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2-5 産業基盤の方針
2-5 産業基盤の方針 ○基本的な考え方 甲府市では、果樹・野菜農業、宝飾品加工や印伝、ワインなどの地場産業、伝統ある商業、 地域資源を活かした観光関連産業などが発展してきましたが、地域の経済を持続的に支える 産業の振興のためには、周辺環境との調和を高めた産業基盤の整備が求められます。 甲府市の産業の一翼を担い、食糧自給や食の安全を支える農業の持続と活性化に向け、集 団的な農地や営農環境の保全を進めるとともに、農業振興と連携した市民農園や観光農園な どの新たな農業展開に向けた環境整備が必要です。 また、地域経済を先導する製造業の集まる工業団地や物流施設に集まる交通を円滑にし、 産業構造の変化に対応した新規産業を誘致することも重要な課題です。 商業では、中心市街地の活性化に向けて集客力の高い商業空間の形成を進めるとともに、 歩いて暮らせる便利な住宅市街地を実現する近隣商業の振興が必要です。 また、観光では、観光資源の活用や他産業との連携による相乗効果に向け、計画的な観光 振興を図ることが求められます。 以上のような観点から、甲府市商工業振興指針などを踏まえて、地域産業の振興や新規産 業の立地に必要な産業環境整備を着実に進めていきます。 ○推進の方針 農業基盤の方針 ○地域産業としての農業振興だけでなく、食糧自給や食の安全面からも、甲府市農業振 興地域整備計画に基づいて、集団的農地を中心に農地の確保を進めます。 ○地場農産物の地産地消や観光農業への対応を含め、市街化調整区域や非線引き区域に おける農地・農業環境の保全・整備を進めます。 ○耕作放棄地や遊休農地の発生防 止や解消に向け、代替耕作や市民 農園等への利活用を進めます。 28 工業・商業・観光基盤の方針 ○新山梨環状道路などの広域交通網の整備効果を活かして、国母工業団地、南部工業団地な ど既存工業団地の物流効率化に対応する道路整備などを進めるとともに、山梨県の進める 「企業立地基本計画」などを踏まえた計画的な土地利用を進めます。 ○中心市街地への複合的な都市機能の集積や、観光資源を活用した回遊性の向上などを進め る中で、人が集まり人でにぎわうまちなかの活性化に向け、多様な商業の振興を計画的に 進めるとともに、大規模小売店舗については適切な立地の誘導を図ります。また、既成市 街地では、利便性の高い地区拠点の形成に向けて、近隣商業の確保を図ります。 ○自然を含む多様な観光資源を保全し、複合的に活用するなど、計画的な観光振興を推進し ます。また、広域交通の拠点であるJR甲府駅を中心に、観光活動拠点となる情報発信機能 の整備や歴史資源の活用を図り、内外からの観光客にとって魅力ある観光を楽しめる環境整 備を進めます。 2 2 環境と調和した産業用地 (アリアデフィレンツェ) にぎわいのある商業 自然観光資源 魅力あるイベント 29