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信濃川河川空間のあり方
3 信濃川河川空間のあり方
3-1
基本理念
基本理念
信濃川を長岡市民の誇れる共有の財産として、
人との関わりを通して、豊かな自然や景観を
次世代へ継承します
●信濃川はこれから先も市民の誇れる「ふるさと長岡」の象徴であり続けます。
z 信濃川には、河川植生の豊かな環境、多くの農作物の生産の場である肥沃な土地からな
る広大な優良農地があります。
z 信濃川は、スポーツ・レクリエーション空間や快適な散策空間を提供しています。
z 信濃川は正に市民にとって、「ふるさと長岡」の象徴となるもので、市民の誇れる財産
です。
●水害から市民を守り、信濃川とともにある暮らしを目指します。
z 市民を水害から守るため、河川敷内の適正な維持管理を進め、安全な川として今後とも
維持・保全を図ります。
z 優良農地を支える耕作者が、この地で農業を続けていける営農環境を今後とも維持しま
す。
z 河川敷は、長岡まつり大花火大会の会場として活用するほか、日常的にも市民が気軽に
利用できる親水空間として活用を図ります。
●長岡を代表する大切な信濃川景観を次世代へ継承します。
z 長岡市は、他の都市にはない緑豊かで大きな河川空間を市街地に持っています。
z この河川空間は、中山間地の棚田や日本海と並び長岡を代表する原風景であり、「長岡
の顔」となるものです。
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信濃川河川空間のあり方
3-2
将来像
将来像
治水・自然・農地・レクリエーションが
調和した景観づくり
基本理念を実現するためには、治水、自然、農地、レクリエーションが調和した河川敷の
利活用が必要不可欠であり、これらが調和した河川空間こそ長岡らしい景観と言えます。
今後とも河川空間の良好な景観づくりを進め、市民共有の財産として次世代へと継承して
いきます。
ふるさと長岡の象徴「信濃川」
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3-3
信濃川河川空間のあり方
基本的な考え方と方向性
(1)自然環境・生態系
基本的な考え方
方向性
z 河川敷の農地を保全することにより、河川の多
様な生態系を創出します。
生態系と農地の調和
多様な
生態系の
創出
農地保全
z 市民、耕作者、河川管理者などの合意形成を経
て、景観形成の要素としたい高木を保全し、治
水や農業において支障となる高木を必要に応
じて伐採します。
z 樹林を間伐することにより、川の水を流しやす
くします。
疎林化による治水との調和
水の
流れ
水の
流れ
水の
流れ
z 樹林を間伐することにより、多様な植生の創出
を図り、人々の関わりや自然に親しめる場を創
出します。
z 樹林を間伐することにより、水面が見られるよ
うになり、信濃川を身近に感じられる景観を創
出します。
人が関わる河畔林の創出
間伐材を薪
などに利用
野鳥観察や虫取り
などの自然に親し
める場になります
日光が入ること
により多様な植
生になります
3
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信濃川河川空間のあり方
(2)農業・農地
基本的な考え方
z 農地は、樹林地よりも川の水が流
れやすいことから保全を図りま
す。
方向性
樹林地
農地と治水の調和
農地
治水
z 樹林化を防ぐために、現状の農地を農地として
継続させます。
z 休耕地は、適切な管理を行います。
z 耕作放棄地は、市民農園や園芸福祉などの利用
を図ります。
農地
農地
営農環境の改善
市民農園や
園芸福祉な
どに利用
耕作
放棄地
z 耕作地は、多くの農作物の生産だけではなく、
多様な生態系の創出、長岡らしい景観の保全を
担う場として保全を図ります。
農作物の
生産の場
多様な生
態系を創
出する場
農地保全
農業の
継続
農地の保全
景観を保
全する場
休耕地の適切な管理
耕作放棄地の利活用
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信濃川河川空間のあり方
(3)レクリエーション・活用
基本的な考え方
z 多くの市民や来訪者が楽しむ長岡まつり大花火
大会の会場などの、スポーツ・レクリエーショ
ン空間の適切な維持管理を行います。
方向性
スポーツ・レクリエーション空間の
維持
例1)冬のスポーツが楽しめる場
z 河川空間の農地や自然を活用し、市民と信濃川
の関わりを促進します。
河川空間の農地や自然の活用
例2)生活との関わりを創出する間伐材のエネルギー利用
例3)農業への理解を深める市民農園・農業体験
z 市民が、川の魅力と危険性を学ぶ場所として、
水辺の利活用の促進を図ります。
z 水に親しめる場所の整備を図ります。
生き物に配慮した水辺整備と利活用
例4)川への認識を深める総合学習の場
水辺
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信濃川河川空間のあり方
(4)方向性のまとめ
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