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かしこい中古車の選びかた Fiat Punto

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かしこい中古車の選びかた Fiat Punto
かしこい中古車の選びかた
Fiat Punto
かしこい中古車の探し方
Fiat Punto
簡単に概要から。
初代は1993年にデビュー1998年まで販売された。
デザインはジウジアーロ。
日本では1.2Lの3ドアもしくは5ドアハッチバックで、
よく見る「セレクタ」というグレードはミッションがCVTのもの。
2代目は1999年にデビュー。
1.2Lと1.8Lのスポーツモデルが存在する。
ミッションも先代と同じくCVTとMTの2種類。
3代目は2005年デビュー。
それまでのものよりも大型化し、名前もグランデプントとなった。(意味は大きなプント)
ボディが大型化した事とあわえて、ミッションの種類がMTとセミオートマチックと言われる
デュアロジックに変更された。
デザインは初代から一貫してジウジアーロ率いるイタルデザイン社。
かしこい中古車の探し方
Fiat Punto
まず、初代プントについて。
弱点はスバル製のCVT。
このCVTは故障する可能性が高い。
しかし、それ以外のところで致命的な弱点は
特に無いので、MTであれば、
安心して乗ることができる。
ただし、年式が結構経っているので、
相応のマイナートラブルは出てくるかもしれない。
頭の片隅に入れておきたい。
次に2代目。
ATモデルは初代と同じくスバル製のCVTだが、
信頼性は大きく向上していて、
壊れる傾向にはない。
しかし、よく不具合として報告されているのが、
パワーステアリング。
電動のパワーステアリングが装備されているが、
この不具合がよく報告されている。
ATモデル、MTモデル問わず避けることの出来ない部分なので、
購入に際しては、前オーナーの扱いがよくわかる車両を選びたい。
最後に、3代目(現行)
まだ発売されてから時間が経っていないこともあるが、
大きなトラブルの傾向はない。
よく、アルファロメオのセレスピードと構造が似ている
デュアロジックについて、心配されるが、
セレスピードだって故障が非常に多かったのは初期のモデルで、
現在のセレスピードは信頼性が大きく向上している。
デュアロジックも信頼性については問題ない。
一つだけ覚えておきたいのは、
ギアを動かすための油圧を作るパーツ、
アキュムレーターという物があるが、
これが耐久性の高い消耗品になる。
大体8万kmあたりで交換する必要が出てくるが、
金額にして8万円くらいはかかってしまう。
あくまで、パーツの寿命であって、故障ではないので、
いずれ交換しなければならない。と、頭に入れておきたい。
かしこい中古車の探し方
Fiat Punto
以上のことから、
初代であればMTモデル。
2代目は、前オーナーの扱いがよくわかる車両(ハンドルをできるだけ使っていないようなもの)
3代目(現行)は特にトラブルの傾向はない。
それぞれ、2011年時点の参考価格として、
初代(アバルト):乗り出し70万円程度
2代目:乗り出し60万円程度
(アバルト):乗り出し80万円程度
3代目:乗り出し130万円程度
以上が価格的な目安だと思う。
プントだけではなく、中古車を探すとき、全般に言えることとして、
まず、修復歴の有無。一概に修復歴のあるクルマはダメというわけではなく、
修復歴が無ければ間違いはないだろう、ということで。
その他
・記録簿が残っているかどうか?
・ワンオーナーか?
・ガレージ保管されていたか?(塗装の劣化とあわせて、内装も紫外線で劣化する)
・シートのやれ、ヘタりは?(特に運転席、前オーナーの使い方が少し分かる)
・ステアリングのきれいさ(テカっていたり、すり減っていたりしたら、よく回していた証拠。
特に2代目を見るときは重要)
・履いているタイヤ(純正以上のランクで、4本同じものか)
簡単に見れるところでこのようなところ。
要は、お金をかけて大切にされていたかどうか?というところ。
プントの場合、元々が道具として使い倒す実用車なので、新車で買ったオーナーでも
高級セダンのような手入れはしないかもしれないけど、200万出して新車で買った
オーナーと、中古で100万程度で買ったオーナーでは、手の入れ方が必然的に違ってくる。
これがワンオーナーにこだわる理由でもある。
それから、中古車の鉄則として、車体価格100万円の車と、車体価格50万円のクルマに
50万円の整備費用をかけたものでは、50万円+50万円の個体は、どうあがいても100万円の
個体のコンディションには敵わない。
最初に、どれだけ状態のいいものを探すことができるか?が、長く乗るポイントになってくる。
なので、初期費用をケチって、車体価格をできるだけ安くすまそうとせずに、そのクルマの
相場の中でも中の上くらいの価格帯をメインに探してみるといいと思う。
コンディションのいい車両を探して、それでも、起こりうるマイナートラブルに備えて、
少しの蓄えを残しておくのが賢い中古車の買い方。
●免責事項
レポートの内容には細心の注意を払っていますが、結果を保証するものではありません。
本レポートを使って起こったいかなる結果に対しても、作成者は責任を負いかねます。
また、本レポートを装ったレポートによるいかなる結果に対しても責任を負いかねます。
●作成者
井岡 和海
欧州車アドバイザー/0cartrouble
E-mail:[email protected]
ブログ:欧州車・輸入車・中古車を購入するときに失敗しない99のコツ
http://ameblo.jp/0cartrouble-i/
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