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医師キャリア支援センター ニュース
大学病院連携型高度医療人養成推進事業 地域連携 「+α専門医」 の養成 新潟大学医歯学総合病院 医師キャリア支援センター ニュース 2011. vol. 秋田大学から第二内科へ短期研修に来ました! 秋田大学第三内科より2名の先生方が第二内科へ5日間の短期研修に来ました。 感想をいただきましたので掲載します。 秋田大学医学部附属病院 第三内科 富樫 賢 研修内容:病棟見学、カンファレンスへの参加、透析の見学、リサーチミーティン グへの参加、など 診療内容・体制について リサーチに対する意欲には刺激を受けました。 当科と違い呼吸器/感染症が同じ科にあるのがいいと思いました。また、当科 として血液の分野についてお話することが出来ました。 地域的な医療、生活の差異を実感した点について 透析があるメリットデメリットについて 本学との相違点、印象に残った点について 回診用の聴診器が面白かったです。 秋田大学医学部附属病院 第三内科 山下 鷹也 研修内容:回診、チームカンファレンス、腎臓検討会、膠原病検討会、リサーチカ ンファレンス、研究見学、透析室見学 診療内容・体制について 臨床だけでなく研究でも力を入れている。 英語でのカンファ 地域的な医療、生活の差異を実感した点について 生活の差異については秋田と大きく変わらない。 本学との相違点、印象に残った点について 病棟実習の学生をほとんど病棟で見かけなかったが、どの様な実習をしているのか気になった。 その他 バスが多く出ており交通の便は悪くない。飲み屋が多く毎日充実しそうです。 同じ腎臓内科でも毛色が違い勉強になった。 2 沖縄県立宮古病院ほか 離島診療所へ1か月間の研修へ行ってきました!! 9/5 ∼ 9/28にかけて、沖縄県立宮病院、多良間診療所、伊是名診療において「離島での診療」をテーマに研修を行いました。 このような、1か月ほどの研修および2∼3日の短期研修への参加者をまだまだ募集しています。ぜひご応募ください。 新潟大学医歯学総合病院 総合診療部 馬場 晃弘 診療内容・体制について ①診療内容 内科診療一般 手技:縫合、デブリ、脱臼・肘内症整復、眼洗浄、関節穿刺、湿潤療法など ②研修医がいる場合 離島研修を行う機関が多いので重なる場合が多い。 研修医と一緒に診ることが多く、指導も必要になります。手技的なこともしっかり と修練しておくべきでしょう。 地域的な医療、生活の差異を実感した点について ①食事 1回の食事量が非常に多く、野菜は多いものの脂や肉類を必ず使用する。 お弁当は 「ご飯+おかず」 ではなく 「一面ご飯+その上におかず」 という盛りです。 私でも食べきるのにきつい量でした。 ②酒= 「泡盛(シマとよんでいる) 」 ほとんどの方は泡盛が主に飲むアルコール 日本酒の倍以上アルコール度数があるので注意です。 ③世代ごとの問題疾患 高齢者:高血圧>脂質異常、糖尿病>肥満 30-40歳代男:アルコール関連疾患(膵炎、胆石、肥満)、生活習慣病全般 10歳代:肥満(宮古島では肥満者の割合の方が多いが伊是名では数名) 高齢者の問題は県全体だが、若年者は南部ほど問題で南方の離島が重大です。 新潟大学との相違点、印象に残った点について 今後研修を行う方へ ①感染症に敏感 ①研修時期・期間 グラム染色は検査部にオーダーするのではなく医師自身 台風の時期に研修のため移動に制限を受けましたが、研 が検体を採取し、そのまま検鏡する体制になっていまし 修時期としては夏の暑さも和らぐのでちょうどよい時期 た。抗酸菌のチェックも同じように行っていました。 だと思います。 ②研修医の早期自立 1年目初期からも積極的に診察にかかわらせている感が ありました。手技についても、離島では様々な手技を行 う必要があるのでとにかくやらせていました。 ③離島での健康管理 冠症候群、脳血管障害は緊急搬送の対象となるため高血 圧の管理には気を配っている感がありました。 期間は1カ月で十分だと思いますが、「もう少しいても いいかな」 と思います。 ②研修機関 沖縄は北部と南部で患者さんの 「質」 が異なるので、各々 の離島を経験できたことは意義があったと思います。 ③もし後に続く医師がいれば 南部と北部各々で研修すべき 研修先での生活について です。 ①宿泊 各々の中核病院1週間+離島 宮古島や沖縄本島はホテルがあるので快適です。 診療所1- 2週間を提案します。 離島はペンション、民宿になるので環境(風呂、食事、 伊是名診療所はお勧めです。 コスメ、洗濯など)について事前確認が必要です。 2週間でも足りないくらいに ②交通 早めに予約を取れば航空機も安く済むのでそれが大切 色々できます。 2週間いればお隣の伊平屋診 です。 療所にも行けるので比較がで 台風を見越した移動が大切でした。 きます。 活動の記録 2011.7.31 「平成23年度第1回指導医キャリアアップ講習会」を開催しました 平成23年7月31日(日)午後2時45分より朱鷺メッセ新潟コンベンションセン ター 301会議室において、平成23年度第1回指導医キャリアップ講習会を開催し ました。 今回は講師に厚生労働省医政局災害医療対策室 DMAT事務局次長、国立病院 機構災害医療センター 臨床研修部政策医療企画研究室長の近藤久禎先生をお招き し、「東日本大震災における医療救援活動と被ばく医療」の演題でご講演いただき ました。先生は阪神大震災後のDMATの立ち上げからかかわっており、これまでの DMAT拡大の歴史、今回の東日本大震災での対応、放射能汚染についての基礎から 実臨床についてまで、幅広い内容を深く掘り下げてお話しいただきました。 これから対応せざるを得ないことになるであろう被爆医療について、今回の講習 会で得られた知識がプラスになるものと考えています。 2011.8.28 「平成23年度第2回指導医キャリアアップ講習会」を開催しました 平成23年8月28日(日)の午前11時より、新潟県医師会館3階の大講堂におい て、平成23年度第2階指導医キャリアアップ講習会を開催しました。 今回は、江別市民病院 総合内科の濱口杉大先生をお招きし、 「病院を中心とした 総合診療・地域医療と研修医教育」のタイトルでお話をいただきました。先生はも ともと新潟大学医学部のご卒業で、現在は長崎大学病院感染症内科・熱研内科に大 学院研修として在籍しつつ、江別市民病院で地域医療に従事されているとのことで した。江別市民病院は、2007年に内科医師引き揚げで話題になった病院で、先生 はそこで総合内科の臨床研修システムを立ち上げられました。まず行ったのは、臓 器別専門医の援助を得ることと資金を獲得することだったそうです。北海道では、 地方の有床病院に勤める医師が不足しており、特に中小規模の病院では総合内科医 のニーズが高く、一方若手医師も総合内科嗜好性が高いという状況でした。そこで 地域病院に総合内科若手研修医を派遣するシステムを考案し、厚生労働省から研究 費を得て、外部講師や評価のための研修教育アドバイザーの招聘を行い、若手医師 の研修には積み上げ式研修プログラムを採用しました。このような取り組みの結果、 初期・後期研修医ともに増えていき、病院も閉鎖していた病棟の再開、救急医療の再開、紹介患者受け入れ、訪問診療 の導入、臓器別専門医の増加、と機能が回復し、総じて収益も増加したそうです。 このように総合内科の研修医教育を軸に病院機能の再生を成し遂げたお話しをうかがいました。新潟県の地域医療に とっても大いに参考となるお話しであったと思います。 2011.8.28 「平成23年度施設別コーディネータ連絡会議」を開催しました 平成23年8月28日(日)の12時10分より、新潟県医師会館4階の会議室において、施設別コーディネータ連絡会 議を開催しました。当日は12名の施設別コーディネータの先生方にご出席いただきました。ありがとうございました。 連携 テレビシステム 2011.7.29 連携テレビシステムを用いて「救急カンファレンス」を行いました 2011年7月29日(金)の午後6時から、高次救命災害治療センターのカンファ レンス室において、 地域医療機関向けに連携テレビシステムを通じて「救急カンファ レンス」を開催しました。講師に集中治療部副部長の木下秀則先生をお迎えし、 「蘇 生におけるG2005からG2010への変更点」と題してご講演をいただきました。救 急蘇生法の歴史から、最近5年おきに改定されている蘇生法の変更点について細か く解説していただきました。救急蘇生法のup to dateなお話をお伺いし、大変ため になるご講演でした。 2010年10月からは連携テレビシステムを用いた遠隔救急アシスト指導も始まっ ています。今回のカンファレンスをきっかけに、遠隔救急アシスト指導がますます 活性化することを期待しています。 2011.9.28 連携テレビシステムオンデマンド配信がスタートしました! 新潟大学医歯学総合病院において開催したカンファレンス、セミナー等を可能 な限り収録をし、コンテンツとしてサーバーへ保存していきます。 このサーバー へ配信用ルーターを設置してある連携テレビシステムからアクセスをすることによ り、パソコン上でコンテンツを見ることができるようになりました。 サーバーは 24時間稼働していますので、いつでもお好きな時間に視聴が可能です。ランチョ ンカンファレンス配信の先着に間に合わなかった場合や、参加希望セミナーの日程 が合わなかった場合などにはぜひご活用ください。 ご利用方法は、ルーターとパソコンをLANケーブルで接続し、WEBブラウザ ソフトでアクセスするだけの簡単操作です。(詳細な説明書を当センターのホーム ページからダウンロードできます。 ) ハイビジョン対応のカメラで撮影しているため画像も綺麗です。皆様ぜひご覧に なってみてください。 今後の活動予定 医師キャリア支援セン ①シミュレーター展示イベント① ターホームページ上で 【期日】平成23年11月5日(土) 2011年度版を公開中 【会場】新潟コンベンションセンター朱鷺メッセ3階 301会議室 【共催】日本内科学会信越地方会 午後2時45分より ②シミュレーター展示イベント② 【期日】平成23年11月12日(土)午後1時30分より (展示説明会は午後2時30分より) 【会場】万代シルバーホテル5階 昭和の間 【共催】新潟県臨床研修発表会 登録・更新受付中 お問い合わせ 新潟大学医歯学総合病院医師キャリア支援センター 〒951-8520 新潟県新潟市中央区旭町通一番町754番地 Tel:025-227-0895 Fax:025-227-0886 E-mail:[email protected]