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感情によるワークショップ効果測定法の提案 Proposal of
一般社団法人 電子情報通信学会 THE INSTITUTE OF ELECTRONICS, INFORMATION AND COMMUNICATION ENGINEERS 信学技報 IEICE Technical Report 感情によるワークショップ効果測定法の提案 ~創造的なワークショップでは課題提起者の感情はどう変化するか~ 阪井 和男 † 内藤 隆‡ †明治大学法学部 〒168-0042 東京都杉並区永福 1 丁目 9 番 1 号 ‡明治大学サービス創新研究所 〒168-0042 東京都杉並区永福 1 丁目 9 番 1 号 E-mail: †[email protected], ‡[email protected] あらまし 創造的なワークショップを作るために,代表的な創造技法といわれる発散収束法を逆転させた「交流制約法」を提 案している.この方法の特徴は,参加者間のコミュニケーションに「収束」「発散」の順で制約をかけることにある.これまで 社会人を対象として 20 回以上実施してきた「交流制約法」の実施結果を評価・解釈するために,課題提起者の感情に焦点を当 てたワークショップ効果測定法を提案する.これは,課題提起者の感情が「収束」と「発散」の各段階でどう変化したかが,課 題提起者や参加者の満足度と相関するとの仮説に基づくものである.これを検証するため,心理学の交流分析における PAC モ デルによる談話分析を行い,アプターが提唱した動機付けのリバーサル(反転)理論の枠組みを適用する.その結果,参加者の 満足度は課題提供者の感情変化ともっとも強く相関する(相関係数 0.65)ことが明らかになった.このことは,課題提起者の感 情変化が参加者の満足度に影響する可能性を示唆している.さらに,感情の反転ダイナミクスは,コネクショニストモデル(PDP スキーマモデル)を拡張した連想型スキーマモデルによるカオス的遷移によってシミュレーションできることを示す. キーワード ワークショップ,収束発散思考,談話分析,リバーサル理論,交流分析,ワールドカフェ Proposal of Effectiveness Measurement Method of Workshops by Emotions -How Emotions of the Problem Presentator Change in the Creative Workshops- Kazuo SAKAI† Takashi Naito‡ †School of Law, Meiji University 1-9-1 Eifuku, Suginami-ku, Tokyo, 168-8555 Japan ‡Service Innovating Laboratory, Meiji University 1-9-1 Eifuku, Suginami-ku, Tokyo, 168-8555 Japan E-mail: †[email protected], ‡[email protected] Abstract In order to set up creative workshops, the transactional constraint method (TCM) is proposed. The TCM constrains communication styles of participants as followings. In the first half of the session, the participants are allowed only to ask the problem presentator on the proposed issues. This corresponds to convergent group thinking. In the next step of last half, the participants are required to freely discuss the solutions of the proposed issues. This corresponds to divergent group thinking. The sequence of convergent and divergent group thinking is exactly the opposite of usual creative method in which the sequence is divergent and convergent. The effectiveness measurement method is also proposed to estimate and interpret the results of TCM workshops over 20 times for working people focusing largely on the emotions of the problem presentator. This method is based on the hypothesis that the satisfaction levels of the presentator and of participants are associated with the change of emotions of the presentator between the first and last half of the session. In order to verify the hypothesis, reversal theory of motivation proposed by Apter is adopted, and a discourse analysis of the presentator is made with use of PAC model of transactional analysis in psychology. And it is shown that the largest correlation (r=0.69) is given between the satisfaction level of participants and emotion change of the presentator. This may suggest that the emotional change of the presentator affects the satisfaction level of participants. It is also shown that the dynamics of the reversal change of emotions can be simulated by chaotic transitions of associative schema model which is an extension of connectionist's PDP schema model. Keyword Workshop, Convergent and Divergent Thinking,Discourse Analysis,Reversal Theory, Transactional Analysis, Worldcafe 1. は じ め に ア ー ト 系 か ら ま ち づ く り 系 ,社 会 変 革 系 ,自 然・環 境 近 年 ,参 加 者 が 経 験 を 共 有 し 議 論 し な が ら ス キ ル を 系 ,教 育 学 習 系 ,精 神 世 界 系 ,統 合 系 と 7 つ の カ テ ゴ 伸 ば す 場 と し て ワ ー ク シ ョ ッ プ (WS) の 普 及 が め ざ ま リ ー を ,横 軸 に「 社 会 的( 社 会 変 容 )対 個 人 的( 個 人 し い [1-3]. WS を 俯 瞰 的 に 分 類 し た 中 野 [1]に よ る と , の 変 容 ・ 成 長 )」 を 縦 軸 に 「 創 造 す る ( 生 み 出 す ・ ア This article is a technical report without peer review, and its polished and/or extended version may be published elsewhere. Copyright ©20●● by IEICE ウ ト プ ッ ト )対 学 ぶ( 感 じ る・理 解 す る・プ ロ セ ス )」 され,収束思考時には課題提起者に対して質問のみが と し た 2 次 元 平 面 に 配 置 し 多 様 性 を 表 し た [1](p.19). 許 さ れ る [制 約 1]. 発 散 思 考 時 に は 支 援 者 が 3~ 4 名 組 WS の 特 徴 は ,次 の 5 点 ,(1)ワ ー ク シ ョ ッ プ に 先 生 は で ワ ー ル ド カ フ ェ [3] に な ら っ た グ ル ー プ デ ィ ス カ ッ い な い , (2)「 お 客 さ ん 」 で い る こ と は で き な い , (3) ションを 3 セット行うが,各セットの切り替え時に強 初 め か ら 決 ま っ た 答 な ど な い , (4)頭 が 動 き , 身 体 も 制 的 に 席 替 え し メ ン バ ー を 変 更 す る [制 約 2]. こ の 間 動 く , (5)交 流 と 笑 い が あ る ― ― に ま と め ら れ て い る 他 人 の 意 見 を 批 評 す る 言 動 は 禁 止 し て い る [制 約 3]. [1](p.13). と こ ろ が , 現 在 の WS は 中 野 が 試 み た 分 類 を 超 え た 活 発 な 展 開 を 見 せ て お り ,ミ ュ ー ジ ア ム ,企 業 ,大 学 ,NPO な ど の 活 動 へ と 広 が り を 見 せ ,ま さ し く 越 境 す る「 場 」の WS と 呼 ぶ に ふ さ わ し い 状 況 を 生 み 出 し て い る [2](pp.4-8). こ の よ う に WS は 多 様 な 発 展 を 遂 げ な が ら ,つ い に 教 室 に ま で た ど り つ い た が ,客 観 的 な 評 価 や 効 果 測 定 が 難 し い .「 盛 り 上 が っ た ま ま 終 わ っ て し ま う が , 本 当 の と こ ろ 何 が 起 こ っ た の か わ か ら な い 」と い う 状 態 に 陥 っ て し ま う か ら で あ る . そ の 理 由 と し て は , (1) 「目標の達成」ではなく「プロセスの活性化や創発」 を 重 視 し て い る こ と , (2)一 回 ま た は 数 回 で 完 結 す る 「 短 期 完 結 」で あ る 場 合 が 多 い こ と ― ― が 高 木 に よ っ て 指 摘 さ れ て い る .そ し て 高 木 は , WS の 評 価 は「 達 成 す る こ と を 目 指 し た 状 態 」を 明 確 に す る 作 業 抜 き に は 不 可 能 で あ る と し ,そ の プ ロ セ ス の 特 徴 を モ デ ル 化 し 論 じ て い る [2]( 第 9 章 ). 表 1 フェーズ まり注目されなかった感情の動きが満足度にどう影 響するかに注目する.我々が提案する「交流制約法」 に よ る WS の 実 践 例 を 対 象 と し ,課 題 提 供 者 の WS プ 内容 時間 (分 ) 課 題 提 起 者 が現 在 強 く 解 決 を望 んでいる課 5 題 を参 加 者 に 提 起 する 参 加 者 は課 題 提 起 者 に 質 問 のみ行 う。質 問 (2)収 束 思 考 30-60 以 外の意 見 表明 等は禁 止 課 題 提 起 者 が課 題 を再 設 定 。 変 更 がない場 (3)再 定 義 5 合 、初 期 課 題 のまま 進 行 1 グループ 3-4 名 で解 決 策 を議 論 。 組 み合 わ (4)発 散 思 考 60 せを変 え、20 分 ×3 回 実 施 議 論 を共 有 するため 3~5 個 のキーワードを各 (5)発 表 /共 有 15 グループで選 定 、全 体 発 表 (1)課 題 提 起 2.2. 交流 制 約法の実施 結 果 明 治 大 学 サービス創 新 研 究 所 では, 社 会 人 を 主 な対 象 として「交 流 制 約 法 」による WS を 2011 年 8 月 から 2012 年 10 月 までに計 20 回 開 催 した(表 2). こ こ で は ,客 観 性 を 求 め る 評 価 の 観 点 か ら 離 れ ,高 木 の 言 う プ ロ セ ス に 焦 点 を 当 て る .特 に ,こ れ ま で あ 交流制約法の会議デザイン 表 2 ワークショップの課 題 提 起 一 覧 開催 テーマ 第 01 回 今 後 ,自 分 が 就 職 支 援 新 事 業 にどのように取 り 組 めば 2011/08/01 よいか? ロ セ ス に お け る 感 情 変 化 が ,課 題 提 供 者 や 参 加 者 の 満 第 02 回 自 分 の 海 外 留 学 に 会 社 は 何 を期 待 しているか? 2011/08/23 足度とどう相関するかを調べ てみよう. 第 03 回 社 内 でサービス人 材 をどのように 育 成 すればよいか? 2011/08/29 2. 交 流 制 約法 2.1. 交流 制 約法の提案 我々が提案する創造的なワークショップ構築のた め の 「 交 流 制 約 法 」 [4-8]は , WS の 通 常 メ ン バ ー で あ る「 フ ァ シ リ テ ー タ ー 」と「 参 加 者 」の 2 つ に 加 え て , 3 つ目のメンバーとして,解決したいと強く願い問題 を提供する「課題提供者」を加えている.さらに,発 散思考のワールドカフェの前段 の収束思考時に「アク シ ョ ン ラ ー ニ ン グ 」 [9]や 「 知 恵 の 車 座 」 [10]を 取 り 入 れているため,創造的な産みの苦しみを課題提起者に 与えるよう設計している点に特徴がある. このため,一般的な創造技法である発散収束思考と 第 04 回 今 後 、自 分 が 取 り 組 むたいマッチングビジネスの可 能 性 2011/08/29 について 第 05 回 今 後 の 自 社 プロモーションにおける SNS 活 用 について 2011/09/15 第 06 回 出 版 物 の 編 集 作 業 における致 命 的 なミスをなくすにはど 2011/11/11 うすればよいか? 第 07 回 パフォーマンスが低 い部 下 のモチベーションを高 めるに 2011/12/12 はどうすればよいか? 第 08 回 地 域 に 必 要 とされるケーブルテレビとは 何 か? 2012/01/25 第 09 回 入 札 制 度 下 のビジネスに成 功 モデルはあるのか? 2012/02/13 第 10 回 お客 様 センターの 社 内 報 告 をよりインパクトあるものにす 2012/03/23 るためにはどうすればよいか? は 逆 に ,収 束 思 考 か ら 発 散 思 考 へ と 展 開 さ せ て い る( 表 第 11 回 運 動 ・スポーツの参 加 率 ・実 施 率 を飛 躍 的 に高 めるに 2012/04/20 はどうすればよいか? 1). 参 加 メ ン バ ー は , 強 く 解 決 を 望 ん で い る 課 題 を 参 第 12 回 加 者 に 提 起 す る 「 課 題 提 起 者 (1 名 )」, 課 題 提 起 者 の 課 2012/05/09 題 解 決 を 支 援 す る 「 支 援 者 (通 常 10~ 20 名 )」, 全 体 の 第 13 回 e-learning の 学 習 からのドロップアウトをいかに防 ぐか? 2012/05/23 進 行・調 整 役 で あ る「 フ ァ シ リ テ ー タ ー (1 名 )」で 構 成 第 14 回 自 社 の 人 材 をどう育 てるか,高 度 化 するか? 新 たなホームページ制 作 パッケージ商 品 をどのように拡 2012/06/15 販 していけばよいか? 2.3. 課題 提 起者の満足 度と感情 変 化 第 15 回 何 かあったらの 前 に 依 頼 を受 けられるよう,自 分 のサー 2012/07/26 ビスを知 ってもらうためには(士 業 ) 第 16 回 組 織 力 を 高 め、 目 標 達 成 する ために、 社 内 でどの よう に 2012/07/18 アクションしたらよいか? 第 17 回 新 し いサ ービ ス を 創 出 を 支 援 す る コ ン サ ルティ ン グは ビ 課 題 提 起 者 の満 足 度 と快 感 情 への反 転 度 からみた感 情 変 化 を表 3 に示 す.課 題 提 起 者 の満 足 度 「0(まったくそう思 わない)~10(非 常 に そう 思 う )」のうち,10 ~9 を「高 満 足 度 群 」,8~7 を「中 間 群 」,6 以 下 を「低 満 足 度 群 」と分 類 する 2012/08/27 ジネスとして成 り立 つのか? と,「高 満 足 度 群 」が 14 名 (70%),「中 間 群 」が 4 名 (20%), 第 18 回 食 の食 べ合 わせを広 めていくためにはどうしたらよいか ? 2012/09/05 「低 満 足 度 群 」が 2 名 (10%)であった. 「高 満 足 度 群 」の 14 名 中 8 名 (57%)において,前 半 の収 第 19 回 スポーツ 実 践 を広 めるために, 自 分 は 何 に 取 り 組 めばよ 2012/09/11 いか? 束 思 考 時 に「 不 安 」,「 必 死 」な どの 不 快 な 感 情 から, 後 半 第 20 回 自 社 サービス において, 顧 客 の マネ ジメント をどう すれば 2012/10/25 よいか の感 情 に転 ずる 特 徴 的 なパターンが 見 られた.一 方 で,「中 の 発 散 思 考 時 に「 楽 しい」,「 興 味 深 い」 ,「 感 動 」などの 快 間 群 」・「低 満 足 度 群 」(計 6 名 )では,「不 快 →快 」の感 情 パ 第 6~15 回 および第 18, 19 回 には参 加 者 の満 足 度 を ターンはなかった.「中 間 群 」・「低 満 足 度 群 」の 6 名 のうち, NPS (Net Promoter Score:正 味 の推 奨 比 率 )[11]で測 った 収 束 思 考 時 に「 不 快 」な 感 情 を いただい たもの はわずか 1 ところ+20~+92%と,参 加 者 から高 い支 持 が得 られている. 名 で,その他 は「楽 しく振 り返 りができている」,「心 地 よい」, 課 題 提 起 者 に対 しては WS 終 了 後 ,質 問 紙 による調 査 を 「落 ち着 いていた」などと,快 または 中 立 的 な感 情 であった. なお,高 満 足 度 群 で「不 快 →快 」とならなかった 6 名 のう 行 い,全 20 名 中 20 名 から回 答 を得 た(回 答 率 :100%).な お,依 頼 と質 問 紙 の配 布 ・回 収 は電 子 メールによった. ち,2 名 は自 分 の課 題 解 決 よりも交 流 制 約 法 をどう活 用 でき 質 問 項 目 は , (1) 課 題 提 起 者 を 務 め た こ と への 満 足 度 (0 るかに興 味 をもっていたことがインタビューで明 らかになって ~10 の 11 段 階 ),(2) 満 足 度 評 価 数 値 の選 択 理 由 ,(3) おり,もう 1 名 は交 流 制 約 法 に他 の方 法 を組 み合 わせて 試 課 題 提 起 者 からみた交 流 制 約 法 の意 味 や価 値 , (4) 課 題 行 したため WS の流 れが異 なり,他 データと単 純 に比 較 でき 提 起 者 経 験 後 から現 在 までに起 きた心 理 的 ・行 動 的 変 化 , ないものとなっている .この 3 名 を 除 くと,「高 満 足 度 群 」で (5) 課 題 提 起 者 と し て 感 じ た 交 流 制 約 法 の デ メ リ ッ ト , (6) 11 名 中 8 名 (73%)が「不 快 →快 」のパターンとなる. 表 3 では,課題提起者の感情変化をそれぞれの自由 収 束 思 考 時 ・課 題 再 定 義 時 ・発 散 思 考 時 ・WS 終 了 直 後 の 感 情 , (7) 交 流 制 約 法 の課 題 解 決 への貢 献 度 ――である. 記 述 欄 か ら 選 び 出 し ,「 必 死 」「 緊 張 」「 不 安 」 等 を -1, 本 研 究 では,(1) 課 題 提 起 者 を 務 めたことへの満 足 度 ,(6) 「楽しい」 「感動」 「 開 放 感 」等 を +1 と 割 り 振 り ,課 題 のうち収 束 思 考 時 ,発 散 思 考 時 の感 情 を分 析 対 象 とした. 提起者の快感情への反転度として, 「 心 理 状 態( 後 半 )」 -「 心 理 状 態( 後 半 )」の 値 を「 反 転 度 」欄 に 記 入 し た . 表 3 課題提起者の満足度の感情変化 反 転 度 参加 者の 満足 度 -1 問 題 に 対 しての 他 人 の 経 験 、 考 え 方 1 いマッチングビジネス の可 に つ い て の 議 論 が と て も 楽 し か っ たで 能 性 について す。 6 出 版 物 の編 集 作 業 に おけ 10 質 問 に 正 し く ・ 理 解 し や す い よ う に 答 え な 0 気 が 大 き く な っ てい く 感 じが あり 、 楽 し 1 る致 命 的 なミスをなくすに が ら 、 一 方 で 問 題 の 本 質 に つ い て、 自 分 かった。(アルコールのせいもある はどうすればよいか? の思 考 が 深 まっていた。 か?) 2 - 1 40% 7 パフォーマンスが低 い部 下 10 どんな質 問 が 来 るか わからないので 緊 張 し -1 かなり緊 張 がほどけて楽 しい状 態 2 77% 2 70% 0 63% 2 92% ID テーマ 提起 者の 満足 度 心 理 状 態 (前 半 ) 心 理 状 態 (後 半 ) 4 今 後 、 自 分 が 取 り 組 む た 10 とにかく、回 答 することに 必 死 でした。 1 のモチベーションを高 める ていた(とくに前 半 ) にはどうすればよいか? 9 入 札 制 度 下 の ビ ジ ネ ス に 10 悩 み の 選 択 を 間 違 っ た 。 しま っ た 。 こ ん な -1 ・皆 さん に 個 別 に 補 足 説 明 が で きる の 1 成 功 モデルはあるのか? はずじゃなかった。時 間 を戻 したい。 で気 持 ちが楽 になった。 10 お 客 様 セ ン タ ー の 社 内 報 10 沢 山 の 真 剣 な 質 問 を 頂 戴 し 、 と て も 感 激 0 問 題 の 分 類 と 解 決 策 が 具 現 化 してい 0 告 をインパクト ある もの にす した。真 摯 に 回 答 しなければと感 じた。 った。 るにはどうすればよいか? 14 新 た な ホ ー ム ペ ー ジ 制 作 10 夢 中 だ っ た が 、 受 け 答 え よ り も、 そ れは 自 -1 自 分 自 身 の キャ ラ ク ターに どん な先 入 1 パッケージ商 品 をど の よう 分 の 本 音 や本 心 か?と確 認 する 心 の 中 が 観 を持 たれている のかが、 意 外 に 興 味 に拡 販 していけばよいか? 忙 しかった。 深 かった。 15 何 かあったらの前 に 依 頼 を 10 反 論 をされたくないという 意 識 、 分 かっても -1 初 対 面 に も か か わ ら ず 真 剣 に 討 議 し 1 受 けら れる よう にする , 自 分 のサービスを知 ってもら うためには(士 業 ) 16 18 20 3 13 17 19 1 8 12 2 11 5 て いた だ い てい る 姿 に 感 謝 し て い ま し た。 ワールドカフ ェに 参 加 していなか っ たの で 、 ど ん な意 見 が 出 て いる の か 興 味 がありつつも、怖 さもありました。 組 織 力 を 高 め 、 目 標 達 成 10 グループ / なる べく 隠 す ことなく 状 況 や 悩 0 チーム ブ レスト /そ れは そう なん だ けど -1 する た め に 、 社 内 で ど の よ みを説 明 して意 見 を 聞 き たい。 全 体 / 4 ~ …!と言 い訳 したい気 分 課 題 に対 す うにアクションしたらよい 5 人 の 時 と異 なる 表 現 で 問 題 /課 題 を伝 る解 決 策 についての会 話 にはなって か? えたい。個 別 の例 についての悩 みではな い な い な、 と 感 じ た が 放 置 し た 。 WC く 、 参 加 する 皆 さ ん の 悩 み と して 参 照 で き /どちらかといえば、 課 題 の分 析 ・状 るよう に般 化 ?メタ化 ?し課 題 提 起 した 況 の 分 析 が 延 長 されていた。(私 という い。また、4~5 人 の 時 と異 なり、 人 数 が 多 情 報 源 が参 加 した影 響 かもしれない く なる と 「 不 特 定 多 数 」 に 情 報 開 示 し て い です。) る 気 分 に なり 、 あ ま り 具 体 的 な 情 報 ( 個 人 情 報 、会 社 の 内 情 等 )は 伝 えたくない。 食 の 食 べ 合 わ せ を 広 め て 10 一 つ ひ と つ の 質 問 へ の 回 答 で 必 死 で し -1 心 理 的 を ホ ッと した. 今 後 が 少 し 心 配 0 いく ためには ど う したら よい た。 な面 もあった. か? 自 社 サービスにおいて,顧 10 緊 張 と不 安 、少 しの 恐 怖 感 -1 開 放 感 、感 動 1 客 のマネ ジメント をど うすれ ばよいか 社 内 で サ ー ビ ス 人 材 を ど 9 正 しく 伝 え たいが 、 ど こ ま で が 通 じる だ ろ う -1 意 見 を 伝 え る と 言 う より は 、 聞 け る と 言 1 のように育 成 すればよい かと言 う不 安 、 うことが大 変 興 味 深 かったです。 か? e-learning の学 習 からのド 9 質 問 者 が 課 題 提 起 し た 前 提 に ついて、 な 0 課 題 再 定 義 に よ っ て か ? 参 加 者 の 0 ロップアウトをいかに防 ぐ ぜ混 乱 されていたのかが不 明 であった 意 見 のベクトルがあってきた。 か? 新 しいサービス を創 出 を支 9 (事 前 の 想 定 した範 疇 の 質 問 だ ったため) 0 課 題 提 起 者 の 意 識 (やる 気 、 情 熱 )な -1 援 する コンサルティン グは 事 前 に考 えていた問 題 再 定 義 のうち、ど ど、 非 構 造 的 な話 題 が 多 く なる の では ビジネスとして成 り立 つの れを採 用 するか 考 えていました。 ないかと、不 安 に 思 っていました。 か? スポーツ 実 践 を 広 めるため 9 質 問 にきちんと答 えられているか 不 安 な面 -1 自 分 の 問 題 を 真 剣 に 話 し 合 っ て く れ 1 に,自 分は何に取り組め がありました てる 姿 に 感 動 しま した. 自 分 の 名 前 が ばよいか? 様 々な場 所 から 発 せられ, 一 時 的 にス ターになった気 分 でした 今 後 , 自 分 が 就 職 支 援 新 8 質 問 に 答 え る こ と に 必 死 。 自 分 の 答 え に -1 自 分 の 中 を 他 の 人 が 整 理 整 頓 を し て 0 事 業 に ど の よう に 取 り 組 め 矛 盾 がないか、本 当 にそう思 っているの くれている感 覚 ばよいか? か。 地 域 に必 要 とされる ケーブ 8 楽 しく 振 り 返 り が で き る 。 意 見 型 の 質 問 に 1 意 見 を 出 させる という 意 味 で 、 少 なく と 0 ルテレビとは何 か? ついては、やや不 満 を感 じた。 もチ ームの誰 か 1 人 には 質 問 力 が必 要 と感 じた。 自 社 の 人 材 を ど う 育 て る 8 とても心 地 よい感 覚 で した。 特 に 質 問 に 対 1 楽 しいと感 じました。 1 か,高 度 化 するか? して明 確 に回 答 できた際 には、 自 分 はき ち ん と 状 況 を 把 握 で き て いる 、 と いう 気 持 ちになります。 自 分 の海 外 留 学 に会 社 は 7 極 めてニュ ート ラ ルな、ど の よう な質 問 に も 0 自 分 で は 考 え 付 か ないような様 々な意 1 何 を期 待 しているか? 素 直 に 対 応 したいという 気 持 ち。 見 や考 え 方 を多 く 聞 こうという 前 向 きな 状態。 運 動 ・ ス ポ ー ツ の 参 加 率 ・ 6 あま り 突 っ 込 ん だ 質 問 や 答 え に 困 る よう な 0 ワールドカフ ェ に は 参 加 せず 外 か ら 聞 1 実 施 率 を飛 躍 的 に高 める 質 問 を受 け なか ったので、 落 ち着 いていま いていま したが 、 振 り 返 る と、 中 に 入 っ にはどうすればよいか? した。 て一 緒 に ア イデア 出 しや議 論 する の も 面 白 か ったと思 いま す。 自 分 の 提 起 し た問 題 を各 所 で 様 々なアイデアが 出 さ れているようで、楽 しい気 持 ちでした。 今 後 の自 社 プ ロモ ーション 5 質 問 に ど の よ う な 答 え 方 を し た ら わ か り や 0 専 門 的 なことでやってしま うと、 基 本 的 0 における SNS 活 用 につい すく理 解 していただけるか・・・ な情 報 量 や体 験 の量 に差 がありすぎ て てあまり議 論 になっていないな・・・ 2 60% -1 - 1 37% 2 - 2 - 0 - -1 - 2 67% 1 - -1 20% 0 67% 1 - 1 63% 0 - らえているか?という不 安 がありました。 表 3 から, 「 課 題 提 起 者 の 快 感 情 へ の 反 転 度 」と「 課 相 関 が あ る こ と ,(3)「 課 題 提 起 者 の 満 足 度 」と「 参 加 題 提 起 者 の 満 足 度 」,「 参 加 者 の 満 足 度 」 の 間 の 相 関 係 者 の 満 足 度 」に 弱 い 相 関 が あ る こ と ,(4)「 課 題 提 起 者 数 を ま と め た も の を 図 1 に 示 す .こ の 図 か ら ,(1)三 者 の快感情への反転度」と「参加者の満足度」には強い の 間 に す べ て 正 の 相 関 が あ る こ と ,(2)「 課 題 提 起 者 の 相関があること――が判明した. 快感情への反転度」と「課題提起者の満足度」に弱い 参加者の満 足度 ∑𝑗={𝐴} 𝑤𝑖𝑗 + ∑𝑘={𝐵} 𝑤𝑖𝑘 = 0 (4) ∑𝑖∈{𝐴} ∑𝑘∈{𝐴} 𝑗={𝐴} 𝑤𝑖𝑗 = 𝑙={𝐵} 𝑤𝑘𝑙 (5) さらに,ユニット間の影響に方向性はないものと考 えて次式を仮定する. 課題提起者 の快感情へ の反転度 r=0.31 (n=20) 課題提起者 の満足度 図 1 快感情への反転度と 2 つの満足度の相関係数 𝑤𝑖𝑗 = 𝑤𝑗𝑖 (6) リバーサル理論における 2 つの状態を 2 つのスキー マに対応させ,各スキーマを構成するユニットが一つ これは因果関係を決めるものではない.しかし,感 の場合を考えると,図 2 のモデルができる. 情が満足度を決めていると仮定した場合, 「課題提起者 A の 快 感 情 へ の 反 転 度 」が 高 い →「 課 題 提 起 者 の 満 足 度 」 が高くなり→「参加者の満足度」が高くなるというパ スよりも, 「 課 題 提 起 者 の 快 感 情 へ の 反 転 度 」が 高 い → w11 「参加者の満足度」が高くなるパスの可能性が高いこ とがわかる.これは,課題提起者への参加者の共感が 参加者の満足度に影響を与えているためかもしれない. 図 2 B w21 a1 w12 a2 w22 2 ス キ ー マ ・ 2 ユ ニ ッ ト の PDP ス キ ー マ モ デ ル 2.4. 反転のカオスモデル 反転が起こるメカニズムは,アプターによるリバー このモデルの特徴は,同一スキーマ内では興奮を強 サ ル 理 論 ( 反 転 理 論 ) [12]に よ っ て 定 性 的 な 説 明 が で め合うことと,結合係数を大きくすると カオス的に振 き る [13]. こ れ に よ る と , 覚 醒 度 が 高 く な る に つ れ て る舞うことができる ことである.ただし,別スキーマ 不安が大きくなるが,何らかのきっかけで心理的な防 に対して抑制的に働く ため,片方が興奮するともう片 護策を認知すると,興奮状態へ いきなり反転する. 方が抑制される .そこで,興奮しやすさを示すバイア この反転ダイナミクスを説明するメカニズムとし スを適切に選べば, 2 スキーマ間でカオス的遷移を起 て ,PDP ス キ ー マ モ デ ル を 拡 張 す る と 現 れ る カ オ ス 状 こす.興奮のしやすさを 与えるバイアスが正味の入力 態 を 利 用 し た 反 転 メ カ ニ ズ ム を 提 案 す る [14-16]. によって少しずつ強められると仮定すると, 次式の連 PDP ス キ ー マ モ デ ル と は ,概 念 を 構 成 す る ス キ ー マ 想 型 PDP ス キ ー マ モ デ ル が 得 ら れ る [14, 15]. の解釈単位がユニット群からなるもので,ユニットの 活性度が互いに影響を及ぼし合うモデルである.第 i 𝑏𝑖𝑎𝑠𝑖 (𝑡 + 1) = (1 − 𝜀)𝑏𝑖𝑎𝑠𝑖 (𝑡) + 𝜀𝑛𝑒𝑡𝑗 (𝑡) (7) 番 目 の ユ ニ ッ ト の 活 性 度 a i (t+1)は ,直 前 の 時 刻 の 活 性 度 a i (t)と 当 該 ユ ニ ッ ト へ の 周 り の ユ ニ ッ ト か ら の 正 味 の 入 力 の 値 net i (t)の 正 負 に よ っ て , 興 奮 す る か 抑 制 さ れ る か が 次 の (1)式 と (2)式 に よ っ て 決 ま る . 𝑎𝑖 (𝑡 + 1) = 𝑎𝑖 (𝑡) + {1 − 𝑎𝑖 (𝑡)}𝑛𝑒𝑡𝑖 (𝑡) ・・・ 𝑛𝑒𝑡𝑖 (𝑡) ≥ 0 (1) 𝑎𝑖 (𝑡 + 1) = 𝑎𝑖 (𝑡) + 𝑎𝑖 (𝑡)𝑛𝑒𝑡𝑖 (𝑡) ・・・ 𝑛𝑒𝑡𝑖 (𝑡) < 0 (2) こ こ で , 正 味 の 入 力 net i (t)は , 周 り の ユ ニ ッ ト か ら の 影 響( 結 合 係 数 を w i j と す る )の 総 和 と .第 i 番 目 の ユ ニ ッ ト へ の バ イ ア ス bias i (t)に よ っ て 次 式 で 決 ま る . 𝑛𝑒𝑡𝑖 (𝑡) = ∑𝑗 𝑤𝑖𝑗 𝑎𝑗 (𝑡) + 𝑏𝑖𝑎𝑠𝑖 (𝑡) (3) 結 合 係 数 に は ,次 の 関 係 ,総 和 則( (4)式 )と 対 称 則( (5) 式)の関係を与えておく. 図 3 連 想 型 PDP ス キ ー マ モ デ ル に よ る カ オ ス 的 遷 移 これらのシミュレーション結果のユニット活性度 の 相 対 差 Δ a(t)=a 1 (t)-a 2 (t)を 縦 軸 に ,時 刻 を 横 軸 に と り 図 3 に示した. 2 つの間の興奮がカオス的遷移を起こ して反転している様子がみごとにシミュレーションさ れている.このカオス的遷移は, 2 つのスキーマに対 応 す る 初 期 値 集 合 (Basin)が 重 な る こ と , 片 方 の ア ト ラ クタが不安定化した末にカオス化すること,カオスア トラクタともう一方の初期値集合とが重なりあうこと ― ― で 起 こ る .こ れ は 山 口・阪 井 に よ っ て 発 見 さ れ「 乗 り換え危機」と名付けられたカオス的危機のひとつで あ る [17]. こ の 概 念 図 を 図 4 に 示 し た . × Chaos Attractor Chaos Attractor 2. 乗り換 え危機 × × Basin Basin Basin 図 4 乗り換え危機によるカオス的遷移のメカニズム 3. お わ り に 創造的なワークショップを作るために参加者の交 流を産みの苦しみへ制約したのちに解放する 「交流制 約 法 」を 提 案 し ,20 回 に わ た る 実 施 結 果 を 評 価・解 釈 するために,課題提起者の感情に焦点を当てたワーク ショップ効果測定法を提案 した.これは,課題提起者 の感情が「収束」と「発散」の各段階でどう変化した かが,課題提起者や参加者の満足度と相関するとの仮 説に基づくものである .検証の結果,感情が満足度を 決めていると仮定した場合, 「課題提起者の快感情への 反転度」が高い→「課題提起者の満足度」が高くなり →「参加者の満足度」が高くなるというパスよりも, 「課題提起者の快感情への反転度」が高い→「参加者 の満足度」が高くなるパスの可能性が高 くなる.これ は,課題提起者への参加者の共感が参加者の満足度に 影響を与えている 可能性を示唆している. さらに,課題提起者の感情の反転ダイナミクスを, PDP ス キ ー マ モ デ ル を 拡 張 し た 連 想 型 ス キ ー マ モ デ ル によるカオス的遷移によってシミュレーションできる ことを示した. 謝辞 本 研 究 は 平 成 24 年 度 科 学 研 究 費 助 成 事 業 [基 盤 研 究 (C) 24530491]の 助 成 を 受 け た も の で す . 文 献 [1] 中 野 民 夫 ,“ ワ ー ク シ ョ ッ プ ― 新 し い 学 び と 創 造 の 場 ,” 岩 波 新 書 , 岩 波 書 店 , Jan. 2001. 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[14] 阪 井 和 男 , 片 山 硬 , 大 岩 幸 太 郎 , 和 田 悟 ,“ 平 均 場 近 似 に よ る PDP ス キ ー マ モ デ ル の カ オ ス ダ イ ナ ミ ク ス の 理 論 ,”明 治 大 学 教 養 論 集 ,249 号 , 自 然 科 学 , pp. 67-104, Mar. 1992. [15] K. Sakai, T. Katayama, K. Oiwa and S. Wada, “Theory of Chaotic Dynamics with Transfer Crises in a Mean-Field PDP Schema Model (Discovery of Transfer Crises and Its Cognitive Meanings),” The Bulletin of Arts and Science Meiji University , No. 249, pp. 105-150, Mar. 1992. [16] K. Sakai, T. Katayama, S. Wada and K. Oiwa, “Chaos Causes Perspective Reversals for Ambiguious Patterns,” Advances in Intelligent Computing , Springer, pp. 463-472, 1995. [17] Y. Yamaguchi and K. Sakai, "New type of 'crisis' showing hystereses,"Physical Review A, American Physical Society, Vol. 27, No. 5, pp. 2755 -2758, May 1983.