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ChemFiles イオン性液体 - Sigma
Vol. 5 No. 6 Enabling Technologies イオン性液体 Ionic Liquids BASIL™ BASIONICS™ Ionic Liquids for Catalysis Ionic Liquids for Electrochemical Applications Enzymatic Reactions in Ionic Liquids Task-Specific Ionic Liquids CYPHOS® Phosphonium Ionic Liquids Imidazolium-Based Ionic Liquids Pyridinium-Based Ionic Liquids Pyrrolidinium-Based Ionic Liquids Ammonium-Based Ionic Liquids Phosphonium-Based Ionic Liquids sigma-aldrich.com/chemicalsynthesis CF5n6new060310.indd 1 06.3.22 5:28:01 PM 2 Introduction ChemFiles の新シリーズ Enabling Technologies を化学者の皆様にお 届けします。このシリーズでは、化学合成やドラッグディスカバリー をはじめとする化学を実現する製品や技術に注目しています。 Introduction このような物質は、内部の強力なイオン性 ( クーロン ) 相互作用によ り、蒸気圧がごく低く ( 分解が起こらない限り )、不燃性であり、熱的、 物理的、電気化学的にも安定性が高くなります。これらの極めて興 イオン性液体は彗星のように現われ、過去数年で発展してきました。 味深い特徴を持ち合わせていることに加え、溶媒としての特性にも 魅力があり、水や有機溶媒との混ざることなく二相系をもたらす性 今号では、この有望な新材料に関する最新の応用例を特集していま 質をもつなどの特長があります。 す。よく知られているイミダゾリウムおよびピリジニウム塩からア ンモニウム、ピロリジニウム、ホスホニウム、およびスルホニウム カチオンの選択はイオン性液体の特性に大きく影響し、しばしば安 塩まで、130 種類を超えるイオン性液体のポートフォリオに 50 種類 定性を左右します。一般に、イオン性液体の化学特性はアニオンの 以上の新製品が新たに加わりました。Sigma-Aldrich はイオン性液体 選択に支配されます。さまざまなカチオンとアニオンとを組み合わせ のトップサプライヤーを目指しています。イオン性液体に関する最 ることにより、理論的には 1018 通りのイオン性液体が考えられます 新情報は sigma-aldrich.com/ionicliquids でご覧ください。お探しの が、実際にはそれほど多くありません。今日、イオン性液体は約 1,000 試薬が見当たらない場合は、シグマアルドリッチジャパンのテクニ 種類が知られており、約 300 種類が市販されています。一般的な構 カルサポート [email protected] まで日本語でお問い合わせくださ 造は、有機カチオンと無機または有機アニオンとの組み合わせです。 い。 R3 R2 N R1 N R4 R3 pyridinium R4 R4 P R4 R1 N R4 ammonium O 典型的なイオン性液体、たとえば 1-ethyl-3-methylimidazolium ethylsulfate ( 融点 <-20° C) を、典型的な無機 塩類、たとえば食 塩 (NaCl、融点 801° C) と比較すれば、その性質の違いは明白です。 イオン性液体は対称性が著しく低いのです。さらに、アニオンのみ ならずカチオンの電荷までが共鳴によって分子内で非局在化し、そ の結果、イオン性液体は凝固点が低くなっています。特に長い脂肪 性側鎖をもつものなどでは、融点がなくガラス転移がみられるもの もあります。 cation, symmetric, small S S O S O O O methanesulfonate tosylate O N R3C O PF6 CF3 BF4 hexafluorophosphate bis(trifluoromethylsulfonyl)imide anion (organic) anion (inorganic) Hal tetrafluoroborate halide イオン性液体の技術に関する学術および産業的な関心の高まりは、 年度ごとの発表文献数の増加から見て取れます ( 出典 :Sci-FinderTM)。 1990 年には 100 件に遠く及ばなかったものが、2004 年には 1,500 件 を超えています。 anion, large Publications per year 1600 1400 cation, large, unsymmetric No. of papers anion, symmetric, large O O S O O R3 sulfonium O H3 C alkylsulfate S R2 phosphonium O S O cation (organic) R1 R2 F3C R2 pyrrolidinium R2 R イオン性液体はその名の通りイオン性の塩で、きわめて低い温度で も液体の新材料です。現在、イオン性液体の「公式」定義では水の 沸点が目安に用いられ、 「イオン性液体とは 100° C 未満で液体のイオ ン性化合物である」とされていますが、融点が室温以下のものも多 く、中には 0° C 以下の物質もあります。こうした新材料は、融点か ら分解温度 (300~400° C) までの幅広い温度で液体です。 R1 R1 imidazolium R1 N N R2 1200 1000 800 600 400 200 0 s i g m a - a l d r i c h . c o m 1990 CF5n6new060310.indd 2 1992 1994 1996 1998 2000 2002 2004 Year テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:28:09 PM 3 Use and Applications References 発表文献数が増加したのは、この新材料がもつ独特の性質による ものと考えられます。究極的には、有機カチオンとアニオンとの可 能な組み合わせにより、化学者はさまざまな官能基を導入したり組 み合わせたりして物理化学特性をデザイン、微調整することができ、 それによってテーラーメードの材料や液体を作ることができます。下 の図は、イオン性液体の重要な特性と、現在および将来の応用例を まとめたものです 1 。 1. MALDI-TOF-Matrices: Armstrong, D. W.; Zhang, L. K.; He, L.; Gross, M. L. Anal. Chem. 2001, 73, 3679–3686. GC-Head-Space-Solvents: Andre, M.; Loidl, J.; Schottenberger, H.; Bentivoglio, G.; Wurst, K.; Ongania, K.-H. Anal. Chem. 2005, 77, 702–705. LUBRICANTS & ADDITIVES • lubricants • fuel additives IONIC LIQUIDS ELECTROLYTES • fuel cells • sensors • batteries • supercaps • metal finishing • coating Artificial Muscles: Potential application, personal note. • thermal stability • low vapor pressure • electric conductivity • interesting solvent properties • biphasic systems possible • liquid crystalline structures • high electroelasticity • high heat capacity • non flammability HEAT STORAGE • thermal fluids LIQUID CRYSTALS • displays Protein-Crystallization: Ionic Liquids Technologies, Patent pending. ELECTROELASTIC MATERIALS • artificial muscles • robotics Bio-Catalysis: Moriguchi, T.; Yanagi, T.; Kunimori, M. J. Org. Chem. 2000, 65, 8229–8238. Hayakawa, Y.; Kawai, R. Hirata, A. J. Am. Chem Soc. 2001, 123, 8165–8176. Eckstein, M.; Filho, M. V.; Liese, A.; Kragl, U. Chem. Comm. 2004, 1084–1085. Liu, Y.; Wang, M.; Li, J.; Li, Z.; He, P; Liu, H.; Li, J. Chem. Comm. 2005, 1778–1780. ANALYTICS • MALDI-TOF-matrices • GC-head-space-solvents • protein-crystallization Organic Synthesis & Catalysis: For a general overview see: Wasserscheid, P.; Welton, T. Ionic Liquids in Synthsis; Wiley-VCH: Weinheim, 2003. SOLVENTS • bio-catalysis • organic reactions & catalysis • Nano-particle-synthesis • polymerization Introduction SEPARATION • gas seperations • extractive distillation • extraction • membranes Lubricants: Wang, H.; Lu, Q.; Ye, C.; Liu, W.; Cui, Z. Wear 2004, 256, 44–48. Deep Desulfuration: Bösmann, A.; Datsevich, L.; Jess, A.; Lauter, A.; Schmitz, C.; Wasserscheid, P. Chem. Comm. 2001, 2494–2495 Nakashima, K.; Kubota, F.; Maruyama, T.; Goto, M. Chem. Mater. 2003, 15, 1825–1829. © IOLITEC 2005. Nano-Particle-Synthesis: Zhou, Y.; Antonietti, M. J. Am. Chem. Soc. 2003, 125, 14960–14961; Chem. Mater. 2004, 16, 544–550. イオン性液体のこうした応用は、プロセス化学および材料科学 としての利用に分けられます。導電性材料としては、1948 年に 1-butylpyridinium chloride/AlCl3 が アルミニウム電着用の電解質とし て初めて注目を集めました 2。この分野は今なお精力的な研究が行 われています。これに近いところでは、バッテリーおよび燃料電池用 の電解質というのも重要な用途です。 Liquid Crystals: Holbrey, J. D.; Seddon, K. R. J. Chem. Soc., Dalton Trans. 1999, 2133–2139. Haristoy, D.; Tsiourvas, D. Chem. Mater. 2003, 15, 2079–2083. 腐食性が低く空気安定性をもつ材料が 1992 年に登場したことは大き なブレイクスルーとなりました。Wilkes および Zaworotko が 1-ethyl3-methylimidazolium tetrafluoroborate を開発し、溶媒としての用途 に注目しました 3。1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate および tetrafluoroborate は今なお文献上の主流ですが、性能およ び取り扱いの面でさらに優れた物質があります。PF6 - および BF4 - は、 水溶液中で分解し、有毒な強酸である HF を生ずることが示されま した。 Fuel Cells: Yanes, E. G.; Gratz, S. R.; Baldwin, M. J.; Anal. Chem. 2001, 73, 3838–3844. Thermal Fluids: Wu, B.; Reddy, R. G.; Rogers, R. D. Proceedings of Solar Forum, 2001. See also: Ionic Liquids Technologies GmbH & Co. KG, http://www.iolitec.de. Sensors: See also: http://www.iolitec.de. Supercaps: Sato, T; Masuda, G; Takagi, K. Electrochim. Acta 2004, 49, 3603–3611. 2000 年以降、イオン性液体の独特の物理特性を組み合わせて利用 することにより、他にも興味深い用途が示唆されています。たとえ ば、熱流体としての利用は、その熱容量、熱安定性および低蒸気圧 という性質をあわせて活用したものです。この先数年で、さらに多 数の新たな用途が提唱され、そのなかからは実用化されるものが出 てくることが期待されます。イオン性液体がより多くの研究者に利用 されるようになるためには、技術的支援を行い、試験研究用のイオ ン性液体を各種用意することが必要と考えられます。この支援には 安全性データの拡充も含まれ、EU では行政はイオン性液体のリサイ クル構想の届出と推進を求めています。 Metal Finishing: Zell, C. A.; Freyland, W. Langmuir 2003, 19, 7445–7450. Scheeren, C. W.; Machado, G.; Dupont, J.; Fichtner, P.F.P.; Texeira, S.R. Inorg. Chem. 2003, 42, 4738–4742. Huang, J.-F.; Sun, I.-W. J. Chromat. A, 2003, 1007, 39–45. Gas Separations: Scovazzo, P; Kieft, J.; Finan, D. A.; Koval, C.; DuBios, D.; Noble, R. J. Membr. Sci. 2004, 238, 57–63. Extractive Distillation: Jork, C.; Seiler, M.; Beste, Y.-A.; Arlt, W. J. Chem. Eng. Data 2004, 49, 852–857. Extraction: Uerdingen, M.; Chem. unserer Zeit 2004, 38, 212–213. Membranes: Branco, L. C.; Crespo, J. G.; Afonso, C. A. M. Angew. Chem. 2002, 104, 2895–2897. Fortunato, R.; Afonso, C. A. M.; Reis, M. A. M.; Crespo, J. G. J. Membr. Sci. 2004, 242, 197–209. 2. Hurley, F. H. U.S. Patent 2,446,331, 1948. Wier, T. P.; Hurley, F. S. U.S. Patent 2,446,349, 1948. Wier, T. P. U.S. Patent 2,446,350, 1948. 3. Wilkes, J. S.; Zaworotko, M. J. Chem. Comm. 1992, 965–967. バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 3 06.3.22 5:28:14 PM 4 BASIL™—BASF’s Processes Based on Ionic Liquids Dr. Matthias Maase, Dr. Klemens Massonne, Dr. Uwe Vagt, BASF Aktiengesellschaft, 67056 Ludwigshafen, Germany, www.basf.de/newintermediates. 現在イオン性液体の用途で最も重要となっているのは、プロセス化 学における反応溶媒としての利用です。大きな突破口となったのは 工業生産規模での最初の応用である BASF 社の BASILTM プロセスで、 これは ECN の「2004 年成長のための技術革新賞」(Innovation for Growth Award 2004) を受賞しました。 BASIL™/BASIONICS™ プロセス化学では副生成物として酸 ― 最も一般的には塩酸 (HCl) ― が生成することがあります。反応生成物を分解などの副反応から保 護する必要がある場合、酸は除去しなければなりません。通常はト リエチルアミンなどの三級アミンを反応混合物に加えてアンモニウ ム塩を生成させ、分液操作により水層に抽出して除去します。しかし、 反応混合物が水分で分解するような場合は複雑です。アンモニウム 塩の生成は反応時のスラリー形成につながります。スラリー形成は 溶液の粘度上昇や熱伝導不足などさまざまな障害をもたらすため、 アンモニウム塩は濾過して分離する必要があります。 ジエトキシフェニルホスフィン ( ジクロロフェニルホスフィンとエタ ノールとから合成される光開始剤中間体 ) の生産で BASF 社が直面 したのがこの状況です。塩酸を反応混合物から除去しなければ生成 物は不要な副反応を受けることになりますが、抽出に水を用いると 目的とする生成物が加水分解されるため、反応は有機溶媒中で等モ ル量のトリエチルアミンを存在させて行う必要がありました。その結 果生じた混合物は、粘性が高くてほとんど撹拌不能なスラリーでし た。この厄介なプロセスの改善を図るなかで、 「酸を塩基で除去する 必要があるのであれば塩の生成は避けられない。しかし液体の塩、 イオン性液体ならよいのではないか」という考えが浮かんだのです。 トリエチルアミンの代わりに 1-methylimidazole を酸捕捉剤として用 いると、すぐによい結果が得られました。反応で生じたイオン性液 体は methylimidazolium chloride です。この物質は融点が 75°C であ るため、約 80°C という反応温度では液体です。反応後は透明な二 層の液体となり、簡単に分離できます。上層には純粋な生成物が含 まれ反応溶媒は不要です。下層は純粋なイオン性液体で、水酸化ナ トリウムで脱プロトン化されてメチルイミダゾールが再生します。 R R P + Cl EtOH + R N N R P + OEt N NH Cl Ionic Liquid このように1-methylimidazole は酸を除去するのに非常に有用ですが、 試験研究のごく初期の段階で素晴らしい結果がもうひとつ得られて いました。イオン性液体が求核反応の触媒として作用したのです。 単位体積時間当たり収量が大幅に向上し、8 kg m-3 h-1 が 690,000 kg m-3 h-1 にもなりました。これによって BASF 社は、それまで 20 m3 のバッ チ容器を要していたこの反応を、親指大の小さなジェットリアクター で行うことができるようになりました。この小さなリアクターは、生 産能が 1000t/a を超える連続操業プラントの一部となり、2004 年の 第 3 四半期に BASF 社の Ludwigshafen 工場で操業が開始されました。 この BASILTM 技術による酸の除去は、試験研究の目的においても、 エステル化、アシル化、シリル化、リン酸化、スルフリル化、脱離、 脱プロトン、および一般的な酸除去に応用されています。このプロ セスを実験室から工業生産規模にまでスケールアップさせた経験を も持つ BASF 社は、あらゆるサービスパッケージと共にこのプロセス をライセンス供与することができます。 BASF 社がすでにパイロットプラント規模で開発したプロセスには、 methylimidazolium chloride 存在下での塩酸によるアルコールの塩素 化もあります。塩素化反応では通常、ホスゲンまたは塩化チオニル が塩素化剤として用いられます。イオン性液体の存在下では塩化物 イオンが圧倒的に強い求核剤であるため、塩素化が簡単かつ安価に 行われます。 イオン性液体は、共沸蒸留や抽出蒸留などの分離プロセスでも有利 です。分離プロセスではフェノール抽出のための添加溶剤または溶 媒として用いられます。 BASIONICS™—BASF’s Portfolio of Ionic Liquids s i g m a - a l d r i c h . c o m BASF 社は、主としてイミダゾリウムカチオンを基本とする一連の イオン性液体を、BASIONICSTM という商標名で生産しています。 BASIONICSTM はイオン性液体のさまざまな基本特性を一般に利 用可能とするもので、標準 (ST)、酸性、塩基性に分類される常温 では液体の低粘性物質であり、さまざまな用途が考えられます。 BASIONICSTM の全製品は、kg スケールでは Sigma-Aldrich が販売し、 100 kg~ トンのバルク供給のご要望に対しては、全く同じスペックの 製品を BASF 社が提供します。 BASF 社がイオン性液体をバルク供給する場合の考え方で重要な部 分としては、製品品質の規定も挙げられます。いかなる用途に対して も、規格項目を規定する必要があることは明らかです。例えば色素 増感太陽電池用のイオン性液体は無色でなければなりませんが、同 じイオン性液体が非水電解質としてガルバニックプロセスに用いられ る場合には、色は問題にならない代わりに別の規格を明確に規定す る必要があると考えられます。このため BASF 社では、一旦お客様 が ( 単独であれ BASF 社との共同であれ ) あるプロセスまたは用途に 用いるイオン性液体を定めたならば、一連の製品規格 ( 純度、副生 成物、ハロゲン含量、色、粘度など ) を詳細に定め、この規格に基 CF5n6new060310.indd 4 づいてバルク生産のプロセスを設計します。 イオン性液体 BASIONICSTM が、生きたポートフォリオであることは ぜひ知っておいていただきたいと思います。今後も BASIONICSTM の 品目は拡張されるでしょうが、さらに重要なのはそれがお客様のニー ズによって行われるということです。イオン性液体の構成要素である カチオン、アニオンのいずれについてもお客様が求める特定の用途 に即してデザインすることができます。プロセス化学に関する技術ノ ウハウ、既存のバリューチェーンを最大限に活用し、BASF 社はバル ク量の各種イオン性液体を低価格で生産しています。 応用例 すでに記したように、イオン性液体に関しては数多くの文献が出さ れています。次項に挙げるのは、BASIONICTM のイオン性液体が利用 可能な用途の例です。 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:28:16 PM Prod. # Name Applications 30764 38899 1-Ethyl-3-methylimidazolium chloride (BASIONIC™ ST 80) 1-Butyl-3-methylimidazolium chloride (BASIONIC™ ST 70) precursors for the preparation of other Ionic Liquids by anion metathesis 29164 30881 1-Ethyl-3-methylimidazolium methanesulfonate (BASIONIC™ ST 35) 1-Butyl-3-methylimidazolium methanesulfonate (BASIONIC™ ST 78) electrodeposition of metals, e.g., titanium-aluminum or platinum-zinc alloys;1–3 esterification of starch;4 dissolution and delignification of lignocellulosic materials;5 dissolution of silk fibroin6 38938 Methyl-tributylammonium methylsulfate (BASIONIC™ ST 62) electrochemical synthesis of organic compounds7 50365 1,2,3-Trimethylimidazolium methylsulfate (BASIONIC™ ST 99) production of organopolysiloxanes8 40477 Methylimidazolium chloride (BASIONIC™ AC 75) separation of acids from chemical reaction mixtures;9 halogenating agent and recyclable catalyst;10 electroplating bath for Tungsten11 and Molybdenum12 59760 56486 57457 Methylimidazolium hydrogensulfate (BASIONIC™ AC 39) 1-Ethyl-3-methylimidazolium hydrogensulfate (BASIONIC™ AC 25) 1-Butyl-3-methylimidazolium hydrogensulfate (BASIONIC™ AC 28) extraction medium for removing impurities from aprotic solvents;13 synthesis of coumarins;14 solvent for GC-headspace;15 solvent and catalyst for Mannichreaction,16 Friedel–Crafts-alkylations,17 and aromatic sulfonation18 51059 55292 1-Ethyl-3-methylimidazolium tetrachloroaluminate (BASIONIC™ AC 09) 1-Butyl-3-methylimidazolium tetrachloroaluminate (BASIONIC™ AC 01) electrolyte for batteries;19 synthesis of polyisoolefins;20 reaction medium for Rh-catalyzed hydrogenations21 and Diels–Alder-reactions;22 extractive desulfuration of hydrocarbon fuels;23 reaction medium for synthesis and catalysis;24–26 polymerization of ethylene carbonate27 51053 39952 1-Ethyl-3-methylimidazolium acetate (BASIONIC™ BC 01) 1-Butyl-3-methylimidazolium acetate (BASIONIC™ BC 02) electrolytes for non-aqueous capillary electrophoresis28 51682 53177 1-Ethyl-3-methylimidazolium ethylsulfate (BASIONIC™ LQ 01) 1-Butyl-3-methylimidazolium methylsulfate (BASIONIC™ LQ 02) extractive deep desulfuration;29 extraction of contaminant gases;30 lipase-catalyzed enantioselective acylation31 43437 42254 1-Ethyl-3-methylimidazolium thiocyanate (BASIONIC™ VS 01) 1-Butyl-3-methylimidazolium thiocyanate (BASIONIC™ VS 02) electrolyte for dye-sensitized solar cells;32 electrolyte for dye-sensitized semiconductor-particles;33 solvent for the dissolution of cellulose with Ionic Liquids34 05338 1-Ethyl-2,3-dimethylimidazolium ethyl sulfate (BASIONIC™ ST 67) 1-Butyl-3-methylimidazolium acetate, BASF quality, ≥95% 8 C10H18N2O2 FW: 198.26 mp: <-20 °C [284049-75-8] CH3 N+ N O - O CH3 1-Butyl-3-methylimidazolium hydrogen sulfate, BASF quality, ≥95% 100 g 1 kg CH3 N+ 8 C8H15ClN2 FW: 174.67 mp: 41 °C [79917-90-1] CH3 N+ Cl- N 57457-100G 57457-1KG 100 g 1 kg 100 g 1 kg ¥25,000 ¥69,100 1-Butyl-3-methylimidazolium methanesulfonate, BASF quality, ≥95% C9H18N2O3S FW: 234.32 mp: 75–80 °C [342789-81-5] 8 CH3 N+ N H3C O O S O- H3C H3C 38899-100G 38899-1KG HO O S O O- N H3C ¥50,100 ¥138,300 1-Butyl-3-methylimidazolium chloride, BASF quality, ≥95% 8 C8H16N2O4S FW: 236.29 mp: 28 °C [262297-13-2] CH3 39952-100G 39952-1KG BASIONICS™ 5 ¥9,300 ¥26,000 30881-100G 30881-1KG 100 g 1 kg ¥25,000 ¥69,100 バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 5 06.3.22 5:28:21 PM 6 1-Butyl-3-methylimidazolium methyl sulfate, BASF quality, ≥95% 8 CH3 C9H18N2O4S FW: 250.32 mp: <-20 °C [401788-98-5] N+ H3CO O S O O- N 1-Ethyl-3-methylimidazolium ethyl sulfate, BASF quality, ≥95% C8H16N2O4S FW: 236.29 mp: <-20 °C [342573-75-5] 8 CH3 H3C N+ O O S O- N O H3C H3C 53177-100G 53177-1KG 100 g 1 kg ¥20,000 ¥55,300 1-Butyl-3-methylimidazolium tetrachloroaluminate, BASF quality, ≥95% 8 BASIONICS™ C8H15AlCl4N2 FW: 308.01 mp: -10 °C [80432-09-3] CH3 N+ AlCl4– N 51682-100G 51682-1KG 55292-100G 55292-1KG 100 g 1 kg ¥25,000 ¥69,100 1-Butyl-3-methylimidazolium thiocyanate, BASF quality, ≥95% 8 C9H15N3S FW: 197.30 mp: <-20 °C [344790-87-0] CH3 N+ SCN– N H3C 42254-100G 42254-1KG 100 g 1 kg ¥40,100 ¥110,600 1-Ethyl-2,3-dimethylimidazolium ethyl sulfate, BASF quality, ≥95% 8 C9H18N2O4S FW: 250.32 mp: 67 °C [516474-08-1] CH3 N+ N 100 g 1 kg H3C CH3 O O S O O- H3C 05338-100G 05338-1KG ¥20,000 ¥55,300 1-Ethyl-3-methylimidazolium acetate, BASF quality, ≥90% 8 C8H14N2O2 FW: 170.21 mp: <-20 °C [143314-17-4] CH3 N+ N H3C 51053-100G 51053-1KG 1-Ethyl-3-methylimidazolium hydrogen sulfate, BASF quality, ≥95% 100 g 1 kg O - O CH3 ¥55,100 ¥152,100 56486-100G 56486-1KG CH3 N+ N C7H14N2O3S FW: 206.26 mp: 35 °C [145022-45-3] 29164-100G 29164-1KG 43437-100G 43437-1KG C4H6N2 · HCl FW: 118.56 mp: 75 °C [35487-17-3] ¥25,000 ¥69,100 100 g 1 kg ¥30,100 ¥83,000 8 CH3 N+ N 40477-100G 40477-1KG AlCl4– H3C 100 g 1 kg ¥30,100 ¥83,000 8 CH3 C7H11N3S FW: 169.25 mp: -6 °C [331717-63-6] CH3 N+ Cl- 100 g 1 kg H3C N+ H3C O S N O O- 1-Ethyl-3-methylimidazolium thiocyanate, BASF quality, ≥95% C6H11ClN2 FW: 146.62 mp: 80 °C [65039-09-0] H3C 8 CH3 C6H11AlCl4N2 FW: 279.96 mp: 9 °C [80432-05-9] 51059-100G 51059-1KG HO O S O O- ¥30,100 ¥83,000 1-Ethyl-3-methylimidazolium tetrachloroaluminate, BASF quality, ≥95% 1-Methylimidazolium chloride, BASF quality, ≥95% N 100 g 1 kg 1-Ethyl-3-methylimidazolium methanesulfonate, BASF quality, ≥95% 8 s i g m a - a l d r i c h . c o m 8 C6H12N2O4S FW: 208.24 [412009-61-1] 1-Ethyl-3-methylimidazolium chloride, BASF quality, ≥95% CF5n6new060310.indd 6 ¥20,000 ¥55,300 H3C H3C 30764-100G 30764-1KG 100 g 1 kg N+ N SCN– H3C 100 g 1 kg ¥45,100 ¥124,400 8 NH+ N CH3 100 g 1 kg Cl- ¥22,500 ¥62,200 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:28:32 PM 7 8 C4H6N2 · H2SO4 FW: 180.18 mp: 39 °C [681281-87-8] 59760-100G 59760-1KG NH+ HO O S O O- N CH3 100 g 1 kg ¥22,500 ¥62,200 Tributylmethylammonium methyl sulfate, BASF quality, ≥95% C14H33NO4S FW: 311.48 mp: 62 °C [13106-24-6] 38938-100G 38938-1KG 8 (CH2)3CH3 + H3C N (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 100 g 1 kg 1,2,3-Trimethylimidazolium methyl sulfate, BASF quality, ≥95% C7H14N2O4S FW: 222.26 mp: 113 °C [65086-12-6] 50365-100G 50365-1KG 8 CH3 N+ H CO 3 O CH3 O S N OCH3 100 g 1 kg ¥20,000 ¥55,300 H3CO O S O O- ¥15,000 ¥41,500 References 1. 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BASIONICS™ 1-Methylimidazolium hydrogen sulfate, BASF quality, ≥95% バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 7 06.3.22 5:28:37 PM 8 Ionic Liquids for Catalysis Annegret Stark and Bernd Ondruschka, Friedrich-Schiller-University, Institute for Technical Chemistry and Environmental Chemistry, Lessingstr. 12, 07743 Jena, Germany; [email protected]. BMIM PF6, BMIM SbF6, 1-butyl-3-methylimidazolium trifluoromethanesulfonate (BMIM CF3SO3) および 1-butyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide (BMIM N(CF3SO2) 2) 中でスカンジウ ムまたは白金 (II) 触媒による Diels–Alder 反応も研究されました。ジ クロロメタンとの比較できわめて高い endo/exo 比 (>99/1) および良 好な反応速度が得られました。メチルビニルケトンと 2,3- ジメチル -1,3-ブタジエンとの反応例では、10 サイクルにわたって効率的にリサ イクルされることが示されました 7,8。 イオン性液体は、生体触媒反応の溶媒としても研究されていま す。たとえば、カチオンとして 1-alkyl-3-methylimidazolium また は 4-methyl-N-alkylpyridinium, アニオンとして tetrafluoroborate, hexafluorophosphate, trifluoromethanesulfonate などを用いたイオン 性液体中では、リパーゼが触媒するさまざまな基質のトランスエス テル化反応で高い不斉収率が得られました 4,9-11。これはイオン性液 体と酵素との相互作用によるもので、生体触媒反応の選択性を変え る知見です。また、生成物をジエチルエーテルでイオン性液体層から 抽出した後に、イオン性液体も酵素もリサイクルすることができまし た 10。 イオン性液体に含まれる不純物によって触媒反応の結果が影響を受 けることが、複数の研究者によって明らかにされています 4,6,12-22。し かし、使用したイオン性液体の各ロットに関するデータがほとんどな く、実験室間の結果を比較するのは困難です。 水、未反応アミン (1- メチルイミダゾールなど )、および微量のハ ロゲン化物などの不純物は、イオン性液体の製造時によく生じま す。Grubbs の第一世代触媒が触媒する 1- オクテンのメタセシス反 応において、Sigma-Aldrich の高純度な 1-butyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate(Prod. # 39931) または 1-ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate(Prod. # 39736) にこうした不純物を既知量混合 ( 水 <200 ppm、ハロゲン (Cl- <10 ppm) した結果、触媒反応に用いるイオ ン性液体の純度の重要性が明らかになりました。 s i g m a - a l d r i c h . c o m Figure 1 は、触媒作用は水の存在には比較的影響を受けにくく、触 媒に対して水が 100 当量存在しても ( イオン性液体中に 2.04 mol % の水 )、反応があまり影響されないことを示しています。 CF5n6new060310.indd 8 Conversion / % 50 0.24 mol % 40 2.04 mol % 30 88.44 mol % 20 168.26 mol % 10 0 0 50 100 150 200 250 300 t / min. Figure 1. Influence of added increments of water to pure BMIM BF4 on the conversion of the metathesis of 1-octene at room temperature, as a function of time. Reaction conditions: 0.02 mol % catalyst precursor (relative to 1-octene), Ionic Liquid:1-octene = 1:1 (vol.) しかし、微量の塩化物が存在すると、Figure 2 に示すとおり影響はは るかに大きくなります。塩化物が触媒の 2.3 倍存在すると ( イオン性 液体中に 0.07 mol % の塩化物、100 ppm という低濃度に相当 ) 、ター ンオーバー頻度が 820 h-1 から 700 h-1 に低下しました。 Influence of chloride impurity 70 60 Conversion / % 1995 年にはすでに、イオン性液体の存在下ロジウム触媒よりアルケ ンの水素化、異性化、またはヒドロホルミル化で高い収率および選 択性が得られることが、Chauvin らによって示されていました。特に、 1-butyl-3-methylimidazolium hexafluoroantimonate(BMIM SbF6、Prod. # 51027)、1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate(BMIM PF6)、および 1-butyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate(BMIM BF4) など中程度の配位能を持つアニオンからなるイオン性液体は、 単一溶媒と比較して良好な結果が得られました 6。 60 0.00 mol % 50 0.07 mol % 40 0.28 mol % 0.69 mol % 30 51.00 mol % 20 10 0 0 100 200 300 400 t / min. Figure 2. Influence of added increments of 1-hexyl-3-methylimidazolium chloride (HMIM Cl) to pure BMIM BF4 on the conversion of the metathesis of 1-octene at room temperature, as a function of time. Reaction conditions: 0.03 mol % catalyst precursor (relative to 1-octene), Ionic Liquid:1-octene = 1:1 (vol.). 興味深いことに、触媒反応は微量の 1- メチルイミダゾールの存在に きわめて敏感です。Figure 3 はイオン性液体中に残留する 1- メチル イミダゾールが、6.3:1 の 1- メチルイミダゾール : 触媒比で触媒を完 全に不活化することを示しています。これはイオン性液体中 0.18 mol %(600 ppm) という微量の 1- メチルイミダゾールに相当します。 Influence of 1-methylimidazole impurity 70 60 Conversion / % Ionic Liquids for Catalysis イオン性液体はさまざまな触媒反応の溶媒として詳細に研究されて きました1-4。その長所は、アニオン、カチオン、または置換基を変化さ せることによって物理化学特性が容易に調節可能であるという点で す。これにより、ある特定の用途に最適な粘度、基質および生成物の 溶解度などの特性を持つイオン性液体がデザインされます(デザイナ ー溶媒) 5。触媒作用では、均一な反応系を二相化することによってこ の特徴が利用され、均一系触媒と不均一系触媒の双方の長所が組み 合わされています。分液抽出に代わるのは熱的手段による生成物の 精製です。イオン性液体は蒸気圧がきわめて低いため、蒸留プロセス で溶媒および触媒の量が変化しません。 以下の例では、多くの触媒がイオン性液体溶媒中で高い活性を有し、 生成物の分離が簡単な相分離によって行われることを示しています。 Influence of water impurity 70 50 0.00 mol % 40 0.06 mol % 30 0.12 mol % 20 0.18 mol % 10 0 0 100 200 300 400 t / min. Figure 3. Influence of added increments of 1-methylimidazole to pure BMIM BF4 on the conversion of the metathesis of 1-octene at room temperature as a function of time. Reaction conditions: 0.03 mol % catalyst precursor (relative to 1-octene), Ionic Liquid:1-octene = 1:1 (vol.). Sigma-Aldrich では、水分 200 ppm 未満、ハロゲン含量 (Cl-)10 ppm 未満という触媒反応用の高純度イオン性液体を取り扱っています。 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:28:42 PM 9 8 C6H11BF4N2 FW: 197.97 mp: 11 °C [143314-16-3] CH3 N+ BF4– N CH3 39736-5ML 39736-50ML 5 mL 50 mL ¥18,000 ¥129,600 1-Butyl-3-methylimidazolium chloride, dry, ≥99% AT 8 CH3 C8H15ClN2 FW: 174.67 mp: 41 °C [79917-90-1] N+ Cl- N 5g 25 g ¥6,800 ¥27,000 1-Butyl-3-methylimidazolium chloride, puriss., dry, ≥99% AT 8 CH3 C8H15ClN2 FW: 174.67 mp: 41 °C [79917-90-1] N+ Cl– N CH3 04129-5G 04129-25G 5g 25 g ¥6,700 ¥26,800 1-Butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate for catalysis, ≥98.5% T 8 CH3 C8H15BF4N2 FW: 226.02 mp: -71 °C [174501-65-6] N+ 8 BF4– N CH3 39931-5G 39931-50G 5g 50 g ¥15,300 ¥49,500 1-Butyl-1-methylpyrrolidinium dicyanamide, ≥99% C11H20N4 FW: 208.30 [370865-80-8] H3C 55509-5G 55509-25G 1-Butyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate for catalysis, ≥98.5% T 8 CN N+ CH3 -N CN CH3 50893-5G 50893-50G 5g 50 g ¥60,900 ¥138,000 1-Butyl-3-methylimidazolium hexafluoroantimonate, ≥98% C8H15F6N2Sb FW: 374.97 mp: -1 °C [174645-81-9] 8 CH3 N+ N SbF6- H3C 51027-5G 51027-50G 5g 50 g ¥18,600 ¥55,900 Ionic Liquids for Catalysis 1-Ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate for catalysis, ≥98.5% T CH3 C8H15F6N2P FW: 284.18 mp: 11 °C [174501-64-5] N+ PF6– N CH3 18122-5G 18122-50G 5g 50 g ¥6,900 ¥49,300 References 1. 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Commun. 2002, 1394. バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 9 06.3.22 5:28:49 PM 10 Ionic Liquids for Electrochemical Applications 過去 10 年でイオン性液体は、電気化学的用途での非水電解質として の利用に関して大きな関心を集めてきました。このため、電導度が 電気化学的安定性とともに最も重要な物理特性となっています。蒸 気圧の低さおよび不燃性などの興味深い特性はほかにもあり、数々 の文献ですでに紹介され検討されているように、イオン性液体は多 くの興味深い用途に関して理想的な電解質であると考えられます 1。 電導度 Ionic Liquids for Electrochemical Applications すでに触れたように、きわめて興味深い特性のひとつが電導度で す。一般的な値は 1.0~10.0 mS/cm 程度です。最近では、イミダゾ リウムカチオンを利用した電導度が 20 mS/cm を超える興味深い材 料、1-ethyl-3-methylimidazolium thiocyanate(Prod. # 07424) およ び 1-ethyl-3-methylimidazolium dicyanamide(Prod. # 00796) が発表 されています。 N N N SCN N N(CN)2 もちろん、塩化ナトリウムのような一般的な無機塩類の水溶液はさ らに高い電導度を示します。しかし、食塩水に関してほかの特性を イオン性液体と比較すると、水性電解質は液体の温度帯が狭く溶媒 である水が揮発性であるという大きな短所が見えてきます。 用途 a) 高い電導度 最も高い電導度を持つ 1-ethyl-3-methylimidazolium thiocyanate お よび dicyanamide は電気化学的安定性があまり高くありません。し かしこの両材料は、熱安定性および不揮発性とともに高電導度が 求められるようなあらゆる用途に適しており、色素増感太陽電池用 の 1-dodecyl-3-methylimidazolium iodide(Prod. # 18289) などがあ ります 2。 b) 高い安定性 電導度が比較的低い一方で電気化学的にきわめて安定な材料に N-butyl-N-methylpyrrolidinium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide(Prod. # 40963)、triethylsulphonium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide(Prod. # 08748)、および N-methyl-N-trioctylammonium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide(Prod. # 00797) があります。いずれもバッテリー 3、燃 料電池 4、金属析出 5、およびナノ粒子の電気化学合成 6 に適した電 解質です。 c) 複合的特性 電導度および電気化学的安定性がともに要求される用途 ( スーパー キャパシタ 7 やセンサ 8 など ) には、安定性のあるアニオン ( テトラ フルオロホウ酸やトリフルオロメチルスルホン酸など ) をもつイミダ ゾリウム塩のイオン性液体が材料として適しています。 電気化学的安定性 Sigma-Aldrich ではお客様の電気化学的用途に特に役立つイオン性液 体製品群をご用意しています。 イオン性液体には、広い電気化学窓というもうひとつのきわめて重 要な特性があります。これは酸化還元プロセスに対する電気化学的 安定性の尺度として知られています。 1-Butyl-2,3-dimethylimidazolium tetrafluoroborate for electrochemistry, ≥99% Cation + e Anion neutral species neutral species e + 電気化学窓は不純物に大きく左右されます。ハロゲン化合物は分子 アニオン ( ビス ( トリフルオロメチルスルホニル ) イミドをはじめとす る安定な含フッ素アニオンなど ) と比較してはるかに容易に酸化さ れます。このとき負電荷は広範囲に非局在化します。その結果、電 気化学的安定性はハロゲン化合物の混入によって大きく損なわれま す。 Cation stability: < N R2 N N R2 < R2 R1 S R1 R3 R C9H17BF4N2 FW: 240.05 mp: 37 °C [402846-78-0] CH3 N+ N R3 R4 < AlCl4 < PF6, BF4 < 04383-5G 04383-50G 5g 50 g ¥5,900 ¥17,600 1-Butyl-1-methylpyrrolidinium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide for electrochemistry, ≥99.5% 40963-5G 40963-50G N(SO2CF3)2 Conductivities and Electrochemical Windows of Selected Materials Ionic Liquid a) Highly Conductive Conductivity 8 CF3 O N+ CH3 - S O N O S O CF3 CH3 Electrochemical Window 1-Ethyl-3-methylimidazolium dicyanamide 27 mS/cm 2.9 V 21 mS/cm 2.3 V Triethylsulphonium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide 8.2 mS/cm 5.5 V N-Methyl-N-trioctylammonium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide 2.2 mS/cm 5.7 V N-Butyl-N-methylpyrrolidinium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide 2.1 mS/cm 6.6 V s i g m a - a l d r i c h . c o m b) Electrochemically Stable c) Combined Properties 12 mS/cm 4.3 V 1-Ethyl-3-methylimidazolium trifluoromethylsulfonate 8.6 mS/cm 4.3 V CF5n6new060310.indd 10 5g 50 g ¥22,600 ¥63,900 1-Dodecyl-3-methylimidazolium iodide 1-Ethyl-3-methylimdazolium thiocyanate 1-Ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate BF4– CH3 Anion stability: Hal CH3 N C11H20F6N2O4S2 FW: 422.41 mp: -50 °C R2 < 8 8 C16H31IN2 FW: 378.34 [81995-09-7] 18289-5G 18289-50G (CH2)11CH3 N+ N CH3 5g 50 g I- ¥33,300 ¥91,600 1-Ethyl-2,3-dimethylimidazolium trifluoromethanesulfonate for electrochemistry, ≥99% C8H13F3N2O3S FW: 274.26 [174899-72-0] 8 CH3 N+ N F3C O CH3 O S O H3C 00765-5G 00765-50G 5g 50 g ¥31,600 ¥87,400 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:28:57 PM 11 Tetraethylammonium trifluoromethanesulfonate, purum, ≥98% T 8 C8H11N5 FW: 177.21 mp: -21 °C [370865-89-7] CH3 N+ CN - N N CN H3C 00796-5G 00796-50G 5g 50 g ¥31,600 ¥86,700 1-Ethyl-3-methylimidazolium nitrate, purum, ≥99% NT C6H11N3O3 FW: 173.17 mp: 38 °C [143314-14-1] CH3 N+ NO – 3 1g 5g ¥10,600 ¥36,200 CH3 N+ BF4– N H3C 00768-5G 00768-50G 5g 50 g ¥12,000 ¥49,400 1-Ethyl-3-methylimidazolium thiocyanate for electrochemistry, ≥98% 8 CH3 C7H11N3S FW: 169.25 mp: -6 °C [331717-63-6] N+ N – SCN H3C 5g 50 g ¥32,900 ¥90,500 1-Ethyl-3-methylimidazolium trifluoromethane sulfonate for electrochemistry, ≥99% 8 CH3 C7H11F3N2O3S FW: 260.23 mp: -9 °C [145022-44-2] N+ F3C N O H3C O S O- 5g 50 g ¥14,300 ¥39,500 Methyl-trioctylammonium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide for electrochemistry, ≥99% 8 00797-5G 00797-50G O (CH2)7CH3 H3C + N (CH2)7CH3 (CH2)7CH3 5g 50 g - S N O S CF3 O O CF3 ¥17,600 ¥47,800 Tetrabutylammonium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide, puriss., for electronic purposes, ≥99% T C18H36F6N2O4S2 FW: 522.61 mp: 94–96 °C [210230-40-3] 86838-1G 86838-5G O CH2CH3 5g 25 g ¥13,600 ¥41,600 Triethylsulfonium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide for electrochemistry, ≥99% C8H15F6NO4S2 FW: 367.26 (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 8 CF3 S O N– O S O CF3 O S + + 1g 5g 5g 50 g ¥15,400 ¥46,400 C16H36BrN FW: 322.37 mp: 102–104 °C [1643-19-2] 86836-10G 86836-50G (CH2)3CH3 + H3C(H2C)3 CF3 S O N O S O CF3 Br- N (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 10 g 50 g ¥12,600 ¥48,200 Tetrabutylphosphonium tetrafluoroborate, puriss., electrochemical grade, ≥99% T C16H36BF4P FW: 346.24 mp: 96–99 °C [1813-60-1] 86934-5G 86934-25G (CH2)3CH3 + H3C(H2C)3 P (CH2)3CH3 BF4- (CH2)3CH3 5g 25 g ¥6,500 ¥20,900 Sigma-Aldrich offers, in collaboration with Covalent Associates, Inc., a set of hydrophobic Ionic Liquids exhibiting excellent thermal stabilities and resistance to water and oxygen. 1-Butyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide, purum, ≥98% NMR 8 CH3 N+ C10H15F6N3O4S2 FW: 419.36 [174899-83-3] N O O N– S S CF3 O O F3C CH3 77896-1G 77896-5G 1g 5g ¥19,400 ¥84,600 1-Butyl-3-methylpyridinium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide purum, ≥97% H-NMR C12H16F6N2O4S2 FW: 430.39 [344790-86-9] CH3 O + N 14654-1G 14654-5G - 1g 5g S N O H3C O N (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 08748-5G 08748-50G O S O- Tetrabutylammonium bromide puriss., electrochemical grade, ≥99% T 8 C6H11BF4N2 FW: 197.97 mp: 11 °C [143314-16-3] C27H54F6N2O4S2 FW: 648.85 mp: -50 °C [375395-33-8] F3C + N CH2CH3 N 1-Ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate for electrochemistry, ≥99% 00738-5G 00738-50G 86651-5G 86651-25G CH2CH3 H3CH2C H3C 04363-1G 04363-5G 07424-5G 07424-50G C9H20F3NO3S FW: 279.32 mp: 161–163 °C [35895-69-3] Ionic Liquids for Electrochemical Applications 1-Ethyl-3-methylimidazolium dicyanamide for electrochemistry, ≥99% S CF3 O O CF3 ¥24,400 ¥90,300 - ¥5,300 ¥20,900 バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 11 06.3.22 5:29:10 PM 12 1,2-Dimethyl-3-propylimidazolium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide purum, ≥97% H-NMR C10H15F6N3O4S2 FW: 419.36 mp: 15 °C [169051-76-7] 50807-1G 50807-5G 3-Methyl-1-propylpyridinium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide, purum CH3 N+ N CH3 1g 5g CF3 S O CH3 N O S O CF3 O ¥29,700 ¥79,000 1,2-Dimethyl-3-propylimidazolium tris(trifluoromethylsulfonyl)methide purum, ≥97% H-NMR Ionic Liquids for Electrochemical Applications C12H15F9N2O6S3 FW: 550.44 [169051-77-8] 74305-1G 74305-2.5G CH3 ¥45,500 ¥97,900 39056-1G 39056-5G N N H3C 1g 5g CH3 F CF C 3 2 + S O S O F3CF2C O -N ¥51,300 ¥205,000 s i g m a - a l d r i c h . c o m 11291-1G 11291-5G CF5n6new060310.indd 12 H3C 1g 5g 30565-1G 30565-5G 1g 5g S CF3 O O N O S CF3 ¥24,400 ¥50,500 1. 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O 1-Ethyl-3-methylimidazolium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide purum, ≥97% H-NMR C8H11F6N3O4S2 FW: 391.31 mp: -17 °C [174899-82-2] - CH3 CF3 O 1-Ethyl-3-methylimidazolium bis(pentafluoroethylsulfonyl)imide purum, ≥97% H-NMR C10H11F10N3O4S2 FW: 491.33 mp: -1 °C [216299-76-2] O N+ References O S N+ O F3C S C- O CH3 S N O O CF 3 CH3 1g 2.5 g CH3 C11H14F6N2O4S2 FW: 416.36 mp: 0 °C CH3 O N+ O S CF3 -N N O S CF3 O ¥19,900 ¥81,200 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:29:27 PM 13 Enzymatic Reactions in Ionic Liquids 近年、イオン性液体中での酵素による多数の合成反応が確立されて います。一般的な有機溶媒中での反応と比較すると、酵素の活性お よび安定性が向上している例が多くみられます。さらに、位置、立 体、およびエナンチオの各選択性も優れています。 最近ではリパーゼがきわめて有望な結果を示しています。合成用の リパーゼで主流の一つとなっているのは candida antarctica 由来リ パーゼ (CALB) です。CALB は 4- ペンテン酸による 1- フェニルエチ ルアミンのエナンチオ選択的なアシル化を触媒します (Scheme 1)。 O CH3 + NH2 Ph CH3 CALB NH2 Ph OH R CH3 + NHCOR Ph R = CH2=CHCH2CH2- Scheme 1 生成するアミドの不斉収率は無溶媒系では 59%ee にすぎません 1 が、イオン性液体では 99%ee を超えています。変換率が最も高 いのは 1-butyl-2,3-dimethylimidazolium trifluoromethanesulfonate (Prod. # 00765) および1-ethyl-3-methylimidazolium trifluoromethanesulfonate(Prod. # 04367) です 2。 同じく、ブタン酸エチルで CALB が介するトランスエステル化反応 では、従来の有機溶媒と比較して 1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate (Prod. # 70956) に高い変換率が認められています 3。 イオン性液体の安定化効果のため、溶媒に 1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate を用いれば CALB による Lotrafiban 前駆 体の酵素的分割では反応温度を 75°C まで高めることができます (Scheme 2)。これにより、生成物の生成速度が t-ブタノールとの比 較で 4 倍に向上します 4。 H3CO2C HO2C H N H N CALB O O N N CH3 Scheme 2 CH3 イオン性液体中では candida rugosa 由来リパーゼ (CRL) も活性を 示します。メチル -6-O - トリチル - グルコシドおよびガラクトシドは CRL によって酵素的にアシル化されます (Scheme 3 ) 。反 応の 位 置選択性は THF 溶媒中での 80% から 1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate 中では 98% へ向上しました 5。 Pseudomonas cepacia 由来 PS-C リパーゼは 3,4,6- トリ -O - アセチル -D- グルカールを加水分解します (Scheme 6)。THF 中での位置選択 性は 20% 未満ですが、1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate 中では 80% まで向上します 8。 OAc OTr OTr H2C HO OAc OH CRL は、2 位が置換されたプロピオン酸のブタノールによるエステル 化にも同じように作用します (Scheme 4)。1-methyl-3-octylimidazolium hexafluorophosphate(Prod. # 69230) を用いることにより、エナ ンチオ選択性が向上し、CRL は、活性やエナンチオ選択性をほとん ど損なうことなく 5 回リサイクルすることができます 6。 X X H3C H3C Bu-OH O OH + NHAc H3C O O エーテルヒドロラーゼもイオン性液体中で作用します。組換え型の 可溶性エポキシドヒドロラーゼ 12 は、立体収束プロセスによってト ランス - β - メチルスチレンオキシドを加水分解し、光学活性をも つ (1S,2R)-erythro-1-phenylpropane-1,2-diol を生じます (Scheme 8)。 1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate では ee が 90% に 達します 13。 O OH epoxide hydrolase CH3 Ph CH3 OH Bacillus circulans 由来のβ - ガラクトシダーゼは、トランスグリコシ ル化反応で N- アセチルラクトサミン合成を触媒することができます (Scheme 9)。1,3-dimethylimidazolium dimethylsulfate を 25% 添加す ると、生成物の二次加水分解が抑制されます。これによって収率は 旧来の有機溶媒中での収率の 2 倍の約 60% になります 14。 OH OH O HO HO HO OH Scheme 9 O HO OH OH β-galactosidase + HO OH OH HO O HO HO OH + O Pseudomonas cepacia 由来の PEG リパーゼ PS は、けい皮酸ビニ ルとベンジルアルコールとの alcoholysis を触媒します (Scheme 5)。 1-octyl-4-methylimidazolium hexafluorophospate 中では、有機溶媒 中の 8 倍の酵素活性が示されました 7。 CH2 CO2Et メタロプロテイナーゼもイオン性液体中で利用可能です。亜鉛プロ テアーゼのサーモリシンは (Z)- アスパルテームの酵素的合成に用い られます。1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate 中での サーモリシン活性は旧来の有機溶媒中での活性に匹敵します。酵素 の安定性は固定化した酵素に引けをとりません 11。 OH PEG-Lipase Ph Scheme 7 OBu Scheme 4 O NH2 BL-alcalase CO2Et Ph AcHN X = Cl, Br, MeO, PrO, i-PrO, PhO O OH セリンプロテアーゼであるα - キモトリプシンは、イオン性液体中 でのトランスエステル化反応により、エチルエステルから N - アセチ ル -L- チロシンプロピルエステルを生成します。1-butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate および 1-ethyl-3-methylimidazolium bis(trifluoro-methylsulfonyl)imide(Prod. # 11291) 中でのαキモト リプシンの酵素安定性および変換率は、プロパノール中と比較して 明確に向上します 9。市販のセリンタイプエンドプロテイナーゼであ る Bacillus licheniforms 由来 BL アルカラーゼは、イオン性液体中で ホモフェニルアラニンエステルの酵素的分割を触媒します (Scheme 7)。1-ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate(Prod. # 04365) および 4-ethylpyridinium tetrafluoroborate 中では、光学的純度およ び収率が向上します 10。 X CRL OH AcO OAc Scheme 8 O HO CRL OH OH Scheme 3 HO OAc O O PS-C-lipase AcO Scheme 6 Ph HO OAc O Enzymatic Reactions in Ionic Liquids Dr. F. Bordusa, Max Planck Research Unit for Enzymology of Protein Folding, Weinbergweg 22, 06120 Halle/Saale, Germany. O OH OH OH O HO AcHN O HO O AcHN OH 生物有機変換反応および酵素反応に適したイオン性液体試薬は次 ページをご覧ください。 O O Scheme 5 バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 13 06.3.22 5:29:36 PM 14 1-Butyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate purum, ≥96% T 1-Ethyl-3-methylimidazolium tosylate, purum, ≥98% T C8H15F6N2P FW: 284.18 mp: 11 °C [174501-64-5] CH3 N+ PF6- N 89155-5G 89155-50G H3C 70956-5G 70956-50G 70956-250G 5g 50 g 250 g ¥5,100 ¥33,000 ¥90,000 1-Butyl-3-methylimidazolium octyl sulfate, purum, ≥95% T Enzymatic Reactions in Ionic Liquids C16H32N2O4S FW: 348.50 mp: 33 °C [445473-58-5] CH3 N+ N – O O S O(CH2)7CH3 O H3C 75059-5G 75059-50G 5g 50 g ¥8,300 ¥49,300 1-Butyl-3-methylimidazolium tosylate, ≥98.5% 8 C15H22N2O3S FW: 310.41 SO3– CH3 N+ N CH3 H3C 00806-5G 00806-50G C13H18N2O3S FW: 282.36 mp: 25–35 °C [328090-25-1] 5g 50 g ¥31,300 ¥86,100 1-Butyl-4-methylpyridinium tetrafluoroborate, purum, ≥97% T C10H16BF4N FW: 237.05 mp: <30 °C [343952-33-0] CH3 N+ BF4- CH3 SO3– N+ N H3C 5g 50 g CH3 ¥12,300 ¥73,800 1-Hexyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate, purum, ≥97% NMR C10H19BF4N2 FW: 254.08 mp: -81 °C [244193-50-8] 73244-5G 73244-50G CH3 N+ (CH2)5CH3 5g 50 g ¥23,500 ¥64,900 1-Methyl-3-octylimidazolium hexafluorophosphate, purum, ≥95% T C12H23F6N2P FW: 340.29 mp: <-40 °C [304680-36-2] 69230-5G 69230-25G 8 (CH2)7CH3 N+ PF6– N CH3 5g 25 g ¥8,000 ¥32,000 1-Methyl-3-octylimidazolium tetrafluoroborate, purum, ≥97% AT 8 C12H23BF4N2 FW: 282.13 mp: -88 °C [244193-52-0] 96324-5G 96324-50G BF4- N CH3 N+ BF4– N (CH2)7CH3 5g 50 g ¥16,600 ¥46,000 H3C 73261-5G 73261-50G 5g 50 g ¥15,700 ¥43,300 1,3-Dimethylimidazolium methyl sulfate, purum, ≥97% NMR C6H12N2O4S FW: 208.24 [97345-90-9] 93607-5G 93607-50G CH3 N+ H CO 3 N O CH3 5g 50 g O S O- ¥10,500 ¥29,200 1-Ethyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate, purum, ≥97% T CH3 C6H11BF4N2 FW: 197.97 mp: 11 °C [143314-16-3] s i g m a - a l d r i c h . c o m 04365-1ML 04365-5ML 04365-50ML CF5n6new060310.indd 14 N+ BF4– N CH3 1 mL 5 mL 50 mL ¥4,400 ¥12,100 ¥67,200 References: 1 Irimescu, R. et al. Tetrahedron Lett. 2004, 45, 523. 2. Irimescu, R. et al. J. Mol. Catal. B: Enzym. 2004, 30, 189. 3. Lau, R. M et al. Org. Lett. 2000, 2, 4189. 4. Roberts, N. J. et al. Green Chem. 2004, 6, 475. 5. Kim, M.-J. et al. J. Mol. Catal. B: Enzym. 2003, 26, 115. 6. Ulbert, O. et al. J. Mol. Catal. B: Enzym. 2004, 31, 39. 7. Maruyama, T. et al. Biotechnol. Lett., 2002, 24, 1341. 8. Nara, S. J. et al. J. Mol. Catal. B: Enzym. 2004, 28, 39. 9. Lozano, P. et al. Biotechnol. Bioeng. 2001, 75, 563. 10. Zhao, H. et al. Biotechnol. Prog. 2003, 19, 1016. 11. Erbeldinger, M. et al. M. Biotechnol. Prog. 2000, 16, 1129. 12. Morissea, C. et al. Arch. Biochem. Biophys. 2000, 378, 321. 13. Chiappe et al. J. Mol. Catal. B: Enzym. 2004, 27, 243. 14. Kaftzik, N. et al. Org. Process Res. Dev. 2002, 6, 553. テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:29:46 PM 15 CYPHOS® Phosphonium Ionic Liquids ホスホニウム塩のイオン性液体には次のような特長があります。 • ホスホニウム塩は対応するアンモニウム塩およびイミダゾリウム 塩と比較して高い熱安定性をもっています。100° C を超える温 度で行うプロセス ( 反応生成物の蒸留による抽出など ) にはこ れがきわめて重要です。また、分解物による汚染の回避は溶媒 の反復使用に不可欠です。 • ホスホニウムカチオンには酸性プロトンがありません。そのた めイミダゾリウム塩のイオン性液体で問題となりかねない塩基 性条件 ( カルベン形成 ) で安定です。 • ホスホニウム塩は一般に水より軽く、生成物の精製工程でこれ が有利に働く場合があります。 Sigma-Aldrich は、Cytec Industries 社と共同で、ホスホニウムカチオ ンを利用した新たなイオン性液体を提供しています。 Trihexyltetradecylphosphonium bis(2,4,4-trimethylpentyl)phosphinate, purum C48H102O2P2 FW: 773.27 mp: -71 °C 8 (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 P+ (CH2)13CH3 (CH2)5CH3 H C 3 CH3 O t-Bu 28612-5G 28612-50G 5g 50 g P O– ¥3,700 ¥12,700 Trihexyltetradecylphosphonium bis(trifluoromethylsulfonyl)amide, purum C34H68F6NO4PS2 FW: 764.00 mp: -50 °C [460092-03-9] 50971-5G 50971-50G 96662-5G 96662-50G H3C(H2C)5 P+ (CH2)13CH3 (CH2)5CH3 – F3CO2S N SO2CF3 5g 50 g ¥7,300 ¥45,200 8 (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 P+ (CH2)13CH3 (CH2)5CH3 5g 50 g 89744-5G 89744-50G 8 (CH2)13CH3 (CH2)5CH3 5g 50 g 8 (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 P+ (CH2)13CH3 (CH2)5CH3 O H3C(H2C)8 50826-5G 50826-50G 5g 50 g C34H68N3P FW: 549.90 mp: -50 °C 56776-5G 56776-50G 8 (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 P+ (CH2)13CH3 – (CH2)5CH3 5g 50 g NC N CN ¥4,600 ¥23,900 Trihexyltetradecylphosphonium hexafluorophosphate, purum C32H68F6P2 FW: 628.82 [374683-44-0] 40573-5G 40573-50G 8 (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 P+ (CH2)13CH3 (CH2)5CH3 PF – 6 5g 50 g ¥4,600 ¥23,900 Trihexyltetradecylphosphonium tetrafluoroborate, purum C32H68BF4P FW: 570.66 mp: 17 °C [374683-55-3] 15909-5G 15909-50G 8 (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 P+ (CH2)13CH3 (CH2)5CH3 5g 50 g BF4– ¥3,700 ¥12,700 Triisobutylmethylphosphonium tosylate, purum C20H37O3PS FW: 388.54 mp: -50 °C [344774-05-6] O– ¥3,700 ¥12,700 Trihexyltetradecylphosphonium dicyanamide, purum 90145-5G 90145-50G 8 SO3– CH3 H3C H3C P+ CH3 CH3 CH3 CH3 CH3 5g 50 g ¥3,300 ¥12,700 References 1. (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 P+ C42H87O2P FW: 655.11 mp: -9 °C Br– ¥3,300 ¥12,700 Trihexyltetradecylphosphonium chloride, purum C32H68ClP FW: 519.31 mp: -70 °C [258864-54-9] 8 (CH2)5CH3 Trihexyltetradecylphosphonium bromide, purum C32H68BrP FW: 563.76 mp: 45–47 °C t-Bu Trihexyltetradecylphosphonium decanoate, purum CYPHOS® Phosphonium Ionic Liquids 一般式 [PR3R ] + で表されるホスホニウムカチオンからは、適切なア ニオンを選択することによって室温で液体のホスホニウム塩が種々 得られ、融点が 100°C 未満のものも多数あります。 Bradaric, C. J.; Downard, A.; Kennedy, C.; Robertson A. J.; Zhou, Y. Green Chem. 2003, 5, 143 Cl– ¥3,300 ¥12,700 バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 15 06.3.22 5:29:56 PM 16 Ionic MALDI Matrices—Improve Your Performance Ionic MALDI Matrices イオン性マトリックス物質は、有機酸および有機塩基からなる新た なマトリックスです。イオン性マトリックス、特に低融点のものには、 すばらしい特徴があります。そのマトリックス系は、ほかの一般的 なマトリックスと比較して基質溶解性に優れ、蒸気圧がゼロに近い イオン性液体の薄層で均質な試料が調製されます 2。これにより、 標準的なマトリックスと比較して容易に定性および定量分析が行え るようになりました。 Intens. [a.u.] 1296.626 0.8 1619.878 0.6 0.4 0.2 0.0 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 m/z c) Angiotensin II (M = 1046.5), S/N = 104, Res. (M/ΔM) = 1218 グラフは、a) HCCA、b) HCCAブチルアミンマトリックス、C) HCCAジ エチルアミンマトリックスを使用した質量スペクトルを比較したもの です。イオン性マトリックスには高い分解能が認められます。標準的 マトリックスとはピークのパターンも異なっており、複雑なペプチド混 合物の分析に適していると考えられます。分析したペプチド混合物に は、ブラジキニン1-7, [M+H] + = 757.411、アンジオテンシンII, [M+H] + =1046.504、アンジオテンシンI , [M+H] + = 1296.623、サブスタンス P, [M+H] + =1347.673、ボンベシン, [M+H] + =1619.741、レニン基質, [M+H] + =1758.832が含まれています。 イオン性マトリックスの特徴と利点 • 分解能の向上 • 再現性 • 高い SN 比 • 定量性 α-Cyano-4-hydroxycinnamic acid Diethylamine salt, puriss. p.a., matrix substance for MALDI-MS, ≥99% HPLC C10H7NO3 · C4H11N FW: 262.30 [355011-52-8] 8 O- O CN H3C N CH3 H2+ OH 1347.552 1046.629 757.390 Intens. [a.u.] x10 4 1347.663 1046.645 1.0 イオン性マトリックスでは極めて均質な液滴が得られることが示され たことから、1 回の測定の再現性が大幅に向上し、 「ホットスポット」 の探索が不要となっています。イオン性マトリックスは、小分子の定 性および定量分析に特に適しています 3。 Sigma-Aldrich のイオン性マトリックス、α -cyano-4-hydroxycinnamic acid diethyl amine(HCCA ジエチルアミン, Prod. # 55341) および α -cyano-4-hydroxycinnamic acid butyl amine(HCCA ブチルアミン, Prod. # 67336) は、きわめて高い純度をもっています。この高純度マ トリックスを利用すれば、高い SN 比のみならず高い分解能が得られ るでしょう。 1.2 1758.930 一般的なマトリックス物質は有効性の高いイオン化および低い蒸気 圧を示します。固体マトリックスの主な短所の一つは、分析物が固 体マトリックス全体から均一に分散されないことが挙げられます。 通常、標的物質は試料中のほかの成分 ( 不純物 ) とともに分離され、 これが調製の不均質さおよび再現性の低さにつながります。MALDIMS を定量分析に用いる場合は特に、点着試料内の分析物分布の不 均一さが重大な問題となります 1。液体マトリックスには調製が均一 に行われるなどの長所がありますが、通常は揮発性の問題があり、 安定性のない制御不能なマトリックスとなってしまいます。質量分 解能およびイオン化効率が低く化学的バックグラウンドが高いため、 UV-MALDI-MS への使用には制約があります。 x10 4 757.375 主として巨大分子を解析するための MALDI-MS がきわめて有用であ るのは、試料をマトリックス物質に埋め込むことによるものです。こ れにより、ペプチドやタンパク質、オリゴヌクレオチドなど、熱に不 安定な不揮発性の巨大化合物から完全な気相イオンが容易に生成す るようになりました。この技術でマトリックスが果たす重要な役割 は、レーザー光のエネルギーを吸収し、標的基質の一部を気化させ ることです。 1.25 55341-100MG 55341-1G 55341-10X10MG 1619.635 1296.241 1.00 100 mg 1g 10 × 10 mg ¥2,400 ¥7,400 ¥2,400 0.75 α-Cyano-4-hydroxycinnamic acid Butylamine salt, puriss. p.a., matrix substance for MALDI-MS, ≥99% HPLC 1758.731 0.50 0.25 0.00 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 m/z C10H7NO3 · C4H11N FW: 262.30 [355011-53-9] O CN NH3+ OH 67336-100MG 67336-1G 67336-10X10MG 100 mg 1g 10 × 10 mg ¥2,400 ¥7,400 ¥2,400 1295.303 6000 1346.925 1045.284 757.367 Intens. [a.u.] O- H3C a) Angiotensin II (M = 1046.5); S/N = 74; Res. (M/ΔM) = 341 8000 8 1619.432 References 1758.690 4000 1. Garden, R. W.; Swedler, J. V. Anal. Chem. 2000, 72, 30. 2. Armstrong, D. W.; Zhang, L.-K.; He, L.; Gross, M. L. Anal. Chem. 2001, 73, 3679. 3. Zabet-Moghaddam, M.; Heinzle, E.; Tholey, A. Rapid Commun. Mass Spectrom. 2004, 18, 141. s i g m a - a l d r i c h . c o m 2000 0 800 1000 1200 1400 1600 1800 2000 m/z b) Angiotensin II (M = 1046.5), S/N = 63, Res. (M/ΔM) = 764 CF5n6new060310.indd 16 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:30:02 PM 17 Task-Specific Ionic Liquids Roland St. Kalb and Michael J. Kotschan, proionic Production of Ionic Substances GmbH, Leoben, Austria. 水溶液から重金属を選択的に液/液抽出するというある特定の目的 に適したイオン性液体 (Task-Specific Ionic Liquids, TSILs)は、Robin D. Rogersらによって2001年に初めて発表されました1。チオエーテル、尿 素、またはチオ尿素誘導体化した側鎖を持つイミダゾリウムカチオン は金属と結合する部分として作用し、PF6 -アニオンは求められる疎水 性をもたらします(Figure 1)。Cd2+およびHg2+のネルンスト分配比は 380以下と報告されています。 S N N H Figure 3: Extraction of Copper PF6 N H Figure 1: Thiourea derivatized Ionic Liquid このイオン性液体は、特定の官能性を付与して明確な化学特性を体 現した最初のものであり、それゆえ紛れもなく「デザイナー溶媒」と 呼ぶことができるものです。 しかし、この先駆的なイオン性液体には大きな欠点があります。PF6 アニオンは加水分解にきわめて弱いことが知られ、毒性および腐食 性をもつ HF やフッ化物を生ずるのです。イミダゾリウムカチオンの 毒性は評価が困難で、毒性試験は費用面でリスクがあります。また フッ素化合物の処理は困難で費用がかかります。大規模な合成は複 雑で出発原料は高価です。 二層に分離するには長い時間を要することがありますが、これは TOMATSの粘度が20°Cで1500 mPa.sと比較的高いためです。この欠点 は、酢酸エチルやジクロロメタンのような水不混和性の有機溶媒を 数パーセント加えたり(粘度が数百mPa.sに低下します)、加熱したりし て解消することができます。 遠心分離機を使用したり、振盪前の水層に硫酸ナトリウムを少量加 えることによってさらに効率よく分離されます。水層が混濁している 場合は、一般的なメンブランフィルター ( 孔径 µm レベル ) で濾過す ることができます。 Characterization of TOMATS 外観: オリーブグリーン色の粘性液体 THF、 アセトニトリル、 アセトン、 溶解性: • アルコール、酢酸エチル、 ジクロロメタン、DMSO に可溶 Trioctylmethylammonium thiosalicylate(TOMATS): 水 • 水、ヘキサンに不溶 溶液から重金属を抽出するための新しい高性能イオン性液体 ネルンスト分配係数:1 Cd2+ >1500; Cu2+ >3000; Pb2+, Hg2+ >5000 そのような欠点を克服して特にスケールアップの可能性を視野に 20 屈折率: nD = 1.5185 入れ、また性能の向上を目的として、proionic Production of Ionic Substances 社は Trioctylmethylammonium thiosalicylate( TOMATS 、 水への溶解度: <0.5% Prod. # 08354、Figure 2) という新たなイオン性液体を開発しました。 比重・粘度: TOMATS 100% C8H17 H3C N C8H17 C8H17 CO2 SH Figure 2: TOMATS TOMATS はフッ素を含まず、いかなる加水分解も受けることがあり ません。そのため HF やフッ化物が遊離せず、腐食性もなく、処理が はるかに容易です。カチオンの毒性は、塩化トリオクチルアンモニウ ム ( 相間移動触媒 ) のような一般的な化合物として知見があります。 アニオンの毒性はチオサリチル酸およびチオサリチル酸塩から知ら れており、刺激性があります。重金属の分配係数は通常 1500~5000 の間で、これはよく知られたチオール酸エステル‐金属塩の形成に 加えてオルト位のカルボニル基のキレート作用によって説明されると 考えられます。TOMATS の合成は容易で、工業生産規模での生産が 可能です。 TOMATS の用途 青色の Cu2+‐テトラミン水層 ( 左の試験管 ) から銅を抽出する様子 を Figure 3 に示します。イオン性液体 TOMATS を加えると、振盪し なくても良好な拡散がみられ、銅を含まない無色の層および銅を含 む暗色の層が上部に観察されます ( 中央の試験管 )。振盪して静置す ると、銅はすべて上層に抽出され、暗色の有機銅化合物が形成され ます ( 右の試験管 )。 Task-Specific Ionic Liquids N TOMATS 95% (5% ethyl acetate) T [°C] d [g/cm3] η [mPa.s] d [g/cm3] η [mPa.s] 20 0.9556 1.500 0.9534 509 40 0.9445 352 0.9424 158 60 0.9325 119 0.9300 63 80 0.9213 50 0.9185 30 Methyltrioctylammonium thiosalicylate, purum C32H59NO2S FW: 521.88 m.p.: <10 °C 08354-1G 08354-5G 8 O (CH2)7CH3 + H3C OSH N (CH2)7CH3 (CH2)7CH3 1g 5g ¥20,300 ¥55,900 その他の Task-Specific イオン性液体 最近では、スルホン酸基を持つ両性イオンのイオン性液体が、旧来 型の酸の代替品として酸触媒反応に利用されています 2。 4-(3-Butyl-1-imidazolio)-1-butanesulfonic acid triflate 8 SO3H C12H21F3N2O6S2 FW: 410.43 [439937-63-0] N+ F3C SO3- N (CH2)3CH3 19597-5G 19597-50G 5g 50 g ¥42,500 ¥116,900 バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 17 06.3.22 5:30:09 PM 18 4-(3-Butyl-1-imidazolio)-1-butanesulfonate 8 C11H20N2O3S FW: 260.35 [439937-61-8] SO3N+ 3-(Triphenylphosphonio)propane-1-sulfonate 8 C21H21O3PS FW: 384.43 [116154-22-4] P+ N SO3- (CH2)3CH3 51131-5G 51131-50G 5g 50 g ¥41,400 ¥124,000 3-(Triphenylphosphonio)propane-1-sulfonic acid tosylate C28H29O6PS2 FW: 556.63 [439937-65-2] 8 ¥36,200 ¥81,800 1. Aqueous phase with 5 to 50 ppm metal, 1:1 extraction. Visser, A. E.; Swatloski, R. P.; Reichert, W. M.; Rogers, R. D.; Mayton, R.; Sheff, S.; Wierzbicki, A.; Davis Jr., J. H. Chem. Commun. 2001, 135. 2. (a) Cole, A. C.; Jensen, J. L.; Ntai, I.; Tran, K. L. T; Weaver, K. J.; Forbes, D. C.; Davis, Jr., J. H. J. Am. Chem. Soc. 2002, 124, 5962–5963. (b) Gu, Y.; Shi, F.; Deng, Y. Catalysis Communications 2003, 4, 597–601. + P 07349-5G 07349-50G 5g 50 g References SO3- SO3H Task-Specific Ionic Liquids/ Imidazolium-Based Ionic Liquids 53166-5G 53166-50G 5g 50 g CH3 ¥21,900 ¥60,400 Imidazolium-Based Ionic Liquids 1-Allyl-3-methylimidazolium chloride 8 C7H11ClN2 FW: 158.63 mp: 55 °C [65039-10-3] CH3 N+ 43961-5G 43961-50G 5g 50 g 8 C11H13ClN2 FW: 208.69 mp: 70 °C [36443-80-8] CH3 N+ 5g 50 g C11H13F6N2P FW: 318.20 mp: 136 °C [433337-11-2] 8 CH3 N+ N 5g 50 g 40819-5G 40819-50G CF5n6new060310.indd 18 PF6- ¥16,800 ¥46,300 1-Benzyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate 8 CH3 N+ C11H13BF4N2 FW: 260.04 mp: 77 °C [500996-04-3] N 5g 50 g N+ PF6– N H3C 94049-1G 94049-5G 1g 5g ¥13,200 ¥52,600 1-Butyl-2,3-dimethylimidazolium chloride, ≥97% AT 8 CH3 C9H17ClN2 FW: 188.70 mp: 89 °C [98892-75-2] + N Cl– CH3 N CH3 ¥12,600 ¥38,000 1-Benzyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate 39447-5G 39447-50G Cl- N 8 (CF2)5CF3 C15H16F19N2P FW: 616.24 mp: 120–121 °C [313475-52-4] ¥14,500 ¥43,700 1-Benzyl-3-methylimidazolium chloride 49914-5G 49914-50G s i g m a - a l d r i c h . c o m Cl- N 1-Butyl-1-(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-tridecafluorooctyl)imidazolium hexafluorophosphate, purum, ≥97% NMR BF4- ¥16,800 ¥46,200 19122-5G 19122-50G 5g 50 g ¥5,300 ¥23,200 1-Butyl-2,3-dimethylimidazolium chloride, purum, ≥97% AT 8 C9H17ClN2 FW: 188.70 mp: 89 °C [98892-75-2] CH3 + N N Cl– CH3 CH3 78194-5G 78194-50G 5g 50 g ¥5,700 ¥31,600 1-Butyl-2,3-dimethylimidazolium hexafluorophosphate, purum, ≥97% T 8 CH3 C9H17F6N2P FW: 298.21 [227617-70-1] N+ N CH3 PF6– CH3 70869-5G 70869-50G 5g 50 g ¥12,200 ¥55,400 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:30:19 PM 19 8 CH3 C9H17BF4N2 FW: 240.05 mp: 37 °C [402846-78-0] N+ CH3 N BF4– 1-Butyl-3-methylimidazolium trifluoromethanesulfonate, purum, ≥95% NMR C9H15F3N2O3S FW: 288.29 mp: 13 °C [174899-66-2] 8 +N 5g 50 g N O CH3 ¥4,800 ¥18,200 76420-5G 76420-25G 1-Butyl-3-methylimidazolium 2-(2-methoxyethoxy)ethyl sulfate, purum, ≥95% T 1-Ethyl-2,3-dimethylimidazolium chloride, purum, ≥97% T C13H26N2O6S FW: 338.42 C7H13ClN2 FW: 160.64 mp: 181 °C [92507-97-6] CH3 N+ N O F3C S O– CH3 70863-5G 70863-50G CH3 O – O S O(CH2CH2O)2CH3 O 5g 25 g ¥8,200 ¥32,200 8 +N CH3 Cl– CH3 N CH3 CH3 67421-5G 67421-50G 5g 50 g ¥9,200 ¥54,700 1-Butyl-3-methylimidazolium bromide, purum, > 97% T C8H15BrN2 FW: 219.12 mp: 77 °C [85100-77-2] 95137-5G 95137-50G CH3 N+ Br- N 5g 50 g ¥7,200 ¥18,700 C8H15ClN2 FW: 174.67 mp: 41 °C [79917-90-1] N+ Cl- N 5g 50 g 250 g ¥4,500 ¥12,500 ¥53,100 1-Butyl-3-methylimidazolium methyl sulfate, purum, ≥97% NMR C9H18N2O4S FW: 250.32 mp: 25 °C [401788-98-5] CH3 + N H3CO O S O O- N H3C 5g 50 g ¥35,900 ¥99,600 1-Butyl-3-methylimidazolium tetrafluoroborate, purum, ≥97% T C8H15BF4N2 FW: 226.02 mp: -71 °C [174501-65-6] CH3 + N BF4– 1-Ethyl-3-methylimidazolium bromide, purum, ≥97% T CH3 C6H11BrN2 FW: 191.07 mp: 53 °C [65039-08-9] N+ Br- N H3C 89483-5G 89483-50G 5g 50 g 5g 50 g 250 g ¥6,500 ¥27,000 CH3 N+ Cl- C6H11ClN2 FW: 146.62 mp: 89 °C [65039-09-0] 72924-5G 72924-50G N H3C 5g 50 g ¥4,400 ¥22,000 1-Ethyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate purum, ≥97% CE C6H11F6N2P FW: 256.13 mp: 62 °C [155371-19-0] 46093-1G 46093-5G 46093-50G N+ N 1g 5g 50 g PF6– ¥4,800 ¥8,500 ¥51,000 1-Ethyl-3-methylimidazolium methyl sulfate, ≥99% 8 CH3 C7H14N2O4S FW: 222.26 [516474-01-4] N+ N H3C 18086-5G 18086-50G CH3 CH3 N H3C 91508-5G 91508-50G 91508-250G ¥9,800 ¥42,000 1-Ethyl-3-methylimidazolium chloride, purum, Ionic solvent, ≥97% AT CH3 H3C 83086-5G 83086-50G 5g 50 g H3C 1-Butyl-3-methylimidazolium chloride, purum, ≥95% AT 94128-5G 94128-50G 94128-250G 78151-5G 78151-50G Imidazolium-Based Ionic Liquids 1-Butyl-2,3-dimethylimidazolium tetrafluoroborate purum, ≥98% T 5g 50 g H3CO O S O O- ¥9,200 ¥27,500 ¥9,700 ¥33,000 ¥91,800 バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 19 06.3.22 5:30:31 PM 20 1-Ethyl-3-methylimidazolium trifluoromethanesulfonate, purum, ≥98% T CH3 C7H11F3N2O3S FW: 260.23 mp: -9 °C [145022-44-2] 04367-1ML 04367-5ML 04367-25ML 1-Methyl-3-octylimidazolium chloride, purum, ≥97% AT + N F3C O N O S O- 1 mL 5 mL 25 mL ¥5,900 ¥17,500 ¥50,400 CH3 Imidazolium-Based Ionic Liquids C10H19ClN2 FW: 202.72 mp: -75 °C [171058-17-6] N+ Cl- N (CH2)5CH3 5g 50 g ¥7,200 ¥20,000 1-Hexyl-3-methylimidazolium hexafluorophosphate, purum, ≥97% T 8 CH3 C10H19F6N2P FW: 312.24 mp: -80 °C [304680-35-1] 89320-5G 89320-50G N+ 5g 50 g ¥7,000 ¥41,000 8 (CH2)5CH3 C12H21F3N2O3S FW: 330.37 mp: <30 °C [460345-16-8] N+ 5g 25 g C12H21F3N2O3S FW: 330.37 [460345-16-8] ¥16,000 ¥63,800 8 (CH2)5CH3 N+ F3C SO3– s i g m a - a l d r i c h . c o m 5g 50 g ¥5,800 ¥19,700 1-Methyl-3-octylimidazolium trifluoromethanesulfonate, ≥97% T (CH2)7CH3 C13H23F3N2O3S FW: 344.39 [403842-84-2] 42471-5G 42471-25G 8 N+ F3C SO3– N CH3 5g 25 g ¥13,700 ¥54,600 1-Methyl-3-octylimidazolium trifluoromethanesulfonate, purum, ≥97% T 8 C13H23F3N2O3S FW: 344.39 [403842-84-2] 68902-5G 68902-25G (CH2)7CH3 N+ F3C N CH3 O O S O- 5g 25 g ¥14,700 ¥58,800 1,2,3-Trimethylimidazolium trifluoromethanesulfonate, ≥98.5% 8 C7H11F3N2O3S FW: 260.23 CH3 N+ F3C O CH3 O S N OCH3 05942-5G 05942-50G 5g 50 g ¥49,300 ¥136,000 1-Butyl-3-methylimidazolium dicyanamide, ≥99% 8 C10H15N5 FW: 205.26 mp: -6 °C [448245-52-1] CH3 N+ CN - N N CN H3C 5g 25 g C12H10F19N2P FW: 574.16 mp: 80 °C [313475-50-2] CF5n6new060310.indd 20 95803-5G 95803-50G N CH3 ¥16,000 ¥63.800 1-Methyl-3-(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8-tridecafluorooctyl)imidazolium hexafluorophosphate, purum, ≥97% NMR 44979-1G Cl- N (CH2)7CH3 F3C SO3– N CH3 1-Hexyl-3-methylimidazolium trifluoromethanesulfonate, purum, ≥95% T 67476-5G 67476-25G PF6– N (CH2)5CH3 1-Hexyl-3-methylimidazolium trifluoromethanesulfonate, ≥95% T 49980-5G 49980-25G CH3 N+ CH3 1-Hexyl-3-methylimidazolium chloride, purum, ≥97% AT 87929-5G 87929-50G C12H23ClN2 FW: 230.78 mp: <0 °C [64697-40-1] 8 (CF2)5CF3 N+ 55220-5G 55220-50G 5g 50 g ¥40,400 ¥111,200 1-Butyl-3-methylimidazolium nitrate, purum, ≥98.5% 8 C8H15N3O3 FW: 201.22 [179075-88-8] N+ CH3 NO3– N PF6- H3C N 1g ¥21,700 07319-5G 07319-50G 5g 50 g ¥35,400 ¥98,000 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:30:43 PM 21 Pyridinium-Based Ionic Liquids 8 C9H14BrN FW: 216.12 mp: 105 °C [874-80-6] N+ Br– H3C 00285-5G 00285-50G 5g 50 g ¥5,400 ¥16,300 1-Butyl-4-methylpyridinium bromide, purum, ≥98% AT 8 Br– N+ H3C 94349-5G 94349-50G 5g 50 g 8 CH3 C10H16ClN FW: 185.69 mp: 158 °C [112400-86-9] N+ Cl– H3C 88482-5G 88482-50G 5g 50 g ¥6,900 ¥19,300 1-Butyl-4-methylpyridinium hexafluorophosphate, purum, ≥97% NMR CH3 C10H16BrN FW: 230.14 mp: 135 °C [65350-59-6] 1-Butyl-4-methylpyridinium chloride, purum, ≥97% AT ¥6,900 ¥23,000 CH3 C10H16F6NP FW: 295.20 mp: 41 °C [401788-99-6] N+ PF6– H3C 88458-5G 88458-50G 5g 50 g ¥19,200 ¥53,100 1-Butyl-1-methylpyrrolidinium chloride, ≥99% 8 Pyrrolidinium-Based Ionic Liquids 1-Butyl-1-methylpyrrolidinium bis(trifluoromethylsulfonyl)imide, ≥99% C11H20F6N2O4S2 FW: 422.41 8 N+ CH3 O - 38894-5G 38894-50G O O N O CH3 S CF3 S ¥22,300 ¥61,300 1-Butyl-1-methylpyrrolidinium bromide, ≥99% 8 BrN+ CH3 CH3 04275-5G 04275-50G 5g 50 g ClN+ CH3 CH3 CF3 5g 50 g C9H20BrN FW: 222.17 mp: >160 °C [93457-69-3] C9H20ClN FW: 177.71 mp: 114 °C [479500-35-1] ¥14,100 ¥42,400 Pyridinium-Based Ionic Liquids/PyrrolidiniumBased Ionic Liquids 1-Butylpyridinium bromide, ≥99% 07326-5G 07326-50G 5g 50 g 1-Butyl-1-methylpyrrolidinium tetrafluoroborate, ≥99% C9H20BF4N FW: 229.07 mp: 152 °C [345984-11-4] ¥13,500 ¥40,600 8 N+ CH3 BF4– CH3 92409-5G 92409-50G 5g 50 g ¥24,900 ¥68,500 8 Safer, Amine-Stabilized BH3-THF Solutions for Hydroboration and Reduction O BH3-THF, 25 oC CH3 Product Highlights: • Enhanced safety • Shipment for all pack sizes at room temperature providing greater cost savings OH CH3 (R)-Me-CBS cat. 1M in toluene (10 mol %) 1. BH3-THF 65,041-2: 98%; 96.2%ee 17,619-2: 97%; 90.3%ee OH 1 + 17,619-2: 92%; 94:6 (1:2) 2. H2O2 • Excellent reactivity and selectivity vs. BH3-THF (17,619-2; NaBH4stabilized) 2 8 65,041-2 17,619-2 65,041-2: 93%; 94:6 (1:2) OH BH3THF, 1.0M solution in THF, N-Isopropyl-N-methyl-tert-butylamine (NIMBA)-stabilized BH3THF, 1.0M solution in THF, NaBH4-stabilized バルク供給/スケールアップのご相談は… ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 21 06.3.22 5:30:57 PM 22 Ammonium-Based Ionic Liquids Tetrabutylammonium bromide, puriss., ≥99% AT Tetrabutylammonium benzoate, purum, ≥98% NT C23H41NO2 FW: 363.58 mp: 64–67 °C [18819-89-1] O (CH2)3CH3 O- + H3C(H2C)3 N (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 86850-5G 86850-25G 5g 25 g ¥27,300 ¥98,900 Tetrabutylammonium methanesulfonate, purum, ≥97% T Ammonium-Based Ionic Liquids C17H39NO3S FW: 337.56 mp: 78–80 °C [65411-49-6] (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 O O S CH3 O + - N (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 86877-10G 86877-50G 10 g 50 g ¥9,800 ¥37,500 Tetrabutylammonium nonafluorobutanesulfonate, purum, ≥98% T C20H36F9NO3S FW: 541.56 mp: 50–53 °C [108427-52-7] (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 O F3C(F2C)2F2C S OO + N (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 86909-5G 86909-25G 5g 25 g ¥15,700 ¥59,000 C16H36BrN FW: 322.37 mp: 102–106 °C [1643-19-2] 86860-25G 86860-100G 86860-500G (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 + N (CH2)3CH3 25 g 100 g 500 g ¥3,900 ¥8,600 ¥19,800 Tetrabutylammonium bromide, purum, ≥98% AT C16H36BrN FW: 322.37 mp: 102–106 °C [1643-19-2] 86861-50G 86861-250G 86861-1KG (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 + N (CH2)3CH3 50 g 250 g 1 kg ¥1,500 ¥5,000 ¥17,000 Tetrabutylammonium chloride, purum, ≥97% AT C16H36ClN FW: 277.92 [1112-67-0] 86870-25G 86870-100G 86870-500G (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 + N (CH2)3CH3 25 g 100 g 500 g ¥8,000 ¥24,600 ¥98,900 C24H36F17NO3S FW: 741.59 mp: <5 °C [111873-33-7] C10H20F3NO2 FW: 243.27 mp: 74–76 °C [30093-29-9] 86911-5ML 86911-25ML O F3C(F2C)6F2C S OO + N (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 5 mL 25 mL ¥32,300 ¥127,800 Tetrahexylammonium tetrafluoroborate, purum, ≥97% T C24H52BF4N FW: 441.48 mp: 90–92 °C [15553-50-1] 87315-10G 87315-50G + N (CH2)5CH3 BF4- (CH2)5CH3 10 g 50 g ¥13,700 ¥57,300 Tetraoctylammonium chloride, purum, ≥97% AT C32H68ClN FW: 502.34 mp: 50–54 °C [3125-07-3] 87991-5G 87991-25G + H3C(H2C)7 N (CH2)7CH3 Cl- (CH2)7CH3 5g 25 g ¥28,700 ¥113,100 s i g m a - a l d r i c h . c o m 88009-5G 88009-25G CF5n6new060310.indd 22 + N (CH2)4CH3 SCN- (CH2)4CH3 5g 25 g - O CH2CH3 5g 25 g CF3 ¥19,600 ¥77,600 C28H60BrN FW: 490.69 mp: 89–91 °C [4368-51-8] 87301-10G 87301-50G (CH2)6CH3 H3C(H2C)6 + N (CH2)6CH3 Br- (CH2)6CH3 10 g 50 g ¥9,100 ¥30,500 C28H60ClN FW: 446.24 mp: 38–41 °C [10247-90-2] 87292-1G 87292-5G (CH2)6CH3 H3C(H2C)6 + N (CH2)6CH3 Cl- (CH2)6CH3 1g 5g ¥2,300 ¥7,800 Tetrahexylammonium bromide, purum, ≥99% AT (CH2)4CH3 H3C(H2C)4 O + N CH2CH3 Tetraheptylammonium chloride, purum, ≥98% AT (CH2)7CH3 Tetrapentylammonium thiocyanate, purum, ≥99% AT C21H44N2S FW: 356.65 mp: 46–49 °C [3475-60-3] CH2CH3 H3CH2C Tetraheptylammonium bromide, purum, ≥99% AT (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 86647-5G 86647-25G Cl- (CH2)3CH3 Tetraethylammonium trifluoroacetate, purum, ≥98% NT (CH2)3CH3 Br- (CH2)3CH3 Tetrabutylammonium heptadecafluorooctanesulfonate technical, ≥90 % T H3C(H2C)3 Br- (CH2)3CH3 ¥12,100 ¥47,500 C24H52BrN FW: 434.58 mp: 97 °C [4328-13-6] 87302-10G 87302-50G (CH2)5CH3 H3C(H2C)5 + N (CH2)5CH3 Br- (CH2)5CH3 10 g 50 g ¥6,300 ¥20,000 テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] 06.3.22 5:31:09 PM 23 Tetrahexylammonium iodide, puriss., ≥99% AT C24H52IN FW: 481.58 mp: 99–101 °C [2138-24-1] 87307-10G 87307-50G Tetrapentylammonium bromide, purum, ≥99% AT (CH2)5CH3 + H3C(H2C)5 N (CH2)5CH3 I- (CH2)5CH3 10 g 50 g ¥9,800 ¥41,600 C20H44NBr FW: 378.47 mp: 99–102 °C [866-97-7] 88001-25G 88001-100G (CH2)4CH3 H3C(H2C)4 + N (CH2)4CH3 Br- (CH2)4CH3 25 g 100 g ¥11,500 ¥33,900 Tetraoctylammonium bromide, purum, ≥98% AT 88000-10G 88000-50G (CH2)7CH3 + H3C(H2C)7 Br- N (CH2)7CH3 (CH2)7CH3 10 g 50 g ¥7,700 ¥29,000 Phosphonium-Based Ionic Liquids Tetrabutylphosphonium methanesulfonate, purum, ≥98% NT Tetrabutylphosphonium bromide, purum, ≥98% AT C17H39O3PS FW: 354.53 mp: 59–62 °C [98342-59-7] C16H36BrP FW: 339.33 mp: 102–104 °C [3115-68-2] 86929-5G 86929-25G (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 + P (CH2)3CH3 H3C O S O O- (CH2)3CH3 5g 25 g ¥11,100 ¥43,900 Tetrabutylphosphonium tetrafluoroborate, purum, ≥97% T C16H36BF4P FW: 346.24 mp: 96–99 °C [1813-60-1] 86932-10G 86932-50G + P (CH2)3CH3 BF4- (CH2)3CH3 10 g 50 g ¥6,200 ¥28,000 Tetrabutylphosphonium p-toluenesulfonate, purum, ≥98% NT C23H43O3PS FW: 430.62 mp: 54–57 °C [116237-97-9] 86933-5G 86933-25G OO S O (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 + P (CH2)3CH3 (CH2)3CH3 CH3 5g 25 g + P (CH2)3CH3 Br- (CH2)3CH3 100 g 500 g ¥7,000 ¥23,100 Tetrabutylphosphonium chloride, purum, ≥97% AT (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 86917-100G 86917-500G (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 ¥15,100 ¥59,700 C16H36ClP FW: 294.88 mp: 62–66 °C [2304-30-5] 86919-10G 86919-50G Ammonium-Based Ionic Liquids/PhosphoniumBased Ionic Liquids C32H68BrN FW: 546.79 mp: 95–98 °C [14866-33-2] (CH2)3CH3 H3C(H2C)3 + P (CH2)3CH3 Cl- (CH2)3CH3 10 g 50 g ¥11,500 ¥53,000 Tributylhexadecylphosphonium bromide, purum, ≥95% AT C28H60BrP FW: 507.65 mp: 57–62 °C [14937-45-2] 52353-25G 52353-100G (CH2)3CH3 H3C(H2C)15 + P (CH2)3CH3 Br- (CH2)3CH3 25 g 100 g ¥6,300 ¥20,400 毎月配信! アルドリッチ ChemNews Accelerate Your Research with ChemNews! 有機合成、創薬開発、材料科学研究の 最新情報をメールでお届けします。 ・不斉合成 ・触媒 ・C-C/C-X結合生成反応 ・酸化還元反応 ・ビルディングブロック ・イオン性液体 ・その他新製品情報 バルク供給/スケールアップのご相談は… ChemNews のご登録は… テクニカルサポート Tel:03-5796-7330 Tel:03-5796-7335 E-mail:[email protected] ファインケミカル事業部 Tel:03-5796-7340 Tel:03-5796-7345 E-mail:[email protected] CF5n6new060310.indd 23 06.3.22 5:31:23 PM A-182 SAJ 2006. 3 CF5n6new060310.indd 24 06.3.22 5:31:38 PM