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No.10(2010年9月) - J

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No.10(2010年9月) - J
ARES J-REIT REPORT
Vol.10
September 2010
-
[巻 頭 特 集]
[Market Topics]
目
次
-
決算情報でみる J-REIT と不動産会社・一般事業会社の違い
・大和証券オフィス 大和 PIP がコロンブスの保有投資口 6 万口を取得
・日本ロジスティクスファンド 公募増資で「市川物流センターⅡ」(174 億円)を取得
・日本リテールファンド ノンコア・アセット 18 物件を 332 億円で一括譲渡
・オリックス不動産 投資方針を見直し
・グローバル・ワン不動産 「TK南青山ビル」 ソニー(SCE)の後継テナントを誘致
・産業ファンド 「IIF 羽田空港メインテナンスセンター」 JAL との間で賃貸借契約変更合意
・その他のニュース(スターツプロシード JASDAQ 市場の上場廃止申請、「負ののれん発生益」最新試算値)
・・・・・・1
・・・・・・4
・・・・・・4
・・・・・・4
・・・・・・5
・・・・・・5
・・・・・・6
・・・・・・6
[マーケット概況] ・・・7 ,[決算発表] (COLUMN)2010 年上期の分配金実績・・・8 ,[資産売買事例] ・・・9 ,[Appendix] ・・・10
[巻 頭 特 集] 決算情報でみる J-REIT と不動産会社・一般事業会社の違い
図1 J-REITの営業収益セグメント内訳
J-REIT は、投資家から募った資金を元手に、不動産に投資
することによって賃料収入を得、その収益を投資家に還元す
100%
る金融商品だ。このことは、財務諸表など決算情報をみれば
80%
よく分かる。
60%
40%
まず、J-REIT の営業収益(売上高)が何によって生み出さ
20%
れているのかをみてみよう。図 1 に示すように、95%以上が
0%
「賃貸事業収入」によって構成されている。残りは不動産を
5%
4%
5%
97%
95%
96%
95%
H18年度
H19年度
賃貸事業収入
H20年度
H21年度
不動産等売却益
(出所)各投資法人決算資料よりARES作成
売却した際の収益などである。
これを、不動産会社と比較してみよう。図 2 は、大手不動
図2 大手不動産5社の営業収益セグメント内訳(連結)
産会社 5 社の営業収益の事業別の比率を集計したものだ(連
100%
結ベース)。「賃貸事業」の割合は 3 分の 1 前後であり、「分
80%
譲事業」と「その他(仲介・管理など)」の合計の方が大き
60%
い(しかも、大手不動産会社は古くから優良な賃貸用不動産
40%
を多く所有しているので、その他の不動産会社の場合は「賃
20%
貸事業」の割合はこれよりも低いことが多い)。
41%
38%
36%
32%
30%
31%
32%
33%
29%
31%
33%
36%
19年3月期
20年3月期
21年3月期
22年3月期
0%
図 1 と図 2 を比較して明らかなように、同じ不動産の分野
に属するといっても、J-REIT と不動産会社はその収益構造が
大きく異なる。
60.0
3%
賃貸
分譲
その他
(注)三井不動産、三菱地所、住友不動産、東 急不動 産、野村 不動産 につき集 計
(出所)各社決算資料よりARES作成
図3 自己資本比率
%
次に、「投資家から募った資金を元手に」という点について、貸
50.0
借対照表(B/S)の側面からみてみよう。図 3 は、J-REIT と東証一
40.0
部不動産業および東証一部全産業の、それぞれの自己資本比率の推
30.0
移を示している。これらの中では J-REIT の自己資本比率が最も高
20.0
く、約 50%となっている。不動産会社は開発事業のための資金を主
10.0
に借入れによって調達するため、自己資本比率は比較的低い。
0.0
H18年度
J-REIT
H19年度
H20年度
東証一部不動産業
H21年度
東証一部全産業
次ページの図 4 では、資産・負債・純資産の構成比率を視覚的に
イメージするために、合成 B/S を示した。
(出所)J-REITはARES集計、東証一部 不動産 業・全産業 は東証 決算短 信集計より
※ 以下の図表についても同様
1 / 16
図4 合成B/S(貸借対照表)の比較(平成21年度) ≪J-REIT≫
≪東証一部不動産業≫
≪東証一部全産業≫
現金等 7 → 借入金
37
賃貸用
不動産
93
資産
100
負債 51
← 投資法人債 7
← 預かり敷金・
保証金等 6
資産
100
純資産
49
負債
61
負債
74
資産
100
純資産
39
純資産
26
J-REIT は、資産のほとんどすべて、実に約 93%を賃貸用不動産に投資している。純資産は、投資口(株式に相当)の
発行を通じて投資主(株主に相当)から出資を受けた資本(エクイティ)である。負債(デット)51%の内訳は、銀行等
からの借入れが 37%、投資法人債(社債に相当)が 7%、テナント(賃借人)が差し入れている敷金・保証金等が 6%と
いった構成になっている。
ごく単純化すれば、J-REIT は、投資主から集めた資金を元手に、それとほぼ同額の借入れを加えた資金で、不動産を購
入して運用しているということになる。
図5 エクイティ・ファイナンス(新投資口発行)と物件取得額の推移
億円
12,000
このことは、J-REIT のエクイティ・ファイナン
ス(新投資口発行=増資)と物件取得額との関係
公募増資(除くIPO)
IPO
第三者割当増資
ネット取得額(取得額-譲渡額)
10,000
にも表れている。図 5 をみると、両者が傾向を一
8,000
にして推移していることが分かる。2007 年後半か
6,000
ら投資口価格が低迷したことにより新投資口の
4,000
発行が難しくなると(安値で発行すると投資口の
希薄化が起こり、一口当たり分配金が下落するた
2,000
め発行が難しい)、並行して物件取得額も大きく
下落した。今や J-REIT は日本の投資用不動産の
最大の買い手であり、J-REIT による物件取得の低
迷は、不動産価格に大きな影響を与えた。
0
下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期 下期 上期
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
(注)公募・IPOにはオーバ ーアロット メント による売 出しに伴う第三者 割当分を 含 む
(上期:1-6月、下期:7-12月)
(出所)各社公表資料よりARES作成
2009 年後半には、投資口価格の持ち直しや金融市場の落ち着きなどから、新投資口発行によって物件を取得する動きが
再開し、J-REIT の物件取得額も増加に転じている。
一般に、自己資本比率の高低は、レバレッジ効果を通じて、自己資本利益率の変動に大きな影響を与える。好況時に有
利な投資先がある場合は、借入れを多く活用して自己資本比率が低ければ、自己資本利益率が高くなり株主に大きなリターン
をもたらす。逆に、業況が悪化した場合は大きな損失をもたらす(ハイリスク・ハイリターン)。
前述のとおり、J-REIT の自己資本比率は約 50%と比較的高いため、この点では景気の波による変動は受けにくいとい
える。図 6 をみるとその安定性がよく理解できる。
16.0
図6
%
自己資本当期純利益率
もちろん、J-REIT の業績が比較的安定しているのは、そもそも
J-REIT の本業である不動産賃貸事業そのものが、安定的な事業であ
12.0
ることが大きい。ひとつひとつの不動産をみれば、収益の変動は必
8.0
ずしも小さくない場合もあるが、J-REIT は多くの不動産に分散投資
4.0
しているため、全体として優れた安定性をみせている。
0.0
次ページの図 7、図 8 に、それぞれ総資産経常利益率と売上高営
-4.0
H18年度
H19年度
H20年度
H21年度
-8.0
J-REIT
東証一部不動産業
東証一部全産業
業利益率の推移を示した。これをみれば、J-REIT の不動産賃貸事業
の安定性がイメージしやすい。
2 / 16
7.0
図7 総資産経常利益率
%
60.0
6.0
図8 売上高営業利益率
%
50.0
5.0
40.0
4.0
30.0
3.0
20.0
2.0
10.0
1.0
0.0
0.0
H18年度
H19年度
H20年度
東証一部不動産業
J-REIT
H18年度
H21年度
東証一部全産業
H19年度
H20年度
東証一部不動産業
J-REIT
H21年度
東証一部全産業
一方で、自己資本比率が高いからといって、ローリターンなわけではない。図 9 をみると、純資産配当率は J-REIT が
圧倒的に高い。これは、J-REIT は「配当可能利益の 90%超を配当する」等の要件を満たせば法人税が事実上課税されな
いことから、極めて配当性向が高いためである(実際にはほぼ 100%が配当される)。
この結果、J-REIT の分配金(配当)累計額は、2010 年 6 月に 1 兆円を超すまでになっている(図 10)。2001 年 9 月に
2 銘柄が初めて上場し、その後上場銘柄数・資産規模を拡大して、8 年 9 ヶ月後にこの 1 兆円という節目を達成した。
図10 J-REIT 分配金の累計額
図9 純資産配当率
%
億円
12,000
6.0
2010年6月
1兆円超
5.0
10,000
4.0
8,000
3.0
2007年12月
5,000億円超
2.0
6,000
1.0
4,000
0.0
H18年度
H19年度
H20年度
東証一部不動産業
J-REIT
2,000
H21年度
東証一部全産業
0
(注)平成22年6月期決算まで集計(初上場から8年9ヶ 月)
(出所)ARES作成
これがいかに早いペースであるかを確認するために、現在 J-REIT と自己資本が同程度である東証一部不動産業(3 月期
決算銘柄、単体ベース)の配当総額と比較してみよう。図 11、図 12 をみれば、J-REIT の分配金総額が遥かに上回ってい
ることが分かる。
しかも、現在自己資本の規模が同程度といっても、図 13
図11 分配金(配当)総額の推移
億円
に示すとおり、その規模が追いついたのはこの 1,2 年のこ
2,500
J-REIT
東証一部不動産業(3月期決算・単体)
2,000
とである。そのため、両者の配当の差は、実質的には図 11、
図 12 に表れているよりも大きい。
1,500
1,000
改めて述べるまでもなく、J-REIT の投資口価格は株価と同
500
様大きく騰落することがあり、インカムゲイン(配当)だけ
を重視するわけにはいかない。しかしそうではあっても、
0
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
J-REIT の分配金は多くの投資家にとって非常に魅力的なの
H21
年度
12,000
ではないだろうか。(了)
図12 分配金(配当)累計額の推移
億円
J-REIT
東証一部不動産業(3月期決算・単体)
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
H13
H14
H15
H16
H17
H18
図13 自己資本の推移
億円
45,000
40,000
35,000
30,000
25,000
20,000
15,000
10,000
5,000
0
H19
H20
H21
年度
3 / 16
H13
H14
H15
H16
東証一部不動産業
(3月期決算・単体)
H17
H18
J-REIT
H19
H20
H21
年度
[ Market Topics ]

大和証券オフィス
大和 PIP がコロンブスの保有投資口 6 万口を取得
- 大和証券Gが筆頭投資主に
大和証券グループ本社の連結子会社である大和 PI パートナーズ(大和 PIP)は 8 月 16 日、大和証券オフィス投資法人
(8976,DOI,旧 DA オフィス)の投資口 60,000 口(発行済投資口数の 15.16%)を、筆頭投資主のコロンブスから取得した。
取得価格は 120 億円。この結果、
大和証券グループが DOI の発行済投資口の 28.27%を保有する事実上の筆頭投資主となる。
大和証券グループは、2009 年 7 月に DOI の新スポンサーとなり、第三者割当増資や劣後投資法人債の引き受け、資産運
用会社への人材派遣などを行ってきた。今回、前スポンサー(ダヴィンチ・ホールディングス)の連結子会社コロンブス
の所有する投資口の一部を取得することにより、DOI の投資主構成を安定化させる。
なお、コロンブスは大和 PIP に譲渡する 60,000 口とは別に、10,000 口を他の機関投資家に売却する。
大和証券オフィス投資法人の主要投資主構成の変化
本投資口異動前
保有口数
138,905 口
35.09%
0口
0%
51,893 口
13.11%
大和証券グループ計
68,905
60,000
51,893
111,893
保有口数
コロンブス
大和PIP
大和証券グループ本社
本投資口異動後
発行済投資口総
数に対する割合
増減口数
発行済投資口総
数に対する割合
口
口
口
口
17.41%
15.16%
13.11%
28.27%
-70,000 口
+60,000 口
±0 口
(出所)DOIプレスリリースよりARES作成

日本ロジスティクスファンド
公募増資で「市川物流センターⅡ」(174 億円)を取得
日本ロジスティクスファンド投資法人(8967,JLF)は 8 月 12 日、新投資口を最大 16,700 口発行し、調達資金(同
約 101 億円)で「市川物流センターⅡ」(千葉県市川市)を取得すると発表した。JLF が資産取得のために公募増資を
実施するのは 2 月に続き今年 2 回目。投資口価格が堅調に推移していることを背景に、エクイティ・ファイナンスで
資産規模の拡大を図る。
ローンチ
(発表日) 募集投資口
8/12
16,000 口
一般募集
発行価格 (払込金額) 払込期日
627,590円 (605,592円) 8/30
第三者割当
調達金額*
募集投資口 払込期日
(手取金)
700 口 9/24
10,113 百万円
(*)第三者割当による新投資口の発行がすべて行われた場合.
発行済投資口数の推移
増資前
増資後*
131,300 口 148,000 口
(出所)JLFプレスリリースよりARES作成
9 月 3 日に取得する「市川物流センターⅡ」は、延床面積約 77,000 ㎡・2009 年築の大規模物流施設。大手玩具メー
カーのタカラトミーや、ジェイアール東日本物流がテナントとして入居している。
JLF は、プロロジスとのパイプラインサポート協定に基づき、本物件(不動産信託受益権)の準共有持分 90%を同
社関連の特別目的会社(SPC)から取得する。取得価格は約 174 億円で、JLF が保有する最大の物件となる。取得後の
ポートフォリオ(1,432 億円)に占める本物件の投資比率は 12.2%。

日本リテールファンド
ノンコア・アセット 18 物件を 332 億円で一括譲渡
日本リテールファンド投資法人(8953,JRF)は 8 月 19 日、今年 3 月のラサール ジャパン投資法人(LJR)との合併で
受け入れた資産のうち、オフィス・住居など商業施設以外の全 18 物件を合計 332 億円で一括譲渡すると発表した。
商業施設特化型 REIT である JRF は、かねてより旧 LJR の資産のうち商業施設以外のノンコア・アセットを売却する方
針を表明していた。今回、複数社による入札プロセスを経て、ケネディクスグループが組成した特別目的会社(SPC)へ
の売却を決定した。譲渡予定日は 9 月 3 日。
本件譲渡で約 11 億円の譲渡益が発生する見通しであり、当初譲渡損が発生した場合に分配金への影響を避けるために
想定していた負ののれんの取り崩しは実施しない見込みとなった。譲渡によって得られる資金は、主に LJR より引き継い
だ有利子負債の一部の返済に充当し、負債比率を約 58%から約 55%に引き下げる。
<譲渡実行前>
商業施設
オフィス
住居(+商業)
合計
<譲渡実行後>
物件数
59 物件
10 物件
8 物件
77 物件
取得価格
624,254 百万円
18,350 百万円
13,927 百万円
656,531 百万円
比率
95.1%
2.8%
2.1%
100.0%
商業施設
オフィス
住居(+商業)
合計
物件数
59 物件
0 物件
0 物件
59 物件
取得価格
624,254 百万円
― 百万円
― 百万円
624,254 百万円
比率
100.0%
0.0%
0.0%
100.0%
(出所)JRFプレスリリース
4 / 16

オリックス不動産
投資方針を見直し
- オフィス投資比率引き下げ,住宅への投資再開
オリックス不動産投資法人(8954,OJR)の資産運用会社オリックス・アセットマネジメントは、OJR のポートフォリオ
構築方針を定める内規を改定し、現行「概ね 80%以上」としているオフィス投資比率を「概ね 60%以上」に引き下げる
とともに、住宅への投資を再開する方針を決めた。住宅への新規の投資については、現行の OJR の規約において制限され
ているため、10 月に開催する投資主総会に規約変更案を付議する。
同社は、現在のオフィス賃貸マーケットを取り巻く環境は厳しく、OJR の保有するオフィス物件についても空室率の上
昇や賃料下落の影響を受けているとし、先行きについても引き続き不透明な環境が継続するとみている。キャッシュフロ
ーの安定性が高いとされる住宅への投資を再開することにより、総合型 REIT として投資不動産の用途分散を進める。投
資対象となる住宅は、首都圏を中心に 10 億円以上のシングル/コンパクトタイプを想定している。
OJR は、今後外部成長のスピードを加速させ、資産規模を
ポートフォリオ構築方針の変更
【変更前】
オフィス
80%以上
物流施設
商業施設
20%以下
ホテル
その他
5,000 億円まで拡大させる方針(現在約 3,000 億円)。
【変更後】
オフィス
物流施設
商業施設
住宅
その他
60%以上
40%以下
(出所)OJRプレスリリース補足資料
OJR保有資産の総賃貸可能面積と稼働率の推移
総賃貸可能面積(㎡)
500,000
稼働率(%)
100.0
98.0
400,000
96.0
94.0
300,000
OJRの現在のポートフォリオ構成
商業施設
5.3%
ホテル その他
1.4%
5.1%
92.0
90.0
200,000
88.0
物流施設
10.8%
86.0
100,000
84.0
オフィス
77.4%
82.0
賃貸面積 オフィス
賃貸面積 ホテル
稼働率 物流施設
稼働率 その他

10/6
10/5
10/4
10/3
10/2
10/1
09/12
09/11
09/9
賃貸面積 物流施設
賃貸面積 その他
稼働率 商業施設
稼働率 合計
09/10
09/8
09/7
09/6
09/5
09/4
09/3
09/2
09/1
08/12
08/11
08/9
80.0
08/10
0
賃貸面積 商業施設
稼働率 オフィス
稼働率 ホテル
(出所)OJRホームページ
(出所)OJRホームページよりARES作成
グローバル・ワン不動産 「TK南青山ビル」 ソニー(SCE)の後継テナントにアパレルのワールドを誘致
- ポートフォリオの 12.5%を占める最大テナントに
グローバル・ワン不動産投資法人(8958,GOR)は 8 月 26 日、「TK南青山ビル」(東京都港区)について大手ア
パレル企業の株式会社ワールドと賃貸借契約を締結した。賃貸面積は約 12,000 ㎡で、GOR ポートフォリオの 12.5%を
占める最大テナントとなる。賃貸借契約は前テナント(ソニー・コンピュータエンタテインメント)の解約日(10 月
20 日)の翌日から開始となるため、当該物件の稼働率は引き続き 100%が維持される。
オフィス特化型 REIT の GOR では、TK南青山ビルの他、大手町ファーストスクエアや銀座ファーストビルでも大型
テナントの退去が続いたため、稼働率の長期低迷による分配金下落を避けるために後継テナントの誘致を喫緊の課題
としてきた。今年 5 月以降は、新テナントとの賃貸借契約締結が相次いで発表されており、本件はその中でも最大の
案件となる。
GORの主要テナント誘致状況(2010年)
発表日
物件名称
H22.5.21 大手町ファーストスクエア
H22.8.20 銀座ファーストビル
H22.8.26 TK南青山ビル
テナント
非開示
非開示
ワールド
賃貸面積
入居(予定)日
総賃貸面積比
H22.8.14
3,422.58 ㎡ (1,035.33 坪)
3.6%
H22.10.16
2,327.01 ㎡
(703.92 坪)
2.4%
H22.10.21
11,972.69 ㎡ (3,621.74 坪)
12.5%
(出所)GOR発表資料よりARES作成
5 / 16

産業ファンド
「IIF 羽田空港メインテナンスセンター」
JALとの間で賃貸借契約変更合意
- 契約の長期化と定期建物賃貸借契約への変更により収益の安定性を向上
産業ファンド投資法人(3249,IIF)は 8 月 10 日、「IIF 羽田空港メインテナンスセンター」について、会社更生法
による経営再建中の日本航空インターナショナルとの間で、賃貸借契約変更合意書を締結した。変更内容は、①賃貸
借契約の残期間約 7 年 7 か月を約 15 年 5 か月に長期化、②本テナントが中途解約および賃料減額請求を出来ない特約
を付した定期建物賃貸借契約に変更、③平成 23 年 1 月 1 日から一定期間に限定して賃料を一部減額する、
というもの。
③の賃料減額について具体的には、最初の 5 年間が「現行より 5%減」、次の 5 年間が「現行より 3%減」、それ以降
は「現行通り」とする。
「IIF 羽田空港メインテナンスセンター」は IIF ポートフォリオの 40%超を占める旗艦物件であり、JAL の経営再建
問題は懸念材料となっていた。しかし、JAL にとって本物件は航空機の格納や機体整備のための必須の施設であること
や、今秋に新滑走路の供用開始が予定されるなど羽田空港の重要性が一層高まっていることもあり、今回の賃貸借契
約変更合意においては、IIF が優位に交渉を進めたものとみられる。IIF は、今回の変更合意によって、主要資産であ
る本物件からの収益の安定性向上が実現されたとしている。

その他のニュース
・スターツプロシード
JASDAQ市場の上場廃止申請
- 東証での単独上場に
スターツプロシード投資法人(8979,SPI)は 8 月 10 日、同投資法人の投資証券につきJASDAQ市場での上場
廃止申請を行った。10 月 1 日に同市場で上場廃止となる見通し。SPI は今年 7 月に東京証券取引所に上場しており、
投資口売買の取引集約と重複上場による管理業務・コストの軽減を図る。
・「負ののれん発生益」 最新の試算値
各合併銘柄が見込む「負ののれん発生益」の最新試算値は下表のとおり。※負ののれんについては本レポート Vol.7(3 頁)参照
≪負ののれん発生益≫
(単位:百万円)
投資法人
アドバンス・レジデンス
合併時期
2010年3月
最新試算
43,943
ビ・ライフ
2010年4月
19,011
7/19 中間決算短信 ニューシティ・レジデンス
日本賃貸住宅
インヴィンシブル
2010年7月
2010年2月
12,343
11,811
8/16 業績予想修正 プロスペクト・リート
日本リテールファンド
2010年3月
7,194
8/19 業績予想修正 ラサール ジャパン
出 所
6/4
8/20 中間決算短信 エルシーピー
(*)新設合併方式の場合は「企業結合に関する会計基準」上の被取得企業
6 / 16
吸収合併消滅投資法人(*)
業績予想修正 日本レジデンシャル
(出所)ARES作成
[マーケット概況]
東証REIT指数の推移(過去2年間)
pt
1,400
1,200
東証REIT指数
TOPIX
1,000
800
東証不動産業
600
2010/08
2010/07
2010/06
2010/05
2010/04
2010/03
2010/02
2010/01
2009/12
2009/11
2009/10
2009/09
2009/08
2009/07
2009/06
2009/05
2009/04
2009/03
2009/02
2009/01
2008/12
2008/11
2008/10
2008/09
400
(出所)BloombergよりARES作成
今年5月以降、株式市場が大幅な株価下落に
見舞われている中、J-REITは比較的堅調に推移している。
◆J-REITマーケット主要指標
2010年8月末
1ヶ月前比
6ヶ月前比
1年前比
東証REIT指数(配当なし)
906.27
- 1.4%
- 0.2%
- 10.0%
東証REIT指数(配当込み)
1281.47
- 1.0%
+ 2.5%
- 4.2%
時価総額
29,672 億円
平均予想分配金利回り
5.5%
pt
1,050
1,000
(注)分配金利回りは各社予想分配金
をもとに時価総額加重平均
東証REIT指数
950
(参考)株式指標
-9.3%
900
2010年8月末
1ヶ月前比
6ヶ月前比
1年前比
804.67
- 5.3%
- 10.0%
- 16.7%
日経平均株価
8,824.06
- 7.5%
- 12.9%
- 15.9%
東証不動産業
712.33
+ 3.1%
- 7.3%
- 21.6%
TOPIX
850
TOPIX
800
750
東証一部平均利回り*
1.9%
(*) 加重平均(8月の月中平均)
2010年5月
2010年6月
2010年7月
(出所)BloombergよりARES作成
東証REIT用途別指数シリーズ
pt
1,250
1,200
1,150
1,100
1,050
1,000
950
900
2010/02/26
2010/03/26
2010/04/26
オフィス指数
2010/05/26
住宅指数
2010/06/26
2010/07/26
商業・物流等指数
2010/08/26
東証REIT指数
(基準化後)
(出所)東京証券取引所
(注)基準日:2010/2/26=1,000
◆東証REIT用途別指数
2010年8月末
1ヶ月前比
6ヶ月前比
1年前比
957.37
- 2.1%
- 4.3%
N/A
住宅
1,094.15
+ 2.2%
+ 9.4%
N/A
商業・物流等
1077.77
- 1.4%
+ 7.8%
N/A
オフィス
(注)用途別指数シリーズは2010年2月26日を基準日として算出されている.
(出所)東京証券取引所
7 / 16
2010年8月
-18.5%
[決算発表]
( )内は前期比増減,%
決算ハイライト(2010年6月期)
コード
投資法人
決算期
営業収益
営業利益
経常利益
当期純利益
(百万円)
(百万円)
(百万円)
(百万円)
3,440
次期予想
第6期
(12.3)
1,863
(56.9)
1,283
(57.0)
16,235
10,036
8955 日本プライムリアルティ
第17期 12,314
(
6,484 ( 11.3)
4,964 ( 14.6)
4,963
(14.6)
6,770
5,750
8951 日本ビルファンド
第18期 28,340
(△5.3) 12,171 (△10.0)
9,282 (△12.9)
9,281 (△12.9)
17,125
15,100
8987 ジャパンエクセレント
第8期
7,302
(△2.6)
2,367
2,366
15,315
14,000
3227 MIDリート
第8期
6,012 (△4.4)
2,413 (△6.9)
1,520 (△13.2)
1,518 (△13.2)
8,269
7,056
8964 フロンティア不動産
第12期
6,364
3,332 (△0.1)
2,975 (△0.8)
2,974 (△0.8)
18,588
17,900
( 2.1)
3,252
1,284
当 期
3249 産業ファンド
7.1)
(29.9)
1口当たり分配金(円)
(△2.9)
(△4.8)
(△4.8)
(出所)各投資法人決算短信
9月の決算発表予定(8月31日現在)
8967 日本ロジスティクスファンド
8957 東急リアル・エステート
3234 森ヒルズリート
8970 ジャパン・シングルレジデンス
≪COLUMN≫
第 10 期
第 14 期
第 8 期
第 10 期
9/7
9/13
9/14
9/14
2010 年上期の分配金実績
2010 年上期決算が出揃った(※1~6 月に期末日がある営業期間 6 ヶ月の本決算.合併消滅投資法人を除く 34 銘柄)
。
一口当たり分配金の平均(分配金総額による加重平均)は約 24,000 円となり、前期の約 15,150 円を大きく上回っ
た。これは、東急リアル・エステート投資法人(第 13 期)において、約 110 億円の不動産等売却益が発生したために
一口当たり分配金が 79,446 円(分配金総額 13,456 百万円)と異例の高額になったことの影響が大きく、全体の平均
を約 9,500 円押し上げている。この要因を除けば、全体の平均は約 14,400 円であった。
対前期比の変化率の分布を見ると、10%以上の増配が 5 社、10%未満の増配が 8 社、10%未満の減配が 10 社、10%
以上の減配が 11 社となった。
25,000
一口当たり分配金(加重平均)の推移
円
投資法人数
16
14
12
10
8
6
4
2
0
東急RE要因 →
20,000
15,000
10,000
5,000
一口当たり分配金の対前期比変化率の分布
当期実績
次期予想
15
11
08年上期
08年下期
09年上期
(注) 各投資法人の分配金総額による加重平 均値
[投資法人債]
09年下期
9
8
5
~ -10%
0
10
-10 ~ 0%
5
0~10%
3
10% ~
(注)新設合併や営業期間の差異などにより前 期比比 較の できない銘柄 は除外.
次期予想は8月末時点の投資法人予 想 に基 づく. 投資口分割調整済み.
10年上期
(出所)ARES作成
オリックス不動産とプレミアが公募発行
投資法人債の起債状況(2010年8月)
ローンチ
投資法人
回号
(発表日)
2010/8/6 オリックス不動産
2010/8/11 プレミア
2
3
合計
発行額
年限
利率
(億円)
(年)
(%)
50
70
4
3
1.44
0.97
120
億円
発行日
2010/8/12
2010/8/18
償還期限
2014/8/12
2013/8/16
取得格付
MDYS S&P
R&I
A-
A+
A+
資金使途
JCR
借入金返済・資産取得
投資法人債償還
(出所)プレスリリースよりARES作成
8 / 16
[資産売買事例]
← 8月に取得・譲渡が発表された物件
【取得資産】 (8月)
取得日
2010/8/13
2010/8/20
コード
投資法人
8976 大和証券オフィス
3240 野村不動産レジデンシャル
( 9月以降の取得予定資産)
2010/9/2
8976 大和証券オフィス
2010/9/3
8967 日本ロジスティクスファンド
2010/12/24 8987 ジャパンエクセレント
2011/1/31 8951 日本ビルファンド
~ 2013/9
3249 産業ファンド
物件名称
所 在
主用途
取得価格
取得先
(百万円)
共同ビル(西新橋)
アーバンステージ用賀
東京都 港区
東京都 世田谷区
オフィス
住宅
合計
5,000
1,150
6,150
共同ビル(九段一号館)
市川物流センターⅡ
第32興和ビル(共有持分30%の追加取得)
NBF上野ビル
IIF新砂データセンター
東京都
千葉県
東京都
東京都
東京都
千代田区
市川市
港区
台東区
江東区
オフィス
物流
オフィス
オフィス
インフラ
合計
4,000
17,415
2,390
10,400
15,100
49,305
所 在
主用途
ジャパン・コア・アセット・ツー有限会社
合同会社ミラノ
百万円
シャイニング・ノヴァ第5 号B特定目的会社
市川2特定目的会社
興和不動産
清水建設
合同会社インダストリアル新砂
百万円
【譲渡資産】 (8月)
譲渡日
2010/8/4
2010/8/26
2010/8/31
コード
投資法人
8984 ビ・ライフ
3269 アドバンス・レジデンス
3269 アドバンス・レジデンス
( 9月以降の譲渡予定資産)
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/3
8953 日本リテールファンド
2010/9/7
8984 ビ・ライフ
2010/9/17 8986 日本賃貸住宅
物件名称
ニューシティレジデンス湘南
レジディア白金高輪
レジディア目黒長者丸
神奈川県 茅ケ崎市
東京都 港区
東京都 品川区
新三ビル
35 山京ビル
渋谷ウエストビル
千葉ウエストビル
成田TTビル
宇都宮センタービル
サザン水戸ビル
堀川通四条ビル
KYUHO 江坂ビル
内神田ビル
ミルーム代官山
ミルーム白金台
ミルーム乃木坂
ミルーム南青山
ミルーム広尾Ⅱ
フォレスト・ヒル仙台青葉
西野ビル
リーフコンフォート新小岩
ニューシティレジデンス加古川
ヒルトップ横濱根岸
東京都
東京都
東京都
千葉県
千葉県
栃木県
茨城県
京都府
大阪府
東京都
東京都
東京都
東京都
東京都
東京都
宮城県
東京都
東京都
兵庫県
神奈川県
港区
中央区
目黒区
千葉市中央区
成田市
宇都宮市
水戸市
京都市下京区
吹田市
千代田区
渋谷区
港区
港区
港区
港区
仙台市青葉区
八王子市
葛飾区
加古川市
磯子区
住宅
住宅
住宅
合計
オフィス
オフィス
オフィス
オフィス
オフィス
オフィス
オフィス
オフィス
オフィス
オフィス
住宅
住宅
住宅
住宅
住宅
住宅
住宅
住宅
住宅
住宅
合計
譲渡価格
譲渡先
(百万円)
318
1,124
1,938
3,380
国内一般事業会社
国内一般事業会社
国内一般事業会社
百万円
33,200
特定目的会社ソニック・インベストメンツ7
255
5,100
38,555
かどや商会
トーセイ
百万円
(出所)各投資法人プレスリリースよりARES作成
9 / 16
Appendix
主要国REIT指数の推移(過去1年間)
J-REIT平均分配金利回りと10年国債利回りの推移
150
10.0%
9.0%
140
8.0%
130
アメリカ.
シンガポール
7.0%
①J-REIT平均分配金利回り
6.0%
120
5.0%
110
4.0%
フランス
オーストラリア
100
3.0%
イギリス
スプレッド(①-②)
日本
90
2.0%
2010/09
2010/08
2010/07
2010/06
2010/05
2010/04
2010/03
2010/02
2010/01
2009/12
2009/09
2010/09
2010/06
2010/03
2009/12
2009/09
2009/06
2009/03
2008/12
2008/09
2008/06
2008/03
2007/12
2007/09
2007/06
2007/03
2006/12
2006/09
2006/06
2006/03
2005/12
2005/09
(注)2009/9/1=100
(出所)BloombergよりARES作成
日本:東証REIT指数、アメリカ:FTSE NAREIT Equity REIT Index、フランス:FTSE EPRA/NAREIT France Index,
オーストラリア:S&P/ASX 200 A-REIT Index、イギリス:FTSE EPRA/NAREIT UK Index,シンガポール:FTSE ST REIT Index
(出所)分配金利回りはARES算出(投資法人予想分配金をもとに時価総額加重平均).国債利回りはBloomberg.
J-REIT投資部門別売買状況(東証、過去2年間)
億円
2009/11
80
②10年国債利回り
0.0%
2009/10
1.0%
J-REIT売買代金の推移(東証、日次、過去2年間)
億円
250
300
200
買 150
い
越 100
し
50
250
0
150
200
←
→
-50
売 -100
り
越 -150
し
-200
100
50
銀行
(出所)東京証券取引所よりARES作成
(出所)東京証券取引所よりARES作 成
10 / 16
2010/09
2010/08
2010/07
2010/06
2010/05
2010/04
2010/02
2010/03
2010/01
2009/12
2009/11
2009/10
2009/09
2009/08
2009/07
2009/06
2009/05
2009/04
2008/09
2010/07
2010/06
2010/05
2010/04
2010/03
2010/02
2010/01
2009/12
2009/11
2009/10
2009/09
2009/08
2009/07
2009/06
2009/05
2009/04
2009/03
2009/02
2009/01
2008/12
2008/11
2008/10
2008/09
2008/08
(注)主要な投資部門を抜粋して掲載
2009/02
2009/03
0
2009/01
生保・損保
2008/12
投資信託
2008/11
外国人
2008/10
個人
-250
ARES J-REIT Property Price Index / ARES J-REIT Property Index
(ARES ウェブサイト「J-REIT Property Database」から指数のエクセルダウンロードが可能)
※日本の不動産の ARES J-REIT Property Price Index(AJPPI)
価格トレンドを示す (キャピタル収益率ベース/全国/2002.1~2009.12)
ARES J-REIT Property Index (総合収益率)
(全国/2002.1~2009.12)
20.0%
140.0
2004年5月(基準月)の指数値=100
130.0
15.0%
120.0
10.0%
110.0
5.0%
100.0
0.0%
全物件
90.0
オフィス
80.0
住宅
70.0
全物件
オフィス
住宅
商業
-5.0%
-10.0%
商業
-15.0%
60.0
2002/1
2003/1
2004/1
2005/1
2006/1
2007/1
2008/1
2002/1
2009/1
2003/1
2004/1
2005/1
2006/1
2007/1
2008/1
2009/1
(注)2009年12月は準確定値
(注)2009年12月は準確定値
ARES J-REIT Property Index (平均稼働率)
ARES J-REIT Property Index (平均賃料単価)
(全国/2002.1~2009.12)
(全国/2002.1~2009.12)
千円/㎡・月
100.0%
7.0
98.0%
6.0
96.0%
94.0%
5.0
92.0%
4.0
90.0%
3.0
88.0%
全物件
オフィス
住宅
商業
86.0%
84.0%
82.0%
2.0
オフィス
住宅
商業
1.0
80.0%
0.0
2002/1
2003/1
2004/1
2005/1
2006/1
2007/1
2008/1
2009/1
2002/1
(注)2009年12月は準確定値
2003/1
2004/1
(注)2009年12月は準確定値
11 / 16
2005/1
2006/1
2007/1
2008/1
2009/1
投資口価格の推移(過去 2 年間)①
(2008.9.1~2010.8.31)
※期間中に投資口分割があった銘柄は遡及修正している.
ジャパンリアルエステイト(8952)
日本ビルファンド(8951)
日本リテールファンド(8953)
1,400,000
1,200,000
140,000
1,200,000
1,000,000
120,000
1,000,000
100,000
800,000
800,000
80,000
600,000
600,000
60,000
400,000
400,000
40,000
200,000
200,000
20,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
オリックス不動産(8954)
プレミア(8956)
日本プライムリアルティ(8955)
700,000
350,000
600,000
600,000
300,000
500,000
500,000
250,000
400,000
200,000
300,000
150,000
200,000
100,000
100,000
50,000
100,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
400,000
300,000
東急リアル・エステート(8957)
900,000
800,000
700,000
600,000
500,000
400,000
300,000
200,000
100,000
200,000
グローバル・ワン不動産(8958)
1,200,000
野村不動産オフィスファンド(8959)
900,000
800,000
1,000,000
700,000
800,000
600,000
500,000
600,000
400,000
400,000
300,000
200,000
200,000
100,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
12 / 16
投資口価格の推移(過去 2 年間)②
(2008.9.1~2010.8.31)
ユナイテッド・アーバン(8960)
700,000
35,000
900,000
600,000
インヴィンシブル(8963)
森トラスト総合リート(8961)
1,000,000
30,000
800,000
500,000
700,000
25,000
400,000
600,000
20,000
500,000
300,000
400,000
15,000
200,000
300,000
10,000
200,000
100,000
5,000
100,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
フロンティア不動産(8964)
800,000
日本ロジスティクスファンド(8967)
クレッシェンド(8966)
800,000
250,000
700,000
700,000
200,000
600,000
500,000
600,000
500,000
150,000
400,000
400,000
100,000
300,000
200,000
300,000
200,000
50,000
100,000
100,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
ジャパン・シングルレジデンス(8970)
福岡リート(8968)
700,000
600,000
180,000
160,000
500,000
140,000
500,000
120,000
400,000
100,000
300,000
80,000
200,000
400,000
300,000
60,000
200,000
40,000
100,000
ケネディクス不動産(8972)
600,000
100,000
20,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
13 / 16
投資口価格の推移(過去 2 年間)③
(2008.9.1~2010.8.31)
積水ハウス・SI(8973)
FCレジデンシャル(8975)
大和証券オフィス(8976)
350,000
400,000
500,000
300,000
350,000
450,000
400,000
300,000
250,000
200,000
150,000
100,000
350,000
250,000
300,000
200,000
250,000
150,000
200,000
150,000
100,000
100,000
50,000
50,000
50,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
阪急リート(8977)
スターツプロシード(8979)
ジャパン・ホテル・アンド・リゾート(8981)
600,000
140,000
300,000
500,000
120,000
250,000
100,000
400,000
200,000
80,000
300,000
150,000
60,000
200,000
100,000
40,000
100,000
20,000
50,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
トップリート(8982)
600,000
500,000
ビ・ライフ(8984)
ジャパン・オフィス(8983)
250,000
600,000
500,000
200,000
400,000
400,000
150,000
300,000
300,000
100,000
200,000
100,000
200,000
50,000
100,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
14 / 16
投資口価格の推移(過去 2 年間)④
(2008.9.1~2010.8.31)
日本ホテルファンド(8985)
ジャパンエクセレント(8987)
日本賃貸住宅(8986)
300,000
60,000
600,000
250,000
50,000
500,000
200,000
40,000
400,000
150,000
30,000
300,000
100,000
20,000
200,000
50,000
10,000
100,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
日本アコモデーションファンド(3226)
日本コマーシャル(3229)
MIDリート(3227)
600,000
300,000
300,000
500,000
250,000
250,000
400,000
200,000
200,000
300,000
150,000
150,000
200,000
100,000
100,000
100,000
50,000
50,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
森ヒルズリート(3234)
野村不動産レジデンシャル(3240)
産業ファンド(3249)
500,000
500,000
400,000
450,000
450,000
350,000
400,000
400,000
350,000
350,000
300,000
300,000
250,000
250,000
250,000
200,000
200,000
200,000
150,000
150,000
150,000
100,000
100,000
50,000
50,000
50,000
0
0
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
300,000
100,000
15 / 16
アドバンス・レジデンス(3269)※10年3月2日上場
160,000
140,000
120,000
100,000
80,000
60,000
40,000
20,000
0
2008/09 2008/12 2009/03 2009/06 2009/09 2009/12 2010/03 2010/06
上場 J-REIT 一覧(時価総額順)
2010年8月末時点
証券
コード
騰落率
12ヶ月
8951 日本ビルファンド
NBF
712,000 円
- 3.3%
- 9.5%
- 13.2%
3,859 億円
15,100 (10.12期)
15,100 (11.6期)
7,795 億円
59
オフィス
8952 ジャパンリアルエステイト
JRE
746,000 円
- 2.5%
- 2.7%
- 1.6%
3,649 億円
16,360 (10.9期)
16,460 (11.3期)
6,439 億円
55
オフィス
8953 日本リテールファンド
JRF
112,600 円
+ 1.2%
+ 6.8%
- 9.2%
1,901 億円
3,548 (10.8期)
3,763 (11.2期)
6,565 億円
77
商業
8961 森トラスト総合リート
MTR
695,000 円
+ 2.2%
- 11.4%
- 7.3%
1,682 億円
19,600 (10.9期)
20,100 (11.3期)
2,830 億円
13
オフィス/商業他
8955 日本プライムリアルティ
JPR
187,300 円
- 3.9%
- 4.3%
- 15.8%
1,339 億円
5,750 (10.12期)
3,346 億円
55
オフィス/商業
3269 アドバンス・レジデンス
ADR
131,000 円
+ 5.9%
N/A N/A 1,284 億円
8,250
3,467 億円
183
住宅
8959 野村不動産オフィスファンド
NOF
417,000 円
- 8.6%
- 20.0%
- 35.3%
1,272 億円
14,500 (10.10期)
3,786 億円
51
オフィス
8964 フロンティア不動産
FRI
655,000 円
+ 5.1%
- 1.4%
- 1.4%
1,271 億円
17,900 (10.12期)
2,068 億円
22
商業
8960 ユナイテッド・アーバン
UUR
544,000 円
- 5.2%
+ 13.8%
+ 4.8%
1,095 億円
16,000 (10.11期)
2,199 億円
50
商業/オフィス他
8954 オリックス不動産
OJR
396,500 円
- 6.4%
- 7.1%
- 18.1%
998 億円
15,218 (10.8期)
3,009 億円
52
オフィス/物流他
8967 日本ロジスティクスファンド
JLF
636,000 円
- 10.3%
- 2.9%
+ 0.2%
937 億円
17,200 (10.7期)
1,258 億円
27
物流
8976 大和証券オフィス (DAオフィス)
DOI
229,100 円
+ 7.6%
+ 23.5%
- 22.3%
907 億円
3,176 (10.11期)
2,742 億円
32
オフィス
8957 東急リアル・エステート
TRI
457,000 円
- 4.3%
+ 4.8%
- 13.1%
774 億円
11,900 (10.7期)
1,861 億円
23
商業/オフィス
3226 日本アコモデーションファンド
NAF
488,000 円
+ 2.0%
+ 5.9%
- 4.7%
762 億円
13,650 (10.8期)
1,870 億円
63
住宅
8982 トップリート
TOP
450,500 円
- 1.9%
+ 11.0%
+ 16.4%
698 億円
14,000 (10.10期)
1,750 億円
15
オフィス/商業他
8972 ケネディクス不動産
KRI
294,000 円
+ 3.6%
+ 21.2%
- 15.8%
687 億円
10,400 (10.10期)
2,358 億円
70
オフィス/商業他
8987 ジャパンエクセレント
JEI
402,000 円
- 5.1%
+ 1.9%
- 11.5%
621 億円
14,000 (10.12期)
1,810 億円
18
オフィス
8958 グローバル・ワン不動産
GOR
639,000 円
- 1.1%
- 2.7%
- 7.8%
619 億円
13,500 (10.9期)
1,303 億円
7
オフィス
8968 福岡リート
FRC
537,000 円
- 1.6%
+ 9.4%
+ 8.7%
575 億円
16,700 (10.8期)
16,600 (11.2期)
1,209 億円
16
商業/オフィス他
8984 ビ・ライフ
BLI
437,000 円
- 0.2%
- 0.6%
+ 14.7%
519 億円
15,000
14,500 (11.2期)
1,926 億円
127
住宅
8956 プレミア
PIC
364,000 円
+ 9.3%
+ 23.9%
- 7.1%
510 億円
11,900 (10.10期)
1,461 億円
46
オフィス/住宅
3240 野村不動産レジデンシャル
NRF
352,000 円
+ 1.7%
- 3.2%
- 17.6%
442 億円
11,700 (10.11期)
1,334 億円
144
住宅
3234 森ヒルズリート
MHR
170,000 円
- 4.1%
- 35.3%
- 52.4%
394 億円
6,550 (10.7期)
2,119 億円
11
オフィス/住宅
8986 日本賃貸住宅
JRH
28,800 円
- 6.6%
- 10.8%
+ 11.3%
383 億円
517 (10.9期)
1,584 億円
186
住宅
8973 積水ハウス・SI
SSI
299,600 円
+ 5.9%
+ 28.4%
+ 21.3%
345 億円
8,120 (10.9期)
999 億円
53
住宅/商業
3227 MIDリート
MID
181,100 円
+ 1.4%
- 2.3%
- 12.3%
333 億円
7,056 (10.12期)
1,612 億円
12
オフィス/商業
8977 阪急リート
HRI
362,000 円
+ 2.3%
+ 4.2%
- 16.2%
309 億円
12,100 (10.11期)
1,213 億円
15
商業/オフィス他
3249 産業ファンド
IIF
302,500 円
- 12.3%
+ 31.1%
+ 12.5%
239 億円
10,036 (10.12期)
958 億円
10
物流/インフラ
3229 日本コマーシャル
NCI
86,600 円
- 8.6%
- 22.7%
- 48.2%
223 億円
3,290 (10.8期)
2,418 億円
37
オフィス/商業
8966 クレッシェンド
CIC
163,000 円
+ 1.3%
+ 36.4%
+ 5.2%
215 億円 (*1) 5,000 (10.11期)
969 億円
47
オフィス/住宅
8981 ジャパン・ホテル・アンド・リゾート
JHR
193,000 円
+ 0.0%
+ 48.2%
+ 38.2%
204 億円
11,019 (10.08期)
851 億円
8
ホテル
8983 ジャパン・オフィス
JOI
80,600 円
+ 1.4%
- 6.5%
- 20.6%
165 億円
2,200 (10.10期)
1,156 億円
53
オフィス等
8979 スターツプロシード
SPI
106,500 円
+ 13.8%
+ 27.5%
+ 2.0%
115 億円
3,214 (10.10期)
383 億円
76
住宅
8985 日本ホテルファンド
NHF
252,800 円
+ 15.1%
+ 73.4%
+ 50.4%
107 億円
9,100 (10.9期)
374 億円
17
ホテル
8963 インヴィンシブル
INV
15,230 円
+ 9.6%
- 3.6%
- 31.0%
97 億円
300 (10.12期)
705 億円
55
住宅/オフィス他
8975 FCレジデンシャル
FCR
236,800 円
+ 3.0%
+ 29.3%
+ 13.4%
77 億円
6,675 (10.10期)
234 億円
19
住宅
8970 ジャパン・シングルレジデンス
JSR
118,000 円
+ 1.5%
+ 27.0%
+ 14.5%
66 億円
0 (10.7期)
566 億円
43
住宅/ホテル
略称
1ヶ月
6ヶ月
TOTAL
1口当たり予想分配金(円)
(※投資法人予想)
運用不動産
時価総額
(8/31)
投資法人
投資口価格
(8/31)
(11.1期)
(10.8期)
4,500 (11.7期)
17,200 (11.1期)
11,200 (11.1期)
14,000 (11.4期)
7,197 (11.6期)
3,704 (11.4期)
29,672 億円
取得価格
78,525 億円
物件数
種 別
1,847 物件
(注) 投資口価格騰落率: 期間中に投資口分割があった銘柄については、分割調整後の数値. スターツプロシードはJASDAQ市場における投資口価格.
(*1) JSRとの合併の効力が平成22 年10 月1日付で発生した場合の平成22年11月期分配金予想は、1口当たり1,375円(但し、同日付の投資口分割考慮前の金額は5,500円).
(出所) 東京証券取引所、投資法人公表資料よりARES作成
社団法人不動産証券化協会 調査部(担当:村上)
TEL: 03-3505-8001
E-mail:
[email protected]
本レポートは、J-REIT 市場についての情報提供を目的としたものであり、投資勧誘を意図するものではありません。
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