...

二酸化炭素排出量とコストを 削減したサザンクロス大学

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

二酸化炭素排出量とコストを 削減したサザンクロス大学
二酸化炭素排出量とコストを
削減したサザンクロス大学
サザンクロス大学 (SCU) は、 学生への学習提供及びサポートへのアプローチを再構築
するため、6,400 人のキャンパス外の学生と、キャンパス内の学生の管理を統合すること
を考えました。そして 2005 年、 Blackboard CollaborateTM を使ったオンライン学習ス
ペースがパイロットプログラムとして SCU ビジネススクールに導入されました。 2007 年、
セッションの参加率が 6,000 人から 24,000 人まで跳ね上がり、 セッションの録画再生回
数が大学全体で約 48,000 にまで及びました。 26 のバーチャルコースレビュー会議を開
催し、 大学は燃費と関連費で $41,000AUD( オーストラリアドル ) を節約し、 対面で会議
を開催した場合の 27,778Km の移動距離を短縮したことで、 6.1 トンの温室効果ガスを
削減しました。
SCU はオーストラリアの公立大学で、革命的な教育と研究を
コミットしています。大学には 16,000 人の学生から成る 7 つの
アカデミックスクールがあります。
主要な管轄区域はノースイーストニューサウスウェールズとサ
ウスイーストクイーンズランドですが、 キャンパスはリズモー、 コフ
スハーバー、 トゥウィードヘッズに分かれています。学生の国籍
は様々で 80 ヵ国に及び、そのうち 40% が遠隔教育を受けてい
Brisbane
ます。
Gold Coast
& Tweed Heads
Lismore
1997 年、 SCU ビジネススクールが提供する学部生と大学
Cof fs Harbour
院生のプログラムは、 キャンパス内、 キャンパス外の学生に対し
て紙ベースの学習モデルを使用していました。コースの履修件
Sydney
数と人気が高まるにつれて、 毎学期 2 つのテレカンファレンスと
ワークショップが週末に主要都市で開催されました。
1
blackboardcollaborate.com
しかし、 2005, 2006 年には、 このテレカンファレンスとワークショップ
この革新的なオンライン学習テクノロジーの導入には、 教職員、 学
による補習の効果が薄れていることが明確になり、 キャンパス外の学
生の理解と協力を要しました。大学はボトムアップの変化マネージメン
生の出席率も大幅に下がりました。このようなセッションの多くは中止さ
トプログラムを採用、 「プロダクトチャンピオン」と「アーリーアダプター」を
れるか、 ほんの数人の学生を対象に実施されました。また、 入学者の
活用して新しいツールの機能やメリットを紹介しました。学生はライブお
多国籍化が加速し、学生評価にも課題が生じていました。
よび録画された動画教材などですぐオンライン講義のメリットを感じるよ
SCU ビジネススクールの教員は、キャンパス外の学生たちとの関係
うになりました。この革新と、より多くの講義への導入実現は、他の誰で
もない学生の要望だったのです。
性を再び活性化する必要に迫られていました。会計監査を教える
Stepehn Rowe 氏は、 「目標は、 より包括的になってキャンパス外の
SCU への Blackboard CollaborateTM の影響は甚大なものとなり
学生の参加率を高めることでした。両者共通の評価項目をつくること、
ました。システムはオーストラリアと海外学生の環境を考慮し、 幅広い
キャンパス外の学生もキャンパスの様子が伝わることを目指していまし
接続スピードに対応できるように設計されています。セッションの出席
た。最終的なビジョンは、 キャンパス内外の学生を別々に扱うのではな
者数は 2007 年の 6,628 から 2010 年には 24,396 にまで増えました。
く、一括管理することでした。」
参加は音声、 チャット、 ホワイトボードから可能で、 参加できない学生
イノベーションによって学生がオンラインで
ひとつに
は、 専用無料ツール Blackboard CollaborateTM Publish を使って
様々なフォーマットの録画で追いつくことができます。 2010 年の閲覧
数は 47,652 件で、2007 年の 40,000 件から大幅に増加しました。「共
2005 年、 SCB ビ ジ ネ ス ス ク ー ル は 25 の シ ー ト ラ イ セ ン ス で
同作業とディスカッションを通じた学習で、 ビジネスのような世界では
Blackboard CollaborateTM を導入しました。その目標は、 より多くの
議論とディベートが重要であることを学びました。」 といった、 学生から
遠隔学習受講生に対して更なる可能性をもたらすバーチャルなクラス
の前向きなフィードバックが集まっています。
ルーム、 オフィス、 会議スペースをつくることでした。これは、 キャンパ
ス外の学生のみに対するワークショップやテレカンファレンスの実施より
も費用対効果の高い代案であることが明らかでした。 「インターネット接
続がある場所ならどこからでも参加することができ、 さらに録画機能に
より、 学生への学習サポートの提供へのアプローチを完全に再構築す
るポテンシャルが生まれました。」と Row 氏は話します。
2006 年、 導入初年度の成功を受け、 SCU ビジネススクールは 50
シートライセンスを購入し、 翌年度に無制限のライセンスを取得すると
学生たちにはチャットがより人気で、最も優れたツールとしてよく活用
されていると教員は話します。ホワイトボードでできる様々なタスクは感
動的で、 アプリケーション共有も非常に人気です。また、 「これまで
Blackboard CollaborateTM にリアルタイムで参加したことはなく、 録
画を見たことがある程度でした。しかし実際に参加すると、 クラスルー
ムに直接出向く手間がないのに実際に教室にいるかのような感覚でし
た。」 「キャンパスの内外関係なく、 同等の教育を受けられます。」 な
ど、フィードバックの内容は前向きです。
いう大学の確約を取り付けました。 Rowe 氏は、 SCU の戦略的な目
的を達成するためには Blackboard CollaborateTM の導入が必要不
可欠だと認識しています。様々な国籍の学生たちに、 エンゲージメント
が高く、 インスピレーションに富んだ革新的な学習体験を提供できてい
るといいます。 「Blackboard CollaborateTM のようなオンライン学習
テクノロジーは、 私たちが教員として進化するツールを与えてくれ、 学
生、同僚、より広い世界と生産的につながる術を与えてくれました。」
2010 年、Blackboard CollaborateTM
への満足度の全体像 :
商業経営学のコースレビュー
非常に良い 60%
33%
やや良い 33%
60%
7%
やや悪い 0%
どちらでもない 7%
非常に悪い 0%
2
初 期 の パ イ ロ ッ ト プ ロ グ ラ ム が 始 ま っ て か ら、 Blackboard
また、移動距離が27,778km短縮され、温室効果ガスが6.1トンも
CollaborateTM は大学で様々な方法で活用されています。教員と学生
削減されたこともわかりました。これは全オーストラリアの一般家庭か
はテクノロジーがプレゼンテーションの質をいかに変革したかに感心してい
ら排出される温室効果ガスの年間平均量の43%に値します。
ます。
さらに、 アンケートにより会議の質や結果への影響は少ないことを証明
する以下の結果がでました :
Blackboard CollaborateTM によって可能になること :
▶学習評価のための、学生による授業内プレゼンテーション
▶回答者の 93% が、 Blackboard CollaborateTM を使ったコースレ
ビュー会議の全体的な体験を非常に良いもしくはやや良いと評価
▶学生による、カンファレンス参加者への体験のシェア
▶67% は対面の会議に比べて結果の質が以前と同じもしくはそれ以
▶新入生へのオリエンテーションセッション
上だと回答
▶卒業生と主題の専門家による知識の共有
▶93% が対面の会議で求められるのと同じ結果を達成するのにプロ
時間と費用の節約
グラムが効果的だったと回答
Blackboard CollaborateTM は大学の運営面にもメリットをもたらし
ています。大学の戦略的維持可能性計画の鍵である、 環境の維持
可能性指針へのコミットメントを強化しているのです。
2010 年の春、 SCU ビジネススクールは研究プロジェクトを立ち上
げ、26 のバーチャルコースレビュー会議を、経済と環境への影響、品
質と結果の観点で対面の会議と比較を行いました。研究では、 オンラ
インコラボレーションへの置き換えにより、 大学のスタッフが移動時間
を節約し、 教育、 研究、 サービス活動に集中することができていること
がわかりました。また、 燃料費の他に交通費、 宿泊費、 食費、 会議で
使用する部屋代を含む $41,000AUD のコスト削減を実現しました。
Blackboard CollaborateTM 利用頻度の推移
54,000
48,000
42,000
36,000
30,000
2007
24,000
2008
18,000
2009
12,000
2010
6,000
0
セッション数
セッションへの
出席者数
録画セッション数
録画セッション
再生回数
blackboardcollaborate.com
Rowe 氏は、 「今後も対面の会議は残りますが、 Blackboard CollaborateTM はあらゆる戦略的レベルで味方してくれました。まず、 キャンパス内
の学生とキャンパス外の学習者のエンゲージを可能にしてくれました。2 つ目に、私たちが目標に掲げる持続可能性を支援してくれています。オンライ
ンコラボレーションのポテンシャルがスタッフによって最大限に活用され、 上層部によって推奨され、 アカデミックと組織的な構造に完全に取り入れら
れれば可能性は無限大だと思います。」とまとめました。
Blackboard CollaborateTM に関する詳細は、 http://www.blackboard.jp/platforms/collaborate/ をご覧いただくか、 Blackboard 日本総販売
代理店アシストマイクロ株式会社までお問い合わせください。
引用・参考文献:
・Gallagher, S., Howton, K., Sloan, K. & Rowe, S “Investigating the Financial and Environmental Impact of the use of
Elluminate to conduct Meetings at Southern Cross University” accessed at www.scu.edu.au/sustainability/index.php/33
・Rowe, S. (2007). The Evolution of Audiographics Technologies. In C. Montgomerie & J. Seale (Eds.), Proceedings of
World Conference on Educational Multimedia, Hypermedia and Telecommunications 2007 (pp. 522-528). Chesapeake,
VA: AACE. Retrieved from www.editlib.org/p/25431
・SCU 2011-2015 Strategic Plan accessed at www.scu.edu.au/strategicplan
開発元
販売元
Blackboard Inc.
650 Massachusetts Avenue N.W.
6th Floor
Washington, DC 20001-3796 U.S.A.
http://www.blackboard.com/
アシストマイクロ株式会社
Blackboard Japan Project
〒164-0012
東京都中野区本町 3-31-11 野村不動産中野坂上ビル 7F
TEL: 03-5302-2981 FAX: 03-5302-2844
http://www.blackboard.jp/
E-mail: [email protected]
Fly UP