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5月10日東京証券取引所メールマガジン

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5月10日東京証券取引所メールマガジン
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東 京証 券 取引 所 CLUB CABU News (No.3953) 2016/5/10
http://www.jpx.or.jp/
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【 本 日の 目 次】
1.新 着情 報
◆ YouTube チ ャン ネル 「 東証 IR ム ー ビー ・ス ク エア 」 新着 動画 紹 介
2.市 況情 報
◆ 本日 の株 価 指標 等
◆ 第一 部前 ・ 後場 概況
3.マ ーケ ット ニ ュー ス
4.セ ミナ ー情 報
5.コ ラム
◆ 証券 取引 等 監視 委員 会 から の 寄稿
= = == = == == = == = == = == == = == = == = == == = == = =
※ 以 下に つい て は、 証券 取 引等 監 視委 員会 の ウェ ブ サイ ト 掲載 にあ た り、 上 記
目 次 5.コ ラ ムを 抜粋 して お りま す 。
= = == = == == = == = == = == == = == = == = == == = == = =
◆ 証 券取 引 等監 視委 員 会か ら の寄 稿
投稿
No.157
1 .「 投資 を通 し て将 来を 考 える 。」 園 マリ (証 券 取引 等 監視 委員 会 委 員 )
2 01 6 年年 明け 早 々か ら 、市 場 がは なは だ 落ち 着 かな い 。
投 資に 将 来の 不確 実 性が 伴 うの は 、避 けて 通 れな い もの だ が、 これ だ け変 動
が 大 きく な ると 、一 般 投資 家 が市 場 を敬 遠す る こと 、 一方 で 、市 場変 動 によ る
短 期 的利 益 をね らう 動 きに 傾 くこ と が考 えら れ る。
敬 遠に つ いて は、 市 場が 不 安定 な 時に は、 安 全 性 を 優先 す る資 金を 引 き上 げ
る の は、 考 えら れる 選 択の 一 つで あ り、 その こ と自 体 が問 題 とは 言え な い。
け れど も 、市 場に お ける 投 資を 避 けて も、 将 来の 不 確性 を すべ て避 け て通 れ
る 訳 では な い。 特に 若 い世 代 の方 々 は、 変化 す る環 境 の中 で 、長 い将 来 を生 き
て い かな け れば なら な い。 安 全策 と 思っ た道 が 、大 局 的、 結 果的 には 安 全で な
い こ とも あ る。 複雑 な 社会 の 将来 の 結果 を言 い 当て る こと は 、何 人に も 出来 な
い が 、将 来 に向 けて の 選択 肢 をな る べく 多く 持 ち、 柔 軟さ を 保つ こと が 、も し
か す ると 最 大の 安全 策 であ り 、自 分 が納 得で き る道 か もし れ ない 。
マ イナ ス 金利 に突 入 した か らと い って 、投 資 対象 に つい て 十分 に理 解 する こ
と な く、 一 見リ ター ン が高 そ うな 投 資に 飛び つ くの は 禁物 だ が、 頭か ら 敬遠 す
る の も選 択 肢が 限ら れ てし ま う。 自 分の 人生 と 経済 基 盤を ど う設 計す る か、 不
安 定 な時 代 だか らこ そ 、正 面 から 考 えて 選択 肢 を広 げ てい く しか ない の では な
いか。
昨 今、 老 後資 金は ど の位 必 要か な ど、 老後 の 生活 に 関す る 話題 が多 い が、 自
分 に 合っ た 設計 を、 若 いう ち から 自 分で 考え る こと も 、人 生 の大 切な 仕 事の ひ
と つ だと 思 う。
稼 ぐに 追 いつ く貧 乏 はな し 。と い う言 葉が あ るが 、 自分 が どの 分野 で どの よ
う な 仕事 、 貢献 がで き るか 、 それ が 収入 基盤 と なる か 、つ ま り自 分が 稼 ぐ道 を
ま ず 考え 、 その うえ で 、貯 蓄 、投 資 、保 険な ど 、中 長 期的 な 設計 を出 来 るだ け
若 い 時代 か ら立 てて ほ しい 。
折 々に 現 実と 計画 と のず れ を意 識 し、 世の 中 思い ど おり に は行 かな い こと も
受 け 止め な がら 年輪 を 重ね 、 その 過 程で 社会 に 対す る 視野 が 広が れば 、 素晴 ら
しい。
投 資は 将 来の リタ ー ンを 期 待し て 行う もの で 、本 来 未来 志 向で ある 。
将 来の リ ター ンが 期 待で き る理 由 を納 得し て 投資 す るた め には 、投 資 対象 の
こ と を知 る 必要 があ り 、自 然 に勉 強 した くな る 。例 え ば、 手 始め に自 分 が愛 用
し て いる 製 品を 作る 会 社の 株 を買 っ てみ よう と 思っ た とす る 。ど うし た らそ の
会 社 のこ と をも っと 知 るこ と がで き るか 。
会 社の ホ ーム ペー ジ にア ク セス す れば 、投 資 家に 対 する 様 々な 情報 が 入手 で
き る 。自 分 は決 算書 を 見て も わか ら ない と思 い 込ん で いる 方 も、 まず は 、文 章
で 書 いて あ るこ とを 読 むだ け でも 、 随分 いろ い ろな こ とが 記 載さ れて い る。 ラ
イ バ ル会 社 の情 報を 入 手し て 比較 す るの も興 味 深い 。 さら に 進ん で、 そ の会 社
の 製 品の 原 材料 の調 達 市場 、 販売 市 場の 動向 を 勉強 す るの も 楽し い。
投 資対 象 会社 を取 り 巻く 経 済環 境 は、 グロ ー バル 化 の中 で 、極 めて 複 雑に な っ
て い て、 ア ナリ スト 、 機関 投 資家 の 力を 頼り に する と ころ も 大き いが 、 その 場
合 で も、 投 資対 象の こ とを 少 しで も 深く 知り 、 中長 期 的成 長 を願 う気 持 ちを 根
底 に もっ て いれ ば、 投 資家 と して 深 みが 出て く るば か りで な く、 経済 に つい て
考 え る素 地 が、 自然 に 蓄積 さ れて く ると 思う 。
市 場変 動 によ る短 期 的利 益 をね ら うこ とに つ いて は 、ル ー ルの 範囲 内 で行 う
の で あれ ば 他人 がと や かく 言 うこ と では ない が 、あ ま り夢 中 にな ると 相 場操 縦
な ど の誘 惑 にか られ る こと も ある し 、あ えて 個 人的 な 希望 を 言え ば、 貴 重な 人
生 の 時間 を どう 配分 し て使 う かも 、 中長 期的 な 視野 で 考え て 頂け れば と 思う 。
若 い方 々 への メッ セ ージ の よう に なっ てし ま った か もし れ ない が、 投 資が 将
来 を 考え る 材料 の宝 庫 であ る こと は 、す べて の 世代 に 共通 す る。
過 去の 経 験に 照ら し て将 来 を考 え るこ とは 、 円熟 期 を迎 え た世 代だ か らこ そ
で き る面 も あろ うし 、 子供 や 孫を 思 うこ とは 、 将来 を 思う こ とで もあ る 。経 済
社 会 の変 化 に対 する 敏 感さ を 保つ と 、頭 の活 性 化に も 繋が り そう だ。
※ 文 中、 意 見に わた る 部分 は 、筆 者 の個 人的 見 解で す 。
2 . クレ デ ィ・ スイ ス 証券 株 式会 社 に対 する 検 査結 果 に基 づ く勧 告に つ いて
証 券取 引 等監 視委 員 会( 以 下「 証 券監 視委 」 とい い ます 。)は 、 クレ ディ ・
ス イ ス証 券 株式 会社 ( 以下 「 当社 」 とい いま す 。) を 検査 し た結 果、 平成 28 年
4 月 15 日 、金 融 庁に 対し て 行政 処 分を 行う よ う勧 告 いた し まし た( 詳 細は 下 記
リ ン ク参 照 )。
( 公 表文 ) http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2016/2016/20160415-1.htm
【 事 案の 概 要】
本 件は 、 当社 につ い て、 法 人関 係 情報 の管 理 に不 備 があ る 状況 、法 人 関係 情
報 を 提供 し た勧 誘と の 法令 違 反行 為 が認 めら れ たも の です 。
法 人関 係 情報 とは 、 金商 法 上 、「 上場 会 社等 の運 営 、業 務 又は 財産 に 関す る
公 表 され て いな い重 要 な情 報 で あ っ て顧 客の 投 資判 断 に影 響 を及 ぼす と 認め ら
れ る もの 」 のこ とを 言 い、 金 商業 者 は、 不公 正 な取 引 の防 止 を図 るた め 法人 関
係 情 報を 適 切に 管理 す るこ と が求 め られ 、ま た 、顧 客 に対 し て法 人関 係 情報 を
提 供 して 勧 誘す るこ と が禁 止 され て いま す。
当 社で は 、ヘ ッジ フ ァン ド や運 用 会社 等の 顧 客に 対 する 営 業を アナ リ スト が
サ ポ ート し てお り、 ア ナリ ス トは 、 アナ リス ト レポ ー トの ほ か、 電話 や 電子 メ ー
ル 等 によ っ て、 上場 会 社か ら 取材 等 で取 得し た 情報 を 顧客 や 営業 員に 伝 える と
と も に、 当 社の 自己 売 買の 担 当者 に 対し ても 顧 客と 同 様に 情 報の 提供 を 行っ て
い ま した 。
こ うし た 情報 のう ち 非公 表 のも の には 法人 関 係情 報 が含 ま れて いる 可 能性 が
あ る にも か かわ らず 、 その 該 当性 に つい ては 、 アナ リ スト 自 身の 判断 に 委ね ら
れ 、 当社 内 で審 査が ほ とん ど 実施 さ れて いな い 中で 法 人関 係 情報 が複 数 の顧 客
に 提 供さ れ てい まし た (法 人 関係 情 報の 管理 に 不備 が ある 状 況)。
ま た、 ア ナリ スト か ら法 人 関係 情 報を 伝え ら れた 当 社営 業 員が 、当 該 情報 が
公 表 され る 前に 顧客 に 提供 し て株 式 の買 付け の 勧誘 を 行っ て いま した ( 法人 関
係 情 報を 提 供し て勧 誘 する 行 為 )。
こ れら の 問題 の根 本 原因 と して は 、当 社に お いて 内 部管 理 部門 等の 人 員を 削
減 し てい る 過程 にお い て、 内 部統 制 の確 保が 十 分に 図 られ て いな いこ と にあ っ
た と 考え ら れま す。
3 . 最近 の 有価 証券 報 告書 等 の虚 偽 記載 に対 す る課 徴 金納 付 命令 勧告 事 案に つ いて
証 券監 視 委は 、開 示 検査 の 結果 、 以下 の事 案 につ い て課 徴 金納 付命 令 勧告 を
行 い まし た 。
・ H28.4.15 株 式 会社 エナ リ スに 係 る有 価証 券 報告 書 等の 虚 偽記 載
( http://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2016/2016/20160415-2.htm )
【 事 案の 概 要】
株 式会 社 エナ リス ( 以下 「 エナ リ ス」 とい い ます 。) は、 電力 の 小売 自由 化
な ど 、競 争 の激 化が 予 想さ れ る事 業 環境 の中 、 当時 の 経営 陣 の売 上至 上 主義 と
い う 経営 方 針の 下、 平成 24 年か ら発 電 所の 建設 ・ 販売 を 行う 電源 開 発事 業 に進
出 す るな ど 、事 業規 模 拡大 を 志向 し てい まし た 。
こ のよ う な中 、エ ナ リス は 、当 時 の経 営陣 の 主導 の 下、 東 京証 券取 引 所マ ザ
ー ズ 市場 へ の株 式上 場 (平 成 25 年 10 月 )の 直 前期 で ある 平 成 25 年9 月第 3 四半
期 か ら、 株 式上 場後 1 年に 満 たな い 平成 26 年 6月 第 2四 半 期に かけ て 、例 え ば、
電 源 開発 事 業に おい て 、第 三 者へ の 太陽 光発 電 施設 等 の販 売 を装 うな ど して 、
売 上 を過 大 に計 上す る など し まし た 。
不 適正 な 会計 処理 が 発生 し た原 因 等と して 、 事業 環 境の 変 化や 競争 激 化を 背
景 と する 売 上至 上主 義 への 傾 倒、 内 部統 制の 機 能不 全 など が 把握 され ま した 。
証 券監 視 委と して は 、開 示 検査 等 を通 じて 正 確な 企 業情 報 の迅 速か つ 公平 な
市 場 への 提 供の 実現 等 を図 る こと に より 、市 場 の公 正 性・ 透 明性 を確 保 し、 投
資 者 を保 護 する ため 、 今後 と も、 適 切に 対応 し てま い りま す 。
■ 証 券取 引 等監 視委 員 会ウ ェ ブサ イ ト
http://www.fsa.go.jp/sesc/index.htm
■ 証 券取 引 等監 視委 員 会で は 、そ の 活動 状況 や ウェ ブ サイ ト の更 新情 報 など を
配 信 して い ます 。
http://www.fsa.go.jp/sesc/message/index.htm
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