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「国と地方の税源 配分の改善」及び「地域間の財政力格差の是正
「真の三位一体改革」による「国と地方の税源 配分の改善」及び「地域間の財政力格差の是正」 (内閣府・総務省・財務省) (提案・要望項目) 税源移譲による「地方の税源配分の拡充」及び交付税の財源 調整機能の強化による「地域間の財政力格差の是正」の実現 (理由・考え方) ・本年度の地方税財源を巡る議論においては、地域間の財政力格差の 是正に向けた方策が焦点になっている。 ・先の三位一体の改革における5.1兆円の地方交付税の削減など、 地方税財源を減少させた結果として地方財政の厳しさが増している ことを踏まえれば、何よりもまず税源移譲等により地方税財源の 拡充を図ることこそ喫緊の課題であり、国と地方の税収比を当面 1:1とすることを目指して、現行の枠組みにおいても可能な改革を 速やかに進めるべきである。 ・しかし、国の議論はこうした課題を先送りし、現行の地方税の総額の 範囲内のみで財政力格差を見直しする議論にすり替えようとしている。 ・特に地方法人2税の配分見直しに関しては、受益と負担の関係性を 崩し、各自治体の企業誘致などの税源涵養に向けた努力を無駄に するもので受け入れ難い。 ◆ 「国と地方の税源配分の改善」及び「地域間の財政力格差の是正」 という課題を同時に解決するため、次のように税源移譲・国庫補助 負担金改革・地方交付税改革をまさしく三位一体的に実施すること。 2 ①できるだけ多くの自治体に幅広く税収増のメリットが行き渡るよう、 偏在性の低い消費税から税源移譲を実現すること。 ②そして、税源移譲額に見合った国庫補助負担金の廃止を実施すること。 その際には単なる国庫負担率の引下げではなく、公共事業関係補助金の 廃止など、何よりも地方の自由度拡大につながる改革を実施すること。 ③これら税源移譲により不交付団体を一定程度増加させるとともに、地 方税収が増えても交付税を減らさない仕組みを通じて、財政力の弱い 自治体に対してより多くの交付税を配分可能とするなど、交付税本来の 財源調整機能を発揮させ、財政力格差の是正を図ること。 ④その際、地方交付税原資は、国税の中でも偏在性が高く、地方に 税源移譲すると地域間格差が拡大する法人税を中核に据えること。 このように、交付税原資の消費税と法人税の入れ替えを行うこと により、安定的な財源としての地方消費税収入を拡充するとともに、 消費税の国税収入を維持することも可能となる。 ■国の税制見直し議論と本市提案の比較 三位一体の 改革 (H18まで) 現在の 国の議論 国税分 地方税分 税源配分改善 所得税(-) 個人住民税(+) 国税移転の減(+) 国庫補助金(-) 原資減少(+) 総額削減(+) 交付額の減(-) 消費税(-) 地方消費税(+) 法人税(+) 地方法人2税(-) ※当面は、上記の税源交換を交付税原資で行う。 交付税に特別枠を設け、必要な交付額確保を検討 地方税収は増加 (3兆円の税源移譲) 安定性は高まるが 、 地方税収は増えない 地方法人2税を 都市部 (-) 本市提案 (真の三位一体 改革) 地方部 (+) 消費税(-) 地方消費税(+) 国税移転の減(+) 国庫補助金(-) 交付税総額維持(±0) 配分額の確保(±0) ⇒財源調整を強化 現実的には、原資の 消費税⇔法人税(国税) 地方税収は増えない 地方税は増加 提案・要望の担当/行政運営調整局財政部財源課長 大木 節裕 ℡ 3 財政力格差是正 交付税の大幅削減、税 源移譲額を上回る国庫 補助負担金減で、財政 力の弱い自治体に痛手 地域間の税収偏在は 縮小される 但し、受益と負担の租税 原則を崩し、自治体の 企業誘致努力等を損ねる 偏在性の低い消費税の 移譲と交付税の財源調 整機能強化により、財 政力格差を是正できる 045-671-2185