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法律英語 1・2・3年次 選択必修科目 前期 金曜・3時限 金原恭子

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法律英語 1・2・3年次 選択必修科目 前期 金曜・3時限 金原恭子
科 目 名
法律英語
年 次
区 分
1・2・3年次 選択必修科目
期
曜日・時限
担 当 教 員
前期
金曜・3時限
金原恭子
【科目のねらい】
今日では英語が事実上の世界共通語である。また,国際化(あるいはアメリカ化)の波は政治・経
済・社会・教育・文化等多分野に及んでおり,種々の状況下での紛争の解決を主要機能とする法の実
務・研究において,高度の実践的英語力が必要とされる度合いは極めて高くなっている。このような
状況にかんがみ,この授業では英米法の基礎知識を必要に応じて与えながら,特に米国に重点をおい
て英文の実際の様々な資料を原語で読み,少しでも法律英語に慣れるよう訓練することが主なねらい
である。したがって,どのような英文法律資料であっても,抵抗なく自力で読解しようとする姿勢を
もてるようになることが最低到達目標である。
【授業の方法等】
英米法の基礎知識の部分についてのみ講義形式の授業となる。それ以外は,学生が毎回事前に配布
されていた英文資料を予習し,授業では理解困難だったところを中心に出席者同士で議論することに
よって,資料の正確な理解に達するような授業方法を採りたい。授業で取り上げる内容・範囲は,法
律英語を学ぶために最小限必要な英米法の基礎知識の獲得,及び具体的な判例・論文等の読解訓練で
ある。
【教材等】
英米両国(特に米国)の判例集・法令集・法律雑誌・新聞・著書(ケースブックを含む)等から,
過度の負担にならない程度の分量の素材を選び事前に配布する。参考文献として田中英夫編集代表『英
米法辞典』
(東京大学出版会・1991年)
。教材の選択に際しては,履修者の関心分野にも配慮したい。
【成績評価】
平常点(出席・発言状況・受講態度)を概ね50%,学期末試験(または小テスト・レポート)を概
ね50%として成績評価を行う。
【備考】
毎回必ず予習をして,わからないところがあっても粘り強く考えておくことが不可欠。
【各回の内容】
第1回 はじめに:授業の全体像の提示とミニ英文読解訓練
英語法律関係文献の読解力向上をめざすこの授業の全体像をまず提示する。実際には英文文献のほ
とんどは英米法関係の資料であるので,読解に必要な最低限の英米法の基礎知識にも触れておく。
また第3回目以降の授業の具体的イメージを掴めるよう,第1回の授業時に若干の英文読解を行う
予定であるので,受講希望者は事前に第1回授業のための英文資料を査収し必ず予習しておくこと。
第2回 オンライン・データベース LEXIS
米国のロー・スクールで広く利用されている有料オンライン・データベースLEXISの利用方法を学び,
そこでの法律英語の知識の応用に習熟する。受講者各自がそれぞれ端末を用いて実習形式で学ぶ。
第3回 判例(1)
合衆国憲法は判例憲法として制定以来発展を遂げてきた。ここでは注目度の高い分野の代表的憲法
判例(複数)を正確に読解する訓練を行う。必要に応じ,ケースブック等で関連判例も参照していく。
第4回 判例(2)
前回に引き続き1件目の判例を精読する。必要ならケースブック等に掲載の関連判例を参照する。
第5回 判例(3)
前回に引き続き1件目の判例を精読し,読み終わったら2件目の判例の読解に取りかかる。
第6回 判例(4)
前回に引き続き2件目の判例を精読する。必要ならケースブック等に掲載の関連判例を参照する。
第7回 判例(5)
前回に引き続き2件目の判例を精読する。
第8回 英米の新聞・一般雑誌の中の法律関連記事(1)
法の第一次資料や専門的な学術的著作以外に,日常多くの人が目にする新聞や雑誌にも法律関連の
文章が載ることがますます多くなっている。ここでは英米の代表的新聞や高級雑誌に載ったタイムリ
ーな記事を選んで,より一般的な法律関連の文章を読むことにする。まず1件目の記事を読解する。
なお,各記事の長さや難易度により,必ずしも毎回異なる記事を取り上げていくことはできないか
もしれないので,以下の第12回までの予定は希望的目安であることに留意されたい。
第9回 英米の新聞・一般雑誌の中の法律関連記事(2)
2件目の記事を読解する。
第10回 英米の新聞・一般雑誌の中の法律関連記事(3)
3件目の記事を読解する。
第11回 英米の新聞・一般雑誌の中の法律関連記事(4)
4件目の記事を読解する。
第12回 英米の新聞・一般雑誌の中の法律関連記事(5)
5件目の記事を読解する。
第13回 専門文献(1)
法学教育機関(たとえば米国のロー・スクール)または法曹団体が刊行している専門的法律雑誌に
掲載された論文を一つ選び,その読解のポイントを示した上で,実際にそのような論文を読んでいく。
専門的著書(あるいはその一部)も,適当なものがあれば選択肢とする。
第14回 専門文献(2)
前回に引き続き文献を読解し,その内容について議論する。
第15回 専門文献(3)
前回に引き続き文献を読解し,その内容について議論する。
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