に残ることがあります。
針キャップ
(廃棄する)
5単位の場合 (例)24単位の場合
ダイアルを回したときに注入ボタンは伸びません。 (例)
えがします。
回しすぎたときは逆に回して正しい単位に
戻してください。投与量設定時と異なる音
がします。単位合わせ設定をサポートする
ためで、故障ではありません。
まっすぐ
19
フレックスタッチ ®にキャップをつける
その他に注意すべきこと
新しいものをはじめて使うときに、6回空打ちを行ってもインスリンが出ない場合は、使用しないでください。
インスリンカートリッジ内のごく小さな気泡は完全に打ち出すことはできませんが、
これは異常ではありませんので
「3 単位の設定- 10 」に進んでください。
▲注射針をつけずに、ダイアルを回して注入ボタンを押さないでください。
▲後針が曲がり、ゴム栓に刺さっていない場合、または針穴が詰まっている場合は、空打ちを繰り返しても液が出にくくなります。
このような場合は新しい注射針に交換し、再度空打ちを行ってください。
▲単位合わせダイアルが止まったら、それ以上無理に回さないでください。故障の原因となります。
▲残量目盛ではおよその単位しかわかりません。注射する単位をはかる目的で使用しないでください。
必ずダイアルを回して設定を行い、
ダイアル表示に示される数字で、投与する量を確認してください。
単位合わせダイアルを戻すとき、注入ボタンを押さないでください。針先からインスリンが出てしまいます。
残量が必要な単位より少ない場合は、次のいずれかで対処してください。
①フレックスタッチ®を新しいものに交換し、空打ちした後、主治医に指示された単位を注射する。
②残量分を注射した後、新しいものに交換し、空打ちした後、不足分を注射する。
▲不足分の計算には十分ご注意ください。不安な場合は新しいものをご使用ください。
その他に注意すべきこと
針を抜いた後、針先に滴がついていることがありますが、注射した量に影響はありません。
まれにインスリンカートリッジ内に血液が混入することがあります。万一インスリンカートリッジ内に血液が混入した場合は、
新しいフレックスタッチ®に交換してください。
▲注射単位、注射回数、注射時間、注射する部位などは、必ず主治医の指示に従ってください。
指示された注射単位・時間などを勝手に変更したり治療を中断すると、血糖コントロールが乱れるおそれがあります。
▲感染症の伝播などを防止するため、使用済みの注射針の廃棄方法については医療従事者の指示に必ず従ってください。
▲針ケースを斜めからつけると、注射針が針ケースを突き抜けることがあります。
(「保管とお手入れ」参照)
▲注射後は必ず注射針をはずしてください。注射針は毎回新しいものを、必ず注射直前に取りつけてください。
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